JP2016149905A - 回転電機のステータおよびその製造方法 - Google Patents

回転電機のステータおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コイルの線占積率を高めることができ、しかも、より簡単かつ安価に生産できるステータを提供する。
【解決手段】ステータ1は、周方向の複数の位置に各々内向きに延びるティース部12を備えかつ隣接するティース部12の間に、当該ティース部12の根本側から先端側に向かって狭くなるスロットSが形成されたステータコアと、前記ティース部12に装着された複数の集中巻コイル16とを有する。集中巻コイル16は、断面長方形の平角銅線がその短辺面を内径面として前記ティースに沿って巻回された第1コイル17と、断面長方形の平角銅線がその長辺面を内径面として、かつ前記ティースの先端側よりも根本側の巻き数が多くなるように前記第1コイル17に沿ってその外周面上に巻回された第2コイル18とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機(モータ、又は発電機、又はモータ兼発電機)のステータ、およびその製造方法に関する。
回転電機のステータとして、各々内向きに延びて周方向に一定間隔で並ぶ複数のティースを備えた円環状のステータコアと、このステータコアの各ティースに装着された複数の集中巻コイルとを備えたものが知られている。集中巻コイルは、断面円形の素線を用いて形成されたものが一般的であるが、例えばハイブリッド車両等の自動車用モータのステータでは、断面四角形の素線を用いて集中巻コイルが形成されることがある。これは、コイルの線占積率、すなわちスロット断面積(隣接するティース間に形成される隙間の断面積)に占めるコイル断面積の割合をより大きくしてモータの効率を高めることが狙いである。
なお、特許文献1には、集中巻コイルとして、断面四角形の素線がティースに沿って層状に巻回され、かつ各層の素線の断面形状が最良の形状、すなわち、集中巻コイルによってスロットを完全に埋め得る形状とされたものが開示されている。
特開2001−178051号公報
特許文献1に開示されるステータは、コイルの線占積率を大きくする上で理想的であるが、ティースに沿って巻回される素線の層毎の断面形状を全て異なる形状にする必要がある。そのため、現実の実施に際しては、克服すべき生産性やコストの難易度が高い。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、コイルの線占積率を効果的に高めることができ、しかも、より簡単かつ安価に生産できるステータおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためのものである。具体的には、ロータと共に回転電機を構成するステータであって、円環状を成し、周方向の複数の位置に各々内向きに延びるティースを備えかつ隣接するティースの間に、当該ティースの根本側から先端側に向かって狭くなるスロットが形成されたステータコアと、前記ティースに装着された複数の集中巻コイルと、を有し、前記集中巻コイルは、断面長方形の平角線がその短辺面を内径面として前記ティースに沿って巻回された第1コイルと、断面長方形の平角線がその長辺面を内径面として、かつ前記ティースの先端側よりも根本側の巻き数が多くなるように前記第1コイルに沿ってその外周面上に巻回された第2コイルと、を含むものである。
この構成によれば、単純な断面長方形の平角線を用いた簡単なコイル構造で、上記のような先窄まり形状のスロットの内側に効率良く集中巻コイルを介在させることが可能となる。よって、高い線占積率を有するステータを、より簡単かつ安価に生産することが可能となる。
この場合、前記第1コイルは、前記ティースに沿って前記平角線が立て添え巻きされた単層のコイルであるのが好適である。
この構成によれば、隣接する平角線同士が隙間無く整列して巻回されかつ一定の厚みを有した第1コイルを設けることが可能となる。また、第1コイルの外周面上に隙間無く第2コイルを安定的に設けることが可能となる。そのため、コイルの占積率を高める上で利になる。
上記ステータにおいて、第1コイルおよび第2コイルは、断面形状および/又は断面積が互いに異なる2種類の平角線で形成されていてもよし、長手方向に亘って断面形状および断面積が同一の一本の平角線により連続して形成されていてもよい。
特に、後者の構成によれば、一本の平角線により集中巻コイルが形成されるため、より簡単かつ安価にステータを生産することが可能となる。
なお、第1コイルおよび第2コイルが、互いに断面積が異なる平角線により形成されたものである場合には、第1コイルおよび第2コイルは、線長が等しくかつ互いに並列に接続されているのが好適である。
この構成によれば、第1、第2のコイルのうち、断面積が小さいコイルに過電流が流れて集中巻コイルがショート(発熱断線)することを未然に防止することが可能となる。
