JP6039386B2 - 切断装置用ユニット、切断装置およびシート加工物の製造方法 - Google Patents

切断装置用ユニット、切断装置およびシート加工物の製造方法 Download PDF

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本発明は、シート状の部材を所定の幅に切断する切断装置用ユニット、これを用いた切断装置、および切断装置用ユニットを用いて製造されるシート加工物の製造方法に関する。シート状の部材としては、例えば、金属箔、紙、樹脂フィルムのような部材が挙げられる。
シート状の部材を切断する切断装置に用いられる切断装置用ユニットとしては、例えば特許文献1に記載のユニットが知られている。特許文献1に記載のユニットは、第1の回転軸に設けられたリング状の上刃と、第2の回転軸に設けられたリング状の下刃とを備えている。上刃と下刃との間に帯状の被切断部材を通すことによって、所定の幅で被切断部材を複数条に切断するスリット加工を行うことができる。第1の回転軸の両端は、第1の軸受けボックスに支持されている。また、第2の回転軸の両端は、第2の軸受けボックスに支持されている。第1の軸受けボックスは、板状の中間シムを介して第2の軸受けボックスの上に積み上げられ、互いにネジ止め固定されている。
特開2008−23686号公報
近年、スリット加工に対して高い品質が要求されている。そのため、スリット条件が厳しくなっており、上切刃および下切刃の寿命が短くなっている。また、被切断部材の種類も増加していることから、多くの種類の上切刃および下切刃が求められている。これらの理由から、頻繁に上切刃および下切刃を交換する必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載のユニットにおいては、第1の軸受けボックスが第2の軸受けボックスの上に積み上げられてネジ止め固定されている。そのため、下切刃のみを交換する場合であっても、第1の軸受けボックスを取り外す必要がある。
また、上切刃のみを交換する場合であっても、上記のネジを外す必要がある。そのため、上切刃および下切刃の一方を交換する場合であっても、他方が取り付けられたボックスの位置もずれることになる。結果として、上切刃および下切刃の一方を交換する場合であっても、上切刃および下切刃の両方の位置の再調整が必要となる。
本発明は、上切刃および下切刃の一方を交換する場合であっても、これらの刃の位置の再調整が容易な切断装置用ユニットを提供することにある。
本発明の一態様に基づく切断装置用ユニットは、上切刃および下切刃によってシート状の部材を挟んで切断するユニットであって、下板部と、該下板部に主面同士を互いに対向させて固定された一対の側壁部と、前記下板部の上面に平行に位置する下回転軸および該下回転軸の外周に設けられた、前記下回転軸の軸を中心とする円環状の下切刃を備え、前記下回転軸の両端が前記一対の側壁部にそれぞれ回転可能に取り付けられた第1の切刃部材と、上面視した場合に前記下回転軸に重なるように前記下回転軸に平行に位置する上回転軸および該上回転軸の外周に設けられた、前記上回転軸の軸を中心とする円環状の上切刃を備え、前記上回転軸の両端が前記一対の側壁部にそれぞれ回転可能に取り付けられて前記上切刃が前記下切刃に当接する第2の切刃部材とを有し、前記一対の側壁部は、両側面および上面のうち1つに開口した第1の切欠部および第2の切欠部をそれぞれ有し、前記下回転軸の両端が前記第1の切欠部に取り付けられるともに、前記上回転軸の両端が前記第2の切欠部に取り付けられており、前記第1の切欠部内に前記下回転軸の径の全体が位置し、かつ、前記第2の切欠部内に前記上回転軸の径の全体が位置する
上記態様の切断装置用ユニットにおいては、一対の側壁部が互いに独立した第1の切欠部および第2の切欠部を備えている。そして、下回転軸の両端が第1の切欠部に取り付けられるとともに、上回転軸の両端が第2の切欠部に取り付けられている。そのため、上切刃のみを交換する場合に下切刃の位置がずれることが抑制される。また、下切刃のみを交換する場合に上切刃の位置がずれることが抑制される。従って、上切刃および下切刃の一方を交換する場合における、これらの刃の位置調整が簡略化されるので、素早く切刃を交換することができる。
