JPH1187165A - コイル用素材、コイル用素材の製造装置及びコイル形成方法 - Google Patents

コイル用素材、コイル用素材の製造装置及びコイル形成方法

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JPH1187165A
JPH1187165A JP9243788A JP24378897A JPH1187165A JP H1187165 A JPH1187165 A JP H1187165A JP 9243788 A JP9243788 A JP 9243788A JP 24378897 A JP24378897 A JP 24378897A JP H1187165 A JPH1187165 A JP H1187165A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルの占積率を向上させ、これを用いた機
器の性能を向上する。 【解決手段】 ローラ14,16により断面形状を所望
の形状に変形した導線10を星形の巻型24に沿って巻
き付ける。巻型24は、長方形のコイルの短辺および長
辺の長さに各々等しい第2線部分26、第1線部分28
を有している。押圧ローラ36を支持するローラキャリ
ア38を回転して、第1線部分28とに、押圧ローラ3
6によって導線10を挟持し、巻型24に倣わせる。テ
ーブル22および巻型24を回転させつつ、順次導線1
0を巻型24に沿わせて巻き付け巻型24の形状に倣っ
たコイル用素材を得る。このコイル用素材を伸開し、第
1線部分28の凸側を磁気コアに向けて当接させ、コイ
ルを形成する。第1線部分28の曲線形状によって、磁
気コアとコイルの隙間を少なくすることができる。また
断面形状をあらかじめ変形させておくことで、導線10
間の隙間を少なくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気コアに巻回さ
れるコイルに関し、特に磁気コアに巻回されてコイルと
なるコイル用素材の形状、このコイル用素材を製造する
装置およびこのコイル用素材を用いたコイル形成方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】磁性材料で形成された磁気コアに導線を
巻回して形成されたコイルが知られている。たとえば、
トランスの磁気コアに巻回されるコイル、電気モータ
(以下単にモータと記す)の磁気コアに巻回されたコイ
ルなどがある。これらの電気機器の性能は、コイルの導
線の密度(占積率)が高いほど高くすることができる。
すなわち、磁気コアと導線、導線間の隙間を小さくする
ほど小型高性能な機器を得ることができる。
【0003】一方、磁気コアは、コア内の渦電流の発生
を抑制するために、磁性鋼の薄板を複数枚積層して形成
される。このため、発生する磁束に直交する磁気コアの
断面形状が長方形であるのが一般的である。そして、こ
の長方形断面のコアに導線を巻回してコイルが形成され
る。長方形断面の磁気コアに導線を巻き付けていく際長
方形の辺の中央部で、磁気コアと導線に隙間ができ、占
積率をあげることができない。これは、磁気コアの角部
で導線を直角に曲げたと思っても、導線の弾性変形分に
より、直角未満の角度にしか塑性変形しないためであ
る。このように、ある部材に力を加えて所定の形状に変
形した後、力を除くと、弾性により前記所定形状からや
やもとの形状に戻る現象は、スプリングバックと呼ばれ
ている。
【0004】このスプリングバックの対策が、特開昭5
8−173818号公報に記載されている。この公報の
技術は、磁気コアの長方形の辺に凹部を設け、磁気コア
の角部において導線を直角を超える角度に曲げ、スプリ
ングバックにより形状が戻ったときに所定の角度、すな
わち直角となるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記公報の技術により
作成されたコイルは、導線が各辺の中央部で膨らむこと
を抑制することができるが、磁気コアと導線の隙間が残
留してしまう。この隙間によって、占積率の向上が阻害
されるという問題があった。
【0006】また、前記の公報の技術においては、導線
をローラにより磁気コアに押しつけ、導線を磁気コアの
凹部に沿わせている。しかし、モータなどのように磁気
コアの形状が複雑になると、ローラによる前記のような
作業を行うことができないと言う問題があった。
【0007】本発明は、前述の問題点を解決するために
なされたものであり、磁気コアとこれに巻回されたコイ
ルの隙間を低減し、占積率を向上することのできるコイ
ル形成方法、およびこのコイル形成方法に使用されるコ
イル用素材、さらには前記のコイル用素材を製造する装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、本発明にかかるコイル用素材は、発生する磁束に
略直交する断面が多角形である磁気コアに巻き付けられ
てコイルを形成するコイル用素材であって、当該コイル
用素材は、導線を所定形状に巻き重ねて形成されたもの
である。前記所定形状は、前記コイルの各辺の長さに各
々略等しい長さの線部分が、前記コイルにおける各辺の
配列順と同様に配列され、前記多角形の辺の数より多い
線部分を有する、全体として閉じた形状であり、少なく
とも前記コイルの最も長い辺に対応する前記線部分は、
