JP2016137988A - 記録装置 - Google Patents

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Kazuhisa Nakamura
和久 中村
田村 哲也
Tetsuya Tamura
哲也 田村
達也 白根
Tatsuya Shirane
達也 白根
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Abstract

【課題】くさび角の変化に拘わらず適切な用紙給送を行うことのできる記録装置を提供する。
【解決手段】プリンター1は、下段側トレイ40と、この下段側トレイ40の上部に設けられた上段側トレイ45と、各トレイから用紙を送り出す給送ローラー9とを備えている。給送ローラー9を支持する揺動部材であるローラー支持部材11には、光学センサー16が設けられている。プリンター1の制御部52は、光学センサー16の検出情報をもとに、用紙と揺動部材11との成す角度であるくさび角を算出し、くさび角が所定角度より大きい場合の給送ローラー9の回転速度を、前記所定角度における給送ローラー9の回転速度より低速に設定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、媒体を収容する媒体収容部と、当該媒体収容部から媒体を送り出す給送ローラーと、を備えた記録装置に関する。
ファクシミリやプリンター等に代表される記録装置においては、用紙収容部として、装置本体に対して着脱可能な用紙カセットが設けられる場合がる。またこの様な記録装置において、用紙を用紙カセットから送り出す給送ローラーが、揺動可能なアームの一端側(アームの揺動中心から離れた側)に設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−196465号公報
上記の様な構成を備えた記録装置では、用紙が消費されるに連れて、用紙と給送ローラーとの接触点と、アームの揺動中心と、を結ぶラインが用紙と成す角度(以下「くさび角」と言う)が変化し、給紙条件が安定しないという問題がある。以下、この問題を図10を参照しつつ説明する。
図10は、揺動するアームに給送ローラーが支持された構成の模式図である。図10において符号Eは給送ローラーを示しており、符号S1はアーム(不図示)の揺動中心を示している。給送ローラーEは、揺動中心S1まわりに揺動することにより位置を変えることができる様になっている。また符号rは給送ローラーEの回転方向を示し、符号Dは記録用紙の上面を示し、符号S2は給送ローラーEと記録用紙との接触点を示している。
更に、角度βは、揺動中心S1と接触点S2とを結ぶ線と、記録用紙とがなす角度(くさび角)を示している。
以上の構成において、給送ローラーEは送り出し力Fを記録用紙に対して付与する為、その反力F’を記録用紙から受ける。従ってこの反力F’により、給送ローラーEを支持するアームには揺動中心S1まわりのモーメントMが働く。このモーメントMは、給送ローラーEを記録用紙に対して押し付ける押し付け力wを生じさせるので、例えばくさび角βが大きくなるほど、押し付け力wが大きくなる(以下これを「くさび効果」と言う)。
従って用紙カセットに収容された記録用紙が多数の場合は、くさび角βが小さくなり、即ちくさび効果が小さくなってノンフィードし易くなる。そして記録用紙が消費されるに連れ、くさび角βが大きくなり、即ちくさび効果が大きくなってダブルフィードし易くなる。
そこで本発明はこの様な問題に鑑み成されたものであり、その目的は、くさび角の変化に拘わらず適切な用紙給送を行うことのできる記録装置を提供することにある。
尚、記録装置において用紙を収容する用紙収容部の呼称としては「カセット」、「トレイ」など種々のものがあるが、本明細書では「トレイ」の用語を用いることとする。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る記録装置は、媒体を収容する媒体収容部と、前記媒体収容部に収容された媒体を前記媒体収容部から送り出す給送ローラーと、媒体の送り出し方向と交差する方向に延びる第1の揺動軸を中心に揺動可能に設けられるとともに、前記給送ローラーを支持する揺動部材と、前記媒体収容部に収容された媒体と前記揺動部材との成す角度を検出する為の検出手段と、前記角度が所定角度より大きい場合の前記給送ローラーの回転速度を、前記所定角度における前記給送ローラーの回転速度より低速に設定する、前記給送ローラーの駆動源を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、給送ローラーの駆動源を制御する制御手段は、前記媒体収容部に収容された媒体と前記揺動部材との成す角度(くさび角)が所定角度より大きい場合の前記給送ローラーの回転速度を、前記所定角度における前記給送ローラーの回転速度より低速に設定する。