JP2017129300A - ヒートパイプ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、コンテナが曲げられた状態でも良好な熱輸送特性を有し、設置姿勢の自由度に優れたヒートパイプを提供することを目的とする。【解決手段】熱輸送方向が長手方向である第1のコンテナと、前記第1のコンテナの内部に封入された作動流体と、前記第1のコンテナの内面に部分的に固定された弾性部材からなるウィック構造体とを有し、前記ウィック構造体が、前記第1のコンテナの長手方向を中心軸として、該第1のコンテナの長手方向に沿ってスパイラル状に配置され、前記第1のコンテナの内面に部分的に固定されているヒートパイプ。【選択図】図1

Description

本発明は、コンテナが曲げられた状態で設置されても、良好な熱輸送特性を有するヒートパイプに関するものである。
電気・電子機器に搭載されている半導体素子等の電子部品は、高機能化に伴う高密度搭載等により、発熱量が増大し、近年、その冷却がより重要となっている。電子部品の冷却方法として、ヒートパイプが使用されることがある。
上記高密度搭載等により、ヒートパイプの配置姿勢の自由度が要求されることがある。そこで、蒸発部および凝縮部に連接している棒状ウィック構造体と、蒸発部の内壁上だけに配置された多孔質ウィック構造体と、一方の端部が多孔質ウィック構造体に結合し、もう一方の端部は前記コンテナに沿って縦方向に凝縮部まで延伸しているファイバーウィック構造体と、を含む異なるウィックを組み合わせたヒートパイプによって、トップヒートに対応することが提案されている(実用新案登録第3164517号公報)。
一方で、上記高密度搭載等により、実装時にコンテナを曲げてヒートパイプを設置することが要求されることがある。上記から、コンテナが曲げられた状態であっても、良好な熱輸送特性を有するヒートパイプが要求されることがある。
しかし、上記異なるウィックを組み合わせたヒートパイプでは、コンテナを曲げると、複合型ウィックが蒸気流路を遮り易くなるので、熱輸送特性が低下してしまう場合があるという問題や、ファイバーウィック構造体がコンテナの内面に当接してファイバーウィック構造体が破損してしまう場合があるという問題があった。
実用新案登録第3164517号公報
上記事情に鑑み、本発明は、コンテナが曲げられた状態でも良好な熱輸送特性を有し、設置姿勢の自由度に優れたヒートパイプを提供することを目的とする。
本発明の態様は、熱輸送方向が長手方向である第1のコンテナと、前記第1のコンテナの内部に封入された作動流体と、前記第1のコンテナの内面に部分的に固定された弾性部材からなるウィック構造体とを有し、前記ウィック構造体が、前記第1のコンテナの長手方向を中心軸として、該第1のコンテナの長手方向に沿ってスパイラル状に配置され、前記第1のコンテナの内面に部分的に固定されているヒートパイプである。
上記態様では、スパイラル状に配置されているウィック構造体の内面側は、気相の作動流体の流路、すなわち、蒸気流路であり、スパイラル状に配置されているウィック構造体の外面側は、第1のコンテナの内面と対向している。
本発明の態様は、前記ウィック構造体が、前記第1のコンテナの内面にウィック構造体固定部材によって固定され、該ウィック構造体固定部材が、前記第1のコンテナの長手方向の両端部に配置されるヒートパイプである。
本発明の態様は、前記ウィック構造体を有する前記第1のコンテナの長手方向に沿って、さらに1つまたは2つ以上の第2のコンテナが配置され、前記第2のコンテナの一方の端部が、前記第1のコンテナの一方の端部と連通され、前記第2のコンテナの他方の端部が、前記第1のコンテナの他方の端部と連通されているヒートパイプである。
上記態様では、第2のコンテナは、その長手方向が第1のコンテナの長手方向に対して、平行方向または略平行方向となるように配置されている。
本発明の態様は、前記第2のコンテナの一方の端部と前記第1のコンテナの一方の端部が、直線上に配置され、前記第2のコンテナの他方の端部と前記第1のコンテナの他方の端部が、直線上に配置されているヒートパイプである。
