JP7316845B2 - シート収納容器 - Google Patents

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Description

本発明は、シート収納容器に関し、特に、ロール状シートが収納される容器本体と、シートを取り出すための取出部を有する蓋体とを含んで構成されるシート収納容器に関する。
例えばウェットシート等のシートをロール状に巻回してなるロール状シートが収納されるシート収納容器として、有底円筒形状の容器本体と、容器本体の上端開口を覆って容器本体に着脱可能に装着される、蓋体とからなる容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなシート収納容器では、蓋体に、公知のシート止めスリットが形成された取出部が設けられている。シートは、帯状に連続して延設する当該シートを巻回して形成された、円柱形状のロール状シートの中央の中空芯部において、最内側層のシートから順次引き剥がされるようにして、蓋体側に連続して引き出されると共に、取出部に形成されたシート止めスリットを介して容器の外に取り出され、当該シートに設けられたミシン目等の部分で切り離されて、端部をシート止めスリットに保持させた状態で、一枚一枚の単位シートとして用いられることになる。
特開2013-227046号公報
従来のシート収納容器では、ロール状シートからシートを引き出し始めた初期の段階では、ロール状シートが相当の重量を保持しているので、中央の中空芯部において最内側層のシートから順次連続して引き剥がす際の抵抗力をロール状シートによって安定して支持して、スムーズに蓋体側に引き出すことが可能であるが、例えばある程度の量のシートが引き出されて、ロール状シートが軽くなったり中空芯部の内径が大きくなったりすると、最内側層のシートを引き剥がす際の抵抗力を安定して支持することが難しくなって、ロール状シートが容器本体の内部で動き易くなると共に、中空芯部から、例えば複数層に重ね合わされたままの状態で内側層のシートがまとめて引き出されることにより、シート止めスリットの部分で詰まり易くなって、シートを容器の外にスムーズに取り出すことが困難になる場合がある。
本発明は、容器本体に収容されたロール状シートからある程度の量のシートが引き出されて、ロール状シートか軽くなった場合でも、ロール状シートが容器本体の内部で動き易くなるのを効果的に抑制すると共に、中空芯部から、内側層のシートが複数層に重ね合わされたままの状態でまとめて引き出されるのを回避して、シートを容器の外にスムーズに取り出すことのできるシート収納容器を提供することを目的とする。
本発明は、シートをロール状に巻回してなるロール状シートが収納される有底筒形状の容器本体と、該容器本体の上端開口を覆って該容器本体に着脱可能に装着され、上面部にシートを取り出すための取出部を有する蓋体とを含んで構成されるシート収納容器であって、前記蓋体の前記取出部には、シート止めスリットが形成されており、前記蓋体には、内側から前記容器本体側に突出して、前記ロール状シートの上端面を当接させることが可能な環状当接リブが、前記取出部の外周部分を囲んで設けられており、前記シート止めスリットが形成された前記取出部は、その中心位置を、前記容器本体の中心位置から偏心させた状態で設けられているシート収納容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明のシート収納容器によれば、容器本体に収容されたロール状シートからある程度の量のシートが引き出されて、ロール状シートか軽くなった場合でも、ロール状シートが容器本体の内部で動き易くなるのを効果的に抑制して、シートを容器の外にスムーズに取り出すことができる。
本発明の好ましい一実施形態に係るシート収納容器の斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るシート収納容器の縦断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るシート収納容器を構成する蓋体の、(a)は上蓋を外した状態の平面図、(b)は(a)のA-A線断面図、(c)は(a)のB-B線断面図、(d)は底面図である。 シートを取り出す際の蓋体による作用を説明する、(a)略示縦断面図、(b)は模式図である。 シートを取り出す際の蓋体による作用を説明する、(a)略示縦断面図、(b)は模式図である。
