JP2016136490A - 積層型全固体電池の製造方法 - Google Patents

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雄志 鈴木
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Abstract

【課題】本発明は、製造工程を簡素化し、電池全体の温度を比較的均一にすることができる積層型全固体電池の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の方法で製造される積層型全固体電池では、正極集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、及び負極集電体層を有している複数の全固体電池セルが、バイポーラ型又はモノポーラ型で接続されている。また、本発明の方法は、複数の全固体電池セルの内部抵抗を測定する工程、かつ複数の全固体電池セルをバイポーラ型で接続するとき、積層方向内側の全固体電池セルの内部抵抗が積層方向外側の全固体電池セルの内部抵抗よりも小さくなるように、複数の全固体電池セルを積層する工程、又は複数の全固体電池セルをモノポーラ型で接続するとき、積層方向内側の全固体電池セルの内部抵抗が積層方向外側の全固体電池セルの内部抵抗よりも大きくなるように、複数の全固体電池セルを積層する工程を含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、正極集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、及び負極集電体層を有している全固体電池セルが、バイポーラ型又はモノポーラ型で接続されている積層型全固体電池の製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、製造工程を簡素化し、電池全体の温度を比較的均一にすることができる積層型全固体電池の製造方法に関する。
近年、バスバー等を介することなく、複数の電池セルを直に積層させた積層型電池が、船舶や車両等で用いられている。構成部品の少なさ、簡素さ、及び比容量等の観点において、積層型電池は、バスバー等を介して電池セルを積層させた組電池より優れており、船舶や車両等が排出する二酸化炭素の低減や、走行距離の延長等に貢献している。
しかしながら、積層型電池の内部では、複数の電池セルが隣接して積層されているため、積層方向において、中央部付近と端部付近の間で電池セルの温度に差異が生じる。この温度の差異によって、電池セル又はこれを構成する部材の劣化が進行し、電池全体のサイクル耐久性が低下してしまうことがある。
特許文献1の積層構造電池は、3以上の電池セルが積層されてなる積層構造を有している。また、この積層構造電池では、積層方向において、内側の電池セルの内部抵抗が外側の電池セルの内部抵抗よりも大きくなるようにされている。
なお、特許文献2では、複数の電池セルと、ホルダーと、冷却経路とを備えている電池モジュールを開示している。ホルダーは複数の収容部を有し、収容部には、熱抵抗層が形成されており、この熱抵抗層内に電池セルが収納されるようにされている。また、冷却媒体がホルダーを冷却し、ひいては、ホルダーに収納されている複数の電池セルが冷却されるように、冷却経路が形成されている。ここで、冷却媒体の流れ方向において、その上流側付近に存在している熱抵抗層の熱抵抗値は、その下流側付近に存在している熱抵抗層の熱抵抗値より大きくなるようにされている。
また、特許文献3では、複数の電池セル、電池セルの正極端子と導通している正極外部端子、及び電池セルの負極端子と導通している負極外部端子を有している電池モジュールを開示している。この電池モジュールでは、電池セルを経由して正極外部端子と負極外部端子とを結ぶ電流経路が長くなるにつれて、この電池セルの電気抵抗が小さくなるようにされている。
特開2013−191389号公報 特開2013−077432号公報 特開2013−097879号公報
特許文献1の積層構造電池では、液系の電池セルを採用しているため、製造工程において、電池セルの内部抵抗を測定することが容易でない可能性がある。
したがって、本発明は、製造工程を簡素化し、電池全体の温度を比較的均一にすることができる積層型全固体電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、以下の手段により、上記課題を解決できることを見出した。