本発明の一実施形態の切断装置用ユニットを示す斜視図である。 図1に示す切断装置用ユニットの分解斜視図である。 図1に示す切断装置用ユニットの平面図である。 図1に示す切断装置用ユニットの正面図である。 図3に示す切断装置用ユニットのA1方向からの側面図である。 図3に示す切断装置用ユニットのA2方向からの側面図である。 図1に示す切断装置用ユニットの領域B1を拡大した斜視図である。 図1に示す切断装置用ユニットの領域B2を拡大した斜視図である。 本発明の一実施形態の切断装置を示す概略図である。
以下、一実施形態の切断装置用ユニットについて、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、実施形態の構成部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。従って、本発明の切断装置用ユニットは、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法および各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
図1〜8に示すように、本実施形態の切断装置用ユニット1は、下切刃3を備えた第1の切刃部材5、上切刃7を備えた第2の切刃部材9、及びこれらの切刃部材5,9が固定される取付部材11を有している。切断装置用ユニット1に送り出された相対的に幅の広いシート状の部材201を、上切刃7及び下切刃3によって挟んで切断することによって、相対的に幅の小さいシート加工物203が作製される。なお、図2は図1から第1の切刃部材5及び第2の切刃部材9を取り外した状態の斜視図を示している。
取付部材11は下板部13と、下板部13に主面同士を互いに対向させて固定された一対の側壁部15を備えている。下板部13は基台としての機能を有している。そのため、厳密に板状であることは要求されず、上面の最大幅よりも厚みが大きな構成であっても何ら問題ない。一対の側壁部15は、第1の切刃部材5及び第2の切刃部材9を保持するために用いられる。そのため、第1の切刃部材5及び第2の切刃部材9を安定して保持するのに十分な強度を有することが求められる。下板部13及び一対の側壁部15は一体的に形成されていても良く、また、別部材を組み合わせることによって形成されていても良い。
下板部13の寸法としては、例えば、図1におけるx軸方向の幅を400〜2000mm、y軸方向の幅を100〜500mm、z軸方向の幅を200〜500mm程度に設定することができる。
一対の側壁部15は、互いに独立した第1の切欠部17及び第2の切欠部19をそれぞれ有している。第1の切欠部17は、両側面および上面のうち1つに開口している。また、第2の切欠部19は、第1の切欠部17と同様に、両側面および上面のうち1つに開口している。本実施形態では、第2の切欠部19は第1の切欠部17の上方に位置している。
一対の側壁部15の寸法としては、それぞれ、x軸方向の幅を10〜60mm、y軸方向の幅を100〜500mm、z軸方向の幅を200〜500mm程度に設定することができる。下板部13及び一対の側壁部15は、鋼、ステンレスなどを用いることができる。
一対の側壁部15のそれぞれの第1の切欠部17には、第1の切刃部材5が取り付けられる。第1の留具21を用いて第1の切欠部17の開口部を閉じることによって、第1の切刃部材5は第1の切欠部17に回転可能に固定される。また、一対の側壁部15のそれぞれの第2の切欠部19には、第2の切刃部材9が取り付けられる。第2の留具23を用いて第2の切欠部19の開口部を閉じることによって、第2の切刃部材9は第2の切欠部19に回転可能に固定される。なお、図1,7及び8においては、第1の留具21及び第2の留具23によって第1の切欠部17及び第2の切欠部19の開口部が閉じられているが、図3〜6においては、第1の留具21及び第2の留具23が開放状態となっている。
第1の切刃部材5は、下回転軸25、及び下回転軸25の外周に設けられた、下回転軸25を中心とする円環状の下切刃3を備えている。下回転軸25は、下板部13の上面に平行な方向に軸を有する棒状の部材である。そのため、下回転軸25は下板部13の上面に平行となるように位置している。軸方向に垂直な断面は円形である。
下回転軸25の寸法としては、例えば、軸方向(x軸方向)の長さを450〜2400mm、直径を30〜95mm程度に設定することができる。下回転軸25としては、超硬合金、サーメット鋼、及びステンレスなどを用いることができる。
