JP2016144813A - ロール成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な構成で迅速に、使用していた成形ローラやその関連部品を取り外した後に別の成形ローラやその関連部品を取り付けることができるロール成形装置を提供する。
【解決手段】上ローラ保持部材36、38及び下ローラ保持部材66、68の少なくとも一方に上下方向で異なる係止位置及び非係止位置を与える係止機構42、72が、上ローラ保持部材36、38及び下ローラ保持部材66、68の少なくとも一方に非係止位置を与えた状態で、上成形ローラ32と下成形ローラ62とが協働して加工対象部材Wにロール成形を施す際の加工対象部材Wの送り方向と交差する方向に、上ローラユニット30の上成形ローラ32及び上ローラ保持部材36、38、並びに下ローラユニット60の下成形ローラ62及び下ローラ保持部材66、68の対応するものを引き抜き可能な状態とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロール成形装置に関し、特に、成形ローラを簡便に交換することができるロール成形装置に関するものである。
近年、自動車等の強度部品として、高強度であって種々の成形を行うことができる鉄製等のパイプ部材が多数用いられるようになっている。
かかるパイプ部材は、商品としても流通しているが、コストダウンをより図る場合や、材質やサイズの設定自由度をより高める場合には、鋼板を購入して所望の構成のパイプ部材に加工した方が望ましい。そのためには、購入した鋼板を簡便に筒状部材に成形する必要性が生じる。
かかる状況下で、特許文献1は、プレスブレーキ11に装着されるロールベンダ1に関し、ウレタン等の所定の弾力性を有する材質からなる下部ローラ3、鋼材等容易に変形しない材質からなる上部ローラ2、下部ローラ3を回転させる減速ギア付モータ5、減速ギア付モータ5の外部出力軸の回転を下部ローラ3へと伝達するカップリング6、上部ローラ2の長さ方向の一端を回動可能かつ着脱可能に軸支した固定軸受2b、上部ローラ2の長さ方向の他端を回動可能かつ離脱不能に軸支した可動軸受2a、可動軸受2aを直線移動可能に支持したガイドレール4を備えた構成を開示する。更に、特許文献1は、鋼板21を下部ローラ3と上部ローラ2との挟持状態から解放させるために、プレスブレーキ11の上プレス部材12を上方へと引き上げ、可動軸受2aをガイドレール4に沿ってスライド移動させて、上部ローラ2の回転軸の一端を解放させる構成も開示している。
特開平11−77170号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1の構成においては、ロール成形を実行すると共に、その結果得られた筒状部材を簡便にロール成形装置から取り外すことができる構成を開示するものではあるが、上成形ローラや下成形ローラ等を簡便にロール成形装置から取り外し、別の上成形ローラや下成形ローラ等を簡便にロール成形装置に装着することが可能な構成を何等開示や示唆するものではない。
特に本発明者の検討によれば、1台の自動車等においてその強度部品として用いられるパイプ部材は多種多様であり、更に自動車等の仕様や種類自体も多種多様であるから、製造すべきパイプ材は極めて多種多様となり、その多種多様なパイプ材の仕様や種類に対応した筒状部材を成形すべく最適なロール成形加工を実現するには、多種多様な成形ローラやその関連部品が必要となる。そして、このような多種多様な成形ローラやその関連部品は、求められる多種多様なパイプ材の仕様や種類に対応して、簡便に交換してロール成形装置に取り付けられることが必要となる。
本発明は、以上の検討を経てなされたもので、簡便な構成で迅速に、使用していた成形ローラやその関連部品を取り外した後に別の成形ローラやその関連部品を取り付けることができるロール成形装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成すべく、本発明の第1の局面におけるロール成形装置は、上成形ローラ、前記上成形ローラを回転自在に保持する上ローラ保持部材、及び前記上ローラ保持部材を支持する上ローラサポートホルダを有する上ローラユニットと、前記上成形ローラと協働して加工対象部材にロール成形を施す下成形ローラと、前記下成形ローラを回転自在に保持する下ローラ保持部材、及び前記下ローラ保持部材を支持する下ローラサポートホルダを有する下ローラユニットと、前記上ローラ保持部材及び前記下ローラ保持部材の少なくとも一方に上下方向で異なる係止位置及び非係止位置を与える係止機構と、を備えたロール成形装置であって、前記係止機構は、前記上ローラ保持部材及び前記下ローラ保持部材の前記少なくとも一方に前記非係止位置を与えた状態で、前記上成形ローラと前記下成形ローラとが協働して前記加工対象部材に前記ロール成形を施す際の前記加工対象部材の送り方向と交差する方向に、前記上ローラユニットの前記上成形ローラ及び前記上ローラ保持部材、並びに前記下ローラユニットの前記下成形ローラ及び前記下ローラ保持部材の対応するものを引き抜き可能な状態とする。
また、本発明は、かかる第1の局面に加え、前記係止機構は、前記上ローラ保持部材に上下方向で異なる前記上ローラサポートホルダに対する係止位置及び非係止位置を与える第1の係止機構と、前記下ローラ保持部材に上下方向で異なる前記下ローラサポートホルダに対する係止位置及び非係止位置を与える第2の係止機構と、を有し、前記第1の係止機構は、前記上ローラ保持部材に前記非係止位置を与えた状態で、前記送り方向と交差する方向に、前記上成形ローラ及び前記上ローラ保持部材を一体で引き抜き可能な状態とし、前記第2の係止機構は、前記下ローラ保持部材に前記非係止位置を与えた状態で、前記送り方向と交差する方向に、前記下成形ローラ及び前記下ローラ保持部材を一体で引き抜き可能な状態とすることを第2の局面とする。
