JP2016148236A - プレストレスコンクリート杭頭キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】工期の短縮及びコストの低減を図ることができるプレストレスコンクリート杭の杭頭キャップを提供する。【解決手段】地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭6の杭頭61に形成されたねじ穴62に高さ調整自在に装着される杭頭レベル調整部材11と、杭頭61側の外周側に装着される支持筒12と、支持筒12の上端に固定され杭頭レベル調整部材11の上端に支持される支持板14と、杭頭61側の外部側と支持筒12及び支持板14の内部側との隙間に注入され硬化後に固定するモルタルと、支持板14に形成されたモルタル注入孔14aと、支持筒12の下端に固設されたモルタル受板16とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭の杭頭に円周方向に形成された複数のねじ穴に高さ調整自在に装着された杭頭レベル調整部材で杭頭キャップを嵌合支持して、この杭頭キャップ上に構造物の柱などが構築されるプレストレスコンクリート杭頭キャップに関するものである。
構造物の柱などを地中に打設されたコンクリート杭で支持させる場合、地中に打設されその頭部側が地面から突出したコンクリート杭頭にフーチング基礎を構築して、このフーチング基礎をコンクリート杭に一体的に支持させ、フーチング基礎の上に構造物の柱などを建てて、フーチング基礎を介して構造物の柱などを地中に打設されたコンクリート杭に支持させている。
フーチング基礎は、型枠を組み、その中に鉄筋などを配筋した後に、その中にコンクリートを流し込み、これが硬化することによって構築される。
特開2002−348887 特開2003−253687 特開2003−261946 特開2003−313861 特開2006−336414
しかしながら、地中に打設されその頭部側が地面から突出したコンクリート杭の杭頭にフーチング基礎を構築して、フーチング基礎を介して構造物の柱などを地中に打設されたコンクリート杭で支持させる場合、フーチング基礎の施工に手間と時間がかかり、その結果、工期全体の短縮化を図ることが難しく、また、コストを廉価することも困難になるなどの不都合が生じていた。
ところで、コンクリート杭の中にはプレストレスコンクリート杭が知られている。このプレストレスコンクリート杭はその内部にその杭長さ方向に複数のPC鋼材が張設され、このPC鋼材でコンクリート杭にその長さ方向の両端から圧縮力を付与している。このためプレストレスコンクリート杭の杭頭及び杭底となる両端には、円形リング状鋼板が取り付けられている。この円形リング状鋼板の外側表面にはその円周方向に等間隔で複数のねじ穴が形成されている。プレストレスコンクリート杭内部のPC鋼材はその両端が、このコンクリート杭の両端の円形リング状鋼板に固設されている。
そしてプレストレスコンクリート杭内部のPC鋼材に所定の圧縮力を付与する場合には、プレストレスコンクリート杭の両端の円形リング状鋼板の複数のねじ穴に圧縮力付与装置の作動部材の先端部分を螺入し、PC鋼材の両端が固設された両円形リング状鋼板を両側に所定の力で引っ張ることで対処している。このため、前記したように、プレストレスコンクリート杭の杭頭には上記の円形リング状鋼板が取り付けられ、この円形リング状鋼板にはその円周方向に等間隔で上記の複数のねじ穴が形成されている。このねじ穴はプレストレスコンクリート杭に所定の圧縮力を付与する場合に利用されるが、その後はそのまま残されている。つまり、プレストレスコンクリート杭の杭頭には杭の打設時には複数のねじ穴が形成されたままの状態にある。
この発明は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたものであって、その目的とするところは、地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭の杭頭に円周方向に形成された複数のねじ穴に高さ調整自在に装着された杭頭レベル調整部材で杭頭キャップを嵌合支持して、この杭頭キャップ上に構造物の柱などを直に建てることを可能にし、工期の短縮及びコストの廉価を図ることのできるプレストレスコンクリート杭頭キャップを提供することにある。
以上の課題を達成するために、請求項1の発明は、地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭の杭頭に円周方向に形成された複数のねじ穴に螺入して高さ調整自在に装着される杭頭レベル調整部材と、プレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側に装着される支持筒と、支持筒の上端に固定されプレストレスコンクリート杭の杭頭に装着された複数の上記杭頭レベル調整部材の上端に載置されて支持される平面板状の支持板と、プレストレスコンクリート杭の杭頭側の外部側と支持筒及び支持板の内部側との隙間に注入され硬化後に支持筒及び支持板をプレストレスコンクリート杭の杭頭側に固定するモルタルと、支持板の中央の周囲に形成されたモルタルを注入するための複数のモルタル注入孔と、支持筒の下端に固設され支持筒の内周側とプレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側との間に注入された硬化前のモルタルが落下して流出するのを防ぐモルタル受板と、を備える手段よりなるものである。
以上の課題を達成するために、請求項2の発明は、地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭の杭頭に円周方向に形成された複数のねじ穴に螺入して高さ調整自在に装着される杭頭レベル調整部材と、プレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側に装着される支持筒と、支持筒の外周側に取り付けられ上方に向かって拡張する補強板と、支持筒の上端に固定され補強板で補強支持されプレストレスコンクリート杭の杭頭に装着された複数の上記杭頭レベル調整部材の上端に載置されて支持される平面板状の支持板と、プレストレスコンクリート杭の杭頭側の外部側と支持筒及び支持板の内部側との隙間に注入され硬化後に支持筒及び支持板をプレストレスコンクリート杭の杭頭側に固定するモルタルと、支持板の中央の周囲に形成されたモルタルを注入するための複数のモルタル注入孔と、支持筒の下端に固設され支持筒の内周側とプレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側との間に注入された硬化前のモルタルが落下して流出するのを防ぐモルタル受板と、上記支持板の上面にスライド移動自在に取り付けられるスライド調整板と、を備える手段よりなるものである。
以上の課題を達成するために、請求項3の発明は、地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭の杭頭に円周方向に形成された複数のねじ穴に螺入して高さ調整自在に装着される杭頭レベル調整部材と、プレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側に取り付けられる支持筒と、支持筒の上端に固定されプレストレスコンクリート杭の杭頭に装着された複数の杭頭レベル調整部材の上端に載置されて支持される平面板状の支持板と、プレストレスコンクリート杭の杭頭側の外部側と支持筒及び支持板の内部側との隙間に注入され硬化後に支持筒及び支持板をプレストレスコンクリート杭の杭頭側に固定するモルタルと、支持板の中央の周囲に形成されたモルタルを注入するための複数のモルタル注入孔と、支持筒の下端に固設され支持筒の内周側とプレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側との間に注入された硬化前のモルタルが落下して流出するのを防ぐモルタル受板と、支持筒の側周面の周面方向に複数取り付けられ支持筒の側周面を貫通して螺入されその先端が内部のプレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側面に当接して支持筒の水平方向の移動を調整する杭芯調整部材と、を備える手段よりなるものである。