下回転軸25の一方の端部側には下軸ギア27が固定されている。下回転軸25の両端は、一対の側壁部15の第1の切欠部17に取り付けられている。このとき、下回転軸25は軸周りに回転可能となるように第1の切欠部17に取り付けられている。
円環状の下切刃3は、下回転軸25の軸を中心として下回転軸25の外周に設けられており、下回転軸25に対して固定されている。下回転軸25が回転する際には、下回転軸25の回転に合わせて下切刃3も回転する。本実施形態の切断装置用ユニット1においては、下切刃3は筒状の部材である。第1の切刃部材5は、上切刃7の数に応じて複数の下切刃3を有している。下切刃3の、軸方向に沿った方向の幅は、シート加工物203の寸法に応じて適宜設定される。下切刃3としては、超硬合金、サーメット鋼、及びステンレスなどを用いることができる。
下回転軸25の両端部には、それぞれ第1の軸受部材29として円環状のベアリングが取り付けられている。第1の軸受部材29を第1の切欠部17に固定することによって、第1の切刃部材5が第1の切欠部17に固定されている。このような第1の軸受部材29を備えていることによって、第1の切刃部材5を安定して第1の切欠部17に固定しつつ、下回転軸25を容易に回転させることができる。ベアリングの寸法としては、外径を3
0〜95mm程度に設定することができる。
このとき、第1の切欠部17の内表面は、第1の軸受部材29が固定された部分が第1の軸受部材29の表面形状に対応した曲面形状であることが好ましい。第1の切欠部17の内表面における上記の部分が上記の曲面形状であることによって、第1の切欠部17と第1の軸受部材29の接する面を広くすることができる。そのため、第1の切欠部17において安定して第1の軸受部材29を固定することができる。
第2の切刃部材9は、上回転軸31、及び上回転軸31の外周に設けられた上回転軸31の軸を中心とする円環状の上切刃7を備えている。上回転軸31は、下板部13の上面及び下回転軸25に対して平行となるような軸を有し、下回転軸25の上方に設けられた棒状の部材である。そのため、上回転軸31は、上面視した場合に下回転軸25に重なるように位置している。軸方向に垂直な断面は円形である。上回転軸31の寸法としては、下回転軸25の寸法と同等程度にすればよい。
上回転軸31の一方の端部側であって、下軸ギア27の上方には上軸ギア33が固定されている。上軸ギア33は、下軸ギア27と噛み合っている。上軸ギア33は、上回転軸31を回転駆動させるため、下回転軸25の駆動力を上回転軸31に伝えるための部材である。上回転軸31の両端は、一対の側壁部15の第2の切欠部19に取り付けられている。このとき、上回転軸31は軸周りに回転可能となるように第2の切欠部19に取り付けられている。
円環状の上切刃7は、上回転軸31の軸を中心として上回転軸31の外周に設けられており、上回転軸31に対して固定されている。上回転軸31が回転する際には、上回転軸31の回転に合わせて上切刃7も回転する。本実施形態の切断装置用ユニット1においては、上切刃7は平板状の部材であり、上回転軸31に着脱可能に取り付けられている。このような円環状の上切刃7が、筒状の下切刃3に当接している。上切刃7としては、下切刃3と同様の部材を用いることができる。
このように上切刃7が下切刃3に当接していることによって、シート状の部材201が上切刃7及び下切刃3に挟まれてこれらの切刃の間を通過する際に、シート状の部材201に剪断応力が加わるので、シート状の部材201が切断されることになる。
本実施形態における第2の切刃部材9は、複数の上切刃7を有している。また、複数の上切刃7の間には、上回転軸31の外周に設けられた筒状部材35が取り付けられている。筒状部材35は、複数の上切刃7の間隔を調整するための部材である。そのため、シート加工物203の所望のサイズに応じた幅の筒状部材35を有することによって、シート状の部材201を所定の幅で切断できる。なお、本実施形態の切断装置用ユニット1は筒状部材35を備えているが、筒状部材35は必ずしも必要ではない。
上回転軸31の両端部には、下回転軸25の両端部と同様に、それぞれ第2の軸受部材37として円環状のベアリングが取り付けられている。第2の軸受部材37を第2の切欠部19に固定することによって、第2の切刃部材9が第2の切欠部19に固定されている。このような第2の軸受部材37を備えていることによって、第2の切刃部材9を安定して第2の切欠部19に固定しつつ、上回転軸31を容易に回転させることができる。
