以下、図面を参照しながら、本開示にかかるアプリケーションプログラム、端末装置、家電機器管理システム、および家電機器管理方法の実施形態について説明する。本明細書において、実施形態にかかる構成要素および当該要素の説明が、複数の表現で記載されることがある。構成要素およびその説明は、一例であり、本明細書の表現によって限定されない。構成要素は、本明細書におけるものとは異なる名称でも特定され得る。また、構成要素は、本明細書の表現とは異なる表現によっても説明され得る。
<家電機器管理システム>
図1は、実施形態にかかる家電機器管理システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態にかかる家電機器管理システム1は、サーバ装置40と、端末装置30と、複数のエアコンディショナー(以後、エアコンとも称する)10-1~10-N(Nは、自然数)と、を主に備えている。以後、エアコン10-1~10-Nの総称とし家電機器10を用いる。
エアコン10-1~10-Nおよび端末装置30は、家庭内に設けられたルータ等を介してネットワークに接続される。また、エアコン10-1~10-Nおよび端末装置30は、当該ネットワークで、サーバ装置40と接続される。ネットワークは、インターネット、一般電話回線、および携帯電話回線等で構成される。
ここで、エアコン10-1~10-Nは、家電機器10の一例であり、種類、台数はこれらに限定されるものではない。なお、家電機器10は、エアコン10-1~10-Nに限定されない。家電機器10は、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジ、扇風機等であっても良い。すなわち、家電機器10には、主に一般家庭で使用される電気機械器具等が含まれる。
端末装置30は、例えば、スマートフォンやタブレット装置等の携帯端末やパーソナルコンピュータであり、サーバ装置40を介して、家電機器10に関する情報を表示し、また遠隔操作する。なお、家電機器10は、その他の専用のコントローラー(所謂、リモコン)によっても操作される。また、この専用のコントローラーを端末装置30として機能させても良い。例えば、専用のコントローラーで、家電機器を直接操作しても良く、後述するようにネットワークを介して遠隔操作しても良い。
端末装置30には、家電機器10を遠隔操作するためのアプリケーションプログラム(以下、「アプリケーション」とも称する)がインストールされている。ユーザ(利用者とも称する)は、端末装置30のアプリケーションを起動して、家電機器10を遠隔操作する。アプリケーションは、ネットワーク経由でサーバ装置40を介して、家電機器10と通信する。アプリケーションの詳細については後述する。
サーバ装置40は、家電機器10を管理する装置であり、家電機器10を遠隔操作するために、端末装置30と家電機器10との通信を中継する。サーバ装置40は、家電機器10が設置された家庭の外部に配置される。
<サーバ装置の詳細>
まず、本実施形態にかかるサーバ装置40の詳細について説明する。図2は、実施形態にかかるサーバ装置40の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態のサーバ装置40は、通信部401と、制御部402と、記憶部410と、を主に備えている。
記憶部410は、HDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solited State Drive)等の記憶媒体である。本実施形態の記憶部410には、管理データベース411(以下、「管理DB411」とも称する。)が記憶されている。
管理DB411は、家電機器10を管理するデータベースである。管理DB411には、機器IDと、家電機器10に関する家電機器情報とが対応付けられて登録されている。
機器IDは、家電機器10を識別するための情報である。
家電機器情報は、使用量情報と、単価情報と、使用量の目標上限値と、を含む。使用量情報は、家電機器10の使用量を示す使用量情報である。家電機器10の使用量は、家電機器10の消費電力量と使用電気料金とのうち少なくとも一方を含む。本実施形態では、使用量は、家電機器10の消費電力量と使用電気料金との両方を含む。なお、使用量は、家電機器10の消費電力量と使用電気料金とのいずれか一方だけであっても良い。使用電気料金は、家電機器10が使用した(消費した)電力(すなわち消費電力量)に対する料金である。単価情報は、単位時間あたりの電気料金の単価を示す。詳細には、単価情報は、1日を一又は複数の時間帯に分けて当該時間に対応する単価を含む。使用電気料金は、消費電力量と単価とによって算出される。また、一つの家電機器10の使用量情報を第1の情報と称し、複数の家電機器10の使用量情報を第2の情報とも称する。
制御部402は、家電機器10の各種制御を行う。具体的には、制御部402は、端末装置30のアプリケーションからの家電機器10に対する制御指示を受け取り、家電機器10に対する制御を行う。
また、制御部402は、家電機器10から家電機器状態情報(以後、状態情報とも称する)を取得し、端末装置30に送信する。家電機器状態情報は、家電機器10の運転状態、家電機器10に関する設定情報、家電機器10の周囲の環境情報等を含む。家電機器10がエアコン10-1~10-Nの場合には、家電機器状態情報は、例えば、運転種類(冷房運転、暖房運転等)、設定温度、風量、風向等を含み、エアコン10-1~10-Nの室内機が設定された室内の温度や湿度、エアコン10-1~10-Nの室外機が設定された室外の温度や湿度等を含む。
また、制御部402は、家電機器10から使用実績情報を取得する。使用実績情報には、家電機器10の消費電力量が含まれる。制御部402は、使用実績情報に含まれる家電機器10の消費電力量を管理DB411に登録するとともに、当該消費電力量と管理DB411に記憶された単価とから家電機器10の使用電気料金を算出して管理DB411に記憶させる。制御部402は、端末装置30のアプリケーションからの要求により、家電機器10の使用量情報(消費電力量、使用電気料金)を端末装置30に送信する。
