JP2016132037A - 断裁装置 - Google Patents

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誠 綾部
Makoto Ayabe
誠 綾部
和彦 内田
Kazuhiko Uchida
和彦 内田
功太 清藤
Kota Kiyofuji
功太 清藤
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Abstract

【課題】ギロチン式断裁装置は、断裁刃を受ける断裁スティック表面の面積に対する断裁刃が当接する部分の有効面積が少なく、極めて歩留まりが悪いことから、効率良く断裁スティックを使用することができる断裁装置を提供する。
【解決手段】シート束を所望の寸法に断裁する断裁刃と、シート束のズレを防止する押さえクランプと、断裁刃を下降点において受ける断裁スティックを有する断裁装置であって、断裁スティックは、円筒形状又は多角柱形状の断裁スティックか、又はベルト状の刃物受け部材を固定する構成とし、断裁刃が当接する部分に発生する断裁刃痕(溝)を所定の方向に移動することで、断裁刃の当接部分に発生した断裁刃痕(溝)の位置をずらして新面の断裁スティック又は刃物受け部材の表面が当接部分になるように移動する移動部を有する断裁装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、紙やプラスチック等のシートを積み重ねたロットや本、通帳、旅券等の冊子類の断裁に用いられる断裁装置のうち、刃物を樹脂製の刃物受け部材(以下「スティック」という。)に押しつける機構のギロチン方式の断裁装置に関するものである。
紙やプラスチック等のシートを積み重ねたロットや本、通帳、冊子等を断裁する断裁装置は、上刃と下刃を合わせて、ハサミの要領で断裁する上刃・下刃方式と、刃物を矩形のスティックに押しつけて断裁するギロチン方式の断裁装置があり、用途に合わせてそれぞれの方式が産業機械として普及している。
ギロチン方式で用いるスティックは、断裁装置のテーブルに加工された取り付け溝に挿嵌され、刃物は、スティック直上からシート押さえクランプに沿って斜め下方向に降下し、スティックに接触するところを下死点として、上下運動を任意に繰り返す。シート束は、断裁テーブル上に固定され、刃物の上下運動の動線上で断裁される。
断裁回数の増加に伴い、刃物を受ける断裁スティックの使用回数も増えるため、徐々にスティック表面における刃物との接触部分に断裁刃痕(溝)が形成される。この断裁刃痕が大きくなると、製品断裁面の荒れ、切り残しや断裁物の塗料付着等が発生し、製品品質の不良となる。そのため、従来のギロチン方式の断裁装置では、一定期間使用したスティックや表面が荒れたスティックについて、定期的な面(断面が四角形なので4面分)の入れ替えや、スティック自体を交換することで製品品質を維持していた。
また、一般的なスティックは、刃物と接触する表面が4面であり、例えば、スティックの有効幅15mmに対して、刃物の厚みは0.1mm以下と極めて小さいことから、有効幅15mmのうち、断裁刃痕が発生するのは極一部であることから、歩留まりが極めて悪かった。
また、前述したとおり、有効面が4面しかないスティックの場合、4回面を変えることで有効面がなくなることから、頻繁にスティック自体を交換する必要があり、交換時のロスが発生する上、刃物の直下で実施するという、危険作業であることから、労働安全の面から改善が求められていた。
これらの問題を解決する方法として、刃物受け部材が設置された台を刃物受け部材駆動機構を用いて移動させることで、刃物受け部材を効率的に活用することができる断裁装置が開示されている。(例えば、特許文献1参照)
特許文献1の断裁装置は、刃物受け部材に形成された刻み溝Tが許容限度内の深さとなるまで使用し、許容限定を超える前に刃物受け部材を有する台を移動させることで断裁不良を抑制するものであり、移動距離を制御することで刃物受け部材を有効に活用できるものである。
特許第4150859号公報
しかしながら、特許文献1の断裁装置は、平面の刃物受け部材を有する台ごと移動する機構であることから、多量の断裁を実施する専用の断裁装置に応用するには、大掛かりで複雑な機構となり、変位量分だけのスペースも必要となることから、装置が大型化するとともに、刃物受け部材の交換作業も容易ではないという問題がある。
本発明は、係る問題点を解決するための一手法であって、ギロチン式断裁装置において、大掛かりな装置を必要とすることなく、スティックの歩留まりを飛躍的に向上させるとともに、スティック交換時の設備停止ロスの低減や労働安全性を向上させる方法を提供するものである。
