JP5301235B2 - 歯ブラシ - Google Patents
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このため歯牙や歯茎を傷つけることなく歯牙の汚れを除去したり歯茎のマッサージをうまく行うための歯ブラシが種々提案されてきた(例えば、特許文献1)。
ブラシ毛は、従来の歯ブラシと同様のものであり、歯牙や歯茎に直接接触し歯牙の汚れを除去したり歯茎のマッサージを行うための多数本の毛である。
ヘッド部は、ブラシ毛の一端が植毛されることでブラシ毛を支持するものであり、第1の線分に長手方向が沿った部材(棒状、板状等)により構成される。
柄部は、第2の直線に長手方向が沿った棒状の柄部本体を有する。柄部本体は、本歯ブラシの使用者の手によって把持される。そして、柄部の先端は、ヘッド部の表面のヘッド部連結位置に連結される。そして、ヘッド部連結位置は、第1の線分(ヘッド部の長手方向が沿う線分)に関するヘッド部の中心位置よりもヘッド部の一端(即ち、第1の線分の端側)に近い位置に定められる。
そして、第1の線分及び第2の直線に平行な平面(第1の線分及び第2の直線が一平面に属する場合の該一平面を含む。)である基準面に、第1の線分を投影(正投影)したときの投影像(第1投影線)と、該基準面に第2の直線を投影(正投影)したときの投影像(第2投影線)と、が所定の角度にて交わる。なお、第1投影線と第2投影線とが交わるとは、第1投影線と第2投影線とによって4の角が形成されるように交差することをいう(第1投影線と第2投影線との交点によって第1投影線が2の部分に分割されると共に、該交点によって第2投影線も2の部分に分割されるような状態をいう)。第1投影線と第2投影線の交わる角度とは、第1投影線と第2投影線とが交わることにより形成される該4の角のうち、最も小さい角度(該4の角は、2対の対頂角からなるが、小さい方の1対の対頂角である)をいう。第1投影線と第2投影線との交わる角度(前記所定の角度)は、あまり小さいと特許文献1に開示の歯ブラシのようにTの字にする利点(容易に歯磨きできる)が得られないので、通常、30度以上である(上限は90度である)。
さらに、基準面に第2の直線を投影したときの投影像(第2投影線)によって基準面が2の部分(一方と他方との2の部分)に分割されるが、一方にヘッド部連結位置から基準面に下ろされた垂線の足が存すると共に、他方にヘッド部の他端(第1の線分に関するヘッド部の一端と他端とのうち、ヘッド部連結位置が近いヘッド部の前記一端とは反対側の端)から基準面に下ろされた垂線の足が存する。
以上のように本歯ブラシは、基準面に第1の線分及び第2の直線を投影したときの投影像が所定の角度にて交わることで特許文献1の歯ブラシのようにTの字形をなすので容易に歯磨きできると共に、第2投影線によって基準面が2の部分に分割される一方にヘッド部連結位置から基準面に下ろされた垂線の足が存し他方にヘッド部の他端から基準面に下ろされた垂線の足が存することで、柄部の先端(ヘッド部連結位置に連結される端)側には、第1の線分に関するヘッド部の中心位置よりもヘッド部の一端側に存するヘッド部連結位置に向いた部分が存するため、ブラシ毛を歯牙や歯茎に押し付けるように柄部に力を加えすぎた場合には、柄部の先端側に存するヘッド部連結位置に向いた部分が変形することでブラシ毛を歯牙や歯茎に押し付ける力が弱められ、歯牙や歯茎を傷つけることを防止又は減少させることができる。
