JP2014195356A - モータの回転子、およびこの回転子を備えるモータ、ならびに回転子の製造方法 - Google Patents

モータの回転子、およびこの回転子を備えるモータ、ならびに回転子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接着剤を回転子コアと永久磁石との固定のために効率よく用いることが可能な構成のモータの回転子、およびこの回転子を備えるモータ、ならびに回転子の製造方法を提供する。
【解決手段】モータの回転子10は、出力軸11と、出力軸11と一体に回転する回転子コア30と、接着剤40により回転子コア30の外周面30Aに固定された永久磁石20とを備えている。回転子コア30は、軸方向に延び、周方向ZCに離間した状態で形成され、接着剤40を塗布して充填するための複数の接着剤溜まり部32を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転子コアおよび永久磁石が接着剤により固定された構成を有するモータの回転子、およびこの回転子を備えるモータ、ならびに回転子の製造方法に関する。
従来のモータの回転子は、出力軸、回転子コア、および永久磁石を有する。出力軸は、回転子コアの中央部分に固定されている。永久磁石は、回転子コアの外周面に固定されている。
従来のモータの回転子は、次のように製造される。すなわち、回転子コアの外周面の全面において接着剤が塗布される。そして、永久磁石は、回転子コアに挿入される。このため、永久磁石は、回転子コアの外周面において接着剤により固定される。なお、特許文献1は、従来のモータの回転子の一例を示している。
特開2007−267574号公報
従来のモータの回転子における接着剤は、永久磁石が回転子コアに挿入されるとき、永久磁石の端部に押し出される。このため、接着剤の一部は、永久磁石の端部に溜まる。そして、永久磁石の端部に溜まった接着剤は拭き取られる。従来のモータの回転子においては、回転子コアの外周面の全面にわたり接着剤が塗布されるため、永久磁石の端部の全周にわたり接着剤が溜まってしまう。このため、拭き取る接着剤の量が多く、永久磁石と回転子コアとの固定のために使用される接着剤の量が少ない。
本発明は、上記背景を踏まえて創作されたものであり、接着剤を回転子コアと永久磁石との固定のために効率よく用いることが可能な構成のモータの回転子、およびこの回転子を備えるモータ、ならびに回転子の製造方法を提供することを目的とする。
本手段は、「出力軸と、前記出力軸と一体に回転する回転子コアと、接着剤により前記回転子コアの側面に固定された永久磁石とを備え、前記回転子コアおよび前記永久磁石の少なくとも一方は、前記回転子の軸方向に延び、前記回転子の周方向に離間した状態で形成され、前記接着剤を塗布して充填するための複数の接着剤溜まり部を有するモータの回転子」を有する。
この回転子において、接着剤溜まり部内に塗布することにより充填された接着剤は、回転子コアおよび永久磁石の組付けのときに接着剤が押し出されることが抑制される。このため、接着剤溜まり部に塗布して充填された接着剤が回転子コアと永久磁石との固定に効率よく用いられる。
上記手段の一形態は、「前記永久磁石は、前記周方向においてS極およびN極が交互に着磁され、前記接着剤溜まり部は、前記周方向において前記永久磁石のS極およびN極の境界に位置しているモータの回転子」を有する。
永久磁石は、周方向においてS極の中央位置およびN極の中央位置に向かうにつれて表面磁束密度が大きくなる。このため、周方向におけるS極の中央位置およびN極の中央位置においては、表面磁束密度が最大となる。このため、永久磁石と回転子コアとの隙間に起因する磁気抵抗の影響は、周方向におけるS極の中央位置およびN極の中央位置に向かうにつれて大きくなる。すなわち、周方向におけるS極の中央位置およびN極の中央位置においては、磁気抵抗が大きくなるとき、表面磁束密度が大きく変化する。
一方、永久磁石のS極およびN極の境界は、表面磁束密度が殆ど「0」となる。このため、永久磁石のS極およびN極の境界においては、永久磁石と回転子コアとの隙間に起因する磁気抵抗が大きくなったとしても表面磁束密度に大きな変化がない。
そこで、本回転子の接着剤溜まり部は、周方向において永久磁石のS極およびN極の境界に位置している。このため、接着剤溜まり部により永久磁石と回転子コアとの隙間が大きくなることに対して表面磁束密度が大きく変化することが抑制される。
上記手段の一形態は、「前記接着剤溜まり部は、前記回転子の平面視において前記接着剤溜まり部の前記周方向の中央位置に向かうにつれて、前記回転子の径方向において前記回転子コアと前記永久磁石との間隙が大きくなるモータの回転子」を有する。