本発明の断裁装置は、シート束を断裁する断裁刃と、断裁刃を受ける刃物受け部材と、シート束を固定する固定部を少なくとも有する断裁装置であって、刃物受け部材は、断裁刃がシート束を断裁する際の接触する当接部分に断裁刃痕が発生するため、断裁刃痕の位置がずれて未使用の刃物受け部材表面を当接部分とするように刃物受け部材を移動する移動部を有し、移動部は、刃物受け部材を少なくとも一つの円筒形状及び/又は多角柱形状の軸上に取付けし、軸を回転させることで刃物受け部材を移動させることを特徴とする断裁装置である。
また、本発明の断裁装置における軸に取付けた刃物受け部材は、前述した軸と一体化した円筒形状又は多角柱形状であることを特徴とする断裁装置である。
また、本発明の断裁装置における軸に取付けた刃物受け部材は、少なくとも2つの軸によって固定されたベルト形状であり、少なくとも2つの軸は、刃物受け部材を繰り出す繰り出し部と刃物受け部材を巻き取る巻取り部であることを特徴とする断裁装置である。
また、本発明の断裁装置は、断裁刃がシート束を断裁する際に刃物受け部材方向に発生する応力によって、刃物受け部材がずれるのを防止するバックラッシ除去機構を有することを特徴とする断裁装置である。
また、本発明の断裁装置は、刃物受け部材の当接部分を移動させる各種条件を入力する操作機構と、各種条件に基づき、刃物受け部材の当接部分を移動する駆動機構と、各種条件の記憶、駆動機構への指示及びこれらの機構を制御する制御機構を有することを特徴とする断裁装置である。
また、本発明の断裁装置は、刃物受け部材の表面を撮影する画像取得部と、画像取得部により撮影された画像と操作機構にあらかじめ入力された基準画像とを比較判定する判定部を更に有し、判定部の判定結果に基づき、駆動機構によって刃物受け部材の当接部分を移動することを特徴とする断裁装置である。
さらに、本発明の断裁装置における操作機構は、各種動作条件を表示する表示部と、刃物受け部材の交換タイミング、断裁装置の異常を報知する報知部を有することを特徴とする断裁装置である。
本発明の断裁装置は、断裁刃が接触するスティックの表面の状態を常に良好に保つことができることから、断裁刃痕の影響による断裁不良の発生を効率的に抑制できるという効果を奏する。
また、本発明の断裁装置は、例えば、従来の矩形スティックの耐久性が1面当たり7,000刀、1本当たり28,000刀であったものが、直径50mmの円筒スティックで回転距離を2mmとすることで、1本当たり550,000刀の耐久性となり、交換頻度を大幅に低減することができる。すなわち、機械不稼働時間の減少による効率化とともに、機械調整に用いる被断裁物の使用量が減り、製造コストが削減されるという効果を奏する。
さらに、本発明の断裁装置は、断裁刃物の直下での作業であるスティック交換作業の回数を大幅に削減することができることから、危険作業を最小限に抑えることができ、安全性が向上するという効果を奏する。
ギロチン式断裁装置の一例を示す図 本発明の円筒スティックの一例を示す図 本発明の断裁装置における断裁部分の拡大図を示す図 本発明の断裁装置における操作盤の一例を示す図 スティックの表面状態を観察する画像取得部を示す図 第3の実施の形態における断裁装置の連絡系統を示すブロック図 第3の実施の形態における断裁工程を示すフローチャート 第4の実施の形態における断裁部分の断裁前状態を示す図 第4の実施の形態における断裁部分の断裁状態を示す図 第4の実施の形態における断裁部分の変形例を示す図
本発明を実施するための形態について、図を参照して説明するが、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のさまざまな実施の形態が含まれ、印刷業者等で広く用いられる汎用のギロチン式断裁装置にも本発明は適用可能である。
図1は、一般的なギロチン方式の断裁装置であり、複数のシートを積層したシート束や冊子等の断裁物1(以下「ワーク1」という。)をセットするテーブル2と、ワーク1の位置を決定する位置決めシリンダー7と、ワーク1が断裁時にズレないように、確実に固定する押さえクランプ3と、ワーク1を断裁する断裁刃4と、従来のスティック5−1から構成され、さらには、断裁前後のワーク1を搬送する搬送ベルト6を設けた構成としている。
ワーク1は、搬送ベルト6によって自動的に断裁部まで搬送され、センサ(図示せず)によってワーク1が断裁部に投入されたか否かを検知し、断裁部に投入されたことを確認した後に位置決めシリンダー7によってワーク1を所定の断裁位置に配置し、押さえクランプ3をワーク1の上方より下降させることでテーブル2の断裁位置に押止めすることで精度良い位置決めとワーク1のズレ防止が完了する。