通信部401は、家電機器10および端末装置30との通信を制御する。すなわち、制御部402が端末装置30からの要求や指示を受信したり、端末装置30へ情報を送信したりする場合には、通信部401を介して行う、また、制御部402が家電機器10から情報を受信したり、家電機器10に対して制御指示等を行ったりする場合には、通信部401を介して行う。
<端末装置の詳細>
次に、本実施形態にかかる端末装置30の詳細について説明する。図3は、実施形態にかかる端末装置30の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態にかかる端末装置30は、表示装置302と、入力装置303と、通信装置304と、記憶装置305と、アプリケーション301と、を主に備えている。また、端末装置30は、CPU300(Central Processing Unit)を備えている。端末装置30は、CPU300と、表示装置302と、入力装置303と、通信装置304と、記憶装置305と、でハードウェアを構成する。
CPU300は、コンピュータ310を構成している。CPU300は、記憶装置305に記憶されたプログラムを読み出して実行することで各種の機能を実現する。すなわち、プログラムは、制御部50に各種の機能を実行させる。記憶装置305に記憶されたプログラムには、アプリケーション301が含まれる。すなわち、アプリケーション301は、コンピュータ310すなわちCPU300に各種の機能を実行させる。
表示装置302は、例えば、液晶や有機EL等の表示デバイスである。入力装置303は、表示装置302に重畳されたタッチパネル(非接触型のものも含む)やハードキー等の入力デバイスである。表示装置302は、各種の画面を表示する。当該画面中のアイコン等に対する操作は、例えば、入力装置303(タッチパネル)に対するユーザのタッチ操作である。
通信装置304は、無線LANや、4G(例えば、LTE(Long Term Evolution)等)、5Gの各規格に従って無線通信を行うインタフェイスである。
記憶装置305は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶媒体である。
アプリケーション301は、図3に示すように、通信処理部3011と、入力処理部3012と、表示処理部3013と、制御部3014と、機器登録処理部3015と、機器選択処理部3016と、単価設定処理部3017と、を主に備えている。アプリケーション301は、ROM、RAM、フラッシュメモリ等の記憶装置305に記憶される。
アプリケーション301は、アプリケーションプログラムの一例である。アプリケーション301は、上述した機能部の各部(通信処理部3011、入力処理部3012、表示処理部3013、制御部3014、機器登録処理部3015、機器選択処理部3016、単価設定処理部3017)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPUがフラッシュメモリ等の記憶装置305からアプリケーション301を読み出して実行することにより、アプリケーション301が起動される。そして、上記各部がRAM等の記憶装置305上にロードされ、通信処理部3011、入力処理部3012、表示処理部3013、制御部3014、機器登録処理部3015、機器選択処理部3016、および単価設定処理部3017がRAM等の記憶装置305上に生成されるようになっている。
制御部3014は、アプリケーション301の各種制御および各種の演算を行う。
通信処理部3011は、通信装置304による通信を制御する。また、通信処理部3011は、入力処理部3012でユーザから家電機器10に対する制御指示を受け付けた場合、受け付けた制御指示をサーバ装置40に送信する。また、通信処理部3011は、サーバ装置40から種々の情報(データ)を受信する。
例えば、通信処理部3011は、一つの家電機器10の使用電気料金と一つの家電機器10の消費電力量との少なくとも一方に含む第1の情報をサーバ装置40から受信する。また、通信処理部3011は、複数の家電機器10の使用電気料金と複数の家電機器10の消費電力量との少なくとも一方を含む第2の情報をサーバ装置40から受信する。すなわち、本実施形態では、端末装置30で用いられる第1の情報および第2の情報は、サーバ装置40に蓄積された情報である。
表示処理部3013は、表示装置302に対する各種情報の表示を制御する。アプリケーション301は起動されると、表示処理部3013が、まずアプリホーム画面を表示装置302に表示させる。ここで、アプリホーム画面は、アプリケーションの基本画面の一例である。
図4は、実施形態におけるアプリホーム画面の一例を示す図である。図4の例では、アプリホーム画面501に、複数の操作画面アイコン503と、使用量情報画面アイコン504とが表示されている。なお、操作画面アイコン503と、使用量情報画面アイコン504とが同一画面ではなく別々の画面に表示されても良い。例えば、操作画面アイコン503を最初の画面に表示し、スワイプした別画面に使用量情報画面アイコン504を表示させても良い。
操作画面アイコン503は、家電機器10ごとに設けられ、対応する家電機器10の機器IDと関連付けされている。操作画面アイコン503は、家電機器10に対する制御指示を行うための操作画面1701(図5参照)を表示するためのものである。図4の例では、操作画面アイコン503に、家電機器10の設置場所(「リビング」や「子供部屋」)が表示されている。
使用量情報画面アイコン504は、家電機器10の使用電気料金と家電機器10の消費電力量との少なくとも一方を含む家電機器10の使用量を示す使用量情報を表示する使用量情報画面1801(図7、図8参照)を表示させるためのものである。図4の例では、使用量情報画面アイコン504に、「電気代」が表示されている。
このように、表示処理部3013は、操作画面アイコン503と、使用量情報画面アイコン504と、を表示したアプリホーム画面501を、表示装置302に表示させる。これらの操作画面アイコン503および使用量情報画面アイコン504が操作された場合の処理の詳細は、後述する。
入力処理部3012は、入力装置303からのユーザの入力を受け付ける。入力処理部3012は、ユーザによるアプリホーム画面501等の各種画面(すなわち、タッチパネル等の入力装置303)からの操作入力を受け付ける。
