JP2009097757A - ループヒートパイプおよび電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】動作がより安定するループヒートパイプを提供する。
【解決手段】環状に形成された流路21を有する容器22と、この容器22内に封入された作動流体23とを備えたループヒートパイプ16は、蒸発部31内において少なくとも発熱体対向領域41に設けられた第1のウィック61と、第1のウィック61に対して液戻り管34側から隣接する第2のウィック62とを備える。容器22は、発熱体12に臨む第1の壁部51と、第1の壁部51との間に流路21となる空間を空けて第1の壁部51に対向する第2の壁部52とを有する。第1のウィック61は、第1の壁部51に設けられた第1の部分61aと、第1の部分61aとの間に隙間Sを空けて第2の壁部52に設けられた第2の部分61bとを有する。第2のウィック62は、第1の壁部51と第2の壁部52との間の全域に亘って設けられている。
【選択図】 図5
【解決手段】環状に形成された流路21を有する容器22と、この容器22内に封入された作動流体23とを備えたループヒートパイプ16は、蒸発部31内において少なくとも発熱体対向領域41に設けられた第1のウィック61と、第1のウィック61に対して液戻り管34側から隣接する第2のウィック62とを備える。容器22は、発熱体12に臨む第1の壁部51と、第1の壁部51との間に流路21となる空間を空けて第1の壁部51に対向する第2の壁部52とを有する。第1のウィック61は、第1の壁部51に設けられた第1の部分61aと、第1の部分61aとの間に隙間Sを空けて第2の壁部52に設けられた第2の部分61bとを有する。第2のウィック62は、第1の壁部51と第2の壁部52との間の全域に亘って設けられている。
【選択図】 図5
Description
本発明は、発熱体を冷却するためのループヒートパイプに係る技術に関する。
特許文献1は、電子機器に適用されるループ型の熱輸送装置を開示している。この熱輸送装置は、毛細管力で作動流体が一方向に流れる環状の流路を備える。この環状の流路は、蒸発部、蒸気管、凝縮部、および液管から構成されている。
上記蒸発部は、発熱体と接触するベース部に多孔質体が配置されている。この多孔質体での毛細管力によって液状の作動流体が液管から蒸発部に供給される。発熱体が発熱すると、その熱によって作動流体が蒸発する。これにより発熱体の熱は蒸発潜熱として作動流体に奪われる。蒸気となった作動流体は蒸気管を通じて凝縮部に移動し、凝縮部で冷却されて液化する。液化した作動流体は、液管を通じて再び蒸発部に還流される。
特開2007−163076号公報
上述の熱輸送装置では、多孔質体での毛細管力によって作動流体が循環される。この場合、流路の圧力損失に比べて上記毛細管力が十分大きくないと、作動流体がうまく流れず、ループヒートパイプの動作が不安定になるおそれがある。
本発明の目的は、動作がより安定するループヒートパイプ、およびそのループヒートパイプを備えた電子機器を提供することにある。
本発明の一つの形態に係るループヒートパイプは、環状に形成された流路を有する容器と、この容器内に封入された作動流体とを備えたループヒートパイプであって、発熱体に対向する発熱体対向領域を含むとともに、上記発熱体に熱的に接続され、上記作動流体が気化する蒸発部と、上記気化した作動流体が液化する凝縮部と、上記蒸発部と上記凝縮部との間に設けられ、上記気化した作動流体が上記凝縮部に向いて流れる蒸気管と、上記凝縮部と上記蒸発部との間に設けられ、上記液化した作動流体が上記蒸発部に向いて流れる液戻り管と、上記蒸発部内において少なくとも上記発熱体対向領域に設けられた第1のウィックと、上記第1のウィックに対して上記液戻り管側から隣接する第2のウィックとを備える。上記容器は、上記発熱体に臨む第1の壁部と、上記第1の壁部との間に上記流路となる空間を空けて上記第1の壁部に対向する第2の壁部とを有する。上記第1のウィックは、上記第1の壁部に設けられた第1の部分と、上記第1の部分との間に隙間を空けて上記第2の壁部に設けられた第2の部分とを有する。上記第2のウィックは、上記第1の壁部と上記第2の壁部との間の全域に亘って設けられている。
