JP2016149495A - 基板処理システムおよび同システムにおける排気量調節方法 - Google Patents

基板処理システムおよび同システムにおける排気量調節方法 Download PDF

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裕宜 矢野
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Abstract

【課題】基準排気量で排気される共通排気管から複数の個別排気管が分岐するとともに各個別排気管に処理空間内で基板に対して複数の処理を実行する処理手段を接続することで、複数の処理空間を排気しながら各処理空間で基板の処理を行う基板処理システムにおいて、各処理空間からの排気量を適切に調節して過剰な排気を防止しつつ基板を安定して処理する。【解決手段】各個別排気管に設けられて処理空間からの個別排気量を調節する、複数の排気量調節部と、共通排気管から分岐する大気開放管に設けられて大気開放管を介して共通排気管に吸気される外気量を調節する外気量調節部と、各処理手段における基板に対する処理の内容に応じて各排気量調節部を制御して複数の個別排気量を調節するとともに、複数の個別排気量の総量を基準排気量から差し引いた差分量の外気が共通排気管に吸気されるように外気量調節部を制御する制御手段とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、処理空間内で基板に対して複数の処理を実行可能な処理手段を複数設け、各処理空間から共通排気管に排気しながら各処理空間で基板に対する処理を施す基板処理システムにおいて排気量を適正化する排気量調節技術に関するものである。なお、当該基板には、半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、FED(電界放出ディスプレイ:Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光電磁気ディスク用基板などの各種基板が含まれる。
半導体装置や液晶表示装置などの電子部品を製造するために、処理空間内で基板に対して複数の処理を実行可能な処理手段が用いられることがある。例えば特許文献1に記載された処理ユニット(処理手段)では、基板の搬入処理、薬液による薬液処理、リンス液によるリンス処理、IPA(isopropyl alcohol:イソプロピルアルコール)液による置換処理、乾燥処理および基板の搬出処理などが1つの処理空間内で、この順番で実行される。なお、上記処理空間は排気管と接続されており、当該排気管に介挿された排気調整機構によって処理空間からの排気量を調整可能に構成されている。
特許第5173502号
特許文献1では、処理効率を高めるために、上記処理ユニットが複数台設けられており、各処理ユニットでは独立して一連の処理が基板に対して実行される。また、処理ユニット毎に、上記したように排気管および排気調整機構が設けられている。そして、特許文献1への記載はないものの、各排気管は排気装置や工場の排気用力などにより排気される共通排気管から分岐したものであり、各排気調整機構により処理空間からの排気量を上記一連の処理を行っている間、一定に調節している。より具体的には、処理ユニットで実行される複数の処理のうち薬液処理やリンス処理では処理空間からの排気量を高めて処理中に発生するミストが基板に付着するのを防止する必要がある。そこで、上記一連の処理中、排気調整機構は薬液処理およびリンス処理に適合する排気量に調節し、当該排気量を維持している。その結果、少ない排気量で良好に行うことができる処理、例えば搬入処理や搬出処理についても、薬液処理時と同じ排気量で排気され、過剰な排気処理によりエネルギーロスが生じている。
ここで、処理内容に応じて排気量を変更させると、過剰な排気処理が抑制されるが、各処理空間は排気管を介して共通排気管に接続されているため、次のような問題が生じることがある。例えば複数の処理ユニットのうちの一の処理ユニットにおいて処理内容の変更に応じて当該処理ユニットの処理空間からの排気量を変化させると、その排気量変化の影響が他の処理ユニットの処理空間に及ぶことがある。その結果、当該他の処理空間で行われている処理が適正に行われず、基板に対する処理を安定して行うことが難しかった。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、基準排気量で排気される共通排気管から複数の個別排気管が分岐するとともに各個別排気管に処理空間内で基板に対して複数の処理を実行する処理手段を接続することで、複数の処理空間を排気しながら各処理空間で基板の処理を行う基板処理システムにおいて、各処理空間からの排気量を適切に調節して過剰な排気を防止しつつ基板を安定して処理することが可能な排気量調節技術を提供することを目的とする。
この発明の一態様は、基準排気量で排気される共通排気管から複数の個別排気管が分岐するとともに各個別排気管に処理空間内で基板に対して複数の処理を実行する処理手段を接続することで、各処理空間を排気しながら各処理空間で基板の処理を行う基板処理システムであって、各個別排気管に設けられて処理空間からの個別排気量を調節する、複数の排気量調節部と、共通排気管から分岐する大気開放管に設けられて大気開放管を介して共通排気管に吸気される外気量を調節する外気量調節部と、各処理手段における基板に対する処理の内容に応じて各排気量調節部を制御して複数の個別排気量を調節するとともに、複数の個別排気量の総量を基準排気量から差し引いた差分量の外気が共通排気管に吸気されるように外気量調節部を制御する制御手段とを備えることを特徴としている。