また、本発明は、かかる第2の局面に加え、前記第1の係止機構は、前記上ローラ保持部材に前記係止位置よりも下方に前記非係止位置を与え、前記第2の係止機構は、前記下ローラ保持部材に前記係止位置よりも上方に前記非係止位置を与えることを第3の局面とする。
また、本発明は、かかる第2又は第3の局面に加え、前記第1の係止機構は、前記上ローラ保持部材に前記非係止位置を与えた状態で、前記上成形ローラと前記下成形ローラとが協働して前記加工対象部材に前記ロール成形を施す際の前記加工対象部材の送り方向と直交する方向に、前記上成形ローラ及び前記上ローラ保持部材を引き抜き可能な状態とし、前記第2の係止機構は、前記下ローラ保持部材に前記非係止位置を与えた状態で、前記送り方向と直交する方向に、前記下成形ローラ及び前記下ローラ保持部材を引き抜き可能な状態とすることを第4の局面とする。
また、本発明は、かかる第2から第4のいずれかの局面に加え、前記第1の係止機構は、機構的なロック機構であり、前記第2の係止機構は、圧力を用いた昇降機構であることを第5の局面とする。
本発明の第1の局面における構成によれば、上ローラ保持部材及び下ローラ保持部材の少なくとも一方に上下方向で異なる係止位置及び非係止位置を与える係止機構が、上ローラ保持部材及び下ローラ保持部材の少なくとも一方に非係止位置を与えた状態で、上成形ローラと下成形ローラとが協働して加工対象部材にロール成形を施す際の加工対象部材の送り方向と交差する方向に、上ローラユニットの上成形ローラ及び上ローラ保持部材、並びに下ローラユニットの下成形ローラ及び下ローラ保持部材の対応するものを引き抜き可能な状態とすることにより、ローラユニットの引き抜き時に加工対象部材の導入、送り及び排出領域への重複が発生しない態様で装置構成の大型化を避けながら、簡便な構成で迅速に、使用していた成形ローラやその関連部品を取り外した後に別の成形ローラやその関連部品を取り付けることができる。
また、本発明の第2の局面における構成によれば、係止機構が、上ローラ保持部材に上下方向で異なる上ローラサポートホルダに対する係止位置及び非係止位置を与える第1の係止機構と、下ローラ保持部材に上下方向で異なる下ローラサポートホルダに対する係止位置及び非係止位置を与える第2の係止機構と、を有し、第1の係止機構が、上ローラ保持部材に非係止位置を与えた状態で、上成形ローラと下成形ローラとが協働して加工対象部材にロール成形を施す際の加工対象部材の送り方向と交差する方向に、上成形ローラ及び上ローラ保持部材を一体で引き抜き可能な状態とし、第2の係止機構が、下ローラ保持部材に非係止位置を与えた状態で、加工対象部材の送り方向と交差する方向に、下成形ローラ及び下ローラ保持部材を一体で引き抜き可能な状態とすることにより、上下双方のローラユニットの引き抜き時に加工対象部材の導入、送り及び排出領域への重複が発生しない態様で装置構成の大型化を避けながら、簡便な構成で迅速に、使用していた上下双方の成形ローラ等を取り外した後に別の上下双方の成形ローラ等を取り付けることができる。
また、本発明の第3局面における構成によれば、第1の係止機構が、上ローラ保持部材に係止位置よりも下方に非係止位置を与え、第2の係止機構は、下ローラ保持部材に係止位置よりも上方に非係止位置を与えることにより、上下双方の成形ローラと加工対象部材の導入、送り及び排出領域との間の空間を有効利用して装置構成の大型化を避けながら、簡便な構成で迅速に、使用していた上下双方の成形ローラ等を取り外した後に別の上下双方の成形ローラ等を取り付けることができる。
また、本発明の第4の局面における構成によれば、第1の係止機構が、上ローラ保持部材に非係止位置を与えた状態で、上成形ローラと下成形ローラとが協働して加工対象部材にロール成形を施す際の加工対象部材の送り方向と直交する方向に、上成形ローラ及び上ローラ保持部材を引き抜き可能な状態とし、第2の係止機構が、下ローラ保持部材に非係止位置を与えた状態で、送り方向と直交する方向に、下成形ローラ及び下ローラ保持部材を引き抜き可能な状態とすることにより、上下双方の成形ローラ及びローラ保持部材の引き抜き時に加工対象部材の導入、送り及び排出領域への重複がより確実に発生しない態様で装置構成の大型化を避けながら、簡便な構成で迅速に、使用していた上下双方の成形ローラ等を取り外した後に別の上下双方の成形ローラ等を取り付けることができる。
また、本発明の第5の局面における構成によれば、第1の係止機構が、機構的なロック機構であり、第2の係止機構が、圧力を用いた昇降機構であることにより、上下双方の成形ローラに最適な態様でより確実に係止位置及び非係止位置を与えることができ、簡便な構成で迅速に、使用していた上下双方の成形ローラ等を取り外した後に別の上下双方の成形ローラ等を取り付けることができる。