機器登録処理部3015は、複数の家電機器10を登録する。例えば、機器登録処理部3015は、機器登録画面(不図示)を表示装置302に表示させ、当該機器登録画面にて家電機器10の登録を受け付ける。登録される情報は、家電機器10の識別情報、名称、グループ等を含む。これらの情報は、例えば、入力装置303によるユーザの操作によって入力される。機器登録処理部3015は、入力された情報をサーバ装置40に送信して、サーバ装置40を介して管理DBに登録する。また、機器登録処理部3015は、入力情報にグループがある場合には、そのグループに家電機器10を含ませる。機器登録処理部3015は、このグループの情報もサーバ装置40を介して管理DBに登録する。
機器選択処理部3016は、画面に情報を表示させる家電機器10やグループを選択する家電機器選択部を表示装置302に表示させる。なお、機器選択処理部3016は、一つの家電機器10しか管理DBに登録されていない場合には、他の電子機器を選択する選択肢を家電機器選択部に表示しない。
単価設定処理部3017は、1日を複数の時間帯に分けて当該時間帯ごとに電気料金の単価を設定する操作を受け付けて、当該操作に基づいて単価を設定する。単価設定処理部3017は、設定した単価をサーバ装置40に送信する。単価設定処理部3017は、設定画面から、登録された複数の家電機器10ごとに、時間帯ごとの電気料金単価の設定を受け付ける。また、単価設定処理部3017は、設定画面から、登録されたグループごとに、時間帯ごとの電気料金単価を受け付ける。単価設定処理部3017は、単価設定処理部3017は、操作を受け付けた開始時間が既に設定されている場合には、設定画面1901にエラーを表示する。エラーは、例えば、「既に開始時間が設定されています。やり直してください」等の情報である。
<各種処理>
次に、家電機器管理システムが実行する各種処理について詳しく説明する。
まずは、図4のアプリホーム画面501の操作画面アイコン503が操作された場合の処理である家電機器制御処理について説明する。図5は、実施形態にかかる操作画面の一例を示す図である。
表示処理部3013は、操作画面アイコン503が操作された場合に、サーバ装置40から家電機器10の状態を示す家電機器状態情報を取得し、家電機器状態情報を表示した操作画面1701(図5)を表示装置302に表示させる。すなわち、表示処理部3013は、サーバ装置40を介して家電機器10から家電機器状態情報を取得する。なお、表示処理部3013は、サーバ装置40を介さずに家電機器10から家電機器状態情報を取得しても良い。
図5に示すように、操作画面1701には、複数の制御ボタン1703が表示されている。制御ボタン1703は、家電機器10に対する制御指示を行うためのボタンである。制御ボタン1703の制御指示は、例えば、「温度設定」「風量・風向」、「停止」等である。制御ボタン1703が操作された場合、当該制御ボタン1703の制御指示が通信処理部3011によってサーバ装置40に送信される。サーバ装置40は、受信した制御指示を、対応する家電機器10に送信する。これにより、家電機器10が制御指示に応じた運転を行う。
次に、家電機器制御処理の詳細について図6を参照して説明する。図6は、実施形態にかかる家電機器制御処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
アプリケーション301は、起動すると(S1301)、入力処理部3012がアプリホーム画面501を表示装置302に表示させ、操作画面アイコン503の操作による家電機器10の選択を受け付ける。アプリケーション301は、いずれかの操作画面アイコン503の操作による家電機器10の選択を受け付けると(S1302)、制御部3014が、サーバ装置40に、選択を受け付けた家電機器10の状態情報を要求する(S1303)。
サーバ装置40は、端末装置30のアプリケーション301から状態情報の要求を受信すると、家電機器10に状態情報を要求する(S1201)。
家電機器10は、サーバ装置40から状態情報の要求を受信すると、当該家電機器10の現在の状態情報をサーバ装置40に送信する(S1101)。
サーバ装置40は、家電機器10から状態情報を受信すると、端末装置30のアプリケーション301に状態情報を送信する(S1202)。
アプリケーション301は、サーバ装置40から状態情報を受信すると、表示処理部3013が、当該状態情報に基づく操作画面1701を表示装置302に表示させる(S1304)。
アプリケーション301は、操作画面1701の制御ボタン1703の操作を受け付けると(S1305)、制御ボタン1703に関連付けされた制御信号をサーバ装置40に送信する(S1306)。
サーバ装置40は、端末装置30のアプリケーション301から制御信号を受信すると、家電機器10に制御信号を送信する(S1203)。
家電機器10は、サーバ装置40から制御信号を受信すると、制御信号に応じた運転となるように家電機器10の各部を制御し、制御後の家電機器10の状態情報をサーバ装置40に送信する(S1102)。
サーバ装置40は、家電機器10から、制御後の状態情報を受信すると、端末装置30のアプリケーション301に、当該制御後の状態情報を送信する(S1204)。
アプリケーション301は、サーバ装置40から制御後の状態情報を受信すると、表示処理部3013が、当該制御後の状態情報に基づく操作画面1701となるように操作画面1701を更新する(S1307)。
次に、図4のアプリホーム画面501の使用量情報画面アイコン504が操作された場合の処理である使用量表示処理について説明する。図7は、実施形態にかかる使用量情報画面の一例を示す図であって、表示形態が1年表示形態の場合の図である。図8は、実施形態にかかる使用量情報画面の一例を示す図であって、表示形態が1ヶ月表示形態の場合の図である。
表示処理部3013は、使用量情報画面アイコン504が操作された場合に、家電機器状態情報を取得せずに、使用量情報画面1801(図7、図8)を表示装置302に表示させる。すなわち、使用量情報画面アイコン504が操作された場合に、アプリケーション301およびサーバ装置40は、家電機器状態情報を要求するための通信を家電機器10との間で行わない。使用量情報画面1801は、使用量情報の表示形態が1年表示形態である使用量情報画面1801A(図7)と、使用量情報の表示形態が1ヶ月表示形態である使用量情報画面1801B(図8)とがある。
