JP2016140332A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】左右の株元搬送機構と中央の掻込機構とを有する刈取部を備えたコンバインであって、左右の株元搬送機構と中央の掻込機構との間に詰まった穀稈を容易に取り除くことが可能なコンバインを提供する。
【解決手段】刈り取られた穀稈の株元を把持して後方に搬送する左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRと、左側株元搬送機構BLと右側株元搬送機構BRとの間に位置するとともに、穀稈の株元を後方に向かって掻き込む中央掻込機構Rc1とを備えたコンバイン1において、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して中央掻込機構Rc1が移動可能に構成されている。
【選択図】図8
【解決手段】刈り取られた穀稈の株元を把持して後方に搬送する左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRと、左側株元搬送機構BLと右側株元搬送機構BRとの間に位置するとともに、穀稈の株元を後方に向かって掻き込む中央掻込機構Rc1とを備えたコンバイン1において、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して中央掻込機構Rc1が移動可能に構成されている。
【選択図】図8
Description
本発明は、コンバインに関する。
左右の株元合流搬送チェンと中央の掻込輪とを含む刈取部を備えたコンバインが、従来から知られている(特許文献1参照)。左右の株元合流搬送チェンは、刈取部において左右端に位置する刈取穀稈の株元を把持して後方に搬送する。中央の掻込輪は、左右の株元搬送装置の間に位置する。また、中央の掻込輪は、左右方向の略中央に位置する刈取穀稈の株元を後方に向かって掻き込む。
このようなコンバインにおいて、左右の株元搬送チェンを含む株元搬送機構と中央の掻込輪を含む掻込機構との間に詰まった穀稈を容易に取り除くための構成が望まれていた。
本発明は、左右の株元搬送機構と中央の掻込機構とを有する刈取部を備えたコンバインであって、左右の株元搬送機構と中央の掻込機構との間に詰まった穀稈を容易に取り除くことが可能なコンバインを提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1に係る発明は、
刈り取られた穀稈の株元を把持して後方に搬送する左側株元搬送機構及び右側株元搬送機構と、
前記左側株元搬送機構と前記右側株元搬送機構との間に位置するとともに、穀稈の株元を後方に向かって掻き込む中央掻込機構とを備えたコンバインにおいて、
前記左側株元搬送機構及び前記右側株元搬送機構に対して前記中央掻込機構が移動可能に構成されている、としたものである。
刈り取られた穀稈の株元を把持して後方に搬送する左側株元搬送機構及び右側株元搬送機構と、
前記左側株元搬送機構と前記右側株元搬送機構との間に位置するとともに、穀稈の株元を後方に向かって掻き込む中央掻込機構とを備えたコンバインにおいて、
前記左側株元搬送機構及び前記右側株元搬送機構に対して前記中央掻込機構が移動可能に構成されている、としたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載したコンバインにおいて、
前後方向を向く上部センターケースと、
左右方向を向くように前記上部センターケースに接続されるとともに、前記中央掻込機構の上方に位置する上部横伝動ケースと、
前記上部横伝動ケースと前記中央掻込機構とを連結する中搬送ケースとを備え、
前記中央掻込機構及び前記中搬送ケースが一体として前記上部横伝動ケース回りに回転可能に構成されている、としたものである。
前後方向を向く上部センターケースと、
左右方向を向くように前記上部センターケースに接続されるとともに、前記中央掻込機構の上方に位置する上部横伝動ケースと、
前記上部横伝動ケースと前記中央掻込機構とを連結する中搬送ケースとを備え、
前記中央掻込機構及び前記中搬送ケースが一体として前記上部横伝動ケース回りに回転可能に構成されている、としたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載したコンバインにおいて、
前記中央掻込機構に連結されるとともに、掻き込まれた穀稈の株元を後上方に向かって搬送する中央株元搬送機構と、
前後方向を向く上部センターケースと、
左右方向を向くように前記上部センターケースに接続されるとともに、前記中央掻込機構及び前記中央株元搬送機構の上方に位置する上部横伝動ケースと、
前記上部横伝動ケースと前記中央掻込機構とを連結する中搬送ケースと、
前記上部センターケースに収容され、動力を伝達する刈取入力軸に連結される上部縦伝動軸と、
前記上部横伝動ケースに収容され、前記上部縦伝動軸に連結される上部横伝動軸と、
前記中搬送ケースに収容され、前記上部横伝動軸に連結されるとともに動力を前記中央株元搬送機構に伝達する中搬送伝動軸とを備える、としたものである。
前記中央掻込機構に連結されるとともに、掻き込まれた穀稈の株元を後上方に向かって搬送する中央株元搬送機構と、
前後方向を向く上部センターケースと、
左右方向を向くように前記上部センターケースに接続されるとともに、前記中央掻込機構及び前記中央株元搬送機構の上方に位置する上部横伝動ケースと、
前記上部横伝動ケースと前記中央掻込機構とを連結する中搬送ケースと、
前記上部センターケースに収容され、動力を伝達する刈取入力軸に連結される上部縦伝動軸と、
前記上部横伝動ケースに収容され、前記上部縦伝動軸に連結される上部横伝動軸と、
前記中搬送ケースに収容され、前記上部横伝動軸に連結されるとともに動力を前記中央株元搬送機構に伝達する中搬送伝動軸とを備える、としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に係る発明によれば、左側株元搬送機構及び右側株元搬送機構に対して中央掻込機構が移動することによって、左右の株元搬送機構と中央掻込機構との間隔を広げることができる。そのため、左右の株元搬送機構と中央掻込機構との間に詰まった穀稈を容易に取り除くことができる。従って、左右の株元搬送機構と中央掻込機構との間に詰まった穀稈を容易に取り除くことが可能なコンバインを提供することができる。
請求項2に係る発明によれば、中央掻込機構を上方から支持しているため、中央掻込機構の下方に比較的大きな空間を形成することができる。これにより、穀稈の詰まりを抑制できる。また、僅かな回転角度で中央掻込機構及び中搬送ケースが回転する場合でも、回転中心から中央掻込機構までの距離に応じて中央掻込機構の移動量が大きくなる。左右の株元搬送機構に対して、より大きく中央掻込機構が移動することによって、容易に穀稈を取り除くことができる。従って、左右の株元搬送機構と中央掻込機構との間に詰まった穀稈を容易に取り除くことが可能なコンバインを提供することができる。
請求項3に係る発明によれば、中央掻込機構及び中央株元搬送機構を上方から支持しているため、中央掻込機構及び中央株元搬送機構の下方に比較的大きな空間を形成することができる。これにより、穀稈の詰まりを抑制できる。従って、左右の株元搬送機構と中央掻込機構との間に詰まった穀稈を容易に取り除くことが可能なコンバインを提供することができる。
(第1実施形態)
本発明の技術的思想は、左側株元搬送機構及び右側株元搬送機構と、中央掻込機構とを備えたコンバインに適用することが可能である。以下に、本発明の第1実施形態としてのコンバイン1について説明する。
本発明の技術的思想は、左側株元搬送機構及び右側株元搬送機構と、中央掻込機構とを備えたコンバインに適用することが可能である。以下に、本発明の第1実施形態としてのコンバイン1について説明する。
図1は、コンバイン1の側面図である。図2は、コンバイン1の平面図である。
なお、以下においては、図1に示される矢印Aの向きを進行方向の前向きとする。また、図1には、コンバイン1の前後方向及び上下方向を表す。図2には、コンバイン1の前後方向及び左右方向を表す。
なお、以下においては、図1に示される矢印Aの向きを進行方向の前向きとする。また、図1には、コンバイン1の前後方向及び上下方向を表す。図2には、コンバイン1の前後方向及び左右方向を表す。
コンバイン1は、走行部2、刈取部3、脱穀部4、フィードチェン5、グレンタンク6、排出オーガ7、運転操作部8、及び、エンジン9を備える。
走行部2は、走行機体21とクローラ22とを有する。左右一対のクローラ22は、走行機体21を支持している。刈取部3は、コンバイン1において穀稈を刈り取る部位である。刈取部3は、走行機体21の前部に設けられている。後述するように、コンバイン1の刈取部3は、七条刈用の構成を有する。
脱穀部4は、コンバイン1において穀稈の穂から穀粒を取り離す部位である。脱穀部4は、走行機体21の上部に設けられている。脱穀部4に設けられたフィードチェン5は、脱穀時に穀稈の株元を把持しながら、穀稈を後方へ搬送する。グレンタンク6は、コンバイン1において脱穀及び選別後の穀粒を貯留するためのものである。グレンタンク6は、脱穀部4の側方に設けられている。
排出オーガ7は、グレンタンク6に貯溜された穀粒を外部へ排出するためのものである。排出オーガ7は、筒形状を有する。図中に示された排出オーガ7は、コンバイン1に収容された状態のものであって、グレンタンク6の後方からコンバイン1の左側前方部にわたる範囲で横たわっている。
運転操作部8は、走行機体21の前部に設けられている。運転操作部8には、運転座席81、操向ハンドル82、及び、各種操作レバー等が配置されている。エンジン9は、走行機体21において運転座席81の下方に配置されている。
次に、図3、図4及び図5を更に用いて、刈取部3について説明する。
図3は、刈取部3の側面図である。図4は、刈取部3の平面図である。図5は、エンジン9の動力を伝達する機構を示すブロック図である。
図3は、刈取部3の側面図である。図4は、刈取部3の平面図である。図5は、エンジン9の動力を伝達する機構を示すブロック図である。
刈取部3は、刈取フレーム10、引起装置31、分草板32、刈刃33、掻込装置34、及び、搬送装置35を備える。
図3に示すように、刈取部3の先端には、7条分8つの分草板32が設けられている。各分草板32の先端が尖っており、後部は丸みを帯びた形状を有する。各分草板32によって、刈り取られる穀稈と圃場に残される穀稈とが分離されるとともに、刈り取る穀稈が1条毎に分離される。
引起装置31は、各分草板32によって1条毎に分離された穀稈を引き起こす。引起装置31は、引起ケース61を7条分7つ有する。また、各引起ケース61は、タイン付チェン62を回転駆動可能に支持する。各引起ケース61は、分草板32の後方に位置する。また、各引起ケース61は、前端よりも後端が高い位置に配置されるように後傾し、左右方向に沿って適宜の間隔をあけて並べられる。図5に示すように、引起装置31は、1条毎の未刈穀稈を起立させる引起タインS1・S2・S3・S4・S5・S6・S7を備える。各引起タインS1,・・・,S7は、各引起ケース61に設けられる。
掻込装置34は、引起装置31によって引き起こされた穀稈の株元を掻き込む。掻込装置34は、第一掻込機構Rk1、第二掻込機構Rk2、第三掻込機構Rk3、及び、第四掻込機構Rk4を有する。これら第一〜第四掻込機構Rk1〜Rk4は、前側が後側よりも下方に配置されるように後傾し、左右方向に沿って適宜の間隔をあけて並べられている。図3に示すように、掻込装置34は、引起装置31の後方に配置される。
刈刃33を含む切断装置は、掻込装置34の下方に設けられている。刈刃33は、掻込装置34によって掻き込まれた7条分の穀稈C1〜C7を切断する。
図3に示すように、刈取フレーム10は、刈取入力ケース11、縦伝動ケース12、横伝動ケース13、複数の分草フレーム14、駆動ケース15、引起縦伝動ケース16、縦連結フレーム(図示せず)、引起横伝動ケース17、複数の引起駆動ケース18、上部センターケース19、上部横伝動ケース20、左側中搬送ケース23L、及び、右側中搬送ケース23Rを有する。これら各ケース等は、金属製の管部材であって、中空形状を有する。
刈取入力ケース11は、脱穀部4の前方において左右方向に沿って横たわっている。運転座席81の後下方には、左右一対の装着台83が設けられている。各装着台83の上部には、割パイプ継手84が設けられている。刈取入力ケース11の左右の端部が、割パイプ継手84を介して各装着台83の上部に回転自在に且つ着脱自在に取り付けられている。
縦伝動ケース12は、縦伝動ケース12の前端が後端よりも下方に位置するように、刈取入力ケース11の中間部に接続されている。縦伝動ケース12の軸線方向は、刈取入力ケース11の軸線方向に略直交する。
縦伝動ケース12の前端は、横伝動ケース13の中間部に接続されている。横伝動ケース13の軸線方向は、刈取入力ケース11の軸線方向に略平行であって、縦伝動ケース12の軸線方向に略直交する。
分草フレーム14は、7条分8本の管部材によって構成されている。分草フレーム14の各管部材は、左右方向に沿って適宜の間隔をあけて並べられる。分草フレーム14は、前後方向を向いており、各管部材の後部が横伝動ケース13に接続されている。各管部材の中間部は、上方に突出するように屈曲している。各分草フレーム14の前端部には、各分草板32の先端が前方を向くように、分草板32が取り付けられる。
