JP5399231B2 - 平盤打ち抜き装置 - Google Patents

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Description

本発明は、平盤打ち抜き装置に関し、より詳しくは、平盤打ち抜きを行う際の打ち抜き圧の調整を改良した平盤打ち抜き装置に関するものである。
原紙等のシートを打ち抜く平盤打ち抜き装置は、通常、上部固定台盤と、この上部固定台盤の下面に取り付けられた打ち抜き型と、上部固定台盤の下方に設けられ、リンク機構により上下動する可動台盤と、この可動台盤の上面に取り付けられた鋼板製の面板とを備えている。シートは、上部固定台盤と可動台盤の間に送給され、可動台盤を上限まで上方移動させた時に、打ち抜き型に取付けられた打ち抜き刃により面板上で打ち抜かれる。
平盤打ち抜き装置により所定の形状に打ち抜き加工する際には、原紙が全抜き部分では打ち抜き型通りに完全に打ち抜かれる必要がある。また、打ち抜き圧は、打ち抜き型に取付けられた打ち抜き刃全体に、ムラ無く均一の圧力が掛かることが好ましく、このことは、原紙の完全な打ち抜きのためにも望ましい。
打ち抜き圧は、打ち抜き刃に向けてシートと面板を押しつける力であり、上部固定台盤と可動台盤とが最接近したときの間隔により変化する。この間隔が小さくなるほど打ち抜き圧は大きくなる。また、打ち抜き圧は、製品の形状によっても変化し、上部固定台盤と可動台盤との間隔が同じ場合でも、打ち抜き刃の全長が長くなるほど打ち抜き圧が大きくなる。このように打ち抜き圧は、そのほとんどが打ち抜き刃を圧縮する力に影響を受けるものであるが、この他にも台盤やリンクなどの圧縮等、さまざまな要因にも少なからず影響を受けるものである。そのため打ち抜き圧そのものを、打ち抜き中に検出することが非常に難しく、よって通常は上部可動台盤を固定するサイドフレームの打ち抜き時の伸び量(ひずみ量)を表示することで打ち抜き圧の計測の代わりとして、このサイドフレームの伸び量に基づいてオペレータが目視により打ち抜き圧を調整している。
この原理を述べると、可動台盤はリンク等を介し下部固定台盤側に打ち抜き時の圧力が掛かる構造となっており、上部固定台盤はそれ自身に打ち抜き時の圧力が掛かる構造となっている。上部固定台盤はサイドフレームの上側に固定され下部固定台盤はサイドフレームの下側に固定されているため打ち抜き圧が発生するとサイドフレームに引っ張り力が発生し、サイドフレームに伸びが発生する。サイドフレームの伸びは、フックの法則により材料の比例限度内であれば圧力と伸びは正比例するため、このサイドフレームの伸び量によって打ち抜き圧を知ることができる。
一般に平盤打ち抜き装置は、上部固定台盤に対し可動台盤が平行に保つよう移動する構造となっており、これは打ち抜き刃が面板に対してムラ無く均一の圧力が掛かるよう製作されていることが前提条件となっている。
このことが前提条件となっている平盤打ち抜き装置において、打ち抜き可能なシートサイズは、流れ方向及び幅方向共に機械によって一定範囲の長さのものが取り扱えるようになっている。また、平盤打ち抜き装置は、一般的にシート出側基準で打ち抜く構造となっている。これは、打ち抜かれるシートが、搬送機構におけるグリッパーと呼ばれる把持具に先端部をくわえられて搬送されているためであり、グリッパーは、上部固定台盤と可動台盤との間に挟まれないよう可動台盤がシート搬送ラインより下に下降している間に通過し直後に停止する。これで上部固定台盤と可動台盤との間に位置したシートのうち、グリッパーにくわえられていない範囲がシート打ち抜き範囲となる。
したがって、シートサイズが小さい場合、打ち抜き刃はシート出側に偏ることになり、打ち抜き圧もシート出側に偏ることになる。これによりシート出口側とシート入口側とで切れムラが発生するという不具合があった。
この不具合に対し通常、打ち抜き型のシート出口側にバランス刃(捨て刃)を設け、打ち抜き圧のムラを無くすというように、打ち抜き型の製作方法を工夫することで不具合を解消しようとしていた。