本発明の実施形態におけるロール成形装置の模式的側面図である。 本実施形態におけるロール成形装置の上ローラユニットの拡大側面図である。 図2のZ1−Z1拡大断面図である。 図2のZ2−Z2拡大断面図である。 本実施形態におけるロール成形装置の下ローラユニットの拡大側面図である。 図5のZ3−Z3拡大断面図である。 本実施形態におけるロール成形装置によるロール成形工程を示す模式図であり、図7(a)から図7(f)にロール成形行程を時系列順に示す。 本実施形態におけるロール成形装置の上ローラユニットの取り外し工程を示す上ローラユニットの拡大側面図であり、図8(a)は、装着状態の上ローラユニットを示し、図8(b)は、取り外し途中の上ローラユニットを示す。 図9(a)は、位置的には図3に対応する図8(a)のZ1−Z1断面図であり、図9(b)は、位置的には図9(a)に対応する図8(b)のZ1−Z1断面図である。 図10(a)は、位置的には図4に対応する図8(a)のZ2−Z2断面図であり、図10(b)は、位置的には図10(a)に対応する図8(b)のZ2−Z2断面図である。 本実施形態におけるロール成形装置の下ローラユニットの取り外し工程を示す下ローラユニットの拡大側面図であり、図11(a)は、装着状態の下ローラユニットを示し、図11(b)は、取り外し途中の下ローラユニットを示す。 図12(a)は、位置的には図6に対応する図11(a)のZ3−Z3断面図であり、図12(b)は、位置的には図12(a)に対応する図11(b)のZ3−Z3断面図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態におけるロール成形装置につき詳細に説明する。なお、図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系を成す。また、z軸の正方向が上方向であるとする。
図1は、本実施形態におけるロール成形装置の模式的側面図である。図2は、本実施形態におけるロール成形装置の上ローラユニットの拡大側面図である。図3は、図2のZ1−Z1拡大断面図であり、図4は、図2のZ2−Z2拡大断面図である。また、図5は、本実施形態におけるロール成形装置の下ローラユニットの拡大側面図であり、図6は、図5のZ3−Z3拡大断面図である。
図1から図6に示すように、ロール成形装置1は、図示を省略する床等の設置場所に固定された典型的には金属製の基台10と、基台10上に固設された典型的には金属製のフレーム20と、フレーム20に固設された上ローラユニット30と、上ローラユニット30の下方で基台10に固設された下ローラユニット60と、上ローラ駆動モータ100と、下ローラ駆動モータ110と、下ローラ加圧モータ120と、を備える。
詳しくは、上ローラユニット30は、上成形ローラ32と、上成形ローラ32を補助する上補助ローラ34と、上成形ローラ32及び上補助ローラ34を保持する上ローラホルダ36と、上ローラホルダ36を支持する上ローラサポート38と、上ローラサポート38を装脱自在に保持する上ローラサポートホルダ40と、上ローラサポートホルダ40に対する上ローラサポート38の係止/非係止状態を規定するカムロック機構42と、上ローラサポートホルダ40に配設された上回転ローラ50と、を備える。また、上ローラホルダ36及び上ローラサポート38を別部材ではなく一体の同一部材として構成し、上ローラ保持部材として用いて、構成をより簡素化してもよい。
ここで、上成形ローラ32は、ロール成形に用いられる上側の成形ローラであり、加工対象部材に上方から当接自在である。上成形ローラ32は、x軸の方向に延在すると共に、上ローラ駆動モータ100からの駆動力により、x軸の方向に延在する回転軸C1を回転中心としてその周りに回転自在であって、充分な機械的強度及び耐摩耗性を有する単一又は複合の部材から成る。なお、上成形ローラ32は、x軸の方向に分割される等の態様で複数個設けられてもかまわない。
上補助ローラ34は、上成形ローラ32に対する補助ローラであり、上成形ローラ32の上方でそれに常時当接する。上補助ローラ34は、x軸の方向に延在すると共に、上成形ローラ32の回転に従動して、x軸の方向に延在する回転軸C2を回転中心としてその周りに回転自在であって、充分な機械的強度及び耐摩耗性を有する単一又は複合の部材から成る。なお、上補助ローラ34は、上成形ローラ32の上方に1個又は上成形ローラ32の上方でその周囲を囲んで3個以上配設されてもかまわない。また、求められる加工精度との兼ね合い等では、上補助ローラ34を省略してもかまわない。
上ローラホルダ36は、典型的には金属製であり、上成形ローラ32及び上補助ローラ34をそれらが対応する回転軸C1及びC2で回転自在なように保持する。上ローラホルダ36は、下方に開いてその開口部から上成形ローラ32の一部を露出させる。なお、上成形ローラ32がx軸の方向に複数個設けられる場合には、上ローラホルダ36は、対応して複数個設けられてもよい。
上ローラサポート38は、典型的には金属製であり、上ローラホルダ36の上方でそれを支持する。上ローラサポート38は、典型的にはy−z平面に平行な平面でT字状の縦断面を呈し、その上部で上方に突設されると共にx軸の方向に延在する上挿入凸部39を有する。
上ローラサポートホルダ40は、典型的には金属製であり、フレーム20の上部に固設されて上ローラサポート38の上部を保持してそれを垂下する。上ローラサポートホルダ40は、その上部で上方に陥設されると共にx軸の方向に延在する上挿入溝41を有する。上挿入溝41には、上ローラサポート38の上挿入凸部39を挿入自在である。
カムロック機構42は、上ローラサポートホルダ40に対して設けられ、大径部及び小径部から成る外輪郭形状を有するカム44を備える。カム44は、上ローラサポート38の上部の下面に対向するように、かつ、y軸の方向に延在する回転軸CCを回転中心としてその周りに回転自在なように、典型的には上ローラサポートホルダ40のy軸方向の両端部に配設される。カム44は、典型的にはx軸の方向に複数個配設される。