以上の課題を達成するために、請求項4の発明は、地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭の杭頭に円周方向に形成された複数のねじ穴に螺入して高さ調整自在に装着される杭頭レベル調整部材と、プレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側に取り付けられる支持筒と、支持筒の外周側に取り付けられ上方に向かって拡張する補強板と、支持筒の上端に固定され補強板で補強支持されプレストレスコンクリート杭の杭頭に装着された複数の杭頭レベル調整部材の上端に載置されて支持される平面板状の支持板と、プレストレスコンクリート杭の杭頭側の外部側と支持筒及び支持板の内部側との隙間に注入され硬化後に支持筒及び支持板をプレストレスコンクリート杭の杭頭側に固定するモルタルと、支持板の中央の周囲に形成されたモルタルを注入するための複数のモルタル注入孔と、支持筒の下端に固設され支持筒の内周側とプレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側との間に注入された硬化前のモルタルが落下して流出するのを防ぐモルタル受板と、支持筒の側周面の周面方向に複数取り付けられ支持筒の側周面を貫通して螺入されその先端が内部のプレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側面に当接して支持筒の水平方向の移動を調整する杭芯調整部材と、を備える手段よりなるものである。
また、請求項1〜請求項4の発明の好ましい態様として、モルタル注入孔を通じて支持板を一部の杭頭レベル調整部材に固定する手段よりなるものである。
課題を解決するための手段よりなる請求項1の発明によれば、地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭の杭頭に円周方向に形成された複数のねじ穴を利用して、このねじ穴に杭頭レベル調整部材を螺入し、何れかの方向に回すことでそのねじ運動により、各の杭頭レベル調整部材の上端の高さを容易にしかも微調整することができる。また、プレストレスコンクリート杭が傾いて打設されてその杭頭の表面が水平でない場合でも、各杭頭レベル調整部材の高さを調整して、各杭頭レベル調整部材の上端が水平な平面状態に容易に調整することができる。これにより、各杭頭レベル調整部材の上端で支持されるプレストレスコンクリート杭頭キャップの支持板の高さを容易に調整できると共に、杭頭の表面が水平でない場合でも杭頭キャップの支持板を容易に水平して、プレストレスコンクリート杭の杭頭の上方にプレストレスコンクリート杭頭キャップを構築することができ、この杭頭キャップ上に構造物の柱などを直に建てることを可能にし、工期の短縮及びコストの廉価を図ることができる。
また、請求項2の発明によれば、地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭の杭頭に円周方向に形成された複数のねじ穴を利用して、このねじ穴に杭頭レベル調整部材を螺入し、何れかの方向に回すことでそのねじ運動により、各の杭頭レベル調整部材の上端の高さを容易にしかも微調整することができる。また、プレストレスコンクリート杭が傾いて打設されてその杭頭の表面が水平でない場合でも、各杭頭レベル調整部材の高さを調整して、各杭頭レベル調整部材の上端が水平な平面状態に容易に調整することができる。これにより、各杭頭レベル調整部材の上端で支持されるプレストレスコンクリート杭頭キャップの支持板の高さを容易に調整できると共に、杭頭の表面が水平でない場合でも杭頭キャップの支持板を容易に水平して、プレストレスコンクリート杭の杭頭の上方にプレストレスコンクリート杭頭キャップを構築することができ、この杭頭キャップ上に構造物の柱などを直に建てることを可能にし、工期の短縮及びコストの廉価を図ることができる。
さらに、プレストレスコンクリート杭頭キャップの支持板にスライド移動自在に取り付けられたスライド調整板により、杭の上方に構築される建屋構造物の支柱等とプレストレスコンクリート杭の杭頭の中心軸の芯ずれの調整を容易に行うことができる。
これに加えて、プレストレスコンクリート杭頭キャップの支持筒の周縁から360度に大きく張り出す支持板の下面を補強板で支えることで、下部の支持筒に比べて上部の支持板を広くすることができ、これにより支持板が広くなったプレストレスコンクリート杭頭キャップは、建屋構造物の製作誤差及び施工誤差による沈設されたプレストレスコンクリート杭の中心軸の大きな芯ずれに対しても十分に対応することができる。
また、請求項3の発明によれば、地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭の杭頭に円周方向に形成された複数のねじ穴を利用して、このねじ穴に杭頭レベル調整部材を螺入し、何れかの方向に回すことでそのねじ運動により、各の杭頭レベル調整部材の上端の高さを容易にしかも微調整することができる。また、プレストレスコンクリート杭が傾いて打設されてその杭頭の表面が水平でない場合でも、各杭頭レベル調整部材の高さを調整して、各杭頭レベル調整部材の上端が水平な平面状態に容易に調整することができる。これにより、各杭頭レベル調整部材の上端で支持されるプレストレスコンクリート杭頭キャップの支持板の高さを容易に調整できると共に、杭頭の表面が水平でない場合でも杭頭キャップの支持板を容易に水平して、プレストレスコンクリート杭の杭頭の上方にプレストレスコンクリート杭頭キャップを構築することができ、この杭頭キャップ上に構造物の柱などを直に建てることを可能にし、工期の短縮及びコストの廉価を図ることができる。
さらに、プレストレスコンクリート杭頭キャップの支持筒に取り付けられた各杭芯調整部材により、支持筒の水平方向への移動の調整を容易に行うことができ、支持筒の移動を通じてその上端に固設されている支持板の水平方向への移動の調整を容易に行うことができ、これによりプレストレスコンクリート杭の杭頭の中心軸とプレストレスコンクリート杭頭キャップの中心軸との杭芯の調整を容易に行うことができる。また、各杭芯調整部材による調整後は、支持筒は水平方向に移動するのが阻止されるので、これにより、プレストレスコンクリート杭頭キャップが杭芯調整後に水平方向に移動するのを防ぐことができる。
また、請求項4の発明によれば、地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭の杭頭に円周方向に形成された複数のねじ穴を利用して、このねじ穴に杭頭レベル調整部材を螺入し、何れかの方向に回すことでそのねじ運動により、各の杭頭レベル調整部材の上端の高さを容易にしかも微調整することができる。また、プレストレスコンクリート杭が傾いて打設されてその杭頭の表面が水平でない場合でも、各杭頭レベル調整部材の高さを調整して、各杭頭レベル調整部材の上端が水平な平面状態に容易に調整することができる。これにより、各杭頭レベル調整部材の上端で支持されるプレストレスコンクリート杭頭キャップの支持板の高さを容易に調整できると共に、杭頭の表面が水平でない場合でも杭頭キャップの支持板を容易に水平して、プレストレスコンクリート杭の杭頭の上方にプレストレスコンクリート杭頭キャップを構築することができ、この杭頭キャップ上に構造物の柱などを直に建てることを可能にし、工期の短縮及びコストの廉価を図ることができる。
さらに、プレストレスコンクリート杭頭キャップの支持筒に取り付けられた各杭芯調整部材により、支持筒の水平方向への移動の調整を容易に行うことができ、支持筒の移動を通じてその上端に固設されている支持板の水平方向への移動の調整を容易に行うことができ、これによりプレストレスコンクリート杭の杭頭の中心軸とプレストレスコンクリート杭頭キャップの中心軸との杭芯の調整を容易に行うことができる。また、各杭芯調整部材による調整後は、支持筒は水平方向に移動するのが阻止されるので、これにより、プレストレスコンクリート杭頭キャップが杭芯調整後に水平方向に移動するのを防ぐことができる。
これに加えて、プレストレスコンクリート杭頭キャップの支持筒の周縁から360度に大きく張り出す支持板の下面を補強板で支えることで、下部の支持筒に比べて上部の支持板を広くすることができ、これにより支持板が広くなったプレストレスコンクリート杭頭キャップは、建屋構造物の製作誤差及び施工誤差による沈設されたプレストレスコンクリート杭の中心軸の大きな芯ずれに対しても十分に対応することができる。