分草フレーム14の下方には、駆動パイプ15が接続されている。駆動パイプ15によって分草フレーム14の各管部材が連結されることにより、7条分8本の管部材が一体として分草フレーム14を構成する。駆動パイプ15は、横伝動ケース13の前斜下方に位置し、分草フレーム14の左端の管部材と右端の管部材との間に左右方向に沿って架け渡されている。
引起縦伝動ケース16は、横伝動ケース13の左端部に接続されている。引起縦伝動ケース16の上端が下端よりも前方に位置するように、引起縦伝動ケース16は前傾姿勢で起立している。引起縦伝動ケース16の軸線方向は、上下方向を向いている。
一方、横伝動ケース13の右端部には、縦連結フレームが接続されている(図示せず)。縦連結フレームの軸線方向は、上下方向を向いている。
引起横伝動ケース17は、左右方向に沿って、引起縦伝動ケース16の上端部と縦連結フレームの上端部との間に架け渡されている。引起横伝動ケース17には、引起駆動ケース18が連結されている。引起駆動ケース18は、7条分7本の管部材によって構成されている。引起駆動ケース18の各管部材の軸線方向は、上下方向を向いている。各管部材は、左右方向に沿って所定間隔をあけて並べられている。引起横伝動ケース17には、各管部材の上端が接続されている。コンバイン1の平面視又は正面視において、各分草フレーム14の間及び各引起駆動ケース18の間には、各引起ケース61が配置されている。各引起ケース61は、後下方の分草フレーム14と後上方の引起駆動ケース18とに支持されている。
上部センターケース19は、前後方向を向いており、刈取入力ケース11に接続されている。上部センターケース19の前端は引起横伝動ケース17よりも後方に位置し、後端が刈取入力ケース11の中間部に接続される。上部センターケース19は、縦伝動ケース12の上方に位置する。上部センターケース19は、掻込機構34及び搬送装置35の上方に位置する。
引起横伝動ケース17の後方には、左右方向に沿って上部横伝動ケース20が横たわっている。上部横伝動ケース20の中間部には、上部センターケース19の前端が接続される。上部横伝動ケース20は、掻込機構34及び搬送装置35の上方に位置し、左右方向を向いている。
上部横伝動ケース20には、左右の中搬送ケース23L・23Rが連結される(図6参照)。各中搬送ケース23L・23Rは、左右方向に沿って所定間隔をあけて並べられている。各中搬送ケース23L・23Rは、各中搬送ケース23L・23Rの上端が下端よりも前方に位置するように前傾している。また、各中搬送ケース23L・23Rは、引起縦伝動ケース16に平行である。
右側中搬送ケース23Rは、縦伝動ケース12及び上部センターケース19よりも左右方向の右側(言い換えると、車幅外側)に位置する。右側中搬送ケース23Rは、上部横伝動ケース20と、後述の中央右株元搬送機構BCRとに連結される。
左側中搬送ケース23Lは、右側中搬送ケース23Rよりも左右方向の左側に位置し、縦伝動ケース12及び上部センターケース19よりも左右方向の左側(言い換えると、車幅外側)に位置する。左側中搬送ケース23Lは、上部横伝動ケース20と、後述の中央左株元搬送機構BCLとに連結される。
また、コンバイン1は、油圧シリンダ36を備える。油圧シリンダ36の前端が後端よりも上方に位置するように、油圧シリンダ36は走行機体21と縦伝動ケース12とに連結されている。刈取部3は、油圧シリンダ36の伸縮によって、刈取入力ケース11を中心にして回転する。この回転によって、刈取部3が昇降する。言い換えると、刈取部3の高さ位置が変化する。
次に、掻込装置34として、第一掻込機構Rk1、第二掻込機構Rk2、第三掻込機構Rk3、及び、第四掻込機構Rk4を説明する。
図4に示すように、第一掻込機構Rk1は、掻込装置34のうちの最も右側に配置される掻込機構である。第一掻込機構Rk1は、7条分の穀稈のうち右側2条分の穀稈(右側から数えて一条目と二条目の穀稈C1・C2)の株元を掻き込む。第一掻込機構Rk1は、左右一対の星形状掻込輪ST1・ST2と、左右一対の突起付きの掻込ベルトBL1・BL2とを備える。
右掻込輪ST1は、回転軸G1回りに回転可能に回転軸G1に固定される。回転軸G1は、回転軸G1の上端が下端よりも前方に位置するように鉛直方向に対して前傾し、右掻込輪ST1は後傾している。左掻込輪ST2は、回転軸G2回りに回転可能に回転軸G2に固定される。回転軸G2は、回転軸G2の上端が下端よりも前方に位置するように鉛直方向に対して前傾し、左掻込輪ST2は後傾している。回転軸G1と回転軸G2とは、略平行である。右掻込輪ST1と左掻込輪ST2とは、左右方向に沿って隣り合うように並べられて、互いに噛み合わされている。
大径プーリPl1は、右掻込輪ST1の上方に配置されて、回転軸G1に固定される。小径プーリPs1は、大径プーリPl1の右前方に配置されて、刈取フレーム10に対して回転自在に設けられる。右掻込ベルトBL1は、大径プーリPl1と小径プーリPs1とに巻き掛けられる。
大径プーリPl2は、左掻込輪ST2の上方に配置されて、回転軸G2に固定される。小径プーリPs2は、大径プーリPl2の左前方に配置されて、刈取フレーム10に対して回転自在に設けられる。左掻込ベルトBL2は、大径プーリPl2と小径プーリPs2とに巻き掛けられる。
右掻込ベルトBL1と左掻込ベルトBL2とは、左右方向に沿って隣り合うように並べられ、張った状態で概ね前後方向に沿って配置される。互いに対向するベルト面間、即ち、右掻込ベルトBL1の左外側面と左掻込ベルトBL2の右外側面との間の距離は、前方から後方へ向かうに従って徐々に小さくなる。
第一掻込機構Rk1は、右側掻込機構と左側掻込機構とを有する。第一掻込機構Rk1の左側掻込機構は、中央掻込機構Rc1に含まれる。右側掻込機構は、右掻込輪ST1、右掻込ベルトBL1、大径プーリPl1、小径プーリPs1、及び、回転軸G1を含む。左側掻込機構は、左掻込輪ST2、左掻込ベルトBL2、大径プーリPl2、小径プーリPs2、及び、回転軸G2を含む。
第二掻込機構Rk2は、掻込装置34のうちの第一掻込機構Rk1の左隣に配置される掻込機構である。第二掻込機構Rk2は、7条分の穀稈のうちの中央3条分の片側すなわち右側1条分の穀稈(三条目の穀稈C3)の株元を掻き込む。第二掻込機構Rk2は、星形状を有する単一の掻込輪ST3と、突起が付いた単一の掻込ベルトBL3とを備える。
掻込輪ST3は、回転軸G3回りに回転可能に回転軸G3に固定される。回転軸G3は、回転軸G3の上端が下端よりも前方に位置するように鉛直方向に対して前傾し、掻込輪ST3は後傾している。掻込輪ST3は、第一掻込機構Rk1の左掻込輪ST2の左側方に配置され、左掻込輪ST2とは噛み合わされていない。一方、後述の右掻込輪ST4には、掻込輪ST3が噛み合わされている。
大径プーリPl3は、掻込輪ST3の上方に配置されて、回転軸G3に固定される。小径プーリPs3は、大径プーリPl3の左前方に配置されて、刈取フレーム10に対して回転自在に設けられる。掻込ベルトBL3は、大径プーリPl3と小径プーリPs3とに巻き掛けられる。掻込ベルトBL3は、張った状態で概ね前後方向に沿って配置される。
第三掻込機構Rk3は、掻込装置34のうちの第二掻込機構Rk2の左隣に配置される掻込装置である。第三掻込機構Rk3は、7条分の穀稈のうちの中央3条分の残り2条すなわち中央1条分と左側1条分の穀稈(四条目と五条目の穀稈C4・C5)の株元を掻き込む。第三掻込機構Rk3は、それぞれ星形状を有する左右一対の掻込輪ST4・ST5と、それぞれ突起が付いた左右一対の掻込ベルトBL4・BL5とを備える。
右掻込輪ST4は、回転軸G4回りに回転可能に回転軸G4に固定される。回転軸G4は、回転軸G4の上端が下端よりも前方に位置するように鉛直方向に対して前傾し、右掻込輪ST4は後傾している。左掻込輪ST5は、回転軸G5回りに回転可能に回転軸G5に固定される。回転軸G5は、回転軸G5の上端が下端よりも前方に位置するように鉛直方向に対して前傾し、左掻込輪ST5は後傾している。回転軸G4と回転軸G5とは、略平行である。右掻込輪ST4と左掻込輪ST5とは、左右方向に沿って隣り合うように並べられて、互いに噛み合わされている。
右掻込輪ST4は、第二掻込機構Rk2の掻込輪ST3の左側方に位置し、当該掻込輪ST3と左右方向に沿って隣り合うように並べられる。つまり、右掻込輪ST4は、左側方の左掻込輪ST5と右側方の掻込輪ST3とに挟まれるように並べられる。そして、右掻込輪ST4は、掻込輪ST3と噛み合わされるとともに、左掻込輪ST5とも噛み合わされる。
大径プーリPl4は、右掻込輪ST4の上方に配置されて、回転軸G4に固定される。小径プーリPs4は、大径プーリPl4の左前方に配置されて、刈取フレーム10に対して回転自在に設けられる。右掻込ベルトBL4は、大径プーリPl4と小径プーリPs4とに巻き掛けられる。
右掻込ベルトBL4と第二掻込機構Rk2の掻込ベルトBL3とは、左右方向に沿って隣り合うように並べられ、張った状態で概ね前後方向に沿って配置される。互いに対向するベルト面間、即ち、掻込ベルトBL3の左外側面と右掻込ベルトBL4の右外側面との間の距離は、前方から後方へ向かって略一定である。
大径プーリPl5は、左掻込輪ST5の上方に配置されて、回転軸G5に固定される。小径プーリPs5は、大径プーリPl5の右前方に配置されて、刈取フレーム10に対して回転自在に設けられる。左掻込ベルトBL5は、大径プーリPl5と小径プーリPs5とに巻き掛けられる。
右掻込ベルトBL4と左掻込ベルトBL5とは、左右方向に沿って隣り合うように並べられ、張った状態で概ね前後方向に沿って配置される。互いに対向するベルト面間、即ち、右掻込ベルトBL4の左外側面と左掻込ベルトBL5の右外側面との間の距離は、前方から後方へ向かうに従って徐々に小さくなる。
第二掻込機構Rk2と第三掻込機構Rk3とは、中央掻込機構Rc1に含まれる。
第四掻込機構Rk4は、掻込装置34のうち、第三掻込機構Rk3の左隣に、つまり、最も左側に配置される掻込機構である。第四掻込機構Rk4は、7条分の穀稈のうち左側2条分の穀稈(六条目と七条目の穀稈C6・C7)の株元を掻き込む。第四掻込機構Rk4は、それぞれ星形状を有する左右一対の掻込輪ST6・ST7と、それぞれ突起が付いた左右一対の掻込ベルトBL6・BL7とを備える。
右掻込輪ST6は、回転軸G6回りに回転可能に回転軸G6に固定される。回転軸G6は、回転軸G6の上端が下端よりも前方に位置するように鉛直方向に対して前傾し、右掻込輪ST6は後傾している。左掻込輪ST7は、回転軸G7回りに回転可能に回転軸G7に固定される。回転軸G7は、回転軸G7の上端が下端よりも前方に位置するように鉛直方向に対して前傾し、左掻込輪ST7は後傾している。回転軸G6と回転軸G7とは、略平行である。右掻込輪ST6と左掻込輪ST7とは、左右方向に沿って隣り合うように並べられて、互いに噛み合わされている。
大径プーリPl6は、右掻込輪ST6の上方に配置されて、回転軸G6に固定される。小径プーリPs6は、大径プーリPl6の右前方に配置されて、刈取フレーム10に対して回転自在に設けられる。右掻込ベルトBL6が、大径プーリPl6と小径プーリPs6とに巻き掛けられる。
大径プーリPl7は、左掻込輪ST7の上方に配置されて、回転軸G7に固定される。小径プーリPs7は、大径プーリPl7の左前方に配置されて、刈取フレーム10に対して回転自在に設けられる。左掻込ベルトBL7が、大径プーリPl7と小径プーリPs7とに巻き掛けられる。
右掻込ベルトBL6と左掻込ベルトBL7とは、左右方向に沿って隣り合うように並べられ、張った状態で概ね前後方向に沿って配置される。互いに対向するベルト面間、即ち、右掻込ベルトBL6の左外側面と左掻込ベルトBL7の右外側面との間の距離は、前方から後方へ向かって略一定である。
第四掻込機構Rk4は、右側掻込機構と左側掻込機構とを有する。第四掻込機構Rk4の右側掻込機構は、中央掻込機構Rc1に含まれる。右側掻込機構は、右掻込輪ST6、右掻込ベルトBL6、大径プーリPl6、小径プーリPs6、及び、回転軸G6を含む。左側掻込機構は、左掻込輪ST7、左掻込ベルトBL7、大径プーリPl7、小径プーリPs7、及び、回転軸G7を含む。
回転軸G1・G2・G3・G4・G5・G6・G7のうちの回転軸G1・G3・G5・G7は、エンジン9が出力する動力を受けて回転する。そのため、回転軸G1・G3・G5・G7に固定された掻込輪ST1・ST3・ST5・ST7と掻込ベルトBL1・BL3・BL5・BL7とは、動力に応じて駆動する。一方、回転軸G2・G4・G6に固定された掻込輪ST2・ST4・ST6と掻込ベルトBL2・BL4・BL6とは、掻込輪ST1・ST3・ST5・ST7の回転を受けることによって回転する。
従って、平面視において右掻込輪ST1が反時計回りに回転することによって、左掻込輪ST2が時計回りに回転する。また、平面視において掻込輪ST3及び左掻込輪ST5が時計回りに回転することによって、右掻込輪ST4が反時計回りに回転する。更に、平面視において左掻込輪ST7が時計回りに回転することによって、右掻込輪ST6が反時計回りに回転する。このような掻込輪ST1・ST2・ST3・ST4・ST5・ST6・ST7の回転によって掻込ベルトBL1・BL2・BL3・BL4・BL5・BL6・BL7が回転し、掻込装置34が穀稈を後上方に掻き込む。