本発明の一つの形態に係る電子機器は、筐体と、上記筐体内に実装された発熱体と、上記筐体内に収容されたループヒートパイプとを具備する。このループヒートパイプは、環状に形成された流路を有する容器と、この容器内に封入された作動流体とを備える。上記ループヒートパイプは、発熱体に対向する発熱体対向領域を含むとともに、上記発熱体に熱的に接続され、上記作動流体が気化する蒸発部と、上記気化した作動流体が液化する凝縮部と、上記蒸発部と上記凝縮部との間に設けられ、上記気化した作動流体が上記凝縮部に向いて流れる蒸気管と、上記凝縮部と上記蒸発部との間に設けられ、上記液化した作動流体が上記蒸発部に向いて流れる液戻り管と、上記蒸発部内において少なくとも上記発熱体対向領域に設けられた第1のウィックと、上記第1のウィックに対して上記液戻り管側から隣接する第2のウィックとを備える。上記容器は、上記発熱体に臨む第1の壁部と、上記第1の壁部との間に上記流路となる空間を空けて上記第1の壁部に対向する第2の壁部とを有する。上記第1のウィックは、上記第1の壁部に設けられた第1の部分と、上記第1の部分との間に隙間を空けて上記第2の壁部に設けられた第2の部分とを有する。上記第2のウィックは、上記第1の壁部と上記第2の壁部との間の全域に亘って設けられている。
本発明によれば、ループヒートパイプの動作がより安定する。
以下に、本発明の実施の形態をポータブルコンピュータに適用した図面に基づいて説明する。図1ないし図7は、本発明の第1の実施形態に係る電子機器としてのポータブルコンピュータ1を開示している。
図1に示すように、ポータブルコンピュータ1は、本体2と、表示ユニット3とを備えている。本体2は、箱状に形成された筐体4を有する。筐体4は、上壁4a、周壁4b、および下壁4cを有する。上壁4aは、キーボード5を支持している。周壁4bには、図示しない排気孔が開口している。
表示ユニット3は、ディスプレイハウジング6と、このディスプレイハウジング6に収容された表示装置7とを備えている。表示装置7は、表示画面7aを有する。表示画面7aは、ディスプレイハウジング6の前面の開口部6aを通じてディスプレイハウジング6の外部に露出している。
表示ユニット3は、筐体4の後端部に一対のヒンジ部8a,8bを介して支持されている。そのため、表示ユニット3は、上壁4aを上方から覆うように倒される閉じ位置と、上壁4aを露出させるように起立する開き位置との間で回動可能である。
図1に示すように、筐体4内には、回路基板11が収容されている。この回路基板11には、発熱体12が実装されている(図7参照)。発熱体12は、例えば使用時に熱を発する電子部品であり、例えばCPU、グラフィックチップ、ノース・ブリッジ(登録商標)、またはメモリなどが具体例として挙げられる。ただし発熱体12は、上記の例に限らず、放熱が望まれる種々の部品が該当する。
図2は、ポータブルコンピュータ1に搭載される冷却ユニット13の構成の一例を概略的に示す。冷却ユニット13は、ループヒートパイプ16、放熱部材17、および冷却ファン18を備える。放熱部材17の一例は、複数のフィン要素を有する放熱フィンである。冷却ファン18は、例えば放熱部材17に向けて空気を吐出し、放熱部材17を冷却する。
ループヒートパイプ16は、発熱体12の熱を放熱部材17まで輸送する。ループヒートパイプ16は、環状に形成された流路21を有する容器22と、この容器22内に封入された作動流体23とを有する。ループヒートパイプ16は、毛細管力によって作動流体23が上記流路21内を一方向に流れる自然循環タイプの熱輸送装置である。
詳しく述べると、ループヒートパイプ16は、蒸発部31、凝縮部32、蒸気管33、および液戻り管34を備える。蒸発部31は、いわゆる受熱部である。蒸発部31は、発熱体12に熱的に接続され、発熱体12から熱を受け取る。この熱によって蒸発部31内では作動流体23が加熱されて気化する。凝縮部32は、いわゆる放熱部である。凝縮部32は、放熱部材17に熱的に接続されており、気化した作動流体23が冷却されて液化する。
蒸気管33は、蒸発部31と凝縮部32との間に設けられており、蒸発部31で気化した作動流体23が凝縮部32に向いて流れる。液戻り管34は、凝縮部32と蒸発部31との間に設けられており、凝縮部32で液化した作動流体23が蒸発部31に向いて流れる。
次に、ループヒートパイプ16の一例について説明する。容器22は、例えば銅材で形成されている。図5に示すように、容器22は、扁平状に形成されている。容器22の幅Bは、例えば40mm、容器22の厚さTは、例えば0.8mmである。容器22は、例えば2枚の板状部材を、流路21となる空間を間に空けるようにして互いに重ね合わせることで形成される。作動流体23としては、例えば水、アルコール、アンモニア、ブタン、または不凍液などが具体例として挙げられる。
次に図3ないし図7を参照して、蒸発部31について詳述する。なお図3ないし図7は、蒸発部31の形状を模式的に示す。図5および図7に示すように、蒸発部31は、発熱体12に熱接触する部分が平坦に加工された形状を有する。蒸発部31は、発熱体12に対向するとともに、例えば熱拡散板37を介して発熱体12に熱的に接続される。このとき発熱体12と熱拡散板37との間には、例えば熱接続材料38が介在されている。熱接続材料38は、例えば伝熱グリスや伝熱シートであり、発熱体12と熱拡散板37との間の熱接続をより強固にする。なお熱拡散板37は、必須の部材ではなく、ループヒートパイプ16が直接に発熱体12に接していてもよい。
