JP2016150389A - 制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】工作機械における手動での位置記憶処理において、接触させた部位を誤って押圧する方向に移動させないように制御する制御システムを提供する。【解決手段】研削盤における位置記憶処理において、砥石車と接触対象物(マスタープレート、ツルア、検知ピン)とが接触した(S40:YES)後に、操作者から移動操作があっても(S70:YES)、その方向が砥石車と接触対象物とを押圧する方向ならば(S80:YES)、砥石車の移動は禁止される(S90)。【選択図】図8

Description

本発明は制御システムに関する。
工作機械においては例えば部品交換後などに各部の位置記憶を行う場合がある。例えば研削盤では、砥石やツルアを交換した後に、砥石形状、ツルア形状、検知ピン位置を記憶する。そのような位置記憶処理を、低コスト化のために手動で行うタイプの研削盤が存在する。その種の研削盤の場合、砥石とマスタープレート、検知ピン、ツルアのいずれかを作業者(操作者)が手動で接触させて、その状態で作業者が所定の位置記憶ボタンを操作することにより、その時点での砥石の位置が記憶され、さらにその位置情報から砥石形状、ツルア形状、検知ピン位置が算出され、記憶される。
特開平5−337825号公報
研削盤における上記のような手動での位置記憶処理では、作業者が砥石とマスタープレート、検知ピン、あるいはツルアを接触させて、位置記憶ボタンを操作してから、その後は砥石をマスタープレート、検知ピン、あるいはツルアから離間させる方向に手動で移動させなければならない。しかし手動の作業では、誤って砥石とマスタープレート、検知ピン、あるいはツルアを押圧させる方向に移動させてしまうおそれは存在する。砥石とマスタープレート、検知ピン、あるいはツルアとを接触させてしまうと、砥石や、ツルア、検知ピンなどが破損するおそれがある。
したがって手動での位置記憶処理において、砥石とマスタープレート、検知ピン、あるいはツルアとを誤って押圧する方向に動かすことが適切に回避できるような技術の開発が求められる。例えば上記特許文献1では、砥石交換後の現在位置検出処理について記載されているが、上記のような課題は認識されていない。なおこの課題は研削盤に限らず、手動で位置記憶処理を行うあらゆる工作機械に共通する課題である。
そこで本発明が解決しようとする課題は、上記に鑑み、工作機械における手動での位置記憶処理において、接触させた部位を誤って押圧する方向に移動させないように制御する制御システムを提供することである。
上記課題を解決するために本発明に係る制御システムは、操作者の操作によって移動可能な可動部を備える工作機械の制御システムにおいて、操作者からの操作を受け付ける操作部と、前記操作部が受け付けた操作によって前記可動部が移動して、前記工作機械に備えられた所定の接触対象物に接触した状態で、前記可動部と前記接触対象物との接触位置に応じた位置情報の記憶を指令する操作者からの指令入力を受け付ける入力部と、前記入力部が前記指令入力を受け付けた後に、前記接触対象物を押圧する方向への前記可動部の移動を禁止する禁止部と、を備えた。
本発明によれば、入力部が位置記憶の指令入力を受け付けた後に、接触対象物を押圧する方向への可動部の移動を禁止する禁止部を備えるので、位置記憶後に可動部と接触対象物とが押圧する方向に操作されても、押圧が適切に回避される。したがって工作機械における可動部や接触対象物の破損が適切に回避されて、生産性向上に寄与する。
本発明に係る制御システムの一実施形態を示す図である。 位置記憶処理の第1の例を示す図である。 位置記憶処理の第2の例を示す図である。 位置記憶処理の第3の例を示す図である。 位置記憶処理の第4の例を示す図である。 位置記憶処理の第5の例を示す図である。 位置記憶処理の第6の例を示す図である。 本発明に係る処理手順の例を示すフローチャートである。 倍率の自動調節の例を示す図である。
