JP2016131084A - 電線送給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻き取った電線から引き出した電線を、電線の張力を調整する張力調整機構で電線を送り出す方向に段差をつけながらセットする際、電線を容易にセットすることができる電線送給装置を提供すること。【解決手段】巻き取った電線Wrから電線Wを引き出しながら送り出す電線送出機構20と、他端側に設けた回転ローラー31を電線Wに接触させる揺動リンク40、および、電線Wを送り出す方向で電線Wに段差をつけるようにガイドする電線段差ガイド部50を含み、かつ、巻き取った電線Wrと電線送出機構20との間に設けた張力調整機構30と、を有する電線送給装置1であって、電線段差ガイド部50は、電線Wを送り出す方向にガイドするガイド部材61と、電線Wを送り出す方向にガイドする位置と、電線Wを送り出す方向にガイドする位置から離れた位置と、にガイド部材61を自動で動かすガイド部材可動機構部62と、を含む電線自動ガイド部60を有する。【選択図】図8

Description

本発明は、巻き取った電線から電線を送り出す電線送給装置に関する。
従来、自動車のワイヤハーネス等に用いる電線を加工する場合、リールに巻き取った電線を引き出して電線の切断等の加工処理を行う装置に送り出す電線送給装置を用いる。
例えば、特許文献1には、巻き取った電線と電線送り部(電線送出機構)との間にテンション検出部(張力調整機構)を設けることによって、電線送り部(電線送出機構)によって電線に過大な張力が負荷されて電線が損傷してしまうことを防ぐようにした電線送給装置が提案されている。
なお、テンション検出部(張力調整機構)は、一端側を回動可能な回動軸とし、他端側に設けた回転ローラーを電線に接触させる揺動リンクと、回転ローラーに電線が接触することによって電線を送り出す方向に段差をつけるようにガイドする電線段差ガイド部として、電線ガイドローラー、あるいはフック等を含んでいる。
特開平10−134653号公報
しかしながら、特許文献1に記載された電線送給装置は、巻き取った電線から引き出した電線を、例えば、電線ガイドローラーとフックの間に通しながら電線送り部(電線送出機構)にセットしなければならないため、電線のセット作業が煩雑になってしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、巻き取った電線から引き出した電線を、電線の張力を調整する張力調整機構で電線を送り出す方向に段差をつけながらセットする際、電線を容易にセットすることができる電線送給装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係る電線送給装置は、巻き取った電線から電線を引き出しながら送り出す電線送出機構と、一端側を回動可能な回動軸として他端側に設けた回転ローラーを前記電線に接触させる揺動リンク、および、前記回転ローラーに前記電線が接触することによって前記電線を送り出す方向で前記電線に段差をつけるようにガイドする電線段差ガイド部を含み、かつ、前記巻き取った電線と前記電線送出機構との間に設けた張力調整機構と、を有する電線送給装置であって、前記電線段差ガイド部は、前記電線を送り出す方向にガイドするガイド部材と、前記電線を送り出す方向にガイドする位置と、前記電線を送り出す方向にガイドする位置から離れた位置と、に前記ガイド部材を自動で動かすガイド部材可動機構部と、を含む電線自動ガイド部を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る電線送給装置は、上記の発明において、前記揺動リンクは、前記回動軸とは離れた側の端部を前記回転ローラーの取り付け位置からさらに前記回動軸から離れる方向に延出し、該離れた側の端部から前記回転ローラーまで前記電線を誘導するために、入口部分を鉤状に形成して切り込んだ電線誘導切り込み部を形成することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