JP2016140132A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの電源で二次励磁を利用可能なモータ構造を実現して、低コストかつ小型の二次励磁誘導機タイプの回転電機を提供すること。【解決手段】交流電源により磁束を発生させる駆動用ステータコイル101を有するステータ100と、駆動用ステータコイルにおいて発生したステータ側の磁束を鎖交させる駆動用ロータコイル201を有して駆動用ロータコイルにおいて発生するロータ側の磁束とステータ側の磁束との間で発生するトルクにより回転するアウタロータ200とを備える回転電機Mであって、駆動用ステータコイルへ供給される交流電流を変換した直流電流が供給されて磁束を発生させる直流励磁ステータコイル102と、直流励磁ステータコイルで発生した磁界を利用して交流電流を誘起させる交流誘導ロータコイル301を有するインナロータ300とを備え、インナロータの交流誘導ロータコイルで発生した交流電流をアウタロータの駆動用ロータコイルに供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、二次励磁誘導機タイプの回転電機に関する。
回転電機は、各種装置に動力源として搭載されており、例えば、車両の場合には単独に搭載されて電気自動車の動力源として機能し、あるいは、内燃機関と共に搭載されてハイブリッド車の動力源として機能する。
回転電機としては、ステータ側の巻線コイルに交流電流を供給して回転磁界を発生させつつロータ側の巻線コイルに電磁誘導により誘導電流を発生させることによって、ステータ側の回転磁界との間にトルクを発生させる誘導機が知られている。
この種の誘導機では、ロータ側の巻線コイルに外部からエネルギを供給する二次励磁誘導機など各種工夫がなされている。
この二次励磁誘導機は、ロータのシャフトの一端側に配置されたスリップリングを介して巻線コイルに交流電流を入力する必要があり、スリップリングは磨耗することからメンテナンスが必要であって堅牢性に欠ける、という課題があった。
この問題を解消すべく、特許文献1には、メインのモータ構造とサブのモータ構造とを同軸回転させるように連結して、そのサブモータ構造で交流電流を発生させメインモータ構造(巻線コイル)に供給する技術が記載されている。
特開2011−55569号公報
しかしながら、この特許文献1に記載の回転電機(二次励磁誘導機)にあっては、スリップリングを不要にして堅牢性を高めることは実現しているが、メインとサブのモータ構造の2組のそれぞれで別系統の電源を設置する必要がある。
この特許文献1に記載のモータ構造では、バッテリは共通にするにしてもインバータは2台必要であって、コスト高になるとともに大型化してしまう、という課題は解消されていない。
そこで、本発明は、1つの電源で二次励磁を利用可能なモータ構造を実現して、低コストかつ小型の二次励磁誘導機タイプの回転電機を提供することを目的としている。
上記課題を解決する回転電機の発明の一態様は、交流電流の供給により磁束を発生させる駆動用ステータコイルを有する第1のステータと、前記第1のステータの前記駆動用ステータコイルにおいて発生したステータ側の磁束を鎖交させる駆動用ロータコイルを有して当該駆動用ロータコイルにおいて発生するロータ側の磁束と当該ステータ側の磁束との間で発生するトルクにより回転する第1のロータと、を備える回転電機であって、前記第1のステータの前記駆動用ステータコイルへ供給される交流電流を変換した直流電流を供給されて当該直流電流の供給により磁束を発生させる直流励磁ステータコイルを有する第2のステータと、前記第2のステータの前記直流励磁ステータコイルにおいて発生した磁界を利用して交流電流を誘起させる交流誘導ロータコイルを有する第2のロータと、を備えて、前記第2のロータの前記交流誘導ロータコイルにおいて発生した交流電流を前記第1のロータの前記駆動用ロータコイルに供給するものである。
このように本発明の一態様によれば、第1のステータの駆動用ステータコイルに電源から交流電流を供給するだけで、第1のロータの駆動用ロータコイルとの間の電磁誘導作用でトルクを発生させつつ、第2のステータの直流励磁ステータコイルに直流電流を供給して磁界を発生させることにより、第2のロータの交流誘導ロータコイルで交流電流を発生させて第1のロータの駆動用ロータコイルに供給することができる。
したがって、1つの電源からの交流電流の供給で二次励磁誘導を利用することができ、コスト削減と共に小型化の可能な二次励磁誘導機タイプの回転電機を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る回転電機を示す図であり、その外観を示す斜視図である。 図2は、ステータの外観を示す斜視図である。 図3は、インナロータの外観を示す斜視図である。 図4は、インナロータとアウタロータとの結線を説明する概念接続図である。 図5は、電源回路を示す回路図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1〜図5は本発明の一実施形態に係る回転電機を示す図である。
