以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<ネットワークシステムの全体構成>
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。なお、図1は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
図1を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、電気機器を制御するためのサービス用の家電サーバ100と、電気機器としての空気清浄機200A・エアコン200B・冷蔵庫200Cと、通信端末としてのスマートフォン300A・パーソナルコンピュータ300B・テレビ300Cと、それらの装置間の通信を実現するためのネットワークとしてのインターネットやキャリア網を含む。
なお、以下では、説明のために、ある家族の電気機器と、当該家族の少なくとも1人のユーザの通信端末と、家電サーバ100とから構成されるネットワークシステムについて説明するものとする。ただし、家族に限らず、たとえば、友達や、職場の組織などの他のグループに適用してもよい。
また、本実施の形態においては、電気機器を制御する能力を有するスマートフォン300Aを有するユーザが宅外にいて、電気機器を制御するパーソナルコンピュータ300Bとテレビ300Cが宅内に配置されている場合について説明するものとするが、いずれの通信端末が宅内にあって、いずれの通信端末が宅外にあるかは問わない。
家電サーバ100は、インターネットなどのネットワークを介してスマートフォン300A・パーソナルコンピュータ300B・テレビ300Cなどの通信端末と接続される。たとえば、家電サーバ100は、スマートフォン300A・パーソナルコンピュータ300B・テレビ300Cなどの通信端末からの命令を受け付けて、インターネットを介して空気清浄機200A・エアコン200B・冷蔵庫200Cなどの電気機器を制御する。逆に、家電サーバ100は、インターネットを介して空気清浄機200A・エアコン200B・冷蔵庫200Cなどの電気機器からデータを受信して、スマートフォン300A・パーソナルコンピュータ300B・テレビ300Cなどの通信端末に当該電気機器に関する情報を送信する。
スマートフォン300A・パーソナルコンピュータ300B・テレビ300Cなどの通信端末は、空気清浄機200A・エアコン200B・冷蔵庫200Cなどの電気機器を制御したり、空気清浄機200A・エアコン200B・冷蔵庫200Cなどの電気機器に関する情報を取得したりする。ユーザは、スマートフォン300A・パーソナルコンピュータ300B・テレビ300Cに限らず、タブレット、ノートパソコン、ゲーム機、電子書籍端末など、家電サーバ100と通信可能な他の種類の端末を利用してもよい。なお、以下では、これらの装置を総称して、通信端末300ともいう。
空気清浄機200A・エアコン200B・冷蔵庫200Cなどの電気機器は、ユーザの自宅やオフィスなどに配置される。空気清浄機200A・エアコン200B・冷蔵庫200Cなどの電気機器は、リモコンなどを介してユーザから受け付けた制御命令やセンサで測定したデータなどをコントローラ、ルータおよびインターネットなどを介して家電サーバ100に送信する。逆に、空気清浄機200A・エアコン200B・冷蔵庫200Cなどの電気機器は、通信端末300からの制御命令に基づいて各種の動作を実行する。なお、電気機器は、空気清浄機200A・エアコン200B・冷蔵庫200Cに限らず、電子レンジ、洗濯機、自走式掃除機、照明機器などの家電、テレビ、ハードディスクレコーダ、音楽プレーヤーなどのAV(オーディオ・ビジュアル)機器、太陽光発電気、インターホン、給湯器、カメラ、照明器具などの住宅設備、などであってもよい。なお、以下では、これらの装置を総称して、電気機器200ともいう。
<ネットワークシステムの動作概要>
次に、図2〜図9を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。なお、図2〜図9は、本実施の形態にかかる通信端末300の画面例を示すイメージ図である。
まず、本実施の形態にかかるスマートフォン300Aは、ユーザ命令に応じて、家電サーバ100から、あるいは他のサーバから、家電制御用のアプリケーション、すなわち家電アプリケーションをダウンロードする。以下では、ユーザが、スマートフォン300Aの家電アプリケーションを立ち上げて、ユーザIDに基づいて家電制御サービスにログインした場合について説明する。