前記所定形状の内側に凸となる形状である。
【0009】この所定形状に導線を巻き重ねられたコイ
ル用素材の凸形状の部分を、磁気コアに向けて凸となる
ように当接しつつ、導線を磁気コアに巻き付ける。これ
によって、コイルと磁気コアとの間の隙間を減少させる
ことができる。なお、磁気コアの断面の多角形より多い
線部分を有することによって、前述の内側に凸となる線
部分を有する閉じた図形を容易に形成することができる
ようになる。また、コイルの最も長い辺に相当する線部
分を、凸形状とするのは、この部分がコイルの膨らみが
大きくなりやすいためである。
【0010】また、磁気コアの断面形状が略長方形であ
れば、前記のコイル用素材の所定形状が、磁気コアの長
辺に対応する線部分を第1線部分と短辺に対応する部分
を第2線部分が交互に位置された形状となる。また、第
1線部分と第2線部分はそれぞれ3以上であって、かつ
同数とすれば、導線の巻き付け回数ごとの形状を同じ形
状とすることができ、これらを重ねることができる。特
に、モータのコアの場合は、ほとんどの場合、断面形状
が長方形となり、このときの長辺に対応するコイルの占
積率がモータの性能に大きく影響する。したがって、磁
気コアの長辺に対応する第1線部分を内側に凸の形状と
することで、モータの性能を向上させることができる。
【0011】さらに、少なくとも前記第1線部分の導線
の断面形状を、コイルに形成されたときに、前記導線の
隙間が、導線の断面形状が円形であった場合より、少な
くなる形状とすることができる。これによれば、占積率
をさらに向上させることができる。また、巻き付けの回
数ごとに導線の断面形状を変えることも可能であり、よ
り適切な断面形状として、占積率をいっそう向上させる
ことができる。
【0012】また、本発明の他の態様である、コイル用
素材の製造装置は、発生する磁束に直交する断面が多角
形の磁気コアに巻き付けられコイルを形成する導線を所
定形状に成形したコイル用素材を得るコイル用素材の製
造装置であって以下の構成を有している。すなわち、導
線を前記所定形状に成形するために導線が巻き付けられ
る巻型と、導線を前記巻型に、当該巻型の形状に倣って
巻き付け、コイル用素材を得る成形手段とを有し、前記
巻型は、その断面形状が、前記コイルの各辺の長さに各
々略等しい長さの線部分が、前記コイルにおける各辺の
配列順と同様に配列され、前記多角形の辺の数より多い
線部分を有し、少なくとも前記コイルの最も長い辺に対
応する前記線部分は、凹となる形状である。
【0013】さらに、磁気コアの断面形状が略長方形で
ある場合には、前記巻型の形状を、磁気コアの長辺に対
応する第1線部分と短辺に対応する第2線部分を交互に
配置したものであり、第1および第2線部分の数が3以
上で、かつ同数とし、第1線部分が凹となる形状とする
ことができる。
【0014】さらに、前記巻型の第1線部分に対応する
導線の断面形状を、前記コイル用素材をコイルに成形し
たときに、導線の隙間が、導線の断面形状が円形であっ
た場合より少なくなる形状となるよう、変形させる断面
変形手段を有するものとすることができる。この段面変
形手段は、導線が前記巻型に巻き付けられる以前に断面
形状の変形を行う手段と、導線が前記巻型に巻き付けら
れるときに断面形状の変形を行う手段との一方または双
方を備えるものとすることができる。導線を巻き付ける
際に断面形状の変形を行う手段として、前記の成形手段
を用いることができ、この成形手段により導線を前記巻
型に押圧し、断面形状を変形させることができる。ま
た、前記断面変形手段は、導線を前記巻型への巻き付け
回数ごとにまたは前記巻型への巻き付け位置に応じて、
異なる断面形状に変形させるものとすることもできる。
このような変形を前記成形手段手段により行う場合は、
導線を巻型に押圧する成形手段の押圧面と巻型の間隔を
前記巻き付け位置巻き付け回数に応じて変化させること
により達成することができる。
【0015】さらに、前記第2線部分は略直線であり、
当該第2線部分に巻き付けられた導線を、略鉛直方向か
ら打撃する打撃手段を有するものとすることができる。
たとえば、モータのように磁気コアの長方形断面の短辺
が短い場合には、第1線部分のような凹形状を設けて
も、導線を十分にこの形状に倣って変形させることがで
きない場合がある。打撃を加えて変形を行うことによ
り、この部分も十分に変形させることができる。
【0016】さらに、前記成形手段は、前記巻型の凹形
状を有する線部分ごとに少なくともひとつ配置されたロ
ーラを含むようにすることができる。また、本製造装置
は、前記ローラと前記巻型を載置し、繰り出されてくる
前記導線に対して回転するテーブルと、繰り出されてく
る前記導線と前記ローラが干渉しないように、前記ロー
ラを退避させる退避手段とを含むようにすることができ
る。
【0017】さらに、前記ローラはキャリアに支持さ
れ、前記巻型の凹形状を有する線部分は略円弧であり、
前記キャリアは前記第1部分の略円弧の形成する平面に
直交し、当該略円弧の中心を通る軸の回りに回動可能
で、この回動により前記ローラを旋回させ、前記凹形状
の線部分に沿って移動させるものとすることができる。
【0018】また、本発明のさらに他の態様であるコイ
ル形成方法は、前記のコイル用素材を用いる方法であっ
て、このコイル用素材の少なくともひとつの線部分を伸
開する伸開工程と、前記伸開された線部分を磁気コアの