本発明の態様は、前記第2のコンテナが、2つ以上配置され、撚り合わされているヒートパイプである。
本発明の態様は、上記ヒートパイプにおいて、前記ウィック構造体固定部材に代えて、前記第1のコンテナが扁平加工されているヒートパイプである。
本発明の態様は、閉ループ状のコンテナと、前記閉ループ状のコンテナの内部に封入された作動流体と、前記閉ループ状のコンテナの内部に設けられた弾性部材からなるウィック構造体と、前記ウィック構造体を前記閉ループ状のコンテナの内面の少なくとも2箇所で部分的に固定するウィック構造体固定部材と、を有し、前記ウィック構造体が、前記閉ループ状のコンテナの長手方向を中心軸として、前記閉ループ状のコンテナの閉ループに沿ってスパイラル状に配置されているヒートパイプである。
上記態様では、スパイラル状に配置されているウィック構造体の内面側は、気相の作動流体の流路、すなわち、蒸気流路であり、スパイラル状に配置されているウィック構造体の外面側は、閉ループ状のコンテナの内面と対向している。
本発明の態様は、前記ウィック構造体固定部材にて、少なくとも2箇所で前記閉ループ状のコンテナの内面に固定された前記ウィック構造体の部位のうち、少なくとも1箇所が蒸発部として機能し、少なくとも他の1箇所が凝縮部として機能するヒートパイプである。
本発明の態様は、上記ヒートパイプにおいて、前記ウィック構造体固定部材に代えて、前記閉ループ状のコンテナが扁平加工されているヒートパイプである。
本発明の態様によれば、ウィック構造体が、コンテナの長手方向を中心軸として、コンテナの長手方向に沿ってスパイラル状に配置され、部分的にコンテナの内面に固定されていることにより、コンテナの曲げに追従してウィック構造体も蒸気流路が確保されながら円滑に曲がるので、コンテナが曲げられた状態でも、良好な熱輸送特性を得ることができる。また、コンテナの曲げに応じてコンテナの長手方向に沿ってスパイラル状に配置されたウィック構造体も円滑に曲がるので、コンテナが曲げられても、ウィック構造体の破損を防止できる。さらに、ウィック構造体がコンテナの曲げ部に対して機械的強度を付与するので、コンテナが曲げられても、コンテナの曲げ部の座屈を防止でき、結果、コンテナの曲げ部における蒸気流路の閉塞を防止できる。
さらに、本発明の態様によれば、ウィック構造体固定部材によって、ウィック構造体がコンテナの内面に部分的に固定されてウィック構造体とコンテナが良好に熱的に接続されるので、良好な熱輸送特性が得られる。また、ウィック構造体が固定された部分について、発熱体と熱的に接続された部位を蒸発部として機能させ、熱交換手段と熱的に接続された部位を凝縮部として機能させることで、良好な熱輸送特性を損なうことなく、設置姿勢の自由度が向上する。
本発明の態様によれば、第1のコンテナの両端部に配置されたウィック構造体固定部材にてコンテナの内面に固定されたウィック構造体の部位を、蒸発部と凝縮部にすることにより、より優れた熱輸送特性が得られる。
本発明の態様によれば、熱輸送方向が長手方向である第1のコンテナの長手方向に沿って、別途、第2のコンテナが配置され、第2のコンテナの一方の端部が第1のコンテナの一方の端部と連通し、第2のコンテナの他方の端部が第1のコンテナの他方の端部と連通していることにより、第2のコンテナによってさらなる蒸気流路が得られるので、より優れた熱輸送特性が得られる。
本発明の態様によれば、第2のコンテナが撚り合わされていることにより、さらなる蒸気流路を得つつ、ヒートパイプの形状をフレキシブルに変更することができる。
(a)図は本発明の第1実施形態例に係るヒートパイプの側面断面図、(b)図は(a)図のa−a断面図、(c)図は(a)図のb−b断面図である。 本発明の第2実施形態例に係るヒートパイプの側面断面図である。 本発明の第3実施形態例に係るヒートパイプを説明する分解図である。 本発明の第4実施形態例に係るヒートパイプの側面断面図である。 本発明の第5実施形態例に係るヒートパイプの側面断面図である。 本発明の第6実施形態例に係るヒートパイプの側面断面図である。 (a)図、(b)図は本発明の他の実施形態例に係るヒートパイプの正面断面図である。
