JP2016152756A - ロータ及びモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】整流磁石を良好に固定することができるロータを提供する。
【解決手段】第1及び第2ロータコア15,16は、円板状のコアベースの外周縁部で周方向に並ぶ複数の爪状磁極22,24を有し、互いの爪状磁極22,24が周方向に交互となるように軸方向に重ねられている。第1及び第2ロータコア15,16のコアベースの間には、第1及び第2ロータコア15,16の爪状磁極22,24を周方向に異なる磁極として機能させるように軸方向に磁化された界磁磁石が配置されている。界磁磁石の外周で爪状磁極22,24の周囲に配置された整流磁石18は、爪状磁極22,24と同極性の面が対向するように磁化されている。ロータコア15は、整流磁石18の第1磁石側固定面31aと接着剤41にて固定される第1コア側固定面22cを有する。第1コア側固定面22cには、第1流入凹部22dが設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、ロータ及びモータに関するものである。
従来、モータに使用されるロータには、例えば特許文献1に記載されているように、周方向に複数の爪状磁極をそれぞれ有し互いに重ね合わされた対のロータコアの間に、円板状の界磁磁石を配置して対のロータコアの爪状磁極を周方向に交互に異なる磁極として機能させる所謂永久磁石界磁のランデル型構造のロータがある。
特許文献1に記載されたロータは、界磁磁石に加えて、爪状磁極の背面、即ち爪状磁極と界磁磁石との間に配置される背面磁石と、周方向に隣り合う爪状磁極間に配置される極間磁石とを整流磁石として備えている。なお、この整流磁石は、ロータにおいて漏れ磁束を低減させるためのものである。
特開2012−115085号公報
上記のような整流磁石を備えたロータにおいて、整流磁石の固定の仕方が具体的には明らかにされておらず、整流磁石をどのように良好に固定するかという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、整流磁石を良好に固定することができるロータ及びモータを提供することにある。
上記課題を解決するロータは、円板状のコアベース及び前記コアベースの外周縁部で周方向に並ぶ複数の爪状磁極をそれぞれ有し、互いの前記爪状磁極が周方向に交互となるように軸方向に重ねられた第1及び第2ロータコアと、前記第1ロータコアの前記コアベースと前記第2ロータコアの前記コアベースとの間に配置され、前記第1ロータコアの前記爪状磁極と前記第2ロータコアの前記爪状磁極とを周方向に異なる磁極として機能させるように軸方向に磁化された界磁磁石と、前記界磁磁石の外周で前記爪状磁極の周囲に配置され各前記爪状磁極と同極性の面が対向するように磁化された整流磁石とを備えたロータであって、前記第1及び第2ロータコアの少なくとも一方と前記整流磁石とは、接着剤にて互いに固定される固定面をそれぞれ有し、互いに固定される前記固定面の少なくとも一方には、流入凹部が設けられている。
この構成によれば、第1及び第2ロータコアの少なくとも一方と整流磁石とを接着剤により固定する。そして、接着剤にて互いに固定される固定面の少なくとも一方には流入凹部が形成されているため、互いに固定される固定面と固定面とを重ね合わせたときに、固定面の間に介在された接着剤が流入凹部に流入可能である。従って、互いに固定される固定面と固定面との間から接着剤が外部に漏れ出ることが抑制され、固定面に塗布された接着剤は互いに固定される固定面の間に留まり易くなる。よって、接着剤にて整流磁石を良好に固定することができる。
上記課題を解決するロータは、円板状のコアベース及び前記コアベースの外周縁部で周方向に並ぶ複数の爪状磁極をそれぞれ有し、互いの前記爪状磁極が周方向に交互となるように軸方向に重ねられた第1及び第2ロータコアと、前記第1ロータコアの前記コアベースと前記第2ロータコアの前記コアベースとの間に配置され、前記第1ロータコアの前記爪状磁極と前記第2ロータコアの前記爪状磁極とを周方向に異なる磁極として機能させるように軸方向に磁化された界磁磁石と、前記界磁磁石の外周を囲む環状をなすように、周方向に隣り合う前記爪状磁極の間及び前記爪状磁極と前記界磁磁石との間にそれぞれ配置され、前記爪状磁極と同極性の面が対向するように磁化された複数の整流磁石と、を備えたロータであって、隣り合う前記整流磁石は、接着剤にて互いに固定される固定面をそれぞれ有し、互いに固定される前記固定面の少なくとも一方には、流入凹部が設けられている。
この構成によれば、隣り合う整流磁石同士を接着剤により固定する。そして、接着剤にて互いに固定される固定面の少なくとも一方には流入凹部が形成されているため、互いに固定される固定面と固定面とを重ね合わせたときに、固定面の間に介在された接着剤が流入凹部に流入可能である。従って、互いに固定される固定面と固定面との間から接着剤が外部に漏れ出ることが抑制され、固定面に塗布された接着剤は互いに固定される固定面の間に留まり易くなる。よって、接着剤にて整流磁石を良好に固定することができる。
上記ロータにおいて、前記流入凹部の内周面は、前記固定面から連続して形成され前記固定面に対して傾斜した傾斜面を有することが好ましい。
この構成によれば、流入凹部の内周面に傾斜面が設けられたことにより、互いに固定される固定面の間の接着剤が流入凹部内により流入し易くなる。従って、互いに固定される固定面と固定面との間から接着剤が外部に漏れ出ることがより抑制され、固定面に塗布された接着剤は互いに固定される固定面の間により留まり易くなる。よって、接着剤にて整流磁石をより良好に固定することができる。
上記ロータにおいて、前記流入凹部の内周面は、前記固定面から連続して形成され円弧状に湾曲した円弧面を有することが好ましい。
この構成によれば、流入凹部の内周面に円弧面が設けられたことにより、互いに固定される固定面の間の接着剤が流入凹部内により流入し易くなる。従って、互いに固定される固定面と固定面との間から接着剤が外部に漏れ出ることがより抑制され、固定面に塗布された接着剤は互いに固定される固定面の間により留まり易くなる。よって、接着剤にて整流磁石をより良好に固定することができる。
上記ロータにおいて、前記流入凹部は、前記固定面の軸方向の一端から他端まで軸方向に沿って延びる溝状をなすことが好ましい。
この構成によれば、流入凹部は軸方向に沿って延びる溝状という簡単な形状である。従って、流入凹部を固定面に容易に形成することができる。また、流入凹部は、固定面の軸方向の一端から他端まで軸方向に沿って延びているため、固定面における軸方向の何れの位置においても接着剤が流入凹部に流入できる。従って、互いに固定される固定面と固定面との間から接着剤が外部に漏れ出ることがさらに抑制され、固定面に塗布された接着剤は互いに固定される固定面の間にさらに留まり易くなる。よって、接着剤にて整流磁石をさらに良好に固定することができる。
上記課題を解決するモータは、上記ロータと、回転磁界を発生するステータとを備える。
同構成によれば、モータにおいて、上記した効果を得ることができる。
本発明のロータ及びモータによれば、整流磁石を良好に固定することができる。
第1実施形態のモータの断面図である。 第1実施形態のロータの分解斜視図である。 第1実施形態におけるロータコアの斜視図である。 第1実施形態における整流磁石の斜視図である。 第1実施形態のロータの部分拡大図である。 第1実施形態のロータの斜視図である。 第1実施形態のロータの断面図である。 第2実施形態のロータの分解斜視図である。 (a)及び(b)は第2実施形態のロータの断面図である。 別の実施形態のロータの部分拡大図である。 別の実施形態のロータの部分拡大図である。 別の実施形態のロータの部分拡大図である。 別の実施形態のロータの部分拡大図である。