なお、コンバイン1において用いられる動力は、エンジン9の出力に限定されず、電動モータ等の別の構成の出力であってもよい。
次に、搬送装置35について説明する。
なお、以下においては、穀稈が搬送される方向を「搬送方向」という。また、上流とは、搬送方向における刈刃33により近い方をいう。下流とは、搬送方向における脱穀部4により近い方であって刈刃33から離れた方をいう。
なお、以下においては、穀稈が搬送される方向を「搬送方向」という。また、上流とは、搬送方向における刈刃33により近い方をいう。下流とは、搬送方向における脱穀部4により近い方であって刈刃33から離れた方をいう。
搬送装置35は、切断された穀稈を脱穀部4に搬送する。図3に示すように、搬送装置35は、下部搬送装置B1、上部搬送装置U、縦搬送装置V、補助搬送装置S、及び、穂先搬送装置Tを備える。
下部搬送装置B1は、刈り取った穀稈の株元を縦搬送装置Vまで把持しながら後上方に搬送する。図4に示すように、下部搬送装置B1は、右側株元搬送機構BRと、中央株元搬送機構Bc1としての中央右株元搬送機構BCR及び中央左株元搬送機構BCLと、左側株元搬送機構BLとを備える。中央右株元搬送機構BCR及び中央左株元搬送機構BCLは、左側株元搬送機構BLと右側株元搬送機構BRとの間に位置する。
下部搬送装置B1には、初期合流部X1、中間合流部X2及び最終合流部X3が形成されている。初期合流部X1、中間合流部X2及び最終合流部X3は、右側株元搬送機構BRの往路に位置する。初期合流部X1は、中央右株元搬送機構BCRと近接する位置に形成される。中間合流部X2は、中央左株元搬送機構BCLと近接する位置に形成される。最終合流部X3は、左側株元搬送機構BLと近接する位置に形成される。
初期合流部X1は、中央右株元搬送機構BCRの往路における最終地点と対峙している。初期合流部X1においては、2条分の穀稈C1・C2の株元に三条目の穀稈C3が追加される。中間合流部X2は、中央左株元搬送機構BCLの往路における最終地点に対峙している。中間合流部X2は、初期合流部X1よりも下流に位置する。中間合流部X2においては、3条分の穀稈C1・C2・C3の株元に四条目及び五条目の穀稈C4・C5が追加される。最終合流部X3は、左側株元搬送機構BLの往路における最終地点に対峙している。最終合流部X3は、中間合流部X2よりも下流に位置する。最終合流部X3においては、5条分の穀稈C1〜C5の株元に六条目及び七条目の穀稈C6・C7が追加される。
右側株元搬送機構BRは、第一掻込機構Rk1によって掻き込まれた2条分の穀稈C1・C2の株元に、中央右株元搬送機構BCRから搬送される穀稈C3の株元、中央左株元搬送機構BCLから搬送される穀稈C4・C5の株元、及び、左側株元搬送機構BLから搬送される穀稈C6・C7の株元を合流させて、7条分の穀稈C1〜C7の株元を縦搬送装置Vまで把持しながら後上方に搬送する。右側株元搬送機構BRは、第一掻込機構Rk1及び第二掻込機構Rk2よりも上方に配置されている。右側株元搬送機構BRの搬送始端部は右掻込輪ST1の上方に位置し、搬送終端部は搬送始端部よりも左斜後方に位置する。右側株元搬送機構BRは、右側株元搬送機構BRの前端が後端よりも下方に位置するように後傾している。
右側株元搬送機構BRは、搬送チェンH1と、回転軸G1に固定された従動スプロケットSn1と、駆動スプロケットSv1と、この駆動スプロケットSv1の左右に設けられた遊動プーリR1a・R1bと、駆動スプロケットSv1の右前方に設けられたテンションプーリPT1とを有する。搬送チェンH1は、従動スプロケットSn1、駆動スプロケットSv1、遊動プーリR1a・R1b及びテンションプーリPT1に巻き掛けられる。このようにして、右側株元搬送機構BRは、第一掻込機構Rk1の右側掻込機構に連結されている。
中央右株元搬送機構BCRは、第二掻込機構Rk2で掻き込んだ1条分の穀稈C3の株元を初期合流部X1まで把持しながら後上方に搬送する。中央右株元搬送機構BCRは、第二掻込機構Rk2よりも上方であって右側株元搬送機構BRの左前方に配置されている。中央右株元搬送機構BCRの搬送始端部は掻込輪ST3の上方に位置し、搬送終端部は搬送始端部よりも後方に位置する。中央右株元搬送機構BCRは、中央右株元搬送機構BCRの前端が後端よりも下方に位置するように後傾している。
中央右株元搬送機構BCRは、搬送チェンH2と、回転軸G3に固定された従動スプロケットSn2と、駆動スプロケットSv2と、二つの遊動プーリR2a・R2bと、テンションプーリPT2とを有する。搬送チェンH2は、従動スプロケットSn2、駆動スプロケットSv2、遊動プーリR2a・R2b及びテンションプーリPT2に巻き掛けられる。このようにして、中央右株元搬送機構BCRは、第二掻込機構Rk2に連結されている。
中央左株元搬送機構BCLは、第三掻込機構Rk3によって掻き込まれた2条分の穀稈C4・C5の株元を中間合流部X2まで把持しながら後上方に搬送する。中央左株元搬送機構BCLは、第三掻込機構Rk3よりも上方であって左側株元搬送機構BLの右前方に配置されている。中央左株元搬送機構BCLの搬送始端部は左掻込輪ST5の上方に位置し、搬送終端部は搬送始端部よりも右後方に位置する。中央左株元搬送機構BCLは、中央左株元搬送機構BCLの前端が後端よりも下方に位置するように後傾している。
中央左株元搬送機構BCLは、搬送チェンH3と、回転軸G5に固定された従動スプロケットSn3と、駆動スプロケットSv3と、この駆動スプロケットSv3の右方に設けられた遊動プーリR3と、駆動スプロケットSv3の前方に設けられたテンションプーリPT3とを有する。搬送チェンH3は、従動スプロケットSn3、駆動スプロケットSv3、遊動プーリR3及びテンションプーリPT3に巻き掛けられる。このようにして、中央左株元搬送機構BCLは、第三掻込機構Rk3の左側掻込機構に連結されている。
左側株元搬送機構BLは、第四掻込機構Rk4で掻き込んだ2条分の穀稈C6・C7の株元を最終合流部X3まで把持しながら後上方に搬送する。左側株元搬送機構BLの搬送始端部は左掻込輪ST7の上方に位置し、搬送終端部は搬送始端部よりも右後方に位置する。左側株元搬送機構BLは、左側株元搬送機構BLの前端が後端よりも下方に位置するように後傾している。
左側株元搬送機構BLは、搬送チェンH4と、回転軸G7に固定された従動スプロケットSn4と、駆動スプロケットSv4と、この駆動スプロケットSv4の右後方に設けられた二つの遊動プーリR4a・R4bと、駆動スプロケットSv4の前方に設けられたテンションプーリPT4とを有する。搬送チェンH4は、従動スプロケットSn4、駆動スプロケットSv4、遊動プーリR4a・R4b及びテンションプーリPT4に巻き掛けられる。このようにして、左側株元搬送機構BLは、第四掻込機構Rk4の左側掻込機構に連結されている。
中央左株元搬送機構BCLは、平面視(図4)において縦伝動ケース12よりも左方に配置される。左側株元搬送機構BLは、平面視において中央左株元搬送機構BCLよりも左方に配置される。中央右株元搬送機構BCRは、平面視において縦伝動ケース12の右方に配置される。右側株元搬送機構BRは、平面視において中央右株元搬送機構BCRよりも右方に配置される。
右側株元搬送機構BRは、先ず、2条分(一条目及び二条目)の穀稈C1・C2を搬送し、初期合流部X1において1条分の穀稈C3を追加して中間合流部X2へ搬送する。また、右側株元搬送機構BRは、中間合流部X2において、3条分の穀稈C1・C2・C3に、2条分の穀稈C4・C5を追加して最終合流部X3へ搬送する。そして、右側株元搬送機構BRは、最終合流部X3において、5条分の穀稈C1〜C5に、2条分の穀稈C6・C7を追加する。そして、最終合流部X3を通過した7条分の穀稈C1〜C7は、縦搬送装置V(図3参照)を介してフィードチェン5に搬送される。
縦搬送装置Vは、右側株元搬送機構BRの搬送経路における終端部から受け継いだ7条分の穀稈の株元を補助搬送装置Sまで把持しながら後上方に搬送する。図3に示すように、縦搬送装置Vは、下部搬送機構B1よりも後方に位置し、縦搬送装置Vの前端が後端よりも下方に位置するように後傾している。また、縦搬送装置Vの前端部は下部搬送機構B1の搬送経路における終端部付近に位置し、後端部は前端部よりも左斜後方且つフィードチェン5よりも前方に位置する。
補助搬送装置Sは、縦搬送装置Vの搬送経路における終端部から受け継いだ7条分の穀稈の株元を脱穀部4まで搬送する。補助搬送装置Sは、縦搬送装置Vの後上方に配置されている。補助搬送装置Sの前端部は縦搬送装置Vの搬送経路における終端部付近に位置し、後端部は前端部よりも後上方に位置する。
上部搬送装置Uは、下部搬送装置B1が搬送する穀稈の穂先を搬送する。上部搬送装置Uは、下部搬送装置B1よりも後上方且つ縦搬送装置Vよりも上方に位置し、上部搬送装置Uの前端が後端よりも下方に位置するように後傾している。上部搬送装置Uは、左側2条分の穀稈C6・C7の穂先を搬送する左穂先搬送機構UL(図5参照)と、右側2条分の穀稈C1・C2の穂先を搬送する右穂先搬送機構URと、中央3条分の穀稈C3・C4・C5の穂先を搬送する中央穂先搬送機構UC(図5参照)とを含む。
穂先搬送装置Tは、右側株元搬送機構BR、縦搬送装置V及び補助搬送装置Sで搬送される7条分の穀稈の穂先を搬送する。穂先搬送装置Tは、上部搬送装置Uの後上方に配置されている。穂先搬送装置Tの前端部は上部搬送装置Uの搬送経路における中途部に位置し、後端部は前端部よりも後上方に位置する。
次に、エンジン9が出力する動力を刈取部3において伝達する構成について、図3、図5及び図6を用いて説明する。
図6は、中央掻込機構Rc1と上部横伝動ケース20とを連結する構成を示す刈取部3の平面図である。
図6は、中央掻込機構Rc1と上部横伝動ケース20とを連結する構成を示す刈取部3の平面図である。
刈取フレーム10を構成する各パイプ等には、刈取部3のうちの駆動機能を有する構成に動力を伝達する軸が収容されている。刈取入力ケース11には、刈取入力軸41が収容される。刈取入力軸41の軸心方向は、左右方向に略平行である。
刈取入力軸41の左端部には、エンジン9の動力が入力される入力プーリ40が固定され、刈取入力軸41の中途部には、縦伝動軸42と上部縦伝動軸49とが連結される。
縦伝動軸42は、縦伝動ケース12に収容される。縦伝動軸42の軸心は、前後方向を向いている。縦伝動軸42の後端が、ベベルギヤを介して刈取入力軸41に連結される。縦伝動軸42の前端は、ベベルギヤを介して横伝動軸43の中間部に連結される。横伝動軸43は、横伝動ケース13に収容される。横伝動軸43の軸心方向は、左右方向に略平行である。
縦伝動軸42の中途部から取り出された動力は、右側株元搬送機構BRの駆動スプロケットSv1に伝達される。駆動スプロケットSv1の回転によって、駆動スプロケットSv1と従動スプロケットSn1との間において右側株元搬送機構BRの搬送チェンH1が駆動する。そして、従動スプロケットSn1が固定された回転軸G1を中心にして右掻込輪ST1が回転を開始する。これにより、第一掻込機構Rk1の右側掻込機構が駆動して左側掻込機構が従動する。
横伝動軸43の左端から取り出された動力は、左側株元搬送機構BLの駆動スプロケットSv4に伝達される。駆動スプロケットSv4の回転によって、駆動スプロケットSv4と従動スプロケットSn4との間において左側株元搬送機構BLの搬送チェンH4が駆動する。そして、従動スプロケットSn4が固定された回転軸G7を中心にして左掻込輪ST7が回転を開始する。これにより、第四掻込機構Rk4の左側掻込機構が駆動して右側掻込機構が従動する。
また、横伝動軸43の左端から取り出された動力は、左穂先搬送機構ULに伝達される。右穂先搬送機構URと縦搬送装置Vとには、縦伝動軸42の中途部から取り出された動力が伝達される。補助搬送装置Sと穂先搬送装置Tとには、刈取入力軸41の中途部から取り出された動力が伝達される。
中央穂先搬送機構UCは、中央左株元搬送機構BCLの駆動を受ける駆動スプロケットSvcを有する。中央穂先搬送機構UCには、中央株元搬送機構Bc1のうちの中央左株元搬送機構BCLから、駆動スプロケットSvcを介して動力が伝達される。
また、横伝動軸43の左端には、引起縦伝動軸46がベベルギヤを介して連結されている。引起縦伝動軸46は、引起縦伝動ケース16に収容されている。引起縦伝動軸46の上端には、ベベルギヤを介して引起横伝動軸47が連結されている。引起横伝動軸47は、引起横伝動ケース17に収容されている。
引起横伝動軸47には、ベベルギヤを介して複数の引起駆動軸59が連結されている。各引起駆動軸59には、ベベルギヤを介して引起タイン駆動軸57が連結されている。引起タイン駆動軸57は、引起駆動ケース18に挿入されている。引起タイン駆動軸57の下端は、引起駆動ケース18の下端部から突出している。
各引起タイン駆動軸57の下端部には、引起ケース61の引起タインS1,・・・,S7の駆動に用いられる駆動スプロケット58が固定されている。各駆動スプロケット58は、各タイン付チェン62の上部を巻回することによって支持する。タイン付チェン62には、それぞれ、引起タインS1,・・・,S7が取り付けられている。
