JP2016141462A - エアゾール容器 - Google Patents

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紀宏 岡部
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Abstract

【課題】液化ガス等の気化した成分を含む気体噴射物を、過剰に使用することなく所定量噴射することができるエアゾール容器を提供する。
【解決手段】液化ガスを含む内容物が充填される内部空間S1が形成された容器本体2と、容器本体に取り付けられるバルブ3と、バルブに装着される拡縮性容器4と、バルブに取り付けられる噴射部材5とを備え、内部空間は、内容物が気化した気体噴射物を貯留する気相部分S12を含み、拡縮性容器は、拡縮により容積が可変する拡縮空間S3が形成され、バルブは、気相部分と拡縮空間とを連通させて、拡縮空間に気体噴射物を取り込む非噴射状態と、気相部分と拡縮空間との連通を閉止して、拡縮空間に取り込まれた気体噴射物を噴射する噴射状態とに変位する、エアゾール容器1。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアゾール容器に関する。より詳細には、本発明は、容器本体の気相部分に存在する液化ガス等の気化した成分を含む気体噴射物を、所定量噴射することのできるエアゾール容器に関する。
従来、容器本体に液化ガスや有効成分を貯留し、気相部分に存在するこれら液化ガス等の気化した成分(気体噴射物)のみを噴射するエアゾール製品が知られている(特許文献1)。
特開2006−122319号公報
しかしながら、気体噴射物は、無色である。そのため、特許文献1に記載のエアゾール製品は、噴射量が把握されにくい。その結果、使用者は、気体噴射物を過剰に使用しやすい。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、気体噴射物を、過剰に使用することなく所定量噴射することができるエアゾール容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のエアゾール容器には、以下の構成が主に含まれる。
(1)液化ガスを含む内容物が充填される内部空間が形成された容器本体と、前記容器本体に取り付けられるバルブと、前記バルブに装着される拡縮性容器と、前記バルブに取り付けられる噴射部材とを備え、前記内部空間は、前記内容物が気化した気体噴射物を貯留する気相部分を含み、前記拡縮性容器は、拡縮により容積が可変する拡縮空間が形成され、前記バルブは、前記気相部分と前記拡縮空間とを連通させて、前記拡縮空間に前記気体噴射物を取り込む非噴射状態と、前記気相部分と前記拡縮空間との連通を閉止して、前記拡縮空間に取り込まれた前記気体噴射物を噴射する噴射状態とに変位する、エアゾール容器。
このような構成によれば、バルブは、非噴射状態では、気相部分と拡縮空間とを連通させて、拡縮空間を所定の形状にしてエアゾール容器内の気相部分にある気体噴射物を取り込むことができる。また、バルブは、噴射状態に変位させると、気相部分と拡縮空間との連通を閉止して、エアゾール容器の外部(大気)と気相部分にある気体噴射物の圧力差により拡縮性容器を収縮させ、拡縮空間に取り込まれた所定量の気体噴射物を噴射することができる。その結果、使用者は、目視では確認しにくい気体噴射物を、過剰に使用することがない。
(2)前記バルブは、ステムおよびステムラバーが収容される収容空間が形成されたハウジングをさらに備え、前記拡縮性容器は、前記ハウジングに装着され、前記ステムは、前記噴射部材が取り付けられ、かつ、前記ハウジング内に作動自在に収容され、前記ステムラバーは、前記ステムの作動に伴って、前記非噴射状態と、前記噴射状態とに変位する、(1)記載のエアゾール容器。
このような構成によれば、ステムラバーは、ステムの作動に伴って、非噴射状態と、噴射状態とに変位することができる。ステムは、噴射部材が取り付けられる。そのため、エアゾール容器は、噴射部材が操作されることにより、ステムを介してステムラバーを変位させ、非噴射状態と噴射状態とを容易に切り替えることができる。
(3)前記ハウジングは、前記収容空間と前記気相部分とを連通する気相連通通路が形成され、前記ステムは、前記気体噴射物が通過する通路であって、一端が前記噴射部材に連通されるステム内通路と、前記ステム内通路と、前記収容空間とを連通するステム孔とが形成され、前記ステムラバーは、前記ステム孔を閉止するとともに、前記気相連通通路を開放して、前記気相部分と前記拡縮空間とを連通させて、前記拡縮空間に前記気体噴射物を取り込む非噴射状態と、前記ステムの作動に伴って、前記ステム孔を開放するとともに、前記気相連通通路を閉止して、前記拡縮空間に取り込まれた前記気体噴射物を噴射する噴射状態とに変位する、(2)記載のエアゾール容器。
