JP2016148748A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 表示器からの発熱を良好に放散できる表示装置を提供する。
【解決手段】 回路基板20は、表示器10を制御する制御手段21を搭載する。ケース30は、表示器10及び回路基板20を収納する。熱伝導体51は、表示器10の熱をケース30に伝える。熱伝導体51は、熱伝導性樹脂からなり、表示器10に対向する受熱部51aと、ケース30に対向する放熱部51cと、受熱部51aと放熱部51cを連結する連結部51bと、を有する。連結部51bの断面積は、受熱部51aが表示器10に対向する面積または放熱部51cがケース30に対向する面積よりも小さい。
【選択図】 図1
【解決手段】 回路基板20は、表示器10を制御する制御手段21を搭載する。ケース30は、表示器10及び回路基板20を収納する。熱伝導体51は、表示器10の熱をケース30に伝える。熱伝導体51は、熱伝導性樹脂からなり、表示器10に対向する受熱部51aと、ケース30に対向する放熱部51cと、受熱部51aと放熱部51cを連結する連結部51bと、を有する。連結部51bの断面積は、受熱部51aが表示器10に対向する面積または放熱部51cがケース30に対向する面積よりも小さい。
【選択図】 図1
Description
本発明は、液晶表示器等の表示器を備えた表示装置に関するものである。
従来の表示装置として、例えば特許文献1に開示されたものがある。斯かる表示装置は、ケースと、回路基板を備えケース内に収納される表示ユニットとを有し、ケースに取付部が一体成形されたものである。回路基板は取付部が貫通する貫通穴を有し、取付部は表示ユニットの裏面側に弾性部材を介して設けられている。
しかしながら、上述した表示装置は、回路基板を貫通する取付部が表示ユニットと当接することによって放熱経路を形成しており、回路基板に取付部が貫通する貫通孔を設ける必要があるが、回路基板に貫通孔を設けることによって、回路基板に搭載する回路素子の実装面積が減ってしまうという問題を有していた。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり表示器からの発熱を良好に放散でき、且つ、熱伝導体が貫通する貫通孔を回路基板に設ける必要がない表示装置を提供するものである。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり表示器からの発熱を良好に放散でき、且つ、熱伝導体が貫通する貫通孔を回路基板に設ける必要がない表示装置を提供するものである。
本発明は、表示器10と、前記表示器10を制御する制御手段21を搭載した回路基板20と、前記表示器10及び前記回路基板20を収納するケース30と、前記表示器10の熱を前記ケース30に伝える熱伝導体51と、を備え、
前記熱伝導体51は、熱伝導性樹脂からなり、前記表示器10に対向する受熱部51aと、前記ケース30に対向する放熱部51cと、前記受熱部51aと前記放熱部51cを連結する連結部51bと、を有すると共に、
前記連結部51bの断面積は、前記受熱部51aが前記表示器10に対向する面積よりも小さいものである。
前記熱伝導体51は、熱伝導性樹脂からなり、前記表示器10に対向する受熱部51aと、前記ケース30に対向する放熱部51cと、前記受熱部51aと前記放熱部51cを連結する連結部51bと、を有すると共に、
前記連結部51bの断面積は、前記受熱部51aが前記表示器10に対向する面積よりも小さいものである。
また、本発明は、前記熱伝導体51及び前記表示器10に当接する熱伝導シート52を更に備えたものである。
また、本発明は、前記熱伝導体51及び前記ケース30に当接する熱伝導シート53を更に備えたものである。
また、本発明は、前記熱伝導性樹脂の熱伝導率は1.0W・m−1・K−1以上であるものである。
熱伝導体が貫通する貫通孔を回路基板に設ける必要がなく、表示器からの発熱をケースから良好に放散できる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態を説明する。車両用表示装置は、液晶表示器(表示器)10,回路基板20,ケース30,中ケース40,熱伝導部材50を備えている。
液晶表示器10は、カラー液晶モジュールからなるものであり、TFT型液晶表示パネル及びバックライトユニットを有している。液晶表示器10は、発熱を伴うものであり、特に前記バックライトユニットの光源からの発熱が大きい。液晶表示器10は、図示しない可撓性配線部材により、回路基板20と電気的に接続されている。液晶表示器10は、ケース30に収納されている。
回路基板20は、ガラスエポキシ樹脂からなる基材に銅箔からなる配線パターンを形成したものであり、回路基板20には、液晶表示器10を制御するマイコン(制御手段)21等の各種回路素子が実装されている。回路基板20は、液晶表示器10と平行な状態で、中ケース40の後面に配設されている。回路基板20は、ケース30に収納されている。
ケース30は、上ケース31と下ケース32とから構成されている。上ケース31は、液晶表示器10の表示画面を視認するための窓部31aと、不透明な樹脂からなる枠部31bとを有している。上ケース31の窓部31aは、アクリル等の透光性樹脂からなるものであり、矩形になっている。下ケース32は、熱伝導性樹脂からなるものであり、底壁部32bと周壁部32cとを有している。下ケース32の周壁部32cは、図示しないフックやビスによって上ケース31の枠部31bに固定されている。
中ケース40は、不透明な樹脂からなるものであり、底壁部41及び周壁部42を有している。中ケース40の底壁部41は、回路基板20の前面に当接している。中ケース40の周壁部42は、上ケース31の枠部31bに当接している。中ケース40には、液晶表示器10が収納されている。
熱伝導部材50は、熱伝導体51と熱伝導シート52,53とから構成されている。熱伝導体51は、熱伝導シート52,53を介して、液晶表示器10の熱を下ケース32に伝える。熱伝導体51は、熱伝導性樹脂からなるものであり、回路基板20を迂回するような略コ字形状になっている。熱伝導性樹脂は、熱伝導率が1.0[W・m−1・K−1]以上であることが望ましく、熱伝導性樹脂としては、例えば、株式会社カネカ製HP007を用いることができる。
熱伝導体51は、受熱部51a,連結部51b,放熱部51cを有している。
熱伝導体51の受熱部51a,連結部51b,放熱部51cは、其々、所定幅W及び所定厚さDを有する薄板形状になっている。熱伝導体51の受熱部51aは、回路基板20と平行になっており、中ケース40の周壁部42に挿通されている。熱伝導体51の受熱部51aは、液晶表示器10の後面に、所定幅W及び所定長さLを有する矩形領域で対向している。つまり、液晶表示器10と受熱部51aが対向する面積は、W×Lである。