(第1実施形態)
以下、モータの第1実施形態について説明する。
図1に示す本実施形態のモータ1はブラシレスモータである。モータ1の外郭であるモータケース2は、略有底円筒状に形成されたヨークハウジング3と、ヨークハウジング3の開口部を閉塞するエンドプレート4とを有している。
ヨークハウジング3の内周面には円環状をなすステータ5が固定されている。ステータ5は、径方向内側に延びる複数のティース6aを有するステータコア6と、ティース6aにインシュレータ7を介して巻回された巻線8とを備えている。このステータ5は、外部の制御回路Sから巻線8に駆動電流が供給されることで回転磁界を発生する。
ステータ5の内側にはロータ11が配置されている。ヨークハウジング3の底部中央及びエンドプレート4の中央部には対をなす軸受12,13が設けられている。この一対の軸受12,13によってロータ11の回転軸14が回転可能に支持されている。なお、回転軸14におけるエンドプレート4側の軸方向の端部は、エンドプレート4を貫通してモータケース2の外部に突出している。
ロータ11は、回転軸14に固定された一対のロータコア(すなわち第1ロータコア15及び第2ロータコア16)と、第1ロータコア15と第2ロータコア16との間に配置された界磁磁石17と、界磁磁石17の外周に配置された1つの整流磁石18とを備えている。
図2及び図3に示すように、第1ロータコア15は、円板状の第1コアベース21と、第1コアベース21の外周縁部で周方向に並ぶ複数(本実施形態では5個)の第1爪状磁極22とを有している。第1コアベース21の径方向中央部には、回転軸14が挿通固定される貫通孔21aが形成されている。また、5個の第1爪状磁極22は、第1コアベース21の外周縁部に周方向に等間隔(72°間隔)に設けられている。
各第1爪状磁極22は、第1コアベース21の外周縁部から径方向外側に延びる第1径方向延出部22aと、第1径方向延出部22aの先端部(径方向外側端部)から軸方向一方に突出する第1磁極部22bとから構成されている。
第1径方向延出部22aは、軸方向から見た形状が、径方向外側に向かうに連れて周方向の幅が広くなる扇形状をなしている。また、第1磁極部22bの軸方向と直交する断面の形状は、径方向外側に向かうに連れて周方向の幅が広くなる扇形状をなしている。そして、第1爪状磁極22の周方向の両側の側面は、共に平坦面であって平行をなしている。また、各第1磁極部22bの径方向外側面は、軸方向から見てロータ11の回転軸線を中心とする同一円上に位置する円弧状をなしている。さらに、各第1爪状磁極22は、その周方向中心を通り周方向と直交する平面を対称面とする対称形状をなしている。
図3及び図5に示すように、各第1爪状磁極22の第1磁極部22bの径方向内側の側面は、前記整流磁石18と接着剤41にて固定される第1コア側固定面22cとなっている。各第1コア側固定面22cは、軸方向から見てロータ11の回転軸線を中心とする同一円上に位置する円弧状をなしている。そして、各第1コア側固定面22cには第1流入凹部22dが形成されている。各第1流入凹部22dは、各第1コア側固定面22cの周方向の中央部に設けられ、軸方向に沿って延びる溝状をなしている。また、第1流入凹部22dは、第1コア側固定面22cの軸方向の一端から他端に亘って形成されている。そして、各第1流入凹部22dは、軸方向と直交する断面の形状が、周方向の幅が一定の矩形状をなすとともに、第1流入凹部22dの軸方向の一端から他端まで軸方向と直交する断面の形状が一定となっている。また、各第1流入凹部22dは、径方向内側及び軸方向の両側に開口している。
図2に示すように、第2ロータコア16は、第1ロータコア15と同一形状をなし、第2コアベース23と、第2コアベース23の外周縁部で周方向に並ぶ複数(本実施形態では5個)の第2爪状磁極24とを有している。回転軸14が挿通固定される貫通孔23aを有する第2コアベース23は、貫通孔21aを有する第1コアベース21と同一形状をなしている。また、第2径方向延出部24a及び第2磁極部24bから構成される第2爪状磁極24は、第1径方向延出部22a及び第1磁極部22bから構成された第1爪状磁極22と同一形状をなしている。
また、各第2爪状磁極24の第2磁極部24bの径方向内側の側面は、前記整流磁石18と接着剤41(図2では図示略)にて固定される第2コア側固定面24cとなっている。第2コア側固定面24cは、第1コア側固定面22c(図3参照)と同一形状をなしている。そして、第2コア側固定面24cには、第1流入凹部22d(図3参照)と同一形状をなす第2流入凹部24dが形成されている。
図1、図2及び図6に示すように、第1ロータコア15と第2ロータコア16とは、貫通孔21a,23aに回転軸14が圧入されることで、互いの軸方向の間隔が保持されつつ同回転軸14に固定されている。なお、第1及び第2ロータコア15,16は、第1ロータコア15と第2ロータコア16との間に界磁磁石17及び整流磁石18を挟んだ状態で回転軸14に固定されている。また、第1ロータコア15と第2ロータコア16とは、それらの磁極部22b,24bの先端が互いに反対方向を向くように、且つ周方向に隣り合う第1爪状磁極22の間に第2爪状磁極24がそれぞれ配置されるように軸方向に重ねられて回転軸14に固定されている。そして、回転軸14に固定された第1及び第2ロータコア15,16においては、第1磁極部22bと第2磁極部24bとは、周方向に交互に並ぶとともに、周方向に等間隔(36°間隔)に位置する。
図1、図2及び図7に示すように、第1及び第2ロータコア15,16の組み付け状態において、第1コアベース21と第2コアベース23とは互いに平行をなし、それらの間に界磁磁石17が配置されている。界磁磁石17は、例えばフェライト磁石よりなる円板状の永久磁石である。界磁磁石17の径方向の中央部には、回転軸14が挿通される貫通孔17aが形成されている。そして、界磁磁石17の軸方向の一端面(図2において上側の端面)が第1コアベース21と、界磁磁石17の軸方向の他端面(図2において下側の端面)が第2コアベース23とそれぞれ当接し、界磁磁石17は第1コアベース21と第2コアベース23との間に軸方向に挟持固定されている。なお、界磁磁石17の外径は、各コアベース21,23の外径と一致するように設定されている。
界磁磁石17は、第1爪状磁極22がN極、第2爪状磁極24がS極として機能するように軸方向に磁化されている。すなわち、界磁磁石17は、第1爪状磁極22と第2爪状磁極24とを周方向に異なる磁極として機能させるように、第1コアベース21側がN極、第2コアベース23側がS極となるように軸方向に磁化されている。このように、本実施形態のロータ11は、界磁磁石17を用いた所謂ランデル型構造のロータである。そして、ロータ11は、N極となる5つの第1爪状磁極22と、S極となる5つの第2爪状磁極24とが周方向に交互に配置されており、極数が10極(対極数5個)となっている。
図2及び図4に示すように、整流磁石18は、例えばネオジボンド磁石よりなる。整流磁石18は、界磁磁石17の外周を囲む略円環状をなし、界磁磁石17の外周で第1及び第2爪状磁極22,24の周囲に配置されている。整流磁石18は、第1及び第2背面磁石部31,32と、第1及び第2極間磁石部33,34とを有している。
図4、図6及び図7に示すように、第1背面磁石部31は、第1ロータコア15の各第1爪状磁極22の背面(すなわち、径方向内側の面であって本実施形態では第1コア側固定面22c)と、第2コアベース23の外周面23bとの間に配置されている。また、第2背面磁石部32は、第2ロータコア16の各第2爪状磁極24の背面(すなわち、径方向内側の面であって本実施形態では第2コア側固定面24c)と、第1コアベース21の外周面21bとの間に配置されている。従って、整流磁石18においては、周方向に等間隔(72°間隔)となる5箇所に第1背面磁石部31が設けられるとともに、周方向に隣り合う第1背面磁石部31の間に第2背面磁石部32が設けられている。そして、第1背面磁石部31と第2背面磁石部32とは周方向に交互に36°間隔に設けられている。
