JP2016150612A - 車両用ドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアラッチの取付剛性を高めつつ、内突時にドアインナパネルの上部および下部とピラーとの間に隙間が発生することを防止できる車両用ドア構造を提供する。【解決手段】車両用ドア構造100は、車両側面102に設けられたドア用開口108を開閉するスライドドア104と、車両上下方向に延びていてドア用開口の後方側の縁となるCピラー110と、スライドドアの内面を構成するドアインナパネル116の後端部118であってスライドドアを閉じたときにCピラーの車外側に重なる後端部に取付けられ、Cピラーに設けられたストライカに係合してスライドドアを閉状態に保つドアラッチ112と、ドアラッチとドアインナパネルのうち後端部よりも車両前方の部位122とをつないでいて車幅方向外側に向けて屈曲しているブラケット120とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、車両側面に設けられたドア用開口を開閉するスライドドアを備えた車両用ドア構造に関するものである。
自動車などの車両のスライドドアは、例えばその前側上部および前側下部に配置されたローラが、車両側面に設けられたレールに沿って車両前後方向にスライドすることで、ドア用開口を開閉する。一方、スライドドアは、その後側上部および後側下部において車体とは保持されていない。
このため、スライドドアを備えた車両では、車両衝突時に車室内の乗員あるいは荷物がスライドドアに車室内から車外側に向かって衝突する内突時において、スライドドアの後側上部および後側下部が車外側に変位する可能性がある。スライドドアが車外側に変位した場合、スライドドアと車体との間に隙間が生じてしまう。
特許文献1には、スライドドアの後側上部に干渉部材を配置し、さらに車体部材(Cピラー)に規制部材を配置したスライドドア構造が記載されている。規制部材は、スライドドアの閉状態で干渉部材に対応する位置にある。特許文献1では、内突時にスライドドアの後側が外れても、干渉部材と規制部材が係合することでスライドドアの車外側への変位を防止する、としている。
特開2010−215087号公報
しかし特許文献1のスライドドア構造では、内突時に干渉部材と規制部材とが噛み合った状態となり、スライドドアが開き難くなる場合がある。このような場合、スライドドアを開き乗員を救出するような緊急時では、干渉部材や規制部材を取り外しあるいは破壊する必要があった。
またスライドドアには、その内面を構成するドアインナパネルの後端部などにドアラッチが取付けられている。ドアラッチは、ドア用開口部の後方側の縁となるピラーに設けられたストライカに係合する部材であり、スライドドアを閉状態に保つ。
ドアラッチは、車両走行時の振動や、スライドドアの開閉操作に伴う荷重が入力される。このような振動や荷重が繰り返し入力されると、ドアラッチとドアインナパネルとが剥離したり、ドアラッチの取付箇所に亀裂あるいは変形が生じたりする場合がある。この対策として、ドアラッチの取付箇所にブラケットを追加して、ドアインナパネルに対するドアラッチの取付剛性を高めることが考えられる。
ところがブラケットを追加した弊害として、内突時でのドアインナパネルの局所的な変形が阻害されるおそれがある。ドアインナパネルの局所的な変形が阻害されると、本来、ドアインナパネルの変形によって吸収されていた内突時の衝撃が吸収されず、ドアインナパネル全体、すなわち上部から下部にまでわたって衝撃が伝わり、ドアインナパネルの上部および下部とピラーとの間に隙間が発生するおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑み、ドアラッチの取付剛性を高めつつ、内突時にドアインナパネルの上部および下部とピラーとの間に隙間が発生することを防止できる車両用ドア構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両用ドア構造の代表的な構成は、車両側面に設けられたドア用開口を開閉するスライドドアを備えた車両用ドア構造において、車両用ドア構造はさらに、車両上下方向に延びていてドア用開口の後方側の縁となるピラーと、スライドドアの内面を構成するドアインナパネルの後端部であってスライドドアを閉じたときにピラーの車外側に重なる後端部に取付けられ、ピラーに設けられたストライカに係合してスライドドアを閉状態に保つドアラッチと、ドアラッチとドアインナパネルのうち後端部よりも車両前方の部位とをつないでいて車幅方向外側または車幅方向内側に向けて屈曲しているブラケットとを備えることを特徴とする。