次に図3を参照して、蒸発部31内に形成されるいくつかの領域について説明する。蒸発部31は、発熱体対向領域41と、有効蒸発部領域42とを含む。図3に示すように、発熱体対向領域41は、発熱体12に対向する領域である。なお本発明でいう「発熱体に対向する」とは、発熱体に直接対向する場合に加えて、例えば発熱体との間に熱拡散板などを介在させて発熱体に対向する場合も含む。
発熱体対向領域41は、例えば発熱体12の外形と同じ大きさを有する。なお、例えば発熱体12がサブストレート12aとこのサブストレート12aに搭載されたチップ12bとを有する場合、発熱体対向領域41は、例えばチップ12bの外形と同じ大きさを有する。
図3に示すように、有効蒸発部領域42は、発熱体12と直接または例えば熱拡散板などを介して熱接触する部分と、その近傍周囲領域とを含む。具体的には、有効蒸発部領域42は、上記発熱体対向領域41に加えて、作動流体23の流れ方向に沿って上記発熱体対向領域41の両端部から前後に(すなわち作動流体23の上流方向と下流方向に)それぞれ上記発熱体12の幅bに相当する長さを延長した領域を含む。
具体的な一例としては、作動流体23の流れ方向に沿う発熱体12の幅bが10mmであるとき、有効蒸発部領域42の長さLは30mmである。なお有効蒸発部領域42は、作動流体23の流れに直交する方向(すなわち幅W方向)に沿って、流路21の全幅に設けられている。
図5に示すように、容器22は、第1および第2の壁部51,52、および一対の側壁部53,54を有する。第1の壁部51は、発熱体12に臨むとともに、熱拡散板37に接している。第1の壁部51は、作動流体23の流れ方向に沿って延びる一対の両側縁部51a,51bを有する。第2の壁部52は、発熱体12とは反対側に臨んでいる。第2の壁部52は、第1の壁部51との間に上記流路21となる空間を空けて第1の壁部51に対向している。第2の壁部52は、作動流体23の流れ方向に沿って延びる一対の両側縁部52a,52bを有する。
一対の側壁部53,54は、第1の壁部51の両側縁部51a,51bに分かれて設けられているとともに、第1の壁部51の両側縁部51a,51bを第2の壁部52の両側縁部52a,52bにそれぞれ繋いでいる。上述したように、容器22は、扁平状に形成され、例えば第2の壁部52の面積が一対の側壁部53,54の面積の合計よりも大きい。すなわち、流路21の幅Wを長さA、流路21の高さHを長さBとしたとき、A>2Bの間係が成り立つ。
図3に示すように、蒸発部31内には、第1および第2のウィック61,62が設けられている。第1のウィック61は、有効蒸発部領域42内に設けられている。第1のウィック61は、少なくとも発熱体対向領域41に設けられるとともに、発熱体対向領域41を外れた領域にも設けられている。図3に示すように、作動流体23の下流側に向く第1のウィック61の端部と、同じく下流側に向く発熱体21の端部との間の距離L1は、例えば発熱体21の幅bよりも小さい。作動流体23の上流側に向く第1のウィック61の端部と、同じく上流側に向く発熱体21の端部との間の距離L2は、例えば発熱体21の幅bよりも小さい。第1のウィック61は、例えば作動流体23の流れに直交する方向に沿って、流路21の全幅に亘って設けられている。
図5に示すように、第1のウィック61は、互いに離間して設けられた第1および第2の部分61a,61bを有する。第1の部分61aは、第1の壁部51に設けられている。第2の部分61bは、第1の部分61aとの間に隙間Sを空けて第2の壁部52に設けられている。
第1および第2の部分61a,61bは、例えばそれぞれ作動流体23の流れ方向に沿う複数の板状部材65で形成されている。この板状部材65は、例えば仕切り板と呼ばれる。板状部材65は、例えば流路21の高さHの半分よりも小さな高さを有する。第1の部分61aでは、複数の板状部材65が第1の壁部51から流路21内に起立しており、この複数の板状部材65によって作動流体23の流れ方向に沿うグルーブが形成されている。第2の部分61bでは、複数の板状部材65が第2の壁部52から流路21内に起立しており、この複数の板状部材65によって作動流体23の流れ方向に沿うグルーブが形成されている。
第1および第2の部分61a,61bの複数の板状部材65は、作動流体23の流れ方向に直交する方向に、例えば0.1mmピッチで設けられている。第1および第2の部分61a,61bの板状部材65は、例えば容器22と一体に形成されている。なおこれに代えて、容器22とは別ピースで形成された第1のウィック61を容器22にはめ込んでもよい。
