JP2016140784A - トリガー式噴霧器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本体に対するノズルの前後動により噴霧状態を変化させるタイプのトリガー式噴霧器であって、内容物の予期せぬ噴霧・漏出を防止できるものを提供する。【解決手段】トリガー式噴霧器の本体2から蓄圧弁Vを介してノズル50のスピン機構SPに至りかつスピン機構と連続するノズル孔Nから噴霧する液体流路Lを備え、本体2に対してノズルの位置を前位置・中位置・後位置の何れかに調整できるように設け、本体2に対するノズル50の相対的な前後動により、前方付勢手段Bによる蓄圧弁座56への蓄圧弁体80の圧接力が変化するように設けて、ノズル50が前位置にあるときには狭い噴霧パターンが、またノズルが中位置にあるときには広い噴霧パターンがそれぞれ得られるように形成し、ノズルが後位置にあるときに、係止部17と蓄圧弁座56との間で蓄圧弁体80が固定されるように設けた。【選択図】図2

Description

本発明は、トリガー式噴霧器に関する。
この種のトリガー式噴霧器として、噴霧器本体の前部にノズルを前後動可能に取り付けるとともに、本体からノズルのノズル孔へ至る液体流路内で、前方付勢させた弁体を弁座に圧接して形成する蓄圧弁を設け、本体に対するノズルの相対的な位置を変えることで弁座に対する弁体の圧接力を変化させ、噴霧状態を変化させるものが提案されている(特許文献1)。
特開2011−177622
特許文献1のトリガー式噴霧器の蓄圧弁体は、ノズルが本体に対して後退した状態においてコイルスプリングなどの前方付勢手段により弁座に圧接している。しかしその噴霧器を容器体に装着したトリガー式液体噴霧容器を例えば床に落としたりして、トリガーに不意の外力がかかると、ノズルから内容物の予期せぬ噴霧・漏出を生じてしまう可能性があった。
本発明の目的は、本体に対するノズルの前後動により噴霧状態を変化させるタイプのトリガー式噴霧器であって、内容物の予期せぬ噴霧・漏出を防止できるものを提供することである。
第1の手段は、容器体への装着部4を有し、トリガー40の操作により容器体側から本体2へ液体を吸い上げるとともに本体2の前部へ付設したノズル50から噴霧することが可能なトリガー式噴霧器において、
上記本体2から蓄圧弁Vを介してノズル50のスピン機構SPに至りかつスピン機構と連続するノズル孔Nから噴霧する液体流路Lを備え、
上記本体2に対してノズル50を移動してノズルの位置を前位置・中位置・後位置の何れかに調整できるように設け、
上記蓄圧弁Vは、前方付勢手段Bにより前方付勢された蓄圧弁体80を蓄圧弁座56に圧接してなり、
本体2に対するノズル50の相対的な前後動によって、上記前方付勢手段Bによる蓄圧弁座56への蓄圧弁体80の圧接力が変化するように設けて、
ノズル50が前位置にあるときには低い圧力で蓄圧弁体が作動して噴霧し、またノズルが中位置にあるときには高い圧力で蓄圧弁体が作動して噴霧するように形成し、
ノズルが後位置にあるときに、蓄圧弁体80の後方に設けた係止部17と当接して、係止部17と蓄圧弁座56との間で蓄圧弁体80が固定されるように設けている。
本発明は、図1に示す容器体装着用のトリガー式噴霧器であって、本体2に対するノズル50の前後動により噴霧パターンを広く(図7参照)又は狭く(図10参照)することができるようにしたものに関する。本手段では、本体2に対するノズル50の位置を、前位置・中位置・後位置の少なくとも3段階に調整できるようにし、ノズルが後位置にあるときに、図2に示すように蓄圧弁体80が蓄圧弁座56と係止部17との間に挟まれて固定されるようにしている。これにより上述の予期しない噴霧や漏出を防止できる。後述のように中位置は複数設けてもよい。なお、上述の“高い圧力”、“低い圧力”という言葉は、ノズルの各位置において蓄圧弁体を作動させるために必要とされる圧力について相対的な意味に用いるものとする。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記ノズル50を本体2の前部に対して前後動可能に螺合するとともに、
上記ノズル50及び本体2の前部に、ノズル50が上記後位置からさらに後退する向きに回動することを阻止する回動規制手段Sを設けている。
