JP2016132400A - 車両の下部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】前突荷重伝達パスを複数化し荷重伝達性能を向上すること。
【解決手段】車体の車幅方向外側で車両前後方向に延びる左右のサイドシル3に連結されたフロアパネル2の前部から上方へ延びるダッシュパネル1の前部で車両前後方向へ延びる左右のフロントサイドフレーム7の後部近傍の位置から車両後方に延びる前後メンバ16と、サイドシル3の前部から後方側程車幅方向内側に傾斜して延びる前側フロア傾斜メンバ31とが、車両平面視で略V字状をなし、該V字状の頂部40が、サイドシル3にその端部が結合され車幅方向に延びるNo.2クロスメンバ35の車両平面視中間部近傍に配設された構造とした。
【選択図】図1

Description

この発明は、車体の車幅方向外側で車両前後方向に延びる左右のサイドシルと、該左右のサイドシルに連結されたフロアパネルと、フロアパネルの前部から上方へ延びるダッシュパネルと、該ダッシュパネルの前部で車両前後方向へ延びる左右のフロントサイドフレームと、サイドシルにその端部が結合され車幅方向に延びるクロスメンバと、を備えた車両の下部車体構造に関する。
従来の車両の下部車体構造としては、前衝突安全性能を図ることを目的として例えば、特許文献1の車両の下部車体構造が提案されている。
特許文献1には、フロントサイドメンバの後部を構成し、フロアパネルの上面に接合されているアッパパネルメンバが開示されている。アッパパネルメンバは、車体後方側がサイドシル側に傾斜しながら車両後方向に延び、その後端は、車幅方向に延びるクロスメンバ(第2フロントフロアクロスメンバ)に連結されている。
そして、特許文献1の車体下部構造は、フロントサイドメンバの前端から入力された車両前突荷時の荷重を、アッパパネルメンバを介して第2フロントフロアクロスメンバからサイドシル(ロッカ)へ伝達するように構成されている。
しかし、特許文献1の車体下部構造は、上述したように、アッパパネルメンバに沿った一方向のロードパスを通じて車両前突荷時の荷重を車両後方に伝達する構成であるため、さらに効率的な荷重伝達について検討の余地があると言わざるを得ない。
特開2005−219521号公報
そこでこの発明は、前突荷重伝達パスを複数化し荷重伝達性能を向上することを目的とする。
この発明は、車体の車幅方向外側で車両前後方向に延びる左右のサイドシルと、該左右のサイドシルに連結されたフロアパネルと、前記フロアパネルの前部から上方へ延びるダッシュパネルと、該ダッシュパネルの前部で車両前後方向へ延びる左右のフロントサイドフレームと、前記サイドシルにその端部が結合され車幅方向に延びるクロスメンバと、を備えた車両の下部車体構造であって、前記フロントサイドフレームの後部近傍の位置から車両後方に延びる前後メンバと、前記サイドシルの前部から後方側程車幅方向内側に傾斜して延びる前側フロア傾斜メンバとが、車両平面視で略V字状をなし、該V字状の頂部が、車両平面視で前記クロスメンバの中間部近傍に配設されたことを特徴とする。
上記構成によれば、クロスメンバで、前後メンバおよび前側フロア傾斜メンバから伝達される前突荷重を受け止めるとともに、受け止めた前突荷重を車幅方向へ分散伝達することを可能とし、このように前突荷重伝達パスを複数化することで、荷重伝達性能を向上させることができる。
この発明の態様として、前記フロアパネルの中央部で上方に膨出したフロアトンネルを有し、前記クロスメンバが、前記サイドシルと前記フロアトンネルとを連結するように配設されており、前記フロアトンネルの前記クロスメンバが接続された位置に、前記フロアトンネルの左右の下部を連結するトンネルメンバが配設され、前記フロアトンネルの前記クロスメンバが接続された位置近傍の後方に、後方側程車幅方向外側に傾斜して延びる後側フロア傾斜メンバが配設されたものである。
上記構成によれば、トンネルメンバを介して車幅方向の反対側にも荷重が伝達されるので、上述した請求項1の効果、すなわち車幅方向への荷重分散伝達効果をより一層高めることができる。
またこの発明の態様として、前記前後メンバが、前記V字状の頂部位置から、前記クロスメンバの後方に延びたものである。