図3に示すように、第2のウィック62は、第1のウィック61に対して液戻り管34側から隣接している。すなわち第2のウィック62は、作動流体23の流れ方向において、第1のウィック61よりも上流側に設けられている。図6に示すように、第2のウィック62は、第1の壁部51と第2の壁部52との間の全域に亘って設けられている。第2のウィック62は、第1のウィック61の第1および第2の部分61a,61bの両方に接している。
第2のウィック62は、液状の作動流体23を貯留するとともに、第1のウィック61における蒸発量に相当する量の作動流体23を第1のウィック61に供給する。第2のウィック62は、例えば多孔質体で形成されている。第2のウィック62は、具体的には、例えば銅と合成樹脂の混合粉を焼いて焼結した焼結金属、または耐熱性を有する合成樹脂などである。
一方、図3および図4に示すように、第1のウィック61よりも蒸気管33側(すなわち下流側)は、ウィックは設けられておらず開放されている。
一方、図3および図4に示すように、第1のウィック61よりも蒸気管33側(すなわち下流側)は、ウィックは設けられておらず開放されている。
図5に示すように、蒸発部31には、例えば複数の熱接続部71が設けられている。熱接続部71は、第1の壁部51から流路21内を延びて第2の壁部52に達するとともに、第1の壁部51を第2の壁部52に熱的に接続している。熱接続部71は、第1の壁部51の中央部51cと第2の壁部52の中央部52cとの間に設けられている。なお中央部51cは、第1の壁部51のなかで両側縁部51a,51bを外れた領域をいう。中央部52cは、第2の壁部52のなかで両側縁部52a,52bを外れた領域をいう。複数設けられた熱接続部71の一部は、発熱体対向領域41内に設けられている。すなわち発熱体対向領域41内の第1の壁部51を第2の壁部52に熱的に接続している。
熱接続部71の一例は、作動流体23の流れ方向に沿うとともに、第1の壁部51と第2の壁部52との間に延びる板状部材72で形成されている。換言すれば、第1の壁部51に形成された複数の板状部材の一部が第2の壁部52にまで達することで熱接続部71が形成されている。板状部材72は、熱伝導性の良好な材料、例えば金属材料で形成されている。
次に、ループヒートパイプ16の作用について説明する。
ポータブルコンピュータ1を使用すると発熱体12が発熱する。この熱の多くは、例えば熱拡散板37を介してまず蒸発部31の第1の壁部51に伝わる。第1の壁部51に伝わった熱の一部は、第1のウィック61の第1の部分61aに伝わる。また、第1の壁部51に伝わった熱の他の一部は、熱接続部71および第2の壁部52を介して、第1のウィック61の第2の部分61bに伝わる。
ポータブルコンピュータ1を使用すると発熱体12が発熱する。この熱の多くは、例えば熱拡散板37を介してまず蒸発部31の第1の壁部51に伝わる。第1の壁部51に伝わった熱の一部は、第1のウィック61の第1の部分61aに伝わる。また、第1の壁部51に伝わった熱の他の一部は、熱接続部71および第2の壁部52を介して、第1のウィック61の第2の部分61bに伝わる。
第1および第2の部分61a,61bには、液状の作動流体23が供給されている。作動流体23は、第1のウィック61が受け取った熱によって加熱されて気化する。このとき、作動流体23は潜熱として熱を吸収する。
蒸発部31から向かって液戻り管34は、第2のウィック62があるため、蒸気管33に比べて圧力損失が高い。そのため気化した作動流体23は、液戻り管34へは流れずに、蒸気管33を通じて凝縮部32へと流れる。凝縮部32は、放熱部材17および冷却ファン18によって冷却されている。凝縮部32に達した作動流体23は、凝縮部32で冷却され熱を放出して液化する。
作動流体23の蒸発により第1のウィック61内に含まれる作動流体23が減少すると、第1および第2のウィック61,62での毛細管力により、蒸発した作動流体23の量に相当する液状の作動流体23が液戻り管34から蒸発部31に供給される。詳しくは、第1および第2のウィック61,62の界面75において毛細管力が生じる。この毛細管力により液状の作動流体23が液戻り管34から蒸発部31に向けて引っ張られ、第2のウィック62から第1のウィック61へと作動流体23が供給される。これにより、凝縮部32で液化した作動流体23が蒸発部31まで還流される。このようにして作動流体23は、図2中の矢印fの向きに蒸発部31と凝縮部32との間で自然循環され、発熱体12の熱を放熱部材17まで輸送する。
