JP2016149854A - ステータコアのスキュー矯正装置及びスキュー矯正方法 - Google Patents

ステータコアのスキュー矯正装置及びスキュー矯正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】各スロットへの電気導体の挿通やその先端部の円周方向への捻り曲げにより生じたステータコアの円周方向のスキューを容易に矯正できるステータコアのスキュー矯正装置及びスキュー矯正方法を提供すること。【解決手段】外方に突出する複数の突出部21を外周に有する鋼板20を、突出部21が積層方向に並ぶように複数枚積層した略円環状のステータコア2の円周方向のスキューを矯正するステータコア2のスキュー矯正装置10であって、複数の突出部21が並んで形成された突起5を外方から支持可能な支持部材71と、支持部材71を径方向内側に向けて押圧する第1押圧機構72と、支持部材71を押圧することで突起5を外方から支持した状態で、回動軸731により円周方向のスキューが矯正される方向に支持部材71を回動させることで円周方向のスキューを矯正する回動機構73と、を備えるステータコア2のスキュー矯正装置10である。【選択図】図5

Description

本発明は、ステータコアのスキュー矯正装置及びスキュー矯正方法に関する。
従来、ステータとロータとを備える電動機や発電機等の回転電機が知られている。回転電機のステータは、通常、次のようにして製造される。
先ず、複数の電気導体を束ねて略U字状に成形したコイル要素を複数作製する。次いで、作製した複数のコイル要素を円周方向に重ねながら円環状に整列させ、この状態で、各電気導体の先端部をステータコアに円環状に並設された各スロットに挿通する。次いで、例えば従来公知の捻り曲げ装置により、各スロットから突出した複数の電気導体の先端部を円周方向に捻り曲げる(例えば、特許文献1参照)。その後、隣接する先端部同士を接合することにより、回転電機のステータが製造される。
特開2014−217227号公報
ところでステータコアは、通常、外方に突出する複数の突出部を外周に有する鋼板等の薄板を、複数枚積層することにより形成される。突出部には締結孔が形成され、かかる締結孔に締結部材が挿通されて仮止めされた状態(位置ずれが生じ得る状態)で、各スロットへの電気導体の挿通やその先端部の円周方向への捻り曲げが行われる。そのため、積層された薄板が円周方向に位置ずれする積層ずれ(以下、スキューともいう。)が生じ、かかるスキューを容易に矯正できるスキュー矯正装置及びスキュー矯正方法の開発が望まれる。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、各スロットへの電気導体の挿通やその先端部の円周方向への捻り曲げにより生じたステータコアの円周方向のスキューを容易に矯正できるステータコアのスキュー矯正装置及びスキュー矯正方法を提供することにある。
(1)外方に突出する複数の突出部(例えば、後述の突出部21)を外周に有する薄板(例えば、後述の鋼板20)を、前記突出部が積層方向に並ぶように複数枚積層して形成された略円環状のステータコアにおける円周方向の積層ずれを矯正するステータコア(例えば、後述のステータコア2)のスキュー矯正装置(例えば、後述のスキュー矯正装置10)であって、前記複数の突出部が並んで形成された前記ステータコアの突起(例えば、後述の突起5)を外方から支持可能な支持部材(例えば、後述の支持部材71)と、前記支持部材を前記ステータコアの径方向内側に向けて押圧する第1押圧手段(例えば、後述の第1押圧機構72)と、前記第1押圧手段により前記支持部材を押圧することで前記突起を外方から支持した状態で、前記径方向を回動軸(例えば、後述の回動軸731)として前記円周方向の積層ずれが矯正される方向に前記支持部材を回動させることで、前記円周方向の積層ずれを矯正する回動手段(例えば、後述の回動機構73)と、を備えるステータコアのスキュー矯正装置を提供する。
(1)の発明に係るステータコアのスキュー矯正装置では、複数の突出部が並んで形成されたステータコアの突起を外方から支持可能な支持部材と、この支持部材をステータコアの径方向内側に向けて押圧する第1押圧手段を設ける。また、第1押圧手段により支持部材を押圧することで突起を外方から支持した状態で、径方向を回動軸として円周方向の積層ずれが矯正される方向に支持部材を回動させることで、円周方向の積層ずれを矯正する回動手段を設ける。これにより、例えばステータコアに特別な加工等を施すことなく、各スロットへの電気導体の挿通やその先端部の円周方向への捻り曲げにより生じたステータコアの円周方向のスキューを容易に矯正できる。
(2)(1)の発明において、前記突起は、前記ステータコアの中心軸(例えば、後述の中心軸X)に対して対称となる位置に少なくとも一対形成され、前記支持部材は、少なくとも前記一対の突起(例えば、後述の一対の突起5a,5b、一対の突起5c,5d)に対応した位置にそれぞれ配置されて前記一対の突起を支持することが好ましい。
(2)の発明に係るステータコアのスキュー矯正装置では、ステータコアの中心軸に対して対称となる位置に少なくとも一対形成された突起に対応して、支持部材をそれぞれ配置する。これにより、ステータコアの中心軸に対して対称となる位置に形成された一対の突起を介して円周方向のスキューを矯正できるため、より容易にスキューを矯正できる。
