JP2016137500A - 取鍋蓋搬送装置 - Google Patents

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JP2016137500A JP2015012951A JP2015012951A JP2016137500A JP 2016137500 A JP2016137500 A JP 2016137500A JP 2015012951 A JP2015012951 A JP 2015012951A JP 2015012951 A JP2015012951 A JP 2015012951A JP 2016137500 A JP2016137500 A JP 2016137500A
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竹清 渡邊
泰治 田岡
Taiji Taoka
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Abstract

【課題】黒鉛球状化処理など取鍋内に貯留した溶湯の成分調整処理において、上下方向に取鍋蓋の開閉を行う十分な作業空間がなかった場合であっても、取鍋内の溶湯の成分調整を行う装置に干渉することなく限られた作業空間を利用して円滑に取鍋蓋の開閉を行うことができる取鍋蓋搬送装置を提供することを課題とする。【解決手段】取鍋Lの開口部を覆う蓋Cを係止する係止具11を有し、水平方向に沿って設けられた蓋保持部1と、伸縮自在であり、蓋保持部1を介して蓋Cを移動させる可動部2と、蓋保持部1と可動部2を支える支持部3と、支持部3を水平方向へ移動するときに回動する回動部4と、支持部3との間に回動部4を介在して位置する台座部5とを備えることを特徴とする取鍋蓋搬送装置を用いることで解決することができた。【選択図】図1

Description

本発明は、金属を溶融して得られる溶湯が貯留される容器である搬送取鍋や鋳造取鍋の開口部を開閉することができる蓋を、水平方向に移動することができる搬送装置に関するものである。
従来、取鍋内に貯留した溶湯を搬送中又は成分調整処理中に、取鍋内の溶湯が大気に曝されて酸化することを防止したり、溶湯が取鍋からこぼれたりすることを防止するため、取鍋に蓋を設置することが行われている。
一般に、取鍋に用いられる蓋が重く、また、取鍋の蓋を開閉することに危険性が伴うために、取鍋蓋を搬送するときには機械などの装置を用いられる。
例えば、特許文献1に開示されている溶湯搬送装置において、蓋開閉装置が、取鍋そのものを搬送するために取鍋を保持する懸架手段に設けられており、蓋開閉装置の一部である電動シリンダー手段によって蓋開閉フックが蓋に取り付けられた支持軸との係合又はその係合が解除される。これにより、取鍋がホイストにより上下方向に移動されるときに、蓋開閉フックと支持軸が係合していると、取鍋と蓋は離れることができずに取鍋に蓋が取り付けられている状態となり、蓋開閉フックと支持軸の係合が解除されていると、取鍋と蓋は離れることができるために取鍋から蓋が取り外される状態となる。このように、蓋は取鍋に対して上下方向に相対的に移動することが開示されている。
特開平8−174196号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている取鍋の蓋を開閉する機構では、上下方向に十分な空間が存在する場合には有効であるとしても、種々の制約のために十分な空間がない場合も多い。とりわけ、黒鉛球状化処理など取鍋内に貯留した溶湯の成分調整処理において、取鍋に添加する材料を挿入する装置が上方に位置するため、その装置の位置する場所において蓋を上下方向に移動させて取鍋の蓋の開閉を行うことは十分な作業空間がなく困難である。
そこで、本発明は、黒鉛球状化処理など取鍋内に貯留した溶湯の成分調整処理において、上下方向に取鍋蓋の開閉を行う十分な作業空間がなかった場合であっても、取鍋内の溶湯の成分調整を行う装置に干渉することなく限られた作業空間を利用して円滑に取鍋蓋の開閉を行うことができる取鍋蓋搬送装置を提供することを課題とする。