断裁刃4は、安全の条件が満たされていることを確認した後に、動作開始信号を受けて待機位置から斜め下方に降下し、ワーク1の所望の位置を断裁し、スティック5−1に当接した時点で下降動作を停止する。その後、直ちに断裁刃4は待機位置へと戻り、切断されたワーク1は、搬送ベルト6により自動的に次工程へ搬送され、一連の断裁加工は完了する。
次に、本発明のスティック5−2について、図2を用いて説明する。従来のスティック5−1は、側面の断面形状(スティック5−1の長手方向は、断裁刃4の長手方向と平行となり、それと直交する方向に切断した断面の形状)が矩形であるが、本発明のスティック5−2では、側面の断面形状が円である。この例では、スティック5−2の直径が50mm以上となるように設計しており、ワーク1に対して円弧のカーブが小さくなり過ぎないようにしている。
本実施の形態では、円筒形状に加工されたスティック5−2を貫通する軸の端部に、当該スティック5−2を回転させるための歯車8が接続されているが、必ずしも歯車8を使用する必要はなく、例えば、後述するバックラッシを除去する仕組みを組み入れたモーター等と直結しても良い。
(第1の実施の形態)
図3は、第1の実施の形態における断裁装置の断裁部分を拡大したものであり、図3(a)は、断裁前の状態、図3(b)は、断裁後の状態を示している。断裁刃4の直下のテーブルは、あらかじめスティック5−2が嵌装できるように加工されており、駆動装置10の内部(図示しない)は、歯車、ブレーキ、クラッチ及びモーター等を組み合わせたスティック5−2の回転駆動機構である。
断裁刃4がスティック5−2表面に当接することで、ワーク1は断裁されるが、断裁回数の増加につれてスティック5−2表面の当接部分には、次第に断裁刃痕、キズ等が形成され、表面が荒れる。スティック5−2表面が荒れた状態で断裁した場合の品質低下を防止するため、オペレータの判断によりスティック5−2を回転させて、表面が荒れた当接部分をずらして新面を当接部分とすることができる。また、詳細は第2〜第3の実施の形態として後述するが、あらかじめ設定した所定の回数の断裁を実行した時点か、又はスティック表面の状態を監視し、表面の当接部分の荒れを検出した時点で、駆動装置10によって、例えば、スティック5−2を2mm回転させ、当接部分を新たな面に変更することで、断裁不良を抑制することもできる。
なお、作業の安全性に配慮して、いかなる実施の形態の場合においてもスティック5−2の回転中は断裁機構を停止させ、かつ、断裁刃が降下中には、スティック5―2の回転を始めない構成としている。
また、本発明の断裁装置は、断裁刃4がスティック5−2に当接した時点で発生する回転モーメントによって、断裁刃4の刃先が欠けることがある。これを防止するため、歯車8、駆動装置10には、ブレーキ、クラッチ又は爪車等のバックラッシ除去装置を設けている。例では、サーボモーターを使用したブレーキ力により、断裁刃4の下降動作時は完全に固定され、スティック5−2を回転させたい任意のときには、当該モーターの高精度位置決めによって自在に回転させることができる。なお、第1の実施の形態では、円筒形状のスティック5−2を用いた例で説明したが、多角柱形状とすることで断裁刃4と接触する部分を平面とすることも可能であり、本発明の範囲内である。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態における断裁装置について説明する。第2の実施の形態における断裁装置は、第1の実施の形態の構成を用いて、あらかじめ設定された断裁基準回数によって、スティック5−2の回転を自動制御する構成である。
図4は、第2の実施の形態における操作盤を示すものであり、スティック5−2の回転制御を手動又は自動に切り変え可能なセレクトスイッチ11と、スティック5−2の回転距離、断裁基準回数及びスティックの直径データ等の各種条件を入力するキーボード12と、これらの入力データを表示する表示部を少なくとも有している。また、必須ではないが、スティック5−2を強制的に回転させる起動ボタン13、非常停止ボタン、スティック5−2における未使用の当接部分がなくなり、スティック5−2の交換が必要であることを報知する警報ランプ14、警報ブザー15及びスティック交換ランプ16等を設けることもできる。
スティック5−2の回転を手動で行う場合には、セレクトスイッチ11を手動に切り替え、スティック5−2の回転距離を設定することで、起動ボタン13を用いた1回の回転指示によって、設定した回転距離だけスティック5−2を回転及び固定させることができる。
