JP2016136590A - 基板液処理装置、液体除去方法および記憶媒体 - Google Patents

基板液処理装置、液体除去方法および記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】ノズル等の流体供給部材の外表面に付着した液体を、当該液体を飛散させることなく除去する。
【解決手段】基板液処理装置は、液処理が実施される基板を保持する基板保持部(33)と、基板保持部により保持された基板の上方の位置で流体を供給する流体供給部材(41)と、電荷を発生させる帯電部材(200)と、電荷が流体供給部材に作用する位置で、流体供給部材と帯電部材とを相対的に移動させる駆動機構と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板液処理装置の流体供給部材の外表面に付着した液体を除去する技術に関する。
半導体装置の製造には、半導体ウエハ等の基板に、薬液洗浄処理、ウエットエッチング処理等の液処理が行われる。液処理は、例えば、各一枚の基板に対して、薬液洗浄工程、リンス工程、スピン乾燥工程を順次実行することにより行われる。薬液洗浄工程およびリンス工程では、水平姿勢で鉛直軸線周りに回転する基板にノズルから処理液(薬液、純水)が供給される。
薬液洗浄工程およびリンス工程では、基板上で跳ね返った処理液の飛沫がノズルの外表面に付着し、また、基板上から遠心力により振り切られてミスト状となって漂う処理液がノズルの外表面に付着する。このような経緯でノズル外表面に付着した処理液が基板表面に落下すると、欠陥の原因となり得る。
特許文献1には、純水ノズルの純水吐出口の近傍の表面にガス噴出口を設け、このガス噴出口から窒素ガスを噴射することによりノズル先端部の外表面に付着した水滴を吹き飛ばすことが記載されている。別の方法として、純水ノズルとは別に設けられたガスノズルから純水ノズルに向けてガスを吐出し、ノズル外表面に付着した水滴を吹き飛ばすことも知られている。しかし、このようにガスによって水滴を吹き飛ばすと、吹き飛ばされた水滴がミストとなって処理チャンバ内に漂う可能性がある。このため、この操作を基板が処理チャンバ内にあるときに行うと、基板を汚染する可能性がある。
特開平9−270410号公報
本発明は、流体供給部材の外表面に付着した液体を、当該液体を飛散させることなく除去する技術を提供することを目的としている。
本発明の一実施形態によれば、液処理が実施される基板を保持する基板保持部と、前記基板保持部により保持された基板の上方の位置で流体を供給する流体供給部材と、電荷を発生させる帯電部材と、前記電荷が前記流体供給部材に作用する位置で、前記流体供給部材と前記帯電部材とを相対的に移動させる駆動機構と、を備えた基板液処理装置が提供される。
本発明の他の実施形態によれば、液処理が実施される基板を保持する基板保持部と、前記基板保持部により保持された基板の上方の位置で流体を供給する流体供給部材と、を備えた基板液処理装置において、前記流体供給部材の外表面に付着した液体を除去する液体除去方法において、前記流体供給部材の近傍に電荷を帯びた帯電部材を配置した状態で駆動機構により前記帯電部材と前記流体供給部材とを相対的に移動させることにより、前記流体供給部材の外表面上にある液体を移動させて除去することを含む液体除去方法が提供される。
本発明のさらに他の実施形態によれば、流体供給部材を備えた基板液処理装置の動作を制御するためのコンピュータにより実行されたときに、前記コンピュータが前記基板処理装置を制御して上記の液体除去方法を実行させて前記流体供給部材から液体を除去するプログラムが記録された記憶媒体が提供される。
本発明の上記実施形態によれば、液体を流体供給部材の外表面から除去する際、液体がミスト化して飛散することなく、液体を除去することができる。
本発明の基板液処理装置の一実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す平面図である。 処理ユニットの概略構成を示す側断面図である。 液体除去装置の一実施形態を示す概略斜視図である。 液体除去装置の作用を説明する概略断面図である。 液体除去装置の作用を説明する概略側面図である。 液体除去装置の他の実施形態を示す概略平面図である。