る電線送給装置は、上記の発明において、前記電線段差ガイド部は、前記電線を送り出す方向に外周面によって前記電線をガイドするローラーである電線ガイドローラーを有し、前記電線自動ガイド部は、前記電線を送り出す方向にガイドする位置に前記ガイド部材を動かすと、前記ガイド部材が前記外周面の近傍で向かい合う位置に配置され、前記電線を送り出す方向にガイドする位置から離れる位置に前記ガイド部材を動かすと、前記ガイド部材が前記電線を送り出す方向にガイドする位置に比して前記外周面から離れた位置に配置されることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る電線送給装置は、上記の発明において、前記ガイド部材は、棒状の部材であり、前記ガイド部材可動機構部は、前記ガイド部材を回動可能に前記ガイド部材の一端側を軸支し、前記ガイド部材を回動することによって前記ガイド部材を前記電線を送り出す方向にガイドする位置と、前記電線を送り出す方向にガイドする位置から離れた位置とに動かすことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る電線送給装置は、上記の発明において、前記電線段差ガイド部は、前記電線を送り出す方向に段差をつけるための前記電線の複数箇所の屈曲部分で前記電線を屈曲方向にガイドするように前記電線自動ガイド部を複数箇所に設けることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る電線送給装置は、前記電線をセットする場合、前記ガイド部材を前記電線を送り出す方向にガイドする位置から離れた位置にすることによって前記ガイド部材が邪魔にならない状態で前記電線を前記電線送出機構まで引き込むことができ、前記電線を前記電線送出機構まで引き込んだ後に、前記ガイド部材を前記電線を送り出す方向にガイドする位置に自動で動かすことによって、前記電線を送り出す方向で前記電線に段差ができるようにガイドすることができるので、巻き取った電線から引き出した電線を、電線の張力を調整する張力調整機構で電線を送り出す方向に段差をつけながらセットする際、電線を容易にセットすることができる。
本発明の請求項2に係る電線送給装置は、前記電線を前記電線誘導切り込み部内に入れることによって、前記電線を前記回転ローラーに近づけつつ、前記電線誘導切り込み部内に前記電線を保持することによって前記電線をガイドすることができ、しかも、前記電線を前記揺動リンクの前記離れた側の端部から前記電線誘導切り込み部内に容易に入れることができる。
本発明の請求項3に係る電線送給装置は、前記電線をセットする場合、前記ガイド部材を前記電線を送り出す方向にガイドする位置から離れた位置にすることによって、前記ガイド部材が前記電線を送り出す方向にガイドする位置に比して前記電線ガイドローラーの前記外周面から離れた位置に配置されるので、前記ガイド部材が邪魔にならない状態で前記電線を前記電線送出機構まで引き込むことができ、前記電線を前記電線送出機構まで引き込んだ後に、前記ガイド部材を前記電線を送り出す方向にガイドする位置に自動で動かすことによって、前記電線を前記電線ガイドローラーの前記外周面に近づけてガイドすることができる。
本発明の請求項4に係る電線送給装置は、前記電線自動ガイド部が棒状の前記ガイド部材を回動することで該ガイド部材を前記電線を送り出す方向にガイドする位置と、前記電線を送り出す方向にガイドする位置から離れた位置とに動かすことができるので、簡易な装置構成にすることができる。
本発明の請求項5に係る電線送給装置は、前記張力調整機構によって前記電線に段差をつけるための前記電線の屈曲部分の各箇所に前記電線自動ガイド部を設けているので、前記電線の張力を調整するために前記電線に複数の段差を設ける場合であっても前記電線を容易にセットすることができる。
