JP2016141509A - 給紙装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの駆動軸を同一方向に回転させて、分離機能と非分離機能とを実現できる給紙装置を提供する。
【解決手段】第一伝達機構202と第二伝達機構203はリタードローラ42に駆動力を伝達可能である。可動機構171は、ギア172が第一伝達機構202に連結する第一位置と、ギア173が第二伝達機構203に連結する第二位置との間で移動する。リタードローラ42は、可動機構171が第一位置にあり、第一モータM1の第一駆動軸121が第一回転方向に回転する場合に、反給紙方向に回転し、可動機構171が第二位置にあり、第一駆動軸121が第一回転方向に回転する場合に、給紙方向に回転する。ストッパ移動機構230は、第一駆動軸121が第一回転方向に回転する場合に、ストッパを開放位置に位置させ、第一駆動軸121が第二回転方向に回転する場合に、ストッパを閉鎖位置に位置させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、給紙装置に関する。
従来、給紙装置には、複数の紙媒体から1枚の紙媒体を分離して搬送する分離機能と、分離機能を作動させずに紙媒体を搬送する非分離機能とを有するものがある。例えば、特許文献1に記載の給紙装置においては、電動モータが一方向に回転されると、分離ローラが反給紙方向に回転され、分離機能が作動する。また、電動モータが他方向に回転されると、分離ローラが給紙方向に回転され、非分離機能が作動する。
特開2005−231895号公報
従来の給紙装置においては、1つの電動モータの一方向及び他方向への回転の切替によって、分離機能の作動と非分離機能の作動とが切り替えられる。このため、給紙装置は、電動モータの駆動軸を同一方向に回転させ、分離機能の作動と非分離機能の作動との両機能を実現可能に構成できなかった。
本発明の目的は、モータの駆動軸を同一方向に回転させて、分離機能と非分離機能とを実現できる給紙装置を提供することである。
本発明に係る給紙装置は、第一回転方向と前記第一回転方向とは反対方向である第二回転方向とに第一駆動軸を回転可能な第一モータと、給紙方向、及び前記給紙方向の反対方向である反給紙方向に回転可能なリタードローラと、前記リタードローラに対向して配置された給紙ローラと、前記リタードローラに連結され、前記リタードローラに駆動力を伝達可能であり、トルクリミッタを有する第一伝達機構と、前記リタードローラに連結され、前記リタードローラに駆動力を伝達可能であり、第一ワンウェイクラッチを有する第二伝達機構と、前記第一駆動軸の回転によって回転する第一ギアと第二ギアとを有し、前記第一ギアが前記第一伝達機構に連結する第一位置と、前記第二ギアが前記第二伝達機構に連結する第二位置との間で移動可能な可動機構と、前記可動機構を前記第一位置と前記第二位置との間で移動させる移動部と、前記リタードローラよりも前記反給紙方向側の搬送路を閉鎖する閉鎖位置と、前記搬送路を開放する開放位置との間で移動可能なストッパと、前記ストッパを前記開放位置と前記閉鎖位置との間で移動可能に構成された移動機構とを備え、前記第一伝達機構は、前記可動機構が前記第一位置にあり、前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転する場合に、前記第一モータの駆動力によって前記リタードローラが前記反給紙方向に回転されるように構成され、前記第二伝達機構は、前記可動機構が前記第二位置にあり、前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転する場合に、前記第一モータの駆動力によって前記リタードローラが前記給紙方向に回転されるように構成され、前記移動機構は、前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転する場合に、前記ストッパを前記開放位置に位置させ、前記第一駆動軸が前記第二回転方向に回転する場合に、前記ストッパを前記閉鎖位置に位置させるように構成されている。
この場合、可動機構が第一位置にあり、第一モータの第一駆動軸が第一回転方向に回転する場合に、第一モータの駆動力によってリタードローラが反給紙方向に回転され、分離機能が作動する。また、可動機構が第二位置にあり、第一駆動軸が第一回転方向に回転する場合に、第一モータの駆動力によってリタードローラが給紙方向に回転され、非分離機能が作動する。すなわち、第一駆動軸が同じ第一回転方向に回転した状態において、分離機能と非分離機能とを実現することができる。
前記給紙装置は、第二駆動軸を有し、前記第二駆動軸が回転した場合に前記給紙方向に前記給紙ローラを回転させ第二モータを備え、前記移動機構は、前記第一駆動軸が前記第二回転方向に回転する場合に、前記第一モータの駆動力によって前記ストッパを前記閉鎖位置に位置させるように構成されてもよい。
前記給紙装置において、前記第二モータは、前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転する場合に、前記第二駆動軸を駆動して前記給紙ローラを前記給紙方向に回転させてもよい。
前記給紙装置において、前記第二モータは、前記可動機構が前記第一位置に位置し、前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転する場合に、前記第二駆動軸を駆動して前記給紙ローラを前記給紙方向に回転させ、前記可動機構が前記第二位置に位置し、前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転する場合に停止してもよい。
前記給紙装置において、前記移動機構は、前記ストッパを前記開放位置に向けて付勢する付勢部材と、第二ワンウェイクラッチとを有し、前記移動機構は、前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転する場合に、前記第二ワンウェイクラッチが空転することにより、前記付勢部材の付勢力によって前記ストッパを前記開放位置に位置させ、前記第一駆動軸が前記第二回転方向に回転する場合に、駆動部からの駆動力によって前記ストッパを前記開放位置から前記閉鎖位置に移動させるように構成されてもよい。
前記給紙装置は、前記第一モータが配置される第一筐体と、前記第一筐体に対向して配置され、前記第一筐体との間において前記搬送路の一部を形成し、前記リタードローラと前記可動機構と前記ストッパとが配置される第二筐体と、前記第一筐体に設けられた少なくとも1つのギアである第一筐体側ギアと、前記第二筐体に設けられ、前記第一筐体側ギアと噛み合う少なくとも1つのギアである第二筐体側ギアとを含み、前記第一モータの駆動力を前記可動機構に伝達するギア列と、前記第一筐体に設けられ、前記第一筐体側ギアのうち前記第二筐体側ギアに噛み合う1つのギアである第一噛合ギアを前記第一筐体から露出させる第一開口部と、前記第二筐体に設けられ、前記第二筐体側ギアのうち前記第一噛合ギアに噛み合う1つのギアである第二噛合ギアを前記第二筐体から露出させる第二開口部とを備えてもよい。
前記給紙装置は、前記リタードローラよりも前記給紙方向の下流側に設けられ、前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転した場合に、前記第一モータの駆動力によって前記給紙方向に回転する第一搬送ローラと、前記第一搬送ローラよりも前記下流側に設けられ、前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転した場合に、前記第一モータの駆動力によって前記給紙方向に回転する第二搬送ローラとを備えてもよい。
