JP2016154011A - 情報取引装置、情報取引方法及び情報取引プログラム - Google Patents

情報取引装置、情報取引方法及び情報取引プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】情報提供者と情報利用者との双方が適正な利益を享受する。【解決手段】情報取引装置100は、受信部131と、格納部132と、取引部140とを有する。受信部は、情報提供者によって利用される提供者端末から、情報提供者又は提供者端末に関するユーザ情報を受信する。格納部132は、受信部131によって受信されたユーザ情報をユーザ情報記憶部に格納する。取引部140は、情報利用者によって利用される利用者端末からユーザ情報の取得要求を受け付けた場合に、ユーザ情報記憶部に記憶されているユーザ情報の価値に影響を与える要因情報に基づいて、前記情報提供者と前記情報利用者との間におけるユーザ情報の取引処理を制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、情報取引装置、情報取引方法及び情報取引プログラムに関する。
従来、インターネット等のネットワークを介して、個人情報を売買する技術が知られている。例えば、インターネットサービスプロバイダが、ユーザに対して個人情報の公開可又は公開不可を指定させ、公開可が指定された個人情報についてのみを企業に有償で提供するとともに、企業から得た利益の一部をユーザに還元する技術が知られている。
特開2002−56111号公報 特開2003−316908号公報
しかしながら、上記の従来技術では、情報提供者と情報利用者との双方が適正な利益を享受することができるとは限らない。具体的には、上記の従来技術では、個人情報の有償提供を行っているに過ぎない。このため、情報利用者にとっては、支払った料金に見合った個人情報を得られるとは限らない。また、情報提供者にとっては、個人情報の提供に見合った報酬を得られるとは限らない。このようなことから、上記の従来技術では、情報提供者と情報利用者との双方が適正な利益を享受することができるとは限らない。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、情報提供者と情報利用者との双方が適正な利益を享受することができる情報取引装置、情報取引方法及び情報取引プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る情報取引装置は、情報提供者によって利用される提供者端末から、前記情報提供者又は前記提供者端末に関するユーザ情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信されたユーザ情報を記憶部に格納する格納手段と、情報利用者によって利用される利用者端末から前記ユーザ情報の取得要求を受け付けた場合に、前記記憶部に記憶されているユーザ情報の価値に影響を与える要因情報に基づいて、前記情報提供者と前記情報利用者との間におけるユーザ情報の取引処理を制御する取引手段とを備えたことを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、情報提供者と情報利用者との双方が適正な利益を享受することができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態に係る情報取引処理の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る提供者端末の構成例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る情報取引装置の構成例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る情報流通システムによる情報格納処理手順を示すシーケンス図である。 図6は、第1の実施形態に係る情報流通システムによる情報提供処理手順を示すシーケンス図である。 図7は、第2の実施形態に係る情報取引装置の構成例を示す図である。 図8は、第2の実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。 図9は、第3の実施形態に係る情報取引装置の構成例を示す図である。 図10は、第3の実施形態に係る提供者情報記憶部の一例を示す図である。 図11は、第3の実施形態に係る利用者情報記憶部の一例を示す図である。 図12は、第4の実施形態に係る情報取引処理の一例を示す図である。 図13は、第4の実施形態に係る情報取引装置の構成例を示す図である。 図14は、第4の実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。 図15は、情報取引装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る情報取引装置、情報取引方法及び情報取引プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報取引装置、情報取引方法及び情報取引プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(第1の実施形態)
〔1.情報取引処理〕
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係る情報取引処理の一例について説明する。図1は、第1の実施形態に係る情報取引処理の一例を示す図である。図1では、情報流通システム1を例に挙げて、情報取引処理について説明する。
図1に示すように、情報流通システム1には、提供者端末10と、利用者端末20と、情報取引装置100とが含まれる。情報取引装置100は、図示しないネットワーク(例えば、インターネット)を介して、提供者端末10及び利用者端末20と通信可能に接続される。なお、図1では1台の提供者端末10と1台の利用者端末20とを示したが、情報流通システム1には、2台以上の提供者端末10や2台以上の利用者端末20が含まれてもよい。
提供者端末10は、情報提供者P1によって利用される情報処理装置である。利用者端末20は、情報利用者Q1によって利用される情報処理装置である。提供者端末10及び利用者端末20は、例えば、スマートフォンやタブレット端末やPDA(Personal Digital Assistant)等の移動端末や、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PC等である。図1の例の場合、提供者端末10は、移動端末であるものとする。
なお、情報提供者P1は、例えば、スマートフォン等を有する一般的なユーザであり、ユーザ情報を情報利用者Q1に有償で提供することにより利益を得る。また、情報利用者Q1は、例えば、情報提供者P1等から購入したユーザ情報を分析する企業や団体等である。
情報取引装置100は、情報取引処理を行うサーバ装置である。具体的には、情報取引装置100は、以下に説明するように、情報提供者P1と情報利用者Q1との間におけるユーザ情報の取引処理を行う。
図1に示した例において、提供者端末10は、ユーザ情報を情報取引装置100に送信する(ステップS11)。ここで、ユーザ情報とは、提供者端末10に関する情報や、情報提供者P1に関する情報である。詳しくは後述するが、ユーザ情報は、例えば、提供者端末10によって取得される位置情報等に該当する。
そして、情報取引装置100は、提供者端末10から受信したユーザ情報をユーザ情報記憶部121に格納する。情報取引装置100は、図1に図示しない提供者端末10以外の他の提供者端末からもユーザ情報を受信し、受信したユーザ情報をデータ資産としてユーザ情報記憶部121に蓄積する。
続いて、利用者端末20は、情報利用者Q1による操作に従って、ユーザ情報の取得要求を情報取引装置100に送信する(ステップS12)。
そして、情報取引装置100は、利用者端末20から取得要求を受け付けた場合に、ユーザ情報記憶部121に記憶されているユーザ情報の価値に影響を与える要因を示す要因情報に基づいて、取得要求に対応するユーザ情報の価格を算定する。図1の例では、情報取引装置100は、要因情報の一例としてユーザ情報の市場状況を用いることで、かかる市場状況に基づく価格を算定する(ステップS13)。ここで、市場状況とは、情報利用者Q1から要求されたユーザ情報における現時点でのニーズ(言い換えれば、人気度)等に該当する。例えば、情報取引装置100は、情報利用者Q1から要求されたユーザ情報のニーズが高いほど価格を高く算定し、かかるユーザ情報のニーズが低いほど価格を低く算定する。
そして、情報取引装置100は、ステップS12において受け付けたユーザ情報を利用者端末20に提供する(ステップS14)。このとき、情報取引装置100は、ステップS13において算定した価格を利用者端末20に通知してもよい。または、情報取引装置100は、利用者端末20に価格を通知した後に、かかる価格の支払いに了承する旨の回答を利用者端末20から受信した場合に、ユーザ情報を利用者端末20に提供してもよい。
この後に、情報利用者Q1は、ユーザ情報の利用料として、ステップS13において算定された価格を情報取引装置100の管理者等に支払う(ステップS15)。そして、情報取引装置100の管理者等は、ステップS14において利用者端末20に提供したユーザ情報の送信元である情報提供者P1に対して、情報利用者Q1から得た利用料の一部又は全部を報酬として支払う(ステップS16)。
このように、第1の実施形態に係る情報取引装置100は、情報利用者Q1に提供するユーザ情報の価値に影響を与える要因情報(図1の例では、市場状況)に応じて、ユーザ情報の価格を算定する。このため、情報取引装置100は、価値の高いユーザ情報ほど価格を高く算定することができる。これにより、情報取引装置100は、情報利用者Q1に対して価格に見合ったユーザ情報を提供することができる。さらに、情報取引装置100は、情報提供者P1に対してユーザ情報の価値に見合った報酬を提供することができる。このようなことから、第1の実施形態に係る情報取引装置100は、情報提供者P1及び情報利用者Q1の双方に対して適正な利益を享受させることができる。このことは、情報取引装置100の利用者数(情報提供者P1及び情報利用者Q1)の増加を促進する。この結果、情報取引装置100は、ユーザ情報記憶部121に多数のユーザ情報が蓄積することができ、ユーザ情報の流通を活性化することができる。
〔2.提供者端末の構成〕
次に、図2を用いて、第1の実施形態に係る提供者端末10の構成について説明する。図2は、第1の実施形態に係る提供者端末10の構成例を示す図である。図2に示すように、提供者端末10は、通信部11と、入力部12と、表示部13と、検知部14と、提供制御部15とを有する。
通信部11は、ネットワークと有線又は無線で接続され、情報取引装置100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。
入力部12は、ユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部12は、提供者端末10の側壁等に備えられたハードキー等によって実現される。表示部13は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、表示部13は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、提供者端末10にタッチパネルが採用される場合には、入力部12の一部と表示部13とは一体化される。
検知部14は、提供者端末10に関する各種情報を検知する。具体的には、検知部14は、ユーザ情報として、提供者端末10の物理的な状態を検知する。図2に示した例では、検知部14は、測位部14aと、圧力センサ14bとを有する。
測位部14aは、提供者端末10の現在位置を取得する。具体的には、測位部14aは、GPS(Global Positioning System)衛星から送出される電波を受信し、受信した電波に基づいて提供者端末10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。圧力センサ14bは、提供者端末10の周囲の気圧を検知する。