このような構成によれば、非噴射状態では、ステムラバーは、ステム孔を閉止するとともに、気相連通通路を開放して、気相部分と拡縮空間とを連通させて、拡縮空間に気相部分にある気体噴射物を取り込むことができる。また、ステムの作動に伴って、ステムラバーは、ステム孔を開放するとともに気相連通通路を閉止して、拡縮性容器を収縮させて拡縮空間に取り込まれた気体噴射物を噴射する噴射状態とに変位することができる。そのため、噴射状態では気相部分にある気体噴射物が追加供給されない。その結果、拡縮空間に取り込まれた所定量の気体噴射物のみが噴射される。
(4)前記容器本体は、透光性材料からなる、(1)〜(3)のいずれかに記載のエアゾール容器。
このような構成によれば、容器本体は、透光性材料からなる。そのため、使用者は、非噴射状態から噴射状態に変位させる際、拡縮性容器が収縮する様子を目視で確認し得る。その結果、使用者は、気体噴射物の容量を目視で確認することができる。
(5)前記拡縮性容器は、蛇腹部を備える、(1)〜(4)のいずれかに記載のエアゾール容器。
このような構成によれば、蛇腹部は、非噴射状態においては所定の形状に伸びて所定量の気体噴射物を取り込み、噴射状態においては、所定の形状に収縮して拡縮空間に取り込まれた気体噴射物を噴射する。そのため、気体噴射物の噴射量は安定する。また、蛇腹部が拡縮する方向は概ね一定である。そのため、使用者は、蛇腹部の長さの変化量(すなわち拡縮空間の容積の変化量)を目視で確認しやすく、噴射量をより直感的に把握しやすい。
(6)前記拡縮性容器は、有効成分を貯留するための貯留部をさらに備える、(1)〜(5)のいずれかに記載のエアゾール容器。
このような構成によれば、拡縮性容器は、貯留部に有効成分を貯留することができる。そのため、エアゾール容器は、有効成分を容器本体の液化ガスと分離して貯留することができる。有効成分は、たとえば液化ガスに溶解しない成分や、液化ガスと共存すると不安定になる成分や、さらには固体状(パウダー状、粒状など)の成分であってもよい。また、噴射状態では、拡縮性容器の収縮に伴い貯留部の有効成分に振動が加わり、気体噴射物中に均等に混ざりやすく、効果が得られやすい。拡縮性容器が収縮しても貯留部は噴射を阻害しない。
本発明によれば、気体噴射物を、過剰に使用することなく所定量噴射することができるエアゾール容器を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態のエアゾール容器の模式的な断面図である。 図2は、非噴射状態のエアゾール容器の拡大された断面図である。 図3は、本発明の一実施形態のエアゾール容器の模式的な断面図である。 図4は、噴射状態のエアゾール容器の拡大された断面図である。 図5は、本発明の一実施形態のエアゾール容器の模式的な断面図である。 図6は、噴射状態のエアゾール容器の断面図である。 図7は、本発明の一実施形態の拡縮性容器の拡大された断面図である。 図8は、本発明の一変形例の拡縮性容器を備えるエアゾール容器の模式的な断面図である。 図9は、噴射状態のエアゾール容器の断面図である。 図10は、本発明の一変形例の拡縮性容器を備えるエアゾール容器の模式的な断面図である。 図11は、非噴射状態のエアゾール容器の径方向の模式的な端面図である。 図12は、噴射状態のエアゾール容器の断面図である。 図13は、噴射状態のエアゾール容器の径方向の模式的な端面図である。 図14は、本発明の一変形例の拡縮性容器を備えるエアゾール容器の模式的な断面図である。 図15は、噴射状態のエアゾール容器の断面図である。
(第1の実施形態)
本発明の一実施形態のエアゾール容器が、図面を参照して説明される。図1は、本実施形態のエアゾール容器1の模式的な断面図である。エアゾール容器1は、液化ガスを含む内容物が充填される内部空間S1が形成された容器本体2と、容器本体2に取り付けられるバルブ3と、バルブ3に装着される拡縮性容器4と、バルブ3に取り付けられる噴射部材5とを備える。バルブ3は、後述するステムラバー7を変位させることにより、内容物が気化した気体噴射物を拡縮性容器4に取り込む非噴射状態と、拡縮性容器4に取り込まれた気体噴射物を噴射する噴射状態とに変位する。図1に示されるエアゾール容器1は、非噴射状態である。以下、それぞれの構成について説明する。
<容器本体2>
容器本体2は、液化ガスを含む内容物が充填される内部空間S1が形成された耐圧容器である。容器本体2の形状は特に限定されず、汎用の形状が採用される。本実施形態の容器本体2は、有底筒状であり、開口部にバルブ3が固着される。開口部は、内容物を充填するための充填口であり、バルブ3により閉止される。
