JP2015224493A - 免震すべり支承設置装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】免震すべり支承を固定するベースプレートを大きくしても高い平面度を得られるようにして、所望の免震性能を確保する設置装置を提供する。
【解決手段】ベースプレート32と、ベースプレート32から下に延びるとともに高さ調整を行う調整ボルト37,39を有する支柱を備えた免震すべり支承設置装置31において、ベースプレート32の外周部に支柱33を形成するとともに、ベースプレート32の中央部にも支柱34を形成し、ベースプレート32における少なくとも中央部の支柱34を形成する位置に、ベースプレート32を貫通する貫通穴を形成し、貫通穴の下方に、貫通穴を介して貫通穴の上から操作される調整ボルト37の頭部を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、免震装置を設置するための装置に関し、より詳しくは、免震すべり支承を設置するための免震すべり支承設置装置に関する。
免震装置を設置するための設置装置としては、たとえば下記特許文献1に開示されたものがある。図12に示したように、この設置装置100は、設置部である礎柱部101の上部に支持されるベースプレート102と、このベースプレートの下面に垂設された設けられた支柱103とアンカー部材104を備えている。
支柱103は基礎コンクリート105の上の所定高さにベースプレート102を支持するものであって、アングル材で構成され、下端には高さ調整のためのレベルボルト103aが備えられている。レベルボルト103aは、レベルボルト103aの側面から治具を操作して回転されるものである。この支柱103の配設位置はベースプレート102の外周部である。
アンカー部材104はコンクリート内で定着板として機能するものである。
図12中、106は鉄筋、107は無収縮モルタルである。
このような設置装置100に設置される免震装置108の一つとして、免震すべり支承がある。免震すべり支承は、ステンレス鋼板からなるすべり板の上に、四フッ化エチレン樹脂シートからなるすべり材が摺接することで、両者間の水平方向での相対変位を許容する構造である。
このような構造の免震すべり支承に要求される支持荷重および設計変位量(許容すべき相対変位量)は年々増大する傾向にある。
設計変位量増大の要求に応えようとすれば、ベースプレート102の大きさを大きくしなければならない。
しかし、ベースプレート102の面積を大きくしても前述と同じく、支柱103をベースプレート102の外周部に備えた構成としたのでは、図13に示したように、ベースプレート102の自重によりたわみが生じて、ベースプレート102の中央部が凹んだ形状になってしまう。
この状態で礎柱部101のコンクリートを打設して免震すべり支承を設置すると、免震すべり支承のすべり板にも凹みが生じることになる。つまり、すべり板に高い平面度が得られない。
特に免震すべり支承では、その構造上、すべり板の平面度の精度がよくないと、所望のすべり支承が実現できない。
このような問題を解決する方策として、ベースプレート102の外周部のみではなく中央部にも支柱103を備えることが考えられる。
しかし、支柱103の高さ調整手段は、前述のように側面から治具を用いて回転して操作するものであるので、ベースプレート102の外周部の支柱103の高さ調整手段と中央部の支柱103の高さ調整手段とでは、その操作性に格段の違いがある。図14はその操作性の違いを示す説明図である。
すなわち、礎柱部101の鉄筋106は所定の間隔で配筋されており、ベースプレート102の外周部に形成された支柱103の高さ調整を行う場合には、支柱103が鉄筋106に近いのでレベルボルト103aを回転するためのスパナやレンチなどの治具の回転角度αを比較的大きくとることができる。このため操作性はよい。一方、ベースプレート102の中央部に形成された支柱103の高さ調整を行う場合には、鉄筋106が邪魔になって治具の回転角度βは非常に小さくなる。しかも、鉄筋106の外周位置から見ると中央部に備えられた支柱103は奥にあるため、操作性は非常に悪い。
このように、従来用いられている支柱103を単にベースプレート102の中央部に設けたのでは、高さ調整が非常に困難であり、ベースプレート102のたわみをなくし、高い平面精度を得ることは容易ではない。
