JP2016142416A - ループヒートパイプ及びループヒートパイプの製造方法 - Google Patents

ループヒートパイプ及びループヒートパイプの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】動作開始直後に蒸発器内に圧力分布が生じることが無く、蒸気の排出、移動を均一に行える簡素なループヒートパイプを提供する。【解決手段】作動流体を気化させる蒸発器43、作動流体を液化する凝縮器44、気化した作動流体を凝縮器44に流入させる蒸気管45及び液化した作動流体を蒸発器43に流入させる液管46を備えるループヒートパイプ40であり、ループヒートパイプ40が、流路を備えた少なくとも2枚の薄板41,42が積層されることによって形成され、蒸発器43の内部には、毛細管力を発生する櫛歯状のウィック49が、その歯が蒸気管45側に延伸するように設けられ、ウィック49の、隣接する歯の間の空間の各個は、歯を横切る溝によって連通されている。【選択図】図9

Description

本出願はループヒートパイプ及びループヒートパイプの製造方法に関する。
近年、携帯型通信端末としてスマートフォンやタブレットなどの小型、薄型のモバイル機器が普及している。携帯型通信端末には多くの集積回路が使用されており、これらの集積回路は動作時に発熱する発熱部品である。このような携帯型通信端末では、シート状の板部材(シート材)によって、発熱部品が発生した熱を移動することにより、発熱部品による熱で装置温度が局部的に上昇するのを防止している。本用途のシート材は主に金属板と熱拡散シートがある。金属板には銅、アルミ、マグネシウム合金などの熱伝導率が比較的大きな材料、およびそれらを積層した薄板が使用されているが、それらの熱移動の能力は材料の物性値(熱伝導率)によって決まる。例えば、熱拡散シートに使用されるグラファイトシートは、熱伝導率が500〜1500W/mKが一般的であり、このような熱伝導を利用した熱拡散技術は、材料の熱伝導率の制約を受けるため、将来のモバイル機器の高発熱化に対応できなくなる虞がある。
電子機器において、一層大きな熱量を効率的に移動させたり、拡散させるために、気液二相流による潜熱輸送を用いた熱移動デバイスであるヒートパイプが使用される。ヒートパイプの構造は、特許文献1や特許文献2に示されている。直径3〜4mmのヒートパイプでは、熱伝導率に換算すると1500〜2500W/mKに相当する熱移動の能力を持ち、シート状の熱伝導材料を凌駕できるが、厚み(パイプ直径)が必要であることが実装上の課題となり、モバイル機器への適用は進んでいない。そこで、従来のヒートパイプを偏平に潰すことが提案されているが、偏平にすることでパイプ(熱輸送管)内での流体の流動が阻害され、熱移動の能力が低下し、その実効的な熱伝導率は500〜1000W/mK程度にまで低下する。
このため、一般のヒートパイプと比較して、効率的な熱輸送が可能であるループ型のヒートパイプ(以後単にループヒートパイプと言う)を、電子機器における熱移動に使用することが提案されている。ループヒートパイプは、気相と液相の流路が独立して一方通行になるため流動抵抗を小さくすることができる。
図1はループヒートパイプ10の構造の一例を示すものである。ループヒートパイプ10には、蒸発器1、凝縮器2、蒸気管3及び液管4がある。蒸気管3と液管4はそれぞれ蒸発器1と凝縮器2とをループ状に連結するように、蒸発器1と凝縮器2の間に配置される。ループヒートパイプ10の内部には作動流体が一定圧力で封入されていて、蒸発器1は電子機器内の発熱部品5に取り付けられる。作動流体は、発熱部品5から蒸発器1に供給される熱で液相から気相へと変化して蒸気になり、熱を伴って蒸気管3を通って凝縮器2に移動する。凝縮器2に入った作動流体の蒸気は、凝縮器2における放熱によって冷却され、気相から液相へ変化して液体となり、液管4を通って蒸発器1に戻る。