対応する辺に沿うように当接させる巻き付け工程を含ん
でいる。そして、前記巻き付け工程において、前記磁気
コアに当接させる線部分が凸形状である線部分であると
きには、凸の側を前記磁気コアに向けて当接させ、前記
伸開工程と、前記巻き付け工程を交互に繰り返して、コ
イルを形成する。
【0019】また、さらに他のコイル形成方法は、前記
のコイル用素材を用いる方法であって、このコイル用素
材の前記第1線部分を、磁気コアの長辺に、当該第1線
部分の凸の側が前記磁気コアに向き、第1線部分全体が
前記磁極の辺に沿うように当接する第1工程と、前記コ
イル用素材の第2部分を、前記磁極のモータ軸に直交す
る辺に沿うように当接する第2工程とを含んでいる。そ
して、前記第1および第2工程を交互に繰り返して、モ
ータコアに巻回し、コイルを形成する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)を、図面に従って説明する。
【0021】第1実施形態 図1には、第1実施形態のコイル用素材の製造装置の概
略構成が示されている。導線10は、図中右方向から、
図示しないリールより繰り出され、断面変形装置12に
送られる。導線10の断面形状は、リールに巻かれてい
る時点では円形であり、断面変形装置12によって所定
の形状に変形される。また、導線10の表面は、絶縁被
膜が形成されている。断面変形装置12は、横ローラ1
4と縦ローラ16を含み、横ローラ14は導線10を紙
面の上下方向より押圧し、縦ローラ16は紙面を貫く方
向より押圧して、導線10の断面形状をコイルに適した
形状に変形させる。変形後の形状は、略四辺形であるが
詳細については後述する。また、変形後の所望の形状を
得るために、二つのローラ14,16の押圧方向を変更
することができるように、ローラ14,16の向きを変
える機構を設けることもできる。
【0022】断面形状の変形が終了した導線10は、成
形前焼鈍装置18に送られる。断面変形された導線10
は、この変形により加工硬化しており、このままでは、
以降の変形を行えない場合もある。また、以降の工程に
おいて、容易に変形を行うためにも、この段階で焼きな
ましておくことが好ましい。成形前焼鈍装置18では、
導線10を一旦所定温度まで加熱した後、徐々に冷却す
ることによって焼きなましが行われる。なお、断面の変
形量が比較的小さく、加工硬化がそれほどではない場合
には、この成形前焼鈍工程を省略することができる。
【0023】断面変形および焼鈍が終了した後、導線1
0は素材成形装置20に送られる。素材成形装置20
は、発生する磁束に直交する断面の形状が略長方形の磁
気コアに巻き付けられるコイル用素材を所定の形状に成
形する装置である。素材成形装置20は、回転するテー
ブル22と、テーブル22に載置され、これとともに回
転する巻型24を含んでいる。巻型24の形状は回転対
称であり、その対称軸がテーブル22の回転軸に一致し
て配置されている。特に、本実施形態の巻型24は、図
示するように足が4本の略星形である。さらに詳述すれ
ば、星形の足の先端は、短い直線で形成される第2線部
分26であり、この第2線部分26を結ぶ、星形の足の
股にあたる曲線部分が第1線部分28である。第2線部
分26の長さは、当該導線10により形成されるコイル
の短辺の長さに相当している。また、第1線部分28
は、巻型24に凹部を形成するように湾曲する略円弧で
あり、この円弧長は、当該導線10により形成されるコ
イルの長辺の長さに相当している。そして、第1および
第2線部分28,26は各々4つ存在する。なお、第2
線部分26の両端には、ここで屈曲される導線10の絶
縁被膜が破壊されない程度の角円弧部30が設けられて
いる。また、巻型24は、外形の大きい第1巻き付け部
32と、小さい第2巻き付け部34の段付き形状となっ
ている(詳細は後述する)。段付き形状は、磁気コアに
2重に導線10を巻き付けることに対応している。すな
わち、導線10が後に磁気コアに巻き付けられる際に、
第2巻き付け部34に巻き付けられた部分がまず磁気コ
アに巻き付けられ、この上から第1巻き付け部32に巻
き付けられた部分が巻き付けられる。
【0024】テーブル22には、さらに押圧ローラ36
を支持したローラキャリア38が配置されている。ロー
ラキャリア38は、テーブル22に対して図の紙面を貫
く方向に摺動可能で、その軸回りに回動可能に支持され
たキャリア軸40と、キャリア軸40の端部に固定され
たキャリアアーム42を含んでいる。このキャリア軸4
0の位置は、その回動軸が前述の巻型24の第1線部分
28の円弧の中心に一致するように配置されている。キ
ャリアアーム42の先端には、3個の押圧ローラ36が
回動可能に支持されている。また、キャリア軸40は、
図示しない駆動機構によって回転駆動され、これによっ
てキャリア軸40が、その軸回りに回転すると、キャリ
アアーム42が旋回する。前述のように、テーブル22
は回転するので、この回転によってローラキャリア38
は公転し、前記の駆動機構によって自転する。また、押
圧ローラ36は、キャリア軸40の回転によって、この
キャリア軸40回りに公転する。以上のローラキャリア
38は、巻型24の第1線部分に対応して4つ備えられ
ている。
【0025】巻型24の星形の足の先端には、導線10
の先端を固定するためのブラケット44が配置されてい