上記構成によれば、さらに車両後方への荷重伝達パスを増やして、上述した請求項1の効果をより一層高めることができる。
ここで、前記前側フロア傾斜メンバと前記後側フロア傾斜メンバとは、前記前側フロア傾斜メンバを前記フロアパネルの下部に配設するとともに、前記後側フロア傾斜メンバを前記フロアパネルの上部に配設した構成、或いは前記前側フロア傾斜メンバと前記後側フロア傾斜メンバとの双方を前記フロアパネルの下部に配設する構成が好ましい。但し、この構成に限らず、前記前側フロア傾斜メンバを前記フロアパネルの上部に配設するとともに、前記後側フロア傾斜メンバを前記フロアパネルの下部に配設した構成、或いは前記前側フロア傾斜メンバと前記後側フロア傾斜メンバとの双方を前記フロアパネルの上部に配設した構成であってもよい。
またこの発明は、車体の車幅方向外側で車両前後方向に延びる左右のサイドシルと、前記左右のサイドシルの夫々の前部位置から上方に延びるヒンジピラーと、前記左右のサイドシルの夫々の車体前後方向中間位置から上方に延びるセンターピラーと、前記左右のサイドシルに連結されたフロアパネルと、前記フロアパネルの中央部で上方に膨出したフロアトンネルと、前記サイドシルから車幅方向に延びて前記フロアパネルに接続されたクロスメンバと、前記フロアトンネルの前記クロスメンバが接続された位置で前記フロアトンネルの左右の下部を連結するトンネルメンバと、を備えた車両の下部車体構造であって、前記サイドシルと前記ヒンジピラーとの結合部位近傍から後方側程車幅方向内側に傾斜して延び、前記クロスメンバに接続する前側フロア傾斜メンバと、前記フロアトンネルの前記クロスメンバが接続された位置近傍の後方に、後方側程車幅方向外側に傾斜して延び、前記サイドシルと前記センターピラーとの結合部位近傍に接続する後側フロア傾斜メンバと、が配設されたことを特徴とする。
上記構成によれば、前側フロア傾斜メンバ、トンネルメンバおよび後側フロア傾斜メンバを介して車幅方向の反対側に前突荷重を伝達することが可能となる。
ここで、前記サイドシルと前記ヒンジピラーとの結合部位近傍とは、前記サイドシルと前記ヒンジピラーとの結合部位に限定せず、該結合部位の車両前後方向の少なくとも一部に前記前側フロア傾斜メンバがオーバーラップするように前記結合部位に近傍する部位につなぐ態様も含めた部位である。
また、前記サイドシルと前記センターピラーとの結合部位近傍とは、前記サイドシルと前記センターピラーとの結合部位に限定せず、該結合部位の車両前後方向の少なくとも一部に前記後側フロア傾斜メンバがオーバーラップするように前記結合部位に近傍する部位につなぐ態様も含めた部位である。
この発明によれば、側前突荷重伝達パスを複数化し荷重伝達性能を向上することができる。
第1実施形態の車両の下部車体構造の底面図。 図1中のA−A線断面図。 No.2トンネルメンバを下方から視た斜視図。 本車両の下部車体構造における前突時の作用説明図。 第2実施形態の車両の下部車体構造の底面図。 他の実施形態の車両の下部車体構造の底面図。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
なお、図中、矢印(F)は車体前方、矢印(U)は車体上方を示し、矢印(IN)は車体内方、矢印(OUT)は車体外方を示す。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る車両Vは、図1に示すように、エンジンルームEと車室(図示省略)とを仕切るダッシュパネル1と、上記車室の底面を形成するフロアパネル2とを備えており、ダッシュパネル1は、フロアパネル2の前端から立ち上がるように配設されている。車両Vは、フロアパネル2の車幅方向の両外側に、車両前後方向に延設された一対のサイドシル3、3を備えている。
サイドシル3は、図2に示すように所定の閉断面構造を有し、図1に示すように車両Vの車幅方向両側の縁部で夫々車両前後方向に延びている。車幅方向の両側のサイドシル3には、フロアパネル2を連結している(図1、図2参照)。詳しくは、サイドシル3は断面コ字状のインナパネル3n、及びアウタパネル3uを有し、これらパネル3n,3uの上下両端部同士が接合されて閉断面が形成され、サイドシル3のインナパネル3nの内方壁面の下部にフロアパネル2の車幅方向の外端部を接合している(図2参照)。