図7、図8に示すように、使用量情報画面1801には、家電機器選択部1802と、期間選択部1803と、月日選択部1804と、使用量表示部1805と、電気代設定ボタン1807とが表示されている。
家電機器選択部1802は、使用量を表示する家電機器10の選択を受け付けるためのものである。当該選択はユーザ操作によって行われる。家電機器選択部1802は、使用量情報画面1801A,Bと使用量情報画面1801C,D(図13、14)とのいずれか一方を選択する操作を受け付けるものである。機器選択処理部3016は、一つの家電機器10しか登録されていない場合には、使用量情報画面1801C,Dを選択する選択肢を家電機器選択部に表示しない。
期間選択部1803は、表示する使用量の表示形態を1年表示形態と1ヶ月表示形態とのどちらにするかの選択を受け付けるためのである。当該選択は、ユーザ操作によって行われる。図7は、1年表示形態が選択された場合を示し、図8は、1ヶ月表示形態が選択された場合を示す。
1年表示形態では、使用量表示部1805の全期間表示部1805bに、現在から過去1年分の使用量がグラフで表示され、1ヶ月表示形態では、全期間表示部1805bに、現在から過去1ヶ月分の使用量がグラフで表示される。また、使用量表示部1805における全期間表示部1805bの上側の単位期間表示部1805aには、月日選択部1804によって選択された月、又は、日の使用量が表示される。月日選択部1804によって選択された月、又は、日に対応する全期間表示部1805bのグラフは、強調して表示(強調表示)される。強調表示は、例えば、月日選択部1804によって選択された月、又は、日に対応するグラフの棒だけ色が変わる等である。なお、表示形態は、上記に限定されない。例えば、表示形態は、過去30日分の使用量等であっても良い。
月日選択部1804は、単位期間表示部1805aに表示する使用量の月日の選択を受け付けるためのものである。当該選択は、ユーザ操作によって行われる。図7は、上記の月日として2023年5月が選択された場合を示し、図8は、上記の月日として2023年5月1日が選択された場合を示す。
使用量表示部1805には、家電機器選択部1802によって選択された家電機器10における、期間選択部1803によって選択された期間の使用量が表示される。当該期間の最終月日は、現在の月日である。なお、例えば、ユーザが入力可能な月日入力部を設け、その月日入力部に入力された任意の月日を当該期間の最終月日に設定することも可能である。なお、図7、図8中の「使用量」は、消費電力量を示し、「電気代」は、使用電気料金を示す。
使用量表示部1805は、単位期間表示部1805aと、全期間表示部1805bとを含む。単位期間表示部1805aには、単位期間の使用量が表示される。単位期間は、例えば、期間選択部1803によって選択された期間が1年の場合には1ヶ月であり、期間選択部1803によって選択された期間が1ヶ月の場合には1日である。単位期間表示部1805aには、月日選択部1804によって選択された月日の使用量および過去の使用料が表示される。過去の使用料は、例えば、期間選択部1803によって選択された期間が1年の場合には去年(前年)の同時期の使用料であり、期間選択部1803によって選択された期間が1ヶ月の場合には前日の使用料である。全期間表示部1805bは、期間選択部1803によって選択された期間のうち全期間の使用量を表示する。また、全期間表示部1805bは、使用電気料金をグラフで表示する。グラフは、例えば、棒グラフであるが、これに限定されない。棒グラフは、選択された期間が1年の場合には1ヶ月区切り、選択された期間が1ヶ月の場合には1日区切りで、グラフ表示される。また、選択された期間が1年の場合において、最終月に該当する棒グラフは、その日が、月の途中の場合、前日までの積算データ、あるいは、その日の途中の時間までの積算データになる。このため、棒グラフにおいて一番右側の棒は、積算される日数が少なくなる。さらに、選択された期間が1ヶ月の場合において、最終日に該当する棒グラフは、前日までの積算データ(すなわち、その日のデータは含まれない)、あるいは、その途中の時間までの積算データになる。また、全期間表示部1805bは、上記全期間の使用電気料金に、上記全期間の去年の同時期の使用電気料金のグラフが重ねて表示される。なお、本実施形態では、期間選択部1803によって選択された期間が1ヶ月の場合は、全期間表示部1805bに過去の使用電気料金のグラフが重ねて表示されていないが、これには限られない。期間選択部1803によって選択された期間が1ヶ月の場合でも、例えば、前月の同時期の使用電気料金のグラフを重ねて表示するようにしても良い。また、過去の使用電気料金のグラフを重ねて表示するか否かを選択できるようにしても良い。
また、棒グラフを構成する複数の棒のうち、月日選択部1804で選択された月日に対応する1本の棒は、例えば、他の棒と異なる色で表示したり、棒の上部に矢印等を追加したりすることで、強調して表示することもできる。さらに、棒グラフを構成する複数の棒のうち1本の棒を、ユーザが選択することもできる。この場合、ユーザに選択された1本の棒を協調表示するとともに、これに対応する月日を選択された月日として月日選択部1804に表示する。そして、単位期間表示部1805aには、選択された月日の使用量および過去の使用料を表示する。
また、使用量情報画面1801は、使用量(消費電力量、使用電気料金)の単位を切り替え可能である。
図9は、実施形態にかかる使用量情報画面の遷移例を示す図である。全期間表示部1805bにおいてグラフの棒がタッチ操作によって選択されると、図9に示されるように、当該選択された棒までの使用量情報が表示されるようにしても良い。
図10は、実施形態にかかる使用量情報画面の遷移例を示す図である。図10には、月日選択部1804の操作によって、使用量情報画面1801に表示される月日が変更される様子が示されている。
図11は、実施形態にかかる使用量情報画面の遷移例を示す図である。図11には、月日選択部1804の操作によって、使用量情報画面1801に表示される月日が変更される様子が示されている。
図12は、実施形態にかかる使用量情報画面の遷移例を示す図である。図12に示されるように、全期間表示部1805bの棒グラフの棒がタッチ操作によって選択されると、その選択された月の使用量情報が単位期間表示部1805aに表示されるようにしても良い。
