JP2016132637A - 肌質改善用化粧料キット及び髪質改善用毛髪処理剤キット並びに髪質改善方法 - Google Patents

肌質改善用化粧料キット及び髪質改善用毛髪処理剤キット並びに髪質改善方法 Download PDF

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【課題】肌質改善及び髪質改善に関する新規な技術を提供すること。【解決手段】本発明では、水素化マグネシウム及び油分を含有し、水を含有しないA剤と、二酸化炭素及び水を含有するB剤と、からなる、肌質改善用化粧料キット、及び、前記A剤と、前記B剤と、からなる、髪質改善用毛髪処理剤キット、並びに、前記A剤を毛髪に接触させる接触工程(I)と、前記接触工程(I)を行った後に、前記B剤を毛髪に接触させる接触工程(II)と、を、行う髪質改善方法を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、肌質改善用化粧料キット及び髪質改善用毛髪処理剤キット並びに髪質改善方法に関する。より詳細には、水素化マグネシウム及び油分を含有し、水を含有しないA剤と、二酸化炭素及び水を含有するB剤と、からなる、肌質改善用化粧料キット、及び、前記A剤と、前記B剤と、からなる、髪質改善用毛髪処理剤キット、並びに、前記A剤を毛髪に接触させる接触工程(I)と、前記接触工程(I)を行った後に、前記B剤を毛髪に接触させる接触工程(II)と、を、行う髪質改善方法に関する。
従来、活性酸素やフリーラジカルによる酸化ストレスが、生活習慣病等の様々な疾患を引き起こすことが問題とされている。この問題を解決する方法の一つとして、非特許文献1において、水素が有する抗酸化作用を利用し、酸化ストレスを除去する方法が開示されている。
一方、水素は、常温・常圧において気体として存在し、分子の状態で存在する気体の中で最も軽い気体である。したがって、その発生後、直ちに空気中に拡散してしまうという問題がある。また、仮に水素を水に溶かして保存したとしても、時間の経過に伴い、水中の水素は徐々に失われてしまう。
上記問題を解決するため、予め固体である物質内に水素を吸蔵する方法が考えられている。特許文献1には、単体のマグネシウムと水素分子とを反応させ、粉末状のマグネシウム基水素化物を製造する方法が開示されている。前記粉末状のマグネシウム基水素化物は、予め水素を吸蔵しており、水と反応させることにより、効率的に水素を発生させることができる。
他方、美容の分野において、活性酸素やフリーラジカルによる酸化ストレスが、直接、皮膚や毛髪等へダメージを与えることにより、老化(エイジング)や炎症等が引き起こされることが問題とされている。
例えば、髪をカラーリングする際に発生する活性酸素は、カラーリング後の髪のパサつき、頭皮の炎症等を引き起こすことが知られている。その他にも、長時間の紫外線曝露や加齢等により活性酸素が発生し、パサつき、枝毛、切れ毛等の増加、頭皮の炎症等を引き起こすことも知られている。
そのため、美容の分野においても、水素が有する抗酸化作用は、健康増進や、アンチエイジング等の目的で応用されることが期待されている。
特許文献2には、微粒子化した水素化マグネシウムを含有させ、水と反応させることにより、水素が発生する粉末浴用化粧料が開示されている。しかしながら、この粉末浴用化粧料は、使用時に十分な水素を発生させるために大量の水が必要であり、また、粉末浴用化粧料の反応に使用する水は、お湯である必要がある。
特開2008−044832号公報 特開2012−171871号公報
Hydrogen acts as a therapeutic antioxidant by selectively reducing cytotoxic oxygen radicals. Nature Medicine 13 688-694(2007)
前述の通り、近年、活性酸素やフリーラジカルによる酸化ストレスが問題視されており、これらを取り除く技術の更なる開発が期待されている。特に、美容の分野の中でも、毛髪に対する酸化ストレスによる損傷は深刻なものであるが、これに対応する技術はまだまだ未熟である。
そこで、本発明では、肌質改善及び髪質改善に関する新規な技術を提供することを主目的とする。
本発明者は、皮膚や毛髪に対する酸化ストレスによる損傷を修復する方法について鋭意研究を行った結果、活性酸素やフリーラジカルを除去し得る物質として水素が非常に有効であることに着目し、水素を持続的に発生する方法を肌質改善又は髪質改善に応用し、更には、二酸化炭素をも併用することで、優れた肌質改善又は髪質改善効果があることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明では、まず、水素化マグネシウム及び油分を含有し、水を含有しないA剤と、
二酸化炭素及び水を含有するB剤と、
からなる、肌質改善用化粧料キットを提供する。
また、本発明では、水素化マグネシウム及び油分を含有し、水を含有しないA剤と、
二酸化炭素及び水を含有するB剤と、
からなる、髪質改善用毛髪処理剤キットも提供する。
更に、本発明では、水素化マグネシウム及び油分を含有し、水を含有しないA剤を毛髪に接触させる接触工程(I)と、
前記接触工程(I)を行った後に、二酸化炭素及び水を含有するB剤を毛髪に接触させる接触工程(II)と、
を、行う髪質改善方法を提供する。
また、本発明に係る髪質改善方法では、前記接触工程(I)〜(II)を経た後に、毛髪を加熱する加熱工程(III)と、を、更に行うこともできる。
本発明によれば、皮膚や毛髪に対する酸化ストレスによる損傷を修復することが可能である。更には、肌質改善又は髪質改善後の角質又は毛髪中の水分量を飛躍的に増加させ、その外観や感触に対しても顕著な効果が認められる、といった優れた肌質改善又は髪質改善効果を実現させることができる。なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本発明中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
以下、本発明を実施するための好適な形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
1.肌質改善用化粧料キット及び髪質改善用毛髪処理剤キット
本発明に係る肌質改善用化粧料キット及び髪質改善用毛髪処理剤キットは、大別して、(1)水素化マグネシウム及び油分を含有し、水を含有しないA剤と、(2)二酸化炭素及び水を含有するB剤と、からなる。また、その他にも、必要に応じて、その他の物質を配合したC剤などが含まれていてもよい。
<肌質改善用化粧料キット>
本発明に係る肌質改善用化粧料キットは、水と反応性の高い水素化マグネシウムをA剤に、水素化マグネシウムと反応性の高い水をB剤に、分けて保存しているため、長期間保存した際にも水素化マグネシウムは安定であり、水素を効率よく吸蔵しておくことが可能である。これにより、使用者の利便性も向上し、流通過程における品質も保持され易くなる。
また、後述する実施例に示すように、本発明に係る化粧料キットを用いることにより、肌質改善後の角質中の水分量を飛躍的に増加させることができ、肌質改善後の皮膚の外観や感触に対して顕著な効果が認められる。
本発明に係る化粧料キットの種類は特に限定されず、例えば、クリーム、乳液、化粧水、ジェル、パック、マスク、クレンジング剤、マッサージオイル等のスキンケア製品;アイライナー、マスカラ、アイブロー、リップライナー、ファンデーション、化粧下地等のメーキャップ製品;ボディーソープ、洗顔料等の洗浄用製品;制汗剤等とすることができる。
また、本発明に係る化粧料キットの形態も特に限定されず、例えば、クリーム状、ローション状、ジェル状、ペースト状、粉末状、固形状、泡状、スプレー状等の形態を選択することができる。
なお、泡状にするには、主として、LPG、DME、ヘキサン等の噴射剤を配合し、或いはノンガスの泡状タイプとしてもよい。
本発明では、A剤の、水やB剤への接触は、肌質改善時に行うことが好ましい。これにより、A剤中の水素化マグネシウムと水との加水分解反応が進行している間に、皮膚に対してA剤を塗布することができ、発生した水素を、ダイレクトに皮膚に吸収させることが可能であるからである。
また、A剤の、水やB剤への接触を肌質改善時に行うことで、本発明に係る化粧料キットを皮膚に塗布した後も、A剤中の水素化マグネシウムと水との加水分解反応が持続的に進行するため、発生した水素を持続的に皮膚に吸収させ続けることが可能である。
なお、予めA剤を水に接触させた状態のものを保存する場合には、過度に加水分解反応が進行しないよう、また、発生した水素が放出されないように、例えばアルミ包装などを用いて密封包装した状態で提供することが好ましい。
<髪質改善用毛髪処理剤キット>
本発明に係る髪質改善用毛髪処理剤キットは、水と反応性の高い水素化マグネシウムをA剤に、水素化マグネシウムと反応性の高い水をB剤に、分けて保存しているため、長期間保存した際にも水素化マグネシウムは安定であり、水素を効率よく吸蔵しておくことが可能である。これにより、使用者の利便性も向上し、流通過程における品質も保持され易くなる。