以下に添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚のウエハWを水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウエハWを保持する基板保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、基板保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウエハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウエハWを保持する基板保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、基板保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウエハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウエハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウエハWを取り出し、取り出したウエハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウエハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウエハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。そして、受渡部14に載置された処理済のウエハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
次に、処理ユニット16の概略構成について図2を参照して説明する。図2は、処理ユニット16の概略構成を示す図である。
図2に示すように、処理ユニット16は、チャンバ20と、基板保持機構30と、処理流体供給部40と、回収カップ50とを備える。
チャンバ20は、基板保持機構30と処理流体供給部40と回収カップ50とを収容する。チャンバ20の天井部には、FFU(Fan Filter Unit)21が設けられる。FFU21は、チャンバ20内にダウンフローを形成する。
基板保持機構30は、保持部31と、支柱部32と、駆動部33とを備える。保持部31は、ウエハWを水平に保持する。支柱部32は、鉛直方向に延在する部材であり、基端部が駆動部33によって回転可能に支持され、先端部において保持部31を水平に支持する。駆動部33は、支柱部32を鉛直軸まわりに回転させる。かかる基板保持機構30は、駆動部33を用いて支柱部32を回転させることによって支柱部32に支持された保持部31を回転させ、これにより、保持部31に保持されたウエハWを回転させる。
処理流体供給部40は、ウエハWに対して処理流体を供給する。処理流体供給部40は、処理流体供給源70に接続される。
回収カップ50は、保持部31を取り囲むように配置され、保持部31の回転によってウエハWから飛散する処理液を捕集する。回収カップ50の底部には、排液口51が形成されており、回収カップ50によって捕集された処理液は、かかる排液口51から処理ユニット16の外部へ排出される。また、回収カップ50の底部には、FFU21から供給される気体を処理ユニット16の外部へ排出する排気口52が形成される。
処理流体供給部40はウエハWに処理液を吐出するノズル41を有している。ノズル41(少なくとも液体除去対象部分であるノズル41の先端部)は、金属イオンを生じさせず、かつ、パーティクルを発生させない材料、具体的には例えばフッ素径樹脂(具体的には例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(パーフルオロアルコキシエチレン)など)により形成されている。すなわち、少なくともノズル41の先端部は誘電体材料(すなわち電気伝導性を有しない材料)から形成されている。なお、ノズル41の先端部の表面部のみが誘電体材料から形成されていてもよい。