(1.研削盤の構成)
本発明の実施例に関し図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る制御システムの例としての研削盤1(本発明にかかる工作機械に相当する)を示す図である。研削盤1は、ベッド2の上に、テーブル3、砥石台4、ツルーイング装置5、検知ピン6、マスタープレート7を備え、さらにそれらを制御するために制御ユニット8(入力部及び禁止部に相当)、遠隔操作部9(操作部に相当)を備える。なお図示のとおりX軸、Y軸、Z軸が設定されているものとする。
テーブル3は主軸台と心押台とが互いに対抗するように備え、主軸台に設けられたチャックと心押台に設けられたセンタによってワークWの両端を、ワークWがX軸と平行な回転軸線周りに回転可能となるように支持する。
砥石台4は、ワークWを研削するための砥石車40(可動部に相当)を備える。砥石車40は、X軸と平行な回転軸線周りに回転駆動可能なように砥石台4上に支持されている。砥石車40は例えば円板状の金属コアの外周に超硬質のCBN砥粒がビトリファインドボンドで結合された構成を有する。砥石台4は、図示されない駆動機構を制御ユニット8が制御することによって、X軸方向およびZ軸方向へのベッド2に対する相対移動が可能とされている。
ツルーイング装置5は、テーブル3と一体に配置され、砥石車40をツルーイングするツルア50を備える。例えば砥石車40が所定個数のワークWを研削する毎に、ツルア50がX軸と平行な回転軸周りに回転駆動されて、砥石車40をツルーイングする。ツルーイング装置5には本実施例でツルア50と砥石車40との接触を検知するAEセンサ51が備えられている(図4、図5参照)。AEセンサ51は接触の際に生じる音を検知することにより、砥石車40とツルア50の接触を検知する。
検知ピン6は、砥石車40の形状の変化を検知するための部位であり、図示のように例えばツルーイング装置5と並ぶように、テーブル3と一体に配置され、外周面検知ピン60と端面検知ピン61とを備える。外周面検知ピン60は砥石車40の外周面を検知するために設けられ、端面検知ピン61は砥石車40の端面を検知するために設けられている(図6、図7参照)。そして砥石車40と外周面検知ピン60あるいは端面検知ピン61とが接触したことを検知するためのAEセンサ62が備えられている。AEセンサ62は接触の際に生じる音を検知することにより、砥石車40と外周面検知ピン60あるいは端面検知ピン61の接触を検知する。
マスタープレート7は、位置記憶処理における基準となる位置を与えるための部位である。マスタープレート7は端面70、71を備える断面L字形状で形成され、例えば図示のように外周面検知ピン60と端面検知ピン61の間の位置に、テーブル3と一体に配置される。位置記憶処理のはじめに、作業者は端面70と砥石車40の外周面を接触させ位置記憶し、端面71と砥石車40の端面を接触させ位置記憶する(後述)。
制御ユニット8と遠隔操作部9とは、研削盤1を制御するための部位である。制御ユニット8からの指令によりテーブル3や砥石台4はベッド2に対して相対的に移動する。また砥石台4から送信される位置情報を制御ユニット8は受信する。制御ユニット8は通常のコンピュータと同様の構成、すなわち各種情報処理を行うCPUや、各種情報を記憶するメモリ81等を備える。メモリ81は、CPUの作業領域としてのRAMや不揮発性の記憶部などを包括的に示すものとする。また制御ユニット8は作業者が位置記憶を指令するための位置記憶ボタン80(入力部に相当)を備える。
遠隔操作部9(操作部)は、作業者が把持して研削盤1の各部を遠隔操作するための部位である。遠隔操作部9は、方向選択部90、ハンドル91、倍率選択部92を備える。方向選択部90は砥石台4の移動方向を、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向のいずれかから作業者が選択するための部位である。ハンドル91は図示のとおり例えば円形の摘みであり、作業者がプラス側(マイナス側)に回転させると、方向選択部90によって選択された方向におけるプラスの向き(マイナスの向き)に砥石台4が移動する。
