JP2013083391A - 空気調和機の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】時間帯毎に電気代単価を設定する設定手段と、時刻を計時する計時手段と、各時間帯区分における電気代単価が高いほど短かい時間に設定された運転自動停止時間を記憶する記憶手段と、空気調和機の運転開始時の時間帯の運転自動停止時間を前記記憶手段より読出し、運転自動停止時間経過後に空気調和機の運転を停止させる切り忘れタイマ手段と、前記計時手段が前記区分した時間帯が切換わったか否かを判定する時間帯切換わり判定手段と、時間帯が切換わったと判定したとき前記切り忘れタイマ手段による運転停止するまでの残りの時間と切換わり後の時間帯の運転自動停止時間のうちの短い方の時間を運転自動停止時間として切り忘れタイマ手段にセットする切り忘れタイマ再設定手段とを備える。
【選択図】図1
Description
電気温水器などを利用している需要者の多くは後者の時間帯電灯契約を利用して、電気代が割安な夜間に電気温水器の湯沸しをすることで電気代を節約している。
なお、この電気代単価の時間帯の区分けや料金は電力会社によって若干違っている。
このような切り忘れ防止のために、次のような自動運転停止機能を有する空気調和機がある。
このフローチャートによれば、ステップ198でリモコンの処理を開始すると、ステップ200でエアコンが運転を開始したか否かを確認し、エアコンが運転を開始する(Y)とステップ202へ移行して切り忘れタイマをリセット/スタートすることにより、リモコンの非操作時間tの計測を開始してステップ204に移行する。エアコンが運転を開始していない(N)とステップ214に移行して終了する。
ここで、エアコンが設定時間T(例えば12時間以上)操作されなかった場合は、室内に誰もいない状態でエアコンが運転されていると判断する。
本発明は、上述のような問題点に鑑みなされたもので、時間帯電灯契約の電力量料金体系に沿った適切な条件で切り忘れたときの運転停止機能を有する空気調和機の制御装置を提供することを目的とするものである。
図2は本発明の運転を切り忘れたときに運転を自動的に停止させる切り忘れタイマ手段を備えた空気調和機を示すブロック図で、室内機1と室外機2からなる空気調和機本体と、操作用のリモコン3で構成される。
前記室内機1には、この室内機1の各部及び室外機2を制御する制御部4が設けられている。この制御部4には、リモコン3からの操作信号を受信するリモコン受信部5、制御部4からの制御信号によりリセット、計時のスタートを行なうタイマ部6、空気調和機の制御に関わるプログラムやデータを記憶するとともに、後述する時間帯電灯契約の時間帯の区分や切り忘れタイマの設定時間などのデータを記憶する記憶部7、制御部4からの制御信号を室外機2に送信するとともに、室外機2からの運転情報を受信して制御部にその情報を送る通信部8、制御部4からの制御信号に基づいてユーザーに各種の情報を報知する報知部9、制御部4からの制御信号に基づいて室外機2と協働して実際の空調動作を行なう運転部10が接続されている。また、図に表示していないが、時間帯が切換わったか否かを判定する時間帯切換わり判定手段と切り忘れタイマ手段を再作動させる切り忘れタイマ再設定手段と操作信号検出手段は、制御部4に含まれている。
前記タイマ部6は、時間を計時するタイマを用いて設定時間経過後に空気調和機の運転を停止させる切り忘れタイマ手段6aと時刻を計時する計時手段である時計6bとからなる。
図3はリモコン3の正面図を示すもので、上方に配置された表示部14と下方に配置された操作キー部13とからなり、前記表示部14はドットマトリクス液晶パネル等から構成されている。