ノズル41はアーム42の先端に保持されている。アーム42の基端は、支持柱43の上端に取り付けられている。支持柱43の下端が、アーム駆動部44に取り付けられている。アーム駆動部44は、支持柱43を鉛直軸線周りに回転させ、また、支持柱43を昇降させることができる。従って、アーム駆動部44を動作させることにより、ノズル41を、ノズル41がウエハWの上方(より具体的にはウエハWの中心部の真上)に位置する処理位置(図2に示した位置)と、ノズル41がウエハWの外方(より具体的には平面視で回収カップ50よりも外側)の待避位置との間で移動させることができる。なお、アーム42は、上記のように鉛直軸線周りに旋回運動をするものには限定されず、別の運動、例えば水平方向に並進運動するものであってもよい。
処理流体供給源70は、薬液供給機構と純水供給機構(いずれも図示せず)を備えており、一つのノズル41に薬液(例えばSC1、DHF等の洗浄液)と、リンス液としての純水とを選択的に供給することができる。2つまたはそれ以上の数のノズルを設け、各ノズルにそれぞれ一種類のみの処理液(薬液、リンス液)が供給されるようになっていてもよい。
ノズル41の待避位置に対応する位置に、液受け60が設けられている。この液受け60は、ダミーディスペンス時にノズル41から吐出される処理液を受けるために用いることができるものである。すなわち、本実施形態では、液受け60を、ダミーディスペンス用の液受けと、ノズル41外表面洗浄時にノズル41から落下する液体の液受けとして共用する。液受け60の底部には、液受け60が受けた液を工場排液系に廃棄するための図示しない排液管路が接続されている。
なお、ダミーディスペンスとはノズル及びノズルに接続された処理液供給ライン内に存在する処理に不適切な組成の処理液または長期滞留した処理液をノズル及び処理液供給ライン内から廃棄する等の目的で、処理対象基板(ウエハ)とは異なる場所に向けてノズルから処理液を吐出する操作を意味する。
液受け60の上方には、管状帯電部材200が設けられている。本明細書において「帯電部材」という用語は、表面に電荷を帯びさせることができる部材を意味する。
図3は待避位置にあるノズル41の周囲にある部材を概略的に示す斜視図である。待避位置にあるノズル41の真下には、液受け60が設けられている。本実施形態では、管状帯電部材200は、誘電体材料(例えばフッ素系樹脂、具体的にはPTFE、PFA等)からなるチューブまたはパイプからなる。管状帯電部材200は、ノズル41の先端部(液体除去対象部分)の外径よりもやや大きな内径を有するCリング状部分201と、Cリング状部分201の一端側に連なる流体導入部分202と、Cリング状部分201の他端側に連なる流体排出部分203を有する。
流体導入部分202には、管状帯電部材200の内部の流路に流体、例えば窒素ガスを供給する流体供給機構204が接続されている。流体供給機構204は、流体供給源に接続された流体供給ライン204aと、流体供給ライン204aに介設された開閉弁204bおよび流量制御弁(流量制御機構)204cとを有している。
次に、処理ユニット16内で実行される一連の手順について説明する。以下の一連の手順は、制御装置4の制御の下で自動的に行うことができる。
基板搬送装置17により処理ユニット16内にウエハWが搬入され、保持部31に保持される。ウエハWが回転を開始するとともに、ノズル41がウエハWの中央部の真上に位置する。この状態でノズル41からウエハWに薬液が供給されて薬液処理工程が実施され、その後、リンス液としての純水がウエハWに供給されてリンス工程が実施される。その後、ノズル41からの処理液(純水)の吐出を停止し、ウエハWを引き続き回転させた状態を維持することにより(好ましくは回転速度を増して)、ウエハWの振り切り乾燥工程が実施される。リンス工程と振り切り乾燥工程との間に、純水をIPA(イソプロピルアルコール)等の乾燥補助用有機溶剤で置換する工程を実施してもよい。ノズル41は、乾燥工程の終了前の適当なタイミングで、待避位置に移動させられる。乾燥工程が終了したら、基板搬送装置17により処理ユニット16からウエハWが搬出される。以上により、一枚のウエハWに対する一連の処理が終了する。