即ち、くさび角が所定角度より大きい場合の前記給送ローラーの回転速度を、前記所定角度における前記給送ローラーの回転速度より低速にするので、くさび効果の増大に伴うダブルフィードを防止或いは低減でき、また、前記所定角度においてはくさび効果の減少に伴うノンフィードを防止或いは低減することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記制御手段は、前記角度の閾値を有し、前記閾値を境にして前記回転速度を切り替えることを特徴とする。
本態様によれば、前記制御手段は、前記角度の閾値を有し、前記閾値を境にして前記回転速度を切り替えるので、前記角度に応じた前記回転速度の設定に関する制御を簡易なものとすることができる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記媒体収容部は、下側媒体収容部と、当該下側媒体収容部に対し上側に位置する上側媒体収容部とを備えて構成されるとともに、前記上側媒体収容部が前記下側媒体収容部に対しスライド動作可能であり、前記上側媒体収容部のスライド動作により、前記給送ローラーによって送り出し可能な媒体収容部を選択し、前記制御手段は、前記上側媒体収容部と前記下側媒体収容部とで、前記回転速度を切り替えることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体収容部は、下側媒体収容部と、当該下側媒体収容部に対し上側に位置する上側媒体収容部とを備えて構成され、前記制御手段は、前記上側媒体収容部と前記下側媒体収容部とで、前記回転速度を切り替えるので、前記角度に応じた前記回転速度の設定に関する制御を簡易なものとすることができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記制御手段は、ドライバ情報により設定された媒体の種類に基づき、前記回転速度を切り替えることを特徴とする。
本態様によれば、前記制御手段は、ドライバ情報により設定された媒体の種類に基づき、前記回転速度を切り替えるので、より一層適切にノンフィードやダブルフィードを低減或いは防止することができる。
本発明の第5の態様は、第3の態様において、前記媒体収容部内の媒体の有無を検出するための媒体検出手段を前記揺動部材に備え、前記媒体検出手段は、前記下側媒体収容部及び前記上側媒体収容部の上方に配置され、前記上側媒体収容部のスライド動作により、前記媒体検出手段と対向する媒体収容部が切り換わり、前記媒体検出手段は、媒体に対し検出光を発する発光部と反射光を受光する受光部とを備えて成る光学センサーで構成され、前記制御手段は、前記光学センサーにより得られた検出結果に基づいて前記角度を算出することにより、前記光学センサーを前記角度検出手段として利用することを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体収容部内の媒体の有無を検出するための媒体検出手段を前記揺動部材に備え、前記媒体検出手段は光学センサーで構成され、前記制御手段は前記光学センサーを前記角度検出手段として利用するので、前記角度検出手段としてそれ専用のセンサーを設ける必要がなく、装置のコストアップを抑制できる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 ローラー支持部材の斜視図。 本発明に係るプリンターの制御系統の一部を示すブロック図。 上段側トレイから用紙を給送する状態の図であり(A)は用紙枚数が比較的多い場合の図、(B)は用紙枚数が残り1枚の場合の図。 下段側トレイから用紙を給送する状態の図であり(B)は用紙枚数が比較的多い場合の図、(B)は用紙枚数が残り1枚の場合の図。 給送を行う際の制御内容を示すフローチャート。 角度検出手段の他の実施形態を示す図。 揺動するアームに給送ローラーが支持された構成の模式図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、以下説明する実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることを前提として、以下本発明の一実施形態を説明するものとする。