〔1〕すなわち、本発明は、取鍋(L)の開口部を覆う蓋(C)を係止する係止具(11)を有し、水平方向に沿って設けられた蓋保持部(1)と、伸縮自在であり、前記蓋保持部(1)を介して前記蓋(C)を移動させる可動部(2)と、前記蓋保持部(1)と前記可動部(2)を支える支持部(3)と、前記支持部(2)が水平方向へ移動するときに回動する回動部(4)と、前記支持部(3)との間に前記回動部(4)を介在して位置する台座部(5)とを備えることを特徴とする取鍋蓋搬送装置である。
〔2〕そして、前記取鍋(L)を載置する方向に間隔が狭くなり対向する傾斜面(H1)を有し、前記取鍋(L)の側面に突設された突設部(L1)を挿嵌する挿嵌部(H)を備えることを特徴とする前記〔1〕に記載の取鍋蓋搬送装置である。
〔3〕そして、前記蓋保持部(1)が、前記支持部(3)に対して回動可能に軸支される回動軸(6)を備え、前記蓋保持部(1)における前記係止具(11)を有する一端部は、前記蓋保持部(1)の他端部が前記可動部(2)によって押し下げられ又は引き上げられると、前記回動軸(6)を支点として傾動することを特徴とする前記〔1〕又は前記〔2〕に記載の取鍋蓋搬送装置である。
〔4〕そして、前記支持部(3)の上面及び下面に複数の前記回動部(4)が設けられていることを特徴とする前記〔1〕から前記〔3〕のいずれかに記載の取鍋蓋搬送装置である。
〔5〕そして、前記支持部(3)に支えられた立設部(7)と、前記立設部(7)に沿って移動し前記蓋保持部(1)及び前記可動部(2)が設けられている移動部(8)を備え、前記可動部(2)が伸縮することにより、前記移動部(8)が移動して前記蓋(C)が鉛直方向に移動することを特徴とする前記〔1〕又は前記〔2〕に記載の取鍋蓋搬送装置。
〔6〕そして、複数の前記可動部(2)が前記移動部(8)に設けられており、複数の前記可動部(2)のうち第一可動部(21)が伸縮することにより、前記移動部(8)が移動して前記蓋(C)が鉛直方向に移動し、複数の前記可動部(2)のうち第二可動部(22)が伸縮することにより、前記立設部(7)と前記支持部(3)とが回動可動に軸支された回動軸(6)を支点として前記蓋保持部(1)を介して前記蓋が傾動することを特徴と前記〔5〕に記載の取鍋蓋搬送装置である。
〔7〕そして、前記第二可動部(22)の他端部側が、傾動軸(9)を介して前記支持部(3)により軸支され、前記第二可動部(22)が、前記移動部(8)の移動に伴い前記支持部(3)に対して傾動可能であることを特徴とする前記〔6〕に記載の取鍋蓋搬送装置である。
本発明によれば、黒鉛球状化処理など取鍋内に貯留した溶湯の成分調整処理において、上下方向に取鍋蓋の開閉を行う十分な作業空間がなかった場合であっても、取鍋内の溶湯の成分調整を行う装置に干渉することなく限られた作業空間を利用して円滑に取鍋蓋の開閉を行うことができる。
本発明の第一実施形態を含む装置をあらわす正面図である。 本発明の第一実施形態をあらわす左側面図である。 本発明の第二実施形態を含む装置における閉蓋状態をあらわす正面図である。 本発明の第二実施形態を含む装置における開蓋状態をあらわす正面図である。 本発明の第二実施形態の閉蓋状態をあらわす平面図である。 本発明の第二実施形態の開蓋状態をあらわす部分拡大正面図である。 本発明の第二実施形態の閉蓋又は開蓋の遷移状態をあらわす部分拡大正面図である。 本発明の第二実施形態の閉蓋状態をあらわす部分拡大正面図である。 本発明の第三実施形態を含む装置における閉蓋状態をあらわす正面図である。 本発明の第三実施形態を含む装置における蓋上昇状態をあらわす正面図である。 本発明の第三実施形態を含む装置における蓋水平移動状態をあらわす正面図である。 本発明の第三実施形態を含む装置における蓋傾動状態をあらわす正面図である。 本発明の第三実施形態を含む装置における閉蓋状態をあらわす平面図である。
