JP2016142616A - 微小粒子回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板上に設けた保持部に保持された微小粒子の中から、目的とする微小粒子を、吸引吐出手段を用いて容易にかつ正確に回収可能な装置を提供すること。【解決手段】 微小粒子を保持可能な保持部を設けた基板と前記保持部に保持された微小粒子の中から目的とする微小粒子を検出する手段とノズルによる吸引吐出により当該目的とする微小粒子を回収する回収手段とを備えた微小粒子回収装置であって、前記ノズルの先端部を透光性材料で形成し、かつ前記ノズルに光を照射するための照射手段および照射した光を前記ノズルの先端部に導くための導光手段を前記回収手段にさらに設けることで、前記課題を解決する。【選択図】 図4

Description

本発明は、微小粒子を回収可能な装置に関する。特に本発明は、基板上に設けた保持部に保持された微小粒子の中から、吸引吐出手段により目的の微小粒子を選択的に回収可能な装置に関する。
溶液中に同じ種類の細胞が含まれていたとしても、当該細胞の性質が個々に異なることが知られている(非特許文献1)。一方で、溶液中に含まれる細胞から通常得られる情報は、個々の細胞の情報が平均化された情報となるため、個々の細胞の情報を得ることは難しい。そのため、溶液中に含まれる細胞を個別に解析し、個々の細胞の情報を得ることへの関心が高まっている。
溶液中に含まれる細胞を個別に解析する例として、血中循環癌細胞(Circulating Tumor Cells、以下CTC)の解析があげられる。CTCは癌の転移や再発に重要な役割を果たすと考えられており、CTCの解析が可能になると、癌患者の術後診断や投薬方針を決定することができるため、治療の最適化や効率化につながると考えられる。しかしながら、CTCは未解明な点が多く、またCTCが有する遺伝子の変異やコピー数変化が個々の細胞で異なるという報告もあるため、個別に細胞を解析する必要がある(非特許文献2)。
CTCは血液中に存在する数が血球細胞と比較して非常に少ない。具体的には、血液1mLあたり、赤血球細胞は50億個、白血球細胞は300万から1000万個含まれているのに対し、CTCは10個程度しか含まれない。そのためCTCを解析する際は、多数の血球細胞と少数のCTCとが混合された状態から、CTCを極力ロスすることなく血球細胞から分離した上で解析する必要がある。
溶液中に含まれる細胞を個々に解析する方法として、FACS(Fluorescence−Activated Cell Sorting)や、光ピンセット、誘電泳動、マイクロマニピュレーションを用いた方法が知られている(非特許文献3から5、特許文献1)。FACSとは、蛍光抗体で染色した細胞を液流に乗せて流し、レーザー光の焦点を通過させ、個々の細胞が発する蛍光や前方散乱光、側方散乱光を測定することによって種々の細胞情報を取得し、その情報に基づき特定の細胞を分取する細胞解析方法である。しかしながら特定の細胞を確実に選別することが困難であり、かつソーティングにより細胞が損傷する可能性がある。
光ピンセットは、光を物体に照射した際に生じる光の放射圧を用いて、溶液中の微小粒子を保持する技術である。この技術を光学顕微鏡に導入することで、微小粒子(例えば、1つの細胞)を顕微鏡で観察しながら、非接触・非侵襲で保持し、三次元的に自由に動かすことができる。誘電泳動は、空間的に不均一な電場で分極した微小粒子(例えば、1つの細胞)に力を作用させて当該微小粒子を操作する技術である。この技術は酵素処理や高電圧を必要としないため前記微小粒子へのダメージが少なく、前記微小粒子を特定の位置へ移動可能な技術である。マイクロマニピュレーションは、マイクロオーダーの微小粒子(例えば、1つの細胞)をマイクロマニピュレーターといった精密な操作が可能な装置を用いて操作する技術である。この技術は高い電場や高い圧力をかける必要がないため前記微小粒子へのダメージが少ない。