横伝動軸43から引起縦伝動軸46、引起横伝動軸47、引起駆動軸59及び引起タイン駆動軸57を介して、各引起ケース61の駆動スプロケット58に動力が伝達される。引起縦伝動軸46の中途部には、引起変速機構60が組み込まれている。各引起ケース61の引起タインS1,・・・,S7の駆動速度は、引起変速機構60によって切り替えられる。また、横伝動軸43から取り出された動力は、刈刃33に伝達される。
刈取入力軸41には、上部縦伝動軸49の後端がベベルギヤを介して連結されている。上部縦伝動軸49は、前後方向を向く軸心を有する。上部縦伝動軸49は、上部センターケース19に収容される。上部縦伝動軸49の前端は、ベベルギヤを介して上部横伝動軸50の中間部に連結される。上部横伝動軸50の軸心方向は、左右方向に略平行である。上部横伝動ケース20は、上部横伝動軸50を収容する。
上部横伝動軸50には、それぞれベベルギヤを介して左側中搬送伝動軸53Lの上端と右側中搬送伝動軸53Rの上端とが連結されている。
図6に示すように、左側中搬送ケース23Lの上端は、三口継手51を介して上部横伝動ケース20に連結される。右側中搬送ケース23Rの上端は、三口継手52を介して上部横伝動ケース20に連結される。三口継手51の内周及び三口継手52の内周は、上部横伝動ケース20の外周を覆う大きさを有する。上部横伝動ケース20は、三口継手51と三口継手52とを貫通している。三口継手51及び三口継手52は、上部横伝動ケース20に支持されている。三口継手51及び三口継手52は、上部横伝動ケース20に対して回転自在である。つまり、左側中搬送ケース23Lと右側中搬送ケース23Rとは、上部横伝動ケース20に回転自在に連結されている。
図5に示すように、左側中搬送伝動軸53Lは、中央株元搬送機構Bc1のうちの中央左株元搬送機構BCLに動力を伝達する。左側中搬送伝動軸53Lの下端部には、中央左株元搬送機構BCLの駆動スプロケットSv3が連結されている。右側中搬送伝動軸53Rは、中央株元搬送機構Bc1のうちの中央右株元搬送機構BCRに動力を伝達する。右側中搬送伝動軸53Rの下端部には、中央右株元搬送機構BCRの駆動スプロケットSv2が連結されている。
図6に示すように、左側中搬送伝動軸53Lは、左側中搬送ケース23Lに収容されている。左側中搬送ケース23Lは、上部横伝動ケース20と中央左株元搬送機構BCLとを連結する。左側中搬送ケース23Lの上端部が上部横伝動ケース20に連結され、下端部が筐体63に接続されている。筐体63は、軸64を支持する。この軸64には、中央左株元搬送機構BCLの駆動スプロケットSv3が軸64回りに回転可能に固定されている。
右側中搬送伝動軸53Rは、右側中搬送ケース23Rに収容されている。右側中搬送ケース23Rは、上部横伝動ケース20と中央右株元搬送機構BCRとを連結する。右側中搬送ケース23Rの上端部が上部横伝動ケース20に連結され、下端部が筐体65に接続されている。筐体65は、軸66を支持する。この軸66には、中央右株元搬送機構BCRの駆動スプロケットSv2が軸66回りに回転可能に固定されている。
ここで、上部横伝動ケース20に対して三口継手51及び三口継手52を回転自在に支持する構成について、図7を用いて説明する。
図7は、図6に示すVII−VII線の断面拡大端面図である。図7(A)は、上部横伝動ケース20に対して三口継手51が回転していない状態を示している。図7(B)は、上部横伝動ケース20に対して三口継手51が回転した状態を示している。
図7は、図6に示すVII−VII線の断面拡大端面図である。図7(A)は、上部横伝動ケース20に対して三口継手51が回転していない状態を示している。図7(B)は、上部横伝動ケース20に対して三口継手51が回転した状態を示している。
上部横伝動ケース20と三口継手51との間において、上部横伝動ケース20の外周壁には、転がり軸受28の内輪が相対回転不能に嵌めこまれている。転がり軸受28の外輪には、三口継手51が相対回転不能に嵌め合わされている。このようにして、三口継手51は、上部横伝動ケース20に対して回転自在に支持されている。
上部横伝動ケース20の内周壁には、転がり軸受29の外輪が相対回転不能に嵌め合わされている。転がり軸受29の内輪には、上部横伝動軸50が相対回転不能に嵌め込まれている。このようにして、上部横伝動軸50は、上部横伝動ケース20の内部の空間において回転自在に支持されている。
上部横伝動ケース20には、下方を向いた開口20aが形成されている。開口20aは、後述するように、左側中搬送伝動軸53Lが上部横伝動ケース20及び上部横伝動軸50回りに回転する範囲の大きさを有する。左側中搬送伝動軸53Lは、開口20aを通って上部横伝動50に連動自在に連結されている。上部横伝動軸50の周面に固定されたベベルギヤ37と、左側中搬送伝動軸53Lの上端部に固定されたベベルギヤ38とが噛み合っている。
左側中搬送ケース23Lは、三口継手51の下側開口50aの縁に固定されている。上部横伝動ケース20の開口20aを通る左側中搬送伝動軸53Lは、左側中搬送ケース23Lに収容されている。左側中搬送伝動軸53Lは、図示しない転がり軸受を介して左側中搬送ケース23Lに回転自在に支持されている。
なお、三口継手51の別の2つの開口を通って、上部横伝動ケース20が三口継手51を貫通している。
一方、上部横伝動ケース20に対して三口継手52を回転自在に支持する構成については、図7に示す構成と同様であるとして、説明を省略する。
図6に示すように、右側中搬送ケース23Rには、右側第一フレーム72と右側第二フレーム73とが固定されている。右側第一フレーム72の一端は、右側中搬送ケース23Rに固定され、他端は外形フレームF2に固定されている。外形フレームF2は、第一掻込機構Rk1の左側掻込機構の回転軸G2を回転可能に支持する。ロッド状の右側第一フレーム72によって、第一掻込機構Rk1の左側掻込機構と右側中搬送ケース23Rとが連結される。
右側第二フレーム73の一端は、右側中搬送ケース23Rに固定され、他端は外形フレームF3に固定されている。外形フレームF3は、第二掻込機構Rk2の回転軸G3を回転可能に支持する。ロッド状の右側第二フレーム73によって、第二掻込機構Rk2と右側中搬送ケース23Rとが連結される。このように、右側中搬送ケース23Rは、中央掻込機構Rc1としての第一掻込機構Rk1の左側掻込機構及び第二掻込機構Rk2と、上部横伝動ケース20とを連結している。
左側中搬送ケース23Lには、左側第一フレーム74と左側第二フレーム75と左側第三フレーム76とが固定されている。左側第一フレーム74の一端は、左側中搬送ケース23Lに固定され、他端は外形フレームF4に固定されている。外形フレームF4は、第三掻込機構Rk3の回転軸G4を回転可能に支持する。ロッド状の左側第一フレーム74によって、第三掻込機構Rk3の右側掻込機構と左側中搬送ケース23Lとが連結される。
左側第二フレーム75の一端は、左側中搬送ケース23Lに固定され、他端は外形フレームF5に固定されている。外形フレームF5は、第三掻込機構Rk3の回転軸G5を回転可能に支持する。ロッド状の左側第二フレーム75によって、第三掻込機構Rk3の左側掻込機構と左側中搬送ケース23Lとが連結される。
左側第三フレーム76の一端は、左側中搬送ケース23Lに固定され、他端は外形フレームF6に固定されている。外形フレームF6は、第四掻込機構Rk4の回転軸G6を回転可能に支持する。ロッド状の左側第三フレーム76によって、第四掻込機構Rk4の右側掻込機構と左側中搬送ケース23Lとが連結される。このように、左側中搬送ケース23Lは、中央掻込機構Rc1としての第四掻込機構Rk4の右側掻込機構及び第三掻込機構Rk3と、上部横伝動ケース20とを連結している。
一方、右外側フレーム71を介して、外形フレームF1が刈取フレーム10に下方から支持されている。外形フレームF1は、第一掻込機構Rk1の回転軸G1を回転可能に支持する。左外側フレーム77を介して、外形フレームF7が刈取フレーム10に下方から支持されている。外形フレームF7は、第四掻込機構Rk4の回転軸G7を回転可能に支持する。
右側中搬送伝動軸53Rから取り出される動力は、中央右株元搬送機構BCRの駆動スプロケットSv2に伝達される。駆動スプロケットSv2の回転によって、駆動スプロケットSv2と従動スプロケットSn2との間において中央右株元搬送機構BCRの搬送チェンH2が駆動する。そして、従動スプロケットSn2が固定された回転軸G3を中心にして掻込輪ST3が回転を開始する。これにより、第二掻込機構Rk2が駆動する。
左側中搬送伝動軸53Lから取り出される動力は、中央左株元搬送機構BCLの駆動スプロケットSv3に伝達される。駆動スプロケットSv3の回転によって、駆動スプロケットSv3と従動スプロケットSn3との間において中央左株元搬送機構BCLの搬送チェンH3が駆動する。そして、従動スプロケットSn3が固定された回転軸G5を中心にして左掻込輪ST5が回転を開始する。これにより、第三掻込機構Rk3の左側掻込機構が駆動する。第三掻込機構Rk3の左側掻込機構の駆動及び第二掻込機構Rk2の駆動によって、右側掻込機構が従動する。
掻込装置34によって後方に掻き込まれる穀稈C1〜C7は、刈刃33によって切断される。切断後の穀稈C1・C2、穀稈C3、穀稈C4・C5、及び、穀稈C6・C7が、搬送装置35において互いに合流しつつ脱穀部4に向かって搬送される。搬送装置35においては、穀稈C1〜C7の株元が下部搬送装置B1、縦搬送装置V及び補助搬送装置Sによって搬送され、穂先が上部搬送装置U及び穂先搬送装置Tによって搬送される。
次に、引起装置31の回転と、中央株元搬送機構Bc1及び中央掻込機構Rc1の回転とについて、図8及び図9を用いて説明する。
図8は、引起装置31の回転と中央掻込機構Rc1の回転とを示す刈取部3の側面図である。
図9は、中央掻込機構Rc1の回転と中央株元搬送機構Bc1の回転とを示す刈取部3の平面図である。図9(A)は、中央掻込機構Rc1と中央株元搬送機構Bc1とが回転していない状態を示している。図9(B)は、中央掻込機構Rc1と中央株元搬送機構Bc1とが回転した状態を示している。
図8は、引起装置31の回転と中央掻込機構Rc1の回転とを示す刈取部3の側面図である。
図9は、中央掻込機構Rc1の回転と中央株元搬送機構Bc1の回転とを示す刈取部3の平面図である。図9(A)は、中央掻込機構Rc1と中央株元搬送機構Bc1とが回転していない状態を示している。図9(B)は、中央掻込機構Rc1と中央株元搬送機構Bc1とが回転した状態を示している。
図8に示すように、コンバイン1は、引起装置31が回転可能に構成されている。引起横伝動ケース17を中心にして、引起駆動ケース18及び引起ケース61が上方に向かって回転する。
引起駆動ケース18及び引起ケース61の回転については、7条分すべてが回転する構成であってもよく、左端の引起駆動ケース18及び引起ケース61と、右端の引起駆動ケース18及び引起ケース61とを除く5条分が回転する構成であってもよい。
或いは、引起装置31において左端部又は右端部の何れかに設けられた上下方向を向いた軸を中心にして、引起駆動ケース18及び引起ケース61が回転する構成でもよい。又は、引起装置31には、引起タインS1と引起タインS7との間の何れかの位置において観音開きの構成が設けられていてもよい。
また、コンバイン1は、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して中央掻込機構Rc1が移動可能に構成されている。上述のように、中央掻込機構Rc1は、第一掻込機構Rk1の左側掻込機構、第二掻込機構Rk2、第三掻込機構Rk3、及び、第四掻込機構Rk4の右側掻込機構を含む。図9(A),(B)に示すように、中央掻込機構Rc1は、左側株元搬送機構BLと右側株元搬送機構BRとの間に位置する。
図6に示すように、第一掻込機構Rk1の左側掻込機構と第二掻込機構Rk2とは、右側中搬送ケース23Rに連結されている。右側中搬送ケース23Rは、上部横伝動ケース20に回転自在に連結されている。そのため、第一掻込機構Rk1の左側掻込機構と第二掻込機構Rk2とは、上部横伝動ケース20回りに前方に回転できる。このとき、右側中搬送伝動軸53Rが上部横伝動軸50の軸心を中心にして右側中搬送ケース23Rとともに前方に回転する。これにより、第一掻込機構Rk1の左側掻込機構と第二掻込機構Rk2とは、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して移動できる(図9(B)参照)。
第四掻込機構Rk4の右側掻込機構と第三掻込機構Rk3とは、左側中搬送ケース23Lに連結されている。左側中搬送ケース23Lは、上部横伝動ケース20に回転自在に連結されている。そのため、第四掻込機構Rk4の右側掻込機構と第三掻込機構Rk3とは、上部横伝動ケース20回りに前方に回転できる。このとき、左側中搬送伝動軸53Lが上部横伝動軸50の軸心を中心にして左側中搬送ケース23Lとともに前方に回転する。これにより、第四掻込機構Rk4の右側掻込機構と第三掻込機構Rk3とは、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して移動できる(図9(B)参照)。
左側中搬送ケース23L、右側中搬送ケース23R、及び、中央掻込機構Rc1を移動させる動力としては、電動モータ、エンジン9等の動力を用いることができる。左側中搬送ケース23Lと右側中搬送ケース23Rとを除く刈取フレーム10の別の部分と、左側中搬送ケース23Lとの間に、油圧シリンダ(図示せず)を連結する。また、左側中搬送ケース23Lと右側中搬送ケース23Rとを除く刈取フレーム10の別の部分と、右側中搬送ケース23Rとの間に、別の油圧シリンダ(図示せず)を連結する。