〈1〉正極集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、及び負極集電体層を有している複数の全固体電池セルが、バイポーラ型又はモノポーラ型で接続されている積層型全固体電池の製造方法であって、
上記複数の全固体電池セルの内部抵抗を測定すること、及び
上記複数の全固体電池セルをバイポーラ型で接続するとき、積層方向内側の上記全固体電池セルの内部抵抗が積層方向外側の上記全固体電池セルの内部抵抗よりも小さくなるように、上記複数の全固体電池セルを積層すること、又は
上記複数の全固体電池セルをモノポーラ型で接続するとき、積層方向内側の上記全固体電池セルの内部抵抗が積層方向外側の上記全固体電池セルの内部抵抗よりも大きくなるように、上記複数の全固体電池セルを積層すること、を含む
積層型全固体電池の製造方法。
本発明によれば、製造工程を簡素化し、電池全体の温度を比較的均一にすることができる積層型全固体電池の製造方法を提供することができる。
図1は、バイポーラ型の積層型電池を抵抗Rに接続したときの回路の模式図である。 図2は、モノポーラ型の積層型電池を抵抗Rに接続したときの回路の模式図である。 図3は、本発明の方法で製造された積層型全固体電池の一実施形態の概略断面図である。 図4は、本発明の方法で製造された積層型全固体電池の別の実施形態の概略断面図である。 図5は、擬参照電極として金属リチウムを採用したときの、正極の電位(V)及び正極の抵抗(Ω)の関係を示した図である。 図6は、擬参照電極として金属リチウムを採用したときの、負極の電位(V)及び負極の抵抗(Ω)の関係を示した図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変形して実施できる。また、図面の寸法比率は、説明の都合上変更されており、実際の比率と異なる場合がある。さらに、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
《積層型全固体電池の製造方法》
本発明の方法で製造される積層型全固体電池では、正極集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、及び負極集電体層を有している複数の全固体電池セルが、バイポーラ型又はモノポーラ型で接続されている。
電解液を用いる液系の電池セルと比較して、全固体電池セルは、電解液を用いないことから、過充電に起因する電解液の分解等の問題を生じることなく、更に、高いサイクル耐久性及びエネルギー密度を有している。
しかしながら、電池セルを積層して積層型の電池とする場合には、液系の電池セルであっても、全固体電池セルであっても、積層型電池の内部では、複数の電池セルが隣接して積層されているため、積層方向において、中央部付近の電池セルの方が、端部付近の電池セルより高温となることがある。これは、積層型電池の中央部付近及び端部付近の放熱効率の違いや、個々の電池セルの発熱量の違い等が原因となっているためである。
〈バイポーラ〉
ここで、積層型全固体電池を製造する本発明の方法は、複数の全固体電池セルの内部抵抗を測定する工程、及び複数の全固体電池セルをバイポーラ型で接続するとき、積層方向内側の上記全固体電池セルの内部抵抗が積層方向外側の上記全固体電池セルの内部抵抗よりも小さくなるように、上記複数の全固体電池セルを積層する工程を含む。
一般に、複数の電池セルがバイポーラ型で接続されている積層型電池では、内部抵抗が大きい電池セルほど、発熱量が大きくなる。
したがって、積層方向内側の全固体電池セルの内部抵抗が積層方向外側の全固体電池セルの内部抵抗よりも小さくなるように、それら複数の全固体電池セルを積層することによって、積層方向内側の全固体電池セルの発熱量を積層方向外側の全固体電池セルの発熱量よりも小さくすることができる。
これによって、個々の電池セルの製造誤差から生じる発熱量の違いを利用して、積層型全固体電池全体の温度を比較的均一にすることができる。
また、一般に、液系の電池セルが積層しているバイポーラ型又はモノポーラ型の積層型電池の製造工程では、正極集電体層、正極活物質層、セパレータ層、負極活物質層、及び負極集電体層を有している複数の電池セルを積層させた後に、この積層体に電解液を含浸させる。
したがって、液系の電池セルでは、複数の電池セルを積層する前に、個々の電池セルの内部抵抗を測定することが困難であり、ひいては、積層方向内側の電池セルの内部抵抗が、積層方向外側の電池セルの内部抵抗よりも小さく又は大きくなるように、複数の電池セルを積層することも困難である。