特開2001−355349号公報
そこで、この発明は、ベースプレートのたわみを改善し、高い平面度を得られるようにすることを主な目的とする。
そのための手段は、免震すべり支承を設置するベースプレートと、該ベースプレートからベースプレートの下に延びるとともに高さ調整手段を有する支柱を備えた免震すべり支承設置装置であって、前記ベースプレートの外周部に加えて中央部に前記支柱が形成されるとともに、前記ベースプレートにおける少なくとも中央部の前記支柱を形成する位置に、ベースプレートを貫通する貫通穴が形成され、前記貫通穴の下方に、貫通穴を介して貫通穴の上から操作される前記高さ調整手段の操作部が備えられた免震すべり支承設置装置である。
この構成では、ベースプレートの中央部に形成された支柱の高さ調整手段を、貫通穴を介してベースプレートの上方から操作すれば、ベースプレートのたわみを除去でき、所望の平面度を得られる。また、高さ調整手段をベースプレートの上から操作できるので、回転角度が制限を受けることはなく、作業は容易である。
ベースプレートの少なくとも中央部における支柱は、鋼管等からなる管体を用いて構成するとよい。この構成では、ベースプレートを設置してコンクリートを打設した後でも、支柱が高さ調整手段の操作部を囲繞しているので、操作部に対してコンクリートが流れ込むことを防止できる。この結果、コンクリートが未硬化の状態で、再度たわみを除去する調整が行え、高い平面度を得られる。
また、支柱は管体を用いて構成されているため、コンクリート打設時のコンクリートの流れは管体の背面側にも十分に回り込むようにすることができる。このため、密実なコンクリート構造が得られる。この結果、コンクリート構造による支柱の保持が強固に行え、ベースプレートの高い平面度を維持できる。
ベースプレートの少なくとも中央部における前記支柱は、鋼管等からなる横断面円形の管体を用いて構成するとよい。この構成では、ベースプレートを設置してコンクリートを打設するときに、支柱の周面が抵抗を低減するため支柱がコンクリートから受ける抵抗力を小さくできる。このため、支柱の位置ずれや撓みを防止し、ベースプレートのたわみを除去した状態を維持して、高い平面度を得られる。
支柱は横断面円形の管体を用いて構成されているため、コンクリート打設時のコンクリートの流れは管体の背面側にも容易に十分に回り込む。このため、密実で強度のあるコンクリート構造が得られる。この結果、コンクリート構造による支柱の保持がより強固に行え、ベースプレートの高い平面度を維持できる。
ベースプレートの少なくとも中央部における前記支柱の下端に、支柱の下端面よりも外周に張り出す大きさの下端板を備え、該下端板に前記高さ調整手段としての調整ボルトを螺合する雌ねじが形成された免震すべり支承設置装置であってもよい。
この構成では、下端板はコンクリートの中で定着板の機能を発揮し、コクリートとの付着性を高める。このため、コンクリートとの付着性を高めるために用いるアンカー部材の本数を少なくすることが可能で、コンクリート打設時のコンクリートの流れを円滑にし、支柱やアンカー部材がコンクリートから受ける抵抗力を小さくできる。この結果、支柱の位置ずれや撓みを防止し、ベースプレートのたわみを除去した状態を維持して、高い平面度を得られる。
ベースプレートの外周部に形成される前記支柱は、鋼管等からなる横断面円形の管体を用いて構成するとよい。この構成では、ベースプレートの外周部においても、コンクリート打設時のコンクリートの流れを円滑にし、支柱がコンクリートから受ける抵抗力を小さくできる。この結果、支柱の位置ずれや撓み防止し、ベースプレートのたわみを除去した状態を維持して、高い平面度を得られる。
この発明によれば、ベースプレートの中央部に支柱を備え、その高さ調整手段をベースプレートの上から操作できるようにしたので、ベースプレートのたわみを改善し、高い平面度を得られる。この結果、免震すべり支承に所望とおりの機能を発揮させることができる。