このとき、第2の切欠部19の内表面は、第2の軸受部材37が取り付けられた部分が円弧状であることが好ましい。第2の切欠部19の内表面における上記の部分が第2の軸受部材37の表面形状に対応した曲面形状であることによって、第2の切欠部19と第2の軸受部材37の接する面を広くすることができる。そのため、第2の切欠部19におい
て安定して第2の軸受部材37を固定することができる。
このように、本実施形態の切断装置用ユニット1においては、一対の側壁部15が互いに独立した第1の切欠部17および第2の切欠部19を備えている。そして、下回転軸25の両端が第1の切欠部17に取り付けられるともに、上回転軸31の両端が第2の切欠部19に取り付けられている。そのため、下切刃3を備えた第1の切刃部材5と、上切刃7を備えた第2の切刃部材9とが、取付部材11から独立して着脱可能に取り付けられている。
これにより、上切刃7及び下切刃3のいずれか一方を交換する場合に、一方の切刃ユニットを取付部材11に固定したまま、他方の切刃ユニットを取付部材11から取り外すことができる。従って、取付部材11に固定されたままの切刃に位置ずれが生じる可能性を小さくできる。結果、上切刃7及び下切刃3のいずれか一方を交換した際の切刃の位置調整が少なく済むので、素早く切刃を交換することができる。
本実施形態における一対の側壁部15は、それぞれ第1の側壁部39及び第2の側壁部41によって構成されている。第1の側壁部39は下板部13に固定されている。第2の側壁部41は第1の側壁部39に対して上下方向にスライド可能に第1の側壁部39に取り付けられている。
一対の側壁部15それぞれの第2の側壁部41は、第1の支持板43の両端に固定されている。第2の側壁部41は第1のガイドレール45を間に介して第2の支持板47に取り付けられている。第1のガイドレール45によって第2の側壁部41は、第2の支持板47に対して軸方向(図1におけるx軸方向)に可動となっている。第2の支持板47は第2のガイドレール49を間に介して第1の側壁部39に取り付けられている。第2のガイドレール49によって第2の支持板47は、第1の側壁部39に対して上下方向(図1におけるz軸方向)に可動となっている。
このような第1の側壁部39及び第2の側壁部41に対して、本実施形態においては、第1の切欠部17が第1の側壁部39に形成されているとともに、第2の切欠部19が第2の側壁部41に形成されている。そのため、第1の切欠部17の第2の切欠部19に対する軸方向及び上下方向の位置を容易に調整することができる。
上切刃を有するユニットが下切刃を有するユニットの上に積み上げられた構成の場合、これらのユニットの間に板状の中間シム(不図示)を設けることによって下切刃に対する上切刃の上下方向の位置調整が行われる。しかしながら、中間シムを用いて上下方向の位置調整を行う場合、中間シムの厚みが適切でないと上切刃を一旦取り外して中間シムを取り換える必要がある。そのため、切刃の交換に多くの時間を要することになる。
一方、一対の側壁部15が上記の通り、第1の側壁部39と、この第1の側壁部39に対して上下方向にスライド可能に取り付けられた第2の側壁部41によって構成されている場合には、第1の切刃部材5及び第2の切刃部材9を第1の切欠部17及び第2の切欠部19にそれぞれ取り付けた後に、上切刃7の下切刃3に対する上下方向の位置調整を容易に行うことができる。
本実施形態における第1の切欠部17及び第2の切欠部19は同じ側面に向かって開口している。具体的には、図1,2において手前側(y軸方向)に位置する側面に向かって開口している。一対の側壁部15が互いに独立した第1の切欠部17および第2の切欠部19を備えていれば良いことから、第1の切欠部17及び第2の切欠部19の開口する方向は互いに異なっていても良い。
例えば、第1の切欠部17が図1,2に示す方向と同様に手前側に向かって開口するとともに、第2の切欠部19が上側に向かって開口していても良い。また、第1の切欠部17が手前側に向かって開口するとともに、第2の切欠部19が第1の切欠部17とは反対側に向かって開口していても良い。
しかしながら、本実施形態における第1の切刃部材5及び第2の切刃部材9のような切刃ユニットの重量が重い場合、切刃ユニットを取り外す際に吊り上げ装置(不図示)が用いられることがある。この時、第1の切欠部17及び第2の切欠部19は同じ側面に向かって開口している、言い換えれば、第1の切刃部材5及び第2の切刃部材9を同じ方向から取り出されるので、吊り上げ装置を用いた取り外し作業が複雑化することが回避されて簡略となる。