以下、本発明に係る取鍋蓋搬送装置に関する実施の形態について、添付の図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する各実施形態は、本発明を実施するに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨が明記されていない限り、この形態に限定されるものではない。また、説明中の水平方向とは、図1、図3、図9における上下の方向であり、鉛直方向及び上下方向とは、図1、図3、図9における左右の方向である。
本発明における取鍋蓋搬送装置Eは、取鍋Lの開口部を覆う蓋Cを係止する係止具11を有し、水平方向に沿って設けられた蓋保持部1と、伸縮自在であり、蓋保持部1を介して前記蓋を移動させる可動部2と、蓋保持部1と可動部2を支える支持部3と、支持部3が水平方向へ移動するときに回動する回動部4と、支持部3との間に回動部4を介在して位置する台座部5とを備えている。
そして、取鍋蓋搬送装置Eには、取鍋Lを載置する方向に間隔が狭くなり対向する傾斜面H1を備え、取鍋Lの側面に突設された突設部L1を挿嵌する挿嵌部Hが、別体又は一体として設けられていてもよい。
取鍋Lは、溶解炉又は保持炉から成型容器に溶湯を搬送するために用いられる容器であり、必要に応じて各種化合物が配合されて成分の調整が行われこともある。取鍋Lは、クレーンやホイストなどの装置により吊り下げられ、または、回転する複数のローラーなどの装置に載置されるなどの搬送手段により所定箇所まで搬送されてから、取鍋蓋搬送装置Eを用いて蓋Cで溶湯の出し入れを行う開口部が覆われる。
蓋Cは、取鍋Lの開口部を覆う部材である。黒鉛球状化処理など溶湯の成分調整処理が行われるときには、予め取り鍋Lに蓋Cをしておき蓋Cに設けられた中空状の挿入部C1からマグネシウム被覆ワイヤーなどの金属ワイヤーWが添加される。また、取鍋L内で溶湯と金属ワイヤーWが接触して発生する蒸気や煙などを取鍋Lの外に排出するために、蓋Cの上面には、中空状の排気部C2が設けられている。そして、取鍋Lは、その場で又は搬送手段によって他の場所に搬送されてから傾けられて、予め用意した成型容器に溶湯が取鍋Lから注ぎ込まれる。
蓋保持部1は、取鍋Lの蓋Cを係止具11で係止して吊り下げるなどして保持する部材であり、水平方向に沿って長く設けられている。蓋保持部1は、水平方向に長い部材であることから、黒鉛球状化処理など取鍋内に貯留した溶湯の成分調整処理において、上下方向にあまり作業空間がない場合であっても、蓋Cの搬送を行うことができる。
可動部2は、外部の電源などを駆動源にしてそれ自体が伸びたり縮んだりすることができ、蓋保持部11によって保持された蓋Cを移動させる部材である。また、より具体的には、可動部2は、蓋保持部11によって保持された蓋Cで取鍋Lの開口部を開閉する部材である。可動部2は、エアーシリンダーや油圧シリンダーなどの流体圧シリンダーであることが好ましい。
支持部3は、蓋保持部1と可動部2を支える部材である。支持部3は、直接的に、又は他の部材を介して間接的に、蓋保持部1と可動部2を支える部材である。支える方法としては、それら蓋保持部1や可動部2などの部材が、直接的又は間接的に、支持部3に対して、固定するように設けられたり、回動などの動きが可能なように軸支などされたり等の方法が好ましい。
回動部4は、支持部3が水平方向へ移動するときに回動する部材である。回動部4が、支持部3、台座部5などの部材に設けられて、台座部5などに対して相対体的に水平方向へ移動することができる。回動部4は、単に支持部3が水平方向へ移動するときに支持部3や台座部5などに追従して回動する部材を用いることができるし、また、外部の電源を駆動源にしてそれ自体が回転させられる部材を用いることもできる。回動部4として、軸中心に回転する車輪や回転できるが移動にしないように保持された球状体など支持部3が円滑に水平方向へ移動することができる形状であることが好ましい。
