〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図1から図13に基づいて詳細に説明する。
(家族伝言板システムの概要)
まず、本実施形態に係る家族伝言板システム100(制御システム)の概要について、図2を参照して説明する。図2は、家族伝言板システム100の概要を示す図である。家族伝言板システム100は、あらかじめ登録されたユーザ(図2に示す例ではお父さん、お母さん、子供)の間で情報を共有可能な電子伝言板(いわゆるソーシャル・ネットワーク・サービス)を提供するシステムである。家族伝言板システム100は、スマートフォン1a、1b、1c、エージェントサーバ2a(管理装置)、家族伝言板サーバ2b、ホームサーバ2c、家庭内に配置された機器(家庭内機器)3を含む。家庭内機器3は、図2に示す例では、リビングのエアコンであるエアコン3a、リビングに設置されているエアコン3aとは別のエアコンであるエアコン3b、寝室のエアコンであるエアコン3c、空気清浄機3d、冷蔵庫3e、掃除ロボットである掃除機3f、オーブンレンジ3g、洗濯機3h、リビングの照明装置である照明装置3i、および玄関の照明装置である照明装置3jである。なお、図2では、家庭内機器3(被制御装置)がエアコン3a〜照明装置3jである例を示すが、家庭内機器3の種類および数は、図2の例に限定されない。また、スマートフォン1a、1b、1cを特に区別する必要が無い場合は、単に「スマートフォン1(制御装置)」と称する。同様に、エージェントサーバ2a、家族伝言板サーバ2b、ホームサーバ2cを特に区別する必要が無い場合は、単に「サーバ2」と称する。
詳細は後述するが、家族伝言板システム100においてユーザは、スマートフォン1を操作して家族伝言板に指示画像を投稿する(つまり、指示画像を選択する)ことにより、家庭内機器3の動作を制御することができる。また、ユーザは、スマートフォン1が備えるマイク(図示しない)に音声を入力することにより指示画像を選択し、家庭内機器3の動作を制御することができる。
また、家族伝言板システム100では、家庭内機器3の状態およびユーザによって書き込まれたメッセージの内容などに応じて、家庭内機器3が家族伝言板にメッセージを書き込む。さらに、ユーザはスマートフォン1を用いて家族伝言板にアクセスし、メッセージの書き込み、または閲覧を行うことができる。
スマートフォン1(制御装置)は、サーバ2を介して家庭内機器3を制御する情報端末である。スマートフォン1は、入力面11、表示面12(表示画面)を備える。ユーザは、入力面11にタッチして、スマートフォン1に当該入力面11における位置を指定することにより(入力面11上の座標を与えることにより)、指示画像を選択するなどの情報をスマートフォン1に与えることができる。また、ユーザは、入力面11をタッチして、文字情報をスマートフォン1に与えることができる。なお、制御装置は、スマートフォン1と同等の機能(必要な情報を入出力可能な機能)が実現できればよく、スマートフォン1に限定されない。制御装置は、例えば、携帯電話、パーソナルコンピュータ、タブレット端末などであってもよい。
エージェントサーバ2aは、家族伝言板に投稿された指示画像を特定する情報(画像識別情報)をスマートフォン1から家族伝言板サーバ2bを介して受信し、当該指示画像に応じた指示情報をホームサーバ2cに送信する。つまり、エージェントサーバ2aは、指示情報をホームサーバ2cに送信することによって、家庭内機器3の動作を制御する。
また、エージェントサーバ2aは、家庭内機器3の状態、家庭内機器3が取得した情報、およびユーザの書き込み内容などに応じて、家庭内機器3の各々を擬人化したキャラクタとして、家族伝言板にメッセージなどを書き込む。これにより、ユーザは、家族伝言板において家庭内機器3の各々とのコミュニケーションを疑似体験できる。以下の説明においては、例えば、エアコン3aの擬人化キャラクタは「リビングのエアコン(ちゃん)」であり、エアコン3cの擬人化キャラクタは「寝室のエアコン(さん)」であり、同様に、冷蔵庫3eは「ひえちゃん」、掃除機3fは「ココちゃん」、オーブンレンジ3gは「レンジさん」、洗濯機3hは「ランドリーさん」である。各擬人化キャラクタは、家族伝言板にメッセージなどを書き込むことにより、各擬人化キャラクタに対応する家庭内機器3の動作状況等をユーザに通知する。また、ユーザは、各擬人化キャラクタを宛先として所定の処理の実行を指示する(例えば、指示画像を投稿する)ことにより、各擬人化キャラクタに対応する家庭内機器3に該所定の処理を実行させることができる。例えば、エアコン3aの擬人化キャラクタは「リビングのエアコン(ちゃん)」は、エアコン3aの動作状況等についてのメッセージを、家族伝言板に書き込む。また、ユーザは、「リビングのエアコン(ちゃん)」を宛先として、「エアコンの設定温度を1℃下げる」指示を投稿することにより、または該指示を音声入力することにより、エアコン3aに、「エアコンの設定温度を1℃下げる」処理を実行させることができる。
ここで、家族伝言板システム100においては、家庭内機器3の各々を擬人化したキャラクタ(例えば、エアコン3aの擬人化キャラクタである「リビングのエアコン(ちゃん)」、エアコン3cの擬人化キャラクタである「寝室のエアコン(さん)」等)だけでなく、複数の家庭内機器3をまとめて1人に擬人化したキャラクタである「おまとめちゃん」が、ユーザとコミュニケーションを行うことができる。そして、ユーザは、「おまとめちゃん」を宛先として、所定の処理(所定の一括処理)の実行を1回依頼することにより、「おまとめちゃん」としてまとめられた複数の家庭内機器3の全てに、該所定の処理を実行させることができる。
また、「おまとめちゃん」は、「おまとめちゃん」宛てに依頼された前記所定の処理の、「おまとめちゃん」としてまとめられた複数の家庭内機器3の各々における実行結果について、該実行結果をまとめて(例えば、合計して)、ユーザに報告することができる。
さらに、「おまとめちゃん」は、「おまとめちゃん」宛てに依頼された前記所定の処理の、「おまとめちゃん」としてまとめられた複数の家庭内機器3の各々における実行結果を、それぞれ、ユーザに報告することができる。
なお、「おまとめちゃん」は、複数の家庭内機器3をまとめた1人の擬人化キャラクタであるが、「おまとめちゃん」が、全ての家庭内機器3を統括する擬人化キャラクタであることは必須ではない。例えば、任意の家庭内機器3を、「おまとめちゃん」には含まれない家庭内機器3とすることができる。具体的には、ユーザは、「おまとめちゃん」としてまとめられる家庭内機器3から、例えば、リビングのエアコンであるエアコン3bだけを除外することができる。以下の説明においては、エアコン3bは「おまとめちゃん」としてまとめられた複数の家庭内機器3の中からは除外されているものとして説明する。ただし、当然、エアコン3bを含む全ての家庭内機器3が「おまとめちゃん」にまとめられてもよい。また、エアコン3b以外の任意の家庭内機器3が、「おまとめちゃん」としてまとめられる複数の家庭内機器3の中から除外されてもよい。さらに、「おまとめちゃん」としてまとめられる家庭内機器3の中から複数の家庭内機器3(例えば、エアコン3bおよび空気清浄機3d)が除外されてもよい。
つまり、ユーザは、例えば家庭内にある全てのエアコン(エアコン3a、エアコン3b、およびエアコン3c)の電源を全てOFFにしようとする場合、各エアコンにそれぞれ電源OFFの指示を与える代わりに、「おまとめちゃん」を宛先として「エアコン一括OFF」の指示を与えればよい。同様に、ユーザは、家庭内にある全ての家庭内機器3に対して「るすばんモード」での運転を指示したい場合、個々の家庭内機器3に一々「るすばんモード」での運転を指示する代わりに、「おまとめちゃん」を宛先として「るすばんモードでの運転」を指示すればよい。さらに、ユーザは、家庭内にある全ての家庭内機器3の消費電力量または電力代(電気料金)の取得を指示したい場合、「おまとめちゃん」を宛先として消費電力量または電力代の取得を指示すればよい。
また、「おまとめちゃん」を宛先として前記「エアコン一括OFF」の指示を受け付けると、スマートフォン1は、家庭内にある全てのエアコンに、つまり、エアコン3a、エアコン3b、およびエアコン3cのそれぞれに、電源OFFの指示を送信する。そして、スマートフォン1は、エアコン3a、エアコン3b、およびエアコン3cのそれぞれから、前記電源OFFの指示の実行結果を取得し、ユーザに該実行結果を通知する。スマートフォン1は、例えば、「おまとめちゃん」からの家族伝言板への投稿として、前記実行結果を表示面12に表示する。同様に、「おまとめちゃん」を宛先とする消費電力量または電力代の取得の指示を受け付けると、スマートフォン1は、全ての家庭内機器3に、家庭内機器3の各々の消費電力量(または電力代)をスマートフォン1に通知させる。そして、スマートフォン1は、全ての家庭内機器3から、各々の消費電力量(または電力代)を取得すると、該消費電力量(または電力代)の合計、および、該各々の消費電力量(または電力代)の少なくとも一方を、ユーザに通知する。スマートフォン1は、例えば、「おまとめちゃん」からの家族伝言板への投稿として、前記消費電力量(または電力代)の合計、および、家庭内機器3の各々の消費電力量(または電力代)の少なくとも一方を、表示面12に表示する。
なお、家族伝言板システム100において、前記所定の処理の実行指示(指示情報)は、サーバ2(エージェントサーバ2a、家族伝言板サーバ2b、およびホームサーバ2c)を介して、スマートフォン1から家庭内機器3に送信される。また、前記指示情報に基づいて家庭内機器3が実行した前記所定の処理の結果(実行結果)は、サーバ2を介して、家庭内機器3からスマートフォン1に送信される。しかしながら、スマートフォン1と家庭内機器3との間の指示情報および実行結果等の情報の送受信がサーバ2を介してなされることは、家族伝言板システム100において必須ではない。ただし、サーバ2を介して指示情報および実行結果等の情報の送受信を行うことにより、サーバ2が指示情報および実行結果等の管理を行なうことができ、家族伝言板システム100において、例えば家庭内機器3に実行させる新たな所定の処理の追加等を容易に実現することができるようになる。なお、前記「実行結果」は、前記所定の処理を指示した結果であればよく、前記所定の処理の「実行」結果に限られるものではない。すなわち、前記「実行結果」は、例えば、前記所定の処理の指示が失敗したという結果であってもよい。
家族伝言板サーバ2bは、スマートフォン1a、1b、および1cに対する家族伝言板の表示画面の提示、および書き込みの管理などの、家族伝言板に関する処理全般を行う。
ホームサーバ2cは、家庭内機器3の各々とエージェントサーバ2aとの間の情報の送受信を統括して制御する。ホームサーバ2cには、家庭内機器3が通信可能に無線接続されており、ホームサーバ2cは、エージェントサーバ2aから受信した指示画像に従って、家庭内機器3の各々の動作を制御する。具体的には、ホームサーバ2cは、エージェントサーバ2aから受信した指示情報を家庭内機器3に送信し、家庭内機器3の動作を制御する。また、ホームサーバ2cは、家庭内機器3から取得した情報を、エージェントサーバ2aに送信する。
家庭内機器3(被制御装置)は、ホームサーバ2cから受信する制御信号に従って、所定の処理を実行する。また、家庭内機器3は、家庭内機器3が検出した各種センシングデータおよび前記所定の処理の実行結果等を、ホームサーバ2cに送信する。
(家庭内機器への指示の流れ)
次に、ユーザがスマートフォン1を用いて複数の家庭内機器3に所定の処理の実行を指示する方法について、図3から図5を参照して説明する。最初に概要を説明しておけば、以下の通りである。すなわち、ユーザは、先ず、所定の処理の実行を依頼する宛先を選択する。前記宛先は、個々の家庭内機器3に対応する各擬人化キャラクタ(例、「リビングのエアコン(ちゃん)」、「寝室のエアコン(さん)」、「ひえちゃん」、「ココちゃん」、「レンジさん」、および「ランドリーさん」)であってもよいし、複数の家庭内機器3をまとめて1人に擬人化したキャラクタ(例、「おまとめちゃん」)であってもよい。
ユーザにより宛先が選択されると、スマートフォン1は、該宛先に対応する家庭内機器3が実行可能な所定の処理を、表示面12に表示する。ユーザにより前記所定の処理の少なくとも1つが選択されると、スマートフォン1は、前記宛先に対応する家庭内機器3に、選択された所定の処理の実行を指示する情報(指示情報)を、サーバ2を介して、送信する。また、スマートフォン1は、前記宛先に対応する家庭内機器3から、前記指示情報に基づく前記所定の処理の実行結果を、サーバ2を介して、受信する。そして、スマートフォン1は、受信した前記実行結果を、表示面12に表示して、ユーザに通知する。スマートフォン1は、例えば、前記宛先として選択された擬人化キャラクタからの家族伝言板への投稿として、前記実行結果をユーザに通知する。以下、複数の家庭内機器3をまとめて1人に擬人化したキャラクタである「おまとめちゃん」が前記宛先として選択された場合を例として、詳細を説明していく。
図3は、スマートフォン1の表示面12に表示される画像例の遷移図である。図3の(a)は、家族伝言板に投稿された書き込みを時系列で表示した画像(タイムライン)である。ここで、スマートフォン1は、投稿ボタンへのタッチ操作を取得すると、図3の(b)に示す画面を表示する。続いて、スマートフォン1は、画像選択ボタン群82へのタッチ操作を取得すると、タッチ操作によって選択された画像選択ボタンに応じた画面を表示する。ここでは、「家電くんシール」のボタンへのタッチ操作が取得されたものとして説明する。なお、ユーザが画像選択ボタン群82の右上にある「×」ボタンをタッチすることにより、スマートフォン1は、画像選択ボタン群82を消去する。これにより、ユーザが画像を投稿しない場合であっても次の工程に進むことができる。
図3の(b)に示す「家電くんシール」のボタンへのタッチ操作を取得すると、スマートフォン1は、図3の(c)に示すように家庭内機器3を擬人化したキャラクタの画像(機器画像)を選択するための画面(対象機器選択画面)を表示する。図3の(c)に示す例でスマートフォン1は、「リビングのエアコン(ちゃん)」、「寝室のエアコン(さん)」、「ココちゃん」、「ひえちゃん」、「ランドリーさん」、「レンジさん」、および「おまとめちゃん」の機器画像を、選択可能に表示面12に表示している。ユーザは、所定の処理を実行させたい家庭内機器3(指示対象の家庭内機器3)の擬人化キャラクタの機器画像を選択し、つまり、該所定の処理を実行させたい家庭内機器3の擬人化キャラクタの機器画像が表示された位置に対してタッチ操作を行う。ここで、ユーザは、複数の家庭内機器3の各々に対して、一括して所定の処理を実行させたい場合、複数の家庭内機器3をまとめて1人に擬人化したキャラクタである「おまとめちゃん」の機器画像を選択する。なお、以下では記載の簡便化のため、特に断らない限り、任意の機器画像を選択することを、「(該機器画像に描かれた)擬人化キャラクタを選択する」と略記する。同様に、所定の処理を指示するための指示画像を選択することを、「所定の処理を選択する」と略記することがある。
スマートフォン1は、図3の(c)において所定の処理を実行させたい家庭内機器3に対応する擬人化キャラクタを選択するタッチ操作を取得すると、図3の(d)に示すように、選択された擬人化キャラクタに対応する家庭内機器3が実行可能な所定の処理を指示するための指示画像を選択するための画面(指示選択画面)を表示する。指示画像は、家庭内機器3に所定の処理を実行させるための指示を示す画像である。
図3の(d)は、図3の(c)で「おまとめちゃん」が選択された場合にスマートフォン1が表示面12に表示する指示選択画面の一例を示す図である。図3の(d)に示す例でスマートフォン1は、「おまとめちゃん」が実行可能な所定の処理(所定の一括処理)を指示するための指示画像として、以下の指示画像を、選択可能に表示面12に表示している。すなわち、スマートフォン1は、「エアコン一括OFF」、「るすばんモードON」、「るすばんモードOFF」、「月間の電気代(電気料金)」、および「年間の電気代(電気料金)」の指示画像を表示している。後述するように、「エアコン一括OFF」、「るすばんモードON」、「るすばんモードOFF」、「月間の電気代(電気料金)」、および「年間の電気代(電気料金)」は、「おまとめちゃん」としてまとめられた複数の家庭内機器3の各々に一括して実行を指示することの可能な、複数の所定の処理の組合せである。そして、スマートフォン1は、図3の(d)において、所定の処理(正確には、指示画像)を選択するタッチ操作を取得すると、図4に示す画面(選択機器確認画面)を、表示面12に表示する。
図4の(a)〜(c)は、図3に示す画面の後に、スマートフォン1が表示面12に表示する画像例を示す図である。より正確には、図4の(a)は、図3の(d)において「エアコン一括OFF」が選択された(タッチ操作された)場合にスマートフォン1が表示面12に表示する選択機器確認画面の一例である。図4の(b)は、図3の(d)において「るすばんモードON」が選択された場合にスマートフォン1が表示する選択機器確認画面の一例である。図4の(c)は、図3の(d)において「るすばんモードOFF」が選択された場合にスマートフォン1が表示する選択機器確認画面の一例である。