倍率選択部92は作業者が倍率を選択するための部位である。ここで倍率とは、(A)ハンドル91の操作量(回転角度)に対する(B)砥石台4の移動距離の比率、すなわちBをAで除算した量である。倍率選択部92では、例えば基準となる倍率を定めておいたうえで、「1倍」、「10倍」、「100倍」などから作業者が選択する。例えば作業者が「10倍」を選択すると、基準となる倍率の10倍で砥石台4が移動する。
(2.位置記憶処理の例)
以上の構成のもとで、研削盤1では各種の位置記憶処理が実行される。具体的に位置記憶処理とは、例えば砥石車40やツルア50を交換した後に、砥石車40の形状に関係する位置情報、ツルア50の形状に関係する位置情報、検知ピン6の位置に関係する位置情報を記憶する処理である。なお位置記憶処理には、記憶された位置情報に基づいて砥石車40の径などの各種数値を算出する処理が含まれる。これらの位置記憶処理では、砥石車40を作業者が手動で移動させて、マスタープレート7、ツルア50、検知ピン6に接触させて、位置記憶ボタンを押すことで位置記憶処理が実行される。
砥石車40、ツルア50、検知ピン6の位置を記憶する様子の例が図2から図7に示されている。図2は、砥石車40の外周面の位置を記憶し、記憶された外周面の位置情報に基づいて砥石車40の径が算出される場合を示す。図3は、砥石車40の端面の位置を記憶し、記憶された端面の位置情報に基づいて砥石車40の幅が算出される場合の例を示す。図4は、ツルア50の外周面の位置を記憶し、記憶された外周面の位置情報に基づいてツルア50の径が算出される場合の例を示す。図5は、ツルア50の端面の位置を記憶し、記憶された端面の位置情報に基づいてツルア50の幅が算出される場合の例を示す。図6は、外周面検知ピン60の位置を算出、記憶する場合の例を示す。図7は、端面検知ピン61の位置を算出、記憶する場合の例を示す。
これらの処理を行う際に、上記のとおりマスタープレート7の端面70のZ座標、端面71のX座標は既知であり、例えばメモリ81に記憶されている。また砥石台4の基準点(例えば砥石車40の軸線と砥石車40の図1での右側端面の交点)のX座標、Z座標を、制御ユニット8は逐次算出可能とされている。その算出方法は、例えば砥石台4を駆動する電気モータの回転角度をエンコーダによって検出する等の公知の方法でよい。
具体的に図2に示された砥石車40の外周面の位置記憶では、作業者が、(砥石車40のX軸方向の位置を遠隔操作部9によって適切な位置に移動させてから、)方向選択部90によってZ軸方向を選択し、ハンドル91をマイナス側に操作する。これにより、図示のとおり、砥石車40がZ軸のマイナス方向に移動して、マスタープレート7の端面70に接する。例えばハンドル91の操作によっても砥石車40が回転しなくなったこと等により、作業者が砥石車40と端面70とが接したことを認識したら、作業者は位置記憶ボタン80を操作することで制御ユニット8に位置記憶を指令する。この指令を受けたら制御ユニット8は、その時点での砥石車40の基準点の位置をメモリ81に記憶する。さらに制御ユニット8は、記憶した基準点のZ座標と、既にメモリ81に記憶されている端面70のZ座標と、の差分値から、砥石車40の径を算出し、メモリ81に記憶する。
図3に示された砥石車40の端面の位置記憶では、作業者が、(砥石車40のZ軸方向の位置を遠隔操作部9によって適切な位置に移動させてから、)方向選択部90によってX軸方向を選択し、ハンドル91をマイナス側に操作する。これにより、図示のとおり、砥石車40がX軸のマイナス方向に移動して、マスタープレート7の端面71に接する。例えばハンドル91の操作によっても砥石車40が回転しなくなったこと等により、作業者が砥石車40と端面71とが接したことを認識したら、作業者は位置記憶ボタン80を操作することで制御ユニット8に位置記憶を指令する。この指令を受けたら制御ユニット8は、その時点での砥石車40の基準点の位置をメモリ81に記憶する。さらに制御ユニット8は、記憶した基準点のX座標と、既にメモリ81に記憶されている端面71のX座標と、の差分値から、砥石車40の幅を算出し、メモリ81に記憶する。