台座部5は、支持部3との間に回動部4を介在して位置する部材である。台座部5は、蓋保持部1、可動部2、支持部3、回動部4を直接的に又は間接的に支持する取鍋蓋搬送装置Eの土台となる部材でもある。台座部5は、黒鉛球状化処理などの装置と一体的に又は分離可能に固定されている。すでに設けられている黒鉛球状化処理などの装置に対して、後付けで台座部5を含む取鍋蓋搬送装置Eを設けることもできる。
挿嵌部Hは、取鍋Lを載置する方向に間隔が狭くなり対向する傾斜部H1を備え、取鍋Lの側面に突設された突設部L1を挿嵌するための部材である。挿嵌部Hは、取鍋蓋搬送装置Eと分離独立又は一体的に設けられており、蓋Cを取り付ける位置にある蓋保持部1の下方に位置している。対向する傾斜部H1の間隔は、取鍋Lを載置する方向に、すなわち、上方から下方に向かって狭くなるように設けられている。また、傾斜部H1は対向しているが、水平方向に沿って対向していなくてもよく、水平方向から上下にずれた位置で対向していてもよい。傾斜部H1を備えた挿嵌部Hにより、黒鉛球状化処理など処理をするために、取鍋LをクレーンCRで吊り下げて所定の箇所まで搬送するときに、位置ズレを起こすことなくどの作業者であっても確実に所定の箇所に位置させることができる。
<第一実施形態>
図1、図2に示すように、取鍋蓋搬送装置Eは、蓋保持部1、可動部2、支持部3、可動部4、台座部5を備えている。そして、さらに、支持部3に対して立設された立設部7、立設部7に沿って移動し蓋保持部1と可動部2が設けられている移動部8を備えている。
図1に示すように、蓋保持部1は、水平方向に移動部8に固設されている。そして、平面視において、蓋保持部1は角形の環状を有しており、真ん中の空いている空間から蓋Cの挿入部C1、排気部C2を通すことができる。本実施形態において、蓋保持部1は角形の環状を有しているが、他の実施形態において水平方向に移動部8から棒状の部材が2本など複数本設けられるようにしても良い。
図1に示すように、蓋保持部1の側面には蓋Cを係止する係止具11が設けられている。係止具11は、U字の形状を有しており、蓋Cを挟みおおよそ対向する位置に2個ずつ合計4個設けられている。蓋Cに設けられ、屈曲又は湾曲した形状の部材である逆U状の受け部C3と係止具11が係止することにより、蓋Cを開閉又は水平方向に移動させるなど動かすことができる。本実施形態では、係止具11と受け部C3が共にU字状の形状を有しているが、他の実施形態において、J字状、C字状、O字状、V字状、S字状などの組み合わせにより互いの接触部分で緩やかに動けるように棒状の部材が屈曲又は湾曲した形状とすることができる。
可動部2は、一端部を移動部8に、他端部側を立設部7に設けられており、支持部3に対して立設されている。可動部2は、エアーシリンダーであり、付設された可動部モーター2Mを動力源にして上下方向に伸び縮みすることができる。可動部2が上下方向に伸び縮みすることにより、可動部2の一端部に設けられた移動部8もその動きに追従して、移動部8の側面に設けられた車輪が立設部7に設けられた立設部ガイドレール71を移動する。このため、移動部8に設けられた蓋保持部1が上下方向に移動することにより、蓋保持部1に保持された蓋Cも上下方向に移動する。このようにして、取鍋Lの開口部を蓋Cで開け閉めすることができる。
支持部3は、蓋保持部1、可動部2が設けられた移動部8、立設部7を支持しており、間接的に蓋保持部1、可動部2、移動部8を支持している。図2に示すように、支持部3は、略平板の形状をしており、その相対する側面に回動部4が2個ずつ合計4個設けられている。そして、支持部3は、回動部4を介して台座5に支持されている。また、支持部3の下面には、のこぎり刃のような凹凸を有するギアラック31が水平方向に設けられている。ギアラック31は、支持部3を搬送するための駆動源となる支持部搬送モーターMに取り付けられたギアGと噛合している。このため、支持部搬送モーターMによって回転するギアGが、ギアラック31と噛合して、支持部3を水平方向に移動させることができる。
