JPH079757U - 塗布具付容器 - Google Patents

塗布具付容器

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JPH079757U
JPH079757U JP4450693U JP4450693U JPH079757U JP H079757 U JPH079757 U JP H079757U JP 4450693 U JP4450693 U JP 4450693U JP 4450693 U JP4450693 U JP 4450693U JP H079757 U JPH079757 U JP H079757U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、容器本体内の内容液が乾燥して
乾燥物として容器本体内へ混入したり、キャップが取り
外せなくなることを防止できるようにしている。 【構成】 口部22を備えた容器本体21と、口部の内
側に装着された中栓23と、塗布具26を備えるととも
に口部の外側に着脱自在に装着されるキャップ25と、
を有する塗布具付容器20において、上記中栓は、口部
の天面35に平行に延び、キャップを密着状態で当接可
能とする天面シール部33と、この天面シール部の内側
に天面シール部に対し鋭角形状に突設された液切れ突起
34と、を有するものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、キャップに塗布具を設けた塗布具付容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
マニキュア液を収納する化粧品容器や、修正液等を収納する事務用容器等には 、キャップに塗布具が装着されたものがある。これらの塗布具付容器では、容器 本体の口部の天面や、図9に示す第1従来例のように、容器本体1の口部2に設 置された中栓3の天面4において、塗布具5に付着した内容液6(マニキュア液 、修正液等)を掻き落し、塗布具5に付着した内容物6の液量を調整して使用さ れる。尚、符号7はキャップである。
【0003】 しかし、この塗布具付容器の使用の際に、容器本体1の口部2の天面や中栓3 の天面4に付着した内容物6が、キャップ7を装着したときに、口部2のねじ部 8へ押し出される場合がある。このねじ部8に押し出された内容液6はその後乾 燥し、固化して、キャップ7が取外せなくなる場合がある。また、上記口部2や 中栓3の天面4に付着した内容物6は、キャップ7の装着中に乾燥し、この乾燥 物が次回の使用時に容器本体1内へ入って内容物6に混入することもある。
【0004】 そこで、従来、実開昭61-59553号公報記載の塗布具付容器10(図10;第2 従来例)や、実公昭 62-8826号公報記載の塗布具付容器(第3従来例)、あるい は実公昭 60-5845号公報に記載の塗布具付容器11(図11;第4従来例)等が 提案されている。
【0005】 上記第2従来例の塗布具付容器10は、中栓12に、水平に延びる液切り部1 3が形成されたものである。また、第3従来例の塗布具付容器は、容器本体1の 上部にスプリングを介して液切り用筒体を設置したものである。更に、第4従来 例の塗布具付容器11は、中栓14に内向きに斜め下方へ傾斜して液切り部15 を設け、塗布具5をこの液切り部15に摺接させて、塗布具5に付着した内容液 6の液量を調整するものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、図10に示す第2従来例の塗布具付容器10では、中栓12の液切 り部13が水平に設けられているので、塗布具5を液切り部13に摺接して内容 液6の液量を調整した際に、液切り部13に付着した内容液6が、上記液切り部 13上に溜って乾燥してしまう。この乾燥物は、前述と同様に、液切り部13か ら容器本体1内へ落下したり、次回の使用時に塗布具5に付着して、塗布面の仕 上りがきれいにならない虞れがある。
【0007】 また、第3従来例の塗布具付容器でも、スプリングに内容液6が付着して乾燥 し、この乾燥物が上記塗布具付容器10と同様に、内容液6内に落下したり、塗 布具5に付着してしまう。