容器本体2を構成する材料は特に限定されない。材料としては、アルミニウムやブリキなどの金属、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロンなどの合成樹脂、耐圧ガラス等が例示される。これらの中でも、容器本体2は、合成樹脂や耐圧ガラスなどの透光性材料からなることが好ましい。なお、本実施形態において、「透光性」は、容器本体2内の拡縮性容器4が目視で確認できる程度の透光性をいう。そのため、透光性容器は、必ずしも透明である必要がない。本実施形態の容器本体2は、ポリエチレンテレフタレート製である。容器本体2がこのような透光性材料であるポリエチレンテレフタレートからなることにより、エアゾール容器1は、後述する拡縮性容器4が拡縮する様子を目視で確認し得る。その結果、使用者は、気体噴射物が所定量噴射されたことを目視で確認することができ、使いすぎを防止できる。
容器本体2の内部空間S1は、充填された液化ガスを含む液相部分S11と、気化した液化ガスを含む気相部分S12とを含む。液化ガスとしては、プロパン、ノルマルブタン、イソブタンおよびこれらの混合物からなる液化石油ガス、ジメチルエーテル、トランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エン(HFO−1234ze)、トランス−2,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エン(HFO−1234yf)などのハイドロフルオロオレフィン、およびこれらの混合物等が例示される。液化ガスは、さらに噴射の勢いを調整するなどの目的でノルマルペンタン、イソペンタン等の炭素数が4〜5個の炭化水素が配合されてもよい。液化ガスの蒸気圧は特に限定されず、たとえば、20℃での蒸気圧が0.05〜0.7(MPa)である液化ガスが好ましく、0.08〜0.6(MPa)である液化ガスがより好ましい。
また、容器本体2の内部空間S1には、液化ガスのほか、必要に応じて任意成分が充填されてもよい。任意成分は、液化ガスに溶解された状態で液相部分に充填されてもよく、後述する拡縮性容器の貯留部に液化ガスと独立させて充填してもよい。
任意成分は、用途や目的等に応じて適宜選択することができる。このような任意成分としては、リモネン、ピネン、テルピネンなどの炭化水素系香料、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、ベンジルアルコール、2−メチル−1−ヘキサノール、3−メチル−1−ヘキサノール、シトロネロール、ゲラニオール、リナロール、L−メントール、メチル−n−ブチルカルビノール、メチルエチルイソプロピルカルビノール、メチルヘキシルカルビノール、メチルフェニルカルビノール、エチルフェニルカルビノール、メチルベンジルカルビノール、フェニルエチルアルコール、テレピネオール、ジヒドロミルセノールなどのアルコール系香料;イソブチルアセテート、n−アミルアセテート、イソアミルアセテート、n−ヘキシルアセテート、n−オクチルアセテート、n−デシルアセテート、ベンジルアセテート、β−フェニルエチルアセテート、ゲラニルアセテート、l−メンチルアセテート、リナリルアセテート、n−アミルプロピネート、イソアミルプロピオネート、リナリルプロピオネート、ベンジルプロピオネート、エチルブチレート、イソプロピルブチレート、ヘキシルブチレート、ベンジルブチレート、エチルイソブチレート、イソプロピルイソブチレート、n−ブチルイソブチレート、イソアミルイソブチレート、ベンジルイソブチレート、エチルバレレート、プロピルバレレート、ブチルバレレート、イソアミルバレレート、ヘプチルバレレート、ベンジルバレレート、エチルベンゾエート、イソブチルフェニルアセテート、メチルサリシレートなどのエステル系香料;n−オクチルアルデヒド、n−ノニルアルデヒド、n−デシルアルデヒド、シトロネラール、シトラール、フェニルアセトアルデヒドなどのアルデヒド系香料、エチルイソアミルケトン、メチルヘプテノン、アセトフェノン、ベンザルアセトン、o−アミノアセトフェノンなどのケトン系香料、ゲラニルメチルエーテル、シネオール、エチルベンジルエーテル、エストラゴールなどのエーテル系香料、アネトール、オイゲノールなどのフェノール系香料;などの単体香料および該単体香料を用いて調合した調合香料などの合成香料、オレンジ油、グレープフルーツ油、アニス油、ペパーミント油、スペアミント油、ローズ油、ラベンダー油、レモン油、レモンユーカリ、カユプテ、クラリセージ、コリアンダーなどの天然植物性香料などの各種香料、メチルベンゾエート、ベンジルアセテート、ラウリル酸メタクリレート、安息香酸メチル、フェニル酢酸メチル、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジルなどの消臭成分、チモール、カルバクロール、フェノキシエタノールなどの殺菌・防腐成分、ナフタレン、カンフル、N、N−ジエチル−m−トルアミド(ディート)、カプリル酸ジエチルアミドなどの防虫成分、パラオキシ安息香酸エステル、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化クロルヘキシジン、感光素、パラクロルメタクレゾールなどの殺菌成分、アラントインヒドロキシアルミニウム、クエン酸、乳酸、タンニン酸などの収斂成分などがあげられる