回動部4は、上述のように支持部3の側面に取り付けられており、軸を中心として回転する車輪である。回動部4には、直接モーターなどの動力源が取り付けられておらず、支持部3が移動すると台座5に回動部4が当接して回転するので、円滑に支持台3を水平方向に移動させることができる。
台座5は、支持部3との間に回動部4を介して、黒鉛球状化処理設備に組み込まれている。台座5に水平方向に設けられた直線状の台座部ガイドレール51において、支持部3に設けられた回動部4と当接している。また、台座5は、回動部4を介して支持部3を支えているので、蓋保持部1、可動部2、立設部7、移動部8も間接的に支えている。
このような構成により、蓋Cの開閉は、可動部2が伸縮することにより、前記移動部8が移動して、移動部8に取り付けられた蓋保持部1が上下方向に動くことによりなされる。また、蓋Cを取鍋Lから近づける又は遠ざけるように移動させることは、支持部搬送モーターMを作動させてギアGを回転させ、ギアGと噛合するギアラック31を介して支持部3を水平方向に移動させることによりなされる。
<第二実施形態>
図3から図8に示すように、取鍋蓋搬送装置Eは、蓋保持部1、可動部2、支持部3、可動部4、台座部5を備えている。そして、さらに、蓋保持部1には、蓋保持部1に垂直に交わるように回動軸6が設けられ、蓋保持部1が支持部3に対して回動できるようになっている。回動軸6は支持部3によって支持されている。
図3に示すように、蓋保持部1は、一端部に係止具11を有し、水平方向に沿って回動軸6に軸支されている。回動軸6が支持部3に固定されているため、蓋保持部1は、支持部3に対して回動することができる。そして、図5に示すように、蓋保持部1の一端部は角形の環状を有しており、真ん中の空いている空間から蓋Cの挿入部C1、排気部C2を通すことができる。さらに、蓋保持部1は、係止具11が設けられている一端部とは回動軸6を挟んで反対側の他端部には、可動部2が設けられている。本実施形態において、蓋保持部1は角形の環状を有しているが、他の実施形態において水平方向に蓋保持部の一端部から分岐するように棒状の部材が2本など複数本設けられるようにしても良い。
図3、図4に示すように、蓋保持部1の一端部の側面には蓋Cを係止する係止具11が設けられている。係止具11は、J字の形状を有しており、蓋Cを挟みおおよそ対向する位置に2個ずつ合計4個設けられている。蓋Cに設けられ、屈曲又は湾曲した形状の部材である逆V状の受け部C3と係止具11が係止することにより、蓋Cを開閉又は水平方向に移動させるなど動かすことができる。本実施形態では、係止具11がJ字状の形状を、受け部C3が逆V字状の形状を有しているが、他の実施形態において、U字状、C字状、O字状、S字状などの組み合わせにより互いの接触部分で緩やかに動けるように棒状の部材が屈曲又は湾曲した形状とすることができる。
可動部2は、鉛直方向に伸縮できるように、支持部3に対して立設されている。可動部2は、エアーシリンダーであり、付設された可動部モーター2Mを動力源にして上下方向に伸び縮みすることができる。可動部2が上下方向に伸び縮みすることにより、立設部7もその動きに追従して上下方向に伸び縮みする。さらに、可動部2は、蓋保持部1の他端部に設けられている。このため、蓋保持部1の他端部が、可動部2によって押し下げられ又は引き上げられると、回動軸6を支点として蓋保持部1に保持された蓋Cも上下方向に移動する。このようにして、取鍋Lの開口部を蓋Cで開け閉めすることができる。
支持部3は、蓋保持部1、可動部2、回動軸6を支持している。図5などに示すように、支持部3は、蓋保持部1の他端部と接触しないように、角環状をしている。そして、その上面及び下面に当接するように、回動部4が2個ずつ合計4個設けられている。そして、支持部3は、下面に位置する2個の回動部4を介して台座5に支持されている。さらに、蓋C側にある支持部3の一端部には、蓋保持部1を軸支する回動軸6が固定されている。また、支持部3の下面には、のこぎり刃のような凹凸を有するギアラック31が水平方向に設けられている。ギアラック31は、支持部3を搬送するための駆動源となる支持部搬送モーターMに取り付けられたギアと噛合している。このため、支持部搬送モーターMによって回転するギアが、ギアラック31と噛合して、支持部3を水平方向に移動させることができる。