図1は、本発明の実施例に係る電線送給装置を組み込んだワイヤハーネス製造装置の全体構成を概略的に示したブロック図である。 図2は、電線送給装置の張力調整機構周辺を一側面側から視た斜視図である。 図3は、電線送給装置の張力調整機構周辺を電線の送り出し方向前方側の斜め上方から視た斜視図である。 図4は、電線をセットする前の電線送給装置の張力調整機構周辺を斜め上方から視た斜視図である。 図5は、電線自動ガイド部の斜視図である。 図6は、図1に示した巻取電線保管部の斜視図である。 図7は、(a)がリールに巻き取った電線の先端を作業者が入口電線誘導リングに挿通する様子を示した図であり、(b)が電線送出機構に向けて作業者が電線を引き込んでいる様子を示した図である。 図8は、(a)が、作業者が電線の端部を電線送出機構にセットしている様子を示した図であり、(b)が、操作釦を作業者が押圧操作することによって2箇所の電線自動ガイド部のガイド部材が電線を送り出す方向にガイドする位置に動いた状態を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る電線送給装置の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る電線送給装置1を組み込んだワイヤハーネス製造装置100の全体構成を概略的に示したブロック図である。図2は、電線送給装置1の張力調整機構30周辺を一側面側から視た斜視図である。図3は、電線送給装置1の張力調整機構30周辺を電線Wの送り出し方向前方側の斜め上方から視た斜視図である。図4は、電線Wをセットする前の電線送給装置1の張力調整機構30周辺を斜め上方から視た斜視図である。図5は、電線自動ガイド部60の斜視図である。図6は、図1に示した巻取電線保管部110の斜視図である。
なお、図5の電線自動ガイド部60は、2箇所に設けた電線自動ガイド部60のうち、電線Wを送り出す方向で揺動リンク40より奥側に設けたものを示している。
本発明の実施例に係る電線送給装置1は、自動車のワイヤハーネス等に用いる電線Wを加工する場合、リールRに巻き取った電線Wを引き出して電線Wの切断等の加工処理を行う装置に送り出すものである。
この電線送給装置1は、リールRに巻き取った電線Wを所定寸法に切断した後、電線Wの端末部に端子を圧着する加工処理を行うワイヤハーネス製造装置100に組み込む。
ワイヤハーネス製造装置100は、図1に示すように、リールRに巻き取った電線Wを保管する巻取電線保管部110と、電線送給装置1と、電線Wを測長して所定寸法に切断する電線測長切断装置120と、電線Wの端末部に端子を圧着する端子圧着装置130と、端子の圧着までの加工処理が完了した電線Wを受け取る受取装置140と、操作部150と、を並べて配置し、制御部160がこれら各部に接続することによってワイヤハーネス製造装置100の各部の制御を行うようになっている。
なお、ワイヤハーネス製造装置100の装置構成はこれに限らず、電線送給装置1を組み込んでいればよい。
巻取電線保管部110は、図6に示すように、電線Wの種類ごとに巻き取った複数のリールRを棚に並べて配置している。この巻取電線保管部110は、巻き取った電線WをリールRから引き出し易いようにリールRから電線Wの一部を引き出した状態で各リールRを保管している。
電線送給装置1は、装置の骨格を構成するフレーム10と、電線送給装置1に電線を誘導するための入口部分となる入口電線誘導リング11と、巻き取った電線Wrから電線Wを引き出しながら送り出す電線送出機構20と、電線Wの張力を調整する張力調整機構30と、を有する。
電線送出機構20は、電線Wの送り出し方向に沿って並べた複数の電線送出ローラー21を電線Wが間に挿通することができる程度の間隔を開けて2列に並べて配置し、各電線送出ローラー21を不図示のサーボ―モーター等の駆動機構によって電線Wを送り出す方向に回転することによって電線Wを送り出すようになっている。
この電線送出機構20は駆動機構が制御部に接続することによって、制御部からの信号に基づいて電線送出ローラー21を作動するようになっている。