図1及び図2に示す本発明の好ましい一実施形態に係るシート収納容器10は、例えば不織布からなるシートが、洗浄液等の液体成分を含侵した状態でロール状に巻回されているロール状シート20を、容器本体11に収容している。シート収納容器10は、蓋体12に設けられた取出部13(図2参照)を介して、収容したロール状シート20からシート(ウェットシート20a)を容器の外に連続して取り出すことを可能にすると共に(図4(a)、(b)参照)、取り出したウェットシート20aを、例えば予め設けられているミシン目等で切り離して、一枚一枚の単位シートとして使用できるようにする容器として用いられる。洗浄液としては、水、抗菌成分、界面活性剤等が含まれている。本実施形態のシート収納容器10は、ある程度の量のウェットシート20aが使用されて、ロール状シート20が軽くなった場合でも(図5(a)、(b)参照)、ロール状シート20が容器本体11の内部で動き易くなるのを抑制すると共に、ロール状シート20の中央の中空芯部21から、内側層のウェットシート20aが複数層に重ね合わされたままの状態でまとめて引き出されるのを回避して、ウェットシート20aを収納容器10の外にスムーズに取り出すことができるようにする機能を備えている。
そして、本実施形態のシート収納容器10は、図1及び図2に示すように、シートとして、好ましくはウェットシート20aをロール状に巻回してなるロール状シート20が収納される有底筒形状の容器本体11と、容器本体11の上端開口を覆って容器本体11に着脱可能に装着され、上面部12aにウェットシート11aを取り出すための取出部13を有する蓋体12とを含んで構成される容器である。蓋体12の取出部13には、シート止めスリット13aが形成されており、蓋体12には、内側から容器本体11側に突出して、ロール状シート20の上端面20bを当接させることが可能な環状当接リブ16が、取出部13の外周部分を囲んで設けられている。シート止めスリット13aが形成された取出部13は、その中心位置C1を、容器本体11の中心位置C2から偏心させた状態で設けられている。
また、本実施形態では、シート収納容器10は、好ましくは、容器本体11が有底円筒形状を備えており、環状当接リブ14は円環形状を備えている。
本実施形態では、ロール状シート20を形成するウェットシート20aは、延設方向と垂直な横幅が例えば100~170mm程度(本実施形態では、135mm)の、帯状に連続して延設するシートとなっており、ロール状に巻回されることによってロール状シート20が形成される。ロール状シート20は、例えば直径が50~100mm程度(本実施形態では、70mm)、高さが100~170mm程度(本実施形態では、135mm)の、容器本体11に収容可能な大きさの円柱形状を有している。ロール状シート20の高さは、ウェットシート20aの横幅に相当する。円柱形状のロール状シート20は、これの中央部分に、両側の端面の間を貫通するようにして中空芯部21(図4(a)、図5(a)参照)を残置した状態で、ロール状に巻回されている。この中空芯部21を介して、ウェットシート20aを、最内側層のものから順次引き剥がして、蓋体12側に連続して引き出すことができるようになっている。帯状に連続して延設するウェットシート20aには、延設方向において例えば110~180mm程度(本実施形態では、150mm)の所定の間隔毎に、ミシン目等による切り離し案内線(図示せず)が、横幅方向を横断して形成されている。ロール状シート20の中空芯部21から引き出されたウェットシート20aは、取出部13に形成されたシート止めスリット13aを介して収納容器10の外に取り出され、ミシン目等による切り離し案内線よりも容器本体11側の部分をシート止めスリット13aに保持させた状態で、ミシン目等による切り離し案内線の部分で切り離されて、例えば110~180mm程度(本実施形態では、150mm)の長さを有する一枚一枚の単位シートとして用いられることになる。