車両Vには、図2に示すように、上述のサイドシル3の前部位置から上方に延びるヒンジピラー4と、サイドシル3の前後方向中間位置から上方に延びるセンターピラー5とを設けている。
ヒンジピラー4は、ヒンジピラーアウタ4uとヒンジピラーインナ4nとを備えて、上下方向に延びる閉断面を構成し、図示しないフロントドアを開閉可能に支持する車体剛性部材であって、このヒンジピラー4はルーフサイドレール(図示省略)とサイドシル3との間に立設固定されており、必要に応じてヒンジピラーアウタ4uとヒンジピラーインナ4nとの間には、ヒンジピラーレインフォースメント4rが設けられる(図2参照)。
なお、ヒンジピラー4のサイドシル3への結合部位(ヒンジピラー4の裾部)は、該ヒンジピラー4の下端部に進むに従ってサイドシル3の前端から徐々に車両後方向に幅を有するように形成している。
また、センターピラー5は、センターピラーアウタ5uとセンターピラーインナ5nとを備えて、上下方向に延びる閉断面を構成し、図示しないリヤドアを開閉可能に支持する車体剛性部材であって、このセンターピラー5はルーフサイドレール(図示省略)とサイドシル3との間に立設固定されている(図2参照)。
なお、センターピラー5のサイドシル3への結合部位(センターピラー5の裾部)は、センターピラー5の下端部に進むに従って徐々にサイドシル3の略中間位置に対して車両前後方向に幅を有するように形成している。
また、フロアパネル2における車幅方向中央部には、図1、及び図2に示すように、車体前後方向に延びるとともに上方(車室側)に向かって膨出したフロアトンネル8を備えている。このフロアトンネル8の前端部はダッシュパネル1に接続されている。
なお、ダッシュパネル1の後端部とフロアパネル2の前端部との接続部の上部には、フロアトンネル8を跨ぐようにレインフォースメント41が配設されている(図1参照)。
図1、及び図2に示すように、フロアパネル2の下部でフロアトンネル8の両縁部には、フロアトンネル8を補強する左右一対のトンネルサイドフレーム9,9が取り付けられている。詳しくは、車幅方向の両側のトンネルサイドフレーム9,9は、フロアパネル2と、フロアトンネル8の車幅方向両外側の平坦部との境界領域に、車両前後方向に直線状に延びてフロアトンネル8の車幅方向寸法に略等しい間隔を有して互いに略平行に配設されている。
トンネルサイドフレーム9は、図2に示すように、車両前後方向に垂直な断面において上方開口の略コ字状(断面ハット状)のコ字状部9aを有し、該コ字状部9aは、底面部91と外面部92と内面部93とから形成し、フロアトンネル8の下面部(裏面)との間でトンネルサイドフレーム閉断面部9Sを構成するようにフロアトンネル8の下面部、詳しくは、フロアトンネル8とフロアパネル2との境界部分における下面部に取り付けられている。
なお、図1に示すように、車両Vの後部の車幅方向の両外端には、車両前後方向に延びるリヤサイドフレーム14を配設している。
また、図1に示すように、車幅方向の各側のフロントサイドフレーム7の後部には、該後部から後方側程車幅方向外側に延びるトルクボックス15を配設している。これらのトルクボックス15は、車体の剛性を高める車体剛性部材であるとともにフロントサイドフレーム7に加わる荷重をサイドシル3に有効に伝達する閉断面部15Sを有するようにその車幅方向外方端部がサイドシル3に直接的に結合されている。
さらにまた、図1に示すように、車両Vの前部においてフロントサイドフレーム7に対して平面視で略平行であるとともに、車幅方向外方、且つ上方に離間した位置には、左右一対のエプロンレインフォースメント18(以下、「エプロンレイン18」と略記する。)が車体前後方向に延びている。
エプロンレイン18は、その後端部が、ヒンジピラー4の上端部に接合され、車両前後方向に延びるエプロンレイン閉断面を備えた車体剛性部材である。