同様の理由から、当該ステータが三相回転電機のステータであって、かつ第1コイルおよび第2コイルが互いに断面積が異なる平角線により形成されたものである場合には、同一相に属する複数の集中巻コイルは、特定の複数の集中巻コイルの第2コイル同士が直列に接続されることにより形成された一乃至複数のコイル群を含み、前記同一相に属する複数の集中巻コイルの各第1コイルと前記コイル群は、互いに並列に接続され、かつ前記コイル群に属する第2コイルの総線長と各第1コイルの線長とが等しいものであるのが好適である。
さらに、当該ステータが三相回転電機のステータであって、かつ前記第1コイルおよび前記第2コイルが互いに断面積が異なる平角線により形成されたものである場合には、同一相に属する複数の集中巻コイルは、特定の複数の集中巻コイルの第1コイル同士が直列に接続されることにより形成された一乃至複数の第1コイル群と、特定の複数の集中巻コイルの第2コイル同士が直列に接続されることにより形成された一乃至複数の第2コイル群とを有し、前記各コイル群は、互いに並列に接続され、かつ当該コイル群各々に属するコイルの総線長が等しいものであるのが好適である。
これらの構成によれば、同一相に属する第1、第2のコイルのうち、断面積が小さいコイルに過電流が流れて集中巻コイルがショート(発熱断線)することを未然に防止することが可能となる。
なお、上記ステータにおいて、直列に接続される複数の第1コイル又は直列に接続される複数の第2コイルの少なく一方は、前記ティースの根本側および先端側を接続位置として、隣接するコイル同士が交互に異なる接続位置で接続されているのが好適である。
この構成によれば、同一相に属する隣接する第1コイル同士を比較的短い距離で接続することができ、同様に、隣接する第2コイル同士を比較的短い距離で接続することが可能となる。そのため、集中巻コイルの総線長を短く抑えること、ひいてはステータの大型化を抑制することが可能となる。
また、上記の各ステータにおいて、隣接するティースの中間地点とステータ中心とを結んだ直線であって前記スロットを周方向に分割する直線を、当該スロットの両側に位置する集中巻コイルの占有可能領域の境界線と定義したときに、前記ティースは、その根本側から先端側に亘って断面形状および断面積が同一の柱状に形成され、隣接するティースの先端同士を結んだ直線と前記境界線との交点から前記ティースの側面と平行に前記スロット内底面に降ろした直線と、前記スロット内底面と、前記境界線とにより形成される三角形であって前記境界線を斜辺とする直角三角形の隣辺の寸法をM、対辺の寸法をLと定義したときに、前記第2コイルを形成する前記平角線の断面の長辺寸法mおよび短辺寸法lは以下の関係を有するものであるのが好適である。
m:l=M/n:L (nは1以上の自然数)
この構成によれば、集中巻コイルが、スロットの断面形状を考慮した合理的な形状となるため、線占積率を向上させる上で有利になる。
一方、本発明のステータの製造方法は、上述したステータの製造方法であって、前記ステータコアとは別に、前記集中巻コイルを個別に形成するコイル形成工程と、前記コイル形成工程で形成された前記集中巻コイルを前記ティースに装着する組付工程と、を含むものである。
この方法によれば、集中巻コイルが個別に形成された後、当該集中巻コイルが各ティースに装着されるので、例えばステータコアの各ティースに平角線を順次巻回して各集中巻コイルを形成する場合に比べて、効率良くステータコアを製造することが可能となる。
この場合、前記ティースを各々備え、連結されることにより前記ステータコアを形成する分割コアを予め形成しておき、前記組付工程では、前記集中巻コイルを前記分割コアのティースに装着し、前記集中巻コイルが各々装着された複数の分割コアを円環状に連結するものであってよい。
この方法によれば、ステータが比較的大型のものであっても効率良く当該ステータを製造することが可能となる。
なお、磁束の漏れを抑制するために、ステータコアのティース先端に拡幅部が設けられる場合があるが、このような場合には、次のような製造方法が好適である。すなわち、先端に拡幅部を有する前記ティースを各々備えた柱状の前記分割コアと、複数の当該分割コアをそれらの間に介在して連結する連結コアとを予め形成しておき、前記組立工程では、前記分割コアを、前記拡幅部とは反対側から前記集中巻コイルの内側に挿入することにより前記ティースに前記集中巻コイルを装着し、前記ティースに前記集中巻コイルが各々装着された複数の分割コアを前記連結コアにより円環状に連結する。
この方法によれば、ステータコアのティース先端に拡幅部が備えられたステータについても、効率良く当該ステータを製造することが可能となる。
なお、上記の各製造方法において、前記コイル形成工程では、前記ティースに嵌合可能な筒状を成しかつ電気絶縁材料から形成された絶縁パーツの外周面上に前記集中巻コイルが形成されたコイル組立体を予め形成し、前記組付工程では、前記コイル組立体を各ティースに装着するようにしてもよい。
