JP2019083118A - 外装部材挿入装置及び外装部材挿入方法 - Google Patents

外装部材挿入装置及び外装部材挿入方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外装部材を電線の外側に組付ける際の煩雑な手作業を無くすことができると共に、装置自体の構造が簡単な外装部材取付装置及び外装部材取付方法を提供する。【解決手段】外装部材取付装置1は、直線状の電線挿通溝61を有して一直線上に配設された電線ガイド部6A〜6Dと、電線挿通溝61に挿通される電線Wと同一軸線上に、コルゲートチューブTを保持する保持溝71を有して電線ガイド部6A〜6Dの間に配設された外装部材セット部7A,7B,7Cと、電線Wを送り搬送して電線挿通溝61及び保持溝71に挿通させる電線搬送装置4と、電線ガイド部6Cの電線挿通溝61に沿って移動自在に配置されて送り搬送された電線Wの先端部を検知して電線搬送装置4の送り搬送を停止させるための先端検知装置8と、電線ガイド部6Aと電線搬送装置4との間に配置されて送り搬送が停止された電線Wを切断する電線カット装置5と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、外装部材挿入装置及び外装部材挿入方法に関する。
従来、ワイヤハーネスの製造工程においては、電線を保護するためのコルゲートチューブ等の筒状の外装部材が電線の外側に組付けられている(特許文献1参照)。この外装部材の組付工程では、予め検尺切断工程で検尺され切断された複数のコルゲートチューブが、品番毎に決められた順番で所定長に切断された電線に手作業にて挿入されている。即ち、ロット切断機等にて電線を所定長に切断後に、電線の先端部に通し治具(キャップ)を嵌め、手作業にて所定のコルゲートチューブへ電線を通している。
しかしながら、長尺の電線を撓み易いコルゲートチューブへ通す手作業は難作業となっており、電線の先端部に通し治具を嵌める無駄な時間が掛かったり、作業者が異なったコルゲートチューブを電線に組付けてしまったりする可能性があった。また、所定長に切断される電線は、ロット生産が基本となる為、仕掛在庫が増えるという問題もあった。
そこで、コルゲートチューブ等の外装部材に電線を挿入するための挿入装置が提案されている(特許文献2参照)。この挿入装置では、コルゲートチューブが送出ローラ機構により送出され、把持されたコルゲートチューブの前端部と離間する側に相対移動される挿入治具によりコルゲートチューブの切開部位が広げられながら電線支持部に支持された電線に外装される。そして、コルゲートチューブは、所定の長さで切断機構により切断される。
従って、切開部位を通してコルゲートチューブの内部に電線を挿入することにより電線にコルゲートチューブを順次外装することで、電線の長手方向に沿って連続的にコルゲートチューブを取り付けることができる。このように、従来は作業者の手作業により行われていた作業を機械化することで、外装部材取付の作業効率を向上させることができ、ワイヤハーネスの製造工程での生産性を向上させることができる。
特開2014−147183号公報 特開2016−149268号公報
しかしながら、上述の挿入装置では、コルゲートチューブを送り出す送出ローラ機構、電線にコルゲートチューブを外装させるための挿入治具をコルゲートチューブの前端部と離間する側に相対移動させる相対移動機構、及びコルゲートチューブを切断する切断機構等の多数の駆動機構を設ける必要があり、装置自体の構造が複雑になるという問題がある。また、上述の挿入装置では、切開部位を有しない外装部材に電線を挿入することはできない。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、外装部材を電線の外側に組付ける際の煩雑な手作業を無くすことができると共に、装置自体の構造が簡単な外装部材取付装置及び外装部材取付方法を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 電線が挿通される直線状の電線挿通溝を有して一直線上の電線搬送経路に配設された複数の電線ガイド部と、
前記電線挿通溝に挿通される前記電線と同一軸線上に、所定長に切断された筒状の外装部材を保持する保持溝を有して前記複数の電線ガイド部の間に配設された少なくとも一つの外装部材セット部と、
電線送り装置から引き出した前記電線を送り搬送して前記電線挿通溝及び前記保持溝に挿通させる電線搬送装置と、
前記電線搬送経路の最下流に配設された前記電線ガイド部の前記電線挿通溝に沿って移動自在に配置され、送り搬送された前記電線の先端部を検知して前記電線搬送装置の送り搬送を停止させるための先端検知装置と、
前記電線搬送経路の最上流に配設された前記電線ガイド部と前記電線搬送装置との間に配置され、前記電線搬送装置による送り搬送が停止された前記電線を切断する電線カット装置と、