前記給紙装置は、前記第一駆動軸が前記第二回転方向に回転した場合に空転する第三ワンウェイクラッチを有し、前記第二搬送ローラに前記第一モータの駆動力を伝達する第三伝達機構を備えてもよい。
前記給紙装置において、前記移動部は、筐体に設けられた操作部であってもよい。
前記給紙装置は、前記移動部を制御し、前記可動機構を前記第一位置と前記第二位置との間で移動させる移動制御手段を備えてもよい。
画像読取装置1の斜視図である。 第一筐体11のカバーの内側の構造を示す斜視図である。 ストッパ44が閉鎖位置にある給紙機構40の一部を示す斜視図である。 図3に示す図から支持部材46と給紙ローラ41とを除いた斜視図である。 ストッパ44が開放位置にある給紙機構40の一部を示す図である。 図5に示す図から支持部材46と給紙ローラ41とを除いた斜視図である。 駆動機構45の一部を示す斜視図である。 可動機構171が第一位置にある上側駆動機構451Bの一部を示す図である。 可動機構171が第二位置にある上側駆動機構451Bの一部を示す図である。 ストッパ44が閉鎖位置にある給紙機構40の一部を示す右側面図である。 ストッパ44が開放位置にある給紙機構40の一部を示す右側面図である。 給紙ローラ駆動機構452の斜視図である。 可動機構171、給紙ローラ41、及びリタードローラ42等を示す右側面図である。 可動機構171を移動させる構成の変形例を示す図である。
[1.画像読取装置1の概略構成]
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、様々な態様にて実施することが可能である。以下の説明においては、図1の上方、下方、左前方、右後方、左上方、右下方を、夫々、画像読取装置1の上方、下方、前方、後方、左方、右方とする。図1に示すように、画像読取装置1は、筐体10、給紙トレイ20、及び排出トレイ30を備える。画像読取装置1は、筐体10の内部に、図2、図3、及び図7に示す給紙機構40、図2に示す画像読取部14、図示しない電源ユニット、図1に示す制御部60などを備える。
図1に示すように、筐体10は、第一筐体11と、第一筐体11の上側に配置された第二筐体12とを備える。第二筐体12は、第一筐体11の上面に対向して配置される。第二筐体12の上端は、第一筐体11との間において開口11Aを形成する。第一筐体11の上面及び第二筐体12の上面は、後側から前側へ向かうに従って下側に傾斜する。第二筐体12の前端部は、第一筐体11の前端部の上部に、左右方向に延びる回動軸心周りに回動可能に取り付けられている。これによって、第二筐体12は、後端側が上方に持ち上がるように回動する。第二筐体12は、第二筐体12の上端が第一筐体11に近接する図1に示す閉位置と、第一筐体11から離間する図示しない開位置との間で回動可能である。
図1に示すように、第一筐体11の後端上部には、給紙トレイ20が設けられている。給紙トレイ20は、左右方向に延びる回動軸心周りに回動可能である。給紙トレイ20においては、上方を向く面が、紙媒体である用紙を載置するための載置面21となっている。
排出トレイ30は、第一筐体11の前端下部から前方に引き出し可能に構成されている。排出トレイ30においては、第一筐体11から前方に引き出されたときに上方を向く面が、排出された用紙を載置するための載置面31となっている。
第一筐体11の上面と第二筐体12の下面との間には、給紙トレイ20から排出トレイ30まで用紙が搬送される搬送路Pが設けられている。図2に示すように、第一筐体11と第二筐体12との間の搬送路Pは、後側から前側へ向かうに従って下側へ傾斜する。
図1に示すように、制御部60は、第一筐体11の底面に配置された基板上に実装されている。制御部60は、画像読取装置1を制御するCPU、及びCPUが画像読取装置1を制御するためのプログラムを記憶する記憶部等を含む。図2に示すように、画像読取部14は、第一筐体11の上面の前部に設けられている。画像読取部14は、後述する第一搬送ローラ451C1,451C2と、第二搬送ローラ451D1,451D2との間に位置する。画像読取部14は、制御部60の制御によって搬送路Pを搬送される用紙の画像を読み取り、画像データを制御部60に出力する。
[2.給紙機構40の構成]
図2〜図12を参照し、給紙機構40について説明する。給紙機構40は、第一筐体11、及び第二筐体12に配置されている。給紙機構40は、給紙ローラ41、リタードローラ42、セットガイド43、ストッパ44、駆動機構45、及び支持部材46などを備えている。
図2に示すように、給紙ローラ41は、第一筐体11の上面の後部、且つ左右方向中央部に配置されている。図2及び図3に示すように、給紙ローラ41は、互いに左右方向に離間して配置され、夫々、搬送路Pに露出する第一ローラ411と第二ローラ412とを備える。第一ローラ411及び第二ローラ412は、図12に示す左右方向に延びる同一の回転軸414によって第一筐体11に取り付けられている。
給紙方向は、給紙ローラ41によって用紙が搬送される方向である。すなわち、給紙方向は、給紙ローラ41よりも前側においては、後ろから前に向かって第一筐体11の上面に沿う方向で定義される。第一ローラ411及び第二ローラ412が右側から見て反時計回りに回転すると、用紙が給紙方向に搬送される。
図2に示すように、支持部材46は、第一ローラ411及び第二ローラ412の周囲に配置され、第一筐体11に固定されている。支持部材46は、図4に示す後述するセットガイド43等を支持する部材である。図3及び図5に示すように、支持部材46は、上側を向く面461Aを有する。面461Aには、第一開口461Bと、第二開口461Cと、第三開口461Fとが形成されている。第一開口461Bは、面461Aの右部に、第二開口461Cは、面461Aの左部に、第三開口461Fは、面461Aの中央部に形成されている。給紙ローラ41の第一ローラ411の上部は、第一開口461Bの内側に配置され、第二ローラ412の上部は、第二開口461Cの内側に配置されている。
図3に示すように、セットガイド43は、第一セットガイド431と、第二セットガイド432とを備えている。第一セットガイド431及び第二セットガイド432は、支持部材46に取り付けられている。第一セットガイド431は、第一ローラ411の右側に配置されている。第二セットガイド432は、第二ローラ412の左側に配置されている。
図4及び図6に示すように、第一セットガイド431は、第一部材431Aと、第二部材431Bとを備える。第二セットガイド432は、第一部材432Aと、第二部材432Bとを備える。第一部材431A、第二部材431B、第一部材432A、及び第二部材432Bは、夫々前後方向に延びる。第一部材431A,432Aの前後方向の中央部には、左右方向外側に突出する軸が形成される。軸は第一筐体11に形成される穴部に挿通される。第一部材431A,432Aは、軸の軸心である回転軸心431C周りに回転する。
第一部材431A,432Aの前側には、左右方向に延びる軸433が配置されている。軸433は、支持部材46に支持されている。第二部材431B,432Bは、軸433から上方に延び、その上端が後方に延びる。第二部材431B,432Bは、軸433の軸心である回転軸心431I周りに回転する。
セットガイド43は、図3及び図4に示す第一ガイド位置と図5及び図6に示す第二ガイド位置との間で移動する。図3に示すように、第一ガイド位置は、第二部材431B,432Bの上面が、給紙ローラ41よりも上側となる位置である。これにより、第一ガイド位置に位置するセットガイド43に載置された用紙は、給紙ローラ41と接触しない。図4に示すように、第一ガイド位置においては、第一セットガイド431の第一部材431Aの回転軸心431Cよりも給紙方向側の端部431Dが、後述する閉鎖位置にある第一ストッパ441の下端441Cと接触する。また、第一ガイド位置においては、第二セットガイド432の第一部材432Aの回転軸心431Cよりも給紙方向側の端部432Dが、後述する閉鎖位置にある第二ストッパ442の下端442Cと接触する。