図13は、実施形態にかかる使用量情報画面において家電機器選択部に選択項目が表示された一例を示す図である。家電機器選択部1802がタッチ操作されると、表示処理部3013が、図13に示されるように、使用量情報画面1801に選択部1802aを表示させる。なお、この処理は、機器選択処理部3016が行っても良い。選択部1802aには、複数の家電機器10の名称が表示された項目1802aaが表示されている。項目1802aaがタッチ操作されると、機器選択処理部3016が、タッチ操作された項目1802aaに対応する家電機器10を選択する。そして、表示処理部3013が、選択された家電機器10の使用量情報画面1801を表示装置302に表示させる。
次に、家電機器選択部1802においてすべての家電機器10(エアコン10-1~10-N)の項目1802aaがタッチ操作され、機器選択処理部3016が、全ての家電機器10を選択した場合について説明する。なお、登録されている家電機器が1つだけの場合は、すべてのエアコンの項目180aaは表示されない。図14は、実施形態にかかる使用量情報画面1801Cの一例を示す図であって、全てのエアコンが選択され且つ表示形態が1ヶ月表示形態の場合の図である。図15は、実施形態にかかる使用量情報画面1801Dの一例を示す図であって、全てのエアコンが選択され且つ表示形態が1年表示形態の場合の図である。
図14、図15に示すように、使用量情報画面1801C,1801Dには、家電機器選択部1802と、期間選択部1803と、月日選択部1804と、使用量表示部1805との他に、内訳表示1806が表示される。使用量表示部1805には、第2の情報に基づいて、全て(複数)の家電機器10の使用電気料金の合計と複数の家電機器10の消費電力量の合計との少なくとも一方(一例として両方)が表示される。
内訳表示1806には、全て(複数)の家電機器10の使用電気料金の合計と複数の家電機器10の消費電力量の合計とのうち使用量情報画面1801C,1801D(第2の画面)の使用量表示部1805の単位期間表示部1805aに表示する合計に対する複数の家電機器10の割合が表される。なお、円グラフ2001を消費電力量の表示か使用電気料金の表示かに切り替える「単位」切り替えボタンで、内訳表示1806も消費電力量の合計に対する割合か、使用電気料金の合計に対する割合かが切り替わる。また、円グラフ2001とは別個に内訳表示1806だけの単位を切り替えられるようにしても良い。また、単位の切り替えをせずに、単位の表示を消費電力量と使用電気料金とのいずれか一方の単位に固定しても良い。内訳表示1806は、円グラフ2001と表2002とを含む。また、円グラフ2001は、割合が高い順に複数の家電機器10が並べられる。なお、円グラフ2001中の家電機器10の並びを、登録番号順や、1階、2階などの場所ごとに並べ替えても良い。また、表示処理部3013は、使用量情報画面1801Dの内訳表示1806に、登録された家電機器10の名称を表示する。登録された家電機器10(エアコン10-1~10-N)の名称は、例えば、リビング、ダイニング、仕事部屋、寝室、子供部屋1、子供部屋2等である。
図7および図8に戻って、電気代設定ボタン1807は、電気代に関する各種の設定を行うための設定画面を表示するためのボタン(アイコン)である。
電気代設定ボタン1807が操作された場合の処理である家電機器制御処理について説明する。図16は、実施形態にかかる設定画面の一例を示す図である。図17は、実施形態にかかる設定画面の遷移例を示す図である。図18は、実施形態にかかる設定画面の一例を示す図である。図19は、実施形態にかかる設定画面の遷移例を示す図である。
アプリケーション301は、使用量情報画面1801(図7、図8)の電気代設定ボタン1807が操作されると、図16に示す設定画面1901を表示装置302に表示させる。
図16に示すように、設定画面1901には、目標上限値表示部1902と、単価情報表示部1903と、追加ボタン1908と、削除ボタン1909とが表示されている。
目標上限値表示部1902は、所定期間における家電機器10の使用量の目標上限値を表示する。例えば、目標上限値は、所定期間における家電機器10の使用電気料金の目標上限値である。目標上限値表示部1902には、ユーザ操作により数値を入力可能である。
単価情報表示部1903には、1日を複数の時間帯に分けて当該時間帯ごとに設定された電気料金の単価が表示される。単価情報表示部1903は、表示部1904と、グラフ表示部1905とを含む。表示部1904には、設定された時間帯ごとの電気料金単価が表1906で表示される。グラフ表示部1905には、設定された時間帯ごとの電気料金単価がグラフ1907で表示される。表示部1904とグラフ表示部1905とは、同一画面に表示される。なお、表示部1904とグラフ表示部1905とが同一画面に表示されるとは、表示部1904とグラフ表示部1905とが同時に画面に表示される場合に限られず、画面をスクロールして表示される場合も含まれる。
表示部1904には、時間帯表示部1904aと、単価表示部1904bと、を含む。なお、時間帯ごとに単価を分けない場合(すなわち単価が1日中同じ場合)には、0~24時に一つの単価を入れる。また、単価の設定は、時間帯ごとに分けての設定に限られず、季節ごとや月ごとに分けて単価を設定するようにしても良い。
時間帯表示部1904aには、時間帯が表示される。単価表示部1904bには、時間帯ごとに設けられ、対応する時間帯における電気料金の単価が表示される。
図17に示されるように、単価表示部1904bがタッチ操作されると、単価設定領域1904cが表示され、当該単価設定領域1904cに入力された単価が設定される。また、時間帯表示部1904aがタッチ操作されると、時間帯設定領域1904dが表示され、当該時間帯設定領域1904dに入力された時間帯が設定される。なお、単価や時間帯の設定は、選択式でも良いし数字を直接入力する方式でも良い。また、グラフ1907に表示される単価表示(数字1907a)をタップすることで、単価の変更ができるようにしても良い。また、グラフ1907の時間帯の区切りを長押しおよびスワイプで変更することにより時間帯の変更ができるようにしても良い。