蒸発器1の内部には、微細孔をもつウィックと呼ばれる部材が収納されており、ウィックに作動流体が浸透する際に、微細孔において毛細管力が発生し、これがポンピング力となって作動流体が移動する。以後、蒸発器1において、作動流体を移動させるポンピング力を備えるものをウィックという。蒸発器1が発熱部品5の熱によって加熱されると、ウィック内に浸透した液相の作動流体が、ウィック表面で蒸発して気相の作動流体が発生する。この蒸発器1内における相変化に素子の熱が使われるので、発熱部品5の熱が奪われることになる。蒸発器1で発生した気相の作動流体(蒸気)は蒸気管3を通り凝縮器2へ移動し、凝縮器2で液相の作動流体に変化する。このように作動流体の循環が繰り返されることで、発熱部品5の熱移動が連続して行われる。
ループヒートパイプ10においては、蒸発器1における受熱によって発生した気相の作動流体(蒸気)が、蒸気管3を通過して凝縮管2へと至る。このとき、液管4側から蒸発器1にかけては、理想的には液相の作動流体(作動液と記すこともある)が存在し、蒸発器1内のウィックには作動液が浸透している状態である。ウィックの細孔内に毛細管力が働くことで、蒸発器1から液管4の方向への蒸気の逆流を防いでおり、ウィックは逆止弁として作用している。
図2(a)は、モバイル機器50に内蔵される回路基板7に集積回路のような発熱部品5が実装されている場合に、モバイル機器50に内蔵されるループヒートパイプ10の構造を示すものである。また、図2(b)は回路基板7に実装された発熱部品5の上に取り付けられたループヒートパイプ10を備えるモバイル機器50を平面視したものである。ループヒートパイプ10は、図1でも説明したように、発熱部品5の上に置かれる蒸発器1、凝縮器2、蒸気管3、液管4及び凝縮器2の部分に設けられた熱拡散プレート6を備えている。発熱部品5で発生した熱は、モバイル機器50内の比較的低温の領域にループヒートパイプ10を用いて輸送し、凝縮器2に設けられた熱拡散プレート6によって熱拡散される。
モバイル機器50にループヒートパイプ10を導入する場合は、ループヒートパイプ10の薄型化が必須である。これまでのように、蒸発器1、凝縮器2、蒸気管3及び液管4を個別に製造し、それらを溶接などで接続すると薄型化を実現することが難しくなる。そこで、比較技術として図3に示されるような、蒸発器1、凝縮器2、蒸気管3及び液管4を、薄板34A〜34Fを積層することにより形成した薄型のループヒートパイプ20が考えられる。
薄板34A〜34Fは、薄板34A,34Fが図4(a)に示すように流路のない平板であり、薄板34B〜34Eが図4(b)に示すように、開口34zが設けられた孔開き板である。開口34zは重ね合わされると流路になる。また、薄板34A〜34Fを重ね合わせた時の、図4のA−A線における断面が図5(a)に示され、図4のB−B線における断面が図5(b)に示されている。図4、図5において、34aは孔、34cは注入口、34vは天井面、34wは底面、34xは管壁、34yはブリッジを示している。孔34aはウエットエッチングによって開けることができ、薄板34A〜34Fの孔34aの上下方向の位置は、図6に示すように一致していない。
薄板34A〜34Fを重ね合わせてループヒートパイプ20を形成すると、図4に符号23で示す部分が蒸発器、符号24で示す部分が凝縮器、符号25で示す部分が蒸気管、符号26で示す部分が液管となる。そして、薄板34B〜34Eの蒸気管25の部分には中央部に柱部35が設けられており、液管26の部分と蒸発器23の部分には多孔質体36が設けられており、多孔質体36の部分に孔34aが形成されている。薄板34B〜34Eの上下方向における孔34aの位置は異なっており、孔34aによって多孔質体36に3次元マイクロチャネル構造が形成され、孔34aにより流体駆動のための毛細管力が発生する。
マイクロチャネル構造には、作動流体の蒸発面積を拡大する機能がある。そして、蒸発器23の部分で蒸気となった作動液を蒸気管25側に排出するために、蒸発器23の部分には図7(a)に示すように、多孔質体36に溝形状の通路(グルーブ)G1〜G6が設けられている。多孔質体36にグルーブG1〜G6が設けられた蒸発器23では、図7(b)に示すように、液管側から流入する作動液は、グルーブG1〜G6を有する3次元マイクロチャネル構造の多孔質体36に内部に染み込む。多孔質体36に染み込んだ作動液は、蒸発器23に隣接配置された図示を省略した熱源からの熱により蒸発して気体になり、グルーブG1〜G6を通って蒸気管へと流れる。