これに対して、積層型全固体電池を製造する本発明の方法では、全固体電池セルが採用されている。したがって、複数の全固体電池セルを積層する前又は積層した後に、個々の全固体電池セルの内部抵抗を測定することが容易であり、積層型全固体電池の製造工程を簡素化することができる。
なお、全固体電池セルの内部抵抗を測定する方法としては、任意の測定方法を採用することができる。
また、積層型全固体電池の外装としては、任意の外装を選択することが可能であって、例えば、ラミネートフィルム又は金属缶などを挙げることができる。
図1を参照して、バイポーラ型の積層型電池の発熱挙動を説明する。図1は、バイポーラ型の積層型電池を抵抗Rに接続したときの回路の模式図である。バイポーラ型回路100では、バイポーラ型の積層型電池110が抵抗Rに接続され、バイポーラ型の積層型電池110は電池セル111、112、及び113を有し、それらは直列に接続されている。なお、この図1は、バイポーラ型の回路を模式的に表した図であって、実際のバイポーラ型の積層型電池では、バスバー等を介することなく、複数の電池セルが積層されていることに留意されたい。
図1の電池セル111、112、及び113では、それぞれ、V、V、及びVは端子電圧を示し、r、r、及びrは内部抵抗を示し、E、E、及びEは起電力を示している。また、図中の記号Iは、バイポーラ型回路100を流れる電流を示している。
バイポーラ型の積層型電池110では、電池セルの内部抵抗r、r、及びrを流れる電流が、電流Iで同一である。したがって、各電池セルの発熱量P(J/s)、P(J/s)、及びP(J/s)は、下記の式(I)、(II)、及び(III)で表すことができる。
=r×I …(I)
=r×I …(II)
=r×I …(III)
上記の式(I)、(II)、及び(III)において、各電池セルの発熱量P(J/s)、P(J/s)、及びP(J/s)は、それぞれ、r、r、及びrに依存する。このため、バイポーラ型の積層型電池110では、内部抵抗が大きい電池セルほど、発熱量が大きくなる。
図3を参照して、バイポーラ型で接続した積層型全固体電池を説明する。図3は、本発明の方法で製造された積層型全固体電池の一実施形態の概略断面図である。
図3の積層型全固体電池は、バイポーラ型の積層型全固体電池300であり、電池セル310、320、及び330を有している。全固体電池セル310〜330では、それぞれ、正極集電体層311〜331、正極活物質層312〜332、固体電解質層313〜333、負極活物質層314〜334、及び負極集電体層315〜335がこの順で積層されている。このバイポーラ型の積層型全固体電池300では、全固体電池セル310、320、及び330がこの順、いわゆる、直列接続で積層されている。
このバイポーラ型の積層型全固体電池300では、全固体電池セル320の内部抵抗が、全固体電池セル310及び330の内部抵抗より小さい。
〈モノポーラ〉
さらに、積層型全固体電池を製造する本発明の方法は、複数の全固体電池セルの内部抵抗を測定する工程、及び複数の全固体電池セルをモノポーラ型で接続するとき、積層方向内側の上記全固体電池セルの内部抵抗が積層方向外側の上記全固体電池セルの内部抵抗よりも大きくなるように、上記複数の全固体電池セルを積層する工程を含む。
一般に、複数の電池セルがモノポーラ型で接続されている積層型電池では、内部抵抗が小さい電池セルほど、発熱量が大きくなる。
したがって、積層方向内側の全固体電池セルの内部抵抗が積層方向外側の全固体電池セルの内部抵抗よりも大きくなるように、それら複数の全固体電池セルを積層することによって、積層方向内側の全固体電池セルの発熱量を積層方向外側の全固体電池セルの発熱量よりも小さくすることができる。
これによって、個々の電池セルの製造誤差から生じる発熱量の違いを利用して、積層型全固体電池全体の温度を比較的均一にすることができる。
なお、全固体電池セルの内部抵抗を測定する方法及び積層型全固体電池の外装としては、バイポーラに関する記載を参照することができる。
図2を参照して、モノポーラ型の積層型電池の発熱挙動を説明する。図2は、モノポーラ型の積層型電池を抵抗Rに接続したときの回路の模式図である。モノポーラ型回路200では、モノポーラ型の積層型電池210が抵抗Rに接続され、モノポーラ型の積層型電池210は電池セル111、112、及び113を有し、それらは並列に接続されている。なお、この図2は、モノポーラ型の回路を模式的に表した図であって、実際のモノポーラ型の積層型電池では、バスバー等を介することなく、複数の電池セルが積層されていることに留意されたい。