図1は本発明に係るプリンター1の外観斜視図、図2及び図3はプリンター1の用紙搬送経路を示す側断面図、図4はローラー支持部材11の斜視図、図6は上段側トレイ45から用紙を給送する状態を示す図であり、(A)は用紙枚数が比較的多い場合の図、(B)は用紙枚数が残り1枚の場合の図である。また図7は下段側トレイ40から用紙を給送する状態を示す図であり、(A)は用紙枚数が比較的多い場合の図、(B)は用紙枚数が残り1枚の場合の図である。
更に図8は給送を行う際の制御内容を示すフローチャート、図9は角度検出手段の他の実施形態を示す図である。
尚、各図においてx−y−z座標系は方向を示すものであり、z方向は鉛直方向(装置高さ方向)、y方向は用紙搬送及び排出方向(装置前後方向)、x方向は用紙幅方向(装置左右方向)を示している。
■■■1.プリンターの全体構成■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
以下、図1〜図3を参照しつつ本発明の記録装置の一実施形態であるプリンター1の全体構成について概説する。プリンター1は、媒体の一例としての記録用紙にインクジェット記録を行う装置本体(記録部)2の上部にスキャナユニット3を備えており、即ちインクジェット記録機能に加えてスキャナ機能を備える複合機として構成されている。
スキャナユニット3は、装置本体2に対して回動可能に設けられており、回動することにより、閉じた状態(図1)と開いた状態(不図示)とをとり得る。
スキャナユニット3において上部のカバー4は開閉可能なカバーであり、当該カバー4を開放することにより、スキャナユニット3の原稿台3a(図2、図3)が表れる様になっている。
装置前面において符号5は、電源ボタンや各種印刷設定・記録実行を行う操作ボタン、印刷設定内容や印刷画像のプレビュー表示などを行う表示部、等を備えて成る操作パネルである。
また、装置前面において符号44は下段側トレイ40に設けられた開閉可能なカバーであり、図1に示す様に当該カバー44を開くことにより、媒体収容トレイとしての下段側トレイ40、上段側トレイ45、および排紙受けトレイ8、のこれらが露呈する様に構成されている。
排紙受けトレイ8は、図示しないモーターによって装置本体2に収納された状態(図1)と、装置本体2の前方側に突出した状態(図2、図3)と、を取りうる様に設けられており、装置本体2の前方側に突出した状態となることで、記録が行われて排出される記録用紙を受けることができる。
複数枚の記録用紙を収容可能な下段側トレイ40及び上段側トレイ45は、媒体を収容する媒体収容部であり、即ちプリンター1の媒体収容部は複数の媒体収容部により構成される。下段側トレイ40と、その上部に設けられる上段側トレイ45は、それぞれが独立して装置本体2に対して着脱可能となっている。また、一方側が未装着状態であっても、他方側が装着されていれば、当該装着されているトレイから記録用紙を送り出すことができる様になっている。
尚、上段側トレイ45は、装置本体2に装着された状態において待避位置(図3)と突き当たり位置(給送可能位置:図2)との間を、トレイ駆動手段55(図5)によってスライド変位する様に設けられている。例えば、上段側トレイ45から給紙する印刷ジョブが実行されると、プリンター1の制御部52(図5)は、上段側トレイ45を図2に示す突き当たり位置に位置決めする。また、下段側トレイ40から給紙する印刷ジョブが実行されると、プリンター1の制御部52は、上段側トレイ45を図3に示す退避位置に位置決めする。尚、トレイ駆動手段55はモーターを含む駆動機構であるがその具体的構造についての図示は省略する。
プリンター1は上段側トレイ45のスライド位置を検出するトレイ位置検出センサー56(図5)を備えており、制御部52は、当該トレイ位置検出センサー56から送信させる信号情報をもとにして、上段側トレイ45が給送可能位置及び退避位置のいずれにあるかを把握できるようになっている。但し、本実施形態において上段側トレイ45はモーター駆動されるので、モーター駆動方向をもとしにして、モーター電流値増加によって上段側トレイ45の突き当たり位置がいずれの側であるか(給送可能位置側、或いは退避位置側)を把握することもできる。尚、トレイ位置検出センサー56は上段側トレイ45の給送可能位置と退避位置のそれぞれに設けられたメカニカル式或いは光学式のセンサーであるが、その具体的構造についての図示は省略する。