図5に示すように、第二ガイド位置は、給紙ローラ41の表面の少なくとも一部が、第二部材431B,432Bの上面よりも上側となる位置である。図5及び図6に示すように、第二ガイド位置においては、第一セットガイド431の端部431Dが、後述する開放位置にある第一ストッパ441の下端441Cから離間する。また、第二ガイド位置においては、第二セットガイド432の端部432Dが、開放位置にある第二ストッパ442の下端442Cから離間する。これにより、第二ガイド位置に位置するセットガイド43に載置された用紙は、給紙ローラ41と接触する。
ストッパ44について説明する。ストッパ44は、第二筐体12に支持され、給紙ローラ41及び支持部材46の上方に配置されている。図3及び図4に示すように、ストッパ44は、第一ストッパ441、第二ストッパ442、第三ストッパ443、及び支持部材444を備える。
支持部材444の前部の両端にはそれぞれ孔部が形成され、第二筐体12に形成された図示しない突起が穴部に挿通される。支持部材444は、これら穴部を通過する左右方向に沿った回転軸心444A周りに回転する。支持部材444の右端部には、突起444Bが形成されている。突起444Bは、支持部材444の右端部の下部から右方向に突出する。突起444Bは、上側を向く上面444Cを有する。
第一ストッパ441、第二ストッパ442、及び第三ストッパ443は、支持部材444において左右方向に沿って延びる延伸部446からそれぞれ下方に延びる。第一ストッパ441は、第一ローラ411の右側に配置されている。第二ストッパ442は、第二ローラ412の左側に配置されている。第三ストッパ443は、第一ローラ411と第二ローラ412との間に配置されている。第一ストッパ441、第二ストッパ442、及び第三ストッパ443は、夫々、反給紙方向を向く第二面441B,442B,443Bを有する。
ストッパ44は、回転軸心444A周りに回転することにより、図3及び図4に示す閉鎖位置と、図5及び図6に示す開放位置との間で移動可能である。ストッパ44は、ストッパ移動機構230によって閉鎖位置と開放位置との間で移動する。ストッパ移動機構230については後述する。
図5及び図6に示すように、開放位置は、ストッパ44が搬送路Pを開放する位置である。開放位置に配置された第一ストッパ441の下端441C、第二ストッパ442の下端442C、及び第三ストッパ443の下端443Cは、第一ローラ411の上部、及び第二ローラ412の上部よりも上方に位置する。従って、支持部材46に載置された用紙は、各ストッパ441〜443の第二面441B、442B、443Bに当接することがなく、給紙方向への侵入が許可される。
図3及び図4に示すように、閉鎖位置は、ストッパ44がリタードローラ42よりも反給紙方向側の搬送路Pを閉鎖する位置である。閉鎖位置においては、ストッパ44が給紙ローラ41に接近する。ストッパ44が閉鎖位置にある場合、第一ストッパ441の下端441Cは、面461Aの第一開口461Bに挿入され、第二ストッパ442の下端442Cは、面461Aの第二開口461Cに挿入され、第三ストッパ443の下端443Cは、面461Aの第三開口461Fに挿入される。
閉鎖位置に配置された各ストッパ441〜443の下端441C、442C、443Cは、第一ローラ411の上端、及び第二ローラ412の上端よりも下側に位置する。従って、支持部材46に載置された用紙は、各ストッパ441の第二面441B、442B、443Bのいずれかに当接し、給紙方向への侵入が規制される。
[3.駆動機構45の構成の説明]
駆動機構45は、図7に示す第一モータM1、リタードローラ駆動機構451、図12に示す給紙ローラ駆動機構452、図7に示す搬送ローラ駆動機構453、及び図10に示すストッパ移動機構230を備える。第一モータM1は、第二筐体12に設けられている。第一モータM1からは第一駆動軸121が左右方向に延出する。第一駆動軸121の先端にはプーリ122が取り付けられている。プーリ122、プーリ102、及びプーリ103にはベルトM1Cが掛け渡されている。以下の説明においては、第一モータM1の第一駆動軸121の回転方向であって、左側から見た場合に時計回りに回転する方向を第一回転方向といい、第一回転方向の反対方向を第二回転方向という。
搬送ローラ駆動機構453について説明する。搬送ローラ駆動機構453は、後述する第二搬送ローラ451D1,451D2に第一モータM1の駆動力を伝達する機構である。搬送ローラ駆動機構453は、第一筐体11に設けられている。搬送ローラ駆動機構453は、プーリ103、回転軸451D、及び第三ワンウェイクラッチ456を備えている。プーリ103は、左右方向に延びる回転軸451Dの左端部に取り付けられている。回転軸451Dは、プーリ103の回転に伴って回転可能である。回転軸451Dの左右方向中央部には、第二搬送ローラ451D1,451D2が取り付けられている。第二搬送ローラ451D1,451D2は、後述する第一搬送ローラ451C1,451C2よりも給紙方向の下流側に位置する。第一モータM1の第一駆動軸121が第一回転方向に回転すると、第二搬送ローラ451D1,451D2が給紙方向に回転する。第三ワンウェイクラッチ456は、回転軸451Dとプーリ103との間に設けられ、第一駆動軸121が第二回転方向に回転した場合に空転する。これによって、第一モータM1の第一駆動軸121が第二回転方向に回転されても、第二搬送ローラ451D1,451D2に第一モータM1の駆動力は伝達されない。
リタードローラ駆動機構451について説明する。リタードローラ駆動機構451は、リタードローラ42を駆動する機構であり、プーリ102からリタードローラ42に至る一連の機構である。リタードローラ駆動機構451は、第一筐体11から第二筐体12に亘って設けられている。プーリ102は、左右方向に延びる回転軸451Cの左端部に取り付けられている。回転軸451Cは、プーリ102の回転に伴って回転可能である。回転軸451Cの左右方向中央部には、第一搬送ローラ451C1,451C2が取り付けられている。第一搬送ローラ451C1,451C2は、給紙ローラ41及びリタードローラ42よりも給紙方向の下流側に設けられている。第一駆動軸121が第一回転方向に回転されると、第一モータM1の駆動力によって、第一搬送ローラ451C1,451C2が給紙方向に回転される。
回転軸451Cの右端部には、第一モータM1の駆動力を後述する可動機構171に伝達するギア列80が連結されている。ギア列80は、第一筐体側ギア81と第二筐体側ギア82とを含む。第一筐体側ギア81は、第一筐体11に設けられた少なくとも1つのギアである。本実施形態においては、第一筐体側ギア81は、ギア131〜135の5つのギアである。第二筐体側ギア82は、第二筐体12に設けられ、第一筐体側ギア81と噛み合う少なくとも1つのギアである。本実施形態においては、第二筐体側ギア82は、ギア136,137の2つのギアである。
ギア131は、回転軸451Cの右端部に取り付けられている。ギア131はギア132に噛み合い、ギア132はギア133に噛み合う。ギア133はギア134に噛み合い、ギア134はギア135に噛み合う。ギア135はギア136に噛み合い、ギア136はギア137に噛み合う。