また、図2の電池セル111、112、及び113では、それぞれ、I、I、及びIは電流を示している。
バイポーラ型の積層型電池とは反対に、このモノポーラ型の積層型電池210では、内部抵抗が小さい電池セルほど、発熱量が大きくなる。
また、図4を参照して、モノポーラ型で接続した積層型全固体電池を説明する。図4は、本発明の方法で製造された積層型全固体電池の別の実施形態の概略断面図である。
図4の積層型全固体電池は、モノポーラ型の積層型全固体電池400であり、全固体電池セル410、420、及び430を有している。全固体電池セル410及び430では、それぞれ、正極集電体層411及び431、正極活物質層412及び432、固体電解質層413及び433、負極活物質層414及び434、並びに負極集電体層415及び435がこの順で積層されている。他方、全固体電池セル420では、負極集電体層425、負極活物質層424、固体電解質層423、正極活物質層422、及び正極集電体層421がこの順で積層されている。
このモノポーラ型の積層型全固体電池400では、全固体電池セル420の内部抵抗が、全固体電池セル410及び430の内部抵抗より大きい。
〈全固体電池セル〉
全固体電池セルは、正極集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、及び負極集電体層を有している。
(正極及び負極集電体層)
正極又は負極集電体層としては、任意の集電体層を用いることができ、例えば、銀、銅、金、アルミニウム、ニッケル、鉄、ステンレス鋼、又はチタン等の各種金属の集電体層を用いることができる。
(正極活物質層)
正極活物質層は、正極活物質、並びに随意に導電助剤、バインダー、及び固体電解質粒子を含有している。
正極活物質としては、マンガン、コバルト、ニッケル及びチタンから選ばれる少なくとも1種の遷移金属及びリチウムを含む金属酸化物、例えば、ニッケルコバルトマンガン酸リチウム(Li1+xNi1/3Co1/3Mn1/3)等を挙げることができる。
なお、正極活物質は、任意選択的な緩衝膜を有してもよい。緩衝膜としては、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO)等の酸化物固体電解質粒子が挙げられるが、これに限定されない。
導電助剤としては、VGCF(気相成長法炭素繊維、Vapor Grown Carbon Fiber)及びカーボンナノ繊維等の炭素材並びに金属材等を挙げることができる。
バインダーとしては、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)若しくはカルボキシメチルセルロース(CMC)等の材料又はこれらの組み合わせを挙げることができるが、これに限定されない。
固体電解質粒子としては、全固体電池セルの固体電解質として利用可能な材料を用いることができる。例えば、LiS、P、LiS−SiS、若しくはLiI−LiS−SiS等の硫化物系非晶質固体電解質粒子、酸化物系非晶質固体電解質粒子、又は結晶質酸化物等を用いることができる。硫化物系非晶質固体電解質粒子が、優れたリチウムイオン伝導性を有する点で好ましく用いられる。
(固体電解質層)
固体電解質層は、固体電解質粒子及び随意にバインダーを含有している。固体電解質粒子及びバインダーについては、正極活物質層に関する記載を参照することができる。
(負極活物質層)
負極活物質層は、負極活物質、並びに随意に導電助剤、バインダー、及び固体電解質粒子を含有している。
負極活物質としては、リチウムイオン等の金属イオンを吸蔵×放出可能であれば特に限定されないが、例えば、Li、Sn、Si若しくはIn等の金属、リチウムとチタンとの合金、又はハードカーボン、ソフトカーボン若しくはグラファイト等の炭素材料等を挙げることができる。
負極活物質層の導電助剤、バインダー、及び固体電解質粒子については、正極活物質層に関する記載を参照することができる。
以下に示す実施例を参照して本発明をさらに詳しく説明するが、本発明の範囲は、これらの実施例によって限定されるものでないことは言うまでもない。
〈固体電解質粒子の作製〉
出発材料のLiS(日本化学工業から入手)0.7656g及びP(アルドリッチ社から入手)1.2344gを、メノウ乳鉢で5分間にわたって混合し、次いで、そこにヘプタン4gを添加した。それらの混合物を遊星型ボールミルで40時間にわたってメカニカルミリングすることにより、固体電解質粒子を得た。
〈全固体単電池の作製〉