本実施形態の切断装置用ユニット1における上切刃7及び下切刃3の取付け方法について詳細に説明する。
まず、外周に下軸ギア27が固定された下回転軸25に、複数の筒状の下切刃3を挿入して固定する。下切刃3が固定された下回転軸25の両端に第1の軸受部材29を取り付けることによって第1の切刃部材5が作製される。同様に、外周に上軸ギア33が固定された上回転軸31に、複数の上切刃7及び筒状部材35を交互に挿入して固定する。上切刃7及び筒状部材35が固定された上回転軸31の両端に第2の軸受部材37を取り付けることによって第2の切刃部材9が作製される。
作製された第1の切刃部材5における第1の軸受部材29を一対の側壁部15のそれぞれに形成された第1の切欠部17に挿入する。第1の軸受部材29が第1の切欠部17に挿入された状態で、第1の留具21を用いて第1の切欠部17の開口部を閉じる。これによって、第1の切刃部材5が第1の切欠部17に回転可能に固定される。第1の切欠部17が形成された第1の側壁部39は下板部13に対して固定されている。そのため、第1の切刃部材5の下板部13に対する位置は固定されている。
また、作製された第2の切刃部材9における第2の軸受部材37を一対の側壁部15のそれぞれに形成された第2の切欠部19に挿入する。第2の軸受部材37が第2の切欠部19に挿入された状態で、第2の留具23を用いて第2の切欠部19の開口部を閉じる。これによって、第2の切刃部材9が第2の切欠部19に回転可能に固定される。
このとき、第2の切欠部19が形成された第2の側壁部41は、第1の側壁部39に対して上下方向(図1,2におけるz軸方向)及び左右方向(図1,2におけるx軸方向)にスライド可能に取り付けられている。より具体的には、第2の側壁部41は、第1の支持板43の両端に固定されている。第2の側壁部41は第1のガイドレール45を間に介して第2の支持板47に取り付けられている。
まず、ハンドル部51を棒状の左右移動軸53に取付けて、左右移動軸53を回転させる。この時、左右移動軸53の軸方向は、下回転軸25及び上回転軸31の軸方向に対して平行になっている。左右移動軸53にはネジ山が形成されており、第2の支持板47に対して回転可能に固定されている。第1の支持板43には、左右移動軸53のネジ山と噛み合う左右移動用ギアが形成されている。そのため、左右移動軸53が回転することによって左右移動軸53のネジ山と噛み合う左右移動用ギアが左右にスライドする。
この左右移動用ギアの横方向への移動によって、第1の支持板43に回転可能に固定された第2の切刃部材9を左右方向にスライドさせることができる。そのため、第1の切刃
部材5に対する第2の切刃部材9の左右方向の位置調整を行うことができる。
また、ハンドル部51を棒状の第1の上下移動軸57に取付けて第1の上下移動軸57を回転させる。この時、第1の上下移動軸57の軸方向は、下回転軸25及び上回転軸31の軸方向に対して平行になっている。第1の上下移動軸57には第1のギア59が形成されており、第1の側壁部39に対して回転可能に固定されている。
第1のギア59は、第1の側壁部39に対して回転可能に固定された回転調整軸61が有する第2のギア63と噛み合っている。第1の上下移動軸57の回転駆動が第1のギア59及び第2のギア63を介して回転調整軸61へと伝わり、回転調整軸61が回転する。第1のギア59と第2のギア63のギア比を変えることによって、回転調整軸61の回転量を調整することができる。
回転調整軸61は第2のギア63とは別に第1の上下移動用ギア65を有している。第2の支持板47には第2の上下移動軸67が固定されている。第2の上下移動軸67には、第1の上下移動用ギア65と噛み合う第2の上下移動用ギア69が形成されている。すなわち、回転調整軸61の回転駆動によって、第1の上下移動用ギア65及び第2の上下移動用ギア69を介して第2の上下移動軸67が上下方向にスライドする。
既に示したように、回転調整軸61は第1の側壁部39に対して回転可能に固定されており、第2の上下移動軸67は第2の支持板47に固定されている。そのため、第1の上下移動軸57を回転させることによって回転調整軸61が回転し、回転調整軸61が回転することによって第2の上下移動軸67が上下に移動する。