なお、検知部14は、測位部14a及び圧力センサ14bに限られず、提供者端末10の物理的な状態を検知する各種機器を有してもよい。例えば、検知部14は、提供者端末10の周囲の音を収集するマイクロフォンや、提供者端末10の周囲の照度を検知する照度センサや、提供者端末10の物理的な動きを検知する加速度センサ(又は、ジャイロセンサなど)や、提供者端末10の周囲の湿度を検知する湿度センサや、提供者端末10の所在位置における地場を検知する地磁気センサ等を有してもよい。また、検知部14は、測位部14aや圧力センサ14bを有さずに、マイクロフォン、照度センサ、湿度センサ、地磁気センサ等を有してもよい。
提供制御部15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、提供者端末10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。また、提供制御部15は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
このような提供制御部15は、情報取引装置100にユーザ情報を提供する処理を制御する。例えば、提供制御部15は、ユーザ情報の提供処理を実現するための情報提供アプリケーションを実行制御する。情報提供アプリケーションは、予め提供者端末10にインストールされていてもよいし、提供者端末10を有する情報提供者による操作に従ってサーバ装置(例えば、情報取引装置100、又は、各種アプリケーションを提供するサーバ装置)からダウンロードされることで提供者端末10にインストールされてもよい。
図2に示すように、提供制御部15は、取得部16と、送信部17とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。例えば、提供制御部15は、RAMを作業領域として上述した情報提供アプリケーションを実行することにより、取得部16及び送信部17を実現する。なお、提供制御部15の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、提供制御部15が有する各処理部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
取得部16は、ユーザ情報を取得する。具体的には、取得部16は、検知部14を制御することにより、検知部14によって検知される各種情報をユーザ情報として取得する。例えば、取得部16は、測位部14aを制御することにより、ユーザ情報として、提供者端末10の現在位置を示す位置情報を取得する。また、例えば、取得部16は、圧力センサ14bを制御することにより、ユーザ情報として、提供者端末10の周囲の気圧を示す気圧情報を取得する。
また、上記例に限られず、取得部16は、検知部14が有するセンサ等の機器に応じて、それぞれの機器から各種ユーザ情報を取得する。例えば、取得部16は、検知部14がマイクロフォンを有する場合には、ユーザ情報として、マイクロフォンによって収集された音の大きさを示す収音情報を取得する。また、取得部16は、検知部14が照度センサを有する場合には、ユーザ情報として、提供者端末10の周囲の照度を示す照度情報を取得する。また、取得部16は、検知部14が加速度センサを有する場合には、ユーザ情報として、提供者端末10の傾度を示す傾度情報を取得する。また、取得部16は、検知部14が湿度センサを有する場合には、ユーザ情報として、提供者端末10の周囲の湿度を示す湿度情報を取得する。また、取得部16は、検知部14が地磁気センサを有する場合には、ユーザ情報として、提供者端末10の所在位置における地場を示す地場情報を取得する。
なお、取得部16によって取得されるユーザ情報の種別は、情報提供者によって設定することができる。具体的には、情報提供者は、提供者端末10が複数種別のユーザ情報を取得する機能を有する場合であっても、取得部16に取得させるユーザ情報の種別を設定することができる。例えば、情報提供者は、位置情報、気圧情報、収音情報、照度情報、傾度情報、湿度情報、地場情報などの種別に分けられる各ユーザ情報うち、情報利用者に流通することを許可するユーザ情報の種別のみを取得対象として設定することができる。そして、取得部16は、情報提供者によって設定された種別に対応するユーザ情報のみを取得する。
また、取得部16が各種ユーザ情報を取得するタイミングは、提供制御部15によって予め決められている。例えば、取得部16は、定期的(5分毎、10分毎、1時間毎、1日毎、1週間毎など)に、上述した各種ユーザ情報を取得する。また、取得部16が各種ユーザ情報を取得するタイミングは、提供者端末10を有する情報提供者によって設定されてもよい。例えば、取得部16は、情報提供者によって設定された所定の日時になるたびに、上述した各種ユーザ情報を取得する。また、情報提供者は、ユーザ情報の種別毎に、かかるユーザ情報の取得タイミングを設定することができる。
送信部17は、取得部16によって取得されたユーザ情報を情報取引装置100に送信する。例えば、送信部17は、提供者端末10又は情報提供者を識別するための提供者識別子と、取得部16によって取得されたユーザ情報と、かかるユーザ情報が取得部16によって取得された取得日時とを情報取引装置100に送信する。このとき、送信部17は、取得部16によってユーザ情報が取得されるたびにユーザ情報等を情報取引装置100に送信してもよいし、所定の期間毎にユーザ情報等を情報取引装置100に送信してもよい。
〔3.情報取引装置の構成〕
次に、図3を用いて、第1の実施形態に係る情報取引装置100の構成について説明する。図3は、第1の実施形態に係る情報取引装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、情報取引装置100は、通信部110と、ユーザ情報記憶部121と、制御部130とを有する。
通信部110は、ネットワークと有線又は無線で接続され、提供者端末10及び利用者端末20との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部110は、NIC等によって実現される。
ユーザ情報記憶部121は、例えば、RAM、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかるユーザ情報記憶部121は、提供者端末10から提供されるユーザ情報を記憶する。ここで、図4に、第1の実施形態に係るユーザ情報記憶部121の一例を示す。図4に示した例では、ユーザ情報記憶部121は、「取得日時」、「提供者識別子」、「ユーザ情報」といった項目を有する。
「取得日時」は、ユーザ情報が取得された日時を示す。例えば、「取得日時」は、提供者端末10の送信部17によってユーザ情報とともに送信される取得日時に対応する。「提供者識別子」は、ユーザ情報を送信した提供者端末10又は情報提供者を識別するための識別情報を示す。例えば、「提供者識別子」は、提供者端末10の送信部17によってユーザ情報とともに送信される提供者識別子に対応する。
「ユーザ情報」は、提供者端末10から受信したユーザ情報を示す。図4の例の場合、「ユーザ情報」は、「位置情報」、「気圧情報」、「収音情報」、「照度情報」、「傾度情報」といった種別に分けられる。「位置情報」、「気圧情報」、「収音情報」、「照度情報」、「傾度情報」は、上述した提供者端末10の検知部14によって検知される各種ユーザ情報を示す。また、ユーザ情報は、種別毎に「値」と「提供回数」といった項目に分けられる。「値」は、提供者端末10から受信したユーザ情報を示す。「提供回数」は、過去にユーザ情報が情報取引装置100から利用者端末20に提供された回数を示す。
例えば、図4では、「2013年11月1日12時0分0秒」に、提供者識別子「U01」に対応する提供者端末10によって、位置情報「A01」、気圧情報「B01」、収音情報「C01」、照度情報「D01」、傾度情報「E01」が取得された例を示す。また、図4では、位置情報「A01」の提供回数が3回であり、気圧情報「B01」の提供回数が「1回」であり、収音情報「C01」の提供回数が「3回」であり、照度情報「D01」の提供回数が「1回」であり、傾度情報「E01」の提供回数が「1回」である例を示す。
また、例えば、図4では、「2013年11月1日12時0分0秒」に、提供者識別子「U02」に対応する提供者端末10によって、位置情報「A02」、収音情報「C02」が取得された例を示す。
上記の2つの例のように、提供者端末10によっては、ユーザ情報の全種別(上記例では、「位置情報」、「気圧情報」、「収音情報」、「照度情報」及び「傾度情報」)を情報取引装置100に送信する場合もあれば、ユーザ情報の一部の種別のみを情報取引装置100に送信する場合がある。
なお、図4では、「位置情報」の「値」に「A01」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、「緯度及び経度」や「住所(例えば、都道府県や市区町村)」等が記憶される。また、実際には、図4に示した「気圧情報」には気圧を示す数値が記憶され、「収音情報」には音の大きさを示す数値が記憶され、「照度情報」には照度を示す数値が記憶され、「傾度情報」には傾度を示す数値が記憶される。
図3の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPUやMPU等によって、情報取引装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報取引プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、受信部131と、格納部132と、取引部140とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受信部131は、提供者端末10から、提供者端末10又は情報提供者に関するユーザ情報を受信する。例えば、受信部131は、提供者端末10から、提供者識別子と、ユーザ情報と、ユーザ情報の取得日時とを受信する。
格納部132は、受信部131によって受信されたユーザ情報をユーザ情報記憶部121に格納する。具体的には、格納部132は、受信部131によって受信された提供者識別子と取得日時とに対応付けて、ユーザ情報をユーザ情報記憶部121に格納する。例えば、格納部132は、ユーザ情報として位置情報及び気圧情報が受信された場合には、位置情報及び気圧情報をユーザ情報記憶部121に格納する。
なお、上記例では、提供者端末10がユーザ情報の取得日時を情報取引装置100に送信する例を示したが、この例に限られず、提供者端末10は、取得日時を情報取引装置100に送信しなくてもよい。この場合、格納部132は、受信部131によってユーザ情報が受信された受信日時をユーザ情報記憶部121の取得日時に格納する。
取引部140は、提供者端末10と利用者端末20との間におけるユーザ情報の取引を制御する。具体的には、取引部140は、利用者端末20からユーザ情報の取得要求を受け付けた場合に、ユーザ情報記憶部121に記憶されているユーザ情報の価値に影響を与える要因情報に基づいて、取得要求に対応するユーザ情報を利用者端末20に提供するとともに、提供したユーザ情報の送信元である情報提供者に対価を支払う取引処理を制御する。かかる取引部140は、図3に示すように、要求受付部141と、算定部142と、提供部143とを有する。
要求受付部141は、利用者端末20からユーザ情報の取得要求を受け付ける。具体的には、要求受付部141は、取得対象のユーザ情報を特定するための特定情報を含む取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部141は、ユーザ情報の種別を特定するための特定情報を含む取得要求を受け付ける。また、例えば、要求受付部141は、ユーザ情報が取得された取得日時の期間を特定するための特定情報を含む取得要求を受け付ける。また、例えば、ユーザ情報の種別と取得日時の期間との双方を特定するための特定情報を含む取得要求を受け付ける。一例を挙げて説明すると、要求受付部141は、ユーザ情報の種別が「位置情報」及び「気圧情報」であり、かつ、取得日時が「2013年11月1日〜11月15日」である特定情報を含む取得要求を受け付ける。