この方法によれば、コイル形成工程において、一定形状の集中巻コイルを安定的に形成できることに加え、当該集中巻コイルの保存や運搬、さらに組付工程におけるティースへの集中巻コイルの装着に際して集中巻コイルが変形することを抑制することが可能となる。そのため、安定した品質のステータを効率的に製造することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、コイルの線占積率を効果的に高めることができ、しかも、より簡単かつ安価に生産できるステータおよびその製造方法を提供することが可能となる。
本発明にかかるステータの一部を示す断面図である。 コイルユニットを示す断面図である。 ステータコアを示す模式的な断面図である。 コイル最端部の成形方法を示す図であり、(a)は成形前、(b)は成形工程である。 変形例にかかるコイルユニットを示す断面図である。 集中巻コイルにおける第1コイルと第2コイルとの電気的な接続構造を示す回路図である。 ステータの製造方法を示す模式図であり、(a)、(b)はコイル形成工程であり、(c)は組付工程である。 集中巻コイルにおける第1コイルと第2コイルとの電気的な接続構造を示す回路図である。 コイル同士のより具体的な電気的な接続構造を示す集中巻コイルの模式図である。 変形例にかかるコイルユニットを示す断面図である。 (a)は、変形例にかかるステータを示す分解模式図であり、(b)は、前記ステータの製造方法(組付工程)を示す模式図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
図1は、本発明に係るステータ1の一部を断面図で示している。同図に示すステータ1は、ハイブリット車両等に搭載される三相交流モータ(本発明の回転電機/三相回転電機の一例)に用いられるステータである。すなわち、当該ステータ1と、その内側に配置されるロータと、これらステータ1及びロータを収容するケーシング等で三相交流モータが構成される。
なお、図1は、ステータ1をその中心線(三相交流モータの回転軸の軸心)と直交する断面で示している。以下の説明では、この中心線と平行な方向を単に「軸方向」と称し、前記中心線回りの方向を単に「周方向」と称し、前記中心線を中心とするステータ1の半径方向を単に「径方向」と称す。
ステータ1は、ロータの外周に、当該ロータとの間に微小隙間を隔てて配置される。ステータ1は、周方向に配列される複数のコアユニット2と、これらコアユニット2を径方向外側から保持する円環状のホルダ4とを含む。
コアユニット2は、図1及び図2に示すように、分割コア10と、この分割コア10の周囲に装着されるボビン14と、分割コア10に対して前記ボビン14の外側から巻回される集中巻コイル16とを含む。
分割コア10は、ステータコアを構成するものであり、複数の前記コアユニット2が周方向に連結されることにより、各コアユニット2の分割コア10が協働して円環状のステータコアを形成する。
分割コア10は、周方向(図1の左右方向)に延びるバックコア部11と、その中央部からステータ中心に向かって延びるティース部12(本発明のティースに相当する)とを備えた断面略T字型の形状を有している。分割コア10は、上記の略T字型に形成された所定枚数の電磁鋼板が軸方向に積層一体化されたブロック状の構造を有している。そして、ティース部12は、断面が長方形又は正方形で、その根本から先端に亘って断面形状および断面積が等しい柱状に形成されている。
バックコア部11のうち、周方向における一方側の端面(図1の右側端面)には、当該端面から周方向に突出して軸方向に延びる、断面半円形状の係合凸部11aが形成され、他方側の端面には、前記係合凸部11aに対応する断面円弧状の係合凹部11bが形成されている。図1に示すように、隣接する分割コア10同士は、これら係合凸部11aと係合凹部11bとが互いに嵌合されることで周方向に連結されている。
前記ボビン14(本発明の絶縁パーツに相当する)は、ティース部12に対応する長方形又は正方形の貫通穴を有する筒状部材であり、絶縁性を有する樹脂材料により形成されている。ボビン14は、分割コア10の前記ティース部12がその内側に嵌入されることで、当該ティース部12の外周面上に装着されている。なお、同図では省略しているが、ボビン14は、ティース部12に沿って並ぶ2つの分割片15a、15b(図7(a)参照)を含み、これらが嵌合されることにより構成されている。
図1に示すように、ボビン14の内端(ティース部12の先端に対応する位置)にはティース部12から外向きに拡がる鍔部14aが形成され、外端(ティース部12の根本に対応する位置)には、バックコア部11に沿ってティース部12から外向きに拡がる鍔部14bが形成されている。そして、ボビン14の外周面のうち、これら鍔部14a、14bの間の外周面に前記集中巻コイル16が保持されることで、当該ボビン14を介してティース部12に集中巻コイル16が装着されている。