図4、図5及び図6に示すように、各第1背面磁石部31は、径方向の幅が一定の円弧状に形成されている。各第1背面磁石部31の径方向の幅は、第1コア側固定面22cと第2コアベース23の外周面23bとの間の間隔と略等しい値となっている。そして、各第1背面磁石部31の径方向外側の側面は、第1コア側固定面22cと接着剤41にて固定される第1磁石側固定面31aとなっている。第1磁石側固定面31aは、第1コア側固定面22cの曲率と略等しい曲率の円弧状をなしている。また、第1背面磁石部31の径方向内側の側面は、第2コアベース23の外周面23bの曲率と略等しい曲率の円弧状をなしている。そして、各第1背面磁石部31の周方向の一端部(図4において反時計方向側の端部)に第1極間磁石部33が一体に形成されるとともに、周方向の他端部(図4において時計方向側の端部)に第2極間磁石部34が一体に形成されている。
各第2背面磁石部32は、第1背面磁石部31と同一形状をなしている。だたし、第1背面磁石部31が第1及び第2極間磁石部33,34の軸方向の一端側(図4において下端側)に形成されているのに対し、第2背面磁石部32は、第1及び第2極間磁石部33,34の軸方向の他端側(図4において上端側)に形成されている。そして、各第2背面磁石部32の径方向外側の側面は、第2コア側固定面24cと接着剤41にて固定される第2磁石側固定面32aとなっている。第2磁石側固定面32aは、第2コア側固定面24cの曲率と略等しい曲率の円弧状をなしている。
そして、第1背面磁石部31は、第1爪状磁極22の第1コア側固定面22cと対向する側が第1爪状磁極22と同極のN極に、第2コアベース23の外周面23bと対向する側が第2コアベース23と同極のS極となるように磁化されている。また、第2背面磁石部32は、第2爪状磁極24の第2コア側固定面24cと対向する側が第2爪状磁極24と同極のS極に、第1コアベース21の外周面21bと対向する側が第1コアベース21と同極のN極となるように磁化されている。
図4乃至図7に示すように、第1及び第2極間磁石部33,34は、周方向に隣り合う第1爪状磁極22と第2爪状磁極24との周方向の間に配置されている。詳述すると、第1極間磁石部33は、第1爪状磁極22の一方の周方向端面22e(図6において反時計方向側の端面)と第2爪状磁極24の他方の周方向端面24e(図6において時計方向側の端面)との間に配置されている。そして、第2極間磁石部34は、第1爪状磁極22の他方の周方向端面22f(図6において時計方向側の端面)と第2爪状磁極24の一方の周方向端面24f(図6において反時計方向側の端面)との間に配置されている。
第1極間磁石部33は、軸方向と直交する断面の形状が扇形状をなす柱状をなしている。第1極間磁石部33の周方向の幅は、第1爪状磁極22の一方の周方向端面22eと第2爪状磁極24の他方の周方向端面24eとの間の周方向の間隔と略等しく形成されている。また、第1極間磁石部33の径方向の幅は、第1爪状磁極22の径方向の幅と略等しく形成されている。さらに、第1極間磁石部33の軸方向の長さは第1爪状磁極22の軸方向の長さと等しく形成されている。そして、第1極間磁石部33の径方向外側の側面は、軸方向から見て、第1及び第2爪状磁極22,24の径方向外側の側面と共に、ロータ11の回転軸線を中心とすると同一円上に位置する。また、第2極間磁石部34は、第1極間磁石部33と同一形状をなしている。そして、第1及び第2極間磁石部33,34は、第1及び第2爪状磁極22,24のそれぞれと同極性の面が対向するように周方向に磁化されている。すなわち、第1及び第2極間磁石部33,34は、第1爪状磁極22側がN極、第2爪状磁極24側がS極となるように周方向に磁化されている。
図1に示すように、回転軸14には、略円板状をなすセンサ磁石固定部材51を介してセンサ磁石52が固定されている。センサ磁石固定部材51は、回転軸14における軸受13と第1ロータコア15との間となる部分に外嵌されて固定されている。センサ磁石固定部材51の外径は、第1ロータコア15の外径より小さく且つ第1コアベース21の外径より大きい値となっている。そして、センサ磁石52は、センサ磁石固定部材51の外周縁部に沿った円環状をなしている。さらに、センサ磁石52は、センサ磁石固定部材51を挟んで第1爪状磁極22と軸方向に対向する。また、センサ磁石52は、N極とS極とが周方向に交互となるように磁化されている。
また、エンドプレート4には、センサ磁石52と軸方向に対向するように磁気センサとしてのホールIC53が設けられている。ホールIC53は、センサ磁石52に基づくN極とS極との磁界を感知するとそれぞれHレベルの検出信号とLレベルの検出信号とを前記制御回路Sに出力する。
次に、本第1実施形態の作用について説明する。
制御回路Sから巻線8に3相の駆動電流が供給されると、ステータ5にて回転磁界が発生され、ロータ11が回転駆動される。この際、ホールIC53と対向するセンサ磁石52が回転することで、ホールIC53から出力される検出信号のレベルがロータ11の回転角度(位置)に応じて切り替わる。そして、当該検出信号に基づいて制御回路Sから巻線8に最適なタイミングで切り替わる3相の駆動電流が供給される。これにより、良好に回転磁界が発生され、ロータ11が良好に連続して回転駆動される。
図2、図5及び図6に示すように、このようなモータ1において、ロータ11に備えられた第1及び第2ロータコア15,16と整流磁石18とは接着剤41にて固定されている。詳しくは、第1爪状磁極22の第1コア側固定面22cと、第1背面磁石部31の第1磁石側固定面31aとが接着剤41にて固定されている。さらに、第2爪状磁極24の第2コア側固定面24cと、第2背面磁石部32の第2磁石側固定面32aとが接着剤41にて固定されている。
第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31aとを接着固定する際には、第1コア側固定面22cに接着剤41を塗布した後に、第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31aとを重ね合わせる。このとき、第1コア側固定面22cには第1流入凹部22dが設けられているため、第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31aとの間の接着剤41は、第1流入凹部22d内に流入可能である。なお、接着剤41は、第1磁石側固定面31aに塗布してもよいし、第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31aとの両方に塗布してもよい。
同様に、第2コア側固定面24cと第2磁石側固定面32aとを接着固定する際には、第2コア側固定面24cに接着剤41を塗布した後に、第2コア側固定面24cと第2磁石側固定面32aとを重ね合わせる。このとき、第2コア側固定面24cには第2流入凹部24dが設けられているため、第2コア側固定面24cと第2磁石側固定面32aとの間の接着剤41は、第2流入凹部24d内に流入可能である。なお、接着剤41は、第2磁石側固定面32aに塗布してもよいし、第2コア側固定面24cと第2磁石側固定面32aとの両方に塗布してもよい。
接着剤41が硬化することにより、第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31a、及び、第2コア側固定面24cと第2磁石側固定面32aがそれぞれ接着剤41にて固定される。これにより、第1及び第2ロータコア15,16と整流磁石18とが接着剤41にて固定される。