カム44がその大径部を上下方向に起立された状態では、上ローラサポート38が上ローラサポートホルダ40に押圧されてそれに保持された上方の固定位置をとる。つまり、この際、上ローラサポート38は、上ローラサポートホルダ40に対して係止状態になり、上ローラサポートホルダ40の上挿入溝41には、上ローラサポート38の上挿入凸部39が挿入される。一方で、カム44がその小径部を上下方向に起立された状態では、上ローラサポート38が上ローラサポートホルダ40から解放されて降下した下方の引き出し可能位置をとる。つまり、この際、上ローラサポート38は、上ローラサポートホルダ40に対して非係止状態になる。なお、上ローラサポートホルダ40に対する上ローラサポート38の係止/非係止状態を規定するロック機構は、カムロック機構以外のリンクロック機構等であってもよい。また、装置全体の構成は煩雑になるが、機構的なロック機構の代わりに圧力源を有する昇降機構を用いて、上ローラサポート38が上ローラサポートホルダ40に保持された上方の固定位置及び上ローラサポート38が上ローラサポートホルダ40から解放された下方の引き出し可能位置を実現してもかまわない。また、装置全体のサイズが大きくなってその構成も煩雑になるが、上ローラサポート38が上ローラサポートホルダ40に対して非係止状態となる引き出し可能位置を、上ローラサポート38が上ローラサポートホルダ40に対して係止状態になる固定位置よりも上方に設定することも可能である。
上回転ローラ50は、上ローラサポート38の上部の下方に位置するように上ローラサポートホルダ40に配設される。上回転ローラ50は、y軸の方向に延在する回転軸C3を回転中心としてその周りに回転自在である。上回転ローラ50は、上ローラサポート38が上ローラサポートホルダ40に保持された上方の固定位置をとる際には、上ローラサポート38の上部の下面から離間する一方で、上ローラサポート38が上ローラサポートホルダ40から解放された下方の引き出し可能位置をとる際には、上ローラサポート38の上部の下面に当接して上ローラサポート38を載置する。上回転ローラ50は、典型的にはx軸の方向に複数個配設される。;
また、下ローラユニット60は、下成形ローラ62と、下成形ローラ62を補助する下補助ローラ64と、下成形ローラ62及び下補助ローラ64を保持する下ローラホルダ66と、下ローラホルダ66を支持する下ローラサポート68と、下ローラサポート68を装脱自在に保持する下ローラサポートホルダ70と、下ローラサポートホルダ70に対して下ローラサポート68を昇降する昇降機構72と、昇降機構72に配設された下回転ローラ78と、を備える。下ローラホルダ66及び下ローラサポート68を別部材ではなく一体の同一部材として構成して、下ローラ保持部材として用いて、構成をより簡素化してもよい。
ここで、下成形ローラ62は、ロール成形に用いられる下側の成形ローラであり、加工対象部材に下方から当接自在である。下成形ローラ62は、x軸の方向に延在すると共に、下ローラ駆動モータ110からの駆動力により、x軸の方向に延在する回転軸C4を回転中心としてその周りに回転自在であって、充分な機械的強度及び耐摩耗性を有する単一又は複合の部材から成る。なお、下成形ローラ62は、x軸の方向に平行に複数個配設されることが好ましく、また、x軸の方向に分割される等の態様で複数個設けられてもかまわない。
下補助ローラ64は、下成形ローラ62に対する補助ローラであり、下成形ローラ62の側方及び下方でそれに常時当接する。下補助ローラ64は、x軸の方向に延在すると共に、下成形ローラ62の回転に従動して、x軸の方向に延在する回転軸C5を回転中心としてその周りに回転自在であって、充分な機械的強度及び耐摩耗性を有する単一又は複合の部材から成る。なお、下補助ローラ64は、下成形ローラ62の側方及び下方に複数個配設されることが好ましく、それらの径が異なっていてもかまわない。また、求められる加工精度との兼ね合い等では、下補助ローラ64を省略してもかまわない。
下ローラホルダ66は、典型的には金属製であり、下成形ローラ62及び下補助ローラ64をそれらが対応する回転軸C4及びC5で回転自在なように保持する。下ローラホルダ66は、上方に開いてその開口部から下成形ローラ62及びその側方に位置する下補助ローラ64の各々の一部を露出させる。
下ローラサポート68は、典型的には金属製であり、下ローラホルダ66の下方でそれを載置して支持する。下ローラサポート68は、典型的には矩形状のブロック体であり、その下面から上方に陥設されると共にx軸の方向に延在する下挿入溝69を有する。なお、下挿入溝69は、x軸の方向に複数個設けられる挿入凹部であってもかまわない。
下ローラサポートホルダ70は、典型的には金属製であり、基台10上に載置されて固設され、その上面が下ローラサポート68の下面に当接してそれを保持する。下ローラサポートホルダ70は、典型的には矩形状のブロック体であり、その上面から上方に突設されると共にx軸の方向に延在する下挿入凸部71を有する。下挿入凸部71は、下ローラサポート68の下挿入溝69に挿入自在である。なお、下ローラサポート68の下挿入溝69がx軸の方向に複数個設けられる挿入凹部である場合には、それに対応して、下ローラサポートホルダ70の下挿入凸部71をx軸の方向に複数個設ける構成とすればよい。
昇降機構72は、下ローラサポート68に対して設けられ、基台10上に載置されて固定されるシリンダ74と、シリンダ74内に装着されて上下方向に移動自在である昇降ピストン75と、昇降ピストン75の上端部が連結されると共に下ローラサポート68のy軸の方向の側部に隣接して配設されるピストン受け部材76と、を備える。昇降ピストン75は、図示を省略する圧力源からシリンダ74内に印加される空気圧や油圧等の圧力に応じて、上下方向に移動自在である。シリンダ74、昇降ピストン75及びピストン受け部材76から成る1個の昇降ユニットは、典型的には下ローラサポート68のy軸の方向の両側部に複数個配設される。