る。また、テーブル22とは独立して、ハンマ46が設
けられている。ハンマ46は、図1に示す位置から巻型
24に向けて進出可能であり、巻型24の第1線部分に
位置する導線10を打撃して、導線10の膨らみを除去
する。
【0026】図2には、ローラキャリア38の詳細が示
されている。図2は、図1において側方より見たローラ
キャリア38、押圧ローラ36および巻型24の一部の
断面図である。テーブル22には、アウタスリーブ48
がその円筒軸とテーブルの載置面が略直交するように固
定配置されている。アウタスリーブ48の内側には、イ
ンナスリーブ50がベアリングを介して支持され、アウ
タスリーブ48に対して回動可能となっている。また、
二つのスリーブ48,50は、同軸に配置される。イン
ナスリーブ50の外周には、ギア52が設けられ、図示
しない駆動機構からの駆動力を受け、これによってイン
ナスリーブ50が回転駆動される。インナスリーブ50
の内周には、内周にスプラインが刻設されたスプライン
スリーブ54がキー56によって固定され、よって二つ
のスリーブ50,54は一体となって回動する。
【0027】スプラインスリーブ54のスプラインに
は、キャリア軸40の外周に刻設されたスプラインが噛
み合っている。したがって、キャリア軸40は、スプラ
インスリーブ54に対して、これらの共通する軸回りの
回転については規制され、軸方向の摺動は可能となって
いる。キャリア軸40の先端には、前述したようにキャ
リアアーム42が固定されており、このキャリアアーム
42の先端には、キャリア軸40と平行にローラ軸58
が固定されている。押圧ローラ36は、このローラ軸5
8に回動可能に支持されている。よって、ギア52が駆
動力を受けてインナスリーブ50が回転すると、キャリ
アアーム42が旋回し、押圧ローラ36がキャリア軸4
0回りに回転する。なお、押圧ローラ36も、巻型24
の段付き形状に対応して、2段の段付き形状となってい
る。
【0028】キャリアアーム42には、ベアリングを介
して摺動フォーク60が結合されており、摺動フォーク
60には摺動ロッド62が固定されている。摺動ロッド
62は、キャリア軸40と平行に配置され、アウタスリ
ーブ48に一体に設けられたガイド64のガイド穴66
内を貫通し、このガイド穴66に沿って摺動可能となっ
ている。摺動ロッド62の下端には、ばね座68が設け
られ、このばね座68とガイド64の間に、摺動ロッド
62を図中下方に付勢するばね70が配置されている。
摺動ロッド62の下端には、さらに従動ローラ72が設
けられ、この従動ローラ72は、ばね70に付勢力によ
って常にレール74に接触している。レール74は、テ
ーブル22の下方に、図3に示すように環状に配置さ
れ、後述するように所定の角度範囲で回動する。また、
図2における上下方向に高さの異なる進出面76と退避
面78と、これらの結ぶ二つの斜面80を有している。
したがって、テーブル22の回転に伴って、従動ローラ
72は、レール74上を移動し、その高低に倣って上下
する。この従動ローラ72の上下運動に伴って、摺動ロ
ッド62と摺動フォーク60も上下し、さらにローラキ
ャリア38も上下する。
【0029】図4から図11には、巻型24に導線を巻
き付ける工程の詳細が示されている。これらの図におい
ては、図4に示すように、4つのローラキャリア38を
区別するために、左下のものから右回りに添え符号-1,-
2,-3,-4を付し、さらに巻型24の第2線部分26、第
1線部分28および押圧ローラ36にも同様に添え符号
を付す。また、図4に示すように、テーブル22の回転
中心で直交する二つの軸で4分割される領域を左下の領
域から左回りに領域A、領域B、領域C、領域Dとして
以下説明する。
【0030】まず、図4に示すように、導線10の先端
がブラケット44の先端に固定される。このときローラ
キャリア38-1の押圧ローラ36-1は、巻型24から離
れた位置にあり、導線10は巻型24から離れた位置に
張られている。そして、ローラキャリア38は、矢印Y
1の方向に回転駆動される。この回転駆動は、前述のよ
うに、図示しない駆動源からの駆動力がギア52に伝達
されることによって行われる。ローラキャリア38-1が
図5に示す位置、すなわち押圧ローラ36が巻型24の
第1線部分28-1に対向する位置まで回転すると、ロー
ラキャリア38-1の回転が停止する。このとき導線10
は、段付き形状の巻型24の外形の大きい第1巻き付け
部32に当接し、第2線部分26-1の曲線形状に倣った
形状に成形される。
【0031】次に、図5に示すように、巻型24の第1
線部分28-1と押圧ローラ36-1により導線10を挟ん
だ状態で、テーブル22が図中矢印Y2の方向に回転
し、ローラキャリア38-1が領域Bに達する。この状態
が図6に示されている。このとき、ローラキャリア38
-2は、領域Aに来ている。導線10は、第1線部分28
-1に続く第2線部分26-1にほぼ倣った状態となるが、
次の第2線部分26-2からは離れた位置に張られてい
る。そして、ローラキャリア38-1と同様に、ローラキ
ャリア38-2が回転し、押圧ローラ36-2により、第2
線部分26-2に導線10を倣わせる。この状態が図7に
示されている。
【0032】さらに、テーブル22が、矢印Y4の方向
に、ローラキャリア38-1が領域Cに達するまで回転す
る。このとき、ローラキャリア38-3が領域Aにあり、