熱伝導体51の受熱部51a,連結部51b,放熱部51cは、其々、所定幅W及び所定厚さDを有する薄板形状になっている。熱伝導体51の受熱部51aは、回路基板20と平行になっており、中ケース40の周壁部42に挿通されている。熱伝導体51の受熱部51aは、液晶表示器10の後面に、所定幅W及び所定長さLを有する矩形領域で対向している。つまり、液晶表示器10と受熱部51aが対向する面積は、W×Lである。
熱伝導体51の放熱部51cは、受熱部51aと同一形状になっており、回路基板20と平行になっている。熱伝導体51の放熱部51cは、下ケース32の底壁部32bに沿う薄板形状になっている。熱伝導体51の連結部51bは、回路基板20と垂直になっており、受熱部51aと放熱部51cを連結している。熱伝導体51の連結部51bは、下ケース32の周壁部32cに沿う薄板形状になっている。連結部51bの回路基板20と平行な断面積は、W×Dである。
熱伝導シート52,53としては、例えば、信越化学工業株式会社製TC−100CAB−10を用いることができる。熱伝導シート52は、熱伝導体51の受熱部51aの前面に貼着されており、液晶表示器10の後面に当接している。熱伝導シート52は、所定幅W及び所定長さLを有する矩形になっている。熱伝導シート53は、熱伝導体51の放熱部51cの後面に貼着されており、下ケース32の底壁部32bに当接している。
本実施形態では、連結部51bの所定厚さDが所定長さLよりも小さくなっているため、連結部51bの回路基板20と平行な断面積(W×D)は、液晶表示器10と受熱部51aが対向する面積(W×L)よりも小さくなっている。表示器10は発熱を伴うが、表示器10の熱は、熱伝導シート52,熱伝導体51,熱伝導シート53を介して下ケース32の底壁部32bに伝わり、表示器10の熱は下ケース32によりケース30外に放散される。熱伝導体51は、回路基板20を迂回するような略コ字形状になっているため、比較的大きな回路基板20であってもケース30に収納することが可能になる。
図4及び図5は、比較例を示す図である。当該比較例は、熱伝導体151が直方体のような形状であり、液晶表示器10と熱伝導体151が対向する面積が、本発明の実施形態と同じ面積(W×L)になっている。比較例では、熱伝導体151は大きく、且つ、重くなってしまうだけでなく、回路基板120には、熱伝導体151が貫通する貫通孔120aを設ける必要があり、回路基板120の実装面積は小さい。
一般に、断面が大きければ熱伝導が大きく、断面が小さければ熱伝導が小さいが、熱伝導性樹脂には、成形時の樹脂の流動方向に熱を伝えやすくなる特性があり、例えば、熱伝導体51の受熱部51aでは、受熱部51aの厚さ方向よりも、回路基板20と平行な方向に熱伝導が大きい。したがって、本実施形態のように、熱伝導体51の受熱部51a,連結部51b,放熱部51cを薄板形状にすることにより、断面積が小さくても充分な熱伝導性を得ることができる。
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能であり、例えば、表示器は有機ELパネルであっても良い。
10 液晶表示器(表示器)
20 回路基板
21 マイコン(制御手段)
30 ケース
50 熱伝導部材
51 熱伝導体
51a 受熱部
51b 連結部
51c 放熱部
52 熱伝導シート
53 熱伝導シート
20 回路基板
21 マイコン(制御手段)
30 ケース
50 熱伝導部材
51 熱伝導体
51a 受熱部
51b 連結部
51c 放熱部
52 熱伝導シート
53 熱伝導シート
Claims (4)
- 表示器と、前記表示器を制御する制御手段を搭載した回路基板と、前記表示器及び前記回路基板を収納するケースと、前記表示器の熱を前記ケースに伝える熱伝導体と、を備え、
前記熱伝導体は、熱伝導性樹脂からなり、前記表示器に対向する受熱部と、前記ケースに対向する放熱部と、前記受熱部と前記放熱部を連結する連結部と、を有すると共に、
前記連結部の断面積は、前記受熱部が前記表示器に対向する面積よりも小さいことを特徴とする表示装置。 - 前記熱伝導体及び前記表示器に当接する熱伝導シートを更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記熱伝導体及び前記ケースに当接する熱伝導シートを更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記熱伝導性樹脂の熱伝導率は1.0W・m−1・K−1以上であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015025005A JP2016148748A (ja) | 2015-02-12 | 2015-02-12 | 表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015025005A JP2016148748A (ja) | 2015-02-12 | 2015-02-12 | 表示装置 |
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JP2016148748A true JP2016148748A (ja) | 2016-08-18 |
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Family Applications (1)
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JP2015025005A Pending JP2016148748A (ja) | 2015-02-12 | 2015-02-12 | 表示装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020140135A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 表示システム、及び移動装置 |
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2015
- 2015-02-12 JP JP2015025005A patent/JP2016148748A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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