JP2016138687A - 二重管式熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、第一伝熱管と第二伝熱管との間の熱通過率Kを高めることができる二重管式熱交換器を提供することにある。
【解決手段】
放熱器で凝縮された後の冷媒の流路となる第一伝熱管15−1と、蒸発器で気化された後の冷媒の流路となる第二伝熱管15−2とを備え、第一伝熱管15−1を第二伝熱管15−2の内側に配置し、第一伝熱管15−1及び第二伝熱管15−1を螺旋形状に形成した二重管式熱交換器において、第二伝熱管15−2は、断面上に定義され相互に直交する第一方向19Aと第二方向19Bとにおいて、第一方向19Aにおける寸法が第二方向19Bにおける寸法よりも大きい形状を成し、第一伝熱管15−1は、第二伝熱管15−2の内周面に接触している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、外管と外管の内側を挿通する内管とを備え、外管を流れる媒体と内管を流れる媒体との間で熱交換を行う二重管式熱交換器に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2006−300488号公報(特許文献1)がある。この公報には、圧縮機、放熱器、膨張弁及び蒸発器を配管で接続し、放熱器から流出した高圧冷媒と蒸発器から流出した低圧冷媒との間で熱交換を行わせる内部熱交換器を設けた冷凍サイクル装置が記載されている。この冷凍サイクル装置では、冷媒として二酸化炭素を用いると共に、圧縮機内の潤滑油として難溶性オイルを用い、内部熱交換器が超臨界領域にある高圧冷媒の流れる第一伝熱管と低圧冷媒の流れる第二伝熱管とからなり、第一伝熱管を第二伝熱管内に配置している(要約参照)。さらに、特許文献1の図4には、第一伝熱管と第二伝熱管とはそれぞれ円筒形状に形成され、第一伝熱管と第二伝熱管とが同心に配置された構成が記載されている。
特開2006−300488号公報
特許文献1の冷凍サイクル装置では、第一伝熱管と第二伝熱管とが同心に配置されており、第一伝熱管は第二伝熱管と接触しない構成である。このため、第二伝熱管を流れる低圧冷媒は、第一伝熱管の外周の全周に亘って、第一伝熱管と接触することにより、第一伝熱管を流れる高圧冷媒と熱交換を行う。
熱交換器の伝熱量Qは、熱通過率Kと伝熱面積Aと温度差との積で表される。従って、熱交換器の設計に当たっては、熱交換器の伝熱量Qを大きくするために、熱通過率Kと伝熱面積Aとを大きくすることが考えられる。しかし、伝熱面積Aを大きくするために冷媒の流路を長くすることは、圧力損失の増加を招き、好ましくない。従って、熱通過率Kを高くすることによって、伝熱量Qを大きくすることが好ましい。
特許文献1に記載された内部熱交換器では、第一伝熱管と第二伝熱管との間の熱通過率Kを高くすることについての配慮が十分ではない。
本発明の目的は、第一伝熱管と第二伝熱管との間の熱通過率Kを高めることができる二重管式熱交換器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の二重管式熱交換器は、放熱器で凝縮された後の冷媒の流路となる第一伝熱管と、蒸発器で気化された後の冷媒の流路となる第二伝熱管とを備え、前記第一伝熱管を前記第二伝熱管の内側に配置し、前記第一伝熱管及び前記第二伝熱管を螺旋形状に形成した二重管式熱交換器において、前記第二伝熱管は、断面上に定義され相互に直交する第一方向と第二方向とにおいて、前記第一方向における寸法が前記第二方向における寸法よりも大きい形状を成し、前記第一伝熱管は、前記第二伝熱管の内周面に接触している。