図4に示されたツルア50の外周面の位置記憶では、作業者が、(砥石車40のX軸方向の位置を遠隔操作部9によって適切な位置に移動させてから、)方向選択部90によってZ軸方向を選択し、ハンドル91をマイナス側に操作する。これにより、図示のとおり、砥石車40がZ軸のマイナス方向に移動して、ツルア50の外周面に接する。例えばAEセンサ51の出力により作業者が砥石車40とツルア50とが接したことを認識したら、作業者は位置記憶ボタン80を操作することで制御ユニット8に位置記憶を指令する。この指令を受けたら制御ユニット8は、その時点での砥石車40の基準点の位置をメモリ81に記憶する。さらに制御ユニット8は、記憶した基準点のZ座標と、既にメモリ81に記憶されている砥石車40の径とを用いて、ツルア50の径を算出し、メモリ81に記憶する。
図5に示されたツルア50の端面の位置記憶では、作業者が、(砥石車40のZ軸方向の位置を遠隔操作部9によって適切な位置に移動させてから、)方向選択部90によってX軸方向を選択し、ハンドル91をマイナス側に操作する。これにより、図示のとおり、砥石車40がX軸のマイナス方向に移動して、ツルア50の端面に接する。例えばAEセンサ51の出力により作業者が砥石車40とツルア50とが接したことを認識したら、作業者は位置記憶ボタン80を操作することで制御ユニット8に位置記憶を指令する。この指令を受けたら制御ユニット8は、その時点での砥石車40の基準点の位置をメモリ81に記憶する。さらに制御ユニット8は、記憶した基準点のX座標と、既にメモリ81に記憶されている砥石車40の幅とを用いて、ツルア50の幅を算出し、メモリ81に記憶する。
図6に示された外周面検知ピン60の位置記憶では、作業者が、(砥石車40のX軸方向の位置を遠隔操作部9によって適切な位置に移動させてから、)方向選択部90によってZ軸方向を選択し、ハンドル91をマイナス側に操作する。これにより、図示のとおり、砥石車40がZ軸のマイナス方向に移動して、外周面検知ピン60の先端に接する。例えばAEセンサ62の出力により作業者が砥石車40と外周面検知ピン60とが接したことを認識したら、作業者は位置記憶ボタン80を操作することで制御ユニット8に位置記憶を指令する。この指令を受けたら制御ユニット8は、その時点での砥石車40の基準点の位置をメモリ81に記憶する。さらに制御ユニット8は、記憶した基準点のZ座標と、既にメモリ81に記憶されている砥石車40の径とを用いて、外周面検知ピン60の先端位置を算出し、メモリ81に記憶する。
図7に示された端面検知ピン61の位置記憶では、作業者が、(砥石車40のZ軸方向の位置を遠隔操作部9によって適切な位置に移動させてから、)方向選択部90によってX軸方向を選択し、ハンドル91をマイナス側に操作する。これにより、図示のとおり、砥石車40がX軸のマイナス方向に移動して、端面検知ピン61の先端に接する。例えばAEセンサ62の出力により作業者が砥石車40と端面検知ピン61とが接したことを認識したら、作業者は位置記憶ボタン80を操作することで制御ユニット8に位置記憶を指令する。この指令を受けたら制御ユニット8は、その時点での砥石車40の基準点の位置をメモリ81に記憶する。さらに制御ユニット8は、記憶した基準点のX座標と、既にメモリ81に記憶されている砥石車40の幅とを用いて、端面検知ピン61の先端位置を算出し、メモリ81に記憶する。
(3.本実施例での処理手順)