また、この発明の他の態様は、基準排気量で排気される共通排気管から複数の個別排気管が分岐するとともに各個別排気管に処理空間内で基板に対して複数の処理を実行する処理手段を接続することで、各処理空間を排気しながら各処理空間で基板の処理を行う基板処理システムにおける排気量調節方法であって、各処理手段における基板に対する処理の内容に応じて各個別排気量を設定する第1工程と、第1工程により設定された個別排気量の総量を演算する第2工程と、第2工程で演算された総量を基準排気量から差し引くことで差分量を演算する第3工程と、第3工程で演算された差分量に相当する外気を共通排気管に吸気させる第4工程とを備えることを特徴としている。
本発明によれば、複数の処理手段が設けられている。各処理手段では、複数の処理を実行する処理空間が設けられ、共通排気管から分岐する個別排気管によって排気される。また、個別排気管には、排気量調節部が設けられ、処理空間から排気される個別排気量を調節可能となっており、処理空間における基板に対する処理の内容に応じて個別排気量が設定される。このため、少量の排気あるいは排気を伴わないで処理を行うことが可能なときには個別排気量を抑制し、基板処理システム全体で必要となる排気量、つまり個別排気量の総量(以下「排気総量」という)を抑制することができる。その結果、基板処理システムのランニングコストを抑制することができる。
また、上記のように処理の内容に応じて個別排気量を変更すると、排気総量の変動は免れず、基準排気量から大きく下回ることがある。この状態のまま各処理手段により処理を行うと、上記した悪影響が発生することがある。しかしながら、本発明では、基準排気量から排気総量を差し引いた差分量だけ外気が共通排気管に吸気される。これによって、排気総量の変化が打ち消されて共通排気管における流量変動が抑制される。その結果、複数の処理手段を有する基板処理システムにおける排気総量を削減しつつ、一の処理手段における排気量の変化による影響が他の処理手段や共通排気管に接続される他の装置に及ぶのを防止することができる。
本発明にかかる基板処理システムの第1実施形態である基板処理装置を配置した工場レイアウトの一例を示す図である。 基板処理装置の側面図である。 基板処理装置の構成を模式的に示す図である。 基板処理装置に装備される処理ユニットの構成を示す図である。 図2に示す基板処理装置における排気量調節処理を示すフローチャートである。 排気量調節処理の内容を模式的に示す図である。 本発明にかかる基板処理システムの第2実施形態である基板処理装置の構成を示す図である。 本発明にかかる基板処理システムの第3実施形態である基板処理装置の構成を示す図である。 本発明にかかる基板処理システムの第4実施形態の構成を示す図である。
図1Aは本発明にかかる基板処理システムの第1実施形態である基板処理装置を配置した工場レイアウトの一例を示す図である。図1Bは基板処理装置の側面図である。図2は基板処理装置の構成を模式的に示す図である。図3は基板処理装置に装備される処理ユニットの構成を示す図である。ここでは、まず工場レイアウトについて図1Aを参照しつつ説明し、それに続いて基板処理装置および処理ユニットの構成について説明する。
図1Aに示すように、工場の排気用力により排気される1次共通排気管1Cに沿って2台の基板処理装置1A、1Bが隣接して配置されている。この1次共通排気管1Cから分岐して2本の2次共通排気管1D、1Eがそれぞれ基板処理装置1A、1Bに向けて延設されている。これらの2次共通排気管1D、1Eはそれぞれ基板処理装置1A、1Bの共通排気管として機能するものであり、次に説明する基板処理装置1A、1Bの各処理ユニットを排気するために設けられている。
本実施形態では、基板処理装置1A、1Bは同一構成を有しており、半導体ウエハ等の円盤状の基板Wに対して処理液や処理ガスなどにより複数の処理を施すための処理手段としての処理ユニットを複数備えている。もちろん、基板処理装置1A、1Bが互いに異なる構成を有していてもよいが、少なくとも一方の基板処理装置は複数の処理を実行可能となっている。
本実施形態で用いられている基板処理装置1A、1Bの各々は、基板Wに対して処理を施す基板処理部PPと、この基板処理部PPに結合されたインデクサ部IDと、処理流体(液体または気体)の供給/排出のための構成を収容した処理流体ボックス11、12とを備えている。
インデクサ部IDは、基板Wを収容するためのカセットC(複数の基板Wを密閉した状態で収容するFOUP(Front Opening Unified Pod)、SMIF(Standard Mechanical Interface)ポッド、OC(Open Cassette)など)を複数個保持することができるカセット保持部21と、このカセット保持部21に保持されたカセットCにアクセスして、未処理の基板WをカセットCから取り出したり、処理済の基板をカセットCに収納したりするためのインデクサロボット22とを備えている。
各カセットCには、複数枚の基板Wが「ロット」という一単位で収容されている。複数枚の基板Wはロット単位で種々の基板処理装置の間に搬送され、各基板処理装置でロットを構成する各基板Wに対して同一種類の処理が施される。各カセットCは、複数枚の基板Wを微小な間隔をあけて上下方向に積層して保持するための複数段の棚(図示省略)を備えており、各段の棚に1枚ずつ基板Wを保持することができるようになっている。各段の棚は、基板Wの下面の周縁部に接触し、基板Wを下方から保持する構成となっており、基板Wは表面(パターン形成面)を上方に向け、裏面を下方に向けたほぼ水平な姿勢でカセットCに収容されている。
基板処理部PPは、平面視においてほぼ中央に配置された基板搬送ロボット(基板搬送装置)13と、この基板搬送ロボット13が取付けられたフレーム30とを有している。このフレーム30には、図1Aに示すように、水平方向に複数個(この実施形態では4個)の処理ユニット41A〜44Aが基板搬送ロボット13を取り囲むように搭載されている。この実施形態では、処理ユニット41A〜44Aとして例えば半導体ウエハのようなほぼ円形の基板Wに対して所定の処理を施す処理ユニットがフレーム30に搭載されている。また、図1Bに示すように、各処理ユニットの下段にはそれぞれもう1つの処理ユニットが設置されている。すなわち、処理ユニット41A〜44Aの下段に、処理ユニット41B〜44Bがそれぞれ設けられており、上下2段の積層構造が採用されている。