なお、後述するように、図3の(d)の指示選択画面において選択された指示画像(所定の処理)の内容によっては、選択機器確認画面を表示面12に表示することは、スマートフォン1にとって必須ではない。選択機器確認画面は、「おまとめちゃん」としてまとめられた家庭内機器3のうち、指示選択画面において選択された所定の処理を実行可能な全ての家庭内機器3を、ユーザに選択可能に提示するための画面である。すなわち、選択機器確認画面は、ユーザが前記指示選択画面において選択した所定の処理を実際に実行することができる家庭内機器3を確認し、また、前記選択した所定の処理を実際に実行させる家庭内機器3を選択することを可能にするための画面である。指示選択画面において選択可能な所定の処理の中には、ユーザが該所定の処理を実際に実行することができる家庭内機器3を確認し、また、該所定の処理を実際に実行させる家庭内機器3を選択することを可能にする必要性が高くない処理が存在するためである。
例えば「月間/年間の電気代(電気料金)」という処理は、家庭内機器3の各々から消費電力量をスマートフォン1(またはサーバ2)に通知させることにより、スマートフォン1が、該電力消費に基づき家庭内機器3の全ての合計電気代および家庭内機器3の各々の電気代をユーザに提示する処理である。合計電気代から任意の家庭内機器3の電気代のみを抜いて提示すること、および任意の家庭内機器3の電気代のみを提示しないことは、電気代の提示の仕方に係る処理であり、全ての家庭内機器3から、各々の電力消費をスマートフォン1に通知させる処理とは分けることができる。つまり、スマートフォン1は、全ての家庭内機器3から、各々の電力消費をスマートフォン1に通知させた上で、家庭内機器3の全ての合計電気代、家庭内機器3の各々の電気代、および該合計電気代から任意の家庭内機器3の電気代のみを抜いた電気代を提示し、また任意の家庭内機器3の電気代のみを提示しないとすることができる。したがって、家庭内機器3の各々から電力消費をスマートフォン1に通知させる(「月間/年間の電気代(電気料金)」)処理については、ユーザが該処理を実際に実行することができる家庭内機器3を確認し、また、該処理を実際に実行させる家庭内機器3を選択することを可能にする必要性は低い。そのため、スマートフォン1は、「月間/年間の電気代(電気料金)」が選択された場合には、選択機器確認画面を表示面12に表示しなくともよい。
選択機器確認画面において、スマートフォン1は、「おまとめちゃん」としてまとめられた複数の家庭内機器3のうち、図3の(d)の指示選択画面において選択された所定の処理を実行可能な家庭内機器3(選択機器)のみを、ユーザに選択可能に表示する。詳細は後述するが、図3の(d)において選択され得る前記所定の処理は、図9の(c)の指示画像テーブル235、および図10の指示画像情報テーブル236に示すように、処理ごとに実行可能な家庭内機器3の条件が定義されている。例えば、指示画像テーブル235および指示画像情報テーブル236には、所定の処理ごとに、該処理を実行可能な機器種別(対象機器種別)、該処理の実行に必要な機能(対象機能)、および該処理を実行すべき家庭内機器3の設置場所が定義されている。
例えば、「おまとめちゃん」としてまとめられている家庭内機器3は、エアコン以外の家庭内機器3(例えば、冷蔵庫3e、掃除機3f、オーブンレンジ3g、および洗濯機3h等)を含む。しかしながら、「おまとめちゃん」としてまとめられている家庭内機器3のうち、エアコン以外の家庭内機器3は、「エアコン一括OFF」という処理を実行可能な家庭内機器3ではない。同様に、「リビング一括OFF(リビングに配置されている全ての家庭内機器3の電源をOFFにする)」という処理を実行可能な家庭内機器3は、「おまとめちゃん」としてまとめられている家庭内機器3のうち、リビングに配置されている家庭内機器3である。したがって、リビング以外(例えば、寝室、浴室、キッチン等)に配置されている家庭内機器3は、「リビング一括OFF」という処理を実行可能な家庭内機器3ではない。また、「おまとめちゃん」としてまとめられていない家庭内機器3、つまり、「おまとめちゃん」としてまとめられている複数の家庭内機器3から除外されている家庭内機器3は、「おまとめちゃん」を宛先とする所定の処理の実行指示の対象となる家庭内機器3ではない。例えば、前述の通り、エアコン3bは「おまとめちゃん」としてまとめられた複数の家庭内機器3の中からは除外されている。したがって、エアコン3bは、「おまとめちゃん」を宛先とする「エアコン一括OFF」、「リビング一括OFF」、および「るすばんモードON/OFF」等の所定の処理を実行可能な家庭内機器3ではない。そのため、スマートフォン1は、エアコン3bを、「エアコン一括OFF」、「リビング一括OFF」、および「るすばんモードON/OFF」等の所定の処理を実行可能な家庭内機器3としては表示しない。以上を整理すれば、スマートフォン1は、選択機器確認画面において、「おまとめちゃん」としてまとめられた複数の家庭内機器3のうち、指示選択画面において選択された所定の処理を実行可能な家庭内機器3(選択機器)のみを、ユーザに選択可能に表示する。
スマートフォン1は、指示選択画面において所定の処理を選択するタッチ操作を取得すると、選択された所定の処理(正確には、選択された所定の処理を特定する情報である指示画像ID)をサーバ2に送信する。サーバ2は、スマートフォン1から指示画像IDを受信すると、該指示画像IDに対応する所定の処理を実行可能な家庭内機器3を、指示画像テーブル235等を参照して取得する。そして、サーバ2は、取得した「指示画像IDに対応する所定の処理を実行可能な家庭内機器3(選択機器)」を、スマートフォン1に送信する。スマートフォン1は、サーバ2から受信した前記選択機器を、つまり、図3の(d)において選択された所定の処理を実行可能な家庭内機器3を、ユーザに選択可能に表示する。具体的には、スマートフォン1は、図4の(a)および(b)の選択機器確認画面に示すように、指示選択画面において選択された所定の処理ごとに、該所定の処理を実行可能な家庭内機器3の一覧を、各々の機器に該所定の処理を実行させてもよいか否かを選択可能に表示する。
例えば、図3の(d)において「エアコン一括OFF」が選択された場合、スマートフォン1は、図4の(a)の選択機器確認画面に示すように、「おまとめちゃん」としてまとめられた家庭内機器3であって、エアコンである、エアコン3cに対応する「寝室のエアコン」と、エアコン3aに対応する「リビングのエアコン」とを、選択可能に表示する。具体的には、スマートフォン1は、選択機器(の擬人化キャラクタ)である「寝室のエアコン」および「リビングのエアコン」のそれぞれに隣接させて、チェックボックスをチェックの入った状態で初期表示する。前記チェックボックスのチェックは、ユーザが任意に外すことが可能であり、チェックボックスのチェックが外された状態で「はい」を選択するタッチ操作を受け付けると、スマートフォン1は、以下の処理を実行する。すなわち、スマートフォン1は、サーバ2を介して、チェックが入った家庭内機器3のみに、前記所定の処理の実行を指示する指示情報を送信する。
つまり、初期表示時点(デフォルト)では、全ての選択機器(図4の(a)の例では「寝室のエアコン」および「リビングのエアコン」)が、前記所定の処理の実行主体として選択された状態で、表示されている。ユーザは、前記選択機器のうちから任意の家庭内機器3のチェックを外すことにより、チェックが入った家庭内機器3のみに、前記所定の処理を実行させることができる。例えば、「寝室のエアコン」のチェックが外された状態で「はい」を選択するタッチ操作を受け付けると、スマートフォン1は、サーバ2を介して、「リビングのエアコン」に対応するエアコン3aのみに、「電源OFF」の処理を実行させる指示情報を送信する。また、「寝室のエアコン」および「リビングのエアコン」の両方にチェックが入った状態で「はい」を選択するタッチ操作を受け付けると、スマートフォン1は、サーバ2を介して、「寝室のエアコン」に対応するエアコン3cとエアコン3aとに、「電源OFF」の処理を実行させる指示情報を送信する。なお、全ての選択機器のチェックを外すユーザ操作を受け付けると、すなわち、全ての家庭内機器3を前記所定の処理の実行主体から外すユーザ操作を受け付けると、「はい」をグレー表示して、「はい」のソフトボタンを無効化してもよい。
同様に、図3の(d)において「るすばんモードON」が選択された場合、スマートフォン1は、図4の(b)の選択機器確認画面に示すように、「おまとめちゃん」としてまとめられた家庭内機器3のうち「るすばんモードON」処理を実行可能な全ての家庭内機器3として、つまり、選択機器として、以下の4つの家庭内機器を、選択可能に表示する。すなわち、スマートフォン1は、「寝室のエアコン(エアコン3c)」、「リビングのエアコン(エアコン3a)」、「ココちゃん(掃除機3f)」、および「ひえちゃん(冷蔵庫3e)」を、各々に隣接するチェックボックスにチェックが入った状態で初期表示する。そして、スマートフォン1は、少なくとも1つのチェックボックスにチェックが入った状態で「はい」を選択するタッチ操作を受け付けると、該チェックの入った選択機器(家庭内機器3)に、サーバ2を介して、「るすばんモードON」の処理を実行させる指示情報を送信する。
図4の(c)に示すように、指示選択画面において選択された所定の処理のうち一部の処理については、該一部の処理に対応する選択機器の表示を省略して、該一部の処理の実行可否をユーザに確認するだけであってもよい。すなわち、スマートフォン1は、「『おまとめちゃん』としてまとめられた複数の家庭内機器3のうち、前記一部の処理を実行可能な全ての家庭内機器3(選択機器)のみを表示する」という処理を省略してもよい。図4の(a)〜(c)に例示した選択機器確認画面において「はい」が選択されると、スマートフォン1は、図5の上段に例示する投稿確認画面を表示面12に表示する。
なお、対象機器選択画面において「おまとめちゃん」以外の擬人化キャラクタが選択された場合、図4の(a)〜(c)に例示した選択機器確認画面を表示することはスマートフォン1にとって必須ではない。図4の(a)〜(c)に例示した選択機器確認画面は、「おまとめちゃん」としてまとめられた家庭内機器3のうち、指示選択画面において選択された所定の処理を実行可能な全ての家庭内機器3を、ユーザに選択可能に提示する画面である。スマートフォン1が選択機器確認画面を表示面12に表示することにより、ユーザは、前記選択された所定の処理を実際に実行させる家庭内機器3を確認し、また、前記選択された所定の処理を実際に実行させる家庭内機器3を選択できるようになる。対象機器選択画面において「おまとめちゃん」以外の擬人化キャラクタが選択された場合、選択された擬人化キャラクタに対応する家庭内機器3は1台に特定されるため、スマートフォン1は選択機器確認画面を表示しなくともよい。
図5の(a)〜(d)は、図3の(d)の指示選択画面において選択された指示画像(所定の処理)を家族伝言板に投稿するための投稿確認画面、および該指示画像が家族伝言板に投稿された状態を示す画像例を示す図である。すなわち、図5の(a)〜(d)のそれぞれにおいて、上段は投稿確認画面の一例であり、下段は該投稿確認画面において「登録」ボタンを押下するタッチ操作を受け付けたスマートフォン1が表示面12に表示する画面の一例を示す図である。
図5の上段に示すように、投稿確認画面には指示選択画面において選択された指示画像(選択画像)が表示され、該指示画像を投稿することをユーザに報知する。また、ユーザは投稿確認画面において、家族伝言板に投稿するメッセージを入力することができる。スマートフォン1は、ユーザのタッチ操作を取得して、当該タッチ操作に応じたメッセージを表示面12に表示する。そして、スマートフォン1は、投稿確認画面の登録ボタンに対するタッチ操作を取得すると、図5の下段に示すように、前記指示画像が家族伝言板に投稿された状態を示す画像を表示面12に表示する。
例えば、図3の(d)の指示選択画面において「エアコン一括OFF」を選択するタッチ操作を受け付けると、スマートフォン1は、図4の(a)の選択機器確認画面を表示面12に表示する。そして、前記選択機器確認画面において「はい」を選択するタッチ操作を受け付けると、スマートフォン1は、図5の(a)の上段に例示する投稿確認画面を示す。スマートフォン1は、前記投稿確認画面において「登録」を選択するタッチ操作を受け付けると、図5の(a)の下段に例示する画面を表示する。すなわち、図5の(a)の下段には、「9月1日の17時25分」に「お母さん」から「おまとめちゃん」を宛先として「エアコン一括OFF」の指示が投稿されたことが示されている。図5の(a)の下段にはさらに、「お母さん」からの前記の投稿に対し、「おまとめちゃん」が「9月1日の17時30分」に「お母さん」を宛先として明示した状態で、「エアコン一括OFF」の指示を受け付けた旨の投稿をしたことが示されている。家族伝言板への、「お母さん」からの前記投稿(所定の処理の実行指示)、および「おまとめちゃん」からの前記受け付けた旨の投稿は、家族伝言板に参加している他のユーザ(図2の例では、お父さん、および子供)も確認することができる。
なお、図4の(a)の選択機器確認画面において「寝室のエアコン(エアコン3c)」および「リビングのエアコン(エアコン3a)」の両方にチェックが入った状態で「はい」が選択され、図5の(a)の上段の投稿確認画面において「登録」が選択された場合、スマートフォン1は以下の情報をサーバ2に送信する。すなわち、スマートフォン1は、サーバ2に、「エアコン一括OFF」の指示画像ID、エアコン3aの機器ID、およびエアコン3cの機器IDを送信する。また、図4の(a)の選択機器確認画面において「寝室のエアコン(エアコン3c)」のチェックが外され、「リビングのエアコン(エアコン3a)」のみにチェックが入った状態で「はい」が選択され、図5の(a)の上段の投稿確認画面において「登録」が選択された場合、スマートフォン1は以下の情報をサーバ2に送信する。すなわち、スマートフォン1は、サーバ2に、「エアコン一括OFF」の指示画像IDと、エアコン3aの機器IDとを送信する。すなわち、スマートフォン1は、選択機器確認画面を表示した場合、該選択機器確認画面においてチェックされていた家庭内機器3を識別する情報(ユーザ抽出機器ID)を、投稿確認画面の「画像」欄に示されている指示画像の指示画像IDとともにサーバ2に送信する。
図3の(d)の指示選択画面において「るすばんモードON」を選択するタッチ操作を受け付けると、スマートフォン1は、図4の(b)の選択機器確認画面を表示面12に表示する。そして、前記選択機器確認画面において「はい」を選択するタッチ操作を受け付けると、スマートフォン1は、図5の(b)の上段に例示する投稿確認画面を示す。スマートフォン1は、前記投稿確認画面において「登録」を選択するタッチ操作を受け付けると、図5の(b)の下段に例示する画面を表示する。すなわち、図5の(b)の下段には、「9月1日の17時25分」に「お母さん」から「おまとめちゃん」を宛先として「るすばんモードON」の指示が投稿されたこと、および「お母さん」からの前記の投稿に対し、「おまとめちゃん」が同日の「17時30分」に「お母さん」を宛先として、「るすばんモードON」の指示を受け付けた旨の投稿をしたことが示されている。なお、「るすばんモードON」の指示に対応させて、スマートフォン1は、前記指示を受け付けた旨に加えて、「いってらっしゃい」とのメッセージを含む投稿を、「おまとめちゃん」からの投稿として家族伝言板に表示している。
図5の(c)の上段は、図3の(d)の指示選択画面において「るすばんモードOFF」を選択するタッチ操作を受け付けたスマートフォン1が、図4の(c)の選択機器確認画面を表示面12に表示し、該選択機器確認画面において「はい」を選択するタッチ操作を受け付けた後に表示面12に表示する投稿確認画面の一例を示す図である。スマートフォン1は、前記投稿確認画面において「登録」を選択するタッチ操作を受け付けると、図5の(c)の下段に例示する画面を表示する。すなわち、図5の(c)の下段には、「9月1日の17時25分」に「お母さん」から「おまとめちゃん」を宛先として「るすばんモードOFF」の指示が投稿されたこと、および「お母さん」からの前記の投稿に対し、「おまとめちゃん」が同日の「17時30分」に「お母さん」を宛先として、「るすばんモードOFF」の指示を受け付けた旨の投稿をしたことが示されている。
図5の(d)の上段は、図3の(d)の指示選択画面において「月間の電気代」を選択するタッチ操作を受け付けたスマートフォン1が、表示面12に表示する投稿確認画面の一例を示す図である。スマートフォン1は、前記投稿確認画面において「登録」を選択するタッチ操作を受け付けると、図5の(d)の下段に例示する画面を表示する。すなわち、図5の(d)の下段には、「9月1日の17時25分」に「お母さん」から「おまとめちゃん」を宛先として「月間の電気代」(今月の電気料金の通知)という指示が投稿されたこと、および「お母さん」からの前記の投稿に対し、「おまとめちゃん」が同日の「17時30分」に「お母さん」を宛先として、「今月の電気料金の通知」という指示を受け付けた旨、および今月の電気料金を示すグラフの投稿をしたことが示されている。なお、「月間/年間の電気代」(今月/今年の電気料金の通知)という指示についての実行結果の詳細は、後述する家族伝言板システム300において説明する。