以上のような位置記憶処理に関連して、研削盤1では図8に示された処理手順が実行される。この処理手順は、作業者による手動による処理と、制御ユニット8による自動的な処理手順の両方を含んでいる。制御ユニット8による自動的な処理手順の部分は、予めプログラム化しておいて例えばメモリ81に記憶しておき、制御ユニット8のCPUがそれを自動的に呼び出して実行すればよい。なお以下ではマスタープレート7、ツルア50、検知ピン60、61を接触対象物と呼称する。
図8の処理手順ではまず制御ユニット8が、作業者による手動での砥石車40の移動操作があるか否かを判別する(S10)。具体的に移動操作は、作業者が方向選択部90で移動方向を選択し、ハンドル91をプラス側かマイナス側に操作することにより行われる。作業者による手動での砥石車40の移動操作がある場合(S10:YES)は次の手順はS20とし、移動操作がない場合(S10:NO)はS10を繰り返して手動操作の待ち状態となる。
S20に進んだら制御ユニット8は、制御ユニット8が備える調節部によって、倍率調節処理を行う。この処理では、作業者が倍率選択部92を用いて選択した倍率を、制御ユニット8は砥石台4の移動における倍率として設定する。このように設定された倍率により、作業者が方向選択部90を用いて選択した移動方向へ、S10でハンドル91が受け付けた操作量に応じて、砥石台4が移動する(S30)。
作業者は、砥石車40と接触対象物とが接触したか否かを判別する(S40)。砥石車40と対象物とが接触したと判別された場合(S40:YES)は次の手順はS50とし、接触していないと判別されている場合(S40:NO)はS10へ戻って上記手順が繰り返される。接触の判定は、上記のように砥石車40の静止やAEセンサ51、62の出力によるものとすればよい。
S50に進んだら制御ユニット8は、位置記憶指令があるか否かを判別する。位置記憶指令は、作業者による位置記憶ボタン80の操作(例えば押下)を指す。位置記憶指令がある場合(S50:YES)は次の手順はS60とし、位置記憶指令がない場合(S50:NO)はS50を繰り返して位置記憶指令待ち状態となる。S60に進んだら制御ユニット8はその時点での砥石車40の基準点の位置を記憶する。その際、上記のとおり、接触対象物が何であるかに応じて、記憶した基準点の位置から、砥石車40の径あるいは幅、ツルア50の径あるいは幅、外周面検知ピン60の位置、端面検知ピン61の位置のいずれかが算出され、メモリ81に記憶される。
こうして砥石車40と接触対象物とが接触した状態で位置記憶がなされ、位置情報に基づき各種数値が算出された状態で、次に、制御ユニット8は、作業者からの移動操作を受け付けたか否かを判別する(S70)。ここで移動操作とは、作業者によるハンドル91を回転させる動作である。移動操作を受け付けた場合(S70:YES)、次の手順はS80となり、移動操作を受け付けていない場合(S70:NO)はS70を繰り返して移動操作を待つ状態となる。
次に、制御ユニット8はS70で受け付けた移動動作による砥石車40の移動方向が接触対象物を押圧する方向か否かを判別する(S80)。図2から図7の例では押圧する方向はいずれもX軸あるいはZ軸のマイナス側である。移動方向が接触対象物を押圧する方向ならば(S80:YES)、次の手順はS90となり、移動方向が接触対象物を押圧する方向でないならば(S80:NO)、次の手順はS100となる。
S90に進んだら制御ユニット8は、制御ユニット8が有する禁止部によって砥石車40の移動を禁止する。具体的には、作業者によってハンドル91が砥石車40と接触対象物とを押圧する方向(図2から図7ではいずれもマイナス方向)に操作されても砥石台4を静止させたままとすればよい。
一方、S100に進んだら制御ユニット8は、調節部によって倍率を調節する。具体的には、例えば図9に示すように、倍率を調節すればよい。図9の例では砥石車40と接触対象物との距離が0から1mmならば倍率を1倍(基準倍率)に、1mmから5mmならば倍率を基準倍率の10倍に、制御ユニット8(調節部)が自動的に設定する。
