JP2016150141A - 歯ブラシ - Google Patents
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Abstract
Description
歯周病は、心筋梗塞や糖尿病等と密接な関係があることが最近の研究で確認されている。従って、歯周病の原因である歯垢を除去することは最も大切な予防行為の一つであるといえる。
特に、歯垢を確実に除去しようとして歯ブラシに余計な力を加えて磨こうとすると、毛の部分が撓むだけでかえって歯垢を取りにくくなると共に、余計な力のために歯茎を傷めてしまい、歯周病の進行を早める場合もあるといった事態を招いていた。
特許文献1に記載の歯ブラシにあっては、前記構成により、少し強くブラッシングするとヘッドが外側に反転、若しくは折曲して、過剰なブラッシングであることを判断でき、常に適正な加圧力でブラッシングすることができ、歯や歯肉を傷めず、歯ブラシも異常に毛先を広げることもなく耐久性よく使用できる。
特許文献2に記載の歯ブラシにあっては、適正な力以上の強さでブラッシングを行なおうとした場合、「カチッ」という感触が使用者に確実に伝わる。さらに力を弱める事により、即座に元の形態に復帰するため、歯磨きを継続することが出来るので、常に適正な力で歯を磨くことができ、歯茎を傷めることを防止する効果がある。
特許文献3に記載の歯ブラシにあっては、使用者に応じて植毛方向に対する柄部の弾性を調整することが可能となり、使用者に応じた適切な力で歯又は歯茎のブラッシングを行うことが可能になるという効果を奏する。
その結果、歯及び歯茎を適切な力で磨くことができる。従って、力を入れて歯ブラシを歯に当てるのみによっては、歯垢は除去できないことが経験上把握されているが、本願発明によれば、歯ブラシがしなることによって適正な力で歯と歯茎との間に歯ブラシを当てることができ、効果的に歯垢を除去できる歯ブラシを提供することができる。
また、さらに、前歯の裏側及び奥歯の裏側を磨く場合にあっては、前記第一の可撓部、第二の可撓部及び第三の可撓部が他の歯を避けるように挿入することができるため、直線的に形成された歯ブラシに比して口腔の奥まで容易に挿入することが可能となる。
その結果、歯ブラシを口腔の奥へ挿入する際には、湾曲してしなることによって、歯と歯茎との境目の奥深くまで届くので、磨き残しの少ない歯ブラシを提供することができる。
また、歯磨き粉は多量に使用しても効果がないことが経験上把握されているが、請求項6に記載の歯ブラシにあっては、前記刷毛部がコンパクトに形成されるので、歯磨き粉の使用量が必然的に少量となり、多量につけるという事態を防止することができる。
また、年齢を重ねることで歯茎が後退し歯茎の位置が揃っていないような場合であっても、前記刷毛部が両側部方向にしなることによって、歯茎を傷つけることなく歯と歯茎との間の歯垢を取ることができる。
また、全体T字状であって、前記刷毛部は一個の歯に当接する大きさに形成されていることから、奥歯の裏側を磨く際に前記刷毛部が喉の奥に到達してえずく、という事態を防止することができる。
図1〜3に示すように、本発明の一実施の形態に係る歯ブラシ10は、全体合成樹脂製であって、棒状の把持部11と、把持部11の先端に延設された頸部12と、頸部12の先端に設けられた刷毛部13とを備えている。
また、頸部12には、刷毛部13の裏面部14方向に向かって湾曲しうる第一の可撓部15と、第一の可撓部15に隣接して設けられ、刷毛部13の表面部16方向に向かって湾曲しうる第二の可撓部17を備えている。
また、頸部12には、第二の可撓部17に隣接して設けられ、刷毛部13の両側部18、18方向に向かって湾曲しうる第三の可撓部19を備えている。
また、図2及び図3に示すように、第三の可撓部19は、頸部12の一般部の幅寸法L1よりも小径の幅寸法L4に形成されている。
また、図1〜3に示すように、第一の可撓部15及び第三の可撓部19は、頸部12の厚さ方向において側面円弧状の輪郭部を以って形成されている。特に、図2及び図3に示すように、第一の可撓部15は、刷毛部13の裏面部14方向に湾曲して形成されている。