しかしながら、打ち抜き型の形状は複雑であり、また無数に存在するためシート入口側とシート出口側での切れムラをバランス刃により無くすことは困難であった。そこで、ムラ取りと呼ばれる、打ち抜き型裏シートにテープを貼り不完全に打ち抜かれている側の打ち抜き刃を突出させる作業が打ち抜き型ごとに必要であった。
上述した打ち抜き圧の偏在に由来する問題に対し以下の2つの周知の提案がされている。
一つは、打ち抜き型のバランス刃(捨て刃)を組み合わせ式とし、従来簡易計算していたバランス刃の範囲を、コンピュータで作成した打ち抜き型設計データから算出することにより抜き刃に掛かる打ち抜き圧を均一にするものである(特許文献1)。
もう一つは、シート入口側とシート出口側とにそれぞれ設けられた、可動台盤の上限高さ調節するための楔片が従来は同量進退する構造となっていたものを、中間にクラッチを設けることでそれぞれ単独に進退可能とし、上部固定台盤と下部可動台盤とが最接近したときの間隔寸法を変化させることで切れムラを無くすものである(特許文献2)。
特許文献1は、前述した打ち抜き刃が面板に対してムラ無く均一の圧力が掛かるという前提条件を満足させるためのものであり、特許文献2は、このような前提条件が満足されていない打ち抜き型に対して平盤打ち抜き装置で打ち抜き圧を積極的に補正するものである。
特許文献1及び特許文献2共に有効な手段と考えられるが、実際のところ初期状態でムラ取りを行い均一に打ち抜けるように調整してから運転を始めたとしても、時間の経過に従い過圧になって、バラケと呼ばれるシートから製品が脱落する不具合が発生したり、その後オペレータが打ち抜き圧の再調整を行ったとしても、今度は減圧が発生して、打ち抜きムラが発生したりするという不具合が存在している。これは、運転により機械が発熱し上部固定台盤を固定するサイドフレームと可動台盤側のリンク等の熱膨張差が生まれることに起因しており、運転開始当初は機械発熱箇所に近いリンク等の熱膨張が早く、その後サイドフレームが遅れて熱膨張するためである。
また、打ち抜き圧調整は非常に微妙な調整が必要であるため室内温度の変化にも影響され、温度差の激しい季節や空調設備の入り切りにも影響されるものである。
上記不都合について、打ち抜き圧調整ハンドルの代わりに電動機を取り付け、上部固定台盤と可動台盤とが最接近したときの両者の間隔寸法を検出器で常時測定して、運転中にこの間隔寸法を一定に保つと共に、次回作業時に記憶しておいた間隔寸法を容易に再現できるようにした平盤打ち抜き装置が提案されている(特許文献3)。
特開2007−223012号公報 特公昭40−475号公報 特開平10−180699号公報
上掲特許文献3に記載された平盤打ち抜き装置により、時間の経過に伴う打ち抜き圧の調整を自動化することができた。しかし、この平盤打ち抜き装置をもってしてもシートの切れムラが発生することがあった。このため、平盤打ち抜き装置は、シートの切れムラを無くすことについては、なお改善の余地が残されていた。
そこで本発明は、シートの切れムラを解消することのできる平盤打ち抜き装置を提供することを目的とする。
発明者らは、従来の平盤打ち抜き装置で依然として生じるシートの切れムラの発生原因について調査した結果、このようなシートの切れムラの原因は、シート流れ方向に対してシート入口側とシート出口側とで打ち抜き圧が異なるためと考えられること、そして、運転により機械が発熱したときに、可動台盤側のリンク等において、シートの入口側と出口側との間で熱膨張差が生じ、この熱膨張差により打ち抜き圧がシートの入口側と出口側が相違することを究明した。そこから更に検討を進め、この熱膨張差が生じた時にシートの入口側と出口側のそれぞれで打ち抜き圧を制御すればシートの切れムラを解消し得ることを見出した。