基板搬送ロボット13は、インデクサロボット22から未処理の基板Wを受け取ることができ、かつ処理済の基板Wをインデクサロボット22に受け渡すことができる。より具体的には、例えば、基板搬送ロボット13は、当該基板処理部PPのフレーム30に固定された基台部と、この基台部に対して昇降可能に取付けられた昇降ベースと、この昇降ベースに対して鉛直軸回りの回転が可能であるように取付けられた回転ベースと、この回転ベースに取付けられた一対のハンドとを備えている。一対の基板保持ハンドは、それぞれ、上記回転ベースの回転軸線に対して近接/離間する方向に進退可能に構成されている。このような構成により、基板搬送ロボット13は、インデクサロボット22および処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bのいずれかに対して基板保持ハンドを向け、その状態で基板保持ハンドを進退させることができ、これによって、基板Wの受け渡しを行うことができる。
インデクサロボット22は、装置全体を制御する制御ユニット200により指定されたカセットCから未処理の基板Wを取り出して基板搬送ロボット13に受け渡すとともに、基板搬送ロボット13から処理済の基板Wを受け取ってカセットCに収容する。処理済の基板Wは、当該基板Wが未処理の状態のときに収容されていたカセットCに収容されてもよい。また、未処理の基板Wを収容するカセットCと処理済の基板Wを収容するカセットCとを分けておいて、未処理の状態のときに収容されていたカセットCとは別のカセットCに処理済の基板Wが収容されるように構成してもよい。
次に、上記した基板処理装置1A、1Bに搭載される処理ユニットの構成について説明する。なお、図1Aおよび図1Bに示す基板処理装置1A、1Bでは、8個の処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bが搭載されているが、これらの処理ユニットはいずれも以下に説明する処理ユニット100と同一の構造とすることができる。
処理ユニット100は、半導体ウエハ等の基板Wの表面に付着している不要物を除去するための洗浄処理に用いられる枚葉式の処理ユニットである。より具体的には、基板表面に対してフッ酸などの薬液による薬液処理および純水やDIW(脱イオン水:deionized water)などのリンス液によるリンス処理を施した後に、基板Wを乾燥させる装置である。
この処理ユニット100では、図3に示すように、処理チャンバー102の天井部分にファンフィルタユニット(FFU)104が配置されている。このファンフィルタユニット104はファン104aおよびフィルタ104bを有している。ファンフィルタユニット104では、装置周辺のクリーンエアがファン104aによってフィルタ104bに向けて送られて当該フィルタ104bで清浄された後に処理チャンバー102の中央空間に送り込まれる。この実施形態では、ファン104aはファン調整機構(図示省略)に接続されており、制御ユニット200の動作制御部201からの動作指令に応じてファン調整機構がファン104aを駆動制御することによりファンフィルタユニット104から処理チャンバー102の中央空間への気体供給量を制御可能となっている。
処理チャンバー102の中央空間にはスピンチャック106が配置されている。このスピンチャック106は基板表面を上方に向けた状態で基板Wを略水平姿勢に保持して回転させるものである。また、このスピンチャック106では、回転支軸108がモータを含むチャック回転機構110の回転軸に連結されており、チャック回転機構110の駆動によりスピンチャック106が回転軸(鉛直軸)周りに回転可能となっている。これら回転支軸108およびチャック回転機構110は、円筒状のケーシング114内に収容されている。また、回転支軸108の上端部には、円盤状のスピンベース116が一体的にネジなどの締結部品によって連結されている。したがって、動作制御部201からの動作指令に応じてチャック回転機構110を駆動させることによりスピンベース116が回転軸回りに回転する。また、動作制御部201はチャック回転機構110を制御してスピンベース116の回転速度を調整する。
スピンベース116の周縁部付近には、基板Wの周縁部を把持するための複数個のチャックピン120が立設されている。チャックピン120は、円形の基板Wを確実に保持するために3個以上設けてあればよく、スピンベース116の周縁部に沿って等角度間隔で配置されている。チャックピン120のそれぞれは、基板Wの周縁部を下方から支持する基板支持部と、基板支持部に支持された基板Wの外周端面を押圧して基板Wを保持する基板保持部とを備えている。また、各チャックピン120は、基板保持部が基板Wの外周端面を押圧する押圧状態と、基板保持部が基板Wの外周端面から離れる解放状態との間を切り替え可能に構成されている。
スピンベース116に対して基板Wが受渡しされる際には、複数個のチャックピン120を解放状態とし、後述する薬液処理などを基板Wに対して行う際には、複数個のチャックピン120を押圧状態とする。このように押圧状態とすることによって、複数個のチャックピン120は基板Wの周縁部を把持してその基板Wをスピンベース116から所定間隔を隔てて略水平姿勢に保持することができる。これにより、基板Wはその表面を上方に向け、裏面を下方に向けた状態で支持される。なお、基板保持機構としてはチャックピン120に限らず、基板裏面を吸引して基板Wを支持する真空チャックを用いてもよい。