また、図2及び図3に示すように、本実施の形態に係る刷毛部13、頸部12及び把持部11は、全体T字状に形成されている。
図1〜3に示すように、本実施の形態に係る把持部11は、緩やかな曲率を有する側面略長楕円状に形成され、頸部12の幅寸法L1よりも大きな幅寸法L6を有している。
また、図1〜3に示すように、本実施の形態に係る刷毛部13は、全体略直方体形状の刷毛部本体20と、刷毛部本体20に植設され、表面部16側に設けられた毛束部21とを有している。本実施の形態に係る毛束部21は、毛束22が表面部16の両側部18、18方向及び把持部11の長さ方向に沿って複数列に亘り配設されて構成され、両側部18、18方向の列の方が長さ方向よりも多数列に亘って配設されている。
図1〜4に示すように、本実施の形態に係る歯ブラシ10にあっては、第一の可撓部15は刷毛部13の裏面部14方向に向かって、第二の可撓部17は刷毛部13の表面部16方向に向かって、第三の可撓部19は刷毛部13の両側部18、18方向に向かって、夫々、湾曲しうるように形成されている。
従って、図4に示すように、本実施の形態に係る歯ブラシ10を用いて歯磨きをする場合において刷毛部13の裏面部14方向において発生する反発力を、第一の可撓部15が湾曲してしなることにより吸収する。また、図4に示すように、刷毛部13の表面部16方向において発生する反発力を、第二の可撓部17が湾曲してしなることにより吸収する。
また、さらに、刷毛部13の両側部18、18方向において発生する反発力を第三の可撓部19が吸収する。
その結果、歯及び歯茎を適切な力で磨くことができるので、効果的に歯垢を除去することができる。
その結果、本実施の形態に係る歯ブラシ10を口腔の奥へ挿入する際には、湾曲してしなることによって、歯と歯茎との境目の奥深くまで届くので、磨き残しを少なくすることができる。
さらに、図1に示すように、本実施の形態に係る歯ブラシ10にあっては、第二の可撓部17は、刷毛部13の裏面部14方向に湾曲して形成されているので、刷毛部13を奥歯に当接させた場合には、第二の可撓部17が他の歯を避けるように湾曲するので、奥歯を磨く場合にあっては、他の歯との当接を避けながら磨くことができる。
また、歯磨き粉は多量に使用しても効果がないことが経験上把握されているが、本実施の形態に係る歯ブラシ10にあっては、刷毛部13がコンパクトに形成されるので、歯磨き粉の使用量が必然的に少量となり、多量につけるという事態を防止することができる。
また、本実施の形態に係る歯ブラシ10にあっては、年齢を重ねることで歯茎が後退し歯茎の位置が揃っていないような場合であっても、刷毛部13が両側部18、18方向にしなることによって、歯茎を傷つけることなく歯と歯茎との間の歯垢を取ることができる。
また、本実施の形態に係る歯ブラシ10は全体T字状であって、刷毛部13は一個の歯に当接する大きさに形成されていることから、奥歯の裏側を磨く際に刷毛部13が喉の奥に到達してえずく、という事態を防止することができる。
また、本実施の形態に係る歯ブラシ10は、第三の可撓部19は、頸部12の一般部の幅寸法L1よりも小径の幅寸法L4に形成されている場合を例に説明したが、前記構成に限定されない。
また、本実施の形態に係る第一の可撓部15、第二の可撓部17及び第三の可撓部19は、頸部12の厚さ方向において側面円弧状に形成され、特に、第二の可撓部17は、刷毛部13の裏面部14方向に湾曲して形成されている場合を例に説明したが、前記構成に限定されず、頸部12には、刷毛部13の裏面部14方向に向かって湾曲し得る第一の可撓部15と、第一の可撓部15に隣接して設けられ、刷毛部13の表面部16方向に向かって湾曲しうる第二の可撓部17と、第二の可撓部17に隣接して設けられ、刷毛部13の両側部18、18方向に向かって湾曲しうる第三の可撓部19とを備えていればよい。
また、本実施の形態に係る刷毛部13、頸部12及び把持部11は、全体T字状に形成されている場合を例に説明したが、前記構成に限定されない。
11:把持部
12:頸部