【0008】 更に、図11に示す第4従来例の塗布具付容器11では、中栓14の液切り部 15が斜め下向きに設けられているものの、塗布具5の一般的な使用としては、 この塗布具5を中栓14の天面4に対し平行に操作するため、この操作によって 、塗布具5に付着した内容液6が中栓14の天面4に付着してしまう。従って、 この塗布具付容器11においても、中栓14の天面4にて内容液6が乾燥し、こ の乾燥物が容器本体1内に落下する等の虞れがある。
【0009】 また、例えば、第2従来例の塗布具付容器10(図10)に示すように、中栓 12は、一般に、下部内穴が上部内穴よりも小径に形成されて、容器10を倒し ても内容液6が漏出しないよう構成されている。しかし、このように構成されて いると、容器10の使用回数が増えて、中栓12内へ塗布具5を何回も抜き差し した場合、塗布具5に付着した内容液6が、図10(B)の二点鎖線に示すよう に、中栓12内に溜ってしまい、いずれ容器本体1外へ溢れ出てしまう虞れがあ る。
【0010】 請求項1に記載の考案は、容器本体内の内容液が乾燥して乾燥物として容器本 体内へ混入したり、キャップが取外せなくなることを防止できる塗布具付容器を 提供することを目的とする。
【0011】 また、請求項3に記載の考案は、中栓内の内容液を効率よく容器本体内へ流下 させて、中栓内の内容液が容器本体外へ溢出する現象を防止できる塗布具付容器 を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の考案は、内容液を収納可能とし口部を備えた容器本体と、上 記口部に装着された中栓と、塗布具を備えるとともに上記口部の外側に着脱自在 に装着されるキャップと、を有する塗布具付容器において、上記中栓は、上記容 器本体の口部の天面に平行に延び、上記キャップを密着状態で当接可能とする天 面シール部と、この天面シール部の内側にこの天面シール部に対し鋭角形状に突 設された液切れ突起と、を有するものである。
【0013】 請求項3に記載の考案は、内容液を収納可能とし口部を備えた容器本体と、上 記口部に装着された中栓と、塗布具を備えるとともに上記口部の外側に着脱自在 に装着されるキャップと、を有する塗布具付容器において、上記中栓は、略円筒 形状に形成された中栓本体と、この中栓本体の下端部に突設された液垂れガイド 部と、を有するものである。
【0014】
【作用】
請求項1に記載の考案に係る塗布具付容器によれば、容器本体の口部からキャ ップを取り外して塗布具を使用する際に、塗布具を中栓の天面に平行に移動させ て、この塗布具を中栓の液切れ突起に摺接し、塗布具に付着した容器本体内の内 容液の液量を調整する。このとき、液切れ突起が中栓の天面シール部に鋭角形状 に突設されているので、塗布具を液切れ突起に摺接する際に、塗布具が天面シー ル部まで至らず、然も、液切れ突起に付着した内容液は容器本体内へ流下する。 このため、内容液が中栓に付着した状態で乾燥することを防止でき、従って、こ の乾燥物が容器本体内へ落下するのを未然に防止できる。
【0015】 また、塗布具に付着して液切れ突起にて掻き落された余分な内容液は、中栓の 天面シール部33に付着せず、従って容器本体21の口部の外側へも流れ出ない 。このため、この口部の外側に装着されたキャップが、内容液の固化によって取 り外せなくなる現象を防止できる。
【0016】 請求項3に記載の考案に係る塗布具付容器によれば、中栓には中栓本体の下端 部に液垂れガイド部が突設されたので、中栓にて塗布具から掻き落とされた内容 液は、中栓本体の内面を流下し、その表面張力の作用で液垂れガイド部へ引き寄 せられ、この液垂れガイド部から容器本体内へ流下する。このように、中栓内の 内容液を効率良く容器本体内へ流下させることができるので、中栓内に内容液が 貯留して、この貯留内容液が容器本体外へ溢出する現象を防止できる。
【0017】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、この考案に係る塗布具付容器の第1実施例を示す断面図である。図2 は、図1の中栓を拡大して示す断面図である。図3は、図1の塗布具付容器の使 用状態を示す断面図である。