(3)(1)又は(2)の発明において、前記積層方向上側に設けられた上側部材(例えば、後述の上側部材811)と、前記積層方向下側に設けられた下側部材(例えば、後述の下側部材812)とから構成され、これら部材により前記支持部材が配置されていない前記突起を外方から支持する位置決め部材(例えば、後述の位置決め部材81)と、前記上側部材及び前記下側部材をそれぞれ個別に前記径方向内側に押圧する第2押圧手段(例えば、後述の第2押圧機構82)と、前記第2押圧手段により押圧された上側部材が前記突起に当接して停止した位置と、前記第2押圧手段により押圧された下側部材が前記突起に当接して停止した位置との前記径方向の距離(例えば、後述の距離D)を計測する計測手段(例えば、後述の計測部83)と、前記計測手段により計測された距離に応じて、前記円周方向の積層ずれ量を算出して取得するずれ量取得手段(例えば、後述の制御装置13)と、をさらに備えることが好ましい。
(3)の発明に係るステータコアのスキュー矯正装置では、支持部材が配置されていない突起の少なくとも1つを上側部材と下側部材により外方から支持する位置決め部材と、これら上側部材及び下側部材をそれぞれ個別に径方向内側に押圧する第2押圧手段を設ける。また、押圧された上側部材が突起に当接して停止した位置と、押圧された下側部材が突起に当接して停止した位置との径方向の距離を計測する計測手段と、計測された距離に応じて円周方向の積層ずれ量を算出して取得するずれ量取得手段を設ける。
ここで、押圧された上側部材が突起に当接して停止した位置と、押圧された下側部材が突起に当接して停止した位置との径方向の距離は、円周方向の積層ずれ量(スキュー量)に相関があることから、かかる距離を計測することでスキュー量を取得できる。
これにより、例えば矯正前にスキュー量を取得することで、取得したスキュー量に応じて回動手段の回動量を設定できる。また、矯正の最中にスキュー量を取得することで、スキュー量を確認しながらスキューの矯正を実行できる。さらには、矯正後にスキュー量を取得することで、スキューが解消されたか否かを確認できる。
(4)外方に突出する複数の突出部を外周に有する薄板を、前記突出部が積層方向に並ぶように複数枚積層して形成された略円環状のステータコアにおける円周方向の積層ずれを矯正するステータコアのスキュー矯正方法であって、前記複数の突出部が並んで形成された前記ステータコアの突起の少なくとも1つに対して、前記ステータコアの径方向内側に向けて支持部材を押圧することで、前記突起を外方から支持する支持工程と、前記径方向を回動軸として前記円周方向の積層ずれが矯正される方向に前記支持部材を回動させることで、前記円周方向の積層ずれを矯正する矯正工程と、を有するステータコアのスキュー矯正方法を提供する。
(4)の発明に係るステータコアのスキュー矯正方法によれば、(1)の発明に係るステータコアのスキュー矯正装置と同様の効果が奏される。
(5)(4)の発明において、前記突起は、前記ステータコアの中心軸に対して対称となる位置に少なくとも一対形成され、前記支持工程は、前記支持部材を少なくとも前記一対の突起に対応した位置にそれぞれ配置して前記一対の突起を支持することが好ましい。
(5)の発明に係るステータコアのスキュー矯正方法によれば、(2)の発明に係るステータコアのスキュー矯正装置と同様の効果が奏される。
(6)(4)又は(5)の発明において、前記矯正工程の前、前記矯正工程の最中及び前記矯正工程の後の少なくともいずれかにおいて、前記円周方向の積層ずれ量を取得するずれ量取得工程をさらに有することが好ましい。
(6)の発明に係るステータコアのスキュー矯正方法によれば、(3)の発明に係るステータコアのスキュー矯正装置と同様の効果が奏される。
本発明によれば、各スロットへの電気導体の挿通やその先端部の円周方向への捻り曲げにより生じたステータコアの円周方向のスキューを容易に矯正できるステータコアのスキュー矯正装置及びスキュー矯正方法を提供できる。
ステータの分解斜視図である。 ステータの平面図である。 複数の電気導体の先端部を示す斜視図である。 ステータの側面図である。 第1実施形態に係るステータコアのスキュー矯正装置の平面図である。 第1実施形態に係る矯正装置の側面図である。 第1実施形態に係る矯正装置の背面図である。 第1実施形態に係るフローティング機構のフローティング状態を示す模式図である。 第1実施形態に係るフローティング機構の非フローティング状態を示す模式図である。 位置決め部材の停止位置とスキュー量との関係を示す図である。 距離D(ストローク量の差分)とスキュー量との関係を示す図である。 第2実施形態に係るステータコアのスキュー矯正装置の平面図である。 第2実施形態に係る矯正装置の背面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。また、以下の説明では、電気導体の頂部が配置される側を上側とする。
[第1実施形態]