第一筐体11には、第一筐体側ギア81のうち第二筐体側ギア82に噛み合う1つのギアであるギア135を露出させる図1に示す第一開口部83が設けられている。第二筐体12には、第二筐体側ギア82のうちギア135に噛み合う1つのギアであるギア136を露出させる図1に示す第二開口部84が設けられている。ギア135とギア136とは、第一開口部83と第二開口部84とを介して互いに噛み合う。
図7に示すように、ギア137は、左右方向に延びる回転軸108の右端部に取り付けられている。回転軸108の左端部には、ギア138が取り付けられている。ギア138は、可動機構171に連結されている。
可動機構171は、ギア172、ギア173、及び駆動軸174を含む。ギア172は、左右方向に延びる駆動軸174の右端部に取り付けられ、ギア173は駆動軸174の左端部に取り付けられている。ギア138は、ギア172に噛み合う。
可動機構171には、操作部175が取り付けられている。操作部175は、駆動軸174に固定されて設けられ、その先端が第二筐体12に設けられた図1に示す開口179から、画像読取装置1の外側に露出している。すなわち、操作部175は、画像読取装置1の筐体10に設けられている。操作部175は、可動機構171を後述する第一位置と第二位置との間で移動させる。
図7及び図8に示すように、可動機構171の後方には、駆動機構201が設けられている。駆動機構201は、リタードローラ42、第一伝達機構202、及び第二伝達機構203を含む。リタードローラ42は、左右方向に延びる回転軸204の中央部に配置され、給紙方向と反給紙方向とに回転可能である。リタードローラ42は、左右方向に互いに離間する第一ローラ421と第二ローラ422とを含む。リタードローラ42の第一ローラ421は、図2及び図3に示す給紙ローラ41の第一ローラ411に対向し、リタードローラ42の第二ローラ422は、給紙ローラ41の第二ローラ412に対向する。
第一伝達機構202は、リタードローラ42の右側に配置され、第二伝達機構203は、リタードローラ42の左側に配置されている。中央部にリタードローラ42を備える回転軸204の右部は、第一伝達機構202の一部であり、回転軸204の左部は、第二伝達機構203の一部である。第一伝達機構202は、トルクリミッタ205と、ギア206とを備えている。ギア206は、回転軸204の右端部に取り付けられている。トルクリミッタ205は、ギア206とリタードローラ42との間に配置されている。
第二伝達機構203は、第一ワンウェイクラッチ207、ギア208、及びギア209を備えている。ギア208は、回転軸204の左端部に配置されている。ギア209はギア208に噛み合う。第一ワンウェイクラッチ207は、回転軸204とギア208との間に設けられている。これにより、ギア208が左側から見て時計回り方向に回転された場合、第一モータM1の駆動力は、ギア208から回転軸204に伝達されず、リタードローラ42は回転しない。一方、ギア208が左側から見て反時計回り方向に回転されると、第一モータM1の駆動力は、ギア208から回転軸204へ伝達され、リタードローラ42に駆動力が伝達される。これによって、リタードローラ42が給紙方向に回転する。
可動機構171は、図8に示す第一位置と図9に示す第二位置との間で移動可能である。図8に示すように、第一位置は、ギア172が第一伝達機構202に連結する可動機構171の位置である。可動機構171が第一位置にあるとき、ギア172がギア206と噛み合う。ギア173は、第二伝達機構203に連結しない。図9に示すように、第二位置は、ギア173が第二伝達機構203に連結する可動機構171の位置である。可動機構171が第二位置にあるとき、ギア173がギア209と噛み合う。ギア172は第一伝達機構202に連結しない。
ストッパ移動機構230について説明する。ストッパ移動機構230は、ストッパ44を開放位置と閉鎖位置との間で移動させる機構である。ストッパ移動機構230は、図7に示すギア141〜143、第二ワンウェイクラッチ148、図10に示す回転軸145、付勢バネ147、カム146、及び駆動部としての第一モータM1を含む。図7に示すように、ギア136はギア141に噛み合い、ギア141はギア142と噛み合う。ギア142はギア143と噛み合う。
ギア143は、左右方向に延びる図10に示す回転軸145の右端部に取り付けられている。回転軸145の左端には、カム146が取り付けられている。第一モータM1の駆動力は、ギア136及びギア141〜143を介して回転軸145へ伝達される。回転軸145の回転によって、カム146が回転する。ギア143と回転軸145との間には、図7に示す第二ワンウェイクラッチ148が配置されている。
回転軸145は、付勢バネ147により、右側から見て反時計回りに付勢されている。カム146は、ストッパ44の突起444Bに上側から係合する。回転軸145の回転によりカム146が突起444Bを押し下げると、ストッパ44が図10に示す閉鎖位置になる。回転軸145の回転によりカム146が突起444Bから離間しようとすると、ストッパ44が、付勢バネ147の付勢力により図11に示す開放位置になる。
ストッパ移動機構230により、第一モータM1が第一回転方向に回転されると、第二ワンウェイクラッチ148が空転し、第一モータM1の駆動力は、ギア143から回転軸145へ伝達されない。この結果、ストッパ44が、付勢バネ147の付勢力により図11に示す開放位置になる。一方、第一モータM1が第二回転方向に回転されると、第一モータM1の駆動力は、ギア143から回転軸145へ伝達され、カム146に駆動力が伝達される。この結果、カム146が突起444Bを押し下げ、ストッパ44が図10に示す閉鎖位置になる。
給紙ローラ駆動機構452について説明する。給紙ローラ駆動機構452は、図1に示す第一筐体11に設けられている。図12に示すように、給紙ローラ駆動機構452は、給紙ローラ41用の第二モータM2を備える。第二モータM2からは第二駆動軸151が右方に延出する。第二駆動軸151の先端には図示しないプーリが取り付けられている。プーリの後斜め下方には、ベルトM2Cで掛け渡されたプーリ111が配置されている。プーリ111に接続された図示しないギアはギア112に噛み合い、ギア112はギア113に噛み合う。ギア113はギア114に噛み合う。ギア114は、左右方向に延びる回転軸414の右部に取り付けられている。回転軸414の左部には、給紙ローラ41が取り付けられている。なお、回転軸414には、図示しないワンウェイクラッチが設けられている。第二モータM2の回転による駆動力は、プーリ111、ギア112〜114を介して回転軸414に伝達される。回転軸414が回転されると給紙ローラ41が給紙方向に回転する。
[4.画像読取装置1の動作]
画像読取装置1の動作の一例を説明する。画像読取装置1の電源が投入されると、図1に示す制御部60が、第一モータM1を第二回転方向に回転させる。この結果、ストッパ44が、開放位置から閉鎖位置に移動する。詳細には、図11に示すように、第一モータM1に電力が供給されていない状態においては、ストッパ44は開放位置に位置する。開放位置において、カム146は、回転軸145に取り付けられた付勢バネ147により反時計回りに付勢される。カム146の平面が、付勢バネ147により上方向に付勢されたストッパ44の突起444Bの上面444Cに接する。第一モータM1が第二回転方向に回転すると、回転軸145から伝達された第一モータM1の駆動力により、カム146が回転し、図10に示すように、カム146の曲面が突起444Bを押し下げる。この結果、ストッパ44が図10に示す閉鎖位置に移動する。