集中巻コイル16は、図2に示すように、断面長方形の平角銅線(本発明の平角線の一例)がその短辺面を内径面としてティース部12(ボビン14)に沿って巻回された第1コイル17と、断面長方形の平角銅線(本発明の平角線の一例)であって第1コイル17を形成する平角銅線と同一断面形状および同一断面積の平角銅線がその長辺面を内径面として第1コイル17の外周面上に巻回された第2コイル18とを含む。すなわち、第1コイル17は、いわゆるエッジワイズコイルであり、第2コイル18は、いわゆるフラットワイズコイルである。
第1コイル17は、長手方向に亘って断面形状及び断面積が同一の平角銅線がティース部12の周囲にその根本部分から先端部分に亘って一層だけ立て添え巻きされることにより構成されている。また、第2コイル18は、長手方向に亘って断面形状及び断面積が同一の平角銅線が、ティース部12の先端側よりも根本側の巻き数が多くなるように、第1コイル17の周囲に整列した状態で階段状に巻回されることにより構成されている。
ここで、ステータコアの隣接するティース部12の間には、図3(a)に示すように、ティース部12の根本側から先端側に向かって幅が狭くなる先窄まり形状のスロットSが形成されている。モータの効率を高めるには、集中巻コイル16の線占積率、すなわちスロットSの断面積(隣接するティース部12の間に形成される隙間の断面積)に占めるコイル断面積の割合が大きい方が望ましい。より具体的には、隣接するティース部12の中間地点とステータ中心とを結んだ直線であってスロットSを周方向に分割する直線を、当該スロットSの両側に位置する集中巻コイル16の占有可能領域の境界線S1としたときに、スロットSの断面において、ティース部12と、境界線S1と、バックコア部11とで囲まれる断面台形状の領域A1(図3(a)中にハッチングで示す領域)に集中巻コイル16がより隙間無く介在していることが望ましい。
当例では、上記のように、ティース部12の周囲にまずエッジワイズコイルからなる単層、すなわち厚みが一定の第1コイル17が設けられることで、上記領域A1のうち、ティース部12に沿ったその周囲の長方形の領域が隙間無く第1コイル17によって占められている。そして、この第1コイル17の外周面上に、フラットワイズコイルからなる断面階段状、すなわちティース部12の根本側から先端側に向かって厚みが漸減する第2コイル18が設けられることで、上記領域A1のうち、第1コイル17の外側の断面三角形の領域の大部分が当該第2コイル18により占められている。なお、当例では、第1コイル17と第2コイル18とが直列に繋がる形態とされている。具体的には、長手方向に亘って断面形状及び断面積が同一の一本の平角銅線を用いて第1コイル17と第2コイル18とが連続して形成されている。第1コイル17と第2コイル18との連結部の成形方法は、第1コイルの端部に於いて、図4(a)に示す最端部の状態から、図4(b)に示すように第1コイル17の巻き重ね方向、及び横方向への曲げの組合せにより実現している。
上記のコイル構造の結果、上記領域A1には、集中巻コイル16の外周面と境界線S1との間に僅かな隙間が残されているだけで、それ以外の領域には第1コイル17および第2コイル18が隙間無く介在している。そのため、このステータ1は、集中巻コイル16の線占積率が非常に高いものとなっている。
図2に示す構造によれば、長手方向に亘って断面形状および断面積が同一の1本の平角銅線で集中巻コイル16を形成することができることに加え、後述する図6や図8に示すコイル同士の接続構造も不要となるので、集中巻コイル16の製造が容易になる。従って、上記ステータ1を簡単かつ安価に生産することが可能になる。
なお、この実施形態では、ティース部12は、その根本側から先端側に亘って断面形状および断面積が同一の柱状である。また、バックコア部11の内側面(ステータ中心側の面)は平面であり、当該内側面はティース部12の側面と直交している。すなわち、スロットSの内底面は、前記境界線S1の位置を境としてその両側の面が各々ティース部12の側面と直交している。そして、図3(a)に示すように、各ティース部12の先端面の延長線と前記境界線S1との交点Pからティース部12の側面と平行にスロットSの内底面に降ろした直線と、スロットSの内底面(バックコア部11の内側面)と、境界線S1とにより形成される三角形であって、境界線S1を斜辺とする直角三角形の隣辺の寸法をM、対辺の寸法をLとするとともに、図3(b)に示すように、第1コイル17および第2コイル18を各々形成する平角銅線の断面の長辺寸法をm、短辺寸法をlとしたときに、当例では、以下の関係式を満たす平角銅線が各コイル17、18の平角銅線として適用されている。
(数1)
m:l=M/n:L (nは1以上の自然数)
このような関係式を満たす平角銅線を用いれば、断面長方形の平角銅線から形成される各コイル17、18を上記領域A1に効率良く介在させて、集中巻コイル16の線占積率を高めることができる。例えば当例では、領域A1の面積=210.2mm、M=28.0mm、L=4.7mmの場合に、n=1として、上記関係式に基づき、第1コイル17を形成する平角銅線の上記寸法をm=4.3mm、l=0.77mmと定めるとともに、第2コイル18を形成する平角銅線の上記寸法も同一の寸法として、m=4.3mm、l=0.77mmと定めた。これにより線占積率=77%を達成した。