前述した、光ピンセット、誘電泳動やマイクロマニピュレーションを用いた方法は、微小粒子を含む溶液の中から当該微小粒子を1個単位で操作可能な方法である。溶液中に含まれる微小粒子を、基板上に設けた保持部に保持し、前記保持部に保持された微小粒子の中から目的とする微小粒子を、光ピンセット、誘電泳動またはマイクロマニピュレーションを用いて採取する場合、目的とする微小粒子を形状や光学的情報を基に選別した後、目的とする微小粒子を採取する。光学的情報に基づく選別は、微小粒子表面または内部に存在する特定物質(微小粒子が細胞の場合はタンパク質や遺伝子)へ蛍光物質を結合させ、当該蛍光物質を蛍光顕微鏡で観察して行なうのが一般的である。CTCのように溶液中に含まれる量が少ない微小粒子を採取する場合は、当該操作によるロスを極力減らしながら採取する必要がある。
特許5006117号公報
Groria,H.H.,Cancer Research,44,2259−2265(1984) Martina,Auer.et al.,Oncotarget,4,812−813(2013) Fu,AY.et al.,Nature Biotechnology,17,1109−1111(1999) Hellmich,W.et al.,Electrophoresis,26,3689−3696(2005) Voldman,J.,Annual Review of Biomedical Engineering,8,425−454(2006)
基板上に設けた保持部に保持された微小粒子の中から目的とする微小粒子を、マイクロマニピュレーションを用いて回収する場合、極微細なノズルを、顕微鏡および複数軸を有するリニアスライダーを用いて、目的とする微小粒子の位置まで移動させた後、当該微小粒子を吸引し、容器に吐出することで行なうが、その際、前記ノズル先端部分が画像として不明瞭になるため、前記ノズルの位置決めを自動的に行なうのが困難であり、目的とする微小粒子の正確な回収も困難であった。
そこで本発明の課題は、基板上に設けた保持部に保持された微小粒子の中から、目的とする微小粒子を、吸引吐出手段を用いて容易にかつ正確に回収可能な装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達した。
すなわち本発明の第一の態様は、
微小粒子を保持可能な保持部を設けた基板と、前記保持部に保持された微小粒子の中から目的とする微小粒子を検出する手段と、ノズルによる吸引吐出により当該目的とする微小粒子を回収する回収手段とを備えた、微小粒子回収装置であって、
前記ノズルの先端部が透光性材料で形成されており、かつ前記ノズルに光を照射するための照射手段および照射した光を前記ノズルの先端部に導くための導光手段を前記回収手段にさらに設けた、前記回収装置である。
また本発明の第二の態様は、ノズルが1か所以上屈曲している、前記第一の態様に記載の回収装置である。
また本発明の第三の態様は、回収手段に設ける照射手段を、当該手段で照射された光がノズルの先端部から発せられる光の照射位置に照射されない位置に設ける、前記第一または第二の態様に記載の回収装置である。
さらに本発明の第四の態様は、以下の(1)から(4)の工程を含む、前記第一から第三の態様のいずれかに記載の回収装置を用いた、液体に含まれる微小粒子を回収する方法である。
(1)微小粒子を含む液体を基板に導入する工程
(2)前記微小粒子を基板に設けた保持部に保持させる工程
(3)保持部に保持された微小粒子の中から、微小粒子を検出する手段で目的とする微小粒子を検出する工程
(4)目的とする微小粒子を回収手段で回収する工程
さらに本発明の第五の態様は、以下の(1)から(4)の工程を含む、前記第一から第三の態様のいずれかに記載の回収装置を用いた、液体に含まれる目的の微小粒子に液体を投与する方法である。
(1)微小粒子を含む液体を基板に導入する工程
(2)前記微小粒子を基板に設けた保持部に保持させる工程
(3)保持部に保持された微小粒子の中から、微小粒子を検出する手段で目的とする微小粒子を検出する工程
(4)回収手段を用いて目的とする微小粒子に液体を投与する工程