算定部142は、ユーザ情報記憶部121に記憶されている各ユーザ情報に対応する要因情報に基づいて、利用者端末20に提供するユーザ情報の価格を算定する。具体的には、算定部142は、取得要求が受け付けられた時点での要因情報を動的に評価し、評価した要因情報に基づいてユーザ情報の価格を算定する。第1の実施形態に係る算定部142は、要因情報として、ユーザ情報記憶部121に記憶されている各ユーザ情報の市場状況を評価する。具体的には、算定部142は、ユーザ情報記憶部121に記憶されている各ユーザ情報の提供回数を用いることで、現時点での各ユーザ情報の市場状況を評価する。そして、算定部142は、取得要求に対応するユーザ情報の数と、評価結果である市場状況とに基づいて、ユーザ情報の価格を算定する。
より具体的に説明すると、算定部142は、取得要求に対応するユーザ情報の数が多いほどユーザ情報の価格を高く算定し、取得要求に対応するユーザ情報の数が少ないほどユーザ情報の価格を低く算定する。また、算定部142は、ユーザ情報記憶部121に記憶されている「提供回数」に基づいて、取得要求に対応するユーザ情報における需要の度合い又は供給の度合い(言い換えれば、ニーズや人気度)を市場状況として評価する。具体的には、算定部142は、要求受付部141によって受け付けられた取得要求に対応するユーザ情報の「提供回数」をユーザ情報記憶部121から取得し、取得した「提供回数」が大きい値であるほど、かかるユーザ情報のニーズ(すなわち、需要の度合いや供給の度合い)が高いと評価し、取得した「提供回数」が小さい値であるほど、かかるユーザ情報のニーズが低いと評価する。そして、算定部142は、取得要求に対応するユーザ情報にニーズが高いユーザ情報が多く含まれるほどユーザ情報の価格を高く算定し、取得要求に対応するユーザ情報にニーズが低いユーザ情報が多く含まれるほどユーザ情報の価格を低く算定する。
一例を挙げて説明すると、要求受付部141によって受け付けられた取得要求に対応するユーザ情報が位置情報「A11」、「A12」、「A13」、「A14」、「A15」であるものとする。また、位置情報「A11」に対応する提供回数が「3」であり、位置情報「A12」に対応する提供回数が「3」であり、位置情報「A13」に対応する提供回数が「2」であり、位置情報「A14」に対応する提供回数が「1」であり、位置情報「A15」に対応する提供回数が「1」であるものとする。また、ここでは1個の位置情報当たりの価格である基準単価が「Y円」であるものとする。なお、この基準単価は、ユーザ情報の種別によって異なる値であってもよい。
この場合、算定部142は、ユーザ情報記憶部121を参照することで、全ての位置情報に対応する提供回数の平均値を算出する。ここでは、算定部142は、位置情報に対応する提供回数の平均値として、「2」を算出したものとする。そして、算定部142は、提供回数の平均値「2」に基づいて、取得要求に対応する位置情報「A11」、「A12」、「A13」、「A14」、「A15」の基準単価「Y円」を補正する。上記例では、位置情報「A11」の提供回数「3」は、提供回数の平均値「2」の1.5倍である。この場合、算定部142は、例えば、位置情報「A11」の基準単価を「1.5・Y円」に補正する。同様にして、算定部142は、例えば、位置情報「A12」の基準単価を「1.5・Y円」に補正する。また、算定部142は、例えば、提供回数の平均値「2」よりも提供回数が多くない位置情報「A13」、「A14」及び「A15」については基準単価を補正せずに「Y円」のままとする。そして、算定部142は、補正後の各基準単価「1.5・Y円」、「1.5・Y円」、「Y円」、「Y円」及び「Y円」を加算することにより、取得要求に対応する位置情報「A11」、「A12」、「A13」、「A14」、「A15」の総価格「6.0・Y円」を算定する。
なお、上記例において、算定部142は、提供回数の平均値「2」よりも少ない位置情報「A14」及び「A15」の基準単価を低い価格に補正してもよい。例えば、位置情報「A14」の提供回数「1」は、提供回数の平均値「2」の0.5倍である。この場合、算定部142は、例えば、位置情報「A14」の基準単価を「0.5・Y円」に補正する。同様にして、算定部142は、例えば、位置情報「A15」の基準単価を「0・5・Y円」に補正する。この場合、算定部142は、補正後の各基準単価「1.5・Y円」、「1.5・Y円」、「Y円」、「0.5・Y円」及び「0.5・Y円」を加算することにより、取得要求に対応する位置情報の総価格「5.0・Y円」を算定する。
なお、上述した算定部142による算定処理は一例であって、上記例に限られない。例えば、算定部142は、取得要求に対応するユーザ情報の提供回数をユーザ情報記憶部121から取得し、取得した提供回数の総和や平均値に基づいて、利用者端末20に提供するユーザ情報の総価格を算定してもよい。一例を挙げると、算定部142は、取得要求に対応するユーザ情報の平均提供回数が、ユーザ情報記憶部121に記憶されている全ての位置情報の平均提供回数よりも多いほど、ユーザ情報の総価格を高く算定する。
また、算定部142は、利用者端末20に提供されるユーザ情報の送信元である情報提供者に支払う報酬額を算定する。具体的には、算定部142は、上述した要因情報(提供回数に基づいて評価される市場状況)に応じて、情報利用者から得られる利用料を各情報提供者に分配する報酬額を算定する。
一例を挙げて説明すると、上記例と同様に、要求受付部141によって受け付けられた取得要求に対応するユーザ情報が位置情報「A11」、「A12」、「A13」、「A14」、「A15」であるものとする。また、位置情報「A11」は、情報提供者P1に対応するユーザ情報であり、位置情報「A12」は、情報提供者P2に対応するユーザ情報であり、位置情報「A13」は、情報提供者P3に対応するユーザ情報であり、位置情報「A14」は、情報提供者P4に対応するユーザ情報であり、位置情報「A15」は、情報提供者P5に対応するユーザ情報であるものとする。また、ここでは、算定部142によって、位置情報「A11」、「A12」、「A13」、「A14」、「A15」の基準単価がそれぞれ「1.5・Y円」、「1.5・Y円」、「Y円」、「0.5・Y円」、「0.5・Y円」に補正されたものとする。すなわち、この例では、情報利用者によって利用料「5.0・Y円」が支払われる。
ここで、情報取引装置100の管理者等は、上記例において情報利用者から得られる利用料「5.0・Y円」から手数料を除いた額を情報提供者P1〜P5に分配するものとする。ここの例では、利用料「5.0・Y円」の2割である「1.0・Y円」が手数料であるものとする。すなわち、算定部142は、「4.0・Y円」を情報提供者P1〜P5に分配する。この例の場合、利用料「5.0・Y円」に対する情報提供者P1〜P5における貢献度の比率は、「1.5:1.5:1.0:0.5:0.5」である。このため、算定部142は、貢献度の比率に基づいて、情報提供者P1に対する報酬額として、「4.0・Y・{1.5/(1.5+1.5+1.0+0.5+0.5)}」=「1.2Y円」を算定する。同様にして、算定部142は、情報提供者P2に対する報酬額「1.2Y円」を算定し、情報提供者P3に対する報酬額「0.8Y円」を算定し、情報提供者P4に対する報酬額「0.4Y円」を算定し、情報提供者P5に対する報酬額「0.4Y円」を算定する。
なお、上述した算定部142による算定処理は一例であって、上記例に限られない。例えば、算定部142は、取得要求に対応するユーザ情報の提供回数をユーザ情報記憶部121から取得することで、提供回数が多いユーザ情報を提供した情報提供者に対する報酬額ほど高く算定し、提供回数が少ないユーザ情報を提供した情報提供者に対する報酬額ほど低く算定してもよい。
提供部143は、要求受付部141に受け付けられた取得要求の送信元である利用者端末20に対して、かかる取得要求に対応するユーザ情報を提供する。具体的には、提供部143は、算定部142によって算定されたユーザ情報の価格を利用者端末20に通知するとともに、取得要求に対応するユーザ情報を利用者端末20に提供する。そして、提供部143は、ユーザ情報記憶部121に記憶されている各ユーザ情報に対応する提供回数のうち、利用者端末20に提供したユーザ情報の提供回数に「1」を加算する。
なお、提供部143は、算定部142によって算定されたユーザ情報の価格を利用者端末20に通知した後に、かかる価格の支払いに了承する旨の通知を利用者端末20から受信した場合に、取得要求に対応するユーザ情報を利用者端末20に提供してもよい。また、提供部143は、ユーザ情報だけでなく、ユーザ情報と提供者識別子との組合せを利用者端末20に提供してもよい。この場合、提供部143は、ユーザ情報記憶部121に記憶されている提供者識別子ではなく、提供者識別子を他の情報に変換し、変換後の提供者識別子を利用者端末20に提供してもよい。
また、提供部143は、利用者端末20に提供したユーザ情報の送信元である提供者端末10に対して、ユーザ情報を提供したことに対する対価の額を通知する。具体的には、提供部143は、算定部142によって算定された情報提供者毎の報酬額を各提供者端末10に通知する。
〔4.情報格納処理手順〕
次に、図5を用いて、第1の実施形態に係る情報流通システム1による情報格納処理の手順について説明する。図5は、第1の実施形態に係る情報流通システム1による情報格納処理手順を示すシーケンス図である。
図5に示すように、提供者端末10は、ユーザ情報の送信タイミングであるか否かを判定する(ステップS101)。そして、提供者端末10は、送信タイミングでない場合には(ステップS101;No)、送信タイミングになるまで待機する。
一方、提供者端末10は、送信タイミングになった場合に(ステップS101;Yes)、検知部14を制御することにより、各種ユーザ情報(例えば、位置情報、気圧情報、収音情報、照度情報、傾度情報など)を取得する(ステップS102)。
続いて、提供者端末10は、ユーザ情報を情報取引装置100に送信する(ステップS103)。例えば、提供者端末10は、提供者識別子、ユーザ情報、ユーザ情報の取得日時を情報取引装置100に送信する。
そして、情報取引装置100は、提供者端末10から受信したユーザ情報をユーザ情報記憶部121に格納する(ステップS104)。例えば、情報取引装置100は、提供者識別子及び取得日時に対応付けて、ユーザ情報をユーザ情報記憶部121に格納する。
〔5.情報提供処理手順〕
次に、図6を用いて、第1の実施形態に係る情報流通システム1による情報提供処理の手順について説明する。図6は、第1の実施形態に係る情報流通システム1による情報提供処理手順を示すシーケンス図である。
図6に示すように、利用者端末20は、ユーザ情報の取得要求を送信する旨の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。そして、利用者端末20は、取得要求を送信する旨の指示を受け付けていない場合には(ステップS201;No)、かかる指示を受け付けるまで待機する。
一方、利用者端末20は、取得要求の送信指示を受け付けた場合には(ステップS201;Yes)、ユーザ情報の取得要求を情報取引装置100に送信する(ステップS202)。
続いて、情報取引装置100は、ユーザ情報記憶部121に記憶されている提供回数に基づいて、取得要求によって要求されているユーザ情報の市場状況を評価する(ステップS203)。続いて、情報取引装置100は、市場状況の評価結果に基づいて、取得要求によって要求されているユーザ情報の価格を算定する(ステップS204)。
続いて、情報取引装置100は、ユーザ情報の価格を利用者端末20に通知するとともに(ステップS205)、ユーザ情報を利用者端末20に提供する(ステップS206)。
この後に、利用者端末20の情報利用者は、ステップS205において通知された価格を利用料として情報取引装置100の管理者等に支払う(ステップS207)。また、情報取引装置100は、情報利用者から得た利用料の一部又は全部を提供者端末10の情報提供者に通知する(ステップS208)。