また、追加ボタン1908がタッチ操作されると、図18に示す追加領域1908aが表示され、当該追加領域1908aに入力された時間帯および単価が追加で設定される。
また、削除ボタン1909がタッチ操作された後に時間帯表示部1904aがタッチ操作されると、図19に示す確認領域1909aが表示され、削除ボタン1909bがタッチ操作されると、当該時間帯表示部1904aと対応する単価との設定が削除される。
また、図16に示すように、グラフ1907は、円グラフである。なお、グラフ1907は、帯グラフ等のその他のグラフでも良い。また、表示処理部3013は、設定画面1901のグラフ表示部1905において、設定された電気料金単価の数字1907aをグラフ1907に表示する。また、表示処理部3013は、グラフ表示部1905において、グラフ1907に時間帯に応じた図柄1907bを表示する。図柄1907bは、模様、色彩、図形、又はこれらの組み合わせが含まれる。また、本実施形態では、夜に対応する時間帯は、寒色系の色に星の図形を表示し、昼の時間帯は、暖色系の色に太陽の図形を表示している。なお、図柄1907bの表示は、昼の時間帯と夜の時間帯とに応じた2パターンによらず、もっと多くの時間帯に応じて表示しても良い。また、図柄1907bは、時間帯の天候によって表示を変えても良い。また、表示処理部3013は、時間帯と電気料金単価との少なくとも一方が変更されるごとに、グラフ1907を更新する。
アプリケーション301の単価設定処理部3017は、上記設定画面1901によって、1日を複数の時間帯に分けて当該時間帯ごとに電気料金の単価を設定する操作を受け付ける。単価設定処理部3017は、上記操作に基づいて単価を設定し、設定した時間帯およびこれに対応する単価をサーバ装置40に送信する。
次に、使用量表示処理の詳細について図20、図21を参照して説明する。図20は、実施形態にかかる使用量表示処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図21は、実施形態にかかる使用量表示処理の流れの別の一例を示すシーケンス図である。
まずは、家電機器10が1台の場合の使用量表示処理を図20を参照して説明する。図20に示すように、家電機器10は、サーバ装置40に対して所定時間ごとに使用報告を行う(S101a~S101c)。使用報告は、所定時間ごとの家電機器10の消費電力量を含む情報をサーバ装置40に送信することによって行われる。
サーバ装置40は、報告された消費電力量を管理DB411に蓄積(記憶)する(S201a~S201c)。
サーバ装置40は、所定期間内に報告され蓄積した消費電力量を積算し、積算した消費電力量を管理DB411に記憶させる(S202)。上記所定期間は、例えば、1日であり、積算のタイミングは、24時である。また、上記所定期間の別例は、例えば、1ヶ月であり、積算のタイミングは、月末である。また、サーバ装置40は、報告された消費電力量と、管理DB411に記憶された単価とから、使用電気料金を算出する。算出する使用電気料金は、上記所定時間ごとの使用電気料金と、上記所定期間ごとの使用電気料金と、を含む。サーバ装置40は、報告された消費電力量と、算出した使用電気料金とを含む使用量情報を管理DB411に記憶させる。
一方、端末装置30のアプリケーション301は、起動すると(S301)、入力処理部3012がアプリホーム画面501を表示装置302に表示し、使用量情報画面アイコン504の操作を受け付ける。
アプリケーション301は、使用量情報画面アイコン504の操作を受け付けると(S302)、サーバ装置40に使用量情報を要求する(S303)。
サーバ装置40は、端末装置30のアプリケーション301から使用量情報の要求を受信すると、管理DB411に記憶された家電機器10の使用量情報を端末装置30のアプリケーション301に送信する(S205)。
ここで、使用量情報に含まれる消費電力量および使用電気料金のデータは、例えば、少なくとも、30分ごとの過去2年分である。なお、データは、表示態様に応じたものをサーバ装置40から取得しても良い。例えば、1ヶ月表示態様の場合には、使用量情報に、30分ごとの使用電気料金を1日分積算したデータが含まれる。また、1ヶ月表示態様の場合には、前年の同月1ヶ月分(30日や31日分)の消費電力量および使用電気料金も含まれる。また、1年表示態様の場合には、使用量情報に、30分ごとの使用電気料金を1ヶ月分積算したデータが含まれる。なお、データは、上記に限定されない。また、1年表示態様の場合には、前年の同月12ヶ月分の消費電力量および使用電気料金も含まれる。これらのデータは、表示態様の切替時にサーバ装置40から取得しても良い。なお、1ヶ月表示態様の場合には、前年同月のデータはサーバ装置40から取得しなくても良い。これは、今年のデータと前年のデータとをグラフで重ねると見難くなるためである。
アプリケーション301は、サーバ装置40から使用量情報を受信すると、表示処理部3013が、当該使用量情報に基づく使用量情報画面1801を表示装置302に表示させる(S304)。このように、表示処理部3013は、使用量情報画面アイコン504が操作された場合に、家電機器状態情報を取得せずに、使用量情報画面1801を表示装置302に表示させる。なお、サーバ装置40から使用量情報等が一旦取得されると、その使用量情報等が端末装置30の記憶装置305に記憶される。そして、所定期間(例えば、取得した日と同じ日付)内であれば、アプリケーション301を閉じて再起動した場合に、再びサーバ装置40から使用量情報等を取得せず、端末装置30の記憶装置305に記憶されている使用量情報等を呼び出して、表示装置302に表示しても良い。これによって、無駄な通信を省略することができる。
次に、家電機器10が複数台の場合の使用量表示処理を図21を参照して説明する。図21に示すように、各家電機器10は、サーバ装置40に対して所定時間ごとに使用報告を行う(S101A~S101C)。使用報告は、所定時間ごとの家電機器10の消費電力量を含む情報をサーバ装置40に送信することによって行われる。
サーバ装置40は、報告された消費電力量を家電機器10ごとに管理DB411に蓄積(記憶)する(S201A~S201C)。