また、スティック5−2の回転を自動で行う場合には、セレクトスイッチ11を自動に設定し、キーボード12に回転距離、断裁基準回数及びスティック5−2の直径データ等を入力し、実行することで、断裁回数が断裁基準回数(図4では、7,000回)に達した際に、スティック5−2が設定した回転距離(図4では、1mm)だけ回転する。また、スティック5−2の回転距離が、あらかじめ入力したスティックの直径に達した時点(回転距離及び回転回数により、あらかじめ回転可能な回数を算出する。)で断裁装置の作動を停止する構成としている。また、操作盤の表示部には、スティックの回転距離(又は、残りの有効面積)を表示することも可能である。なお、前述したとおり、本実施の形態における操作盤では、スティック5−2の交換指示をオペレータに報知する警報ランプ14及び警報ブザー15を有していることから、スティック5−2の交換指示を瞬時に把握することができる。
なお、第2の実施の形態では、断裁刃4が下降動作中である場合や安全カバー(図示せず)が開いている場合等には、起動ボタン13による動作信号が安全上無効となり、スティック5−2が回転しない構成としている。このような誤作動時等についても、警報ランプ14の点滅、警報ブザー15の鳴動等の仕組みを付与した構成とすることができる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態における断裁装置について説明する。第3の実施の形態では、スティック5−2を回転移動させるタイミングを、スティック5−2表面の当接部分の状態によって判断する構成である。
図5は、第3の実施の形態における断裁装置の一部を拡大したものであり、スティック5−2の表面状態を監視する画像取得部17を設け、スティック5−2表面に発生する断裁刃痕、キズ等の状態を撮影し、あらかじめ入力された基準画像と比較・判定することでスティック5−2を回転させるタイミングを制御する構成としている。
基準画像との比較については、パターンマッチング等の公知の方法を用いることができる。また、画像取得部17については、複数のカメラを設ける構成にて図示しているが、スティック5−2の軸方向に移動可能な構成とすることで、一つの画像取得部17でスティック5−2の表面状態を観察する構成(図示せず)とすることも可能である。
次に、第3の実施の形態における断裁装置の連絡系統について、図6のブロック図を用いて説明する。操作機構の入力部に基準画像、スティック5−2の回転距離、スティック5−2の直径データ等の各種条件を入力し、制御機構の記憶部に記憶する。記憶された各種条件は、操作機構の表示部に表示され、オペレータが設定条件を確認することができる構成としている。判定機構の画像取得部17は、CCDカメラ等の一般的な画像取得装置によってスティック5−2表面の当接部分を撮影し、画像処理部において撮影画像のノイズを除去し、基準画像との比較用画像を作成する。併せて、制御機構の記憶部に格納された基準画像と比較用画像を判定部によって比較判定し、判定結果を制御機構の制御部に連絡する。
判定部による比較判定結果が良判定であれば、引き続き断裁作業を継続し、否判定であれば制御機構の指示部より駆動機構に指示し、スティック5−2をあらかじめ設定した回転距離により回転させて断裁作業を継続する。
また、判定機構の判定部で、スティック5−2の表面状態が任意の連続回数で否判定となった場合には、制御機構の指示部より断裁機構に停止の指示を行い、断裁装置の搬送ベルト6、断裁刃4、押さえクランプ3及び位置決めシリンダー7等の全ての動作を停止するとともに、操作機構の報知部により、オペレータにスティック5−2の交換を報知する構成としている。なお、制御機構の記憶部には、あらかじめ設定されたスティック5−2の直径とスティック5−2の回転距離の合計値が記憶されていることから、これとスティック5−2の表面状態が否判定となる場合を連動して、前記同様にタイミング良くオペレータにスティック5−2の交換を報知する構成とすることもできる。
次に、第3の実施の形態におけるスティック5−2を回転させる工程について、図7のフローチャートを用いて説明する。まず、STEP1(以下「STEPをS」とする。)の各種条件の入力として、図示していない画像検査装置や操作盤の入力部(キーボード12)に基準画像データ、回転距離及びスティック5−2の直径データ等の各種条件を入力し、断裁装置を稼働S2する。この断裁装置の稼働のタイミングから、判定機構の画像取得部17によりスティック5−2表面の画像を撮影S3し、画像処理部によって判定用データを作成する。