また、図1に示すように、車両Vの下部の車幅方向の両側には、サイドシル3とフロアトンネル8との間において略車幅方向に直線状に延びてサイドシル3とフロアトンネル8とに接続するNo.2クロスメンバ35(前側クロスメンバ35)、No.2.5クロスメンバ36(中間クロスメンバ36)、及びNo.3クロスメンバ37(後側クロスメンバ37)が車両前後方向の前側から後方へこの順に配設されている。
No.2クロスメンバ35は、車両前後方向におけるヒンジピラー4とセンターピラー5との間の位置に配設され、No.2.5クロスメンバ36は、車両前後方向におけるセンターピラー5と略同位置に配設され、No.3クロスメンバ37は、フロアパネル2の後端位置に配設され、それぞれサイドシル3とフロアトンネル8とを連結している(図1参照)。
No.2クロスメンバ35は、図1、及び図2に示すように、上方開口のコ字状部を有するとともに、開口側端部から車幅方向の両外側に延設されたフランジ部を有して構成し、これらフランジ部をフロアパネル2の下面部に接合することで、フロアパネル2の下面部との間に閉断面部35S(以下、「No.2クロスメンバ閉断面部35S」という。)を構成している。
一方、No.2.5クロスメンバ36、及びNo.3クロスメンバ37は、それぞれ下方開口のコ字状部を有するとともに、開口側端部から車幅方向の両外側に延設されたフランジ部を有して構成し、これらフランジ部をフロアパネル2の上面部に接合している。これにより、No.2.5クロスメンバ36は、フロアパネル2の上面部との間に閉断面部36S(以下、「No.2.5クロスメンバ閉断面部36S」という。)を構成するとともに、No.3クロスメンバ37は、フロアパネル2の上面部との間に閉断面部37S(以下、「No.3クロスメン閉断面部37S」という。)を構成している。
また、図1に示すように、車両Vは、ダッシュパネル1の前部におけるエンジンルームEの側方にて夫々車体前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム7,7を有する。フロントサイドフレーム7は、断面ロ字状の閉断面構造を有している(図示省略)。フロントサイドフレーム7の後部近傍の位置には、ダッシュパネル1の下部において車両後方へ延びる前後メンバ16(フロアフレーム16)の前端部が接合されている。
この前後メンバ16は、図1に示すように、フロアパネル2の下面部との間で閉断面部(以下、「前後メンバ閉断面部16S」という。)を構成するとともに、後方側程車幅方向外側に傾斜して車両前後方向に延びるようにフロアパネル2の下面部に配設されている。そして、この前後メンバ16は、車両平面視でNo.2クロスメンバ35の中間部近傍に接続されている。
さらにまた、図1、及び図2に示すようにサイドシル3の前部から後方側程車幅方向内側に傾斜して延びる前側フロア傾斜メンバ31をフロアパネル2の下部に配設している。
前側フロア傾斜メンバ31の後部は、No.2クロスメンバ35に接続されている。そして、該前側フロア傾斜メンバ31と上記前後メンバ16とは、車両平面視で略V字状をなし、該V字状の頂部40が、車両平面視でNo.2クロスメンバ35の中間部近傍に配設されている(図1参照)。
この前側フロア傾斜メンバ31の内部には、図1及び図2に示すように、フロアパネル2の下面部との間で閉断面(以下、「前側フロア傾斜メンバ閉断面部31S」という。)を構成している。
また、フロアトンネル8のNo.2クロスメンバ35が接続された位置には、フロアトンネル8の車幅方向の両側の下部が連結され、車幅方向の一方側からの荷重をフロアトンネル8の下部で車両幅方向の反対側へ伝えるNo.2トンネルメンバ20(前側トンネルメンバ20)が配設されている。
No.2トンネルメンバ20は、図1〜図3に示すように、フロアパネル2におけるフロアトンネル8を跨いで該フロアトンネル8の下部に配設するとともに、車幅方向両側を連結するように車幅方向に略直線状に延びる直線状部21を有しており、No.2クロスメンバ35とNo.2トンネルメンバ20とは、車両前後方向の同位置において、車幅方向に沿って連続する直線状に配設されている。
また、No.2トンネルメンバ20は、下側パネル23と、該下側パネル23よりも上側に位置する上側パネル24とを備えている(図2参照)。