図2を参照して、スマートフォン300Aは、家電アプリケーションのトップ画面を表示する。トップ画面では、ユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200の消費電力を監視するための疑似キャラクターの欄と、ユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200それぞれの疑似キャラクターの欄とが並べて表示される。複数の欄の各々には、疑似キャラクターの画像と、電気機器200に関する情報とが含まれる。なお、ユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200に限らず、たとえば、ユーザが属する他の種類のグループに属する少なくとも1つの電気機器200の情報が表示されるものであってもよい。
具体的には、スマートフォン300Aが、家電サーバ100にユーザの家族の複数の電気機器200の情報を要求し、家電サーバ100からの情報に基づいて、当該複数の欄を表示する。複数の欄の並び方については後述する。
本実施の形態においては、ユーザの家族の複数の電気機器200の消費電力を監視するための疑似キャラクターの欄には、今月の電気代や、留守番などの各種サービスの有効・無効情報と、情報の最新更新日時などが含まれる。ユーザの家族の複数の電気機器200それぞれの欄には、電気機器200が実行中の動作と、その他の状況を示す情報とが含まれる。この状態で、ユーザが、ユーザの家族の複数の電気機器200の疑似キャラクターの欄のいずれかにタッチすると、対応する電気機器200の制御画面が開かれる。
たとえば、図3を参照して、ユーザが、空気清浄機の欄をタッチすると、スマートフォン300Aは、空気清浄機を制御するための画面を表示する。より詳細には、スマートフォン300Aは、自動運転を開始するためのボタンや、パワフル吸じん動作を開始するためのボタンなどを表示する。ユーザが、パワフル吸じん動作を開始するためのボタンにタッチすると、スマートフォン300Aは、当該動作の開始を確認するウインドウを表示してから、インターネットなどを介して家電サーバ100に当該動作を開始させるための命令を送信する。
家電サーバ100は、パワフル吸じん動作を開始させるための命令を、インターネットなどを介して、ユーザの家族に対応付けられている空気清浄機200Aに送信する。空気清浄機200Aは、当該命令に応じて、パワフル吸じん動作を開始する。空気清浄機200Aは、パワフル吸じん動作を開始した旨を家電サーバ100に送信する。これを受けて、家電サーバ100は、パワフル吸じん動作を開始した旨をスマートフォン300Aに送信する。
これによって、スマートフォン300Aは、空気清浄機200Aがパワフル吸じん動作を開始したことを表示することができる。ユーザは、空気清浄機の制御画面でも、ユーザの家族の複数の電気機器200それぞれの欄を並べて表示するトップ画面でも、自宅のリビングの空気清浄機200Aの状態を把握することができる。
また、たとえば、図4を参照して、ユーザが、冷蔵庫の欄をタッチすると、スマートフォン300Aは、冷蔵庫を制御するための画面を表示する。より詳細には、スマートフォン300Aは、お急ぎ製氷を開始するためのボタンや、節電モードを開始するためのボタンや、節電モードを終了するためのボタンなどを表示する。ユーザが、節電モードを終了するためのボタンにタッチすると、スマートフォン300Aは、当該節電モードの終了を確認するウインドウを表示してから、インターネットなどを介して家電サーバ100に当該節電モードを終了させるための命令を送信する。
家電サーバ100は、節電モードを終了させるための命令を、インターネットなどを介して、ユーザの家族に対応付けられている冷蔵庫200Cに送信する。冷蔵庫200Cは、当該命令に応じて、節電モードを終了する。冷蔵庫200Cは、節電モードを終了した旨を家電サーバ100に送信する。これを受けて、家電サーバ100は、節電モードを終了した旨をスマートフォン300Aに送信する。
これによって、スマートフォン300Aは、冷蔵庫200Cが節電モードを終了したことを表示することができる。ユーザは、冷蔵庫の制御画面でも、ユーザの家族の複数の電気機器200それぞれの欄を並べて表示するトップ画面でも、自宅のキッチンの冷蔵庫200Cの状態を把握することができる。
また、たとえば、図5を参照して、ユーザが、家族の電気機器200の消費電力を監視するための疑似キャラクターの欄をタッチすると、スマートフォン300Aは、家族の電気機器200を一括で制御するための画面を表示する。より詳細には、スマートフォン300Aは、家族のエアコンを一括でONするためのボタンや、一括でOFFするためのボタンなどを表示する。
図6を参照して、ユーザが、エアコンを一括でOFFするためのボタンにタッチすると、スマートフォン300Aは、家電サーバ100からのデータに基づいて、ユーザの家族に属するエアコンがあるか否かを判断する。ユーザの家族に属するエアコンがある場合、スマートフォン300Aは、OFFするエアコンを選択するための画面を表示する。スマートフォン300Aは、OFFするエアコンの選択を受け付けると、エアコンをOFFすることを確認するウインドウを表示してから、インターネットなどを介して家電サーバ100に当該動作を開始させるための命令を送信する。