以下に、本発明の第1実施形態例に係るヒートパイプについて、図面を用いながら説明する。
図1(a)に示すように、第1実施形態例に係るヒートパイプ1は、径方向の断面形状が円形状である管材からなる第1のコンテナ10と、第1のコンテナ10の内部に封入された作動流体(図示せず)と、第1のコンテナ10の内面に設けられたウィック構造体11と、を備えている。ウィック構造体11は、ウィック構造体固定部材12によって、第1のコンテナ10の内面に固定されている。
ウィック構造体11は、長尺の柵状形態であり、第1のコンテナ10の内面に沿って中空螺旋状に巻回されている。すなわち、第1のコンテナ10の長手方向の軸を中心軸として、第1のコンテナ10の長手方向に沿ってスパイラル状に配置されている。図1(a)では、ウィック構造体11は、第1のコンテナ10の長手方向に隙間なく設けられている。
ウィック構造体11は、毛細管圧力によって液相の作動流体を第1のコンテナ10の長手方向へ輸送できる弾性部材であれば、特に限定されず、例えば、多数の金属細線を編んだ編組体等を挙げることができる。
ヒートパイプ1では、ウィック構造体11は、複数箇所(図では、2箇所)にて、ウィック構造体固定部材12によって、第1のコンテナ10の内面に、部分的に固定されている。ウィック構造体固定部材12は、ウィック構造体11の内面側に設けられており、ウィック構造体11をウィック構造体11の内面側から第1のコンテナ10の内面へ押しつけて固定している。つまり、ウィック構造体固定部材12は、外側方向に付勢された弾性部品である。従って、ウィック構造体固定部材12の配設された第1のコンテナ10の部位は、ウィック構造体11と第1のコンテナ10が、特に良好に熱的に接続されている。
図1(b)に示すように、ウィック構造体固定部材12は、第1のコンテナ10の径方向の形状及びウィック構造体11の径方向の形状に対応した径方向の形状を有し、第1のコンテナ10の長手方向に沿って所定の長さで延在している。つまり、ウィック構造体固定部材12は、正面視略円筒形となっている。第1のコンテナ10の内面におけるウィック構造体固定部材12の位置は、特に限定されないが、ヒートパイプ1では、第1のコンテナ10の両端部にウィック構造体固定部材12が配設され、第1のコンテナ10の中央部にはウィック構造体固定部材12は配設されていない。
また、図1(b)に示すように、第1のコンテナ10の内面のうち、ウィック構造体固定部材12の配設されている部位は、ウィック構造体固定部材12の内面側が、気相の作動流体が流通する蒸気流路13である。また、図1(c)に示すように、ウィック構造体固定部材12の配設されていない部位は、ウィック構造体11の内面側が、気相の作動流体が流通する蒸気流路13である。
ヒートパイプ1では、弾性部材であるウィック構造体11が第1のコンテナ10の長手方向に沿って第1のコンテナ10の内面にスパイラル状に配置されているので、第1のコンテナ10の曲げに追従してウィック構造体11も曲げられつつ、ウィック構造体11の内側に形成された蒸気流路13も確保される。従って、第1のコンテナ10が曲げられても、蒸気流路13の閉塞が防止されて、良好な熱輸送特性を得ることができる。また、第1のコンテナ10の曲げに対応してウィック構造体11も円滑に曲がるので、第1のコンテナ10の曲げによるウィック構造体11の破損を防止できる。
ヒートパイプ1では、蒸発部14、凝縮部15の部位は、特に限定されないが、例えば、ウィック構造体固定部材12の配設された第1のコンテナ10の2箇所の部位は、特に、第1のコンテナ10とウィック構造体11との熱的接続性に優れるので、上記2箇所の部位を、それぞれ、蒸発部14、凝縮部15として機能させることにより、より優れた熱輸送特性を得ることができる。ヒートパイプ1では、ウィック構造体固定部材12の配設された第1のコンテナ10の両端部のうち、一方の端部を発熱体(図示せず)と熱的に接続して蒸発部14として機能させ、他方の端部を放熱フィンやヒートシンク等の熱交換手段(図示せず)と熱的に接続して凝縮部15として機能させることにより、より優れた熱輸送特性が得られる。