図1において、回転電機(二次励磁誘導機)Mは、概略円筒形状に形成されているステータ(第1のステータ)100と、このステータ100を内周面側に位置させるように収容して相対回転する概略円筒形状に形成されているアウタロータ(第1のロータ)200と、ステータ100の内周面側に位置するように収容されて相対回転する概略円筒形状に形成されているインナロータ(第2のロータ)300と、を備えている。
この回転電機Mは、後述するように、ステータ100に三相の交流電流を駆動電流として供給されることにより、アウタロータ200との間に電磁誘導(一次励磁)を発生させて、アウタロータ200を回転させるトルクを発生するようになっている。さらに、回転電機Mでは、ステータ100に供給する交流電流を利用してインナロータ300との間でも電磁誘導(二次励磁誘導)を発生させて、その二次励磁誘導により別途発生させる三相の交流電流を駆動電流としてアウタロータ200に供給するようになっている。
すなわち、回転電機Mは、ステータ100に外部電源から三相の交流電流を駆動電流として供給するだけで、二次励磁誘導を発生させてアウタロータ200を回転駆動させるトルクを与えることのできる構造に構築されている。これにより、回転電機Mは、スリップリングや複数台のインバータが必要のない、言い換えると、外部電源からロータ側にエネルギを入力する必要のない、堅牢性に優れて小型化可能な二次励磁誘導機タイプに構築されており、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載するのに好適な性能を有している。
なお、回転電機Mは、図示することは省略するが、ステータ100、アウタロータ200およびインナロータ300の軸心を共通にしつつその軸心に一致する回転駆動軸となるシャフトがアウタロータ200およびインナロータ300と一体となって同軸回転する(以下、単に一体回転する、ともいう)ように固定(配置)されている。例えば、ステータ100は、設置する車両等の本体筐体側に軸方向一端側を固定される。これに対して、インナロータ300は、軸方向両端側に貫通するシャフトがステータ100側の当該軸方向両端側に配置されるベアリングを介して本体筐体側に回転自在に支持される。また、アウタロータ200は、本体筐体に対する反対側をインナロータ300と一体回転するようにリング状部材に固定されるとともに、当該本体筐体側を、ベアリングを介してステータ100側に回転自在に支持される。
具体的には、ステータ100は、図2に示すように、円筒形状のステータベース110と、ステータベース110の外周面に形成されている複数本のステータティース120と、が軟磁性体により一体成形されている。
ステータティース120は、軸心から離隔する径方向に延伸されるとともにステータベース110の軸方向と略同一幅に形成されており、そのステータベース110の外周面側で周方向に並列される形態で一体成形されている。このステータティース120は、先端側に、周方向に突出する鍔形状片121が形成されており、アウタロータ200側に対面する外周面120aがステータベース110側の厚さよりも幅広にされている。
また、ステータティース120には、側面120b間をスロット129として利用して巻線を分布巻(毎相毎極スロット数q=2)で巻き付けることにより、複数の駆動用ステータコイル101が形成されている。
駆動用ステータコイル101は、三相(U相、V相、W相)に対応するように、各相毎に直列結線されて周方向に並列されて、後述する電源回路500内に接続されている。なお、本実施形態では、駆動用ステータコイル101を分布巻にする場合を一例として説明するが、これに限らず、集中巻にしても良い。
アウタロータ200は、図1に示すように、ステータ100と同様に、円筒形状のアウタベース210と、アウタベース210の内周面に形成されている複数本のロータティース220(図4を参照)と、が軟磁性体により一体成形されている。
ロータティース220は、軸心に接近する径方向に延伸されるとともにアウタベース210の軸方向と略同一幅に形成されており、そのアウタベース210の内周面側で周方向に並列される形態で一体成形されている。このロータティース220は、先端側に、ステータティース120の鍔形状片121と同様に、周方向に突出する鍔形状片221(図4を参照)が形成されており、ステータ100側に対面する内周面220aがアウタベース210側の厚さよりも幅広にされている。このロータティース220の内周面220aがステータ100のステータティース120の外周面120aにギャップG1を介して近接対面する状態で、アウタロータ200内にステータ100を相対回転自在に収容している。
また、ロータティース220には、ステータティース120のスロット129と同様に、側面間をスロットとして利用して巻線を分布巻で巻き付けることにより、複数の駆動用ロータコイル201が形成されている。
駆動用ロータコイル201は、三相(U相、V相、W相)に対応するように、各相毎に直列結線して周方向に並列されて、後述する電源回路500内に接続されている。なお、本実施形態では、駆動用ロータコイル201を分布巻にする場合を一例として説明するが、これに限らず、集中巻にしても良い。