〔6.効果〕
上述してきたように、第1の実施形態に係る情報取引装置100は、受信部131と、格納部132と、取引部140とを有する。受信部131は、情報提供者によって利用される提供者端末10から、情報提供者又は提供者端末10に関するユーザ情報を受信する。格納部132は、受信部131によって受信されたユーザ情報をユーザ情報記憶部121に格納する。取引部140は、情報利用者によって利用される利用者端末20からユーザ情報の取得要求を受け付けた場合に、ユーザ情報記憶部121に記憶されているユーザ情報の価値に影響を与える要因情報に基づいて、取得要求に対応するユーザ情報を利用者端末20に提供するとともに、提供したユーザ情報の送信元である情報提供者に対価を支払う取引処理を制御する。
これにより、第1の実施形態に係る情報取引装置100は、ユーザ情報の価値に見合った価格を算定することができるので、情報利用者に対して価格に見合ったユーザ情報を提供することができるとともに、情報提供者に対してユーザ情報の価値に見合った報酬を提供することができる。この結果、第1の実施形態に係る情報取引装置100は、情報提供者及び情報利用者の双方に対して適正な利益を享受させることができる。
また、第1の実施形態に係る取引部140は、要因情報としてユーザ情報記憶部121に記憶されているユーザ情報の市場状況を評価し、評価した市場状況に基づいて、利用者端末20に提供するユーザ情報の価格を算定する算定部142を有する。
これにより、第1の実施形態に係る情報取引装置100は、ユーザ情報の市場状況に基づいて、ユーザ情報の適正な価格を算定することができるので、情報提供者及び情報利用者の双方に対してより適正な利益を享受させることができる。
また、第1の実施形態に係る取引部140は、算定部142によって算定された価格の支払いに了承する旨の通知を利用者端末20から受信した場合に、取得要求に対応するユーザ情報を利用者端末20に提供する提供部143を有する。
これにより、第1の実施形態に係る情報取引装置100は、情報利用者にとって安心できるユーザ情報の取引サービスを提供することができる。
また、第1の実施形態に係る算定部142は、取得要求を受け付けた時点で要因情報を動的に評価し、評価した要因情報に基づいて、利用者端末20に提供するユーザ情報の価格を算定する。
これにより、第1の実施形態に係る情報取引装置100は、最新の要因情報に基づいて、ユーザ情報の適正な価格を高精度に算定することができるので、情報提供者及び情報利用者の双方に対してより適正な利益を享受させることができる。
〔7.変形例〕
上記第1の実施形態では、実際にユーザ情報が利用者端末20に提供された提供回数がユーザ情報記憶部121に記憶される例を示した。そして、上記第1の実施形態では、算定部142が、ユーザ情報記憶部121に記憶されている提供回数に基づいて、ユーザ情報の価格を算定する例を示した。しかし、ユーザ情報記憶部121は、ユーザ情報毎に、実際に利用者端末20に提供されたか否かに関係なく、ユーザ情報が利用者端末20から要求された要求回数を記憶してもよい。具体的には、利用者端末20は、取得要求を情報取引装置100に送信した場合であっても、ユーザ情報の価格によっては情報取引装置100からユーザ情報を取得しないことがある。しかし、取得要求の対象となったユーザ情報はニーズ(すなわち、需要の度合い)が高いといえる。このため、算定部142は、上述した提供回数の代わりに、ユーザ情報記憶部121に記憶される要求回数を用いて、ユーザ情報の価格を算定してもよい。また、ユーザ情報記憶部121は、提供回数及び要求回数の双方を記憶してもよい。この場合、算定部142は、ユーザ情報記憶部121に記憶される提供回数及び要求回数の双方を用いて、ユーザ情報の価格を算定してもよい。
また、上記第1の実施形態では、算定部142が、ユーザ情報記憶部121に記憶されている提供回数が多いユーザ情報ほど価格を高く算定する例を示した。しかし、算定部142は、提供回数が少ないユーザ情報ほど価格を高く算定してもよい。これは、利用者端末20に提供された回数が少ないユーザ情報は、広く知られていない情報であるとも言え、情報利用者にとって有益となる可能性があるからである。同様の理由により、算定部142は、ユーザ情報記憶部121に上記の要求回数が記憶される場合には、要求回数が少ないユーザ情報ほど価格を高く算定してもよい。
また、図4に示した例では、ユーザ情報記憶部121が、1個のユーザ情報毎に提供回数を記憶する例を示したが、この例に限られない。例えば、情報取引装置100によっては、1ヶ月単位でユーザ情報(例えば、取得日時が2013年11月であるユーザ情報や、取得日時が2013年10月〜12月であるユーザ情報)を利用者端末20に提供することが決められている場合がある。このような場合には、ユーザ情報記憶部121は、月毎に提供回数を記憶すればよい。
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、ユーザ情報の価値に影響を与える要因情報として、ユーザ情報の市場状況を用いる例を示した。しかし、ユーザ情報の価値に影響を与える要因情報は、ユーザ情報の精度、粒度、希少性といったユーザ情報の特性を示す特性情報であってもよい。第2の実施形態では、ユーザ情報の特性情報を要因情報として、ユーザ情報の価格を算定する例について説明する。なお、第2の実施形態に係る情報流通システム1の構成は、図1に示した例と同様であるので、以下では説明を省略する。
〔1.情報取引装置の構成〕
まず、図7を用いて、第2の実施形態に係る情報取引装置200の構成について説明する。図7は、第2の実施形態に係る情報取引装置200の構成例を示す図である。図7に示すように、情報取引装置200は、ユーザ情報記憶部221と、制御部230とを有する。
ユーザ情報記憶部221は、提供者端末10から提供されるユーザ情報を記憶する。ここで、図8に、第2の実施形態に係るユーザ情報記憶部221の一例を示す。図8に示した例では、ユーザ情報記憶部221は、「取得日時」、「提供者識別子」、「ユーザ情報」といった項目を有する。
「取得日時」は、図4に示した取得日時に対応する。「提供者識別子」は、図4に示した提供者識別子に対応する。「ユーザ情報」は、図4の例と同様に、「位置情報」、「気圧情報」といった種別に分けられる。なお、図8では図示することを省略したが、「ユーザ情報」は、「収音情報」、「照度情報」、「傾度情報」などの種別を有してもよい。
また、図8に示したユーザ情報は、種別毎に、「値」、「精度」、「粒度」、「希少性」といった項目に分けられる。「値」は、図4に示した値と同様に、提供者端末10から受信したユーザ情報を示す。「精度」、「粒度」及び「希少性」は、ユーザ情報の特性を示す特性情報に該当し、すなわち、ユーザ情報の価値に影響を与える要因情報に該当する。具体的には、「精度」は、ユーザ情報の正確性を示す。「粒度」は、ユーザ情報の詳細度や細かさを示す。「希少性」は、ユーザ情報の同一種別の中で、他のユーザ情報と比較した場合におけるユーザ情報の希少価値を示す。
なお、図8に示した「精度」、「粒度」及び「希少性」には、「1」〜「5」の5段階によって示される評価値が記憶される。ここの例では、評価値「1」が最も低い価値を示し、評価値「5」が最も高い価値を示すものとする。
例えば、「精度」に大きい値が記憶されているユーザ情報は、提供者端末10の検知部14によって高精度に取得されたことを示す。例えば、提供者端末10の検知部14によっては、ユーザ情報の取得処理における精度を算出する場合がある。第2の実施形態に係る情報取引装置200は、このような取得処理における精度を提供者端末10から受信し、受信した精度に応じてユーザ情報記憶部221の精度を更新する。
また、例えば、「粒度」に大きい値が記憶されているユーザ情報は、ユーザ情報自体が詳細であることを示す。位置情報を例に挙げて説明すると、提供者端末10によっては、位置情報として、位置を詳細に特定することが可能な経度及び緯度を情報取引装置200に送信する場合がある。また、提供者端末10によっては、位置情報として、都道府県のみを情報取引装置200に送信する場合がある。また、提供者端末10によっては、位置情報として、都道府県及び市区町村を情報取引装置200に送信する場合がある。第2の実施形態に係る情報取引装置200は、このようなユーザ情報自体の粒度に応じてユーザ情報記憶部221の粒度を更新する。
また、例えば、「希少性」に大きい値が記憶されているユーザ情報は、他のユーザ情報と比較して大きく異なるユーザ情報であることを示す。位置情報を例に挙げて説明すると、情報取引装置200が各提供者端末10から受信した複数の位置情報の中で、東京都内を示す位置情報が最も多く、岐阜県内を示す位置情報が最も少なかったものとする。この場合、東京都内を示す位置情報は、情報取引装置200での保持数が多いので希少性が低いことから、ユーザ情報記憶部221の希少性には低い評価値(例えば、「1」など)が格納される。一方、岐阜県内を示す位置情報は、情報取引装置200での保持数が少ないので希少性が高いことから、ユーザ情報記憶部221の希少性には高い評価値(例えば、「5」など)が格納される。
図7の説明に戻って、制御部230は、受信部231と、格納部232と、更新部233と、取引部240とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部230が有する各処理部の接続関係は、図7に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受信部231は、第1の実施形態に係る受信部131と同様に、提供者端末10から、提供者識別子と、ユーザ情報と、ユーザ情報の取得日時とを受信する。また、上記の通り、提供者端末10の検知部14によっては、ユーザ情報の取得処理における精度を算出する場合がある。第2の実施形態に係る受信部231は、提供者端末10から、ユーザ情報とともに、ユーザ情報の取得処理における精度を受信してもよい。
格納部232は、受信部231によって受信されたユーザ情報をユーザ情報記憶部221に格納する。ここで、第2の実施形態に係る格納部232は、受信部231によってユーザ情報の精度が受信された場合には、受信された精度に基づいてユーザ情報記憶部221の精度に評価値(上記例では、「1」〜「5」のいずれか)を格納する。また、格納部232は、受信部231によって受信されたユーザ情報の粒度を判定し、判定結果に基づいてユーザ情報記憶部221の粒度に評価値を格納する。
例えば、格納部232は、ユーザ情報の種別毎に、各要因情報の評価値を決定するための閾値等を保持する。そして、格納部232は、受信部231によって受信されたユーザ情報と閾値等とを比較することで、各ユーザ情報の評価値を決定する。位置情報を例に挙げて説明すると、格納部232は、例えば、精度の各評価値に対応する閾値の範囲を保持する。また、格納部232は、例えば、位置情報が経度及び緯度である場合には粒度の評価値「5」、位置情報が都道府県のみである場合には粒度の評価値「1」といった情報を保持する。格納部232は、このような各評価値に対応する閾値等に基づいて、各要因情報の評価値を特定する。
更新部233は、ユーザ情報記憶部221に記憶されている要因情報を更新する。具体的には、更新部233は、ユーザ情報記憶部221に記憶されている要因情報のうち、動的に変動する可能性のある要因情報を定期的(例えば、1日毎)に更新する。図8の例を用いて説明すると、ユーザ情報記憶部221に記憶されている要因情報「精度」、「粒度」、「希少性」のうち、他のユーザ情報との比較で決定される「希少性」は、ユーザ情報記憶部221に新たなユーザ情報が記憶されることで変動する可能性がある。したがって、図8の例の場合、更新部233は、ユーザ情報記憶部221の「希少性」を定期的に更新する。