ストッパ44は、開放位置から閉鎖位置に移動する場合に、図5及び図6に示す第二ガイド位置に位置していたセットガイド43を、図3及び図4に示す第一ガイド位置に移動させる。すなわち、第一ストッパ441の下端441Cが下方に移動し、第一セットガイド431の給紙方向側の端部431Dを下側に押す。給紙方向側の端部431Dが下側に押されると、第一部材431Aは、回転軸心431C周りに回転し、給紙方向とは反対側の端部431Eが上方向に移動する。端部431Eが上方向に移動すると、端部431Eは、第二部材431Bの前端部を上方向に移動させる。この際、第二部材431Bは回転軸心431I周りに回転する。同様に、第二ストッパ442の下端442Cが下方に移動し、第二部材432Bの前端部が上方向に移動する。この結果、セットガイド43は、第一ガイド位置に位置する。第二部材431B,432Bの上面は給紙ローラ41の上端よりも上側となる。
開位置にした給紙トレイ20に用紙がセットされる。用紙の給紙方向の先端側が、第一ガイド位置にあるセットガイド43の上面に載置された状態となる。用紙の先端は、閉鎖位置にあるストッパ44に当接する。用紙の先端は、給紙ローラ41には接触しない。また、用紙の先端は、ストッパ44よりも給紙方向の下流側にあるリタードローラ42には接触しない。
[4−1.画像読取装置1の分離搬送動作]
用紙の分離機能を作動させる場合について説明する。分離機能とは、複数の用紙を1枚ずつ分離して搬送する分離搬送を行う機能である。分離搬送が行われる場合、第二モータM2が駆動され、給紙ローラ41が図13の矢印951に示す給紙方向に回転する。また、ストッパ44は開放位置に移動し、リタードローラ42は図13の矢印952に示す反給紙方向に回転する。また、第一搬送ローラ451C1,451C2と第二搬送ローラ451D1,451D2とは、給紙方向に回転する。以下、詳述する。
図8に示すように、図1に示す筐体10の外側に露出する操作部175が左側に移動するように操作され、可動機構171が第一位置に位置するように設定される。これによって、第一モータM1の駆動力が、ギア172を介して第一伝達機構202に伝達可能な状態になる。制御部60は、例えば、第二筐体12に設けられた図示しないセンサによって、可動機構171が第一位置に設定されたことを検出する。これによって、制御部60は、分離搬送を実行することを認識する。なお、図示しない操作ボタンまたは通信部を介して、分離搬送を実行する指示が入力されることで、制御部60が分離搬送を実行することを認識してよい。用紙の画像を読み取る指示、すなわち給紙指示が、図示しない操作ボタンまたは通信部を介して制御部60に入力されると、制御部60は、第一モータM1の第一駆動軸121を第一回転方向に回転させる。第一駆動軸121が第一回転方向に回転すると、第一モータM1の駆動力は、ギア列80及びギア172等を介して第一伝達機構202のギア206に伝達される。これによって、ギア206が回転し、図13の矢印952に示すように、リタードローラ42が反給紙方向に回転する。すなわち、リタードローラ42は、可動機構171が第一位置にあり、第一駆動軸121が第一回転方向に回転する場合に、第一モータM1の駆動力によって反給紙方向に回転する。なお、1枚の用紙が給紙ローラ41との間に位置する場合は、リタードローラ42は、トルクリミッタ205により給紙方向に回転する給紙ローラ41に連れ回りする。
第一駆動軸121が第一回転方向に回転すると、ストッパ移動機構230の第二ワンウェイクラッチ148は空転する。このため、第一モータM1の駆動力は、カム146に伝達されない。ストッパ44は、付勢バネ147の付勢力によって、図10に示す閉鎖位置から図11に示す開放位置へ移動する。ストッパ44が開放位置に移動すると、セットガイド43の第一セットガイド431及び第二セットガイド432がストッパ44の第一ストッパ441及び第二ストッパから解放される。セットガイド43は、ストッパ44から離間することにより、図3に示す第一ガイド位置から図5に示す第二ガイド位置に移動する。
図5に示すように、ストッパ44が開放位置に移動し且つセットガイド43が第二ガイド位置に移動すると、ストッパ44と給紙ローラ41との間の隙間が生じる。この隙間に用紙が侵入する。
図2に示す第一搬送ローラ451C1,451C2を含む搬送機構が、1枚ずつ分離された用紙を画像読取部14に向けて搬送する。画像読取部14は、用紙の画像を読み取る。画像読取部14の出力信号は、制御部60に伝達されて、画像データ化される。第二搬送ローラ451D1,451D2を含む搬送機構が、画像読取部14において画像が読み取られた用紙を排出トレイ30に排出する。ここで、第一搬送ローラ451C1,451C2は、給紙ローラ41よりも用紙の搬送速度が大きい。しかし、図12に示す回転軸414に図示しないワンウェイクラッチが設けられているので、分離搬送時において、用紙が、第一搬送ローラ451C1,451C2、および給紙ローラ41によって搬送されると、給紙ローラ41は、搬送される用紙に連れ回りする。この結果、用紙が破れる可能性を低減することができる。
給紙トレイ20上の用紙が無くなったことを図示しないセンサからの信号により検知すると、制御部60が、第一モータM1を制御して第一駆動軸121を第二回転方向に回転させ、ストッパ44を開放位置から閉鎖位置へ移動させる。セットガイド43は、閉鎖位置にあるストッパ44に接触することにより、第二ガイド位置から第一ガイド位置に移動する。
なお、第一駆動軸121が第二回転方向に回転すると、リタードローラ42は給紙方向に回転し、第一搬送ローラ451C1,451C2は反給紙方向に回転する。しかし、ストッパ44とセットガイド43とによって用紙が搬送されることが規制される。また、第一駆動軸121が第二回転方向に回転すると、第三ワンウェイクラッチ456が空転し、第二搬送ローラ451D1,451D2に駆動力が伝達されない。このため、第二搬送ローラ451D1,451D2は回転しない。故に、第二搬送ローラ451D1,451D2より下流側に移動した用紙が、誤って反給紙方向に搬送される可能性を低減できる。
[4−2.画像読取装置1の非分離搬送動作]
用紙の非分離機能を作動させる場合について説明する。非分離機能とは、用紙を分離することなく、給紙方向に搬送する非分離搬送を行う機能である。非分離搬送が行われる場合、ストッパ44は開放位置に移動し、リタードローラ42は図13の矢印953に示す給紙方向に回転する。また、第一搬送ローラと第二搬送ローラとは、給紙方向に回転する。なお、第二モータM2は駆動しない。以下、非分離搬送について詳述する。
図9に示すように、図1に示す筐体10の外側に露出する操作部175が右側に移動するように操作され、可動機構171が第二位置に位置するように設定される。これによって、第一モータM1の駆動力が、ギア173を介して第二伝達機構203に伝達可能な状態になる。制御部60は、例えば、第二筐体12に設けられた図示しないセンサによって、可動機構171が第二位置に設定されたことを検出する。これによって、制御部60は、非分離搬送を実行することを認識する。なお、図示しない操作ボタンまたは通信部を介して、非分離搬送を実行する指示が入力されることで、制御部60が非分離搬送を実行することを認識してよい。図示しない操作ボタンまたは通信部を介して制御部60に給紙指示が入力されると、制御部60は、第一モータM1の第一駆動軸121を第一回転方向に回転させる。第一駆動軸121が第一回転方向に回転すると、第一モータM1の駆動力は、ギア列80、ギア172、及びギア173を介して第二伝達機構203のギア209に伝達する。ギア209の回転によってギア208が回転し、リタードローラ42が給紙方向に回転する。すなわち、リタードローラ42は、可動機構171が第二位置にあり、第一駆動軸121が第一回転方向に回転する場合に、第一モータM1の駆動力によって給紙方向に回転する。