免震すべり支承の設置状態を示す断面図。 免震すべり支承設置装置の斜視図。 免震すべり支承設置装置の平面図。 図3のA−A断面図。 中央部の支柱の本体部分の断面図。 外周部の支柱の断面図。 免震すべり支承設置装置を設置する工程の一部を示す説明図。 免震すべり支承設置装置を設置する工程の一部を示す説明図。 免震すべり支承設置装置を設置する工程の一部を示す説明図。 免震すべり支承設置装置を設置する工程の一部を示す説明図。 免震すべり支承を設置する工程を示す説明図。 従来の免震装置の設置状態を示す断面図。 問題点を説明する説明図。 問題点を説明する説明図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、免震すべり支承11の設置状態を示す断面図である。この図に示すように、免震すべり支承11は、先打ちコンクリート21の上に形成された立ち上がりコンクリート22の上に、免震すべり支承設置装置31(以下「設置装置」という)を介して設置される。
免震すべり支承11は公知の構造で、設置装置31の上に固定される底プレート12と、底プレート12上に固定されたすべり板13と、建造物の上部構造を支えるベースポット14と、ベースポット14の下面の台座ブロック15の下面に固定される四フッ化エチレン樹脂シートからなるすべり材16を有する。すべり板13と台座ブロック15はステンレス製である。この免震すべり支承11では、すべり板13の上面を台座ブロック15のすべり材16が摺接することで、両者間の水平方向での相対変位を許容し、免震を行う。
設置装置31は、免震すべり支承11の底プレート12を固定するベースプレート32と、このベースプレート32からベースプレート32の下に延びる支柱33,34を備えている。支柱33,34は、図2に示したように、ベースプレートの外周部の4箇所と、中央部の2箇所に形成されている。これら支柱のうち外周部の支柱33は主にベースプレート32を支持し高さを調整するためのものである。中央部の支柱34は、ベースプレート32を支持するほかベースプレート32の平面度調整機能を有するもので、ベースプレート32の中央に形成された空気抜き及びモルタル注入用の開口穴32aの周囲に配設されている。
図3は設置装置31の平面図、図4は図3におけるA−A部分の縦断面図である。これらの図に示すように、平面視正方形のベースプレート32の4つの角部に外周部の支柱33を備え、ベースプレート32の対角線上でない開口穴32aの周囲の相対向する2箇所に中央部の支柱34を備えている。すべての支柱33,34は、設置場所に応じた適宜の長さに設定される。また支柱33,34はベースプレート32の平面視形状に応じて適宜配設される。
中央部の支柱34と外周部の支柱33は構造が異なる。ベースプレート32における中央部の支柱34を形成する位置には、ベースプレート32を貫通する貫通穴32bが形成され、ベースプレート32の下面における貫通穴32bよりも外周側の部分に、円筒状、つまり横断面円形の鋼管からなる支柱本体35が固定されている。支柱本体35の中心と貫通穴32bの中心は一致する。
支柱本体35は、下面に下端板36を有する。下端板36は支柱本体35の下端面よりも外周に張り出す大きさである。支柱本体35のベースプレート32に対する固定と下端板36の支柱本体35に対する固定は溶接で行える。
下端板36の中心には、図5に示したように雌ねじ36aが形成されている。この雌ねじ36aには、高さ調整手段としての調整ボルト37が螺合される。この調整ボルト37は主にベースプレート32の平面度を調整する機能を果たす。調整ボルト37は雄ねじ37aと、調整ボルト37を回転するための操作部としての頭部37bを有し、頭部37bが支柱本体35内に収まるように下端板36に螺合されている。
調整ボルト37の頭部37bは、貫通穴32bの下方に位置し、貫通穴32bの上から回転操作される、たとえば六角棒レンチ等の治具が嵌合可能な嵌合穴37cを有する。嵌合穴37cは、ドライバで操作する十文字や一文字の穴であってもよく、このほか、調整ボルト37の頭部37bは嵌合穴37cなしの六角のままであってもよい。調整ボルト37の長さは、必要な高さ調整範囲に応じて適宜設定される。
また、ベースプレート32の貫通穴32bは、調整ボルト37の頭部37bに向けて治具が挿入される部分であるので、貫通穴32bの大きさは、少なくとも治具が挿入できる大きさに設定されている。
ベースプレート32における外周部の支柱33は、図6に示したように、円筒状の長ナットからなる支柱本体38と、この支柱本体38の下部に倒立姿勢で螺合する高さ調整手段としての調整ボルト39と、調整ボルト39の雄ねじ部39aに螺合するナット40で構成されている。支柱本体38は、ベースプレート32の固定位置に形成された貫通穴32cに嵌合した状態で溶接等により固定される。固定時において支柱本体38の上端面とベースプレート32の上端面は面一である。