この回転子においては、接着剤溜まり部の周方向の中央位置に向かうにつれて回転子コアと永久磁石との隙間が徐々に大きくなる。このため、接着剤溜まり部において磁気抵抗が急激に変化することが抑制される。したがって、接着剤溜まり部において表面磁束密度が大きく変化することが抑制される効果が高まる。
上記手段の一形態は、「上記のいずれかに記載の回転子を備えるモータ」を有する。
本手段は、「出力軸と、前記出力軸と一体に回転する回転子コアと、接着剤により前記回転子コアの側面に固定された永久磁石とを備え、前記回転子コアおよび前記永久磁石の少なくとも一方は、前記回転子の軸方向に延び、前記回転子の周方向に離間した状態で形成され、前記接着剤を充填するための複数の接着剤溜まり部を有し、前記接着剤溜まり部に前記接着剤を塗布して充填する接着剤塗布工程と、前記回転子コアに前記永久磁石を挿入し、前記回転子コアおよび前記永久磁石を相対回転させることにより前記回転子の周方向において前記接着剤を引き伸ばした状態で前記接着剤を硬化させる接着剤硬化工程と、前記永久磁石を着磁する着磁工程とを備えるモータの回転子の製造方法」を有する。
接着剤塗布工程において接着剤溜まり部内に充填された接着剤は、回転子コアおよび永久磁石の組付けのときに接着剤が押し出されることが抑制される。このため、接着剤硬化工程において接着剤は、接着剤溜まり部に塗布して充填された量に対する回転子コアおよび永久磁石の相対回転により引き伸ばされる量の割合が従来の回転子の構成よりも大きくなる。したがって、接着剤溜まり部に塗布して充填された接着剤が回転子コアと永久磁石との固定に効率よく用いられる。
本モータの回転子、およびこの回転子を備えるモータ、ならびに回転子の製造方法は、接着剤を回転子コアと永久磁石との固定のために効率よく用いることができる。
実施形態の回転子を備えるモータの断面図。 実施形態の回転子の分解斜視図。 実施形態の回転子の断面図であり、(a)は図1のZ1−Z1線の断面図、(b)は(a)の破線円の拡大図。 実施形態の回転子の製造工程を示す図であり、(a)は接着剤塗布工程を示す断面図、(b)は(a)の破線円の拡大図。 実施形態の回転子の製造工程を示す図であり、接着剤硬化工程を示す断面図。 実施形態の回転子の製造工程を示す図であり、着磁工程を示す断面図。 実施形態の表面磁束密度の変化を示すグラフであり、(a)は隣り合うN極およびS極における表面磁束密度の変化を示すグラフ、(b)は(a)の破線円における磁極の境界付近の拡大図。 比較例の第2比較回転子の平面構造の一部分を示す平面図。 比較例の第3比較回転子の平面構造の一部分を示す平面図。 その他の実施形態の回転子の側面図。 その他の実施形態の回転子コアの側面図。 図11のZ11−Z11線に沿う回転子の断面図であり、(a)は永久磁石の軸方向の端部が接着剤溜まり部に位置するときの回転子の断面図、(b)は永久磁石の軸方向の端部が接着剤溜まり部を超えたときの回転子の断面図、(c)は永久磁石の回転子コアへの挿入が完了したときの回転子の断面図。
図1を参照して、モータ1の構成について説明する。
本実施形態のモータ1は、電動パワーステアリング(以下、「EPS」)に適用されている。EPSは、運転者が操舵部材(図示略)を操作するときの操舵トルクを検出し、その操舵トルクに応じたアシストトルクが生じるようにモータ1を制御する。本EPSは、ステアリングシャフト(図示略)を介して操舵部材の回転をラックアンドピニオン機構(図示略)に伝達し、ラックシャフト(図示略)の往復動に変換する。
モータ1は、ブラシレスモータとしての構成を有する。モータ1は、回転子10、固定子50、および2個の玉軸受60を有する。モータ1は、固定子50が回転子10を取り囲むインナーロータ型の構成を有する。
モータ1の方向について定義する。
「軸方向ZA」は、回転子10の回転中心軸に沿う方向を示す。「径方向ZB」は、軸方向ZAの法線方向を示す。「周方向ZC」は、回転子10の回転中心軸回りの方向を示す。
回転子10は、出力軸11、永久磁石20、および回転子コア30を有する。回転子10は、出力軸11、永久磁石20、および回転子コア30が互いに結合された集合体としての構成を有する。回転子10は、出力軸11、永久磁石20、および回転子コア30が一体に回転する。
固定子50は、電機子51、ハウジング52、およびブラケット53を有する。固定子50は、電機子51、ハウジング52、およびブラケット53が互いに結合された集合体としての構成を有する。
電機子51は、コイル51Aおよび電機子コア51Bを有する。電機子51は、コイル51Aに電力が供給されることにより、電機子51の周囲に磁界を生成する。コイル51Aは、電機子コア51Bに導電線が巻き回されることにより形成されている。
ハウジング52は、軸方向ZAの一方が開口された円筒形状に形成されている。ハウジング52は、電機子51および回転子10を収容している。ハウジング52は、軸方向ZAの一方の端部においてブラケット53に取り付けられている。