分離搬送の場合と同様に、第一搬送ローラ451C1,451C2と、第二搬送ローラ451D1,451D2が給紙方向に回転する。ストッパ44は、閉鎖位置から開放位置へ移動する。セットガイド43は、第一ガイド位置から第二ガイド位置に移動する。
ストッパ44が開放位置に移動し且つセットガイド43が第二ガイド位置に移動すると、ストッパ44と給紙ローラ41との間の隙間が生じる。この隙間に用紙が侵入する。図18の矢印952に示すように、リタードローラ42が給紙ローラ41と用紙を挟みながら給紙方向に回転して用紙を搬送路Pの下流側に搬送する。第二モータM2が駆動していないため、給紙ローラ41には、第二モータM2の駆動力が伝達されない。しかし、給紙ローラ41は、リタードローラ42によって搬送される用紙との摩擦力、および図12に示す回転軸414に設けられた図示しないワンウェイクラッチによって、図13の矢印951に示す給紙方向につれ回りする。このワンウェイクラッチにより、給紙ローラ41の回転は、第二モータM2の第二駆動軸151まで伝達されない。例えば、複数枚の用紙で構成された資料が搬送されようとしている場合においても、複数の用紙が分離されることなく、資料全体が搬送される。即ち、用紙の非分離搬送が行われる。
図2に示す第一搬送ローラ451C1,451C2を含む搬送機構が、用紙を画像読取部14に向けて搬送する。画像読取部14は、最も下の用紙の画像を読み取る。画像読取部14の出力信号は、制御部60に伝達されて、画像データ化される。ここで、第一搬送ローラ451C1,451C2は、リタードローラ42よりも用紙の搬送速度が大きい。しかし、第一ワンウェイクラッチ207が設けられているので、非分離搬送時において、用紙が、第一搬送ローラ451C1,451C2、及びリタードローラ42によって搬送されると、リタードローラ42は、搬送される用紙に連れ回りする。この結果、用紙が破れる可能性を低減することができる。
第二搬送ローラ451D1,451D2を含む搬送機構が、画像読取部14において画像が読み取られた用紙を排出トレイ30に排出する。給紙トレイ20上の用紙が無くなったことを図示しないセンサからの信号により検知すると、制御部60が、第一モータM1を制御して第一駆動軸121を第二回転方向に回転させ、ストッパ44を開放位置から閉鎖位置へ移動させる。セットガイド43は、閉鎖位置にあるストッパ44に接触することにより、第二ガイド位置から第一ガイド位置に移動する。
なお、分離搬送の場合と同様に、第一駆動軸121が第二回転方向に回転されると、リタードローラ42は第一ワンウェイクラッチ207によって回転せず、第一搬送ローラ451C1,451C2は反給紙方向に回転する。しかし、ストッパ44とセットガイド43とによって用紙が搬送されることが規制される。また、第一駆動軸121が第二回転方向に回転すると、第三ワンウェイクラッチ456が空転し、第二搬送ローラ451D1,451D2に駆動力が伝達されない。このため、第二搬送ローラ451D1,451D2は回転しない。故に、第二搬送ローラ451D1,451D2より下流側に移動した用紙が、誤って反給紙方向に搬送される可能性を低減できる。
[5.実施形態の効果]
以上のように、本実施形態における画像読取装置1が動作する。本実施形態においては、可動機構171が第一位置にあり、第一モータM1が第一回転方向に回転する場合に、第一モータM1の駆動力によってリタードローラ42が反給紙方向に回転され、分離機能が作動する。また、可動機構171が第二位置にあり、第一駆動軸121が第一回転方向に回転する場合に、第一モータM1の駆動力によってリタードローラ42が給紙方向に回転され、非分離機能が作動する。すなわち、第一駆動軸121が同じ第一回転方向に回転した状態において、分離機能と非分離機能とを実現することができる。
また、第一駆動軸121が第一回転方向に回転する場合に、付勢バネ147の付勢力によってストッパ44が開放位置に位置する。よって、分離機能及び非分離機能において搬送される用紙の移動がストッパ44によって規制されない。また、第一駆動軸121が第二回転方向に回転する場合に、第一モータM1の駆動力によってストッパ44が閉鎖位置に移動する。よって、分離機能及び非分離機能が作動しているタイミング以外のタイミングで、ストッパ44が閉鎖位置に移動し、用紙の移動を規制する。このように、画像読取装置1は、第一駆動軸121が回転するタイミングにおいて、ストッパ44の移動を制御することができる。
また、画像読取装置1には、第二モータM2が設けられ、第二モータM2による第二駆動軸151の駆動によって給紙ローラ41を回転させることができる。また、ストッパ移動機構230は、第一駆動軸121が第二回転方向に回転する場合に、駆動部としての第一モータM1の駆動力によってストッパ44を閉鎖位置に位置させることができる。すなわち、画像読取装置1は、第一モータM1が第一駆動軸121を第二回転方向に回転させる状態を、ストッパ44の移動機能の作動に使用することができる。よって、分離機能と、非分離機能と、ストッパ44を移動させる機能とを1つのモータによって実現することができる。
また、制御部60は、第一駆動軸121が第一回転方向に回転する場合に、第二駆動軸151を駆動して、給紙ローラ41を給紙方向に回転させるように第二モータM2を制御する。第二モータM2は、第一モータM1の第一駆動軸121が第一回転方向に回転する場合に、第二駆動軸151を駆動して給紙ローラ41を給紙方向に回転させる。このため、第一モータM1の駆動によってリタードローラ42が反給紙方向に回転する場合に、給紙ローラ41が給紙方向に回転する。これによって、リタードローラ42と給紙ローラ41とを使用して、分離機能を実現することができる。
また、制御部60は、可動機構171が第一位置に位置し、第一駆動軸121が第一回転方向に回転する場合に、第二駆動軸151を駆動して給紙ローラ41を給紙方向に回転させる。第二モータM2は、可動機構171が第一位置に位置し、第一駆動軸121が第一回転方向に回転する場合に、給紙ローラ41を給紙方向に回転させる。これによって画像読取装置1は、分離搬送を行うことができる。また、制御部60は、可動機構171が第二位置に位置し、第一駆動軸121が第一回転方向に回転する場合に、第二駆動軸151を停止させる。第二モータM2は、可動機構171が第二位置に位置し、第一駆動軸121が第一回転方向に回転する場合に停止する。このため、リタードローラ42が給紙方向に回転されて搬送される用紙と給紙ローラ41との間の摩擦力によって、給紙ローラ41が給紙方向につれ回りし、用紙を案内する。画像読取装置1は、第二モータM2が停止した状態で用紙を給紙方向に搬送できるので、第二モータM2を駆動する場合に比べて、消費電力を低減し、且つ、騒音を低減することができる。
また、ストッパ移動機構230は、第一駆動軸121が第一回転方向に回転する場合に、第二ワンウェイクラッチ148が空転することによって、付勢バネ147の付勢力によって、ストッパ44を開放位置に位置させる。また、ストッパ移動機構230は、第一駆動軸121が第二回転方向に回転する場合に、駆動部としての第一モータM1の駆動力によって、ストッパ44を開放位置から閉鎖位置に移動させる。このように、本実施形態の画像読取装置1は、付勢バネ147と第二ワンウェイクラッチ148によって、ストッパ44を移動させることができる。
第一伝達機構202と第二伝達機構203のいずれかに第一モータM1の駆動力を伝達する機構を設けると、ギアの数が増えるが、本実施形態では、第一開口部83と第二開口部84とが、夫々1つのギア135,136を露出させる。このため、第一開口部83と第二開口部84とが夫々2つ以上のギアを露出させる場合に比べて、第一開口部83と第二開口部84との大きさを小さくすることができる。よって、例えば、第一開口部83と第二開口部84とから異物が混入する可能性を低減することができ、異物が分離機能及び非分離機能に影響を及ぼす可能性を低減できる。また、可動機構171は、第一位置と第二位置との間で移動するが、異物によって可動機構171が移動し難くなったり、可動機構171からリタードローラ42への動力が伝達し難くなったりする可能性を低減できる。