【0018】 図1に示すように、塗布具付容器20は、容器本体21の口部22の内側に中 栓23が装着され、口部22の外側のねじ部24にキャップ25が着脱自在に螺 装されたものであり、キャップ25に塗布具26が取り付けられている。
【0019】 容器本体21内に、マニキュア液や修正液等の内容液27が収納される。また 、塗布具26は、支持軸28の先端にブラシ29が取り付けられたものである。 この塗布具26の支持軸28は、キャップ25の内側に固着された塗布具ブラケ ット30に嵌合して設置される。この塗布具ブラケット30には当接部31が、 支持軸28側へリング形状に突出して形成される。尚、塗布具ブラケット30と 支持軸28を一体成形して、先端にブラシ29を取り付けた支持軸28と塗布具 ブラケット30とで、塗布具26を構成しても良い。
【0020】 さて、中栓23は、図2に示すように、筒形状の中栓本体32に、天面シール 部33が外方へ一体に突設され、この天面シール部33の内側に液切り突起34 が突出して一体成形されたものである。
【0021】 天面シール部33は、容器本体21の口部22の天面35に平行に延在して形 成され、図1に示すように、下面が上記天面35に当接する。キャップ25を容 器本体21の口部22に螺着したとき、塗布具ブラケット30の当接部31が中 栓23の天面シール部33の上面に密着状態で当接して、塗布具付容器20が密 閉構造に構成される。
【0022】 液切り突起34は、天面シール部33の上面に対し垂直に鋭角形状に突出して 形成される。この液切り突起34の天面シール部33に対する突出高さhは約 1 mm以上に設定される。この突出高さhは、また、キャップ25が容器本体21の 口部22に螺着された状態で(図1)、液切り突起34の先端が塗布具ブラケッ ト30と約 0.5〜10mmの隙間tを生ずるよう設定される。この適切な隙間の設定 により、キャップ25の装着時に、塗布具ブラケット30によって液切り突起3 4が損傷しないよう考慮される。
【0023】 液切り突起34の内側面の傾斜角度θは、天面シール部33の上面に対する垂 線Kに関し、約50°以下の鋭角に設定されて、液切り性が良いものに構成される 。また、中栓本体32の内面36は、上記液切り突起34の傾斜角度θに連続し て逆円錐形状に形成され、中栓本体32の下端部に下部内穴37が形成される。 一方、中栓23の上端部には、液切り突起34によって上部内穴38が形成され る。
【0024】 この上部内穴38の内径aは、塗布具26における支持軸28の軸径(外径) dに対し約 1.8倍以上に設定されて、塗布具26を中栓23へ挿通させ易く考慮 されている。
【0025】 上記下部内穴37の内径bは、支持軸28の軸径dよりも約 1mm以上大きく設 定される。下部内穴37の内径bが支持軸28の軸径dと等しいと、塗布具26 を容器本体21内へ戻す際に、塗布具26のブラシ29が中栓23の下部下穴3 7に引っ掛かり、ブラシ29の毛が逆に折られてしまう。また、下部内穴37の 内径bが支持軸28の軸径dよりも約 1mm未満の範囲で大きいと、塗布具26を 容器本体21内へ戻す際に、この塗布具26の支持軸28に付着した内容物27 が中栓23の下部内穴37上方に溜り、使用回数が増えるに従って、この溜った 内容物が中栓23の外部へあふれ出す虞れがある。以上のことから、下部内穴3 7の内径bは、支持軸28の軸径dよりも約 1mm以上大きく設定される。
【0026】 次に、作用を説明する。 図3に示すように、塗布具付容器20の使用に際しては、まず、キャップ25 を容器本体21の口部22から取り外す。次に、塗布具26を中栓23の液切り 突起34に摺接させることによって、塗布具26に付着している余分な内容液2 7を、液切り突起34にて掻き落し、塗布具26のブラシ29に付着する内容液 27の液量を調整する。
【0027】 ここで、中栓23の液切り突起34が天面シール部33の上面に対し垂設され 、且つ鋭角に形成されているので、液切り突起34の先端を境にして液切り突起 34の外側へは余分な内容液27が流れず、液切り突起34の内側にのみ上記余 分な内容液27が流れる。この液切り突起34の内側に流れた内容液は、中栓本 体32の内面36に沿って容器本体21内へ流下する。