ドアラッチには、車両走行時の振動や、スライドドアの開閉操作に伴う荷重が入力される。このような振動や荷重が繰り返し入力されると、ドアラッチとドアインナパネルとが剥離したり、ドアラッチの取付箇所に亀裂あるいは変形が生じたりする場合がある。そこで本発明では、ドアラッチとドアインナパネルとをつなぐブラケットを追加した。上記構成によれば、ブラケットによってドアラッチのドアインナパネルに対する取付剛性を高めることができる。
しかしながら、かかる剛性の高いブラケットがドアインナパネルに取り付けられると、車室内から車外側に向かってドアインナパネルに荷重が入力される内突時において、当初は許容されていたドアインナパネルの局所的な変形が許容されにくくなる。ドアインナパネルのうち後端部は、スライドドアを閉じたときにピラーに重なるため、内突を受けてもピラーによって保護され、もとより変形しない。しかしドアインナパネルのうち後端部よりも車両前方の部位は、内突を受けたときに変形することが予定されているものである。その部位に後ろ盾となるブラケットが取り付けられることで、上記のとおり、局所的な変形が阻害されるおそれがある。局所的な変形が阻害されると、当初は変形によって吸収されていた内突時の衝撃が吸収されず、ドアインナパネル全体、すなわち上部から下部にまでわたって衝撃が伝わり、ドアインナパネルの上部および下部とピラーとの間に隙間が発生するおそれがある。
そこで本発明では、ブラケットを車幅方向外側に向けて屈曲させた。このため、ブラケットはドアインナパネルとの間に間隙を有し、この間隙においてドアインナパネルの局所的な変形が許容される。さらにブラケットも屈曲している箇所を起点に変形できる。なおブラケットを車幅方向内側に向けて屈曲させた場合であっても、屈曲している箇所を起点に変形可能である。
したがって、上記構成によれば、ドアラッチの取付剛性を高めながら、そのことによって許容されにくくなるおそれのあるドアインナパネルの局所的な変形をも担保し、内突時にドアインナパネルの上部および下部とピラーとの間に隙間が発生することを防止できる。
上記のブラケットには、屈曲に伴って折れ線が形成されていて、折れ線は、車幅方向から見て、ピラーとドアインナパネルとの見切り線に平行に延びているとよい。これにより、ブラケットは、内突時に荷重を受けた際、ピラーとドアインナパネルとの見切り線に平行な折れ線に沿って車幅方向外側に変形し易い。よって、内突によるドアインナパネルの局所的な変形をより確実に許容できる。
上記のブラケットは、ドアラッチとドアインナパネルとをつないでいる本体と、本体の屈曲部の上下の両縁から車幅方向外側または車幅方向内側に張り出したフランジとを有するとよい。これにより、ブラケットは、本体の上下の両縁に沿ったフランジによって剛性が高められる。このようなブラケットによって、ドアラッチとドアインナパネルとがつながれているので、ドアインナパネルに対するドアラッチの取付剛性をより高められる。また、内突時に荷重を受けた際には、ブラケットの本体の両縁から車幅方向外側に張り出したフランジが車両上側、車両下側にそれぞれ開くように変形する。このため、ブラケットの本体が車幅方向外側に変形し、これにより内突によるドアインナパネルの局所的な変形をより十分に許容できる。なおフランジがブラケットの本体の両縁から車幅方向内側に張り出している場合であっても、ブラケットの本体は、内突時に車幅方向外側に変形可能である。
上記のブラケットは、ドアインナパネルに形成された窓枠下端よりも下方に位置するとよい。ここで、ドアインナパネルのうち窓枠下端よりも下方に位置する領域は、車幅方向から見て例えば車両用シートの位置と重なっているため、内突による衝撃を受ける可能性が高い。したがって、上記の領域に位置するブラケットは、内突時の衝撃を受けて車幅方向外側に確実に変形し、これによりドアインナパネルの局所的な変形を許容できる。
本発明によれば、ドアラッチの取付剛性を高めつつ、内突時にドアインナパネルの上部および下部とピラーとの間に隙間が発生することを防止できる車両用ドア構造を提供することができる。