スピンチャック106により保持された基板Wの上方位置には、2種類のノズルアーム122、124が水平面内で揺動自在に設けられている。一方のノズルアーム122の先端部に薬液供給ノズル126とリンス液供給ノズル128が取り付けられている。また、他方のノズルアーム124の先端部に窒素ガス供給ノズル(図示省略)が取り付けられている。
これら3つのノズルのうち薬液供給ノズル126は動作制御部201からの指令に応じてフッ酸またはBHF(Buffered Hydrofluoric acid:バッファードフッ酸)などの基板洗浄に適した薬液を基板Wに向けて吐出して薬液処理を実行する。また、リンス液供給ノズル128は動作制御部201からの指令に応じて薬液処理された基板Wに向けてリンス液を吐出させてリンス処理を実行する。なお、これらのノズル126、128が取り付けられたノズルアーム122にはノズルアーム移動機構(図示省略)が接続されており、動作制御部201からの動作指令に応じてノズルアーム移動機構が作動することで、基板Wの表面上方の吐出領域と吐出領域から側方に退避した待機位置との間でノズル126、128は移動可能となっている。さらに、吐出領域においても、ノズルアーム移動機構によりノズル126、128は基板表面の中央部上方と周縁部上方との間を往復移動可能となっている。
また、もう一方のノズルアーム124に取り付けられた窒素ガス供給ノズル(図示省略)は動作制御部201からの指令に応じて窒素ガスを基板Wに向けて吐出する。そして、ノズルアーム124にはノズルアーム移動機構(図示省略)が接続されており、動作制御部201からの動作指令に応じてノズルアーム移動機構が駆動されることで、基板Wの表面上方の吐出領域と吐出領域から側方に退避した待機位置との間で窒素ガス供給ノズルは移動可能となっている。
なお、この実施形態では、回転支軸108は中空管構造を有しており、回転支軸108の内部空間に配置されたノズルの上端部に形成されたノズル孔(図示省略)からリンス液を基板裏面に向けて吐出することが可能となっている。
ケーシング114の周囲には、受け部材146が固定的に取り付けられている。この受け部材146には、円筒状の仕切り部材が3個立設されている。そして、これらの仕切り部材とケーシング114の組み合わせにより3つの空間が排液槽148a〜148cとして形成されている。また、これらの排液槽148a〜148cの上方にはスプラッシュガード(カップ)150がスピンチャック106に水平姿勢で保持されている基板Wの周囲を包囲するようにスピンチャック106の回転軸に沿って昇降自在に設けられている。このスプラッシュガード150は回転軸に対して略回転対称な形状を有しており、スピンチャック106と同心円状に径方向内側から外側に向かって配置された2つのガードを備えている。そして、ガード昇降機構152の駆動によりスプラッシュガード150を段階的に昇降させることで、回転する基板Wから飛散する薬液やリンス液などを分別して排液させることが可能となっている。
また、排液槽148aには、図2および図3に示すように個別排気管301の一方端が接続されている。この個別排気管301は共通排気管から分岐したものであり、当該個別排気管301を介して排液槽148aおよび処理空間162を排気可能となっている。この処理空間162とは、スプラッシュガード150がスピンチャック106に保持された基板Wの周囲を取り囲むことで形成される空間内で基板表面と接した空間であり、当該処理空間162で未処理基板Wの搬入処理、薬液処理、リンス処理、乾燥処理および処理済基板Wの搬出処理がこの順序で実行される。
さらに実施形態では、ダンパーなどで構成される排気量調節器401が個別排気管301に介挿されており、動作制御部201からの指令に応じて排気量調節器401が処理空間162からの排気量(以下「個別排気量」という)を調節可能となっている。ここでは、処理ユニット100での排気構造について説明したが、基板処理装置1A、1B全体では、図2に示すような排気構造が採用されている。なお、基板処理装置1A、1Bのいずれにおいても排気構造は同一であるため、以下においては、基板処理装置1Aの排気構造について図1および図2を参照しつつ説明する。
基板処理装置1Aでは、図1および図2に示すように、共通排気管1Dの一部が装置内部に引き込まれている。すなわち、共通排気管1Dの一方端部は基板処理装置1A、1Bを設置した工場の排気用力(図示省略)に共通排気管1Cを介して接続され、予め設定された基準排気量ESで排気されている。この共通排気管1Dの他方端部は基板処理装置1Aの内部に延設され、当該他方端部から8本の個別排気管301と1本の大気開放管302とが分岐して設けられている。なお、共通排気管1Dの他方端は閉じられており、次に説明するように、各個別排気管301を介して処理空間162からの排気が行われるとともに、大気開放管302を介して外気の吸い込みが行われる。
共通排気管1Dから分岐する8本の個別排気管301はそれぞれ処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bに接続されている。また、各個別排気管301には、上記したように排気量調節器401が設けられて各処理ユニットからの個別排気量を相互に独立して制御可能となっている。なお、本明細書では、処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bから個別排気管301を介して共通排気管1Dに排気される排気経路をそれぞれチャンネル「CH1」、「CH2」、…、「CH8」と称するとともに、チャンネルCH1、CH2、…、CH8での個別排気量をそれぞれ「E1」、「E2」、…、「E8」と称する。
また、共通排気管1Dから分岐する大気開放管302は、個別排気管301が分岐している領域と共通排気管1Dの一方端部との間の位置から分岐している。つまり、大気開放管302は、個別排気管301よりも共通排気管1Dの一方端部に近い位置に設けられている。大気開放管302は共通排気管1Dから分岐して基板処理部PPの内部空間に延びており、その先端部分は開放されて外気を共通排気管1Dに吸気可能となっている。また、大気開放管302には、排気量調節器401と同様にダンパーなどで構成される外気量調節器501が設けられて大気開放管302を介して共通排気管1Dに取り込まれる外気量(以下「外気取込量」という)を制御可能となっている。