位置情報を例に挙げて説明すると、更新部233は、ユーザ情報記憶部221の項目「値」に記憶されている位置情報を参照することで、例えば都道府県毎に位置情報の数を計数する。そして、計数結果が最も少ない位置情報に対応する希少性を評価値「5」に更新し、計数結果が最も多い位置情報に対応する希少性を評価値「1」に更新する。また、この例に限られず、更新部233は、計数結果の平均値を算出し、算出した平均値と計数結果との差異が大きい位置情報ほど希少性を高い評価値に更新する。また、更新部233は、例えば、LOF(local outlier factor)などの外れ値検出法を用いて、希少性の評価値を更新してもよい。この例の場合、更新部233は、LOFの値が大きい位置情報ほど希少性を高い評価値に更新する。
なお、更新部233は、希少性に限らず、ユーザ情報記憶部221に記憶されている「精度」や「粒度」についても定期的に更新してもよい。例えば、上述した格納部232は、図7には図示しない記憶部に、受信部231によって受信されたユーザ情報の精度を格納する。そして、更新部233は、かかる記憶部を定期的に参照することで、ユーザ情報の種別毎に、精度の平均値を算出し、平均値よりも精度が高いユーザ情報ほど精度を高い評価値に更新する。同様にして、更新部233は、粒度の評価値についても定期的に更新してもよい。
取引部240は、図7に示すように、要求受付部241と、算定部242と、提供部243とを有する。要求受付部241は、第1の実施形態に係る要求受付部141と同様に、利用者端末20からユーザ情報の取得要求を受け付ける。ここで、第2の実施形態に係る要求受付部241は、取得対象のユーザ情報を特定するための特定情報として、要因情報の評価値を受け付けてもよい。例えば、要求受付部241は、ユーザ情報の種別が「位置情報」であり、かつ、要因情報「精度」が「3」以上であり、かつ、取得日時が「2013年11月1日〜11月15日」である特定情報を含む取得要求を受け付ける。
算定部242は、要求受付部241によって受け付けられた取得要求に対応するユーザ情報の要因情報に基づいて、かかるユーザ情報の価格を算定する。具体的には、算定部242は、ユーザ情報記憶部221に記憶されている要因情報「精度」、「粒度」及び「希少性」に基づいて、ユーザ情報の価格を算定する。
より具体的に説明すると、算定部242は、取得要求に対応するユーザ情報の要因情報(精度、粒度、希少性)が示す評価値をユーザ情報記憶部221から取得する。そして、算定部242は、取得要求に対応するユーザ情報に評価値が高いユーザ情報が多く含まれるほど、かかる取得要求に対応するユーザ情報の価格を高く算定する。一方、算定部242は、取得要求に対応するユーザ情報に評価値が低いユーザ情報が多く含まれるほど、かかる取得要求に対応するユーザ情報の価格を低く算定する。
一例を挙げて説明すると、取得要求によって要求されているユーザ情報が位置情報であるものとする。この場合、算定部242は、ユーザ情報記憶部221から、全ての位置情報に対応する精度の評価値を取得し、取得した評価値の平均値を算出する。そして、算定部242は、評価値の平均値よりも、取得要求によって要求されているユーザ情報の精度の評価値が高いほど、かかるユーザ情報の価格を高く算定する。一方、算定部242は、評価値の平均値よりも、取得要求によって要求されているユーザ情報の精度の評価値が低いほど、かかるユーザ情報の価格を低く算定する。同様にして、算定部242は、粒度や希少性の評価値を用いて、取得要求によって要求されているユーザ情報の価格を算定する。
なお、算定部242は、1個のユーザ情報当たりの価格である基準単価が決まっている場合には、第1の実施形態において説明した例と同様に、評価値の平均値と各ユーザ情報の評価値との差異に応じて、基準単価を補正することで、ユーザ情報毎の価格を算定してもよい。また、上記例に限られず、算定部242は、評価値毎に予め決められている係数を基準単価に乗算することで、ユーザ情報毎の価格を算定してもよい。
また、算定部242は、第1の実施形態に係る算定部142と同様に、上述した要因情報に応じて、利用者端末20に提供されるユーザ情報の送信元である情報提供者に支払う報酬額を算定する。具体的には、算定部242は、情報利用者に要求する利用料に対する各情報提供者の貢献度に応じて、情報提供者に分配する報酬額を算定する。
提供部243は、要求受付部241に受け付けられた取得要求の送信元である利用者端末20に対して、かかる取得要求に対応するユーザ情報を提供する。なお、提供部243は、ユーザ情報だけでなく、ユーザ情報と提供者識別子との組合せを利用者端末20に提供してもよい。
なお、上記の取引部240は、要求受付部241によって取得要求を受け付けられた場合に、更新部233に対して、ユーザ情報記憶部221を更新するよう指示してもよい。これにより、取引部240は、ユーザ情報記憶部221に記憶されている要因情報を現時点での最新の状態に更新することができる。
〔2.効果〕
上述してきたように、第2の実施形態に係る情報取引装置200は、ユーザ情報記憶部221に記憶されているユーザ情報の正確性を示す精度、ユーザ情報の詳細度を示す粒度、及び、ユーザ情報の希少価値を示す希少性のうち少なくとも1以上を要因情報として用いることにより、ユーザ情報の価格を算定する。
これにより、第2の実施形態に係る情報取引装置200は、ユーザ情報の価値に見合った価格を算定することができるので、情報利用者に対して価格に見合ったユーザ情報を提供することができるとともに、情報提供者に対してユーザ情報の価値に見合った報酬を提供することができる。この結果、第1の実施形態に係る情報取引装置200は、情報提供者及び情報利用者の双方に対して適正な利益を享受させることができる。
〔3.変形例〕
上記第2の実施形態では、要因情報として、「精度」、「粒度」、「希少性」を例に挙げて説明した。しかし、この例に限られず、要因情報は、ユーザ情報の取得日時に基づく「鮮度」や、ユーザ情報が収集された期間に基づく「収集期間」や、収集期間における「取得日時の分布」などであってもよい。具体的には、「鮮度」は、ユーザ情報の新しさを示す。例えば、ユーザ情報の取得日時が現在日時に近いほど、「鮮度」の評価値は高く設定される。また、「収集期間」は、同一の利用者端末20によって同一種別のユーザ情報が定期的又は連続的に取得された期間を示す。例えば、同一の利用者端末20によって定期的にユーザ情報が取得された期間が長いほど、「収集期間」の評価値は高く設定される。また、例えば、同一の利用者端末20によって取得されたユーザ情報における取得日時の間隔が短いほど、「収集期間」の評価値は高く設定される。
この場合、算定部242は、「鮮度」の評価値が高いほど(すなわち、ユーザ情報が新しいほど)、ユーザ情報の価格を高く算定する。これは、新しいユーザ情報ほど、情報利用者によって有益な情報となる可能性が高いからである。または、算定部242は、「鮮度」の評価値が高いほど(すなわち、ユーザ情報が新しいほど)、ユーザ情報の価格を低く算定してもよい。これは、古いユーザ情報ほど取得困難な可能性が高く、情報利用者によって有益な情報となる可能性があるからである。また、算定部242は、「収集期間」の評価値が高いほど、ユーザ情報の価格を高く算定する。これは、長期間に渡って高密度に取得されたユーザ情報群は、情報利用者によって有益な情報となる可能性が高いからである。
また、上記第2の実施形態において、算定部242は、取得要求によって要求されているユーザ情報の種別の組合せに基づいて、ユーザ情報の価格を算定してもよい。例えば、利用者端末20によっては、位置情報のみを要求する場合もあれば、位置情報と気圧情報と収音情報と照度情報と傾度情報との全てを要求する場合もあれば、位置情報等のユーザ情報に加えて提供者識別子を要求する場合もある。ここで、算定部242は、例えば、取得対象のユーザ情報の種別数が多いほど、ユーザ情報の価格を割高に算定してもよい。また、算定部242は、ニーズの高い種別の組合せほど、ユーザ情報の価格を割高に算定してもよい。
(第3の実施形態)
上記第1及び第2の実施形態では、ユーザ情報の価値に影響を与える要因情報として、ユーザ情報の市場状況や特性情報を用いる例を示した。しかし、ユーザ情報の価値に影響を与える要因情報は、提供者端末10又は利用者端末20との間で過去にユーザ情報を取引した状況を示す取引状況であってもよい。例えば、ユーザ情報の価格は、情報流通システム1の利用頻度に応じた情報提供者や情報利用者のランクに基づいて算定されてもよい。第3の実施形態では、提供者端末10又は利用者端末20との間における取引状況に基づいて、ユーザ情報の価格を算定する例について説明する。なお、第3の実施形態では、取引状況に基づく価格算定処理を第1の実施形態に適用する例を示すが、かかる価格算定処理を第2の実施形態に適用することもできる。また、第3の実施形態に係る情報流通システム1の構成は、図1に示した例と同様であるので、以下では説明を省略する。
〔1.情報取引装置の構成〕
まず、図9を用いて、第3の実施形態に係る情報取引装置300の構成について説明する。図9は、第3の実施形態に係る情報取引装置300の構成例を示す図である。図9に示すように、情報取引装置300は、提供者情報記憶部322と、利用者情報記憶部323と、制御部330とを有する。
提供者情報記憶部322は、情報取引装置300にユーザ情報を提供する情報提供者に関する情報を記憶する。ここで、図10に、第3の実施形態に係る提供者情報記憶部322の一例を示す。図10に示した例では、提供者情報記憶部322は、「提供者識別子」、「提供回数」、「提供者ランク」といった項目を有する。
「提供者識別子」は、図4に示した提供者識別子に対応する。「提供回数」は、提供者識別子によって識別される提供者端末10(すなわち、情報提供者)のユーザ情報が利用者端末20に提供された回数を示す。なお、「提供回数」は、利用者端末20に提供されたユーザ情報の数であってもよい。「提供者ランク」は、取引状況に応じて決定され、情報提供者のランクを示す。言い換えれば、「提供者ランク」は、情報取引装置300と提供者端末10との間で過去にユーザ情報及び報酬を取引した状況を示す取引状況に該当する。具体的には、「提供者ランク」には、提供回数が多いほど大きい値が記憶され、提供回数が少ないほど小さい値が記憶される。図10に示した「提供者ランク」には、「1」〜「5」の5段階によって示されるランクが記憶される。ここの例では、提供者ランク「1」が最もランクが低いことを示し、提供者ランク「5」が最もランクが高いことを示すものとする。
すなわち、図10では、提供者識別子「U01」によって識別される情報提供者のユーザ情報が、情報取引装置300によって利用者端末20に200回提供された例を示す。また、図10では、提供者識別子「U01」によって識別される情報提供者のランクが最も高い「5」である例を示す。
利用者情報記憶部323は、情報取引装置300からユーザ情報を取得する情報利用者に関する情報を記憶する。ここで、図11に、第3の実施形態に係る利用者情報記憶部323の一例を示す。図11に示した例では、利用者情報記憶部323は、「利用者識別子」、「利用回数」、「利用者ランク」といった項目を有する。
「利用者識別子」は、利用者端末20又は情報利用者を識別するための識別情報を示す。「利用回数」は、利用者識別子によって識別される利用者端末20(すなわち、情報利用者)が情報取引装置300を利用した回数を示す。なお、「利用回数」は、利用者端末20が情報取引装置300から取得したユーザ情報の数であってもよいし、情報取引装置300からユーザ情報を取得した回数であってもよい。「利用者ランク」は、取引状況に応じて決定され、情報利用者のランクを示す。言い換えれば、「利用者ランク」は、情報取引装置300と利用者端末20との間で過去にユーザ情報及び利用料を取引した状況を示す取引状況に該当する。具体的には、「利用者ランク」には、利用回数が多いほど大きい値が記憶され、利用回数が少ないほど小さい値が記憶される。図11に示した「利用者ランク」には、「1」〜「5」の5段階によって示されるランクが記憶される。ここの例では、利用者ランク「1」が最もランクが低いことを示し、利用者ランク「5」が最もランクが高いことを示すものとする。
すなわち、図11では、情報取引装置300が、利用者識別子「R01」によって識別される利用者端末20に対してユーザ情報を15回利用した例を示す。また、図11では、利用者識別子「R01」によって識別される情報利用者のランクが最も高い「5」である例を示す。