<バルブ3>
バルブ3は、容器本体2に取り付けられて容器本体2を密封し、容器本体2の気相部分にある気体噴射物を拡縮性容器4へ取り込み、噴射部材5に送って外部に噴射するための部材である。バルブ3は、容器本体2の開口部に取り付けられるマウンティングカップ31と、マウンティングカップ31に保持されるハウジング32とを備える。ハウジング32は、内部に収容空間S2が形成されている。収容空間S2と拡縮空間S3とは、連通されている。
(マウンティングカップ31)
マウンティングカップ31は、ハウジング32を保持し、容器本体2を気密状態にして固定するための部材である。マウンティングカップ31は、中心にステム6が挿通される挿通孔が形成され、ハウジング32の外形に沿うよう立体成型された中心部33と、中心部33の外周縁に形成された周状のフランジ部34とからなる。挿通孔の径は、ステム6の外径よりも大きい。そのため、マウンティングカップ31は、ステム6の作動を妨げない。中心部33は、ハウジング32の上部およびステムラバー7の上面を覆う部材であり、ハウジング32を保持するとともに、後述する周状突起325(図2参照)とともに、ステムラバー7を挟持する。フランジ部34は、下面に、容器本体2の開口部の上端(上面)とフランジ部34の下面との間をシールするシール材を備える。
(ハウジング32)
ハウジング32は、所定の収容空間S2が内部に形成された略円筒状の部材であり、マウンティングカップ31を介して容器本体2に取り付けられる。収容空間S2は、ステム6と、ステムラバー7と、スプリング8とが収容される。ハウジング32は、収容空間S2が形成された大径部321と、大径部321よりも小径であり、大径部321の下端に接続された小径部322とからなる。
大径部321は、所定の内径を有する略円筒状の部位であり、側周壁323と、底板324とを備える(図2参照)。大径部321は、上部が開口しており、ステム6が挿通される。側周壁323の上面には、ステムラバー7の下面を支持する周状突起325が形成されており、その一部を切り欠いた切欠部325aを有する(図2参照)。また、側周壁323の上面のうち、内周端近傍には、ステムラバー7が下方に撓んだ際にステムラバー7の下面が当接する周状の当接部326が形成されている。側周壁323には、収容空間S2と、気相部分S12とを連通する気相連通通路328が形成されている。また、側周壁323には、径方向の外側上方に向かって延設された周状の保持部327が形成されている(図2参照)。保持部327は、ステムラバー7を保持するとともに、マウンティングカップ31の中心部33が装着される。底板324の中心には、底板324を貫通する貫通孔が形成されている。収容空間S2は、貫通孔を介して、拡縮空間S3と連通されている。
小径部322は、所定の内径を有する略円筒状の部位であり、大径部321の下端に接続されている。小径部322は、その外周壁を覆うように、後述する拡縮性容器4の装着部43が嵌め込まれる。小径部322は、収容空間S2に取り込まれた気体噴射物が通過する内部通路329が形成されている。内部通路329は、上端が貫通孔の下端と接続され、下端が拡縮空間S3に向かって開口している。また、小径部322の内周壁の形状は、下端近傍において、下端側から上端側に向かって内径が徐々に狭くなるテーパ状に加工されている。そのため、拡縮空間S3に取り込まれた気化した液化ガスは、噴射される際に、拡縮空間S3から小径部322に滑らかに取り込まれやすい。
ステム6は、ハウジング32内に上下方向に移動自在に収容される。ステム6は、上端近傍が突出しており、突出した部分に噴射部材5が取り付けられる。ステム6は、気体噴射物が通過するステム内通路61と、ステム内通路61と収容空間S2とを連通するステム孔62とが形成されている(図2参照)。ステム内通路61の一端は、噴射部材5の噴射通路51と連通している。
ステム6は、ステムラバー7が嵌め込まれる環状の凹部63が形成されている。凹部63には、ステム孔62が開口している。(図2参照)。また、凹部63は、非噴射時にステムラバー7の内周壁が当接する。これにより、凹部63に開口したステム孔62は、ステムラバー7によって閉止される。