13:刷毛部
14:裏面部
15:第一の可撓部
16:表面部
17:第二の可撓部
18:両側部
19:第三の可撓部
20:刷毛部本体
21:毛束部
22:毛束
L、L1:頸部の一般部の幅寸法
L2:第一の可撓部の幅寸法
L3:第二の可撓部の幅寸法
L4:第三の可撓部の幅寸法
L5:刷毛部の表面部の幅寸法
L6:把持部の幅寸法
歯周病は、心筋梗塞や糖尿病等と密接な関係があることが最近の研究で確認されている。従って、歯周病の原因である歯垢を除去することは最も大切な予防行為の一つであるといえる。
特に、歯垢を確実に除去しようとして歯ブラシに余計な力を加えて磨こうとすると、毛の部分が撓むだけでかえって歯垢を取りにくくなると共に、余計な力のために歯茎を傷めてしまい、歯周病の進行を早める場合もあるといった事態を招いていた。
特許文献1に記載の歯ブラシにあっては、前記構成により、少し強くブラッシングするとヘッドが外側に反転、若しくは折曲して、過剰なブラッシングであることを判断でき、常に適正な加圧力でブラッシングすることができ、歯や歯肉を傷めず、歯ブラシも異常に毛先を広げることもなく耐久性よく使用できる。
特許文献2に記載の歯ブラシにあっては、適正な力以上の強さでブラッシングを行なおうとした場合、「カチッ」という感触が使用者に確実に伝わる。さらに力を弱める事により、即座に元の形態に復帰するため、歯磨きを継続することが出来るので、常に適正な力で歯を磨くことができ、歯茎を傷めることを防止する効果がある。
特許文献3に記載の歯ブラシにあっては、使用者に応じて植毛方向に対する柄部の弾性を調整することが可能となり、使用者に応じた適切な力で歯又は歯茎のブラッシングを行うことが可能になるという効果を奏する。
また、さらに、奥歯を磨く場合には、前記第二の可撓部は前記刷毛部の裏面部方向に湾曲して形成されているため、前記第二の可撓部が他の歯とぶつかることがなく、他の歯を避けて口腔内に挿入することができる。
その結果、歯及び歯茎を適切な力で磨くことができる。従って、力を入れて歯ブラシを歯に当てるのみによっては、歯垢は除去できないことが経験上把握されているが、本願発明によれば、歯ブラシがしなることによって適正な力で歯と歯茎との間に歯ブラシを当てることができ、効果的に歯垢を除去できる歯ブラシを提供することができる。
また、さらに、前歯の裏側及び奥歯の裏側を磨く場合にあっては、前記第一の可撓部、第二の可撓部及び第三の可撓部が他の歯を避けるように挿入することができるため、直線的に形成された歯ブラシに比して口腔の奥まで容易に挿入することが可能となる。
その結果、歯ブラシを口腔の奥へ挿入する際には、湾曲してしなることによって、歯と歯茎との境目の奥深くまで届くので、磨き残しの少ない歯ブラシを提供することができる。
また、さらに請求項1に記載の歯ブラシにあっては、前記刷毛部を奥歯に当接させた場合には、前記第二の可撓部が他の歯を避けるように湾曲するので、奥歯を磨く場合にあっては、他の歯との当接を避けながら磨くことができる。
また、歯磨き粉は多量に使用しても効果がないことが経験上把握されているが、請求項4に記載の歯ブラシにあっては、前記刷毛部がコンパクトに形成されるので、歯磨き粉の使用量が必然的に少量となり、多量につけるという事態を防止することができる。
また、年齢を重ねることで歯茎が後退し歯茎の位置が揃っていないような場合であっても、前記刷毛部が両側部方向にしなることによって、歯茎を傷つけることなく歯と歯茎との間の歯垢を取ることができる。
また、全体T字状であって、前記刷毛部は一個の歯に当接する大きさに形成されていることから、奥歯の裏側を磨く際に前記刷毛部が喉の奥に到達してえずく、という事態を防止することができる。
図1〜3に示すように、本発明の一実施の形態に係る歯ブラシ10は、全体合成樹脂製であって、棒状の把持部11と、把持部11の先端に延設された頸部12と、頸部12の先端に設けられた刷毛部13とを備えている。