ロール状シート20を収容する容器本体11は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンやポリエチレンテレフタレート等のポリエステル等を用いたブロー成形品となっている。容器本体11は、図1及び図2に示すように、好ましくは外径が60~150mm程度(本実施形態では、97mm)の大きさの有底の円筒形状を備えており、また例えば110~200mm程度(本実施形態では、160mm)の高さを有している。容器本体11は、上端部に、段部11bを介して僅かに縮径した装着筒部11aを備えており、この装着筒部11aの外周面には、後述する蓋体12を着脱可能に螺着させるための雄ネジ凸条11cが設けられている。装着筒部11aの上端開口は、容器本体11の内部にロール状シート20を収納させるための収納口となっている。シート収納容器10の流通、販売時や、使用前の状態では、容器本体11に収納されたロール状シート20から、ウェットシート20aに含侵した液体成分を揮散させないように、装着筒部11aの上端開口は、アルミ箔等(図示せず)で覆って閉塞しておくことができる。例えば消費者は、蓋体12を容器本体11から一旦取り外した後に、装着筒部11aの上端開口からアルミ箔等を除去し、ロール状シート20から引き出したウェットシート20aの端部を、取出部13のシート止めスリット13aを介して取出部13の外側に臨ませて、蓋体12を容器本体11に再び装着することにより、ウェットシート20aを容器の外に取り出して使用可能な状態とすることができる。
容器本体11に着脱可能に一体として装着される蓋体12は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンやポリエチレンテレフタレート等のポリエステル等を用いた射出成形品となっている。蓋体12は、図3(a)~(d)にも示すように、容器本体11の装着筒部11aに装着される装着スリーブ部12cと、縮径部12bと、上面部12aとを含んで構成される。装着スリーブ部12cは、容器本体11の外径と同様の外径を有する円環帯状の部分であり、縮径部12bは、装着スリーブ部12cの上端部から上方の上面部12aに向けて滑らかに縮径する部分である。縮径部12bの上端部分の上面部12aとの接続部分には、上端を頂部とする三角形の断面形状を備える周壁部12dが、上面部12aの略全周に亘って連続して設けられている。本実施形態では、周壁部12dの上端部に、蓋体12の取出部13を覆う上蓋14が、着脱可能に装着される(図1、図2参照)。
装着スリーブ部12cは、容器本体11の装着筒部11aに螺着される部分であって、容器本体11の胴部の外径と同様の外径を有すると共に、装着筒部11aと同様の高さを有している。装着スリーブ部12cの内周面には、雌ネジ凸条12eが設けられている。この雌ネジ凸条12eを、容器本体11の装着筒部11aの雄ネジ凸条11cに螺合することによって、蓋体12を、容器本体11に着脱可能に一体として装着することができる。
縮径部12bは、装着スリーブ部12cの上端部から上方の上面部12aに向けて滑らかに縮径する部分となっている。縮径部12bが設けられていることにより、シート収納容器10の全体の意匠性を向上させている。
周壁部12dは、上面部12aの周囲を囲むようにして、円環形状に延設する部分となっており、縮径部12bの上端部に連なる斜辺部と、上面部12aの周縁部から立設する立設部とからなる、三角形の断面形状を有している(図3(c)参照)。周壁部12dの上端部には、上蓋14の係合リブ14c(図2参照)を係合させるための係合凸部12fが設けられている。
上蓋14は、図1及び図2に示すように、周壁部12dの上端部の外側に嵌め込むようにして装着可能な、周壁部12dの外径と同様の内径を備える円形状の部分となっている。上蓋14は、円形の天面部14aと天面部14aの周縁部から下方に突出して設けられた装着スカート部14bとからなる。装着スカート部14bの内側面から環状に突出して、係合リブ14cが設けられている。上蓋14は、装着スカート部14bを弾性変形させつつ周壁部12dの上端部に上方から押し込むようにして、係合リブ14cを周壁部12dの上端部の係合凸部12fに係合させることにより、蓋体12の取出部13を覆って着脱可能に取り付けることができる。
また、上蓋14には、下面側から突出して、同心状に2重に配置された、内側係止リング14d及び外側係止リング14eが設けられている。取出部13を覆って上蓋14が装着された際に、これらの内側係止リング14d及び外側係止リング14eが、蓋体12の上面部12aから外側に突出して取出部13の外周部分を囲んで環状に設けられた、封止リング17の上端部に、当該上端部を挟み込むようにして係止される。これによって、シート収納容器10の非使用時に、取出部13の上方空間を封止して、ウェットシート20aやロール状シート20に含侵した液体成分が揮散するのを、効果的に回避することが可能になる。