ステムラバー7は、扁平な略円盤状の弾性部材であり、中心にステム6が挿通される中心孔が形成されている。中心孔の径は、凹部63の外径よりも小さい。そのため、中心孔にステム6が挿通されると、ステムラバー7の内周壁は、凹部63に密着する。また、ステムラバー7の厚みは、ステム孔62の径よりも大きい。そのため、ステム孔62は、ステムラバー7の内周壁により閉止される。
また、ステムラバー7は、外周縁が大径部321の保持部327の内周壁と当接するよう配置され、マウンティングカップ31の中心部33の下面と、上記した周状突起325とにより挟持される。これにより、ステムラバー7は、ハウジング32内の所定位置に位置決めされる。このように配置されたステムラバー7は、ステム6の上下方向の作動に伴って主に内周壁側が撓むように変形し、ステム孔62と気相連通通路328とを適宜開閉する。ステム6の作動に伴うステムラバー7の変位の詳細は、後述される。
スプリング8は、コイル状のバネである。スプリング8は、ハウジング32の底板324とステム6の下部の間に配置され、ステム6を常時上向きに付勢し、ステムラバー7を、その内周壁によってステム孔62を塞ぐ状態で保持する。
<拡縮性容器4>
拡縮性容器4は、ハウジング32に装着され、拡縮により容積が可変する拡縮空間S3が形成された容器である。拡縮性容器4は、底部41と、側周壁が蛇腹状に加工された蛇腹部42と、蛇腹部42の上端に接続された装着部43とからなる。
蛇腹部42は、気体噴射物を取り込む拡縮空間S3の容積を変化させる部位である。蛇腹部42は、側周壁が所定の間隔ごとに交互に山部と谷部とを形成するよう折りたたまれた形状であり、拡縮空間S3に取り込まれた気体噴射物の容量に合わせて上下方向に拡縮し得る。
装着部43は、蛇腹部42の上端に形成された円筒状の部位である。装着部43の内径は、小径部322の外径よりもわずかに小さい。そのため、拡縮性容器4は、小径部322の外周壁を覆うように装着部43を嵌め込まれることにより、ハウジング32に取り付けられる。
<噴射部材5>
噴射部材5は、押し下げられることにより、拡縮空間S3に取り込まれた気体噴射物を外部に噴射するための部材である。噴射部材5は、内部に気体噴射物が通過する噴射通路51を備える。噴射通路51の一端はステム6に装着され、ステム内通路61と連通しており、他端は気体噴射物を外部に噴射するための噴射孔52が形成されている。
次に、本実施形態のエアゾール容器1を用いて、気体噴射物を噴射する際の動作について、図1〜図4を参照して説明する。図2は、非噴射状態のエアゾール容器1の拡大された断面図である。図3は、本実施形態のエアゾール容器1の模式的な断面図である。図3に示されるエアゾール容器1は、噴射状態である。図4は、噴射状態のエアゾール容器1の拡大された断面図である。
<エアゾール容器1の準備および、拡縮空間S3への気体噴射物の取り込み動作>
本実施形態のエアゾール容器1は、まず、容器本体2に液化ガスを含む内容物が充填される。内容物は、従来公知の方法により容器本体2に充填される。一例を挙げると、容器本体2に充填する内容物中の有効成分のみを、または有効成分を水やアルコールなどの溶剤に配合した原液を含有させる場合は、先ず、容器本体2に有効成分または原液を充填する。次いで、容器本体2の開口部の上方でバルブ3を保持し、開口部とバルブ3との間から液化ガスを充填し、バルブ3を開口部に固着する。ステム6には、噴射部材5が取り付けられる。
このように液化ガスを含む内容物が充填されたエアゾール容器1は、図1および図2に示されるように、ステムラバー7によってステム孔62を閉止され、かつ、気相連通通路328が開放されている(非噴射状態)。このとき、拡縮空間S3は、容器本体の気相部分S12と連通しており、気相部分S12と同じ圧力である。そのため、容器本体2内の気体噴射物は、気相連通通路328および周状突起の切欠部325aを介して、拡縮性容器4が所定の形状(大きさ)となるまで、蛇腹部42を下方に伸長させながら、所定量が拡縮空間S3に取り込まれる。矢印A1(図2参照)は、拡縮空間S3に取り込まれる気体噴射物の流れを示している。
<拡縮空間S3に取り込まれた気体噴射物の噴射動作>
次いで、エアゾール容器1は、図1に示される状態から噴射部材5が押し下げられる。噴射部材5が押し下げられることにより、ステム6が下方に移動する。これにより、ステム6の凹部63に嵌め込まれていたステムラバー7の内周壁付近は、図3および図4に示されるように、下方に撓むように変形される。その結果、ステムラバー7の内周壁により閉止されていたステム孔62は、開放される。また、下方に撓まされたステムラバー7の下面は、ハウジング32の当接部326の上面と当接する。これにより、気相連通通路328は閉止される。