ブラケット53は、平板状に形成されている。ブラケット53は、ハウジング52の開口部分を軸方向ZAから覆う。
2個の玉軸受60は、軸方向ZAに互いに離間した状態で位置している。2個の玉軸受60は、出力軸11に取り付けられている。一方の玉軸受60は、ハウジング52の底部52Aにより支持されている。他方の玉軸受60は、ブラケット53により支持されている。各玉軸受60は、固定子50に対する回転子10の回転が可能な状態で出力軸11を支持する。
図2および図3を参照して、回転子10の詳細な構成について説明する。
図2に示されるように、回転子コア30は、磁性体の金属材料により形成されている。回転子コア30は、円柱形状を有する。回転子コア30は、貫通孔31および複数の接着剤溜まり部32を有する。貫通孔31は、回転子コア30の径方向ZBの中央部において回転子コア30を軸方向ZAに貫通している。接着剤溜まり部32は、回転子コア30の外周部分に形成されている。接着剤溜まり部32は、回転子コア30の外周面30Aから径方向ZBに凹む凹形状を有する。接着剤溜まり部32は、回転子コア30の軸方向ZAの全体にわたり形成されている。
出力軸11は、回転子コア30の貫通孔31に圧入されている。出力軸11は、回転子コア30に圧入された状態で回転子コア30の軸方向ZAの両端面から軸方向ZAに突出している。
永久磁石20は、円筒形状を有するリング磁石としての構成を有する。永久磁石20は、接着剤40(図3参照)により回転子コア30の外周面30Aに固定されている。永久磁石20は、周方向ZCにおいてN極およびS極が交互に着磁されている。なお、接着剤40として、シリコン系接着剤が用いられる。接着剤40は、加熱されることにより硬化する熱硬化型の接着剤が用いられる。シリコン系接着剤は、エポキシ系接着剤およびアクリル系接着剤よりも粘度が高い。また、回転子コア30の外周面30Aは「回転子コアの側面」に相当する。
図3に示されるように、永久磁石20は、回転子コア30の外周面30Aに対して径方向ZBに隙間Gを介して対向している。永久磁石20および回転子コア30の隙間Gにおいては、接着剤40が介在している。
図3を参照して、回転子10の接着剤溜まり部32の詳細な内容について説明する。
図3(a)に示されるように、接着剤溜まり部32は、回転子コア30の外周面30Aにおいて周方向ZCに等間隔に形成されている。接着剤溜まり部32は、図中の二点鎖線により示されるように、周方向ZCにおいて永久磁石20のN極およびS極の磁極間(境界)に対応する位置に配置されている。
図3(b)に示されるように、接着剤溜まり部32は、底部33および開口部34を有する。接着剤溜まり部32は、底部33および開口部34が連続した形状を有する。接着剤溜まり部32の周方向ZCの中心は、周方向ZCにおいて永久磁石20のN極およびS極の境界と同じ位置に配置される。
底部33は、周方向ZCの中心に向かうにつれて径方向ZBに凹む湾曲形状に形成されている。底部33は、回転子コア30の平面視において半円形状を有する。底部33においては、底部33の周方向ZCの中心に向かうにつれて隙間Gが大きくなる。
開口部34は、底部33および回転子コア30の外周面30Aを互いに接続している。開口部34は、回転子コア30の平面視において凸状となる曲面形状を有する。開口部34においては、底部33側から回転子コア30の外周面30A側に向かうにつれて隙間Gが小さくなる。
図4〜図6を参照して、回転子10の製造方法について説明する。
回転子10の製造方法は、出力軸固定工程、接着剤塗布工程、接着剤硬化工程、および着磁工程を有する。また、出力軸固定工程、接着剤塗布工程、接着剤硬化工程、および着磁工程の順番により回転子10が製造される。
出力軸固定工程においては、出力軸11が回転子コア30の貫通孔31に圧入される。
図4(a)に示されるように、接着剤塗布工程においては、接着剤40が回転子コア30の各接着剤溜まり部32に塗布される。図4(b)に示されるように、接着剤40は、回転子コア30の外周面30Aよりも突出するように各接着剤溜まり部32に充填される。また、各接着剤溜まり部32に充填される接着剤40は、周方向ZCに隣り合う接着剤溜まり部32の間の回転子コア30と永久磁石20との隙間Gに充填することが可能な量に設定される。
図5に示されるように、接着剤硬化工程においては、接着剤40が充填された回転子コア30に永久磁石20が軸方向ZAから挿入される。そして、永久磁石20が回転子コア30に挿入完了した状態において回転子コア30および永久磁石20が相対回転される。これにより、接着剤40は、各接着剤溜まり部32から回転子コア30の外周面30Aにおいて各接着剤溜まり部32と相対回転方向に隣接する部分に引き伸ばされる。このため、接着剤40は、回転子コア30の外周面30Aと永久磁石20の内周面20Aとの隙間Gに介在する。