本実施形態に係るステータコアのスキュー矯正装置は、ステータコアの円周方向のスキューを矯正する装置である。より詳しくは、各スロットへの電気導体の挿通やその先端部の円周方向への捻り曲げにより生じたステータコアの円周方向のスキューを矯正する装置である。先ず、本実施形態に係るステータコアのスキュー矯正装置を説明する前に、本実施形態によりスキューの矯正が行われる回転電機のステータについて説明する。
図1は、ステータ1の分解斜視図である。また、図2は、ステータ1の平面図である。図2に示すように、以下では、各電気導体40の先端部41側をステータ1の上方とする。
これら図1及び図2に示すように、ステータ1は、略円環状に形成され、ステータコア2と、コイル3と、を含んで構成される。ステータ1の内側には、図示しないロータが回転自在に配置されることで、回転電機が構成される。
ステータコア2は、略円環状に形成される。ステータコア2には、回転軸(ステータコア2の中心軸)方向に貫通するスロット2aが円環状に複数設けられる。即ち、スロット2aは、ステータコア2の円周方向に等間隔ごとに複数設けられる。
各スロット2aは、ステータコア2の径方向断面形状がステータコア2の内周縁から径方向外側に向かって放射状に延びるように形成される。各スロット2aは、ステータコア2の内周面上に円周方向に等間隔ごとに形成された回転軸方向に延びるスリット2bに連通している。
また、ステータコア2は、外方に突出する6つの突出部21(21a〜21f)を外周に有する鋼板20を、複数枚積層することにより形成されている。これら6つの突出部21(21a〜21f)は、円周方向に等間隔で形成される。また、鋼板20は、突出部21(21a〜21f)が積層方向に並ぶように積層され、これによりステータコア2の外周には、外方に突出する6つの突起5(5a〜5f)が円周方向に等間隔で形成されている。
6つの突出部21(21a〜21f)にはそれぞれ締結孔22(22a〜22f)が形成されており、かかる締結孔22(22a〜22f)に図示しない締結部材が挿通されて締結されることで、ステータコア2が形成される。
コイル3は、複数の電気導体を束ねて略U字状に成形された複数のコイル要素4から構成される。複数のコイル要素4の頂部は、平面視略S字状に成形される。このコイル3は、次のようにして形成される。
先ず、図1に示すように、複数のコイル要素4を円周方向に重ねながら円環状に整列させた状態で、各電気導体40の先端部41を各スロット2aに挿通する。このとき、ステータコア2は、締結孔22(22a〜22f)に図示しない締結部材が挿通されて仮止めされた状態(位置ずれが生じ得る状態)である。次いで、各電気導体40の先端部41を円周方向に捻り曲げた後、隣接する先端部41同士をレーザ溶接する。これにより、コイル3が形成される。
各電気導体40の先端部41の捻り曲げについて、図3を参照してさらに詳しく説明する。ここで、図3は、複数の電気導体40の先端部41を示す斜視図である。
図3に示すように、各スロット2aに挿通されて各スロット2aから突出した複数の電気導体40の先端部41のうち、最も外側の先端部41を、円周方向の一方側(図3では右回り)に捻り曲げる。次いで、外側から2番目及び3番目の先端部41を、円周方向の他方側(図3では左回り)に捻り曲げる。次いで、外側から4番目及び5番目の先端部41を、円周方向の一方側(図3では右回り)に捻り曲げる。このようにして逆方向に交互に捻り曲げた後、最も内側の先端部41を、円周方向の一方側(図3では右回り)に捻り曲げる。そして最後に、各最先端部を回転軸方向に折り曲げる。
以上のようにして、複数の電気導体40の先端部41を捻り曲げた後、径方向に隣接する2本の電気導体40の先端部41同士をレーザ溶接することにより、コイル3が形成される。
ところで、ステータコア2には、上述した各スロット2aへの電気導体40の挿通やその先端部41の円周方向への捻り曲げにより、円周方向のスキューが発生する。ここで、図4は、ステータ1の側面図である。図4に示す例では、各鋼板20の突出部21が並んで形成された突起5が積層方向に対して傾斜しており、円周方向にスキューが発生していることが分かる。本実施形態に係るステータコア2のスキュー矯正装置は、この円周方向のスキューを矯正する。
図5は、本実施形態に係るステータコア2のスキュー矯正装置10の平面図である。図5に示すように、本実施形態に係るステータコア2のスキュー矯正装置10は、矯正装置11と、位置決め装置12と、制御装置13と、を含んで構成される。
矯正装置11は、ステータコア2の中心軸Xに対して対称となる位置に形成された一対の突起5a,5bと、同様にステータコア2の中心軸Xに対して対称となる位置に形成された一対の突起5c,5dに対応した各位置に4つ配置される。より詳しくは、4つの矯正装置11は、突起5a〜5dの径方向外側にそれぞれ配置される。
図5に示すように、矯正装置11は、支持部材71と、第1押圧機構72と、回動機構73と、フローティング機構74と、を備える。
ここで、図6は、矯正装置11の側面図である。また、図7は、矯正装置11の背面図である。ただし図7では、便宜上、後述する第1押圧機構72を省略して示している。
図6に示すように、ステータコア2を含んで構成されるステータ1は、各電気導体40の先端部41側を上方に向けて支持台6上に載置された状態で、スキュー矯正装置10によりステータコア2のスキューの矯正が行われる。