薬液洗浄工程およびリンス工程では、ウエハW上で跳ね返った処理液の飛沫がノズル41の外表面に付着する。また、遠心力によりウエハWの外方に飛散した処理液、および飛散した後に回収カップ50に衝突した処理液が、ミスト状となってノズル41の周囲を漂う。このようなミスト状の処理液もノズル41の外表面に付着する。このようにしてノズル41の外表面に付着した処理液由来の液体がウエハWの表面に落下すると、欠陥の原因となり得る。また、液体中に薬液成分が含まれている場合に当該液体がノズル41の外表面で乾燥して薬液成分が固化すると、パーティクル発生の原因ともなりうる。従って、一枚のウエハWを処理しているときにノズル41の外表面に付着した処理液は、次のウエハWを処理する前に除去することが望ましい。
以下に、ノズル41の外表面に付着した処理液(ここではリンス液である純水)を除去する手順について説明する。
ノズル41が処理位置から待避位置に戻されるとき、純水Lの液滴が付着したノズル41の先端部41a(液体除去対象部分)が、管状帯電部材200のCリング状部分201の中央部の空間201aに挿入される。次いで、流体供給機構204により窒素ガスを管状帯電部材200内に流す。これにより、流動する窒素ガスと管状帯電部材200の内表面に作用する摩擦により摩擦帯電が生じ、その結果、管201の外表面に正または負(正負は材料組み合わせに依存する)の電荷を帯びさせることができる。ここでは、正の電荷が帯電するものとする。
誘電体材料(電気伝導性を有しない材料)から形成されているノズル41の先端部41aに付着した純水Lに、上記の正の電荷により生じる電場が作用すると、純水Lに誘電分極が生じる。このとき、管状帯電部材200の外表面が帯びた電荷と逆の符号の負の電荷が、管201の外表面に近い側に集まる。互いに対向する正負の電荷の間には、クーロン力による吸引力が発生する(以上につき、図4および図5(a)を参照)。
この状態で、アーム駆動部44によりノズル41を上昇させて、Cリング状部分201の中央部の空間201aからノズル41の先端部41aを引き抜いてゆくと、先端部41aに付着した純水Lの液滴はクーロン力により先端部41aの外表面を下方に流れてゆき(図5(b)を参照)、最後に、先端部41aから離れて液受け60に落下する(図5(c)を参照)。このようにして、ノズル41の先端部41aに付着した純水Lを除去することができる。
なお、純水Lがノズル41の先端部41aから離脱するときには大きな力が必要であるため、そのときの(図5の(b)から(c)への移行時)ノズル41の移動速度を低くするか、あるいはCリング状部分201が帯びる電荷を大きくすることが好ましい。Cリング状部分201が帯びる電荷を大きくするためには、例えば、流量制御弁204cの開度を調節して窒素ガスの流量を増大させて、摩擦を増大させればよい。
上記の実施形態によれば、クーロン力を利用してノズル41に付着した液体を除去しているため、ノズル41にガスを吹き付けることによって液体を除去する場合に生じる液体のミスト化が生じることがない。このため、ミストによりチャンバ20内の環境に悪影響を及ぼすことなくノズル41から液体を除去することができる。このため、ウエハWがチャンバ20内に存在していても、ウエハWを汚染することなく、ノズル41の外表面を洗浄することができる。このため、処理ユニット16における各一枚のウエハWの搬出入および処理のスケジュールを柔軟に設定することができる。
上記の実施形態では、管状帯電部材200の外表面に電荷を生じさせるために、管状帯電部材200の内部の流路に窒素ガスを流したが、これには限定されない。管状帯電部材200に流す流体は、当該流体と管201の内表面との間に作用する摩擦により管状帯電部材200に帯電が生じるようなものであればよい。例えば、管状帯電部材200に流す流体は、純水のミストと空気からなる二流体であってもよいし、IPA等の有機溶剤の液体であってもよい。IPAはPTFE等のフッ素系材料からなるチューブを帯電させる傾向が強いため、帯電量の大きさを重視するならば、IPAを使用することは好適である。一方、窒素ガスはチャンバ20内に排出してもチャンバ20内の環境に悪影響を及ぼすことはなく、また、安全性も高いという利点がある。また、窒素ガスをチャンバ20内に排出するならば、流体排出部分203の長さを短くすることができ、管状帯電部材200の全長を短くすることができる。このため、管状帯電部材200を流れるガスの流速を容易に高めることができ、より効率良くCリング状部分201を帯電させることができる。