ここで、拡縮空間S3と外部とは、ステム孔62を介して連通されている。内部空間S1は、液化ガスを含む内容物が充填されており、液化ガスの蒸気圧(圧力)を有するため、拡縮性容器4は、外気と内部空間S1の圧力差により、蛇腹部42が上方向に収縮するよう変形する。これにより、拡縮性容器4の拡縮空間S3に取り込まれていた一定量の気体噴射物が外部に噴射される。矢印A2(図4参照)は、外部に噴射されるために、拡縮空間S3からステム内通路61に向かう気体噴射物の流れを示している。なお、噴射部材を押し続けても、気相連通通路328が閉止された状態であるため、拡縮空間S3には容器本体内の気体噴射物は供給されず、噴射は停止する。
次いで、噴射部材5の押し下げが止められると、ステム6は、スプリング8の弾発力により、元の位置へ戻る。これにより、ステムラバー7は、撓みのない状態に復帰するとともに、内周壁によりステム孔62を再び閉止する(非噴射状態)。また、ステムラバー7は、当接部326との当接が解消され、気相連通通路328を開放する。その後は、エアゾール容器1は、噴射部材5が操作されることにより、拡縮空間S3に取り込まれた気体噴射物の噴射動作と拡縮空間S3への気体噴射物の取り込み動作とが繰り返される。
以上、本実施形態のエアゾール容器1によれば、噴射部材5を押し下げることによりステム6を下方へ作動させてステムラバー7を変位させ、非噴射状態から噴射状態に切り替えることができる。エアゾール容器1は、噴射状態では、拡縮空間S3に取り込まれた気体噴射物を一定量噴射し、その後、自動的に噴射が止まる。その結果、エアゾール容器1の使用者は、気体噴射物を過剰に使用することがない。なお、内容物が少なくなっても、液化ガスの蒸気圧は一定であるため、最後まで安定した噴射量で噴射することができる。また、噴射部材5の押し下げを止められると、噴射状態から非噴射状態へと自動的に切り替わるため、噴射操作が簡便である。
また、容器本体2は、透光性材料である合成樹脂製である。そのため、使用者は、拡縮性容器4が収縮する様子を目視で確認し得る。その結果、使用者は、噴射物が見えなくても拡縮性容器の変化で認識することができ、何度も噴射操作されることによる過剰使用を防止することができる。
さらに、拡縮性容器4は、蛇腹部42を備える。蛇腹部42は、拡縮空間S3に取り込まれた気体噴射物を噴射する際に、上方に収縮する。そのため、噴射される気体噴射物の量は、より一定となるよう調整されやすい。また、蛇腹部42が拡縮する方向(上下方向)は概ね一定である。そのため、使用者は、蛇腹部42の長さの変化量(すなわち拡縮空間S3の容積の変化量)を目視で確認しやすく、噴射量をより直感的に把握しやすい。
(第2の実施形態)
本発明の一実施形態のエアゾール容器が、図面を参照して説明される。図5は、本実施形態のエアゾール容器1aの模式的な断面図である。図6は、噴射状態のエアゾール容器1aの拡大された断面図である。本実施形態のエアゾール容器1aは、拡縮性容器4aが底部41aに貯留部44をさらに備える以外は、第1の実施形態において上記したエアゾール容器1と同様の構成である。そのため、重複する構成は同様の参照符号が付され、説明が適宜省略される。
<拡縮性容器4a>
拡縮性容器4aは、ハウジング32に装着され、拡縮により容積が可変する拡縮空間S3が形成された容器である。拡縮性容器4aは、底部41aと、側周壁が蛇腹状に加工された蛇腹部42と、蛇腹部42の上端に接続された装着部43とからなり、底部41aに有効成分を貯留するための貯留部44が形成されている。
貯留部44は、蛇腹部42の底部41aを下方に突出させて形成した有底筒状の凹部である。貯留部44には、有効成分9または有効成分を含む液体や固体が貯留される。このように、本実施形態のエアゾール容器1aは、有効成分9を、容器本体2に充填された液化ガスを含む内容物と分離させて、貯留することができる。そのため、有効成分9は、たとえば液化ガスに溶解しない成分や、液化ガスと共存すると不安定である成分や、固体状の成分であってもよい。
このような貯留部44に充填される有効成分9としては、たとえば、液化石油ガスやハイドロフルオロオレフィンのような親油性の液化ガスが使用される場合には、水溶性の有効成分であってもよい。有効成分9は、貯留部44に直接充填されてもよく、水溶性の有効成分9を水溶性高分子などでゲルや粒状にして充填されてもよい。また、有効成分9としては、香料をゼオライト、シリカ、活性炭などの多孔性粉体に担持させた香料パウダーや、銀、胴などの抗菌性の金属をゼオライト、シリカ、活性炭などの多孔性粉体に担持させた抗菌パウダー、酸化チタンや酸化亜鉛などの紫外線散乱剤、シリコーンパウダーやタルクなどの滑り剤など、液化ガスに溶解しない固体であってもよい。
これら有効成分9は、拡縮空間S3に気体噴射物が取り込まれた際に、気体噴射物中に適宜放散される。たとえば、有効成分9が揮発性のゲル状体である場合、気体噴射物には、揮発した有効成分9が分散される。また、有効成分9が粉体である場合、噴射時の拡縮空間S3の収縮に伴い、有効成分9は、適宜巻き上げられて、拡縮空間S3に取り込まれていた気体噴射物と共に噴射される。