支持部材71は、矯正装置11の最もステータコア2側、即ち、後述する第1押圧機構72による押圧方向の先端側に設けられる。支持部材71は、ステータコア2側の先端側に、平面視V字状の溝711が上下方向(積層方向)に延設されたV字状ブロック材により構成される(図5参照)。支持部材71の上下方向の厚みは、ステータコア2の積層厚さと略同一である。支持部材71の基端側は、後述する押圧部材722に連結される。
これらにより、支持部材71は、後述する第1押圧機構72により径方向内側に押圧されてV字状の溝711が突起5の外周面に当接することで、突起5を外方から支持可能となっている。
第1押圧機構72は、基部721と、押圧部材722と、スライドレール723と、スライダ724と、シリンダ725と、ピストン726と、を備える。
基部721は、床F上に径方向に延設されたスライドレール723上を移動可能なスライダ724により支持される。
押圧部材722は、その先端側が上述の支持部材71に連結される。また、その基端側が、基部721に回動可能に支持された後述の回動軸731に連結される。
シリンダ725は、固定部725aを介して床F上に固定され、スライドレール723の延設方向に延設される。ピストン726は、このシリンダ725に摺動可能に収容される。ピストン726の先端は、連結部材727を介してスライダ724に連結される。
これらにより、第1押圧機構72は、支持部材71をステータコア2の径方向内側に向けて押圧可能となっている。
回動機構73は、回動軸731と、リンク部材732と、モータ733と、送りねじ部734と、を備える。
回動軸731は、径方向に延設され、基部721の上部内に回動可能に支持される。回動軸731の先端側は、押圧部材722を介して支持部材71に連結される。また、その基端側は、後述のリンク部材732に連結される。
リンク部材732は、長尺状の部材で構成され、その一端側が回動軸731に連結される。また、その他端側が後述の送りねじ部734に連結される。
モータ733は、基部721に支持される。モータ733の回転軸は、送りねじ部734に連結される。
送りねじ部734は、本体と、該本体内に収容されてその内面に螺合する送りねじにより構成される。この送りねじがモータ733の回転力を受けて回転すると、本体が回動軸731に略直交する略水平方向(図7の左右方向)に進退することで、リンク部材732を介して回動軸731が回動する。
従って、回動機構73は、第1押圧機構72により支持部材71を押圧することで突起5を外方から支持した状態で、円周方向のスキューが矯正される方向に支持部材71を回動させることにより、円周方向のスキューを矯正可能となっている。
フローティング機構74は、V溝ブロック741と、カムフロア742と、シリンダ部743と、を備える。
V溝ブロック741は、回動軸731に略直交する略水平方向(図7の左右方向)に延設され、その一端側(図7の左側)に回動軸731が連結される。また、その他端側(図7の右側)には、径方向から見てV字状の溝741aが形成される。
カムフロア742は、回動軸731に略直交する略水平方向(図7の左右方向)に延設され、その一端(図7の左側端)には略球状に形成されたカム742aを有する。また、その他端側(図7の右側)には後述するシリンダ部743が連結され、シリンダ部743が駆動することでカム742aがV溝ブロック741の溝741a内を進退する。
シリンダ部743は、図示しない連結部材により基部721に支持される。シリンダ部743は、シリンダと該シリンダ内を摺動するピストンを含んで構成され、かかるピストンの先端部にカムフロア742の他端側が連結される。
ここで、図8Aは、フローティング機構74のフローティング状態を示す模式図である。また、図8Bは、フローティング機構74の非フローティング状態を示す模式図である。
図8Aに示すように、シリンダ部743のピストンが回動軸731から離隔する方向に後退すると、矢印の通りカムフロア742がシリンダ部743側に移動する。このとき、カム742aがV溝ブロック741の溝741aの開口付近まで移動する。すると、溝741aの上下壁面とカム742aとの間に隙間が形成され、回動軸731に連結されたV溝ブロック741がその隙間分だけ回動可能となる。即ち、フローティング機構74がフローティング状態となる結果、回動軸731を介して支持部材71も回動軸731回りに上記隙間分だけ回動可能なフローティング状態となる。これにより、円周方向に位置ずれした突起5に対して支持部材71が倣うように回動し、突起5を支持部材71により確実に支持可能となっている。
一方、図8Bに示すように、シリンダ部743のピストンが回動軸731に近接する方向に前進すると、矢印の通りカムフロア742が回動軸731側に移動する。このとき、カム742aがV溝ブロック741の溝741aの上下壁面に当接するまで移動する。すると、溝741aの上下壁面に当接したカム742aによって、V溝ブロック741の回動が禁止される。即ち、フローティング機構74が非フローティング状態となる結果、支持部材71も回動軸731回りに回動不能な非フローティング状態となる。これにより、上述の回動機構73による回動によって支持部材71を回動させることで、突起5の円周方向のスキューを矯正可能となっている。