このような構成によれば、蒸発部31に生じる毛細管力が大きいため、ループヒートパイプ16の動作がより安定する。すなわちループヒートパイプ16は、ウィックでの毛細管力によって作動流体23を循環させる。そのため毛細管力の大きさがループヒートパイプ16の動作の安定性に大きく影響する。
図7中の太線部分は、蒸発部31内で界面75が生じる部分を示す。なお本明細書でいう「界面」とは、気相にある作動流体と液相にある作動流体との境界面のことであり、作動流体が蒸発する面をいう。第1のウィック61が互いの間に隙間Sを空ける第1および第2の部分61a,61bによって形成されていると、第1のウィック61は、作動流体23の下流方向に臨む面に加えて、隙間Sに対向する面においても界面75を形成することができる。すなわち、第1のウィック61で大きな界面75を形成することができる。このため、作動流体23に作用する毛細管力が大きくなりループヒートパイプの動作が安定する。
有効蒸発部領域42は、蒸発部31のなかで発熱体12から熱を最もよく受け取る領域である。この有効蒸発部領域42に第1のウィック61が設けられていると、第1のウィック61において作動流体23がより気化しやすい。
第2のウィック62が第1の壁部51と第2の壁部52との間の全域に亘って設けられていると、例え第1のウィック61が互いに離間した複数の部分から形成されていても、気化した作動流体23が流路21内を逆流することなく循環させることができる。
第1の壁部51を第2の壁部52に熱的に接続する熱接続部71が設けられていると、第1の壁部51から離れた第1のウィック61の第2の部分61bにも効率的に熱を伝えることができる。これにより第2の部分61bからの作動流体23の気化を促進することができ、ループヒートパイプ16の熱輸送能力が向上する。
第1および第2の部分61a,61bが板状部材65で形成されていると、例えば押し出し加工などにより容器22の成形と同時に第1のウィック61の成形が可能である。このため、ループヒートパイプ16の製造性が高くなる。第2のウィック62が多孔質体で形成されていると、第1および第2の壁部51,52の間の全域に亘って設けられる第2のウィック62を形成しやすい。
熱接続部71が第1の壁部51から流路21内を延びて第2の壁部52に達していると、第1の壁部51の中央部51cを第2の壁部52に熱的に接続することができる。これによりループヒートパイプ16のなかで比較的温度が高くなる第1の壁部51の中央部51cの熱を第2の壁部52に伝えることができる。これは第2の部分61bでの作動流体23の気化を促進する。熱接続部71が発熱体対向領域41内に設けられていると、作動流体23の気化がさらに促進される。
熱接続部71が作動流体23の流れ方向に沿うとともに第1および第2の壁部51,52の間に延びる板状部材72で形成されていると、例え熱接続部71が流路21内を横切っていても作動流体23の流れを阻害しにくい。これによりループヒートパイプ16の動作がより安定しやすい。
次に、図8および図9を参照して、ループヒートパイプ16の変形例について説明する。図8に示すように、第1のウィック61は、有効蒸発部領域42の下流側の端部にまで達していてもよい。さらに言えば第1のウィック61は、有効蒸発部領域42の外部にまで延びていてもよい。また図3および図8では、第2のウィック62は、有効蒸発部領域42の上流側の端部を越えて設けられている。これに代えて、図9に示すように、第2のウィック62は、有効蒸発部領域42の内部にのみ設けられていてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態に係るループヒートパイプ16について、図10を参照して説明する。なお上記第1の実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。ループヒートパイプ16は、例えば第1の実施形態と同様に、電子機器としてのポータブルコンピュータ1に搭載される。
図10に示すように、第2のウィック62は、蒸発部31から液戻り管34の内部および凝縮部32の内部にまで連続して設けられている。上記説明した以外のループヒートパイプ16およびポータブルコンピュータ1の残りの構成は上記第1の実施形態と同じである。
このような構成によれば、第1の実施形態と同様に、第1のウィック61で大きな界面75を形成することができるため、作動流体23に作用する毛細管力が大きくなりループヒートパイプ16の動作が安定する。さらに、本実施形態のように第2のウィック62が蒸発部31から液戻り管34および凝縮部32まで設けられていると、気相の作動流体23が液戻り管34内に入り込むことを抑制することができる。これにより、ループヒートパイプ16の動作がさらに安定する。