続いて、装置本体2の後方上部において符号6は開閉可能な手差しカバーであり、この手差しカバー6を開くことにより、手差しトレイ7(図2、図3)を利用した記録用紙の手差しでの給紙が行える様になっている。
続いて、図2及び図3を参照しつつプリンター1の用紙搬送経路について説明する。本実施形態に係るプリンター1は、装置底部に上述の下段側トレイ40及び上段側トレイ45を備え、当該下段側トレイ40或いは上段側トレイ45から記録用紙を1枚ずつ給送する。上段側トレイ45は、上述した様に突き当たり位置、即ち給送可能位置(図2)と、退避位置(図3)との間をスライド(変位)する。
図2及び図3においては、下段側トレイ40に収容される用紙を符号P1で、上段側トレイ45に収容される用紙を符号P2で、それぞれ示している(以下、特に区別する必要がない場合は「用紙P」と言う)。
駆動モーター53(図5)によって回転駆動される、給送手段を構成する給送ローラー9は、回動軸12を中心に揺動する揺動部材としてのローラー支持部材11に設けられており、上段側トレイ45が退避位置にあるときは(図3)、下段側トレイ40に収容された用紙P1の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P1を下段側トレイ40から送り出す。
また上段側トレイ45が突き当たり位置(給送可能位置:図2)にあるとき、給送ローラー9は上段側トレイ45に収容された用紙P2の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P2を上段側トレイ45から送り出す。
尚、本実施形態では回動軸12はローラー支持部材11の揺動軸を構成するとともに、駆動モーター53(図5)の動力を受けて回転することで、図4に示す様に回動軸12に設けられた伝達歯車13から、歯車輪列14を介し、給送ローラー9と一体に設けられた被伝達歯車15へと動力を伝達する。即ち回動軸12は給送ローラー9が回転するための動力を伝達すると同時に、ローラー支持部材11が揺動する為の動力も伝達する。給送ローラー9が用紙を送り出す方向に回転する場合、ローラー支持部材11は図2及び図3の反時計回り方向(給送ローラー9が用紙に接する方向)に揺動する。
尚、本実施形態では給送ローラー9は被伝達歯車15を挟んで両側に設けられている。ローラー支持部材11、歯車輪列14、被伝達歯車15、給送ローラー9、光学センサー16(後述)、のこれらがアセンブリされ、アセンブリ体を構成している。
ローラー支持部材11には、下段側トレイ40及び上段側トレイ45の各トレイにおける用紙の有無を検出する、媒体検出手段としての光学センサー16が設けられている。光学センサー16は発光部16aと受光部16bとを備えて成り(図5)、発光部16aは各トレイに収容された用紙に対して検出光tを放射し、受光部16bはこの放射光のうち各トレイの用紙又は各トレイの底面から反射した成分uを受光する。
プリンター1の制御部52は、受光部16bにおける受光強度を示す信号を光学センサー16から受けることにより、各トレイの用紙有無を検知することができる。このため、各トレイの底面(底面40a、45a)において光学センサー16と対向する部分は、反射率が用紙と大きく異なる様に、例えば黒色を成している。
また、光学センサー16は、受光部16bが受光した反射光を評価・演算することにより、受光部16bと用紙との間の距離を算出する。この様な光学センサー16は公知の距離センサーであり、種々の測定方式を用いることができる。例えば、光源としてはLED、レーザダイオードなど種々のものを用いることができ、また距離の演算原理としては例えば三角測距式など、種々の方式を用いることができる。
そして制御部52は、光学センサー16と用紙との間の距離情報に基づき、ローラー支持部材11と用紙とがなす角度(くさび角β:図6及び図7)を算出する。即ち制御部52は、光学センサー16を、くさび角を検出するための角度検出手段として利用する。