図5に戻って、位置決め装置12は、ステータコア2の中心軸Xに対して対称となる位置に形成された一対の突起5e,5fに対応した各位置に2つ配置される。より詳しくは、2つの位置決め装置12は、互いに同一の構成を有し、突起5e,5fの径方向外側にそれぞれ1つずつ配置される。
図5に示すように、位置決め装置12は、位置決め部材81と、第2押圧機構82と、計測部83と、を備える。
位置決め部材81は、位置決め装置12の最もステータコア2側、即ち、後述する第2押圧機構82による押圧方向の先端側に設けられる。位置決め部材81は、ステータコア2側の先端側に平面視V字状の溝810が上下方向(積層方向)に所定の厚さで形成されたV字状ブロック材により構成される。位置決め部材81の上下方向の厚みは、ステータコア2の積層厚さと略同一である。位置決め部材81の基端側は、後述する第2押圧機構82に連結される。
また、位置決め部材81は、上側に設けられた上側部材811と、下側に設けられた下側部材812とに2つに分割されて構成される。図5の平面図では、上側部材811のみが視認される。これら上側部材811及び下側部材812は、互いに同一のV字状のブロック形状を有し、後述する第2押圧機構82により、径方向内側に個別に押圧される。
これら上側部材811及び下側部材812は、第2押圧機構82により径方向内側に押圧されたときに、それぞれ、V字状の溝810が突起5の外周面に当接することで停止する。
第2押圧機構82は、上側部材811を径方向内側に押圧する第2上側押圧機構82aと、下側部材812を径方向内側に押圧する第2下側押圧機構とから構成される。即ち、第2押圧機構82は、上側部材811及び下側部材812を、それぞれ個別に径方向内側に押圧する。
なお、第2下側押圧機構は、第2上側押圧機構82aの下方に重なって配置されるため、図5の平面図では第2上側押圧機構82aのみが視認される。これら第2上側押圧機構82aと第2下側押圧機構は、同一の構成を有するため、以下では第2上側押圧機構82aの構成についてのみ、詳しく説明する。
図5に示すように、第2上側押圧機構82aは、回動軸821aと、偏芯カム822aと、ローラ823aと、モータ824aと、ベルト825aと、ガイドローラ826aと、を備える。
回動軸821aは、上下方向に延びて設けられる。回動軸821aは、モータ824aの回転軸に連結され、モータ824aの回転駆動により回動する。回動軸821aの外周面には、後述するベルト825aが係合している。
なお、回動軸821aは、図示しない第2下側押圧機構の回動軸には連動しておらず、これら回動軸は個別に回動するようになっている。
偏芯カム822aは、回動軸821aとともにモータ824aの回転軸に連結され、モータ824aの回転駆動により回動軸821aとともに回動する。偏芯カム822aの外周面には、ローラ823aが当接している。偏芯カム822aは、その円周方向に徐々に拡径する拡径部827aを有する。
なお、モータ824aは、2つの第2上側押圧機構82a,82aのうち一方(図5では右側)にのみ設けられている。2つの第2上側押圧機構82a,82aは、後述するベルト825aに係合して連動し、モータ824aの回転駆動力が第2上側押圧機構82a,82aの双方に伝達される構成となっているためである。これについては、図示しない2つの第2下側押圧機構においても、同様である。
ローラ823aは、上側部材811の基端側(径方向外側)に連結されている。ローラ823aは、上述したように偏芯カム822aの外周面に当接しており、偏芯カム822aの回動に連動して、図示しないスライドレール上を回転しながら径方向にスライド移動可能に設けられている。これにより、上側部材811も径方向にスライド移動可能となっている。
なお、上側部材811及び下側部材812の双方に、各部材の移動距離を計測する計測部83が設けられている。
ベルト825aは、1本の環状の無端ベルトにより構成される。ベルト825aは、回動軸821a,821aの各外周面に係合しており、7つのガイドローラ826aによりガイドされて配置されている。即ち、ベルト825aは、2つの回動軸821a,821aの各外周面に巻き掛けられて係合しており、これにより、これら2つの回動軸821a,821aは同期して同一方向に回動可能となっている。
以上の構成を備える2つの第2上側押圧機構82a,82aは、次のように動作する。なお、第2下側押圧機構も、この第2上側押圧機構82a,82aと同様に動作する。
先ず、モータ824aを駆動させる前の初期状態において、上側部材811,811は、突起5e,5fから径方向外側に離隔した位置に配置される。このとき、偏芯カム822a,822aは、各拡径部827a,827aがそれぞれローラ823a,823aに当接しない位置に配置される。即ち、初期状態では、偏芯カム822a,822aは各小径部がローラ823aに当接している。
次いで、モータ824aを駆動させ、一方(図5では右側)の回動軸821aを右回りに回動させる。すると、2つの回動軸821a,821aにはベルト825aが巻き掛けられて係合し互いに連動するため、これら回動軸821a,821aは同期して同一方向の右回りに回動する。即ち、2つの第2上側押圧機構82a,82aは、同期して同様に動作する。