なお、集中巻コイル16は、図5に示すように、断面長方形の平角銅線(本発明の平角線の一例)がその短辺面を内径面としてティース部12(ボビン14)に沿って巻回されたエッジワイズコイルからなる第1コイル17と、断面長方形の平角銅線(本発明の平角線の一例)であって第1コイル17を形成する平角銅線よりも断面積が小さい平角銅線がその長辺面を内径面として第1コイル17の外周面上に巻回されたフラットワイズコイルからなる第2コイル18とを含むものであってもよい。
このようなコイル構造によれば、第1コイル17を形成する平角銅線よりも断面積の小さい第2コイル18により第2コイル18が形成されていることで、第1コイル17と同じ平角銅線を用いて第2コイル18を形成する場合(図1、図2の例)に比べて、第1コイル17の外側に形成される断面三角形の領域(上記領域A1のうち、第1コイル17と境界線S1との間に形成される領域)を更に効率良く第2コイル18で占めることができる。
この場合、第1コイル17と第2コイル18は、これらを形成する平角銅線の線長がほぼ等しく、図6に示すように、互いに並列に接続される。これにより、集中巻コイル16において、断面積の小さい第2コイル18に過電流が流れることが抑制される。そして、ステータ1に設けられた集中巻コイル16のうち、同一相に属する複数の集中巻コイル16、例えばU相に属する複数の集中巻コイル16は、図6に示すように、互いに並列に接続される。V相、W相及びこれらV相、W相に各々属する各集中巻コイル16についても同じである。
なお、図5の例の場合、第1コイル17と第2コイル18とは、基本的には線長の等しいものであればよいが、詳細には、第2コイル18の線長が第1コイル17の線長の+30%〜−10%の範囲で設定されていればよい。大凡この範囲であれば、第2コイル18によって電流密度(コイルに流れる電流値を断面積で除した値)が第1コイル17よりも相対的に高くなって電流上限の大きな制約となることを回避できる。つまり、第2コイル18に過電流が流れることを抑制することが可能となる。
次に、上述したステータ1の製造方法について説明する。
図7は、ステータ1の製造方法を模式的に示している。なお、図中の集中巻コイル16は、第1、第2のコイル17、18を区別することなく簡略化して描いている。
この製造方法は、概略的には、次の工程を含む。
(コイル形成工程)
コイル形成工程では、図7(a)、(b)に示すように、予め治具を用いて個別に形成された集中巻コイル16をボビン14に装着する。これにより、集中巻コイル16がボビン14の外周面上に形成されたコイル組立体5を形成する。詳しくは、図7(a)に示すように、ボビン14を形成する分割片15a、15bを集中巻コイル16の両側からその内側に挿入し、当該集中巻コイル16の内側で互いに嵌合させる。
(組付工程)
組付工程では、まず、図7(c)に示すように、上記コイル組立体5を分割コア10のティース部12に装着することにより、上記コアユニット2を形成する。そして、隣接するコアユニット2の係合凸部11aと係合凹部11bとを嵌合させ、所定数のコアユニット2を円環状に結合する。最後に、ホルダ4の焼き嵌め等の固定手段によってホルダ4とコアユニット2とを相互に固定する。これにより上記ステータ1が完成する。
以上説明したように、このステータ1によれば、単純な断面長方形の平角銅体を用いた簡単なコイル構造で、上記のような先窄まり形状のスロットS内に効率良く集中巻コイル16を介在させることができる。そのため、特許文献1に記載された従来のステータ、すなわちティースに沿って巻回される層毎の断面形状が全て異なる集中巻コイルを備えるものと同等程度までコイル(集中巻コイル16)の線占積率を高めながらも、従来のステータに比べて集中巻コイルの製造を容易に行うことができる。従って、コイル(集中巻コイル16)の線占積率が高いステータ1を、より簡単かつ安価に生産することが可能となる。
また、上記ステータ1によれば、ステータコア(ティース部12)の冷却性能を向上させることができるという利点もある。すなわち、三相交流モータ等の回転電機には、循環する冷却液(例えばオイル)にティース部及び集中巻コイルを浸漬させてコイル相間部へ冷却液を流して強制的に冷却するものがある(例えば、特開2014−207772号公報)。このような回転電機に上記ステータ1を適用した場合には、第2コイル18は、この冷却液により直接冷却が可能となる。一方、第1コイル17については、エッジワイズコイルであるため、集中巻コイル16の外周面により近い位置での第1コイル17の発熱に対して、銅の高熱伝導率によって効率良くティース部12にまで熱伝導させることができる。ステータコア(ティース部12)は、一般的には熱伝導率の高い珪素鋼板などで構成されているため、熱伝導したステータコア及びホルダ4の外周面に冷却液を流して冷却させればよい。以上のように、第1コイル17、第2コイル18を共に両面から効率よく冷却することが可能となるので、冷却性能の面で非常に有利となる。