なお、以上までの説明において、スマートフォン1は、指示画像へのタッチ操作を受け付けることによって、該指示画像に対応付けられた複数の家庭内機器3の各々に、該指示画像に対応付けられた所定の処理を実行させるものとした。しかしながら、例えば、スマートフォン1は、少なくとも1つの所定の処理(例えば、所定の一括処理)を選択するユーザの音声入力を受け付けることによって、該所定の一括処理に対応付けられた複数の家庭内機器3の各々に、該所定の一括処理に対応付けられた所定の処理を実行させてもよい。すなわち、スマートフォン1は、「エアコン一括OFF」の指示画像に対するタッチ操作の代わりに、「エアコン一括OFF」という音声入力を受け付けることによって、エアコン3aおよびエアコン3cに、電源OFFを指示してもよい。
以上に説明したように、家族伝言板システム100(制御システム)は、スマートフォン1(制御装置)と、スマートフォン1によって制御可能な複数の家庭内機器3(機器)とを含む制御システムであって、スマートフォン1は、前記複数の家庭内機器3の各々に所定の処理の実行を一括して指示する一括指示情報を選択するユーザ操作を取得すると、該ユーザ操作において選択された一括指示情報に設定されている複数の家庭内機器3の各々に、該一括指示情報に設定されている所定の処理の実行を指示する。つまり、家族伝言板システム100は、複数の家庭内機器3(機器)を一括して被制御装置として指定して所定の処理を実行させることができる。したがって、家族伝言板システム100は、複数の家庭内機器3の各々に対して所定の処理を実行させようとするユーザの操作に係る手間を軽減させることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
次に、以上のような機能を実現することのできる家族伝言板システム100における、スマートフォン1、サーバ2、および家庭内機器3の構成について説明する。
まず、スマートフォン1の概要を整理しておく。スマートフォン1は、複数の家庭内機器3の各々に所定の処理の実行を一括して指示する一括指示情報を選択するユーザ操作を取得する操作取得部116と、前記操作取得部が取得したユーザ操作において選択された一括指示情報に設定されている複数の家庭内機器3の各々に、該一括指示情報によって指示されている所定の処理の実行を指示する指示部(処理指示部117)と、を備えている。上記の構成によれば、スマートフォン1は、前記複数の家庭内機器3を一括して被制御装置として指定して所定の処理を実行させることができる。
スマートフォン1は、前記複数の家庭内機器3を一括して被制御装置として特定する情報をユーザに選択可能に表示する対象機器表示部112をさらに備えている。上記の構成によれば、対象機器表示部112は、前記複数の家庭内機器3を一括して被制御装置として特定する情報をユーザに選択可能に表示する。したがって、ユーザは容易に、前記複数の家庭内機器3を被制御装置として特定することができる。
スマートフォン1は、操作取得部116が取得したユーザ操作において選択された一括指示情報に設定されている所定の処理を実行可能な機器のみをユーザに選択可能に表示する選択機器表示部114をさらに備えている。上記の構成によれば、選択機器表示部114は、操作取得部116が取得したユーザ操作において選択された一括指示情報に設定されている所定の処理を実行可能な家庭内機器3のみをユーザに選択可能に表示する。したがって、ユーザは、前記複数の家庭内機器3のうち、選択した一括指示情報に設定されている所定の処理を実行可能な家庭内機器3のみを確認することができる。また、ユーザは、前記複数の家庭内機器3のうち、選択した一括指示情報に設定されている所定の処理を実際に実行させる家庭内機器3を選択することができる。
スマートフォン1は、前記所定の処理を前記複数の家庭内機器3に指示した結果をユーザに通知する結果表示部115をさらに備えている。上記の構成によれば、結果表示部115は、前記所定の処理を前記複数の家庭内機器3に指示した結果をユーザに通知する。したがって、ユーザは、前記所定の処理を前記複数の家庭内機器3に指示した結果を容易に確認することができる。
スマートフォン1の結果表示部115は、前記一括指示情報によって指示された所定の処理を指示した結果について、前記複数の家庭内機器3の各々の結果をまとめた結果をユーザに通知してもよい。上記の構成によれば、結果表示部115は、前記一括指示情報によって指示された所定の処理を指示した結果について、前記複数の家庭内機器3の各々の結果をまとめた結果をユーザに通知する。したがって、ユーザは、選択した一括指示情報によって指示された所定の処理を指示した結果について、前記複数の家庭内機器3の各々の結果をまとめた結果を、容易に確認することができる。
スマートフォン1の結果表示部115は、前記一括指示情報によって指示された所定の処理を指示した結果について、前記複数の家庭内機器3の各々の結果を機器毎にユーザに通知してもよい。上記の構成によれば、結果表示部115は、前記一括指示情報によって指示された所定の処理を指示した結果について、前記複数の家庭内機器3の各々の結果を機器毎にユーザに通知する。したがって、ユーザは、選択した一括指示情報によって指示された所定の処理を指示した結果について、前記複数の家庭内機器3の各々の結果を、容易に確認することができる。
スマートフォン1の受け付ける、前記一括指示情報を選択するユーザ操作は、前記一括指示情報に対応付けられた画像(指示画像)の選択、または、前記一括指示情報に対応付けられた音声の入力であってもよい。上記の構成によれば、前記スマートフォン1は、前記指示画像の選択、または、前記一括指示情報に対応付けられた音声の入力を受け付けることによって、前記一括指示情報に設定されている複数の家庭内機器3の各々に、該一括指示情報によって指示されている所定の処理の実行を指示する。したがって、ユーザは、前記指示画像を選択する操作、または、前記一括指示情報に対応付けられた音声を入力する操作によって、前記一括指示情報に設定されている複数の家庭内機器3の各々に、該一括指示情報によって指示されている所定の処理を実行させることができる。
家族伝言板システム100において、「おまとめちゃん」が実行可能な指示画像の各々には、複数の家庭内機器3と、該複数の家庭内機器3の各々に実行させる所定の処理に係る情報(指示情報)とが対応付けられている。ユーザにより前記指示画像が選択されると、スマートフォン1は、前記指示画像を特定する情報をサーバ2に送信し、該指示画像に対応する複数の家庭内機器3の各々に、該指示画像に対応する所定の処理を実行させる。より正確には、スマートフォン1は、前記指示画像(より正確には、前記指示画像を特定する指示画像ID)をサーバ2に送信することによって、複数の家庭内機器3の各々に対して一括して、所定の処理を実行させることができる。
したがって、ユーザは、スマートフォン1によって、前記指示画像を1回選択する操作のみによって、複数の家庭内機器3の動作を制御することができる。スマートフォン1は、複数の家庭内機器3の動作を一括して制御することができることから、ユーザの操作の手間を大幅に削減することができる。
ただし、スマートフォン1は、前記選択機器確認画面を表示した場合、チェックの入った家庭内機器3のみに、前記指示画像に対応する所定の処理を実行させることができる。
なお、後述するように、複数の家庭内機器3の各々に実行させる所定の処理は、複数の家庭内機器3ごとに異なっていてもよいし、複数の家庭内機器3で共通していてもよい。例えば、「エアコン一括OFF」の指示画像は、エアコン3aとエアコン3cとに、「電源OFF」という共通の所定の処理を実行させるものである。また、例えば、「るすばんモードON」の指示画像に、エアコン(エアコン3aおよびエアコン3c)は電源OFFにして、玄関灯(照明装置3j)は電源ONにする処理を対応付けておくことができる。
ユーザは、1つの指示画像を1回選択する操作のみによって、複数の家庭内機器3をまとめて操作することができる。家族伝言板システム100において、ユーザは、「おまとめちゃん」にまとめた複数の家庭内機器3を、自動的に、一括操作(例えば、「エアコン一括OFF」、「るすばんモードON/OFF」、および「月間/年間の電気代」等)の対象とすることができる。さらに、ユーザは、例えば前記選択機器確認画面において、前記一括操作の対象から、任意の家庭内機器3を除外することができる。
以下、家族伝言板システム100におけるスマートフォン1、サーバ2、および家庭内機器3について、図1を用いてより詳細に説明する。
(構成の詳細)
図1は、スマートフォン1、サーバ2、および家庭内機器3の要部構成の一例を示すブロック図である。なお、本発明に直接関係のない部分(例えば、スマートフォン1において電話回線を利用して通話を実現する部分、エアコン3aにおいて吸気および排気を実現する部分など)については、以下の説明および前記ブロック図から省略している。
(家庭内機器3について)
図1に示すように、家庭内機器3は、機器通信部31および処理実行部32を備える。
機器通信部31は、サーバ2との通信を行う通信デバイスである。具体的には、機器通信部31は、サーバ2から送信された指示情報等を受信し、受信した指示情報を処理実行部32に通知する。また、機器通信部31は、各種情報をサーバ2に送信する。例えば、機器通信部31は、家庭内機器3が備える機能および家庭内機器3が実行中の処理などに関する情報である機器情報をサーバ2に送信する。また、機器通信部31は、前記指示情報によって実行を指示された処理の結果についての情報である実行結果情報をサーバ2に送信する。さらに、機器通信部31は、家庭内機器3が備える各種センサの取得した値(センシングデータ)をサーバ2に送信する。前記センシングデータは、例えば、室温、湿度、部屋の空気がどの程度汚れているかを示す汚れ度を評価した値などである。サーバ2は、機器通信部31から送信された各種情報(機器情報、実行結果情報、およびセンシングデータなど)を受信すると、該各種情報に応じた書き込み情報を作成し、該書込み情報を、家庭内機器3の各々の擬人化キャラクタまたは「おまとめちゃん」からのメッセージとして、家族伝言板に投稿する。
処理実行部32は、機器通信部31がサーバ2から受信した指示情報に応じた処理を実行する。例えば、前記指示情報がおまかせ運転の開始を指示するものである場合、処理実行部32は、おまかせ運転モードで家庭内機器3を運転させる。そして、処理実行部32は、前記指示情報に応じた処理の実行結果を、機器通信部31に通知する。処理実行部32が機器通信部31に通知した前記実行結果は、実行結果情報として機器通信部31によってサーバ2に送信される。
(スマートフォン1について)
図1に示すように、スマートフォン1は、制御部10、入力面11、表示面12、記憶部13、および通信部14を含む。
入力面11は、ユーザにより指定された入力面11上の位置を示す入力信号を、後述する操作取得部116に出力する。入力面11はタッチパネルであることが好ましい。ただし、入力面11は、指示体(例えばユーザの指など)の接触した位置を検知可能な入力機器であれば、タッチパネルに限定されない。
表示面12は、表示制御部111から入力される表示用データを表示する。表示用データには、家族伝言板および当該家族伝言板に含まれるコンテンツ(例えば、指示画像)が含まれる。表示面12について、本実施形態では液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)を想定しているが、表示機能を有する装置であれば、液晶ディスプレイに限定されない。
なお、各構成が有する機能を明示するために、図1は入力面11と表示面12とを分離して示すが、例えば入力面11をタッチパネルにより実現し、表示面12を液晶ディスプレイにより実現する場合、両者は一体として構成されてよい。これにより、入力面11に対するユーザの指の接触位置と、表示面12が当該接触に応じて表示する図形などの表示位置とが一致するため、ユーザは自然な入力感覚を得ることができる。
通信部14は、所定の通信方式に従う通信網を介して外部と通信する。通信部14は、外部機器との通信を実現する本質的な機能が備わっていればよく、通信回線、通信方式、または通信媒体などは限定されない。
通信部14は、(1)機器画像情報取得要求をサーバ2に送信し、サーバ2から機器画像情報リストを受信し、該機器画像情報リストを後述する機器画像一覧テーブル131に格納する。また、通信部14は、(2)後述する処理指示部117から入力された機器画像IDを、指示画像取得要求とともにサーバ2に送信し、その応答として、サーバ2から指示画像リストを受信し、該指示画像リストを後述する指示画像一覧テーブル132に格納する。さらに、通信部14は、(3)投稿確認画面の「画像」欄に示されている指示画像の指示画像IDをサーバ2に送信し、サーバ2から、該指示画像IDに対応する所定の処理の指示の結果(実行結果)を受信し、該実行結果を結果表示部115に通知する。
ここで、通信部14はさらに、(4)選択機器抽出用の指示画像IDを、表示選択機器リスト要求とともにサーバ2に送信し、表示選択機器リストをサーバ2から受信してもよい。後述する選択機器表示部114は、通信部14が受信した表示選択機器リストに基づいて選択機器確認画面を表示面12に表示する。そして、選択機器表示部114が選択機器確認画面を表示した場合、通信部14は、選択機器確認画面においてチェックされていた家庭内機器3を識別する情報(ユーザ抽出機器ID)を、投稿確認画面の「画像」欄に示されている指示画像の指示画像IDとともにサーバ2に送信する(3')。なお、通信部14は、サーバ2以外の外部機器(例えば他のユーザのスマートフォン1)との通信も行うことができる。
記憶部13は、スマートフォン1が使用する各種データを記憶する記憶デバイスであり、機器画像一覧テーブル131および指示画像一覧テーブル132を記憶している。
図6は、スマートフォン1に記憶されている機器画像一覧テーブル131のデータ構造および具体例を示す図である。図6の機器画像一覧テーブル131には、家族伝言板システム100の家族伝言板(「メッセージボードID:100」である家族伝言板)においてユーザがコミュニケーションを行うことのできる擬人化キャラクタの各々について、以下の情報が格納されている。すなわち、擬人化キャラクタの「キャラクタ名」、「画像(機器画像)」、該機器画像の識別情報である「対象機器画像ID」、擬人化キャラクタに対応する家庭内機器3の「機器名」、および該家庭内機器3の識別情報である「機器ID」が、該擬人化キャラクタとのコミュニケーションを行うことのできる家族伝言板の識別情報である「メッセージボードID」とともに格納されている。
図7は、スマートフォン1に記憶されている指示画像一覧テーブル132のデータ構造および具体例を示す図である。指示画像一覧テーブル132は、指示画像を識別するための「指示画像ID」と、該指示画像の「画像」と、該指示画像の名称である「指示画像名」とを対応付けて格納するものである。ここで、「画像」の項目に表示されている指示画像は、該画像データのメタデータとしての指示情報を含んでいる。
なお、家族伝言板システム100において、機器画像および指示画像がスマートフォン1に格納されている(つまり、スマートフォン1が機器画像一覧テーブル131および指示画像一覧テーブル132を格納している)例を説明した。しかしながら、機器画像および指示画像は、サーバ2(エージェントサーバ2a)のみに格納されていてもよい。すなわち、家族伝言板システム100においては、スマートフォン1が対象機器選択画面(機器画像)および指示選択画面(指示画像)を表示できればよく、スマートフォン1が機器画像および指示画像を格納していることは必須ではない。例えば、スマートフォン1は、機器画像一覧テーブル131および指示画像一覧テーブル132を格納しておらず、機器画像を含む対象機器選択画面をサーバ2から受信して表示し、指示画像を含む指示選択画面をサーバ2から受信して表示するとしてもよい。
制御部10は、後述する画像表示処理および被制御装置制御処理(指示処理)を含むスマートフォン1の機能を統括して制御するものである。図示の制御部10には、機能ブロックとして、操作取得部116、処理指示部117、および表示制御部111が含まれている。上述した制御部10の各機能ブロックは、例えば、CPU(central processing unit)などが、ROM(read only memory)、NVRAM(non-Volatile random access memory)等で実現された記憶装置に記憶されているプログラムを不図示のRAM(random access memory)等に読み出して実行することで実現できる。以下、制御部10中の各機能ブロックについて詳細を説明する。