具体的には、回動軸821a,821aが右回りに回動すると、これに連動して偏芯カム822a,822aも右回りに回動する。このとき、偏芯カム822a,822aの拡径部827a,827aが、それぞれローラ823a,823aに当接することで、各ローラ823a,823aは回転しながら径方向内側にスライド移動する。すると、ローラ823a,823aに連結された上側部材811,811も、径方向内側にスライド移動する。その結果、V字状の溝810,810が突起5e,5fの外周面に当接し、突起5e,5fを径方向内側に押圧する。ここで、図5は、溝810,810が突起5e,5fを径方向内側に押圧している状態を示している。
このように、第2上側押圧機構82a,82aは、上側部材811,811の溝810,810により、突起5e,5fを同期して径方向内側に押し合うようになっている。そして、同期している2つの上側部材811,811の押圧力の均衡がとれたところで、これらは自然と停止する。
ここで、図9は、位置決め部材81の停止位置とスキュー量との関係を示す図である。図9では、上側部材811と下側部材812それぞれの停止位置を示している。
図9に示すように、ステータコア2に円周方向のスキューが生じていると、上述したように突起5が積層方向(上下方向)に対して傾斜する。電気導体40の先端部41の捻り曲げ等により、通常、この傾斜は上側ほど急である。そのため本実施形態では、先ず、円周方向のスキュー量がより小さい下側の第2下側押圧機構を駆動させ、下側部材812を突起5に当接させて位置決めした後、よりスキュー量の大きい上側の第2上側押圧機構82aを駆動させ、上側部材811を突起5に当接させる。すると、下側部材812の溝810が突起5の下側の外周面に当接して下側部材812が停止する位置に対して、上側部材811の溝810が突起5の上側の外周面に当接して上側部材811が停止する位置は、より径方向外側となる。そして、このときの両停止位置間の径方向の距離Dは、後述するようにスキュー量に比例する。
そこで、上述の計測部83は、押圧された上側部材811の溝810が突起5に当接して上側部材811が停止した位置と、押圧された下側部材812の溝810が突起5に当接して下側部材812が停止した位置との径方向の距離Dを計測する。具体的には計測部83は、例えばリニアゲージを含んで構成され、このリニアゲージにより、上側部材811の径方向のストローク量と、下側部材812の径方向のストローク量をそれぞれ計測した後、それらの差分から両者の径方向の距離Dを計測する。計測された距離Dの計測信号は、後述の制御装置13に出力される。
この計測部83による距離Dの計測時期は特に限定されず、スキューの矯正を実行している最中でもよく、その前後でもよい。
制御装置13は、いずれも図示しないスキュー量取得部と、矯正装置制御部と、位置決め装置制御部と、を含んで構成される。この制御装置13には、計測部83からの計測信号が入力される。
スキュー量取得部は、計測部83により計測された距離Dに応じて、円周方向のスキュー量を算出して取得する。ここで、図10は、距離D(ストローク量の差分)とスキュー量との関係を示す図である。
図10に示すように、上側部材811のストローク量と下側部材812のストローク量との差、即ち両者が停止したときの径方向の距離Dと、スキュー量との間には比例関係が成立する。従って、この関係図から、上側部材811のストローク量と下側部材812のストローク量との差分、即ち両者が停止したときの径方向の距離Dを計測することにより、スキュー量を算出することが可能である。この関係図は、予め実験を行うことにより取得され、制御装置13のスキュー量取得部に格納される。
矯正装置制御部は、矯正装置11の駆動を制御する制御信号を出力する。具体的には、矯正装置11の第1押圧機構72、回動機構73、フローティング機構74に対して、制御信号を出力することで、スキューの矯正を実行する。また、スキュー量取得部により取得されたスキュー量に応じて、この矯正装置制御部が回動機構73の回動を制御することにより、スキューがより確実に解消される。
位置決め装置制御部は、位置決め装置12の駆動を制御する制御信号を出力する。具体的には、位置決め装置12の第2押圧機構82及び計測部83に対して制御信号を出力することで、位置決め部材81の位置決め及び距離Dの計測が実行される。
以上の構成を備えるステータコア2のスキュー矯正装置10の動作について、本実施形態に係るスキュー矯正方法とともに説明する。
本実施形態に係るスキュー矯正方法は、支持工程と、矯正工程と、スキュー量取得工程と、を含んで構成される。このスキュー矯正方法は、上述のスキュー矯正装置10が動作することにより実行される。
支持工程では、ステータコア2の突起5の少なくとも1つ、本実施形態では中心軸Xに対して対称な一対の突起5a,5bと一対の突起5c,5dに対して、ステータコア2の径方向内側に向けて支持部材71をそれぞれ押圧することで、これら突起5を外方から支持する。
このとき、フローティング機構74をフローティング状態としておくことで、各支持部材71は、鋼板20が円周方向に位置ずれして傾斜した各突起5の外周面に倣うようにして回動した後、各突起5を支持する。