回動部4は、上述のように支持部3の上面及び下面に取り付けられており、軸を中心として回転する車輪であり、台座5に設けられている。回動部4には、直接モーターなどの動力源が取り付けられておらず、支持部3が移動すると支持部3に回動部4が当接して回転するので、円滑に支持台3を水平方向に移動させることができる。
台座5は、支持部3との間に回動部4を介して、黒鉛球状化処理設備に設けられている。また、台座5は、回動部4を介して支持部3を支えているので、蓋保持部1、可動部2も間接的に支えている。
このような構成により、図3、図4に示すように、蓋Cの開閉は、可動部2が伸縮することにより可動部2が設けられている蓋保持部1の他端部が上下方向に動き、蓋保持部1を軸支する回動軸6を支点に蓋保持部1の一端部が上下方向に動くことによりなされる。また、図3、図4に示すように、蓋Cを取鍋Lから近づける又は遠ざけるように移動させることは、支持部搬送モーターMを作動させてギアを回転させ、ギアと噛合するギアラック31を介して支持部3を水平方向に移動させることによりなされる。
図6から図8に示す蓋Cの開閉手順について説明する。図6において、蓋保持部1は水平方向に長い部材であり、蓋Cの重さによって蓋Cの側面が取鍋Lの側面に衝突することを防ぐために、可動部2により蓋保持部1の一端部の方が高くなるように傾斜させた状態で、蓋保持部1によって係止された蓋Cが取鍋Lの開口部の上方に移動される。そして、図7に示すように、蓋保持部1の一端部が回動軸6を支点にして可動部2が縮むことによって下方に移動して、傾斜して支持されている蓋Cの一部が取鍋Lの開口部を覆うように取鍋Lと当接する。そして、図8に示すように、さらに蓋保持部1の一端部が下方に移動して、蓋Cが取鍋Lの開口部を完全に覆って閉蓋状態となる。この閉蓋状態において、蓋Cの挿入部C1から金属ワイヤーが挿入されて、取鍋L内の溶湯の成分が調整される。また、逆に、閉蓋状態から蓋Cを開けるときには、図8から図6へと上記作業が反対に行われる。
<第三実施形態>
図9から図13に示すように、取鍋蓋搬送装置Eは、蓋保持部1、可動部2、支持部3、可動部4、台座部5を備えている。そして、さらに、支持部3に対して立設して支えられた立設部7、立設部7に沿って移動し蓋保持部1と複数の可動部2である第一可動部21、第二可動部22が設けられている移動部8を備えている。
図9に示すように、蓋保持部1は、水平方向に移動部8に固設されている。そして、図13に示すように、蓋保持部1は角形の環状を有しており、真ん中の空いている空間から蓋Cの挿入部C1、排気部C2を通すことができる。本実施形態において、蓋保持部1は角形の環状を有しているが、他の実施形態において水平方向に移動部8から棒状の部材が2本など複数本設けられるようにしても良い。
図9に示すように、蓋保持部1の側面には蓋Cを係止する係止具11が設けられている。係止具11は、U字の形状を有しており、蓋Cを挟みおおよそ対向する位置に2個ずつ合計4個設けられている。蓋Cに設けられ、屈曲又は湾曲した形状の部材である逆U状の受け部C3と係止具11が係止することにより、蓋Cを開閉又は水平方向に移動させるなど動かすことができる。本実施形態では、係止具11と受け部C3が共にU字状の形状を有しているが、他の実施形態において、J字状、C字状、O字状、V字状、S字状などの組み合わせにより互いの接触部分で緩やかに動けるように棒状の部材が屈曲又は湾曲した形状とすることができる。
可動部2のうち第一可動部21は、一端部を移動部8に設けられている。第一可動部21は、油圧シリンダーであり、付設された第一可動部モーター21Mを動力源にして上下方向に伸び縮みすることができる。第一可動部21が上下方向に伸び縮みすることにより、第一可動部21の一端部に設けられた移動部8もその動きに追従して、移動部8の側面に設けられた車輪が立設部7に設けられた立設部ガイドレール71を移動する。このため、立設部8に設けられた蓋保持部1が上下方向に移動することにより、蓋保持部1に保持された蓋Cも上下方向に移動する。このようにして、取鍋Lの開口部を蓋Cで開け閉めすることができる。