張力調整機構30は、電線Wの張力を調整するため一端側を回動可能な回動軸40bとし、他端側に設けた回転ローラー31を電線Wに接触させる揺動リンク40、および、回転ローラー31に電線Wが接触することによって電線Wを送り出す方向に段差をつけるようにガイドする電線段差ガイド部50と、揺動リンク40によって電線Wを緩ませる方向に付勢するコイルバネ32と、揺動リンク40に接触子33aを接触することによって電線Wに負荷された過大な張力を検知し制御部160にその旨を出力する検知スイッチ33(図2参照)と、を含む。
この張力調整機構30は、巻き取った電線Wrと電線送出機構20との間に設けている。
揺動リンク40は、回動軸40bとは離れた側の端部40aを回転ローラー31の取り付け位置からさらに回動軸40bから離れる方向に延出し、離れた側の端部40aから回転ローラー31まで電線Wを誘導するために、入口部分を鉤状に形成して切り込んだ電線誘導切り込み部41を形成している。
このため、電線Wを揺動リンク40の回転ローラー31の外周面31aに近づける場合、電線Wを揺動リンク40の自由端側から電線誘導切り込み部41に入れることによって、電線Wを回転ローラー31の外周面31aに近づくように誘導することができる。
しかも、電線誘導切り込み部41の入口部分が鉤状になっているため、電線Wが電線誘導切り込み部41から外れ難いようになっている。
電線段差ガイド部50は、電線自動ガイド部60と、電線ガイドローラー70と、を有する。
電線自動ガイド部60は、図5に示すように、電線Wを送り出す方向にガイドする棒状のガイド部材61と、電線Wを送り出す方向にガイドする位置(以下、電線ガイド位置という。)と、電線ガイド位置P1から離れた位置とにガイド部材61を自動で動かすガイド部材可動機構部62と、を含む。
ガイド部材可動機構部62は、ガイド部材61を回動可能にガイド部材61の一端側を軸支し、ガイド部材61を回動することによってガイド部材61を電線ガイド位置P1と、電線ガイド位置P1から離れた位置P2とに移動するものである。
このガイド部材可動機構部62は、ガイド部材61の一端側を軸支する軸支部62aと、ガイド部材61を軸支部62aを中心に回動する動力を負荷する駆動部62bと、を有する。
このような電線自動ガイド部60は、駆動部62bが制御部160に接続することによって、制御部160から出力される信号に基づいてガイド部材61を回動する。
なお、この実施例では、ガイド部材61が電線ガイド位置P1と、電線ガイド位置P1から離れた位置P2との間で略180度回動するようになっている。
電線ガイドローラー70は、電線Wを送り出す方向に外周面70aによって電線Wをガイドするローラーである。
この電線ガイドローラー70は、電線Wを送り出す方向で揺動リンク40より手前側に設置し、外周面70aの下部によって電線Wを揺動リンク40の回転ローラー31の外周面31aの上部に向けて屈曲するようにガイドする。
なお、この実施例では、電線段差ガイド部50は、電線Wを送り出す方向に段差をつけるための電線Wの2箇所の屈曲部分で電線Wを屈曲方向にガイドするように電線自動ガイド部60を2箇所に設けている。
2箇所に設けた電線自動ガイド部60のうち、一つの電線自動ガイド部60(以下、記号を60Aとする。)は、電線Wを送り出す方向で揺動リンク40より手前側にある電線ガイドローラー70の近傍に設置し、もう一つの電線自動ガイド部60(以下、記号を60Bとする。)は、電線Wを送り出す方向で揺動リンク40より奥側に設置している。
電線Wを送り出す方向で揺動リンク40より手前側に設けた電線自動ガイド部60Aは、電線ガイド位置P1にガイド部材61を動かすと、ガイド部材61が電線ガイドローラー70の外周面70aの近傍で向かい合う位置に配置される。
より具体的には、この電線自動ガイド部60は、電線ガイド位置P1にガイド部材61を動かすと、ガイド部材61が電線ガイドローラー70の外周面70aと僅かな間隔を隔て、かつ、電線ガイドローラー70の軸方向に外周面70aを横切るように配置される。
一方、電線ガイド位置P1から離れる位置P2にガイド部材61を動かすと、ガイド部材61が電線ガイド位置P1に比して電線ガイドローラー70の外周面70aから離れた位置に配置される。