また、後述する実施例に示すように、本発明に係る毛髪処理剤キットを用いることにより、髪質改善後の毛髪中の水分量を飛躍的に増加させることができ、髪質改善後の毛髪の外観や感触に対して顕著な効果が認められる。
本発明に係る毛髪処理剤キットの種類は特に限定されず、シャンプー、リンス、トリートメント、コンディショナー、ヘアクリーム、ヘアセット剤、育毛剤、パーマ剤、縮毛矯正剤、染毛剤、染毛料等とすることができる。
前記染毛剤は、いわゆる医薬部外品であり、例えば、おしゃれ染め用ヘアカラー、白髪染め用へアカラー等の永久染毛剤が挙げられる。また、髪色の色素を除去して髪色を変化させるヘアブリーチ等の脱色剤、脱染剤等も、染毛剤の一種である。
前記染毛料としては、例えば、ヘアマニキュア、カラーシャンプー、カラーリンス等の半永久染毛料、カラースプレー、カラースティック等、一時的に染毛してシャンプー等で洗い流せる一時染毛料等が挙げられる。
また、本発明に係る毛髪処理剤キットの形態も特に限定されず、例えば、クリーム状、ローション状、ジェル状、ペースト状、粉末状、固形状、泡状、スプレー状等の形態を選択することができる。
なお、泡状にするには、主として、LPG、DME、ヘキサン等の噴射剤を配合し、或いはノンガスの泡状タイプとしてもよい。
本発明では、A剤の、水やB剤への接触は、髪質改善時に行うことが好ましい。これにより、A剤中の水素化マグネシウムと水との加水分解反応が進行している間に、毛髪や頭皮に対してA剤を塗布することができ、発生した水素を、ダイレクトに毛髪や頭皮に吸収させることが可能であるからである。
また、A剤の、水やB剤への接触を髪質改善時に行うことで、本発明に係る髪質改善剤を毛髪や頭皮に塗布した後も、A剤中の水素化マグネシウムと水との加水分解反応が持続的に進行するため、発生した水素を持続的に頭皮や毛髪に吸収させ続けることが可能である。
なお、予めA剤を水に接触させた状態のものを保存する場合には、過度に加水分解反応が進行しないよう、また、発生した水素が放出されないように、例えばアルミ包装などを用いて密封包装した状態で提供することが好ましい。
以下、各剤について、詳細に説明する。
<A剤>
本発明において、A剤は、水素化マグネシウム及び油分を含有し、水を含有しないことを特徴とする。以下、A剤について、更に詳細に説明する。
[水素化マグネシウム]
A剤が水素化マグネシウムを含有することにより、皮膚や毛髪等に付着した水、或いはB剤中の水と反応し、水素を大量に放出することを可能とする。これにより、肌質改善又は髪質改善時において十分な水素を確保でき、皮膚や毛髪に対する酸化ストレスによる損傷を修復することができる。
また、本発明においては、A剤中に水が含まれていない。したがって、水と反応性の高い水素化マグネシウムを水と接触させることなくA剤中に保存することができるため、保存安定性も向上する。
A剤中の水素化マグネシウムは、アルカリ金属水素化物と同様に、Mg2+とHとの結合からなるイオン結合型水素化物であり、マグネシウムを加熱状態で高圧水素と反応させることによって生成される。
水素化マグネシウムを生成する反応式は下記式(1)で表される。
水素化マグネシウムの粉末は、炭灰色で空気中では安定である一方、水中では水と反応して水素を放出しながら分解する。したがって、A剤中の水素化マグネシウムは、予めその内部に水素を吸蔵しており、皮膚や毛髪等に付着した水、或いはB剤中の水と反応し、加水分解されることにより、水素を大量に放出することが可能である。水素化マグネシウムが水と反応する反応式は下記式(2)式で表される。
水と接触することで水素を発生する物質は、従来から多数知られており、例えば、水素よりイオン化傾向の高いマグネシウム、アルミニウム等の金属;水素吸蔵サンゴ末、水素吸蔵シリカ等の水素吸蔵物質等が挙げられる。これらの物質は、本発明において、水素化マグネシウムの代わりに用いることも理論的には可能である。
しかしながら、水素化マグネシウムは、質量あたりの水素吸蔵量が7.6%(w/w)と、前記の水素吸蔵物質に比べ、その水素吸蔵量が非常に高い。また、加水分解反応によって、水素化マグネシウムから発生する水素のみならず、水を構成する水素原子をも水素として発生させることができるため、加水分解による水素発生量は、水素化マグネシウムの水素吸蔵量の2倍である15.2%(w/w)となる。そのため、水素よりイオン化傾向の高い金属を用いて水中から水素を発生させる場合や、水素吸蔵物質を水に溶解(分解)させて水素吸蔵物質中の水素を取り出す方法に比べ、はるかに高い水素の発生が期待できる。
その他にも、水素化マグネシウムの代わりに、水素水を用いることも理論的には可能である。しかしながら、水素水を用いる場合、十分な効果が得られる量の水素を使用するためには、大量の水素水が必要となり、化粧料や毛髪処理剤の他の有効成分が薄まってしまい、その効果の発揮を妨げる可能性が高い。一方、水素化マグネシウムは、常温で固体として存在し、皮膚や毛髪等に付着した水、或いはB剤中の水で十分に加水分解が進行し、前述の通り、大量の水素を発生する。したがって、水素水と比較して少量の水で、化粧料や毛髪処理剤の本来の効果を十分に発揮させつつ、更に水素による効果をも十分に得ることが可能である。
更に、水素化マグネシウムは無害な物質であり、水素生成後のMg(OH)は医薬品にも利用されているように安全な物質である。これらの点から、水素を発生させる化合物が水素化マグネシウムであれば、より安全に、水素を発生する物質の製造、輸送、使用等を行うことが可能である。
一方、上記式(2)の反応は、反応に伴って水素化マグネシウムの表面がMg(OH)で覆われてしまい、徐々に反応性が悪くなるという問題がある。また、反応時の温度は、常温よりも高温である必要がある。そのため、後述するB剤が二酸化炭素を含有することにより、A剤中の水素化マグネシウムと反応する際の反応溶液を酸性にすることができる。これにより、前記式(2)の反応が常温においても進行し、常温でも効率的に水素を発生させることが可能となる。
本発明に用いられるA剤中の水素化マグネシウムは、その入手方法に特に制限はないが、例えば、特許第4083786号公報や、特許第4425990号公報に開示されている方法によって、効率的に製造することが可能である。
具体的には、特許第4083786号公報に開示されているように、マグネシウムを主成分とする原料粉体を、封入容器内に封入した水素ガス雰囲気中に保持しておき、その封入容器内の水素ガス雰囲気の圧力を所定圧力に維持しつつ、その封入容器内の水素ガス雰囲気の温度を、単体のマグネシウム及び水素分子が化合して水素化マグネシウムが生成する反応と逆反応との平衡曲線上の前記所定圧力に対応する温度よりも高温で、かつ、その温度からの温度差が所定値以内である温度に、所定の第1期間維持することによって、前記原料粉体表面の被膜を除去し、次に、その封入容器内の水素ガス雰囲気の温度を、室温へ戻さずに、前記平衡曲線上の前記所定圧力に対応する温度よりも低温で、かつ、その温度からの温度差が所定値以内である温度に、所定の第2期間維持することによって、前記原料粉体から水素化マグネシウムを製造する。この方法によれば、水素化率の高い水素化マグネシウムを効率的に製造することができる。
また、特許第4425990号公報に開示されているように、粉体原料のかわりに、マグネシウムを主成分とする薄片を複数集積して圧縮した圧縮物を作成し、これを水素ガス雰囲気中で水素ガスとを反応させてもよい。この方法によれば、マグネシウムを主成分とする薄片から製造するので、粉塵爆発を起こす可能性がある粉体原料から製造する方法に比べ、より安全に、水素化率の高い水素化マグネシウムを効率的に製造することができる。
なお、水素化率とは、水素化マグネシウムの分子量(=26)とマグネシウムの分子量(=24)に従って、理想的に吸蔵され得る水素量に対する百分率であり、水素化マグネシウムの製造時に水素吸蔵前後の質量を測定して、下記数式(1)のようにして求められる。
上記の方法などにより得られる水素化マグネシウムは、通常、その水素化率は70〜100%程度であり、90〜100%程度であることが好ましい。また、水素化マグネシウムは他の水素吸蔵体と比べ、水素化率が高く、化学的劣化に対しても安定である。したがって、輸送、供給、貯蔵等の作業性の面において扱いやすく、非常に優れた水素吸蔵体である。
一方、水素化マグネシウムは、水と反応性を有するので、湿気等によって徐々に分解してしまう。したがって、A剤中に吸湿用成分を含有させ、湿気等を防ぐことも可能である。
前記吸湿用成分としては、水分を吸収する作用を有するものを含有すればよく、例えば、シリカ、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸銅、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、アルミナ、五酸化二リン、珪藻土、ゼオライト等が挙げられる。