(制御部内の各機能ブロックの概要)
操作取得部116は、入力面11に入力されたユーザの操作を取得するものである。具体的には、操作取得部116は、入力面11から入力された入力信号に応じて、表示面12に表示しているいずれの画像がタッチされたかを示す入力情報を作成し、処理指示部117に出力する。例えば操作取得部116は、各種ユーザインタフェース(指示画像、および投稿ボタン等のソフトボタンなど)がタッチされたことを示す入力情報を作成し、処理指示部117に出力する。
処理指示部117は、操作取得部116から通知された入力情報に基づいて、通信部14および表示制御部111に各種処理を指示するものである。具体的には、処理指示部117は、表示面12に表示された各種ユーザインタフェースがタッチされたことを示す入力情報を操作取得部116から入力されると、表示制御部111に該入力情報に応じた画面を表示面12に表示するよう指示する。
また、処理指示部117は、表示面12に表示された各種ソフトボタン(例えば、選択機器確認画面の「はい」ボタン、投稿確認画面の「登録」ボタン等)へのタッチ操作を示す入力情報を入力されると、通信部14に、該各種ソフトボタンに応じた情報をサーバ2へ送信させる。例えば、処理指示部117は、(1)図3の(b)に示す画面において「家電くんシール」ボタンへのタッチ操作を受け付けると、通信部14に、機器画像情報取得要求をサーバ2へ送信させる。また、処理指示部117は、(2)図3の(c)の対象機器選択画面において任意の機器画像(例えば「おまとめちゃん」)を選択するタッチ操作を受け付けると、通信部14に、該機器画像の機器画像IDを、指示画像情報取得要求とともにサーバ2へ送信させる。さらに、処理指示部117は、(3)図5の上段に示す投稿確認画面において「登録」ボタンへのタッチ操作を受け付けると、通信部14に、該投稿確認画面の「画像」欄に示されている指示画像の指示画像IDを、サーバ2へ送信させる。
ここで、処理指示部117はさらに、(4)図3の(d)の指示選択画面において任意の指示画像を選択するタッチ操作を受け付けると、通信部14に、該指示画像の指示画像IDを、選択機器抽出用の指示画像IDとして、表示選択機器リスト要求とともにサーバ2へ送信させてもよい。また、選択機器表示部114が選択機器確認画面を表示面12に表示していた場合、図5の上段に示す投稿確認画面において「登録」ボタンへのタッチ操作を受け付けると、処理指示部117は、以下の処理を実行する。すなわち、処理指示部117は、通信部14に、前記投稿確認画面の「画像」欄に示されている指示画像の指示画像IDを、前記選択機器確認画面においてチェックされていた家庭内機器3を識別する情報(ユーザ抽出機器ID)とともに、サーバ2へ送信させる(3')。
表示制御部111は、表示面12に表示される画像を生成し、表示面12に表示させるものである。表示制御部111は、対象機器表示部112、指示情報表示部113、選択機器表示部114、および結果表示部115を含む。
対象機器表示部112は、機器画像一覧テーブル131を参照して、図3の(c)に例示した対象機器選択画面を表示面12に表示する。指示情報表示部113は、指示画像一覧テーブル132を参照して、図3の(d)に例示した指示選択画面を表示面12に表示する。選択機器表示部114は、通信部14がサーバ2から受信した表示選択機器リストに基づいて、選択機器確認画面を表示面12に表示する。結果表示部115は、通信部14がサーバ2から受信した実行結果を表示面12に表示する。
(サーバ2について)
図1に示すように、サーバ2は、サーバ通信部21、サーバ制御部22、およびサーバ記憶部23を備える。
サーバ通信部21は、スマートフォン1および家庭内機器3との通信を行う通信デバイスである。具体的には、サーバ通信部21は、(1)スマートフォン1から送信された機器画像情報取得要求を受信し、その応答として機器画像情報リストをスマートフォン1に送信する。また、サーバ通信部21は、(2)スマートフォン1から機器画像IDおよび指示画像取得要求を受信し、その応答として、スマートフォン1に、指示画像リストを受信する。さらに、サーバ通信部21は、(3)スマートフォン1から投稿確認画面の「画像」欄に示されている指示画像の指示画像IDを受信し、後述する指示画像情報テーブル236を参照して、該指示画像IDに対応付けられている指示情報を、「実行可能機器」項目に定義された条件に合致する家庭内機器3に送信する。サーバ通信部21から前記指示情報を受信した家庭内機器3は、前記指示情報によって実行を指示された所定の処理を実行し、処理の結果を、前記指示情報の受信結果とともに、サーバ2に送信する。家庭内機器3から前記受信結果とともに前記処理の結果を受信したサーバ通信部21は、実行結果として、スマートフォン1に送信する。なお、サーバ通信部21は、指示画像情報テーブル236の「実行可能機器」項目に定義された条件に合致する家庭内機器3に指示情報を送信できなかった場合、送信が失敗した旨の実行結果をスマートフォン1に送信する。
ここで、サーバ通信部21はさらに、(4)表示選択機器リスト要求とともに選択機器抽出用の指示画像IDをスマートフォン1から受信すると、表示選択機器リストをスマートフォン1に送信する。また、サーバ通信部21は、前記(3)において、スマートフォン1から投稿確認画面の「画像」欄に示されている指示画像の指示画像IDとともに、選択機器確認画面においてチェックされていた家庭内機器3を識別するユーザ抽出機器IDを受信した場合、該指示画像IDに対応付けられている指示情報を、該ユーザ抽出機器IDに対応する家庭内機器3に送信する(3')。
サーバ制御部22は、サーバ2の機能を統括して制御するものであり、機能ブロックとして、表示対象機器抽出部221、実行指示情報抽出部222、表示選択機器抽出部223、処理結果取得部224、および実行指示情報抽出部225を含む。上述した制御部10の各機能ブロックは、例えば、CPUなどが、ROM、NVRAM等で実現された記憶装置に記憶されているプログラムを不図示のRAM等に読み出して実行することで実現できる。
(サーバ制御部内の各機能ブロックの概要)
表示対象機器抽出部221は、サーバ通信部21から、サーバ通信部21がスマートフォン1から受信した機器画像情報取得要求を通知されると、サーバ通信部21に、表示選択機器リストをスマートフォン1へ送信させる。なお、機器画像情報リストは、スマートフォン1の機器画像一覧テーブル131と同様のものであるため、詳細は略記する。
実行指示情報抽出部222は、サーバ通信部21から、サーバ通信部21がスマートフォン1から受信した機器画像IDおよび指示画像取得要求を通知されると、サーバ通信部21に、指示画像リストをスマートフォン1へ送信させる。ここで、図示しない機器画像―指示画像対応テーブルには、機器画像IDに対応する擬人化キャラクタごとに、該擬人化キャラクタ(正確には、該擬人化キャラクタに対応する家庭内機器3)が実行可能な所定の処理を特定する指示画像IDが定義されている。例えば、前記機器画像―指示画像対応テーブルには、「ココちゃん」(掃除機3f)が実行可能な所定の処理を特定する指示画像IDとして、「お掃除開始」、「電源OFF(運転OFF)」、「写真撮影」等の指示画像IDが定義されている。同様に、前記機器画像―指示画像対応テーブルには、「おまとめちゃん」(複数の家庭内機器3)が実行可能な所定の処理(所定の一括処理)を特定する指示画像IDとして、「エアコン一括OFF」、「るすばんモードON/OFF」「月間/年間の電気代」等の指示画像IDが定義されている。実行指示情報抽出部222は、サーバ通信部21から機器画像IDおよび指示画像取得要求を通知されると、前記機器画像―指示画像対応テーブルを参照して、該機器画像IDに対応する擬人化キャラクタが実行可能な所定の処理を特定する指示画像IDの一覧(指示画像リスト)を生成する。そして、実行指示情報抽出部222は、サーバ通信部21に、生成した指示画像リストをスマートフォン1へ送信させる。
表示選択機器抽出部223は、サーバ通信部21から、サーバ通信部21がスマートフォン1から表示選択機器リスト要求とともに受信した選択機器抽出用の指示画像IDを通知されると、表示選択機器リストを生成する。すなわち、表示選択機器抽出部223は、先ず指示画像テーブル235を参照して、前記選択機器抽出用の指示画像IDに対応付けられている家庭内機器3の「対象機器種別」、「対象機能」、および「設置場所」と、を取得する。表示選択機器抽出部223は、次に機器テーブル231および機能テーブル232を参照して、指示画像テーブル235を参照して取得した「対象機器種別」、「対象機能」、および「設置場所」の条件に合致する家庭内機器3の機器IDを取得する。そして、前記「対象機器種別」、「対象機能」、および「設置場所」の条件に合致する家庭内機器3の機器IDの一覧である表示選択機器リストを生成する。そして、表示選択機器抽出部223は、生成した表示選択機器リストをサーバ通信部21に通知し、サーバ通信部21に、該表示選択機器リストをスマートフォン1へ送信させる。
例えば、表示選択機器抽出部223は、サーバ通信部21がスマートフォン1から、表示選択機器リスト要求とともに、選択機器抽出用の指示画像IDとして「指示画像ID:0001(指示画像名:エアコン一括OFF)」を受信した旨を通知されると、以下のように表示選択機器リストを生成する。すなわち、表示選択機器抽出部223は、先ず指示画像テーブル235を参照して、「指示画像ID:0001」に対応付けられている「対象機器種別」、「対象機能」、および「設置場所」として、「エアコン」、「運転OFF」、および「―」を取得する。ここで、「対象機器種別」の条件または「設置場所」の条件が空欄(「―」)の場合、表示選択機器抽出部223は、空欄の条件については無視する(表示選択機器リストに含まれる家庭内機器3の満たすべき条件としては考慮しない)。すなわち、表示選択機器抽出部223は、「おまとめちゃん」としてまとめられた複数の家庭内機器3の中から、「エアコン一括OFF(指示画像ID:0001)」を実行可能な機器として、「機器種別:エアコン」であって、「運転OFF」機能を備える家庭内機器3の機器IDの一覧(「指示画像ID:0001」のための表示選択機器リスト)を生成する。例えば、表示選択機器抽出部223は、機能テーブル232を参照して、「機器種別:エアコン」であって、「運転OFF」機能を備えるのが、「モデル:エアコンa」の家庭内機器3であることを確認する。そして、表示選択機器抽出部223は、機器テーブル231を参照して、「機器種別:エアコン」であって、「モデル:エアコンa」である「機器ID」として、「機器ID:0001」と「機器ID:0002」とを取得する。ここで、前述のとおり、「機器ID:0002」のエアコン3bは「おまとめちゃん」から除外されている。したがって、表示選択機器抽出部223は、「機器ID:0001」のみの表示選択機器リストを生成する。
同様に、表示選択機器抽出部223は、サーバ通信部21がスマートフォン1から、表示選択機器リスト要求とともに、選択機器抽出用の指示画像IDとして「指示画像ID:0013(指示画像名:るすばんモードON)」を受信した旨を通知されると、以下のように表示選択機器リストを生成する。すなわち、表示選択機器抽出部223は、先ず指示画像テーブル235を参照して、「指示画像ID:0013」に対応付けられている「対象機器種別」、「対象機能」、および「設置場所」として、「―」、「るすばんモードON」、および「―」を取得する。すなわち、表示選択機器抽出部223は、「おまとめちゃん」としてまとめられた複数の家庭内機器3の中から、「るすばんモードON(指示画像ID:0013)」を実行可能な機器として、「るすばんモードON」機能を備える家庭内機器3の機器IDの一覧(「指示画像ID:0013」のための表示選択機器リスト)を生成する。例えば、表示選択機器抽出部223は、機能テーブル232を参照して、「るすばんモードON」機能を備えるのが、「(機器種別:エアコン)かつ(モデル:エアコンa)」、「(機器種別:空気清浄機)かつ(モデル:空気清浄機a)」、「(機器種別:掃除ロボット)かつ(モデル:掃除ロボットa)」、および「(機器種別:照明装置)かつ(モデル:照明装置a)」の家庭内機器3であることを確認する。そして、表示選択機器抽出部223は、機器テーブル231を参照して、「機器種別:エアコン」であって、「モデル:エアコンa」である「機器ID」として、「機器ID:0001」および「機器ID:0002」を取得する。また、表示選択機器抽出部223は、「機器種別:空気清浄機」であって、「モデル:空気清浄機a」である「機器ID」として、「機器ID:0004」を取得する。表示選択機器抽出部223は、「機器種別:掃除ロボット」であって、「モデル:掃除ロボットa」である「機器ID」として、「機器ID:0006」を取得する。表示選択機器抽出部223は、「機器種別:照明装置」であって、「モデル:照明装置a」である「機器ID」として、「機器ID:0009」および「機器ID:0010」を取得する。前述のとおり、「機器ID:0002」のエアコン3bは「おまとめちゃん」から除外されているので、表示選択機器抽出部223は、「機器ID:0001、0004、0006、0009、0010」の表示選択機器リストを生成する。
実行指示部225は、サーバ通信部21から、サーバ通信部21がスマートフォン1から受信した指示画像ID(投稿確認画面の「画像」欄に示されている指示画像の指示画像ID)のみを通知されると、以下の処理を実行する。すなわち、実行指示部225は、指示画像情報テーブル236を参照して、サーバ通信部21に、前記指示画像IDに対応付けられている指示情報を、「実行可能機器」項目に定義された条件に合致する家庭内機器3へ送信させる。つまり、実行指示部225は、前記指示画像IDに対応付けられている指示情報を、指示画像情報テーブル236の「実行可能機器」項目に定義された条件に合致する家庭内機器3へ送信させることによって、該指示情報に実行を指示されている所定の処理を実行させる。
また、実行指示部225は、サーバ通信部21から、サーバ通信部21がスマートフォン1から指示画像IDとユーザ抽出機器IDと受信した旨を通知されると、以下の処理を実行する。すなわち、実行指示部225は、指示画像情報テーブル236を参照して、サーバ通信部21に、前記指示画像IDに対応付けられている指示情報を、ユーザ抽出機器IDに対応する家庭内機器3へ送信させる。なお、前述の通り、ユーザ抽出機器IDに対応する家庭内機器3とは、選択機器確認画面においてチェックが入っている家庭内機器3の機器IDである。
すなわち、実行指示部225は、スマートフォン1から受信した指示画像ID(投稿確認画面の「画像」欄に示されている指示画像の指示画像ID)に対応付けられている指示情報を家庭内機器3に送信して、該指示情報に対応する所定の処理の実行を家庭内機器3に指示する。実行指示部225が指示情報を送信する家庭内機器3は、サーバ通信部21が指示画像IDのみを受信した場合であれば、指示画像情報テーブル236において該指示画像IDに対応付けられている「実行可能機器」項目に定義された条件に合致する家庭内機器3である。また、サーバ通信部21が指示画像IDとともにユーザ抽出機器IDを受信した場合であれば、実行指示部225が指示情報を送信する家庭内機器3は、ユーザ抽出機器IDの家庭内機器3である。
例えば、実行指示部225は、サーバ通信部21から、サーバ通信部21がスマートフォン1から「指示画像ID:0013(指示画像名:るすばんモードON)」を受信した旨を通知されると、以下の処理を実行する。すなわち、実行指示部225は、先ず指示画像情報テーブル236を参照して、「指示画像ID:0013」の「実行可能機器」が「るすばんモード機能を持つ機器」(「るすばんモードON」機能を備える機器)であることを確認する。実行指示部225は、次に機能テーブル232を参照して、「るすばんモードON」機能を備えるのが、「(機器種別:エアコン)かつ(モデル:エアコンa)」、「(機器種別:空気清浄機)かつ(モデル:空気清浄機a)」、「(機器種別:掃除ロボット)かつ(モデル:掃除ロボットa)」、および「(機器種別:照明装置)かつ(モデル:照明装置a)」の家庭内機器3であることを確認する。そして、実行指示部225は、機器テーブル231を参照して、「機器種別:エアコン」であって、「モデル:エアコンa」である「機器ID」として、「機器ID:0001」と「機器ID:0002」とを取得する。また、実行指示部225は、「機器種別:空気清浄機」であって、「モデル:空気清浄機a」である「機器ID」として、「機器ID:0004」を取得する。実行指示部225は、「機器種別:掃除ロボット」であって、「モデル:掃除ロボットa」である「機器ID」として、「機器ID:0006」を取得する。実行指示部225は、「機器種別:照明装置」であって、「モデル:照明装置a」である「機器ID」として、「機器ID:0009」および「機器ID:0010」を取得する。前述のとおり、「機器ID:0002」のエアコン3bは「おまとめちゃん」から除外されているので、実行指示部225は、「機器ID:0001、0004、0006、0009、0010」の家庭内機器3を、指示情報を送信する家庭内機器3として抽出する。