コンバイン1は、これらの油圧シリンダの他に、エンジン12の動力又は電動モータによって作動する油圧ポンプを備える(図示せず)。また、これらの油圧ポンプは、流路切替弁を含む油圧回路に接続されている(図示せず)。流路切替弁の開度に応じて、作動油の流路が変換される。油圧ポンプと流路切替弁との作動によって油圧シリンダが伸長又は短縮することにより、左側中搬送ケース23Lと右側中搬送ケース23Rとが上部横伝動ケース20回りに回転する。
或いは、コンバイン1は、上部横伝動ケース20、左側中搬送ケース23L及び右側中搬送ケース23Rが、上部センターケース19に対して一体となって回転するように、構成されていてもよい。
このように、コンバイン1は、左側中搬送ケース23L、右側中搬送ケース23R、及び、中央掻込機構Rc1が回転可能に構成されている。また、中央株元搬送機構Bc1としての中央右株元搬送機構BCR及び中央左株元搬送機構BCLは、中央掻込機構Rc1に連結されている。具体的には、中央右株元搬送機構BCRは、第二掻込機構Rk2に連結されている。中央左株元搬送機構BCLは、第三掻込機構Rk3の左側掻込機構に連結されている。そのため、中央株元搬送機構Bc1は、中央掻込機構Rc1とともに上部横伝動ケース20回りに回転することによって、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して移動できる(図9(B)参照)。
このように、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して中央掻込機構Rc1が移動することによって、左側株元搬送機構BLと中央掻込機構Rc1との間隔、及び、右側株元搬送機構BRと中央掻込機構Rc1との間隔を広げることができる。そのため、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRと中央掻込機構Rc1との間に詰まった穀稈を容易に取り除くことができる。
更に、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して中央株元搬送機構Bc1が移動することによって、左側株元搬送機構BLと中央株元搬送機構Bc1との間隔、及び、右側株元搬送機構BRと中央株元搬送機構Bc1との間隔を広げることができる。そのため、右側株元搬送機構BRの往路において中央右株元搬送機構BCRと近接する位置に形成される初期合流部X1に詰まった穀稈と、右側株元搬送機構BRの往路において中央左株元搬送機構BCLと近接する位置に形成される中間合流部X2に詰まった穀稈と、右側株元搬送機構BRの往路において左側株元搬送機構BLと近接する位置に形成される最終合流部X3に詰まった穀稈とを、容易に取り除くことができる。
なお、コンバイン1の刈取部3は、引起装置31の回転に伴って中央掻込機構Rc1が回転するように構成されていてもよい。つまり、中央掻込機構Rc1は、引起装置31の回転に連動するように構成されていてもよい。
上部横伝動ケース20が引起縦伝動ケース16及び縦連結フレームに対して回転することによって、左側中搬送ケース23L、右側中搬送ケース23R、及び、中央掻込機構Rc1が左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して移動するように刈取部3が構成されていてもよい。
(第2実施形態)
次に、六条刈用の構成を有する刈取部3aを備えた、本発明の第2実施形態としてのコンバインについて、図10〜図12を用いて説明する。なお、以下において、第1実施形態のコンバイン1の構成と同一の構成については、同符号を付し、説明を省略する。
図10は、第2実施形態のコンバインの刈取部3aの構成であって、動力を伝達する機構を示すブロック図である。
図11は、中央掻込機構Rc2と上部横伝動ケース20とを連結する構成を示す第2実施形態のコンバインの刈取部3aの平面図である。
図12は、中央掻込機構Rc2の回転と中央株元搬送機構Bc2の回転とを示す第2実施形態のコンバインの刈取部3aの平面図である。図12(A)は、中央掻込機構Rc2と中央株元搬送機構Bc2とが回転していない状態を示している。図12(B)は、中央掻込機構Rc2と中央株元搬送機構Bc2とが回転した状態を示している。
次に、六条刈用の構成を有する刈取部3aを備えた、本発明の第2実施形態としてのコンバインについて、図10〜図12を用いて説明する。なお、以下において、第1実施形態のコンバイン1の構成と同一の構成については、同符号を付し、説明を省略する。
図10は、第2実施形態のコンバインの刈取部3aの構成であって、動力を伝達する機構を示すブロック図である。
図11は、中央掻込機構Rc2と上部横伝動ケース20とを連結する構成を示す第2実施形態のコンバインの刈取部3aの平面図である。
図12は、中央掻込機構Rc2の回転と中央株元搬送機構Bc2の回転とを示す第2実施形態のコンバインの刈取部3aの平面図である。図12(A)は、中央掻込機構Rc2と中央株元搬送機構Bc2とが回転していない状態を示している。図12(B)は、中央掻込機構Rc2と中央株元搬送機構Bc2とが回転した状態を示している。
図10に示すように、2実施形態のコンバインの刈取部3aは、掻込装置34aを備える。掻込装置34aは、第一掻込機構Rk5、第二掻込機構Rk6、及び、第三掻込機構Rk7を備える。また、引起装置31は、引起ケース61を6条分6つ有する。引起装置31は、1条毎の未刈穀稈を起立させる引起タインS1・S2・S3・S4・S5・S6を備える。
第一掻込機構Rk5は、掻込装置34aのうちの最も右側に配置される掻込機構である。第一掻込機構Rk5は、6条分の穀稈のうち右側2条分の穀稈(右側から数えて一条目と二条目の穀稈)の株元を掻き込む。第一掻込機構Rk5は、それぞれ星形状を有する左右一対の掻込輪ST8・ST9と、それぞれ突起が付いた左右一対の掻込ベルトBL8・BL9とを備える。
第一掻込機構Rk5は、右側掻込機構と左側掻込機構とを有する。第一掻込機構Rk5の左側掻込機構は、中央掻込機構Rc2に含まれる。右側掻込機構は、右掻込輪ST8、右掻込ベルトBL8、大径プーリPl8、小径プーリPs8、及び、回転軸G8(図11参照)を含む。左側掻込機構は、左掻込輪ST9、左掻込ベルトBL9、大径プーリPl9、小径プーリPs9、及び、回転軸G9(図11参照)を含む。
第二掻込機構Rk6は、掻込装置34aのうちの第一掻込機構Rk5の左隣に配置される掻込機構である。第二掻込機構Rk6は、6条分の穀稈のうちの中央2条分の穀稈(三条目と四条目の穀稈)の株元を掻き込む。第二掻込機構Rk6は、それぞれ星形状を有する左右一対の掻込輪STa・STbと、それぞれ突起が付いた左右一対の掻込ベルトBLa・BLbとを備える。
第二掻込機構Rk6は、右側掻込機構と左側掻込機構とを有する。右側掻込機構は、右掻込輪STa、右掻込ベルトBLa、大径プーリPla、小径プーリPsa、及び、回転軸Ga(図11参照)を含む。左側掻込機構は、左掻込輪STb、左掻込ベルトBLb、大径プーリPlb、小径プーリPsb、及び、回転軸Gb(図11参照)を含む。
第二掻込機構Rk6は、中央掻込機構Rc2に含まれる。
第三掻込機構Rk7は、掻込装置34aのうち、第二掻込機構Rk6の左隣に、つまり、最も左側に配置される掻込機構である。第三掻込機構Rk7は、6条分の穀稈のうち左側2条分の穀稈(五条目と六条目の穀稈)の株元を掻き込む。第三掻込機構Rk7は、それぞれ星形状を有する左右一対の掻込輪STc・STdと、それぞれ突起が付いた左右一対の掻込ベルトBLc・BLdとを備える。
第三掻込機構Rk7は、右側掻込機構と左側掻込機構とを有する。第三掻込機構Rk7の右側掻込機構は、中央掻込機構Rc2に含まれる。右側掻込機構は、右掻込輪STc、右掻込ベルトBLc、大径プーリPlc、小径プーリPsc、及び、回転軸Gcを含む(図11参照)。左側掻込機構は、左掻込輪STd、左掻込ベルトBLd、大径プーリPld、小径プーリPsd、及び、回転軸Gd(図11参照)を含む。
回転軸G8・G9・Ga・Gb・Gc・Gdのうちの回転軸G8・Gb・Gdは、動力を受けて回転する。そのため、回転軸G8・Gb・Gdに固定された掻込輪ST8・STb・STdと掻込ベルトBL8・BLb・BLdとは、動力に応じて駆動する。一方、回転軸G9・Ga・Gcに固定された掻込輪ST9・STa・STcと掻込ベルトBL9・BLa・BLcとは、掻込輪ST8・STb・STdの回転を受けることによって回転する。
従って、平面視において右掻込輪ST8が反時計回りに回転することによって、左掻込輪ST9が時計回りに回転する。また、平面視において左掻込輪STbが時計回りに回転することによって、右掻込輪STaが反時計回りに回転する。更に、平面視において左掻込輪STdが時計回りに回転することによって、右掻込輪STcが反時計回りに回転する。このような掻込輪ST8・ST9・STa・STb・STc・STdの回転によって掻込ベルトBL8・BL9・BLa・BLb・BLc・BLdが回転し、掻込装置34aが穀稈を後上方に掻き込む。
刈取部3aの搬送装置35は、下部搬送装置B2を備える。
図12に示すように、下部搬送装置B2は、右側株元搬送機構BRと、中央株元搬送機構Bc2と、左側株元搬送機構BLとを備える。中央株元搬送機構Bc2は、左側株元搬送機構BLと右側株元搬送機構BRとの間に位置する。
下部搬送装置B2には、中間合流部X4及び最終合流部X5が形成されている。中間合流部X4及び最終合流部X5は、右側株元搬送機構BRの往路に位置する。中間合流部X4は、中央株元搬送機構Bc2と近接する位置に形成される。最終合流部X5は、左側株元搬送機構BLと近接する位置に形成される。
中間合流部X4は、中央株元搬送機構Bc2の往路における最終地点に対峙している。中間合流部X4は、右側株元搬送機構BRの搬送始端部よりも下流に位置する。中間合流部X4においては、2条分の穀稈の株元に三条目及び四条目の穀稈が追加される。最終合流部X5は、左側株元搬送機構BLの往路における最終地点に対峙している。最終合流部X5は、中間合流部よりも下流に位置する。最終合流部X5においては、4条分の穀稈の株元に五条目及び六条目の穀稈が追加される。
右側株元搬送機構BRは、第一掻込機構Rk5によって掻き込まれた右側2条分の穀稈の株元に、中央株元搬送機構Bc2から搬送される2条分の穀稈の株元、及び、左側株元搬送機構BLから搬送される2条分の穀稈の株元を合流させて、6条分の穀稈の株元を縦搬送装置Vまで把持しながら後上方に搬送する。
右側株元搬送機構BRの従動スプロケットSn1は、第一掻込機構Rk5の回転軸G8に固定されている(図11参照)。このように、右側株元搬送機構BRは、第一掻込機構Rk5の右側掻込機構に連結されている。
中央株元搬送機構Bc2は、第二掻込機構Rk6によって掻き込まれた中央2条分の穀稈の株元を中間合流部X4まで把持しながら後上方に搬送する。中央株元搬送機構Bc2は、第二掻込機構Rk6の後方であって左側株元搬送機構BLの右前方に配置されている。中央株元搬送機構Bc2の搬送始端部は左掻込輪STbの上方に位置し、搬送終端部は搬送始端部よりも右後方に位置する。中央株元搬送機構Bc2は、中央株元搬送機構Bc2の前端が後端よりも下方に位置するように後傾している。
中央株元搬送機構Bc2の従動スプロケットSn3は、第二掻込機構Rk6の回転軸Gbに固定されている(図11参照)。このように、中央株元搬送機構Bc2は、第二掻込機構Rk6の左側掻込機構に連結されている。
左側株元搬送機構BLは、第三掻込機構Rk7で掻き込んだ左側2条分の穀稈の株元を最終合流部X5まで把持しながら後上方に搬送する。左側株元搬送機構BLの搬送始端部は左掻込輪STdの上方に位置し、搬送終端部は搬送始端部よりも右後方に位置する。左側株元搬送機構BLは、左側株元搬送機構BLの前端が後端よりも下方に位置するように後傾している。
左側株元搬送機構BLの従動スプロケットSn4は、第三掻込機構Rk7の回転軸Gdに固定されている(図11参照)。このように、左側株元搬送機構BLは、第三掻込機構Rk7の左側掻込機構に連結されている。
右側株元搬送機構BRは、先ず、2条分(一条目及び二条目)の穀稈を搬送し、中間合流部X4において、中央2条分の穀稈を追加して最終合流部へ搬送する。そして、右側株元搬送機構BRは、最終合流部X5において、4条分の穀稈に、左側2条分の穀稈を追加する。そして、最終合流部X5を通過した6条分の穀稈は、縦搬送装置Vを介してフィードチェン5に搬送される。
次に、動力を刈取部3aにおいて伝達する構成について説明する。
図10に示すように、上部横伝動軸50には、ベベルギヤを介して左側中搬送伝動軸54Lの上端が連結されている。左側中搬送ケース24Lの上端は、三口継手51を介して上部横伝動ケース20に連結される。右側中搬送ケース24Rの上端は、三口継手52を介して上部横伝動ケース20に連結される。三口継手51及び三口継手52は、上部横伝動ケース20に対して回転自在である。つまり、左側中搬送ケース24Lと右側中搬送ケース24Rとは、上部横伝動ケース20に回転自在に連結されている。