上記したように、前記基準面に第1の線分及び第2の直線を投影したときの第1投影線と第2投影線とが交わる角度である前記所定の角度は、あまり小さいと特許文献1に開示の歯ブラシのようにTの字にする利点(容易に歯磨きできる)が得られず、上限は90度であるので、通常、30度〜90度であるが、好ましくは60度以上であり、より好ましくは65度以上であり、最も好ましくは70度以上である。また、第1投影線と第2投影線とが直交(前記所定の角度が90度)するよりも、前記所定の角度が90度より小さい方が第2の直線に長手方向が沿った棒状の柄部本体を第2の直線の周りに回動させて使用することで、ヘッド部に植毛されたブラシ毛が歯牙や歯茎に当接する位置や方向を変化させることができるので、狭い口腔内に存する歯牙や歯茎の位置や方向に応じてうまくブラシ毛を歯牙や歯茎に当接させることができる。このため前記所定の角度は好ましくは85度以下であり、より好ましくは80度以下であり、最も好ましくは78度以下である(以上のことから、前記所定の角度は、通常、30度〜90度であり、好ましくは60度〜85度であり、より好ましくは65度〜80度であり、最も好ましくは70度〜78度である。)。なお、前記所定の角度が90度より小さいときのヘッド部と柄部との位置関係は、柄部の基端(柄部の先端(ヘッド部連結位置に連結される端)とは反対の端)から基準面に下ろした垂線の足と、ヘッド部連結位置から基準面に下ろされた垂線の足と、の間の距離が、前記所定の角度が90度の場合の該両足の間の距離に比して、大きくなる場合と小さくなる場合とがあるが、狭い口腔内にヘッド部を容易に挿入できることからは小さくなる場合が好ましい。
柄部は、第2の直線に長手方向が沿った棒状の柄部本体と、柄部の先端(ヘッド部連結位置に連結される端)側に形成されヘッド部連結位置に先端が連結されるヘッド部連結位置に向いた部分が存することで、ブラシ毛を歯牙や歯茎に押し付けるように柄部に力を加えすぎた場合でもヘッド部連結位置に向いた該部分が変形することでブラシ毛を歯牙や歯茎に押し付ける力が弱められ、歯牙や歯茎を傷つけることを防止又は減少させることができる。このヘッド部連結位置に向いた該部分が、ヘッド部連結位置に先端が連結されると共に第3の線分に沿った略真っ直ぐな部分を有する先部分(第2の直線に長手方向が沿った棒状の柄部本体に対し、第2の直線にそっていない部分である。)を含むことで、ヘッド部連結位置に先端が連結される先部分が、第3の線分に沿った略真っ直ぐな部分によって小型化(狭い口腔内へ挿入されるので、小型化は極めて重要である)することができる。
先部分が有する略真っ直ぐな部分の長手方向が沿った第3の線分を、基準面へ投影(正投影)した投影像(第3投影線)が、第1の線分の前記基準面への投影像(第1投影線)と略平行又は重なることにより、先部分が有する略真っ直ぐな部分が、基準面に対して垂直方向から見たときにヘッド部と略平行にのびるように形成されるので、ヘッド部と先部分が有する略真っ直ぐな部分とをうまく小型化することができると共に、すっきりとしたデザインとすることができる。
ここに第3の線分と第1の線分とがなす角とは、前記基準面に対して垂直な平面であって第1の線分に平行な平面である垂直基準面に第3の線分を投影した投影線を含む直線である第3垂直投影線と、垂直基準面に第1の線分を投影した投影線を含む直線である第1垂直投影線と、が垂直基準面内で交わる角度(0〜90度。なお、第3垂直投影線と第1垂直投影線とは、必要に応じて一方又は両方を平行移動させてもよい。このため第3垂直投影線と第1垂直投影線とが平行である場合は一方を平行移動させれば他方に重なるので0度である。)をいう。