次に、本第1実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)第1及び第2ロータコア15,16と整流磁石18とを接着剤41により固定する。そして、第1コア側固定面22cには第1流入凹部22dが形成されているため、互いに固定される第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31aとを重ね合わせたときに、第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31aとの間に介在された接着剤41が第1流入凹部22dに流入可能である。また、第2コア側固定面24cには第2流入凹部24dが形成されているため、互いに固定される第2コア側固定面24cと第2磁石側固定面32aとを重ね合わせたときに、第2コア側固定面24cと第2磁石側固定面32aとの間に介在された接着剤41が第2流入凹部24dに流入可能である。従って、互いに固定される第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31aとの間、及び、互いに固定される第2コア側固定面24cと第2磁石側固定面32aとの間から接着剤41が外部に漏れ出ることが抑制される。そのため、第1コア側固定面22cに塗布された接着剤41は第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31aとの間に留まり易くなり、第2コア側固定面24cに塗布された接着剤41は第2コア側固定面24cと第2磁石側固定面32aとの間に留まり易くなる。よって、接着剤41にて整流磁石18を良好に固定することができる。
(2)第1流入凹部22d及び第2流入凹部24dは軸方向に沿って延びる溝状という簡単な形状である。従って、第1流入凹部22dを第1コア側固定面22cに、第2流入凹部24dを第2コア側固定面24cにそれぞれ容易に形成することができる。また、第1流入凹部22dは、第1コア側固定面22cの軸方向の一端から他端まで軸方向に沿って延びているため、第1コア側固定面22cにおける軸方向の何れの位置においても接着剤41が第1流入凹部22dに流入できる。同様に、第2流入凹部24dは、第2コア側固定面24cの軸方向の一端から他端まで軸方向に沿って延びているため、第2コア側固定面24cにおける軸方向の何れの位置においても接着剤41が第2流入凹部24dに流入できる。従って、互いに固定される第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31aとの間、及び、互いに固定される第2コア側固定面24cと第2磁石側固定面32aとの間から接着剤41が外部に漏れ出ることがさらに抑制される。そのため、第1コア側固定面22cに塗布された接着剤41は第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31aとの間にさらに留まり易くなり、第2コア側固定面24cに塗布された接着剤41は第2コア側固定面24cと第2磁石側固定面32aとの間にさらに留まり易くなる。よって、接着剤41にて整流磁石18をさらに良好に固定することができる。
(3)接着剤41によって整流磁石18を第1及び第2ロータコア15,16に容易に固定することができる。
(第2実施形態)
以下、モータの第2実施形態について説明する。なお、本第2実施形態では、上記第1実施形態と同一の構成に同一の符号を付してその説明を省略する。
図8及び図9(a)に示す本第2実施形態のロータ61は、上記第1実施形態のロータ11に代えてモータ1に備えられるものである。
ロータ61は、回転軸14に固定された円筒状の固定筒62と、固定筒62に固定された対の第1及び第2ロータコア63,64と、第1及び第2ロータコア63,64の間に配置された界磁磁石65と、界磁磁石65の外周に配置された第1及び第2背面磁石66,67並びに第1及び第2極間磁石68,69とを備えている。
第1ロータコア63は、軟磁性材よりなる電磁鋼板にて形成され、円板状の第1コアベース71と、第1コアベース71の外周縁部で周方向に並ぶ複数(本実施形態では4個)の第1爪状磁極72とを有している。第1コアベース71の径方向中央部には、固定筒62が挿通固定される貫通孔71aが形成されている。また、4個の第1爪状磁極72は、第1コアベース71の外周縁部に周方向に等間隔(90°間隔)に設けられている。
各第1爪状磁極72は、第1コアベース71の外周縁部から径方向外側に延びる第1径方向延出部72aと、第1径方向延出部72aの先端部(径方向外側端部)から軸方向一方に突出する第1磁極部72bとから構成されている。第1径方向延出部72aは、軸方向から見た形状が、径方向外側に向かうに連れて周方向の幅が広くなる扇形状をなしている。また、第1磁極部72bの軸方向と直交する断面の形状は、径方向外側に向かうに連れて周方向の幅が広くなる扇形状をなしている。そして、各第1磁極部72bの径方向外側の側面は、軸方向から見てロータ61の回転軸線を中心とする同一円上に位置する円弧状をなしている。さらに、4個の第1爪状磁極72の第1磁極部72bの径方向内側の側面は、軸方向から見てロータ61の回転軸線を中心とする同一円上に位置する円弧状をなしている。また、第1爪状磁極72の周方向の両端面は、第1極間磁石68もしくは第2極間磁石69と接着剤41にて固定される第1コア側固定面72cとなっている。第1コア側固定面72cは、径方向に沿って延びる平面状をなすとともに、軸方向と平行をなしている。そして、各第1爪状磁極72は、その周方向中心を通り周方向と直交する平面を対称面とする対称形状をなしている。
第2ロータコア64は、第1ロータコア63と同一形状をなし、第2コアベース81と、第2コアベース81の外周縁部で周方向に並ぶ複数(本実施形態では4個)の第2爪状磁極82とを有している。固定筒62が挿通固定される貫通孔81aを有する第2コアベース81は、貫通孔71aを有する第1コアベース71と同一形状をなしている。また、第2径方向延出部82a及び第2磁極部82bから構成される第2爪状磁極82は、第1径方向延出部72a及び第1磁極部72bから構成された第1爪状磁極72と同一形状をなしている。また、第2爪状磁極82の周方向の両端面は、第1極間磁石68もしくは第2極間磁石69と接着剤41にて固定される第2コア側固定面82cとなっている。第2コア側固定面82cは、前記第1コア側固定面72cと同様に、径方向に沿って延びる平面状をなすとともに、軸方向と平行をなしている。
第1ロータコア63と第2ロータコア64とは、貫通孔71a,81aに固定筒62が圧入されることで、互いの軸方向の間隔が保持されつつ同固定筒62に固定されている。そして、固定筒62が回転軸14に外嵌固定されることで、第1ロータコア63及び第2ロータコア64は固定筒62を介して回転軸14に固定されている。なお、第1及び第2ロータコア63,64は、第1ロータコア63と第2ロータコア64との間に界磁磁石65を挟んだ状態で固定筒62に固定されている。また、第1ロータコア63と第2ロータコア64とは、それらの磁極部72b,82bの先端が互いに反対方向を向くように、且つ周方向に隣り合う第1爪状磁極72の間に第2爪状磁極82がそれぞれ配置されるように軸方向に重ねられ固定筒62に固定されている。そして、固定筒62に固定された第1及び第2ロータコア63,64においては、第1磁極部72bと第2磁極部82bとは、周方向に交互に並ぶとともに、周方向に等間隔(45°間隔)に位置する。