また本発明の第六の態様は、前記(2)の工程を誘電泳動力を利用して行なう、前記第四または第五の態様に記載の回収方法である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の微小粒子回収装置を構成する基板は、微小粒子を保持可能な保持部を設けてればよく、微小粒子を含む液体を界面張力等で維持できれば平面でもよいが、側壁を設けた方が当該液体を基板上に安定に保持できる点で好ましい。また微小粒子を含む液体を前記基板に導入し、前記微小粒子を前記保持部に保持させる方法に特に限定はなく、単に保持部に微小粒子を含む液体を導入するだけでもよいし、微小粒子を含む液体を導入した後、遠心力を利用して保持部へ強制的に微小粒子を導入させてもよい。中でも細胞を含む液体を導入した後、誘電泳動力を利用して保持部へ細胞を導入させると、微小粒子を保持部へ効率的に保持させることができる点で好ましい。
本発明の微小粒子回収装置は、目的とする微小粒子を回収する回収手段を構成するノズルの先端部が透光性材料で形成されており、かつ前記ノズルに光を照射するための照射手段および前記照射した光を前記ノズルの先端部に導くための導光手段を前記回収手段にさらに設けていることを特徴としている。ノズルは、その先端部が透光性材料で形成されていればよく、ガラスであってもよいし、樹脂であってもよい。中でも、ガラスは耐衝撃性および光透過性が高い点で好ましい。なお照射手段で照射した光による、ノズル検出部でのノズル位置の誤認識を防止するため、ノズルを1か所以上屈曲させる、および/または、照射手段で照射した光がノズルの先端部から発せされる光の照射位置に照射されないようにする、と好ましい。照射手段の光源に特に限定はなく、電球、ハロゲンランプ、メタハライドランプ、水銀ランプ、LED、半導体レーザー、ガスレーザーなどを用いることができる。中でも、レーザーやLEDなど直線性を有した光源を照射手段の光源として用いると好ましく、小型化および低コストの観点においてLEDが特に好ましい。導光手段は、前記照射手段から照射した光をノズルの先端部まで導くだけの透光性を有した材料で形成すればよく、前記材料の一例として、ガラス、樹脂、光ファイバーがあげられる。
本発明の装置は、微小粒子を保持可能な保持部を設けた基板と前記保持部に保持された微小粒子の中から目的とする微小粒子を検出する手段とノズルによる吸引吐出により当該目的とする微小粒子を回収する回収手段とを備えた装置であって、前記ノズルの先端部が透光性材料で形成されており、かつ前記ノズルに光を照射するための照射手段および前記照射した光を前記ノズルの先端部に導くための導光手段を前記回収手段にさらに設けていることを特徴としている。本発明の装置は、目的とする微小粒子が保持された保持部の位置(水平位置および垂直位置)の位置合わせが容易となるため、その後の回収手段(ノズル)による、前記目的とする微小粒子を回収する工程や前記目的とする微小粒子へ液体を投与する工程を、確実かつ容易に行なうことができる。
本発明の装置は液体中に含まれる細胞を回収する装置、または前記細胞に液体を投与する装置として好ましい。中でも、血中循環癌細胞(CTC)といった、生体試料(血液試料)中に含まれる数が少ない細胞を回収する装置として特に好ましい。
本発明の微小粒子回収装置を構成する基板の一例を示した図(分解図)である。 図1に示す基板の正面図である。 本発明の微小粒子回収装置の一例を示した図である。(A)は平面、正面および右側面を、(B)は平面、正面および左側面を、それぞれ示した図である。 本発明の微小流路回収装置に備えた回収手段を構成する、ノズル、照射手段および導光手段の一例を示す図である。 本発明の微小粒子回収装置を用いた、微小粒子の回収方法の一例を示した図である。 図4に示す微小粒子の回収方法のうち、(6)から(8)の工程を詳細に示した図である。 検出部を上下させた時に得られた画像の輝度微分値(最大値)の変化を示す図である。 照射手段および導光手段による、ノズル先端部への導光の有無による、検出部での検出結果を示す図である。「LED OFF」が導光がないときの結果であり、「LED ON」が導光があるときの結果である。
以下、図面を用いて本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の微小粒子回収装置を構成する基板の一例を図1に示す。また図1に示した基板の正面図を図2に示す。
図1に示す基板100は、