また、ヒートパイプ1では、第1のコンテナ10の内面におけるウィック構造体固定部材12の位置を変えることで、より優れた熱輸送特性を得つつ、蒸発部14、凝縮部15として機能させる位置も変更できるので、ヒートパイプ1の配置姿勢の自由度が向上する。
第1のコンテナ10の材料としては、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ニッケル合金、ステンレス等を挙げることができる。第1のコンテナ10の寸法は、特に限定されないが、例えば、外径1〜50mm、厚さ0.1〜1mm、長さ50〜500mm程度のパイプ形状とすることができる。また、第1のコンテナ10に封入する作動流体としては、第1のコンテナ10の材料との適合性に応じて、適宜選択可能であり、例えば、水、代替フロン、パーフルオロカーボン、シクロペンタン等を挙げることができる。
次に、本発明の第2実施形態例に係るヒートパイプについて、図面を用いながら説明する。なお、第1実施形態例に係るヒートパイプと同じ構成要素については、同じ符号を用いて説明する。
図2に示すように、第2実施形態例に係るヒートパイプ2では、ヒートパイプ1と同様に、ウィック構造体11は第1のコンテナ10の長手方向を中心軸として、第1のコンテナ10の長手方向に沿ってスパイラル状に配置されているが、第1のコンテナ10の両端部からウィック構造体11の突出したウィック構造体伸延部17が形成されている。ウィック構造体伸延部17は、第1のコンテナ10の内面と対向しておらず、それぞれ、一方のハウジング16−1内、他方の16−2内に収納されている。従って、ヒートパイプ2では、一方の端部に一方のハウジング16−1、他方の端部に他方のハウジング16−2を備えている。
一方のハウジング16−1内及び他方のハウジング16−2内は、いずれも、第1のコンテナ10の内部と同様に、脱気されており、第1のコンテナ10の内部空間と連通している。また、一方のハウジング16−1と第1のコンテナ10の接続部、他方のハウジング16−2と第1のコンテナ10の接続部は、いずれも、気密状態となっている。また、ヒートパイプ2では、ウィック構造体固定部材12は、第1のコンテナ10の両端部に配置されている。
ヒートパイプ2では、例えば、一方のハウジング16−1と第1のコンテナ10の一方の端部を蒸発部14として機能させ、他方のハウジング16−2と第1のコンテナ10の他方の端部を凝縮部15として機能させることができる。
ヒートパイプ2でも、ヒートパイプ1と同様に、第1のコンテナ10が、例えば、中央部で曲げられても、蒸気流路の閉塞が防止されて、良好な熱輸送特性を得ることができる。
次に、本発明の第3実施形態例に係るヒートパイプについて、図面を用いながら説明する。なお、第1、第2実施形態例に係るヒートパイプと同じ構成要素については、同じ符号を用いて説明する。
図3に示すように、第3実施形態例に係るヒートパイプ3では、ウィック構造体伸延部17が形成されているウィック構造体11が設けられた第1のコンテナ10の長手方向に沿って、さらに、第1のコンテナ10とは別体である第2のコンテナ20が配置されている。すなわち、第2のコンテナ20は、その長手方向が、第1のコンテナ10の長手方向に対して平行または略平行に配置されている。第2のコンテナ20は、径方向の断面形状が円形状である管材である。
ヒートパイプ3では、第2のコンテナ20の内面にも、第2のコンテナ20の長手方向を中心軸として、第2のコンテナ20の長手方向に沿ってスパイラル状に、弾性部材であるウィック構造体21が配置されている。また、第2のコンテナ20の両端部からウィック構造体21の突出したウィック構造体伸延部27が形成されている。ウィック構造体伸延部27は第2のコンテナ20の内面と対向しておらず、それぞれ、一方のハウジング16−1内、他方のハウジング16−2内に収納されている。