また、第一搬送ローラ451C1,451C2と第二搬送ローラ451D1,451D2とは、夫々、第一駆動軸121が第一回転方向に回転した場合に、第一モータM1の駆動力によって給紙方向に回転する。このため、第一搬送ローラ451C1,451C2と第二搬送ローラ451D1,451D2とが設けられていない場合に比べて、第一モータM1が分離機能と非分離機能とを作動させる場合に、より確実に用紙を給紙方向に搬送できる。また、第一モータM1から可動機構171に至る動力の伝達経路に接続されて、第一搬送ローラ451C1,451C2と第二搬送ローラ451D1,451D2とを駆動する機構が設けられている。このため、可動機構171が第一位置と第二位置とのいずれに切り替えられても、第一搬送ローラ451C1,451C2と第二搬送ローラ451D1,451D2とを給紙方向に回転させることができる。
また、画像読取装置1には、搬送ローラ駆動機構453が設けられている。搬送ローラ駆動機構453は、第一駆動軸121が第二回転方向に回転した場合に空転する第三ワンウェイクラッチを有し、第二搬送ローラ451D1,451D2に第一モータM1の駆動力を伝達する。このため、第一駆動軸121が第一回転方向に回転した場合に、搬送ローラ駆動機構453によって第一モータM1の駆動力が伝達され、第二搬送ローラ451D1,451D2が回転する。よって、第一モータM1が分離機能と非分離機能とを作動させる場合に、より確実に用紙が給紙方向に搬送される。一方、第一駆動軸121が第二回転方向に回転した場合に、第三ワンウェイクラッチ456が空転する。このため、第二搬送ローラ451D1,451D2には、第一モータM1の駆動力が伝達されない。よって、第一駆動軸121が第二回転方向に回転した場合に、第二搬送ローラ451D1,451D2が反給紙方向に回転し、第二搬送ローラ451D1,451D2より下流側に移動した用紙が、誤って反給紙方向に搬送される可能性を低減できる。
また、図1に示すように、操作部175が筐体10に設けられている。このため、操作部175が操作されることで、分離機能と非分離機能とを切り替えることができる。
上記実施形態において、画像読取装置1は本発明の「給紙装置」の一例である。操作部175は本発明の「移動部」及び「操作部」の一例である。ギア172は本発明の「第一ギア」の一例である。ギア173は本発明の「第二ギア」の一例である。ストッパ移動機構230は本発明の「移動機構」の一例である。ギア135は本発明の「第一噛合ギア」の一例である。ギア136は本発明の「第二噛合ギア」の一例である。搬送ローラ駆動機構453は、本発明の「第三伝達機構」の一例である。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、非分離機能が作動する場合、第二モータM2が駆動されなかったが、これに限定されない。例えば、第一モータM1の駆動によってリタードローラ42が給紙方向に回転する場合に、第二モータM2が駆動され、給紙ローラ41が給紙方向に回転されてもよい。これによって、リタードローラ42と給紙ローラ41とを使用して、分離機能及び非分離機能を実現することができる。
また、本実施形態においては、第一駆動軸121が同じ第一回転方向に回転した状態において、分離機能と非分離機能とを実現することができるので、第一モータM1が第一駆動軸121を第二回転方向に回転する状態を、ストッパ44の移動機能の作動に使用することができた。しかし、第一モータM1が第一駆動軸121を第二回転方向に回転する状態を、ストッパ44の移動以外の機能に使用してもよい。
また、第一搬送ローラ451C1,451C2が第一モータM1の駆動によって回転したが、第二モータM2の駆動によって回転してもよい。また、第二搬送ローラ451D1,451D2が第一モータM1の駆動によって回転したが、第二モータM2の駆動によって回転してもよい。第三ワンウェイクラッチ456が設けられていたが、設けられなくてもよい。また、第一搬送ローラ451C1,451C2が設けられていたが、設けられなくてもよい。また、第二搬送ローラ451D1,451D2が設けられていたが、設けられなくてもよい。第二搬送ローラ451D1,451D2が設けられない場合、搬送ローラ駆動機構453が設けられなくてもよい。
また、第一開口部83から1つのギア135が露出していたが、2以上のギアが露出してもよい。第二開口部84から1つのギア136が露出していたが、2以上のギアが露出してもよい。また、筐体10が第一筐体11と第二筐体12とに分けられなくてもよい。
また、ストッパ移動機構230は、付勢バネ147と、駆動部としての第一モータM1とによって、ストッパ44を閉鎖位置と開放位置との間において移動させていたが、これに限定されない。例えば、駆動部として、第二モータM2が用いられてもよいし、第一モータM1と第二モータM2とは異なるモータが用いられてもよい。また、ストッパ44が付勢バネ147によって移動していたが、第一モータM1及び第二モータM2等、種々のモータによっての駆動力によって移動してもよい。
また、可動機構171は、操作部175によって第一位置と第二位置との間で移動されていたが、これに限定されない。例えば、制御部60の制御によって、可動機構171を第一位置と第二位置との間で移動させてもよい。この変形例について説明する。図14に示すように、変形例に係る画像読取装置の可動機構171には、図7に示す操作部175が取り付けられていない。画像読取装置は、ソレノイド900を備えている。可動機構171の左側には、ソレノイド900の本体部901が配置され、右側には、ソレノイド900のバネ903が配置されている。本体部901の内側には、左右方向に移動可能な軸部902が配置されている。軸部902は、本体部901から右方を向いている。本体部901は、制御部60と電気的に接続されている。軸部902は、可動機構171のギア173と左右方向に対向している。バネ903は、可動機構171のギア172と左右方向に対向している。
図示しない操作ボタンまたは通信部を介して、分離搬送を実行する指示が入力されることで、制御部60は分離搬送を実行することを認識し、可動機構171を第二位置から第一位置に移動させる。この場合、制御部60は、ソレノイド900に通電する。ソレノイド900に通電されると、軸部902が本体部901から右方に突出し、ギア173を右方に押す。これによって可動機構171が第一位置に移動する。第二位置から第一位置に移動する可動機構171は、バネ903を右方に押す。これによってバネ903は圧縮される。
例えば、図示しない操作ボタンまたは通信部を介して、非分離搬送を実行する指示が入力されることで、制御部60は非分離搬送を実行することを認識し、可動機構171を第一位置から第二位置に移動させる。この場合、制御部60は、ソレノイド900への通電を停止する。ソレノイド900への通電が停止されると、可動機構171は、圧縮したバネ903の付勢力によって左方に移動する。これによって、可動機構171が第二位置に移動する。第一位置から第二位置に移動する可動機構171は、軸部902を左方に押す。これによって、軸部902が左方に移動し、本体部901の内側に退入する。このように、制御部60は、ソレノイド900を制御し、可動機構171を第一位置と第二位置との間で移動させ、分離機能と非分離機能とを切り替えることができる。該変形例においては、制御部60は本発明の「移動制御手段」の一例である。ソレノイド900が本発明の「移動部」の一例である。