かかる第3の線分と第1の線分とがなす角は、あまり大きいと前記基準面に対して垂直方向にかさばると共に、ブラシ毛を歯牙や歯茎に押し付けるように柄部に力を加えすぎた場合に、先部分が有する略真っ直ぐな部分が変形しにくくなるので(ブラシ毛を歯牙や歯茎に押し付ける力をうまく弱めることができない)、通常、45度以下とされ、好ましくは30度以下とされ、より好ましくは20度以下とされる(下限は0度である)。また、第3の線分と第1の線分とがなす角を略0度とすれば、先部分が有する略真っ直ぐな部分がヘッド部と略平行にのびるように形成されるので、ヘッド部と先部分が有する略真っ直ぐな部分とをうまく小型化することができると共に、すっきりとしたデザインとすることができる。
第2の直線に沿った柄部本体と、第2の直線にそっていない先部分と、が連結される連結点から基準面に下ろされた垂線の足が、ヘッド部の長手方向の第1の線分の前記基準面への投影像(第1投影線)の垂直二等分線上に略存することにより、本歯ブラシの使用者の手によって柄部本体が把持され本歯ブラシが使用される際のバランスをうまくとることができる。なお、第2の直線に沿った柄部本体と、第2の直線にそっていない先部分と、が連結される連結点から基準面に下ろされた垂線の足が、ヘッド部の長手方向の第1の線分の前記基準面への投影像(第1投影線)と第1投影線の垂直二等分線との交点(換言すれば、第1投影線の中点)に位置すれば、本歯ブラシの使用者の手によって柄部本体が把持され本歯ブラシが一層バランスよく使用されることができる。
本歯ブラシでは、前述の如く、柄部の先端(ヘッド部連結位置に連結される端)側に、第1の線分に関するヘッド部の中心位置よりもヘッド部の一端側に存するヘッド部連結位置に向いた部分が存するため、ブラシ毛を歯牙や歯茎に押し付けるように柄部に力を加えすぎた場合には、柄部の先端側に存するヘッド部連結位置に向いた部分が変形することでブラシ毛を歯牙や歯茎に押し付ける力が弱められ、歯牙や歯茎を傷つけることを防止又は減少させることができるが、ヘッド部連結位置から第1の線分に下ろされた垂線の足が、第1の線分の端の近傍に略位置することで、柄部の先端側に存するヘッド部連結位置に向いた部分が第1の線分に沿った部分を多く有する(柄部の先端はヘッド部連結位置に連結される)ので、柄部の先端側に存するヘッド部連結位置に向いた部分が一層容易に変形することでブラシ毛を歯牙や歯茎に押し付ける力をうまく弱め、歯牙や歯茎を傷つけることを一層防止又は減少させることができる。
なお、第1の線分の端の近傍とは、該端からの距離が、第1の線分の長さの20%以内を通常いうが、より好ましくは15%以内であり、最も好ましくは10%以内である。換言すれば、「ヘッド部連結位置から第1の線分に下ろされた垂線の足が、第1の線分の端の近傍に略位置する」とは、ヘッド部連結位置から第1の線分に下ろされた垂線の足と、第1の線分の端と、の間の距離が第1の線分の長さの20%以内を通常いうが、より好ましくは15%以内であり、最も好ましくは10%以内であることをいう。
ここに突出方向は、ヘッド部に植毛されたブラシ毛がヘッド部に対して突出する方向(ヘッド部に埋設されたブラシ毛の基端から先端に向かう方向)をいい、扁平部分は、該突出方向に平行な平面による断面形状において該突出方向に平行な寸法が該突出方向に垂直な寸法よりも小さい。使用者の手によって把持されると想定される柄部本体の把持位置からヘッド部連結位置までの柄部がこのような扁平部分を有することで、ブラシ毛を歯牙や歯茎に押し付けるように柄部に力を加えすぎた場合には、ブラシ毛を歯牙や歯茎に押し付ける力が弱まる方向(該突出方向とは逆方向)に扁平部分が変形しやすいことから、歯牙や歯茎を傷つけることをうまく防止又は減少させることができる。
ヘッド部連結位置に先端が連結されると共に第3の線分に沿った略真っ直ぐな部分を有する先部分は、使用者の手によって把持される柄部本体とヘッド部とを連結する部分であるので、該略真っ直ぐな部分のいずれの部分も前記扁平部分とすることでブラシ毛を歯牙や歯茎に押し付けるように柄部本体に力を加えすぎた場合には、ブラシ毛を歯牙や歯茎に押し付ける力が弱まる方向(該突出方向とは逆方向)に先部分がうまく変形することができ、歯牙や歯茎を傷つけることをうまく防止又は減少させることができる。