ここで図2及び図3に示す様に、光学センサー16は、下段側トレイ40及び上段側トレイ45の重複した領域、即ち、下段側トレイ40及び上段側トレイ45が上下に重なることができる領域に設けられている。そして上段側トレイ45のスライド動作により、下段側トレイ40及び上段側トレイ45のうち光学センサー16と対向するトレイを選択可能となっている。
続いて装置本体2において下段側トレイ40及び上段側トレイ45の先端と対向する位置には、図2及び図3に示す様に分離斜面23が設けられており、下段側トレイ40が装着された状態では、下段側トレイ40の先端に設けられたストッパー41が、分離斜面23より奥方(図3において左側)に入り込み、下段側トレイ40に収容された用紙先端が分離斜面16と当接可能な状態となる。
また上段側トレイ45においては、当該上段側トレイ45が給送可能位置に位置決めされた状態において、上段側トレイ45の先端に設けられたストッパー46が、分離斜面23より奥方に入り込み、上段側トレイ45に収容された用紙先端が分離斜面23と当接可能な状態となる。
そして下段側トレイ40或いは上段側トレイ45から送り出される用紙Pは、その先端が分離斜面23に接しながら下流側に進むことで、給送されるべき最上位の用紙Pと次位以降の用紙Pとの分離が行われる。
尚、用紙給送経路において分離斜面23の位置には用紙検出センサー38が設けられており、この位置において下段側トレイ40及び上段側トレイ45から送り出される用紙Pの先端を検出することが可能となっている。従ってトレイが異なることに起因する給送経路長の差異や、収容された用紙枚数の多少が起因する給送経路長の差異に拘わらず、即ち条件によって異なる給送経路長に拘わらず、用紙先端位置を把握でき、これにより適切な給送制御を行える様になっている。
分離斜面23の先には、図示しないモーターによって回転駆動される中間ローラー24が設けられており、この中間ローラー24によって用紙Pは湾曲反転させられ、装置前方側へと向かう。尚、符号25A、25B、25Cは従動回転可能な従動ローラーであり、少なくとも用紙Pは、従動ローラー25Aと中間ローラー24とによってニップされ、また従動ローラー25Bと中間ローラー24とによってニップされて、下流側へと送られる。
中間ローラー24の先には、図示しないモーターによって回転駆動される搬送駆動ローラー26と、該搬送駆動ローラー26に接して従動回転する搬送従動ローラー27とが設けられており、これらローラーによって用紙Pが、記録手段を構成する記録ヘッド30の下へと送られる。
続いてインクを吐出する記録ヘッド30はキャリッジ29の底部に設けられ、当該キャリッジ29は図示しないモーターによって主走査方向(図2及び図3の紙面表裏方向)に往復動する様に駆動される。
記録ヘッド30と対向する位置には支持部材28が設けられ、当該支持部材28によって、用紙Pと記録ヘッド30との間の間隔が規定される。そして支持部材28の下流側には、図示しないモーターによって回転駆動される排出駆動ローラー31と、当該排出駆動ローラー31に接して従動回転する排出従動ローラー32とが設けられている。記録ヘッド30によって記録の行われた用紙Pは、これらローラーにより、上述した排紙受けトレイ8へ向けて排出される。
上述した搬送駆動ローラー26、キャリッジ29、記録ヘッド30、排出駆動ローラー31、のこれら制御対象は、図5に示す、制御部52によって制御される記録機構部54を構成する。
尚、図2及び図3において中間ローラー24の下方には符号33で示す案内部材が設けられている。この案内部材33は中間ローラー24と、搬送駆動ローラー26との間の用紙搬送経路を形成する。また符号34は案内部材33と搬送駆動ローラー26との間の用紙搬送経路を形成する案内部材である。また符号25Dは、両面印刷の為に搬送駆動ローラー26から上流側(図2及び図3において左側)にスイッチバックされる用紙を中間ローラー24との間でニップする従動ローラーである。
■■■2.給送制御■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
次に、プリンター1における給送制御について図6以降を参照しつつ説明する。
制御部52(図5)は、用紙給送の際、図8に示す制御を行う。図8において、制御部52が記録データを受信すると(ステップS101)、既に説明した様に光学センサー16からの検出信号をもとに、用紙有無と、くさび角βを算出する(ステップS102)。