本発明によれば、第一伝熱管と第二伝熱管との間の熱通過率Kを高めることができ、二重管式熱交換器の熱交換性能を高めることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係るヒートポンプ給湯装置のシステム構成図(回路構成図)である。 本発明に係る二重管式熱交換器の第一実施例及び第二実施例について、二重管式熱交換器を螺旋の回転面に垂直な方向から見た外観図である。 本発明に係る二重管式熱交換器の第一実施例について、図2に示す二重管式熱交換器のII−II断面を示す断面図である。 本発明に係る二重管式熱交換器の第二実施例について、図2に示す二重管式熱交換器のIII−III断面を示す断面図である。 本発明に係る二重管式熱交換器の第三実施例について、二重管式熱交換器を螺旋の回転面に垂直な方向から見た外観図である。 本発明に係る二重管式熱交換器の第三実施例について、図5に示す二重管式熱交換器のVI−VI断面を示す断面図である。 本発明に係る二重管式熱交換器の第四実施例について、二重管式熱交換器を螺旋の回転面に垂直な方向から見た外観図である。 本発明に係る二重管式熱交換器の第四実施例について、図7に示す二重管式熱交換器のVII−VII断面を示す断面図である。 二重管式熱交換器の形状を変えた変形例(第一変形例)を示す断面図である。 二重管式熱交換器の形状を変えた変形例(第二変形例)を示す断面図である。
以下、本発明に係る実施例を説明する。なお、各実施例において共通する部品には同じ符号を付し、説明を省略する。
最初に、図1を用いて、第一実施例〜第四実施例に共通するヒートポンプ給湯装置のシステム構成について説明する。図1は、本発明の一実施例に係るヒートポンプ給湯装置のシステム構成図(回路構成図)である。
ヒートポンプ給湯装置は、冷凍サイクル装置10と貯湯装置20とで構成されている。
冷凍装置10は、圧縮機11と放熱器(凝縮器)12と膨張弁13と蒸発器14と内部熱交換器(補助熱交換器)15とが配管16A〜16Fで接続されて、構成されている。圧縮機11は、冷媒を圧縮して、高温高圧の冷媒とする装置である。放熱器12は、冷媒と水(湯)との間で熱交換を行い、冷媒を凝縮して液化する装置である。膨張弁13は、冷媒を減圧して低温低圧の冷媒とする装置である。蒸発器14は、冷媒を蒸発させて気化する装置である。
放熱器12は、第一伝熱管12−1と第二伝熱管12−2とを備え、第一伝熱管12−1を流れる冷媒と第二伝熱管12−2を流れる水(湯)との間で熱交換を行う。内部熱交換器15は、第一伝熱管15−1と第二伝熱管15−2とを備え、第一伝熱管15−1を流れる冷媒と第二伝熱管15−2を流れる冷媒との間で熱交換を行う装置である。
貯湯装置20は、貯湯タンク21と循環ポンプ22とを備えている。貯湯タンク21は、配管23Aにより、循環ポンプ22の吸入口側に接続されている。循環ポンプ22の吐出口側は、配管23Bにより、貯湯装置20の流出側接続口24に接続されている。
流出側接続口24は、冷凍サイクル装置10の流入側接続口18に接続されている。流入側接続口18は、配管16Gにより、放熱器12の第二伝熱管12−2の入口側12−2Aに接続されている。第二伝熱管12−2の出口側12−2Bは、配管16Hにより、冷凍サイクル装置10の流出側接続口17に接続されている。流出側接続口17は、貯湯装置20の流入側接続口25に接続されている。流入側接続口25は、配管23Cにより、貯湯タンク21に接続されている。
貯湯タンク21は、上部に高温の水が溜められ、下部に低温の水が溜められる積層式のタンクである。低温の水は、循環ポンプ22の駆動により、図1に矢印で示すように、冷凍サイクル装置10の放熱器12の第二伝熱管12−2に送られる。第二伝熱管12−2に送られた低温の水は、第一伝熱管12−1を流れる高温高圧の冷媒と熱交換を行うことで温められ、高温の水になる。放熱器12で温められた高温の水は、配管23Cを流れて貯湯タンク21に戻る。
貯湯タンク21から流出して貯湯タンク21に戻る水は、図1に矢印で示す向きに流れる。図1において、第二伝熱管12−2を流れる水は下から上に流れ、第一伝熱管12−1を流れる冷媒は上から下に流れる。このように、冷媒と水とが放熱器12の中で対向して逆向きに流れることにより、冷媒と水との熱交換効率を高めている。
貯湯タンク21には、配管23A,23Cの他に、貯湯タンク21を水道管等に接続する配管23E等の配管が、必要に応じて接続される。