こうすることでブラシ毛が植毛された植毛面を有するヘッド部に、植毛面と反対側に存する連結面にヘッド部連結位置を形成することで、ヘッド部連結位置に柄部の先端をうまく連結することができると共に、ブラシ毛を歯牙や歯茎に押し付けるように柄部に力を加えすぎたときに柄部の変形が生じても本歯ブラシの使い心地をあまり悪化させないようにすることができる(柄部の該変形により柄部の一部が、ブラシ毛がヘッド部に対して突出する突出方向に向かった位置に位置すると、本歯ブラシがうまく使用できない場合が生じる。)。
本歯ブラシ11は、大まかには、ブラシ毛21と、ブラシ毛21が植毛されたヘッド部31と、ヘッド部31に先端が連結される柄部51と、を備えてなる。なお、ヘッド部31と柄部51とは、ここでは樹脂材料によって一体に形成されている。
ヘッド部31が有する互いに略平行な両主表面35a、35bのうち、主表面35bには、ブラシ毛21の基端側が埋設(植設)されている。また、ヘッド部31に植毛されたブラシ毛21がヘッド部31に対して突出する方向である突出方向Fは、主表面35bに対して略垂直かつ主表面35bから離れる方向である。
ヘッド部31が有する互いに略平行な両主表面35a、35bのうち、主表面35aのヘッド部連結位置37には柄部51の先端が連結されている。ヘッド部連結位置37は、第1の線分L1に関するヘッド部31の中心位置39よりもヘッド部31の一端33aに近い(ヘッド部連結位置37は、第1の線分L1に沿った主表面35aの中心線上に位置している。)。
柄部本体53は、第2の直線L2に沿って細長い略六角柱形状をした把持部53bと、把持部53bと一体に形成され第2の直線L2に対して垂直な断面形状が楕円形状をした本体楕円部53a(楕円柱形状)と、を含んでなる。本体楕円部53aは、突出方向Fに平行な寸法が突出方向Fに垂直な寸法よりも小さくなるように形成されている(該楕円の短軸が突出方向Fに略平行になっている)。
先部分55は、柄部本体53から屈曲するように形成され、第3の線分L3(実際の本歯ブラシ11にこのような線分が存するものではなく、想像上の線分である。)に沿った略真っ直ぐな部分55aと、略真っ直ぐな部分55aの先端側をヘッド部連結位置37に連結する連結部55bと、を有する。第2の直線L2と第3の線分L3とは同一平面に略属し、第2の直線L2と第3の線分L3とは該同一平面内にて約75度の角度で交わる。略真っ直ぐな部分55aは、連結部55bと一体に形成され第3の線分L3に対して垂直な断面形状が楕円形状(楕円柱形状)をしており、略真っ直ぐな部分55aは、突出方向Fに平行な寸法K2が突出方向Fに垂直な寸法K1よりも小さくなるように形成されている(特に、図5参照。該楕円の短軸が突出方向Fに略平行になっている。)。
ここに図7に示す基準面に第1の線分L1及び第2の直線L2を投影したときの投影像である第1投影線L1sと第2投影線L2sとは角度Q(ここでは具体的には、Q=約75度)にて交わっている。
さらに、ヘッド部連結位置37から基準面に下ろされた垂線の足37sが、基準面に第2の直線L2を投影したときの投影像たる第2投影線L2sによって基準面が2の部分R1、R2に分割される一方R1に存すると共に、ヘッド部31の他端33bから基準面に下ろされた垂線の足33bsが該2の部分R1、R2に分割される他方R2に存する。
そして、第3の線分L3の基準面への投影像たる第3投影線L3sが、第1の線分L1の基準面への投影像たる第1投影線L1sと重なっている。なお、図4に示すように、ここでは第3の線分L3と第1の線分L1とは平行であるので、なす角は約0度である。