また、本発明に用いられる水素化マグネシウムの平均粒径は、特に限定されないが、水との反応性の観点から、20μm以下であることが好ましく、5μm以下であることがより好ましい。
なお、平均粒径とは、水素化マグネシウムの粒度分布を測定して得られた50wt%径である。50wt%径とは、50%累積度数の粒径である。つまり、粒径が小さい水素化マグネシウム粒子から順に累積し、その累積値が50%に達したときの粒径である。
A剤中の水素化マグネシウムの含有量は、本発明の効果を損なわない限り、適宜設定することが可能である。本発明では特に、水素化マグネシウムの含有量を、0.01〜5質量%に設定することが好ましい。水素化マグネシウムの含有量を、0.01質量%以上に設定することにより、十分な量の水素を持続的に発生させることができる。また、5質量%以下に設定することにより、毛髪や頭皮に残存する未反応の水素化マグネシウムの量を低減させることができる。
[油分]
水素化マグネシウムは、前述の通り、水と反応し、加水分解されることにより、水素を放出する性質を有する。A剤が油分を含有することで、水素化マグネシウムがA剤中に油分と共に保存され、A剤中の水素化マグネシウムと水との反応が進行することを防ぐことができるため、保存安定性が向上する。また、使用者の利便性も向上し、流通過程における品質も保持され易くなる。
更に、本発明に用いられるA剤が油分を含有することにより、皮膚や毛髪にしっとり感等を与え、クレンジング(油脂汚れ除去)効果も発揮させることができる。
本発明に用いられるA剤中の油分は、特に限定されず、例えば、炭化水素油、合成エステル油、シリコーン油、液体油脂、固体油脂、ロウ類等が挙げられる。
また、単一成分であっても、混合成分であってもよい。
前記炭化水素油としては、例えば、ミネラルオイル、流動パラフィン、イソドデカン、イソヘキサデカン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
前記合成エステル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル等が挙げられる。
前記シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等);3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂;シリコーンゴム;各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
前記液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油等が挙げられる。
前記固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ核油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
前記ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、カポックロウ、サトウキビロウ、ジョジョバロウ、セラックロウ等が挙げられる。
本発明では、この中でも特に、ミネラルオイル、ホホバ油、オリーブ油が好ましく、ミネラルオイルが最も好ましい。
<B剤>
本発明において、B剤は、二酸化炭素及び水を含有することを特徴とする。以下、B剤について、更に詳細に説明する。
[二酸化炭素]
B剤が二酸化炭素を含有することにより、前述の通り、A剤中の水素化マグネシウムと反応する際の反応溶液を酸性にすることができる。これにより、前記式(2)の反応が常温においても進行し、常温でも効率的に水素を発生させることが可能となる。
また、二酸化炭素には、血行促進効果があることが知られており、発生した二酸化炭素により、皮膚や頭皮の血流量が増え、これに伴い酸素の供給も増えて細胞が活性化し、新陳代謝を活発化することが可能となる。
本発明に用いられるB剤中の二酸化炭素は、その入手方法に特に制限はない。
B剤中において、二酸化炭素の状態は、固体、液体、気体のいずれの状態でもよいが、本発明では特に、B剤中の二酸化炭素がB剤中の水に溶けて炭酸の状態で保存されていることが好ましい。
B剤中の二酸化炭素がB剤中の水に溶けて炭酸の状態で保存されている場合、B剤の炭酸がA剤中の水素化マグネシウムと反応する反応式は下記式(3)で表される。
上記式(3)の反応により、二酸化炭素の気泡が発生し、その気泡により、皮脂や角質等の汚れを効率的に除去することができる。更には、炭酸を含有する水溶液(炭酸水)は酸性溶液であるため、A剤中の水素化マグネシウムとの反応性が高まり、より効率的に水素を発生させることができる。
[水]
水素化マグネシウムは、前述の通り、水と反応し、加水分解されることにより、水素を放出する性質を有する。B剤が水を含有することで、水素化マグネシウムがB剤中の水と反応するため、水素化マグネシウムの内部に吸蔵された水素の発生を促進させることが可能となる。
本発明に用いられるB剤中の水は、その入手方法に特に制限はなく、一般的に化粧料や毛髪処理剤等に用いられる水を用いることができる。
また、単一成分であっても、混合成分であってもよい。
水としては、例えば、原水、水道水、蒸留水、精製水、純水、脱イオン水、淡水、硬水、軟水等が挙げられる。
<その他の物質>
A剤又はB剤には、常温における水素化マグネシウムからの水素の発生を促進する目的で、本発明の効果を損なわない限り、その他の物質を適宜配合することができる。また、別途、その他の物質を配合させたC剤を製造し、本発明に係る化粧料キット又毛髪処理剤キットに含めることもできる。
その他の物質は、一般的に化粧料や毛髪処理剤等に用いられ、少量では人体に影響のない物質であれば、公知の物質を1種又は2種以上自由に選択して用いることができる。
更に、その他の物質の含有量は、本発明の効果を損なわない限り、適宜設定することができる。
前記その他の物質としては、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸等の直鎖脂肪酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等のジカルボン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸、グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、α−オキシ酪酸、グリセリン酸、タルトロン酸、サリチル酸、没食子酸、トロパ酸、アスコルビン酸、グルコン酸等のオキシ酸、クエン酸等の有機酸;リン酸、スルファミン酸、ホウ酸、メタホウ酸、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウム、酸性へキサメタリン酸ナトリウム、酸性ヘキサメタリン酸カリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸カリウム、酸化ホウ素等の無機酸;塩化アルミニウム、四塩化チタン、五塩化アンチモン、塩化亜鉛、塩化スズ、塩化マグネシウム等のルイス酸触媒;硝酸カリウム、次亜塩素酸、亜塩素酸、過酸化水素等の酸化剤等が挙げられる。
その他の物質として酸を用いる場合、前記酸の中でも、有機酸が好ましく、クエン酸が最も好ましい。また、その他の物質としてルイス酸触媒を用いる場合、前記ルイス酸触媒の中でも、塩化マグネシウムが最も好ましい。更に、その他の物質として酸化剤を用いる場合、前記酸化剤の中でも、過酸化水素が最も好ましい。これらの物質は、容易に入手でき、かつ、保存安定性も良好であるからである。
更に、本発明では、各剤に対し、公知方法により調製でき、本発明の効果を損なわない限り、例えば、保湿剤、界面活性剤(アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤等)、高級脂肪酸、高級アルコール、粉末成分、水溶性高分子(天然、半合成、合成)、増粘剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、糖類(単糖、オリゴ糖、多糖)、有機アミン、pH調製剤、ビタミン類、酸化防止剤、酸化防止助剤、その他の配合可能成分等を1種又は2種以上自由に選択して配合することができる。ただし、これらの例示に限定されるものでない。
前記保湿剤としては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン等のポリグリセリン、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、グルコース、マルトース、マルチトール、ショ糖、フラクトース、キシリトール、ソルビトール、マルトトリオース、スレイトール、エリスリトール、デンプン分解糖還元アルコール、ポリグリセリン誘導体、ポリオキシアルキレンアルキルグルコシド等が挙げられる。