また、請求項5の発明の場合には、請求項1〜請求項4の発明の効果に加えて、プレストレスコンクリート杭の杭頭に装着された杭頭レベル調整部材にプレストレスコンクリート杭頭キャップの支持板を固定することで、プレストレスコンクリート杭頭キャップに何かが当たっても、プレストレスコンクリート杭頭キャップが回転するのを阻止できる。これにより、プレストレスコンクリート杭頭キャップの向きが変わるのを防いで、杭頭キャップ上に構築される構造物の柱の向きに影響を及ぼすのを未然に防ぐことができる。
この発明を実施するための形態−1を示すプレストレスコンクリート杭頭キャップとプレストレスコンクリート杭との分解斜視図である。 この発明を実施するための形態−1を示すプレストレスコンクリート杭頭キャップをプレストレスコンクリート杭の杭頭部分に装着した透視斜視図である。 この発明を実施するための形態−1を示すプレストレスコンクリート杭頭キャップをプレストレスコンクリート杭の杭頭部分に装着した側面図である。 この発明を実施するための形態−1を示すプレストレスコンクリート杭頭キャップをプレストレスコンクリート杭の杭頭部分に装着した平面図である。 この発明を実施するための形態−2を示すプレストレスコンクリート杭頭キャップとプレストレスコンクリート杭との分解斜視図である。 この発明を実施するための形態−2を示すプレストレスコンクリート杭頭キャップをプレストレスコンクリート杭の杭頭部分に装着した透視斜視図である。 この発明を実施するための形態−2を示すプレストレスコンクリート杭頭キャップをプレストレスコンクリート杭の杭頭部分に装着した側面図である。 この発明を実施するための形態−2を示すプレストレスコンクリート杭頭キャップをプレストレスコンクリート杭の杭頭部分に装着した平面図である。
以下、図面に記載の発明を実施するための形態−1、2に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
〔実施の形態−1〕
図1〜図4に図示する実施の形態−1において、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1は、地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭6の杭頭61に円周方向に形成された複数のねじ穴62に螺入して高さ調整自在に装着された杭頭レベル調整部材11で嵌合支持されて、その上に構造物の柱などが構築されるものである。
プレストレスコンクリート杭頭キャップ1は、地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭6の杭頭61に形成されたねじ穴62に高さ調整自在に装着される杭頭レベル調整部材11と、杭頭61側の外周側に取り付けられる支持筒12と、支持筒12の外周側に取り付けられる補強板13と、支持筒12の上端に固定され杭頭61に装着された複数の杭頭レベル調整部材11で支持される支持板14と、杭頭61側の外部側と支持筒12及び支持板14の内部側との隙間に注入され硬化後に支持筒12及び支持板14をプレストレスコンクリート杭の杭頭側に固定するモルタル15と、支持板14に形成された複数のモルタル注入孔14aと、支持筒12の下端に固設されるモルタル受板16と、を備えている。
杭頭レベル調整部材11は、地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭6の杭頭61に円周方向に形成された複数のねじ穴62を利用して、このねじ穴62にその先端側つまり下端側が螺入されて、その上端が杭頭61の表面から上方に向けて所定の高さに突出するように調整して装着される。図面では杭頭レベル調整部材11は円周方向に120度の間隔で取り付けられている。
杭頭レベル調整部材11は、ねじ穴62に螺合する螺旋状のねじ山がその側周面には形成されている。各杭頭レベル調整部材11は、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61に形成された複数のねじ穴62にその先端側つまり下端側がそれぞれ螺入されて、ねじ運動でプレストレスコンクリート杭6の杭頭61の表面からの突出高さが微調整できるようになっている。この杭頭レベル調整部材11には例えばボルトが使用される。
各杭頭レベル調整部材11は、その先端側つまり下端側がプレストレスコンクリート杭6の杭頭61に形成された複数のねじ穴62に挿入され、所定の高さに調整された上端で、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1を構成する支持板14を下側から支える。つまり、各杭頭レベル調整部材11の上端に支持板14の下面が当接する。各杭頭レベル調整部材11の上端は所定の高さに調整されているので、その上に載置される支持板14の表面の高さも板厚プラスされて一定の高さに調整される。
このように各杭頭レベル調整部材11は、その上端の高さ方向の調整を通じて、支持板14の高さの調整を行うものである。つまり杭頭レベル調整部材11は、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61からのプレストレスコンクリート杭頭キャップ1の支持板14の表面となる上面までの高さ調整を自在に行うことができる。
プレストレスコンクリート杭頭キャップ1の高さを調整する杭頭レベル調整部材11の一部には、杭頭キャップ1の支持板14が固定される。固定はモルタル注入孔14aを利用して行われる。一部のモルタル注入孔14aの孔内に臨む杭頭レベル調整部材11の上端とモルタル注入孔14aの孔内周の一部とを例えば仮付け溶接によって固着するのである。固定する場合、仮付け溶接に換えて接着剤でもよい。
杭頭レベル調整部材11の上端側となる頭部の直径は、螺入される先端側の直径より大きく、又モルタル注入孔14aの内径よりも十分に大きい。このため、支持板14のモルタル注入孔14aが杭頭レベル調整部材11の上端の真上に位置しても、支持板14はその真下の杭頭レベル調整部材11の上端によって支えられて沈降することはない。
支持筒12は、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外周側に取り付けられる。支持筒12の内径は杭頭61側の外径よりも十分に大きく、内径と外径との間にモルタル15が十分に充填できる隙間を有している。支持筒12は鋼製の円筒板から形成されている。支持筒12は、杭頭61側の外周側で硬化したモルタル15によって、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側に固定される。
支持筒12の側周面12aには当該支持筒12の中心から周囲に向けて放射状に配置された鋼製の補強板13が配置されている。各補強板13はその垂直な一側端が支持筒12の側周面12aに溶着されて固設されている。各補強板13は支持筒12の側周面12aからの張り出し長さが上方に向かって拡張して逆角錐型の形状になっている。各補強板13は外側から支持板14を補強してその剛性を高めている。
図では例えば補強板13は支持筒12の中心から円周方向に45度の等角度で八方向の放射状に配置されているが、各補強板13は外方側への張り出し長さが一つおきに交互に長短になっている。即ち、張り出し長さの長い補強板13は90度の等角度で十字状に配置され、この十字状の配置の中間に張り出し長さが短い補強板13が45度の角度ずれた状態で十字状に配置されている。
張り出し長さが長短の各補強板13は、その下端側の長さは皆同一であるが、上方に向かって張り出し長さが異なる。即ち、張り出し長さが長い方の補強板13は上方に向かって張り出し長さが長く、張り出し長さが短い方の補強板13は上方に向かって張り出し長さが短い。各補強板13の張り出し側の側端は上方に向かって斜め前方に直線状に傾斜している。
支持筒12及び各補強板13の上側には平面板状の支持板14が溶着されて固設されている。支持板14は建屋構造物の柱を通じて作用する荷重を支えてその荷重をプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側に直接伝達する機能を果たす。
支持板14は、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61から上方に突出して螺入装着された複数の杭頭レベル調整部材11の上端に載置されて支持され、その後に注入されて硬化するモルタル15によって、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61の上方側に固定される。つまり支持板14は、その中央側がプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側を上側から覆うように載置されて取り付けられている。