本手段では、図3に示すようにノズルの回動規制手段Sを設けている。本体2に対してノズル50が後位置にあるときに、さらにノズル50が後退する向きへ回転することを阻止するように構成している。これによって蓄圧弁座56と係止部17との間に挟持された蓄圧弁体80に不意に過剰な挟持力が作用することを回避している。図示例の回動規制手段Sは、ストッパ20と当接片64とで形成しているが、その構造は適宜変更することができる。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ
上記本体2の前部に設けた前方開口の支持筒部18に上記ノズル50を螺合させており、
本体2側からは、支持筒部18の内側より前方へ小径シリンダ部16を、またノズル50が有する前壁部52のノズル孔N開口箇所の周囲より後方へ大径シリンダ部60をそれぞれ突設するとともに、大径シリンダ部60の内側に蓄圧弁座56を形成し、
蓄圧弁体80は、上記小径シリンダ部16内面を摺動可能な小径摺動筒部82の前端部を環状基部84の内周部に連結するとともに、この環状基部から前方へ大径シリンダ部60の内面を摺動可能な大径摺動筒部86を突出し、かつ環状基部84と連設して上記蓄圧弁座56への圧接用の弁板90を設け、
上記小径シリンダ部16の前端部を係止部17として上記環状基部84の外周部後面に当接することで、小径シリンダ部16の前端部と蓄圧弁座との間に蓄圧弁体80が挟持されるように形成している。
本手段では、図2に示すように、小径シリンダ部16の前端部を係止部17として蓄圧弁体80の環状基部84の外周部後面に当接することを提案している。これにより蓄圧弁体80を蓄圧弁座56との間に確実に挟持することができる。また小径シリンダ部16の前端部を係止部17として利用するので、構造が簡単となる。
第4の手段は、第1の手段から第3の手段の何れかを有し、かつ
上記ノズル50が上記前位置、中位置、後位置の何れかにあるときに、本体2の前部及びノズルの対応箇所が相互に係合することで本体に対するノズルの位置を決める位置決め手段Pを設けている。
本手段では、例えば図6に示すように、ノズルの位置を決める位置決め手段Pを設けることを提案している。位置決め手段は、例えば本体2の前部及びノズル50に付設した相互に係合可能な凹凸構造とすることができ、図示例では、回動規制手段Sの一部であるストッパ20を位置決め要素として兼用し、ノズル50に付設した一対の位置決め用突部68と係合するように設けている。
第1の手段に係る発明によれば、不使用時に本体2に対してノズル50を後位置とすることで、蓄圧弁体80が係止部17と蓄圧弁座56との間で固定されるので予期せぬ内容物の噴霧・漏出などを確実に防止できる。
第2の手段に係る発明によれば、ノズル50が上記後位置からさらに後退する向きに回動することを阻止する回動規制手段Sを設けたから、ノズルが後位置にある状態で利用者が誤ってノズルを後退させる向きへ回すことを防止できる。
第3の手段に係る発明によれば、係止部17である小径シリンダ部16の前端部と蓄圧弁座との間に蓄圧弁体80を挟持するから、別途に係止部を設ける必要がなく、構造が複雑となることがない。
第4の手段に係る発明によれば、本体2の前部とノズル50との間に、ノズル50が本体2に対して前位置、中位置、後位置の何れかにあるときに位置決めをする位置決め手段Pを設けたから、使い勝手がよい。
本発明の第1実施形態に係るトリガー式噴霧器を側方から見た縦断面図であって、ノズルが後位置にある状態を示す図である。 図1のトリガー式噴霧器の要部拡大図である。 図2のトリガー式噴霧器の要部をIII−III方向から見た断面を、支持筒部18の内側を省略して描いた図である。 図2の要部が有するノズルチップ70の断面図である。 図1のトリガー式噴霧器の要部を、ノズルを中位置へ前進させた状態で示す拡大図である。 図5に示す要部の縦断面図である。 図5に示す状態での噴霧パターンを示す使用状態説明図である。 図1のトリガー式噴霧器の要部を、ノズルを前位置へ前進させた状態で示す拡大図である。 図8に示す要部の縦断面図である。 図8に示す状態での噴霧パターンを示す使用状態説明図である。
図1から図10は、本発明の実施形態に係るトリガー式噴霧器を示している。