前記アニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等);N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等);リン酸エステル塩(POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POEアルキルエーテルカルボン酸;POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
前記カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POEアルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
前記両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
前記親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POEソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンモノステアレート、POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POEソルビットモノラウレート、POEソルビットモノオレエート、POEソルビットペンタオレエート、POEソルビットモノステアレート等);POEグリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POEグリセリンモノステアレート、POEグリセリンモノイソステアレート、POEグリセリントリイソステアレート等のPOEモノオレエート等);POE脂肪酸エステル類(例えば、POEジステアレート、POEモノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POEアルキルエーテル類(例えば、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POPアルキルエーテル類(例えば、POE・POPセチルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等);POEミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POEソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POEプロピレングリコール脂肪酸エステル;POEアルキルアミン;POE脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
前記高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
前記高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
前記粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号、青色2号、赤色201号、赤色227号、赤色220号、赤色230号、赤色231号、赤色232号、橙色205号、橙色207号、黄色202号、黄色203号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、青色202号、青色203号、青色205号、かっ色201号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、橙色402号、黄色402号、黄色403号、黄色406、黄色407号、緑色401号、緑色402号、紫色401号、黒色401号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。
前記天然の水溶性高分子としては、例えば、アラアビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、ローカストビーンガム、タマリントガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸等の植物系水溶性高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグリカン、ブルラン等の微生物系水溶性高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系水溶性高分子等が挙げられる。
半合成水溶性高分子としては、例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系水溶性高分子;メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系水溶性高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系水溶性高分子等が挙げられる。
前記合成水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(カーボポール)等のビニル系水溶性高分子;ポリエチレングリコール20,000、同4,000,000、同600,000等のポリオキシエチレン系水溶性高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等の共重合系水溶性高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系水溶性高分子のほか、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等が挙げられる。
前記無機の水溶性高分子としては、例えば、ベントナイト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等が挙げられる。
前記増粘剤としては、例えば、カラヤガム、キャロブガム、デキストリン、ペクチン酸ナトリウム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース等が挙げられる。
前記紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等);3−(4’−メチルベンジリデン)−d,L−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー;2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール;2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン;5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン等が挙げられる。
前記金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
前記低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
前記単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
前記オリゴ糖としては、例えば、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
前記多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
前記アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
前記有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
前記pH調製剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
前記ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
前記酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
前記酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
前記その他の配合が可能な成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
2.髪質改善方法
本発明に係る髪質改善方法は、少なくとも、接触工程(I)と、接触工程(I)を行った後に、接触工程(II)と、を、行う方法である。また、必要に応じて、前記接触工程(I)〜(II)を経た後に、加熱工程(III)と、を、更に行うことや、接触工程(IV)と、を、更に行うこともできる。以下、各工程について、詳細に説明する。
(1)接触工程(I)