図9の説明に戻って、制御部330は、取引部340を有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部330の内部構成は、図9に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部330が有する各処理部の接続関係は、図9に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
取引部340は、図9に示すように、算定部342と、提供部343とを有する。算定部342は、第1の実施形態に係る算定部142と同様に、ユーザ情報記憶部121に記憶されている要因情報(すなわち、提供回数)を用いて各ユーザ情報の市場状況を評価し、評価結果である市場状況に基づいて、各ユーザ情報の価格を算定する。さらに、算定部342は、提供者端末10や利用者端末20との間で過去にユーザ情報を取引した状況を示す取引状況を評価し、評価した取引状況に応じて、利用者端末20に提供するユーザ情報の価格を算定する。具体的には、算定部342は、提供者情報記憶部322に記憶されている提供者ランクを参照し、過去にユーザ情報が利用者端末20に提供された回数が多い情報提供者に対応するユーザ情報ほど価格を高く算定する。さらに、算定部342は、利用者情報記憶部323に記憶されている利用者ランクを参照し、過去にユーザ情報が提供された回数が多い利用者端末20に提供するユーザ情報ほど価格を低く算定する。
より具体的に説明すると、算定部342は、提供者情報記憶部322から、取得要求に対応するユーザ情報の送信元である情報提供者の提供者ランクを取得する。そして、算定部342は、提供者ランクが高いほどユーザ情報を高く算定し、提供者ランクが低いほどユーザ情報を低く算定する。すなわち、算定部342は、情報利用者にユーザ情報が提供された回数が多い情報提供者ほど、かかる情報提供者に対応するユーザ情報の価値が高いと評価し、ユーザ情報の価格を割り増して算定する。また、算定部342は、利用者情報記憶部323から、取得要求の送信元である情報利用者の利用者ランクを取得する。そして、算定部342は、利用者ランクが高いほどユーザ情報を低く算定し、利用者ランクが低いほどユーザ情報を高く算定する。すなわち、算定部342は、情報取引装置300からユーザ情報を取得した回数が多い情報利用者に対しては、割り引いた利用料を算定する。
ここで、情報取引装置300の運営者等は、情報利用者から得られる利用料から、情報提供者に支払う報酬を減算した金額を手数料として得ることができる。第3の実施形態に係る算定部342は、情報取引装置300の運営者等が赤字にならないように、利用者ランクが最大(上記例では「5」)である情報利用者から得られる利用料から、提供者ランクが最大(上記例では「5」)である情報提供者に支払う報酬を減算した金額が0以上となるように、利用者ランクに応じた割引率と、提供者ランクに応じた割増率とを決定してもよい。
提供部343は、第1の実施形態に係る提供部143と同様に、ユーザ情報を利用者端末20に提供する。また、提供部343は、利用者端末20にユーザ情報を提供した場合に、かかるユーザ情報の送信元である情報提供者に対応する提供者情報記憶部322の提供回数に「1」を加算する。また、提供部343は、利用者端末20にユーザ情報を提供した場合に、提供先の情報利用者に対応する利用者情報記憶部323の利用回数に「1」を加算する。
なお、提供部343は、提供者情報記憶部322の提供回数を更新するたびに、更新後の提供回数に基づいて、提供者情報記憶部322の提供者ランクを更新してもよい。または、提供部343は、定期的に、提供者情報記憶部322の提供者ランクを更新してもよい。また、提供部343は、利用者情報記憶部323の利用回数を更新するたびに、更新後の利用回数に基づいて、利用者情報記憶部323の利用者ランクを更新してもよい。または、提供部343は、定期的に、利用者情報記憶部323の利用者ランクを更新してもよい。
〔2.効果〕
上述してきたように、第3の実施形態に係る情報取引装置300は、過去にユーザ情報が利用者端末20に提供された回数が多い情報提供者に対応するユーザ情報ほど価格を高く算定する。また、情報取引装置300は、過去にユーザ情報が提供された回数が多い利用者端末20に提供するユーザ情報ほど価格を低く算定する。
これにより、第3の実施形態に係る情報取引装置300は、情報取引装置300の利用頻度に応じた割引サービス等を提供することができるので、情報取引装置300の利用者数の増加を促進することができる。
〔3.変形例〕
上記第3の実施形態では、提供者情報記憶部322の提供回数(利用者端末20にユーザ情報が提供された回数)に応じて、取引状況の一例である提供者ランクが決定される例を示した。しかし、この例に限られず、提供者ランクは、ユーザ情報の提供先となった情報利用者の数に応じて決定されてもよい。また、例えば、提供者ランクは、ユーザ情報が要求された情報利用者の数に応じて決定されてもよい。このとき、提供者ランクは、同一の情報利用者については「1」として計数された情報利用者の数に応じて決定されてもよい。
また、上記第3の実施形態において、提供者情報記憶部322の提供回数は、提供者端末10が情報取引装置300にユーザ情報を提供した回数や、提供者端末10が情報取引装置300に提供したユーザ情報の数であってもよい。
また、上記第3の実施形態では、提供者情報記憶部322の「提供回数」に応じて提供者ランクが決定される例を示した。しかし、提供者ランクは、提供回数ではなく、情報提供者のユーザ属性に応じて決定されてもよい。例えば、提供者ランクは、情報提供者の年齢や、居住地、職業、家族構成、性別などによって決定されてもよい。一例を挙げて説明すると、情報取引装置300を利用する情報提供者に高齢者が少ない場合には、高齢者である情報提供者ほど希少価値の高いユーザ情報を提供することになるので、高い提供者ランクが設定されてもよい。同様に、希少価値の高い居住地、職業、家族構成などのユーザ属性を有する情報提供者ほど高い提供者ランクが設定されてもよい。
(第4の実施形態)
上記第1〜第3の実施形態では、情報取引装置100、200及び300が、ユーザ情報を保持する例を示した。しかし、ユーザ情報は、情報取引装置100等によって保持されるのではなく、提供者端末10によって保持されてもよい。第4の実施形態では、提供者端末10によってユーザ情報が保持される例について説明する。なお、第4の実施形態では、提供者端末10がユーザ情報を保持する態様を第1の実施形態に適用する例を示すが、かかる態様を第2の実施形態や第3の実施形態に適用することもできる。
〔1.情報取引処理〕
まず、図12を用いて、第4の実施形態に係る情報取引処理の一例について説明する。図12は、第4の実施形態に係る情報取引処理の一例を示す図である。図1では、情報流通システム2を例に挙げて、情報取引処理について説明する。
図12に示すように、情報流通システム2には、提供者端末10と、利用者端末20と、情報取引装置400とが含まれる。図12に示した例の場合、提供者端末10は、ユーザ情報ではなく、ユーザ情報に関するメタ情報を情報取引装置400に送信する(ステップS21)。ここで、メタ情報とは、例えば、提供者端末10において取得可能なユーザ情報の種別や、ユーザ情報を取得する取得期間や、ユーザ情報を取得する取得頻度などである。なお、提供者端末10は、情報取引装置400に送信したメタ情報に対応するユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を自装置(提供者端末10)に蓄積する。
そして、情報取引装置400は、提供者端末10から受信したメタ情報をユーザ情報記憶部421に格納する。情報取引装置400は、図12に図示しない提供者端末10以外の他の提供者端末からもメタ情報を受信し、受信したメタ情報をユーザ情報記憶部421に蓄積する。すなわち、第4の実施形態に係る情報取引装置400は、ユーザ情報自体を蓄積するのではなく、各提供者端末10によって取得可能なユーザ情報の種別等をユーザ情報記憶部421に蓄積する。
続いて、利用者端末20は、情報利用者Q1による操作に従って、ユーザ情報の取得要求を情報取引装置400に送信する(ステップS22)。
続いて、情報取引装置400は、利用者端末20から取得要求を受け付けた場合に、ユーザ情報記憶部421に記憶されているメタ情報に基づいて、取得要求に対応するユーザ情報を保持する提供者端末10に対してユーザ情報を要求する(ステップS23)。そして、提供者端末10は、情報取引装置400からの要求に応答して、ユーザ情報を情報取引装置400に提供する(ステップS24)。
そして、情報取引装置400は、提供者端末10から収集したユーザ情報の価値に影響を与える要因を示す要因情報に基づいて、利用者端末20に提供するユーザ情報の価格を算定する。図12の例では、情報取引装置400は、要因情報の一例としてユーザ情報の市場状況に基づいて、ユーザ情報の価格を算定する(ステップS25)。そして、情報取引装置400は、提供者端末10から収集したユーザ情報を利用者端末20に提供する(ステップS26)。
この後に、情報利用者Q1は、ユーザ情報の利用料として、ステップS25において算定された価格を情報取引装置400の管理者等に支払う(ステップS27)。そして、情報取引装置400の管理者等は、利用者端末20に提供したユーザ情報の送信元である情報提供者P1に対して、情報利用者Q1から得た利用料の一部又は全部を報酬として支払う(ステップS28)。
このように、第4の実施形態に係る情報取引装置400は、情報提供者P1及び情報利用者Q1の双方に対して適正な利益を享受させることができる。さらに、第4の実施形態に係る情報取引装置400は、ユーザ情報を保持しないので、ユーザ情報の漏洩を防止することができる。すなわち、情報取引装置400は、セキュリティの高い情報取引処理を実現することができる。
〔2.情報取引装置の構成〕
次に、図13を用いて、第4の実施形態に係る情報取引装置400の構成について説明する。図13は、第4の実施形態に係る情報取引装置400の構成例を示す図である。図13に示すように、情報取引装置400は、ユーザ情報記憶部421と、制御部430とを有する。
ユーザ情報記憶部421は、提供者端末10から提供されるユーザ情報のメタ情報を記憶する。ここで、図14に、第4の実施形態に係るユーザ情報記憶部421の一例を示す。図14に示した例では、ユーザ情報記憶部421は、「提供者識別子」、「ユーザ情報」といった項目を有する。
「提供者識別子」は、図4に示した提供者識別子に対応する。「ユーザ情報」は、図4の例と同様に、「位置情報」、「気圧情報」といった種別に分けられる。なお、図14では図示することを省略したが、「ユーザ情報」は、「収音情報」、「照度情報」、「傾度情報」などの種別を有してもよい。
また、図14に示したユーザ情報は、種別毎に、「状態」、「取得期間」、「取得頻度」、「提供回数」といった項目に分けられる。「状態」は、提供者端末10によってユーザ情報が取得されているか否かを示す。図14の例の場合、「状態」に「有」が記憶されている場合には、提供者端末10によってユーザ情報が取得されていることを示し、「状態」に「無」が記憶されている場合には、提供者端末10によってユーザ情報が取得されていないことを示す。「取得期間」は、ユーザ情報を取得する期間を示す。「取得頻度」は、ユーザ情報を取得する時間間隔を示す。「提供回数」は、過去にユーザ情報が利用者端末20に提供された回数を示す。
例えば、図14では、提供者識別子「U01」に対応する提供者端末10に位置情報及び気圧情報が蓄積されている例を示す。また、例えば、図14では、提供者識別子「U01」に対応する提供者端末10が、2013年に30分間隔で位置情報を取得する例を示す。また、例えば、図14では、提供者識別子「U01」に対応する提供者端末10によって取得された位置情報が過去に30回提供された例を示す。また、例えば、図14では、提供者識別子「U02」に対応する提供者端末10に位置情報が蓄積されているものの、気圧情報が蓄積されていない例を示す。