先行するローラキャリア38-1,38-2と同様に回転し
て導線10を巻型24の第1線部分28-3に当接させ
る。さらに、このとき第2線部分26-1がハンマ46に
対向する位置となっている。ハンマ46は、図8に示す
後退位置から図9に示す進出位置へと進出し、第2線部
分26-1に巻かれた導線10を強打する。これによっ
て、この部分の導線10と巻型24の隙間をなくし、第
2線部分26-1と、これに隣りあう第1線部分28-1,
28-2との角部の導線10を確実に90度とする。ハン
マ46が退避した後、ローラキャリア38-1が図中の矢
印Y5の方向に回転し、図10に示す状態となる。
【0033】図10の状態から、さらにテーブル22が
矢印Y6の方向に回転するが、このときローラキャリア
38-1は、前述のレール74の斜面80に沿って図10
中紙面奥方向に移動する。このローラキャリア38の紙
面を貫く方向の動きについては、後述する。ローラキャ
リア38-1が領域Dに達し、図11に示す状態となる
と、ローラキャリア38-4が領域Aに入り、前回までと
同様、押圧ローラ36-4が導線10を巻型24の第1線
部分28-4に倣った形状に成形する。一方、第2線部分
26-2に対応する導線10を、前回と同様にハンマ46
によって強打する。このとき、領域Cにあるローラキャ
リア38-2が矢印Y7の方向に回転し、導線10の押圧
を解く。
【0034】さらに、テーブル22が矢印Y8の方向に
回転する。このとき、ローラキャリア38-1は、図の紙
面の奥方向に移動しているので、導線10をくぐって領
域Aに戻る。以上を所定回数繰り返すことによって、導
線10が巻型24に、この巻型24の形状に倣って所定
回数巻回される。なお、巻型24の外形の大きい第1巻
き付け部分32に巻き付けた後、第2巻き付け部分34
に巻き付けられる。
【0035】図12は、ローラキャリア38の軸方向の
移動について説明するための図であり、環状のレール7
4を平面上に展開して示している。ローラキャリア38
が領域Aの中央部にある時には、従動ローラ72はレー
ル74の進出面76にあり、押圧ローラ36が巻型24
に対向する位置となる。テーブル22の回転に伴って、
従動ローラ72はレール74上を移動し、領域Cの中央
部までは、進出面76上にある。この状態が図13に示
されている。そして、従動ローラ72は、領域Cの後半
に設けられている斜面80を下ると退避面78に当接
し、押圧ローラ36は巻型24より低い位置となり、こ
の位置は、巻き付けられる前の導線10と干渉しない退
避位置である。図13の状態からテーブル22が約50
度回転して図14の状態になると、従動ローラ72が退
避面78の終端点に達し、上りの斜面80に当接する。
この状態でテーブル22をさらに回転させると、従動ロ
ーラ72にレールの斜面80が押されてともに回転し、
約40度回転して、図15の状態となる。また、図12
にはこのときのレール74の位置が破線で示されてい
る。ここでレール74の回転範囲が終了し、レール74
が元の位置すなわち図13に示す位置まで逆転駆動され
る。これによって、従動ローラ72は、その位置で斜面
80を上り図16の状態となったとき、進出面76上に
来る。なお、ばね70は、従動ローラ72、すなわち摺
動ロッド62やローラキャリア38の上下の動きを確実
なものとするために、従動ローラ72が常にレール74
に当接するように付勢力を与えている。
【0036】以上のように、テーブル22の回転によっ
て、領域Aに来た押圧ローラ36と巻型24の第1線部
分28で、導線10を挟んで成形し、ハンマ46に対向
する位置に来た第2線部分26に巻かれた導線10をハ
ンマ46で打ち、領域Cで押圧ローラ36を退避させ、
領域Aにおいて押圧ローラ36を再び進出させる、とい
う動作を4組の押圧ローラ36ごとに行い、これを所定
回数繰り返す。
【0037】このようにして、巻型24に巻かれた導線
10を巻型から外すと、図17に示す巻型24に倣った
形状に形成されたコイル用素材82が得られる。星形に
成形後、成形によって弱くなった導線10の絶縁被膜の
絶縁耐力確保のために、焼鈍炉84にて焼なましを行
う。焼きなましによる加熱により歪んで分子間結合力が
弱くなった絶縁被膜の分子間結合力が回復する。なお、
成形の際の加工硬化を打ち消すために成形後焼鈍炉84
にてより高温長時間の焼きなましを行い、以後の工程に
おける加工性を確保することも好ましい。コイル用素材
82は、巻型24とほぼ同形の4つの足を持つ星形とな
る。星形の足の先端部分、およびこれを結ぶ股の部分の
名称については、巻型のそれと対応して、第1線部分8
8、第2線部分86と以後称する。コイル用素材82
は、図示するように、全体として閉じた略星形の形状と
なり、第1線部分88は、閉じた形状の内側に向けて凸
の形状となっている。なお、本実施形態においては、巻
型24が段付き形状であるため、これに対応してコイル
用素材82も外側の部分と内側の部分が存在する。
【0038】図18から図22には、前述のように作成
されたコイル用素材82を、磁気コア90に巻回し、コ
イルを形成する工程が示されている。なお、これらの図
においては、巻型の段付き形状に対応した外側と内側の
部分の区別を特にしないで説明する。磁気コア90の磁
束発生方向に直交する断面の形状は、短辺92と長辺9
4を有する長方形である。まず、図18に示すように、