接触工程(I)は、水素化マグネシウム及び油分を含有し、水を含有しないA剤を毛髪に接触させる工程である。A剤については、前述したものと同様であるため、ここでは説明を割愛する。
接触工程(I)では、毛髪にA剤を接触させることができれば、その具体的な方法は特に限定されず、自由な方法を適宜選択することができる。
例えば、A剤を、クリーム状、ローション状、ジェル状、ペースト状、粉末状、固形状、泡状、スプレー状に調製し、これを毛髪に塗布する方法等が挙げられる。
本発明では、特に、A剤を泡状に調製し、これを毛髪に塗布する方法が好ましい。A剤を泡状とすることで、使用者の利便性が向上し、かつ、満遍なく毛髪全体にA剤を塗布することができるからである。
また、シャンプー、リンス、トリートメント、コンディショナー、染毛剤等の公知の毛髪処理剤等(ただし、水を含有しないもの)に、水素化マグネシウム及び油分を混合し、これを毛髪に塗布することで、接触工程(I)を行うことも可能である。
また、A剤を毛髪に接触させる際、毛髪が濡れていることが好ましい。毛髪が濡れている状態でA剤を毛髪に接触させることにより、水素化マグネシウムが反応するための水を供給し、効率的に水素化マグネシウムの内部に吸蔵された水素の発生を促進させることが可能となるからである。
(2)接触工程(II)
接触工程(II)は、接触工程(I)を行った後に、二酸化炭素及び水を含有するB剤を毛髪に接触させる工程である。B剤については、前述したものと同様であるため、ここでは説明を割愛する。
本発明に係る髪質改善方法は、接触工程(I)を行った後に、接触工程(II)を行うことを特徴としている。
本発明に用いられるA剤は、前述の通り、クレンジング効果を有する油分を含有しており、接触工程(I)を行った後は、毛髪や頭皮の油脂が除去された状態となる。その後、接触工程(II)を行うことで、油脂が除去された状態の毛髪や頭皮に対して効率的に水素を導入することが可能となる。
また、接触工程(II)において、A剤中の水素化マグネシウムとB剤中の水とを反応させ、水素化マグネシウムの内部に吸蔵された水素の発生を促進させることもできる。
更に、前述の通り、二酸化炭素には血行促進効果があることが知られており、接触工程(II)では、頭皮の血流量が増加した状態で、水素化マグネシウムから発生した水素を効率的に毛髪内部まで浸透させることが可能となる。
本発明に係る髪質改善方法の接触工程(II)では、接触工程(I)を行った後に、毛髪にB剤を接触させることができれば、その具体的な方法は特に限定されず、自由な方法を適宜選択することができる。
例えば、二酸化炭素及び水を含有するB剤を、クリーム状、ローション状、ジェル状、ペースト状、粉末状、固形状、泡状、スプレー状に調製し、これを毛髪に塗布する方法等が挙げられる。
本発明では、特に、B剤を泡状に調製し、これを毛髪に塗布する方法が好ましい。B剤を泡状とすることで、使用者の利便性が向上し、かつ、満遍なく毛髪全体にB剤を塗布することができるからである。
また、シャンプー、リンス、トリートメント、コンディショナー、染毛剤等の公知の毛髪処理剤等に、二酸化炭素及び水を混合し、これを毛髪に塗布することで、接触工程(II)を行うことも可能である。
本発明においては、後述するように、B剤単剤でシャンプーと同様の効果を発揮できるようにすることが好ましい。A剤及びB剤を毛髪から除去する際に、別途、他の毛髪処理剤を用いる必要がなく、使用者の利便性が向上するからである。
(3)加熱工程(III)
本発明に係る髪質改善方法では、必要に応じて、前記接触工程(I)〜(II)を経た後に、加熱工程(III)と、を、更に行うこともできる。加熱工程(III)は、毛髪を加熱する工程である。
通常は、後述するように、前記接触工程(I)〜(II)を行い、所定時間の放置工程2を経て、その後、毛髪からA剤及びB剤を除去した後に、この加熱工程(III)を行う。
加熱工程(III)は、本発明において必須の工程ではないが、後述する実施例に示すように、毛髪中の水分をより向上させるためには、加熱工程(III)を行うことが好ましい。
また、乾燥処理において、加熱による乾燥処理を行った場合には、加熱による乾燥処理を接触工程(III)とすることもできるが、毛髪にダメージを与えない範囲内でより高温で加熱した方が、毛髪中の水分量が向上することから、加熱による乾燥処理後であっても、更に、高温での加熱処理を行うことが好ましい。
加熱工程(III)における加熱温度は、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されず、加熱に用いる機器や目的などに応じて、適宜設定することができる。本発明において、加熱工程(III)における加熱温度は、60〜230℃が好ましく、100〜230℃がより好ましく、180〜220℃が更に好ましい。この理由は、以下の通りである。
本発明では、後述する実施例に示すように、前記接触工程(I)〜(III)を経た後に、毛髪を加熱することで、毛髪中の水分量が上昇するという結果が得られているが、加熱温度を60℃以上に設定することで、より確実に毛髪中の水分量を上昇させることができる。また、加熱温度を230℃以下に設定することで、熱による毛髪のダメージを防止することができる。
加熱工程(III)における加熱方法は、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されず、通常の毛髪処理で用いられている加熱処理機器等を、適宜選択して用いることができる。
例えば、ヘアドライヤー、ホットカーラー、ヒーター、ヘアアイロン等の発熱型器具等を用いることができる。
加熱工程(III)は、2段階で加熱を行うことも可能である。例えば、毛髪から、A剤及びB剤を除去した後に、まずは、ドライヤー等で毛髪表面上の水分を蒸発させた後、更に、ヘアアイロン等を用いて、より高温で加熱を行うことで、毛髪中の水分量をより効果的に上昇させることもできる。
(4)接触工程(IV)
本発明に係る髪質改善方法では、必要に応じて、接触工程(IV)と、を、更に行うこともできる。接触工程(IV)は、前述したその他の物質を配合したC剤を毛髪に接触させる工程である。C剤については、前述したものと同様であるため、ここでは説明を割愛する。
接触工程(IV)は、本発明において必須の工程ではないが、常温における水素化マグネシウムからの水素の発生を促進させる目的で、接触工程(IV)を更に行うことができる。
接触工程(IV)を行う時点は特に限定されず、例えば、接触工程(I)の前、接触工程(I)の後であって接触工程(II)の前、接触工程(III)の後等に行うことができる。
また、シャンプー、リンス、トリートメント、コンディショナー、染毛剤等の公知の毛髪処理剤等に、その他の物質を混合し、これを毛髪に塗布することで、接触工程(IV)を行うことも可能である。
(5)髪質改善方法の具体的なフロー
以下、本発明に係る髪質改善方法の具体的なフローについて、例を挙げながら説明する。
<プレシャンプー>
本発明に係る髪質改善方法では、実際の髪質改善前に、毛髪表面に付着した汚れや整髪料等を除去するために、プレシャンプーを行うことができる。このプレシャンプーは、本発明に係る髪質改善方法においては、必須の工程ではないが、例えば、毛髪にシリコーンオイル等が付着している場合には、行った方が好ましい。プレシャンプーを行うことで、髪質改善後の毛髪の外観や感触を向上させることができるからである。
また、本発明に係る髪質改善方法を行う前に、プレシャンプーで毛髪や頭皮を予め濡らしておくことで、A剤中の水素化マグネシウムが反応するための水を供給し、効率的に水素化マグネシウムの内部に吸蔵された水素の発生を促進させることが可能となる。
なお、プレシャンプーを行わなくても、霧吹き等で毛髪や頭皮を予め濡らしておくことで、A剤中の水素化マグネシウムが反応するための水を供給することもできる。
<接触工程(I)>
次に、A剤を毛髪に接触させる接触工程(I)を行う。例えば、常法に従って、A剤を毛髪に塗布する。接触工程(I)は、前述したものと同様である。
A剤の毛髪への塗布は、濡れている状態の毛髪に対して行うことが好ましい。毛髪が濡れている状態でA剤を塗布することにより、A剤中の水素化マグネシウムが反応するための水を供給し、効率的に水素化マグネシウムの内部に吸蔵された水素の発生を促進させることが可能となるからである。また、処理剤をより均一に塗布することができるため、使用者の利便性も向上する。
<放置工程1>
本発明のA剤を毛髪に接触させた後、必要に報じて、そのままの状態で所定時間、放置を行う、放置工程1を行うことができる。
なお、放置工程1の際には、適宜、加熱等の処理を行うことも可能である。
<接触工程(II)>
次に、B剤を毛髪に接触させる接触工程(II)を行う。例えば、常法に従って、B剤を毛髪に塗布する。接触工程(II)は、前述したものと同様である。
<放置工程2>
本発明では、本発明のB剤を毛髪に接触させた後、そのままの状態で所定時間、放置を行う、放置工程2を行うことが好ましい。放置工程2を行うことで、毛髪の表面や毛髪内部、頭皮において、A剤中の水素化マグネシウムと水との加水分解反応が持続的に進行して、水素が発生する。そして、この水素が毛髪の表面や毛髪内部、頭皮における活性酸素と結合して水を発生し、毛髪や頭皮の水分量を向上させることができるからである。