また、実行指示部225は、指示画像情報テーブル236を参照して、「指示画像ID:0013」の「指示情報」が「あらかじめ設定された『るすばんモード状態』に設定する」であることを確認する。
その後、実行指示部225は、サーバ通信部21に、「あらかじめ設定された『るすばんモード状態』に設定する」指示情報を、「機器ID:0001、0004、0006、0009、0010」の家庭内機器3へ送信させる。
また、例えば、サーバ通信部21がスマートフォン1から「指示画像ID:0013」と「ユーザ抽出機器ID:0001、0006、0010」とを受信していた場合、実行指示部225は、サーバ通信部21に、「あらかじめ設定された『るすばんモード状態』に設定する」指示情報を、「機器ID:0001、0006、0010」の家庭内機器3へ送信させる。
処理結果取得部224は、サーバ通信部21から、サーバ通信部21が家庭内機器3から受信した実行結果(または、指示情報の送信が失敗したとの実行結果)を通知されると、サーバ通信部21に、該実行結果を、スマートフォン1へ送信させる。
サーバ記憶部23は、サーバ2が使用する各種データを記憶する記憶デバイスであり、機器テーブル231、機能テーブル232、家族伝言板テーブル233、端末テーブル234、指示画像テーブル235、指示画像情報テーブル236、監視設定テーブル237、るすばんモード設定テーブル238を格納している。
図8の(a)は、サーバ2に記憶されている機器テーブル231のデータ構造および具体例を示す図である。機器テーブル231には、家族伝言板システム100の家族伝言板(「メッセージボードID:100」である家族伝言板)においてユーザがコミュニケーションを行うことのできる擬人化キャラクタの各々に対応する家庭内機器3について、該家庭内機器3の識別情報である「機器ID」、該家庭内機器3の名称である「機器名」、該家庭内機器3の「機器種別」、「モデル」、「設置場所」が格納されている。ここで、図8の(a)の機器テーブル231に示すように、例えば、リビングのエアコン3a、リビングのエアコン3b、および寝室のエアコン3cは全て、「機器種別」は「エアコン」で共通しているが、「モデル」が異なっている。つまり、図8の(a)の機器テーブル231は、家庭内機器3の各々の「機種種別」だけでなく、「モデル」までも管理している。これは、後述するように、「機種種別」が同じ家庭内機器3であっても、「モデル」が異なれば実行可能な機能が異なり、所定の一括処理の主体となり得るか否かが異なるためである。
図8の(b)は、サーバ2に記憶されている機能テーブル232のデータ構造および具体例を示す図である。機能テーブル232には、家庭内機器3の各々について、「機器種別」および「モデル」ごとの機能(「自動運転」、「運転OFF(電源OFF)」、「電気使用量」、「温度設定」、「監視」、「発話」、「節電運転(節電モード)」、および「るすばんモード」)を格納している。図8の(b)の機能テーブル232に示されているように、「機器種別」が同じであっても、「モデル」が異なれば機能が異なる。なお、家族伝言板システム100において、家庭内機器3の各々について、所定の処理(所定の一括処理)の主体となり得るか否かを決定できればよく、機器テーブル231があれば機能テーブル232は必須ではない。
図9の(a)は、サーバ2に記憶されている家族伝言板テーブル233のデータ構造および具体例を示す図である。家族伝言板テーブル233には、複数のSNS(例えば、家族伝言板である「おうちボード」、および「ママ友ボード」)の各々を識別する「メッセージボードID」と、各SNSとが対応付けられている。なお、家族伝言板システム100においては、「メッセージボードID:0001」の「おうちボード(家族伝言板)」が用いられている。
図9の(b)は、サーバ2に記憶されている端末テーブル234のデータ構造および具体例を示す図である、端末テーブル234には、複数のSNSの各々において、該SNSにログインするときに各ユーザが使用するスマートフォン1を識別するための「端末ID」と、各ユーザのスマートフォン1の「端末名」とが対応付けられて格納されている。例えば図9の(b)の端末テーブル234には、「メッセージボードID:0001」の「おうちボード(家族伝言板)」に、「端末ID:0001」のお父さんのスマートフォン1a、「端末ID:0002」のお母さんのスマートフォン1b、「端末ID:0003」の子供のスマートフォン1cが参加している(登録されている)ことが示されている。
図9の(c)は、サーバ2に記憶されている指示画像テーブル235のデータ構造および具体例を示す図である。指示画像テーブル235には、「指示画像ID」と、該指示画像IDに対応する指示画像の名称である「指示画像名」と、該指示画像IDに対応する所定の処理(所定の一括処理)を実行可能な家庭内機器3の条件である「対象機器種別」、「対象機能」、「設置場所」とが対応付けられて格納されている。なお、指示画像テーブル235の「対象機器種別」、または「設置場所」の条件が空欄(「―」)の場合、該条件については無視することを意味する。
指示画像テーブル235においては、図9の(c)に例示するように、例えば、「エアコン一括OFF」と「リビング一括OFF」は、「運転OFF(電源OFF)」という機能は共通しているが、「エアコン一括OFF」の対象機器種別がエアコンであるのに対し、「リビング一括OFF」の対象機器種別は特に限定されていない。また、「エアコン一括OFF」の設置場所は特に限定されていないが、「リビング一括OFF」の設置場所はLDK(リビング)に限定されている。家族伝言板システム100は、指示画像テーブル235を参照することにより、機能と、対象機器種別と、設置場所とを組み合わせて、所定の処理(所定の一括処理)を実行可能な複数の家庭内機器3をグルーピングすることができる。
図10は、サーバ2に記憶されている指示画像情報テーブル236のデータ構造および具体例を示す図である。指示画像情報テーブル236には、「指示画像ID」と、該指示画像IDに対応する指示画像の名称である「指示画像名」と、該指示画像IDに対応する所定の処理(所定の一括処理)を実行可能な家庭内機器3である「実行可能機器」と、該所定の処理の実行を指示する「指示情報」とが対応付けられて格納されている。
指示画像テーブル235および指示画像情報テーブル236に示すように、家族伝言板システム100においては、1つの指示画像(1つの一括処理に対応する指示画像)に、複数の家庭内機器3の各々に実行させる(複数の)所定の処理が対応付けられている。スマートフォン1は、例えば、「エアコン一括OFF」の指示画像を選択するユーザ操作を受け付けることによって、指示画像情報テーブル236の、「エアコン一括OFF」に対応する「実行可能機器」項目に定義された条件に合致する複数の家庭内機器3の各々へ、「エアコンの運転を停止する」という指示情報を、サーバ2を介して送信することによって、「エアコンの運転を停止する」という所定の処理を実行させる。また、スマートフォン1は、「エアコン一括OFF」を実行可能な複数の家庭内機器3のうち、任意の家庭内機器3のみが選択機器確認画面においてチェックされていた場合、チェックされていた家庭内機器3のみに、「エアコンの運転を停止する」という指示情報を、サーバ2を介して送信することによって、「エアコンの運転を停止する」という所定の処理を実行させる。なお、スマートフォン1が複数の家庭内機器3の各々に実行させる所定の処理が、「エアコンの運転を停止する」といった共通の処理であることは必須ではない。スマートフォン1は、例えば、「監視ON」、「るすばんモードON」といった所定の一括処理に対応する指示画像を選択するユーザ操作を受け付けることによって、「監視設定テーブル237」および「るすばんモード設定テーブル238」を参照して、複数の家庭内機器3の各々に、所定の処理を実行させる。ここで、「監視ON」、「るすばんモードON」といった所定の一括処理においては、複数の家庭内機器3の各々が実行する所定の処理は、機器毎に異なっていてもよい。
図11の(a)は、サーバ2に記憶されている監視設定テーブル237のデータ構造および具体例を示す図である。監視設定テーブル237は、指示画像情報テーブル236に示す「指示画像名:監視ON」が指示選択画面において選択された場合に、複数の家庭内機器3の各々が実行すべき所定の処理の内容が定義されている。例えば、「設置場所:LDK(リビング)」である「機器ID:0001」のエアコン3aが「監視ON」処理を実行した場合、エアコン3aは「監視条件」であるリモコン操作を受け付けると、「監視動作」として、リモコン操作を受け付けた旨のメッセージを家族伝言板に投稿する(正確には、エアコン3aはリモコン操作を受け付けた旨をサーバ2に通知し、サーバ2が、「リビングのエアコン」として、家族伝言板に「リモコン操作を受け付けた」旨のメッセージを投稿する)。同様に、「設置場所:LDK(リビング)」である「機器ID:0006」の掃除機3fが「監視ON」処理を実行した場合、掃除機3fは音を検知する(「監視条件」)と、音を検知した旨をサーバ2に通知する。そして、サーバ2は、「ココちゃん」として、家族伝言板に「音を検知した」旨のメッセージを投稿する(「監視動作」)。なお、監視設定テーブル237に格納されている情報(例えば、家庭内機器3の各々の「監視条件」および「監視動作」)については、スマートフォン1が表示面12に表示する「監視ON時の処理設定画面(不図示)」において、ユーザが更新することができる。
図11の(b)は、サーバ2に記憶されているるすばんモード設定テーブル238のデータ構造および具体例を示す図である。るすばんモード設定テーブル238は、指示画像情報テーブル236に示す「指示画像名:るすばんモードON」が指示選択画面において選択された場合に、複数の家庭内機器3の各々が実行すべき所定の処理の内容が定義されている。例えば、「設置場所:LDK(リビング)」である「機器ID:0001」のエアコン3aが「るすばんモードON」処理を実行した場合、エアコン3aは「運転OFF」となる。同様に、「設置場所:LDK(リビング)」である「機器ID:0006」の掃除機3fが「るすばんモードON」処理を実行した場合、掃除機3fは「自動運転」を実行する。なお、るすばんモード設定テーブル238に格納されている情報(例えば、家庭内機器3の各々の「るすばんモード状態」)については、スマートフォン1が表示面12に表示する「るすばんモードON時の処理設定画面(不図示)」において、ユーザが更新することができる。
(家族伝言板システムにおける処理のフロー図)
図12は、家族伝言板システム100において実行される処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下のフローは、対象機器選択画面において「おまとめちゃん」が選択された以降に家族伝言板システム100において実行される処理の一例である。
対象機器選択画面において「おまとめちゃん」が選択されたことを検知すると、スマートフォン1の処理指示部117は、通信部14に、サーバ2へ、「おまとめちゃん」の機器画像IDとともに、指示画像取得要求を送信させる(S110)。
スマートフォン1から、「おまとめちゃん」の機器画像IDとともに、指示画像取得要求を受信したサーバ2(家族伝言板サーバ2b)は、指示画像(より正確には、指示画像リスト)、および対象機器リスト(表示選択機器リスト)を、スマートフォン1に送信する(S210)。
サーバ2からスマートフォン1の通信部14が前記指示画像および前記対象機器リストを受信すると、スマートフォン1の指示情報表示部113は、前記指示画像を、つまり図3の(d)に例示する指示選択画面を、表示面12に表示する(S120)。
スマートフォン1の表示面12に表示している指示画像の1つが選択されたことを操作取得部116が検知すると(S130)、スマートフォン1の選択機器表示部114は、選択された指示画像(該指示画像に対応付けられている指示情報)によって実行を指示される処理を実行可能な対象機器(選択機器)を、つまり図4に例示する選択機器確認画面を、表示面12に表示する(S140)。
スマートフォン1の表示面12に表示している選択機器確認画面において、対象機器(選択機器)の少なくとも1つが選択された(チェックされた)状態で「はい」ボタンがタッチ操作されたことを検知すると(S150)、スマートフォン1の通信部14は、S130で選択された指示画像の指示画像ID、およびS150で選択された対象機器(チェックされた選択機器)の機器IDを、サーバ2へ送信する(S160)。
サーバ2は、スマートフォン1からS130で選択された指示画像の指示画像ID、およびS150で選択された対象機器の機器IDを受信する(つまり、受け付ける)と(S220)、受付処理を完了した旨をスマートフォン1に送信する。受付処理を完了した旨をサーバ2から受信したスマートフォン1は、受付表示を行う(S170)。具体的には、表示制御部111が、図5の下段に示す画面を表示面12に表示する。
また、サーバ2は、スマートフォン1からS130で選択された指示画像の指示画像ID、およびS150で選択された対象機器の機器IDを受け付けると(S220)、機器ごとに(つまり、機器IDごとに)、指示画像情報テーブル236を参照して指示の呼出を実行する(S230)。すなわち、実行指示部225は、S150で選択された対象機器の機器IDに対応する家庭内機器3ごとに、指示画像情報テーブル236を参照して、S130で選択された指示画像の指示画像IDに対応付けられている指示情報を、送信する(S240:指示実行制御)。実行指示部225は、S150で選択された全ての機器(選択された全ての対象機器の機器IDに対応する家庭内機器3)に指示情報を送信し終わるまで、S240の処理を繰り返す(S250)。
サーバ2から前記指示情報を受信した家庭内機器3は、前記前記指示情報において実行を指示されている処理を実行し(S310:指示処理実行)、実行結果を、サーバ2を介してスマートフォン1に送信する。サーバ2は、S150で選択された全ての機器(選択された全ての対象機器の機器IDに対応する家庭内機器3)に指示情報を送信し終わり(S250でYes)、各機器(各対象機器の機器IDに対応する家庭内機器3)から実行結果を取得すると、該実行結果をスマートフォン1に通知する。前記実行結果をサーバ2から受信したスマートフォン1は、実行結果表示する(S180)。
以上に説明した家族伝言板システム100において実行される処理のうち、スマートフォン1の実行する処理を整理すれば以下の通りである、すなわち、スマートフォン1の制御方法は、複数の家庭内機器3の各々に所定の処理の実行を一括して指示する一括指示情報を選択するユーザ操作を取得する操作取得ステップ(S130)と、前記操作取得ステップにて取得したユーザ操作において選択された一括指示情報に設定されている複数の機器の各々に、該一括指示情報に設定されている所定の処理の実行を指示する指示ステップ(S160)と、を含む。
なお、S210において、「おまとめちゃん」の機器画像IDとともに、指示画像取得要求をスマートフォン1から受信したサーバ2は、図13に示す処理を実行して、指示画像(より正確には、指示画像リスト)、および対象機器リスト(表示選択機器リスト)を生成してもよい。
図13は、指示画像と選択機器(より正確には、該指示画像の指示画像IDに対応する所定の処理を実行可能な家庭内機器3の機器IDの一覧である表示選択機器リスト)との対応情報の一例を示す図である。すなわち、サーバ2(スマートフォン1)は、指示画像テーブル235の各行を1行ごとに参照し(つまり、指示画像テーブル235の各「指示画像ID」について)、以下の処理を実行する。すなわち、サーバ2の表示選択機器抽出部223は、機能テーブル232を参照し、指示画像テーブル235の各「指示画像ID」に対応する「対象機器種別」および「対象機能」に合致する、「機器種別」および「モデル」を抽出する。表示選択機器抽出部223は、次に、機器テーブル231を参照し、抽出した「機器種別」および「モデル」、および指示画像テーブル235の各「指示画像ID」に対応する「設置場所」に合致する機器を抽出する。そして、表示選択機器抽出部223は、以上に説明した処理を、指示画像テーブル235の全ての「指示画像ID」について実行し終わるまで、繰り返す。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図14〜図17に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、記載の簡潔性を担保するため、実施形態1とは異なる構成(処理の手順及び処理の内容)のみについて説明する。すなわち、実施形態1で記載された構成等は、本実施形態にもすべて含まれ得る。また、実施形態1で記載した用語の定義も同じである。本実施形態に係る家族伝言板システム200(制御システム)は、スマートフォン4、サーバ5、および家庭内機器3を含んでいる。スマートフォン4、サーバ5、および家庭内機器3についての理解を容易にするため、最初に家族伝言板システム200の概要について説明しておく。