特開2003−185369号公報 特開平10−306989号公報
ところが、以上のような構造を備える比較技術のループヒートパイプ20では、ループヒートパイプ20の動作開始直後に、図8(a)から(c)に示す蒸発器23の赤外線サーモグラフィ画像のように、蒸発器23内に温度分布が生じてしまう。図8(a)から(c)における白い部分が高温を示し、黒い部分がそれよりも低温であることを示している。そして、生じた温度分布によって蒸発器23に圧力分布が生じ、蒸発器23からの蒸気の排出、移動が不均一になると共に、不均一な温度分布によって発熱体(LSI素子)にホットスポットが発生する問題がある。
このように、ループヒートパイプ20の動作開始直後に上記構造の蒸発器23の内部に温度分布ができる理由について検討した結果を以下に記す。発熱源から蒸発器23への熱入力の直後には、薄板34(銅製)の熱伝導によって、蒸発器23全体が暖められ、蒸発器23内の作動液が蒸発を始め、グルーブG1〜G6に流出する。蒸気がグルーブG1〜G6を蒸気管に向かって流れると熱が奪われ、周囲よりも低温に(黒く)なる。ところが、前述のマイクロチャネル構造では、蒸発を始めた作動液は、グルーブG1〜G6に対して均一に流出せずに、グルーブG1、グルーブG3、グルーブG2、グルーブG5、グルーブG4及びグルーブG6の順に流出することが分かった。そして、マイクロチャネル構造におけるグルーブG1〜G6への蒸気流出の時間差(順番)は、蒸発器23内での作動液の蒸発に伴う圧力変動に起因していることが判明した。
1つの側面では、本出願は、構造が簡素で、且つループヒートパイプの動作開始直後に蒸発器内に圧力分布が生じることが無く、蒸気の排出、移動を均一に行えるループヒートパイプを提供することを目的とする。他の側面では、構造が簡素で、且つループヒートパイプの動作開始直後に蒸発器内に圧力分布が生じることが無く、蒸気の排出、移動を均一に行えるループヒートパイプの製造方法を提供することを目的とする。
1つの形態によれば、作動流体を気化させる蒸発器、作動流体を液化する凝縮器、気化した作動流体を凝縮器に流入させる蒸気管及び液化した作動流体を蒸発器に流入させる液管を備えるループヒートパイプであって、ループヒートパイプが、流路を備えた少なくとも2枚の薄板が積層されることによって形成され、蒸発器の内部には、毛細管力を発生する櫛歯状のウィックが、その歯が蒸気管側に延伸するように設けられ、ウィックの、隣接する歯の間の空間の各個は、歯を横切る溝によって連通されているループヒートパイプが提供される。
他の形態によれば、作動流体を気化させる蒸発器、作動流体を液化する凝縮器、気化した作動流体を凝縮器に流入させる蒸気管及び液化した作動流体を蒸発器に流入させる液管を備えるループヒートパイプの製造方法であって、蒸発器部、凝縮器部、蒸発管部及び液管部が形成されたループ状の薄板を作成し、2枚の薄板の一方の面に作動流体の流路を形成し、蒸発器の内部には、毛細管力を発生する櫛歯状のウィックを、その歯が蒸気管側に延伸するように設け、ウィックの歯には、隣接する歯の間の空間の各個を連通する溝を、歯を横切らせて設け、2枚の薄板を流路を合わせて接合してループヒートパイプを製造するループヒートパイプの製造方法が提供される。
開示のループヒートパイプによれば、構造が簡素で、且つループヒートパイプの動作開始直後に蒸発器内に圧力分布が生じることが無く、蒸気の排出、移動を均一に行えるという効果がある。また、開示のループヒートパイプの製造方法によれば、ループヒートパイプの動作開始直後に蒸発器内に圧力分布が生じることが無く、蒸気の排出、移動を均一に行えるループヒートパイプを簡素に形成できるという効果がある。