このような排気構造を有する基板処理装置1A、1Bを制御するために、制御ユニット200は、図2に示すように、上記動作制御部201のほかに演算処理部202およびレシピ記憶部203などを有している。演算処理部202は、CPU(Central Processing Unit)およびメモリなどを有するコンピュータを主体とするものであり、予めハードディスクなどの外部記憶部に記憶されているプログラムにしたがって排気総量演算機能および差分量演算機能を果たす。また、レシピ記憶部203は各処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bで基板Wに対して実行する複数のステップの動作順序および各ステップに対応する動作条件などの各種情報(つまり、基板Wの処理に関連する処理情報)を規定したレシピを記憶している。そして、制御ユニット200は上記プログラムにしたがって装置各部を制御して未処理基板Wの搬入処理、基板Wに対する薬液処理、リンス処理および乾燥処理、ならびに処理済基板Wの搬出処理を実行する。また、これら一連の処理と並行して制御ユニット200は上記プログラムにしたがって排気量調節器401および外気量調節器501の開度を制御して図4に示す排気量調節処理を実行する。
図4は図2に示す基板処理装置における排気量調節処理を示すフローチャートである。また、図5は排気量調節処理の内容を模式的に示す図である。ここでは、基板処理装置1Aの動作について説明するが、基板処理装置1Bについても以下の通りである。
基板処理装置1Aに対して電源が投入されると、演算処理部202は装置各部の初期化を行うとともに排気量調節処理に必要なデータの初期化を行う(ステップS1)。本実施形態では、上記データとして「外気取込量」および各チャンネルCH1〜CH8の「個別排気量」を記憶しており、この初期化処理によって全チャンネルCH1〜CH8の「個別排気量」をゼロにリセットするとともに、「外気取込量」を基準排気量ESに設定する。これにより基板処理装置1A側から共通排気管1Dに流れ込む流量(=各個別排気量+外気取込量)と、工場の排気用力による共通排気管1Dの排気量(基準排気量ES)とが一致する。
次のステップS2では、演算処理部202はオペレータから指定されたレシピをレシピ記憶部203から読み出し、当該レシピにしたがって装置各部を動作制御部201を介して制御する。例えば初期化直後においては、1枚目の未処理基板Wがインデクサロボット22によりカセットCから取り出され、さらに基板搬送ロボット13によって処理ユニット41Aに搬入される(搬入処理)。そして、搬入完了に続いて動作制御部201が動作指令を処理ユニット41Aの各部に与えて薬液処理、リンス処理、乾燥処理をこの順序で行っていく。また、これらの処理を受けた処理済基板Wは基板搬送ロボット13によって処理ユニット41Aから搬出され、インデクサロボット22を介してカセットCに戻される。
また、このような一連の処理を行っている間、図5(a)の最上段のグラフに示すように、演算処理部202は処理ユニット41Aにおける処理内容に応じて排気量調節器401を制御して個別排気量E1(図2)を変化させている。これは以下の理由からである。薬液やリンス液などの処理液を用いる処理ではミストが基板Wに付着するのを防止するために個別排気量E1を高める必要がある。その一方で、それらが問題とならない処理では個別排気量E1をゼロあるいは低く抑えることができ、これによって処理ユニット41Aにおいて排気に要するエネルギーを低減させることができる。そこで、本実施形態では、処理ユニットでの処理内容が変化する毎にレシピに含まれる基板Wの回転数、処理液の種類、処理液の供給流量などの動作条件に基づいて個別排気量の適正値を求めている。そして、処理ユニット41Aに設けられる排気量調節器401を制御してチャンネルCH1の個別排気量E1を上記適正値に変化させる。なお、図5に示すチャンネルCH1の個別排気量E1の変化パターンは発明理解を容易にするために簡素化したものであり、実際の処理に対応するものではない。また、ここでは処理ユニット41Aについて説明したが、その他の処理ユニット42A〜44A、41B〜44Bにおいても同様である。なお、本実施形態では、処理ユニットとインデクサロボット22との間での基板Wの搬送は1枚ずつ行う必要があるため、図5(a)に示すように基板Wの搬送に相当する時間だけずらして同様の処理が繰り返されている。
このように各処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bでは、処理内容に応じて個別排気量を変化させているため、図5(b)に示すように、各処理ユニットの処理空間162から排気される個別排気量の総量、つまり排気総量(=E1+E2+E3+E4+E5+E6+E7+E8)は大きく変化する。特に、処理開始段階(例えばタイミングT1)では、排気総量が基準排気量ESから大きく下回っており、共通排気管1Dにおける流量バランスが保たれていない。また、例えば図5中のタイミングT2で処理ユニット41Aにおける処理の移行に伴ってチャンネルCH1の個別排気量E1が増加し、その結果、排気総量が急激に増加する。このような場合、排気総量の変化により共通排気管1Dにおける流量バランスが崩れ、その影響が処理ユニット41A以外の処理ユニットに及んで基板処理に悪影響を与えるおそれがある。また、例えば図5中のタイミングT3で排気総量が減少するように切り替わる場合も同様である。