(家族伝言板システムの概要)
家族伝言板システム200において、スマートフォン4は、予めスマートフォン4に制御権限が付与されている(ペアリング済みの)家庭内機器3のみに、所定の処理(所定の一括処理)を実行させることができる。以下、「ペアリング」について、さらに詳細を説明する。
(ペアリングの概要)
スマートフォン4は、家族伝言板を運営するSNSにログインするときにユーザが使用するユーザIDと、ユーザが使用するスマートフォン4を識別するための端末ID(制御装置識別情報)と、家庭内機器3を識別する機器ID(被制御装置識別情報)とが対応付けられてサーバ5に記憶されているか否かに応じて、指示画像の表示の仕方を変更する。なお、以下では、ユーザID、端末ID、および機器IDが対応付けられてサーバ5に記憶されている(具体的には、ペアリング情報テーブル252に格納されている)ことを「ペアリングしている」と称する。
ここで、ペアリングしていないスマートフォン4は、選択機器確認画面において、ペアリングしていなければ所定の処理の実行を指示することのできない家庭内機器3を、ペアリングしていなくとも所定の処理の実行を指示することができる家庭内機器3と区別して表示する。具体的には、図15の(a)および(b)に示すように、ペアリングしていなければ所定の処理の実行を指示することのできない家庭内機器3をグレースケールで表示する(なお、「グレースケールで表示する」とは、ユーザによるタッチ操作を受け付けない画像・テキスト等として表示することを指す)。
したがって、ペアリングしていないスマートフォン4からは、ペアリングしていなければ所定の処理の実行を指示することのできない家庭内機器3を、所定の処理(所定の一括処理)の実行主体として選択する(チェックする)ことができない。なお、「ペアリングしていないスマートフォン4」とは、例えば、ペアリングしていないユーザのスマートフォン4、および不特定のユーザが使用するスマートフォン4を意味する。
家族伝言板システム200においては、任意の家庭内機器3を、ペアリングしていなければ所定の処理の実行を指示することのできない家庭内機器3とすることができる。つまり、ペアリングしていないユーザの、ペアリングしていないスマートフォン4は、ペアリングしていなければ所定の処理の実行を指示することのできない家庭内機器3を操作できない。よって、特定のユーザが使用する、特定のスマートフォン4からのみ、家庭内機器3を操作できるようになるため、家庭内機器3をより安全に操作することができる。
次に、スマートフォン4(制御装置)の概要を説明すれば以下の通りである。すなわち、スマートフォン4の選択機器表示部114は、前記一括指示情報によって指示される所定の処理を実行可能な家庭内機器3であって、前記一括指示情報によって指示される所定の処理を実行する権限が予め付与されている家庭内機器3を、該ユーザに選択可能に表示する。上記の構成によれば、選択機器表示部114は、前記一括指示情報によって指示される所定の処理を実行可能な家庭内機器3であって、前記一括指示情報によって指示される所定の処理を実行する権限が予め付与されている家庭内機器3を、該ユーザに選択可能に表示する。したがって、ユーザは、前記一括指示情報によって指示される所定の処理を実行する権限が予め付与されている家庭内機器3のみに、前記一括指示情報によって指示される所定の処理を実行させることができる。次に、図14を用いてスマートフォン4、サーバ5、および家庭内機器3の詳細を説明する。
図14は、本発明の実施形態2に係るスマートフォン4、サーバ5、家庭内機器3の要部構成の一例を示すブロック図である。
(サーバの構成)
家族伝言板システム200のサーバ5は、図1のサーバ2の構成に加えてさらに、ペアリング情報抽出部226およびペアリング情報テーブル252を備える。また、指示画像テーブル251は、サーバ2に格納されている指示画像テーブル235に加えて、「制限情報」の項目が追加されている。
ペアリング情報抽出部226は、サーバ通信部21から指示画像取得要求および端末IDを入力されると、入力された端末IDを参照して、ユーザが家族伝言板を運営するSNSにログインするときに用いたユーザIDをサーバ記憶部25から読み出す。そして、ペアリング情報抽出部226は、ペアリング情報テーブル252を参照して、前記端末IDおよび前記ユーザIDと対応付けられている機器ID(つまり、ペアリング済みの家庭内機器3の機器ID)を取得する。ペアリング情報抽出部226は、取得した機器ID(ペアリング済み機器ID)を、サーバ通信部21に、表示選択機器リストとともに、スマートフォン4へ送信させる。なお、前述の通り、表示選択機器リストは表示選択機器抽出部223が生成する。
また、ペアリング情報抽出部226は、指示画像テーブル251を参照して、指示画像IDの各々について、「制限情報」が付されているか否かを確認する。ここで、「制限情報:ペアリング済み機器のみ」が付されている指示画像IDに対応する所定の処理は、ペアリングされている端末IDのスマートフォン4により実行を指示され場合にのみ、該端末IDとペアリング済みの機器IDに対応する家庭内機器3のみが実行できる。
ペアリング情報抽出部226は、指示画像テーブル251を参照して、指示画像IDの各々について「制限情報」が付されているか否かを確認する。そして、ペアリング情報抽出部226は、サーバ通信部21に、「制限情報」が付されている指示画像IDを、表示選択機器リストとともに、スマートフォン4へ送信させる。
以上を整理すれば、ペアリング情報抽出部226は、サーバ通信部21に、表示選択機器抽出部223が生成した表示選択機器リストとともに、前記ペアリング済み機器IDと、「制限情報」が付されている指示画像IDとを、スマートフォン4へ送信させる。
図16の(a)は、サーバ5に記憶されているペアリング情報テーブル252のデータ構造および具体例を示す図である。図16の(a)に示すように、ペアリング情報テーブル252は、家族伝言板を運営するSNSにログインするときにユーザが使用するユーザIDと、ユーザが使用するスマートフォン1を識別するための端末ID(制御装置識別情報)と、家庭内機器3を識別する機器ID(被制御装置識別情報)と、を対応付けて格納するものである。
指示画像テーブル251は、サーバ2に格納されている指示画像テーブル235に加えて、「制限情報」の項目が追加されている。「制限情報」の項目には、「指示画像ID」ごとに、該指示画像IDに対応する所定の処理を実行できるのが、「ペアリング済み機器のみ」であるか否かを示す情報が格納されている。
図16の(b)は、サーバ5に記憶されている指示画像テーブル251のデータ構造および具体例を示す図である。例えば、図16の(b)の指示画像テーブル251において、「エアコン一括OFF」という処理(一括処理)を実行可能な家庭内機器3は、「ペアリング済み機器のみ」である。したがって、ペアリング済みの家庭内機器3のみが、該家庭内機器3の機器IDとペアリング済みの端末IDのスマートフォン4から「エアコン一括OFF」という処理の実行を指示された場合にのみ、「エアコン一括OFF」という処理を実行することができる。一方、「監視ON」という処理(一括処理)を実行可能な家庭内機器3は、「ペアリング済み機器のみ」ではない。したがって、ペアリング済みの家庭内機器3でなくとも、「監視ON」という処理を実行することができる。
(スマートフォンの構成)
図14に示すように、家族伝言板システム200のスマートフォン4は、図1のスマートフォン1の構成に加えてさらに、ペアリング情報取得部152および非ペアリング機器グレー表示部153を備える。
ペアリング情報取得部152は、通信部14がサーバ5から受信した表示選択機器リストと、ペアリング済み機器IDと、「制限情報」が付されている指示画像IDとを、非ペアリング機器グレー表示部153に通知する。
非ペアリング機器グレー表示部153は、選択機器確認画面において、未ペアリングの(ペアリングされていない)家庭内機器3をグレースケールで表示面12に表示する。具体的には、処理指示部117から、指示選択画面において選択された指示画像の指示画像IDを通知されると、非ペアリング機器グレー表示部153は、以下の処理を実行する。すなわち、非ペアリング機器グレー表示部153は、先ず、指示選択画面において選択された指示画像の指示画像IDが、ペアリング情報取得部152から通知された「制限情報」が付されている指示画像IDに含まれるかを確認する。
指示選択画面において選択された指示画像の指示画像IDが、「制限情報」が付されている指示画像IDに含まれていない場合、非ペアリング機器グレー表示部153は、処理を中止する。
指示選択画面において選択された指示画像の指示画像IDが、「制限情報」が付されている指示画像IDに含まれている場合、非ペアリング機器グレー表示部153は、ペアリング情報取得部152から通知されたペアリング済み機器IDを用いて、以下の処理を実行する。すなわち、非ペアリング機器グレー表示部153は、選択機器表示部114が表示選択機器リストに基づいて表示している選択機器のうち、前記ペアリング済み機器IDに対応する家庭内機器3以外の家庭内機器3を、該家庭内機器3のチェックを外した上で、グレースケールで表示する。つまり、非ペアリング機器グレー表示部153は、選択機器確認画面に表示されている選択機器のうち、未ペアリングの選択機器については、チェックを外したうえで、ユーザがチェックを入れることができないようにして、表示する。
図15の(a)〜(c)は、スマートフォン4が表示面12に表示する選択機器確認画面の一例を示す図である。図15の(a)および(b)に例示した選択機器確認画面においては、スマートフォン1が表示面12に表示した図4の(a)および(b)の選択機器確認画面とは異なり、未ペアリングのエアコンである「リビングのエアコン」(エアコン3c)は、グレースケールで表示され、チェックが付けられないように表示されている。すなわち、スマートフォン4は、未ペアリングの家庭内機器3を、所定の処理(所定の一括処理)の実行から除外する。
例えば、ペアリング情報取得部152が、非ペアリング機器グレー表示部153に、「ペアリング済み機器ID:0003(寝室のエアコン3c)」を通知していた場合、非ペアリング機器グレー表示部153は、以下の処理を実行する。すなわち、処理指示部117から、指示選択画面において選択された指示画像(例えば、「指示画像ID:0001(エアコン一括OFF)」)を通知された非ペアリング機器グレー表示部153は、先ず、「指示画像ID:0001」が、「制限情報」の付されている指示画像IDであるかを確認する。そして、「指示画像ID:0001」が「制限情報」の付されている指示画像IDであることを確認すると、非ペアリング機器グレー表示部153は、次に、ペアリング情報取得部152から通知された「ペアリング済み機器ID:0003」を用いて、以下の処理を実行する。
すなわち、非ペアリング機器グレー表示部153は、選択機器表示部114が表示選択機器リストに基づいて表示している図4の(a)の選択機器確認画面について、該選択機器確認画面において表示されている選択機器(寝室のエアコン3cおよびリビングのエアコン3a)のうち、「ペアリング済み機器ID:0003(寝室のエアコン3c)」以外の家庭内機器3を、該家庭内機器3のチェックを外した上で、グレースケールで表示する。具体的には、図4の(a)の選択機器確認画面における「リビングのエアコン3a」のチェックを外した上で、「リビングのエアコン3a」にユーザがチェックを入れることができないようにして、表示する。図4の(a)の選択機器確認画面を、ペアリング情報取得部152から「ペアリング済み機器ID:0003(寝室のエアコン3c)」を通知されていた非ペアリング機器グレー表示部153が更新した後の画面が、図15の(a)の選択機器確認画面である。
(家族伝言板システムにおける処理のフロー図)
図17は、家族伝言板システム200において実行される処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下のフローは、対象機器選択画面において「おまとめちゃん」が選択された以降に家族伝言板システム200において実行される処理の一例である。
対象機器選択画面において「おまとめちゃん」が選択されたことを検知すると、スマートフォン4の処理指示部117は、通信部14に、サーバ5へ、「おまとめちゃん」の機器画像IDとともに、指示画像取得要求を送信させる(S410)。
スマートフォン4から、「おまとめちゃん」の機器画像IDとともに、指示画像取得要求を受信したサーバ5は、図16の(b)に例示する指示画像テーブル251を参照して、ペアリング情報取得処理を実行する(「機器ペアリング情報取得要求:S510」および「機器ペアリング情報返却:S520」)。具体的には、サーバ5のペアリング情報抽出部226は、ペアリング情報テーブル252を参照して、ペアリング済みの家庭内機器3の機器ID(正確には、スマートフォン4の端末IDとペアリング済みの家庭内機器3の機器ID)を取得する。また、ペアリング情報抽出部226は、指示画像テーブル251を参照して、「制限情報」が付されている指示画像IDを取得する。
サーバ5は、ペアリング情報抽出部226が取得した前記ペアリング済み機器IDと、「制限情報」が付されている指示画像IDとを、指示画像(より正確には、指示画像リスト)、および対象機器リスト(表示選択機器リスト)を、スマートフォン4に送信する(S530)。
サーバ5からスマートフォン4の通信部14が前記指示画像、前記対象機器リスト、前記ペアリング済み機器ID、および前記「制限情報」が付されている指示画像IDを受信すると、スマートフォン4の指示情報表示部113は、前記指示画像を、つまり図3の(d)に例示する指示選択画面を、表示面12に表示する(S420)。
スマートフォン4の表示面12に表示している指示画像の1つが選択されたことを操作取得部116が検知すると(S430)、スマートフォン4の選択機器表示部114は、選択された指示画像(該指示画像に対応付けられている指示情報)によって実行を指示される処理を実行可能な対象機器(選択機器)を、つまり図4に例示する選択機器確認画面を、表示面12に表示する。そして、非ペアリング機器グレー表示部153は、図4の選択機器確認画面を、サーバ5から受信した前記ペアリング済み機器IDおよび前記「制限情報」が付されている指示画像IDを用いて、図15に例示する選択機器確認画面に更新する。つまり、非ペアリング機器グレー表示部153は、未ペアリングの家庭内機器3のチェックを外したうえで、未ペアリングの家庭内機器3をグレースケールで表示した選択機器確認画面を表示する(S440:対象機器表示)。
スマートフォン4の表示面12に表示している選択機器確認画面において、対象機器(選択機器)の少なくとも1つが選択された(チェックされた)状態で「はい」ボタンがタッチ操作されたことを検知すると(S450)、スマートフォン4の通信部14は、S430で選択された指示画像の指示画像ID、およびS450で選択された対象機器(チェックされた選択機器)の機器IDを、サーバ5へ送信する(S460)。
サーバ5は、スマートフォン4からS430で選択された指示画像の指示画像ID、およびS450で選択された対象機器の機器IDを受信する(つまり、受け付ける)と(S540)、受付処理を完了した旨をスマートフォン4に送信する。受付処理を完了した旨をサーバ5から受信したスマートフォン4は、受付表示を行う(S470)。具体的には、表示制御部111が、図5の下段に示す画面を表示面12に表示する。
また、サーバ5は、スマートフォン4からS430で選択された指示画像の指示画像ID、およびS450で選択された対象機器の機器IDを受け付けると(S540)、機器ごとに(つまり、機器IDごとに)、指示画像情報テーブル236を参照して指示の呼出を実行する(S550)。すなわち、実行指示部225は、S450で選択された対象機器の機器IDに対応する家庭内機器3ごとに、指示画像情報テーブル236を参照して、S430で選択された指示画像の指示画像IDに対応付けられている指示情報を、送信する(S560:指示実行制御)。実行指示部225は、S450で選択された全ての機器(選択された全ての対象機器の機器IDに対応する家庭内機器3)に指示情報を送信し終わるまで、S240の処理を繰り返す(S570)。
サーバ5から前記指示情報を受信した家庭内機器3は、前記前記指示情報において実行を指示されている処理を実行し(S310:指示処理実行)、実行結果を、サーバ5を介してスマートフォン4に送信する。サーバ5は、S450で選択された全ての機器(選択された全ての対象機器の機器IDに対応する家庭内機器3)に指示情報を送信し終わり(S570でYes)、各機器(各対象機器の機器IDに対応する家庭内機器3)から実行結果を取得すると、該実行結果をスマートフォン4に通知する。前記実行結果をサーバ5から受信したスマートフォン4は、実行結果表示する(S480)。