上記の実施形態では、管状帯電部材200(Cリング状部分201)とノズル41との相対的な移動を生じさせるために、ノズル41を昇降させたが、これには限定されない。管状帯電部材200を昇降させる駆動機構(図示せず)を設け、ノズル41を静止させた状態で管状帯電部材200を昇降させてもよい。あるいは、管状帯電部材200およびノズル41の両方を動かしてもよい。もっとも、既存のノズル昇降機構(アーム駆動部44)をそのまま利用できるため、上述した実施形態のようにノズル41を昇降させることが装置のトータルコストの増大防止の観点から好ましい。
上記の実施形態では帯電部材に電荷を発生させるために摩擦帯電を利用したが、これに代えて、例えば図6に示すような電場発生装置を利用してもよい。電場発生装置は、直流電源206、好ましくは可変直流電源に接続された一対の電極207、208を帯電部材として用いてもよい。この場合、一対の電極207、208はキャパシタ(コンデンサ)となり、電極(正極)207、電極(負極)208にはそれぞれ正、負の電荷が帯電し、両電極207、208間には電場が生じる。帯電した電極207,208間にノズル41の先端部41aを挿入すると、先端部41a上に付着した純水Lに誘電分極が生じる。すなわち、正極207に近い純水Lの表面には負の電荷が集まり、負極208に近い純水Lの表面には正の電荷が集まり、互いに対向する正負の電荷の間には、クーロン力による吸引力が発生する。従って、前述した実施形態と同様に、電極207,208とノズル41とを相対移動させることにより、クーロン力を利用してノズル41の先端部41aの外表面から純水Lを除去することができる。電極207、208も、液受け60の上方に設けることが好ましい。
このキャパシタを用いた代替実施形態は、電荷およびクーロン力の制御が容易に行えるため、効率良く液体の除去が可能となる利点がある。一方、前述した流体、特に窒素ガスを用いた実施形態では、構造が簡潔で、かつ、安全性が高いという利点がある。
上記の実施形態では、除去対象液体は誘電体と見なすことができる純水であったが、純水に限らず、有機溶剤であってもよい。また、除去対象液体は、誘電体と見なすことができるものに限定されず、酸性またはアルカリ性の薬液、すなわちイオン(水素イオン、水酸化物イオン等)を含む導電性の液体であってもよい。この場合、電荷を帯びさせた帯電部材(例えばCリング状部分201)を接近させると、クーロン力により液体中の陽(陰)イオンは負(正)の電荷を有する帯電部材の表面に引き寄せられるので、上述した実施形態と同様に電荷を帯びさせた帯電部材とノズル41とを相対移動させることにより、ノズル41表面に付着した液体を除去することができる。
上記の実施形態では、液体除去対象がノズル41の先端部41aであったが、これには限定されない。液体除去対象は、ノズル41の上部を含むノズル41の全外表面であってもよく、ノズル41を保持するアーム42であってもよい。すなわち、液体除去対象は、基板の上方の位置で流体の供給に関与する部材言い換えれば流体供給部材の任意の部位とすることができる。ノズル41が処理位置にあるときに、ノズル41の上側の部分から、あるいは、回収カップ50の上部開口部の真上に位置するアーム42の部分から、これらの部分に付着した液がウエハWに垂れ落ちることもある。このためこれらの部分に付着している液を除去することも有益である。アーム42に付着した液を除去するには、アーム42の周囲に例えばC字断面の帯電部材200’(図1に鎖線で示した)を配置し、帯電部材200’をアーム42の長手方向に移動させればよい。
上記の実施形態において、処理ユニット16で処理される基板は、半導体ウエハWに限らず、LCD用のガラス基板、セラミック基板等、半導体装置製造の技術分野で用いられる任意の基板とすることができる。
33 基板保持部(保持部)
41 流体供給部材(ノズル)
42 流体供給部材(アーム)
44 駆動機構
200,207,208 帯電部材
200 誘電体材料からなる管
204 流体供給装置
206 電源
207,208 電極

Claims (16)