そこで、本実施形態では、ステップS3〜S7の排気調節処理を実行することで共通排気管1Dにおける流量バランスを一定に保っている。すなわち、ステップS3で処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bのいずれかで処理の移行があると判定されるまで個別排気量E1〜E8および外気取込量G(図2参照)を維持させる。一方、ステップS3でYESと判定されると、演算処理部202は動作制御部201を介して処理の移行があった処理ユニットにおいて移行後の処理に適合する個別排気量を求める。つまり、処理の移行毎に個別排気量の見直しを行い、個別排気量の変更が必要な場合には、演算処理部202は当該処理ユニットの排気量調節器401を作動させて開度を調整し、個別排気量を移行後の処理に適合する値に変化させる(ステップS4)。
そして、演算処理部202はレシピに含まれる基板Wの回転数などの動作条件に基づいて処理以降後の排気総量を算出し(ステップS5)、基準排気量ESから算出された排気総量を差し引いて差分量ΔEを求める(ステップS6)。この差分量ΔEは共通排気管1Dでの流量のアンバランス量を示しており、基準排気量ESに比べて排気総量が不足している流量を意味している。そこで、演算処理部202は動作制御部201を介して外気量調節器501を作動させて開度を調整し、図5(c)に示すように、外気取込量Gを差分量ΔEに変更する(ステップS7)。これによって、図5(d)に示すように、各処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bにおいて個別排気量を調節したとしても、それに追従して外気取込量Gを増減させ、
(排気総量)+(外気取込量G)=基準排気量ES
を成立させて共通排気管1Dにおける流量バランスを一定に保っている。
上記したステップS2〜S7の動作は、予め計画されている全基板Wについて一連の処理が施される、つまりステップS8で「YES」と判定されるまで繰り返して行われる(ステップS8)。一方、ステップS8で「YES」と判定されると、終了する。
以上のように、第1実施形態によれば、図5(a)に示すように、処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bでは処理内容に応じてチャンネルCH1〜CH8の個別排気量E1〜E8をそれぞれ独立して変化させているため、処理内容にかかわらず各処理ユニットからの排気量を一定に調節していた従来技術に比べて排気量を削減することができる。また、このような従来技術では処理ユニットの数が増えるにしたがって排気総量も多くなる(図5(b)中の符号ET)。これに対し、本実施形態では、上記したように排気処理が不要あるいは必要性が低い処理では、個別排気量をゼロあるいは低く抑えているため、排気総量の最大値(なお、本実施形態では、図5(b)、(d)に示すように基準排気量ESと同じ値に設定している)は従来技術の排気総量ETよりも大幅に削減することができる。
また、第1実施形態では、処理内容に応じてチャンネルCH1〜CH8の個別排気量E1〜E8をそれぞれ独立して変化させるため、排気総量がゼロから基準排気量ESの間で変化するが、その変化に対応して外気が大気開放管302を介して共通排気管1Dに送り込まれ、図5(d)に示すように個別排気管301および大気開放管302を介して共通排気管1Dに流れ込む流体の流量は基準排気量ESと同じ値となっている。したがって、処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bのうちの一の処理ユニットで個別排気量を変化させたとしても、その影響が他の処理ユニットに及ぶことはない。そのため、各処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bにおいて種々の処理を基板Wに対して安定して行うことができ、基板処理装置1Aにおいて優れた品質で基板Wを製造することができる。
さらに、共通排気管1Dにおいて流量バランスが崩れると、その影響は共通排気管1Cを介して共通排気管1Eにも及び、共通排気管1Eでの基準排気量が変動する。その結果、共通排気管1Eに接続される基板処理装置1Bでは、処理を安定して行うことが難しくなる。しかしながら、本実施形態では、上記したように共通排気管1Dにおける流量バランスは一定に維持されていることから、上記問題は発生せず、基板処理装置1Bにおいても安定して種々の処理を基板Wに対して安定して行うことができ、基板処理装置1Bにおいても優れた品質で基板Wを製造することができる。
図6は本発明にかかる基板処理システムの第2実施形態である基板処理装置の構成を示す図である。第1実施形態(図2)では、上記したようにレシピに含まれる基板Wの回転数などに基づいて各個別排気量E1〜E8の最適値、ならびにそれらの最適値に適合する外気取込量Gを演算により求めている。そして、個別排気量E1〜E8を最適値とするための動作指令を動作制御部201から各排気量調節器401に与えるとともに外気取込量Gが上記最適値に適合するための動作指令を動作制御部201から外気量調節器501に与えている。つまり、第1実施形態では、いわゆるフィードフォワード制御を行っている。これに対し、第2実施形態では、各排気量調節器401にセンサ601を設け、各センサ601により検出される個別排気量E1〜E8に関連する個別排気情報に求め、それらの個別排気情報に基づいて排気量調節器401および外気量調節器501をフィードバック制御している。
より詳しくは図6に示すように、個別排気管301毎に上記センサ601として圧力センサが設けられ、個別排気管301の内部の圧力を検出し、検出結果を圧力情報として制御ユニット200に与えている。また、制御ユニット200には、流量変換部204が設けられ、個別排気管301毎にセンサ601からの圧力情報を制御ユニット200の流量変換部204によって流量情報に変換し、これを個別排気量として取得している。そして、取得した個別排気量とレシピから求められる最適値との偏差分だけ排気量調節器401に与える動作指令を補正して個別排気量E1〜E8を高精度に調節するとともに、当該調節に対応して外気量調節器501に与える動作指令を補正して外気取込量Gを調節している。なお、その他の構成および動作は第1実施形態と同一である。したがって、同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
