JP2016139258A - ドライバ状態判定装置 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、本明細書では、交感神経が支配的な状態を「緊張状態」と呼ぶものとし、この「緊張状態」とは逆に、副交感神経が支配的な状態を非緊張状態として「安静状態」と呼ぶものとする。
また、本発明によれば、照明部が点灯したとき又は点灯している照明部の明るさが大きくなったときに瞳孔径を検出するので、瞳孔径を常時検出する構成と比較して、処理負荷を軽減することができると共に、照明部からの光が外乱として働き、ドライバの状態を誤判定してしまうことはなく、また、そのような誤判定を防止するための処理を別途行う必要はない。
更に、本発明によれば、車両に設けられた照明部を利用して瞳孔径の変化を検出するので、瞳孔径の変化を検出するためのランプなどを車両に別途設ける必要はない。
このように構成された本発明によれば、ドライバが緊張状態にあるときは瞳孔径が光刺激に応じてほとんど変化しないという実験結果を踏まえて、車両に設けられた照明部からの光による瞳孔径の変化量が所定値未満である場合に、ドライバが緊張状態にあると適切に判定することができる。
このように構成された本発明によれば、ドライバが安静状態にあるときは瞳孔径が光刺激に応じて収縮するという実験結果を踏まえて、車両に設けられた照明部からの光による瞳孔径の変化量が所定値以上である場合に、ドライバが安静状態にあると適切に判定することができる。
このように構成された本発明によれば、ドライバによるウインカーの操作によりウインカーインジケータランプが点灯したときに瞳孔径を検出するので、瞳孔径の検出の目的のためだけに、車両の照明部を点灯させたり、照明部の明るさを大きくしたりしないため、ドライバに与える違和感(例えば煩わしさを与えたり、照明部が故障していると感じさせたりすること)を抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態によるドライバ状態判定装置を適用したシステム(ドライバ状態判定システム)の概略構成図である。図1に示すように、ドライバ状態判定システム50は、主に、制御部10と、ドライバ監視カメラ21と、ウインカースイッチ22と、を有する。
次に、本発明の実施形態によるドライバ状態判定方法の内容を説明する前に、本発明の発明者が発見した事象について説明する。
次に、図4を参照して、本発明の実施形態によるドライバ状態判定方法について具体的に説明する。図4は、本発明の実施形態によるドライバ状態判定処理を示すフローチャートである。このフローは、ドライバ状態判定システム50の制御部10によって、所定の周期で繰り返し実行される。
以上述べた本発明の実施形態によるドライバ状態判定装置によれば、車両に設けられた照明部からの光を利用して、この照明部からの光による瞳孔径の変化に基づいて、ドライバの状態を適切に判定することができる。具体的には、ドライバが安静状態にあるときは瞳孔径が光刺激に応じて収縮するが、ドライバが緊張状態にあるときは瞳孔径が光刺激に応じてほとんど変化しないという実験結果を踏まえて、車両に設けられた照明部からの光による瞳孔径の変化量が所定値未満である場合に、ドライバが緊張状態にあると適切に判定することができると共に、車両に設けられた照明部からの光による瞳孔径の変化量が所定値以上である場合に、ドライバが安静状態にあると適切に判定することができる。
上記した実施形態では、車両に設けられた照明部としてウインカーインジケータランプを示したが、そのような照明部としてウインカーインジケータランプを適用することに限定はされない。
他の例では、照明部として、車室内のナビゲーション装置の画面(つまりナビゲーション画面)を適用してもよい。この例では、ナビゲーション画面内に別ウインドウで案内画面が高輝度で表示されたときに、ドライバの瞳孔径の検出を開始し、この高輝度の案内画面が表示されている間、瞳孔径の検出を継続して行い、こうして検出された瞳孔径の変化量に基づいてドライバの状態を判定すればよい。
更に他の例では、照明部として、車室内のヘッドアップディスプレイ(HUD)を適用してもよい。この例では、HUDが起動されたときに、ドライバの瞳孔径の検出を開始し、このHUDが起動されてから所定時間の間、瞳孔径の検出を継続して行い、こうして検出された瞳孔径の変化量に基づいてドライバの状態を判定すればよい。
更に他の例では、照明部として、車室外のドアミラーに設けられた表示部を適用してもよい。例えば、後方からの接近車両を検知して、その接近状態に応じてドアミラーに設置した接近表示灯を点灯させるリアビークルモニタリングシステム(RVM)を適用することができる。この例では、接近表示灯が点灯されたときに、ドライバの瞳孔径の検出を開始し、この接近表示灯が点灯されている間、瞳孔径の検出を継続して行い、こうして検出された瞳孔径の変化量に基づいてドライバの状態を判定すればよい。
11 瞳孔径検出部
12 照明部作動状態検出部
13 ドライバ状態判定部
21 ドライバ監視カメラ
22 ウインカースイッチ
50 ドライバ状態判定システム
Claims (4)
- 車両のドライバの状態を判定するドライバ状態判定装置であって、
ドライバの瞳孔径を検出する瞳孔径検出手段と、
車両に設けられ、ドライバに向けて光を照射する照明部の作動状態を検出する照明部作動状態検出手段と、
上記瞳孔径検出手段が検出した瞳孔径に基づいて、ドライバの状態を判定するドライバ状態判定手段と、
を有し、
上記瞳孔径検出手段は、上記照明部作動状態検出手段が、上記照明部が点灯したことを検出したとき、又は点灯している上記照明部の明るさが大きくなったことを検出したときに、ドライバの瞳孔径の検出を開始して、この瞳孔径の検出を所定時間継続して行い、
上記ドライバ状態判定手段は、上記瞳孔径検出手段が上記所定時間の間に検出した瞳孔径の変化に基づいて、ドライバの状態を判定する、ことを特徴とするドライバ状態判定装置。 - 上記ドライバ状態判定手段は、上記瞳孔径検出手段が検出した瞳孔径の変化量が所定値未満である場合には、ドライバが緊張状態にあると判定する、請求項1に記載のドライバ状態判定装置。
- 上記ドライバ状態判定手段は、上記瞳孔径検出手段が検出した瞳孔径の変化量が所定値以上である場合には、ドライバが安静状態にあると判定する、請求項1又は2に記載のドライバ状態判定装置。
- 上記照明部作動状態検出手段は、車室内に設けられたウインカーインジケータランプの作動状態を検出し、
上記瞳孔径検出手段は、上記照明部作動状態検出手段が、上記ウインカーインジケータランプが点灯したことを検出したときに、ドライバの瞳孔径を検出する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のドライバ状態判定装置。
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