JP2016145060A - ウェットシート収納容器 - Google Patents
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Abstract
Description
開口部を有し、ロール状に巻回された状態のウェットシートを前記開口部から収納する容器本体と、前記開口部を開閉するように前記容器本体に取り付けられ、上面に前記ウェットシートを外側に取り出すための取出部を有する蓋体と、を備えるウェットシート収納容器であって、
前記容器本体内のロール状のウェットシートよりも上方の内周面又は前記蓋体の内周面の全周に沿って設けられ、液分を下方に滴下する液分ガイドを備え、
前記液分ガイドは、中央が開口した開口端部を有し、当該開口端部が初期状態の前記ロール状のウェットシートの芯部よりも外側で且つ外縁部よりも内側に位置していることを特徴とする。
前記蓋体の天面部の形状が曲面状であることを特徴とする。
前記液分ガイドは、前記蓋体に設けられていることを特徴とする。
前記液分ガイドは、前記ロール状のウェットシートの取り出し方向に折り畳み可能に蛇腹状に形成されていることを特徴とする。
前記液分ガイドは、前記容器本体と一体的に形成され、
前記開口端部は、前記ロール状のウェットシートを収納する際に拡径可能に形成されていることを特徴とする。
本実施形態に係るウェットシート収納容器(以下、収納容器)100は、図1及び図2に示すように、例えば、開口部11を有し、ロール状に巻回された状態のウェットシートPを開口部11から収納する容器本体10と、開口部11を開閉するように容器本体10に着脱可能に取り付けられ、上面にウェットシートPを外側に取り出すための取出部21を有する蓋体20と、を備えて構成されている。
この収納容器100に収納するロール状に巻かれたウェットシートPには、長さ方向に一定間隔をおいてミシン目が施されており、そのミシン目に沿って切り離したサイズのウェットシートPをユーザーが使用するようになっている。
容器本体10は、円筒状であることから、ロール状のウェットシートPをほぼ同心位置に配置して収納することを可能としている。また、ウェットシートPは、ロールの中心側から紙片を繰り出すようになっている。
この容器本体10は、例えば、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)、或いはPET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂等を用いて、射出成形、二色成形、ブロー成形等により一体的に形成されている。
従って、蓋体20を容器本体10から取り外した状態では容器本体10の内部にウェットシートPを充填することを可能とし、蓋体20を容器本体10に取り付けた状態では内部のウェットシートPのロールが外に出ないように保持することを可能とする。
この蓋体20は、例えば、PEやPP、或いはPET、ABS樹脂等を用いて、射出成形、二色成形、ブロー成形等により一体的に形成されている。
また、凹部23の中央部には、円筒部24が立設されており、その内側が上下に貫通して取出部21となっている。この円筒部24の上端には、周外に向かって突出したフランジ状の係止部24aが形成され、小蓋25を閉じたときに係止することを可能としている。
取出部21は、例えば、平面視で十字状の切り込みにより形成され、ウェットシートPがその中心を上方に向かって通過する際に、当該ウェットシートPに適度に摺動抵抗を付与するようになっている。これにより、ウェットシートPの使用時にその摺動抵抗がウェットシートPに作用し、ミシン目からの分離が促されるとともに、次のウェットシートPの先端部が取出部21に挟まれた状態で保持されるので、容器本体10に戻ることが防止され、次のウェットシートPをすぐに使用することが可能となる。
この取出部21は、小蓋25のY軸回りの回動により開閉が行われる。小蓋25は、その後端部近傍に当該小蓋25をY軸方向に沿って折曲可能とするヒンジ部(図示省略)を備えており、凹部23に嵌合して取出部21を閉じた状態から起立して取出部21を開いた状態まで回動することが可能となっている。なお、この小蓋25は、ウェットシートPを取り出す際に開状態とされる以外は、通常閉状態に維持されている。
液分ガイド30は、図1及び図3に示すように、中央が開口した下端部(開口端部)32に向かうにつれて細くなる漏斗状であり、その上端部31及び下端部32は円形状に開口している。液分ガイド30は、上端部31の外径が容器本体10の外径よりもわずかに短くなっており、容器本体10の上端部で嵌合されて保持されるようになっている。液分ガイド30は、図3に示すように、下端部32の外径(最大長さ)d1が、初期状態のロール状のウェットシートPの芯部P2の径である芯径d2よりも長く且つ外縁部P3の径である巻取径d3よりも短くなっている(d2<d1<d3)。即ち、液分ガイド30は、下端部32が初期状態のロール状のウェットシートPの芯部P2よりも外側で且つ外縁部P3よりも内側に位置するようになっている。
この液分ガイド30は、例えば、PEやPP、PETなどの硬質材料を用いて、射出成形、二色成形、ブロー成形等により一体的に形成されている。また、例えば、硬質材料を用いる代わりに、シリコンゴム等のゴムや、スチレン系、オレフィン系、塩化ビニル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ナイロン系のエラストマー等の熱可塑性エラストマーなどの軟質材料を用いるようにしてもよい。