そして制御ユニット8は、砥石車40をS70で受け付けた移動操作にしたがって移動させる(S110)。その際、S100で設定された倍率が用いられる。したがって倍率選択部92で作業者がどのように選択しているかは無視される。
次に、制御ユニット8は砥石車40と接触対象物とが所定距離だけ離間したか否かを判別する(S120)。砥石車40と接触対象物とが所定距離離間した場合(S120:YES)、次の手順はS130となり、所定距離離間していない場合(S120:NO)はS120に戻って上記手順が繰り返される。S130に進んだら制御ユニット8は、上記の移動禁止処理(S90)を終了する。S120での所定距離は例えば5mm程度とすれば作業者が砥石車40と接触対象物とが離間したことを確実に視認できるので好適である。以上が図8の処理手順である。
以上の処理手順が実行されることにより、位置記憶後に砥石車40と接触対象物とを誤って押圧させるように作業者が手動操作しても、押圧が自動的に回避できる。またS110での移動ではS100で設定された倍率が用いられるので、位置記憶時に作業者が倍率を高く調節していても、それは無視されて、砥石車40と接触対象物との距離が近い場合に、適切に緩やかな離間が行われる。なおS90における移動禁止は、砥石車40と接触対象物とを押圧する方向へのハンドル91の回転を機械的に禁止する(その方向へは回転できないようにする)形態でもよい。
(4.まとめ)
以上で述べたとおり、本発明では、操作者の操作によって移動可能な可動部40を備える工作機械1(研削盤)であって、可動部40を移動させるための操作者からの操作を受け付ける操作部9(遠隔操作部)と、操作部9が受け付けた操作によって可動部40(砥石車)が移動して、工作機械1(研削盤)に備えられた所定の接触対象物7、50、60、61に接触した状態で、可動部40と接触対象物7、50、60、61との接触位置に応じた位置情報の記憶を指令する操作者からの指令入力を受け付ける入力部80と、入力部80が指令入力を受け付けた後に、接触対象物7、50、60、61を押圧する方向への可動部40の移動を禁止する禁止部8、S90と、を備えたものとしてよい。こうした構成によれば、入力部80が指令入力を受け付けた後に、接触対象物7、50、60、61を押圧する方向への可動部40の移動を禁止する禁止部8、S90を備えるので、位置記憶後に可動部40と接触対象物7、50、60、61とを押圧する方向に操作されても、押圧が適切に回避される。したがって工作機械1における可動部40や接触対象物7、50、60、61の破損が適切に回避されて、生産性向上にも寄与する。
また本発明では、制御システムは、禁止部8、S90が接触対象物7、50、60、61を押圧する方向への可動部40の移動を禁止した状態で、操作部9(遠隔操作部)が受け付けた操作によって可動部40が接触対象物7、50、60、61から所定距離離間したときに、禁止手段による接触対象物7、50、60、61を押圧する方向への可動部40の移動を禁止する動作を停止する停止部8、S130を備えた、ものとしてもよい。こうした構成によれば、可動部40と接触対象物7、50、60、61とが例えば十分に離間したら、適切に可動部40の移動の禁止を終了することができる。
また本発明では、制御システムは、入力部80が指令入力を受け付けた後に、可動部40と接触対象物7、50、60、61との間の距離が大きくなるのに応じて、操作部9が受け付けた手動操作の操作量から可動部40の移動距離への倍率を大きくするように調節する調節部8、S100を備えた、ものとしてもよい。こうした構成によれば、適切に倍率が調節されることによって、接触状態から徐々に緩やかに可動部40と接触対象物7、50、60、61とを離間させることができる。