この磁気コア90の短辺92にコイル用素材82の第2
線部分86を合わせる。そして、コイル用素材90の一
端を図中矢印のように伸ばして、コイル用素材の第1線
部分88を磁気コアの長辺94に当接させる。この状態
が図19である。
【0039】次に、コイル用素材の4つある第1線部分
88のうち図19中左下のものの導線1本を、図のよう
に伸ばしつつ、磁気コア90の左側の長辺94に下方よ
り当接させていく。図20、図21に示すように図中下
方から順次当接させていき、図22に示す状態となる。
これによってコイルの一巻きが終了する。これを順次繰
り返して、磁気コア90にコイル用素材を巻き付けてコ
イルが完成する。
【0040】このコイルは、磁気コア90の長辺94
に、そりの与えられた第1線部分88をその凸の側を磁
気コア90側に向けた状態で、そりを伸ばしつつ当接さ
せて形成されている。したがって、導線自身の弾性によ
って磁気コア90に自らが密着するようになり、コイル
が長辺の中間で膨らむことがない。また、コイル用素材
の第2線部分86をハンマ46で打ち、この部分の膨ら
みも除去しているので、いわゆるコイルエンド部分の膨
らみも少なくなりモータの軸方向の長さも抑制される。
【0041】図23から図26には、磁気コア90に巻
かれたコイルの断面形状の例が示されている。各図に
は、一つの磁気コア90の半分が記載されており、図示
されない反対側は、図示されたものと略対称となってい
る。このようにコイルが形成された磁気コア90を複数
個円環状に配置することで、モータのステータコアを形
成することができる。図23と図24は、導線10を2
重に巻き付けてコイルを形成した例である。図25は、
磁気コアのコイルが納まる部分であるスロットの高さに
ほぼ匹敵する程度に導線10を変形させて、これを1回
ずつ重ねて巻き付けた例である。図26は、巻付けは1
重にしてスロットの底部から順に巻き付けた例である。
これらの図に示される導線の断面形状となるように、断
面変形装置12があらかじめ断面変形を行っている。な
お、コイルエンド部となるコイル用素材82の第2線部
分86の断面は、導線10の基の形状である円形断面の
ままとし、屈曲などによる絶縁破壊を起こしにくくして
いる。
【0042】なお、本実施形態において、巻型24は、
足が4本の略星形としたが、足の本数が他の本数、たと
えば3本であってもよい。
【0043】第2実施形態 図27には、本発明にかかる第2実施形態のコイル用素
材の製造装置の概略構成が示されている。本実施形態
は、第1実施形態に対して断面変形装置112のみ異な
るものであり、その他の構成については同一の符号を付
し、その説明を省略する。本実施形態の断面変形装置1
12は、プレスにより導線10の断面変形させるもので
あって、導線10を紙面の上下方向より挟持、押圧する
横プレス型114と、紙面を貫く方向より挟持、押圧す
る縦プレス型116を備えている。これらのプレス型1
14,116によって導線10の断面変形を行う。
【0044】第3実施形態 図28から図32は、本発明にかかる第3実施形態を説
明するための図である。本実施形態においては、押圧ロ
ーラによっても導線10の断面形状を変形させる。その
他の構成については、第1実施形態または第2実施形態
のものと同様であるので、説明を省略する。
【0045】図28に示すように、押圧ローラ136お
よび巻型124は、4段の段付き形状となっており、そ
の押圧面もやや斜めとなっている。図29に示すように
コイル用素材の各線部分の導線を区別するために、導線
の符号10の後に添え符号 -1〜 -16を付して説明す
る。図29に示すように左上の第1線部分が導線10-
1,10-5,10-9,10-13などとなっている。これ
を、前述したように磁気コア90に巻回すると、図30
に示されるようになる。この図のように、導線10-1〜
10-16は、平行四辺形に類似する形状となっている。
【0046】また、図31に示すような、押圧ローラ2
36および巻型224を採用することもできる。これら
によって作成されたコイル用素材を巻回すると図32に
示されるようになる。
【0047】押圧ローラ136,236による断面形状
の変形は、第1実施形態または第2実施形態の断面変形
装置12,112の変形の後、さらに行っても良く、ま
た断面変形装置12,112の縦ローラ16、縦プレス
型116のみで変形された後、行っても良い。これら断
面変形にかかる装置および断面形状の選択は、コイルの
占積率や巻やすさ、断面変形の容易さなどを考慮して適
宜設定することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコイル用素材の製造装置の第1実施
形態の概略構成図である。
【図2】 本実施形態のローラキャリア38およびこれ
の周囲の構成の詳細図である。
【図3】 本実施形態のローラキャリア38の軸方向移
動にかかる構成の詳細図である。
【図4】 本実施形態の動作、特に導線10を巻型24
に巻き付ける動作の説明図である。
【図5】 本実施形態の動作、特に導線10を巻型24
に巻き付ける動作の説明図である。
【図6】 本実施形態の動作、特に導線10を巻型24
に巻き付ける動作の説明図である。
【図7】 本実施形態の動作、特に導線10を巻型24
に巻き付ける動作の説明図である。
【図8】 本実施形態の動作、特に導線10を巻型24