放置工程2の時間は特に限定されず、髪質、毛髪及び/又は頭皮のダメージの程度などに応じて、適宜設定することができるが、1〜20分放置することが好ましく、5〜10分放置することがより好ましい。
なお、放置工程2の際には、適宜、加熱等の処理を行うことも可能である。
<除去工程>
必要に応じて、毛髪表面に存在するA剤及びB剤を除去することができる。
A剤及びB剤の除去方法は、特に限定されず、例えば、シャンプー、リンス、トリートメント、コンディショナー等の毛髪処理剤を用いて除去することができる。
なお、B剤単剤でシャンプーと同様の効果を発揮できる場合には、シャンプー、リンス、トリートメント、コンディショナー等の毛髪処理剤を、別途用いる必要はない。これにより、使用者の利便性が向上する。
更に、A剤及びB剤の除去を行った後は、適宜、トリートメント等の処理を更に行うことも可能である。
<乾燥処理工程>
A剤及びB剤の除去を行った後、必要に応じて、毛髪表面に残った水分を乾燥処理することができる。乾燥処理の方法は特に限定されず、常法に従って、例えば、タオルドライする方法や、タオルドライ後、更に、ヘアドライヤー等を用いて加熱による乾燥処理を行う方法が挙げられる。
乾燥処理において、ヘアドライヤー等を用いて加熱による乾燥処理を行った場合には、後述する接触工程(III)とすることもできる。
<接触工程(III)>
毛髪表面に残った水分を乾燥処理した後、本発明に係る髪質改善方法では、前述の通り、更に接触工程(III)を行うことが好ましい。接触工程(III)は、前述したものと同様である。
また、乾燥処理において、加熱による乾燥処理を行った場合には、加熱による乾燥処理を接触工程(III)とすることもできるが、毛髪にダメージを与えない範囲内でより高温で加熱した方が、毛髪中の水分量が向上することから、加熱による乾燥処理後であっても、更に、接触工程(III)を行うことが好ましい。
以下、実施例に基づいて、本発明を更に詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例は、本発明の代表的な実施例の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
<実験例1>
実験例1では、本発明に係る化粧料キットの水素の発生効果及び水素発生の持続効果を検討した。
(1)A剤及びB剤の調製
[実施例1]A剤:クレンジング剤/B剤:パック
下記表1及び2に示す配合で、実施例1に係るA剤及びB剤を調製した。
[比較例1]A剤:クレンジング剤/B剤:パック
前記表1に示す実施例1のA剤の配合中、水素化マグネシウムを配合せずに、代わりに水を配合し、その他の成分は実施例1と同様の配合にてa剤を調製した。
また、前記表2に示す実施例1のB剤の配合と同様の配合にてb剤を調製した。
[比較例2]A剤:クレンジング剤/B剤:パック
前記表1に示す実施例1のA剤の配合中、油分(ミネラルオイル、スクワラン)を配合せずに、代わりに水を配合し、その他の成分は実施例1と同様の配合にてa剤を調製した。
また、前記表2に示す実施例1のB剤の配合と同様の方法にてb剤を調製した。
[比較例3]A剤:クレンジング剤/B剤:パック
前記表1に示す実施例1のA剤の配合中、水素化マグネシウムを配合せずに、代わりに活性水素水(商品名「クリスタル水素水」(株式会社ココシス製))を配合し、その他の成分は実施例1と同様の配合にてa剤を調製した。
また、前記表2に示す実施例1のB剤の配合と同様の配合にてb剤を調製した。
[比較例4]A剤:クレンジング剤/B剤:パック
前記表1に示す実施例1のA剤の配合中、水素化マグネシウム及び油分(ミネラルオイル、スクワラン)を配合せずに、代わりに水を配合し、その他の成分は実施例1と同様の配合にてa剤を調製した。
また、前記表2に示す実施例1のB剤の配合と同様の配合にてb剤を調製した。
(2)試験方法
実施例1で調製したA剤及び比較例1〜4で調製したa剤を調製した後、9時間室温にて各剤を放置した。その後、各剤に水を添加し、同時に、メチレンブルー試薬(和光純薬株式会社製)も滴下して、その呈色変化を調べた。
また、青色に呈色したものに関しては、青色が消失するまでの時間を測定した。
(3)試験結果及び考察
試験結果を、下記表3及び表4に示す。
表3に示す通り、実施例1で調製したA剤は、メチレンブルーを滴下直後から青色に呈色した。したがって、実施例1で調製したA剤は、調製後すぐに水素の発生が開始することが分かった。また、呈色反応は、565分間(約9時間以上)持続した。この結果から、実施例1で調製したA剤は、調製直後から水素が発生し、その後も約9時間以上も継続して水素が発生し続けることが分かった。
一方、表4に示す通り、水素化マグネシウムも水素水も配合しない比較例1及び4で調製したa剤は、メチレンブルーを滴下しても呈色反応が全く見られなかった。
また、水素化マグネシウムを配合した比較例2で調製したa剤は、メチレンブルーを滴下直後に呈色反応を示したが、呈色反応は11分後には全て消失していた。比較例2で調製したa剤が、水素化マグネシウムを配合しているにもかかわらず呈色反応が持続しないのは、比較例2で調製したa剤には水が配合されているため、調製直後から水素化マグネシウムの加水分解反応が進行し、9時間放置している間にも水素が発生し続けていたことが原因である。
更に、水素水を配合した比較例3で調製したa剤は、調製直後から水素が発生し、9時間放置している間にすでに水素が失われてしまったため、メチレンブルーを滴下しても呈色反応が全く見られなかった。
これらの結果から、本発明に係る化粧料キットで用いられるA剤は、保存安定性が良好であり、かつ、使用時においては、持続的に水素を発生させることが可能であることが判明した。
<実験例2>
実験例2では、本発明に係る毛髪処理剤キットの水素の発生効果及び水素発生の持続効果を検討した。
(1)A剤及びB剤の調製
[実施例1〜3]A剤:クレンジング剤/B剤:シャンプー
下記表5及び6に示す配合で、実施例1〜3に係るA剤及びB剤を調製した。
前記表6中、ポリクオタニウム−10は塩化О−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースであり、ポリクオタニウム−52はN,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド及びジメタクリル酸ポリエチレングリコールの共重合体である。
[比較例1]A剤:クレンジング剤/B剤:シャンプー
前記表5に示す実施例1のA剤の配合中、水素化マグネシウムを配合せずに、代わりに水を配合し、その他の成分は実施例1と同様の配合にてa剤を調製した。
また、前記表6に示す実施例1のB剤の配合と同様の配合にてb剤を調製した。
[比較例2]A剤:クレンジング剤/B剤:シャンプー
前記表5に示す実施例1のA剤の配合中、油分(ミネラルオイル、ホホバ油)を配合せずに、代わりに水を配合し、その他の成分は実施例1と同様の配合にてa剤を調製した。
また、前記表6に示す実施例1のB剤の配合と同様の方法にてb剤を調製した。
[比較例3]A剤:クレンジング剤/B剤:シャンプー
前記表5に示す実施例1のA剤の配合中、水素化マグネシウムを配合せずに、代わりに活性水素水(商品名「クリスタル水素水」(株式会社ココシス製))を配合し、その他の成分は実施例1と同様の配合にてa剤を調製した。
また、前記表6に示す実施例1のB剤の配合と同様の配合にてb剤を調製した。
[比較例4]A剤:クレンジング剤/B剤:シャンプー
前記表5に示す実施例1のA剤の配合中、水素化マグネシウム及び油分(ミネラルオイル、ホホバ油)を配合せずに、代わりに水を配合し、その他の成分は実施例1と同様の配合にてa剤を調製した。
また、前記表6に示す実施例1のB剤の配合と同様の配合にてb剤を調製した。
(2)試験方法
実施例1〜3で調製したA剤及び比較例1〜4で調製したa剤を調製した後、9時間室温にて各剤を放置した。その後、各剤に水を添加し、同時に、メチレンブルー試薬(和光純薬株式会社製)も滴下して、その呈色変化を調べた。
また、青色に呈色したものに関しては、青色が消失するまでの時間を測定した。
(3)試験結果及び考察
試験結果を、下記表7及び表8に示す。
表7に示す通り、実施例1〜3で調製したA剤は、メチレンブルーを滴下直後から全て青色に呈色した。したがって、実施例1〜3で調製したA剤は、調製後すぐに水素の発生が開始することが分かった。また、呈色反応は、平均して534.0分間(約9時間以上)持続した。この結果から、実施例1〜3で調製したA剤は、調製直後から水素が発生し、その後も約9時間以上も継続して水素が発生し続けることが分かった。
一方、表8に示す通り、水素化マグネシウムも水素水も配合しない比較例1及び4で調製したa剤は、メチレンブルーを滴下しても呈色反応が全く見られなかった。