また、頸部12は、全体が複数の可撓部15、16、17により構成され、刷毛部13の裏面部14方向に向かって湾曲しうる第一の可撓部15と、第一の可撓部15に隣接して設けられ、刷毛部13の表面部16方向に向かって湾曲しうる第二の可撓部17と、第二の可撓部17に隣接して設けられ、刷毛部13の両側部18、18方向に向かって湾曲しうる第三の可撓部19を備えている。
また、図2及び図3に示すように、第三の可撓部19は、頸部12の一般部の幅寸法L1よりも小径の幅寸法L4に形成されている。
また、図1〜3に示すように、第一の可撓部15、第二の可撓部17及び第三の可撓部19は、頸部12の厚さ方向において側面円弧状の輪郭部を以って形成されている。特に、図2及び図3に示すように、第一の可撓部15は、刷毛部13の裏面部14方向に湾曲しうるように形成されている。
また、図2及び図3に示すように、本実施の形態に係る刷毛部13、頸部12及び把持部11は、全体T字状に形成されている。
図1〜3に示すように、本実施の形態に係る把持部11は、緩やかな曲率を有する側面略長楕円状に形成され、頸部12の幅寸法L1よりも大きな幅寸法L6を有している。
また、図1〜3に示すように、本実施の形態に係る刷毛部13は、全体略直方体形状の刷毛部本体20と、刷毛部本体20に植設され、表面部16側に設けられた毛束部21とを有している。本実施の形態に係る毛束部21は、毛束22が表面部16の両側部18、18方向及び把持部11の長さ方向に沿って複数列に亘り配設されて構成され、両側部18、18方向の列の方が長さ方向よりも多数列に亘って配設されている。
図1〜4に示すように、本実施の形態に係る歯ブラシ10にあっては、第一の可撓部15は刷毛部13の裏面部14方向に向かって、第二の可撓部17は刷毛部13の表面部16方向に向かって、第三の可撓部19は刷毛部13の両側部18、18方向に向かって、夫々、湾曲しうるように形成されている。
従って、図4に示すように、本実施の形態に係る歯ブラシ10を用いて歯磨きをする場合において刷毛部13の裏面部14方向において発生する反発力を、第一の可撓部15が湾曲してしなることにより吸収する。また、図4に示すように、刷毛部13の表面部16方向において発生する反発力を、第二の可撓部17が湾曲してしなることにより吸収する。
また、さらに、刷毛部13の両側部18、18方向において発生する反発力を第三の可撓部19が吸収する。
その結果、歯及び歯茎を適切な力で磨くことができるので、効果的に歯垢を除去することができる。
その結果、本実施の形態に係る歯ブラシ10を口腔の奥へ挿入する際には、湾曲してしなることによって、歯と歯茎との境目の奥深くまで届くので、磨き残しを少なくすることができる。
さらに、図1に示すように、本実施の形態に係る歯ブラシ10にあっては、第二の可撓部17は、刷毛部13の裏面部14方向に湾曲して形成されているので、刷毛部13を奥歯に当接させた場合には、第二の可撓部17が他の歯を避けるように湾曲するので、奥歯を磨く場合にあっては、他の歯との当接を避けながら磨くことができる。
また、歯磨き粉は多量に使用しても効果がないことが経験上把握されているが、本実施の形態に係る歯ブラシ10にあっては、刷毛部13がコンパクトに形成されるので、歯磨き粉の使用量が必然的に少量となり、多量につけるという事態を防止することができる。
また、本実施の形態に係る歯ブラシ10にあっては、年齢を重ねることで歯茎が後退し歯茎の位置が揃っていないような場合であっても、刷毛部13が両側部18、18方向にしなることによって、歯茎を傷つけることなく歯と歯茎との間の歯垢を取ることができる。
また、本実施の形態に係る歯ブラシ10は全体T字状であって、刷毛部13は一個の歯に当接する大きさに形成されていることから、奥歯の裏側を磨く際に刷毛部13が喉の奥に到達してえずく、という事態を防止することができる。
また、本実施の形態に係る歯ブラシ10は、第三の可撓部19は、頸部12の一般部の幅寸法L1よりも小径の幅寸法L4に形成されている場合を例に説明したが、前記構成に限定されない。