矯正工程では、支持部材71により突起5を外方から支持した状態で、回動機構73により、円周方向のスキューが矯正される方向(本実施形態では左回り)に支持部材71を回動させる。このとき、フローティング機構74を非フローティング状態としておくことで、回動機構73の駆動力が支持部材71に伝達される。これにより、円周方向のスキューが矯正される。
スキュー量取得工程では、円周方向のスキュー量を取得する。具体的には、先ず、第2押圧機構82により、位置決め部材81の上側部材811及び下側部材812をそれぞれ個別に、径方向内側に停止するまで押圧する。両部材が停止したところで、計測部83により、両部材のストローク量の差分、即ち両部材の停止位置における径方向の距離Dを計測する。次いで、計測された距離Dに応じて、スキュー量取得部でスキュー量を算出して取得する。
なお、このスキュー量取得工程は、矯正工程の前、矯正工程の最中及び矯正工程の後の少なくともいずれかにおいて実行される。矯正工程の前に実行した場合には、取得したスキュー量に応じて回動機構73の回動量を設定できる。また、矯正工程の最中に実行した場合には、スキュー量を確認しながらスキュー量の矯正を実行できる。さらには、矯正工程の後に実行した場合には、スキューが解消されたか否かを確認できる。
本実施形態に係るステータコア2のスキュー矯正装置10及びスキュー矯正方法によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態係るステータコア2のスキュー矯正装置10では、ステータコア2の突起5を外方から支持可能な支持部材71と、この支持部材71をステータコア2の径方向内側に向けて押圧する第1押圧機構72を設けた。また、第1押圧機構72により支持部材71を押圧することで突起5を外方から支持した状態で、回動軸731により、円周方向のスキューが矯正される方向(本実施形態では左回り)に支持部材71を回動させることで、円周方向のスキューを矯正する回動機構73を設けた。これにより、例えばステータコア2に特別な加工等を施すことなく、各スロット2aへの電気導体40の挿通やその先端部41の円周方向への捻り曲げにより生じたステータコア2の円周方向のスキューを容易に矯正できる。
また、本実施形態に係るステータコア2のスキュー矯正装置10では、ステータコア2の中心軸Xに対して対称となる位置に形成された一対の突起5a,5bと一対の突起5c,5dに対応して、矯正装置11の支持部材71をそれぞれ配置した。これにより、ステータコア2の中心軸Xに対して対称となる位置に形成された一対の突起5を介して円周方向のスキューを矯正できるため、より容易にスキューを矯正できる。
また、本実施形態に係るステータコア2のスキュー矯正装置10では、支持部材71が配置されていない突起5e,5fを上側部材811と下側部材812により外方から支持する位置決め部材81と、これら上側部材811及び下側部材812をそれぞれ個別に径方向内側に押圧する第2押圧機構82を設けた。また、押圧された上側部材811が突起5に当接して停止した位置と、押圧された下側部材812が突起5に当接して停止した位置との径方向の距離Dを計測する計測部83と、計測された距離Dに応じて円周方向のスキュー量を算出して取得するずれ量取得部を制御装置13に設けた。
ここで、押圧された上側部材811が突起5に当接して停止した位置と、押圧された下側部材812が突起5に当接して停止した位置との径方向の距離Dは、円周方向のスキュー量に比例することから、かかる距離Dを計測することでスキュー量を取得できる。
これにより、例えば矯正前にスキュー量を取得することで、取得したスキュー量に応じて回動機構73の回動量を設定できる。また、矯正の最中にスキュー量を取得することで、スキュー量を確認しながらスキューの矯正を実行できる。さらには、矯正後にスキュー量を取得することで、スキューが解消されたか否かを確認できる。
なお、本実施形態に係るステータコア2のスキュー矯正方法によれば、上述のスキュー矯正装置10の効果と同様の効果が奏される。
[第2実施形態]
本実施形態に係るステータコア2のスキュー矯正装置10Aは、第1実施形態と比較して、矯正装置の回動機構とフローティング機構の構成が異なる以外は、基本的には同一の構成である。ここで、図11は、本実施形態に係るステータコア2のスキュー矯正装置10Aの平面図である。図12は、本実施形態に係る矯正装置11Aの背面図である。なお、図11及び図12では、便宜上、第1押圧機構72の記載を省略して示している。
本実施形態に係る矯正装置11Aの回動機構73Aは、フローティング機構も兼ね備える点が第1実施形態と相違する。
図12に示すように、本実施形態の回動機構73Aは、回動軸731Aと、レバー部材732Aと、偏芯カム733Aと、ローラ734Aと、モータ735Aと、を備える。
回動軸731Aは、径方向に延びて設けられる。回動軸731Aの先端側は、第1押圧機構72の押圧部材722Aを介して支持部材71に連結される。また、その基端側は、後述のレバー部材732Aに連結される。
レバー部材732Aは、略L字状の部材で構成され、その短手側の端部が回動軸731Aに連結される。また、その長手側の端部にはローラ734Aが設けられる。