これにより、回転電機Mは、図5に示すバッテリ550からインバータ560を介してステータ100の駆動用ステータコイル101に三相の交流電流を駆動電流として供給することにより、アウタロータ200の駆動用ロータコイル201に対する電磁誘導(一次励磁誘導)を作用させてそのアウタロータ200を回転させるトルクを発生させることができる。
さらに、ステータ100は、図2に示すように、ステータベース110の内周面に、後述する磁路として機能する複数本のステータクローポール131、132が軟磁性体により一体成形されている。ここで、本実施形態では、後述するようにロータ側との間で誘導電流を受け渡すためのマッチング構造として8極を形成するために8本のクローポール構造としている。
ステータクローポール131は、ステータベース110の内周面の軸方向一端側縁部から軸心側に向かう径方向に延伸されている延伸部131aと、この延伸部131aの先端から内周面に対面する軸方向と平行に軸方向他端側縁部まで延伸され、後述するインナロータ300のロータクローポール331、332、341、342、351、352にギャップG2を介して近接対面する対面部131bと、を備えている。
ステータクローポール132は、ステータクローポール131に対して軸方向の中心を挟んで対称の形状となるように、ステータベース110の内周面の軸方向他端側縁部から軸心側に向かう径方向に延伸されている延伸部132aと、この延伸部132aの先端から内周面に対面する軸方向と平行に軸方向一端側縁部まで延伸され、後述するインナロータ300のロータクローポール331、332、341、342、351、352にギャップG2を介して近接対面する対面部132bと、を備えている。
ステータクローポール131は、軸心を中心とする周方向において、均等間隔(例えば、機械角で90度間隔)となるように内周面側に配置されている。また、ステータクローポール132は、隣接するステータクローポール131の間に位置しており、軸心を中心とする周方向において、均等間隔(例えば、機械角で90度間隔)となるように内周面側に配置されている。
ここで、本実施形態では、8極を形成するロータの誘導電流に二次励磁周波数をマッチングさせるため、S極とN極を形成するようにステータクローポールを8本備えている。従って、図2における、ステータクローポール131が90度間隔の機械角で配置され、ステータクローポール132が90度間隔の機械角で配置される構成は一例に過ぎず、ステータクローポールが配置される間隔は、極数によって適宜変更可能である。
この構造により、これらステータクローポール131、132は、ステータベース110の内周面の軸方向の中間部で周方向に連続する空間を延伸部131a、132aと対面部131b、132bとで囲む形態に形成されており、その空間内にはステータベース110の内周面に沿うように周回する環状に形成されている単一の直流励磁ステータコイル102が設置されている。すなわち、ステータ100は、第1のステータに第2のステータを一体に備える構造に構築されている。なお、この第1のステータと第2のステータとは別体に構成して一体になるように形成しても良い。
インナロータ300は、図3に示すように、円筒形状のインナベース310と、インナベース310の外周面に形成され、後述する磁路として機能する複数本のロータクローポール331、332、341、342、351、352と、が軟磁性体により一体成形されている。ここで、本実施形態では、ステータ側との間で誘導電流を受け渡すためのマッチング構造として8極を形成するために、後述の各相(U相、V相、W相)毎に8本のクローポール構造を備えさせている。
このインナロータ300は、三相の各相に対応するように電気角で120度ずつずらして、U相用のインナロータ300u、V相用のインナロータ300v、W相用のインナロータ300wを軸方向に積み重ねる三段構造に形成されている。このインナロータ300は、共通のシャフトで一体回転するように固定される三相毎のインナベース310に、U相用のロータクローポール331、332と、V相用のロータクローポール341、342、W相用のロータクローポール351、352がそれぞれ一体成形されている。
ロータクローポール331、341、351は、ステータ100のステータクローポール131と同様に、それぞれインナベース310の外周面の軸方向一端側縁部から軸心より離隔する径方向に延伸されている延伸部331a、341a、351aと、これら延伸部331a、341a、351aの先端から外周面に対面する軸方向と平行に軸方向他端側縁部まで延伸されてステータ100のステータクローポール131、132の対面部131b、132bにギャップG2を介して近接対面する対面部331b、341b、351bと、を備えている。