より具体的には、ガイド部材61がガイド部材可動機構部62によって軸支部62aを中心として電線ガイド位置P1から180度回動することによって電線ガイドローラー70の外周面70aを横切らない位置に配置される。
このため、手前側に設けた電線自動ガイド部60Aは、ガイド部材61を電線ガイドローラー70の外周面70aの近傍で向かい合う位置に配置することによって電線Wを電線ガイドローラー70の外周面70aに向けてガイドするとともに、ガイド部材61を外周面70aから離れた位置に配置することによって、電線Wをガイド部材61によって邪魔されずに電線送給装置1にセットすることができる。
奥側に設けた電線自動ガイド部60Bは、揺動リンク40の回転ローラー31の外周面31aによって電線Wを電線送出機構20に向けて屈曲するようにガイドする。
この奥側に設けた電線自動ガイド部60Bは、電線ガイド位置P1にガイド部材61を動かすと、ガイド部材61が電線Wの上方位置、かつ、電線Wに対して交差するように配置される。このため、ガイド部材61が揺動リンク40の電線誘導切り込み部41および回転ローラー31によって電線送出機構20に向けて大まかに屈曲した電線Wを回転ローラー31の外周面31aにより近づけて屈曲する。
一方、電線ガイド位置P1から離れる位置P2にガイド部材61を動かすと、ガイド部材61が揺動リンク40の電線誘導切り込み部41および回転ローラー31によって電線送出機構20に向けて大まかに屈曲した電線Wにガイド部材61が交差しないように配置される。
より具体的には、ガイド部材61がガイド部材可動機構部62によって軸支部62aを中心として電線ガイド位置P1から180度回動することによって電線Wに交差しないように配置される。
このため、奥側に設けた電線自動ガイド部60Bは、ガイド部材61を電線Wの上方位置、かつ、電線Wに対して交差する位置に配置することによって電線Wを電線送出機構20に向けてガイドするとともに、ガイド部材61を電線Wに交差にない位置に配置することによって、電線Wをガイド部材61によって邪魔されずに電線送給装置1にセットすることができる。
このような張力調整機構30は、電線Wに過大な張力が負荷された場合、揺動リンク40が回動することによって電線Wの段差部分で過剰な張力を吸収しつつ、検知スイッチ33の接触子33aに接触することによって、制御部160が電線送出機構20による電線Wの送り出し動作を停止することによって電線Wが損傷することを防いでいる。
操作部150は、ワイヤハーネス製造装置100による電線Wの加工処理開始、あるいは、加工処理の停止等の操作に関わる複数の操作釦151を設け、作業者が操作釦151を押圧することによって押圧された操作釦151に対応した信号を制御部160に出力するようになっている。
この操作部150には、電線ガイド位置P1、あるいは、電線ガイド位置P1から離れた位置P2にガイド部材61を自動で動かすための操作釦151を設けている。
制御部160は、CPU、メモリ等を有してなり、ワイヤハーネス製造装置100の各部に接続することによって各部を制御するものである。
この制御部160は、電線ガイド位置P1、あるいは、電線ガイド位置P1から離れた位置P2にガイド部材61を移動する旨の信号が操作部150から出力された場合、その信号に応じた電線自動ガイド部60の制御を実行する。
なお、この実施例では、2箇所に設けた電線自動ガイド部60A、60Bはガイド部材61が同時に電線ガイド位置P1、あるいは、電線ガイド位置P1から離れた位置P2に動くように設定している。
次に、図7および図8を用いて、電線送給装置1に電線Wをセットする手順を説明する。
図7は、(a)がリールRに巻き取った電線Wの先端を作業者が入口電線誘導リング11に挿通する様子を示した図であり、(b)が電線送出機構20に向けて作業者が電線Wを引き込んでいる様子を示した図である。図8は、(a)が、作業者が電線Wの端部を電線送出機構20にセットしている様子を示した図であり、(b)が、操作釦151を作業者が押圧操作することによって2箇所の電線自動ガイド部60のガイド部材61が電線Wを送り出す方向にガイドする位置に動いた状態を示した図である。