第1及び第2ロータコア63,64の組み付け状態において、第1コアベース71と第2コアベース81とは互いに平行をなし、それらの間に界磁磁石65が配置されている。界磁磁石65は、例えばネオジム磁石よりなる円板状の永久磁石である。界磁磁石65の径方向の中央部には、固定筒62が挿通される貫通孔65aが形成されている。そして、界磁磁石65の軸方向の一端面(図8において左側の端面)が第1コアベース71と、界磁磁石65の軸方向の他端面(図8において右側の端面)が第2コアベース81とそれぞれ当接し、界磁磁石65は第1コアベース71と第2コアベース81との間に軸方向に挟持固定されている。なお、界磁磁石65の外径は、各コアベース71,81の外径と一致するように設定されている。
界磁磁石65は、第1爪状磁極72がN極、第2爪状磁極82がS極として機能するように軸方向に磁化されている。すなわち、界磁磁石65は、第1爪状磁極72と第2爪状磁極82とを周方向に異なる磁極として機能させるように、第1コアベース71側がN極、第2コアベース81側がS極となるように軸方向に磁化されている。このように、本実施形態のロータ61は、界磁磁石65を用いた所謂ランデル型構造のロータである。そして、ロータ61は、N極となる4つの第1爪状磁極72と、S極となる4つの第2爪状磁極82とが周方向に交互に配置されており、極数が8極(対極数4個)となっている。
第1背面磁石66は、第1ロータコア63の各第1爪状磁極72の背面72d(すなわち第1爪状磁極72の径方向内側の面)と、第2コアベース81の外周面81b及び界磁磁石65の外周面65bとの間に配置されている。また、第2背面磁石67は、第2ロータコア64の各第2爪状磁極82の背面82d(すなわち第2爪状磁極82の径方向内側の面)と、第1コアベース71の外周面71b及び界磁磁石65の外周面65bとの間に配置されている。従って、ロータ61においては、周方向に等間隔(90°間隔)となる4箇所に第1背面磁石66が配置されるとともに、周方向に隣り合う第1背面磁石66の間に第2背面磁石67が配置されている。そして、第1背面磁石66と第2背面磁石67とは周方向に交互に45°間隔に配置されている。
第1背面磁石66は、軸方向から見た形状が径方向の幅が一定の扇形状をなしている。第1背面磁石66の径方向の幅は、第1爪状磁極72の背面72dと第2コアベース81の外周面81bとの間の間隔と略等しい値となっている。また、第1背面磁石66の径方向外側の側面は、第1爪状磁極72の背面72dの曲率と略等しい曲率の円弧状をなしており、第1爪状磁極72の背面72dに当接している。さらに、第1背面磁石66の径方向内側の側面は、第2コアベース81の外周面81bの曲率と略等しい曲率の円弧状をなしており、第2コアベース81の外周面81b及び界磁磁石65の外周面65bに当接している。また、第1背面磁石66の軸方向の長さは、第2コアベース81の軸方向の長さと界磁磁石65の軸方向の長さの和と略等しく形成されている。そして、第1背面磁石66の軸方向の一端面(図8において左側の端面)は、第1径方向延出部72aに当接し、同第1背面磁石66の軸方向の他端面(図8において右側の端面)は、第1磁極部72bの軸方向の先端面と同一平面内に位置する。また、第1背面磁石66の周方向の幅は、第1径方向延出部72aの周方向の幅と等しく形成されている。そして、第1背面磁石66の周方向の両端面は、第1極間磁石68もしくは第2極間磁石69と接着剤41にて固定される第1背面磁石側固定面66aとなっている。第1背面磁石側固定面66aは、径方向に延び且つ軸方向と平行をなす平面状をなしている。第1背面磁石側固定面66aは、第1背面磁石66の周方向の両側で第1爪状磁極72の周方向の両端の第1コア側固定面72cと同一平面内に位置する。
このような第1背面磁石66は、第1爪状磁極72の背面72dと対向する側が第1爪状磁極72と同極のN極に、第2コアベース81の外周面81bに当接する側が第2コアベース81と同極のS極となるように磁化されている。
各第2背面磁石67は、第1背面磁石66と同一形状をなしている。そして、各第2背面磁石67の径方向外側の側面は第2爪状磁極82の背面82dと当接し、第2背面磁石67の径方向内側の側面は、第1コアベース71の外周面71b及び界磁磁石65の外周面65bに当接している。また、第2背面磁石67の軸方向の一端面(図8において右側の端面)は、第2径方向延出部82aに当接し、同第2背面磁石67の軸方向の他端面(図8において左側の端面)は、第2磁極部82bの軸方向の先端面と同一平面内に位置する。さらに、第2背面磁石67の周方向の両端面は、第1極間磁石68もしくは第2極間磁石69と接着剤41にて固定される第2背面磁石側固定面67aとなっている。第2背面磁石側固定面67aは、第2背面磁石67の周方向の両側で第2爪状磁極82の周方向の両端の第2コア側固定面82cと同一平面内に位置する。
そして、第2背面磁石67は、第2爪状磁極82の背面82dと対向する側が第2爪状磁極82と同極のS極に、第1コアベース71の外周面71bと対向する側が第1コアベース71と同極のN極となるように磁化されている。
第1及び第2極間磁石68,69は、周方向に隣り合う第1爪状磁極72と第2爪状磁極82との周方向の間に配置されている。
第1極間磁石68は、周方向に隣り合う第1背面磁石66と第2背面磁石67との間であって、第1爪状磁極72の一方の第1コア側固定面72c(図9(a)において時計方向側の端面)と第2爪状磁極82の他方の第2コア側固定面82c(図9(a)において反時計方向側の端面)との間に配置されている。第1極間磁石68は、軸方向と直交する断面の形状が扇形状をなす柱状をなしている。第1極間磁石68の周方向の幅は、第1爪状磁極72の一方の第1コア側固定面72cと第2爪状磁極82の他方の第2コア側固定面82cとの間の周方向の間隔と略等しく形成されている。また、第1極間磁石68の径方向の幅は、第1爪状磁極72の径方向の幅と略等しく形成されている。さらに、第1極間磁石68の軸方向の長さは第1爪状磁極72の軸方向の長さと等しく形成されている。そして、第1極間磁石68の径方向外側の側面は、軸方向から見て、第1及び第2爪状磁極72,82の径方向外側の側面と共に、ロータ61の回転軸線を中心とする同一円上に位置する。
図9(b)に示すように、第1極間磁石68の周方向の両端面は、第1背面磁石66もしくは第2背面磁石67と接着剤41にて固定される第1極間磁石側固定面68aとなっている。各第1極間磁石側固定面68aは、径方向に延び且つ軸方向と平行をなす平面状をなしている。そして、各第1極間磁石側固定面68aには第1流入凹部68bが形成されている。各第1流入凹部68bは、各第1極間磁石側固定面68aの径方向の中央部に設けられ、軸方向に沿って延びる溝状をなしている。また、第1流入凹部68bは、第1極間磁石側固定面68aの軸方向の一端から他端に亘って形成されている。そして、各第1流入凹部68bは、軸方向と直交する断面の形状が、径方向の幅が一定の矩形状をなすとともに、第1流入凹部68bの軸方向の一端から他端まで軸方向と直交する断面の形状が一定となっている。さらに、各第1流入凹部68bは、周方向の片側及び軸方向の両側に開口している。
図8及び図9(a)に示すように、第2極間磁石69は、第1極間磁石68と同一形状をなしている。第2極間磁石69は、周方向に隣り合う第1背面磁石66と第2背面磁石67との間であって、第1爪状磁極72の他方の第1コア側固定面72c(図9(a)において反時計方向側の端面)と第2爪状磁極82の一方の第2コア側固定面82c(図9(a)において時計方向側の端面)との間に配置されている。また、第2極間磁石69の周方向の両端面は、第1背面磁石66もしくは第2背面磁石67と接着剤41にて固定される第2極間磁石側固定面69aとなっている。さらに、各第2極間磁石側固定面69aには、第1流入凹部68bと同一形状をなす第2流入凹部69bが形成されている。