永久磁石20が回転子コア30に挿入されたとき、接着剤40の一部が永久磁石20の軸方向ZAの端面に溜まる。永久磁石20の軸方向ZAの端面に位置する接着剤40は、拭き取られる。そして、回転子コア30および永久磁石20が相対回転された後、永久磁石20、回転子コア30、および接着剤40が加熱される。これにより、接着剤40が硬化する。このため、接着剤40により回転子コア30と永久磁石20とが互いに固定される。
図6に示されるように、着磁工程においては、回転子10は、着磁装置2の各着磁コイル2Aよりも内側の空間に配置される。各接着剤溜まり部32は、周方向ZCに隣り合う着磁コイル2Aの中央位置に配置されている。永久磁石20は、各着磁コイル2Aに電力が供給されることにより生成される磁界により着磁される。
回転子10の作用について説明する。なお、以下の作用の記載において、符号が付された回転子10の各構成要素は、図3に示される回転子10の各構成要素を示す。
回転子10は、第1の機能および第2の機能を有する。第1の機能は、接着剤40が回転子コア30および永久磁石20の固定のために効率よく使用される機能を示す。第2の機能は、接着剤溜まり部32によりモータ1のコギングトルクが増大することを抑制する機能を示す。
第1の機能の詳細な内容について説明する。なお、「第1比較回転子」は、接着剤溜まり部32が省略された回転子コア(比較回転子コア)の外周面の全体にわたり接着剤が塗布された構成を示す。また、第1比較回転子は、比較回転子コアの外周面からの接着剤の厚さが永久磁石の内周面および比較回転子コアの外周面の予め設定された隙間の大きさ以上となる構成を有する。
第1比較回転子においては、永久磁石が比較回転子コアに挿入されるとき、永久磁石の周方向ZCの全周にわたり永久磁石の軸方向ZAの端面に接着剤が溜まる。一方、本実施形態の回転子10は、永久磁石20が回転子コア30に挿入されるとき、各接着剤溜まり部32に対応する永久磁石20の軸方向ZAの端面に接着剤40が溜まる。このため、回転子10は、第1比較回転子よりも接着剤40が永久磁石20の軸方向ZAの端面に溜まる量が少なくなる。したがって、回転子10は、接着剤40が永久磁石20と回転子コア30の固定のために効率よく使用される。加えて、本実施形態の回転子10は、接着剤溜まり部32のみに接着剤40を充填するため、第1比較回転子よりも接着剤40の使用量を少なくすることができる。
図7〜図9を参照して、第2の機能の詳細な内容について説明する。図7は、所定のN極およびS極における表面磁束密度の変化を示す。なお、図7中の破線のグラフG4は、接着剤溜まり部32が省略された場合の表面磁束密度の変化を示す。
なお、「第2比較回転子200」は、図8に示されるように、回転子コア210の接着剤溜まり部211が永久磁石220の各磁極の周方向ZCの中央位置に位置する構成を示す。「第3比較回転子300」は、図9に示されるように、第3比較回転子300の平面視において回転子コア310の外周面311から四角形状に凹む形状として接着剤溜まり部312が形成された構成を示す。第3比較回転子300は、接着剤溜まり部312が各磁極の境界に位置している。
第2比較回転子においては、図7の一点鎖線のグラフG2に示されるように、各磁極の中央位置すなわち接着剤溜まり部211が形成される位置において表面磁束密度のグラフに歪みが生じる。このため、表面磁束密度のグラフの歪みに起因して、第2比較回転子200を備えるモータのコギングトルクが大きくなる。第2比較回転子200においては、各磁極の中央位置において接着剤溜まり部211が位置するため、表面磁束密度が大きい領域において表面磁束密度のグラフに歪みが生じる。このため、表面磁束密度のグラフの歪みが大きくなる。
これに対して、本実施形態の回転子10は、図7(b)の実線のグラフG1に示されるように、各磁極の境界において表面磁束密度のグラフに歪みが生じる。しかし、本実施形態の回転子10は、接着剤溜まり部32が各磁極の境界に位置するため、表面磁束密度の小さい領域において表面磁束密度のグラフに歪みが生じる。このため、表面磁束密度のグラフの歪みが小さくなる。したがって、本実施形態の回転子10は、第2比較回転子よりもコギングトルクが小さくなる。
第3比較回転子300においては、回転子コア310と永久磁石320との隙間が接着剤溜まり部312において急激に大きくなる。これにより、回転子コア310の外周面311から接着剤溜まり部312に向かい磁気抵抗が急激に大きくなる。このため、図7(b)の二点鎖線のグラフG3に示されるように、接着剤溜まり部312に対応する部分の表面磁束密度のグラフの歪みが大きくなる。