【0028】 上記実施例によれば、中栓23の液切り突起34が天面シール部33の上面に 対し垂設され、且つ鋭角に形成されたので、塗布具26のブラシ29に付着した 余分な内容液27を液切り突起34によって掻き落すべく、塗布具26を天面シ ール部33に平行して移動させても、ブラシ29は天面シール部33へ至らない 。このため、内容液27が中栓23に付着した状態で乾燥することを防止でき、 従って、この乾燥物が容器本体21内へ落下することを未然に防止できる。
【0029】 また、塗布具26に付着して液切れ突起34にて掻き落された余分な内容液2 7は、中栓23の天面シール部33に付着せず、従って容器本体21の口部22 の外側へも流れ出ない。このため、この口部22の外側に装着されたキャップ2 5が、内容液27の固化によって取り外せなくなる現象を防止できる。
【0030】 図4は、(A)がこの考案に係る塗布具付容器の第2実施例の一部を示す断面 図であり、(B)が図4(A)の中栓の一部を示す断面図である。図5は、この 考案に係る塗布具付容器の第3実施例の一部を示す断面図である。図6は、(A )がこの考案に係る塗布具付容器の第4実施例の一部を示す断面図であり、(B )、(C)及び(D)が図6(A)の中栓を示すそれぞれ斜視図、側面図及び底 面図である。図7は、図6に示す塗布具付容器の第4実施例において中栓の変形 例を示し、(A)及び(B)が中栓の第1変形例におけるそれぞれ側面図及び底 面図であり、(C)及び(D)が中栓の第2変形例におけるそれぞれ側面図及び 底面図であり、(E)及び(F)が中栓の第3変形例におけるそれぞれ側面図及 び底面図である。図8は、(A)がこの考案に係る塗布具付容器の第5実施例の 一部を示す断面図であり、(B)が図8(A)の中栓の変形例を示す断面図であ る。これらの各実施例において、前記第1実施例と同様な部分は、同一の符号を 付すことにより説明を省略する。
【0031】 図4に示す第2実施例の塗布具付容器40では、中栓41の液切り突起42が 、天面シール部33に対する垂線Kに関し、中栓41の内側へ傾斜して構成され る。このときの液切り突起42の内面の角度αは、天面シール部33の上面に対 し 0°より大きく、約 140°より小さく設定される( 0°<α< 140°)。この 角度αは好ましくは90°以下であり、この場合には、液切り突起42が中栓41 の内側に傾斜しているので、塗布具26のブラシ29に付着した余分な内容液2 7を、液切り突起42を用いて掻き落す際に、この余分な内容液27が天面シー ル部33側へ流れることを確実に防止できる。
【0032】 図5に示す第3実施例の塗布具付容器50では、中栓51の中栓本体52は、 その内面53が、液切り突起34の内面に連続して形成されず、中栓本体52の 外面54と平行して構成される。従って、塗布具26のブラシに付着した余分な 内容液27は、液切り突起34の内面に沿って直接容器本体21内へ流下する。
【0033】 図6に示す第4実施例の塗布具付容器60では、中栓61の中栓本体62の下 端部に、液垂れガイド部63が一体に突設される。この液垂れガイド部63は、 突起長さLが約 3〜15mmに設定され、底面視が半円弧形状に形成される。この液 垂れガイド部63の底面積63Sは、中栓本体62の底面積62Sと略同一に設 定される。塗布具26に付着した余分な内容液27は、液切り突起34により掻 き落とされた後、中栓本体62の内面36に沿って流下し、表面張力の作用で液 垂れガイド部63に引き寄せられて集中し、容器本体21内へ滴下する。
【0034】 従って、この第4実施例によれば、前記第1〜第3実施例の効果に加え、中栓 本体62の下端部に液垂れガイド部63が突設されたので、中栓61にて塗布具 26から掻き落とされた内容液27は、中栓本体62の内面36を流下し、その 表面張力の作用で液垂れガイド部63へ引き寄せられ、この液垂れガイド部から 容器本体内へ流下する。このように、中栓61内の内容液27を効率良く容器本 体21内へ流下させることができるので、中栓61内に内容液27が貯留して、 この貯留内容液が容器本体21外へ溢れでる現象を防止できる。