第2のコンテナ20の設置数は、特に限定されないが、図3では、第1のコンテナ10を中央にして、その両側に、それぞれ、1つずつ、計2つの第2のコンテナ20が配置されている。第2のコンテナ20の一方の端部が、一方のハウジング16−1内部と連通され、第2のコンテナ20の他方の端部が、他方のハウジング16−2内部と連通されている。また、一方のハウジング16−1と第2のコンテナ20の接続部、他方のハウジング16−2と第2のコンテナ20の接続部は、いずれも、気密状態となっている。従って、ヒートパイプ3では、一方のハウジング16−1の内部空間を介して、第1のコンテナ10の内部空間と第2のコンテナ20の内部空間が相互に連通し、他方のハウジング16−2の内部空間を介して、第1のコンテナ10の内部空間と第2のコンテナ20の内部空間が相互に連通した状態となっている。
第2のコンテナ20の材料としては、例えば、第1のコンテナ10と同じ材料である、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ニッケル合金、ステンレス等を挙げることができる。第2のコンテナ20の寸法は、特に限定されないが、例えば、第1のコンテナ10と同じく、外径1〜50mm、厚さ0.1〜1mm、長さ50〜500mm程度のパイプ形状とすることができる。
ヒートパイプ3では、第2のコンテナ20の一方の端面と第1のコンテナ10の一方の端面が、直線上に配置され、第2のコンテナ20の他方の端面と第1のコンテナ10の他方の端面も、直線上に配置されている。また、第2のコンテナ20から突出したウィック構造体伸延部27の端面と第1のコンテナ10から突出したウィック構造体伸延部17の端面が、直線上に配置されている。
なお、図3では図示しないウィック構造体固定部材の位置は、特に限定されないが、ヒートパイプ3では、第1のコンテナ10の両端部、第2のコンテナ20の両端部に、それぞれ、配置されている。
ヒートパイプ3では、例えば、一方のハウジング16−1と第1のコンテナ10の一方の端部と第2のコンテナ20の一方の端部とを蒸発部14として機能させ、他方のハウジング16−2と第1のコンテナ10の他方の端部と第2のコンテナ20の他方の端部とを凝縮部15として機能させることができる。
ヒートパイプ3でも、ヒートパイプ1、2と同様に、第1のコンテナ10、第2のコンテナ20が、例えば、中央部で曲げられても、蒸気流路の閉塞が防止されて、良好な熱輸送特性を得ることができる。また、ヒートパイプ3では、第1のコンテナ10に加えて、第2のコンテナ20にもウィック構造体21が設けられている、すなわち、ウィック構造体が設けられたコンテナを複数備えるので、熱輸送量がさらに向上する。
次に、本発明の第4実施形態例に係るヒートパイプについて、図面を用いながら説明する。なお、第1〜第3実施形態例に係るヒートパイプと同じ構成要素については、同じ符号を用いて説明する。
図4に示すように、第4実施形態例に係るヒートパイプ4では、第3実施形態例に係るヒートパイプ3の第2のコンテナ20にもウィック構造体21が設けられている態様に代えて、第2のコンテナ20にはウィック構造体21が設けられていない。ヒートパイプ4では、第2のコンテナ20は、蒸発部14にて液相から気相へ相変化した作動流体40の蒸気流路として作用する。
ヒートパイプ4では、第1のコンテナ10の蒸気流路とは別に、第2のコンテナ20によって、さらなる蒸気流路が設けられているので、熱輸送特性をさらに向上させることができる。
次に、本発明の第5実施形態例に係るヒートパイプについて、図面を用いながら説明する。なお、第1〜第4実施形態例に係るヒートパイプと同じ構成要素については、同じ符号を用いて説明する。
図5に示すように、第5実施形態例に係るヒートパイプ5では、第4実施形態例に係るヒートパイプ4の第2のコンテナ20の長手方向が、第1のコンテナ10の長手方向に対して平行または略平行に配置されているのに代えて、第2のコンテナ20’が、中央に配置された第1のコンテナ10を中心にして撚り合わされた態様となっている。ヒートパイプ5では、第2のコンテナ20’は、第1のコンテナ10を中心軸として、第1のコンテナ10の長手方向に沿って螺旋状に巻回されている。また、ヒートパイプ5では、第4実施形態例に係るヒートパイプ4と同様に、第2のコンテナ20’にウィック構造体は設けられていないので、第2のコンテナ20’は、気相の作動流体の蒸気流路として作用する。