また本発明では、制御システムは、操作部9が受け付けた手動操作の操作量から可動部40の移動距離への倍率を調節する操作者からの調節入力を受け付ける調節入力部8と、可動部40と接触対象物7、50、60、61との間の距離が所定距離以内にある場合に、調節入力部8が受け付けた調節入力に関わらず、調節部8、S100によって倍率を調節するように制御する制御部8、S100と、を備えた、ものとしてもよい。こうした構成によれば、位置記憶時に操作者が手動で倍率を高めに設定しても、倍率の自動調節が優先されて、接触状態から徐々に緩やかに可動部40と接触対象物7、50、60、61とを離間させることができる。
また本発明では、工作機械1は研削盤であり、可動部40は砥石であり、接触対象物7、50、60、61はマスタープレート、ツルア、検知ピンのいずれかである、ものとしてもよい。こうした構成によれば、研削盤において、位置記憶後に、砥石とマスタープレート、ツルア、検知ピンのいずれかを押圧する方向に操作者が誤って操作しようとしても、押圧が自動的に回避される。したがって砥石、ツルア、マスタープレート、検知ピンの破損が回避されて、刃具異常費の削減、生産性向上に寄与する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。例えば上記実施形態では研削盤の例が示されたが、本発明はこれに限定されず、工作機械一般に適用され得る。つまり、例えば工作機械において工具とワークとを手動で接触させて位置記憶した後にそれらを押圧させる方向への移動を禁止するように適用してもよい。
1…研削盤(工作機械)、 6…検知ピン(接触対象物)、 7…マスタープレート(接触対象物)、 8…制御ユニット(禁止部,停止部,調節部,調節入力部,制御部)、 9…遠隔操作部(操作部)、 40…砥石車(可動部)、 50…ツルア(接触対象物)、 60…外周面検知ピン(接触対象物)、 61…端面検知ピン(接触対象物)、 91…ハンドル(操作部)、 92…倍率選択部(操作部)。

Claims (5)

  1. 操作者の操作によって移動可能な可動部を備える工作機械の制御システムにおいて、
    操作者からの操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部が受け付けた操作によって前記可動部が移動して、前記工作機械に備えられた所定の接触対象物に接触した状態で、前記可動部と前記接触対象物との接触位置に応じた位置情報の記憶を指令する操作者からの指令入力を受け付ける入力部と、
    前記入力部が前記指令入力を受け付けた後に、前記接触対象物を押圧する方向への前記可動部の移動を禁止する禁止部と、
    を備えた制御システム。
  2. 前記制御システムは、前記禁止部が前記接触対象物を押圧する方向への前記可動部の移動を禁止した状態で、前記操作部が受け付けた操作によって前記可動部が前記接触対象物から所定距離離間したときに、前記禁止手段による前記接触対象物を押圧する方向への前記可動部の移動を禁止する動作を停止する停止部を備えた、請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記制御システムは、前記入力部が前記指令入力を受け付けた後に、前記可動部と前記接触対象物との間の距離が大きくなるのに応じて、前記操作部が受け付けた操作の操作量から前記可動部の移動距離への倍率を大きくするように調節する調節部を備えた、請求項1又は2に記載の制御システム。
  4. 前記制御システムは、
    前記操作部が受け付けた操作の操作量から前記可動部の移動距離への倍率を調節する操作者からの調節入力を受け付ける調節入力部と、
    前記可動部と前記接触対象物との間の距離が所定距離以内にある場合に、前記調節入力部が受け付けた前記調節入力に関わらず、前記調節部によって前記倍率を調節するように制御する制御部と、
    を備えた、請求項3に記載の制御システム。
  5. 前記工作機械は研削盤であり、前記可動部は砥石であり、前記接触対象物はマスタープレート、ツルア、検知ピンのいずれかである、請求項1−4の何れか一項に記載の制御システム。
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