以上のように、第2実施形態はフィードバック制御によって個別排気量E1〜E8および外気取込量Gを調節しているため、以下の作用効果が得られる、つまり、
(1)処理内容に応じてチャンネルCH1〜CH8の個別排気量E1〜E8をそれぞれ独立して変化させることで排気総量が削減される、
(2)外気取込量Gを変化させることで共通排気管1Dにおける流量バランスを維持して処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bにおける処理の安定性が向上する、
(3)上記共通排気管1Dにおける流量バランスを維持することによって個別排気量E1〜E8の独立変化による影響が他の基板処理装置1Bも及ぶのを防止する、
などの作用効果が、第2実施形態において得られる。
図7は本発明にかかる基板処理システムの第3実施形態である基板処理装置の構成を示す図である。この第3実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、大気開放管302が共通排気管1Dから分岐する分岐位置と共通排気管1Dの一方端部との間の位置に圧力センサ602が設けられて圧力センサ602により共通排気管1Dの一方端部の内部の圧力に関する圧力情報を検出している点と、制御ユニット200に流量変換部204を追加し、圧力センサ602で検出された圧力情報を流量変換部204によって流量情報に変換し、これを基準排気量ESとして実測している点である。なお、その他の構成は基本的に第1実施形態と同一であるため、同一符号を付して構成説明を省略する。
上記したように第1実施形態では基準排気量ESは予め設定された固定値を用いているのに対し、第3実施形態では基準排気量ESを実測している。このため、第3実施形態によれば、共通排気管1Dからの基準排気量ESが変動したとしても、変動後の基準排気量ESを的確に取得することができる。そして、こうして取得された基準排気量ESに基づいて外気取込量Gを決定しているため、基準排気量ESの変動にかかわらず共通排気管1Dにおける流量バランスを維持することができる。その結果、処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bのうちの一の処理ユニットで個別排気量を変化させたとしても、その影響が他の処理ユニットに及ぶことはなく、各処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bにおいて種々の処理を基板Wに対してより一層安定して行うことができる。
なお、圧力センサ602の検出結果に基づく基準排気量ESが排気総量の最大値を下回る場合には、基板処理装置1Aによる各種の処理を停止するとともに、その旨を基板処理装置1Aに装備されるディスプレイ(図示省略)を表示してオペレータに報知させてもよい。これによって、製品不良の発生を未然に防止するとともに、基準排気量ESが大幅に低下して基板Wに対して各種の処理を良好に行うことが難しいことをオペレータに周知させることができる。
上記したように、第1実施形態ないし第3実施形態においては、処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bが本発明の「処理手段」の一例に相当し、各処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bで実行される「未処理基板Wの搬入処理」、「薬液処理」、「リンス処理」、「乾燥処理」および「処理済基板Wの搬出処理」が本発明の「複数の処理」に相当している。また、制御ユニット200が本発明の「制御手段」の一例に相当している。また、排気量調節器401および外気量調節器501がそれぞれ本発明の「排気量調節部」および「外気量調節部」の一例に相当している。さらに、上記処理ユニット41A〜44A、41B〜44Bおよび制御ユニット200を含む基板処理装置1A、1Bが本発明の「基板処理システム」の一例に相当している。なお、基板処理装置1A、1Bにおける処理ユニットの個数は上記「8個」に限定されるものではなく2以上であれば任意であり、また処理の組み合わせについても、上記組み合わせに限定されるものではなく、任意である。また、基板処理装置1A、1Bが同一構成であることは本発明の必須事項ではなく、両者が互いに異なる構成を有していてもよい。また、第1実施形態においては、ステップS2、S4が本発明の「第1工程」の一例に相当し、ステップS5〜S7がそれぞれ本発明の「第2工程」、「第3工程」および「第4工程」の一例に相当している。
また、第2実施形態においては、圧力センサ601が本発明の「個別排気量検出部」および「個別圧力センサ」の一例に相当している。
また、第3実施形態では、圧力センサ602が本発明の「基準排気量検出部」の一例に相当している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では図5(b)、(d)に示すように基準排気量ESは排気総量の最大値と同じ値に設定されているが、基準排気量ESは排気総量の最大値よりも大きな値を設定してもよい。この場合、差分量ΔEはゼロよりも大きく、その結果、外気取込量Gは常にゼロよりも大きな値となる。