支持板14は平面から見て例えば正方形の形状をしており、支持板14の下面の正方形の対角線位置に張り出し長さが長い方の十字状に配置された補強板13の上端が溶着されている。また、支持板14の下面の正方形の相対向する二辺の中点同士を結ぶ十字線位置に張り出し長さが短い方の十字状に配置された補強板13の上端が溶着されている。
プレストレスコンクリート杭頭キャップ1の上部に位置する例えば正方形の形状を有する支持板14の一辺の長さは、支持板14の下部に位置する円形の支持筒12の直径の数倍あり、杭頭キャップ1は上方に向けて拡張する逆角錐型の形状になっている。下部の支持筒12に比べて上部の支持板14を広くするのは、建屋構造物の製作誤差及び施工誤差による沈設されたプレストレスコンクリート杭6の中心軸の芯ずれに対応できるようにするためである。
即ち、製作誤差及び施工誤差によって、建屋構造物の柱の中心軸とプレストレスコンクリート杭6の杭頭61の中心軸とは一致せず、建屋構造物の柱の中心軸は杭頭61の中心軸の位置から360度の全方向の何れかの方向にずれることになるが、この全方向の何れかの方向のずれに対応できるように、下部の支持筒12に比べて上部の支持板14を広くしているのである。
支持板14の中央の周囲には、モルタル15を注入するための複数のモルタル注入孔14aが円周方向に等間隔で形成されている。各モルタル注入孔14aは、他のモルタル注入孔14aからのモルタル15の注入時に、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外部側と支持筒12及び支持板14の内部側との間に溜まっている空気の排出孔としても機能する。
モルタル15は、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外部側とプレストレスコンクリート杭頭キャップ1を構成する支持筒12及び支持板14の内部側との間にできる隙間に充填注入され、硬化後には支持筒12及び支持板14で構成される杭頭キャップ1をプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外部側に固定する。このモルタル15には例えば無収縮のモルタルが使用される。
その後、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側に固定された杭頭キャップ1に、図示しない建屋構造物の柱の下端のベース板が連結固定される例えば調整連結板が、隅肉溶接又はボルトなどによって固定される。杭頭キャップ1は、建屋構造物の柱の下端のベース板とプレストレスコンクリート杭6の杭頭61との間に位置して、建屋構造物の全荷重を支えてプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側に逃がす役目を果たす。
モルタル受板16は、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外周側面63側に注入されたモルタル15が特に硬化する前の流動性を有するときに、外周側面63側を落下して流出するのを防いで杭頭61側の外周側面63側に留まらせる役目を果たす。
モルタル受板16は例えば2個の半円形リング板から構成されていて、これを両側からプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外周側面63に密着させた状態で、支持筒12の下端12bにその円周方向に固設される。モルタル受板16に作用するモルタル15は支持筒12の内周側と杭頭61側の外周側面63側との隙間に充填される量であり、その重量は余りないので固設は仮付け溶接で十分であり、溶接に手間取ることはない。
スライド調整板18は、必要に応じて、杭頭キャップ1の支持板14の上面にスライド自在に取り付けられる調整板で、例えば方形状の形状を有している。スライド調整板18は、計測により、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1の中心軸が建屋構造物の支柱等の中心軸とずれている場合に、杭頭キャップ1の支持板14の上面に取り付けられる。スライド調整板18は、杭頭キャップ1の支持板14の上面に載せられ、例えばその上面中心が建屋構造物の支柱等の中心軸と一致するように、その上面でスライド移動させて、一致箇所で例えば溶接などで支持板14の上面に固定される。
次に、上記プレストレスコンクリート杭頭キャップを用いた施工法について以下説明する。
所定位置の地盤中にプレストレスコンクリート杭6を所定の深さに打設する機械を用いて沈設させる。このとき地中に打設されて沈設したプレストレスコンクリート杭6はその杭頭61側が地面から少し突出している。沈設されたプレストレスコンクリート杭6は、打設時の施工状態や地盤の状態によって、真っ直ぐに沈設されずに僅かに傾いたり、位置がずれたりすることがある。プレストレスコンクリート杭6が傾いている場合には、杭頭61の表面は水平状態になく傾いた状態にある。
地面から突出するプレストレスコンクリート杭6の杭頭61の表面には、プレストレスコンクリート杭6に所定の圧縮力を付与するために利用されるねじ穴62がその円周方向に等間隔で複数、図面では3個形成されている。この複数のねじ穴62に杭頭レベル調整部材11をそれぞれ装着する。杭頭レベル調整部材11の側周面には螺旋状のねじ山が形成されているので、ねじ穴62に螺入する。
装着される各杭頭レベル調整部材11は、ねじ運動により、その上端の高さ微調整することが可能となる。プレストレスコンクリート杭6の杭頭61の表面が傾いている場合には、傾いている側にある杭頭レベル調整部材11の杭頭61の表面からの突出高さを少し大きくして、傾いている杭頭61の表面から突出している複数の杭頭レベル調整部材11の上端高さが全て同一になるように調整する。また、このとき、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1の支持板14の板厚を考慮して、各杭頭レベル調整部材11の上端の所定の高さが調整される。
この後にプレストレスコンクリート杭頭キャップ1の本体の取り付け作業が行われる。プレストレスコンクリート杭頭キャップ1の本体の取り付け作業は、杭頭キャップ1を構成する支持板14の下面に固設されている支持筒12をプレストレスコンクリート杭6の杭頭61の上方からその内部に入るように嵌合して取り付ける。杭頭61及びその外周側面63はすっぽりと支持筒12及び支持板14の内部側に収まる。
プレストレスコンクリート杭頭キャップ1を降ろして行くと、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61のねじ穴62に所定の高さに調整して装着されている複数の杭頭レベル調整部材11の上端に杭頭キャップ1を構成する支持板14の下面が当接する。これにより、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1は複数の杭頭レベル調整部材11より、支持板14の上面は傾くことなく水平の所定の高さで支持されることになり、杭頭キャップ1の高さ調整は極めて簡単に行うことが可能となる。
プレストレスコンクリート杭頭キャップ1をプレストレスコンクリート杭6の杭頭61に装着された複数の杭頭レベル調整部材11で水平な所定の高さで支持した後、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61の中心軸とプレストレスコンクリート杭頭キャップ1の中心軸との杭芯の調整を行う。
このとき、計測により、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1の中心軸が建屋構造物の支柱等の中心軸とずれている場合には、杭頭キャップ1の支持板14の上面に例えば方形状のスライド調整板18がスライド移動自在に取り付けられる。スライド調整板18を杭頭キャップ1の支持板14の上面に載せ、スライド調整板18の例えば上面中心が建屋構造物の支柱等の中心軸と一致するように、スライド調整板18を支持板14の上面でスライド移動させ、一致箇所でスライド調整板18を溶接などで支持板14の上面に固定することで行われる(図3参照)。