トリガー式噴霧器1は、本体2 の前端にノズル50を備え、容器体100の口頸部に嵌合させる装着筒4により容器体に装着されている。また、トリガー式噴霧器1は、本体2より揺動可能に垂設したトリガー40を設けるとともに、トリガー40の前後揺動操作により、ポンプ機構10を作動させ、ノズル50より内容液を噴出するとともに吸い上げパイプ30を介して容器体から液を吸い上げるように構成している。ポンプ機構等は従来のこの種のトリガー式噴霧器に使用されている機構を採用できる。
本明細書では、ノズル孔Nが開口している方向(図1では図面左方)を前方と、その反対方向を後方と呼ぶものとする。
本発明において、ノズル50は、図2に拡大図で示す如く、本体2の流路を形成する射出筒部12の先端に回動可能に嵌合させており、その内部には蓄圧弁体80を内蔵している。
射出筒部12は、筒壁の先端を塞ぐ先端壁14の中心部から、図2に示す如く、後述のコイルスプリングを係止させるための棒状の係止突部22を、また係止突部の回りから、小径シリンダ部16と、小径シリンダ部を囲む支持筒部18とをそれぞれ前方突出している。また係止突部22と小径シリンダ部16との間の先端壁部分に流路孔24を開口している。
ノズル50は、本実施形態において、前壁部52を有し、この前壁部52の後面から後方突出する回動筒部62を、上記支持筒部18の外面に螺合させている。前壁部52において回動筒部62より内側に位置する部分からは、弁座筒部54と、弁座筒部54を外側から囲む大径シリンダ部60とを後方突出している。さらに弁座筒部54の内側には蓄圧弁座56を形成する。本実施形態において蓄圧弁座56は、弁座筒部54の後方部分の内周面を拡径することで形成された段差部によって構成されている。弁座筒部54の後部には切欠き58を穿設している。また回動筒部62を外側から囲む外周壁部66が前壁部52から後方に突出している。
上記前壁部52は、前壁部52において上記弁座筒部54より内側に位置する部分を前方へ延出して、後述のノズルチップ70を嵌合するための嵌合突部52aとし、この嵌合突部52aとの間に一定の間隔を存して前方突出する口筒部52bを設けている。また、嵌合突部52aと口筒部52bとの間に位置する前壁部52の一部を貫通させ、上述の流路孔24から弁座筒部54の内側を介してノズル孔Nへ到る液体流路Lを開通させている。嵌合突部52aの側面には液体流路の一部である凹溝を形成する。
ノズルチップ70は、中心部にノズル孔Nを有する前板部70aの外周部から、差込筒部70bを後方突出している。差込筒部70bは、上記嵌合突部52aと口筒部52bとの間に嵌挿している。また前板部70aの後面には、図4に示すように、複数の渦巻き状の放射状凹部72を凹設して、嵌合突部52aとの間にスピン機構SPを形成する。各放射状凹部72は、上述の嵌合突部52aの凹溝に連続している。
蓄圧弁体80は、小径摺動筒部82と、環状基部84と、大径摺動筒部86と、連結板88と、弁板90とで形成している。小径摺動筒部82は、小径シリンダ部16内周を摺動可能に形成され、小径摺動筒部の前端部は、環状基部84の内周部に連結されている。環状基部84からは、大径摺動筒部86を前端大径のテーパ状に突出しており、その大径摺動筒部86の前端を大径シリンダ部60内へ摺動可能に嵌合している。弁板90は、環状基部84と弁板90とを周方向複数の連結板88により一体に連結して、蓄圧弁座56に当接可能に支持している。弁板90と係止突部22との間には、前方付勢手段Bであるコイルスプリングを介在させ、コイルスプリングの弾性力により蓄圧弁座56に弁板90を圧接することで蓄圧弁Vを形成している。
本発明のトリガー式噴霧器は、本体2に対するノズル50の前後動により、噴霧パターンを変更する構造を有する。すなわち、ノズルの前後動により、蓄圧弁座56に弁板90が圧接している状態でのコイルスプリングなどの前方付勢力が変化し、これにより蓄圧弁座56に対する弁板90の圧接力が変化する。圧接力が高いと、蓄圧弁Vが開くために必要な液圧も高くなるので、その液体がスピン機構に入ったときに生ずるスピンが強まり、噴霧パターンの噴霧角度が広がることになる。前方付勢手段は、コイルスプリングに限られるものではない。
本実施形態においては、本体2に対するノズル50の位置として、図2に示す後位置、図5に示す中位置、図8に示す前位置を適宜選択できるようにしている。各図において、ノズル50の位置の違いを示すために、外周壁部66の後端と本体2との間隙Aの長さの変化を表示している。