上記知見に立脚する本発明の平盤打ち抜き装置は、打ち抜き刃が取り付けられる上部固定台盤と、この上部固定台盤の下方で、当該上部固定台盤に対向して接離自在に設けられた可動台盤と、この可動台盤を上部固定台盤に向けて上下動させるリンク機構と、このリンク機構のシート入口側及び出口側の下端部近傍にそれぞれ設けられた打ち抜き圧調整手段とを備え、上部固定台盤と可動台盤との接離復動運動により打ち抜きを行う平盤打ち抜き装置において、シート入口側及び出口側の打ち抜き圧調整手段をそれぞれ単独で電動機にて動作可能としたことを特徴とする。
また、本発明の平盤打ち抜き装置の別の側面は、打ち抜き刃が取り付けられる上部固定台盤と、この上部固定台盤の下方で、当該上部固定台盤に対向して接離自在に設けられた可動台盤と、この可動台盤を上部固定台盤に向けて上下動させるリンク機構と、このリンク機構のシート入口側及び出口側の下端部近傍にそれぞれ設けられた打ち抜き圧調整手段とを備え、上部固定台盤と可動台盤との接離復動運動により打ち抜きを行う平盤打ち抜き装置において、シート入口側及び出口側の打ち抜き圧調整手段をそれぞれ単独で電動機にて動作可能とし、かつ、シート入口側及び出口側の打ち抜き圧をそれぞれ個別に検出する検出手段を設けたことを特徴とする。
これらの本発明の平盤打ち抜き装置は、シート入口側及び出口側の打ち抜き圧をあらかじめ設定した数値になるように自動制御する装置を備える構成とすることができる。
本発明の平盤打ち抜き装置によれば、電動機を用いて打ち抜き圧調整手段をシート入口側及び出口側のそれぞれで個別に動作可能にすることから、打ち抜き圧の調整を自動化することが可能となる。
また、打ち抜き圧を検出する検出手段をシート入口側とシート出口側にそれぞれ設けることにより、シート入口側及びシート出口側の楔片をそれぞれ単独にかつ、正確に自動調整することが可能となる。
更に、自動制御する装置を備えることにより、シート入口側とシート出口側それぞれの打ち抜き圧を常時測定し運転中それぞれ設定値から変化しないよう制御することが可能となり、また、設定した打ち抜き圧を記憶し次回以降に再現可能となる。
本発明の一実施形態の平盤打ち抜き装置の模式的な側面図である。 図1のII−II線に沿った模式的な断面図である。 図1のIII−III線に沿った模式的な断面図である。 リンク機構の模式的な模式図である。 打ち抜き圧制御装置の一例のブロック図である。 一般的な自動平盤打ち抜き装置の模式的な側面図である。 図6のVIII−VIII線に沿った模式的な断面図である。 図6のIX−IX 線に沿った模式的な断面図である。
以下、本発明の平盤打ち抜き装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の平盤打ち抜き装置の一実施形態としての自動平盤打ち抜き装置1の側面図であり、図2は図1の自動平盤打ち抜き装置1をII−II線で切断した断面図であり、図3は図1の自動平盤打ち抜き装置1をIII−III線で切断した断面図である。図1の自動平盤打ち抜き装置1は、打ち抜かれるシートの一例である紙Pが準備される給紙部2と、紙Pを打ち抜く打ち抜き部3と、打ち抜き後の紙Pが積み置かれる排紙部4とを備えている。給紙部2の紙Pは、給紙部2と打ち抜き部3との間に設けられたシートフィーダ5を通して打ち抜き部3に導かれて打ち抜かれ、打ち抜かれた紙Pは排紙部4まで搬送される。打ち抜き部3及び排紙部4の内部に紙P、紙Pを搬送するための搬送機構6が設けられていている。この搬送機構6は、打ち抜き部3の上側でシート入口側の端部に設けられた駆動スプロケット7と、排紙部4の上側でシート出口側の端部に設けられた従動スプロケット8と、これらの駆動スプロケット7及び従動スプロケット8に架け渡されたエンドレスチェーン9とを備えている。図示しないモータによって駆動された駆動スプロケット7の回動により駆動スプロケット7と従動スプロケット8との間を循環移動するエンドレスチェーン9は、紙P、紙Pを把持する複数のグリッパー(図示せず)が等間隔に設けられている。