昇降ピストン75が最も降下した位置にある状態では、下ローラサポート68がその下面を下ローラサポートホルダ70の上面に当接した下方の固定位置をとる。つまり、この際、下ローラサポート68は、下ローラサポートホルダ70に対して係止状態になり、下ローラサポート68の下挿入溝69には、下ローラサポートホルダ70の下挿入凸部71が挿入される。一方で、昇降ピストン75が最も上昇した位置にある状態では、下ローラサポート68がその下面が下ローラサポートホルダ70の上面から離間した上方の引き出し可能位置をとる。つまり、この際、下ローラサポート68は、下ローラサポートホルダ70に対して非係止状態になる。なお、重量物を移動するための強度等を増大するために装置全体の構成は大がかりなものとなるが、下ローラサポートホルダ70に対する下ローラサポート68の係止/非係止状態を規定する昇降機構は、カムロック機構やリンクロック機構等の機構的なロック機構で代替してもかまわない。また、装置全体のサイズが大きくなってその構成も煩雑になるが、下ローラサポート68が下ローラサポートホルダ70に対して非係止状態となる引き出し可能位置を、下ローラサポート68が下ローラサポートホルダ70に対して係止状態になる固定位置よりも下方に設定することも可能である。
下回転ローラ78は、下ローラサポート68の下部の下方に位置するようにピストン受け部材76に配設される。下回転ローラ78は、y軸の方向に延在する回転軸C6を回転中心としてその周りに回転自在である。下回転ローラ78は、下ローラサポート68が下ローラサポートホルダ70に保持された下方の固定位置をとる際には、下ローラサポート68の下面から離間する一方で、下ローラサポート68が下ローラサポートホルダ70から解放された上方の引き出し可能位置をとる際には、下ローラサポート68下面に当接して下ローラサポート68を載置する。下回転ローラ78は、典型的にはx軸の方向に複数個配設される。
また、上ローラ駆動モータ100は、上成形ローラ32用の駆動モータであり、フレーム20に装着されると共に、上駆動伝達軸102及び上カップリング104を介して、上成形ローラ32の回転軸C1に対して回転力を印加自在である。下ローラ駆動モータ110は、下成形ローラ62用の駆動モータであり、フレーム20に装着されると共に、下駆動伝達軸112及び下カップリング114を介して、下成形ローラ62の回転軸C4に対して回転力を印加自在である。下ローラ加圧モータ120は、下成形ローラ62用の加圧モータであり、フレーム20に装着されると共に、加圧駆動伝達軸122を介して下ローラサポートホルダ70を上方に押圧することにより、下成形ローラ62を上成形ローラ32に対して加圧自在である。ここで、上カップリング104は、上駆動伝達軸102と上成形ローラ32の回転軸C1との結合を断続自在である。下カップリング114は、下駆動伝達軸112と下成形ローラ62の回転軸C4との結合を断続自在である。
以上の構成を有するロール成形装置1は、以下のようなロール成形工程を実行する。以下、更に図7をも参照して、ロール成形装置1によるロール成形工程につき、詳細に説明する。なお、かかるロール成形工程は、操作者による手動工程又は図示を省略するコントローラの制御による自動工程、若しくはかかる手動工程及び自動工程の組み合わせにより実現可能である。
図7は、本実施形態におけるロール成形装置1によるロール成形工程を示す模式図であり、図7(a)から図7(f)にロール成形行程を時系列順に示す。
まず、ロール成形工程を実施する前提として、カム44の大径部を上下方向に起立された状態とし、上ローラサポート38が上ローラサポートホルダ40に係止状態で保持され、かつ、上ローラサポート38の上挿入凸部39が上ローラサポートホルダ40の上挿入溝41に挿入された上ローラサポート38の上方の固定位置をとる。併せて、昇降ピストン75を最も降下した位置に停止させて、下ローラサポート68をその下面が下ローラサポートホルダ70の上面に当接させた状態とし、下ローラサポート68が下ローラサポートホルダ70に係止状態で保持され、かつ、下ローラサポートホルダ70の下挿入凸部71が下ローラサポート68の下挿入溝69に挿入された下ローラサポート68の下方の固定位置をとる。この際、上ローラ駆動モータ100の駆動力を、上駆動伝達軸102及び接続状態の上カップリング104を介して上成形ローラ32の回転軸C1に伝達し、上成形ローラ32を回転駆動すると共に、下ローラ駆動モータ110の駆動力を、下駆動伝達軸112及び接続状態の下カップリング114を介して、下成形ローラ62の回転軸C4に伝達し、下成形ローラ62を上成形ローラ32とは反対方向に回転駆動する。
この状態で、図7(a)に示すように、典型的には鋼板である加工対象部材Wの一端部を、上成形ローラ32と下成形ローラ62との間に導入する。このように、加工対象部材Wの一端部が上成形ローラ32と下成形ローラ62との間に導入されたならば、下ローラ加圧モータ120の駆動力を、加圧駆動伝達軸122を介して下ローラサポートホルダ70に伝達してそれを上方に押圧することにより、下成形ローラ62を上成形ローラ32に対して押圧させる。
すると、図7(b)及び図7(c)に示すように、上成形ローラ32及び下成形ローラ62の駆動力により加工対象部材Wをy軸の正方向に進めていくと、上成形ローラ32及び下成形ローラ62の間の各々の回転周速度の差等により、加工対象部材Wの一端部側の半体部は、上方に湾曲していく。
ここで、図7(d)に示すように、加工対象部材Wの他端部が上成形ローラ32及び下成形ローラ62の間に至ると、上ローラ駆動モータ100及び下ローラ駆動モータ110を一旦停止する。