を備えることを特徴とする外装部材取付装置。
上記(1)の構成の外装部材取付装置によれば、所定長に切断された筒状の外装部材は、一直線上の電線搬送経路に配設された複数の電線ガイド部間に配設された外装部材セット部の保持溝に保持されることで、電線ガイド部の直線状の電線挿通溝に挿通される電線と同一軸線上に保持された状態となる。
そして、電線搬送装置によって電線送り装置から引き出される共に送り搬送されて電線ガイド部の直線状の電線挿通溝に案内された電線は、外装部材セット部の保持溝に保持された外装部材の中心軸に沿って挿通される。そこで、外装部材内に挿入された電線の先端部は、外装部材の内壁に引っ掛かり難く、外装部材をスムーズに貫通することができる。その結果、外装部材を貫通する電線の先端部に通し治具を嵌める必要がなくなり、無駄な時間を削減できる。また、切開部位を有しない外装部材も電線の外側に容易に組付けることができる。
また、複数の外装部材セット部を複数の電線ガイド部間にそれぞれ配設することで、複数の外装部材にも容易に電線を挿入することができる。この際、品番毎に決められた外装部材は、それぞれ対応する外装部材セット部の保持溝に保持された状態で電線が挿通される。そこで、電線に複数の外装部材を順次挿入する難作業を手作業で行っていた時のように、長さの異なる外装部材を誤挿入したり、電線に取付ける外装部材の数を間違えたりする外装部材のセットミスを低減することができる。
更に、外装部材を貫通した電線は、先端部が先端検知装置に検知されて電線搬送装置の送り搬送が停止されると、電線カット装置によって電線搬送経路の上流側にて切断される。そこで、先端検知装置を電線搬送経路に沿って移動させて電線カット装置との距離を適宜変更することで、電線の線長を任意に変更することができる。
従って、従来は作業者の手作業により行われていた外装部材を電線の外側に組付ける際の煩雑な挿入作業を機械化することで、外装部材取付の作業効率を向上させることができる。
更に、電線搬送装置は、一直線上の電線搬送経路に配設された複数の電線ガイド部の電線挿通溝及び外装部材セット部の保持溝に、電線送り装置から引き出した電線を送り搬送するだけでよく、駆動機構が少ない簡単な構造とすることができる。また、先端検知装置は、電線ガイド部の電線挿通溝に沿って移動自在に配置され、送り搬送された電線の先端部を検知するだけでよく、簡単な構造とすることができる。従って、外装部材取付装置自体の構造を簡単にできる。
(2) 前記先端検知装置が、前記電線ガイド部及び前記外装部材セット部により構成されて並設された一対の前記電線搬送経路に沿ってそれぞれ搬送される2本の前記電線の先端部を同時に検知できる
ことを特徴とする上記(1)に記載の外装部材取付装置。
上記(2)の構成の外装部材取付装置によれば、先端検知装置が2本の電線の先端部を同時に検知できるので、並設された一対の電線搬送経路における電線ガイド部及び外装部材セット部にそれぞれ電線を送り搬送して複数の外装部材に2本の電線を同時に挿入することができる。そこで、外装部材を電線の外側に組付ける外装部材取付の作業効率がさらに向上する。
(3) 前記外装部材セット部は、前記保持溝が前記電線搬送経路上に位置する電線挿入位置と、前記保持溝が前記電線搬送経路から外れた電線取出し位置との間を移動する
ことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の外装部材取付装置。
上記(3)の構成の外装部材取付装置によれば、外装部材セット部は、保持溝に保持された外装部材に電線が挿通される際には電線挿入位置に位置している。そして、外装部材に電線が挿通された後は、外装部材セット部が電線取出し位置に移動することで、電線が挿通された状態の外装部材は保持されている保持溝から抜き出されて解放される。そこで、外装部材が取り付けられた電線を外装部材取付装置から取り出す際には、電線ガイド部の電線挿通溝に挿通されている電線を離脱させるだけでよく、取り出しが容易となる。
(4) 電線が挿通される直線状の電線挿通溝を有して一直線上の電線搬送経路に配設された複数の電線ガイド部の間に配設された外装部材セット部の保持溝に、所定長に切断された筒状の外装部材を収容保持させるセット工程と、
前記電線搬送経路の最下流に配設された前記電線ガイド部の前記電線挿通溝に沿って移動自在に配置され、送り搬送された前記電線の先端部を検知して電線搬送装置の送り搬送を停止させるための先端検知装置が、前記電線の所定長に応じて前記電線挿通溝の長手方向における所定位置に固定される線長決め工程と、
電線送り装置から引き出した前記電線を前記電線挿通溝及び前記保持溝へ送り搬送して前記外装部材に挿通させる搬送工程と、