本発明の第1の実施形態における車両用ドア構造を示す図である。 図1の車両用ドア構造のA領域を示す図である。 図2の車両用ドア構造の一部を拡大して示す図である。 図2の車両用ドア構造の一部を車室内側から見た状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態における車両用ドア構造を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態における車両用ドア構造100を示す図である。図中では、車両左側の車両側面102を車外側から見た状態を示している。以下、各図に示す矢印Xは車両前方を示し、矢印Yはそれぞれ車外側を示している。
車両用ドア構造100は、スライドドア104を備える。スライドドア104は、不図示のスライド機構によって車両側面102に対して車両前後方向にスライド可能に支持されている。スライドドア104は、車両側面102に配置された例えばスライドドアレール106に沿ってスライドし、車両側面102に設けられたドア用開口108を開閉する。車両側面102には、ドア用開口108の後方側の縁であり車両上下方向に延びるピラー(Cピラー110)が設けられている。またスライドドア104の内部には、スライドドア104を閉状態に保つドアラッチ112が設けられている(図2参照)。
図2は、図1の車両用ドア構造100のA領域を示す図である。ただし図中では、図1に示したスライドドア104の外面を構成するドアアウタパネル114を省略して示している。ドアラッチ112は、図2に示すように、スライドドア104の内面を構成するドアインナパネル116の後端部118に取付けられている。ドアインナパネル116の後端部118は、スライドドア104を閉じたときにCピラー110の車外側に重なる。
ここでドアラッチ112には、車両走行時の振動や、スライドドア104の開閉操作に伴う荷重が入力される。このような振動や荷重が繰り返し入力されると、ドアラッチ112とドアインナパネル116とが剥離したり、ドアラッチ112の取付箇所に亀裂あるいは変形が生じたりする場合がある。そこで本実施形態では、ドアラッチ112とドアインナパネル116とをつなぐブラケット120を追加し、これによりドアラッチ112のドアインナパネル116に対する取付剛性を高めている。
ブラケット120は、図2に示すように、車両上下方向の幅を有し、車両前後方向に延びる長尺状の部材であって、ドアラッチ112とドアインナパネル116の部位122とをつないでいる。ドアインナパネル116の部位122は、ドアラッチ112が取付けられているドアインナパネル116の後端部118よりも車両前方に位置していて、スライドドア104を閉じたときにCピラー110と重ならない。
またブラケット120は、図示のようにドアインナパネル116に形成された窓枠下端124よりも下方であって、車幅方向から見て不図示の車両用シートと重なる位置に設定されている。このような位置に設定されたブラケット120は、内突時、すなわち車両用シートに着座した乗員、あるいは車両用シートに置かれた荷物が車両衝突によりスライドドア104に車室内から車外側に向かって衝突するとき、車室内から車外側に向かって荷重を受ける可能性が高い。
ただしブラケットのような剛性の高い部材を単に用いるだけでは、内突時にドアインナパネル116の部位122の後ろ盾となり、ドアインナパネル116の局所的な変形を阻害するおそれがある。ドアインナパネル116の局所的な変形が阻害されると、仮にブラケットが存在しないとすればドアインナパネル116の変形によって吸収されるはずの内突時の衝撃が吸収されない事態となる。
この場合には、内突時の衝撃がドアインナパネル116全体、すなわち上部から下部にまでわたって伝わり、ドアインナパネル116の上部および下部とCピラー110との間に隙間が発生するおそれがある。なお内突時に隙間が発生すると、内突時の衝撃により各種部材が変形し噛み合った状態となり、スライドドア104が開き難くなってしまう。その結果、スライドドア104を開き乗員を救出するような緊急時に、各種部材を取り外しあるいは破壊する必要がある。
そこで本実施形態では、ブラケット120によってドアラッチ112の取付剛性を高めながらも、内突時にドアインナパネル116の上部および下部とCピラー110との間に隙間が発生することを防止する構成を採用した。
図3は、図2の車両用ドア構造100の一部を拡大して示す図である。図中では、スライドドア104の閉状態でドアラッチ112よりも車内側に位置するCピラー110の断面も示している。図4は、図2の車両用ドア構造100の一部を車室内側から見た状態を示す図である。図4ではCピラー110を構成する各部材を重ねて示している。