内部熱交換器15の第一伝熱管15−1は、その入口側15−1Aが放熱器12からの配管16Bに接続され、出口側15−1Bが膨張弁13への配管16Cに接続されている。第二伝熱管15−2は、その入口側15−2Aが蒸発器14からの配管16Eに接続され、出口側15−2Bが圧縮機11への配管16Fに接続されている。内部熱交換器15では、第一伝熱管15−1を流れる冷媒と第二伝熱管15−2を流れる冷媒とは、内部熱交換器15の中で対向して逆向きに流れることにより、熱交換効率を高めている。
圧縮機11と放熱器12とを接続する配管16A、放熱器12と内部熱交換器15とを接続する配管16B、及び内部熱交換器15と膨張弁13とを接続する配管16Cは、高温高圧の冷媒が流れる流路(高温高圧冷媒流路)を構成する。膨張弁13と蒸発器14とを接続する配管16D、蒸発器14と内部熱交換器15とを接続する配管16E、及び内部熱交換器15と圧縮機11とを接続する配管16Eは、低温低圧の冷媒が流れる流路(低温低圧冷媒流路)を構成する。
配管16B、配管16C及び配管16Dは、液化された液冷媒が流れる流路(液冷媒流路)を構成する。配管16E、配管16F及び配管16Aは、気化されたガス冷媒が流れる流路(ガス冷媒流路)を構成する。配管16A〜16Fを流れる冷媒は、図1に矢印で示す向きに流れる。従って、内部熱交換器15の第一伝熱管15−1には高温高圧の液冷媒が流れ、第二伝熱管15−2には低温低圧のガス冷媒が流れる。なお、配管16A〜16Fの中には、液冷媒とガス冷媒とが混ざった状態で流れる部分が存在するが、これについては説明を省略する。
以下、内部熱交換器15に関する第一実施例〜第四実施例を説明する。
内部熱交換器15の第一実施例を、図2及び図3を用いて説明する。図2は、本発明に係る二重管式熱交換器の第一実施例(第二実施例を含む)について、二重管式熱交換器を螺旋の回転面に垂直な方向(図3のII矢視方向)から見た外観図である。図3は、本発明に係る二重管式熱交換器の第一実施例について、図2に示す二重管式熱交換器のII−II断面を示す断面図である。なお、図2の外観図は、第二実施例にも共通する。また、図2及び図3は、実施例の特徴を際立たせて描いた模式図である。
以下の説明(他実施例及び変形例を含む)では、螺旋の回転面に垂直な方向を、螺旋の軸方向と呼んで説明する。
内部熱交換器15Aは、第二伝熱管15−2の内側に第一伝熱管15−1が挿通された二重管式熱交換器で構成される。第二伝熱管15−2は、第一伝熱管15−1に対して外側に配置されるため、外管と呼ぶ場合もある。第一伝熱管15−1は、第二伝熱管15−2に対して内側に配置されるため、内管と呼ぶ場合もある。
第一伝熱管15−1及び第二伝熱管15−2は、螺旋状の冷媒流路を形成している。螺旋状の冷媒流路の一端部には、第一伝熱管15−1の入口(流入口)15−1Aと第二伝熱管15−2の出口(流出口)15−2Bとが組にして設けられている。螺旋状の冷媒流路の他端部には、第一伝熱管15−1の出口(流出口)15−1Bと第二伝熱管15−2の入口(流入口)15−2Aとが組にして設けられている。
第二伝熱管15−2は、図2に示すように、第一の方向19Aにおける寸法(外径)が第一の方向19Aに垂直な第二の方向19Bにおける寸法(外径)よりも大きな形状をしている。すなわち、第二伝熱管15−2の長手方向に垂直な断面形状は、第一の方向19Aに長軸を有し、第二の方向19Bに短軸を有する。このような形状として、楕円や長円がある。
本実施例では、第一伝熱管15−1の長手方向に垂直な断面形状は、円形である。第一伝熱管15−1の外周の一部は、第二伝熱管15−2の内周に接触している。このとき、第二伝熱管15−2が短軸19B方向から第一伝熱管15−1を挟み込むことにより、第一伝熱管15−1は第二伝熱管15−2に対して位置が固定されている。
さらに、第一伝熱管15−1は第二伝熱管15−2の長軸19A方向において、一方に偏って配置されている。本実施例では、第一伝熱管15−1は第二伝熱管15−2の出口15−2B側に偏って配置されている。第二伝熱管15−2の内周面と第一伝熱管15−1の外周面との間に形成された隙間15−4は、低温低圧の冷媒流路となる。第一伝熱管15−1の内側15−3は、高温高圧の冷媒流路となる。