家電サーバ100は、選択されたエアコンをOFFするための命令を、インターネットなどを介して、ユーザの家族に対応付けられているエアコン200Bに送信する。エアコン200Bは、当該命令に応じて電源をOFFする。エアコン200Bは、電源をOFFした旨を家電サーバ100に送信する。これを受けて、家電サーバ100は、選択されたエアコンの電源をOFFした旨をスマートフォン300Aに送信する。
なお、本実施の形態においては、家電サーバ100が、電気機器200の各々に関して、ペアリングしているユーザとの対応関係を記憶している。そして、ペアリングしているユーザのみからしか操作命令を受け付けない電気機器200の種類、たとえば空気清浄機やエアコン、の指定も記憶している。
これによって、たとえば、図7に示すように、ペアリングしていないユーザが、電気機器200の操作画面を開いても、操作命令を入力するためのボタンを押せないようになっている。たとえば、操作命令を入力するためのボタンがグレーアウトしていたり、バツマークがついていたり、操作命令を入力するためのボタンがそもそも表示されないように構成されている。あるいは、図6のエアコンの選択画面において、ログインしているユーザがペアリングしていないエアコンを選択できないように構成されている。あるいは、ログインしているユーザがペアリングしていないエアコンがある場合に、エアコン一括OFFのボタンが押せないように構成されていてもよい。
なお、通信端末300は、グレーアウトしている電気機器200にユーザがタッチした場合、「ログインしてください。」または「ペアリングして下さい。」というエラーダイアログを表示してから、ログイン画面やペアリング画面にユーザを誘導する構成であってもよい。
さらに、本実施の形態においては、図8を参照して、電気機器200の操作画面において、キャラクターが表示されている部分から下方へフリック操作を入力すると、アコーディオンのように、対応する電気機器200に関する詳しい情報がディスプレイに表示される。
なお、通信端末300は、画面の右端に開閉用のボタンを表示して、当該ボタンが押された際に、電気機器200の詳細情報を含むウインドウを表示してもよい。
さらに、本実施の形態においては、スマートフォン300Aが、タッチパネルなどを介して、ユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200の疑似キャラクターの欄の並び方のルールを、ユーザから受け付ける。
たとえば、所定の物理量や、消費電力量や、電気料金や、操作頻度や、それらの増加量などが大きい電気機器200の疑似キャラクターの欄が、上方に表示される。より詳細には、予め指定された所定期間の消費電力量に対する、現在までの実際の消費電力量の割合が大きい電気機器200の疑似キャラクターの欄が、上方に表示される並び方を、ユーザは選択できる。あるいは、予め指定された所定期間の電気料金に対する、現在までの実際の電気料金の割合が大きい電気機器200の疑似キャラクターの欄が、上方に表示される並び方を、ユーザは選択できる。
あるいは、単に、ユーザが、電気機器200の疑似キャラクターの欄の並び順を直接指定することもできる。たとえば、電気機器200の疑似キャラクターの欄を長押しすると、電気機器200の疑似キャラクターの欄を所望する位置へドラッグすることができる。
あるいは、単に、ユーザがペアリング中の電気機器200の疑似キャラクターの欄が上方に表示される。
さらに、本実施の形態においては、図2のような、家電アプリケーションのトップ画面において、画面を上下方向にフリックまたはスワイプすると、さらに上方または下方の欄がディスプレイに表示される。そして、特に本実施の形態においては、ユーザの家族に属する複数の電気機器200の疑似キャラクターの欄の最下端が表示されている状態において、さらに上方に向けたフリック操作を行うと、図9に示すように、下方から再度、ユーザの家族の電気機器200の消費電力を監視するための疑似キャラクターの欄が表示されてくる。逆に、ユーザの家族の電気機器200の消費電力を監視するための疑似キャラクターの欄が表示されている状態において、さらに下方に向けたフリック操作を行うと、上方から、ユーザの家族の複数の電気機器200の疑似キャラクターの欄の最下端が表示されてくる。
つまり、本実施の形態においては、ユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200の消費電力を監視するための疑似キャラクターの欄と、ユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200それぞれの疑似キャラクターの欄と、ユーザ操作に応じて、無端状に回転可能に、ディスプレイに表示される。さらに換言すると、ユーザは、複数の欄を、エンドレスにクルクルと上下方向にスクロールしていくことができる。