第2の支持板47は第2のガイドレール49を間に介して第1の側壁部39に取り付けられている。第2の上下移動軸67が第2の支持板47に固定されていることから、第2の支持板47を、第1の側壁部39に対して上下方向(図1,2におけるz軸方向)にスライドさせることができる。これにより、第1の切刃部材5に対する第2の切刃部材9の上下方向の位置調整を行うことができる。
このようにして、第1の切刃部材5に対する第2の切刃部材9の左右方向及び上下方向の位置調整を行うことで、本実施形態の切断装置用ユニット1における上切刃3と下切刃7との位置調整を容易に行う事ができる。なお、内部構造の理解を容易にするため、図1,7及び8においてケース55を省略している。
次に、本発明の一実施形態の切断装置101について図面を用いて説明する。
本実施形態の切断装置101は、図9に示すように、上記の実施形態に代表される切断装置用ユニット1と、第1のロール103と、第2のロール105とを備えている。
第1のロール103は、切断装置用ユニット1の上切刃7及び下切刃3によって切断されるシート状の部材201が巻き付けられる部材である。切断装置101を使用する際には、第1のロール103が回転することによって、第1のロール103に巻き付けられたシート状の部材201が切断装置用ユニット1に送り出される。
このとき、本実施形態の切断装置101においては、切断装置用ユニット1と第1のロール103との間に第1のガイドロール107が設けられており、第1のガイドロール107を通して第1のロール103から切断装置用ユニット1へとシート状の部材201が案内される。
第2のロール105は、切断装置用ユニット1で切断されたシート状の部材201を巻き取るための部材である。本実施形態の切断装置101は、1つの第2のロール105を備えており、切断され個片化されたシート状の部材201が一括して1つの第2のロール105に巻き取られている。
このとき、本実施形態の切断装置101においては、切断装置用ユニット1と第2のロール105との間に第2のガイドロール109が設けられており、第2のガイドロール109を通して切断装置用ユニット1から第2のロール105へとシート状の部材201が排出される。
なお、第2のロール105は一つのみである必要はなく、複数の第2のロール105を備えていても良い。すなわち、第2のロール105それぞれによって個片化されたシート状の部材201をそれぞれ巻き取る構成であっても良い。
上切刃7及び下切刃3の少なくとも一方を交換する場合には、まず、左右移動軸53及び第1の上下移動軸57を回転させることによって上切刃7を下切刃3から離す。上切刃7と下切刃3とが離された状態で、交換したい方のユニットを取り外す。具体的には、例えば、下切刃3を交換する場合には、第1の留具21を取り外すことによって、第1の切刃部材5を第1の切欠部17から取り外す。そして新しい第1の切刃部材5を第1の切欠部17に取り付けて、第1の留具21を用いて第1の切刃部材5の位置を固定する。
このとき、第2の切刃部材9は第2の切欠部19に固定された状態のままであるので、改めて第2の切刃部材9の上下方向及び左右方向の複雑な調整を行う必要が無い。そのため、単純に上切刃7が下切刃3に当接するように上下方向及び左右方向の位置調整を行うことで改めて切断装置101を使用することができる。
シート加工物203は、シート状の部材201を切断することによって作製される。本実施形態における製造方法は、以下の工程を備えている。すなわち、(1)切断装置用ユニット1の第1の切刃部材5と第2の切刃部材9との間にシート状の部材201を挿入する工程と、(2)下切刃3と上切刃7とによってシート状の部材201を切断する行程と、を備えている。
切断装置用ユニット1を備えた上記の切断装置101を用いた場合であれば、第1のロール103が回転することによって切断装置用ユニット1の下回転軸25と上回転軸31との間にシート状の部材201が挿入される。また、第2のロール105が回転することによって、シート加工物203が第2のロール105に巻き取られる。
なお、シート状の部材201としては、例えば、金属箔、紙、樹脂フィルムのような部材が挙げられる。
1・・・切断装置用ユニット
3・・・下切刃
5・・・第1の切刃部材
7・・・上切刃
9・・・第2の切刃部材
11・・・取付部材
13・・・下板部
15・・・側壁部
17・・・第1の切欠部