に巻き付ける動作の説明図である。
【図9】 本実施形態の動作、特に導線10を巻型24
に巻き付ける動作の説明図である。
【図10】 本実施形態の動作、特に導線10を巻型2
4に巻き付ける動作の説明図である。
【図11】 本実施形態の動作、特に導線10を巻型2
4に巻き付ける動作の説明図である。
【図12】 本実施形態の動作、特にローラキャリアの
軸方向の移動動作の説明図である。
【図13】 本実施形態の動作、特にローラキャリアの
軸方向の移動動作の説明図である。
【図14】 本実施形態の動作、特にローラキャリアの
軸方向の移動動作の説明図である。
【図15】 本実施形態の動作、特にローラキャリアの
軸方向の移動動作の説明図である。
【図16】 本実施形態の動作、特にローラキャリアの
軸方向の移動動作の説明図である。
【図17】 本発明の実施形態であるコイル用素材82
の形状を示す図である。
【図18】 本実施形態のコイル用素材82を磁気コア
90に巻き付ける動作の説明図である。
【図19】 本実施形態のコイル用素材82を磁気コア
90に巻き付ける動作の説明図である。
【図20】 本実施形態のコイル用素材82を磁気コア
90に巻き付ける動作の説明図である。
【図21】 本実施形態のコイル用素材82を磁気コア
90に巻き付ける動作の説明図である。
【図22】 本実施形態のコイル用素材82を磁気コア
90に巻き付ける動作の説明図である。
【図23】 導線の断面形状の例を示す図である。
【図24】 導線の断面形状の例を示す図である。
【図25】 導線の断面形状の例を示す図である。
【図26】 導線の断面形状の例を示す図である。
【図27】 本発明のコイル用素材の製造装置の第2実
施形態の概略構成図である。
【図28】 本発明のコイル用素材の製造装置の第3実
施形態を説明するための図である。
【図29】 本発明のコイル用素材の製造装置の第3実
施形態を説明するための図である。
【図30】 本発明のコイル用素材の製造装置の第3実
施形態を説明するための図である。
【図31】 本発明のコイル用素材の製造装置の第3実
施形態を説明するための図である。
【図32】 本発明のコイル用素材の製造装置の第3実
施形態を説明するための図である。
【符号の説明】
10 導線、12,112 断面変形装置、18 成形
前焼鈍装置、20 素材成形装置、22 テーブル、2
4,124,224 巻型、26 第2線部分、28
第1線部分、36,136,236 押圧ローラ、38
ローラキャリア、40 キャリア軸、42 キャリア
アーム、46 ハンマ、72 従動ローラ、74 レー
ル、76 進出面、78 退避面、80 斜面、82
コイル用素材、84 成形後焼鈍炉、86 第2線部
分、88 第1線部分、90 磁気コア。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発生する磁束に略直交する断面が多角形
    である磁気コアに巻き付けられてコイルを形成するコイ
    ル用素材であって、当該コイル用素材は、導線を所定形
    状に巻き重ねて形成されたものであり、 前記所定形状は、 前記コイルの各辺の長さに各々略等しい長さの線部分
    が、前記コイルにおける各辺の配列順と同様に配列さ
    れ、前記多角形の辺の数より多い部分を有する、全体と
    して閉じた形状であり、少なくとも前記コイルの最も長
    い辺に対応する前記線部分は、前記所定形状の内側に凸
    となる形状である、コイル用素材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコイル用素材であっ
    て、 前記磁気コアの断面は略長方形であり、 前記所定形状は、前記磁気コアの長辺に対応する第1線
    部分と、短辺に対応する第2線部分とが交互に配置され
    たものであり、 前記第1線部分と前記第2線部分の数は3以上かつ同数
    であり、第1線部分が内側に凸の形状である、コイル用
    素材。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のコイル用素材であっ
    て、少なくとも前記第1線部分の導線の断面形状は、コ
    イルに形成されたときに、前記導線の隙間が、導線の断
    面形状が円形であった場合より、少なくなる形状であ
    る、コイル用素材。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のコイル用素材であっ
    て、前記導線の断面形状が、巻き付けの回数ごとに異な
    る、コイル用素材。
  5. 【請求項5】 発生する磁束に直交する断面が多角形の
    磁気コアに巻き付けられコイルを形成する導線を所定形
    状に成形したコイル用素材を得るコイル用素材の製造装
    置であって、 前記導線を前記所定形状に成形するために導線が巻き付
    けられる巻型であって、当該巻型の断面形状は、前記コ
    イルの各辺の長さに各々略等しい長さの線部分が、前記
    コイルにおける各辺の配列順と同様に配列され、前記多
    角形の辺の数より多い線部分を有し、少なくとも前記コ
    イルの最も長い辺に対応する前記線部分は、凹となる形
    状である、巻型と、 前記導線を前記巻型に、当該巻型の形状に倣って巻き付
    け、コイル用素材を得る成形手段と、を有するコイル用