サーバ装置40は、所定期間内に報告され蓄積した消費電力量を積算し、積算した消費電力量を家電機器10ごとに管理DB411に記憶させる(S202A)。上記所定期間は、例えば、1日であり、積算のタイミングは、24時である。また、上記所定期間の別例は、例えば、1ヶ月であり、積算のタイミングは、月末である。また、サーバ装置40は、報告された消費電力量と、管理DB411に記憶された単価情報とから、使用電気料金を算出する。算出する使用電気料金は、上記所定時間ごとの使用電気料金と、上記所定期間ごとの使用電気料金と、を含む。サーバ装置40は、報告された消費電力量と、算出した使用電気料金とを含む使用量情報を家電機器10ごとに管理DB411に記憶させる。
一方、端末装置30のアプリケーション301は、起動すると(S301)、入力処理部3012がアプリホーム画面501を表示装置302に表示し、使用量情報画面アイコン504の操作を受け付ける。
アプリケーション301は、使用量情報画面アイコン504の操作を受け付けると(S302)、サーバ装置40に、所定の家電機器10の使用量情報を要求する(S303)。所定の家電機器10は、例えば、予め選択された一つの家電機器10であっても良いし、家電機器選択部1802で直近に選択された家電機器10であっても良い。
サーバ装置40は、端末装置30のアプリケーション301から使用量情報の要求を受信すると、管理DB411に記憶されている要求された家電機器10の使用量情報を端末装置30のアプリケーションに状態情報を送信する(S205)。
アプリケーション301は、サーバ装置40から使用量情報を受信すると、表示処理部3013が、当該使用量情報に基づく使用量情報画面1801を表示装置302に表示させる(S304)。このように、表示処理部3013は、使用量情報画面アイコン504が操作された場合に、家電機器状態情報を取得せずに、使用量情報画面1801を表示装置302に表示させる。
アプリケーション301は、使用量情報画面1801の家電機器選択部1802に対して家電機器10の選択の変更の操作があり、家電機器10の選択が変更された場合、すなわち使用量情報画面1801の表示変更操作を受け付けた場合(S305)、新たに選択された家電機器10の使用量情報をサーバ装置40に要求する(S306)。
サーバ装置40は、端末装置30のアプリケーション301から使用量情報の要求を受信すると、管理DB411に記憶されている要求された家電機器10の使用量情報を端末装置30のアプリケーションに状態情報を送信する(S206)。
アプリケーション301は、サーバ装置40から使用量情報を受信すると、表示処理部3013が、当該使用量情報に基づく使用量情報画面1801を表示装置302に表示させる(S307)。これにより、使用量情報画面1801に表示される使用量が、S305で新たに選択された家電機器10の使用量情報に変更される。なお、上記の処理では、選択された家電機器10ごとに使用量情報をサーバ装置40から取得する例が示されたが、これに限定されない。例えば、処理の始め等に全ての家電機器10の使用量情報をサーバ装置40から取得しても良い。この場合、家電機器10の選択が変更された場合でも、通信が不要なため、より応答が速くなるという利点がある。
上記のように、本実施形態では、表示処理部3013は、使用量情報をサーバ装置40から取得する。具体的には、表示処理部3013は、消費電力量と単価情報とに基づいてサーバ装置40において算出された使用電気料金をサーバ装置40から取得し、当該使用電気料金を使用量情報画面1801に表示させる。なお、単価を端末装置30に記憶させて、サーバ装置40から取得した使用量情報と、端末装置30に記憶された単価とから電気料金を計算しても良い。
<概括>
以上のように、本実施形態の端末装置30の表示処理部3013は、家電機器10(エアコン10-1~10-N)の消費電力量から使用電気料金を算出するための電気料金単価を時間帯ごとに設定するための設定画面1901を表示装置302に表示させる。表示処理部3013は、設定画面1901において、設定された時間帯ごとの電気料金単価を表1906で表示する表示部1904と、設定された時間帯ごとの電気料金単価をグラフ1907で表示するグラフ表示部1905と、を同一画面で表示する。
このような構成によれば、設定された時間帯ごとの単価が表とともにグラフ1907が同一画面に表示されるので、ユーザは、どの時間帯をいくらの単価に設定したのかを視覚的に分かりやすい。
また、表示処理部3013は、設定画面1901のグラフ表示部1905において、設定された電気料金単価の数字1907aをグラフ1907に表示する。
このような構成によれば、ユーザは、どの時間帯をいくらの単価に設定したのかをより一層確認しやすい。
また、表示処理部3013は、時間帯と電気料金単価との少なくとも一方が変更されるごとに、グラフ1907を更新する。
このような構成によれば、設定された最新の時間帯と単価とをグラフ1907に表示することができる。
また、端末装置30の機器登録処理部3015は、複数の家電機器10を登録する。端末装置30の単価設定処理部3017は、設定画面1901から、登録された複数の家電機器10ごとに、時間帯ごとの電気料金単価の設定を受け付ける。
このような構成によれば、料金体系が異なる複数の家電機器10(例えば、自宅や別荘、親族の家の家電機器10)を登録した場合でもそれぞれの家電機器10の電気料金を正確に計算することができる。
また、機器登録処理部3015は、複数の家電機器10をグループに登録する。単価設定処理部3017は、設定画面1901から、登録されたグループごとに、時間帯ごとの電気料金単価を受け付ける。
このような構成によれば、料金体系が異なる複数の家電機器10(例えば、自宅や別荘、親族の家の家電機器10)ごとにグループに登録すれば、それぞれの家電機器10の電気料金を正確に計算することができる。
また、単価設定処理部3017は、設定画面1901から、時間帯の開始時間の設定の操作を受け付ける。単価設定処理部3017は、操作を受け付けた開始時間が既に設定されている場合には、設定画面1901にエラーを表示する。
このような構成によれば、時間帯の設定ミスを抑制することができる。
また、グラフ1907は、円グラフ2001である。
このような構成によれば、比較的グラフ1907が見やすい。
また、表示処理部3013は、グラフ表示部1905において、グラフ1907に時間帯に応じた図柄1907bを表示する。