このように、本実施の形態にかかるネットワークシステム1では、従来よりも、ユーザは、より簡単に、あるいは、より素早く、複数の電気機器の情報を確認することができる。
以下では、このような機能を実現するためのネットワークシステム1について詳細に説明する。
<家電サーバ100のハードウェア構成>
まず、ネットワークシステム1を構成する家電サーバ100のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図10は、本実施の形態にかかる家電サーバ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図10を参照して、家電サーバ100は、主たる構成要素として、プロセッサ110と、メモリ120と、通信インターフェイス160とを含む。
プロセッサ110は、メモリ120あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、家電サーバ100の各部を制御する。すなわち、プロセッサ110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行することによって、図2から図9に示すような各種の処理を実現する。
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリーなどによって実現される。なお、メモリ120は、インターフェイスを介して利用される、USB(Universal Serial Bus)(登録商標)メモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ハードディスク、IC(Integrated Circuit)カード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの記憶媒体などによっても実現される。
メモリ120は、プロセッサ110によって実行されるプログラムや、プロセッサ110によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、電気機器200および通信端末300から受信したデータ、通信端末300や電気機器200にダウンロードするための家電アプリケーションのデータ、ユーザデータベース120A、機器データベース120Bなどを記憶する。ただし、家電アプリケーションのデータ、ユーザデータベース120A、機器データベース120Bの少なくともいずれかが、家電サーバ100以外の機器に、家電サーバ100からアクセス可能に、格納されるものであってもよい。
図11は、本実施の形態にかかるユーザデータベース120Aのデータ構造を示すイメージ図である。図11を参照して、ユーザデータベース120Aは、ユーザIDとグループIDとの対応関係を格納する。
図12は、本実施の形態にかかる機器データベース120Bのデータ構造を示すイメージ図である。図12を参照して、機器データベース120Bは、電気機器200を特定するための機器IDと、電気機器200が属するグループのグループIDと、電気機器200の種類や型番を示す機器情報と、電気機器200の月間または週間または一日または年間などの所定の期間の上限電力目標値と、所定の期間における現在までの実際の消費電力量と、上限電力目標値に対する現在までの消費電力量の割合と、現在実行中の操作命令と、ペアリング中のユーザを特定するためのユーザIDと、現在の電気機器200の状況、などの対応関係を格納する。ただし、上限電力目標値と実際の消費電力量との代わりに、それらから計算される、上限電気料金目標値と実際の電気料金とを用いてもよい。
図10に戻って、通信インターフェイス160は、プロセッサ110からのデータを、インターネット、キャリア網、無線付きアダプタ、ルータなどを介して通信端末300および電気機器200に送信する。通信インターフェイス160は、インターネット、キャリア網、無線付きアダプタ、ルータなどを介して通信端末300および電気機器200からのデータを受信して、プロセッサ110に受け渡す。
<家電サーバ100のプロセッサ110の動作概要>
次に、図13を参照しながら、本実施の形態にかかる家電サーバ100の情報処理について説明する。なお、図13は、本実施の形態にかかる家電サーバ100の情報処理を示すフローチャートである。
家電サーバ100のプロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、通信端末300から電気機器200の情報を要求された際に、以下の処理を実行する。まず、プロセッサ110は、通信端末300の家電アプリケーションからユーザIDやユーザに指定された並び方のルールを受信する(ステップS102)。プロセッサ110は、ユーザデータベース120Aを参照して、ユーザIDに対応するグループIDを特定する(ステップS104)。