その結果、くさび角βが予め定めた閾値βtより大きければ、給送ローラー9の回転速度をV1に設定し(ステップS104)、くさび角βが閾値βt以下であれば、給送ローラー9の回転速度をV2に設定する(ステップS105)。
ここで回転速度V1、V2は、V1<V2の関係をとる。即ち、上段側トレイ45或いは下段側トレイ40に収容された用紙とローラー支持部材11との成す角度であるくさび角βが所定角度より大きい場合の給送ローラー9の回転速度を、前記所定角度における回転速度より低速に設定する。
換言すれば、制御部52はくさび角βが所定角度より大きい場合の給送ローラー9の回転速度を、前記所定角度における給送ローラー9の回転速度より低速にする。従ってこれにより、くさび効果の増大に伴うダブルフィードを防止或いは低減でき、また、前記所定角度においてはくさび効果の減少に伴うノンフィードを防止或いは低減することができる。
以下、図6及び図7を参照しつつ更に説明する。図6(A)、(B)は上段側トレイ45から用紙を給送する際の状態を示しており、図6(A)に示す、比較的用紙収容量が多い場合のくさび角はβ4で示されている。また、図6(B)に示す、用紙が1枚のみ収容の場合のくさび角はβ3で示されている。図から明かな通り、くさび角β3>β4となる。
また、図7(A)、(B)は上段側トレイ45から用紙を給送する際の状態を示しており、図7(A)に示す、比較的用紙収容量が多い場合のくさび角はβ2で示されている。また、図7(B)に示す、用紙が1枚のみ収容の場合のくさび角はβ1で示されている。図から明かな通り、くさび角β1>β2となる。
本実施形態では、閾値βtとの関係では、くさび角β1>β2>βt>β3>β4、の関係となる。即ち、閾値βtは、上段側トレイ45から用紙を給送する際のくさび角の範囲と、下段側トレイ40から用紙を給送する際のくさび角の範囲に設定されている。
この様に閾値βtを1つに設定することで、制御が容易となる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、閾値βtを複数設け、即ちくさび角βをより細分化して、それぞれのくさび角において給送ローラー9の回転速度を設定しても良い。更に、くさび角βに基づいて給送ローラー9の回転速度を求める計算式を設定し、当該計算式に基づいて給送ローラー9の回転速度を設定しても良い。
また、上記実施形態では角度検出手段としての光学センサー16の検出値をもとにして制御部52がくさび角βを算出し、その結果得られたくさび角βに基づいて給送ローラー9の回転速度を設定したが、上段側トレイ45の位置を検出するトレイ位置検出センサー56の検出値をもとに給送ローラー9の回転速度を設定しても良い。具体的には、トレイ位置検出センサー56の検出値により、上段側トレイ45が給送可能位置(図2)に位置する場合には、給送ローラー9の回転速度を図8のV2に設定する。或いは上段側トレイ45が退避能位置(図3)に位置する場合には、給送ローラー9の回転速度を図8のV1に設定する。V1とV2の関係は、上述の通りV1<v2となる。この様な実施形態の場合、トレイ位置検出センサー56が、角度検出手段を構成することとなる。
また例えば、制御部52が、ドライバ情報により設定された用紙種類に基づき、給送ローラー9の回転速度を切り替えるようにしても良い。例えば、くさび角βが同じであっても、用紙が光沢紙のように用紙間の摩擦係数が大きい場合(普通紙に比べて相対的に大きい場合)には、給送ローラー9の回転速度を低めに設定する。これにより、より一層適切にノンフィードやダブルフィードを低減或いは防止することができる。
また例えば、用紙給送経路において分離斜面23の位置には用紙検出センサー38が設けられているので、給送ローラー9を所定量回転させても用紙検出センサー38が用紙の通過を検出しない場合、即ちノンフィードが生じる場合には、くさび角に拘わらず全体的に給送ローラー9の回転速度を向上させても良い。また、ノンフィードが生じる場合には、くさび角の閾値βtを調整し、例えば閾値βtを下げることで、くさび角が大きくても給送ローラー9の回転速度が高速になるように構成しても良い。