図13の説明に戻って、制御部430は、受信部431と、格納部432と、取引部440とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部430の内部構成は、図13に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部430が有する各処理部の接続関係は、図13に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受信部431は、提供者端末10から、提供者識別子とともに、ユーザ情報に関するメタ情報を受信する。例えば、受信部431は、メタ情報として、提供者端末10において取得可能なユーザ情報の種別や、提供者端末10がユーザ情報を取得する取得期間や、提供者端末10がユーザ情報を取得する取得頻度などを受信する。
なお、提供者端末10が情報取引装置400にメタ情報を送信するタイミングは、任意であってよい。また、提供者端末10が送信するメタ情報は、情報提供者によって設定することができる。例えば、情報提供者は、取得対象とするユーザ情報の種別や取得期間や取得頻度を設定及び変更することができる。そして、提供者端末10は、情報提供者による操作に従って、メタ情報を情報取引装置400に送信することができる。
格納部432は、受信部431によって受信されたメタ情報をユーザ情報記憶部421に格納する。具体的には、格納部432は、受信部431によって受信された提供者識別子に対応付けて、メタ情報をユーザ情報記憶部421に格納する。
取引部440は、図13に示すように、収集部444と、算定部442と、提供部443とを有する。収集部444は、要求受付部141によってユーザ情報の取得要求が受け付けられた場合に、かかる取得要求に対応するユーザ情報を提供者端末10から取得する。具体的には、収集部444は、ユーザ情報記憶部421に記憶されているメタ情報に基づいて、取得要求に対応するユーザ情報を保持する提供者識別子を特定し、特定した提供者識別子に対応する提供者端末10に対してユーザ情報を要求する。これにより、収集部444は、提供者端末10から、ユーザ情報及びユーザ情報の取得日時を収集する。
例えば、取得要求によって「100人分の位置情報」が要求されているものとする。この場合、収集部444は、ユーザ情報記憶部421の位置情報に対応する「状態」に「有」が記憶されている100個の提供者識別子を特定し、特定した提供者識別子に対応する提供者端末10のそれぞれから位置情報を収集する。
また、例えば、取得要求によって「2013年に取得された100人分の位置情報」が要求されているものとする。この場合、収集部444は、ユーザ情報記憶部421の位置情報に対応する「取得期間」に「2013年」を含む期間が記憶されている100個の提供者識別子を特定し、特定した提供者識別子に対応する提供者端末10のそれぞれから位置情報を収集する。
また、例えば、取得要求によって「1時間毎よりも高頻度に取得された100人分の位置情報」が要求されているものとする。この場合、収集部444は、ユーザ情報記憶部421の位置情報に対応する「取得頻度」に「1時間毎」よりも高頻度の情報が記憶されている100個の提供者識別子を特定し、特定した提供者識別子に対応する提供者端末10のそれぞれから位置情報を収集する。
算定部442は、ユーザ情報記憶部421に記憶されている要因情報である提供回数に基づいて、利用者端末20に提供するユーザ情報の価格を算定する。具体的には、算定部442は、収集部444によってユーザ情報が収集された提供者端末10(すなわち、提供者識別子)に対応する「提供回数」に基づいて、ユーザ情報の価格を算定する。例えば、算定部442は、「提供回数」が大きい値であるほど、ニーズが高い情報提供者であると評価し、取得した「提供回数」が小さい値であるほど、ニーズが低い情報提供者であると評価する。そして、算定部442は、取得要求に対応するユーザ情報にニーズが高いユーザ情報が多く含まれるほどユーザ情報の価格を高く算定し、取得要求に対応するユーザ情報にニーズが低いユーザ情報が多く含まれるほどユーザ情報の価格を低く算定する。
なお、情報提供者へのニーズは、メタ情報である取得期間や取得頻度によって決定されることが考えられる。具体的には、取得期間が長いほど情報利用者からの要求を満たす可能性が高く、また、取得頻度が高いほど情報利用者からの要求を満たす可能性が高くなる。このため、取得期間や取得頻度に応じて、各情報提供者へのニーズは変動することとなる。
また、算定部442は、第1の実施形態に係る算定部142と同様に、上述した要因情報に応じて、利用者端末20に提供されるユーザ情報の送信元である情報提供者に支払う報酬額を算定する。具体的には、算定部442は、情報利用者に要求する利用料に対する各情報提供者の貢献度に応じて、情報提供者に分配する報酬額を算定する。
提供部443は、要求受付部141に受け付けられた取得要求の送信元である利用者端末20に対して、収集部444によって収集されたユーザ情報を提供する。具体的には、提供部443は、算定部442によって算定されたユーザ情報の価格を利用者端末20に通知するとともに、取得要求に対応するユーザ情報を利用者端末20に提供する。そして、提供部443は、ユーザ情報記憶部421に記憶されている各ユーザ情報に対応する提供回数のうち、利用者端末20に提供したユーザ情報の提供回数に「1」を加算する。また、提供部443は、算定部442によって算定された情報提供者毎の報酬額を提供者端末10に通知する。
なお、提供部443は、算定部442によって算定されたユーザ情報の価格を利用者端末20に通知した後に、かかる価格の支払いに了承する旨の通知を利用者端末20から受信した場合に、取得要求に対応するユーザ情報を利用者端末20に提供してもよい。
また、上述した算定部442は、収集部444によってユーザ情報が収集される前に、利用者端末20に提供するユーザ情報の価格を算定してもよい。具体的には、算定部442は、収集部444によってユーザ情報の収集対象とする提供者端末10が特定された時点で、ユーザ情報記憶部421に記憶されている要因情報(すなわち、提供回数)に基づいて、ユーザ情報の価格を算定する。この場合、提供部443は、算定部442によって算定されたユーザ情報の価格の支払いに了承する旨の通知を利用者端末20から受信した場合に、収集部444に対してユーザ情報を収集するように指示し、収集部444によって収集されたユーザ情報を提供してもよい。
〔3.効果〕
上述してきたように、第4の実施形態に係る情報取引装置400は、ユーザ情報を保持しないので、情報提供者及び情報利用者の双方に対して適正な利益を享受させることができるだけでなく、セキュリティの高い情報取引処理を実現することができる。
〔4.変形例〕
なお、上記第4の実施形態において、提供者端末10は、メタ情報として、「状態」や「取得期間」や「取得頻度」以外の情報を情報取引装置400に送信してもよい。例えば、提供者端末10は、メタ情報として、ユーザ情報を取得する地域に関する地域情報などを情報取引装置400に送信してもよい。この場合、情報取引装置400は、地域情報などをユーザ情報記憶部421に格納する。そして、情報取引装置400は、地域を特定する特定情報が取得要求に含まれる場合には、かかる特定情報を満たす提供者端末10からユーザ情報を収集する。
また、上記第4の実施形態では、情報取引装置400を第1の実施形態に適用する例を示したが、情報取引装置400は、第2又は第3の実施形態にも適用することができる。例えば、情報取引装置400は、第2の実施形態に係る情報取引装置200と同様に、要因情報として、精度や粒度や希少性などを用いてもよい。この場合、情報取引装置400は、提供者端末10からユーザ情報を収集した際に、精度や粒度や希少性を評価し、評価結果に基づいて、ユーザ情報の価格を算定する。
また、上記第4の実施形態では、図14に示した例のように、ユーザ情報記憶部421が、契約者識別子毎に、ユーザ情報を記憶する例を示したが、この例に限られない。例えば、ユーザ情報記憶部421は、図4に示した例のように、取得日時及び契約者識別子に対応付けて、図14に示したユーザ情報を記憶してもよい。この場合、情報取引装置400は、提供者端末10によって取得されたユーザ情報の種別及び取得日時を定期的に提供者端末10から受信することで、ユーザ情報記憶部421を更新することができる。
(他の実施形態)
上述した各実施形態は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、他の実施形態について説明する。なお、以下で情報取引装置100を例に挙げて他の実施形態を説明する場合であっても、以下に説明する他の実施形態は、情報取引装置200、300及び400にも適用することができる。
〔1.算定処理〕
上述してきた第1〜第4の実施形態は、組み合わせることができる。具体的には、情報取引装置100は、ユーザ情報の価値に影響を与える要因情報として、「市場状況」、「精度」、「粒度」、「希少性」、「鮮度」、「収集期間」、「取得対象となっているユーザ情報の種別の組合せ」、「提供者ランク」、「利用者ランク」のうち一部又は全てを用いて、ユーザ情報の価格を算定することができる。また、情報取引装置100は、複数の要因情報を用いる場合には、重要度に応じた要因情報毎の重みを用いて、ユーザ情報の価格を算定してもよい。
〔2.加工処理〕
また、上述してきた情報取引装置100は、ユーザ情報記憶部121に記憶されているユーザ情報自体を提供するのではなく、ユーザ情報を加工した上で利用者端末20に提供してもよい。例えば、情報取引装置100は、位置情報に基づいて地域毎の人口分布を求めたり、位置情報及び収音情報に基づいて地域毎の騒音分布などを求めてもよく、これらの人口分布や騒音分布などを利用者端末20に提供してもよい。また、情報取引装置100は、加工後のユーザ情報を利用者端末20に提供する場合には、ユーザ情報の価格を割高に算定してもよい。
〔3.情報提供者の同意〕
また、上述してきた情報取引装置100は、情報提供者から同意を得た場合に限り、ユーザ情報を情報利用者に提供してもよい。具体的には、情報取引装置100は、ユーザ情報を利用者端末20に提供することを許可する旨の許可情報を予め提供者端末10から受信し、受信した許可情報に基づいて利用者端末20にユーザ情報を提供する。
ここで、情報取引装置100が提供者端末10から受信する許可情報は、任意の形式であってよい。例えば、情報取引装置100は、利用者端末20に対するユーザ情報の提供を無条件に許可することを示す許可情報を提供者端末10から受信する。この場合、情報取引装置100は、提供者端末10に対応するユーザ情報を利用者端末20に無条件で提供する。また、例えば、情報取引装置100は、利用者端末20への提供を許可するユーザ情報の種別を含む許可情報を提供者端末10から受信する。この場合、情報取引装置100は、許可情報に含まれる種別に対応するユーザ情報のみを利用者端末20に提供する。また、例えば、情報取引装置100は、ユーザ情報の提供先となる情報利用者の業種を含む許可情報を提供者端末10から受信する。この場合、情報取引装置100は、情報利用者毎の業種を予め保持しておくか、ユーザ情報の取得要求とともに情報利用者の業種を利用者端末20から受け付ける。そして、情報取引装置100は、許可情報に含まれる業種と、情報利用者の業種とが一致する場合に、かかる許可情報を送信した提供者端末10に対応するユーザ情報を利用者端末20に提供する。
また、情報取引装置100が許可情報を受信するタイミングは、任意であってよい。例えば、情報取引装置100は、提供者端末10が情報取引装置100を利用することが決まった段階で、予め提供者端末10から許可情報を受信する。この場合、情報取引装置100は、予め受信しておいた許可情報に基づいて、提供者端末10に対応するユーザ情報を利用者端末20に提供する。また、例えば、情報取引装置100は、利用者端末20にユーザ情報を提供するたびに、提供者端末10に問い合わせることで、提供者端末10から許可情報を受信する。この場合、情報取引装置100は、提供者端末10から許可情報を受信できた場合に限り、受信した許可情報に基づいて利用者端末20にユーザ情報を提供する。