貫通孔111aを有した平板状の遮光部材111と、貫通孔112aを有した平板状の絶縁体112と、導入口113a、排出口113bおよび貫通部113cを有した平板状のスペーサ113とからなる微小粒子導入保持手段110と、
微小粒子導入保持手段110を上下方向に密着して挟むよう設けた電極121・122と、
電極121・122同士を接続する導線130と、
電極121・122に信号を印加する信号発生器140と、
を備えている。遮光部材111が有する貫通孔111aと絶縁体112が有する貫通孔112aとは互いに同一の寸法および形状であり、かつそれぞれの貫通孔の位置が一致するよう遮光部材111および絶縁体112を設けている。貫通孔111a、貫通孔112aおよび遮光部材111の下部に密着して設けた電極基板121により保持部150が構成され、導入口113aから微小粒子を含む液体を導入すると、貫通部113cを通じて保持部150へ微小粒子が導入される。電極122はスペーサ113上部に密着して設けており、導入口113aから導入した、微小粒子を含む液体の飛散や蒸発を防止している。なお保持部150に保持した微小粒子の回収を容易にするため、電極122はスペーサ113から取り外し可能な構造となっている。
本発明の微小粒子回収装置の一例を図3に示す。
図3に示す装置は、
装置の土台となるベース310と、
図1および2に記載の基板100と、
基板100および後述する回収チューブ500をXY軸方向(水平方向)に移動させるための基板移動部320と、
基板100に励起光源を照射するための励起光源照射部330と、
励起光源照射部330を基板100に照射することで得られる、基板に設けた保持部および保持部に保持された微小粒子に係る光学的情報を取得するための検出部(対物レンズ)340および計測部(画像取得カメラ)350と、
前記光学的情報を照合・解析することで、前記保持部内に保持された微小粒子由来の光学的情報を抽出するための解析部360と、
ベース310上に備えた、基板100に設けた保持部に保持された、目的とする微小粒子を回収するためのノズル410および吸引吐出ポンプ420と、
ノズル410をZ軸方向(垂直方向)に移動させるためのノズル移動部430と、
ノズル410で吸引した前記目的とする微小粒子を回収するための回収チューブ500と、
を備えている。
基板100に設けた保持部に保持された微小粒子は、検出部340および計測部350で光学的に検出することから、少なくとも前記保持部は透光性材料で形成する必要がある。ノズル410は2か所で屈曲しており、その先端部はガラスなどの透光性材料で形成されている(図4)。ノズル410根元に設けたノズル照射部440から光を照射451すると導光部460により、照射した光がノズル先端部まで導かれ、当該先端部から基板へ光452が照射される(図4)。なおノズル410の先端部は、測定試料由来のコンタミネーションを防止するため、取り外し可能な構造とするとよい。
次に微小流路回収装置が図1から4に示す装置であり、かつ微小粒子が細胞である場合の、本発明の微小粒子回収方法の一例を図5および6を用いて説明する。
(1)保持部へ細胞を導入する工程
図1に示す基板100に設けた導入口113aから細胞200を含む液体を導入し、誘電泳動力600を利用して細胞200を保持部150へ導入させる。具体的には、信号発生器140から電極基板121・122へ交流電圧を印加することで誘電泳動力600を発生させ、保持部150へ細胞200を導入する。図1に示す基板100に導入する細胞を含む液体は、誘電泳動力で細胞が移動できるよう懸濁された液であればよく、例えば、マンニトール、グルコース、スクロース等の糖類を含んだ水溶液や、当該水溶液に塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の電解質、および/またはBSA(ウシ血清アルブミン)等のタンパク質をさらに含んだ水溶液に、細胞を含んだ試料を懸濁させた液体があげられる。特に細胞を含む液体として、マンニトールを含む水溶液に細胞を含んだ試料を懸濁させた液体を用いると、細胞へのダメージが少なくなる点で好ましい。添加するマンニトールの濃度は等張液となる濃度とすればよく、具体的には250mMから350mMの間とするとよい。