正極活物質として、LiNi1/3Co1/3Mn1/3(日亜化学工業株式会社から入手)12g、VGCF(昭和電工株式会社から入手)0.5g、及び上記の固体電解質粒子6gを混合し、正極合剤を調製した。この正極合材をヘプタン(関東化学株式会社から入手)中に分散させることによって、正極合材スラリーを調製し、この正極合材スラリーを正極集電体層としてのアルミ箔上に塗工し、これによって正極活物質層及び正極集電体層を有している正極を得た。
負極活物質として、グラファイト(三菱化学株式会社から入手)9g及び上記の固体電解質粒子9gを混合し、負極合剤を調製した。この負極合材をヘプタン中に分散させることによって、負極合材スラリーを調製し、この負極合材スラリーを負極集電体層としての銅箔上に塗工し、これによって負極活物質層及び負極集電体層を有している負極を得た。
金型に上記の正極集電体層及び正極活物質層、固体電解質粒子、並びに負極活物質層及び負極集電体層を、この順で積層し、4ton/cmで成型した。その後、これを金型から取り出し、全固体電池セルを得た。
《評価》
正極電位の評価、負極電位の評価、及び全固体電池セルの内部抵抗の評価を行った。
〈正極電位の評価〉
擬参照電極(QRE;Quasi−Reference Electrode)として金属リチウムを採用し、上記の正極の電位を測定した。結果を図5に示している。
図5からは、正極電位が約3.80V〜約4.50Vであるときに、正極の抵抗が約7.5Ω〜約12.0Ωであることが分かる。したがって、正極の電位が約3.8V以上であるとき、正極の抵抗が略一定となり、かつ安定していることが理解される。
〈負極電位の評価〉
擬参照電極として金属リチウムを採用し、上記の負極の電位を測定した。結果を図6に示している。
図6からは、負極の電位が約0.07V〜約0.20Vであるときに、負極の抵抗が約9.0Ω〜約11.0Ωであることが分かる。したがって、負極の電位が約0.20V以下であるとき、負極の抵抗が略一定となり、かつ安定していることが理解される。
したがって、全固体電池セルの内部抵抗の評価で採用する全固体電池セルの端子電圧としては、上記の正極電位の評価及び負極電位の評価から、3.6V以上(正極の電位が3.8V以上、かつ負極の電位が0.20V以下)の端子電圧が最適であると考えられる。
〈全固体電池セルの内部抵抗の評価〉
定電流定電圧(CC−CV:constant current−constant voltage)充電によって、端子電圧が4.0Vになるまで、上記の全固体電池セルを充電した。この充電した全固体電池セルを5秒間放電させたときの電流及び電圧降下から、全固体電池セルの内部抵抗を取得した。
本発明の好ましい実施形態を詳細に記載したが、特許請求の範囲から逸脱することなく、本発明で使用される全固体電池セルの配置及びタイプについて変更が可能であることを当業者は理解する。
100 バイポーラ型回路
110 バイポーラ型の積層型電池
111,112,113 電池セル
200 モノポーラ型回路
210 モノポーラ型の積層型電池
300 バイポーラ型の積層型全固体電池
310,320,330 全固体電池セル
311,321,331 正極集電体層
312,322,332 正極活物質層
313,323,333 固体電解質層
314,324,334 負極活物質層
315,325,335 負極集電体層
400 モノポーラ型の積層型全固体電池
410,420,430 全固体電池セル
411,421,431 正極集電体層
412,422,432 正極活物質層
413,423,433 固体電解質層
414,424,434 負極活物質層
415,425,435 負極集電体層

Claims (1)

  1. 正極集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、及び負極集電体層を有している複数の全固体電池セルが、バイポーラ型又はモノポーラ型で接続されている積層型全固体電池の製造方法であって、
    前記複数の全固体電池セルの内部抵抗を測定すること、及び
    前記複数の全固体電池セルをバイポーラ型で接続するとき、積層方向内側の前記全固体電池セルの内部抵抗が積層方向外側の前記全固体電池セルの内部抵抗よりも小さくなるように、前記複数の全固体電池セルを積層すること、又は
    前記複数の全固体電池セルをモノポーラ型で接続するとき、積層方向内側の前記全固体電池セルの内部抵抗が積層方向外側の前記全固体電池セルの内部抵抗よりも大きくなるように、前記複数の全固体電池セルを積層すること、を含む
    積層型全固体電池の製造方法。
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