プレストレスコンクリート杭6の杭頭61の中心軸とプレストレスコンクリート杭頭キャップ1の中心軸との杭芯の調整を行った後、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1がその位置で回転しないように、支持板14に形成されたモルタル注入孔14aを利用して、複数のモルタル注入孔14aの一つ孔に臨む位置にある杭頭レベル調整部材11の上端を仮付け溶接により、モルタル注入孔14aの内周面に固設して、支持板14をひとつの杭頭レベル調整部材11に固定する。これにより固定された支持板14を通じてプレストレスコンクリート杭頭キャップ1に何かが当たっても回転するのを防ぐことができる。
プレストレスコンクリート杭頭キャップ1をプレストレスコンクリート杭6の杭頭61に杭頭レベル調整部材11を介して固定した後、支持筒12は杭先端側63の外周側にずれることなくその中央が正確に装着される。半円形リング板に2分割されているモルタル受板16をプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外周側面63を両側から挟むようにして、支持筒12の下端12bに取り付け、仮付け溶接で固定する。
その後、支持板14のモルタル注入孔14aを通じて、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外部側とプレストレスコンクリート杭頭キャップ1の支持筒12及び支持板14の内部側との間の隙間にモルタル15を注入する。注入したモルタル15が杭頭61側の外部側と支持筒12及び支持板14の内部側との間の隙間に十分に充填されると、注入したモルタル15の一部がモルタル注入孔14aから漏れ始めるので、これを確認して注入を止める。
注入したモルタル15はモルタル受板16によって受けられて、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外周側を落下して流出するのが防がれる。注入したモルタル15が杭頭61側の外部側と支持筒12及び支持板14の内部側との間で硬化すると、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1は硬化後のモルタル15の働きによってプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側に固定される。
プレストレスコンクリート杭6の杭頭61の上部側に硬化したモルタル15で固定した後、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1の支持板14の上に、又は支持板14の上面に固定されたスライド調整板18の上に、建屋構造物の例えば柱の下端などを取り付けて、建屋構造物の各柱を各プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側にプレストレスコンクリート杭頭キャップ1を介して支持させる。
〔実施の形態−2〕
図5〜図8に図示する実施の形態−2において、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1は、地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭6の杭頭61に円周方向に形成された複数のねじ穴62に螺入して高さ調整自在に装着された杭頭レベル調整部材11で嵌合支持されて、その上に構造物の柱などが構築されるものである。
プレストレスコンクリート杭頭キャップ1は、地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭6の杭頭61に形成されたねじ穴62に高さ調整自在に装着される杭頭レベル調整部材11と、杭頭61側の外周側に取り付けられる支持筒12と、支持筒12の外周側に取り付けられる補強板13と、支持筒12の上端に固定され杭頭61に装着された複数の杭頭レベル調整部材11で支持される支持板14と、杭頭61側の外部側と支持筒12及び支持板14の内部側との隙間に注入され硬化後に支持筒12及び支持板14をプレストレスコンクリート杭の杭頭側に固定するモルタル15と、支持板14に形成された複数のモルタル注入孔14aと、支持筒12の下端に固設されるモルタル受板16と、支持筒12の側周面に複数取り付けられ支持筒12の水平方向の移動を調整する杭芯調整部材17と、を備えている。
杭頭レベル調整部材11は、地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭6の杭頭61に円周方向に形成された複数のねじ穴62を利用して、このねじ穴62にその先端側つまり下端側が螺入されて、その上端が杭頭61の表面から上方に向けて所定の高さに突出するように調整して装着される。図面では杭頭レベル調整部材11は円周方向に120度の間隔で取り付けられている。
杭頭レベル調整部材11は、ねじ穴62に螺合する螺旋状のねじ山がその側周面には形成されている。各杭頭レベル調整部材11は、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61に形成された複数のねじ穴62にその先端側つまり下端側がそれぞれ螺入されて、ねじ運動でプレストレスコンクリート杭6の杭頭61の表面からの突出高さが微調整できるようになっている。この杭頭レベル調整部材11には例えばボルトが使用される。
各杭頭レベル調整部材11は、その先端側つまり下端側がプレストレスコンクリート杭6の杭頭61に形成された複数のねじ穴62に挿入され、所定の高さに調整された上端で、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1を構成する支持板14を下側から支える。つまり、各杭頭レベル調整部材11の上端に支持板14の下面が当接する。各杭頭レベル調整部材11の上端は所定の高さに調整されているので、その上に載置される支持板14の表面の高さも板厚プラスされて一定の高さに調整される。
このように各杭頭レベル調整部材11は、その上端の高さ方向の調整を通じて、支持板14の高さの調整を行うものである。つまり杭頭レベル調整部材11は、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61からのプレストレスコンクリート杭頭キャップ1の支持板14の表面となる上面までの高さ調整を自在に行うことができる。
プレストレスコンクリート杭頭キャップ1の高さを調整する杭頭レベル調整部材11の一部には、杭頭キャップ1の支持板14が固定される。固定はモルタル注入孔14aを利用して行われる。一部のモルタル注入孔14aの孔内に臨む杭頭レベル調整部材11の上端とモルタル注入孔14aの孔内周の一部とを例えば仮付け溶接によって固着するのである。固定する場合、仮付け溶接に換えて接着剤でもよい。
杭頭レベル調整部材11の上端側となる頭部の直径は、螺入される先端側の直径より大きく、又モルタル注入孔14aの内径よりも十分に大きい。このため、支持板14のモルタル注入孔14aが杭頭レベル調整部材11の上端の真上に位置しても、支持板14はその真下の杭頭レベル調整部材11の上端によって支えられて沈降することはない。
後述するようにプレストレスコンクリート杭頭キャップ1は、杭芯調整後の各杭芯調整部材17によって水平方向に移動するのが防がれる。しかし、各杭芯調整部材17によっては、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1のその場での回転を防ぐことができない。工事現場では、各杭芯調整部材17によって保持されたプレストレスコンクリート杭頭キャップ1に何かが当たると、それによって杭芯調整部材17で保持された内側で杭頭キャップ1が回転してその水平方向の向きが変わるという不都合が生じる。杭頭レベル調整部材11に固定することで、杭頭キャップ1の回転を阻止することができる。
支持筒12は、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外周側に取り付けられる。支持筒12の内径は杭頭61側の外径よりも十分に大きく、内径と外径との間にモルタル15が十分に充填できる隙間を有している。支持筒12は鋼製の円筒板から形成されている。支持筒12は、杭頭61側の外周側で硬化したモルタル15によって、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側に固定される。
支持筒12の側周面12aには当該支持筒12の中心から周囲に向けて放射状に配置された鋼製の補強板13が配置されている。各補強板13はその垂直な一側端が支持筒12の側周面12aに溶着されて固設されている。各補強板13は支持筒12の側周面12aからの張り出し長さが上方に向かって拡張して逆角錐型の形状になっている。各補強板13は外側から支持板14を補強してその剛性を高めている。