この固定のために、第一伝熱管15−1の外周面は、その周方向において位置の異なる少なくとも二点15−6A,15−6Bで、第二伝熱管15−2の内周面と接触している。以下、これらの二点15−6A,15−6Bを接触点15−6A,15−6Bと呼ぶ。本実施例では、第一接触点15−6A及び第二接触点15−6Bは、第一伝熱管15−1の外周方向において、180度離れた角度位置に設定される。
本実施例では、第一伝熱管15−1と第二伝熱管15−2とが接触する二つの接触点15−6A,15−6Bの間で一方の側に位置する外周面15−5Aの全体が、第二伝熱管15−2の内周面と接触するようにしている。しかし、外周面15−5Aの一部に、第二伝熱管15−2の内周面と接触しない部分があってもよい。本実施例では、外周面15−5Aは、第二伝熱管15−2の内周面と接触するか、第二伝熱管15−2の内周面と微小な間隙を有して対向する。一方、接触点15−6A,15−6Bに対して外周面15−5Aと反対側の外周面15−5Bは、第二伝熱管15−2の内周面と大きな間隙を有して対向する。この間隙15−4が第二伝熱管15−2における冷媒流路となる。
本実施例の効果について説明する。以下で説明する効果は、後述する第二実施例〜第四実施例にも共通する効果である。
本発明では、第一伝熱管(内管)15−1及び第二伝熱管(外管)15−2を螺旋形状にすることにより、第二伝熱管(外管)15−2内における冷媒の流れに二次流れを生じさせ、乱流にすることができる。これにより、第一伝熱管(内管)15−1に接触する冷媒を増やすことができ、第一伝熱管15−1を流れる冷媒から第二伝熱管15−2を流れる冷媒への熱交換効率を大きくすることができる。
本発明では、第一伝熱管15−1と第二伝熱管15−2とが接触することにより、第一伝熱管15−1を流れる高温高圧の冷媒が有する熱は、第一伝熱管15−1から第二伝熱管15−2を流れる低温低圧の冷媒に直接伝達されるほか、第一伝熱管15−1から第二伝熱管15−2に伝達される。
第一伝熱管15−1と第二伝熱管15−2との間の熱通過率Kは高いため、高温高圧の冷媒が有する熱は第二伝熱管15−2に効率良く伝達される。そして、高温高圧の冷媒が有する熱は、第二伝熱管15−2を介して、第二伝熱管15−2を流れる低温低圧の冷媒に伝達される。これにより、内部熱交換器15における熱通過率Kを高めることができる。
熱通過率Kを高めるためには、外周面15−5Aの角度範囲は広い方が良い。従って、外周面15−5Aは、第一伝熱管15−1の外周面の周方向において、180度を超える角度範囲に設定されてもよい。この場合、外周面15−5Aを挟んだ二つの接触点15−6A,15−6Bの間の角度範囲は、180度よりも大きくなる。
本発明によれば、熱通過率Kを高めることができるので、伝熱面積Aを大きくする必要が無くなり、内部熱交換器15における圧力損失を低減することができる。これにより、圧縮機11の投入電力を小さくして、冷凍サイクル装置10の消費電力を低減することができる。
また本発明では、第一伝熱管15−1と第二伝熱管15−2とが接触するように配置される。このため、第一伝熱管15−1の僅かな振動でも第一伝熱管15−1と第二伝熱管15−2との間に離反と衝突とを生じさせる可能性がある。第一伝熱管15−1と第二伝熱管15−2との間で離反と衝突とが繰り返されると、騒音が発生する。本発明では、第一伝熱管15−1が第二伝熱管15−2に固定されることにより、このような振動の発生が防止される。
また、第一伝熱管15−1が第二伝熱管15−2の中を長軸19A方向に横切ると、第二伝熱管15−2の中に形成される低温低圧冷媒の流路15−4が塞がれる。本発明では、第一伝熱管15−1は第二伝熱管15−2に対して、長軸19A方向の一方の側に固定されているため、低温低圧冷媒の流路15−4が塞がれることはない。