なお、図5及び図6の実施形態では、集中巻コイル16を形成する第1コイル17と第2コイル18とが等しい線長を有する場合について説明したが、線長を等しくすることが構造的に困難な場合もある。その場合には、第1コイル17と第2コイル18との電気的な接続構造として、ステータ1に含まれる3相(U相、V相、W相)の各集中巻コイル16について、相毎に、例えば図8に示すような接続構造を採用することができる。
この構造では、同一相(同図ではU相)に属する複数の集中巻コイル16のうち、特定の複数の集中巻コイル16の第1コイル17同士が直列に接続されて一乃至複数(同図では2つ)の第1コイル群Gaが形成されるとともに、特定の複数の集中巻コイル16の第2コイル18同士が直列に接続されて一乃至複数(同図では1つ)の第2コイル群Gbが形成されている。各コイル群Ga、Gb各々に属するコイル17、18の数は、当該コイル群Ga、Gb各々に属するコイル17、18の総線長がほぼ等しくなるように定められている。そして、前記各コイル群Ga、Gbが互いに並列に接続されている。
図8の例は、U相が4つの集中巻コイル16a〜16dを含み、第1コイル17a〜17dが第2コイル18a〜18dの2倍の線長を有する場合の例である。この例では、2つの集中巻コイル16a、16bの第1コイル17a、17b同士が直列に接続された第1コイル郡Gaと、残りの2つの集中巻コイル16c、16dの第1コイル17c、17d同士が直列に接続された第1コイル郡Gaとが形成されるとともに、上記4つの集中巻コイル16a〜16dの第2コイル18a〜18dが直列に接続された第2コイル郡Gbとが形成され、これら3つのコイル群Ga,Gbが互いに並列に接続されている。
このような構造によれば、第1コイル群Ga各々に属する第1コイル17a、17b(17c、17d)の総線長と第2コイル群Gbに属する第2コイル18a〜18dの総線長とがほぼ等しいため、第1コイル17a、17b(17c、17d)と第2コイル18a〜18dに流れる電流密度が同一となる。そのため、第2コイル群Gbの各第2コイル18a〜18dに過電流が流れることが抑制される。従って、第1コイル17a〜17dの線長と第2コイル18a〜18dの線長とが等しくない場合であっても、図6に示す接続構造によれば、過電流に起因する第2コイル18a〜18dのショートなどのトラブルを未然に防止することが可能となる。
図8の例は、集中巻コイル16a〜16bの各コイル17a〜17d、18a〜18dの電気的な接続構造を回路図で示しているが、実際には、図9に示すように、ティース部12の根本側および先端側を接続位置として、出来るだけ隣接するコイル同士が交互に異なる位置で接続される、すなわちジグザグな経路で接続されるのが好ましい。図9中では、第1コイル17a〜17d同士の接続構造を実線で、第2コイル18a〜18d同士の接続構造を破線で各々示している。
このような構成によれば、同一相に属する第1コイル17a〜17dのうち、隣接するもの同士が比較的短い距離で接続され、同様に、同一相に属する第2コイル18a〜18dのうち、隣接するもの同士が比較的短い距離で接続される。そのため、この構造によれば、集中巻コイル16a〜16dの総線長を短縮化することが可能となり、ひいてはステータ1の大型化を抑制することができるという利点がある。
図8の例では、基本的には、第1コイル群Gaに属する第1コイル17a、17b(17c、17d)の総線長と第2コイル群Gbに属する第2コイル18a〜18dの総線長とがほぼ等しければよいが、詳細には、図6の例と同様に、第2コイル群Gbに属する第2コイル18a〜18dの総線長が第1コイル群Gaに属する第1コイル17a、17b(17c、17d)の総線長の+30%〜−10%の範囲で設定されていればよい。大凡この範囲であれば、第2コイル群Gbの第2コイル18a〜18dの電流密度が相対的に高くなり、電流上限の大きな制約となることを回避できる。そのため、第2コイル群Gbの第2コイル18a〜18dに過電流が流れることを抑制することが可能となる。
図8の例では、2つの第1コイル17a、17b(17c、17d)が直列に接続されて第1コイル群Gaが形成され、4つの第2コイル18a〜18dが直列に接続されて第2コイル群Gbが形成されているが、第1コイル17a〜17dは第2コイル18a〜18dの2倍の線長を有するため、直列に接続された2つの第2コイル(例えば18aと18b)と各第1コイル17a〜17dとを並列に接続してもよい。この構造の場合も、図6と同様の作用効果を享受することができる。
なお、各コイル郡Ga、Gbの数や、各コイル郡Ga、Gbに含まれるコイル17、18の数は、図6の例に限られるものではなく、集中巻コイル16の数や各コイル17,18の具体的な線長や断面積等の条件によって異なるものである。