19・・・第2の切欠部
21・・・第1の留具
23・・・第2の留具
25・・・下回転軸
27・・・下軸ギア
29・・・第1の軸受部材
31・・・上回転軸
33・・・上軸ギア
35・・・筒状部材
37・・・第2の軸受部材
39・・・第1の側壁部
41・・・第2の側壁部
43・・・第1の支持板
45・・・第1のガイドレール
47・・・第2の支持板
49・・・第2のガイドレール
51・・・ハンドル部
53・・・左右移動軸
55・・・ケース
57・・・第1の上下移動軸
59・・・第1のギア
61・・・回転調整軸
63・・・第2のギア
65・・・第1の上下移動用ギア
67・・・第2の上下移動軸
69・・・第2の上下移動用ギア
101・・・切断装置
103・・・第1のロール
105・・・第2のロール
107・・・第1のガイドロール
109・・・第2のガイドロール
201・・・シート状の部材
203・・・シート加工物

Claims (6)

  1. 下板部と、
    該下板部に主面同士を互いに対向させて固定された一対の側壁部と、
    前記下板部の上面に平行に位置する下回転軸および該下回転軸の外周に設けられた、前記下回転軸の軸を中心とする円環状の下切刃を備え、前記下回転軸の両端が前記一対の側壁部にそれぞれ回転可能に取り付けられた第1の切刃部材と、
    上面視した場合に前記下回転軸に重なるように前記下回転軸に平行に位置する上回転軸および該上回転軸の外周に設けられた、前記上回転軸の軸を中心とする円環状の上切刃を備え、前記上回転軸の両端が前記一対の側壁部にそれぞれ回転可能に取り付けられて前記上切刃が前記下切刃に当接する第2の切刃部材とを有し、
    前記上切刃および前記下切刃によってシート状の部材を挟んで切断する切断装置用ユニットであって、
    前記一対の側壁部は、両側面および上面のうち1つに開口した第1の切欠部および第2の切欠部をそれぞれ有し、
    前記下回転軸の両端が前記第1の切欠部に取り付けられるともに、前記上回転軸の両端が前記第2の切欠部に取り付けられており、
    前記第1の切欠部内に前記下回転軸の径の全体が位置し、かつ、前記第2の切欠部内に前記上回転軸の径の全体が位置することを特徴とする切断装置用ユニット。
  2. 前記一対の側壁部は、前記下板部に固定された第1の側壁部および該第1の側壁部に対して上下方向にスライド可能に前記第1の側壁部に取り付けられた第2の側壁部をそれぞれ備え、
    前記第1の切欠部が前記第1の側壁部に形成されているとともに、前記第2の切欠部が前記第2の側壁部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の切断装置用ユニット。
  3. 前記第1の切欠部および前記第2の切欠部が、前記一対の側壁部における同じ側面に開口していることを特徴とする請求項1に記載の切断装置用ユニット。
  4. 前記第1の切刃部材は、前記下回転軸の両端に取り付けられて前記第1の切欠部に固定された円環状の第1の軸受部材をさらに備えるとともに、前記第2の切刃部材は、前記上回転軸の両端に取り付けられて前記第2の切欠部に固定された円環状の第2の軸受部材をさらに備え、
    前記第1の切欠部の内表面は、前記第1の軸受部材が固定された部分が前記第1の軸受部
    材の表面形状に対応した曲面形状であるとともに、前記第2の切欠部の内表面は、前記第2の軸受部材が固定された部分が前記第2の軸受部材の表面形状に対応した曲面形状であることを特徴とする請求項1に記載の切断装置用ユニット。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の切断装置用ユニットと、
    前記シート状の部材が巻き付けられ、前記切断装置用ユニットに前記シート状の部材を送り出す第1のロールと、
    前記切断装置用ユニットで切断された前記シート状の部材を巻き取る第2のロールとを備えた切断装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の切断装置用ユニットの前記第1の切刃部材と前記第2の切刃部材との間にシート状の部材を挿入し、前記下切刃と前記上切刃とによって前記シート状の部材を切断することによってシート加工物を作製する工程とを有するシート加工物の製造方法。
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