JP2016136871A - 異なる孔径の2種類の多孔膜を有する細胞培養基材、及び該細胞培養基材を有する細胞培養器具 - Google Patents
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Abstract
Description
(1) 複数の孔を有する第1の膜と複数の孔を有する第2の膜とを有し、第2の膜が細胞培養に使用される側に、第1の膜が第2の膜に対して細胞培養に使用される側とは反対側にそれぞれ配置されており、第1の膜の複数の孔の孔径が第2の膜の複数の孔の孔径以下である、少なくとも1個の細胞培養基材と、該少なくとも1個の細胞培養基材が内部に配置された細胞培養容器とを有する、細胞培養器具。
(2) 第1の膜の複数の孔の孔径と第2の膜の複数の孔の孔径との差が、第2の膜の複数の孔の孔径に対して10%以内である、前記(1)に記載の細胞培養器具。
(3) 少なくとも1個の細胞培養基材の細胞培養に使用される側の面の少なくとも一部に、所定の刺激に応答して細胞接着性から細胞非接着性へと変化することが可能な刺激応答性高分子層がさらに配置されている、前記(1)又は(2)に記載の細胞培養器具。
(4) 細胞培養容器の内表面の少なくとも一部に、細胞増殖抑制層がさらに配置されている、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の細胞培養器具。
(5) 細胞培養基材が、側壁面及び底面と該側壁面の外縁部によって画定される天部開口とを有する形状である、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の細胞培養器具。
(6) 第2の膜が、細胞培養基材の底面の内表面の少なくとも一部に配置されているか、又は側壁面の内表面の少なくとも一部に配置されている、前記(5)に記載の細胞培養器具。
(7) 第1の膜が、細胞培養基材の側壁面及び底面の外表面を包囲するように配置されているか、細胞培養基材の底面の外表面の少なくとも一部に配置されているか、又は側壁面の外表面の少なくとも一部に配置されている、前記(5)又は(6)に記載の細胞培養器具。
(8) 第2の膜が、細胞培養基材に対して取り外し可能に取り付けられている、前記(1)〜(7)のいずれかに記載の細胞培養器具。
(9) 少なくとも1個の細胞培養基材が、第1の膜及び第2の膜からなる1個の組み合わせをそれぞれ有する、前記(1)〜(8)のいずれかに記載の細胞培養器具。
(10) 複数個の細胞培養基材を有しており、該複数個の細胞培養基材のそれぞれが、1個の第1の膜のみ又は1個の第2の膜のみを別々に有する、前記(1)〜(8)のいずれかに記載の細胞培養器具。
(11) 複数の孔を有する第1の膜と複数の孔を有する第2の膜とを有し、第2の膜が細胞培養に使用される側に、第1の膜が第2の膜に対して細胞培養に使用される側とは反対側にそれぞれ配置されており、第1の膜の孔径が第2の膜の孔径以下である、少なくとも1個の細胞培養基材。
(12) 前記(1)〜(10)のいずれかに記載の細胞培養器具の細胞培養基材に対象細胞を播種する、対象細胞播種工程;
前記(1)〜(10)のいずれかに記載の細胞培養器具の細胞培養容器にフィーダー細胞を播種する、フィーダー細胞播種工程;
前記対象細胞播種工程及びフィーダー細胞播種工程で播種された対象細胞及びフィーダー細胞を培養する、培養工程;
前記培養工程終了後の対象細胞を回収する、細胞回収工程;
を含む、細胞の培養方法。
本発明は、少なくとも1個の細胞培養基材と、該少なくとも1個の細胞培養基材が内部に配置された細胞培養容器とを有する、細胞培養器具に関する。本発明の細胞培養器具において、少なくとも1個の細胞培養基材は、複数の孔を有する第1の膜と複数の孔を有する第2の膜とを有する。
本発明はまた、複数の孔を有する第1の膜と複数の孔を有する第2の膜とを有し、第2の膜が細胞培養に使用される側に、第1の膜が第2の膜に対して細胞培養に使用される側とは反対側にそれぞれ配置されており、第1の膜の孔径が第2の膜の孔径以下である、少なくとも1個の細胞培養基材に関する。
本発明はまた、細胞の培養方法に関する。本発明の方法において使用される細胞培養器具は、前記で説明した特徴を有する本発明の細胞培養器具である。本発明の細胞培養器具を使用することにより、フィーダー細胞を用いる共培養において、対象細胞に対する生育促進効果を阻害することなく、フィーダー細胞又はその細胞残渣が対象細胞に混入することを実質的に防止することができる。
本発明の方法は、本発明の細胞培養器具100の細胞培養基材3に対象細胞7を播種する、対象細胞播種工程を含むことが必要である(図4A)。
本発明の方法は、本発明の細胞培養器具100の細胞培養容器4にフィーダー細胞8を播種する、フィーダー細胞播種工程を含むことが必要である(図4A)。