可動部2のうち第二可動部22は、立設部7、移動部8に対し傾斜するように一端部が移動部8に設けられ、他端部側が支持部3に設けられている。第二可動部22は、油圧シリンダーであり、付設された第二可動部モーター22Mを動力源にして傾斜している方向に伸び縮みすることができる。図12に示すように、第二可動部22が傾斜方向に伸び縮みすることにより、立設部7の下端側に設けられた回動軸6を支点にして、立設部7、移動部8が支持部3に対して傾動する。これにより、移動部8に設けられた蓋保持部1が傾動するとともに、蓋保持部1に保持された蓋Cも傾動する。蓋Cを取鍋Lから遠ざけた後に、さらに、第二可動部22によって蓋Cを傾動させることにより、取鍋蓋搬送装置Eを狭い場所にしか設置できない場合であっても、取鍋LをクレーンCRで搬送するときに蓋Cと取鍋Lを接触しないようにすることができる。また、第二可動部22の他端部側が、支持部3に対して傾動軸9により軸支されている。このため、移動部8が上下方向に移動することに伴って、第二可動部22が、傾動軸9を支点にして支持部3に対して傾動する。
支持部3は、蓋保持部1、第一可動部21が設けられた移動部8、立設部7、第一移動部21、第二可動部22を支持しており、間接的に蓋保持部1、第一可動部21、移動部8を支持している。図13に示すように、支持部3は、略平板の形状をしており、その相対する側面に回動部4が2個ずつ合計4個設けられている。そして、支持部3は、回動部4を介して台座5に支持されている。また、支持部3の下面には、のこぎり刃のような凹凸を有するギアラック31が水平方向に設けられている。ギアラック31は、支持部3を搬送するための駆動源となる支持部搬送モーターMに取り付けられたギアと噛合している。このため、支持部搬送モーターMによって回転するギアが、ギアラック31と噛合して、支持部3を水平方向に移動させることができる。
回動部4は、上述のように支持部3の側面に取り付けられており、軸を中心として回転する車輪である。回動部4には、直接モーターなどの動力源が取り付けられておらず、支持部3が移動すると台座5に回動部4が当接して回転するので、円滑に支持台3を水平方向に移動させることができる。
台座5は、支持部3との間に回動部4を介して、黒鉛球状化処理設備に固設されている。台座5に水平方向に設けられた直線状の台座部ガイドレール51において、支持部3に設けられた回動部4と当接している。また、台座5は、回動部4を介して支持部3を支えているので、蓋保持部1、第一可動部21、第二可動部22、立設部7も間接的に支えている。
このような構成により、図9、図10に示すように、蓋Cの開閉は、第一可動部21が伸縮することにより、前記移動部8が移動して、移動部8に取り付けられた蓋保持部1が上下方向に動くことによりなされる。また、図10、図11に示すように、蓋Cを取鍋Lから近づける又は遠ざけるように移動させることは、支持部搬送モーターMを作動させてギアを回転させ、ギアGと噛合するギアラック31を介して支持部3を水平方向に移動させることによりなされる。
さらに、図11に示すように、取鍋蓋搬送装置Eを狭い場所にしか設置できない場合であると、取鍋LをクレーンCRで搬送するときに、蓋Cと取鍋Lが接触してしまう。そのため、図12に示すように、第二可動部22を縮めて、立設部7、移動部8及び蓋保持部1を傾動させることにより、蓋Cと取鍋Lを接触しないように取鍋Lを搬送することができる。
また、図示されていないが、第一実施形態、第二実施形態に示されているように、取鍋Lの側面に突設部があり、そして、取鍋Lを載置する方向に間隔が狭くなり対向する傾斜部を有し、その突設部を挿嵌する挿嵌部が設けられていてもよい。