ループヒートパイプの一般構成を示す説明図である。 (a)はループヒートパイプが内蔵されたモバイル機器の分解斜視図、(b)は(a)に示したループヒートパイプの構成を示す平面図である。 複数枚の薄板で形成されたループヒートパイプの分解斜視図である。 (a)は図3に示したループヒートパイプの最上部と最下部に位置する薄板の平面図、(b)は図3に示したループヒートパイプの上から2番目から5番目に位置する薄板の平面図である。 (a)は図3に示した5枚の薄板が重ね合わされた時の、図4(b)にA−A線で示す部位の断面図、(b)は図3に示した5枚の薄板が重ね合わされた時の、図4(b)にB−B線で示す部位の断面図である。 図3に示したループヒートパイプの上から2番目から5番目に位置する薄板の、微細孔が設けられた部分拡大分解斜視図である。 (a)は図4(b)に示した蒸発器の部分の拡大図、(b)は(a)に示した蒸発器のC−C線における断面図、(c)は(a)に示した蒸発器に作動液が流入して蒸気になる様子を示す断面図である。 (a)から(c)は、図2(b)に示したループヒートパイプの動作開始後の蒸発器の温度変化を示す温度分布図である。 第1の薄板と第2の薄板とを重ね合わせて第1の実施例のヒートパイプを製造する工程を示す工程図である。 (a)は図9に示した第1の薄板における蒸発器を拡大して示す平面図、(b)は図9に示した第2の薄板における蒸発器を拡大して示す平面図である。 図10に示した第1の薄板と第2の薄板を重ね合わせる工程を示す分解斜視図である。 (a)は図10(a)に示した蒸発器の一方の薄板と図10(b)に示した蒸発器の他方の薄板を重ね合わせた時のD−D線における部分拡大断面図、(b)は図10(a)に示した蒸発器の一方の薄板と図10(b)に示した蒸発器の他方の薄板を重ね合わせた時のE−E線における部分拡大断面図である。 (a)は薄板におけるハーフエッチングを説明する断面図、(b)は(a)の平面図である。 第1の実施例のループヒートパイプの動作開始後の蒸発器の温度変化を示す温度分布図である。 (a)は図10(a)に示した構造の蒸発器とハーフエッチング部を有する液管を備えてループヒートパイプを形成する第1の薄板と、図10(b)に示した構造の蒸発器とハーフエッチング部を有する液管を備えてループヒートパイプを形成する第2の薄板とを重ね合わせて、第2の実施例のヒートパイプを製造する工程を示す工程図、(b)は(a)に示した第1と第2の薄板を重ね合わせた時のF−F線における部分拡大断面図である。 本出願の第3実施例のループヒートパイプに使用する2枚の薄板で形成される蒸発器の構造を示す部分拡大分解斜視図である。 (a)は図16に示した第1と第2の薄板を重ね合わせた時のG−G線における部分拡大断面図、(b)は図16に示した第1と第2の薄板を重ね合わせた時のH−H線における部分拡大断面図である。 本出願の第4実施例のループヒートパイプに使用する2枚の薄板で形成される蒸発器の構造を示す部分拡大分解斜視図である。 図18に示した第1と第2の薄板を重ね合わせた時のJ−J線における部分拡大断面図である。 図3に示した複数枚の薄板で形成されたループヒートパイプの蒸発器に本出願の第3実施例のウィック構造を適用した第5実施例を示す分解斜視図である。
以下、添付図面を用いて本出願の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
図9は、第1の実施例のループヒートパイプ40を、第1の薄板41と第2の薄板42の2枚の薄板に分解した状態を示している。第1の実施例のループヒートパイプ40は、第1の薄板41と第2の薄板42を一点鎖線で示すように重ね合わせて製造される。第1の薄板41と第2の薄板42の重ね合わせ面には、ループヒートパイプ40の内部を流れる作動流体用の流路47が重ね合わせ面を窪ませることによって形成されている。流路47は第1の薄板41と第2の薄板42に面対称に形成されている。第1の薄板41と第2の薄板42で形成されるループヒートパイプ40には、流路47の形状により、蒸発器43、凝縮器44、蒸気管45及び液管46が形成される。流路47が形成された第1の薄板41と第2の薄板42は拡散接合によって重ね合わされる。
第1の薄板41と第2の薄板42は、例えば銅板で形成され、板厚は0.5mm程度である。蒸発器43は一辺が20mm程度の矩形状であり、蒸気管45の幅は8mm程度、液管46の幅は6mm程度、凝縮器44内の作動流体の流路幅は6mmである。また、凝縮器44には放熱用に面積を大きくした放熱プレート48が形成されている。