このような構成によれば、ユーザは、グラフ1907に表示される時間帯が分かりやすい。
次に、変形例を説明する。
図22は、実施形態の第1の変形例にかかる内訳表示のグラフ表示部の一例を示す図である。図22に示すように、円グラフ2001は、家電機器10ごとに色が異なる。図22では、色の違いがハッチングの違いによって表現されている。本実施形態では、家電機器10は、例えば、リビングのエアコン、ダイニングのエアコン、仕事部屋のエアコン、冷蔵庫、炊飯器、オーブンレンジである。
このような構成によれば、円グラフ2001において家電機器10ごとに色が異なるので、より一層内訳表示1806が分かりやすい。
第2の変形例では、アプリケーション301は、使用量情報画面アイコン504が操作された場合、家電機器10の消費電力量をサーバ装置40から取得し、取得した消費電力量と単価情報とに基づいて家電機器10の使用電気料金を計算し、計算した使用電気料金を使用量情報画面1801に表示させる。また、この場合、単価情報を端末装置30で保存せずに、サーバ装置40から端末装置30に消費電力量とともに単価情報を送信しても良い。
この構成によれば、サーバ装置40が使用電気料金の算出を行う必要がないので、サーバ装置40の処理の負荷を低減することがきる。
第3の変形例では、表示処理部3013は、アプリケーション301の起動時に、消費電力量と単価情報をサーバ装置40から取得し、使用量情報画面アイコン504が操作された場合に取得した消費電力量と単価情報とに基づいて家電機器10の使用電気料金を計算し、計算した使用電気料金を使用量情報画面1801に表示させる。
なお、上記実施形態および変形例では、使用電気料金の合計と消費電力量の合計の両方を表示する場合に、使用電気料金の合計の内訳表示1806が表示され、消費電力量の合計の内訳表示が表示されない例が示されたが、これに限定されない。例えば、使用電気料金の合計の内訳表示1806が表示されず、消費電力量の合計の内訳表示が表示されても良い。さらに、使用電気料金の合計の内訳表示1806と、消費電力量の合計の内訳表示との両方が表示されても良い。また、使用電気料金の合計と消費電力量の合計とのうち使用電気料金の合計だけが表示され、使用電気料金の合計の内訳表示1806と消費電力量の合計の内訳表示とのうち消費電力量の合計の内訳表示だけが表示されても良い。また、使用電気料金の合計と消費電力量の合計とのうち消費電力量の合計だけが表示され、使用電気料金の合計の内訳表示1806と消費電力量の合計の内訳表示とのうち使用電気料金の合計の内訳表示1806だけが表示されても良い。
上記実施形態および変形例では、サーバ装置40を単一の装置として構成しているが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ装置40の機能部(通信部401、制御部402、記憶部410)又は各部の機能を複数の装置で分散させて構成しても良い。この場合においても、端末装置30のアプリケーション301を利用するユーザは、上述の実施形態および変形例で説明した作用効果をすべて享受することができる。
また、サーバ装置40は日本国内に設置される他、サーバ装置40を日本国以外の海外に設けるように構成しても良い。さらに、サーバ装置40を複数の装置に分散して構成する場合には、機能部(通信部401、制御部402、記憶部410)の一部又は各部の一部の機能を有する装置として海外に設けるように構成しても良い。これらのような場合においても、端末装置30のアプリケーション301を利用するユーザは、上述の実施形態および変形例で説明した作用効果をすべて享受することができる。
上記実施形態および変形例の端末装置30で実行されるアプリケーション301は、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供される。また、上記実施形態および変形例の端末装置30で実行されるアプリケーション301をインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成しても良い。
上記実施形態および変形例の端末装置30で実行されるアプリケーション301は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)、USBメモリ、SDカード等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供するように構成しても良い。
また、上記実施形態および変形例の端末装置30で実行されるアプリケーション301を、ROM等に予め組み込んで提供するように構成しても良い。
上記実施形態および変形例のサーバ装置40は、CPUなどの制御装置と、ROMやRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
上記実施形態および変形例のサーバ装置40で実行される家電機器管理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、上記実施形態および変形例のサーバ装置40で実行される家電機器管理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上記実施形態および変形例のサーバ装置40で実行される家電機器管理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成しても良い。
また、上記実施形態および変形例のサーバ装置40で実行される家電機器管理プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成しても良い。
上記実施形態および変形例のサーバ装置40で実行される家電機器管理プログラムは、上述した各部(通信部401、制御部402)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から家電機器管理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ通信部401、制御部402が主記憶装置上に生成されるようになっている。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。