図2に示す集中巻コイル16の変形例として、図10に示すような集中巻コイル16も適用可能である。この図10に示す集中巻コイル16は、第2コイル18が、第1コイル17の外周面上に形成される内側コイル部19aとその外側に形成される外側コイル部19bとを含む。内側コイル部19aは、第1コイル17に連続して当該第1コイル17と同一の平角銅線により形成されたものであり、図2中の第2コイル18そのものに相当する。外側コイル部19bは、内側コイル部19aよりも断面積の小さい平角銅線により形成されたもので、外側コイル部19bの外周面と前記境界線S1との隙間領域を埋めるように、外側コイル部19bの外周面上に巻回されている。このような集中巻コイル16によれば、集中巻コイル16の線占積率をさらに高めることが可能となる。
なお、上記実施形態では、ステータコア(分割コア10)として、ティース部12の先端に拡幅部(鍔部)を備えていないものが適用されているが、磁束の漏れを抑制するために、ティース部12の先端に拡幅部が備えられたものを適用してもよい。但し、その場合には、ティース部12への集中巻コイル16(コイル組立体5)の装着の際に拡幅部が邪魔になり、上述した製造方法(図7参照)そのままでは、ステータ1を製造することが困難である。従って、ティース部12がその先端に拡幅部を備える場合には、図11に示すステータ1の構成、および製造方法を採用するのが好ましい。
図11(a)に示すように、ステータ1は、周方向に配列される複数のコアユニット2と、隣接するコアユニット2の間に介設される連結用コア10Bと、円環状のホルダ4(図示省略)とを含む。コアユニット2は、分割コア10Aと、この分割コア10Aの周囲に装着されるボビン14及び集中巻コイル16を含む。
分割コア10Aは、バックコア部11と、ステータ中心に向かって延びるティース部12とを備えた柱状を成し、ティース部12の先端には上記拡幅部12aが設けられている。バックコア部11の両側面には、係合凹部11bが各々形成されている。
連結用コア10Bは、分割コア10Aと同様に電磁鋼板の積層体である。連結用コア10Bは、側面視略円弧状を成し、その両端面に、分割コア10Aの前記係合凹部11bに嵌合可能な係合凸部11aを備えている。つまり、図11(a)に示すステータ1は、コアユニット2と連結用コア10Bとが交互に配列され、分割コア10Aの係合凹部11bと連結用コア10Bの係合凸部11aとが互いに嵌合されることでコアユニット2と連結用コア10Bとが周方向に連結される。そして、分割コア10Aと連結用コア10Bとが協働して円環状のステータコアを形成する。
このステータ1の製造方法も、図7に示した製造方法と同様に、コイル形成工程と組付工程と含むが、組付工程の内容が次の点で異なる。すなわち、組付工程では、図11(b)に示すように、分割コア10Aを、拡幅部12aとは反対側からコイル組立体5の内側に嵌入することにより、ティース部12にコイル組立体5が装着されたコアユニット2を形成する。そして、ホルダ4の内周面に沿ってコアユニット2と連結用コア10Bとを交互に並べながら、連結用コア10Bの係合凸部11aと分割コア10Aの係合凹部11bとを嵌合させる。これにより、コアユニット2と連結用コア10Bとを円環状に結合し、最後に、ホルダ4の焼き嵌め等の固定手段によってホルダ4とコアユニット2及び連結用コア10Bとを相互に固定する。これにより上記ステータ1が完成する。
図11(a)、(b)に示すようなステータ1およびその製造方法によれば、磁束の漏れを抑制するために各ティース部12が拡幅部12aを有する場合でも、ステータ1を効率良く製造することが可能となる。
ところで、以上説明したステータ1やその製造方法は、本発明のステータおよびその製造方法の好ましい実施形態の例示であって、ステータ1の具体的な構成や具体的な製造方法は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 ステータ
2 コアユニット
4 ホルダ
5 コイル組立体
10、10A 分割コア
11 バックコア部
12 ティース部
14 ボビン
16 集中巻コイル
17 第1コイル
18 第2コイル

Claims (12)

  1. ロータと共に回転電機を構成するステータであって、
    円環状を成し、周方向の複数の位置に各々内向きに延びるティースを備えかつ隣接するティースの間に、当該ティースの根本側から先端側に向かって狭くなるスロットが形成されたステータコアと、
    前記ティースに装着された複数の集中巻コイルと、を有し、
    前記集中巻コイルは、断面長方形の平角線がその短辺面を内径面として前記ティースに沿って巻回された第1コイルと、断面長方形の平角線がその長辺面を内径面として、かつ前記ティースの先端側よりも根本側の巻き数が多くなるように前記第1コイルに沿ってその外周面上に巻回された第2コイルと、を含むことを特徴とする回転電機のステータ。
  2. 請求項1に記載のステータにおいて、
    前記第1コイルは、前記ティースに沿って前記平角線が立て添え巻きされた単層のコイルである、ことを特徴とする回転電機のステータ。
  3. 請求項1又は2に記載のステータにおいて、