【0035】 上記中栓61の第1変形例として、図7(A)及び(B)に示す中栓64、第 2変形例として図7(C)及び(D)に示す中栓66、第3変形例として図7( E)及び(F)に示す中栓68がある。
【0036】 中栓64が図6の中栓61と異なる点は、中栓64の液垂れガイド部65が中 栓61の液垂れガイド部63よりも小さく、液垂れガイド部65の底面積65S が中栓本体62の底面積62Sよりも小さい点である。また、中栓66の液垂れ ガイド部67は、中栓本体62の下端部に2個形成され、これらの液垂れガイド 部67は、中栓本体62の直径方向に対向して設置される。更に、中栓68の液 垂れガイド部69は、中栓本体62の下端部に4個形成され、これらの液垂れガ イド部69は、中栓本体62の周方向に沿って等間隔に設置される。
【0037】 これらの中栓64、66及び68においても、それぞれの液垂れガイド部65 、67及び69の突起長さLは約 3〜15mmに設定される。また、液垂れガイド部 67の底面積67S及び液垂れガイド部69の底面積69Sは、いずれも中栓本 体62の底面積62Sと同等あるいはそれ以下に設定される。
【0038】 図8(A)に示す第5実施例の塗布具付容器70では、中栓71の中栓本体7 2は、その内面36が上部内穴38から下部内穴37に向って逆円錐形状に形成 され、下部内面39が下部内穴37を挟んで上部内穴38の反対側から円錐形状 に形成され、更に、この中栓本体72を、一端が上述の内面36と下部内面39 との境界部分を横切るように、中栓本体72の軸線に対し斜めに切断し、その先 端部分を液垂れガイド部73としたものである。この液垂れガイド部73となる 中栓本体72の先端部分は、更に、その外周面74が中栓本体72の軸線側へ向 かい緩やかに傾斜して、先細り形状に形成される。
【0039】 この塗布具付容器70における中栓71では、液垂れガイド部73が容器本体 21の口部22における内周面22Aに接近して配置される。このため、液切り 突起34に掻き取られて中栓71の内周面36に沿い流下した内容液27は、液 垂れガイド部73に引き寄せられて集中し、口部22の内周面22Aへ連続的に 案内され、容器本体21内へ流下する。この結果、中栓71内の内容液27を効 率良く容器本体21内へ流下させることができ、中栓71内の内容液が容器本体 21外へ溢れ出る現象を防止できる。
【0040】 また、液垂れガイド部73の外周面74が先細り形状に形成されたので、中栓 71を容器本体21の口部22に容易に嵌挿させることができる。
【0041】 その他、この第5実施例においても、液切り突起34が形成されているため、 前記第1〜第3実施例と同様の効果を奏する。
【0042】 また、図8(B)に示す中栓75が図8(A)の中栓71と異なる点は、上述 の下部内面39を形成しない液垂れガイド部76を設けている点である。
【0043】 尚、上記各実施例では、中栓23、41、51、61、64、66、68、7 1、75の天面シール部33に、塗布具ブラケット30の当接部31が当接する ものを述べたが、キャップ25に当接部31をリング形状に形成して、この当接 部31が天面シール部33に当接するようにしても良い。また、液切り突起34 、42の先端は図示の如く尖っていなくても良く、先端の強度を上げるために、 例えば半径 0.2mm程度の曲面状に形成しても良い。更に、液垂れガイド部63、 65、67、69の外周面を中栓本体61、64、66、68の軸線側へ向かい 緩やかな傾斜状に形成しても良い。
【0044】 以上、本考案の実施例を図面により詳述したが、本考案の具体的な構成はこの 実施例に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等 があっても本考案に含まれる。
【0045】
【考案の効果】
以上のように、請求項1に記載の考案に係る塗布具付容器によれば、容器本体 内の内容液が乾燥して乾燥物として容器本体内へ混入したり、キャップが取り出 せなくなることを防止できる。また、請求項3に記載の考案に係る塗布具付容器 によれば、中栓内の内容液を効率よく容器本体内へ流下させて、中栓内の内容液 が容器本体外へ溢出する現象を防止できる。