これに対して、本実施形態の回転子10は、接着剤溜まり部32の底部33が半円形状に形成された構成を有する。このため、永久磁石20において回転子コア30の外周面30Aに対応する部分から接着剤溜まり部32に対応する部分に位置するとき、隙間Gが徐々に大きくなる。したがって、図7(b)のグラフG1に示されるように、表面磁束密度は徐々に変化する。このため、本実施形態の回転子10は、第3比較回転子300よりも表面磁束密度のグラフの歪みが小さくなる。したがって、本実施形態の回転子10は、第3比較回転子300よりもコギングトルクが小さくなる。
加えて、本実施形態の回転子10は、接着剤溜まり部32の開口部34が曲面形状に形成された構成を有する。このため、永久磁石20において回転子コア30の外周面30Aに対応する部分から接着剤溜まり部32に対応する部分に位置するとき、隙間Gの大きさの変化がより緩やかになる。したがって、本実施形態の回転子10は、表面磁束密度の歪みがより小さくなる。
本実施形態の回転子10は、以下の効果を奏する。
(1)回転子10は、回転子コア30の外周部分において接着剤40を塗布して充填する複数の接着剤溜まり部32を有する。接着剤溜まり部32は、周方向ZCにおいて互いに離間している。接着剤溜まり部32は、軸方向ZAに延びている。この構成によれば、接着剤溜まり部32内に充填された接着剤40は、回転子コア30および永久磁石20の組付けのときに接着剤40が回転子コア30および永久磁石20の隙間Gから押し出されることが抑制される。このため、接着剤溜まり部32に塗布して充填された接着剤40が回転子コア30と永久磁石20との固定に効率よく用いられる。
(2)回転子10は、接着剤溜まり部32が周方向ZCにおいて永久磁石20の各磁極の境界に位置している。この構成によれば、接着剤溜まり部32により永久磁石20と回転子コア30との隙間Gが大きくなることに対して表面磁束密度のグラフが大きく歪むことが抑制される。したがって、モータ1のコギングトルクが小さくなる。
(3)接着剤溜まり部32は、底部33が半円形状に形成された構成を有する。この構成によれば、回転子コア30の外周面30Aから接着剤溜まり部32の底部33にかけて隙間Gの大きさの変化が緩やかとなる。したがって、接着剤溜まり部32により永久磁石20と回転子コア30との隙間Gが大きくなることに対して表面磁束密度のグラフが大きく歪むことが抑制される効果が高まる。したがって、モータ1のコギングトルクがより小さくなる。
(4)接着剤溜まり部32は、曲面形状の開口部34を有する。この構成によれば、永久磁石20において回転子コア30の外周面30Aに対応する部分から接着剤溜まり部32に対応する部分に位置するとき、隙間Gの大きさの変化がより緩やかになる。このため、表面磁束密度のグラフの歪みがより小さくなる。加えて、回転子コア30および永久磁石20が相対回転するとき、接着剤溜まり部32の底部33に充填された接着剤40が開口部34により回転子コア30の外周面30Aに案内される。したがって、回転子コア30および永久磁石20が相対回転するとき、底部33内の接着剤40が回転子コア30の外周面30Aに移動しやすくなる。
(5)回転子10は、接着剤40としてシリコン系接着剤が用いられる。この構成によれば、接着剤40としてエポキシ系接着剤またはアクリル系接着剤が用いられた構成と比較して、接着剤40が硬化した後の接着剤40の弾性力が大きい。このため、回転子10が高温環境下におかれたとき、永久磁石20および回転子コア30の熱膨張による変化が接着剤40により吸収される。したがって、接着剤40としてエポキシ系接着剤またはアクリル系接着剤が用いられた構成と比較して、永久磁石20および回転子コア30の熱膨張により回転子コア30から永久磁石20に過度な力が付与されることが抑制される。
また、シリコン系接着剤は、エポキシ系接着剤およびアクリル系接着剤よりも粘度が高い。このため、接着剤塗布工程において、接着剤40が各接着剤溜まり部32に塗布することにより充填されたとき、重力の作用により接着剤40が回転子コア30から零れ落ちることが抑制される。したがって、接着剤40は、回転子コア30の外周面30Aの全面にわたり引き伸ばされた状態で硬化される。加えて、エポキシ系接着剤およびアクリル系接着剤が用いられたと仮定した構成と比較して、回転子コア30および永久磁石20の相対回転により各接着剤溜まり部32内の接着剤40が回転子コア30の外周面30Aに引っ張られやすい。このため、各接着剤溜まり部32内の接着剤40が回転子コア30の外周面30Aに移動しやすい。
(6)EPSにおいては、アシストトルクを発生させるモータのコギングトルクが操舵フィーリングに影響する。このため、モータは、コギングトルクが小さいことが好ましい。本実施形態のモータ1は、第2比較回転子200および第3比較回転子300を備えるモータと比較して、コギングトルクが小さい。したがって、モータ1は、EPSのアシストモータとして好適である。