調整ボルト39は六角の頭部39bを有し、この頭部39bが設置する。この調整ボルト39の長さも、中央部の支柱34の調整ボルト37と同様に、必要な高さ調整範囲に応じて適宜設定される。
支柱本体38の雌ねじ38aにおける上側部分は、免震すべり支承11の底プレート12を固定するための固定ボルト17が螺合する部分である(図1参照)。外周部の支柱33を免震すべり支承11の固定にも兼用できるので、別途に固定のための構造を設ける必要はなく、構造は簡素である。
また、ベースプレート32は、下面に頭付きスタッドからなるアンカー部材41を垂設している。アンカー部材41は、コンクリートとの付着性を高めるものである。頭付きスタッドも横断面形状は円形である。アンカー部材41の固定位置は適宜設定できるが、前述のように平面視正方形のベースプレート32の場合には、中央部の支柱34が定着板の機能を果たすので、たとえば図3に示したように、ベースプレート32の対角線上の外周部寄りの4箇所に固定するとよい。
以上のように構成された設置装置は図7〜図11に示したように使用されて、図1に示したように免震すべり支承を固定する。
先打ちコンクリート21の立ち上がりコンクリート22を打設する箇所には、図7に示したように、立ち上がりコンクリート22の鉄筋23が、所望の間隔であらかじめ配筋されている。この鉄筋23部分に、設置装置31の支柱33,34とアンカー部材41を鉄筋23の間に差し込むようにして、設置装置31を先打ちコンクリート21上に置く。そして、図示しない水準器を用いてベースプレート32の水平を出すとともにベースプレート32を所定の高さにする。支柱33,34の下には図示しない受け板を敷くこともできる。支柱33,34における高さ調整は、まず、外周部の支柱33の調整ボルト39で行う。この調整は、支柱33の側面側から調整ボルト39とナット40を回転して行う。
つぎに、図8に示したように、中央部の支柱34の調整ボルト37を回転し、中央部においても水平を出す。中央部の支柱34の調整ボルト37の回転は、六角棒レンチなどの治具51をベースプレート32の貫通穴32bの上から支柱本体35内に挿入し、治具51の先端を調整ボルト37の頭部37bに嵌合し、ベースプレート32の上から行う。治具51の挿入とそれに続く調整ボルト37の頭部37bに対する嵌合は、支柱本体35がガイドとなるので容易である。
この後、図9に示したように、鉄筋23の周囲に型枠24を固定し、コンクリートを打設して立ち上がりコンクリート22を形成する。コンクリートの打設時には、すべての支柱33,34が横断面円形であるので、コンクリートは円滑に流れ、支柱33,34が受ける抵抗は小さい。また、コンクリートは円滑に流れるため、支柱33,34の周りにおけるコンクリートは、上流側も下流側も均一に打設できる。
コンクリートを打設した直後、コンクリートの硬化前に、水準器を用いて再度ベースプレート32の水平、特に中央部の水平を確認する。水平でない場合には、中央部の支柱34の調整ボルト37を利用して高さを調整して水平にする。中央部の支柱34の調整ボルト37の頭部37bは管体からなる支柱本体35に収まっておりコンクリートに触れないので、図9に仮想線で示したように再調整が可能である。
つづいて、図10に示したように、立ち上がりコンクリート22の上面に型枠24を用いて無収縮モルタル25を打設する。無収縮モルタル25は、設置装置31のベースプレート32の下側の一部が埋まる位置まで、ベースプレート32の中央の開口穴32aを通して充填される。
また無収縮モルタルを中央部の支柱34の支柱本体35内に充填して、支柱本体35を、空間のない中実構造にしてもよい。無収縮モルタルの充填は、貫通穴32bを通して行える。
最後に、無収縮モルタル25の外周を成形してから、免震すべり支承11を設置装置31のベースプレート32上に固定する。この固定は、免震すべり支承11の底プレート12に挿入する固定ボルト17を設置装置31の外周部の支柱33における支柱本体38の雌ねじに螺合して行う。
このようにして設置された設置装置31は、立ち上がりコンクリート22の打設前にベースプレート32をたわみのない平面度の高い状態にしたうえで、立ち上がりコンクリート22の打設を行い、必要に応じて更に平面度を高めるべく調整して設置されるので、ベースプレート32は平らである。ベースプレート32を従来よりも大きくしても、所望の平面が得られる。