図示はしないが、蓄圧弁体が固定される後位置と、噴霧パターンが最も狭くなる前位置との間に、噴霧パターンが異なる複数の状態を設定して、それぞれの状態に対応して、ノズルが位置決めされるように設けてもよい。本明細書ではこれら複数の状態に対応する位置を全て“中位置”と称する。
図2に示す後位置では、蓄圧弁体80の後側に係止部17を当接させて、蓄圧弁体80を蓄圧弁座56と係止部17との間に挟み、固定している。これにより、トリガー式噴霧器を容器体に装着した状態で、不意に内容物が噴霧され、或いは漏出することを防止している。係止部17は、本実施形態では、小径シリンダ部16の前端部で形成しているが、蓄圧弁体80を係止できる限り、どのような構造でもよい。また図示例では、係止部17を蓄圧弁体80の環状基部84の外周部後面に当接しているが、この当接箇所も適宜変更することができる。
また本実施形態では、本体2に対してノズル50が後位置にあるときに、利用者が誤ってノズル50を後退させる向きに回転させることを防止する回動規制手段Sを設けている。この回動規制手段Sは、本実施形態において支持筒部18の後部から図3に示すように外方へ突出するストッパ20と、回動筒部62の後端部の周方向一部から図5に示すように後方へ突出した当接片64とで形成している。当接片64は、図示例では、後方からみて円弧状であり(図3参照)、その円弧の範囲を示すため、当接片64の一方端部を符号64aで、他方端部を符号64bでそれぞれ表す。図3に示す状態で当接片64の一方端部64aがストッパ20と突き当たって、ノズル50を後退させる方向Xへの回転を阻止している。ノズルを前進させるときには、前進させる方向Y(後退させる方向と反対方向)に回転させる。このときには、図6、図9に示すように当接片64はストッパ20との当接位置から前進させる方向Yへ移動する。図9に示す状態(前位置)では、図3の状態に比べてノズル50が前進しているので、当接片64の他方端部64bがストッパ20に当接することで、それ以上のノズル50を前進させる方向への回転を阻止している。図示例ではストッパ20は板状の突片に形成している。この実施形態での回動規制手段Sの構造は適宜変更することができる。
さらに本実施形態では、本体2に対してノズル50が後位置、中位置、前位置にあるときに、本体2の前部とノズル50との対応箇所が相互に係合してノズルの位置を決める位置決め手段Pを設けている。図示例では、図3に示すように、外周壁部66の内面に等角的に離れた位置にそれぞれ一対の位置決め用突部68を設け、これら位置決め用突部68の間に上記ストッパ20の先端が嵌合することで位置決め手段Pを形成している。なお、図示例では、外周壁部66の周方向3か所にそれぞれ一対の位置決め用突部68を設けているが、中間位置を複数にするときには、一対の位置決め用突部を付設する箇所を増やせばよい。また、一対の位置決め用突部68を配置する間隔は、等間隔に限定されることなく、適宜変更することができる。
上記トリガー式噴霧器を容器体に装着して使用する場合について説明する。図1の状態からノズル50を中位置又は前位置へ前進させ、次にトリガー40を引くと、ポンプ機構が作動して、液体が射出筒部12を通って小径シリンダ部16及び大径シリンダ部60内に入る。ここで大径摺動筒部86と小径摺動筒部82との径差で生ずる圧力により蓄圧弁体80が後方へ押圧され、前方付勢手段Bの付勢力に抗して蓄圧弁Vが開き、液体がノズル孔Nから前方へ噴霧される。
その際に、ノズル50が中位置にあるときには、図5に示す如く環状基部84と係止部17との間のギャップΔgが小さく、蓄圧弁座56に対する蓄圧弁体80の圧接力が強いため、開弁したときにスピン機構SPでのスピン作用も強い。従って図7に示すように相対的に広い噴霧パターンが得られる。
ノズル50が前位置にあるときには、図8に示す如く環状基部84と係止部17との間のギャップΔgが大きく、蓄圧弁座56に対する蓄圧弁体80の圧接力が弱いため、開弁したときにスピン機構SPでのスピン作用も弱い。従って図10に示すように相対的に狭い噴霧パターンが得られる。
所定量の液体が噴霧され、液体流路L内の液圧が下がると、前方付勢手段Bの付勢力により蓄圧弁Vが閉じる。次にトリガー40を解放すると、ポンプ機構の作用により、内容液が本体内へ吸い上げられる。