ロータクローポール332、342、352は、ステータ100のステータクローポール131と同様に、それぞれロータクローポール331、341、351に対して軸方向の中心を挟んで対称の形状となるように、インナベース310の外周面の軸方向他端側縁部から軸心より離隔する径方向に延伸されている延伸部332a、342a、352aと、これら延伸部332a、342a、352aの先端から外周面に対面する軸方向と平行に軸方向一端側縁部まで延伸され、ステータ100のステータクローポール131、132の対面部131b、132bにギャップG2を介して近接対面する対面部332b、342b、352bと、を備えている。
ロータクローポール331、341、351は、軸心を中心とする周方向において、均等間隔(例えば、機械角で90度間隔)となるように外周面側に配置されている。また、ロータクローポール332、342、352は、隣接するそれぞれのロータクローポール331、341、351の間に位置しており、軸心を中心とする周方向において、均等間隔(例えば、機械角で90度間隔)となるように外周面に配置されている。
ここで、本実施形態では、8極を形成するロータの誘導電流に二次励磁周波数をマッチングさせるために、S極とN極を形成するようにステータクローポールを8本備えている。従って、図2における、ステータクローポール131が90度間隔の機械角で配置され、ステータクローポール132が90度間隔の機械角で配置される構成は一例に過ぎず、ステータクローポールが配置される間隔は、極数によって適宜変更可能である。
この構造により、これらロータクローポール331、332、341、342、351、352は、インナベース310の外周面の軸方向の中間部に周方向に連続する空間を延伸部331a、332a、341a、342a、351a、352aと対面部331b、332b、341b、342b、351b、352bとで囲む形態に形成されており、その空間内にはインナベース310の外周面に沿うように周回する環状に形成されている、それぞれ単一の交流誘導ロータコイル301u、301v、301wが設置されている。
このインナロータ300の各相(U相、V相、W相)毎の交流誘導ロータコイル301u、301v、301wは、図4に示すように、それぞれ各相に対応するアウタロータ200の駆動用ロータコイル201(201u、201v、201w)に接続ケーブル(配線)309u、309v、309wにより結線接続されている。
そして、ステータ100の直流励磁ステータコイル102は、図5に示すように、電源回路500に、ステータ100の駆動用ステータコイル101、アウタロータ200の駆動用ロータコイル201およびインナロータ300の交流誘導ロータコイル301と共に組み込まれている。
この電源回路500は、ステータ100において、駆動用ステータコイル101にダイオードブリッジ510を介して直流励磁ステータコイル102が接続されており、駆動用ステータコイル101に入力される交流電流をダイオードブリッジ510で整流して直流電流とし直流励磁ステータコイル102に供給するようになっている。
また、電源回路500は、ステータ100の直流励磁ステータコイル102とインナロータ300の交流誘導ロータコイル301u、301v、301wとを、ステータクローポール131、132とロータクローポール331、332、341、342、351、352とを介して磁気的に接続するようになっており、ステータ100の直流励磁ステータコイル102に供給する直流電流を、ステータ100のステータクローポール131、132とインナロータ300のロータクローポール331、332、341、342、351、352を介して、アウタロータ200の駆動用ロータコイル201に供給するようになっている。
具体的に、電源回路500は、車載されているバッテリ550にインバータ560を接続して蓄電電力を交流電力として取り出すようになっており、バッテリ550とインバータ560とで交流電源を構成して、車両全体を統括制御するコントローラ570によりインバータ560を制御することにより所望のトルクで回転電機M(アウタロータ200)を回転駆動させるようになっている。
このとき、回転電機Mは、電源回路500がステータ100の各相毎の駆動用ステータコイル101に通電(電力供給)することにより発生する回転磁束を、アウタロータ200の各相毎の駆動用ロータコイル201に鎖交させて誘導電流を発生させる電磁誘導(一次励磁)を利用するようになっており、そのステータ100の駆動用ステータコイル101で発生する磁束がアウタロータ200の駆動用ロータコイル201に発生する磁界に反発させることにより回転トルクを得て駆動することができる。
この電源回路500は、インバータ560の各相(U相、V相、W相)に接続するステータ100の駆動用ステータコイル101のY結線における中性点位置にダイオードブリッジ510を接続し、さらに、ステータ100の直流励磁ステータコイル102をそのダイオードブリッジ510に並列接続する回路構成となっている。
インバータ560は、駆動用ステータコイル101を構成する、U相用ステータコイル101u、V相用ステータコイル101vおよびW相用ステータコイル101wを、それぞれ各相毎に直列接続することにより、バッテリ550に蓄電されている直流電力を、直流(DC)/交流(AC)変換した交流電力として供給し、それぞれ交流励磁するようになっている。