また上記実施形態では、用紙有無を検出する為の光学センサー16を、くさび角を検出する為の角度検出手段として利用したが、専用の角度検出手段を設けても良い。図9はそのような実施形態を示すものであり、図9において符号18はロータリーエンコーダーである。符号18aは、回動軸12と同軸に設けられたロータリースケールであり、符号18bは、ロータリースケール18aを読み取る検出部である。ロータリースケール18aは円周方向に沿って多数の遮光部と透光部とが交互に形成されて成る検出パターンを備えており、検出部18bは、前記検出パターンに対して発光する発光部と、透過光を受光する受光部とを備えている。制御部52は、ロータリーエンコーダー18からの検出信号をもとに、くさび角βを算出する。
また、上記実施形態では光学センサー16はローラー支持部材11に設けたが、上段側トレイ45及び下段側トレイ40に対して対向可能な位置であればその他の位置であっても良い。例えば、案内部材33(図2)、や仕切部材35(図2)に設けても良い。
1 インクジェットプリンター、2 記録部(装置本体)、3 スキャナユニット、4 原稿カバー、5 操作パネル、6 手差しカバー、7 手差しトレイ、8 排紙受けトレイ、9 給送ローラー、11 ローラー支持部材、12 回動軸、13 伝達歯車、14 歯車輪列、15 被伝達歯車、16 光学センサー、16a 発光部、16b 受光部、18 ロータリーエンコーダー、18a ロータリースケール、18b 検出部、23 分離斜面、24 中間ローラー、25A〜25D 従動ローラー、26 搬送駆動ローラー、27 搬送従動ローラー、28 支持部材、29 キャリッジ、30 記録ヘッド、31 排出駆動ローラー、32 排出従動ローラー、33 案内部材、34 案内部材、35 仕切板、40 下段側トレイ、40a 底面、41 ストッパー、44 カバー、45 上段側トレイ、45a 底面、46 ストッパー、52 制御部、53 駆動モーター、54 記録機構部、55 トレイ駆動手段、56 トレイ位置検出センサー、P、P1、P2 記録用紙

Claims (5)

  1. 媒体を収容する媒体収容部と、
    前記媒体収容部に収容された媒体を前記媒体収容部から送り出す給送ローラーと、
    媒体の送り出し方向と交差する方向に延びる第1の揺動軸を中心に揺動可能に設けられるとともに、前記給送ローラーを支持する揺動部材と、
    前記媒体収容部に収容された媒体と前記揺動部材との成す角度を検出する為の角度検出手段と、
    前記角度が所定角度より大きい場合の前記給送ローラーの回転速度を、前記所定角度における前記給送ローラーの回転速度より低速に設定する、前記給送ローラーの駆動源を制御する制御手段と、
    を備えた記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記制御手段は、前記角度の閾値を有し、前記閾値を境にして前記回転速度を切り替える、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の記録装置において、前記媒体収容部は、下側媒体収容部と、当該下側媒体収容部に対し上側に位置する上側媒体収容部とを備えて構成されるとともに、前記上側媒体収容部が前記下側媒体収容部に対しスライド動作可能であり、
    前記上側媒体収容部のスライド動作により、前記給送ローラーによって送り出し可能な媒体収容部を選択し、
    前記制御手段は、前記上側媒体収容部と前記下側媒体収容部とで、前記回転速度を切り替える、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記録装置において、前記制御手段は、ドライバ情報により設定された媒体の種類に基づき、前記回転速度を切り替える、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項3に記載の記録装置において、前記媒体収容部内の媒体の有無を検出するための媒体検出手段を前記揺動部材に備え、
    前記媒体検出手段は、前記下側媒体収容部及び前記上側媒体収容部の上方に配置され、前記上側媒体収容部のスライド動作により、前記媒体検出手段と対向する媒体収容部が切り換わり、
    前記媒体検出手段は、媒体に対し検出光を発する発光部と反射光を受光する受光部とを備えて成る光学センサーで構成され、
    前記制御手段は、前記光学センサーにより得られた検出結果に基づいて前記角度を算出することにより、前記光学センサーを前記角度検出手段として利用する、
    ことを特徴とする記録装置。
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