  1. 液処理が実施される基板を保持する基板保持部と、
    前記基板保持部により保持された基板の上方の位置で流体を供給する流体供給部材と、
    電荷を発生させる帯電部材と、
    前記電荷が前記流体供給部材に作用する位置で、前記流体供給部材と前記帯電部材とを相対的に移動させる駆動機構と、
    を備えた基板液処理装置。
  2. 前記駆動機構は、前記洗浄機構を動かすことにより、前記流体供給部材と前記帯電部材とを相対的に移動させる、請求項1記載の基板液処理装置。
  3. 前記帯電部材は、誘電体材料からなる管からなり、
    前記液体除去装置は、前記管の内部に流体を流す流体供給装置をさらに備え、前記管の内部を流れる流体と前記管の内表面との間に作用する摩擦に起因して、前記管の外表面が電荷を帯びる、請求項1記載の基板液処理装置。
  4. 前記管は湾曲しており、前記流体供給部材と前記帯電部材が相対的に移動するとき、前記管は前記流体供給部材の周囲に位置する、請求項3記載の基板液処理装置。
  5. 前記流体はガスである、請求項3または4記載の基板液処理装置。
  6. 一対の電極と、前記電極間に電圧を印加する直流電源とを有する電場発生装置を備え、前記流体供給部材と前記帯電部材が相対的に移動するとき、前記一対の電極のうちの少なくとも一方が前記帯電部材であり、前記流体供給部材と前記帯電部材が相対的に移動するとき、前記流体供給部材は前記一対の電極の間に位置する、請求項1記載の基板液処理装置。
  7. 前記流体供給部材は前記基板保持部により保持された基板に処理流体を吐出するノズルを含み、前記ノズルを、前記基板保持部により保持された基板の上方に位置する処理位置と、前記基板保持部により保持された基板の外方に位置する待避位置との間で移動させるノズル移動機構をさらに備え、前記帯電部材は前記待避位置に設けられ、前記ノズル移動機構が前記駆動機構として用いられる、請求項1記載の基板液処理装置。
  8. 前記帯電部材の下方に液受け部を設けた、請求項7記載の基板液処理装置。
  9. 液処理が実施される基板を保持する基板保持部と、前記基板保持部により保持された基板の上方の位置で流体を供給する流体供給部材と、を備えた基板液処理装置において、前記流体供給部材の外表面に付着した液体を除去する液体除去方法において、
    前記流体供給部材の近傍に電荷を帯びた帯電部材を配置した状態で駆動機構により前記帯電部材と前記流体供給部材とを相対的に移動させることにより、前記流体供給部材の外表面上にある液体を移動させて除去することを含む液体除去方法。
  10. 前記駆動機構は前記流体供給部材を移動させる移動機構からなり、前記流体供給部材を動かすことにより前記帯電部材と前記流体供給部材とを相対的に移動させる、請求項9記載の液体除去方法。
  11. 前記帯電部材は誘電体材料からなる管からなり、前記管の内部に流体を流すことにより当該流体と前記管の内表面との間に作用する摩擦力により前記管の外表面を帯電させる、請求項9記載の液体除去方法。
  12. 前記管は湾曲しており、前記流体供給部材と前記帯電部材が相対的に移動するとき、前記管は前記流体供給部材の周囲に位置する、請求項10記載の液体除去方法。
  13. 電源を接続することにより前記帯電部材を帯電させる、請求項9記載の液体除去方法。
  14. 前記流体供給部材は前記基板保持部により保持された基板に処理流体を吐出するノズルを含み、このノズルを移動させるノズル移動機構により前記ノズルを動かすことにより、前記帯電部材と前記流体供給部材としての前記ノズルとを相対的に移動させる、請求項9記載の液体除去方法。
  15. 前記帯電部材の下方に液受けを設け、前記ノズルから除去された液体を前記液受けで受ける、請求項12記載の液体除去方法。
  16. 流体供給部材を備えた基板液処理装置の動作を制御するためのコンピュータにより実行されたときに、前記コンピュータが前記基板処理装置を制御して請求項9から12のうちのいずれか一項に記載の液体除去方法を実行させて前記流体供給部材の外表面から液体を除去するプログラムが記録された記憶媒体。
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