本回転子および本回転子の製造方法ならびに本モータは上記実施形態とは別の実施形態を含む。以下、本回転子および本回転子の製造方法ならびに本モータのその他の実施形態としての上記実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。
・実施形態の永久磁石20において、スキュー着磁を施すことができる。
・上記変形例の永久磁石20を有する回転子10は、図10に示されるように、接着剤溜まり部35がスキュー角に等しい傾斜形状を有する。変形例の回転子コア30は、例えば電磁鋼板が積層された構成を有する。変形例の回転子コア30は、各電磁鋼板の接着剤溜まり部35を構成する部分が周方向ZCにずれるように回転して積層される。これにより、接着剤溜まり部35がスキュー角に等しい傾斜形状となる。
・実施形態の接着剤溜まり部32は、曲面形状の開口部34を有する。ただし、接着剤溜まり部32の構成は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の接着剤溜まり部32は、回転子コア30の外周面30Aに向かうにつれて周方向ZCの幅寸法が大きくなるテーパ形状の開口部34を有する。
・実施形態の接着剤溜まり部32は、回転子コア30の平面視において半円形状を有する。ただし、接着剤溜まり部32の形状は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の接着剤溜まり部32は、回転子コア30の平面視において径方向ZBの出力軸11側に向かうにつれて周方向ZCの幅寸法が小さくなるテーパ形状を有する。また、別の変形例の接着剤溜まり部32は、回転子コア30の平面視において径方向ZBが短軸となる楕円形状を有する。なお、別の変形例の接着剤溜まり部32は、回転子コア30の平面視において径方向ZBが長軸となる楕円形状を有してもよい。また、さらに別の変形例の接着剤溜まり部32は、回転子コア30の平面視において四角形状を有する。
・実施形態の接着剤溜まり部32は、周方向ZCにおいて永久磁石20の各磁極の境界に位置している。ただし、接着剤溜まり部32の周方向ZCの位置は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の接着剤溜まり部32は、周方向ZCにおいて永久磁石20の各磁極の境界とは異なる位置に配置される。
・実施形態の接着剤溜まり部32の個数は、永久磁石20の極数と等しい。ただし、接着剤溜まり部32の個数は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の接着剤溜まり部32の個数は、永久磁石20の極数とは異なる。
・実施形態の接着剤溜まり部32は、回転子コア30の軸方向ZAの全体にわたり形成されている。ただし、接着剤溜まり部32の軸方向ZAの大きさは実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の接着剤溜まり部36は、図11に示されるように、回転子コア30の軸方向ZAの一部に形成される。また、図12に示されるように、変形例の接着剤溜まり部36は、軸方向ZAの端部において回転子コア30の外周面30Aと接続するための傾斜部37が形成されている。
図12を参照して、永久磁石20が挿入されるときの接着剤40の動作について説明する。
図12(a)に示されるように、永久磁石20が回転子コア30に挿入されるとき、永久磁石20の軸方向ZAの端面により接着剤40の一部が押し出される。この接着剤40の一部は、永久磁石20の軸方向ZAの端面に溜まる。
図12(b)に示されるように、軸方向ZAにおいて永久磁石20が接着剤溜まり部36を超えて回転子コア30の外周面30Aに位置するとき、以下の力が接着剤40に作用する。すなわち、永久磁石20の傾斜部21が接着剤40を回転子コア30の外周面30Aに向けて押す。永久磁石20の傾斜部21および内周面20Aと接着剤40との間で摩擦力が発生する。回転子コア30の外周面30Aと接着剤40との間に摩擦力が発生する。なお、永久磁石20の傾斜部21が接着剤40を押す力により回転子コア30の外周面30Aと接着剤40との間の摩擦力が増大する。これらの力により接着剤40が永久磁石20の内周面20Aおよび回転子コア30の外周面30Aとの隙間Gに引き込まれる。
図12(c)に示されるように、接着剤40は、永久磁石20の回転子コア30への挿入が完了したとき、永久磁石20の傾斜部21と回転子コア30の外周面30Aとの隙間Gに位置する。このため、接着剤40が永久磁石20の軸方向ZAの端面からはみ出ることが抑制される。