図では例えば補強板13は支持筒12の中心から円周方向に45度の等角度で八方向の放射状に配置されているが、各補強板13は外方側への張り出し長さが一つおきに交互に長短になっている。即ち、張り出し長さの長い補強板13は90度の等角度で十字状に配置され、この十字状の配置の中間に張り出し長さが短い補強板13が45度の角度ずれた状態で十字状に配置されている。
張り出し長さが長短の各補強板13は、その下端側の長さは皆同一であるが、上方に向かって張り出し長さが異なる。即ち、張り出し長さが長い方の補強板13は上方に向かって張り出し長さが長く、張り出し長さが短い方の補強板13は上方に向かって張り出し長さが短い。各補強板13の張り出し側の側端は上方に向かって斜め前方に直線状に傾斜している。
支持筒12及び各補強板13の上側には平面板状の支持板14が溶着されて固設されている。支持板14は建屋構造物の柱を通じて作用する荷重を支えてその荷重をプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側に直接伝達する機能を果たす。
支持板14は、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61から上方に突出して螺入装着された複数の杭頭レベル調整部材11の上端に載置されて支持され、その後に注入されて硬化するモルタル15によって、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61の上方側に固定される。つまり支持板14は、その中央側がプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側を上側から覆うように載置されて取り付けられている。
支持板14は平面から見て例えば正方形の形状をしており、支持板14の下面の正方形の対角線位置に張り出し長さが長い方の十字状に配置された補強板13の上端が溶着されている。また、支持板14の下面の正方形の相対向する二辺の中点同士を結ぶ十字線位置に張り出し長さが短い方の十字状に配置された補強板13の上端が溶着されている。
プレストレスコンクリート杭頭キャップ1の上部に位置する例えば正方形の形状を有する支持板14の一辺の長さは、支持板14の下部に位置する円形の支持筒12の直径の数倍あり、杭頭キャップ1は上方に向けて拡張する逆角錐型の形状になっている。下部の支持筒12に比べて上部の支持板14を広くするのは、建屋構造物の製作誤差及び施工誤差による沈設されたプレストレスコンクリート杭6の中心軸の芯ずれに対応できるようにするためである。
即ち、製作誤差及び施工誤差によって、建屋構造物の柱の中心軸とプレストレスコンクリート杭6の杭頭61の中心軸とは一致せず、建屋構造物の柱の中心軸は杭頭61の中心軸の位置から360度の全方向の何れかの方向にずれることになるが、この全方向の何れかの方向のずれに対応できるように、下部の支持筒12に比べて上部の支持板14を広くしているのである。
支持筒12の側周面12aには複数の杭芯調整部材17が周面方向に等間隔で取り付けられている。図面では杭芯調整部材17は周面方向に90度の間隔で取り付けられている。各杭芯調整部材17はその先端側が支持筒12の内部に挿入されるので、支持筒12の側周面12aには貫通孔12cがそれぞれ形成されている。
杭芯調整部材17はねじ調整で内部への挿入長さが微調整できるように、側周面には螺旋状のねじ山が形成されている。また各貫通孔12cの外側には、係合孔部材17aが支持筒12の側周面12aの外側表面に固設されている。各係合孔部材17aには杭芯調整部材17のねじ山と螺合するねじ孔が形成されている。杭芯調整部材17には例えばボルトが使用され、係合孔部材17aには例えばナットが使用される。
各杭芯調整部材17は、その先端側が支持筒12の側周面12aを貫通して支持筒12の内部に挿入され、その先端が内部のプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外周側面63に当接することで、支持筒12の水平方向への移動の調整を通じて、支持筒12の上端に固設されている支持板14の水平方向への移動の調整を行うものである。つまり杭芯調整部材17はプレストレスコンクリート杭6の杭頭61の中心軸とプレストレスコンクリート杭頭キャップ1の中心軸との杭芯の調整を行うことができる。
また、各杭芯調整部材17による調整後は、支持筒12はその側周面12aが先端の当接した各杭芯調整部材17によって固定され、水平方向に移動するのが阻止される。これによりプレストレスコンクリート杭頭キャップ1は杭芯調整後の各杭芯調整部材17によって水平方向に移動するのが防がれている。
支持板14の中央の周囲には、モルタル15を注入するための複数のモルタル注入孔14aが円周方向に等間隔で形成されている。各モルタル注入孔14aは、他のモルタル注入孔14aからのモルタル15の注入時に、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外部側と支持筒12及び支持板14の内部側との間に溜まっている空気の排出孔としても機能する。
モルタル15は、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外部側とプレストレスコンクリート杭頭キャップ1を構成する支持筒12及び支持板14の内部側との間にできる隙間に充填注入され、硬化後には支持筒12及び支持板14で構成される杭頭キャップ1をプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外部側に固定する。このモルタル15には例えば無収縮のモルタルが使用される。
その後、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側に固定された杭頭キャップ1に、図示しない建屋構造物の柱の下端のベース板が連結固定される例えば調整連結板が、隅肉溶接又はボルトなどによって固定される。杭頭キャップ1は、建屋構造物の柱の下端のベース板とプレストレスコンクリート杭6の杭頭61との間に位置して、建屋構造物の全荷重を支えてプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側に逃がす役目を果たす。
モルタル受板16は、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外周側面63側に注入されたモルタル15が特に硬化する前の流動性を有するときに、外周側面63側を落下して流出するのを防いで杭頭61側の外周側面63側に留まらせる役目を果たす。
モルタル受板16は例えば2個の半円形リング板から構成されていて、これを両側からプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外周側面63に密着させた状態で、支持筒12の下端12bにその円周方向に固設される。モルタル受板16に作用するモルタル15は支持筒12の内周側と杭頭61側の外周側面63側との隙間に充填される量であり、その重量は余りないので固設は仮付け溶接で十分であり、溶接に手間取ることはない。
次に、上記プレストレスコンクリート杭頭キャップを用いた施工法について以下説明する。
所定位置の地盤中にプレストレスコンクリート杭6を所定の深さに打設する機械を用いて沈設させる。このとき地中に打設されて沈設したプレストレスコンクリート杭6はその杭頭61側が地面から少し突出している。沈設されたプレストレスコンクリート杭6は、打設時の施工状態や地盤の状態によって、真っ直ぐに沈設されずに僅かに傾いたり、位置がずれたりすることがある。プレストレスコンクリート杭6が傾いている場合には、杭頭61の表面は水平状態になく傾いた状態にある。
地面から突出するプレストレスコンクリート杭6の杭頭61の表面には、プレストレスコンクリート杭6に所定の圧縮力を付与するために利用されるねじ穴62がその円周方向に等間隔で複数、図面では3個形成されている。この複数のねじ穴62に杭頭レベル調整部材11をそれぞれ装着する。杭頭レベル調整部材11の側周面には螺旋状のねじ山が形成されているので、ねじ穴62に螺入する。