ドアラッチ112は、図3に示すようにドアインナパネル116の後端部118のうちラッチリンフォース126が取付けられた取付箇所にベースプレート128を介して取付けられている。ドアラッチ112は、Cピラー110に設けられた不図示のストライカに係合されることで、スライドドア104を閉状態に保つ。
Cピラー110は、図3の断面に示されるように、車室内側に位置するボディインナパネル130と、車両側面102の外面を構成するボディアウタパネル132とを含み、さらにこれらのパネル130、132の間にクォータインナブレース134とクォータインナリンフォース136とが配置されている。
また、図3に示すように、ボディアウタパネル132およびクォータインナリンフォース136は、互いに重ねられた状態で車幅方向に延びさらに車両前側に屈曲している。この形状に合わせて、スライドドア104では、ドアラッチ112の取付箇所において、ドアインナパネル116の後端部118、ラッチリンフォース126およびベースプレート128が重ねられながら、車幅方向に延びさらに車両前側に屈曲した形状を有している。
ドアラッチ112の一部であるベースプレート128は、さらに車両前側に延長されていてその前端138にてブラケット120が接合されている。ブラケット120はさらに、上記ドアインナパネル116の部位122に例えばボルト140およびナット142により締結されているが、これに限られず、溶接により接合されてもよい。
ブラケット120は、図3に示すように、ドアラッチ112とドアインナパネル116の部位122とをつなぐ本体144を有する。ブラケット120の本体144は、車幅方向外側に向けて屈曲していて、さらにその屈曲に伴って折れ線146a、146bが形成されている。なお本体144のうち屈曲している箇所を屈曲部147と称する。屈曲部147に形成された折れ線146a、146bは、車幅方向から見て、Cピラー110とドアインナパネル116との見切り線148(図4参照)に平行に延びている。このため、ブラケット120は、内突時に荷重を受けた際、Cピラー110とドアインナパネル116との見切り線148に平行な折れ線146a、146bに沿って車幅方向外側に変形し易い。
ブラケット120はさらに、本体144の屈曲部147の上下の両縁から車幅方向外側に張り出したフランジ150a、150bを有し、これにより剛性が高められている。このようなブラケット120によって、ドアラッチ112とドアインナパネル116とがつながれているので、ドアインナパネル116に対するドアラッチ112の取付剛性をより高められる。
また、内突時に荷重を受けた際には、ブラケット120の本体144の屈曲部147の両縁から車幅方向外側に張り出したフランジ150a、150bが車両上側、車両下側にそれぞれ開くように変形する。したがって、ブラケット120の本体144が車幅方向外側に変形し、これにより内突によるドアインナパネル116の局所的な変形をより十分に許容できる。
このように車両用ドア構造100では、ドアインナパネル116の後端部118およびドアラッチ112は、スライドドア104を閉じたときにCピラー110に重なるため、内突を受けてもCピラー110によって保護され、変形しない。一方、ブラケット120は、Cピラー110に重ならないドアインナパネル116の部位122に締結されていて、内突時にその部位122の後ろ盾になるものの、本体144が車幅方向外側に向けて屈曲している。このため、ブラケット120は、ドアインナパネル116との間に間隙を有し、この間隙においてドアインナパネル116の局所的な変形が許容される。さらにブラケット120の本体144も屈曲している箇所を起点に変形可能となる。
つまり本実施形態によれば、ブラケット120を用いることで、ドアラッチ112の取付剛性を高めながら、そのことによって許容されにくくなるおそれのあるドアインナパネル116の局所的な変形をも担保している。したがって本実施形態によれば、ドアラッチ112の取付剛性を高めつつ、内突時にドアインナパネル116の上部および下部とCピラー110との間に隙間が発生することを防止できる。
図5は、本発明の第2の実施形態における車両用ドア構造100Aを示す図である。車両用ドア構造100Aは、ブラケット120Aの本体144Aの屈曲部147Aが、車幅方向内側に向けて屈曲している点で、第1の実施形態における車両用ドア構造100と異なる。