1…トリガー式噴霧器 2…本体 4…装着部(装着筒) 10…ポンプ機構
12…射出筒部
14…先端壁 16…小径シリンダ部 17…係止部 18…支持筒部
20…ストッパ 22…係止突部 24…流路孔
30…吸い上げパイプ
40…トリガー
50…ノズル 52…前壁部 52a…嵌合突部 52b…口筒部
54…弁座筒部 56…蓄圧弁座 58…切欠き
60…大径シリンダ部 62…回動筒部
64…当接片 64a…一方端部 64b…他方端部 66…外周壁部
68…位置決め用突部
70…ノズルチップ
70a…前板部 72…放射状凹部 70b…差込筒部
80…蓄圧弁体 82…小径摺動筒部 84…環状基部 86…大径摺動筒部
88…連結板 90…弁板 100…容器体
A…隙間 B…前方付勢手段(コイルスプリング) g…ギャップ
L…液体流路 N…ノズル孔 S…回動規制手段 SP…スピン機構
P…位置決め手段 V…蓄圧弁

Claims (4)

  1. 容器体への装着部(4)を有し、トリガー(40)の操作により容器体側から本体(2)へ液体を吸い上げるとともに本体(2)の前部へ付設したノズル(50)から噴霧することが可能なトリガー式噴霧器において、
    上記本体(2)から蓄圧弁(V)を介してノズル(50)のスピン機構(SP)に至りかつスピン機構と連続するノズル孔(N)から噴霧する液体流路(L)を備え、
    上記本体(2)に対してノズル(50)を移動してノズルの位置を前位置・中位置・後位置の何れかに調整できるように設け、
    上記蓄圧弁(V)は、前方付勢手段(B)により前方付勢された蓄圧弁体(80)を蓄圧弁座(56)に圧接してなり、
    本体(2)に対するノズル(50)の相対的な前後動によって、上記前方付勢手段(B)による蓄圧弁座(56)への蓄圧弁体(80)の圧接力が変化するように設けて、
    ノズル(50)が前位置にあるときには低い圧力で蓄圧弁体が作動して噴霧し、またノズルが中位置にあるときには高い圧力で蓄圧弁体が作動して噴霧するように形成し、
    ノズルが後位置にあるときに、蓄圧弁体(80)の後方に設けた係止部(17)と当接して、係止部(17)と蓄圧弁座(56)との間で蓄圧弁体(80)が固定されるように設けたことを特徴とする、トリガー式噴霧器。
  2. 上記ノズル(50)を本体(2)の前部に対して前後動可能に螺合するとともに、
    上記ノズル(50)及び本体(2)の前部に、ノズル(50)が上記後位置からさらに後退する向きに回動することを阻止する回動規制手段(S)を設けたことを特徴とする、請求項1記載のトリガー式噴霧器。
  3. 上記本体(2)の前部に設けた前方開口の支持筒部(18)に上記ノズル(50)を螺合させており、
    本体(2)側からは、支持筒部(18)の内側より前方へ小径シリンダ部(16)を、またノズル(50)が有する前壁部(52)のノズル孔(N)開口箇所の周囲より後方へ大径シリンダ部(60)をそれぞれ突設するとともに、大径シリンダ部(60)の内側に蓄圧弁座(56)を形成し、
    蓄圧弁体(80)は、上記小径シリンダ部(16)内面を摺動可能な小径摺動筒部(82)の前端部を環状基部(84)の内周部に連結するとともに、この環状基部から前方へ大径シリンダ部(60)の内面を摺動可能な大径摺動筒部(86)を突出し、かつ環状基部(84)と連設して上記蓄圧弁座(56)への圧接用の弁板(90)を設け、
    上記小径シリンダ部(16)の前端部を係止部(17)として上記環状基部(84)の外周部後面に当接することで、小径シリンダ部(16)の前端部と蓄圧弁座との間に蓄圧弁体(80)が挟持されるように形成していることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のトリガー式噴霧器。
  4. 上記ノズル(50)が上記前位置、中位置、後位置の何れかにあるときに、本体(2)の前部及びノズルの対応箇所が相互に係合することで本体に対するノズルの位置を決める位置決め手段(P)を設けたことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載のトリガー式噴霧器。
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