JP6691423B2 - あやつり歯ブラシ - Google Patents

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Description

本発明は、歯ブラシ一本でヘッドを口腔内の全ての箇所に挿入し、毛束を全ての歯に接触し、ハンドルの操作で口腔内の全ての歯と毛束に大小の摩擦を起こすことで、磨き残しによる食べかすが無くなり、歯垢も溜まらず、虫歯や歯槽膿漏といった疾病を防止する。
そのため、歯ブラシを先端からヘッド、ネック、ハンドルの三つの機能に分離し、極細軸で剛性の高い素材でなるネックの先端を、ヘッドの毛束背面の端部に装着し、ネックの後端をハンドルの上端部に装着した、あやつり歯ブラシに関するものである。
歯ブラシは、歯磨きもしくは入れ歯磨きに使用する小型ブラシで、一般的に市販されている直線形状型歯ブラシは、製造過程で先端からハンドルまで、一体成形体で構成された柄が製造され、次工程で柄の先端の片側に数十本ごとに束ねられた繊維の毛束が複数植えつけられていて、その摩擦によって歯垢などの汚れを落とす。
歯ブラシは先端から植毛部(ヘッド)、頚部(ネック)、把柄部(ハンドル)の3つの部分からなり、繊維の毛束は列状に配置されており、一般的な3列植毛のほか、6列植毛、5列植毛、4列植毛、2列植毛、1列植毛のものもある。
毛先の形状にはラウンドカット毛と超極細毛がある。毛切り(カット)には平切りのほか山切りなどがある。
360度歯ブラシのように先端が特殊な形状のものもある(特許文献1参照)。また、ヘッドの毛の上面が、弧状にカットされてなるヘッドの横向き歯ブラシがある(特許文献2参照)、糸ようじ、歯間ブラシ、など各種様々な歯ブラシが市販されている。
長手ロット状の柄部の一方の端部を、湾曲して植毛基台部の中心に取り付け、20度の角度をもった事により、口腔内に歯ブラシが入ったとき、前の歯を飛び越えて、植毛基台部の植毛が、奥の歯全てに当るのと、手に握った磨く力が植毛基台部の中心に集まるので、歯ブラシの先で、磨くのではなく、植毛基台部の植毛全てで磨く事ができる歯ブラシがあった(特許文献3参照)。
柄とブラシの間に柄の周方向360度いずれの方向にも湾曲、復元可能な弾性体を備えたものであり、弾性体がコイルスプリング又は線バネとすることができ、ブラシと柄と弾性体を分離・連結可能とすることもできる、また、柄とブラシ間に線バネ一本でもよく連結する歯ブラシがあった(特許文献4参照)。
ブラシ部分と柄の中間部を細い芯で接続した、しずく止め歯ブラシがあった(特許文献5参照)。
特開2007−44105号公報 特開2005−34393号公報 特開2005−198997号公報 特開2010−17212号公報 実開昭57−30033号公報
そのために次のような問題点があった。
(イ)現在まで各種様々の歯ブラシが市販されていることから、歯ブラシ一本で口腔内の 全ての歯を磨ける歯ブラシが存在していないという点にある。
(ロ)従来の歯ブラシは、柄の先の毛束配列が縦軸方向に一直線に毛束行が多く配列され ており、上下顎裏の前歯の湾曲部や奥歯の回りを横磨きで磨く場合、ヘッド先端の毛 束が歯に接触するものの行き詰まり、動かすことができず、歯に摩擦が発生できない ため、柄部を握った手首を捩じったりして方向を変えて磨くも、磨き残しがおきがち である。
また、柄の毛束台の毛束上面とネック上面が略平行にハンドルまで一直線に連なっ ているため、ヘッドの先端の毛先は、毛束台厚さと毛束高さを足した挿入高さで、歯 に接触できるが、後端の毛先は、ネック上面が壁となり、毛束高さだけ歯に接触でき る構造となっている、そのため上下顎裏の前歯の湾曲部や奥歯端部の回りの狭い場所 を磨くには、手首を捩じったり、上下に手首を半回転したり、ハンドルを持ち替えた り、技術と熟練が必要となり、磨き残しがおきがちである。
そして、先端が柄でとがったヘッドは直線運動のハンドルの操作で、ハンドルの不 意な操作により顎裏や歯肉を突き傷害となる。