また、水素化マグネシウムを配合した比較例2で調製したa剤は、メチレンブルーを滴下直後に呈色反応を示したが、呈色反応は16分後には全て消失していた。比較例2で調製したa剤が、水素化マグネシウムを配合しているにもかかわらず呈色反応が持続しないのは、比較例2で調製したa剤には水が配合されているため、調製直後から水素化マグネシウムの加水分解反応が進行し、9時間放置している間にも水素が発生し続けていたことが原因である。
更に、水素水を配合した比較例3で調製したa剤は、調製直後から水素が発生し、9時間放置している間にすでに水素が失われてしまったため、メチレンブルーを滴下しても呈色反応が全く見られなかった。
これらの結果から、本発明に係る毛髪処理剤キットで用いられるA剤は、保存安定性が良好であり、かつ、使用時においては、持続的に水素を発生させることが可能であることが判明した。
<実験例3>
実験例3では、本発明に係る化粧料キットを使用した場合の角質中の水分量の変化について調べた。
(1)肌質改善
前記実験例1で調製した実施例1のA剤及び比較例1〜4のa剤を、洗顔を行った被験者5名の顔に塗布した。その後、前記実験例1で調製した実施例1のB剤及び比較例1〜4のb剤を更に顔に塗布し、5分間放置した。その後、36℃のぬるま湯を用いて洗顔した。
(2)試験方法
それぞれの被験者について、肌質改善前と肌質改善後30分経過後の角質中の水分量(高周波伝導度(μS))を、表皮角層水分測定装置(IBS社製Skicon−200EX)を用いて測定した。
なお、高周波伝導度(μS)の値が大きいほど、角質中の水分量が多いことを示す。
(3)試験結果及び考察
試験結果を、下記表9に示す。
表9に示す通り、本発明に係る化粧料キットを使用した場合、角質中の水分量が飛躍的に増加することが分かった。
一方、表9に示す通り、比較例1、3及び4で調製したa剤及びb剤を用いた場合、本発明に係る化粧料キットを使用した場合と比較すると、角質中の水分量の増加は少なかった。
これらの結果から、本発明に係る化粧料用キットを使用することにより、肌質改善後の角質中の水分量が飛躍的に増加することが判明した。
<実施例4>
実験例4では、本発明に係る毛髪処理剤キットを使用した場合の毛髪中の水分量の変化について調べた。
(1)髪質改善
前記実験例2で調製した実施例1〜3のA剤及び比較例1〜4のa剤を、プレシャンプーを行った被験者7名の毛髪に塗布した。その後、前記実験例2で調製した実施例1〜3のB剤及び比較例1〜4のb剤を更に毛髪に塗布し、5分間放置した。その後、36℃のぬるま湯を用いて洗浄した。洗浄後、タオルドライを行い、ドライヤーを用いて乾燥した。
(2)試験方法
それぞれの被験者について、髪質改善前と髪質改善後30分経過後の毛髪中の水分量を、赤外線水分計(株式会社ケツト科学研究所製FD−610)を用いて測定した。
(3)試験結果及び考察
試験結果を、下記表10に示す。
表10に示す通り、本発明に係る毛髪処理剤キットを使用した場合、毛髪中の水分量が飛躍的に増加することが分かった。
一方、表10に示す通り、比較例1、3及び4で調製したa剤及びb剤を用いた髪質改善方法を使用した場合、毛髪中の水分量の増加は僅かであるか又は変化が無かった。
また、比較例2で調製したa剤及びb剤を用いた髪質改善方法を使用した場合、髪質改善前よりも髪質改善後の方が毛髪中の水分量が増加したが、本発明に係る毛髪処理剤キットを使用した場合と比較すると、水分量の増加は僅かであった。
これらの結果から、本発明に係る毛髪処理剤キットを使用することにより、髪質改善後の毛髪中の水分量が飛躍的に増加することが判明した。
<実験例5>
実験例5では、皮膚の外観(ツヤ)、皮膚の感触(しっとり感)及びこれらの効果の持続性について調べた。
(1)肌質改善
前記実験例1で調製した実施例1のA剤及び比較例1〜4のa剤を、洗顔を行った被験者5名の顔に塗布した。その後、前記実験例1で調製した実施例1のB剤及び比較例1〜4のb剤を更に顔に塗布し、5分間放置した。その後、36℃のぬるま湯を用いて洗顔した。
(2)試験方法
[皮膚の外観]
各被験者が、肌質改善後の皮膚の外観(ツヤ)について評価を行った。評価は、以下の基準(5段階評価)に従って行い、更に、その平均点から後述する基準により、最終的な判定を行った。
(ツヤ)
5:皮膚にツヤが認められる。
4:皮膚にツヤがやや認められる。
3:どちらとも言えない。
2:皮膚にツヤがほとんど認められない。
1:皮膚にツヤが認められない。
各被験者が、肌質改善後の皮膚の感触(しっとり感)について評価を行った。評価は、以下の基準(5段階評価)に従って行い、更に、その平均点から後述する基準により、最終的な判定を行った。
(しっとり感)
5:皮膚の感触にしっとり感が認められる。
4:皮膚の感触にしっとり感がやや認められる。
3:どちらとも言えない。
2:皮膚の感触にしっとり感がほとんど認められない。
1:皮膚の感触にしっとり感が認められない。
[効果の持続性]
肌質改善後に効果が認められたと回答した被験者のみが、肌質改善後、1週間経過した時点で肌質改善後の効果の持続性について評価を行った。評価は、以下の基準(5段階評価)に従って行い、更に、その平均点から後述する基準により、最終的な判定を行った。
(効果の持続性)
5:効果は持続している。
4:効果はやや持続している。
3:どちらとも言えない。
2:効果はほとんど持続していない。
1:効果は持続していない。
最終的な判定は、以下に示す基準により行った。
◎:平均点が4.5点以上
〇:平均点が3.5点以上、4.5点未満
△:平均点が2.5点以上、3.5点未満
×:平均点が2.5点未満
(3)試験結果及び考察
試験結果を、下記表11に示す。
表11に示す通り、本発明に係る化粧料キットを使用した場合、皮膚の外観(ツヤ)及び皮膚の感触(しっとり感)のいずれについても、良好な結果が得られた。更に、これらの効果の持続性についても、肌質改善後、1週間経過した時点においても、その効果が持続していることも分かった。
一方、表11に示す通り、比較例1〜4で調製したa剤及びb剤を用いた場合、皮膚の外観(ツヤ)及び皮膚の感触(しっとり感)のいずれについても、良好な結果は得られなかった。
これらの結果から、本発明に係る化粧料キットを使用することにより、肌質改善後の皮膚の外観(ツヤ)及び皮膚の感触(しっとり感)のいずれについても、良好な結果が得られることが判明した。
更に、本発明に係る化粧料キットを使用した場合におけるこれらの効果は、肌質改善後、1週間経過した時点においても、持続していることが判明した。
<実験例6>
実験例6では、毛髪の外観(枝毛・切れ毛及びツヤ)、毛髪の感触(なめらかさ、ハリコシ及びしっとり感)及びこれらの効果の持続性について調べた。
(1)髪質改善
前記実験例2で調製した実施例1〜3のA剤及び比較例1〜4のa剤を、プレシャンプーを行った被験者の毛髪に塗布した。その後、前記実験例2で調製した実施例1〜3のB剤及び比較例1〜4のb剤を更に毛髪に塗布し、5分間放置した。その後、36℃のぬるま湯を用いて洗浄した。洗浄後、タオルドライを行い、ドライヤーを用いて乾燥した。
(2)試験方法
[毛髪の外観]
各被験者が、髪質改善後の毛髪の外観(枝毛・切れ毛及びツヤ)について評価を行った。評価は、以下の基準(5段階評価)に従って行い、更に、その平均点から後述する基準により、最終的な判定を行った。
(枝毛・切れ毛)
5:枝毛・切れ毛がない。
4:枝毛・切れ毛がほとんどない。
3:どちらとも言えない。
2:枝毛・切れ毛がややある。
1:枝毛・切れ毛がある。
(ツヤ)
5:毛髪にツヤが認められる。
4:毛髪にツヤがやや認められる。
3:どちらとも言えない。
2:毛髪にツヤがほとんど認められない。
1:毛髪にツヤが認められない。
[毛髪の感触]
各被験者が、髪質改善後の毛髪の感触(なめらかさ、ハリコシ及びしっとり感)について評価を行った。評価は、以下の基準(5段階評価)に従って行い、更に、その平均点から後述する基準により、最終的な判定を行った。
(なめらかさ)
5:毛髪の感触になめらかさが認められる。
4:毛髪の感触になめらかさやや認められる。
3:どちらとも言えない。
2:毛髪の感触になめらかさがほとんど認められない。
1:毛髪の感触になめらかさが認められない。
(ハリコシ)
5:毛髪の感触にハリコシが認められる。
4:毛髪の感触にハリコシやや認められる。
3:どちらとも言えない。
2:毛髪の感触にハリコシがほとんど認められない。
1:毛髪の感触にハリコシが認められない。
(しっとり感)
5:毛髪の感触にしっとり感が認められる。
4:毛髪の感触にしっとり感がやや認められる。
3:どちらとも言えない。
2:毛髪の感触にしっとり感がほとんど認められない。
1:毛髪の感触にしっとり感が認められない。
[効果の持続性]
髪質改善後に効果が認められたと回答した被験者のみが、髪質改善後、1週間経過した時点で髪質改善後の効果の持続性について評価を行った。評価は、以下の基準(5段階評価)に従って行い、更に、その平均点から後述する基準により、最終的な判定を行った。