・実施形態の接着剤溜まり部32は、回転子コア30に形成されている。ただし、接着剤溜まり部32が形成される部品は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の接着剤溜まり部32は、永久磁石20の内周面20Aに形成される。また、別の変形例の接着剤溜まり部32は、回転子コア30の外周面30Aおよび永久磁石20の内周面20Aの両方に形成される。別の変形例の回転子コア30側の接着剤溜まり部32および永久磁石20側の接着剤溜まり部32は、周方向ZCにおいて互いに同じ位置に配置される。
・実施形態の回転子10は、永久磁石20の内周面20Aが面一に形成されている。ただし、永久磁石20の内周面20Aの形状は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の永久磁石20の内周面20Aは、各接着剤溜まり部32に周方向ZCに対応する位置に径方向ZBに凹む凹部が形成される。変形例の回転子10は、永久磁石20が回転子コア30に挿入されるとき、凹部により各接着剤溜まり部32の接着剤40と永久磁石20との接触が抑制される。したがって、永久磁石20の軸方向ZAの端面に溜まる接着剤40の量が少なくなる。変形例の永久磁石20は、接着剤40を硬化するとき、凹部が接着剤溜まり部32に対応するように配置される。
・実施形態の接着剤40は、各接着剤溜まり部32に充填される。ただし、接着剤40の充填構成は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の接着剤40は、接着剤溜まり部32のいずれかに充填されていない。
・実施形態の接着剤40は、シリコン系接着剤が用いられる。ただし、接着剤40の種類は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の接着剤40は、エポキシ系接着剤またはアクリル系接着剤が用いられる。
・実施形態の回転子10の製造方法は、接着剤硬化工程において永久磁石20が回転子コア30に挿入された後、永久磁石20および回転子コア30が相対回転する。ただし、永久磁石20が回転子コア30に挿入される方法は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の回転子10の製造方法は、接着剤硬化工程において永久磁石20が回転子コア30に挿入されるとともに、永久磁石20および回転子コア30が相対回転する。
・実施形態の回転子10は、出力軸固定工程、接着剤塗布工程、および接着剤硬化工程の順番に製造される。ただし、回転子10の製造工程の順番は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例の回転子10は、接着剤塗布工程、出力軸固定工程、および接着剤硬化工程の順番に製造される。また、別の変形例の回転子10は、接着剤塗布工程、接着剤硬化工程、および出力軸固定工程の順番に製造される。
・実施形態のモータ1は、固定子50の電機子51の内側に回転子10が配置されるインナーロータ型の構成を有する。ただし、モータ1の構成は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例のモータ1は、電機子51の外側に回転子10の回転子コア30および永久磁石20が配置されるアウターロータ型の構成を有する。
・実施形態のモータ1は、EPSの操舵を補助するアシストトルクを発生させるモータとして用いられる。ただし、モータ1の適用範囲は実施形態に例示された内容に限られない。例えば、変形例のモータ1は、EPSのアシストトルクを発生させるモータ以外の駆動源として用いられる。また、別の変形例のモータ1は、EPS以外の機器の駆動源として用いられる。
次に、本実施形態から把握することのできる技術的思想をその効果とともに記載する。
(付記1)前記接着剤溜まり部は、底部と、前記底部と前記永久磁石または前記回転子コアの側面とを連結する開口部とを有し、前記開口部が曲面形状を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータの回転子。
この回転子においては、開口部が角形状と仮定した構成と比較して、開口部において周方向に対する回転子コアの側面と永久磁石の側面との隙間の変化量が緩やかとなる。このため、表面磁束密度のグラフの歪みが小さくなる。加えて、回転子コアおよび永久磁石が相対回転するとき、底部内の接着剤が開口部を介して回転子コアの側面に移動しやすくなる。
(付記2)前記接着剤は、シリコン系接着剤が用いられる請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータの回転子。