本発明の二重管式熱交換器を、螺旋の軸方向を鉛直方向に沿うように配置するとよい。すなわち、上下方向が図3に示すような方向に配置(縦置き配置)されると良い。縦置き配置の場合、第二伝熱管15−2の入口15−2Aは出口15−2Bに対して下側に位置する。低温低圧冷媒が重力に逆らって下から上に流れることにより、流速が遅くなる。特に、低温低圧冷媒が気液混合状態の場合、液冷媒の流速を遅くすることができる。このため、低温低圧冷媒が熱交換を行う時間が長くなり、受け取る熱量を増やすことができる。特に、液冷媒は第二伝熱管15−2の中で気化し易くなる。なお、第一伝熱管15−1の入口15−1Aは出口15−1Bに対して上側に位置するようにして、高温高圧冷媒と低温低圧冷媒とが対向して流れるようにする。
第一伝熱管(内管)15−1に低温低圧の冷媒が流れるようにし、第二伝熱管(外管)15−2に高温高圧の冷媒が流れるようにしてもよい。しかし、第一伝熱管15−1は第二伝熱管15−2の内側に挿通される配管であるため、内径を大きく確保することが難しい。低温低圧の冷媒が流れる流路の圧力損失が増えると、圧縮機11の前で媒体の圧力が低下することになる。この圧力の低下分を圧縮機11で補うことになり、圧縮機11への投入電力が増加することになる。従って、圧縮機11への投入電力を低減するためには、第二伝熱管(外管)15−2を低温低圧の冷媒の流路とすることが好ましい。
次に、本実施例に特有の効果を説明する。なお、ここで説明する効果の一部は、第二実施例にも共通する。
本実施例では、第二伝熱管(外管)15−2の長軸が螺旋の軸方向に沿うように配置されている。この場合、第一伝熱管15−1と第二伝熱管15−2とに断面が円形の円筒状部材を用いることができる。第二伝熱管15−2の中に第一伝熱管15−1を挿通させた二重管を構成し、この二重管を螺旋状に巻く。螺旋状に巻く加工の際に二重管に加わる加工力が第二伝熱管15−2を短軸19B方向に押しつぶすことで、図3に示すような形状の二重管を形成することができる。
このような形成方法では、必ずしも図3のように整った形状には成らない可能性はある。しかし、第二伝熱管15−2の断面形状を長軸19Aと短軸19Bを有する形状にすることができ、第二伝熱管15−2の内側で第一伝熱管15−1を固定することができる。なお、第一伝熱管15−1も元の円形の断面形状から歪んだ形状になる可能性がある。この二重管式熱交換器15Aの形成方法については、第二実施例も同様である。
本実施例では、第一伝熱管15−1は第二伝熱管15−2の中で下部に配置される。低温低圧冷媒が気液混合状態の場合、液冷媒が流路15−4の下部を流れ、ガス冷媒が流路15−4の上部を流れる。これにより、低温低圧の液冷媒が第一伝熱管15−1に触れることになり、液冷媒の受け取る熱量を増やすことができる。このため、液冷媒は第二伝熱管15−2の中で気化され易くなる。
内部熱交換器15の第二実施例を、図4を用いて説明する。図4は、本発明に係る二重管式熱交換器の第二実施例について、図2に示す二重管式熱交換器のIII−III断面を示す断面図である。なお、図4は、実施例の特徴を際立たせて描いた模式図である。
第二実施例では、第二伝熱管15−2に対する第一伝熱管15−1の配置が第一実施例と異なる。これ以外の構成は、第一実施例と同様である。
本実施例では、内部熱交換器(二重管式熱交換器)15Bを縦置き配置にし、上下方向を図4に示すように配置した場合、第一伝熱管15−1は第二伝熱管15−2の中で上部に配置される。この場合、低温低圧の液冷媒が第一伝熱管15−1に触れ易くなるという効果は得られない。
ただし、第一伝熱管15−1及び第二伝熱管15−2の入口15−1A,15−2Aと出口15−1B,15−2Bとを逆に配置することで、低温低圧の液冷媒が第一伝熱管15−1に触れ易くすることはできる。すなわち、内部熱交換器15の上下方向を図4とは逆にする。この場合、低温低圧冷媒は重力方向に上から下に流れることになり、低温低圧冷媒が気液混合状態の場合に、液冷媒の流速を遅くするという効果が得られなくなる。