その後、図7(e)に示すように、上ローラ駆動モータ100及び下ローラ駆動モータ110を各々反対方向に回転させて加工対象部材Wをそれまでと反対方向のy軸の負方向に進めていくと、加工対象部材Wの他端部側の半体部も上方に湾曲していく。
そして、図7(f)に示すように、加工対象部材Wの中央部が上成形ローラ32及び下成形ローラ62の間に至ると、上ローラ駆動モータ100及び下ローラ駆動モータ110を停止して、筒壁の端部同士が離間してはいるが筒状に成形された加工対象部材Wが得られる。
その後、筒状の加工対象部材Wをロール成形装置1から排出して、それに図示を省略する所要の後加工を施せば、最終品としてのパイプ部材が得られることになる。
さて、以上の構成でロール成形を行うロール成形装置1は、以下のような取り外し工程を実行することにより、上ローラユニット30及び下ローラユニット60を簡便に取り外すことが可能である。以下、更に図8から図12をも参照して、上ローラユニット30及び下ローラユニット60を取り外す取り外し工程につき、詳細に説明する。なお、かかる取り外し工程は、操作者による手動工程又は図示を省略するコントローラの制御による自動工程、若しくはかかる手動工程及び自動工程の組み合わせにより実現可能である。また、必要に応じて、上ローラユニット30及び下ローラユニット60の一方のみを取り外すようにし、対応してカムロック機構42や昇降機構72といった係止機構の対応するものを省略してもかまわない。
図8は、本実施形態におけるロール成形装置1の上ローラユニット30の取り外し工程を示す上ローラユニット30の拡大側面図であり、図8(a)は、装着状態の上ローラユニット30を示し、図8(b)は、取り外し途中の上ローラユニットを示す。図9(a)は、位置的には図3に対応する図8(a)のZ1−Z1断面図であり、図9(b)は、位置的には図9(a)に対応する図8(b)のZ1−Z1断面図である。図10(a)は、位置的には図4に対応する図8(a)のZ2−Z2断面図であり、図10(b)は、位置的には図10(a)に対応する図8(b)のZ2−Z2断面図である。また、図11は、本実施形態におけるロール成形装置1の下ローラユニット60の取り外し工程を示す下ローラユニット60の拡大側面図であり、図11(a)は、装着状態の下ローラユニット60を示し、図11(b)は、取り外し途中の下ローラユニット60を示す。図12(a)は、位置的には図6に対応する図11(a)のZ3−Z3断面図であり、図12(b)は、位置的には図12(a)に対応する図11(b)のZ3−Z3断面図である。
まず、上ローラユニット30の取り外し工程においては、上ローラユニット30の各構成要素の組付け状態を、図8(a)、図9(a)及び図10(a)に示す状態から図8(b)、図9(b)及び図10(b)に示す状態に遷移させる。
つまり、図8(a)、図9(a)及び図10(a)に示す上ローラユニット30の組付け状態においては、上ローラユニット30は、ロール成形時の組付け状態にあり、具体的には、カム44の大径部は上下方向に起立された状態とされ、上ローラサポート38が上ローラサポートホルダ40に係止状態で保持されて上ローラサポート38の上挿入凸部39が上ローラサポートホルダ40の上挿入溝41に挿入された上方の固定位置となっている。この際、上カップリング104は、上ローラ駆動モータ100の駆動力を上成形ローラ32の回転軸C1に伝達するように、上駆動伝達軸102と上成形ローラ32の回転軸C1とを結合した接続状態にある。
ついで、図8(b)、図9(b)及び図10(b)に示すように、上カップリング104を、上成形ローラ32の回転軸C1が上ローラ駆動モータ100から切断される非接続状態に切り替えながら、カム44を回転してその小径部を上下方向に起立させて、上ローラサポート38を上ローラサポートホルダ40から解放して降下させ、上ローラサポート38が引き出し可能な下方の非係止位置をとらせる。この際、上ローラサポート38の上部の下面は、上回転ローラ50上に載置されると共に、上ローラサポート38の上挿入凸部39は、上ローラサポートホルダ40の上挿入溝41から下方に抜けて解放される。この際、上成形ローラ32の下端部は、下成形ローラ62及び下補助ローラ64の上端部から若干上方に位置する。
そして、かかる状態の上ローラサポート38の上部の下面を上回転ローラ50で転支しながら、上ローラサポート38をx軸の方向(典型的には上ローラ駆動モータ100の配設位置の反対側のx軸の正方向)に引き抜くことにより、上ローラユニット30の上成形ローラ32、上補助ローラ34、上ローラホルダ36及び上ローラサポート38がロール成形装置1から引き抜かれて、それらを取り外すことができることになる。なお、上ローラサポート38が引き出し可能な下方の非係止位置をとった際に、上ローラサポート38の上挿入凸部39の一部を上ローラサポートホルダ40の上挿入溝41内に残しておいてもよく、かかる場合には、それらを上ローラサポート38を引き抜く際のガイドとして使用することが可能となる。また、上ローラサポート38を引き抜く際の移動距離が増えること等を厭わなければ、x軸に対して偏角した方向に上ローラサポート38を引き抜くことも可能である。また、再び同種又は異種の上成形ローラ32等を含む上成形ローラ32、上補助ローラ34、上ローラホルダ36及び上ローラサポート38をロール成形装置1に装着するには、以上の工程と逆の工程を実行すればよい。
次に、下ローラユニット60の取り外し工程においては、下ローラユニット60の各構成要素の組付け状態を、図11(a)及び図12(a)に示す状態から図11(b)及び図12(b)に示す状態に遷移させる。