信号発生器140から電極121・122へ印加する交流電圧は、保持部150に保持された細胞200の充放電が周期的に繰り返される波形を有した交流電圧とすると好ましく、周波数を100kHzから3MHzまでの間とし、電界強度を1×10から5×10V/mまでの間とすると特に好ましい(WO2011/149032号および特開2012−013549号公報参照)。
(2)接着物質700を含む試薬を添加する工程
図1に示す基板100に設けた導入口113aから接着物質700を含む試薬を導入することで、保持部150を接着物質700で修飾し、接着物質700を介して保持部150と保持部に導入した細胞200とを接着させる。なお接着物質700による保持部150の修飾は前記(1)の工程の前に実施してもよい。
接着物質は細胞と特異的に結合な物質であれば特に制限はない。一例として、細胞表面にある物質と特異的に結合可能な分子(リガンド−レセプター、糖鎖−レクチン、抗原−抗体)や、細胞の脂質二重膜に結合する脂質オレイル基を有したBiocompatible Anchor for Membrane(BAM)があげられる。中でも、ポリ−L−リジンが、比較的短時間に細胞表面と静電的に結合できる点で好ましい。
接着物質としてポリ−L−リジンを用いる場合、その濃度は0.01(w/v)%以下とすると好ましい。また本工程は、細胞へのダメージを少なくするために、短時間で完了させるとよい。本工程の具体例として、ポリ−L−リジンを0.01(w/v)%含む溶液を導入口113aから3分間導入して、保持部150を置換する工程があげられる。
本工程を前記(1)の工程の後に実施する場合、信号発生器140から電極基板121・122へ交流電圧を印加した状態(つまり細胞への誘電泳動力が存在する状態)で実施すると、添加した接着物質700を含む試薬の流れによる保持部150からの細胞200の脱離を防止できる点で好ましい。前記好ましい態様で本工程を実施する場合、接着物質700を含む試薬に、前記(1)で導入した、細胞200を含む液体と同じ濃度の糖類(例えば、250mMから350mMのマンニトール)を含むとよい。
(3)細胞膜透過試薬を添加する工程
排出口113bから接着物質700を含む試薬を排出した後、導入口113aから細胞固定試薬を含む細胞膜透過試薬を導入することで、保持部150に導入した細胞200を標本化する。
細胞膜透過試薬の例として、エタノール、メタノールなどのアルコール類や、サポニン、Tween 20(商品名)、Triton X−100(商品名)、ジギトニンなどの界面活性剤があげられる。また添加する細胞固定試薬の例としては、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、パラホルムアルデヒドなどのアルデヒド系の固定液や、金属塩系固定液があげられる。中でも細胞膜透過試薬としてはエタノールが、細胞固定試薬としてはホルムアルデヒドが、それぞれ好ましい。細胞固定試薬を含む細胞膜透過試薬の好ましい具体例として、0.1から1%のホルムアルデヒドを含んだ30から65(v/v)%のエタノールがあげられる。細胞固定試薬を含む細胞膜透過試薬の導入時間(保持部への試薬置換時間)は5から15分が好ましく、10分前後がより好ましい。
(4)ブロッキング試薬を添加する工程
後述の標識工程における非特異標識の発生を防止するため、導入口113aから洗浄液を導入して、残存した細胞膜透過試薬を除去した後、導入口113aから非特異標識を防止するためのブロッキング試薬を導入する。洗浄液は、細胞膜透過試薬に含まれる有機溶媒成分(エタノール、ホルムアルデヒド等)を除去可能な水系溶媒であればよく、例えば、Phosphate Buffered Saline(PBS)があげられる。また洗浄液に界面活性剤を添加すると、液置換による洗浄が容易に行なえるため好ましく、前記好ましい洗浄液の一例として、Tween 20(商品名)を0.05(v/v)%添加したPBSがあげられる。