No.2トンネルメンバ20は、図2に示すように、直線状部21の内部に閉断面部20S(以下、「No.2トンネルメンバ閉断面部20S」という。)が構成されるように、上述した上側パネル24と下側パネル23とを上下各側で対向させた状態でフロアトンネル8の下部に配置している。
No.2トンネルメンバ20は、図1、及び図3に示すように、フロアパネル2におけるフロアトンネル8の車幅方向の両外縁、及び前後両側の箇所にボルトB、及びナットNにより締結されている。
これら締結部25は、車幅方向の両外縁、及び前後両側の各箇所において、トンネルサイドフレーム9の底面部91に締結する外側締結部25uと、該外側締結部25uよりも車幅方向内側に有し、フロアトンネル8に締結する内側締結部25nとを一対ずつ備えている(同図参照)。
そして、これら一対の外側締結部25uと内側締結部25nとは、車幅方向の両外縁、及び前後両側の各箇所において、車両前後方向において略同一位置に取り付けられている。
また、図1、及び図2に示すように、フロアトンネル8のNo.2クロスメンバ35が接続された位置近傍の後方に、後側フロア傾斜メンバ32が配設されている。
後側フロア傾斜メンバ32の前部は、No.2トンネルメンバ20がトンネルサイドフレーム9に接続された部位と、車両前後方向においてオーバーラップする位置に配置されている(図1〜図3参照)。そして、後側フロア傾斜メンバ32は、後方側程車幅方向外側に傾斜して延び、その後部は、サイドシル3とセンターピラー5との結合部位近傍CRl,CRr、及びNo.2.5クロスメンバ36の車幅方向の外端部に接合している(図1、図2参照)。
この後側フロア傾斜メンバ32は、図1及び図2に示すように、フロアパネル2の上部との間で閉断面32S(以下、「後側フロア傾斜メンバ閉断面部32S」という。)を構成するように該フロアパネル2の上部に配設されている。
また、図1に示すように、フロアトンネル8のNo.2トンネルメンバ20よりも後側位置、詳しくは、フロアトンネル8におけるNo.2.5クロスメンバ36が配設された位置と車両前後方向の同位置には、No.2.5トンネルメンバ26が配設されるとともに、No.3クロスメンバ37が配設された位置と車両前後方向の同位置には、No.3トンネルメンバ27が配設されている。
No.2.5トンネルメンバ26とNo.3トンネルメンバ27とは、いずれもフロアトンネル8を跨いでフロアパネル2のフロアトンネル8の下面の車幅方向両側を連結する直線状に構成し、それぞれ内部に車幅方向に沿って直線状の閉断面部26S,27Sを有している(同図参照)。
なお、No.2.5トンネルメンバ26とNo.3トンネルメンバ27とについても、No.2トンネルメンバ20と同様に、フロアパネル2におけるフロアトンネル8の車幅方向の縁部にボルトB、及びナットNにより締結されているが、これら締結部は図示省略している。
以上詳述した本実施例の車両Vの下部車体構造は、車体の車幅方向外側で車両前後方向に延びる左右のサイドシル3,3と、該左右のサイドシル3,3に連結されたフロアパネル2と、フロアパネル2の前部から上方へ延びるダッシュパネル1と、該ダッシュパネル1の前部で車両前後方向へ延びる左右のフロントサイドフレーム7と、サイドシル3にその端部が結合され車幅方向に延びるクロスメンバとしてのNo.2クロスメンバ35と、を備えた車両の下部車体構造であって、フロントサイドフレーム7の後部近傍の位置から車両後方に延びる前後メンバ16と、サイドシル3の前部から後方側程車幅方向内側に傾斜して延びる前側フロア傾斜メンバ31とが、車両平面視で略V字状をなし、該V字状の頂部40が、車両平面視でNo.2クロスメンバ35の中間部近傍に配設されたことを特徴とする(図1参照)。
上記構成によれば、図4に示すように、No.2クロスメンバ35で、前後メンバ16および前側フロア傾斜メンバ31から伝達される前突荷重F1,F2を受け止めるとともに、受け止めた前突荷重F1,F2を車幅方向へ分散伝達することを可能とし(図4中の荷重F3,F4参照)、このように前突荷重伝達パスを複数化することで、荷重伝達性能を向上させることができる。