プロセッサ110は、機器データベース120Bを参照して、グループIDに対応する機器IDに関する情報を読み出す(ステップS106)。プロセッサ110は、機器データベース120Bのペアリングユーザを参照することによって、グループIDに対応する機器の各々がユーザとペアリング中であるか否かを判断する(ステップS108)。
プロセッサ110は、指定された並び方のルールに基づいて、グループIDに対応する機器IDに関する情報を並び替える(ステップS110)。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、グループIDに対応する機器IDに関する情報を通信端末300に送信する(ステップS112)。
これによって、通信端末300のプロセッサ310は、通信インターフェイス360を介して受信したデータに基づいて、指令された並び方で、図2に示す画面をディスプレイに表示させる。
<電気機器200のハードウェア構成>
次に、電気機器200のハードウェア構成の一態様について説明する。図14は、本実施の形態にかかる電気機器200のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図14を参照して、電気機器200は、主たる構成要素として、プロセッサ210と、メモリ220と、各種ライト230と、各種スイッチ240と、通信インターフェイス260と、機器駆動部270とを含む。
プロセッサ210は、メモリ220あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、電気機器200の各部を制御する。すなわち、プロセッサ210は、メモリ220に格納されているプログラムを実行することによって、図2から図9に示すような各種の処理を実現する。
メモリ220は、各種のRAM、各種のROM、フラッシュメモリーなどによって実現される。メモリ220は、プロセッサ210によって実行されるプログラムや、プロセッサ210によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、家電サーバ100から受信したデータなどを記憶する。
ライト230は、プロセッサ210からの信号によって点灯・点滅・消灯することによって、電気機器200の各種の状態を外部に伝える。
スイッチ240は、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をプロセッサ210に入力する。
通信インターフェイス260は、プロセッサ210からのデータ、たとえば、機器の状態および機器がユーザからリモコンを介して受け付けた命令など、をインターネット、無線付きアダプタ、ルータなどを介して家電サーバ100に送信する。通信インターフェイス260は、インターネット、無線付きアダプタ、ルータなどを介して家電サーバ100からのデータ、たとえば通信端末300からの制御命令および閲覧命令を受信してプロセッサ210に受け渡す。
機器駆動部270は、プロセッサ210からの制御命令に基づいて、モータ、アクチュエータ、センサ、スピーカなどを制御することによって、電気機器200の主要な役割を果たす。
<通信端末300のハードウェア構成>
次に、通信端末300のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図15は、本実施の形態にかかる通信端末300のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図15を参照して、通信端末300は、主たる構成要素として、プロセッサ310と、メモリ320と、タッチパネル350(ディスプレイ330とポインティングデバイス340)と、通信インターフェイス360と、スピーカ380とを含む。
プロセッサ310は、メモリ320あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、通信端末300の各部を制御する。すなわち、プロセッサ310は、メモリ320に格納されているプログラムを実行することによって、図2から図9に示すような各種の処理を実現する。
メモリ320は、各種のRAM、各種のROM、フラッシュメモリーなどによって実現される。なお、メモリ320は、様々なインターフェイスを介して利用される、SDカードやマイクロSDカードのようなメモリカード、USB(登録商標)メモリ、CD、DVD、ハードディスク、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの記憶媒体などによっても実現される。