第1及び第2極間磁石68,69は、第1及び第2爪状磁極72,82のそれぞれと同極性の面が対向するように周方向に磁化されている。すなわち、第1及び第2極間磁石68,69は、第1爪状磁極72側がN極、第2爪状磁極82側がS極となるように周方向に磁化されている。
次に、本第2実施形態の作用について説明する。
図9(a)及び図9(b)に示すように、4個の第1背面磁石66、4個の第2背面磁石67、4個の第1極間磁石68及び4個の第2極間磁石69は、界磁磁石65の外周を囲むように且つ全体で環状をなすように同界磁磁石65の外周に配置されている。そして、4個の第1背面磁石66、4個の第2背面磁石67、4個の第1極間磁石68及び4個の第2極間磁石69のうち、周方向に隣り合う磁石同士が接着剤41にて互いに固定されている。
詳述すると、第1極間磁石68の周方向の他方側(図9において反時計方向側)の第1極間磁石側固定面68aと、第1背面磁石66の周方向の一方側(図9において時計方向側)の第1背面磁石側固定面66a及び第1爪状磁極72の周方向の一方側(図9において時計方向側)の第1コア側固定面72cとが接着剤41にて固定されている。第1背面磁石66と該第1背面磁石66と周方向に隣り合う第1背面磁石66及び第1爪状磁極72とを接着固定する際には、第1極間磁石側固定面68aに接着剤41を塗布する。なお、接着剤41は、第1コア側固定面72c及び第1背面磁石側固定面66aに塗布してもよいし、第1極間磁石側固定面68a、第1コア側固定面72c及び第1背面磁石側固定面66aの全てに塗布してもよい。その後、第1極間磁石側固定面68aと、該第1極間磁石側固定面68aと周方向に対向される第1背面磁石側固定面66a及び第1コア側固定面72cとを重ね合わせる。この時、第1極間磁石側固定面68aには第1流入凹部68bが設けられているため、第1背面磁石側固定面66a及び第1コア側固定面72cと第1極間磁石側固定面68aとの間の接着剤41は、第1流入凹部68b内に流入可能である。そして、接着剤41が硬化することにより、周方向に対向する第1極間磁石側固定面68aと第1コア側固定面72c及び第1背面磁石側固定面66aとが接着剤41にて固定される。すなわち、周方向に並ぶ第1極間磁石68と第1背面磁石66及び第1爪状磁極72とが接着剤41にて固定される。
同様にして、第1極間磁石68の周方向の一方側(図9において時計方向側)の第1極間磁石側固定面68aと、第2背面磁石67の周方向の他方側(図9において反時計方向側)の第2背面磁石側固定面67a及び第2爪状磁極82の周方向の他方側(図9において反時計方向側)の第2コア側固定面82cとが接着剤41にて固定されている。
また同様にして、第2極間磁石69の周方向の一方側(図9において時計方向側)の第2極間磁石側固定面69aと、第1背面磁石66の周方向の他方側(図9において反時計方向側)の第1背面磁石側固定面66a及び第1爪状磁極72の周方向の他方側(図9において反時計方向側)の第1コア側固定面72cとが接着剤41にて固定されている。
また同様にして、第2極間磁石69の周方向の他方側(図9において反時計方向側)の第2極間磁石側固定面69aと、第2背面磁石67の周方向の一方側(図9において時計方向側)の第2背面磁石側固定面67a及び第2爪状磁極82の周方向の一方側(図9において時計方向側)の第1コア側固定面72cとが接着剤41にて固定されている。
本第2実施形態によれば、上記第1実施形態の(2)と同様の効果に加えて、以下の特徴的な効果を得ることができる。
(1)4個の第1背面磁石66、4個の第2背面磁石67、4個の第1極間磁石68及び4個の第2極間磁石69のうち周方向に隣り合う磁石同士を接着剤41により固定する。そして、第1極間磁石側固定面68aには第1流入凹部68bが形成されているため、互いに固定される第1極間磁石側固定面68aと第1背面磁石側固定面66a及び第1コア側固定面72cとを重ね合わせたときに、その間に介在された接着剤41が第1流入凹部68bに流入可能である。また、互いに固定される第1極間磁石側固定面68aと第2背面磁石側固定面67a及び第2コア側固定面82cとを重ね合わせたときに、その間に介在された接着剤41が第1流入凹部68bに流入可能である。同様に、第2極間磁石側固定面69aには第2流入凹部69bが形成されているため、互いに固定される第2極間磁石側固定面69aと第1背面磁石側固定面66a及び第1コア側固定面72cとを重ね合わせたときに、その間に介在された接着剤41が第2流入凹部69bに流入可能である。また、互いに固定される第2極間磁石側固定面69aと第2背面磁石側固定面67a及び第2コア側固定面82cとを重ね合わせたときに、その間に介在された接着剤41が第2流入凹部69bに流入可能である。従って、互いに固定される第1極間磁石側固定面68aと第1背面磁石側固定面66a及び第1コア側固定面72cとの間、互いに固定される第1極間磁石側固定面68aと第2背面磁石側固定面67a及び第2コア側固定面82cとの間から接着剤41が外部に漏れ出ることが抑制される。同様に、互いに固定される第2極間磁石側固定面69aと第1背面磁石側固定面66a及び第1コア側固定面72cとの間、互いに固定される第2極間磁石側固定面69aと第2背面磁石側固定面67a及び第2コア側固定面82cとの間から接着剤41が外部に漏れ出ることが抑制される。そのため、第1極間磁石側固定面68aに塗布された接着剤41は、周方向に対向する第1極間磁石側固定面68aもしくは第2極間磁石側固定面69aとの間、並びに、周方向に対向する第1コア側固定面72c若しくは第2コア側固定面82cとの間に留まり易くなる。また、第2極間磁石側固定面69aに塗布された接着剤41は、周方向に対向する第1極間磁石側固定面68aもしくは第2極間磁石側固定面69aとの間、並びに、周方向に対向する第1コア側固定面72c若しくは第2コア側固定面82cとの間に留まり易くなる。よって、接着剤41にて第1及び第2背面磁石66,67並びに第1及び第2極間磁石68,69を良好に固定することができる。
(2)第1背面磁石66、第2背面磁石67、第1極間磁石68及び第2極間磁石69のうち、周方向に隣り合う磁石同士を接着剤41によって容易に固定することができる。また、第1及び第2極間磁石68,69と第1及び第2ロータコア63,64とを接着剤41によって容易に固定することができる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第1実施形態では、第1流入凹部22dは、第1コア側固定面22cの軸方向の一端から他端まで軸方向に沿って延びる溝状をなしている。しかしながら、第1流入凹部22dの形状はこれに限らない。例えば、第1流入凹部22dは、第1コア側固定面22cの軸方向の長さよりも短い長さであってもよい。また、第1流入凹部22dは、第1コア側固定面22cに周方向に延びる溝状に形成されてもよい。また、第1流入凹部22dは溝状に限らず、半球状、直方体状、三角錐状、円錐状等の凹状をなすものであってもよい。さらに、第1流入凹部22dは、第1コア側固定面22cに複数形成されてもよい。このことは、第2コア側固定面24cに設けられた第2流入凹部24dについても同様である。
また、上記第2実施形態の第1流入凹部68b及び第2流入凹部69bについても上記第2実施形態の形状に限らず、例えば、第1極間磁石側固定面68a及び第2極間磁石側固定面69aの軸方向の長さよりも短い溝状や、径方向に延びる溝状をなすものであってもよい。また、第1流入凹部68b及び第2流入凹部69bは、半球状、直方体状、三角錐状、円錐状等の凹状をなすものであってもよい。さらに、第1流入凹部68bは第1極間磁石側固定面68aに、第2流入凹部69bは第2極間磁石側固定面69aにそれぞれ複数個ずつ形成されてもよい。