そして、本実施形態では、図3(a)~(d)に示すように、好ましくは周壁部12dによって周囲を囲まれる蓋体12の上面部12aには、ウェットシート11aを取り出すための、シート止めスリット13aが形成された取出部13が設けられている。また蓋体12の好ましくは上面部12aの内側から容器本体11側に突出して、ロール状シート20の上端面20bを当接させることが可能な環状当接リブ16が、取出部13の外周部分を囲んで設けられている。環状当接リブ16は、蓋体12の縮径部12bの内側から容器本体11側に突出して設けることもできる。
取出部13は、その中心位置C1を、容器本体11の中心位置C2から偏心させた状態で設けられた、取出開口13bを含んで構成されている。本実施形態では、取出部13の中心位置C1は、容器本体11の中心位置C2から偏心させた状態で設けられている。上面部12aの内側には、取出開口13bの周囲を囲うようにして当該取出開口13bと同心状に配置された、環状のスリット部材係止リブ13cが、容器本体11側に突出して設けられている。このスリット部材係止リブ13cに嵌め込むようにして、公知の例えばエラストマー材料からなるスリット形成部材13dが装着固定されることによって、シート止めスリット13aが取出部13に形成される。
環状当接リブ16は、好ましくは円環形状を備えるリブとなっており、好ましくは容器本体11に収納される円柱形状のロール状シート20の直径よりも小さく、且つロール状シート20の直径の1/2よりも大きな外径を有するように形成される。これによって環状当接リブ16は、好ましくは容器本体11の中心位置から、ロール状シート20の半径の1/2以上、径方向に離れた領域に設けることが可能になる。環状当接リブ16が、容器本体11の中心位置から、ロール状シート20の半径の1/2以上、径方向に離れた領域に設けられることにより、未使用時の状態からロール状シート20が消費されることで中空芯部21が大きくなった場合でも、確実に環状当接リブ16の下端にロール状シート20の上端面20bを接触(当接)させることが可能になる。
また、環状当接リブ16は、容器本体11及び蓋体12と同心状に配置されて設けられていることが好ましい。環状当接リブ16が、容器本体11及び蓋体12と同心状に配置されて設けられていることにより、ロール状シート20の上端面20bを環状当接リブ16の下端に全周に亘って接触させ易くすることが可能になる。
さらに、環状当接リブ16は、蓋体12が容器本体11に装着された状態で(図2参照)、容器本体11の装着筒部11aによる上端開口を超えない高さで、蓋体12の上面部12aの内側から容器本体11側に突出して設けられていることが好ましい。これによって、シート収納容器10の流通、販売時や、使用前に、ロール状シート20のウェットシート20aに含侵した液体成分の揮散を防止するために取り付けられた、装着筒部11aの上端開口を覆うアルミ箔等を傷付けることなく、蓋体12を容器本体11に装着することが可能になる。容器本体11の装着筒部11aによる上端開口と、環状当接リブ16の下端部との間の隙間は、2~10mmに保持しておくことが好ましい。環状当接リブ16の厚さは、ロール状シート20を形成するウェットシート20aの厚さよりも大きくなっていることが好ましく、例えば1mm程度となっていることが好ましい。環状当接リブ16の下端の位置は、全周に亘って同じ高さ位置となっていることが好ましい。これによって、ロール状シート20の上端面20bを安定した状態で支持して、ロール状シート20が持ち上ろうとするのを押えることが可能になる。また、環状当接リブ16の下端が容器本体11の装着筒部11aによる上端開口まで届いていないことで、中空芯部21から引き出したウェットシート20aを、取出開口13bに至るまで、環状当接リブ16に接触し難くすることが可能になる。これによって、引き出し途中のウェットシート20aが、環状当接リブ16との接触抵抗によって、意図せずにミシン目等による切り離し案内線の部分で切り離されるのを、効果的に回避することが可能になる。