1 画像読取装置
10 筐体
11 第一筐体
12 第二筐体
41 給紙ローラ
42 リタードローラ
44 ストッパ
60 制御部
80 ギア列
81 第一筐体側ギア
82 第二筐体側ギア
83 第一開口部
84 第二開口部
121 第一駆動軸
147 付勢バネ
148 第二ワンウェイクラッチ
151 第二駆動軸
171 可動機構
175 操作部
202 第一伝達機構
203 第二伝達機構
205 トルクリミッタ
207 第一ワンウェイクラッチ
230 ストッパ移動機構
451C1,451C2 第一搬送ローラ
451D1,451D2 第二搬送ローラ
453 搬送ローラ駆動機構
456 第三ワンウェイクラッチ
900 ソレノイド
M1 第一モータ
M2 第二モータ

Claims (10)

  1. 第一回転方向と前記第一回転方向とは反対方向である第二回転方向とに第一駆動軸を回転可能な第一モータと、
    給紙方向、及び前記給紙方向の反対方向である反給紙方向に回転可能なリタードローラと、
    前記リタードローラに対向して配置された給紙ローラと、 前記リタードローラに連結され、前記リタードローラに駆動力を伝達可能であり、トルクリミッタを有する第一伝達機構と、
    前記リタードローラに連結され、前記リタードローラに駆動力を伝達可能であり、第一ワンウェイクラッチを有する第二伝達機構と、
    前記第一駆動軸の回転によって回転する第一ギアと第二ギアとを有し、前記第一ギアが前記第一伝達機構に連結する第一位置と、前記第二ギアが前記第二伝達機構に連結する第二位置との間で移動可能な可動機構と、
    前記可動機構を前記第一位置と前記第二位置との間で移動させる移動部と、
    前記リタードローラよりも前記反給紙方向側の搬送路を閉鎖する閉鎖位置と、前記搬送路を開放する開放位置との間で移動可能なストッパと、
    前記ストッパを前記開放位置と前記閉鎖位置との間で移動可能に構成された移動機構と
    を備え、
    前記第一伝達機構は、前記可動機構が前記第一位置にあり、前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転する場合に、前記第一モータの駆動力によって前記リタードローラが前記反給紙方向に回転されるように構成され、
    前記第二伝達機構は、前記可動機構が前記第二位置にあり、前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転する場合に、前記第一モータの駆動力によって前記リタードローラが前記給紙方向に回転されるように構成され、
    前記移動機構は、
    前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転する場合に、前記ストッパを前記開放位置に位置させ、
    前記第一駆動軸が前記第二回転方向に回転する場合に、前記ストッパを前記閉鎖位置に位置させるように構成されたことを特徴とする給紙装置。
  2. 第二駆動軸を有し、前記第二駆動軸が回転した場合に前記給紙方向に前記給紙ローラを回転させる第二モータを備え、
    前記移動機構は、前記第一駆動軸が前記第二回転方向に回転する場合に、前記第一モータの駆動力によって前記ストッパを前記閉鎖位置に位置させるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記第二モータは、前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転する場合に、前記第二駆動軸を駆動して前記給紙ローラを前記給紙方向に回転させることを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
  4. 前記第二モータは、
    前記可動機構が前記第一位置に位置し、前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転する場合に、前記第二駆動軸を駆動して前記給紙ローラを前記給紙方向に回転させ、
    前記可動機構が前記第二位置に位置し、前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転する場合に停止することを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
  5. 前記移動機構は、前記ストッパを前記開放位置に向けて付勢する付勢部材と、第二ワンウェイクラッチとを有し、
    前記移動機構は、
    前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転する場合に、前記第二ワンウェイクラッチが空転することにより、前記付勢部材の付勢力によって前記ストッパを前記開放位置に位置させ、
    前記第一駆動軸が前記第二回転方向に回転する場合に、駆動部からの駆動力によって前記ストッパを前記開放位置から前記閉鎖位置に移動させるように構成されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか記載の給紙装置。
  6. 前記第一モータが配置される第一筐体と、
    前記第一筐体に対向して配置され、前記第一筐体との間において前記搬送路の一部を形成し、前記リタードローラと前記可動機構と前記ストッパとが配置される第二筐体と、
    前記第一筐体に設けられた少なくとも1つのギアである第一筐体側ギアと、前記第二筐体に設けられ、前記第一筐体側ギアと噛み合う少なくとも1つのギアである第二筐体側ギアとを含み、前記第一モータの駆動力を前記可動機構に伝達するギア列と、
    前記第一筐体に設けられ、前記第一筐体側ギアのうち前記第二筐体側ギアに噛み合う1つのギアである第一噛合ギアを前記第一筐体から露出させる第一開口部と、
    前記第二筐体に設けられ、前記第二筐体側ギアのうち前記第一噛合ギアに噛み合う1つのギアである第二噛合ギアを前記第二筐体から露出させる第二開口部と
    を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の給紙装置。
  7. 前記リタードローラよりも前記給紙方向の下流側に設けられ、前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転した場合に、前記第一モータの駆動力によって前記給紙方向に回転する第一搬送ローラと、
    前記第一搬送ローラよりも前記下流側に設けられ、前記第一駆動軸が前記第一回転方向に回転した場合に、前記第一モータの駆動力によって前記給紙方向に回転する第二搬送ローラと
    を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の給紙装置。
  8. 前記第一駆動軸が前記第二回転方向に回転した場合に空転する第三ワンウェイクラッチを有し、前記第二搬送ローラに前記第一モータの駆動力を伝達する第三伝達機構を備えたことを特徴とする請求項7に記載の給紙装置。
  9. 前記移動部は、筐体に設けられた操作部であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の給紙装置。
  10. 前記移動部を制御し、前記可動機構を前記第一位置と前記第二位置との間で移動させる移動制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の給紙装置。
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