装着される各杭頭レベル調整部材11は、ねじ運動により、その上端の高さ微調整することが可能となる。プレストレスコンクリート杭6の杭頭61の表面が傾いている場合には、傾いている側にある杭頭レベル調整部材11の杭頭61の表面からの突出高さを少し大きくして、傾いている杭頭61の表面から突出している複数の杭頭レベル調整部材11の上端高さが全て同一になるように調整する。また、このとき、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1の支持板14の板厚を考慮して、各杭頭レベル調整部材11の上端の所定の高さが調整される。
この後にプレストレスコンクリート杭頭キャップ1の本体の取り付け作業が行われる。プレストレスコンクリート杭頭キャップ1の本体の取り付け作業は、杭頭キャップ1を構成する支持板14の下面に固設されている支持筒12をプレストレスコンクリート杭6の杭頭61の上方からその内部に入るように嵌合して取り付ける。杭頭61及びその外周側面63はすっぽりと支持筒12及び支持板14の内部側に収まる。
プレストレスコンクリート杭頭キャップ1を降ろして行くと、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61のねじ穴62に所定の高さに調整して装着されている複数の杭頭レベル調整部材11の上端に杭頭キャップ1を構成する支持板14の下面が当接する。これにより、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1は複数の杭頭レベル調整部材11より、支持板14の上面は傾くことなく水平の所定の高さで支持されることになり、杭頭キャップ1の高さ調整は極めて簡単に行うことが可能となる。
プレストレスコンクリート杭頭キャップ1をプレストレスコンクリート杭6の杭頭61に装着された複数の杭頭レベル調整部材11で水平な所定の高さで支持した後、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61の中心軸とプレストレスコンクリート杭頭キャップ1の中心軸との杭芯の調整を行う。杭芯の調整は、杭頭キャップ1を構成する支持筒12の側周面12aの周方向に複数取り付けられている杭芯調整部材17を使って行われる。
プレストレスコンクリート杭6の杭頭61に対して、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1を例えば左側に少し移動させたい場合には、支持筒12の右側に取り付けられている杭芯調整部材17を後退方向に回してねじ運動によりその先端を後退させ、支持筒12の左側に取り付けられている杭芯調整部材17を前進方向に回してねじ運動によりその先端を前進させる。前進した左側の杭芯調整部材17の先端はプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外周側面63に当接する。
当接した状態で、さらに左側の杭芯調整部材17を前進方向に回し続けると、ねじ運動により、左側の杭芯調整部材17が螺合されている左側の係合孔部材17aは左側に移動する。この左側に移動する係合孔部材17aは支持筒12の左側の側周面12aに固設されているので、支持筒12は全体的に左側に移動する。支持筒12の上端には支持板14が固設されているので、支持筒12及び支持板14で構成されるプレストレスコンクリート杭頭キャップ1も左側に移動する。このようにしてプレストレスコンクリート杭頭キャップ1を左側に移動させることができる。
プレストレスコンクリート杭頭キャップ1を所定量だけ左側に移動させた後、先端を後退させていた右側の杭芯調整部材17を前進方向に回してねじ運動によりその先端を前進させる。前進した右側の杭芯調整部材17の先端がプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外周側面63に当接した時点で回すのを止める。プレストレスコンクリート杭頭キャップ1の支持筒12の左右両側に取り付けられた杭芯調整部材17が両側からプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の左右の外周側面63を押止することで、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1はプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側に対して左右方向の移動が阻止されて固定される。
上記と反対方向、つまりプレストレスコンクリート杭6の杭頭61に対して、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1を例えば右側に少し移動させたい場合には、支持筒12の左側に取り付けられている杭芯調整部材17を後退方向に回してねじ運動によりその先端を後退させ、支持筒12の右側に取り付けられている杭芯調整部材17を前進方向に回してねじ運動によりその先端を前進させる。これにより、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1を右側に移動させることができる。その後、左側の杭芯調整部材17を前進方向に回してその先端をプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外周側面63に当接させることで、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1はプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側に対して左右方向の移動が阻止されて固定される。
また、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61に対して、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1を例えば前側に少し移動させたい場合には、支持筒12の後側に取り付けられている杭芯調整部材17を後退方向に回してねじ運動によりその先端を後退させ、支持筒12の前側に取り付けられている杭芯調整部材17を前進方向に回してねじ運動によりその先端を前進させる。これにより、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1を前側に移動させることができる。その後、後側の杭芯調整部材17を前進方向に回してその先端をプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外周側面63に当接させることで、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1はプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側に対して前後方向の移動が阻止されて固定される。
上記と反対方向、つまりプレストレスコンクリート杭6の杭頭61に対して、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1を例えば後側に少し移動させたい場合には、支持筒12の前側に取り付けられている杭芯調整部材17を後退方向に回してねじ運動によりその先端を後退させ、支持筒12の後側に取り付けられている杭芯調整部材17を前進方向に回してねじ運動によりその先端を前進させる。これにより、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1を後側に移動させることができる。その後、前側の杭芯調整部材17を前進方向に回してその先端をプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外周側面63に当接させることで、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1はプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側に対して前後方向の移動が阻止されて固定される。
以上のような作業により、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61の中心軸とプレストレスコンクリート杭頭キャップ1の中心軸との杭芯の調整を行った後、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1がその位置で回転しないように、支持板14に形成されたモルタル注入孔14aを利用して、複数のモルタル注入孔14aの一つ孔に臨む位置にある杭頭レベル調整部材11の上端を仮付け溶接により、モルタル注入孔14aの内周面に固設して、支持板14をひとつの杭頭レベル調整部材11に固定する。これにより固定された支持板14を通じてプレストレスコンクリート杭頭キャップ1に何かが当たっても回転するのを防ぐことができる。