また、本実施の形態に係る第一の可撓部15、第二の可撓部17及び第三の可撓部19は、頸部12の厚さ方向において側面円弧状に形成され、特に、第二の可撓部17は、刷毛部13の裏面部14方向に湾曲して形成されている場合を例に説明したが、前記構成に限定されず、頸部12には、刷毛部13の裏面部14方向に向かって湾曲し得る第一の可撓部15と、第一の可撓部15に隣接して設けられ、刷毛部13の表面部16方向に向かって湾曲しうる第二の可撓部17と、第二の可撓部17に隣接して設けられ、刷毛部13の両側部18、18方向に向かって湾曲しうる第三の可撓部19とを備えていればよい。
また、本実施の形態に係る刷毛部13、頸部12及び把持部11は、全体T字状に形成されている場合を例に説明したが、前記構成に限定されない。
11:把持部
12:頸部
13:刷毛部
14:裏面部
15:第一の可撓部
16:表面部
17:第二の可撓部
18:両側部
19:第三の可撓部
20:刷毛部本体
21:毛束部
22:毛束
L、L1:頸部の一般部の幅寸法
L2:第一の可撓部の幅寸法
L3:第二の可撓部の幅寸法
L4:第三の可撓部の幅寸法
L5:刷毛部の表面部の幅寸法
L6:把持部の幅寸法
歯周病は、心筋梗塞や糖尿病等と密接な関係があることが最近の研究で確認されている。従って、歯周病の原因である歯垢を除去することは最も大切な予防行為の一つであるといえる。
特に、歯垢を確実に除去しようとして歯ブラシに余計な力を加えて磨こうとすると、毛の部分が撓むだけでかえって歯垢を取りにくくなると共に、余計な力のために歯茎を傷めてしまい、歯周病の進行を早める場合もあるといった事態を招いていた。
特許文献1に記載の歯ブラシにあっては、前記構成により、少し強くブラッシングするとヘッドが外側に反転、若しくは折曲して、過剰なブラッシングであることを判断でき、常に適正な加圧力でブラッシングすることができ、歯や歯肉を傷めず、歯ブラシも異常に毛先を広げることもなく耐久性よく使用できる。
特許文献2に記載の歯ブラシにあっては、適正な力以上の強さでブラッシングを行なおうとした場合、「カチッ」という感触が使用者に確実に伝わる。さらに力を弱める事により、即座に元の形態に復帰するため、歯磨きを継続することが出来るので、常に適正な力で歯を磨くことができ、歯茎を傷めることを防止する効果がある。
特許文献3に記載の歯ブラシにあっては、使用者に応じて植毛方向に対する柄部の弾性を調整することが可能となり、使用者に応じた適切な力で歯又は歯茎のブラッシングを行うことが可能になるという効果を奏する。
また、さらに、奥歯を磨く場合には、前記第二の可撓部は前記刷毛部の裏面部方向に湾曲して形成されているため、前記第二の可撓部が他の歯とぶつかることがなく、他の歯を避けて口腔内に挿入することができる。
また、さらに、前記第一の可撓部は前記刷毛部の裏面部方向に、前記第二の可撓部は前記刷毛部の表面部方向に、前記第三の可撓部は前記刷毛部の両側部方向に、夫々、円弧状に形成される。
また、歯を磨く場合にあっては、前記刷毛部は一個の歯に当接する。
その結果、歯及び歯茎を適切な力で磨くことができる。従って、力を入れて歯ブラシを歯に当てるのみによっては、歯垢は除去できないことが経験上把握されているが、本願発明によれば、歯ブラシがしなることによって適正な力で歯と歯茎との間に歯ブラシを当てることができ、効果的に歯垢を除去できる歯ブラシを提供することができる。
また、さらに、前歯の裏側及び奥歯の裏側を磨く場合にあっては、前記第一の可撓部、第二の可撓部及び第三の可撓部が他の歯を避けるように挿入することができるため、直線的に形成された歯ブラシに比して口腔の奥まで容易に挿入することが可能となる。
その結果、歯ブラシを口腔の奥へ挿入する際には、湾曲してしなることによって、歯と歯茎との境目の奥深くまで届くので、磨き残しの少ない歯ブラシを提供することができる。
また、さらに請求項1に記載の歯ブラシにあっては、前記刷毛部を奥歯に当接させた場合には、前記第二の可撓部が他の歯を避けるように湾曲するので、奥歯を磨く場合にあっては、他の歯との当接を避けながら磨くことができる。
また、歯磨き粉は多量に使用しても効果がないことが経験上把握されているが、請求項1に記載の歯ブラシにあっては、前記刷毛部がコンパクトに形成されるので、歯磨き粉の使用量が必然的に少量となり、多量につけるという事態を防止することができる。