本発明の方法は、前記対象細胞播種工程及びフィーダー細胞播種工程で播種された対象細胞7及びフィーダー細胞8を培養する、培養工程を含むことが必要である(図4A)。
本発明の方法は、培養工程終了後の対象細胞7を回収する、細胞回収工程を含むことが必要である(図4B及びC)。
1, 11, 21, 31…第1の膜
2, 12, 22, 32…第2の膜
3, 13, 23, 33…少なくとも1個の細胞培養基材
4, 14, 24, 34…細胞培養容器
5…刺激応答性高分子層
6…細胞増殖抑制層
7…対象細胞
8…フィーダー細胞
9…フィーダー細胞の細胞残渣
Claims (12)
- 複数の孔を有する第1の膜と複数の孔を有する第2の膜とを有し、第2の膜が細胞培養に使用される側に、第1の膜が第2の膜に対して細胞培養に使用される側とは反対側にそれぞれ配置されており、第1の膜の複数の孔の孔径が第2の膜の複数の孔の孔径以下である、少なくとも1個の細胞培養基材と、該少なくとも1個の細胞培養基材が内部に配置された細胞培養容器とを有する、細胞培養器具。
- 第1の膜の複数の孔の孔径と第2の膜の複数の孔の孔径との差が、第2の膜の複数の孔の孔径に対して10%以内である、請求項1に記載の細胞培養器具。
- 少なくとも1個の細胞培養基材の細胞培養に使用される側の面の少なくとも一部に、所定の刺激に応答して細胞接着性から細胞非接着性へと変化することが可能な刺激応答性高分子層がさらに配置されている、請求項1又は2に記載の細胞培養器具。
- 細胞培養容器の内表面の少なくとも一部に、細胞増殖抑制層がさらに配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の細胞培養器具。
- 細胞培養基材が、側壁面及び底面と該側壁面の外縁部によって画定される天部開口とを有する形状である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の細胞培養器具。
- 第2の膜が、細胞培養基材の底面の内表面の少なくとも一部に配置されているか、又は側壁面の内表面の少なくとも一部に配置されている、請求項5に記載の細胞培養器具。
- 第1の膜が、細胞培養基材の側壁面及び底面の外表面を包囲するように配置されているか、細胞培養基材の底面の外表面の少なくとも一部に配置されているか、又は側壁面の外表面の少なくとも一部に配置されている、請求項5又は6に記載の細胞培養器具。
- 第2の膜が、細胞培養基材に対して取り外し可能に取り付けられている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の細胞培養器具。
- 少なくとも1個の細胞培養基材が、第1の膜及び第2の膜からなる1個の組み合わせをそれぞれ有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の細胞培養器具。
- 複数個の細胞培養基材を有しており、該複数個の細胞培養基材のそれぞれが、1個の第1の膜のみ又は1個の第2の膜のみを別々に有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の細胞培養器具。
- 複数の孔を有する第1の膜と複数の孔を有する第2の膜とを有し、第2の膜が細胞培養に使用される側に、第1の膜が第2の膜に対して細胞培養に使用される側とは反対側にそれぞれ配置されており、第1の膜の孔径が第2の膜の孔径以下である、少なくとも1個の細胞培養基材。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の細胞培養器具の細胞培養基材に対象細胞を播種する、対象細胞播種工程;
請求項1〜10のいずれか1項に記載の細胞培養器具の細胞培養容器にフィーダー細胞を播種する、フィーダー細胞播種工程;
前記対象細胞播種工程及びフィーダー細胞播種工程で播種された対象細胞及びフィーダー細胞を培養する、培養工程;
前記培養工程終了後の対象細胞を回収する、細胞回収工程;
を含む、細胞の培養方法。
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JP2015013070A JP6476914B2 (ja) | 2015-01-27 | 2015-01-27 | 異なる孔径の2種類の多孔膜を有する細胞培養基材、及び該細胞培養基材を有する細胞培養器具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2015
- 2015-01-27 JP JP2015013070A patent/JP6476914B2/ja active Active
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