そして、本実施形態では、蓋体12の上面部12aのシート止めスリット13aが形成された取出部13は、その中心位置C1を、容器本体11の中心位置C2から偏心させた状態で設けられている。取出部13が、その中心位置C1を、容器本体11中心位置C2から偏心させた状態で設けられていることにより、後述するように、中空芯部21において内層側のウェットシート20aに全面で張り付いているシートを、シートの上部に張り付いている端部から順次内側方向に引き剥がすようにしながら、斜めに引っ張り出すことが可能になって、ウェットシート20aをスムーズに取り出すことが可能になる。このような観点から、取出部13は、その中心位置C1を、容器本体11の中心位置C2から、環状当接リブ16の内径の3~25%の偏心量で偏心させた状態で設けられていることが好ましく、環状当接リブ16の内径の3~15%の偏心量で偏心させた状態で設けられていることがより好ましく、環状当接リブ16の内径の5~10%の偏心量で偏心させた状態で設けられていることがさらに好ましい。
本実施形態のシート収納容器10では、上述のように、例えば消費者は、蓋体12を容器本体11から一旦取り外した後に、装着筒部11aの上端開口からアルミ箔等を除去し、ロール状シート20から引き出したウェットシート20aの端部を、取出部13のシート止めスリット13aを介して取出部13の外側に臨ませて、蓋体12を容器本体11に再び装着することにより、ウェットシート20aを容器の外に取り出して使用可能な状態とする。しかる後に、図4(a)、(b)に示すように、消費者は、取出部13の外側に臨むウェットシート20aの端部を手で持って、ウェットシート20aを引き出せば、ウェットシート20aは、容器本体11に収容されたロール状シート20の中央の中空芯部21から、最内層のシートが順次引き剥がされるようにして引き出されて、収納容器10の外に連続して取り出される。取り出されたウェットシート20aは、ミシン目等による切り離し案内線の部分で切り離されて、端部をシート止めスリット13aに保持させた状態で、一枚一枚の単位シートとして用いることができる。
本実施形態のシート収納容器10では、ロール状シート20からウェットシート20aを引き出し始めた初期の段階では、ロール状シート20が相当の重量を保持しているので、中央の中空芯部21において最内側層のウェットシート20aから順次連続して引き剥がす際の抵抗力を、ロール状シート20によって安定して支持して、スムーズに蓋体12側に引き出すことが可能である。また、ウェットシート20aを引き出し始めた初期の段階でも、取出部13が、その中心位置C1を、容器本体11の中心位置C2から偏心させた状態で設けられているので、中央の中空芯部21において最内側層のウェットシート20aを、より引き剥がし易くして、内側層のウェットシート20aが複数層に重ね合わされたままの状態でまとめて引き出されるのを、効果的に回避することが可能になる。
一方、図5(a)、(b)に示すように、例えばある程度の量のウェットシート20aが引き出されて、ロール状シート20が軽くなったり中空芯部21の内径が大きくなったりすると、最内側層のウェットシート20aを引き剥がす際の抵抗力を安定して支持することが難しくなって、ロール状シート20が容器本体11の内部で持ち上がったりするなど動き易くなると共に、中空芯部21から、例えば複数層に重ね合わされたままの状態で内側層のウェットシート20aがまとめて引き出されることにより、シート止めスリット13aの部分で詰まり易くなって、ウェットシート20aを収納容器10の外にスムーズに取り出すことが困難になる場合がある。
本実施形態のシート収納容器10によれば、このように容器本体11に収容されたロール状シート20か軽くなった場合でも、ロール状シート20が容器本体11の内部で動き易くなるのを効果的に抑制すると共に、中空芯部21から、内側層のウェットシート20aが複数層に重ね合わされたままの状態でまとめて引き出されるのを回避して、ウェットシート20aを容器の外にスムーズに取り出すことが可能なる。
すなわち、本実施形態のシート収納容器10によれば、蓋体12には、上面部12aの内側から容器本体11側に突出して、ロール状シート20の上端面20bを当接させることが可能な環状当接リブ16が、取出部13の外周部分を囲んで設けられており、シート止めスリット13aが形成された蓋体12の取出部13は、その中心位置C1を、容器本体11の中心位置C2から偏心させた状態で設けられている。