左側中搬送伝動軸54Lは、中央株元搬送機構Bc2に動力を伝達する。左側中搬送伝動軸54Lの下端部には、中央株元搬送機構Bc2の駆動スプロケットSv3が固定されている。
図11に示すように、左側中搬送伝動軸54Lは、左側中搬送ケース24Lに収容されている。左側中搬送ケース24Lは、上部横伝動ケース20と中央株元搬送機構Bc2とを連結する。左側中搬送ケース24Lの上端部が上部横伝動ケース20に連結され、下端部が筐体63に接続されている。筐体63は、軸64を支持する。この軸64には、中央株元搬送機構Bc2の駆動スプロケットSv3が軸64回りに回転可能に固定されている。
右側中搬送ケース24Rには、右側フレーム172が固定されている。右側フレーム172の一端は、右側中搬送ケース24Rに固定され、他端は外形フレームF9に固定されている。外形フレームF9は、第一掻込機構Rk5の左側掻込機構の回転軸G9を回転可能に支持する。ロッド状の右側フレーム172によって、第一掻込機構Rk5の左側掻込機構と右側中搬送ケース24Rとが連結される。このように、右側中搬送ケース24Rは、中央掻込機構Rc2としての第一掻込機構Rk5の左側掻込機構と、上部横伝動ケース20とを連結している。
なお、刈取部3aにおいては、右側中搬送ケース24Rが用いられることなく、ロッド状の右側フレーム172が、第一掻込機構Rk5の左側掻込機構と三口継手52とに接続されていてもよい。つまり、右側フレーム172は、中央掻込機構Rc2としての第一掻込機構Rk5の左側掻込機構と、上部横伝動ケース20とを連結していてもよい。
左側中搬送ケース24Lには、左側第一フレーム173と左側第二フレーム174と左側第三フレーム175とが固定されている。左側第一フレーム173の一端は、左側中搬送ケース24Lに固定され、他端は外形フレームFaに固定されている。外形フレームFaは、第二掻込機構Rk6の右側掻込機構の回転軸Gaを回転可能に支持する。ロッド状の左側第一フレーム173によって、第二掻込機構Rk6の右側掻込機構と左側中搬送ケース24Lとが連結される。
左側第二フレーム174の一端は、左側中搬送ケース24Lに固定され、他端は外形フレームFbに固定されている。外形フレームFbは、第二掻込機構Rk6の左側掻込機構の回転軸Gbを回転可能に支持する。ロッド状の左側第二フレーム174によって、第二掻込機構Rk6の左側掻込機構と左側中搬送ケース24Lとが連結される。
左側第三フレーム175の一端は、左側中搬送ケース24Lに固定され、他端は外形フレームFcに固定されている。外形フレームFcは、第三掻込機構Rk7の回転軸Gcを回転可能に支持する。ロッド状の左側第三フレーム175によって、第三掻込機構Rk7の右側掻込機構と左側中搬送ケース24Lとが連結される。このように、左側中搬送ケース24Rは、中央掻込機構Rc2としての第三掻込機構Rk7の右側掻込機構及び第二掻込機構Rk6と、上部横伝動ケース20とを連結している。
一方、右外側フレーム171を介して、外形フレームF8が刈取フレーム10に下方から支持されている。外形フレームF8は、第一掻込機構Rk5の回転軸G8を回転可能に支持する。左外側フレーム176を介して、外形フレームFdが刈取フレーム10に下方から支持されている。外形フレームFdは、第三掻込機構Rk7の回転軸Gdを回転可能に支持する。
左側中搬送伝動軸54Lから取り出される動力は、中央株元搬送機構Bc2の駆動スプロケットSv3に伝達される。駆動スプロケットSv3の回転によって、駆動スプロケットSv3と従動スプロケットSn3との間において中央株元搬送機構Bc2の搬送チェンH3が駆動する。そして、従動スプロケットSn3が固定された回転軸Gbを中心にして左掻込輪STbが回転を開始する。これにより、第二掻込機構Rk6の左側掻込機構が駆動して右側掻込機構が従動する。
掻込装置34aによって後方に掻き込まれる6条分の穀稈は、刈刃33によって切断される。切断後の右側2条分の穀稈、中央2条分の穀稈、及び、左側2条分の穀稈が、搬送装置35において互いに合流しつつ脱穀部4に向かって搬送される。
第2実施形態のコンバインは、引起装置31が回転可能に構成されている。また、第2実施形態のコンバインは、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して中央掻込機構Rc2が移動可能に構成されている。刈取部3aにおいて、中央掻込機構Rc2は、第一掻込機構Rk5の左側掻込機構、第二掻込機構Rk6、及び、第三掻込機構Rk7の右側掻込機構を含む。図12(A),(B)に示すように、中央掻込機構Rc2は、左側株元搬送機構BLと右側株元搬送機構BRとの間に位置する。
図11に示すように、第一掻込機構Rk5の左側掻込機構は、右側中搬送ケース24Rに連結されている。右側中搬送ケース24Rは、上部横伝動ケース20に回転自在に連結されている。そのため、第一掻込機構Rk5の左側掻込機構は、上部横伝動ケース20回りに前方に回転できる。このようにして、第一掻込機構Rk5の左側掻込機構は、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して移動できる(図12(B)参照)。
第三掻込機構Rk7の右側掻込機構と第二掻込機構Rk6とは、左側中搬送ケース24Lに連結されている。左側中搬送ケース24Lは、上部横伝動ケース20に回転自在に連結されている。そのため、第三掻込機構Rk7の右側掻込機構と第二掻込機構Rk6とは、上部横伝動ケース20回りに前方に回転できる。このとき、左側中搬送伝動軸54Lが上部横伝動軸50の軸心を中心にして左側中搬送ケース24Lとともに前方に回転する。これにより、第三掻込機構Rk7の右側掻込機構と第二掻込機構Rk6とは、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して移動できる(図12(B)参照)。
このように、第2実施形態のコンバインは、左側中搬送ケース24L、右側中搬送ケース24R、及び、中央掻込機構Rc2が回転可能に構成されている。また、中央株元搬送機構Bc2は、中央掻込機構Rc2に連結されている。具体的には、中央株元搬送機構Bc2は、第二掻込機構Rk6の左側掻込機構に連結されている。そのため、中央株元搬送機構Bc2は、中央掻込機構Rc2とともに上部横伝動ケース20回りに回転することによって、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して移動できる(図12(B)参照)。
このように、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して中央掻込機構Rc2が移動することによって、左側株元搬送機構BLと中央掻込機構Rc2との間隔、及び、右側株元搬送機構BRと中央掻込機構Rc2との間隔を広げることができる。そのため、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRと中央掻込機構Rc2との間に詰まった穀稈を容易に取り除くことができる。
更に、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して中央株元搬送機構Bc2が移動することによって、左側株元搬送機構BLと中央株元搬送機構Bc2との間隔、及び、右側株元搬送機構BRと中央株元搬送機構Bc2との間隔を広げることができる。そのため、右側株元搬送機構BRの往路において中央株元搬送機構Bc2と近接する位置に形成される中間合流部X4に詰まった穀稈と、右側株元搬送機構BRの往路において左側株元搬送機構BLと近接する位置に形成される最終合流部X5に詰まった穀稈とを、容易に取り除くことができる。
(第3実施形態)
次に、五条刈用の構成を有する刈取部3bを備えた、本発明の第3実施形態としてのコンバインについて、図13〜図15を用いて説明する。なお、以下において、第1実施形態のコンバイン1の構成と同一の構成については、同符号を付し、説明を省略する。
図13は、第3実施形態のコンバインの刈取部3bの構成であって、動力を伝達する機構を示すブロック図である。
図14は、中央掻込機構Rc3と上部横伝動ケース20とを連結する構成を示す第3実施形態のコンバインの刈取部3bの平面図である。
図15は、中央掻込機構Rc3の回転と中央株元搬送機構Bc3の回転とを示す第3実施形態のコンバインの刈取部3bの平面図である。図15(A)は、中央掻込機構Rc3と中央株元搬送機構Bc3とが回転していない状態を示している。図15(B)は、中央掻込機構Rc3と中央株元搬送機構Bc3とが回転した状態を示している。
次に、五条刈用の構成を有する刈取部3bを備えた、本発明の第3実施形態としてのコンバインについて、図13〜図15を用いて説明する。なお、以下において、第1実施形態のコンバイン1の構成と同一の構成については、同符号を付し、説明を省略する。
図13は、第3実施形態のコンバインの刈取部3bの構成であって、動力を伝達する機構を示すブロック図である。
図14は、中央掻込機構Rc3と上部横伝動ケース20とを連結する構成を示す第3実施形態のコンバインの刈取部3bの平面図である。
図15は、中央掻込機構Rc3の回転と中央株元搬送機構Bc3の回転とを示す第3実施形態のコンバインの刈取部3bの平面図である。図15(A)は、中央掻込機構Rc3と中央株元搬送機構Bc3とが回転していない状態を示している。図15(B)は、中央掻込機構Rc3と中央株元搬送機構Bc3とが回転した状態を示している。
図13に示すように、第3実施形態のコンバインの刈取部3bは、掻込装置34bを備える。掻込装置34bは、第一掻込機構Rk8、第二掻込機構Rk9、及び、第三掻込機構Rkaを備える。また、引起装置31は、引起ケース61を5条分5つ有する。引起装置31は、1条毎の未刈穀稈を起立させる引起タインS1・S2・S3・S4・S5を備える。
第一掻込機構Rk8は、掻込装置34bのうちの最も右側に配置される掻込機構である。第一掻込機構Rk8は、5条分の穀稈のうち右側2条分の穀稈(右側から数えて一条目と二条目の穀稈)の株元を掻き込む。第一掻込機構Rk8は、それぞれ星形状を有する左右一対の掻込輪STe・STfと、それぞれ突起が付いた左右一対の掻込ベルトBLe・BLfとを備える。
第一掻込機構Rk8は、右側掻込機構と左側掻込機構とを有する。第一掻込機構Rk8の左側掻込機構は、中央掻込機構Rc3に含まれる。右側掻込機構は、右掻込輪STe、右掻込ベルトBLe、大径プーリPle、小径プーリPse、及び、回転軸Ge(図14参照)を含む。左側掻込機構は、左掻込輪STf、左掻込ベルトBLf、大径プーリPlf、小径プーリPsf、及び、回転軸Gf(図14参照)を含む。
第二掻込機構Rk9は、掻込装置34bのうちの第一掻込機構Rk8の左隣に配置される掻込機構である。第二掻込機構Rk9は、5条分の穀稈のうちの中央1条分の穀稈(三条目の穀稈)の株元を掻き込む。第二掻込機構Rk9は、星形状を有する単一の掻込輪STgと、突起が付いた単一の掻込ベルトBLgとを備える。
第二掻込機構Rk9は、掻込輪STg、掻込ベルトBLg、大径プーリPlg、小径プーリPsg、及び、回転軸Gg(図14参照)を含む。第二掻込機構Rk6は、中央掻込機構Rc3に含まれる。
第三掻込機構Rkaは、掻込装置34bのうち、第二掻込機構Rk9の左隣に、つまり、最も左側に配置される掻込機構である。第三掻込機構Rkaは、5条分の穀稈のうち左側2条分の穀稈(四条目と五条目の穀稈)の株元を掻き込む。第三掻込機構Rkaは、それぞれ星形状を有する左右一対の掻込輪STh・STiと、それぞれ突起が付いた左右一対の掻込ベルトBLh・BLiとを備える。
第三掻込機構Rkaは、右側掻込機構と左側掻込機構とを有する。第三掻込機構Rkaの右側掻込機構は、中央掻込機構Rc3に含まれる。右側掻込機構は、右掻込輪STh、右掻込ベルトBLh、大径プーリPlh、小径プーリPsh、及び、回転軸Gh(図14参照)を含む。左側掻込機構は、左掻込輪STi、左掻込ベルトBLi、大径プーリPli、小径プーリPsi、及び、回転軸Gi(図14参照)を含む。
回転軸Ge・Gf・Gg・Gh・Giのうちの回転軸Ge・Gg・Giは、動力を受けて回転する。そのため、回転軸Ge・Gg・Giに固定された掻込輪STe・STg・STiと掻込ベルトBLe・BLg・BLiとは、動力に応じて駆動する。一方、回転軸Gf・Ghに固定された掻込輪STf・SThと掻込ベルトBLf・BLhとは、掻込輪STe・STg・STiの回転を受けることによって回転する。
従って、平面視において右掻込輪STeが反時計回りに回転することによって、左掻込輪STfが時計回りに回転する。また、平面視において掻込輪STg及び左掻込輪STiが時計回りに回転することによって、右掻込輪SThが反時計回りに回転する。このような掻込輪STe・STf・STg・STh・STiの回転によって掻込ベルトBLe・BLf・BLg・BLh・BLiが回転し、掻込装置34bが穀稈を後上方に掻き込む。
刈取部3bの搬送装置35は、下部搬送装置B3を備える。
図15に示すように、下部搬送装置B3は、右側株元搬送機構BRと、中央株元搬送機構Bc3と、左側株元搬送機構BLとを備える。中央株元搬送機構Bc3は、左側株元搬送機構BLと右側株元搬送機構BRとの間に位置する。
下部搬送装置B3には、中間合流部X6及び最終合流部X7が形成されている。中間合流部X6及び最終合流部X7は、右側株元搬送機構BRの往路に位置する。中間合流部X6は、中央株元搬送機構Bc3と近接する位置に形成される。最終合流部X7は、左側株元搬送機構BLと近接する位置に形成される。