プレストレスコンクリート杭頭キャップ1をプレストレスコンクリート杭6の杭頭61に杭頭レベル調整部材11を介して固定した後、支持筒12は杭先端側63の外周側にずれることなくその中央が正確に装着される。半円形リング板に2分割されているモルタル受板16をプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外周側面63を両側から挟むようにして、支持筒12の下端12bに取り付け、仮付け溶接で固定する。
その後、支持板14のモルタル注入孔14aを通じて、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外部側とプレストレスコンクリート杭頭キャップ1の支持筒12及び支持板14の内部側との間の隙間にモルタル15を注入する。注入したモルタル15が杭頭61側の外部側と支持筒12及び支持板14の内部側との間の隙間に十分に充填されると、注入したモルタル15の一部がモルタル注入孔14aから漏れ始めるので、これを確認して注入を止める。
注入したモルタル15はモルタル受板16によって受けられて、プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側の外周側を落下して流出するのが防がれる。注入したモルタル15が杭頭61側の外部側と支持筒12及び支持板14の内部側との間で硬化すると、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1は硬化後のモルタル15の働きによってプレストレスコンクリート杭6の杭頭61側に固定される。
プレストレスコンクリート杭6の杭頭61の上部側に硬化したモルタル15で固定した後、プレストレスコンクリート杭頭キャップ1の支持板14の上に、建屋構造物の例えば柱の下端などを取り付けて、建屋構造物の各柱を各プレストレスコンクリート杭6の杭頭61側にプレストレスコンクリート杭頭キャップ1を介して支持させる。
なお、この発明は上記発明を実施するための形態に限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
1 プレストレスコンクリート杭頭キャップ
11 杭頭レベル調整部材
12 支持筒
12a 側周面
12b 下端
12c 貫通孔
13 補強板
14 支持板
14a モルタル注入孔
15 モルタル
16 モルタル受板
17 杭芯調整部材
17a 係合孔部材
18 スライド調整板
6 プレストレスコンクリート杭
61 杭頭
62 ねじ穴
63 外周側面

Claims (5)

  1. 地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭の杭頭に円周方向に形成された複数のねじ穴に螺入して高さ調整自在に装着される杭頭レベル調整部材と、プレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側に装着される支持筒と、支持筒の上端に固定されプレストレスコンクリート杭の杭頭に装着された複数の上記杭頭レベル調整部材の上端に載置されて支持される平面板状の支持板と、プレストレスコンクリート杭の杭頭側の外部側と支持筒及び支持板の内部側との隙間に注入され硬化後に支持筒及び支持板をプレストレスコンクリート杭の杭頭側に固定するモルタルと、支持板の中央の周囲に形成されたモルタルを注入するための複数のモルタル注入孔と、支持筒の下端に固設され支持筒の内周側とプレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側との間に注入された硬化前のモルタルが落下して流出するのを防ぐモルタル受板と、を備えていることを特徴とするプレストレスコンクリート杭頭キャップ。
  2. 地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭の杭頭に円周方向に形成された複数のねじ穴に螺入して高さ調整自在に装着される杭頭レベル調整部材と、プレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側に装着される支持筒と、支持筒の外周側に取り付けられ上方に向かって拡張する補強板と、支持筒の上端に固定され補強板で補強支持されプレストレスコンクリート杭の杭頭に装着された複数の上記杭頭レベル調整部材の上端に載置されて支持される平面板状の支持板と、プレストレスコンクリート杭の杭頭側の外部側と支持筒及び支持板の内部側との隙間に注入され硬化後に支持筒及び支持板をプレストレスコンクリート杭の杭頭側に固定するモルタルと、支持板の中央の周囲に形成されたモルタルを注入するための複数のモルタル注入孔と、支持筒の下端に固設され支持筒の内周側とプレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側との間に注入された硬化前のモルタルが落下して流出するのを防ぐモルタル受板と、上記支持板の上面にスライド移動自在に取り付けられるスライド調整板と、を備えていることを特徴とするプレストレスコンクリート杭頭キャップ。
  3. 地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭の杭頭に円周方向に形成された複数のねじ穴に螺入して高さ調整自在に装着される杭頭レベル調整部材と、プレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側に取り付けられる支持筒と、支持筒の上端に固定されプレストレスコンクリート杭の杭頭に装着された複数の杭頭レベル調整部材の上端に載置されて支持される平面板状の支持板と、プレストレスコンクリート杭の杭頭側の外部側と支持筒及び支持板の内部側との隙間に注入され硬化後に支持筒及び支持板をプレストレスコンクリート杭の杭頭側に固定するモルタルと、支持板の中央の周囲に形成されたモルタルを注入するための複数のモルタル注入孔と、支持筒の下端に固設され支持筒の内周側とプレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側との間に注入された硬化前のモルタルが落下して流出するのを防ぐモルタル受板と、支持筒の側周面の周面方向に複数取り付けられ支持筒の側周面を貫通して螺入されその先端が内部のプレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側面に当接して支持筒の水平方向の移動を調整する杭芯調整部材と、を備えていることを特徴とするプレストレスコンクリート杭頭キャップ。
  4. 地中に打設されその頭部側が地面から突出したプレストレスコンクリート杭の杭頭に円周方向に形成された複数のねじ穴に螺入して高さ調整自在に装着される杭頭レベル調整部材と、プレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側に取り付けられる支持筒と、支持筒の外周側に取り付けられ上方に向かって拡張する補強板と、支持筒の上端に固定され補強板で補強支持されプレストレスコンクリート杭の杭頭に装着された複数の杭頭レベル調整部材の上端に載置されて支持される平面板状の支持板と、プレストレスコンクリート杭の杭頭側の外部側と支持筒及び支持板の内部側との隙間に注入され硬化後に支持筒及び支持板をプレストレスコンクリート杭の杭頭側に固定するモルタルと、支持板の中央の周囲に形成されたモルタルを注入するための複数のモルタル注入孔と、支持筒の下端に固設され支持筒の内周側とプレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側との間に注入された硬化前のモルタルが落下して流出するのを防ぐモルタル受板と、支持筒の側周面の周面方向に複数取り付けられ支持筒の側周面を貫通して螺入されその先端が内部のプレストレスコンクリート杭の杭頭側の外周側面に当接して支持筒の水平方向の移動を調整する杭芯調整部材と、を備えていることを特徴とするプレストレスコンクリート杭頭キャップ。
  5. モルタル注入孔を通じて支持板を一部の杭頭レベル調整部材に固定する請求項1〜請求項4の何れかに記載のプレストレスコンクリート杭頭キャップ。
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