ヒートパイプ5では、2つの第2のコンテナ20’が撚り合わされた態様となっていることにより、さらなる蒸気流路を得つつ、ヒートパイプ5の形状をよりフレキシブルに変更することができる。
次に、本発明の第6実施形態例に係るヒートパイプについて、図面を用いながら説明する。なお、第1〜第5実施形態例に係るヒートパイプと同じ構成要素については、同じ符号を用いて説明する。
図6に示すように、第6実施形態例に係るヒートパイプ6では、径方向の断面形状が円形状である管材のコンテナに代えて、径方向の断面形状が円形状である閉ループ状のコンテナ60が用いられている。閉ループ状のコンテナ60の内部には作動流体が封入され、閉ループ状のコンテナ60の内面に、弾性部材であるウィック構造体61が設けられている。ウィック構造体61は、閉ループ状のコンテナ60の長手方向の軸を中心軸として、閉ループ状のコンテナ60の長手方向に沿ってスパイラル状に配置されている。ヒートパイプ6では、閉ループ状のコンテナ60は、略四角形状にループが形成され、四辺のうちの三辺に、それぞれ、ウィック構造体61が配置されている。
各ウィック構造体61は、図6では図示しないウィック構造体固定部材によって、少なくとも2箇所で閉ループ状のコンテナ60の内面に固定されている。ヒートパイプ6では、蒸発部、凝縮部の部位は、特に限定されないが、例えば、ウィック構造体固定部材の配設された閉ループ状のコンテナ60の部位は、特に、閉ループ状のコンテナ60とウィック構造体61との熱的接続性に優れる。よって、上記部位を、蒸発部、凝縮部として機能させることにより、より優れた熱輸送特性を得ることができる。
なお、ヒートパイプ6では、四辺のうちの一辺には、ウィック構造体61が配置されていないので、ウィック構造体61が配置されていない上記部位は、液相の作動流体は還流せずに気相の作動流体が流れる部位として機能する。
ヒートパイプ6では、コンテナがループ形状なので、複数の蒸発部と複数の凝縮部を設けることができる。また、閉ループ状のコンテナ60に曲げが負荷されても、蒸気流路の閉塞が防止されて、良好な熱輸送特性を得ることができる。また、閉ループ状のコンテナ60に負荷される曲げに対応してウィック構造体61も円滑に曲がるので、閉ループ状のコンテナ60に曲げが負荷されても、ウィック構造体61の破損を防止できる。
次に、本発明のヒートパイプの使用方法例について、説明する。本発明のヒートパイプは、曲げられた状態で設置されても良好な熱輸送特性を有し、また設置姿勢の自由度が高いので、例えば、狭い領域に配置された発熱体の冷却用として使用することができる。つまり、本発明のヒートパイプは、狭い領域に配置された発熱体に対して、ヒートパイプに所定の曲げを加えることで、ヒートパイプの所望の部位を発熱体と熱的に接続でき、発熱体と熱的に接続されていないヒートパイプの所望の部位を熱交換手段と熱的に接続できる。本発明のヒートパイプは、上記設置方法により、狭い領域に配置された発熱体から熱交換手段へ良好に熱輸送をするので、該発熱体に対して良好な冷却信頼性を発揮する。また、本発明のヒートパイプは、ヒートシンクに使用することもでき、該ヒートシンクは、狭い領域に配置された発熱体に対しても良好な冷却信頼性を発揮する。
次に、本発明の他の実施形態例について説明する。上記各実施形態例では、ウィック構造体をコンテナの内面に固定するためにウィック構造体固定部材が設けられていたが、これに代えて、図7(a)に示すように、コンテナ70の一部を径方向に扁平加工して、コンテナ70に扁平加工された部位72を形成し、扁平加工された部位72の内面にてウィック構造体71を挟持することで、ウィック構造体71をコンテナ70の内面に固定してもよい。上記態様では、コンテナ70の扁平加工によって、ウィック構造体71の対向する内面が圧接された状態となっている。