このように第2のウィック62を多くの領域に形成すると、凝縮部32と蒸発部31との間の圧力損失が大きくなるため、一般的に作動流体23が流れにくくなる。しかしながら本実施形態の構成によれば、第1のウィック61によって大きな毛細管力を得ることができるので、第2のウィック62による圧力損失が多少大きくても作動流体23を十分に循環させることができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係るループヒートパイプ16について、図11を参照して説明する。なお上記第1の実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。ループヒートパイプ16は、例えば第1の実施形態と同様に、電子機器としてのポータブルコンピュータ1に搭載される。
次に、本発明の第3の実施形態に係るループヒートパイプ16について、図11を参照して説明する。なお上記第1の実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。ループヒートパイプ16は、例えば第1の実施形態と同様に、電子機器としてのポータブルコンピュータ1に搭載される。
図11に示すように、第2のウィック62は、蒸発部31から液戻り管34の途中まで連続して設けられている。上記説明した以外のループヒートパイプ16およびポータブルコンピュータ1の残りの構成は上記第1の実施形態と同じである。
このような構成によれば、第1の実施形態と同様に、第1のウィック61で大きな界面75を形成することができるため、作動流体23に作用する毛細管力が大きくなりループヒートパイプ16の動作が安定する。さらに、本実施形態のように第2のウィック62が蒸発部31から液戻り管34まで設けられていると、気相の作動流体23が液戻り管34内に入り込むことを抑制することができる。なお図11では、第2のウィック62は、液戻り管34の途中まで設けられているが、第2のウィック62は、液戻り管34の全部に設けられていてもよい。
次に、本発明の第4の実施形態に係るループヒートパイプ16について、図12ないし図14を参照して説明する。なお上記第1の実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。ループヒートパイプ16は、例えば第1の実施形態と同様に、電子機器としてのポータブルコンピュータ1に搭載される。
本実施形態に係る第1および第2のウィック61,62は、共に多孔質体で形成されている。本実施形態では、第1および第2のウィック61,62は、種類の同じ多孔質体によって形成されるとともに、互いに一体に成形されている。なお第1および第2のウィック61,62は、互いに種類の異なる多孔質体によって形成されてもよい。上記説明した以外のループヒートパイプ16およびポータブルコンピュータ1の残りの構成は上記第1の実施形態と同じである。
このような構成によれば、上記第1の実施形態と同様に、第1のウィック61で大きな界面75を形成することができるため、作動流体23に作用する毛細管力が大きくなりループヒートパイプ16の動作が安定する。第1および第2のウィック61,62が共に多孔質体であれば、第1および第2のウィック61,62を一度に形成することができる。
次に、本発明の第5の実施形態に係るループヒートパイプ16について、図15を参照して説明する。なお上記第1の実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。ループヒートパイプ16は、例えば第1の実施形態と同様に、電子機器としてのポータブルコンピュータ1に搭載される。
図15に示すように、第1の壁部51の一部には、第2の壁部52に向いて突出する第1の凸部81が設けられている。第1の凸部81の一例は、第2の壁部52に向いて窪ませた絞り部である。第2の壁部52の一部には、第1の壁部51に向いて突出する第2の凸部82が設けられている。第2の凸部82の一例は、第1の壁部51に向いて窪ませた絞り部である。第2の凸部82は、第1の凸部81に対向する部位に設けられている。
第1および第2の凸部81,82は互いに接しており、熱的に接続されている。本実施形態では、この第1および第2の凸部81,82によって、第1の壁部51を第2の壁部52に熱的に接続する熱接続部71が形成されている。熱接続部71は、第1の壁部51の中央部51cと第2の壁部52の中央部52cとの間に設けられている。上記説明した以外のループヒートパイプ16およびポータブルコンピュータ1の残りの構成は上記第1の実施形態と同じである。
このような構成によれば、上記第1の実施形態と同様に、第1のウィック61で大きな界面75を形成することができるため、作動流体23に作用する毛細管力が大きくなりループヒートパイプの動作が安定する。