貯留部44に貯留される有効成分9の形状は、特に限定されない。図7は、本実施形態の拡縮性容器4aの拡大された断面図である。有効成分9は、図5および図6に示されるように貯留部44に隙間なく充填されてもよく、図7に示されるように複数の球状のゲル状体(図7ではゲル状体が2個の場合を例示)であってもよい。
以上、本実施形態のエアゾール容器1aによれば、たとえば液化ガスに溶解しない成分や、液化ガスと共存すると不安定である成分や、固体状の成分である有効成分9を、気体噴射物とともに噴射することができる。
以上、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明した。本発明のエアゾール容器は、たとえば次のような変形実施形態を採用することができる。
(1)上記実施形態では、蛇腹部を備える拡縮性容器について例示した。本発明は、これに代えて、外部と気相部分の気体噴射物の圧力差により拡縮可能な拡縮性容器であればよい。図8は、本変形例の拡縮性容器4bを備えるエアゾール容器1bの模式的な断面図である。図8のエアゾール容器1bは、非噴射状態である。図9は、噴射状態のエアゾール容器1bの拡大された断面図である。
図8に示されるように、拡縮性容器4bは、楕円体状の楕円体部45と、楕円体部45の上端に接続された装着部43とからなる。楕円体部45は、気体噴射物が取り込まれる部位であり、内部に気体噴射物が取り込まれる拡縮空間S3が形成されている。楕円体部45は、気相部分S12と遮断され、外部と連通したときに気相部分S12の気体噴射物の圧力により収縮すると共に、外部と遮断され、気相部分S12と連通したときに元の形状に戻る程度の弾性(硬さ)を有する。そのため、楕円体部45は、図9に示されるように、噴射状態において、側部が内側に凹むよう変形する。その結果、拡縮性容器4bに取り込まれた気体噴射物は、所定量が噴射される。なお、本変形例では、楕円体部45の側部が内側に凹むよう変形する場合を例示した。これに代えて、楕円体部45は、底部分が上方に凹むよう変形してもよく、不規則に内側に折りたたまれるよう変形してもよい。
(2)上記実施形態では、上下方向に拡縮する蛇腹部を備える拡縮性容器について例示した。本発明は、これに代えて、径方向に拡縮する蛇腹部を備える拡縮性容器であってもよい。図10は、本変形例の拡縮性容器4cを備えるエアゾール容器1cの模式的な断面図である。図10のエアゾール容器1cは、非噴射状態である。図11は、非噴射状態の楕円体部45cの径方向の模式的な端面図である。
図10および図11に示されるように、拡縮性容器4cは、楕円体状の楕円体部45cと、楕円体部45cの上端に接続された装着部43とからなる。楕円体部45cは、側周壁が蛇腹状に加工されている。より具体的には、図11に示されるように、楕円体部45cは、端面視において、側周壁が周方向に所定の間隔ごとに交互に山部と谷部とを形成するよう折りたたまれた形状である。このような楕円体部45cは、拡縮空間S3に取り込まれた気体噴射物の容量に合わせて、径方向に拡縮し得る。図12は、噴射状態のエアゾール容器1cの断面図である。図13は、噴射状態の楕円体部45cの径方向の模式的な端面図である。図12および図13に示されるように、楕円体部45cは、噴射状態において拡縮空間S3内の気体噴射物が噴射されると、内径が小さくなるよう折りたたまれる。その結果、拡縮性容器4cに取り込まれた気体噴射物は、所定量が噴射される。
(3)上記実施形態(第2の実施形態)では、拡縮性容器の底部に貯留部が形成されたエアゾール容器について例示した。この貯留部は、上部が開口した有底筒状の凹部であり、ハウジングの拡縮空間と連通している(図5参照)。これに代えて、本発明は、貯留部の上部が閉止された構成であってもよい。図14は、本変形例の拡縮性容器4dを備えるエアゾール容器1dの模式的な断面図である。図14のエアゾール容器1dは、非噴射状態である。図15は、噴射状態のエアゾール容器1dの断面図である。
図14に示されるように、拡縮性容器4dは、底部41dと、側周壁が蛇腹状に加工された蛇腹部42と、蛇腹部42の上端に接続された装着部43とからなる。底部41dは、後述するハウジング32dの穿孔部35により穿孔される穿孔面46が形成されている。穿孔面46は、底部41dが薄肉加工された部位である。また、底部41dの下面には、下方に延設された周状の取付部47が形成されている。貯留部44dは、上部が開口した有底筒状の部材である。貯留部44dには、有効成分9が貯留されている。貯留部44dは、上端が取付部47に嵌め込まれている。これにより、貯留部44dは、上部が閉止され、拡縮性容器4dに取り付けられている。