この場合、扁平加工された部位72においては、コンテナ70の長手方向に沿ってウィック構造体71の両側に、蒸気流路13が形成される。
また、図7(b)に示すように、扁平加工された部位72にて挟持されたウィック構造体71の対向する内面の間に、さらに弾性体73(例えば、バネ材)を挿入して、ウィック構造体71をウィック構造体71の内面側からコンテナ70の内面へ押しつけてもよい。上記態様では、ウィック構造体71の対向する内面は、相互に接触しておらず、弾性体73が介装された状態となっている。
この場合、扁平加工された部位72においては、コンテナ70の長手方向に沿ってウィック構造体71の両側に、蒸気流路13が形成される。
また、第5実施形態例に係るヒートパイプでは、第1のコンテナを中心にして2つの第2のコンテナが撚り合わされていたが、これに代えて、第2のコンテナは第1のコンテナとも撚り合わされてもよい。
本発明のヒートパイプは、コンテナが曲げられた状態でも良好な熱輸送特性を有し、設置姿勢の自由度に優れるので、例えば、狭い領域に搭載された発熱体を冷却する分野で利用価値が高い。
1、2、3、4、5、6 ヒートパイプ
10 第1のコンテナ
11、21、61 ウィック構造体
12 ウィック構造体固定部材
14 蒸発部
15 凝縮部
20、20’ 第2のコンテナ
60 閉ループ状のコンテナ
72 扁平加工された部位

Claims (9)

  1. 熱輸送方向が長手方向である第1のコンテナと、前記第1のコンテナの内部に封入された作動流体と、前記第1のコンテナの内面に部分的に固定された弾性部材からなるウィック構造体とを有し、
    前記ウィック構造体が、前記第1のコンテナの長手方向を中心軸として、該第1のコンテナの長手方向に沿ってスパイラル状に配置され、前記第1のコンテナの内面に部分的に固定されているヒートパイプ。
  2. 前記ウィック構造体が、前記第1のコンテナの内面にウィック構造体固定部材によって固定され、該ウィック構造体固定部材が、前記第1のコンテナの長手方向の両端部に配置される請求項1に記載のヒートパイプ。
  3. 前記ウィック構造体を有する前記第1のコンテナの長手方向に沿って、さらに1つまたは2つ以上の第2のコンテナが配置され、前記第2のコンテナの一方の端部が、前記第1のコンテナの一方の端部と連通され、前記第2のコンテナの他方の端部が、前記第1のコンテナの他方の端部と連通されている請求項2に記載のヒートパイプ。
  4. 前記第2のコンテナの一方の端部と前記第1のコンテナの一方の端部が、直線上に配置され、前記第2のコンテナの他方の端部と前記第1のコンテナの他方の端部が、直線上に配置されている請求項3に記載のヒートパイプ。
  5. 前記第2のコンテナが、2つ以上配置され、撚り合わされている請求項3または4に記載のヒートパイプ。
  6. 請求項2乃至5のいずれか1項に記載のヒートパイプにおいて、前記ウィック構造体固定部材に代えて、前記第1のコンテナが扁平加工されているヒートパイプ。
  7. 閉ループ状のコンテナと、前記閉ループ状のコンテナの内部に封入された作動流体と、前記閉ループ状のコンテナの内部に設けられた弾性部材からなるウィック構造体と、前記ウィック構造体を前記閉ループ状のコンテナの内面の少なくとも2箇所で部分的に固定するウィック構造体固定部材と、を有し、
    前記ウィック構造体が、前記閉ループ状のコンテナの長手方向を中心軸として、前記閉ループ状のコンテナの閉ループに沿ってスパイラル状に配置されているヒートパイプ。
  8. 前記ウィック構造体固定部材にて、少なくとも2箇所で前記閉ループ状のコンテナの内面に固定された前記ウィック構造体の部位のうち、少なくとも1箇所が蒸発部として機能し、少なくとも他の1箇所が凝縮部として機能する請求項7に記載のヒートパイプ。
  9. 請求項7または8に記載のヒートパイプにおいて、前記ウィック構造体固定部材に代えて、前記閉ループ状のコンテナが扁平加工されているヒートパイプ。
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