【提出日】平成5年10月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】
【考案の効果】
以上のように、請求項1に記載の考案に係る塗布具付容器によれば、容器本体 内の内容液が乾燥して乾燥物として容器本体内へ混入したり、キャップが取り外 せなくなることを防止できる。また、請求項3に記載の考案に係る塗布具付容器 によれば、中栓内の内容液を効率よく容器本体内へ流下させて、中栓内の内容液 が容器本体外へ溢出する現象を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この考案に係る塗布具付容器の第1実
施例を示す断面図である。
【図2】図2は、図1の中栓を拡大して示す断面図であ
る。
【図3】図3は、図1の塗布具付容器の使用状態を示す
断面図である。
【図4】図4は、(A)がこの考案に係る塗布具付容器
の第2実施例の一部を示す断面図であり、(B)が図4
(A)の中栓の一部を示す断面図である。
【図5】図5は、この考案に係る塗布具付容器の第3実
施例の一部を示す断面図である。
【図6】図6は、(A)がこの考案に係る塗布具付容器
の第4実施例の一部を示す断面図であり、(B)、
(C)及び(D)が図6(A)の中栓を示すそれぞれ斜
視図、側面図及び底面図である。
【図7】図7は、図6に示す塗布具付容器の第4実施例
において中栓の変形例を示し、(A)及び(B)が中栓
の第1変形例におけるそれぞれ側面図及び底面図であ
り、(C)及び(D)が中栓の第2変形例におけるそれ
ぞれ側面図及び底面図であり、(E)及び(F)が中栓
の第3変形例におけるそれぞれ側面図及び底面図であ
る。
【図8】図8は、(A)がこの考案に係る塗布具付容器
の第5実施例の一部を示す断面図であり、(B)が図8
(A)の中栓の変形例を示す断面図である。
【図9】図9は、第1従来例の塗布具付容器を示す断面
図である。
【図10】図10は、(A)が第2従来例の塗布具付容
器を示す斜視図であり、(B)が図10(A)の塗布具
付容器の断面図である。
【図11】図11は、(A)が第4従来例の塗布具付容
器を、一部を切り欠いて示す側面図であり、(B)が図
11(A)の中栓を示す一部断面図である。
【符号の説明】
20 塗布具付容器 21 容器本体 22 口部 23、61 中栓 24 ねじ部 25 キャップ 26 塗布具 27 内容液 28 支持軸 29 ブラシ 31 当接部 33 天面シール部 34、42 液切り突起 35 口部の天面 37 下部内穴 63、73 液垂れガイド部 b 下部内穴の内径 d 支持軸の軸径 h 液切り突起の突出高さ θ 液切り突起の角度

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容液を収納可能とし口部を備えた容器
    本体と、上記口部に装着された中栓と、塗布具を備える
    とともに上記口部の外側に着脱自在に装着されるキャッ
    プと、を有する塗布具付容器において、 上記中栓は、上記容器本体の口部の天面に平行に延び、
    上記キャップを密着状態で当接可能とする天面シール部
    と、この天面シール部の内側にこの天面シール部に対し
    鋭角形状に突設された液切れ突起と、を有することを特
    徴とする塗布具付容器。
  2. 【請求項2】 上記中栓には液切れ突起に連続する内穴
    が形成され、一方、塗布具は、支持棒の先端にブラシを
    配設して構成され、上記内穴の内径が上記支持棒の外径
    よりも約 1mm以上大きく設定された請求項1に記載の塗
    布具付容器。
  3. 【請求項3】内容液を収納可能とし口部を備えた容器本
    体と、上記口部に装着された中栓と、塗布具を備えると
    ともに上記口部の外側に着脱自在に装着されるキャップ
    と、を有する塗布具付容器において、 上記中栓は、略円筒形状に形成された中栓本体と、この
    中栓本体の下端部に突設された液垂れガイド部と、を有
    することを特徴とする塗布具付容器。
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