また、年齢を重ねることで歯茎が後退し歯茎の位置が揃っていないような場合であっても、前記刷毛部が両側部方向にしなることによって、歯茎を傷つけることなく歯と歯茎との間の歯垢を取ることができる。
また、全体T字状であって、前記刷毛部は一個の歯に当接する大きさに形成されていることから、奥歯の裏側を磨く際に前記刷毛部が喉の奥に到達してえずく、という事態を防止することができる。
図1〜3に示すように、本発明の一実施の形態に係る歯ブラシ10は、全体合成樹脂製であって、棒状の把持部11と、把持部11の先端に延設された頸部12と、頸部12の先端に設けられた刷毛部13とを備えている。
また、頸部12は、全体が複数の可撓部15、16、17により構成され、刷毛部13の裏面部14方向に向かって湾曲しうる第一の可撓部15と、第一の可撓部15に隣接して設けられ、刷毛部13の表面部16方向に向かって湾曲しうる第二の可撓部17と、第二の可撓部17に隣接して設けられ、刷毛部13の両側部18、18方向に向かって湾曲しうる第三の可撓部19を備えている。
また、図2及び図3に示すように、第三の可撓部19は、頸部12の一般部の幅寸法L1よりも小径の幅寸法L4に形成されている。
また、図1に示すように、第一の可撓部15及び第二の可撓部17は、頸部12の厚さ方向において側面円弧状の輪郭部を以って形成されている。
また、図2及び図3に示すように、第三の可撓部19は、頸部12の幅方向において側面円弧状の輪郭部を以って形成されている。
特に、図2及び図3に示すように、第一の可撓部15は、刷毛部13の裏面部14方向に湾曲しうるように形成されている。
また、図2及び図3に示すように、本実施の形態に係る刷毛部13、頸部12及び把持部11は、全体T字状に形成されている。
図1〜3に示すように、本実施の形態に係る把持部11は、緩やかな曲率を有する側面略長楕円状に形成され、頸部12の幅寸法L1よりも大きな幅寸法L6を有している。
また、図1〜3に示すように、本実施の形態に係る刷毛部13は、全体略直方体形状の刷毛部本体20と、刷毛部本体20に植設され、表面部16側に設けられた毛束部21とを有している。本実施の形態に係る毛束部21は、毛束22が表面部16の両側部18、18方向及び把持部11の長さ方向に沿って複数列に亘り配設されて構成され、両側部18、18方向の列の方が長さ方向よりも多数列に亘って配設されている。
図1〜4に示すように、本実施の形態に係る歯ブラシ10にあっては、第一の可撓部15は刷毛部13の裏面部14方向に向かって、第二の可撓部17は刷毛部13の表面部16方向に向かって、第三の可撓部19は刷毛部13の両側部18、18方向に向かって、夫々、湾曲しうるように形成されている。
従って、図4に示すように、本実施の形態に係る歯ブラシ10を用いて歯磨きをする場合において刷毛部13の裏面部14方向において発生する反発力を、第一の可撓部15が湾曲してしなることにより吸収する。また、図4に示すように、刷毛部13の表面部16方向において発生する反発力を、第二の可撓部17が湾曲してしなることにより吸収する。
また、さらに、刷毛部13の両側部18、18方向において発生する反発力を第三の可撓部19が吸収する。
その結果、歯及び歯茎を適切な力で磨くことができるので、効果的に歯垢を除去することができる。
その結果、本実施の形態に係る歯ブラシ10を口腔の奥へ挿入する際には、湾曲してしなることによって、歯と歯茎との境目の奥深くまで届くので、磨き残しを少なくすることができる。
さらに、図1に示すように、本実施の形態に係る歯ブラシ10にあっては、第二の可撓部17は、刷毛部13の裏面部14方向に湾曲して形成されているので、刷毛部13を奥歯に当接させた場合には、第二の可撓部17が他の歯を避けるように湾曲するので、奥歯を磨く場合にあっては、他の歯との当接を避けながら磨くことができる。
また、歯磨き粉は多量に使用しても効果がないことが経験上把握されているが、本実施の形態に係る歯ブラシ10にあっては、刷毛部13がコンパクトに形成されるので、歯磨き粉の使用量が必然的に少量となり、多量につけるという事態を防止することができる。