(ハ)特許文献1は、柄の先端の軸芯にディスク型の放射状羽根を蜜実に重ね合わせ、3 60度に毛が植毛された直線棒状型歯ブラシで、太いネックが中央軸芯にあるため、 ネックが壁となり、毛束が奥歯や上下顎裏の前歯の湾曲部に毛先が届かず、蜜実のた め歯茎・歯間に入らず、技術と熟練が必要となり、磨き残しがおきがちである。
(二)特許文献2は、ヘッドが横向で直線棒状型の歯ブラシで、毛束が縦軸方向の毛束行 に少ない配列で、横軸方向の毛束列に多いい配列になっており、歯裏に挿入しやすい 。しかし、中央部の太いネックが壁になり、さらに毛束が蜜実で弧状にカットされて いるため、歯裏の歯茎・歯間や奥歯に毛束が挿入でき難く、磨き残しがおきがちであ る。
(ホ)特許文献3は、毛束台の毛束背面の中央上端部に柄が装着されているため、毛束上 面と略平行なネック上面の壁がなくなり、毛束台厚さと毛束高さを足した高さで歯を 磨けるため、顎裏や奥歯の側面にヘッド全体が挿入できる構造となっている。そのた め従来の歯ブラシより毛束が歯に接触し磨き易い、しかし、従来の歯ブラシ同様で直 線棒状に毛束が縦軸方向の毛束行に多く配列されているため、ヘッド先端が行き詰ま り、奥歯端部や上下顎裏の前歯の湾曲部を磨けない。
また、植毛部の背面側に突き出た柄が歯や歯肉にあたり、大きく口を開けないと磨 けない状況が生まれる。
(ヘ)特許文献4は、ネックの間に(線バネが一本)で中央に取り付けられているため、 従来の歯ブラシ同様、ヘッドと分離されていないネックが壁となり磨き残しがおきが ちである。そして、歯や歯茎の伝達力を弾性体で負荷を軽減しているため、ヘッドに ハンドルの強・弱の握力を伝達できず、力強く摩擦力を発生することができない。
(ト)特許文献5は、ブラシ部分と柄の中間部を(細い芯)で接続した、「しずく止め」 歯ブラシで、ヘッドとネックとハンドルが分離されている。しかし、柄の中間部・唇 があたる部分を細くし、唇を閉じて上・下唇の間にすきまを小さくすることで口外に しずくが出ない目的で考案されているため、本発明と構成は異なる。
本発明は、三つの機能に分離し、極細軸で剛性の高い素材の長さを設けたネックの 表面積が小さくなったことにより、磨き水が伝わらなくなったと解釈した構成である 。本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、先端からヘッド(1)、ネック(2)、ハンドル(3)が略7字状に形成されている歯ブラシであって、毛束台の厚さ(A)と毛束の高さ(B)を足し毛束接触有効高さ(D)とした、軸芯(Y)線上に中心(G)が交わるようヘッド(1)と、毛束(C)配列縦軸(Y)方向の毛束(C)行を5行以下、横軸(X)方向の毛束(C)列を7列以下とし、植毛部分以外の余分な肉付けを無くしたヘッド(1)部の毛束台(8)と、毛束台(8)の背面(5)の端部に装着した、極細ステンレス素材が横軸(X)方向から縦軸(Y)方向に湾曲したネック(2)と、ネック(2)後端装着し握り易い形状を形成するハンドル(3)と、を備えることを特徴としている。
上記発明によれば、毛束(C)配列縦軸(Y)方向の毛束(C)行を5行以下、横軸(X)方向の毛束(C)列を7列以下としたことによって、歯茎、歯間に毛先が入ることが可能となり、磨き残しを防ぐことができるようになった。
また、毛束台(8)の背面(5)の端部に極細ステンレス素材が横軸(X)方向から縦軸(Y)方向に湾曲したネック(2)を装着することによって、力の伝え具合が均等となり、磨き残しを防ぐことが可能となるとともに、大きく口をあけなくても歯を磨くことが可能となる。
ヘッド(1)は、磨く機能、ネック(2)は、伝達・誘導する機能、ハンドル(3)は、操作する三つの機能に分離したことで、各々を最良の形態にでき、各々を最適な位置で連結することで、一体形成となったあやつり歯ブラシは、歯ブラシ1本で口腔内の歯を効率よく誰もが簡単に磨けるようになった。