内部熱交換器15は螺旋の軸方向を水平に配置する構成も考えられるため、配置に応じて熱交換性能を高められるように、第一実施例又は第二実施例のいずれかを選択して用いればよい。
内部熱交換器15の第三実施例を、図5及び図6を用いて説明する。図5は、本発明に係る二重管式熱交換器の第三実施例について、二重管式熱交換器を螺旋の回転面に垂直な方向(図6のV矢視方向)から見た外観図である。図6は、本発明に係る二重管式熱交換器の第三実施例について、図5に示す二重管式熱交換器のVI−VI断面を示す断面図である。なお、図5及び図6は、実施例の特徴を際立たせて描いた模式図である。
本実施例では、第一実施例及び第二実施例に対して、第二伝熱管15−2の長軸19Aが螺旋の軸方向に対して垂直になるように、内部熱交換器(二重管式熱交換器)15Cを構成した点が異なる。すなわち、第二伝熱管15−2の短軸19Bが螺旋の軸方向に沿うように、内部熱交換器15Cを構成している。これ以外の構成は、第一実施例或いは第2実施例と同様である。
また、本実施例では、第一伝熱管15−1は、第二伝熱管15−2の中で螺旋の中心側(内周側)に配置されている。これにより、第一伝熱管15−1を第二伝熱管15−2の外周側に配置する場合と比べて、第一伝熱管15−1の長さを短くすることができ、材料コストを低減することができる。
本実施例では、二重管を螺旋に巻く際に第二伝熱管15−2を押しつぶして長軸と短軸とを形成することができないため、第二伝熱管15−2を予め長軸と短軸とを有する形状にしておく。
内部熱交換器15Cは、第一実施例及び第二実施例に対して、螺旋の軸方向の寸法を小さくすることができる。螺旋の径方向における寸法は大きくなるが、内部熱交換器15Cの配置スペースに応じて、第一実施例及び第二実施例又は本実施例のいずれかを選択して用いればよい。
内部熱交換器15の第三実施例を、図7及び図8を用いて説明する。図7は、本発明に係る二重管式熱交換器の第四実施例について、二重管式熱交換器を螺旋の回転面に垂直な方向(図8のVII矢視方向)から見た外観図である。図8は、本発明に係る二重管式熱交換器の第四実施例について、図7に示す二重管式熱交換器のVII−VII断面を示す断面図である。なお、図7及び図8は、実施例の特徴を際立たせて描いた模式図である。
第四実施例では、第二伝熱管15−2に対する第一伝熱管15−1の配置が第三実施例と異なる。すなわち、第一伝熱管15−1を第二伝熱管15−2の中で外周側に配置して、内部熱交換器15Dを構成している。これ以外の構成は、第三実施例と同様である。
本実施例では、第一伝熱管15−1を第二伝熱管15−2の外周側に配置しているため、第二伝熱管15−2の中に第一伝熱管15−1を挿通させた二重管を螺旋に巻く際に、第一伝熱管15−1が描く螺旋の半径を大きくすることができ、加工が容易になる。
第三実施例に対して第一伝熱管15−1の長さが長くなるため、第一伝熱管15−1による伝熱面積を大きくすることができる。ただし、伝熱面積が大きくなる分、圧力損失は増加する。伝熱面積の増大によって得られる熱交換性能の向上効果と圧力損失の低減によって得られる熱交換性能の向上効果とは、螺旋の半径によっても変わることが考えられる。従って、実施する具体的な形状において両効果を比較して、第三実施例又は第四実施例のいずれかを選択して用いればよい。
第一実施例〜第四実施例では、外管15−2の内部に内管15−2を偏心配置した二重管により構成された内部熱交換器15を採用している。
次に、第一実施例から第四実施例に適用される第一伝熱管15−1及び第二伝熱管15−2の形態を変えた変形例を説明する。
図9は、二重管式熱交換器の形状を変えた変形例(第一変形例)を示す断面図である。
本変形例では、第一接触点15−6A及び第二接触点15−6Bの近傍において、第二伝熱管15−2を外方に突出させ、第二伝熱管15−2の内周面に第一伝熱管15−1と接触する凹部15−8,15−9を形成している。凹部15−8は第一接触点15−6Aを構成し、凹部15−9は第二接触点15−6Bを構成する。