操作キー部13の上方中央には、空気調和機の運転を開始及び停止するための運転/停止ボタン23が配置され、上方左側には冷房・暖房・送風・除湿などの運転モードを切換える運転切換ボタン24、就寝時などに停止時間を簡便に設定するおやすみタイマボタン25、設定風量を増減させる風量ボタン26が配置され、上方右側には設定温度を上下させる温度ボタン28、運転開始時間や停止時間の詳細な設定を開始するタイマボタン29が配置され、前記運転/停止ボタン23の下側には、風向の設定を行なう風向ボタン27が配置されている。
まず、リモコン3の機能設定モードによる機能の一部である時間帯電灯契約における電気代単価を設定する機能について説明する。
リモコン3の表示部14には、空気調和機が停止しているときは何も表示されず、運転しているときは、現在時刻、設定されている運転モード、おやすみタイマの設定状況、設定されている風量・風向・温度、タイマの設定状況などが表示され(図示せず)ている。
時間帯電灯契約が「昼・夜・朝夕」の場合の電気代単価を設定するには、この画面から上ボタン31又は下ボタン32を押して、カーソルを「昼・夜・朝夕」に合わせて確定ボタン35を押す。なお、電気代単価設定をやめるときには、取消ボタン36を押すと図4(a)の「機能設定」画面に戻る。
第1ガイダンス領域43に操作可能なボタンとして、フィールドを移動する左ボタン33、右ボタン34、設定値を変更する上ボタン31、下ボタン32と確定ボタン35、取消ボタン36が表示される。
設定値を変更したら確定ボタン35を押して変更した値を確定させる。
なお、設定値の入力をやめるときには取消ボタン36を押すと変更した値を破棄して図4(b)の画面に戻る。
また、前記室内機1の記憶部7には、各時間帯区分に応じた切り忘れ自動停止時間Tが記憶され、この切り忘れ自動停止時間Tは、電気代単価の高い時間帯はできるだけ短く設定し、電気代単価の低い時間帯は長く設定する。
以下の例では、時間帯毎の切り忘れ自動停止時間Tを各時間帯区分の電気代単価に略反比例にして、昼の時間帯を60分とすると、朝夕が約81分、夜が約207分に設定している。
(S1)リモコン3からの運転開始信号を室内機1に送り、空気調和機の運転を開始する。このとき、リモコン3の操作キー部13で設定され、記憶部12に記憶されたデータが室内機1の記憶部7に送られる。
(S2)制御部4は、時計6bの時刻から現在の時間帯の電気代単価V0を記憶部7から取得する。
(S3)制御部4は、同時に記憶部7に予め記憶された各時間帯区分に応じた切り忘れ自動停止時間Tから現在の時間帯の切り忘れ自動停止時間T0を取得する。
(S4)切り忘れタイマ手段6aに(S3)で取得した自動停止時間T0をセットして運転部10により室内機1をスタートする。このとき、冷房暖房の運転モード、温度、風量等の自動停止時間以外の通常の運転条件は全て設定済とする。
(S6)操作信号が室内機1の操作信号か運転停止信号かを判定し、運転停止信号であったとき(S6−Yes)は(S15)に移行して空気調和機の運転を停止する。運転停止信号でないとき(S6−No)は(S4)に移行して、切り忘れタイマ手段6aを切り忘れ自動停止時間T0にリセットして再びスタートする。
(S7)(S5)で操作信号がなければ、時計6bの時刻と区分した時間帯とを比較して現在の時間帯を判断して、時間帯が切り換わる時刻になったとき(S7−Yes)は(S8)に移行し、時間帯が切り換わらないとき(S7−No)は(S14)に移行し、切り忘れタイマ手段6aがタイムアップするまで(S5)(S7)(S14)のループを繰り返す。
(S9)同時に現在の時間帯の切り忘れ自動停止時間T1を記憶部7から取得する。
(S10)元の電気代単価V0と現在のV1を比較して電気代単価が上がったか否かを判定する。夜から朝へ、又は朝から昼へのように、電気代単価が上がったとき(S10−Yes)は(S11)に移行する。上がっていないとき(S10−No)は(S12)に移行する。