ブロッキング試薬としては、タンパク質や界面活性剤を含んだ水溶液が例示できる。具体的にはタンパク質としてはBSA、ゼラチン、カゼインなどが、界面活性剤としてはサポニン、Tween 20(商品名)、Triton X−100(商品名)、ジギトニンなどが、それぞれ例示できる。ブロッキング試薬を導入する時間(保持部への試薬置換時間)は含まれる成分およびその濃度によって異なるが、BSAを1(w/v)%含んだPBSをブロッキング試薬として用いる場合、5から15分導入すればよく、10分前後の導入時間とすると好ましい。
(5)標識試薬を添加する工程
排出口113bからブロッキング試薬を排出した後、導入口113aから標識試薬を導入して、標本化した細胞を標識させる(標識化細胞210)。標識試薬は、目的細胞の検出に適した標識物質の中から適宜選択すればよい。例えば目的細胞が血中循環癌細胞(CTC)の場合、蛍光標識された抗サイトケラチン抗体もしくは抗EpCAM抗体を含む溶液や、白血球染色試薬である抗CD45抗体と細胞核染色試薬である4’,6−diamidino−2−phenylindole(DAPI)、Hoechst 33258(商品名)、Hoechst 33342(商品名)等との混合溶液が使用できる。なお抗原抗体反応を利用して目的細胞を標識する場合であって、当該細胞における抗原発現量が少ないときは、当該抗原に対する抗体を含む標識試薬を添加後、添加した抗体に対する抗体を順次添加していくことで蛍光シグナルを増幅させる方法を採用してもよい。
(6)目的細胞210を選別する工程
標識試薬に由来するバックグラウンドの上昇を防止するため、導入口113aから洗浄液を導入して、残存した標識試薬を除去した後、基板移動部320で基板100をXY軸方向に移動させながら、検出部340および計測部により、標識化細胞(目的細胞)210の光学的情報(可視光または蛍光)および位置情報を取得し、目的細胞210の位置を検出する。洗浄液としては、標識試薬を除去できる水系の溶媒であればよく、一例として前記(4)の工程で洗浄液として用いた、PBSやTween20を0.05(v/v)%添加したPBSがあげられる。目的細胞210がCTCの場合、検出部340および計測部により、抗サイトケラチン抗体または抗EpCAM抗体由来の蛍光が確認され、DAPI等の細胞核染色試薬由来の蛍光が確認され、かつ抗CD45抗体由来の蛍光が確認されない細胞を選別すればよい。
(7)目的細胞210を回収する工程
検出部340および計測部により検出した目的細胞210を回収するために、電極122をスペーサ113から取り外した後、ノズル410で吸引することで、基板100から目的細胞210を回収する。電極122を取り外す際は、スペーサ113を剥がさないよう取り外す必要がある。もしスペーサ113が絶縁体112から剥がれると、装置内に保持されている溶液が系外に流れてしまい、目的細胞210が破壊されるからである。
目的細胞210の吸引は、基板移動部320およびノズル移動部430を用いて前記(6)の工程で検出した目的細胞210が標本化されている保持部をノズル410の中心に移動させ、ノズル410により液を吸引することで目的細胞210を回収する。なおノズル410による目的細胞210の吸引位置を、目的細胞210を標本化した保持部150の中心から水平方向に一定距離ずらした位置とすると、目的細胞210の吸引を容易に行なえるため好ましい。具体的には目的細胞210の吸引位置を、保持部50の中心から水平方向に保持部50の直径の0.1倍から2倍の長さ分(ただし隣接する保持部50間の距離の2分の1以下)ずらし、かつ保持部150の高さから垂直方向に保持部150の高さの0.01倍から2倍の高さ分高い位置とすると好ましい。またノズル410による目的細胞210の吸引操作の前に、目的細胞210と保持部150との接着性を弱める酵素を含む溶液を添加する操作を行なってもよい。
前記(6)の工程で検出した目的細胞210が標本化されている保持部をノズル410の中心に移動させる操作は、基板移動部320により前記保持部の位置情報からノズル410先端部の中心位置を保持部の中心(または保持部の中心から水平方向に一定距離ずらした位置)に合致させるよう基板100を移動させた後、ノズル移動部430によりノズル410先端部の垂直方向の位置を、保持部150の高さから垂直方向に一定の高さ分高い位置(例えば、保持部150の高さの0.01倍から2倍の高さ分高い位置)まで移動させて行なう。