打ち抜き部3の匡体を兼ねる一対のサイドフレーム10間の上側に、上部固定台盤11が取り付け固定されている。この上部固定台盤11の下面には、打ち抜き型(図示せず)が着脱可能に取り付けられている。打ち抜き型に対向して面板(図示せず)が取り付けられる可動台盤12が、上下動可能に設けられている。
図2及び図3に示すように、可動台盤12は、下部固定台盤13上で移動可能に設置された、シート入口側及び出口側のスライドバー14、15と、楔片16と、水平保持ブロック17と、シート入口側及び出口側のリンク機構18とにより支持されている。スライドバー14、15は、その一端部がサイドフレーム10より外側に突出している。楔片16は、スライドバー14、15のそれぞれに固着されて下部固定台盤13上で摺動可能に設けられ、その上面が水平面に対して所定の角度で傾斜している、水平保持ブロック17は、楔片16の上面に接して摺動可能に設けられ、その下面が水平面に対して楔片16の上面と同じ角度で傾斜している。リンク機構18は、水平保持ブロック17上に設置されている。
図4に示すように、リンク機構18のシート入口側及び出口側のリンク19、20は、可動台盤12側のピン21と中間ピン22及び下部固定台盤13側のピン23を中心として回動可能となっている。この中間ピン22はリンク24を介しクランク軸25のクランク腕(図示せず)に接続されている。したがって、クランク軸25が回転するとリンク19、20とリンク24により可動台盤12が上下動する機構となっている。また、この可動台盤12の両側面には、図2に示すように上下方向に設けられたガイド溝12aが形成されており、このガイド溝12aに、サイドフレーム10から突出されたピン26が挿入されることで規制され、上下方向にのみ移動可能となっている。
自動平盤打ち抜き装置1において打ち抜き圧の調整は、上部固定台盤11に対する可動台盤12の上限位置を変えることで行うものであり、そのために可動台盤12を支持する前述のスライドバー14、15、楔片16及び水平保持ブロック17が用いられる。
水平保持ブロック17は、可動台盤12と接続するリンク19、20と固着され、機械幅方向に対して位置が変わらないように、水平保持ブロック17の表面に上下方向に形成されたガイド溝17aにピン27が挿入されて上下方向以外の移動が規制されている。また、楔片16は、スライドバー14、15に固着されている。
図3に示すようにスライドバー14、15の一方の軸端部は、雄ねじ加工されており、この軸端部は、サイドフレーム10に回動可能に取り付けられた、ねじ受け28の雌ねじにはまり合っている。これにより、ねじ受け28の回転によりスライドバー14、15は、その軸線方向に移動可能になっている。
ねじ受け28は、軸受29により支持され、この軸受29がサイドフレーム10に対して、軸受押え30とナット31とで挟み込むように固定されているため、回転方向のみ作動可能となっている。
したがってねじ受け28を回転させると、このねじ受け28の雌ねじに対してスライドバー14、15の雄ねじがねじ込まれる構造となっているため、スライドバー14、15が機械幅方向に移動する構造となっている。そして、このスライドバー14、15の移動により、このスライドバー14、15に固定されている楔片16もまた、機械幅方向に移動する。
楔片16が機械幅方向に移動すると、その上部に位置する水平保持ブロック17は、ピン27により機械幅方向への移動が規制されているため、機械上下方向に昇降移動する。これに伴いリンク19、20を介し可動台盤12の上限高さを上げ下げする構造となっている。
ねじ受け28を回転させるために、本実施形態の自動平盤打ち抜き装置1は、ねじ受け28の先端部近傍に電動機32を取り付けている。この電動機32は、ねじ受け28の外周面の表面に形成したキー溝にキー33をはめ合わせ、このキー33を介してねじ受け28を回転駆動している。