ダイオードブリッジ510は、インバータ560の各相に対応するように、同一の整流方向となるように2つ一組の整流ダイオード(整流素子)511u、512uと、整流ダイオード511v、512vと、整流ダイオード511w、512wとがそれぞれ直列接続されて両端側を並列接続される回路構成に構築されている。
このダイオードブリッジ510は、整流ダイオード511u、512uと、整流ダイオード511v、512vと、整流ダイオード511w、512wとのそれぞれの各組の中間部に、各相毎のU相用ステータコイル101u、V相用ステータコイル101vおよびW相用ステータコイル101wのインバータ560とは反対側端部が接続されている。また、このダイオードブリッジ510は、その整流ダイオード511u、512uと、整流ダイオード511v、512vと、整流ダイオード511w、512wとのそれぞれの各組の両端部を共通の接続点として、ステータ100の直流励磁ステータコイル102が並列接続されている。
この回路構成により、回転電機Mは、バッテリ550内の蓄電直流電力をインバータ560を介して交流電力して、ステータ100の駆動用ステータコイル101の各相に供給して交流励磁することができ、また、その駆動用ステータコイル101を経由した各相毎の交流電力を、ダイオードブリッジ510の整流ダイオード511u、512uと、整流ダイオード511v、512vと、整流ダイオード511w、512wとのそれぞれの各組で整流して直流電力とし、ステータ100の直流励磁ステータコイル102に供給することができる。
このとき、回転電機Mは、ダイオードブリッジ510を介して交流駆動電流を整流した直流電流がステータ100の直流励磁ステータコイル102に通電(供給)されると、ステータクローポール131、132に、その直流励磁ステータコイル102(ステータベース110周り)を周回する通電電流により発生する磁界に応じた向きの磁束がステータベース110をヨークとして迂回することにより磁気回路を形成する。
このステータ100のステータクローポール131、132は、それぞれの対面部131b、132b同士よりも、インナロータ300のロータクローポール331、332、341、342、351、352の対面部331b、332b、341b、342b、351b、352bの方が微小なギャップG2を介するだけの近距離で間欠的に繰り返し接近する。
このため、ステータ100のステータクローポール131、132を通過する磁束は、直流励磁ステータコイル102への通電電流により発生する磁界に応じた向きで、延伸部131a、132aとステータベース110とを通過するとともに、対面部131b、132bに近接対面するタイミングで、インナロータ300のロータクローポール331、332、341、342、351、352の対面部331b、332b、341b、342b、351b、352bとの間で鎖交して乗り移ることができる。
この鎖交磁束は、インナロータ300の対面部331b、332b、341b、342b、351b、352bと延伸部331a、332a、341a、342a、351a、352aとを介してインナベース310をヨークとして利用することにより、直流励磁ステータコイル102への通電電流により発生する磁界に応じた向きで、ステータ100のステータクローポール131、132に戻る磁気回路を形成することができる。
すなわち、ステータ100のステータクローポール131、132とインナロータ300のロータクローポール331、332、341、342、351、352とは、直流励磁ステータコイル102や交流誘導ロータコイル301(301u、301v、301w)の周りで形成される磁界の磁力線に沿う形状に形成されており、それぞれ磁束を通過させる磁路として機能するようになっている。
このインナロータ300のロータクローポール331、332、341、342、351、352を通過する磁束は、上述するように、インナベース310をヨークとして迂回する磁気回路を形成するので、回転電機Mは、そのロータクローポール331、332、341、342、351、352が囲む交流誘導ロータコイル301u、301v、301w内に誘導電流を発生させる電磁誘導(二次励磁)を利用することができる。
この交流誘導ロータコイル301u、301v、301w内に発生する誘導電流は、インナロータ300のロータクローポール331、332、341、342、351、352が電気角で120度ずつずらされているとともに、通過する磁束の向きが周方向に交互になるように重ねられているので、U相、V相、W相に対応する交流波形で励起させることができ、それぞれに接続されているアウタロータ200の駆動用ロータコイル201u、201v、201wに交流駆動電流として入力(供給)することができる。