また、柄部本体53と先部分55とが連結される連結点58(特に、図1参照)から基準面に下ろされた垂線の足58sが、第1の線分L1の基準面への投影像たる第1投影線L1sの垂直二等分線上(ここでは足58sが第1投影線L1sの中点に略位置する。)に略存する。
加えて、ヘッド部連結位置37から第1の線分L1に下ろされた垂線の足が、第1の線分L1の端(ここでは一端33a側の端)の近傍に略位置するものである。ヘッド部連結位置37から第1の線分L1に下ろされた垂線の足と、第1の線分L1の端(ここでは一端33a側の端)と、の間の距離が第1の線分L1の長さの約5%(20%以下)である。
そして、前記所定の角度(図7中、角度Q)が60度乃至85度(具体的には略75度)である。
そして、前記第3の線分L3の前記基準面P(図7)への投影像(第3投影線L3s)が、第1の線分L1の前記基準面P(図7)への投影像(第1投影線L1s)と略平行又は重なるもの(ここではほぼ重なる)である。
また、第3の線分L3と第1の線分L1とがなす角が20度以下(ここでは第3の線分L3と第1の線分L1とは平行であり、なす角は約0度)である。
さらに、前記柄部本体53と前記先部分55とが連結される連結点58から基準面P(図7)に下ろされた垂線の足58sが、第1の線分L1の前記基準面P(図7)への投影像(第1投影線L1s)の垂直二等分線上(ここでは足58sが第1投影線L1sの中点に略位置する。)に略存するものである。
加えて、ヘッド部連結位置37から第1の線分L1に下ろされた垂線の足が、第1の線分L1の端の近傍に略位置するものであり、具体的には、垂線の該足と第1の線分L1の端との間の距離が第1の線分の長さの20%以内(ここでは約5%)である。
そして、柄部51が、前記柄部本体53と、ヘッド部連結位置37に先端が連結されると共に第3の線分L3に沿った略真っ直ぐな部分55aを有する先部分55と、を含んでなり、該略真っ直ぐな部分55aのいずれもが前記扁平部分である。
また、前記扁平部分を構成する本体楕円部53aと略真っ直ぐな部分55aとは、本体楕円部53aは第2の直線L2に対して垂直な断面形状が楕円(以下、「楕円A」という。)形状をしており、略真っ直ぐな部分55aは第3の線分L3に対して垂直な断面形状が楕円(以下、「楕円B」という。)形状をしている。これら楕円A及び楕円Bのいずれも、前述の如く、短軸が突出方向Fに略平行になると共に、長軸が突出方向Fに略垂直になっている。このように断面が楕円(楕円A、楕円B)をしていることで、ブラシ毛21を歯牙や歯茎に押し付けるように柄部51に力を加えすぎた場合には、ブラシ毛21を歯牙や歯茎に押し付ける力が弱まる方向(突出方向Fとは逆方向)に変形して、歯牙や歯茎を傷つけることをうまく防止又は減少させる。この変形(突出方向Fとは逆方向への弾力性)を適切に生じさせる点からは、楕円A及び楕円Bのいずれにおいても、長軸の長さを短軸の長さで除した比率(長軸長さ/短軸長さ)は、1よりも大きいが、好ましくは1.2以上であり、より好ましくは1.5以上であり、逆に、好ましくは3.0以下であり、より好ましくは2.5以下である(通常、好ましくは1.2〜3.0、より好ましくは1.5〜2.5)。
また、ヘッド部31が、ブラシ毛21が植毛された植毛面(主表面35b)と、ヘッド部連結位置37が存し該植毛面(主表面35b)と反対側に存する連結面(主表面35a)と、を有するものである。なお、ここでは植毛面(主表面35b)と連結面(主表面35a)とは互いに略平行である。