(効果の持続性)
5:効果は持続している。
4:効果はやや持続している。
3:どちらとも言えない。
2:効果はほとんど持続していない。
1:効果は持続していない。
最終的な判定は、以下に示す基準により行った。
◎:平均点が4.5点以上
〇:平均点が3.5点以上、4.5点未満
△:平均点が2.5点以上、3.5点未満
×:平均点が2.5点未満
(3)試験結果及び考察
試験結果を、下記表12に示す。
表12に示す通り、本発明に係る毛髪処理剤キットを使用した場合、毛髪の外観(枝毛・切れ毛及びツヤ)及び毛髪の感触(なめらかさ、ハリコシ及びしっとり感)のいずれについても、良好な結果が得られた。更に、これらの効果の持続性についても、髪質改善後、1週間経過した時点においても、その効果が持続していることも分かった。
一方、表12に示す通り、比較例1及び4で調製したa剤及びb剤を用いた場合、毛髪の外観(枝毛・切れ毛及びツヤ)及び毛髪の感触(なめらかさ、ハリコシ及びしっとり感)のいずれについても、良好な結果は得られなかった。
また、比較例2及び3で調製したa剤及びb剤を用いた場合、一部の被験者は毛髪の外観(枝毛・切れ毛又はツヤ)及び毛髪の感触(なめらかさ又はしっとり感)について効果が認められたと回答したが、これらの効果の持続性については、髪質改善後、1週間経過した時点で、その効果はほとんど持続していないことが分かった。
これらの結果から、本発明に係る毛髪処理剤キットを使用することにより、髪質改善後の毛髪の外観(枝毛・切れ毛及びツヤ)及び毛髪の感触(なめらかさ、ハリコシ及びしっとり感)のいずれについても、良好な結果が得られることが判明した。
更に、本発明に係る毛髪処理剤キットを使用した場合におけるこれらの効果は、髪質改善後、1週間経過した時点においても、持続していることが判明した。
<実験例7>
実験例7では、接触工程(I)及び接触工程(II)の順序について検討した。
(1)髪質改善
被験者1は前記実験例2で調製した実施例1のA剤を、プレシャンプーを行った毛髪に塗布し、5分間放置した。その後、前記実験例2で調製した実施例1のB剤を更に毛髪に塗布し、5分間放置した。その後、36℃のぬるま湯を用いて洗浄した。洗浄後、タオルドライを行い、ドライヤーを用いて乾燥した。被験者2は前記実験例2で調製した実施例1のB剤を、プレシャンプーを行った毛髪に塗布し、5分間放置した。その後、前記実験例2で調製した実施例1のA剤を更に毛髪に塗布し、5分間放置した。その後、36℃のぬるま湯を用いて洗浄した。洗浄後、タオルドライを行い、ドライヤーを用いて乾燥した。
(2)試験方法
[毛髪中の水分量の測定]
それぞれの被験者について、髪質改善前と髪質改善後30分経過後の毛髪中の水分量を、赤外線水分計(株式会社ケツト科学研究所製FD−610)を用いて測定した。
[毛髪の外観]
各被験者が、髪質改善後の毛髪の外観(枝毛・切れ毛及びツヤ)について評価を行った。評価は、以下の基準(5段階評価)に従って行った。
(枝毛・切れ毛)
5:枝毛・切れ毛がない。
4:枝毛・切れ毛がほとんどない。
3:どちらとも言えない。
2:枝毛・切れ毛がややある。
1:枝毛・切れ毛がある。
(ツヤ)
5:毛髪にツヤが認められる。
4:毛髪にツヤがやや認められる。
3:どちらとも言えない。
2:毛髪にツヤがほとんど認められない。
1:毛髪にツヤが認められない。
[毛髪の感触]
各被験者が、髪質改善後の毛髪の感触(なめらかさ、ハリコシ及びしっとり感)について評価を行った。評価は、以下の基準(5段階評価)に従って行った。
(なめらかさ)
5:毛髪の感触になめらかさが認められる。
4:毛髪の感触になめらかさやや認められる。
3:どちらとも言えない。
2:毛髪の感触になめらかさがほとんど認められない。
1:毛髪の感触になめらかさが認められない。
(ハリコシ)
5:毛髪の感触にハリコシが認められる。
4:毛髪の感触にハリコシやや認められる。
3:どちらとも言えない。
2:毛髪の感触にハリコシがほとんど認められない。
1:毛髪の感触にハリコシが認められない。
(しっとり感)
5:毛髪の感触にしっとり感が認められる。
4:毛髪の感触にしっとり感がやや認められる。
3:どちらとも言えない。
2:毛髪の感触にしっとり感がほとんど認められない。
1:毛髪の感触にしっとり感が認められない。
[効果の持続性]
髪質改善後に効果が認められたと回答した被験者のみが、髪質改善後、更に1週間経過した時点で髪質改善後の効果の持続性について評価を行った。評価は、以下の基準(5段階評価)に従って行った。
(効果の持続性)
5:効果は持続している。
4:効果はやや持続している。
3:どちらとも言えない。
2:効果はほとんど持続していない。
1:効果は持続していない。
(3)試験結果及び考察
試験結果を、下記表13及び表14に示す。
表13に示す通り、接触工程(I)を行った後に接触工程(II)を行った場合、髪質改善前よりも髪質改善後の方が、毛髪中の水分量が飛躍的に増加することが分かった。また、表14に示す通り、毛髪の外観(枝毛・切れ毛及びツヤ)及び毛髪の感触(なめらかさ、ハリコシ及びしっとり感)のいずれについても、良好な結果が得られた。更に、これらの効果の持続性についても、髪質改善後、1週間経過した時点においても、その効果が持続していることも分かった。
一方、表13に示す通り、接触工程(II)を行った後に接触工程(I)を行った場合、髪質改善前よりも髪質改善後の方が毛髪中の水分量が増加したが、被験者1と比較すると、水分量の増加は僅かであった。また、表14に示す通り、毛髪の外観(枝毛・切れ毛)及び毛髪の感触(なめらかさ及びハリコシ)については、良好な結果は得られなかった。更に、被験者2は、毛髪の外観(ツヤ)及び毛髪の感触(しっとり感)について効果が認められたと回答したが、これらの効果の持続性については、髪質改善後、1週間経過した時点で、その効果はほとんど持続していないことが分かった。
これらの結果から、接触工程(I)を行った後に接触工程(II)を行うことにより、接触工程(II)を行った後に接触工程(I)を行った場合と比較して、髪質改善後の毛髪中の水分量が飛躍的に増加することが判明した。
また、髪質改善後の毛髪の外観(枝毛・切れ毛及びツヤ)及び毛髪の感触(なめらかさ、ハリコシ及びしっとり感)及びこれらの効果の持続性についても、接触工程(I)を行った後に接触工程(II)を行った方が、良好な結果が得られることが判明した。
<実験例8>
実験例8では、加熱工程(III)の有無及びその温度による毛髪中の水分量の変化について調べた。
(1)髪質改善
前記実験例2で調製した実施例1のA剤を、プレシャンプーを行った被験者3名の毛髪に塗布した。その後、前記実験例2で調製した実施例1のB剤を更に毛髪に塗布し、5分間放置した。その後、36℃のぬるま湯を用いて洗浄した。洗浄後、タオルドライを行った。その後、被験者1は自然乾燥を行った。被験者2はドライヤーを用いて乾燥した。被験者3はドライヤーを用いて乾燥した後、200℃のアイロンを用いて加熱処理を行った。
(2)試験方法
それぞれの被験者について、髪質改善前と髪質改善後30分経過後の毛髪中の水分量を、赤外線水分計(株式会社ケツト科学研究所製FD−610)を用いて測定した。
(3)試験結果及び考察
それぞれの被験者における水分量測定の結果を下記表15に示す。
表15に示す通り、髪質改善前の毛髪中の水分量と比べ、髪質改善後の毛髪中の水分量は、自然乾燥であっても上昇するが、ドライヤーを用いて乾燥を行った方がより上昇率が高いことが分かった。また、ドライヤー乾燥後、更に、アイロンによる加熱処理を行うことで、水分量が顕著に上昇することも分かった。
本発明によれば、肌質改善又は髪質改善時において十分な水素を確保でき、皮膚や毛髪に対する酸化ストレスによる損傷を修復することが可能である。また、A剤及びB剤の保存安定性も高い。
更には、肌質改善又は髪質改善後の角質又は毛髪中の水分量を飛躍的に増加させることができる。また、肌質改善又は髪質改善後の、皮膚又は毛髪の外観や感触に対しても顕著な効果が認められ、これらの効果は、肌質改善又は髪質改善後も持続する。

Claims (4)

  1. 水素化マグネシウム及び油分を含有し、水を含有しないA剤と、
    二酸化炭素及び水を含有するB剤と、
    からなる、肌質改善用化粧料キット。
  2. 水素化マグネシウム及び油分を含有し、水を含有しないA剤と、
    二酸化炭素及び水を含有するB剤と、
    からなる、髪質改善用毛髪処理剤キット。
  3. 水素化マグネシウム及び油分を含有し、水を含有しないA剤を毛髪に接触させる接触工程(I)と、
    前記接触工程(I)を行った後に、二酸化炭素及び水を含有するB剤を毛髪に接触させる接触工程(II)と、
    を、行う髪質改善方法。
  4. 前記接触工程(I)〜(II)を経た後に、
    毛髪を加熱する加熱工程(III)と、
    を、更に行う請求項3記載の髪質改善方法。
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