また、ハンドル(3)の操作で、極細軸のネック(2)が糸のようにヘッド(1)をあやつり、ヘッド(1)が上下裏歯の先端を乗り越えて、毛束台(8)の毛束(C)全部が、歯裏に垂直に接触するので、毛束(C)が口腔内の全ての歯・歯茎・歯間に接触でき、技術や熟練を必要としないで磨け、磨き残しによる食べかすが無くなり、歯垢も溜まらず、虫歯や歯槽膿漏といった疾病を防止し、健康に欠かせない大切な歯を存続し、人間の生命維持に貢献し、歯科予防保全をすることができた。
ヘッド(1)の先端が平らとなったことで、顎裏や歯肉を突く傷害がなくなった。
そして、極細軸の長さ(7)を持ったネック(2)は、表面積が小さくなったことで、磨き水の付着が少なく、ネック(2)に伝わらなくなり快適なブラッシングが楽しめた。
また、各々が分離したことで、色々な材質の組み合わせや、色々の色彩をアレンジでき、オリジナル製品や多量製品を生産することが可能となった。
本発明の略7字状のあやつり歯ブラシ 本発明の略7字状のあやつり歯ブラシ詳細図
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ) 口腔内の全ての歯を効率よく磨くために、歯ブラシを先端から、ヘッド(1)は、磨く機能、ネック(2)は、伝達・誘導する機能、ハンドル(3)は、操作する機能の三つの機能に分離し、各々を最良の形態にし、各々を最適な位置で連結し、三つの機能を一体構造に設け、口腔内の全ての箇所にヘッド(1)を挿入し、毛束(C)を口腔内全ての歯・歯茎・歯間に接触し、ハンドル(3)の操作で毛束(C)を動かし、摩擦を発生するように設ける。
(ロ) 最良のヘッド(1)は、植毛された毛束(C)を口腔内全ての歯に垂直に、接触できるように設け、従来の歯ブラシの先端部と同様の挿入高さ(F)を設け、毛束台厚さ(A)と毛束高さ(B)を足した毛束接触有効高さ(D)を設け、毛束台(8)を必要とせずに同じ高さの毛束高さ(B)だけでなる毛束接触有効高さ(D)を設け、挿入高さ(F)=毛束台厚さ(A)+毛束高さ(B)を足した毛束接触有効高さ(D)=毛束高さ(B)だけでなる毛束接触有効高さ(D)の関係を設け、ヘッド(1)の高さ全体が使用できる構造を設ける。
また、ヘッド(1)の毛束台(8)は、毛束(C)を左右対称の配列にし、縦軸(Y)方向の毛束(C)配列の毛束(C)行を5行以下と少なく短くし、横軸(X)方向の毛束(C)配列の毛束(C)列を5列より多く長く、例えば7列以下とする
上記の補足として、従来の歯ブラシのヘッドの毛束(C)配列が、縦軸(Y)方向の毛束(C)行が多く長かったので、顎裏の狭い箇所で、毛束が行き詰まり磨けなかったため、毛束(C)行を少なく短くした配列の差分の毛束(C)行の範囲を、毛束(C)が運動できるので、摩擦を発生し磨けるようになった。
ヘッド(1)の毛束高さ(C)は同等で、蜜実にならない本数と間隔を設け、毛束台(8)の植毛部以外の回りのエッジ部や毛束背面(5)の余分な肉付きを無くし、ヘッド(1)全体が小さくなるように設け、口腔内全ての歯に毛束(C)が接触できる構造に設ける。
(ハ)最良のネック(2)は、細くて長く手の握力で破壊したり、弾性体で曲がったりしないように、強固なネック(2)を設けるために、(例えばステンレスを熱処理した剛性の高いもので1mm径とした物や炭素鋼を浸炭焼入れした剛性の高い物で0.5mm径の物も存在している)、このように極細軸で剛性の高い素材をネック(2)に設けることを可能とし、ヘッド(1)の挿入角度や磨き角度を変化できるように設けるため、大人・小人の奥歯に届く直線や湾曲状のネック長さ(7)を設け、ネック(2)先端を毛束接触有効高さ(D)が、一番高い位置の毛束背面(5)の端部になめらかに鋳ぐるみや継手で装着し、ネック(2)後端をハンドル(3)軸芯の上端部に鋳ぐるみや継手で装着し、ハンドル(3)の強弱の握力をヘッド(1)に伝達し、口腔内全ての歯にヘッド(1)を誘導するように設ける。
また、極細軸で剛性の高い素材と長さを設けた相乗効果で、ネック(2)の表面積が小さくなり、磨き水が付着しないで伝わらなくなり、ハンドル(3)を握る手を汚さずに快適なブラッシングを楽しめるように設ける。