この発明の態様として、フロアパネル2の中央部で上方に膨出したフロアトンネル8を有し、No.2クロスメンバ35が、サイドシル3とフロアトンネル8とを連結するように配設されており、フロアトンネル8のNo.2クロスメンバ35が接続された位置に、フロアトンネル8の左右の下部を連結するトンネルメンバとしてのNo.2トンネルメンバ20が配設され、フロアトンネル8のNo.2クロスメンバ35が接続された位置近傍の後方に、後方側程車幅方向外側に傾斜して延びる後側フロア傾斜メンバ32が配設されたものである(図1〜図3参照)。
上記構成によれば、No.2トンネルメンバ20を介して車幅方向の反対側にも荷重が伝達されるので(図2中の荷重F5〜F7参照)、上述した車幅方向への荷重分散伝達効果をより一層高めることができる。
また本実施例の車両Vの下部車体構造は、車体の車幅方向外側で車両前後方向に延びる左右のサイドシル3,3と、左右のサイドシル3,3の夫々の前部位置から上方に延びるヒンジピラー4,4と、左右のサイドシル3,3の夫々の車体前後方向中間位置から上方に延びるセンターピラー5,5と、左右のサイドシル3,3に連結されたフロアパネル2と、フロアパネル2の中央部で上方に膨出したフロアトンネル8と、サイドシル3から車幅方向に延びてフロアパネル2に接続されたNo.2クロスメンバ35と、フロアトンネル8のNo.2クロスメンバ35が接続された位置でフロアトンネル8の左右の下部を連結するNo.2トンネルメンバ20と、を備えた車両の下部車体構造であって、サイドシル3とヒンジピラー4との結合部位近傍CFr,CFlから後方側程車幅方向内側に傾斜して延び、No.2クロスメンバ35に接続する前側フロア傾斜メンバ31と、フロアトンネル8のNo.2クロスメンバ35が接続された位置近傍の後方に、後方側程車幅方向外側に傾斜して延び、サイドシル3とセンターピラー5との結合部位近傍CRl,CRrに接続する後側フロア傾斜メンバ32と、が配設されたことを特徴とする(図1、図2参照)。
上記構成によれば、前側フロア傾斜メンバ31、No.2クロスメンバ35、No.2トンネルメンバ20および後側フロア傾斜メンバ32を介して車幅方向の反対側に前突荷重を伝達することが可能となる(図2中の荷重F2,F3,F5,F7参照)。
続いて第2実施形態について説明する。但し、上述した第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
(第2施形態)
第2実施形態の車両Vaの下部車体構造は、図5に示すように、前後メンバ160を、前側フロア傾斜メンバ31と車両平面視でV字状をなす頂部40位置から、No.2クロスメンバ35の後方に延設させたものである。
前後メンバ160は、車両後方に向かうに従い車幅方向外側に拡がるように配設され、その後端部が、車両Vaの後部において車両前後方向に延びるリヤサイドフレー14の前端部に直接接続されている。このような構成により、本実施例においては、フロントサイドフレーム7とリヤサイドフレーム14とが前後メンバ160で接続されている。
なお、前後メンバ160とリヤサイドフレーム14とが接続された接続部と車両上下方向で対向する位置には、車幅方向に延びる上記No.3クロスメンバ37が配設されている。
上記構成によれば、図5に示すように、No.2クロスメンバ35による車幅方向への荷重伝達パス(図5中の荷重F3,F4参照)に加えて、さらに車両後方への荷重伝達パス(図5中の荷重F8参照)を増やして、上述した荷重伝達性能をより一層高めることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、この発明のトンネルメンバは、実施例のNo.2トンネルメンバ20に対応し、
同様に、クロスメンバは、No.2クロスメンバ35に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上述した第1実施形態では、前側フロア傾斜メンバ31をフロアパネル22の下部に配設するとともに、後側フロア傾斜メンバ32をフロアパネル22の上部に配設したが(図1参照)、これに限らず、図6に示すように、前側フロア傾斜メンバ31だけでなく、後側フロア傾斜メンバ320についてもフロアパネル22の下部に配設した構造であってもよい。