第1の薄板41と第2の薄板42に設けられた流路47のうち、凝縮器44、蒸気管45及び液管46を形成する流路47は薄板を窪ませた形状に過ぎないが、蒸発器43を形成する流路47には、毛細管力を発生するウィック49が形成されている。毛細管力を発生するウィック49の微細な凹凸構造は、金属薄板に対するハーフエッチングにより形成することが可能である。
図10(a)は、図9に示した第1の薄板41における蒸発器43を拡大して示すものであり、図10(b)は図9に示した第2の薄板42における蒸発器43を拡大して示すものである。第1の薄板41と第2の薄板42の蒸発器43には、薄板を単に窪ませた流路47と、薄板をハーフエッチングすることによって微細な凹凸構造にしたウィック49がある。
ここで、薄板におけるハーフエッチングについて、図13(a)、(b)を用いて説明する。ハーフエッチングは、例えば、板厚が0.5mm程度の銅板Cに対して、直径0.03mmの円形パターンを残して、深さ0.25mmのエッチングを行なうものである。ハーフエッチングを行うと、銅板Cの表面には直径0.03mmの円柱状、円錐状或いは円錐台状のピンPが、0.1mmのピッチで、規則正しく形成される。銅板Cの幅W方向に規則正しく並んだピンPの列は、隣接する列同士でハーフピッチ0.05mmだけずらして形成することができる。
前述のように、本実施例では蒸発器43は矩形状であり、液管に対して幅が拡大された流路47Wを備える。そして幅が拡大された流路47W内に、図7(a)で説明した比較技術の3次元マイクロチャネル構造を備える多孔質体36と同様の形状を備える櫛歯状のウィック49がハーフエッチングによって形成されている。第1の実施例では、第1の薄板41側の櫛歯状のウィック49は、平行な7本の歯81〜87を備えており、隣接する歯と歯の間には6本の溝71〜76が設けられている。以後の説明を分かり易くするために、ここでは溝71〜76を縦溝とする。歯81〜87には図13で説明したピンPがある。
一方、第2の薄板42側の櫛歯状のウィック49は、第1の薄板41側の櫛歯状のウィック49と同じ形状であるが、平行な5本の歯82〜86の途中の3箇所に、6本の溝71〜76を連通する横溝90が設けられている。第1の実施例では、横溝90は5本の歯82〜86の延伸方向に対して垂直方向に形成されており、溝71〜76に対して直交している。また、本実施例では歯82〜86の3箇所に設けられた横溝90は、それぞれ一直線上に並んでいるが、隣り合う横溝90は一直線上に並んでいなくても良い。更に、1本の歯に設ける横溝90の数も限定されない。
図10(a)に示した第1の薄板41と、図10(b)に示した第2の薄板42は、図11に示すように重ね合わせされてループヒートパイプ40が形成される。なお、図11には、溝71〜76は代表符号70で示してあり、歯81〜87も代表符号80で示してある。
図12(a)は、図10(a)に示した第1の薄板41と、図10(b)に示した第2の薄板42を重ね合わせて形成されたループヒートパイプ40の、図10(a)、(b)に示すD−D線における断面を示している。また、図12(b)は、図10(a)に示した第1の薄板41と、図10(b)に示した第2の薄板42を重ね合わせて形成されたループヒートパイプ40の、図10(a)、(b)に示すE−E線における断面を示している。図12(a)、(b)には、歯81〜83、溝71、72及び横溝90が示されており、歯81〜83が複数のピンPで形成されていることが分る。
以上のような構造の蒸発器43を備えるループヒートパイプ40が、図2(a)に示したようにモバイル機器50に内蔵され、モバイル機器50が動作を開始(始動)すると、発熱部品5の熱により、蒸発器43が加熱される。蒸発器43が加熱されると、第1の薄板41にあるウィック49では、液管側から流入する作動液が、微細な凹凸構造で発生する毛細管力により、比較技術で説明した図7(b)のように、蒸気となって歯81〜87から溝71〜76に流出する。第1の薄板41にあるウィック49では、溝71〜76に流出した作動液の蒸気は溝71〜76を流れて蒸気管へ移動する。