中間合流部X6は、中央株元搬送機構Bc3の往路における最終地点に対峙している。中間合流部X6は、右側株元搬送機構BRの搬送始端部よりも下流に位置する。中間合流部X6においては、2条分の穀稈の株元に三条目の穀稈が追加される。最終合流部X7は、左側株元搬送機構BLの往路における最終地点に対峙している。最終合流部X7は、中間合流部X6よりも下流に位置する。最終合流部X7においては、3条分の穀稈の株元に四条目及び五条目の穀稈が追加される。
右側株元搬送機構BRは、第一掻込機構Rk5によって掻き込まれた右側2条分の穀稈の株元に、中央株元搬送機構Bc3から搬送される1条分の穀稈の株元、及び、左側株元搬送機構BLから搬送される2条分の穀稈の株元を合流させて、5条分の穀稈の株元を縦搬送装置Vまで把持しながら後上方に搬送する。
右側株元搬送機構BRの従動スプロケットSn1は、第一掻込機構Rk8の回転軸Geに固定されている(図14参照)。このように、右側株元搬送機構BRは、第一掻込機構Rk8の右側掻込機構に連結されている。
中央株元搬送機構Bc3は、第二掻込機構Rk9によって掻き込まれた中央1条分の穀稈の株元を中間合流部X6まで把持しながら後上方に搬送する。中央株元搬送機構Bc3は、第二掻込機構Rk9の後方であって左側株元搬送機構BLの右前方に配置されている。中央株元搬送機構Bc3の搬送始端部は掻込輪STgの上方に位置し、搬送終端部は搬送始端部よりも後方に位置する。中央株元搬送機構Bc3は、中央株元搬送機構Bc3の前端が後端よりも下方に位置するように後傾している。
中央株元搬送機構Bc3の従動スプロケットSn3は、第二掻込機構Rk9の回転軸Ggに固定されている(図14参照)。このように、中央株元搬送機構Bc3は、第二掻込機構Rk9に連結されている。
左側株元搬送機構BLは、第三掻込機構Rkaで掻き込んだ左側2条分の穀稈の株元を最終合流部まで把持しながら後上方に搬送する。左側株元搬送機構BLの搬送始端部は左掻込輪STiの上方に位置し、搬送終端部は搬送始端部よりも右後方に位置する。左側株元搬送機構BLは、左側株元搬送機構BLの前端が後端よりも下方に位置するように後傾している。
左側株元搬送機構BLの従動スプロケットSn4は、第三掻込機構Rk7の回転軸Gdに固定されている(図14参照)。このように、左側株元搬送機構BLは、第三掻込機構Rk7の左側掻込機構に連結されている。
右側株元搬送機構BRは、先ず、2条分(一条目及び二条目)の穀稈を搬送し、中間合流部X6において、中央1条分の穀稈を追加して最終合流部へ搬送する。そして、右側株元搬送機構BRは、最終合流部X7において、3条分の穀稈に、左側2条分の穀稈を追加する。そして、最終合流部X7を通過した5条分の穀稈は、縦搬送装置Vを介してフィードチェン5に搬送される。
次に、動力を刈取部3bにおいて伝達する構成について説明する。
図13に示すように、上部横伝動軸50には、ベベルギヤを介して左側中搬送伝動軸55Lの上端が連結されている。左側中搬送ケース25Lの上端は、三口継手51を介して上部横伝動ケース20に連結される。右側中搬送ケース25Rの上端は、三口継手52を介して上部横伝動ケース20に連結される。三口継手51及び三口継手52は、上部横伝動ケース20に対して回転自在である。つまり、左側中搬送ケース25Lと右側中搬送ケース25Rとは、上部横伝動ケース20に回転自在に連結されている。
左側中搬送伝動軸55Lは、中央株元搬送機構Bc3に動力を伝達する。左側中搬送伝動軸55Lの下端部には、中央株元搬送機構Bc3の駆動スプロケットSv3が固定されている。
図14に示すように、左側中搬送伝動軸55Lは、左側中搬送ケース25Lに収容されている。左側中搬送ケース25Lは、上部横伝動ケース20と中央株元搬送機構Bc3とを連結する。左側中搬送ケース25Lの上端部が上部横伝動ケース20に連結され、下端部が筐体63に接続されている。筐体63は、軸64を支持する。この軸64には、中央株元搬送機構Bc3の駆動スプロケットSv3が軸64回りに回転可能に固定されている。
右側中搬送ケース25Rには、右側フレーム272が固定されている。右側フレーム272の一端は、右側中搬送ケース25Rに固定され、他端は外形フレームFfに固定されている。外形フレームFfは、第一掻込機構Rk8の左側掻込機構の回転軸Gfを支持する。ロッド状の右側フレーム272によって、第一掻込機構Rk8の左側掻込機構と右側中搬送ケース25Rとが連結される。このように、右側中搬送ケース25Rは、中央掻込機構Rc3としての第一掻込機構Rk8の左側掻込機構と、上部横伝動ケース20とを連結している。
なお、刈取部3bにおいては、右側中搬送ケース25Rが用いられることなく、ロッド状の右側フレーム272が、第一掻込機構Rk8の左側掻込機構と三口継手52とに接続されていてもよい。つまり、右側フレーム272は、中央掻込機構Rc3としての第一掻込機構Rk8の左側掻込機構と、上部横伝動ケース20とを連結していてもよい。
左側中搬送ケース25Lには、左側第一フレーム273と左側第二フレーム274とが固定されている。左側第一フレーム273の一端は、左側中搬送ケース25Lに固定され、他端は外形フレームFgに固定されている。外形フレームFgは、第二掻込機構Rk9の回転軸Ggを回転可能に支持する。ロッド状の左側第一フレーム273によって、第二掻込機構Rk9と左側中搬送ケース25Lとが連結される。
左側第二フレーム274の一端は、左側中搬送ケース25Lに固定され、他端は外形フレームFhに固定されている。外形フレームFhは、第三掻込機構Rkaの右側掻込機構の回転軸Ghを回転可能に支持する。ロッド状の左側第二フレーム274によって、第三掻込機構Rkaの右側掻込機構と左側中搬送ケース25Lとが連結される。このように、左側中搬送ケース25Rは、中央掻込機構Rc3としての第三掻込機構Rkaの右側掻込機構及び第二掻込機構Rk9と、上部横伝動ケース20とを連結している。
一方、右外側フレーム271を介して、外形フレームFeが刈取フレーム10に下方から支持されている。外形フレームFeは、第一掻込機構Rk8の回転軸Geを回転可能に支持する。左外側フレーム275を介して、外形フレームFiが刈取フレーム10に下方から支持されている。外形フレームFiは、第三掻込機構Rkaの回転軸Giを回転可能に支持する。
左側中搬送伝動軸55Lから取り出される動力は、中央株元搬送機構Bc3の駆動スプロケットSv3に伝達される。駆動スプロケットSv3の回転によって、駆動スプロケットSv3と従動スプロケットSn3との間において中央株元搬送機構Bc3の搬送チェンH3が駆動する。そして、従動スプロケットSn3が固定された回転軸Ggを中心にして掻込輪STgが回転を開始する。これにより、第二掻込機構Rk9が駆動する。
掻込装置34bによって後方に掻き込まれる5条分の穀稈は、刈刃33によって切断される。切断後の右側2条分の穀稈、中央1条分の穀稈、及び、左側2条分の穀稈が、搬送装置35において互いに合流しつつ脱穀部4に向かって搬送される。
第3実施形態のコンバインは、引起装置31が回転可能に構成されている。また、第3実施形態のコンバインは、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して中央掻込機構Rc3が移動可能に構成されている。刈取部3bにおいて、中央掻込機構Rc3は、第一掻込機構Rk8の左側掻込機構、第二掻込機構Rk9、及び、第三掻込機構Rkaの右側掻込機構を含む。図15(A),(B)に示すように、中央掻込機構Rc3は、左側株元搬送機構BLと右側株元搬送機構BRとの間に位置する。
第一掻込機構Rk8の左側掻込機構は、右側中搬送ケース25Rに連結されている。右側中搬送ケース25Rは、上部横伝動ケース20に回転自在に連結されている。そのため、第一掻込機構Rk8の左側掻込機構は、上部横伝動ケース20回りに前方に回転できる。このようにして、第一掻込機構Rk8の左側掻込機構は、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して移動できる(図15(B)参照)。
第三掻込機構Rkaの右側掻込機構と第二掻込機構Rk9とは、左側中搬送ケース25Lに連結されている。左側中搬送ケース25Lは、上部横伝動ケース20に回転自在に連結されている。そのため、第三掻込機構Rkaの右側掻込機構と第二掻込機構Rk9とは、上部横伝動ケース20回りに前方に回転できる。このとき、左側中搬送伝動軸55Lが上部横伝動軸50の軸心を中心にして左側中搬送ケース25Lとともに前方に回転する。これにより、第三掻込機構Rkaの右側掻込機構と第二掻込機構Rk9とは、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して移動できる(図15(B)参照)。
このように、第3実施形態のコンバインは、左側中搬送ケース25L、右側中搬送ケース25R、及び、中央掻込機構Rc3が回転可能に構成されている。また、中央株元搬送機構Bc3は、中央掻込機構Rc3に連結されている。具体的には、中央株元搬送機構Bc3は、第二掻込機構Rk9に連結されている。そのため、中央株元搬送機構Bc3は、中央掻込機構Rc3とともに上部横伝動ケース20回りに回転することによって、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して移動できる(図15(B)参照)。
このように、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して中央掻込機構Rc3が移動することによって、左側株元搬送機構BLと中央掻込機構Rc3との間隔、及び、右側株元搬送機構BRと中央掻込機構Rc3との間隔を広げることができる。そのため、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRと中央掻込機構Rc3との間に詰まった穀稈を容易に取り除くことができる。
更に、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して中央株元搬送機構Bc3が移動することによって、左側株元搬送機構BLと中央株元搬送機構Bc3との間隔、及び、右側株元搬送機構BRと中央株元搬送機構Bc3との間隔を広げることができる。そのため、右側株元搬送機構BRの往路において中央株元搬送機構Bc3と近接する位置に形成される中間合流部X6に詰まった穀稈と、右側株元搬送機構BRの往路において左側株元搬送機構BLと近接する位置に形成される最終合流部X7に詰まった穀稈とを、容易に取り除くことができる。
(第4実施形態)
次に、四条刈用の構成を有する刈取部3cを備えた、本発明の第4実施形態としてのコンバインについて、図16〜図18を用いて説明する。なお、以下において、第1実施形態のコンバイン1の構成と同一の構成については、同符号を付し、説明を省略する。
図16は、第4実施形態のコンバインの刈取部3cの構成であって、動力を伝達する機構を示すブロック図である。
図17は、中央掻込機構Rc4と上部横伝動ケース20とを連結する構成を示す第4実施形態のコンバインの刈取部3cの平面図である。
図18は、中央掻込機構Rc4の回転を示す第4実施形態のコンバインの刈取部3cの平面図である。図18(A)は、中央掻込機構Rc4が回転していない状態を示している。図15(B)は、中央掻込機構Rc4が回転した状態を示している。
次に、四条刈用の構成を有する刈取部3cを備えた、本発明の第4実施形態としてのコンバインについて、図16〜図18を用いて説明する。なお、以下において、第1実施形態のコンバイン1の構成と同一の構成については、同符号を付し、説明を省略する。
図16は、第4実施形態のコンバインの刈取部3cの構成であって、動力を伝達する機構を示すブロック図である。
図17は、中央掻込機構Rc4と上部横伝動ケース20とを連結する構成を示す第4実施形態のコンバインの刈取部3cの平面図である。
図18は、中央掻込機構Rc4の回転を示す第4実施形態のコンバインの刈取部3cの平面図である。図18(A)は、中央掻込機構Rc4が回転していない状態を示している。図15(B)は、中央掻込機構Rc4が回転した状態を示している。
図16に示すように、第4実施形態のコンバインの刈取部3cは、掻込装置34cを備える。掻込装置34cは、第一掻込機構Rkb及び第二掻込機構Rkcを備える。また、引起装置31は、引起ケース61を4条分4つ有する。引起装置31は、1条毎の未刈穀稈を起立させる引起タインS1・S2・S3・S4を備える。
第一掻込機構Rkbは、掻込装置34cのうちの右側に配置される掻込機構である。第一掻込機構Rkbは、4条分の穀稈のうち右側2条分の穀稈(右側から数えて一条目と二条目の穀稈)の株元を掻き込む。第一掻込機構Rkbは、それぞれ星形状を有する左右一対の掻込輪STj・STkと、それぞれ突起が付いた左右一対の掻込ベルトBLj・BLkとを備える。
第一掻込機構Rkbは、右側掻込機構と左側掻込機構とを有する。第一掻込機構Rkbの左側掻込機構は、中央掻込機構Rc4に含まれる。右側掻込機構は、右掻込輪STj、右掻込ベルトBLj、大径プーリPlj、小径プーリPsj、及び、回転軸Gj(図17参照)を含む。左側掻込機構は、左掻込輪STk、左掻込ベルトBLk、大径プーリPlk、小径プーリPsk、及び、回転軸Gk(図17参照)を含む。