また、上記第1実施形態ないし第3実施形態では、処理ユニットで実行される処理が移行する毎に当該処理ユニットの個別排気量を見直し、必要に応じて個別排気量を変化させている。しかしながら、個別排気量の見直しタイミングは処理の移行に限定されるものではなく、例えば基板Wの回転数を変化させるタイミングで行ってもよい。その理由は以下のとおりである。基板Wの回転数が増大するにしたがって処理中にミストが発生し易くなり、これによる影響を抑制するためには個別排気量を高めるのが望ましい。一方で、基板Wの回転数が低くなる、あるいは基板Wが静止すると、上記問題は発生せず、個別排気量を抑えて排気量の削減を図るのが望ましい。このような技術的背景から基板Wの回転数に応じて個別排気量を変更するのが好適である。
また、第1実施形態で実行されるフィードフォワード制御と第2実施形態で実行されるフィードバック制御とを組み合わせてもよく、これによって安定性をさらに高めることができる。
さらに、第3実施形態では、基準排気量の検出処理を第1実施形態に組み込んでいるが、第2実施形態に組み込んでもよいし、上記したように第1実施形態と第2実施形態を組み合わせたものに対し、基準排気量の検出処理を組み合わせてもよい。
また、上記第1実施形態ないし第3実施形態では、基板処理装置1A、1Bにおいて大気開放管302および外気量調節器501を設けているが、図8に示すように、共通排気管1Cから大気開放管302を分岐させるとともに当該大気開放管302に外気量調節器501を設けてもよい。そして、基板処理装置1Aから排気管1Dを介して排気される排気量EAと、基板処理装置1Bから排気管1Eを介して排気される排気量EBとの合算値、つまり排気総量を共通排気管1Cの基準排気量ESから差し引いた差分量を外気取込量Gとし、共通排気管1Cに吸気されるように構成してもよい。この場合、基板処理装置1B、1Bが本発明の「処理手段」の一例に相当し、排気管1D、1Eが本発明の「個別排気管」の一例に相当し、図8に図示される構成全部を含むシステムが本発明の「基板処理システム」の一例に相当しており、第1実施形態ないし第3実施形態と同様の作用効果が得られる。
この発明は、処理空間内で基板に対して複数の処理を実行可能な処理手段を複数設け、各処理空間から共通排気管に排気しながら各処理空間で基板に対する処理を施す基板処理システム全般について適用することができる。
1A,1B…基板処理装置
1C,1D,1E…共通排気管
162…処理空間
200…制御ユニット
202…演算処理部
203…レシピ記憶部
204…流量変換部
301…個別排気管
302…大気開放管
401…排気量調節器
501…外気量調節器
601…センサ
602…圧力センサ
E1〜E8、EA、EB…個別排気量
ES…基準排気量
ΔE…差分量
G…外気取込量
W…基板

Claims (6)

  1. 基準排気量で排気される共通排気管から複数の個別排気管が分岐するとともに各個別排気管に処理空間内で基板に対して複数の処理を実行する処理手段を接続することで、各処理空間を排気しながら各処理空間で基板の処理を行う基板処理システムであって、
    各個別排気管に設けられて前記処理空間からの個別排気量を調節する、複数の排気量調節部と、
    前記共通排気管から分岐する大気開放管に設けられて前記大気開放管を介して前記共通排気管に吸気される外気量を調節する外気量調節部と、
    各処理手段における前記基板に対する処理の内容に応じて各排気量調節部を制御して前記複数の個別排気量を調節するとともに、前記複数の個別排気量の総量を前記基準排気量から差し引いた差分量の外気が前記共通排気管に吸気されるように前記外気量調節部を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする基板処理システム。
  2. 請求項1に記載の基板処理システムであって、
    前記制御手段は、基板の処理に関連する処理情報を規定したレシピを記憶するレシピ記憶部と、前記レシピ記憶部に記憶されるレシピに基づいて前記複数の個別排気量を特定するとともに特定された複数の個別排気量と前記基準排気量から前記差分量を演算する演算処理部とを有する基板処理システム。
  3. 請求項1に記載の基板処理システムであって、
    各個別排気管に設けられて個別排気量を検出する、複数の個別排気量検出部をさらに備え、
    前記制御手段は、各個別排気量検出部で検出される個別排気量と前記基準排気量から前記差分量を演算する演算処理部とを有する基板処理システム。
  4. 請求項3に記載の基板処理システムであって、
    各個別排気量検出部は前記排気量調節部と前記共通排気管との間で前記個別排気管の内部の圧力を計測する個別圧力センサであり、
    前記制御手段は、各個別圧力センサにより計測された圧力に関連する圧力情報を流量に変換することで、前記複数の個別排気量を求める基板処理システム。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の基板処理システムであって、
    前記基準排気量を検出する基準排気量検出部をさらに備え、
    前記制御手段は、前記基準排気量検出部で検出される基準排気量から前記複数の個別排気量の総量を差し引いて前記差分量を求める基板処理システム。
  6. 基準排気量で排気される共通排気管から複数の個別排気管が分岐するとともに各個別排気管に処理空間内で基板に対して複数の処理を実行する処理手段を接続することで、各処理空間を排気しながら各処理空間で基板の処理を行う基板処理システムにおける排気量調節方法であって、
    各処理手段における基板に対する処理の内容に応じて各個別排気量を設定する第1工程と、
    前記第1工程により設定された個別排気量の総量を演算する第2工程と、
    前記第2工程で演算された総量を前記基準排気量から差し引くことで差分量を演算する第3工程と、
    前記第3工程で演算された差分量に相当する外気を前記共通排気管に吸気させる第4工程と
    を備えることを特徴とする基板処理システムにおける排気量調節方法。
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