一方、蒸発器43が加熱されると、第2の薄板42にあるウィック49では、液管側から流入する作動液が、微細な凹凸構造で発生する毛細管力により蒸気となって歯81〜87から溝71〜76に流出する。第2の薄板42にあるウィック49では、溝71〜76に流出した作動液の蒸気は、横溝90によって隣接する溝71〜76に移動できる。この結果、溝71〜76に流出した作動液の蒸気によって溝71〜76に圧力差が生じても、横溝90によって圧力の高い溝から圧力の低い溝に蒸気が移動し、蒸発器43内の圧力は均等に増加する。
前述のように、図7に示す構造を備える比較技術のループヒートパイプ20では、ループヒートパイプ20の動作開始直後に、図8(a)から(c)に示す蒸発器23の赤外線サーモグラフィ画像のように、蒸発器23内に温度分布が生じていた。一方、第1実施例の構造を備えるループヒートパイプ40では、ループヒートパイプ40の動作開始直後の蒸発器43内には、横溝90の存在により、図14に示す蒸発器43の赤外線サーモグラフィ画像のように、温度分布が生じない。この結果、発熱体(LSI素子)にホットスポットが発生する虞がない。
図15(a)は第2の実施例のループヒートパイプ40Aを形成する第1の薄板41と第2の薄板42の構造を示すものである。第2の実施例のループヒートパイプ40Aが第1の実施例のループヒートパイプ40と異なる点は、蒸発器43に設けられたウィック49と同じ微細な凹凸構造59を液管46に設けた点である。第2の実施例のループヒートパイプ40Aのその他の部位の構造は第1の実施例のループヒートパイプ40の構造と同じであるので、同じ構造の部分には同じ符号を付してその説明を省略する。
第2の実施例のループヒートパイプ40Aでは、第1の薄板41と第2の薄板42の液管46の流路47に、ハーフエッチングによる微細な凹凸構造59は、図15(b)に示すように、液管46の流路47の半分に設けられている。このように、液管46の流路47にハーフエッチングによる微細な凹凸構造59を設けると、作動流体の移動がスムーズに行われる。
図16は、第3の実施例のループヒートパイプ40Bを示すものである。第3の実施例のループヒートパイプ40Bは、第1の実施例のループヒートパイプ40及び第2の実施例のループヒートパイプ40Aに対して、蒸発器43Aの構造だけが異なる。よって、第3の実施例のループヒートパイプ40Bについては、蒸発器43Aの構造だけを説明する。第3の実施例の蒸発器43Aでは、第1の薄板41と第2の薄板42の両方にある微細な凹凸構造を備えるウィック49Aの歯80(歯82〜歯86)の同じ3箇所に、深さが浅い横溝91を設けている。横溝91の深さは第1実施例の横溝90の半分程度である。
図17(a)は図16に示した第1と第2の薄板41,42を重ね合わせて形成される蒸発器43AのG−G線における断面を示しており、図17(b)は図16に示した蒸発器43AのH−H線における断面を示している。第1と第2の薄板41,42が重ね合わされると、横溝91が重なり、その深さが第1実施例の横溝90と同程度となる。板厚が0.5mmの第1と第2の薄板41,42に横溝91を形成する場合、横溝91の部分を予め0.25mm程度、レーザ加工などで削っておき、その後にハーフエッチングを行えば良い。
図18は、第4の実施例のループヒートパイプ40Cを示すものである。第4の実施例のループヒートパイプ40Cは、第1の実施例のループヒートパイプ40及び第2の実施例のループヒートパイプ40Aに対して、蒸発器43Bの構造だけが異なる。よって、第4の実施例のループヒートパイプ40Cについては、蒸発器43Bの構造だけを説明する。第4の実施例の蒸発器43Bでは、第1の薄板41と第2の薄板42の両方にある微細な凹凸構造を備えるウィック49Bの歯80(歯82〜歯86)に波状に窪ませた横溝92を複数設けている。横溝92の深さは第1実施例の横溝90の半分程度である。
図19は図18に示した第1と第2の薄板41,42を重ね合わせて形成される蒸発器43BのJ−J線における断面を示している。第1と第2の薄板41,42が重ね合わされると、横溝92が重なり、その深さが第1実施例の横溝90と同程度となる。板厚が0.5mmの第1と第2の薄板41,42に横溝92を形成する場合、ハーフエッチングによる加工が困難な場合は他の方法、例えばレーザ加工により横溝92を形成すれば良い。