さらに熱接続部71が設けられていると、第1の壁部51から離れた第1のウィック61の第2の部分61bにも効率的に熱を伝えることができる。これにより第2の部分61bからの作動流体23の気化を促進することができる。熱接続部71が第1および第2の壁部51,52の少なくとも一方の一部を他方に向けて突出させた凸部81,82によって形成されていると、熱接続部71を例えば絞り加工やその他の加工方法により容易に形成することができる。なお凸部は、第1および第2の壁部51,52の両方に必ず設ける必要はなく、例えば一方の壁部に他方の壁部まで達する大きさの凸部を設けてもよい。
なお図16は、本実施形態に係るループヒートパイプ16の変形例の一つを示す。図16に示すように、第1のウィック61は、板状部材65に代えて、第4の実施形態と同様に多孔質体であってもよい。
次に、本発明の第6の実施形態に係るループヒートパイプ16について、図17を参照して説明する。なお上記第1の実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。ループヒートパイプ16は、例えば第1の実施形態と同様に、電子機器としてのポータブルコンピュータ1に搭載される。
本実施形態に係るループヒートパイプ16においては、熱接続部71が設けられていない。容器22は、扁平状に形成されており、第2の壁部52の面積が一対の側壁部53,54の面積の合計よりも大きい。流路21の幅Wを長さA、流路21の高さHを長さBとしたとき、A>2Bの間係が成り立つ。
第1の壁部51が発熱体12から受け取った熱の一部は、一対の側壁部53,54および流路21内の気相および液相の作動流体23を介して第1のウィック61の第2の部分61bに伝わる。これにより第2の部分61bでも作動流体23が加熱されて気化する。上記説明した以外のループヒートパイプ16およびポータブルコンピュータ1の残りの構成は上記第1の実施形態と同じである。
このような構成によれば、上記第1の実施形態と同様に、第1のウィック61で大きな界面75を形成することができるため、作動流体23に作用する毛細管力が大きくなりループヒートパイプの動作が安定する。容器22が扁平状に形成されており、第2の壁部52の面積が一対の側壁部53,54の面積の合計よりも大きいと、第1のウィック61の第2の部分61bを第2の壁部52に設けることで界面75を大きく形成することができる。
なお図18は、本実施形態に係るループヒートパイプ16の変形例の一つを示す。図18に示すように、第1のウィック61は、板状部材65に代えて、第4の実施形態と同様に多孔質体であってもよい。
以上、第1ないし第6の実施形態に係るループヒートパイプ16およびこのループヒートパイプ16が搭載されるポータブルコンピュータ1について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。各実施形態に係る構成要素は、適宜組み合わせて適用することができる。例えば第4ないし第6の実施形態においても、第2および第3の実施形態と同様に、第2のウィック62が蒸発部31から液戻り管34の途中または全部に設けられていてもよく、第2のウィック62が蒸発部31から凝縮部32まで設けられていてもよい。
S…隙間、1…ポータブルコンピュータ、4…筐体、12…発熱体、16…ループヒートパイプ、21…流路、22…容器、23…作動流体、31…蒸発部、32…凝縮部、33…蒸気管、34…液戻り管、41…発熱体対向領域、42…有効蒸発部領域、51…第1の壁部、52…第2の壁部、53,54…側壁部、61…第1のウィック、61a…第1の部分、61b…第2の部分、62…第2のウィック、65…板状部材、71…熱接続部、81,82…凸部。
Claims (10)
- 環状に形成された流路を有する容器と、この容器内に封入された作動流体とを備えたループヒートパイプであって、
発熱体に対向する発熱体対向領域を含むとともに、上記発熱体に熱的に接続され、上記作動流体が気化する蒸発部と、
上記気化した作動流体が液化する凝縮部と、
上記蒸発部と上記凝縮部との間に設けられ、上記気化した作動流体が上記凝縮部に向いて流れる蒸気管と、
上記凝縮部と上記蒸発部との間に設けられ、上記液化した作動流体が上記蒸発部に向いて流れる液戻り管と、
上記蒸発部内において少なくとも上記発熱体対向領域に設けられた第1のウィックと、
上記第1のウィックに対して上記液戻り管側から隣接する第2のウィックと、を備え、
上記容器は、上記発熱体に臨む第1の壁部と、上記第1の壁部との間に上記流路となる空間を空けて上記第1の壁部に対向する第2の壁部とを有し、
上記第1のウィックは、上記第1の壁部に設けられた第1の部分と、上記第1の部分との間に隙間を空けて上記第2の壁部に設けられた第2の部分とを有し、