(S12)(S10)で電気代単価が下がっているときは、切り忘れタイマ手段6aの残りの自動停止時間が長くなることはないので、残りの自動停止時間をそのままにして運転するか、又は残り時間を少し長くするなどの時間を変更しても良い。
(S13)(S11)で切り忘れタイマ手段6aの残時間が切り忘れタイマに(S9)で取得した新しい切り忘れ自動停止時間T1より長ければ、その時間をセットして再スタートする。
(S15)空気調和機の運転を停止する。
(S16)処理を終了する。
時間帯区分が朝夕の範囲内である9時45分に空気調和機の運転を開始し、切り忘れて外出した場合の作用・処理について説明する。
空気調和機の運転を開始(S1)すると、(S2)で取得した運転開始時の電気代単価V0=23円/kWhと、切り忘れタイマ手段6aに(S3)で取得した切り忘れ自動停止時間T0=81分をセットしてスタート(S4)する。
モード変更などであって運転停止信号でなかったときには、(S6)の判定がNoとなって(S4)に移行して再度切り忘れタイマ手段6aに切り忘れ自動停止時間T0=81分をセットして再びスタート(S4)する。つまり、操作信号が入力されたことにより、人が在室中であって切り忘れた状態ではないと判断して切り忘れ自動停止時間をT0(81分)にリセットする。
昼間の電気代単価V1=31円/kWhと昼間の切り忘れ自動停止時間T1=60分を取得(S8)(S9)し、電気代単価V0とV1とを比較して上がったか否かを判定(S10)する。電気代単価が上がっているので、切り忘れタイマ手段6aの残り時間(66分)と昼間の切り忘れ自動停止時間T1(60分)を比較(S11)し、残り時間が昼間の切り忘れ自動停止時間T1より長い(S11−No)ので、残り時間(66分)に代えて切り忘れタイマ手段6aに昼間の切り忘れ自動停止時間T1(60分)をセットしてスタート(S13)する。
これに対して、9時に運転を開始したときには、10時21分に運転が停止される。
(S10)で電気代単価を比較して電気代単価が下がっている(S10−No)ので、(S12)に移行して切り忘れタイマの残り時間(60−30=30分)をそのままにして(S14)に移行する。
また、運転中に時間帯区分が切り換わって電気代単価が上がったときには、切り忘れタイマの残り時間と切り換わったあとの新しい時間帯の切り忘れ自動停止時間とを比較して短い時間の方を切り忘れタイマにセットするので、更に電気料金を抑えられる。
Claims (2)
- リモコンからの操作信号に基づいて運転される空気調和機において、
1日を複数に区分した時間帯毎に電気代単価を設定する設定手段と、
時刻を計時する計時手段と、
時間帯毎の運転自動停止時間で各時間帯区分における電気代単価が高いほど短かい時間に設定された運転自動停止時間を記憶する記憶手段と、
空気調和機の運転開始時の時間帯の運転自動停止時間を前記記憶手段より読出し、運転自動停止時間経過後に空気調和機の運転を停止させる切り忘れタイマ手段と、
前記計時手段が計時した時刻から前記区分した時間帯が切換わったか否かを判定する時間帯切換わり判定手段と、
この時間帯切換わり判定手段で時間帯が切換わったと判定したとき、前記切り忘れタイマ手段による運転停止するまでの残りの時間と切換わり後の時間帯の運転自動停止時間のうちの短い方の時間を運転自動停止時間として切り忘れタイマ手段にセットし切り忘れタイマ手段を再作動させる切り忘れタイマ再設定手段とを備えたことを特徴とする空気調和機の制御装置。 - リモコンの操作信号が入力されたか否かを検出する操作信号検出手段と、
前記操作信号検出手段で操作信号が検出されたときに前記切り忘れタイマ手段の計時をリセットし切り忘れタイマ手段を再作動させることを特徴とする請求項1記載の空気調和機の制御装置。
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