また、本実施の形態に係る歯ブラシ10にあっては、年齢を重ねることで歯茎が後退し歯茎の位置が揃っていないような場合であっても、刷毛部13が両側部18、18方向にしなることによって、歯茎を傷つけることなく歯と歯茎との間の歯垢を取ることができる。
また、本実施の形態に係る歯ブラシ10は全体T字状であって、刷毛部13は一個の歯に当接する大きさに形成されていることから、奥歯の裏側を磨く際に刷毛部13が喉の奥に到達してえずく、という事態を防止することができる。
また、本実施の形態に係る歯ブラシ10は、第三の可撓部19は、頸部12の一般部の幅寸法L1よりも小径の幅寸法L4に形成されている場合を例に説明したが、前記構成に限定されない。
また、本実施の形態に係る第一の可撓部15、第二の可撓部17及び第三の可撓部19は、頸部12の厚さ方向において側面円弧状に形成され、特に、第二の可撓部17は、刷毛部13の裏面部14方向に湾曲して形成されている場合を例に説明したが、前記構成に限定されず、頸部12には、刷毛部13の裏面部14方向に向かって湾曲し得る第一の可撓部15と、第一の可撓部15に隣接して設けられ、刷毛部13の表面部16方向に向かって湾曲しうる第二の可撓部17と、第二の可撓部17に隣接して設けられ、刷毛部13の両側部18、18方向に向かって湾曲しうる第三の可撓部19とを備えていればよい。
また、本実施の形態に係る刷毛部13、頸部12及び把持部11は、全体T字状に形成されている場合を例に説明したが、前記構成に限定されない。
11:把持部
12:頸部
13:刷毛部
14:裏面部
15:第一の可撓部
16:表面部
17:第二の可撓部
18:両側部
19:第三の可撓部
20:刷毛部本体
21:毛束部
22:毛束
L:頸部の一般部の厚さ寸法
L1:頸部の一般部の幅寸法
L2:第一の可撓部の厚さ寸法
L3:第二の可撓部の厚さ寸法
L4:第三の可撓部の幅寸法
L5:刷毛部の表面部の幅寸法
L6:把持部の幅寸法
Claims (8)
- 棒状の把持部と、前記把持部の先端に延設された頸部と、前記頸部の先端に設けられた刷毛部とを備えた歯ブラシであって、前記頸部には、前記刷毛部の裏面部方向に向かって湾曲しうる第一の可撓部と、前記第一の可撓部に隣接して設けられ、前記刷毛部の表面部方向に向かって湾曲しうる第二の可撓部とを備えていることを特徴とする歯ブラシ。
- 前記頸部には、前記第二の可撓部に隣接して設けられ、前記刷毛部の両側部方向に向かって湾曲しうる第三の可撓部を備えていることを特徴とする請求項1記載の歯ブラシ。
- 前記第一の可撓部、第二の可撓部及び第三の可撓部は、前記頸部の一般部の幅寸法よりも小径の幅寸法に形成されていることを特徴とする請求項1記載の歯ブラシ。
- 前記第一の可撓部、第二の可撓部及び第三の可撓部は、前記頸部の厚さ方向において側面円弧状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の歯ブラシ。
- 前記第二の可撓部は、前記刷毛部の裏面部方向に湾曲して形成されていることを特徴とする請求項3記載の歯ブラシ。
- 前記刷毛部は、一個の歯の大きさに適合する大きさに形成されていることを特徴とする請求項1記載の歯ブラシ。
- 前記刷毛部の表面部の幅寸法は、前記頸部の幅寸法よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項5記載の歯ブラシ。
- 前記刷毛部、前記頸部及び前記把持部は、全体T字状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の歯ブラシ。
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- 2015-02-18 JP JP2015029574A patent/JP6024057B2/ja active Active
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