なお、前述の通り、選択機器確認画面においては、未ペアリングの家庭内機器3は、チェックを外されたうえで、グレースケールで表示されている。したがって、サーバ5が、未ペアリングの家庭内機器3に、S430で選択された指示画像の指示画像IDに対応付けられている指示情報を、送信することはない。つまり、スマートフォン4は、ペアリング済みの家庭内機器3のみに、S430で選択された指示画像の指示画像IDに対応付けられている指示情報を、送信する。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図18〜図22に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、記載の簡潔性を担保するため、実施形態1または実施形態2とは異なる構成(処理の手順及び処理の内容)のみについて説明する。すなわち、実施形態1または実施形態2で記載された構成等は、本実施形態にもすべて含まれ得る。また、実施形態1または実施形態2で記載した用語の定義も同じである。本実施形態に係る家族伝言板システム300(制御システム)は、スマートフォン6、サーバ7、および家庭内機器3を含んでいる。スマートフォン6、サーバ7、および家庭内機器3についての理解を容易にするため、最初に家族伝言板システム300の概要について説明しておく。
(家族伝言板システムの概要)
従来、家全体の電気料金などを正確に把握するためのシステムとして、HEMS(Home Energy Management System)が知られている。しかしながら、HEMSの導入は、一定の導入コスト、導入期間等が必要であるため、必ずしも容易に実現できるものではない。
また、エアコン単体の電気料金を、該エアコン本体に表示し、または、該エアコンのためのリモコンに表示するものが知られている。しかし、これはエアコン単体の電気料金のみをはあくするためのものであって、他の家庭内機器(例えば、冷蔵庫、洗濯機、照明等)の電気料金を把握することはできない。前記エアコン単体の電気料金をユーザに通知するために前記エアコンに設けられているのと同様の仕組みを全ての家庭内機器に導入することによって、各家庭内機器における電気料金の目安を知ることができると考えられるが、この考えは現実的とは言い難い。すなわち、或る家庭全体における電気料金を把握したい場合は、各家庭内機器に前記の仕組みを導入した上で、各家庭内機器の電気量を足し合わせていくことが必要であり、ユーザにとって利便性が低い。
ここで、電気料金までは算出していないが、自己の消費電力量を管理している家庭内機器は既に知られている。そして、家族伝言板システム300における家庭内機器3は、自己の消費電力量を管理している。具体的には、図18に示すように、家族伝言板システム300における家庭内機器3は、各々、1回の運転ごとに自装置の動作状態および動作時間等に基づいて消費電力量を算出する電力量算出部321を含む処理実行部32と、1回の運転ごとの自装置の消費電力量の積算値である積算消費電力量を記憶する記憶部(図示しない)と、を備えている。そして、家庭内機器3は、サーバ7を介してスマートフォン6から電力量の通知を指示されると、前記積算消費電力量を、サーバ7を介してスマートフォン6に送信する。なお、以下では、特に断らない限り「消費電力量」といえば前記積算消費電力量を意味するものとして説明する。
家族伝言板システム300におけるスマートフォン6は、サーバ7を介して、複数の家庭内機器3の各々に対して、該家庭内機器3の動作状態および動作時間等に基づく該家庭内機器3の消費電力量を、スマートフォン6に通知させる。スマートフォン6は、複数の家庭内機器3の各々の消費電力量に基づいて、電気代(電気料金)の概算(概算電気料金)を算出し、概算電気料金に係る情報を家族間で共有させ、また、概算電気料金に係る情報に基づいたアドバイスを家族に提供する。
サーバ7は、スマートフォン6からの「電気代取得(電気料金取得)」の指示を複数の家庭内機器3の各々に送信し、その応答として、該複数の家庭内機器3の各々から、消費電力量を取得する。そして、複数の家庭内機器3の各々から取得した消費電力量に基づいて、スマートフォン6が電気料金確認画面において表示するための各種情報を生成し、該各種情報をスマートフォン6に送信する。
したがって、家族伝言板システム300によってユーザは、HEMSを導入することなく、手軽に家庭全体の電気料金(正確には、複数の家庭内機器3の電気料金)を把握することができる。すなわち、家族伝言板システム300は、複数の家庭内機器3の電気料金の合計金額を管理することによって、擬似的に、家庭全体の電気料金を管理することができる。また、目標電気代(目標電気料金)が予め設定されている場合には、家族伝言板システム300は、該目標電気料金と、複数の家庭内機器3の電気料金の合計金額とを比較して、電気料金および節電等に係るアドバイスをユーザに提供することができる。さらに、家族伝言板システム300は、前記家庭全体の電気料金および前記アドバイスを、例えば「おまとめちゃん」からの家族伝言板への投稿としてスマートフォン6の表示面12に表示することにより、家族の各メンバ(お父さん、お母さん、子供)に共有させることができる。加えて、家族伝言板システム300は、前記目標電気料金と、複数の家庭内機器3の電気料金の合計金額とを比較して、複数の家庭内機器3の各々について、例えば、「節電モード」での運転を指示することができる。すなわち、家族伝言板システム300は、前記比較の結果に対応付けられた処理の実行を、複数の家庭内機器3の各々に、一括して指示することができる。具体的には、複数の家庭内機器3の電気料金の合計金額が前記目標電気料金を超過する可能性が高い場合、家族伝言板システム300は、複数の家庭内機器3の各々に、一括して「節電モード」での運転を指示する。そして、前記「節電モード」での運転を指示された複数の家庭内機器3は、各々、「節電モード」での処理を実行する(例えば、操作が所定時間以上ない場合には、自動的に運転を停止し、または消費電力量が少ない運転に自動的に切り替わる等)。
なお、ユーザに提示する前記家庭全体の電気料金について、複数の家庭内機器3の全ての電気料金の合計金額から、任意の家庭内機器3の電気料金を除外して提示できてもよい。また、ユーザが任意に設定するグループに所属する家庭内機器3の電気料金だけを提示してもよい。すなわち、家族伝言板システム300は、例えば、エアコン3bに係る電気料金のみを除外した複数の家庭内機器3の電気料金を、前記家庭全体の電気料金として提示してもよい。また、家族伝言板システム300は、例えば「リビングの家電」としてまとめられた「エアコン3a、空気清浄機3d、掃除機3f、および、照明装置3i」の電気料金をまとめて、リビングの電気料金として提示してもよい。
以上に説明した家族伝言板システム300におけるスマートフォン6(制御装置)の概要を説明すれば以下の通りである。すなわち、スマートフォン6が複数の家庭内機器3の各々に実行させる前記所定の処理は、前記複数の家庭内機器3における消費電力量の取得である。上記の構成によれば、スマートフォン6は、前記複数の家庭内機器3に、消費電力量を取得させることができる。したがって、ユーザは、前記複数の家庭内機器3の各々の消費電力量を、容易に確認することができる。
スマートフォン6の電力関連情報表示部162(結果表示部)は、前記複数の家庭内機器3の各々の消費電力量をまとめたグラフをユーザに通知する。上記の構成によれば、スマートフォン6の電力関連情報表示部162は、前記複数の機器の各々の消費電力量をまとめたグラフをユーザに通知する。したがって、ユーザは、前記複数の機器の各々の消費電力量をまとめたグラフを、容易に確認することができる。
スマートフォン6の電力関連情報表示部162は、前記複数の家庭内機器3の各々の消費電力量から算出した各機器の電気料金をユーザに通知する。上記の構成によれば、電力関連情報表示部162は、前記複数の機器の各々の消費電力量から算出した各機器の電気料金をユーザに通知する。したがって、ユーザは、前記複数の機器の各々の消費電力量から算出した各機器の電気料金を、容易に確認することができる。次に、図18を用いて、家族伝言板システム300のスマートフォン6、サーバ7、および家庭内機器3について詳細を説明していく。
図18に示すように、家族伝言板システム300のスマートフォン6は、図1のスマートフォン1の構成に加えてさらに、電力関連情報表示部162を備える。
電力関連情報表示部162は、通信部14がサーバ7から受信した複数の家庭内機器3の各々の電気料金、それらの合計である合計電気料金、および節電アドバイスに基づいて、図19の(b)に例示するような「電気料金確認画面」を表示面12に表示する。また、電力関連情報表示部162は、図20の(a)に例示するような「目標電気代設定画面」、図20の(b)に例示するような「電気料金設定画面」、および図20の(c−1)に例示するような「その他設定画面」を表示面12に表示する。
家族伝言板システム300のサーバ7は、図1のサーバ2の構成に加えてさらに、算出処理部227およびアドバイスメッセージテーブル271を備える。
算出処理部227は、サーバ通信部21が複数の家庭内機器3の各々から受信した消費電力量に基づいて、複数の家庭内機器3の各々の電気料金を算出する。また、算出処理部227は、複数の家庭内機器3の各々の電気料金を合計した合計電気料金を算出する。さらに、算出処理部227は、目標電気料金が設定されていた場合、目標電気料金と前記合計電気料金とを比較し、アドバイスメッセージテーブル271を参照して、節電アドバイスを生成する。算出処理部227は、算出した複数の家庭内機器3の各々の電気料金、合計電気料金、および前記節電アドバイスを、サーバ通信部21に、スマートフォン6へ送信させる。
アドバイスメッセージテーブル271には、算出処理部227が生成する節電アドバイスの内容(「つぶやき」)および画像(「シール」)に対応付けられて、該節電アドバイスを選択する条件(「条件1」および「条件2」)が格納されている。
図19は、スマートフォン6が表示面12に表示する画像例の遷移図である。スマートフォン6が表示面12に表示する画面は、スマートフォン1が図5の(c)の上段および下段に示す画面とほぼ同様である。すなわち、図19の(a)の投稿確認画面において「画像」の欄に「電気代取得(電気料金取得)」を表示した状態で「登録」ボタンへのタッチ操作を受け付けたスマートフォン6は、図19の(b)の電気料金確認画面を表示面12に表示する。図19の(b)の電気料金確認画面には、「電気代取得(電気料金取得)」の実行結果が、「おまとめちゃん」からの「9月1日の17時30分」の投稿メッセージとして、示されている。より詳細には、スマートフォン6は、複数の家庭内機器3の各々の電気料金の日単位での推移を示すグラフを、家庭内機器3ごとに色分けして表示している。図19の(b)の例において、スマートフォン6は、2台の家庭内機器3の各々の電気料金(「寝室のエアコン:1,000円」および「リビングのエアコン:4,000円」)に対応する2色から成る棒グラフを表示している。また、複数の家庭内機器3の各々の電気料金の合計について、現在までの実績(5,000円)と、今月の目標金額(12,000円)とを対比して示すとともに、両者の比較に基づく節電アドバイス(「このままだと、目標を超えちゃうかも!?」)を表示している。さらに、スマートフォン6は、「目標電気代」、「電気料金設定」、および「その他設定」ボタンを表示している。
図20の(a)は、目標電気代設定画面の一例を示す図であり、図20の(b)は、電気料金設定画面の一例を示す図である。スマートフォン6は、図19の(b)に示す「目標電気代」ボタンへのタッチ操作を受け付けると、目標電気代設定画面を表示面12に表示する。また、スマートフォン6は、図19の(b)の「電気料金設定」ボタンへのタッチ操作を受け付けると、電気料金設定画面を表示面12に表示する。
スマートフォン6が表示面12に表示する目標電気代設定画面において、ユーザは、「今月(または今年)の目標電気代(目標電気料金)」を設定する。図20の(a)に示すように、スマートフォン6は、目標電気代設定画面に先月の使用電気代(図20の(a)の例では「約XXX円」)を表示することにより、ユーザが今月の目標電気代を設定する際の指標となる数字を提示することができる。なお、スマートフォン6は、今年の目標電気代を設定するための目標電気代設定画面には、昨年度の使用電気代を表示する。スマートフォン6は、目標電気代設定画面において目標電気代(図20の(a)の例では「12,000円」)が設定された上で「決定」ボタンへのタッチ操作を受け付けると、該目標電気代をサーバ7へ送信する。サーバ7は、スマートフォン6から受信した目標電気代をサーバ記憶部27に格納し、例えば、後述するアドバイスメッセージ生成処理の際に利用する。
電気料金設定画面において、ユーザは、電気代(電気料金)算出処理の基礎となる「単位量当たりの電気料金」を設定する。後述するように、家族伝言板システム300において、家庭内機器3の各々の電気料金は、家庭内機器3の各々の消費電力量に単位量当たりの電気料金を掛け合わせることによって算出される。ここで、スマートフォン6は、図20の(b)に示すように、電気の使用時間帯ごとに、「単位量当たりの電気料金」を設定することができるように、電気料金設定画面を表示する。例えば、スマートフォン6は、「朝7時から朝10時までの、単位量当たりの電気料金」、「朝10時から夕方17時までの、単位量当たりの電気料金」、「夕方17時から深夜23時までの、単位量当たりの電気料金」、および「深夜23時から翌朝7時までの、単位量当たりの電気料金」を設定することができるように、電気料金設定画面を表示する。そして、スマートフォン6は、電気料金設定画面に入力された「単位量当たりの電気料金」を、サーバ7へ送信する。サーバ7は、スマートフォン6から受信した「単位量当たりの電気料金」をサーバ記憶部27に格納し、例えば、家庭内機器3の各々の電気料金を算出する電気料金算出処理の際に利用する。
図20の(c−1)は、その他設定画面の一例を示す図である。スマートフォン6は、図19の(b)に示す「その他設定」ボタンへのタッチ操作を受け付けると、図20の(c−1)に例示するその他設定画面を表示面12に表示する。その他設定画面において、ユーザは、複数の家庭内機器3の各々について、該家庭内機器3の電気料金をスマートフォン6に表示させるか否かを選択することができる。例えば、ユーザは、その他設定画面において任意の家庭内機器3のチェックを外すことによって、チェックを外した家庭内機器3の電気料金を除く、複数の家庭内機器3の各々の電気料金の合計を、スマートフォン6に表示させることができる。また、チェックされた家庭内機器3の電気料金のみを合計して、合計料金と目標電気代(目標電気料金)とを比較して節電アドバイスを提供するとしてもよい。
ただし、複数の家庭内機器3の各々について、電気料金を表示すべきか否か(および、合計電気料金を算出する際に含めるか除外するか)をユーザが選択できるようにするための方法は、図20の(c−1)に例示した「その他設定画面」の表示に限られない。スマートフォン6は、例えば、図20の(c−2)に示すように、複数の家庭内機器3の各々の電気料金を示す画面において、複数の家庭内機器3の各々に隣接させてチェックボックスを表示し、チェックされた家庭内機器3のみの電気代(電気料金)を合計した金額を表示し、また、チェックされた家庭内機器3のみの電気代を合計した電気料金推移グラフを表示してもよい。
(家族伝言板システムの実行する処理の概要)
スマートフォン6からの「電力量通知」処理の指示情報を、サーバ7を介して受信した複数の家庭内機器3の各々は、自機器が動作した時の消費電力量をサーバ7に送信する。サーバ7は、家庭内機器3の各々の消費電力量に単位量当たりの電気料金を掛け合わせることによって、家庭内機器3の各々の電気料金を算出する。そして、サーバ7は、家庭内機器3の各々の電気料金を、全ての家庭内機器3の電気料金の合計値とともに、スマートフォン6に送信する。スマートフォン6は、例えば、全ての家庭内機器3の電気料金の合計値を、家庭全体の電気料金として提示してもよい。
つまり、家族伝言板システム300は、全ての家庭内機器3の電気料金を管理することによって、全ての家庭内機器3の合計電気料金をユーザに通知することができ、また、任意の家庭内機器3を除いた任意の家電グループ(例えば、家庭内の全てのエアコンであるエアコン3a、エアコン3b、およびエアコン3cの「エアコン・グループ」、前記「リビングの家電」)での合計電気料金などを算出することができる。例えば、スマートフォン6は、「おまとめちゃん」からの、家庭内機器3の各々の電気料金、および全ての家庭内機器3の電気料金の合計値に関する投稿を表示面12に表示することにより、家族全員(図2の例では、お父さん、お母さん、子供)に前記電気料金を通知する。したがって、前記家族全員が前記電気料金を知ることができるようになる。
また、家族伝言板システム300は、目標電気料金を設定し、現在までの電気料金と目標電気料金とを比較することによって、例えば節電アドバイスを、つぶやく(家族伝言板に投稿する)こともできる。
さらに、家族伝言板システム300は、前記節電アドバイスを対応する所定の処理(例えば、「節電ON」)を、家庭内機器3に実行させることができる。具体的には、スマートフォン6は、前記節電アドバイスに対応する節電モードでの運転を、家庭内機器3に実行させることができる。