E・・・取鍋蓋搬送装置
1・・・蓋保持部
11・・・係止具
2・・・可動部
2M・・・可動部モーター
21・・・第一可動部
21M・・・第一可動部モーター
22・・・第二可動部
22M・・・第二可動部モーター
3・・・支持部
31・・・ギアラック
4・・・回動部
5・・・台座部
51・・・台座部ガイドレール
6・・・回動軸
7・・・立設部
71・・・立設部ガイドレール
8・・・移動部
9・・・傾動軸
L・・・取鍋
L1・・・突設部
C・・・蓋
C1・・・挿入部
C2・・・排気部
C3・・・受け部
H・・・挿嵌部
H1・・・傾斜部
W・・・ワイヤー
CR・・クレーン
M・・・支持部搬送モーター
G・・・ギア

Claims (7)

  1. 取鍋(L)の開口部を覆う蓋(C)を係止する係止具(11)を有し、水平方向に沿って設けられた蓋保持部(1)と、
    伸縮自在であり、前記蓋保持部(1)を介して前記蓋(C)を移動させる可動部(2)と、
    前記蓋保持部(1)と前記可動部(2)を支える支持部(3)と、
    前記支持部(3)が水平方向へ移動するときに回動する回動部(4)と、
    前記支持部(3)との間に前記回動部(4)を介在して位置する台座部(5)とを備えることを特徴とする取鍋蓋搬送装置。
  2. 前記取鍋(L)を載置する方向に間隔が狭くなり対向する傾斜部(H1)を有し、前記取鍋(L)の側面に突設された突設部(L1)を挿嵌する挿嵌部(H)を備えることを特徴とする請求項1に記載の取鍋蓋搬送装置。
  3. 前記蓋保持部(1)が、前記支持部(3)に対して回動可能に軸支される回動軸(6)を備え、
    前記蓋保持部(1)における前記係止具(11)を有する一端部は、前記蓋保持部(1)の他端部が前記可動部(2)によって押し下げられ又は引き上げられると、前記回動軸(6)を支点として傾動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の取鍋蓋搬送装置。
  4. 前記支持部(3)の上面及び下面に複数の前記回動部(4)が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の取鍋蓋搬送装置。
  5. 前記支持部(3)に支えられた立設部(7)と、前記立設部(7)に沿って移動し前記蓋保持部(1)及び前記可動部(2)が設けられている移動部(8)を備え、
    前記可動部(2)が伸縮することにより、前記移動部(8)が移動して前記蓋(C)が鉛直方向に移動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の取鍋蓋搬送装置。
  6. 複数の前記可動部(2)が前記移動部(8)に設けられており、複数の前記可動部(2)のうち第一可動部(21)が伸縮することにより、前記移動部(8)が移動して前記蓋(C)が鉛直方向に移動し、
    複数の前記可動部(2)のうち第二可動部(22)が伸縮することにより、前記立設部(7)と前記支持部(3)とが回動可動に軸支された回動軸(6)を支点として前記蓋保持部(1)を介して前記蓋(C)が傾動することを特徴とする請求項5に記載の取鍋蓋搬送装置。
  7. 前記第二可動部(22)の他端部側が、傾動軸(9)を介して前記支持部(3)により軸支され、
    前記第二可動部(22)が、前記移動部(8)の移動に伴い前記支持部(3)に対して傾動可能であることを特徴とする請求項6に記載の取鍋蓋搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109570480A (zh) * 2018-12-26 2019-04-05 南通市煌埔机械制造有限公司 摆勾式钢包加取盖装置
CN111014593A (zh) * 2020-03-04 2020-04-17 河南旭锐合金新材料制造有限公司 一种球铁球化处理用盖板升降控制机构及组装操作方法

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