凹部15−8,15−9は第二伝熱管15−2の長軸方向において第二伝熱管15−2の中央部に形成されている。第一伝熱管15−1は凹部15−8,15−9により挟まれた状態で支持されている。これにより、第二伝熱管15−2の長軸方向において、第一伝熱管15−1の両側方に、低温低圧冷媒が流れる流路15−41,15−42が構成される。
第一実施例から第四実施例に適用される第一伝熱管15−1及び第二伝熱管15−2は、このような形態であってもよい。すなわち、長軸と短軸を有する第二伝熱管15−2が、周方向において位置の異なる二つの接触点15−6A,15−6Bで第一伝熱管15−1を支持した構成を実現することができる。
図10は、二重管式熱交換器の形状を変えた変形例(第二変形例)を示す断面図である。
本変形例では、第二伝熱管15−2を、大径の円弧部15−10と小径の円弧部15−11と両円弧部15−10,15−11を接続する接続部15−12A,15−12Bとを有する形状にする。第一伝熱管15−1は、一点鎖線15−7Aと一点鎖線15−7Bとの間の外周面15−5Aが第二伝熱管15−2と接触、或いは第二伝熱管15−2と非常に狭い隙間を介して対向する。
外周面15−5Aの角度範囲θは180度よりも大きい。そして、一点鎖線15−7A上に第一接触点15−6Aが構成され、一点鎖線15−7B上に第二接触点15−6Bが構成されている。
第一実施例から第四実施例に適用される第一伝熱管15−1及び第二伝熱管15−2は、このような形態であってもよい。すなわち、長軸と短軸を有する第二伝熱管15−2が、周方向において位置の異なる二つの接触点15−6A,15−6Bで第一伝熱管15−1を支持した構成を実現することができる。
なお、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
10…冷凍サイクル装置、11…圧縮機、12…放熱器(凝縮器)、12−1…第一伝熱管、12−2…第二伝熱管、13…膨張弁、14…蒸発器、15,15A,15B,15C,15D…内部熱交換器(補助熱交換器)、15−1…第一伝熱管(内管)、15−1A…第一伝熱管15−1の入口(流入口)、15−1B…第一伝熱管15−1の出口(流出口)、15−2…第二伝熱管(外管)、15−2A…第二伝熱管15−2の入口(流入口)、15−2B…第二伝熱管15−2の出口(流出口)、15−3…高温高圧冷媒流路、15−4…低温低圧冷媒流路、15−5A…接触側外周面、15−5B…低温低圧冷媒流路側の外周面、15−6A…第一接触点、15−6B…第二接触点、15−8,15−9…凹部、15−10…大径の円弧部、15−11…小径の円弧部、15−12A,15−12B…接続部、15−41,15−42…低温低圧冷媒流路、16A〜16F…配管、19A…長軸(長軸方向)、19B…短軸(短軸方向)、20…貯湯装置。

Claims (4)

  1. 放熱器で凝縮された後の冷媒の流路となる第一伝熱管と、蒸発器で気化された後の冷媒の流路となる第二伝熱管とを備え、前記第一伝熱管を前記第二伝熱管の内側に配置し、前記第一伝熱管及び前記第二伝熱管を螺旋形状に形成した二重管式熱交換器において、
    前記第二伝熱管は、断面上に定義され相互に直交する第一方向と第二方向とにおいて、前記第一方向における寸法が前記第二方向における寸法よりも大きい形状を成し、
    前記第一伝熱管は、前記第二伝熱管の内周面に接触していることを特徴とする二重管式熱交換器。
  2. 請求項1に記載の二重管式熱交換器において、
    前記第一伝熱管は、外周面上の周方向に異なる二つの位置で、前記第二伝熱管の内周面に接触して、前記第二伝熱管に固定されていることを特徴とする二重管式熱交換器。
  3. 請求項2に記載の二重管式熱交換器において、
    前記第一伝熱管は、前記第一方向において、前記第二伝熱管に対して偏心配置されたことを特徴とする二重管式熱交換器。
  4. 請求項3に記載の二重管式熱交換器において、
    前記第一方向が螺旋形状の軸方向に沿うように構成されたことを特徴とする二重管式熱交換器。
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