したがって、シャフトを一体回転させるアウタロータ200は、ステータ100の駆動用ステータコイル101に発生する磁束を駆動用ロータコイル201に鎖交させて磁界を発生させる一次励磁作用に基づく回転トルクで回転駆動するとともに、これに加えて、インナロータ300の交流誘導ロータコイル301から二次励磁作用により発生させた交流の誘導電流を駆動電流として、その駆動用ロータコイル201に入力されることによって、ステータ100の駆動用ステータコイル101に発生する磁束との相互作用が強化されて得られる回転トルクで回転駆動することができる。
このように、本実施形態の回転電機Mは、アウタロータ200内に収容するステータ100の内周面側に直流励磁ステータコイル102とステータクローポール131、132とを設置するとともに、その内側に、ロータクローポール331、332、341、342、351、352と交流誘導ロータコイル301とを備えるインナロータ300を回転自在に収容する構造を採用する。
このため、この回転電機Mは、車載の電源(バッテリ550とインバータ560)からステータ100の駆動用ステータコイル101に交流の駆動電流を供給するだけで、アウタロータ200とステータ100との間での電磁誘導(一次励磁誘導)による回転トルクに加えて、ステータ100とインナロータ300との間での電磁誘導(二次励磁誘導)で発生させる交流電流をアウタロータ200に供給して回転トルクを増加させることができる。
したがって、スリップリングや複数台のインバータを不要とする二次励磁誘導を実現することができ、コスト削減と共に小型化の可能な二次励磁誘導機タイプの回転電機Mを提供することができる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
100 ステータ(第1のステータ、第2のステータ)
101 駆動用ステータコイル
102 直流励磁ステータコイル
120 ステータティース
131、132 ステータクローポール
200 アウタロータ(第1のロータ)
201 駆動用ロータコイル
220 ロータティース
300 インナロータ(第2のロータ)
301 交流誘導ロータコイル
309u、309v、309w 接続ケーブル(配線)
331、332、341、342、351、352 ロータクローポール
500 電源回路
510 ダイオードブリッジ
511u、511v、511w、512u、512v、512w 整流ダイオード
550 バッテリ
560 インバータ
570 コントローラ
G1、G2 ギャップ
M 回転電機

Claims (5)

  1. 交流電流の供給により磁束を発生させる駆動用ステータコイルを有する第1のステータと、
    前記第1のステータの前記駆動用ステータコイルにおいて発生したステータ側の磁束を鎖交させる駆動用ロータコイルを有し、当該駆動用ロータコイルにおいて発生するロータ側の磁束と当該ステータ側の磁束との間で発生するトルクにより回転する第1のロータと、を備える回転電機であって、
    前記第1のステータの前記駆動用ステータコイルへ供給される交流電流を変換した直流電流が供給されて当該直流電流の供給により磁束を発生させる直流励磁ステータコイルを有する第2のステータと、
    前記第2のステータの前記直流励磁ステータコイルにおいて発生した磁界を利用して交流電流を誘起させる交流誘導ロータコイルを有する第2のロータと、を備えて、
    前記第2のロータの前記交流誘導ロータコイルにおいて発生した交流電流を前記第1のロータの前記駆動用ロータコイルに供給する、回転電機。
  2. 前記第1のステータの前記駆動用ステータコイルへ供給される交流電流を直流電流へ変換するダイオードブリッジを有する、請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記第1のロータおよび前記第2のロータは同軸に配置され、
    前記第2のロータの前記交流誘導ロータコイルにおいて誘起した交流電流を前記第1のロータの前記駆動用ロータコイルへ供給する配線を有する、請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記第2のステータは、前記直流励磁ステータコイルにおいて発生する磁束の磁路として機能するステータクローポールを備えて、
    前記第2のロータは、前記ステータスローポールから鎖交する磁束の磁路として機能するロータクローポールを備えて、
    前記ロータクローポールは、前記磁束によって形成される磁界による電磁誘導で前記交流誘導ロータコイルに交流電流を誘起させる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記第2のステータの前記直流励磁ステータコイルおよび前記第2のロータの前記交流誘導ロータコイルは、環状に形成されて当該第2のステータおよび当該第2のロータと同軸に配置されており、
    前記第2のステータの前記ステータクローポールおよび前記第2のロータの前記ロータクローポールは、前記直流励磁ステータコイルと前記交流誘導ロータコイルとが形成する磁力線に沿うように配置されて相対回転時に間欠的に繰り返し近接対面して前記電磁誘導を起こすように配置されている、請求項4に記載の回転電機。

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