検出(対物レンズ)340および計測部(画像取得カメラ)で取得するノズル410先端部の画像は不明瞭なため、そのままではノズル410先端部の位置を正確に把握するのは困難であり、目的細胞210が標本化されている保持部を正確にノズル410の中心へ移動させるのは困難である。本態様の微小粒子回収装置に設けたノズル410は図4に示すように、根元に照射部440を設けており、照射部440から光451を照射すると、導光部460を経由し、ノズル410先端から基板へ光が照射される。そうすることでノズル410先端部を、検出部340および計測部により、リング状の鮮明な画像として取得できるため、ノズル410先端部の位置を正確に算出することができ、目的細胞210が標本化されている保持部からのずれを算出することが容易となる。
同様にノズル410先端部の垂直方向の位置も、図4のノズルによりノズル410先端部から基板へ光を照射し、検出部340および計測部により得られる画像のコントラストまたは画像微分値の最大値の変化等を計測し、焦点位置を算出することで、正確に算出することができる。その一例を図7に示す。
なお前述した操作を、前記(6)の工程(細胞を選別する工程)を行ないながら実施する際は、ノズル410先端部から照射される光および目的細胞由来の蛍光以外の光が検出部(対物レンズ)340に極力入射されない必要がある。本態様の微小粒子回収装置に設けたノズル(図4)は、根元から先端部までの間に2か所屈曲しており、ノズル根元から照射する光451の方向が基板および検出部340に直接照射しない方向となっているため、好ましいノズル410の態様といえる。
図3に示す装置では、ノズル410で目的細胞210を吸引する方法として、ポンプ420を用いた陰圧により吸引する方法を採用している。目的細胞210は保持部150に比較的強く接着されていることから、ポンプとしてシリンジポンプを用いる場合は高流速で吸引する必要があり、具体的には0.01μL/s以上の流量が必要である。しかしながら流量を大きくしすぎると、流路内に気泡が発生し、著しく流量が低下してしまうため、流量は0.01から5.0μL/sの間が好ましい。
ノズル410の内径は、吸引後のノズル410の詰まりを防ぐため、吸引する細胞の直径よりも大きくするとよい。例えば、直径30μmの保持部(保持部間の距離は50μm)に導入された細胞を吸引する場合は、ノズル410の内径を25μmから35μmの間とするとよい。
(8)回収した目的細胞210を回収チューブ500へ吐出する工程
ノズル410による吸引で回収した目的細胞210を回収チューブ500へ吐出し、回収チューブ500へ目的細胞210が吐出されたかどうかを検出部340で検出する。図3に示す装置では、ノズル210で目的細胞210を吐出する方法としてポンプ420を用いた陽圧により吐出する方法を、検出部340で目的細胞210を検出する方法として、回収チューブ500底面に吐出された目的細胞210由来の蛍光画像を底面側から(対物レンズ)340および計測部(画像取得カメラ)で取得する方法を、それぞれ採用している。なお検出部340で目的細胞210を検出する方法としては、前述した方法の他にも、回収チューブ500底面に吐出された目的細胞210由来の蛍光画像を回収チューブ500開口部側から検出部340および計測部で取得する方法や、あらかじめ目的細胞210を含む溶液および比重の重たい液体を回収チューブ500へ滴下した上で、当該回収チューブ500へ目的細胞210を吐出することで重層させた後、回収チューブ500底面側に設けた検出部340から蛍光画像を取得する方法があげられる。
回収チューブ500に回収された目的細胞210はその後遺伝子解析等さらなる解析に供される。
(9)目的細胞の近傍に薬液を吐出する工程
本態様の微小流路回収装置は、前記(6)の工程で検出した目的細胞に特殊な薬液を吐出することも可能である。あらかじめ必要な薬液をノズルおよび吸引吐出用ポンプで必要量吸引し、前記(7)の工程に記載の方法と同様な方法で、前記(6)の工程で検出した目的細胞が標本化されている保持部をノズルの中心に移動させた後、ノズルおよび吸引吐出用ポンプで前記保持部へ薬液を吐出すればよい。
以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は本例の内容に限定されるものではない。