この電動機32は、図2、図3に示すようにシート入口側のスライドバー14及びシート出口側のスライドバー15を個別に移動させることができるように、シート入口側とシート出口側にそれぞれ設けられていて、個々の電動機32は、サイドフレーム10に固定されている架台34上に設置されている。
また、ねじ受け28の外周面には、このねじ受け28の回転角の検出片としての歯車35が固着してあり、この歯車35に向けて回転角の検出器36が設けられて、この検出器36でねじ受け28の回転角が検出できるようになっている。この検出器36は、サイドフレーム10に固着された取付板37に取り付け固定されている。なお、ねじ受け28の回転角の検出片としての歯車35は、ロータリエンコーダとすることもできる。
図1に示すようにサイドフレーム10には、打ち抜き時のフレームの伸び量(ひずみ量)を検出する、シート入口側及びシート出口側の検出器38、39が、それぞれ設けられている。この検出器38、39は、サイドフレームの伸びを電気信号として検出するものである。また、検出器38、39は、リニア近接スイッチとすることもできる。
この検出器より出力されたフレームの伸び量の信号に基づいて打ち抜き圧を調整する。この調整を自動的に行うために、本実施形態の自動平盤打ち抜き装置1は、打ち抜き圧制御装置40を備える。この打ち抜き圧制御装置40の一例のブロック図を図5に示す。打ち抜き圧制御装置40は、シートの入口側及び出口側のフレームの伸び量の検出器38、39並びに、シートの入口側及び出口側のねじ受け28の回転角の検出器36から出力された信号を入力する入力部41と、この入力部41に入力された情報に基づいて、所定の打ち抜き圧を得るためのねじ受け28の回転量を演算する演算部42と、初期時及び通常時に設定した打ち抜き圧情報等を記憶する記憶部43と、演算部42により算出されたねじ受け28の回転量の情報に基づいて駆動信号を電動機32に出力する出力部44とを備えている。この出力部44には、可動台盤12の上限高さや傾斜量、運転状況や異常時の警告等の各種情報を表示する表示装置45が接続されている。
打ち抜き圧制御装置40の記憶部43は、シート入口側及びシート出口側の打ち抜き圧情報をそれぞれ個別に記憶できるようになっている。そして、シート入口側の打ち抜き圧に関し、打ち抜かれる紙に対応した適切な打ち抜き圧情報を記憶部43に記憶しておくとともに、シート出口側の打ち抜き圧に関し、打ち抜かれる紙に対応した適切な打ち抜き圧情報を記憶部43に記憶しておく。そして、紙の打ち抜きを自動平盤打ち抜き装置1で行う時には、記憶部43に記憶されたシート入口側の打ち抜き圧情報及びシート出口側の打ち抜き圧情報をそれぞれ読み出し、これらのシート入口側及びシート出口側の打ち抜き圧情報に基づいて、シート入口側及びシート出口側のそれぞれにおける、所定の打ち抜き圧を得るためのねじ受け28の回転量を演算部42で演算し、それらの回転量を出力部44からシート入口側及びシート出口側の電動機32に出力する。このことにより、シート入口側及びシート出口側のそれぞれで適切な打ち抜き圧で打ち抜きをすることができる。
紙の打ち抜き中は、常時又は所定の間隔で、シート入口側のフレームの伸び量の検出器38及びシート出口側のフレームの伸び量の検出器39から、それぞれの伸び量の信号を入力部41に入力する。入力部から演算部42に伝えられたシート入口側及びシート出口側のそれぞれにおけるフレームの伸び量の信号に基づいて演算部42は、紙の打ち抜き中におけるシート入口側の打ち抜き圧及びシート出口側の打ち抜き圧をそれぞれ演算する。フレームの伸び量の信号に基づいて演算された、現在値としてのシート入口側の打ち抜き圧及びシート出口側の打ち抜き圧は、記憶部43に記憶されている、記憶値としてのシート入口側の打ち抜き圧及びシート出口側の打ち抜き圧と演算部42で比較される。比較の結果、現在値としてのシート入口側の打ち抜き圧及びシート出口側の打ち抜き圧が、記憶値としてのシート入口側の打ち抜き圧及びシート出口側の打ち抜き圧から変化している場合には、現在値のシート入口側の打ち抜き圧及びシート出口側の打ち抜き圧が、記憶値になるような制御を行ってシート入口側の打ち抜き圧及びシート出口側の打ち抜き圧をそれぞれ自動調節する。