これらによって、本実施形態によれば、ロール状シート20が軽くなることで、中空芯部21で最内側層のウェットシート20aを引き剥がす際の引き出し力によって、例えばロール状シート20が引き上げられるようにして上方に移動しようとしても、環状当接リブ16の下端部が、例えばロール状シート20における、ウェットシート20aが取り出される中央の中空芯部21から離れた外周領域において、ロール状シート20の上端面に好ましくは環状に連続して当接することにより、ロール状シート20が容器本体11の内部で動き易くなるのを効果的に抑制することが可能になる。また、取出部13は、その中心位置C1を、容器本体11の中心位置C2から偏心させた状態で設けられているので、環状当接リブ16に当接させることによってロール状シート20の動きを抑制したこととの相乗効果により、中空芯部21において内層側のウェットシート20aに全面で張り付いているシートを、シートの上部に張り付いている端部から順次内側方向に引き剥がすようにしながら、斜めに引っ張り出すことが可能になって、ウェットシート20aをスムーズに取り出すことが可能になる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、種々の変更が可能である。例えば、容器本体は、有底円筒形状を備えている必要は必ずしもなく、楕円断面形状や、その他の断面形状を有する有底筒形状を備えていても良い。環状当接リブは、円環形状を備えている必要は必ずしもなく、楕円断面形状や矩形断面形状等、その他の断面形状を有する環形状を備えていても良い。ロール状シートが軽くなって上方に移動した際に、環状当接リブの下端部は、ロール状シートの上端面において環状に連続して当接する必要は必ずしも無く、上方への移動の仕方によっては、例えばロール状シートが斜めに傾きながら持ち上がることで、その一部のみが当接するようになっていても良い。環状当接リブは、容器本体及び蓋体と同心状に配置されている必要は必ずしも無く、偏心した状態で配置されていても良い。収納されるロール状シートは、液体成分を含侵させたウェットシートを巻回したものである必要は必ずしも無く、液体成分を含侵してないシートや、その他の種々のシート材料をロール状に巻回して形成することもできる。また、蓋体の取出部を覆う上蓋は、上述のようなかぶせ蓋によるものの他、蓋体にネジ嵌合される蓋や、蓋体に対して回転可能にヒンジ連結された蓋等の、公知の種々の蓋を用いることができる。
10 シート収納容器
11 容器本体
11a 装着筒部
11b 段部
12 蓋体
12a 上面部
12b 縮径部
12c 装着スリーブ部
12d 周壁部
13 取出部
13a シート止めスリット
13b 取出開口
13c スリット部材係止リブ
13d スリット形成部材
14 上蓋
16 環状当接リブ
17 封止リング
20 ロール状シート
20a ウェットシート(シート)
21 中空芯部
C1 取出部の中心位置
C2 容器本体の中心位置

Claims (5)

  1. シートをロール状に巻回してなるロール状シートが収納される有底筒形状の容器本体と、該容器本体の上端開口を覆って該容器本体に着脱可能に装着され、上面部にシートを取り出すための取出部を有する蓋体とを含んで構成されるシート収納容器であって、
    前記蓋体の前記取出部には、シート止めスリットが形成されており、前記蓋体には、内側から前記容器本体側に突出して、前記ロール状シートの上端面を当接させることが可能な環状当接リブが、前記取出部の外周部分を囲んで設けられており、
    前記シート止めスリットが形成された前記取出部は、その中心位置を、前記容器本体の中心位置から偏心させた状態で設けられており、
    前記環状当接リブは、前記容器本体の中心位置から、前記ロール状シートの半径の1/2以上、径方向に離れた領域に設けられているシート収納容器。
  2. 前記環状当接リブは、前記容器本体及び前記蓋体と同心状に配置されて設けられている請求項1記載のシート収納容器。
  3. 前記容器本体は、有底円筒形状を備えており、前記環状当接リブは、円環形状を備えている請求項1又は2記載のシート収納容器。
  4. 前記環状当接リブは、前記蓋体が前記容器本体に装着された状態で、前記容器本体の上端開口を超えない高さで前記蓋体の上面部の内側から前記容器本体側に突出して設けられている請求項1~3のいずれか1項記載のシート収納容器。
  5. 前記シート止めスリットが形成された前記取出部は、その中心位置を、前記容器本体の中心位置から、前記環状当接リブの内径の3~25%の偏心量で偏心させた状態で設けられている請求項1~4のいずれか1項記載のシート収納容器。
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