この回転子においては、接着剤としてシリコン系接着剤が用いられる。この構成によれば、接着剤としてエポキシ系接着剤またはアクリル系接着剤が用いられたと仮定した構成と比較して、硬化後の接着剤の弾性力が大きい。このため、回転子が高温環境下におかれたとき、永久磁石および回転子コアの熱膨張による変化が接着剤により吸収される。したがって、接着剤としてエポキシ系接着剤またはアクリル系接着剤が用いられた構成と比較して、永久磁石および回転子コアの熱膨張により回転子コアから永久磁石に過度な力が付与されることが抑制される。
(付記3)前記接着剤溜まり部は、前記永久磁石に形成される場合、前記永久磁石の前記軸方向の寸法よりも小さく、前記回転子コアに形成される場合、前記回転子コアの前記軸方向の寸法よりも小さい請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータの回転子。
この回転子においては、接着剤は接着剤溜まり部を超えたとき、永久磁石および回転子コアの軸方向の相対移動により軸方向に引き伸ばされる。したがって、接着剤が永久磁石および回転子コアの隙間からはみ出ることが抑制される。このため、接着剤が永久磁石と回転子コアとの固定により効率よく用いられる。
(付記4)前記接着剤溜まり部は、前記回転子コアの前記側面に形成され、前記永久磁石は、前記回転子コアとの対向面および前記軸方向の端面により形成される角部分において傾斜部が形成される付記3に記載のモータの回転子。
この回転子においては、永久磁石が回転子コアに挿入されて永久磁石の傾斜部が回転子コアの側面に対向するとき、永久磁石の回転子コアへの挿入にともない永久磁石の傾斜部および回転子コアの側面により接着剤が永久磁石の対向面側に引き込まれる。したがって、永久磁石の軸方向の端面に接着剤が溜まることが抑制される。
(付記5)前記永久磁石は、スキュー着磁が施され、前記接着剤溜まり部は、前記軸方向に向かうにつれて前記周方向に傾斜し、前記接着剤溜まり部の傾斜角度は、スキュー角に等しい請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータの回転子。
この回転子においては、永久磁石がスキュー着磁されるため、モータのコギングトルクが小さくなる。また、接着剤溜まり部がスキュー角に等しいため、接着剤溜まり部が永久磁石の軸方向の全体にわたり各磁極の境界に位置する。このため、接着剤溜まり部に起因して永久磁石の表面磁束密度の歪みが生じることが抑制される。
1…モータ、10…回転子、11…出力軸、20…永久磁石、30…回転子コア、30A…外周面(側面)、32…接着剤溜まり部、35…接着剤溜まり部、36…接着剤溜まり部、40…接着剤、G…隙間、C1…永久磁石の中心、C2…回転子コアの中心、ZA…軸方向、ZB…径方向、ZC…周方向。

Claims (5)

  1. 出力軸と、
    前記出力軸と一体に回転する回転子コアと、
    接着剤により前記回転子コアの側面に固定された永久磁石と
    を備え、
    前記回転子コアおよび前記永久磁石の少なくとも一方は、前記回転子の軸方向に延び、前記回転子の周方向に離間した状態で形成され、前記接着剤を塗布して充填するための複数の接着剤溜まり部を有する
    モータの回転子。
  2. 前記永久磁石は、前記周方向においてS極およびN極が交互に着磁され、
    前記接着剤溜まり部は、前記周方向において前記永久磁石のS極およびN極の境界に位置している
    請求項1に記載のモータの回転子。
  3. 前記接着剤溜まり部は、前記回転子の平面視において前記接着剤溜まり部の前記周方向の中央位置に向かうにつれて、前記回転子の径方向において前記回転子コアと前記永久磁石との間隙が大きくなる
    請求項1または2に記載のモータの回転子。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転子を備えるモータ。
  5. 出力軸と、
    前記出力軸と一体に回転する回転子コアと、
    接着剤により前記回転子コアの側面に固定された永久磁石と
    を備え、
    前記回転子コアおよび前記永久磁石の少なくとも一方は、前記回転子の軸方向に延び、前記回転子の周方向に離間した状態で形成され、前記接着剤を充填するための複数の接着剤溜まり部を有し、
    前記接着剤溜まり部に前記接着剤を塗布して充填する接着剤塗布工程と、
    前記回転子コアに前記永久磁石を挿入し、前記回転子コアおよび前記永久磁石を相対回転させることにより前記回転子の周方向において前記接着剤を引き伸ばした状態で前記接着剤を硬化させる接着剤硬化工程と、
    前記永久磁石を着磁する着磁工程と
    を備えるモータの回転子の製造方法。
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