偏芯カム733Aは、モータ735Aの回転軸に連結される。偏芯カム733Aは、その円周方向に徐々に拡径する拡径部736Aを有する。この偏芯カム733Aは、モータ735Aの回転力を受けて左回りに回転し、拡径部736Aがローラ734Aに当接すると、ローラ734Aが右方向に移動する。すると、レバー部材732Aがローラ734Aに押され、回動軸731Aを中心として左回りに回動する。その結果、回動軸731Aを介してレバー部材732Aに連結された支持部材71が左回りに回動する。
従って、回動機構73Aは、第1押圧機構72により支持部材71を押圧することで突起5を外方から支持した状態で、円周方向のスキューが矯正される方向(本実施形態では左回り)に支持部材71を回動させることにより、円周方向のスキューを矯正可能となっている。
また、偏芯カム733Aを予めスキュー矯正と反対方向の右回りに回動させておくと、偏芯カム733Aの拡径部736Aがローラ734Aから離隔した状態となる。この状態では、偏芯カム733Aとローラ734Aとの隙間分だけ、レバー部材732Aは回動軸731Aを中心として回動可能なフローティング状態である。従って、この状態で支持部材71を突起に向けて押圧すると、支持部材71は突起の外周面に倣うように右回りに回動した後、突起5を外方から支持できる。
以上の構成を備える本実施形態に係るステータコア2のスキュー矯正装置10Aによれば、第1実施形態と同様の効果が奏される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は本発明に含まれる。
1…ステータ
2…ステータコア
2a…スロット
3…コイル
4…コイル要素
5…突起
10…スキュー矯正装置
11…矯正装置
12…位置決め装置
13…制御装置(スキュー量取得部)
20…鋼板(薄板)
21…突出部
40…電気導体
41…先端部
71…支持部材
72…第1押圧機構(第1押圧手段)
73…回動機構(回動手段)
74…フローティング機構
81…位置決め部材
82…第2押圧機構(第2押圧手段)
83…計測部(計測手段)
731…回動軸
811…上側部材
812…下側部材
D…距離

Claims (6)

  1. 外方に突出する複数の突出部を外周に有する薄板を、前記突出部が積層方向に並ぶように複数枚積層して形成された略円環状のステータコアにおける円周方向の積層ずれを矯正するステータコアのスキュー矯正装置であって、
    前記複数の突出部が並んで形成された前記ステータコアの突起を外方から支持可能な支持部材と、
    前記支持部材を前記ステータコアの径方向内側に向けて押圧する第1押圧手段と、
    前記第1押圧手段により前記支持部材を押圧することで前記突起を外方から支持した状態で、前記径方向を回動軸として前記円周方向の積層ずれが矯正される方向に前記支持部材を回動させることで、前記円周方向の積層ずれを矯正する回動手段と、を備えるステータコアのスキュー矯正装置。
  2. 前記突起は、前記ステータコアの中心軸に対して対称となる位置に少なくとも一対形成され、
    前記支持部材は、少なくとも前記一対の突起に対応した位置にそれぞれ配置されて前記一対の突起を支持する請求項1に記載のステータコアのスキュー矯正装置。
  3. 前記積層方向上側に設けられた上側部材と、前記積層方向下側に設けられた下側部材とから構成され、これら部材により前記支持部材が配置されていない前記突起を外方から支持する位置決め部材と、
    前記上側部材及び前記下側部材をそれぞれ個別に前記径方向内側に押圧する第2押圧手段と、
    前記第2押圧手段により押圧された上側部材が前記突起に当接して停止した位置と、前記第2押圧手段により押圧された下側部材が前記突起に当接して停止した位置との前記径方向の距離を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された距離に応じて、前記円周方向の積層ずれ量を算出して取得するずれ量取得手段と、をさらに備える請求項1又は2に記載のステータコアのスキュー矯正装置。
  4. 外方に突出する複数の突出部を外周に有する薄板を、前記突出部が積層方向に並ぶように複数枚積層して形成された略円環状のステータコアにおける円周方向の積層ずれを矯正するステータコアのスキュー矯正方法であって、
    前記複数の突出部が並んで形成された前記ステータコアの突起の少なくとも1つに対して、前記ステータコアの径方向内側に向けて支持部材を押圧することで、前記突起を外方から支持する支持工程と、
    前記径方向を回動軸として前記円周方向の積層ずれが矯正される方向に前記支持部材を回動させることで、前記円周方向の積層ずれを矯正する矯正工程と、を有するステータコアのスキュー矯正方法。
  5. 前記突起は、前記ステータコアの中心軸に対して対称となる位置に少なくとも一対形成され、
    前記支持工程は、前記支持部材を少なくとも前記一対の突起に対応した位置にそれぞれ配置して前記一対の突起を支持する請求項4に記載のステータコアのスキュー矯正方法。
  6. 前記矯正工程の前、前記矯正工程の最中及び前記矯正工程の後の少なくともいずれかにおいて、前記円周方向の積層ずれ量を取得するずれ量取得工程をさらに有する請求項4又は5に記載のステータコアのスキュー矯正方法。
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