このような後側フロア傾斜メンバ320をフロアパネル22の下部に配設した構造は、第2実施形態の車両Vaの下部車体構造において適用してもよく、またその他にも、第1実施形態、又は第2実施形態において、前側フロア傾斜メンバ31と後側フロア傾斜メンバ32との双方をフロアパネル22の上部に配設してもよく、又は、前側フロア傾斜メンバ31をフロアパネル22の上部に配設するとともに、後側フロア傾斜メンバ32をフロアパネル22の下部に配設してもよい。
以上説明したように、本発明は、例えば、車体の車幅方向外側で車両前後方向に延びる左右のサイドシルと、該左右のサイドシルに連結されたフロアパネルと、前記フロアパネルの前部から上方へ延びるダッシュパネルと、該ダッシュパネルの前部で車両前後方向へ延びる左右のフロントサイドフレームと、前記サイドシルにその端部が結合され車幅方向に延びるクロスメンバと、を備えた車両の下部車体構造について有用である。
V,Va…車両
1…ダッシュパネル
2…フロアパネル
3…サイドシル
4…ヒンジピラー
5…センターピラー
7…フロントサイドフレーム
8…フロアトンネル
16,160…前後メンバ
20…No.2トンネルメンバ(トンネルメンバ)
31…前側フロア傾斜メンバ
320…後側フロア傾斜メンバ
35…No.2クロスメンバ(クロスメンバ)
40…V字状の頂部
CFr,CFl…前記サイドシルと前記ヒンジピラーとの結合部位近傍
CRl,CRr…前記サイドシルと前記センターピラーとの結合部位近傍

Claims (4)

  1. 車体の車幅方向外側で車両前後方向に延びる左右のサイドシルと、
    該左右のサイドシルに連結されたフロアパネルと、
    前記フロアパネルの前部から上方へ延びるダッシュパネルと、
    該ダッシュパネルの前部で車両前後方向へ延びる左右のフロントサイドフレームと、
    前記サイドシルにその端部が結合され車幅方向に延びるクロスメンバと、を備えた車両の下部車体構造であって、
    前記フロントサイドフレームの後部近傍の位置から車両後方に延びる前後メンバと、前記サイドシルの前部から後方側程車幅方向内側に傾斜して延びる前側フロア傾斜メンバとが、
    車両平面視で略V字状をなし、該V字状の頂部が、車両平面視で前記クロスメンバの中間部近傍に配設された
    車両の下部車体構造。
  2. 前記フロアパネルの中央部で上方に膨出したフロアトンネルを有し、
    前記クロスメンバが、前記サイドシルと前記フロアトンネルとを連結するように配設されており、
    前記フロアトンネルの前記クロスメンバが接続された位置に、前記フロアトンネルの左右の下部を連結するトンネルメンバが配設され、
    前記フロアトンネルの前記クロスメンバが接続された位置近傍の後方に、後方側程車幅方向外側に傾斜して延びる後側フロア傾斜メンバが配設された
    請求項1に記載の車両の下部車体構造。
  3. 前記前後メンバが、前記V字状の頂部位置から、前記クロスメンバの後方に延びた
    請求項1、又は2に記載の車両の下部車体構造。
  4. 車体の車幅方向外側で車両前後方向に延びる左右のサイドシルと、
    前記左右のサイドシルの夫々の前部位置から上方に延びるヒンジピラーと、
    前記左右のサイドシルの夫々の車体前後方向中間位置から上方に延びるセンターピラーと、
    前記左右のサイドシルに連結されたフロアパネルと、
    前記フロアパネルの中央部で上方に膨出したフロアトンネルと、
    前記サイドシルから車幅方向に延びて前記フロアパネルに接続されたクロスメンバと、
    前記フロアトンネルの前記クロスメンバが接続された位置で前記フロアトンネルの左右の下部を連結するトンネルメンバと、
    を備えた車両の下部車体構造であって、
    前記サイドシルと前記ヒンジピラーとの結合部位近傍から後方側程車幅方向内側に傾斜して延び、前記クロスメンバに接続する前側フロア傾斜メンバと、
    前記フロアトンネルの前記クロスメンバが接続された位置近傍の後方に、後方側程車幅方向外側に傾斜して延び、前記サイドシルと前記センターピラーとの結合部位近傍に接続する後側フロア傾斜メンバと、が配設された
    車両の下部車体構造。
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