つまり、図11(a)及び図12(a)に示す下ローラユニット60の組付け状態においては、下ローラユニット60は、ロール成形時の組付け状態にあり、具体的には、昇降ピストン75は最も降下した位置に停止されて、下ローラサポート68をその下面が下ローラサポートホルダ70の上面に当接された状態とされ、下ローラサポート68が下ローラサポートホルダ70に係止状態で保持されて下ローラサポートホルダ70の下挿入凸部71が下ローラサポート68の下挿入溝69に挿入された下ローラサポート68の下方の固定位置となっている。この際、下カップリング114は、下ローラ駆動モータ110の駆動力を下成形ローラ62の回転軸C4に伝達するように、下駆動伝達軸112と下成形ローラ62の回転軸C4とを結合した接続状態にある。
ついで、図11(b)及び図12(b)に示すように、下カップリング114を、下成形ローラ62の回転軸C4が下ローラ駆動モータ110から切断される非接続状態に切り替えながら、昇降ピストン75を上昇してそれを最も上昇した位置にし、下ローラサポート68の下面に当接した下回転ローラ78で下ローラサポート68を押し上げて、下ローラサポート68の下面を下ローラサポートホルダ70の上面から離間させ、下ローラサポート68が引き出し可能な上方の非係止位置をとらせる。この際、下ローラサポート68の下面は、下回転ローラ78上に載置されると共に、下ローラサポート68の下挿入溝69は、下ローラサポートホルダ70の下挿入凸部71から上方に抜けて解放される。
そして、かかる状態の下ローラサポート68の下面を下回転ローラ78で転支しながら、下ローラサポート68をx軸の方向(典型的には下ローラ駆動モータ110の配設位置の反対側のx軸の正方向)に引き抜くことにより、下ローラユニット60の下成形ローラ62、下補助ローラ64、下ローラホルダ66及び下ローラサポート68がロール成形装置1から引き抜かれて、それらを取り外すことができることになる。なお、下ローラサポート68が引き出し可能な上方の非係止位置をとった際に、下ローラサポートホルダ70の下挿入凸部71の一部を下ローラサポート68の下挿入溝69内に残しておいてもよく、かかる場合には、それらを下ローラサポート68を引き抜く際のガイドとして使用することが可能となる。また、下ローラサポート68を引き抜く際の移動距離が増えること等を厭わなければ、x軸に対して偏角した方向に下ローラサポート68を引き抜くことも可能である。また、再び同種又は異種の下成形ローラ62等を含む下成形ローラ62、下補助ローラ64、下ローラホルダ66及び下ローラサポート68をロール成形装置1に装着するには、以上の工程と逆の工程を実行すればよい。また、先に下ローラユニット60の側を引き抜いてから、上ローラユニット30の側を引き抜いてもよいし、これらを同時に引き抜いてもよい。
以上、本実施形態の構成によれば、上ローラ保持部材36、38及び下ローラ保持部材66、68の少なくとも一方に上下方向で異なる係止位置及び非係止位置を与える係止機構42、72が、上ローラ保持部材36、38及び下ローラ保持部材66、68の少なくとも一方に非係止位置を与えた状態で、上成形ローラ32と下成形ローラ62とが協働して加工対象部材Wにロール成形を施す際の加工対象部材Wの送り方向と交差する方向に、上ローラユニット30の上成形ローラ32及び上ローラ保持部材36、38、並びに下ローラユニット60の下成形ローラ62及び下ローラ保持部材66、68の対応するものを引き抜き可能な状態とすることにより、ローラユニット30、60の引き抜き時に加工対象部材Wの導入、送り及び排出領域への重複が発生しない態様で装置構成の大型化を避けながら、簡便な構成で迅速に、使用していた成形ローラやその関連部品を取り外した後に別の成形ローラやその関連部品を取り付けることができる。
また、係止機構42、72が、上ローラ保持部材36、38に上下方向で異なる上ローラサポートホルダ40に対する係止位置及び非係止位置を与える第1の係止機構42と、下ローラ保持部材66、68に上下方向で異なる下ローラサポートホルダ70に対する係止位置及び非係止位置を与える第2の係止機構72と、を有し、第1の係止機構42が、上ローラ保持部材36、38に非係止位置を与えた状態で、上成形ローラ32と下成形ローラ62とが協働して加工対象部材Wにロール成形を施す際の加工対象部材Wの送り方向と交差する方向に、上成形ローラ32及び上ローラ保持部材36、38を一体で引き抜き可能な状態とし、第2の係止機構72が、下ローラ保持部材66、68に非係止位置を与えた状態で、加工対象部材Wの送り方向と交差する方向に、下成形ローラ62及び下ローラ保持部材66、68を一体で引き抜き可能な状態とすることにより、上下双方の成形ローラ32、62及びローラ保持部材36、38、66、68の引き抜き時に加工対象部材Wの導入、送り及び排出領域への重複が発生しない態様で装置構成の大型化を避けながら、簡便な構成で迅速に、使用していた上下双方の成形ローラ等を取り外した後に別の上下双方の成形ローラ等を取り付けることができる。
また、第1の係止機構42が、上ローラ保持部材36、38に係止位置よりも下方に非係止位置を与え、第2の係止機構72は、下ローラ保持部材66、68に係止位置よりも上方に非係止位置を与えることにより、上下双方の成形ローラ32、62と加工対象部材Wの導入、送り及び排出領域との間の空間を有効利用して装置構成の大型化を避けながら、簡便な構成で迅速に、使用していた上下双方の成形ローラ等を取り外した後に別の上下双方の成形ローラ等を取り付けることができる。