メモリ320は、プロセッサ310によって実行されるプログラムや、プロセッサ310によるプログラムの実行により生成されたデータ、ポインティングデバイス340を介して入力されたデータ、家電サーバ100から受信したデータなどを記憶する。特に、本実施の形態においては、メモリ320は、機器制御アプリケーションを記憶している。プロセッサ310は、メモリ320の機器制御アプリケーションに従って、後述する各種の処理を実行する。
ディスプレイ330は、プロセッサ310からの信号に基づいて、文字や画像、たとえば図2〜図9などの画面を出力する。ポインティングデバイス340は、ユーザからの命令、たとえば、図2〜図9などに示す操作や複数の欄の並び方の指定や電気機器200毎の予定消費電力量などを受け付けて、当該命令をプロセッサ310に入力する。なお、本実施の形態においては、通信端末300は、ディスプレイ330とポインティングデバイス340とが組み合わされたタッチパネル350を有する。
通信インターフェイス360は、アンテナやコネクタによって実現される。通信インターフェイス360は、有線通信あるいは無線通信によって他の装置との間でデータをやり取りする。プロセッサ310は、通信インターフェイス360を介して、テキストデータや、画像データや、図2〜図9などに示す操作や、複数の欄の並び方の指定や、電気機器200毎の予定消費電力量などを家電サーバ100などの他の装置に送信する。たとえば、プロセッサ310は、電気機器200に対する様々な要求を家電サーバ100に送信する。また、プロセッサ310は、通信インターフェイス360を介して、プログラム、制御命令、画像データ、テキストデータなどを、家電サーバ100などの他の装置から受信する。
スピーカ380は、プロセッサ310からの音声信号に基づいて通話音声、音楽、動画などの様々な音声を出力する。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態においては、家電アプリケーションにログインしたユーザIDに基づいて、電気機器200とペアリング中か否かを判断するものであった。しかしながら、本実施の形態においては、家電サーバ100と通信中の通信端末300の機器IDに基づいて、電気機器200とペアリング中か否かを判断するものである。
なお、以下では、本実施の形態にかかるネットワークシステム1のデータ構造および情報処理について説明するものとし、ネットワークシステム1の全体構成および各装置のハードウェア構成については、第1の実施の形態にかかるそれらと同様であるため説明を繰り返さない。
まず、メモリ120は、端末データベース122Aと、機器データベース122Bなどを記憶する。ただし、家電アプリケーションのデータ、端末データベース122Aと、機器データベース122Bの少なくともいずれかが、家電サーバ100以外の機器に、家電サーバ100からアクセス可能に、格納されるものであってもよい。
図16は、本実施の形態にかかる端末データベース122Aのデータ構造を示すイメージ図である。図16を参照して、端末データベース122Aは、端末IDとグループIDとの対応関係を格納する。
ここで、図17は、本実施の形態にかかる機器データベース122Bのデータ構造を示すイメージ図である。図17を参照して、機器データベース120Bは、電気機器200を特定するための機器IDと、電気機器200が属するグループのグループIDと、電気機器200の種類や型番を示す機器情報と、電気機器200の月間または週間または一日または年間などの所定の期間の上限電力目標値と、所定の期間における現在までの実際の消費電力量と、上限電力目標値に対する現在までの消費電力量の割合と、現在実行中の操作命令と、ペアリング中の通信端末300を特定するための端末IDと、現在の電気機器200の状況、などの対応関係を格納する。ただし、上限電力目標値と実際の消費電力量との代わりに、それらから計算される、上限電気料金目標値と実際の電気料金とを用いてもよい。
<家電サーバ100のプロセッサ110の動作概要>
次に、図13を参照しながら、本実施の形態にかかる家電サーバ100の情報処理について説明する。
家電サーバ100のプロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、通信端末300から電気機器200の情報を要求された際に、以下の処理を実行する。まず、プロセッサ110は、通信端末300の家電アプリケーションから端末IDや並び方のルールを受信する(ステップS102)。プロセッサ110は、端末データベース122Aを参照して、端末IDに対応するグループIDを特定する(ステップS104)。
プロセッサ110は、機器データベース122Bを参照して、グループIDに対応する機器IDに関する情報を読み出す(ステップS106)。プロセッサ110は、ペアリング端末を参照することによって、グループIDに対応する機器の各々が通信端末300とペアリング中の機器であるか否かを判断する(ステップS108)。