    前記第1コイルおよび前記第2コイルは、長手方向に亘って断面形状および断面積が同一の一本の平角線により連続して形成されている、ことを特徴とする回転電機のステータ。
  4. 請求項1又は2に記載のステータにおいて、
    前記第1コイルおよび前記第2コイルは、互いに断面積が異なる平角線により形成されたものであって、線長が等しくかつ互いに並列に接続されている、ことを特徴とする回転電機のステータ。
  5. 請求項1又は2に記載のステータにおいて、
    当該ステータは、三相回転電機のステータであって、かつ前記第1コイルおよび前記第2コイルが互いに断面積が異なる平角線により形成されたものであり、
    同一相に属する複数の集中巻コイルは、特定の複数の集中巻コイルの第2コイル同士が直列に接続されることにより形成された一乃至複数のコイル群を含み、
    前記同一相に属する複数の集中巻コイルの各第1コイルと前記コイル群は、互いに並列に接続され、かつ前記コイル群に属する第2コイルの総線長と各第1コイルの線長とが等しい、ことを特徴とする回転電機のステータ。
  6. 請求項1又は2に記載のステータにおいて、
    当該ステータは、三相回転電機のステータであって、かつ前記第1コイルおよび前記第2コイルが互いに断面積が異なる平角線により形成されたものであり、
    同一相に属する複数の集中巻コイルは、特定の複数の集中巻コイルの第1コイル同士が直列に接続されることにより形成された一乃至複数の第1コイル群と、特定の複数の集中巻コイルの第2コイル同士が直列に接続されることにより形成された一乃至複数の第2コイル群とを有し、
    前記各コイル群は、互いに並列に接続され、かつ当該コイル群各々に属するコイルの総線長が等しい、ことを特徴とする回転電機のステータ。
  7. 請求項5又は6に記載のステータにおいて、
    直列に接続された複数の第1コイル又は直列に接続された複数の第2コイルの少なくとも一方は、前記ティースの根本側および先端側を接続位置として、隣接するコイル同士が交互に異なる接続位置で接続されている、ことを特徴とする回転電機のステータ。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載のステータにおいて、
    隣接するティースの中間地点とステータ中心とを結んだ直線であって前記スロットを周方向に分割する直線を、当該スロットの両側に位置する集中巻コイルの占有可能領域の境界線と定義したときに、
    前記ティースは、その根本側から先端側に亘って断面形状および断面積が同一の柱状に形成され、
    隣接するティースの先端同士を結んだ直線と前記境界線との交点から前記ティースの側面と平行に前記スロット内底面に降ろした直線と、前記スロット内底面と、前記境界線とにより形成される三角形であって前記境界線を斜辺とする直角三角形の隣辺の寸法をM、対辺の寸法をLと定義したときに、
    前記第2コイルを形成する前記平角線の断面の長辺寸法mおよび短辺寸法lは以下の関係式を満たす、ことを特徴とする回転電機のステータ。
    m:l=M/n:L (nは1以上の自然数)
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載のステータの製造方法であって、
    前記ステータコアとは別に、前記集中巻コイルを個別に形成するコイル形成工程と、
    前記コイル形成工程で形成された前記集中巻コイルを前記ティースに装着する組付工程と、を含む、ことを特徴とするステータの製造方法。
  10. 請求項9に記載のステータの製造方法であって、
    前記ティースを各々備え、連結されることにより前記ステータコアを形成する分割コアを予め形成しておき、
    前記組付工程では、前記集中巻コイルを前記分割コアのティースに装着し、前記集中巻コイルが各々装着された複数の分割コアを円環状に連結する、ことを特徴とするステータの製造方法。
  11. 請求項10に記載のステータの製造方法であって、
    先端に拡幅部を有する前記ティースを各々備えた柱状の前記分割コアと、複数の当該分割コアをそれらの間に介在して連結する連結コアとを予め形成しておき、
    前記組立工程では、前記分割コアを、前記拡幅部とは反対側から前記集中巻コイルの内側に挿入することにより前記ティースに前記集中巻コイルを装着し、前記ティースに前記集中巻コイルが各々装着された複数の分割コアを前記連結コアにより円環状に連結する、ことを特徴とするステータの製造方法。
  12. 請求項9乃至11の何れか一項に記載のステータの製造方法において、
    前記コイル形成工程では、前記ティースに嵌合可能な筒状を成しかつ電気絶縁材料から形成された絶縁パーツの外周面上に前記集中巻コイルが形成されたコイル組立体を予め形成し、
    前記組付工程では、前記コイル組立体を各ティースに装着する、ことを特徴とするステータの製造方法。
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