なお、これまで電気料金(消費電力量)について説明を行なってきたが、スマートフォン6が、複数の家庭内機器3に、スマートフォン6に通知させる情報は、電気料金(消費電力量)に限られるものではない。スマートフォン6は、複数の家庭内機器3に、例えば使用水量などについてもスマートフォン6に通知させ、スマートフォン6は複数の家庭内機器3によって消費される使用水量を、ユーザに通知できてもよい。
(アドバイスメッセージ生成処理および電気料金算出処理について)
図21は、サーバ7に記憶されているアドバイスメッセージテーブル271のデータ構造および具体例を示す図である。例えば、今月(11月)の目標電気料金を「12,000円」に設定した場合、11月5日18時時点における電気料金が「1,500円」であるとき、節電アドバイスを投稿するために、以下の処理が実行される。
すなわち、現在(11月5日18時時点)までの電気料金のペースで、月末まで推移した時の電気料金である月末時点予想電気料金を算出し、該月末時点予想電気料金と今月の目標電気料金とを比較する。具体的には、先ず、11月5日18時時点における電気料金である「1,500円」を、11月に入ってから11月5日18時時点までの時間で割って、1時間当たりの平均電気料金を算出する。次に、前記1時間当たりの平均電気料金に、11月の日数(30日)と24時間とを掛けて、月末時点予想電気料金を算出する。つまり、「1,500円/(4日×24時間+18時間)×(30日×24時間)=9,474円(小数点以下、四捨五入)」と、月末時点予想電気料金を算出する。
そして、前記月末時点予想電気料金:9,474円と、前記今月の目標電気料金:12,000円とを比較して、前記月末時点予想電気料金が前記今月の目標電気料金よりも低いことを確認すると、スマートフォン6は、以下の節電アドバイスをユーザに通知する。すなわち、スマートフォン6は、図21に例示したアドバイスメッセージテーブル271のNo.3のメッセージを「おまとめちゃん」からの家族伝言板への投稿(つぶやき)として、表示面12に表示する。
(消費電力量の算出方法)
図22は、(a)は、家庭内機器3の消費電力量を算出するための基礎データの一例を示す図であり、(b)は、家庭内機器3の消費電力量を算出するための別の基礎データの一例を示す図である。
消費電力量は、家庭内機器3の各々において、1回の運転ごとに計算され、その運転終了時に下記の算出式に基づいて計算される。また、積算消費電力量は、これまでの消費電力量の積算値であり、運転終了時に更新した値を、家庭内機器3の各々が備える所定の記憶部に保存する。
算出式は以下の通りである。すなわち、「消費電力量=負荷1の平均消費電力(W)×負荷1の合計運転時間(h)+負荷2の平均消費電力(W)×負荷2の合計運転時間(h)+・・・+負荷Nの平均消費電力(W)×負荷Nの合計運転時間(h)+常時通電待機時の消費電力(W)×常時通電待機時間(h)」である。ここで、各負荷(負荷1〜負荷N)の運転時間は、100msec単位でカウントしているものとする。また、負荷1〜負荷Nの各々の平均消費電力は、例えば、図22に示す通りである。
図22の(a)に例示しているように、負荷1は、その平均消費電力(W)が、運転モードおよび温度に依存せず、「W1」で一定としている。これに対し、負荷4は、その平均消費電力(W)が、運転モードおよび温度に応じて変化する。具体的には、図22の(b)に例示しているように、「運転モード:Aモード」であって、「温度:低」の場合には、負荷4の平均消費電力はW41である。同様に、「運転モード:Bモード」であって、「温度:中」の場合には、負荷4の平均消費電力はW45である。家庭内機器3の各々における電力量算出部321は、1回の運転ごとに、図22に例示する基礎データ等を用いて、自機器における消費電力量を算出している。そして、サーバ7(スマートフォン6)から電力量の通知の指示を受信すると、サーバ7に、これまでの消費電力量の積算値である積算消費電力量を送信する。
〔変形例〕
家族伝言板システム100、200、および300において、家族伝言板に指示画像を投稿して、家庭内機器3(被制御装置)に所定の処理を実行させることは必須ではない。例えば、家族伝言板システム100、200、および300において、スマートフォン1、4、および6は、ユーザからの前記所定の処理の実行を指示する音声入力を受け付けることによって、サーバ2、5、7を介して家庭内機器3に、前記所定の処理の実行を指示してもよい。そして、スマートフォン1、4、および6は、サーバ2、5、7を介して家庭内機器3から、前記所定の処理の実行の指示の結果(実行結果)を受信し、該実行結果をユーザに通知してもよい。
また、家族伝言板システム100、200、および300において、複数の家庭内機器3の各々に実行させた所定の処理(所定の一括処理)の実行結果を、家族伝言板に表示することは必須ではない。例えば、家族伝言板システム300において、複数の家庭内機器3の各々の電気料金(または消費電力量)およびそれらを合計した電気料金(または合計の消費電力量)の月間/年間表示は、専用機能のメニューとして、スマートフォン6の表示面12に表示されてもよい。
〔実施形態4〕
以上までに説明してきた各実施形態では、1つのサーバ2、5、7を用いる例を説明したが、サーバ2、5、7の有する各機能が、個別のサーバにて実現されていてもよい。そして、複数のサーバを適用する場合においては、各サーバは、同じ事業者によって管理されていてもよいし、異なる事業者によって管理されていてもよい。
また、サーバ2、5、7の有する各機能をスマートフォン1、4、6が備え、サーバ2、5、7を不要とする構成であってもよい。すなわち、サーバ2、5、7の備える表示対象機器抽出部221、実行指示情報抽出部222、表示選択機器抽出部223、処理結果取得部224、実行指示部225、ペアリング情報抽出部226、および算出処理部227は、スマートフォン1、4、6が備えるとしてもよい。
〔実施形態5〕
スマートフォン1、4、6、サーバ2、5、7、および家庭内機器3の各ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。後者の場合、スマートフォン1、4、6、サーバ2、5、7、および家庭内機器3を、図20に示すようなコンピュータ(電子計算機)を用いて構成することができる。
図23は、前記スマートフォン(スマートフォン1、4、6)、前記サーバ(サーバ2、5、7)、および前記家庭内機器(家庭内機器3)として利用可能なコンピュータ910の構成を例示したブロック図である。コンピュータ910は、バス911を介して互いに接続された演算装置912と、主記憶装置913と、補助記憶装置914と、入出力インターフェース915とを備えている。演算装置912、主記憶装置913、および補助記憶装置914は、それぞれ、例えばCPU、RAM(random access memory)、ハードディスクドライブであってもよい。入出力インターフェース915には、ユーザがコンピュータ910に各種情報を入力するための入力装置920、および、コンピュータ910がユーザに各種情報を出力するための出力装置930が接続される。入力装置920および出力装置930は、コンピュータ910に内蔵されたものであってもよいし、コンピュータ910に接続された(外付けされた)ものであってもよい。例えば、入力装置920は、キーボード、マウス、タッチセンサなどであってもよく、出力装置930は、ディスプレイ、プリンタ、スピーカなどであってもよい。また、タッチセンサとディスプレイとが一体化されたタッチパネルのような、入力装置920および出力装置930の双方の機能を有する装置を適用してもよい。そして、通信インターフェース916は、コンピュータ910が外部の装置と通信するためのインターフェースである。
補助記憶装置914には、コンピュータ910をスマートフォン1、4、6、サーバ2、5、7、および家庭内機器3として動作させるための各種プログラムが格納されている。そして、演算装置912は、補助記憶装置914に格納された前記各プログラムを主記憶装置913上に展開して該プログラムに含まれる命令を実行することによって、コンピュータ910を、スマートフォン1、4、6、サーバ2、5、7、および家庭内機器3が備える各部として機能させる。なお、補助記憶装置914がプログラム等の情報の記録に用いる記録媒体は、コンピュータ読み取り可能な「一時的でない有形の媒体」であればよく、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブル論理回路などであってもよい。
また、コンピュータ910の外部の記録媒体に記録されているプログラム、あるいは任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介してコンピュータ910に供給されたプログラムを用いてコンピュータ910を機能させる構成を採用してもよい。そして、本発明は、前記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る制御装置(スマートフォン1、4、および6)は、複数の機器(家庭内機器3)の各々に所定の処理の実行を一括して指示する一括指示情報を選択するユーザ操作を取得する操作取得部(116)と、前記操作取得部が取得したユーザ操作において選択された一括指示情報に設定されている複数の機器の各々に、該一括指示情報によって指示されている所定の処理の実行を指示する指示部(処理指示部117)と、を備えている。
上記の構成によれば、前記制御装置は、前記複数の機器を一括して被制御装置として指定して所定の処理を実行させることができる。
本発明の態様2に係る制御装置は、上記態様1において、前記複数の機器を一括して被制御装置として特定する情報をユーザに選択可能に表示する対象機器表示部(112)をさらに備えてもよい。
上記の構成によれば、前記対象機器表示部は、前記複数の機器を一括して被制御装置として特定する情報をユーザに選択可能に表示する。したがって、ユーザは容易に、前記複数の機器を被制御装置として特定することができる。
本発明の態様3に係る制御装置は、上記態様1または2において、前記操作取得部が取得したユーザ操作において選択された一括指示情報に設定されている所定の処理を実行可能な機器のみをユーザに選択可能に表示する選択機器表示部(114)をさらに備えてもよい。
上記の構成によれば、前記選択機器表示部は、前記操作取得部が取得したユーザ操作において選択された一括指示情報に設定されている所定の処理を実行可能な機器のみをユーザに選択可能に表示する。したがって、ユーザは、前記複数の機器のうち、選択した一括指示情報に設定されている所定の処理を実行可能な機器のみを確認することができる。また、ユーザは、前記複数の機器のうち、選択した一括指示情報に設定されている所定の処理を実際に実行させる機器を選択することができる。
本発明の態様4に係る制御装置は、上記態様1から3のいずれかにおいて、前記所定の処理を前記複数の機器に指示した結果をユーザに通知する結果表示部(115)をさらに備えてもよい。
上記の構成によれば、前記結果表示部は、前記所定の処理を前記複数の機器に指示した結果をユーザに通知する。したがって、ユーザは、前記所定の処理を前記複数の機器に指示した結果を容易に確認することができる。
本発明の態様5に係る制御装置は、上記態様4において、前記結果表示部は、前記一括指示情報によって指示された所定の処理を指示した結果について、前記複数の機器の各々の結果をまとめた結果をユーザに通知してもよい。
上記の構成によれば、前記結果表示部は、前記一括指示情報によって指示された所定の処理を指示した結果について、前記複数の機器の各々の結果をまとめた結果をユーザに通知する。したがって、ユーザは、選択した一括指示情報によって指示された所定の処理を指示した結果について、前記複数の機器の各々の結果をまとめた結果を、容易に確認することができる。
本発明の態様6に係る制御装置は、上記態様4において、前記結果表示部は、前記一括指示情報によって指示された所定の処理を指示した結果について、前記複数の機器の各々の結果を機器毎にユーザに通知してもよい。
上記の構成によれば、前記結果表示部は、前記一括指示情報によって指示された所定の処理を指示した結果について、前記複数の機器の各々の結果を機器毎にユーザに通知する。したがって、ユーザは、選択した一括指示情報によって指示された所定の処理を指示した結果について、前記複数の機器の各々の結果を、容易に確認することができる。
本発明の態様7に係る制御装置は、上記態様1から6のいずれかにおいて、前記一括指示情報を選択するユーザ操作は、前記一括指示情報に対応付けられた画像の選択、または、前記一括指示情報に対応付けられた音声の入力であってもよい。
上記の構成によれば、前記制御装置は、前記一括指示情報に対応付けられた画像の選択、または、前記一括指示情報に対応付けられた音声の入力を受け付けることによって、前記一括指示情報に設定されている複数の機器の各々に、該一括指示情報によって指示されている所定の処理の実行を指示する。したがって、ユーザは、前記一括指示情報に対応付けられた画像を選択する操作、または、前記一括指示情報に対応付けられた音声を入力する操作によって、前記一括指示情報に設定されている複数の機器の各々に、該一括指示情報によって指示されている所定の処理を実行させることができる。
本発明の態様8に係る制御装置は、上記態様3において、前記選択機器表示部は、前記一括指示情報によって指示される所定の処理を実行可能な機器であって、前記一括指示情報によって指示される所定の処理を実行する権限が予め付与されている機器を、該ユーザに選択可能に表示してもよい。
上記の構成によれば、前記選択機器表示部は、前記一括指示情報によって指示される所定の処理を実行可能な機器であって、前記一括指示情報によって指示される所定の処理を実行する権限が予め付与されている機器を、該ユーザに選択可能に表示する。したがって、ユーザは、前記一括指示情報によって指示される所定の処理を実行する権限が予め付与されている機器のみに、前記一括指示情報によって指示される所定の処理を実行させることができる。
本発明の態様9に係る制御装置は、上記態様1から8のいずれかにおいて、前記所定の処理は、前記複数の機器における消費電力量の取得であってもよい。
上記の構成によれば、前記制御装置は、前記複数の機器に、消費電力量を取得させることができる。したがって、ユーザは、前記複数の機器の各々の消費電力量を、容易に確認することができる。
本発明の態様10に係る制御装置は、上記態様4において、前記結果表示部は、前記複数の機器の各々の消費電力量をまとめたグラフをユーザに通知してもよい。
上記の構成によれば、前記結果表示部は、前記複数の機器の各々の消費電力量をまとめたグラフをユーザに通知する。したがって、ユーザは、前記複数の機器の各々の消費電力量をまとめたグラフを、容易に確認することができる。
本発明の態様11に係る制御装置は、上記態様4において、前記結果表示部は、前記複数の機器の各々の消費電力量から算出した各機器の電気料金をユーザに通知してもよい。
上記の構成によれば、前記結果表示部は、前記複数の機器の各々の消費電力量から算出した各機器の電気料金をユーザに通知する。したがって、ユーザは、前記複数の機器の各々の消費電力量から算出した各機器の電気料金を、容易に確認することができる。
本発明の態様12に係る制御システム(家族伝言板システム100、200、および300)は、制御装置(スマートフォン1、4、および6)と、該制御装置によって制御可能な複数の機器(家庭内機器3)とを含む制御システムであって、前記制御装置は、前記複数の機器の各々に所定の処理の実行を一括して指示する一括指示情報を選択するユーザ操作を取得すると、該ユーザ操作において選択された一括指示情報に設定されている複数の機器の各々に、該一括指示情報に設定されている所定の処理の実行を指示する。
上記の構成によれば、態様1に係る制御装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様13に係る制御方法は、複数の機器(家庭内機器3)の各々に所定の処理の実行を一括して指示する一括指示情報を選択するユーザ操作を取得する操作取得ステップ(S130)と、前記操作取得ステップにて取得したユーザ操作において選択された一括指示情報に設定されている複数の機器の各々に、該一括指示情報に設定されている所定の処理の実行を指示する指示ステップ(S160)と、を含む。
上記制御方法によれば、態様1に係る制御装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の各態様に係る制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記制御装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記制御装置をコンピュータにて実現させる制御装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。