また、打ち抜きを行う紙に適合する条件として設定したシート入口側の打ち抜き圧及びシート出口側の打ち抜き圧を記憶部43に記憶するようにして、次回以降の打ち抜きの際には、その記憶部43に記憶されたシート入口側の打ち抜き圧及びシート出口側の打ち抜き圧を読みだすことにより、最適な条件での打ち抜きを再現可能とすることができる。
本実施形態の自動平盤打ち抜き装置1は、シート入口側及びシート出口側の打ち抜き圧調整手段としての楔片16をそれぞれ単独の電動機32にて回転可能としたことにより、シート入口側及びシート出口側の打ち抜き圧をそれぞれ単独調整することができる。したがって、原紙サイズによるシート流れ方向の切れムラを容易に修正可することができる。
また、フレームの伸び量の検出器38、39が電気式であって、シート入口側及びシート出口側にそれぞれ設けられていることから、これらの検出器38、39からの情報に基づいて、あらかじめ設定した打ち抜き圧から変化した場合に電動機を自動で回転させ、設定した打ち抜き圧を保持することができる。
また、その時の最適な打ち抜き圧を機械に記憶させることにより次回作業時に再現可能とした。更に、シート入口側及び出口側のねじ受け28の回転角の検出器36によりシート入口側とシート出口側での可動台盤12の高低差、すなわち傾斜量を検知可能とし、打ち抜き刃が損傷しないよう傾斜量に制限を設けると共にオペレータへの警告することが可能となった。これにより、打ち抜き刃の寿命低下を最小限に抑えることを可能となった。
更に、運転時間経過時の機械熱膨張による過圧発生を防止しバラケによる不良品発生や、運転時間経過時の機械熱膨張による減圧発生を防止し切れムラによる不良品発生を防止することができる。
そして、リンク等がシートの入口側と出口側との間で熱膨張差が生じることに由来するシートの切れムラについて、特許文献1〜3の装置では解消し得なかったのに対して、本発明より解消することが可能となった。
比較のために従来の自動平盤打ち抜き装置を図6〜8に示す。図6〜8の自動平盤打ち抜き装置100は、特許文献3に記載された装置と同等のものである。装置の理解を容易にするために、図1〜4に示した本実施形態の自動平盤打ち抜き装置と同一の部材については同一の符号を付してあり、以下の説明ではこれらの部材について重複する説明を省略する。
図6〜8の自動平盤打ち抜き装置100が、図1〜4に示した本実施形態の自動平盤打ち抜き装置と相違するところを述べると、図8に示すようにスライドバー14、15の雄ねじ加工された軸端部は、本実施形態におけるねじ受け28の代わりに、スプロケット付きねじ受け101、102の雌ねじにはまり合っている。このスプロケット付きねじ受け102の先端には、手廻し用のハンドル103がピン104により固定されている。したがって、ハンドル103を手動で回すことで機械幅方向に固定されたスプロケット付きねじ受け101の雌ねじに対してスライドバー14の雄ねじがねじ込まれ、これによりスライドバー14が機械幅方向に移動する構造となっている。
また、シート入口側とシート出口側のスプロケット付きねじ受け101、102のそれぞれのスプロケット部には、チェーン105が巻きかけられているので、シート出口側に取り付けられたハンドル103の回転による駆動力がチェーン105を介してシート入口側と伝達され、同一角度で回転する構造となっている。つまり、図6〜8の自動平盤打ち抜き装置100は、可動台盤12が、シート入口側とシート出口側で同量上下動する構造となっていて、本実施形態の自動平盤打ち抜き装置1のように、シート入口側とシート出口側とで可動台盤12の上限高さを個別に調整できない。
なお、図8に示したテンショナー106は、チェーン105の経年による伸びを吸収するためのものである。