    素材の製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のコイル用素材の製造装
    置であって、前記磁気コアの断面形状が略長方形であ
    り、前記巻型の形状が、前記磁気コアの長辺に対応する
    第1線部分と短辺に対応する第2線部分を交互に配置し
    たものであり、前記第1および第2線部分の数が3以上
    で、かつ同数であり、前記第1線部分が凹となる形状で
    ある、コイル用素材の製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のコイル用素材の製造装
    置であって、さらに前記巻型の第1線部分に対応する前
    記導線の断面形状を、前記コイル用素材をコイルに成形
    したときに、前記導線の隙間が、導線の断面形状が円形
    であった場合より少なくなる形状となるよう、変形させ
    る断面変形手段を有する、コイル用素材の製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のコイル用素材の製造装
    置であって、 前記断面変形手段は、少なくとも、前記導線が前記巻型
    に巻き付けられる以前に前記断面形状の変形を行う手段
    を含む、コイル用素材の製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載のコイル用素材
    の製造装置であって、前記断面変形手段は、前記導線の
    巻き付け位置および巻き付け回数に応じて、当該導線の
    断面形状を変更するための断面形状変更手段を有する、
    コイル用素材の製造装置。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載のコイル用素材の製造
    装置であって、前記断面変形手段は前記成形手段を含
    み、当該成形手段により、前記導線を前記巻型に巻き付
    ける際に、当該導線を巻型に押圧することによって当該
    導線の断面形状を変形させる、コイル用素材の製造装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のコイル用素材の製
    造装置であって、前記断面変形手段は、前記導線の巻き
    付け位置および巻き付け回数に応じて、当該導線の断面
    形状を変更するための断面形状変更手段を有し、当該断
    面形状変更手段は、前記導線を巻型に押圧する成形手段
    の押圧面と巻型の間隔を前記巻き付け位置巻き付け回数
    に応じて変化させるものである、コイル用素材の製造装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項6から11のいずれかに記載の
    コイル用素材の製造装置であって、前記第2線部分は略
    直線であり、当該第2線部分に巻き付けられた導線を、
    略鉛直方向から打撃する打撃手段を有する、コイル用素
    材の製造装置。
  13. 【請求項13】 請求項5から12のいずれかに記載の
    コイル用素材の製造装置であって、 前記成形手段は、前記巻型の凹形状を有する線部分ごと
    に少なくともひとつ配置されたローラを含み、 さらに、前記ローラと前記巻型を載置し、繰り出されて
    くる前記導線に対して回転するテーブルと、 繰り出されてくる前記導線と前記ローラが干渉しないよ
    うに、前記ローラを退避させる退避手段と、を有する、
    コイル用素材の製造装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のコイル用素材の製
    造装置であって、前記ローラはキャリアに支持され、前
    記巻型の凹形状を有する線部分は略円弧であり、前記キ
    ャリアは前記第1部分の略円弧の形成する平面に直交
    し、当該略円弧の中心を通る軸の回りに回動可能で、こ
    の回動により前記ローラを旋回させ、前記凹形状の線部
    分に沿って移動させる、コイル用素材の製造装置。
  15. 【請求項15】 請求項1から4のいずれかに記載のコ
    イル用素材の少なくともひとつの線部分を伸開する伸開
    工程と、 前記伸開された線部分を磁気コアの対応する辺に沿うよ
    うに当接させる巻き付け工程と、を含み、 前記巻き付け工程において、前記磁気コアに当接させる
    線部分が凸形状である線部分であるときには、凸の側を
    前記磁気コアに向けて当接させ、 前記伸開工程と、前記巻き付け工程を交互に繰り返し
    て、コイルを形成する、コイル形成方法。
  16. 【請求項16】 請求項2から4のいずれかに記載のコ
    イル用素材の前記第1線部分を、磁気コアの長辺に、当
    該第1線部分の凸の側が前記磁気コアに向き、第1線部
    分全体が前記磁極の辺に沿うように当接する第1工程
    と、 前記コイル用素材の第2部分を、前記磁極のモータ軸に
    直交する辺に沿うように当接する第2工程と、を含み、
    前記第1および第2工程を交互に繰り返して、モータコ
    アに巻回し、コイルを形成するコイル形成方法。
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