図20は、図3に示した複数枚の薄板34A〜34Fで形成された比較技術のループヒートパイプ20の蒸発器23に、本出願の第3実施例のウィック49Aの構造を適用した蒸発器23Aを設けた第5実施例のループヒートパイプ20Aを示すものである。第5実施例のループヒートパイプ20Aの蒸発器23Aでは、4枚の薄板34B〜34Eのうち、1枚目と3枚目の薄板34B、34Dにはウィックの歯80に下向きの横溝91を設ける。また、2枚目と4枚目の薄板34C、34Eにはウィックの歯80に上向きの横溝91を設ける。
このように、比較技術のループヒートパイプ20の蒸発器23に、本出願の第3実施例のウィック49Aの構造を適用すれば、ループヒートパイプの動作開始直後に蒸発器内に圧力分布が生じることが無くなる。
なお、ループヒートパイプの形状、配管レイアウトは、以上説明した実施例の限りではない。また、本出願のループヒートパイプは、薄板の拡散接合による一括形成が特徴であり、薄板材料は銅に限らず、銅合金などのエッチングなどによるパターン形成および拡散接合に適するものであればよい。また、微細な凹凸構造を形成するためのハーフエッチングによるピンの直径及びピンの間隔も以上説明した実施例の限りではない。更に、本出願に係るループヒートパイプを構成する各寸法は、要求される熱輸送量と熱輸送距離、配管高さおよび配管幅によって、適宜、最適化される。
本出願の蒸発器の構造では、櫛歯状のウィックの歯と歯の間の空間が横溝によって連通しているため、蒸気発生に伴う蒸発器内の圧力分布が緩和され、熱源からの熱によって発生した気相の作動流体(蒸気)が一斉に排出され、蒸発器内の温度分布がなくなる。この結果、熱源のLSIのホットスポットの発生を抑制することができる。また、本出願の蒸発器の構造を、2枚の金属薄板のみで実現できるので、ループヒートパイプの薄型化と低コスト化の両立が可能である。
以上、本出願を特にその好ましい実施の形態を参照して詳細に説明した。本出願の容易な理解のために、本出願の具体的な形態を以下に付記する。
(付記1) 作動流体を気化させる蒸発器、作動流体を液化する凝縮器、気化した作動流体を前記凝縮器に流入させる蒸気管及び液化した作動流体を蒸発器に流入させる液管を備えるループヒートパイプであって、
前記ループヒートパイプが、流路を備えた少なくとも2枚の薄板が積層されることによって形成され、
前記蒸発器内の前記流路には、毛細管力を発生する櫛歯状のウィックが、その歯が前記蒸気管側に延伸するように設けられ、
前記ウィックの、隣接する前記歯の間の空間の各個は、前記歯を横切る横溝によって連通されているループヒートパイプ。
(付記2) 前記ループヒートパイプが、第1の薄板と第2の薄板の2枚の薄板を、前記流路を合せて重ね合わせて形成される付記1に記載のループヒートパイプ。
(付記3) 前記ウィックは、前記第1の薄板と前記第2の薄板に、その板厚未満の凹凸を形成することによって形成され、
前記横溝は、前記第1の薄板と前記第2の薄板の何れか一方の凹凸を前記歯の間の空間の底面まで削ることによって形成されている付記2に記載のループヒートパイプ。
(付記4) 前記ウィックは、前記薄板に前記薄板の板厚未満の凹凸を形成することによって形成され、
前記横溝は、前記第1の薄板と前記第2の薄板の少なくとも一方の凹凸の高さを低くすることによって形成されている付記2に記載のループヒートパイプ。
(付記5) 前記ウィックは、前記第1の薄板と前記第2の薄板の両方に設けられた凹凸が互いに接触することによって形成されている付記2又は3に記載のループヒートパイプ。
(付記6) 前記第1の薄板と前記第2の薄板が同一の材料で形成され、
前記凹凸は前記第1の薄板と前記第2の薄板を形成する材料を削って設けられている付記2から5の何れかに記載のループヒートパイプ。
(付記7) 前記歯の各個に設けられた横溝は、前記空間の延伸方向に直交する方向に一直線上に並んでいる付記1から5の何れかに記載のループヒートパイプ。
(付記8) 前記蒸発器に設けられているウィックと同じ構造の別のウィックが、前記凝縮器から前記蒸発器に向かって、前記液管内に連続的に設けられている付記1から7の何れかに記載のループヒートパイプ。