まず、作業者は、リールRに巻き取った電線Wを引っ張り出しながら電線Wの先端を入口電線誘導リング11に挿通する(図7(a)参照)。
その後、作業者は、電線Wを電線送出機構20に向けて引き込む(図7(b)参照)。ここで、作業者は、電線ガイドローラー70の外周面70aの下部から回転ローラー31の外周面の上部を通って電線Wを電線Wの送り出し方向に向けて大まかな段差をつけるように引っ張りだす。
このとき、揺動リンク40の手前側と奥側の2箇所に設けた電線自動ガイド部60A、60Bの各ガイド部材61が電線ガイド位置P1から離れた位置P2にあるため、電線Wを電線送出機構20に向けてガイド部材61に邪魔されることなく容易に引っ張り出すことができる。
また、電線Wを揺動リンク40の回転ローラー31の外周面31aに近づける場合、電線Wを揺動リンク40の自由端側から電線誘導切り込み部41に入れることによって、電線Wを回転ローラー31の外周面31aに近づくように誘導する。
その後、作業者は、電線Wの端部を電線送出機構20にセットする(図8(a)参照)。
ここで、作業者は、2列に並んだ複数の電線送出ローラー21の間に電線Wを通すことによって電線の端部を電線送出機構20にセットする。
その後、作業者は、操作釦151を押圧操作することによって2箇所の電線自動ガイド部60A、60Bのガイド部材61を電線ガイド位置P1に自動で動かす(図8(b)参照)。
これにより、ガイド部材61が電線Wを送り出す方向で段差をつけるように電線Wをガイドし、この作業手順を完了する。
本発明の実施例に係る電線送給装置1は、電線Wをセットする場合、ガイド部材61を電線Wを送り出す方向にガイドする位置から離れた位置P2にすることによってガイド部材61が邪魔にならない状態で電線Wを電線送出機構20まで引き込むことができ、電線Wを電線送出機構20まで引き込んだ後に、ガイド部材61を電線Wを送り出す方向にガイドする位置に自動で動かすことによって、電線Wを送り出す方向で電線Wに段差ができるようにガイドすることができるので、巻き取った電線Wrから引き出した電線Wを、電線Wの張力を調整する張力調整機構30で電線Wを送り出す方向に段差をつけながらセットする際、電線Wを容易にセットすることができる。
また、本発明の実施例に係る電線送給装置1は、電線Wを電線誘導切り込み部41内に入れることによって、電線Wを回転ローラー31に近づけつつ、電線誘導切り込み部41内に電線Wを保持することによって電線Wをガイドすることができ、しかも、電線Wを揺動リンク40の回動軸40bから離れた側の端部40aから電線誘導切り込み部41内に容易に入れることができる。
また、本発明の実施例に係る電線送給装置1は、電線Wをセットする場合、ガイド部材61を電線Wを送り出す方向にガイドする位置P1から離れた位置P2にすることによって、ガイド部材61が電線Wを送り出す方向にガイドする位置P1に比して電線ガイドローラー70の外周面70aから離れた位置に配置されるので、ガイド部材61が邪魔にならない状態で電線Wを電線送出機構20まで引き込むことができ、電線Wを電線送出機構20まで引き込んだ後に、ガイド部材61を電線Wを送り出す方向にガイドする位置P1に自動で動かすことによって、電線Wを電線ガイドローラー70の外周面70aに近づけてガイドすることができる。
また、本発明の実施例に係る電線送給装置は、電線自動ガイド部60が棒状のガイド部材61を回動することでガイド部材61を電線Wを送り出す方向にガイドする位置P1と、電線Wを送り出す方向にガイドする位置から離れた位置P2とに動かすことができるので、簡易な装置構成にすることができる。
また、本発明の実施例に係る電線送給装置1は、張力調整機構30によって電線Wに段差をつけるための電線Wの屈曲部分の各箇所に電線自動ガイド部60A、60Bを設けているので、電線Wの張力を調整するために電線Wに複数の段差を設ける場合であっても電線Wを容易にセットすることができる。