また、図6にサイドフレーム10に取り付けられた検出器107は、打ち抜き時のフレームの伸び量(ひずみ量)をダイアルゲージに表示するものであり、オペレータが目視で打ち抜き圧を知るためのものである。
図6〜8に示した従来の自動平盤打ち抜き装置100と対比して、図1〜4に示した本実施形態の自動平盤打ち抜き装置1は、シート入口側とシート出口側とで可動台盤12の上限高さを個別に調整できることから、可動台盤側のリンク等において、シートの入口側と出口側との間で生じる熱膨張差に由来したシートの切れムラを解消することができることが明らかである。
また、直接電動機32で楔片16を移動させる構造としたことで、従来の装置のように経年によるチェーンの伸びによるテンショナー106の調整を不要とした。
以上、本発明の平盤打ち抜き装置及び打ち抜き方法を、実施例を用いて説明したが、本発明は、実施例で述べた平盤打ち抜き装置に何ら限定されるものではなく、シート入側基準で打ち抜く平盤打ち抜き装置にも適用可能である。
また、実施例で述べた平盤打ち抜き装置は、幾多の変形が可能である。例えば、側基準電動機を1個とし、特許文献2同様にクラッチで駆動する楔片を切り替えることでも可能である。
1 平盤打ち抜き装置
2 給紙部
3 打ち抜き部
4 排紙部
5 シートフィーダ
6 搬送機構
7 スプロケット
8 スプロケット
9 エンドレスチェーン
10 サイドフレーム
11 上部固定台盤
12 可動台盤
13 下部固定台盤
14 スライドバー
15 スライドバー
16 楔片(打ち抜き圧調整手段)
17 水平保持ブロック
17a ガイド溝
18 リンク機構
19 リンク
20 リンク
21 ピン
22 中間ピン
23 ピン
24 リンク
25 クランク軸
26 ピン
27 ピン
28 ねじ受け
29 軸受
30 軸受押え
31 ナット
32 電動機
33 キー
34 架台
35 歯車
36 検出器
37 取付板
38,39 検出器
40 打ち抜き圧制御装置
41 入力部
42 演算部
43 記憶部
44 出力部
45 表示装置
100 平盤打ち抜き装置
101 ねじ受け
102 ねじ受け
103 ハンドル
104 ピン
105 チェーン
106 テンショナー
107 検出器

Claims (3)

  1. 打ち抜き刃が取り付けられる上部固定台盤と、
    この上部固定台盤の下方で、当該上部固定台盤に対向して接離自在に設けられた可動台盤と、
    この可動台盤を上部固定台盤に向けて上下動させるリンク機構と、
    このリンク機構のシート入口側及び出口側の下端部近傍にそれぞれ設けられた打ち抜き圧調整手段と
    を備え、上部固定台盤と可動台盤との接離復動運動により打ち抜きを行う平盤打ち抜き装置において、
    シート入口側及び出口側の打ち抜き圧をそれぞれ個別に検出する検出手段を設けたことを特徴とする平盤打ち抜き装置。
  2. 打ち抜き刃が取り付けられる上部固定台盤と、
    この上部固定台盤の下方で、当該上部固定台盤に対向して接離自在に設けられた可動台盤と、
    この可動台盤を上部固定台盤に向けて上下動させるリンク機構と、
    このリンク機構のシート入口側及び出口側の下端部近傍にそれぞれ設けられた打ち抜き圧調整手段と
    を備え、上部固定台盤と可動台盤との接離復動運動により打ち抜きを行う平盤打ち抜き装置において、
    シート入口側及び出口側の打ち抜き圧をそれぞれ個別に検出する検出手段を設け、かつ、
    シート入口側及び出口側の打ち抜き圧調整手段をそれぞれ単独で電動機にて動作可能としたことを特徴とする平盤打ち抜き装置。
  3. シート入口側及び出口側の打ち抜き圧をあらかじめ設定した数値になるように自動制御する装置を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の平盤打ち抜き装置。
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