プロセッサ110は、並び方のルールに基づいて、グループIDに対応する機器IDに関する情報を並び替える(ステップS110)。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、それらの情報を通信端末300に送信する(ステップS112)。
これによって、通信端末300のプロセッサ310は、通信インターフェイス360を介して受信したデータに基づいて、図2に示す画面をディスプレイに表示させる。
<第3の実施の形態>
第1および第2の実施の形態にかかるネットワークシステムは、図2〜図9に示す画面を表示するために必要なデータのほとんどを家電サーバ100が作成するものであった。しかしながら、図2〜図9に示す画面を表示するために必要なデータのほとんどを通信端末300が作成してもよい。
なお、以下では、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の情報処理について説明するものとし、ネットワークシステム1の全体構成および各装置のハードウェア構成については、第1の実施の形態にかかるそれらと同様であるため説明を繰り返さない。
<通信端末300のプロセッサ310の動作概要>
次に、図18を参照しながら、本実施の形態にかかる通信端末300の情報処理について説明する。なお、図18は、本実施の形態にかかる通信端末300の情報処理を示すフローチャートである。
通信端末300のプロセッサ310は、家電アプリケーションを立ち上げた際、あるいはユーザから更新命令を受け付けた際に以下の処理を実行する。まず、プロセッサ310は、通信インターフェイス360を介して、ユーザの属する家族に属する電気機器200の情報を家電サーバ100に要求する (ステップS202)。
プロセッサ310は、通信インターフェイス360を介して、ユーザのグループに対応する機器に関する情報を受信する(ステップS206)。プロセッサ310は、電気機器200の各々がユーザとペアリング中であるか否かを判断する(ステップS208)。
プロセッサ310は、指定された並び方のルールに基づいて、電気機器200に関する情報を並び替える(ステップS210)。プロセッサ310は、指令された並び方で、図2に示す画面をディスプレイ330に表示させる(ステップS212)。
<第4の実施の形態>
なお、家電サーバ100と通信端末300との役割分担は、第1から3の実施の形態のものに限られない。さらには、宅内の他の装置または宅外の他の装置が、第1から3の実施の形態の家電サーバ100や通信端末300の役割の一部または全部を担う構成であってもよい。
<第5の実施の形態>
第1〜第4の実施の形態では、通信端末300の家電アプリケーションの画面では、ユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200の消費電力を監視するための疑似キャラクターの欄と、ユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200それぞれの疑似キャラクターの欄とが一列に並べて表示される。
しかしながら、通信端末300の家電アプリケーションの画面では、ユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200の消費電力を監視するための疑似キャラクターの欄と、ユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200それぞれの疑似キャラクターの欄とが2列または3列以上に並べて表示されてもよい。この場合は、画面の右上部や左上部に、ユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200の消費電力を監視するための疑似キャラクターの欄が表示される。あるいは、ユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200の消費電力を監視するための疑似キャラクターの欄だけが、右上部から左上部までを占めてもよい。
さらに、タブレットやスマートフォンなどの矩形の画面を有する通信端末300を、横向きにした場合には、左側にユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200それぞれの疑似キャラクターの欄が表示され、右側に選択された電気機器200の詳細情報を表示してもよい。逆に、右側にユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200それぞれの疑似キャラクターの欄が表示され、左側に選択された電気機器200の詳細情報を表示してもよい。
<第6の実施の形態>