このように本歯ブラシ11を用いて歯磨きすることで、従来の歯ブラシに比して、歯牙や歯茎を傷つけることを効果的に防止又は減少させつつ、歯牙に付着した歯垢や食べかす等の汚れを除去したり、歯茎をマッサージすることを適切に行うことができることが明らかになった。とりわけ従来の歯ブラシでは歯磨きが難しかった奥歯や歯牙の裏側といった位置も歯垢や食べかす等の汚れをうまく除去でき、歯茎をむらなくマッサージすることができ、幼児から高齢者まで年齢を問わず、楽しく歯磨きができる。
なお、本歯ブラシ11は、従来の歯ブラシと同様に製造することができ、例えば、ブラシ毛21を植毛するようヘッド部31と柄部51とを樹脂材料によって一体に形成(例えば、樹脂材料を用いた射出成形等によってもよい)してもよい。
21 ブラシ毛
31 ヘッド部
31s 投影像
33a 一端
33b 他端
33bs 垂線の足
35a、35b 主表面
37 ヘッド部連結位置
37s 垂線の足
39 中心位置
51 柄部
53 柄部本体
53a 本体楕円部
53as 投影像
53b 把持部
55 先部分
55s 投影像
55a 略真っ直ぐな部分
55b 連結部
58 連結点
58s 垂線の足
F 突出方向
L1 第1の線分
L1s 第1投影線
L2 第2の直線
L2s 第2投影線
L3 第3の線分
L3s 第3投影線
Q 角度
R1、R2 部分
Claims (7)
- ブラシ毛と、
ブラシ毛が植毛され、第1の線分に長手方向が沿ったヘッド部と、
第2の直線に長手方向が沿った棒状の柄部本体を有し、第1の線分に関するヘッド部の中心位置よりもヘッド部の一端に近い位置であるヘッド部連結位置に先端が連結される柄部と、
を備えてなり、
第1の線分及び第2の直線に平行な平面である基準面に第1の線分及び第2の直線を投影したときの投影像が60度乃至85度にて交わり、
ヘッド部連結位置から基準面に下ろされた垂線の足が、基準面に第2の直線を投影したときの投影像によって基準面が2の部分に分割される一方に存すると共に、ヘッド部の他端から基準面に下ろされた垂線の足が該2の部分に分割される他方に存するものであり、
柄部が、該柄部本体と、ヘッド部連結位置に先端が連結されると共に第3の線分に沿った略真っ直ぐな部分を有する先部分と、を含んでなり、
基準面から第3の線分までの高さが基準面から第1の線分までの高さとは異なり、第3の線分の基準面への投影像が、第1の線分の基準面への投影像と重なるものである、歯ブラシ。 - 第3の線分と第1の線分とがなす角が20度以下である、請求項1に記載の歯ブラシ。
- 前記柄部本体と前記先部分とが連結される連結点から基準面に下ろされた垂線の足が、第1の線分の前記基準面への投影像の垂直二等分線上に略存するものである、請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
- ヘッド部連結位置から第1の線分に下ろされた垂線の足が、第1の線分の端の近傍に略位置するものである、請求項1乃至3のいずれか1に記載の歯ブラシ。
- ヘッド部に植毛されたブラシ毛がヘッド部に対して突出する方向である突出方向に平行な平面による断面形状において該突出方向に平行な寸法が該突出方向に垂直な寸法よりも小さい扁平部分を、使用者の手によって把持されると想定される柄部本体の把持位置からヘッド部連結位置までの柄部が有するものである、請求項1乃至4のいずれか1に記載の歯ブラシ。
- 前記略真っ直ぐな部分のいずれもが前記扁平部分である、請求項5に記載の歯ブラシ。
- ヘッド部が、ブラシ毛が植毛された植毛面と、ヘッド部連結位置が存し該植毛面と反対側に存する連結面と、を有するものである、請求項1乃至6のいずれか1に記載の歯ブラシ。
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