本変形例のエアゾール容器1dのハウジング32dは、小径部322の下面から下方に延設された円筒状の穿孔部35が設けられている。穿孔部35には、小径部322の内部通路329と略同径の通路が形成されている。穿孔部35の下端は、穿孔面46に対して所定の角度となるよう斜めに切断されており、尖っている。
このようなエアゾール容器1dは、初回使用時に使用者により噴射部材5が操作されると、図14に示される非噴射状態から、図15に示される噴射状態に変位する。これにより、蛇腹部42は収縮する。また、底部41dの穿孔面46は、穿孔部35の下端と接触し、その後、穿孔される。その結果、貯留部44dと拡縮空間S3とは連通する。このように、本変形例のエアゾール容器1dは、初回使用時までは、貯留部44dの上部が拡縮性容器4dの底部41dにより閉止されている。そのため、エアゾール容器1dは、製造時や未使用時に有効成分9が貯留部44dから飛散したり、こぼれる虞がない。
(4)上記実施形態では、ステムの作動によりステムラバーを変位させて、噴射状態と非噴射状態とを切り替えるエアゾール容器について例示した。本発明は、これに代えて、ステムとステムラバーとの協働以外の方法により、噴射状態と非噴射状態とが切り替わるよう構成されてもよい。たとえば、変形例のエアゾール容器は、ハウジング内を上下方向に作動するステムの一部(たとえば外周壁や底部)を気相連通通路に適宜当接させることにより気相連通通路を開閉する機構が採用されてもよい。
1、1a、1b、1c、1d エアゾール容器
S1 内部空間
S11 液相部分
S12 気相部分
S2 収容空間
S3 拡縮空間
2 容器本体
3 バルブ
31 マウンティングカップ
32、32d ハウジング
321 大径部
322 小径部
323 側周壁
324 底板
325 周状突起
326 当接部
327 保持部
328 気相連通通路
329 内部通路
33 中心部
34 フランジ部
35 穿孔部
4、4a、4b、4c、4d 拡縮性容器
41、41a、41d 底部
42 蛇腹部
43 装着部
44、44d 貯留部
45、45c 楕円体部
46 穿孔面
47 取付部
5 噴射部材
51 噴射通路
52 噴射孔
6 ステム
61 ステム内通路
62 ステム孔
7 ステムラバー
8 スプリング
9 有効成分

Claims (6)

  1. 液化ガスを含む内容物が充填される内部空間が形成された容器本体と、前記容器本体に取り付けられるバルブと、前記バルブに装着される拡縮性容器と、前記バルブに取り付けられる噴射部材とを備え、
    前記内部空間は、前記内容物が気化した気体噴射物を貯留する気相部分を含み、
    前記拡縮性容器は、拡縮により容積が可変する拡縮空間が形成され、
    前記バルブは、前記気相部分と前記拡縮空間とを連通させて、前記拡縮空間に前記気体噴射物を取り込む非噴射状態と、前記気相部分と前記拡縮空間との連通を閉止して、前記拡縮空間に取り込まれた前記気体噴射物を噴射する噴射状態とに変位する、
    エアゾール容器。
  2. 前記バルブは、ステムおよびステムラバーが収容される収容空間が形成されたハウジングをさらに備え、
    前記拡縮性容器は、前記ハウジングに装着され、
    前記ステムは、前記噴射部材が取り付けられ、かつ、前記ハウジング内に作動可能に収容され、
    前記ステムラバーは、前記ステムの作動に伴って、前記非噴射状態と、前記噴射状態とに変位する、請求項1記載のエアゾール容器。
  3. 前記ハウジングは、前記収容空間と前記気相部分とを連通する気相連通通路が形成され、
    前記ステムは、
    前記気体噴射物が通過する通路であって、一端が前記噴射部材に連通されるステム内通路と、
    前記ステム内通路と、前記収容空間とを連通するステム孔とが形成され、
    前記ステムラバーは、
    前記ステム孔を閉止するとともに、前記気相連通通路を開放して、前記気相部分と前記拡縮空間とを連通させて、前記拡縮空間に前記気体噴射物を取り込む非噴射状態と、
    前記ステムの作動に伴って前記ステム孔を開放するとともに、前記気相連通通路を閉止して、前記拡縮空間に取り込まれた前記気体噴射物を噴射する噴射状態とに変位する、請求項2記載のエアゾール容器。
  4. 前記容器本体は、透光性材料からなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアゾール容器。
  5. 前記拡縮性容器は、蛇腹部を備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載のエアゾール容器。
  6. 前記拡縮性容器は、有効成分を貯留するための貯留部をさらに備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載のエアゾール容器。
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