(付記9) 前記液管内に設けられている前記別のウィックは、前記液管の流路の幅の半分の幅に渡って設けられている付記8に記載のループヒートパイプ。
(付記10) 作動流体を気化させる蒸発器、作動流体を液化する凝縮器、気化した作動流体を前記凝縮器に流入させる蒸気管及び液化した作動流体を蒸発器に流入させる液管を備えるループヒートパイプの製造方法であって、
前記蒸発器部、前記凝縮器部、前記蒸発管及び液管の部分に対応する形状を備えるループ状の薄板を作成し、
前記2枚の薄板の対向する面に、前記2枚の薄板を重ね合わせると前記作動流体の流路となる凹部を形成し、
前記蒸発器に対応する部位の前記流路内には、毛細管力を発生する櫛歯状のウィックを、その歯が前記蒸気管側に延伸するように設け、
前記ウィックの歯には、隣接する前記歯の間の空間の各個を連通する横溝を、前記歯を横切らせて設け、
前記2枚の薄板を前記凹部を合わせて接合して前記ループヒートパイプを製造するループヒートパイプの製造方法。
(付記11) 前記ウィックは、前記第1の薄板と前記第2の薄板に、その板厚未満の凹凸を形成することによって形成され、
前記歯を横切る溝は、前記第1の薄板と前記第2の薄板の何れか一方の凹凸を前記歯の間の空間の底面まで削ることによって形成されている付記10に記載のループヒートパイプの製造方法。
40 ループヒートパイプ
41 第1の薄板
42 第2の薄板
43,43A,43B 蒸発器
44 凝縮器
45 蒸気管
46 液管
47 流路
49,49A,49B ウィック
59 微細な凹凸構造
70、71〜76 溝
80,81〜87 歯
90,91,92 横溝

Claims (6)

  1. 作動流体を気化させる蒸発器、作動流体を液化する凝縮器、気化した作動流体を前記凝縮器に流入させる蒸気管及び液化した作動流体を蒸発器に流入させる液管を備えるループヒートパイプであって、
    前記ループヒートパイプが、流路を備えた少なくとも2枚の薄板が積層されることによって形成され、
    前記蒸発器内の前記流路には、毛細管力を発生する櫛歯状のウィックが、その歯が前記蒸気管側に延伸するように設けられ、
    前記ウィックの、隣接する前記歯の間の空間の各個は、前記歯を横切る横溝によって連通されているループヒートパイプ。
  2. 前記ループヒートパイプが、第1の薄板と第2の薄板の2枚の薄板を、前記流路を合せて重ね合わせて形成される請求項1に記載のループヒートパイプ。
  3. 前記ウィックは、前記第1の薄板と前記第2の薄板に、その板厚未満の凹凸を形成することによって形成され、
    前記横溝は、前記第1の薄板と前記第2の薄板の何れか一方の凹凸を前記歯の間の空間の底面まで削ることによって形成されている請求項2に記載のループヒートパイプ。
  4. 前記ウィックは、前記第1の薄板と前記第2の薄板の両方に設けられた凹凸が互いに接触することによって形成されている請求項2又は3に記載のループヒートパイプ。
  5. 前記歯の各個に設けられた溝は、前記空間の延伸方向に直交する方向に一直線上に並んでいる請求項1から4の何れか一項に記載のループヒートパイプ。
  6. 作動流体を気化させる蒸発器、作動流体を液化する凝縮器、気化した作動流体を前記凝縮器に流入させる蒸気管及び液化した作動流体を蒸発器に流入させる液管を備えるループヒートパイプの製造方法であって、
    前記蒸発器部、前記凝縮器部、前記蒸発管及び液管の部分に対応する形状を備えるループ状の薄板を作成し、
    前記2枚の薄板の対向する面に、前記2枚の薄板を重ね合わせると前記作動流体の流路となる凹部を形成し、
    前記蒸発器に対応する部位の前記流路内には、毛細管力を発生する櫛歯状のウィックを、その歯が前記蒸気管側に延伸するように設け、
    前記ウィックの歯には、隣接する前記歯の間の空間の各個を連通する横溝を、前記歯を横切らせて設け、
    前記2枚の薄板を前記凹部を合わせて接合して前記ループヒートパイプを製造するループヒートパイプの製造方法。
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