(二)最良のハンドル(3)は、手の握力をヘッド(1)の毛束(C)に伝達し、軸芯(Y)線上にヘッド(1)の中心(G)が交わるように設け、強弱の平均の握力を毛束(C)に敏速に伝達し、正確に移動し、手で動かし易く握り易い材質や筒状の構造を設ける。
以上を特徴としたあやつり歯ブラシである。
(ホ)図1で示すように、歯ブラシの先端からヘッド(1)、ネック(2)、ハンドル(3)の3つの機能に分離し、最良になった三つの単体機能が数字の7ように形成され、ヘッド(1)の毛束(C)を左右対称の配列にし、縦軸(Y)方向の毛束(C)配列の毛束(C)行を少なく短く設け、横軸(X)方向の毛束(C)配列の毛束(C)列を多く長く設け、湾曲状のネック長さ(7)を設けた、極細軸で剛性の高い素材のネック(2)先端を、ヘッド(1)の毛束接触有効高さ(D)が一番高い位置の毛束背面(5)の左右端部に装着し、右端部から湾曲状に曲がったネック(2)は、ヘッド(1)とネック(2)の間に口腔内の歯に、挿入しやすいように空間を設け、湾曲がヘッド(1)中心(G)と交わるハンドル(1)の軸芯(Y)に合流し、ネック(2)の後端が直線になるように、ハンドル(3)の軸芯(Y)の上端部に鋳ぐるみや継手でなめらかに装着し、ハンドル(3)は、軸芯(Y)線上にヘッド(1)の中心(G)が交わるように設け、正面や背面で略7字状に形成されたあやつり歯ブラシである。
本発明を使用するときは、従来の歯ブラシの使用方法で、ヘッド(1)の毛束(C)に磨き粉を塗布しハンドル(1)をつかみ、磨きたいと思った歯にヘッド(1)を挿入した時、従来のヘッド(1)の挿入高さ(F)と毛束接触有効高さ(D)が同等のため、口を大きく開けることも無くスムーズ挿入でき、ハンドル(3)の操作で、極細軸のネック(2)が糸のようにヘッド(1)をあやつり、ヘッド(1)の空間とネック(2)の空間のコラボレーションにより、ヘッド(1)の挿入角度や磨き角度を自由自在に変えられ、今まで磨けなかった箇所に、自然と歯を乗り越えて気づけば毛束(C)が歯に垂直に当り、口腔内の全ての歯に毛束(C)が接触し、実は磨けていなかった歯に、舌を当てると歯がつるつるとなっている感触が得られる。
また、毛束(C)行が短くなったヘッド(1)は、先端の行き詰まりもなくなり、連続的にハンドル(3)の強弱の操作により大小の摩擦を発生し、磨けなかった奥歯端部や狭い箇所に入り込み、毛束(C)を動かし、毛束(C)が口腔内の全ての歯に摩擦を発生し、歯間を貫通している毛束(C)を舌が感じ、みるみるうちに口腔内の歯の汚れが落ちる感覚が舌により実感できる。
口を大きく開け、唇が大きく離れても、極細軸で剛性の高い素材のネック(2)は、ハンドル(3)を握る手を汚さずに快適なブラッシングを楽しむことができた。
一本の歯ブラシでヘッド(1)先端も平らで、安全に効率よく、連続的に口腔内の色々な歯を磨けるようになり、磨き残しによる歯科疾病を防止し、口腔内の歯の予防保全をすることを可能とした、心と健康に良いあやつり歯ブラシである。
1ヘッド
2ネック
3ハンドル
4毛束上面
5毛束背面
6ネック上面
7ネック長さ
8毛束台
A毛束台厚さ
B毛束高さ
C毛束
D毛束接触有効高さ
E毛先
F挿入高さ
G中心
X横軸
Y縦軸・ハンドル軸芯

Claims (1)

  1. 先端からヘッド(1)、ネック(2)、ハンドル(3)が略7字状に形成されている歯ブラシであって
    毛束台の厚さ(A)と毛束の高さ(B)を足し毛束接触有効高さ(D)とした、軸芯(Y)線上に中心(G)が交わるようヘッド(1)と、
    毛束(C)配列縦軸(Y)方向の毛束(C)行を5行以下、横軸(X)方向の毛束(C)列を7列以下とし、植毛部分以外の余分な肉付けを無くしたヘッド(1)部の毛束台(8)と、
    毛束台(8)の背面(5)の端部に装着した、極細ステンレス素材が横軸(X)方向から縦軸(Y)方向に湾曲したネック(2)と、
    ネック(2)後端装着し握り易い形状を形成するハンドル(3)と、
    を備えることを特徴とするあやつり歯ブラシ。
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