・図10に示すように、上記第1実施形態の第1流入凹部22dに代えて第1流入凹部101を第1コア側固定面22cに設けてもよい。第1流入凹部101は、軸方向に沿って延びる溝状をなすとともに、第1磁石側固定面31a側(図10では径方向内側)に開口している。そして、第1流入凹部101の内周面は、その周方向の両端部に、第1コア側固定面22cから連続して形成され第1コア側固定面22cに対して傾斜した傾斜面101aを有する。傾斜面101aと第1コア側固定面22cとは、第1コア側固定面22cが固定される第1磁石側固定面31a側で鈍角を形成している。このようにすると、第1流入凹部101の内周面に傾斜面101aが設けられたことにより、互いに固定される第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31aとの間の接着剤41が第1流入凹部101内により流入し易くなる。従って、互いに固定される第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31aとの間から接着剤41が外部に漏れ出ることがより抑制され、第1コア側固定面22cもしくは第1磁石側固定面31aに塗布された接着剤41は互いに固定される第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31aとの間により留まり易くなる。よって、接着剤41にて整流磁石18をより良好に固定することができる。
なお、第1流入凹部101を、一対の傾斜面101aのみで構成し、軸方向と直交する断面の形状が第1磁石側固定面31a側に開口するV字状をなすように構成しても、同様の効果を得ることができる。また、第1流入凹部101の内周面は、周方向の片側の端部にのみ傾斜面101aを有するように形成されてもよい。また、第2コア側固定面24cに設けられる第2流入凹部24dも、上記第1流入凹部101と同様の形状としてもよい。また、第2実施形態の第1流入凹部68bの内周面を、第1極間磁石側固定面68aから連続して形成され第1極間磁石側固定面68aに対して傾斜した傾斜面を有する構成としてもよい。同様に、第2実施形態の第2流入凹部69bの内周面を、第2極間磁石側固定面69aから連続して形成され第2極間磁石側固定面69aに対して傾斜した傾斜面を有する構成としてもよい。
・図11に示すように、上記第1実施形態の第1流入凹部22dに代えて第1流入凹部102を第1コア側固定面22cに設けてもよい。第1流入凹部102は、軸方向に沿って延びる溝状をなすとともに、第1磁石側固定面31a側(図11では径方向内側)に開口している。そして、第1流入凹部102の内周面は、第1コア側固定面22cから連続して形成され円弧状に湾曲した円弧面102aとなっている。なお、円弧面102aと第1コア側固定面22cとは、第1コア側固定面22cが固定される第1磁石側固定面31a側で鈍角を形成している。このようにすると、第1流入凹部102の内周面に円弧面102aが設けられたことにより、互いに固定される第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31aとの間の接着剤41が第1流入凹部102内により流入し易くなる。従って、互いに固定される第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31aとの間から接着剤41が外部に漏れ出ることがより抑制され、第1コア側固定面22cもしくは第1磁石側固定面31aに塗布された接着剤41は互いに固定される第1コア側固定面22cと第1磁石側固定面31aとの間により留まり易くなる。よって、接着剤41にて整流磁石18をより良好に固定することができる。
なお、第1流入凹部102の内周面は、周方向の少なくとも一方の端部に、第1コア側固定面22cから連続して形成され円弧状に湾曲した円弧面を有するものであってもよい。この場合、円弧面と第1コア側固定面22cとは、第1コア側固定面22cが固定される第1磁石側固定面31a側で鈍角を形成することが好ましい。また、第2コア側固定面24cに設けられる第2流入凹部24dも、上記第1流入凹部102と同様の形状としてもよい。また、第2実施形態の第1流入凹部68bの内周面を、第1極間磁石側固定面68aから連続して形成され円弧状に湾曲した円弧面を有する構成としてもよい。同様に、第2実施形態の第2流入凹部69bの内周面を、第2極間磁石側固定面69aから連続して形成され円弧状に湾曲した円弧面を有する構成としてもよい。
・上記第1実施形態では、第1ロータコア15に第1流入凹部22dが設けられるとともに、第2ロータコア16に第2流入凹部24dが設けられている。しかしながら、整流磁石18に流入凹部を設けてもよい。例えば、図12に示すように、第1磁石側固定面31aに、上記第1実施形態の第1流入凹部22dと同様の形状をなし第1コア側固定面22c側に開口する流入凹部103を設けてもよい。
・上記第2実施形態において、第1コア側固定面72c及び第2コア側固定面82cに流入凹部を設けてもよい。また、第1背面磁石側固定面66a及び第2背面磁石側固定面67aに流入凹部を設けてもよい。
・第2実施形態のロータ61において、第1爪状磁極72の背面72dと第1背面磁石66とを接着剤41にて固定してもよい。この場合、背面72dと第1背面磁石66の径方向外側の側面とが互いに接着剤41にて固定される固定面となる。そして、背面72d及び第1背面磁石66の径方向外側の側面のうちの少なくとも一方に流入凹部が設けられる。同様に、第2爪状磁極82の背面82dと第2背面磁石67とを接着剤41にて固定してもよい。この場合、背面82dと第2背面磁石67の径方向外側の側面とが互いに接着剤41にて固定される固定面となる。そして、背面82d及び第2背面磁石67の径方向外側の側面のうちの少なくとも一方に流入凹部が設けられる。
・第1及び第2ロータコア15,16と整流磁石18とを接着剤41にて固定する場所は、上記第1実施形態の場所に限らない。例えば、図13に示す例では、第2爪状磁極24の周方向の一端面(図13において反時計方向側の端面)が、第1極間磁石部33と固定されるコア側固定面111aとなっている。また、第1極間磁石部33における周方向の他端面(図13において時計方向の端面)は、コア側固定面111aと固定される磁石側固定面112aとなっている。さらに、コア側固定面111aには、磁石側固定面112a側に開口する流入凹部113aが設けられている。そして、コア側固定面111aと磁石側固定面112aとは接着剤41にて固定されている。また、第2爪状磁極24の周方向の他端面(図13において時計方向側の端面)が、第2極間磁石部34と固定されるコア側固定面111bとなっている。また、第2極間磁石部34における周方向の一端面(図13において反時計方向の端面)は、コア側固定面111bと固定される磁石側固定面112bとなっている。さらに、コア側固定面111bには、磁石側固定面112b側に開口する流入凹部113bが設けられている。そして、コア側固定面111bと磁石側固定面112bとは接着剤41にて固定されている。