〔4.公開取引〕
また、上記実施形態では、情報取引装置100が、利用者端末20から取得要求を受け付けた場合に、取得要求に対応するユーザ情報及び価格を利用者端末20に提供する例を示した。しかし、この例に限られず、情報取引装置100は、定期的にユーザ情報の価格を算定し、算定したユーザ情報の価格を公開してもよい。このとき、情報取引装置100は、公開中の価格でユーザ情報を購入することができる期間についても公開してもよい。この場合、情報利用者は、情報取引装置100によって公開されている価格を参考にして、ユーザ情報を購入するか否かを判断することができる。なお、このような取引形態を第3の実施形態に適用する場合、利用者ランクによってユーザ情報の価格が変動する。このため、情報取引装置300は、例えば利用者ランクが最低である情報利用者に対する価格を公開するとともに、情報取引装置300の利用頻度に応じて割引される可能性がある旨を公開してもよい。
〔5.ユーザ情報〕
また、上記実施形態では、ユーザ情報として、位置情報や気圧情報や収音情報や照度情報や傾度情報などを例に挙げて説明したが、ユーザ情報の例はこれに限られない。例えば、ユーザ情報は、情報提供者の個人情報(例えば、「年齢」、「職業」、「年収」など)であってもよい。
〔6.その他〕
また、上述した各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図3に示したユーザ情報記憶部121は、情報取引装置100が保持せずに、図示しないストレージサーバ等が保持してもよい。この場合、情報取引装置100は、ストレージサーバからユーザ情報等を取得する。
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報取引装置100、200及び300は、例えば図15に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報取引装置100を例に挙げて説明する。図15は、情報取引装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が第1の実施形態に係る情報取引装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、ユーザ情報記憶部121内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
なお、コンピュータ1000が第2の実施形態に係る情報取引装置200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部230の機能を実現する。また、HDD1400には、ユーザ情報記憶部221内のデータが格納される。
また、コンピュータ1000が第3の実施形態に係る情報取引装置300として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部330の機能を実現する。また、HDD1400には、ユーザ情報記憶部121、提供者情報記憶部322及び利用者情報記憶部323内のデータが格納される。
また、コンピュータ1000が第4の実施形態に係る情報取引装置400として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部430の機能を実現する。また、HDD1400には、ユーザ情報記憶部421内のデータが格納される。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受信部は、受信手段や受信回路に読み替えることができる。
1 情報流通システム
10 提供者端末
20 利用者端末
100 情報取引装置
121 ユーザ情報記憶部
131 受信部
132 格納部
140 取引部
141 要求受付部
142 算定部
143 提供部

Claims (16)

  1. 情報提供者によって利用される提供者端末から、前記情報提供者又は前記提供者端末に関する物理的な状態をユーザ情報として受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信されたユーザ情報を記憶部に格納する格納手段と、
    情報利用者によって利用される利用者端末から前記ユーザ情報の取得要求を受け付けた場合に、前記記憶部に記憶されているユーザ情報の価値に影響を与える要因情報であって、当該取得要求を受け付けた時点での要因情報を動的に評価し、評価した前記要因情報に基づいて、前記情報提供者と前記情報利用者との間におけるユーザ情報の取引処理を制御する取引手段と
    を備えたことを特徴とする情報取引装置。
  2. 情報提供者によって利用される提供者端末から、前記情報提供者又は前記提供者端末に関するユーザ情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信されたユーザ情報を記憶部に格納する格納手段と、
    情報利用者によって利用される利用者端末から前記ユーザ情報の取得要求を受け付けた場合に、前記記憶部に記憶されているユーザ情報の価値に影響を与える要因情報である精度、粒度、希少性、鮮度、及び、収集期間の少なくとも1以上に基づいて、前記情報提供者と前記情報利用者との間におけるユーザ情報の取引処理を制御する取引手段と
    を備えたことを特徴とする情報取引装置。
  3. 前記取引手段は、
    前記要因情報に基づいて、前記利用者端末に提供するユーザ情報の価格を算定する算定手段
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報取引装置。
  4. 前記算定手段は、
    前記要因情報として前記記憶部に記憶されているユーザ情報の市場状況を評価し、評価した市場状況に基づいて、前記利用者端末に提供するユーザ情報の価格を算定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報取引装置。
  5. 前記算定手段は、
    前記取得要求に対応するユーザ情報における需要の度合い又は供給の度合いに応じて、前記市場状況を評価する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報取引装置。
  6. 前記算定手段は、
    前記要因情報として前記記憶部に記憶されているユーザ情報の特性を示す特性情報を評価し、評価した特性情報に基づいて、前記利用者端末に提供するユーザ情報の価格を算定する、
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載の情報取引装置。
  7. 前記算定手段は、
    前記記憶部に記憶されているユーザ情報の特性情報として、当該ユーザ情報の正確性を示す精度、前記ユーザ情報の詳細度を示す粒度、当該ユーザ情報の希少価値を示す希少性、当該ユーザ情報が取得された取得日時に基づく鮮度、及び、当該ユーザ情報が収集された収集期間のうち少なくとも1以上を用いることにより、当該ユーザ情報の価格を算定する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報取引装置。
  8. 前記格納手段は、
    前記受信手段によって受信されたユーザ情報の種別毎に、当該ユーザ情報を前記記憶部に格納し、
    前記算定手段は、
    前記取得要求によって要求されているユーザ情報の種別の組合せに基づいて、当該ユーザ情報の価格を算定する、
    ことを特徴とする請求項3〜7のいずれか一つに記載の情報取引装置。
  9. 前記算定手段は、
    前記要因情報として前記提供者端末又は前記利用者端末との間で過去にユーザ情報を取引した状況を示す取引状況を評価し、評価した取引状況に基づいて、前記利用者端末に提供するユーザ情報の価格を算定する、
    ことを特徴とする請求項3〜8のいずれか一つに記載の情報取引装置。
  10. 前記算定手段は、
    前記提供者端末との間で過去にユーザ情報を取引した状況を示す前記取引状況に応じて、当該提供者端末に対応するユーザ情報の価格を算定する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の情報取引装置。
  11. 前記算定手段は、
    前記利用者端末との間で過去にユーザ情報を取引した状況を示す前記取引状況に応じて、当該利用者端末に提供するユーザ情報の価格を算定する、
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の情報取引装置。
  12. 前記取引手段は、
    前記算定手段によって算定された価格の支払いに了承する旨の通知を前記利用者端末から受信した場合に、前記取得要求に対応するユーザ情報を前記利用者端末に提供する提供手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項3〜11のいずれか一つに記載の情報取引装置。
  13. コンピュータが実行する情報取引方法であって、
    情報提供者によって利用される提供者端末から、前記情報提供者又は前記提供者端末に関する物理的な状態をユーザ情報として受信する受信工程と、
    前記受信工程によって受信されたユーザ情報を記憶部に格納する格納工程と、
    情報利用者によって利用される利用者端末から前記ユーザ情報の取得要求を受け付けた場合に、前記記憶部に記憶されているユーザ情報の価値に影響を与える要因情報であって、当該取得要求を受け付けた時点での要因情報を動的に評価し、評価した前記要因情報に基づいて、前記情報提供者と前記情報利用者との間におけるユーザ情報の取引処理を制御する取引工程と
    を含んだことを特徴とする情報取引方法。
  14. コンピュータが実行する情報取引方法であって、
    情報提供者によって利用される提供者端末から、前記情報提供者又は前記提供者端末に関するユーザ情報を受信する受信工程と、
    前記受信工程によって受信されたユーザ情報を記憶部に格納する格納工程と、
    情報利用者によって利用される利用者端末から前記ユーザ情報の取得要求を受け付けた場合に、前記記憶部に記憶されているユーザ情報の価値に影響を与える要因情報である精度、粒度、希少性、鮮度、及び、収集期間の少なくとも1以上に基づいて、前記情報提供者と前記情報利用者との間におけるユーザ情報の取引処理を制御する取引工程と
    を含んだことを特徴とする情報取引方法。
  15. 情報提供者によって利用される提供者端末から、前記情報提供者又は前記提供者端末に関する物理的な状態をユーザ情報として受信する受信手順と、
    前記受信手順によって受信されたユーザ情報を記憶部に格納する格納手順と、
    情報利用者によって利用される利用者端末から前記ユーザ情報の取得要求を受け付けた場合に、前記記憶部に記憶されているユーザ情報の価値に影響を与える要因情報であって、当該取得要求を受け付けた時点での要因情報を動的に評価し、評価した前記要因情報に基づいて、前記情報提供者と前記情報利用者との間におけるユーザ情報の取引処理を制御する取引手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする情報取引プログラム。
  16. 情報提供者によって利用される提供者端末から、前記情報提供者又は前記提供者端末に関するユーザ情報を受信する受信手順と、
    前記受信手順によって受信されたユーザ情報を記憶部に格納する格納手順と、
    情報利用者によって利用される利用者端末から前記ユーザ情報の取得要求を受け付けた場合に、前記記憶部に記憶されているユーザ情報の価値に影響を与える要因情報である精度、粒度、希少性、鮮度、及び、収集期間の少なくとも1以上に基づいて、前記情報提供者と前記情報利用者との間におけるユーザ情報の取引処理を制御する取引手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする情報取引プログラム。
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