なお、液分ガイド30は、その表面に撥水加工が施されていると、液分がスムーズに移動するので、より好ましい。
本実施形態においては、ロール状のウェットシートPを容器本体10に入れ、その上方から液分ガイド30を装着した後、容器本体10と蓋体20とを螺合させることで、容器本体10の内部において、ロール状のウェットシートPが、液分ガイド30の下方に位置する状態となっている。
ロール状のウェットシートPは、使い始めの段階では、均一に液分が含浸されているが、保管条件が変化したり時間が経過したりすると、含有する液分が蒸発したり下部に液分が移行したりしてロール状のウェットシートPの液分率に偏りが生じる。
蒸発して蓋体20の天面部22に水滴として付着した液分は、図4に示すように、液分ガイド30の内表面を伝ってロール状のウェットシートPの上面に滴下される。また、下部に移行した後蒸発して液分ガイド30の外表面に水滴として付着した液分は、図5に示すように、液分ガイド30の外表面を伝ってロール状のウェットシートPの上面に滴下される。即ち、液分がより失われるロール状のウェットシートPの上部側(上面)に液分が滴下され、均一に液分が含浸されることとなる。
そして、それ以降、ロール状のウェットシートPの液分率に偏りが生じた場合でも、同様にして、液分がロール状のウェットシートPの上面に滴下されるため、均一に液分を含浸させることができる。
従って、本実施形態に係る収納容器100によれば、容器の天面に結露した液分や、ウェットシートPを引き出した際に絞られた液分を、ロール上部に再含浸させることによって、均一に液分を含浸させることができるので、ウェットシートPの使用感の低下を抑制することができる。また、ウェットシートPの菌やカビに対する保存安定性の低下を抑制することができる。
以上のように、液分ガイド30を、容器本体10と一体的に形成され、下端部32を、ロール状のウェットシートPを収納する際に拡径可能に形成することで、ロール状のウェットシートPを容易に収納することができ、収納作業に掛かる時間や手間を削減することができる。
図6(A)〜図6(C)に示す例によれば、下垂した液分が溝の部分に集約されて水滴になりやすくなるため、ロール状のウェットシートPの上面に滴下させやすくすることができる。
また、例えば、図6(D)に示すように、液分ガイド30の下端部32Aを、山谷形状に形成するようにしてもよいし、波形状に形成するようにしてもよい。
図6(D)に示す例によれば、下垂した液分が下端部32Aの先端部分に集約されて水滴になりやすくなるため、ロール状のウェットシートPの上面に滴下させやすくすることができる。なお、図6(D)に示す例においては、山谷や波を少なくとも3つ以上形成することが好ましい。
以上のように、蓋体20の天面部22の形状を曲面状にすることで、蓋体20の天面部22に付着した水滴をスムーズに液分ガイド30に案内することができ、効率的に液分を滴下してウェットシートPの液分率を高めることができる。また、液分ガイド30を蓋体20と一体的に形成することで、蓋体20の着脱と液分ガイド30の着脱とを同時に行うことができ、ウェットシートPの詰め替え作業に掛かる時間や手間を削減することができる。
以上のように、液分ガイド30を、ロール状のウェットシートPの取り出し方向に折り畳み可能に蛇腹状に形成することで、取出部21と下端部32との距離を接近させることができ、ウェットシートPを取出部21に保持させ易くすることができる。
10 容器本体
11 開口部
20 蓋体
21 取出部
22 天面部
23 凹部
24 円筒部
24a 係止部
25 小蓋
30 液分ガイド
31 上端部
32、32A 下端部(開口端部)
33 スリット
34〜36 溝
P ウェットシート
P2 芯部
P3 外縁部
Claims (5)
- 開口部を有し、ロール状に巻回された状態のウェットシートを前記開口部から収納する容器本体と、前記開口部を開閉するように前記容器本体に取り付けられ、上面に前記ウェットシートを外側に取り出すための取出部を有する蓋体と、を備えるウェットシート収納容器であって、
前記容器本体内のロール状のウェットシートよりも上方の内周面又は前記蓋体の内周面の全周に沿って設けられ、液分を下方に滴下する液分ガイドを備え、
前記液分ガイドは、中央が開口した開口端部を有し、当該開口端部が初期状態の前記ロール状のウェットシートの芯部よりも外側で且つ外縁部よりも内側に位置していることを特徴とするウェットシート収納容器。 - 前記蓋体の天面部の形状が曲面状であることを特徴とする請求項1に記載のウェットシート収納容器。
- 前記液分ガイドは、前記蓋体に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のウェットシート収納容器。
- 前記液分ガイドは、前記ロール状のウェットシートの取り出し方向に折り畳み可能に蛇腹状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のウェットシート収納容器。
- 前記液分ガイドは、前記容器本体と一体的に形成され、
前記開口端部は、前記ロール状のウェットシートを収納する際に拡径可能に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のウェットシート収納容器。
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