ブラケット120Aの本体144Aは、図5に示すように、ドアラッチ112とドアインナパネル116の部位122とをつないでいる。本体144Aの屈曲部147Aには、図示のように、その屈曲に伴って折れ線146c、146dが形成されている。折れ線146c、146dは、上記のブラケット120の屈曲部147に形成された折れ線146a、146bと同様に、車幅方向から見て見切り線148(図4参照)に平行に延びている。
このため、ブラケット120Aは、内突時に荷重を受けた際、見切り線148に平行な折れ線146c、146dに沿って車幅方向外側に変形し易い。つまり、ブラケット120Aは、車幅方向内側に向けて屈曲している屈曲部147Aを起点に変形可能であり、ドアインナパネル116の局所的な変形を許容できる。
ブラケット120Aはさらに、本体144Aの屈曲部147Aの上下の両縁から車幅方向外側に張り出したフランジ150c、150dを有し、これにより剛性が高められている。また、内突時に荷重を受けた際には、フランジ150c、150dは、車両上側、車両下側にそれぞれ開くように変形する。
したがって本実施形態によれば、ブラケット120Aを用いることで、ドアラッチ112の取付剛性を高めつつ、内突時にドアインナパネル116の上部および下部とCピラー110との間に隙間が発生することを防止できる。
上記各実施形態では、ブラケット120、120Aについて、フランジ150a、150b、150c、150dが本体144、144Aの屈曲部147、147Aの上下の両縁から車幅方向外側に張り出しているとしたが、これに限定されない。すなわち内突時でのドアインナパネル116の局所的な変形を許容できるのであれば、一例としてフランジ150a、150b、150c、150dは、本体144の屈曲部147、147Aの上下の両縁から車幅方向内側に張り出してもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両側面に設けられたドア用開口を開閉するスライドドアを備えた車両用ドア構造に利用することができる。
100、100A…車両用ドア構造、102…車両側面、104…スライドドア、106…スライドドアレール、108…ドア用開口、110…Cピラー、112…ドアラッチ、114…ドアアウタパネル、116…ドアインナパネル、118…ドアインナパネルの後端部、120、120A…ブラケット、122…部位、124…窓枠下端、126…ラッチリンフォース、128…ベースプレート、130…ボディインナパネル、132…ボディアウタパネル、134…クォータインナブレース、136…クォータインナリンフォース、138…ベースプレートの前端、140…ボルト、142…ナット、144、144A…本体、146a、146b、146c、146d…折れ線、147、147A…屈曲部、148…見切り線、150a、150b、150c、150d…フランジ

Claims (4)

  1. 車両側面に設けられたドア用開口を開閉するスライドドアを備えた車両用ドア構造において、
    当該車両用ドア構造はさらに、
    車両上下方向に延びていて前記ドア用開口の後方側の縁となるピラーと、
    前記スライドドアの内面を構成するドアインナパネルの後端部であって該スライドドアを閉じたときに前記ピラーの車外側に重なる後端部に取付けられ、該ピラーに設けられたストライカに係合して前記スライドドアを閉状態に保つドアラッチと、
    前記ドアラッチと前記ドアインナパネルのうち前記後端部よりも車両前方の部位とをつないでいて車幅方向外側または車幅方向内側に向けて屈曲しているブラケットとを備えることを特徴とする車両用ドア構造。
  2. 前記ブラケットには、屈曲に伴って折れ線が形成されていて、
    前記折れ線は、車幅方向から見て、前記ピラーと前記ドアインナパネルとの見切り線に平行に延びていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア構造。
  3. 前記ブラケットは、前記ドアラッチと前記ドアインナパネルとをつないでいる本体と、該本体の上下の両縁から車幅方向外側または車幅方向内側に張り出したフランジとを有することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドア構造。
  4. 前記ブラケットは、前記ドアインナパネルに形成された窓枠下端よりも下方に位置することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用ドア構造。
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