・上記第2実施形態では、第1及び第2ロータコア63,64と第1及び第2極間磁石68,69とが接着剤41にて固定されている。しかしながら、第1及び第2ロータコア63,64と第1及び第2極間磁石68,69とは必ずしも固定されなくてもよい。この場合、第1及び第2背面磁石66,67並びに第1及び第2極間磁石68,69のうち周方向に隣り合う磁石同士を接着剤41にて固定する。第1極間磁石側固定面68aには第1流入凹部68bが形成されているため、互いに固定される第1極間磁石側固定面68aと第1背面磁石側固定面66aとを重ね合わせたときに、その間に介在された接着剤41が第1流入凹部68bに流入可能である。また、互いに固定される第1極間磁石側固定面68aと第2背面磁石側固定面67aとを重ね合わせたときに、その間に介在された接着剤41が第1流入凹部68bに流入可能である。同様に、第2極間磁石側固定面69aには第2流入凹部69bが形成されているため、互いに固定される第2極間磁石側固定面69aと第1背面磁石側固定面66aとを重ね合わせたときに、その間に介在された接着剤41が第2流入凹部69bに流入可能である。また、互いに固定される第2極間磁石側固定面69aと第2背面磁石側固定面67aとを重ね合わせたときに、その間に介在された接着剤41が第2流入凹部69bに流入可能である。従って、互いに固定される第1極間磁石側固定面68aと第1背面磁石側固定面66aとの間、互いに固定される第1極間磁石側固定面68aと第2背面磁石側固定面67aとの間から接着剤41が外部に漏れ出ることが抑制される。同様に、互いに固定される第2極間磁石側固定面69aと第1背面磁石側固定面66aとの間、互いに固定される第2極間磁石側固定面69aと第2背面磁石側固定面67aとの間から接着剤41が外部に漏れ出ることが抑制される。そのため、第1背面磁石側固定面66aと第1極間磁石側固定面68aとの間、第1極間磁石側固定面68aと第2背面磁石側固定面67aとの間、第2極間磁石側固定面69aと第1背面磁石側固定面66aとの間、第2極間磁石側固定面69aと第2背面磁石側固定面67aとの間に接着剤41が留まり易くなる。よって、接着剤41にて第1及び第2背面磁石66,67並びに第1及び第2極間磁石68,69を良好に固定することができる。
・上記第1実施形態では、第1ロータコア15及び第2ロータコア16の両方が整流磁石18と接着剤41にて固定されている。しかしながら、第1ロータコア15及び第2ロータコア16の何れか一方のみが整流磁石18と接着剤41にて固定されるものであってもよい。
・上記第1実施形態では、第1ロータコア15は5個の第1爪状磁極22を備え、第2ロータコア16は5個の第2爪状磁極24を備えている。しかしながら、第1及び第2ロータコア15,16が備える爪状磁極22,24の数はこれに限らず、適宜変更してもよい。この場合、爪状磁極22,24の数に応じて、整流磁石18の第1及び第2背面磁石部31,32の数並びに第1及び第2極間磁石部33,34の数も変更される。
また、上記第2実施形態についても同様に、第1ロータコア63の第1爪状磁極72の数及び第2ロータコア64の第2爪状磁極82の数は適宜変更してもよい。この場合、爪状磁極72,82の数に応じて、第1及び第2背面磁石66,67の数並びに第1及び第2極間磁石68,69の数を変更する。なお、ロータ61は、必ずしも第1及び第2背面磁石66,67を備えなくてもよい。
・上記第1実施形態では、ロータ11は、第1及び第2ロータコア15,16を一対のみ備えている。しかしながら、ロータ11は、第1及び第2ロータコア15,16を複数対備えた構成であってもよい。この場合、対をなす第1及び第2ロータコア15,16の第1及び第2コアベース21,23の間に界磁磁石17がそれぞれ配置されるとともに、各界磁磁石17の外周に整流磁石18が配置される。さらに、対の第1及び第2ロータコア15,16は軸方向に積層される。同様に、上記第2実施形態のロータ61も、第1及び第2ロータコア63,64を複数対備えた構成であってもよい。
・上記第1実施形態、上記第2実施形態及び上記各変更例を組み合わせて実施してもよい。
5…ステータ、11,61…ロータ、15,63…第1ロータコア、16,64…第2ロータコア、17,65…界磁磁石、18…整流磁石、21,71…コアベースとしての第1コアベース、22,72…爪状磁極としての第1爪状磁極、22c,72c…固定面としての第1コア側固定面、22d,101,102…流入凹部としての第1流入凹部、23,81…コアベースとしての第2コアベース、24,82…爪状磁極としての第2爪状磁極、24c,82c…固定面としての第2コア側固定面、24d…流入凹部としての第2流入凹部、31a…固定面としての第1磁石側固定面、32a…固定面としての第2磁石側固定面、41…接着剤、66…整流磁石としての第1背面磁石、66a…固定面としての第1背面磁石側固定面、67…整流磁石としての第2背面磁石、67a…固定面としての第2背面磁石側固定面、68…整流磁石としての第1極間磁石、68a…固定面としての第1極間磁石側固定面、68b…流入凹部としての第1流入凹部、69…整流磁石としての第2極間磁石、69a…固定面としての第2極間磁石側固定面、69b…流入凹部としての第2流入凹部、101a…傾斜面、102a…円弧面、103…流入凹部、111a,111b…固定面としてのコア側固定面、112a,112b…固定面としての磁石側固定面、113a,113b…流入凹部。

Claims (6)

  1. 円板状のコアベース及び前記コアベースの外周縁部で周方向に並ぶ複数の爪状磁極をそれぞれ有し、互いの前記爪状磁極が周方向に交互となるように軸方向に重ねられた第1及び第2ロータコアと、
    前記第1ロータコアの前記コアベースと前記第2ロータコアの前記コアベースとの間に配置され、前記第1ロータコアの前記爪状磁極と前記第2ロータコアの前記爪状磁極とを周方向に異なる磁極として機能させるように軸方向に磁化された界磁磁石と、
    前記界磁磁石の外周で前記爪状磁極の周囲に配置され各前記爪状磁極と同極性の面が対向するように磁化された整流磁石と
    を備えたロータであって、
    前記第1及び第2ロータコアの少なくとも一方と前記整流磁石とは、接着剤にて互いに固定される固定面をそれぞれ有し、互いに固定される前記固定面の少なくとも一方には、流入凹部が設けられていることを特徴とするロータ。
  2. 円板状のコアベース及び前記コアベースの外周縁部で周方向に並ぶ複数の爪状磁極をそれぞれ有し、互いの前記爪状磁極が周方向に交互となるように軸方向に重ねられた第1及び第2ロータコアと、
    前記第1ロータコアの前記コアベースと前記第2ロータコアの前記コアベースとの間に配置され、前記第1ロータコアの前記爪状磁極と前記第2ロータコアの前記爪状磁極とを周方向に異なる磁極として機能させるように軸方向に磁化された界磁磁石と、
    前記界磁磁石の外周を囲む環状をなすように、周方向に隣り合う前記爪状磁極の間及び前記爪状磁極と前記界磁磁石との間にそれぞれ配置され、前記爪状磁極と同極性の面が対向するように磁化された複数の整流磁石と、
    を備えたロータであって、
    隣り合う前記整流磁石は、接着剤にて互いに固定される固定面をそれぞれ有し、互いに固定される前記固定面の少なくとも一方には、流入凹部が設けられていることを特徴とするロータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のロータにおいて、
    前記流入凹部の内周面は、前記固定面から連続して形成され前記固定面に対して傾斜した傾斜面を有することを特徴とするロータ。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のロータにおいて、
    前記流入凹部の内周面は、前記固定面から連続して形成され円弧状に湾曲した円弧面を有することを特徴とするロータ。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のロータにおいて、
    前記流入凹部は、前記固定面の軸方向の一端から他端まで軸方向に沿って延びる溝状をなすことを特徴とするロータ。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のロータと、
    回転磁界を発生するステータと
    を備えたことを特徴とするモータ。
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