第二掻込機構Rkcは、掻込装置34cのうちの左側に配置される掻込機構である。第二掻込機構Rkcは、4条分の穀稈のうち左側2条分の穀稈(三条目と四条目の穀稈)の株元を掻き込む。第二掻込機構Rkcは、それぞれ星形状を有する左右一対の掻込輪STl・STmと、それぞれ突起が付いた左右一対の掻込ベルトBLl・BLmとを備える。
第二掻込機構Rkcは、右側掻込機構と左側掻込機構とを有する。第二掻込機構Rkcの右側掻込機構は、中央掻込機構Rc4に含まれる。右側掻込機構は、右掻込輪STl、右掻込ベルトBLl、大径プーリPll、小径プーリPsl、及び、回転軸Gl(図17参照)を含む。左側掻込機構は、左掻込輪STm、左掻込ベルトBLm、大径プーリPlm、小径プーリPsm、及び、回転軸Gm(図17参照)を含む。
回転軸Gj・Gk・Gl・Gmのうちの回転軸Gj・Gmは、動力を受けて回転する。そのため、回転軸Gj・Gmに固定された掻込輪STj・STmと掻込ベルトBLj・BLmとは、動力に応じて駆動する。一方、回転軸Gk・Glに固定された掻込輪STk・STlと掻込ベルトBLk・BLlとは、掻込輪STj・STmの回転を受けることによって回転する。
従って、平面視において右掻込輪STjが反時計回りに回転することによって、左掻込輪STkが時計回りに回転する。また、平面視において左掻込輪STmが時計回りに回転することによって、右掻込輪STlが反時計回りに回転する。このような掻込輪STj・STk・STl・STmの回転によって掻込ベルトBLj・BLk・BLl・BLmが回転し、掻込装置34cが穀稈を後上方に掻き込む。
刈取部3cの搬送装置35は、下部搬送装置B4を備える。
図18に示すように、下部搬送装置B4は、右側株元搬送機構BRと、左側株元搬送機構BLとを備える。
下部搬送装置B4には、合流部X8が形成されている。この合流部X8は、右側株元搬送機構BRの往路に位置し、左側株元搬送機構BLと近接する位置に形成される。合流部X8においては、2条分の穀稈の株元に三条目及び四条目の穀稈が追加される。合流部X8は、左側株元搬送機構BLの往路における最終地点に対峙している。
右側株元搬送機構BRは、第一掻込機構Rkbによって掻き込まれた右側2条分の穀稈の株元に、左側株元搬送機構BLから搬送される2条分の穀稈の株元を合流させて、4条分の穀稈の株元を縦搬送装置Vまで把持しながら後上方に搬送する。
右側株元搬送機構BRの従動スプロケットSn1は、第一掻込機構Rkbの回転軸Gjに固定されている(図17参照)。このように、右側株元搬送機構BRは、第一掻込機構Rkbの右側掻込機構に連結されている。
左側株元搬送機構BLは、第二掻込機構Rkcで掻き込んだ左側2条分の穀稈の株元を合流部まで把持しながら後上方に搬送する。左側株元搬送機構BLの搬送始端部は左掻込輪STmの上方に位置し、搬送終端部は搬送始端部よりも右後方に位置する。左側株元搬送機構BLは、左側株元搬送機構BLの前端が後端よりも下方に位置するように後傾している。
左側株元搬送機構BLの従動スプロケットSn4は、第二掻込機構Rkcの回転軸Gmに固定されている(図17参照)。このように、左側株元搬送機構BLは、第二掻込機構Rkcの左側掻込機構に連結されている。
右側株元搬送機構BRは、先ず、2条分(一条目及び二条目)の穀稈を搬送し、合流部X8において2条分の穀稈に左側2条分の穀稈を追加する。そして、合流部X8を通過した4条分の穀稈は、縦搬送装置Vを介してフィードチェン5に搬送される。
次に、動力を刈取部3cにおいて伝達する構成について説明する。
第4実施形態のコンバインは、上部縦伝動軸と上部横伝動軸とを備えていない。つまり、上部センターケース19には、上部縦伝動軸が収容されていない。上部横伝動ケース20には、上部横伝動軸が収容されていない。また、第4実施形態のコンバインは、左側中搬送伝動軸と右側中搬送伝動軸とを備えておらず、左右の中搬送ケース26L・26Rは、中搬送伝動軸を収容していない。
図17に示すように、左側中搬送ケース26Lの上端は、三口継手51を介して上部横伝動ケース20に連結される。右側中搬送ケース26Rの上端は、三口継手52を介して上部横伝動ケース20に連結される。三口継手51及び三口継手52は、上部横伝動ケース20に対して回転自在である。つまり、左側中搬送ケース26Lと右側中搬送ケース26Rとは、上部横伝動ケース20に回転自在に連結されている。
右側中搬送ケース26Rには、右側フレーム372が固定されている。右側フレーム372の一端は、右側中搬送ケース26Rに固定され、他端は外形フレームFkに固定されている。外形フレームFkは、第一掻込機構Rkbの左側掻込機構の回転軸Gkを回転可能に支持する。ロッド状の右側フレーム372によって、第一掻込機構Rkbの左側掻込機構と右側中搬送ケース26Rとが連結される。このように、右側中搬送ケース26Rは、中央掻込機構Rc4としての第一掻込機構Rkbの左側掻込機構と、上部横伝動ケース20とを連結している。
なお、刈取部3cにおいては、右側中搬送ケース26Rが用いられることなく、ロッド状の右側フレーム372が、第一掻込機構Rkbの左側掻込機構と三口継手52とに接続されていてもよい。つまり、右側フレーム372は、中央掻込機構Rc4としての第一掻込機構Rkbの左側掻込機構と、上部横伝動ケース20とを連結していてもよい。
左側中搬送ケース26Lには、左側フレーム373が固定されている。左側フレーム373の一端は、左側中搬送ケース26Lに固定され、他端は外形フレームFlに固定されている。外形フレームFlは、第二掻込機構Rkcの右側掻込機構の回転軸Glを回転可能に支持する。ロッド状の左側フレーム373によって、第二掻込機構Rkcの右側掻込機構と左側中搬送ケース26Lとが連結される。このように、左側中搬送ケース26Rは、中央掻込機構Rc4としての第二掻込機構Rkcの右側掻込機構と、上部横伝動ケース20とを連結している。
なお、刈取部3cにおいては、左側中搬送ケース26Lが用いられることなく、ロッド状の左側フレーム373が、第二掻込機構Rkcの右側掻込機構と三口継手51とに接続されていてもよい。つまり、左側フレーム373は、中央掻込機構Rc4としての第二掻込機構Rkcの右側掻込機構と、上部横伝動ケース20とを連結していてもよい。
一方、右外側フレーム371を介して、外形フレームFjが刈取フレーム10に下方から支持されている。外形フレームFjは、第一掻込機構Rkbの回転軸Gjを回転可能に支持する。左外側フレーム374を介して、外形フレームFmが刈取フレーム10に下方から支持されている。外形フレームFmは、第二掻込機構Rkcの回転軸Gmを回転可能に支持する。
掻込装置34cによって後方に掻き込まれる4条分の穀稈は、刈刃33によって切断される。切断後の右側2条分の穀稈及び左側2条分の穀稈が、搬送装置35において互いに合流しつつ脱穀部4に向かって搬送される。
第4実施形態のコンバインは、引起装置31が回転可能に構成されている。また、第4実施形態のコンバインは、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して中央掻込機構Rc4が移動可能に構成されている。刈取部3cにおいて、中央掻込機構Rc4は、第一掻込機構Rkbの左側掻込機構、及び、第二掻込機構Rkcの右側掻込機構を含む。図18(A),(B)に示すように、中央掻込機構Rc4は、左側株元搬送機構BLと右側株元搬送機構BRとの間に位置する。
第一掻込機構Rkbの左側掻込機構は、右側中搬送ケース26Rに連結されている。右側中搬送ケース26Rは、上部横伝動ケース20に回転自在に連結されている。そのため、第一掻込機構Rkbの左側掻込機構は、上部横伝動ケース20回りに前方に回転できる。このようにして、第一掻込機構Rkbの左側掻込機構は、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して移動できる(図18(B)参照)。
第二掻込機構Rkcの右側掻込機構は、左側中搬送ケース25Lに連結されている。左側中搬送ケース25Lは、上部横伝動ケース20に回転自在に連結されている。そのため、第二掻込機構Rkcの右側掻込機構は、上部横伝動ケース20回りに前方に回転できる。このようにして、第二掻込機構Rkcの右側掻込機構は、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して移動できる(図18(B)参照)。
このように、第4実施形態のコンバインは、左側中搬送ケース26L、右側中搬送ケース26R、及び、中央掻込機構Rc4が回転可能に構成されている。左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRに対して中央掻込機構Rc4が移動することによって、左側株元搬送機構BLと中央掻込機構Rc4との間隔、及び、右側株元搬送機構BRと中央掻込機構Rc4との間隔を広げることができる。そのため、左側株元搬送機構BL及び右側株元搬送機構BRと中央掻込機構Rc4との間に詰まった穀稈を容易に取り除くことができる。また、オペレータは、右側株元搬送機構BRの往路において左側株元搬送機構BLと近接する位置に形成される合流部X8に詰まった穀稈を取り除くために、合流部X8まで容易に手を届かせることができる。
1 コンバイン
3 刈取部
20 上部横伝動ケース
23L 左側中搬送ケース
23R 右側中搬送ケース
49 上部縦伝動軸
50 上部横伝動軸
53L 左側中搬送伝動軸
53R 右側中搬送伝動軸
Bc1 中央株元搬送機構
BL 左側株元搬送機構
BR 右側株元搬送機構
Rc1 中央掻込機構
3 刈取部
20 上部横伝動ケース
23L 左側中搬送ケース
23R 右側中搬送ケース
49 上部縦伝動軸
50 上部横伝動軸
53L 左側中搬送伝動軸
53R 右側中搬送伝動軸
Bc1 中央株元搬送機構
BL 左側株元搬送機構
BR 右側株元搬送機構
Rc1 中央掻込機構
Claims (3)
- 刈り取られた穀稈の株元を把持して後方に搬送する左側株元搬送機構及び右側株元搬送機構と、
前記左側株元搬送機構と前記右側株元搬送機構との間に位置するとともに、穀稈の株元を後方に向かって掻き込む中央掻込機構とを備えたコンバインにおいて、
前記左側株元搬送機構及び前記右側株元搬送機構に対して前記中央掻込機構が移動可能に構成されている、コンバイン。 - 前後方向を向く上部センターケースと、
左右方向を向くように前記上部センターケースに接続されるとともに、前記中央掻込機構の上方に位置する上部横伝動ケースと、
前記上部横伝動ケースと前記中央掻込機構とを連結する中搬送ケースとを備え、
前記中央掻込機構及び前記中搬送ケースが一体として前記上部横伝動ケース回りに回転可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。 - 前記中央掻込機構に連結されるとともに、掻き込まれた穀稈の株元を後上方に向かって搬送する中央株元搬送機構と、
前後方向を向く上部センターケースと、
左右方向を向くように前記上部センターケースに接続されるとともに、前記中央掻込機構及び前記中央株元搬送機構の上方に位置する上部横伝動ケースと、
前記上部横伝動ケースと前記中央掻込機構とを連結する中搬送ケースと、
前記上部センターケースに収容され、動力を伝達する刈取入力軸に連結される上部縦伝動軸と、
前記上部横伝動ケースに収容され、前記上部縦伝動軸に連結される上部横伝動軸と、
前記中搬送ケースに収容され、前記上部横伝動軸に連結されるとともに動力を前記中央株元搬送機構に伝達する中搬送伝動軸とを備える、ことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015020563A JP2016140332A (ja) | 2015-02-04 | 2015-02-04 | コンバイン |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015020563A JP2016140332A (ja) | 2015-02-04 | 2015-02-04 | コンバイン |
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JP2016140332A true JP2016140332A (ja) | 2016-08-08 |
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ID=56567976
Family Applications (1)
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JP2015020563A Pending JP2016140332A (ja) | 2015-02-04 | 2015-02-04 | コンバイン |
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021003083A (ja) * | 2019-06-27 | 2021-01-14 | 株式会社クボタ | コンバイン |
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2015
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