判定部によって、制御機構の記憶部に格納された基準画像データと判定用データを比較し、表面状態を判定S4する。このとき、スティック5−2の表面状態が「良」と判定された場合には、S3の画像取得に戻り、「否」と判定された場合には、S5「否」判定の連続発生回数の判定を行う。図7の例では、「否」の判定が連続5回続いた場合は、S8の断裁停止へと移行し、5回未満の場合には、S6のスティック新面の残量確認を行う。スティック5−2新面の残量が「有」と判定された場合には、S7のスティック5−2回転工程に移行し、駆動機構によってあらかじめ記憶部に格納された回転距離分スティック5−2を回転させる。
また、スティック5−2新面の残量が「無」と判断された場合には、断裁装置を停止S8し、スティック5−2の交換S9工程に移行する。スティック5−2交換後には、スティック5−2の直径データ(スティック回転距離)を再入力する必要があるため、S1の各種条件の入力に戻り、再スタートさせる。なお、必須の構成要件ではないが、スティック5−2交換タイミングを報知する警報ブザー15や警報ランプ14等を含む構成の場合には、S8´の交換報知を経てスティック5−2の交換S9へと移行する。
なお、第2の実施の形態におけるスティック5−2を回転させる工程についても、図7のフローチャートに基づいて説明することができ、図7における画像取得S3及び表面状態判定S4、「否」判定の連続発生回数の判定S5工程を除き、S1の各種条件の入力の際に断裁基準回数を入力し、断裁基準回数に達した時点でS6のスティック新面残量の判定工程に移行することとなる。
前記した、第2の実施の形態における断裁基準回数の設定に加え、スティック5−2表面の監視を行う第3の実施の形態の構成を組み合わせて用いることが標準的な構成として考えられ、その場合、断裁基準回数に加えて、突発的に発生する表面状態の荒れを検出することができることから、確実に断裁不良製品の発生を抑制することができる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態の断裁装置について、図8及び図9を用いて説明する。第4の実施の形態の断裁装置は、第1〜3の実施の形態で説明した円筒形状のスティック5−2とは異なり、ベルト状の刃物受け部材5−3(以下「ベルト」という。)を送り出すことで断裁刃4の接触によりベルト5−3表面の当接部分に発生した断裁刃痕をずらして新面を当接部分とする構成である。
図8(a)は、第4の実施の形態における断裁装置の部分拡大図であり、ワーク受台21上の所定の位置にワーク1を位置決めし、押さえクランプ3でワーク1を固定した状態である。ワーク受台21は、断裁刃4の直下に窓開き部分を設けた構成としており、その窓の側面は、断裁刃4の降下時に断裁刃4と接触しない程度の極めて接近した位置に精度良く配置される。当該部分は、ベルト5−3表面がワーク1と接触する構成としており、ベルト5−3は、上下運動する断裁刃受台20によってワーク受台21方向に固定される。
図8(b)は、第4の実施の形態で用いるベルト5−3の拡大図であり、上層の断裁刃4との接触部分を樹脂層22で形成し、中間層を金属層23で形成し、最下層をケブラー24としている。なお、材質等は、上層に断裁刃4の刃毀れを防止する柔軟性を有する素材を用い、中間又は最下層に強度に優れた素材を用いることができれば、特に限定されるものではない。
図9は、第4の実施の形態における断裁部分の拡大図であり、図8に示した断裁前の状態から、ワーク1を断裁した状態を示すものである。なお、ベルト5−3表面を新面に変更する、すなわち、ベルト5−3を送り出すタイミングについては、第1〜第3の実施の形態の説明と同様に、手動により送り出す方法か、断裁基準回数を設定して送り出す方法か、又はベルト5−3の表面状態を観察し、基準画像と比較することでベルト5−3の送り出しを自動で行う方法等の構成とすることができる。
第4の実施の形態における断裁装置は、断裁刃4との接触回数に伴い、ベルト5−3表面における断裁刃4との当接部分に発生した断裁刃痕(溝)を巻取り部19方向に移動させ、新面を当接部分とするため、繰り出し部18より所定の距離のベルトを繰り出す。その際に繰り出し部18と巻取り部19の回転動作を連動させることで、ベルト5−3のテンションを一定に保つことができる。また、ベルト5−3繰り出し時には、ワーク受台21方向に押接された断裁刃受台20(第1〜3の実施の形態のスティック軸部分に相当)が下方向に離れ、容易にベルト5−3を繰り出すことができる構成としている。