上記第2のウィックは、上記第1の壁部と上記第2の壁部との間の全域に亘って設けられており、
上記蒸発部は、上記第1の壁部から上記流路内を延びて上記第2の壁部に達するとともに、上記第1の壁部を上記第2の壁部に熱的に接続する熱接続部を有することを特徴とするループヒートパイプ。 - 請求項1に記載のループヒートパイプにおいて、
上記第1のウィックの第1の部分および第2の部分は、それぞれ上記作動流体の流れ方向に沿う複数の板状部材で形成されていることを特徴とするループヒートパイプ。 - 請求項2に記載のループヒートパイプにおいて、
上記第2のウィックは、多孔質体で形成されていることを特徴とするループヒートパイプ。 - 請求項3に記載のループヒートパイプにおいて、
上記熱接続部は、上記作動流体の流れ方向に沿うとともに、上記第1の壁部と上記第2の壁部との間に延びる板状部材で形成されていることを特徴とするループヒートパイプ。 - 請求項1に記載のループヒートパイプにおいて、
上記第1のウィックおよび上記第2のウィックは、共に多孔質体で形成されていることを特徴とするループヒートパイプ。 - 環状に形成された流路を有する容器と、この容器内に封入された作動流体とを備えたループヒートパイプであって、
発熱体に対向する発熱体対向領域を含むとともに、上記発熱体に熱的に接続され、上記作動流体が気化する蒸発部と、
上記気化した作動流体が液化する凝縮部と、
上記蒸発部と上記凝縮部との間に設けられ、上記気化した作動流体が上記凝縮部に向いて流れる蒸気管と、
上記凝縮部と上記蒸発部との間に設けられ、上記液化した作動流体が上記蒸発部に向いて流れる液戻り管と、
上記蒸発部内において少なくとも上記発熱体対向領域に設けられた第1のウィックと、
上記第1のウィックに対して上記液戻り管側から隣接する第2のウィックと、を備え、
上記容器は、上記発熱体に臨む第1の壁部と、上記第1の壁部との間に上記流路となる空間を空けて上記第1の壁部に対向する第2の壁部とを有し、
上記第1のウィックは、上記第1の壁部に設けられた第1の部分と、上記第1の部分との間に隙間を空けて上記第2の壁部に設けられた第2の部分とを有し、
上記第2のウィックは、上記第1の壁部と上記第2の壁部との間の全域に亘って設けられていることを特徴とするループヒートパイプ。 - 請求項6に記載のループヒートパイプにおいて、
上記第1の壁部および上記第2の壁部は、それぞれ上記作動流体の流れ方向に沿って延びる両側縁部を有し、上記容器は、上記第1の壁部の両側縁部に分かれて設けられるとともに、上記第1の壁部の両側縁部を上記第2の壁部の両側縁部に繋ぐ一対の側壁部を有しており、
上記容器は、上記第2の壁部の面積が一対の上記側壁部の面積の合計よりも大きい扁平状に形成されていることを特徴とするループヒートパイプ。 - 請求項6に記載のループヒートパイプにおいて、
上記蒸発部は、上記第1の壁部を上記第2の壁部に熱的に接続する熱接続部を有することを特徴とするループヒートパイプ。 - 請求項8に記載のループヒートパイプにおいて、
上記熱接続部は、上記第1の壁部および上記第2の壁部の少なくとも一方の一部を他方に向けて突出させた凸部によって形成されていることを特徴とするループヒートパイプ。 - 筐体と、
上記筐体内に実装された発熱体と、
上記筐体内に収容されるとともに、環状に形成された流路を有する容器と、この容器内に封入された作動流体とを備えたループヒートパイプと、を具備し、
上記ループヒートパイプは、
発熱体に対向する発熱体対向領域を含むとともに、上記発熱体に熱的に接続され、上記作動流体が気化する蒸発部と、
上記気化した作動流体が液化する凝縮部と、
上記蒸発部と上記凝縮部との間に設けられ、上記気化した作動流体が上記凝縮部に向いて流れる蒸気管と、
上記凝縮部と上記蒸発部との間に設けられ、上記液化した作動流体が上記蒸発部に向いて流れる液戻り管と、
上記蒸発部内において少なくとも上記発熱体対向領域に設けられた第1のウィックと、
上記第1のウィックに対して上記液戻り管側から隣接する第2のウィックと、を備え、
上記容器は、上記発熱体に臨む第1の壁部と、上記第1の壁部との間に上記流路となる空間を空けて上記第1の壁部に対向する第2の壁部とを有し、
上記第1のウィックは、上記第1の壁部に設けられた第1の部分と、上記第1の部分との間に隙間を空けて上記第2の壁部に設けられた第2の部分とを有し、
上記第2のウィックは、上記第1の壁部と上記第2の壁部との間の全域に亘って設けられていることを特徴とする電子機器。
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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