なお、本発明の実施例に係る電線送給装置1は、電線自動ガイド部60を2箇所に設けるものを例示したが、これに限らず、少なくとも1箇所に設けていればよい。
また、本発明の実施例に係る電線送給装置1は、ガイド部材61が棒状であるものを例示したが、ガイド部材の形状はこれに限らず、電線Wをガイドすることができればその他の形状であっても構わない。
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1 電線送給装置
10 フレーム
11 入口電線誘導リング
20 電線送出機構
21 電線送出ローラー
30 張力調整機構
31 回転ローラー
31a 外周面
32 コイルバネ
33 検知スイッチ
33a 接触子
40 揺動リンク
40a 端部
40b 回動軸
41 電線誘導切り込み部
50 電線段差ガイド部
60、60A、60B 電線自動ガイド部
61 ガイド部材
62 ガイド部材可動機構部
62a 軸支部
62b 駆動部
70 電線ガイドローラー
70a 外周面
100 ワイヤハーネス製造装置
110 巻取電線保管部
120 電線測長切断装置
130 端子圧着装置
140 受取装置
150 操作部
151 操作釦
160 制御部
W 電線
Wr 巻き取った電線
R リール

Claims (5)

  1. 巻き取った電線から電線を引き出しながら送り出す電線送出機構と、一端側を回動可能な回動軸として他端側に設けた回転ローラーを前記電線に接触させる揺動リンク、および、前記回転ローラーに前記電線が接触することによって前記電線を送り出す方向で前記電線に段差をつけるようにガイドする電線段差ガイド部を含み、かつ、前記巻き取った電線と前記電線送出機構との間に設けた張力調整機構と、を有する電線送給装置であって、
    前記電線段差ガイド部は、
    前記電線を送り出す方向にガイドするガイド部材と、
    前記電線を送り出す方向にガイドする位置と、前記電線を送り出す方向にガイドする位置から離れた位置と、に前記ガイド部材を自動で動かすガイド部材可動機構部と、
    を含む電線自動ガイド部
    を有することを特徴とする電線送給装置。
  2. 前記揺動リンクは、
    前記回動軸とは離れた側の端部を前記回転ローラーの取り付け位置からさらに前記回動軸から離れる方向に延出し、該離れた側の端部から前記回転ローラーまで前記電線を誘導するために、入口部分を鉤状に形成して切り込んだ電線誘導切り込み部
    を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電線送給装置。
  3. 前記電線段差ガイド部は、
    前記電線を送り出す方向に外周面によって前記電線をガイドするローラーである電線ガイドローラーを有し、
    前記電線自動ガイド部は、
    前記電線を送り出す方向にガイドする位置に前記ガイド部材を動かすと、前記ガイド部材が前記外周面の近傍で向かい合う位置に配置され、前記電線を送り出す方向にガイドする位置から離れる位置に前記ガイド部材を動かすと、前記ガイド部材が前記電線を送り出す方向にガイドする位置に比して前記外周面から離れた位置に配置される
    ことを特徴とする請求項2に記載の電線送給装置。
  4. 前記ガイド部材は、
    棒状の部材であり、
    前記ガイド部材可動機構部は、
    前記ガイド部材を回動可能に前記ガイド部材の一端側を軸支し、前記ガイド部材を回動することによって前記ガイド部材を前記電線を送り出す方向にガイドする位置と、前記電線を送り出す方向にガイドする位置から離れた位置とに動かす
    ことを特徴とする請求項1に記載の電線送給装置。
  5. 前記電線段差ガイド部は、
    前記電線を送り出す方向に段差をつけるための前記電線の複数箇所の屈曲部分で前記電線を屈曲方向にガイドするように前記電線自動ガイド部を複数箇所に設ける
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の電線送給装置。
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