第1〜第5の実施の形態では、通信端末300の家電アプリケーションの画面では、ユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200の消費電力を監視するための疑似キャラクターの欄と、ユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200それぞれの疑似キャラクターの欄とが縦方向に並べて表示される。
しかしながら、通信端末300の家電アプリケーションの画面では、ユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200の消費電力を監視するための疑似キャラクターの欄と、ユーザの家族に属する少なくとも1つの電気機器200それぞれの疑似キャラクターの欄とが横方向に並べて表示されてもよい。
<その他の応用例>
本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体(あるいはメモリ)を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる他の記憶媒体に書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
<まとめ>
以上、第1〜第6の実施の形態およびその応用例においては、ディスプレイ330と、サーバ100と通信するための通信インターフェイス360と、前記通信インターフェイス360を介して前記サーバ100から、グループに属する少なくとも1つの電気機器200に関する情報を取得して、前記ディスプレイ330に前記グループに属する少なくとも1つの電気機器200に関する情報を並べて表示させるプロセッサ310と、を備える通信端末300が提供される。
好ましくは、前記プロセッサ310は、前記グループに属する少なくとも1つの電気機器200に関する情報を、前記少なくとも1つの電気機器200の第1の状態量の順に並んだ状態で、前記ディスプレイ330に表示させる。
好ましくは、前記少なくとも1つの電気機器200の第1の状態量は、前記少なくとも1つの電気機器200の予定消費電力量に対する、前記少なくとも1つの電気機器200の現在までの実際消費電力量の割合を含む。
好ましくは、前記少なくとも1つの電気機器200の第1の状態量は、前記少なくとも1つの電気機器200の予定電気料金に対する、前記少なくとも1つの電気機器200の現在までの実際電気料金の割合を含む。
好ましくは、通信端末300は、操作部340をさらに備える。前記プロセッサ310は、前記操作部340を介して、前記グループに属する少なくとも1つの電気機器200に関する情報の並び順を、ユーザから受け付ける。
好ましくは、前記プロセッサ310は、前記通信端末300がペアリング中の電気機器200の情報の表示が優先されるように、前記グループに属する少なくとも1つの電気機器200に関する情報を並べて、前記ディスプレイ330に表示させる。
好ましくは、前記プロセッサ310は、前記グループに属する少なくとも1つの電気機器200に関する情報を、無端状に回転可能に、前記ディスプレイ330に表示させる。
好ましくは、前記電気機器200の種類によって、前記電気機器200とペアリング中の前記通信端末300からの操作のみを受け付けるか、ペアリングの有無に関わらずに前記通信端末300からの操作を受け付けるか、の処理が異なる。
この発明の別の態様に従うと、ディスプレイ330と、通信インターフェイス360と、プロセッサ310とを有する通信端末のためのプログラムが提供される。プログラムは、前記通信インターフェイス360を介してサーバ100から、グループに属する少なくとも1つの電気機器200に関する情報を取得するステップと、前記ディスプレイ330に前記グループに属する少なくとも1つの電気機器200に関する情報を並べて表示させるステップと、を前記プロセッサ310に実行させる。
この発明の別の態様に従うと、サーバ100と、複数の電気機器200と、複数の通信端末300と、を備えるネットワークシステム1が提供される。前記複数の通信端末300の各々は、前記サーバ100からのデータに基づいて、前記複数の通信端末300の各々が属するグループに属する少なくとも1つの電気機器200に関する情報を並べて表示する。
この発明の別の態様に従うと、複数の電気機器200と複数の通信端末300と通信するための通信インターフェイス160と、前記複数の電気機器200と複数のグループとの対応関係120B,122Bを記憶するためのメモリ120と、前記対応関係120B,122Bを参照して、前記通信インターフェイス160を介して、複数の通信端末300の各々に、前記複数の通信端末300の各々が属するグループに属する少なくとも1つの電気機器200に関する情報を並べて表示させる、プロセッサ110とを備えるサーバ100が提供される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。