基板として図1(図2)に記載の基板を、微小流路回収装置として図3に示す装置を、ノズル410として図4に示すノズルを、それぞれ用いた。またノズル照射部440としてLEDを用いた。ノズル照射部440であるLEDをONにすると、導光部460によりガラスからなる先端部まで導光され、先端部から図1に記載の基板(ただし、電極122はスペーサ113から取り外した状態)へ光452が発せされる。得られた蛍光画像を図8に示す。ノズル照射部440から光を照射(LED ON)することで、リング状からなる保持部の形状認識が容易となり、保持部からのノズル410の位置ずれを検出できることを確認した。
一方、ノズル410位置はそのままとし、検出部340である対物レンズの垂直位置を移動させた。得られた画像のコントラストが最大または画像微分値の最大値の変化などを計測し焦点位置を求めた。次に、この焦点位置と検出部340を介して基板に設けた絶縁体112表面の焦点位置を対物レンズを上下させることで得られた画像微分値の最大値の変化などを計測し焦点位置を決定した(図7参照)。前記2つの焦点距離の差を計算で求めることでノズル410先端の垂直方向の位置を、基板に設けた保持部150の高さから垂直方向に一定の高さ分高い位置まで正確に移動できることを確認し、また保持部150に保持された目的細胞の吸引および回収チューブへの吐出ができることを確認した。
100:基板
110:微小粒子導入保持手段
111:遮光部材
112:絶縁体
111a、112a:貫通孔
113:スペーサ
113a:導入口
113b:排出口
113c:貫通部
121、122:電極
130:導線
140:信号発生器
150:保持部
200:細胞
210:標識化細胞(目的細胞)
310:ベース
320:基板移動部
330:励起光源
340:検出部(対物レンズ)
350:計測部(画像取得カメラ)
360:解析部
410:ノズル
420:吸引吐出用ポンプ
430:ノズル移動部
440:ノズル照射部
451:ノズル照射部からの光
452:ノズル先端部から発せられる光
460:導光部
500:回収チューブ
600:誘電泳動力
700:接着物質

Claims (6)

  1. 微小粒子を保持可能な保持部を設けた基板と、前記保持部に保持された微小粒子の中から目的とする微小粒子を検出する手段と、ノズルによる吸引吐出により当該目的とする微小粒子を回収する回収手段とを備えた、微小粒子回収装置であって、
    前記ノズルの先端部が透光性材料で形成されており、かつ前記ノズルに光を照射するための照射手段および照射した光を前記ノズルの先端部に導くための導光手段を前記回収手段にさらに設けた、前記回収装置。
  2. ノズルが1か所以上屈曲している、請求項1に記載の回収装置。
  3. 回収手段に設ける照射手段を、当該手段で照射された光がノズルの先端部から発せられる光の照射位置に照射されない位置に設ける、請求項1または2に記載の回収装置。
  4. 以下の(1)から(4)の工程を含む、請求項1から3のいずれかに記載の回収装置を用いた、液体に含まれる微小粒子を回収する方法。
    (1)微小粒子を含む液体を基板に導入する工程
    (2)前記微小粒子を基板に設けた保持部に保持させる工程
    (3)保持部に保持された微小粒子の中から、微小粒子を検出する手段で目的とする微小粒子を検出する工程
    (4)目的とする微小粒子を回収手段で回収する工程
  5. 以下の(1)から(4)の工程を含む、請求項1から3のいずれかに記載の回収装置を用いた、液体に含まれる目的の微小粒子に液体を投与する方法。
    (1)微小粒子を含む液体を基板に導入する工程
    (2)前記微小粒子を基板に設けた保持部に保持させる工程
    (3)保持部に保持された微小粒子の中から、微小粒子を検出する手段で目的とする微小粒子を検出する工程
    (4)回収手段を用いて目的とする微小粒子に液体を投与する工程
  6. 前記(2)の工程を誘電泳動力を利用して行なう、請求項4または5に記載の回収方法。
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