しかも、すべての支柱33,34の横断面形状は円形であるので、コンクリートの打設時に支柱33,34の位置ずれや撓み生じることはない。このためベースプレート32をたわみのない状態にしたことをコンクリート打設時も維持でき、設置状態において精度の高い平面度を得られる。さらに、すべての支柱33,34の横断面形状が円形であるので、支柱33,34の周囲におけるコンクリートは均一になる。つまり、支柱33,34の周りのどこをとっても密実な状態とすることができ、立ち上がりコンクリート22の強度を確保できる。
また、中央部の支柱34は下端板36によって定着板としての機能を有するためアンカー部材41の本数を少なくすることができる。このことも、前述の立ち上がりコンクリート22の形成が良好に行えることに貢献する。
このように平らなベースプレート32上に設置される免震すべり支承11は、ベースプレート32に重なる底プレート12が平らになる。このため底プレート12上のすべり板13も平らであり、水平方向に相対変位して免震するすべり支承11の機能に支障をきたすことなく、所望の性能を十分に発揮させることができる。
この発明の構成と前述の一形態の構成との対応において、
この発明の高さ調整手段は、前述の調整ボルト37,39に対応し、
以下同様に、
操作部は、頭部37bに対応し、
管体は、支柱本体35,38に対応するも、
この発明は前述の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することもできる。
たとえば、前述の構成で中央部の支柱に採用した構成を、外周部の支柱にも適用して、すべての支柱を上から高さ調節できる支柱としてもよい。
高さ調整手段は支柱の下端部ではなく、下端部よりも上に設けられるものであってもよい。支柱の高さ調整手段は、複数の部材が内外に重なり合う入れ子構造によって構成してもよい。
支柱の支柱本体には管体のほか、たとえばアングル材や角型鋼管などを用いることもできる。
中央部の支柱は前述の例では2本備えたが、1本であるも、3本以上であってもよい。中央部の支柱の形成位置も平面度を調整できるように適宜設定できる。
さらに、立ち上がりコンクリートの上面の無収縮モルタルは省略してもよい。
11…免震すべり支承
31…免震すべり支承設置装置
32…ベースプレート
32b…貫通穴
33…外周部の支柱
34…中央部の支柱
35…支柱本体
36…下端板
36a…雌ねじ
37…調整ボルト
37b…頭部
38…支柱本体
39…調整ボルト

Claims (5)

  1. 免震すべり支承を設置するベースプレートと、該ベースプレートからベースプレートの下に延びるとともに高さ調整手段を有する支柱を備えた免震すべり支承設置装置であって、
    前記ベースプレートの外周部に加えて中央部に前記支柱が形成されるとともに、
    前記ベースプレートにおける少なくとも中央部の前記支柱を形成する位置に、ベースプレートを貫通する貫通穴が形成され、
    前記貫通穴の下方に、貫通穴を介して貫通穴の上から操作される前記高さ調整手段の操作部が備えられた
    免震すべり支承設置装置。
  2. 前記ベースプレートの少なくとも中央部における前記支柱が管体を用いて構成された
    請求項1に記載の免震すべり支承設置装置。
  3. 前記ベースプレートの少なくとも中央部における前記支柱が横断面円形の管体を用いて構成された
    請求項1に記載の免震すべり支承設置装置。
  4. 前記ベースプレートの少なくとも中央部における前記支柱の下端に、支柱の下端面よりも外周に張り出す大きさの下端板を備え、
    該下端板に前記高さ調整手段としての調整ボルトを螺合する雌ねじが形成された
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の免震すべり支承設置装置。
  5. 前記ベースプレートの外周部に形成される前記支柱が、横断面円形の管体を用いて構成された
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の免震すべり支承設置装置。
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