第4の実施の形態における断裁装置では、断裁刃4の当接部分となるベルト5−3表面が平面であり、第1〜3の実施の形態における円筒形状のスティック5−2のように円弧のカーブがないことから、バックラッシ等の発生を考慮する必要がない。したがって、断裁精度面のみでいえば、より好ましい形態である。また、ベルト構成を両面式(樹脂層が上層及び下層に形成)巻取り部19の巻取り方向を図9と反対方向(断裁刃痕(溝)が発生した部分を軸側に巻取り、外側に新面が巻き取られる)に巻き取ることで、ベルトの両面を用いることができる。
また、第4の実施の形態における断裁装置の変形例として、ベルト5−3をワーク受台21方向に固定する断裁刃受台20を円筒形状の断裁刃受け軸25(第1〜3の実施の形態のスティック軸部分に相当)としたものが図10であり、その他の構成は、第4の実施の形態と同様である。この構成とすることで、ベルト5−3の繰り出し及び巻取りをスムーズに行うことができるが、第1〜3の実施の形態と同様に、断裁刃4が接触する当接部分が円弧のカーブとなることから、断裁精度の面でいえば第4の実施の形態の構成が好ましい。
さらに、図示しないが、断裁刃物受け軸25を断裁刃4が接触する上で必要最小限の面を複数形成した多角柱形状とすることも可能であり、その場合、ベルトの送り出し及び巻取りをスムーズに行うことができ、かつ、断裁刃4が接触するベルト5−3の当接部分を平面上にすることができることから、断裁精度面とベルト5−3の移動の双方を考慮すると、より好ましい形態である。
1 ワーク
2 テーブル
3 押さえクランプ
4 断裁刃
5 スティック
5−1、5−2スティック
5−3 ベルト
6 搬送ベルト
7 位置決めシリンダー
8 歯車
9 モーター
10 駆動装置
11 セレクトスイッチ
12 キーボード
13 起動ボタン
14 警報ランプ
15 警報ブザー
16 スティック交換ランプ
17 画像取得部
18 繰り出し部
19 巻取り部
20 断裁刃物受台
21 ワーク受台
22 樹脂層
23 金属層
24 ケブラー
25 断裁刃物受け軸

Claims (7)

  1. シート束を断裁する断裁刃と、前記断裁刃を受ける刃物受け部材と、前記シート束を固定する固定部を少なくとも有する断裁装置であって、
    前記刃物受け部材は、前記断裁刃が前記シート束を断裁する際の接触する当接部分に断裁刃痕が発生するため、前記断裁刃痕の位置がずれて未使用の前記刃物受け部材表面を前記当接部分とするように前記刃物受け部材を移動する移動部を有し、
    前記移動部は、前記刃物受け部材を少なくとも一つの円筒形状及び/又は多角柱形状の軸上に取付けし、前記軸を回転させることで前記刃物受け部材を移動させることを特徴とする断裁装置。
  2. 前記軸上に取付けた前記刃物受け部材は、前記軸と一体化した円筒形状又は多角柱形状であることを特徴とする請求項1記載の断裁装置。
  3. 前記軸上に取付けた前記刃物受け部材は、少なくとも2つの前記軸によって固定されたベルト形状であり、少なくとも2つの前記軸は、前記刃物受け部材を繰り出す繰り出し部と前記刃物受け部材を巻き取る巻取り部であることを特徴とする請求項1記載の断裁装置。
  4. 前記断裁刃が前記シート束を断裁する際に前記刃物受け部材方向に発生する応力によって、前記刃物受け部材がずれるのを防止するバックラッシ除去機構を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の断裁装置。
  5. 前記断裁装置は、前記刃物受け部材の当接部分を移動させる各種条件を入力する操作機構と、前記各種条件に基づき、前記刃物受け部材の当接部分を移動する駆動機構と、前記各種条件の記憶、前記駆動機構への指示及びこれらの機構を制御する制御機構を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の断裁装置。
  6. 前記断裁装置は、前記刃物受け部材の表面を撮影する画像取得部と、前記画像取得部により撮影された画像と前記操作機構にあらかじめ入力された基準画像とを比較判定する判定部を更に有し、前記判定部の判定結果に基づき、前記駆動機構によって前記刃物受け部材の当接部分を移動することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の断裁装置。
  7. 前記操作機構は、さらに前記各種条件を表示する表示部と、前記刃物受け部材の交換タイミング、前記断裁装置の異常を報知する報知部を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の断裁装置。
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