また、第1の係止機構42が、上ローラ保持部材36、38に非係止位置を与えた状態で、上成形ローラ32と下成形ローラ62とが協働して加工対象部材Wにロール成形を施す際の加工対象部材Wの送り方向と直交する方向に、上成形ローラ32及び上ローラ保持部材36、38を引き抜き可能な状態とし、第2の係止機構72が、下ローラ保持部材66、68に非係止位置を与えた状態で、加工対象部材Wの送り方向と直交する方向に、下成形ローラ62及び下ローラ保持部材66、68を引き抜き可能な状態とすることにより、上下双方の成形ローラ32、62及びローラ保持部材36、38、66、68の引き抜き時に加工対象部材Wの導入、送り及び排出領域への重複がより確実に発生しない態様で装置構成の大型化を避けながら、簡便な構成で迅速に、使用していた上下双方の成形ローラ等を取り外した後に別の上下双方の成形ローラ等を取り付けることができる。
また、第1の係止機構42が、機構的なロック機構であり、第2の係止機構72が、圧力を用いた昇降機構であることにより、上下双方の成形ローラ32、62に最適な態様でより確実に係止位置及び非係止位置を与えることができ、簡便な構成で迅速に、使用していた上下双方の成形ローラ等を取り外した後に別の上下双方の成形ローラ等を取り付けることができる。
なお、本発明は、部材の形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明においては、簡便な構成で迅速に、使用していた成形ローラやその関連部品を取り外した後に別の成形ローラやその関連部品を取り付けることができるロール成形装置を提供することができるものであるため、その汎用普遍的な性格から広範に車両等の移動体の車体の強度部材の製造の分野に適用され得るものと期待される。
1…ロール成形装置
10…基台
20…フレーム
30…上ローラユニット
32…上成形ローラ
34…上補助ローラ
36…上ローラホルダ
38…上ローラサポート
39…上挿入凸部
40…上ローラサポートホルダ
41…上挿入溝
42…カムロック機構
44…カム
50…上回転ローラ
60…下ローラユニット
62…下成形ローラ
64…下補助ローラ
66…下ローラホルダ
68…下ローラサポート
69…下挿入溝
70…下ローラサポートホルダ
71…下挿入凸部
72…昇降機構
74…シリンダ
75…昇降ピストン
76…ピストン受け部材
78…下回転ローラ
100…上ローラ駆動モータ
102…上駆動伝達軸
104…上カップリング
110…下ローラ駆動モータ
112…下駆動伝達軸
114…下カップリング
120…下ローラ加圧モータ
122…加圧駆動伝達軸
W…加工対象部材
C1からC6、CC…回転軸

Claims (5)

  1. 上成形ローラ、前記上成形ローラを回転自在に保持する上ローラ保持部材、及び前記上ローラ保持部材を支持する上ローラサポートホルダを有する上ローラユニットと、
    前記上成形ローラと協働して加工対象部材にロール成形を施す下成形ローラと、前記下成形ローラを回転自在に保持する下ローラ保持部材、及び前記下ローラ保持部材を支持する下ローラサポートホルダを有する下ローラユニットと、
    前記上ローラ保持部材及び前記下ローラ保持部材の少なくとも一方に上下方向で異なる係止位置及び非係止位置を与える係止機構と、
    を備えたロール成形装置であって、
    前記係止機構は、前記上ローラ保持部材及び前記下ローラ保持部材の前記少なくとも一方に前記非係止位置を与えた状態で、前記上成形ローラと前記下成形ローラとが協働して前記加工対象部材に前記ロール成形を施す際の前記加工対象部材の送り方向と交差する方向に、前記上ローラユニットの前記上成形ローラ及び前記上ローラ保持部材、並びに前記下ローラユニットの前記下成形ローラ及び前記下ローラ保持部材の対応するものを引き抜き可能な状態とするロール成形装置。
  2. 前記係止機構は、前記上ローラ保持部材に上下方向で異なる前記上ローラサポートホルダに対する係止位置及び非係止位置を与える第1の係止機構と、前記下ローラ保持部材に上下方向で異なる前記下ローラサポートホルダに対する係止位置及び非係止位置を与える第2の係止機構と、を有し、
    前記第1の係止機構は、前記上ローラ保持部材に前記非係止位置を与えた状態で、前記送り方向と交差する方向に、前記上成形ローラ及び前記上ローラ保持部材を一体で引き抜き可能な状態とし、
    前記第2の係止機構は、前記下ローラ保持部材に前記非係止位置を与えた状態で、前記送り方向と交差する方向に、前記下成形ローラ及び前記下ローラ保持部材を一体で引き抜き可能な状態とする請求項1に記載のロール成形装置。
  3. 前記第1の係止機構は、前記上ローラ保持部材に前記係止位置よりも下方に前記非係止位置を与え、
    前記第2の係止機構は、前記下ローラ保持部材に前記係止位置よりも上方に前記非係止位置を与える請求項2に記載のロール成形装置。
  4. 前記第1の係止機構は、前記上ローラ保持部材に前記非係止位置を与えた状態で、前記上成形ローラと前記下成形ローラとが協働して前記加工対象部材に前記ロール成形を施す際の前記加工対象部材の送り方向と直交する方向に、前記上成形ローラ及び前記上ローラ保持部材を引き抜き可能な状態とし、
    前記第2の係止機構は、前記下ローラ保持部材に前記非係止位置を与えた状態で、前記送り方向と直交する方向に、前記下成形ローラ及び前記下ローラ保持部材を引き抜き可能な状態とする請求項2又は3に記載のロール成形装置。
  5. 前記第1の係止機構は、機構的なロック機構であり、前記第2の係止機構は、圧力を用いた昇降機構である請求項2から4のいずれかに記載のロール成形装置。
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