前記電線搬送経路の最上流に配設された前記電線ガイド部と前記電線搬送装置との間に配置された電線カット装置が、前記電線搬送装置による送り搬送が停止された前記電線を切断する電線カット工程と、
前記電線挿通溝に挿通され、前記保持溝に収容保持された前記外装部材を貫通した前記電線が、前記電線ガイド部及び前記外装部材セット部から離脱される離脱工程と、
を含むことを特徴とする外装部材取付方法。
上記(4)の構成の外装部材取付方法によれば、品番毎に決められた外装部材は、対応する外装部材セット部の保持溝に保持された状態で電線が挿通されるので、外装部材内に挿入された電線の先端部は、外装部材の内壁に引っ掛かり難く、外装部材をスムーズに貫通することができる。また、電線に外装部材を挿入する難作業を手作業で行っていた時のように、長さの異なる外装部材を誤挿入したり、電線の先端部に通し治具を嵌める無駄な時間が掛かったりすることがない。また、切開部位を有しない外装部材も電線の外側に容易に組付けることができる。
また、先端検知装置が電線の先端部を検知して電線の線長を決め、電線カット装置が電線を切断するので、正確な電線の線長を確保でき、電線の線長を任意に変更することもできる。
従って、従来は作業者の手作業により行われていた外装部材を電線の外側に組付ける際の煩雑な挿入作業を自動化することで、外装部材取付の作業効率を向上させることができる。
本発明に係る外装部材取付装置及び外装部材取付方法によれば、外装部材を電線の外側に組付ける際の煩雑な手作業を無くすことができると共に、装置自体の構造を簡単にできる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係る外装部材取付装置の概略構成を表した全体斜視図である。 図1に示した電線ガイド部及び外装部材セット部の要部拡大斜視図であり、(a)は保持溝に外装部材が保持される前の状態を示し、(b)は保持溝に外装部材が保持された状態を示す。 保持溝に外装部材が保持された状態の電線ガイド部及び外装部材セット部の要部拡大断面図である。 図1に示した電線ガイド部及び外装部材セット部の要部拡大斜視図であり、(a)は電線挿通溝に挿通された電線が外装部材に挿通された状態を示し、(b)は外装部材セット部が電線搬送経路から外れた電線取出し位置に移動した状態を示す。 図1に示した外装部材取付装置を用いた外装部材取付方法を説明するフローチャートである。 (a),(b)は本実施形態に係る外装部材取付装置を用いた外装部材取付方法を説明する要部断面図である。 (a),(b)は本実施形態に係る外装部材取付装置を用いた外装部材取付方法を説明する要部断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る外装部材取付装置1は、例えば、自動車等に使用されるワイヤハーネスを構成する電線Wの外側に外装部材としてのコルゲートチューブTを取り付けるための装置である。
電線Wは、例えば、電気自動車等における電源からの高圧電流を伝送するために使用される太物電線である。電線Wは、複数の素線を撚り合わせた撚り線等からなる導体と、導体を覆う被覆部と、被覆部を覆う編組等からなるシールド部と、を有したシールド電線である。
コルゲートチューブTは、可撓性を有する筒状(本実施形態では、円筒状)に形成される。コルゲートチューブTは、外周面に周方向に沿った凹凸が複数形成された蛇腹形状を有しており、その内側に電線Wが挿通される。なお、外装部材としてのコルゲートチューブは、断面円形の円筒状に限らず、断面楕円形や断面多角形等の種々の筒状に形成できる。
外装部材取付装置1は、図1に示すように、並設された一対の電線搬送経路にそれぞれ配設された一対の電線送り装置2と、一対の電線矯正装置3と、一対の電線搬送装置4と、一対の一直線上の電線搬送経路にそれぞれ配設された複数(本実施形態では、4つ)の電線ガイド部6A,6B,6C,6Dと、これら電線ガイド部6A,6B,6C,6Dの間にそれぞれ配設された3つの外装部材セット部7A,7B,7Cと、一対の電線搬送経路の最下流(図1中、左側)の電線ガイド部6D,6Dの間に配設された先端検知装置8と、一対の電線搬送経路の最上流(図1中、右側)にそれぞれ配設された電線ガイド部6Aと電線搬送装置4の間に配置された一対の電線カット装置5と、これら装置を制御する制御装置(図示せず)とを備える。即ち、本実施形態に係る外装部材取付装置1は、電線ガイド部6A,6B,6C,6D及び外装部材セット部7A,7B,7Cにより構成されて並設された一対の電線搬送経路に沿って2本の電線Wがそれぞれ搬送される構成とされている。
フレーム11の設置板13には、一対の電線矯正装置3と、一対の電線搬送装置4と、一対の電線カット装置5とが、設置されている。また、フレーム12の設置板15には、一対の電線ガイド部6A,6B,6C,6Dと、一対の外装部材セット部7A,7B,7Cと、先端検知装置8と、操作スイッチ90と、が設置されている。なお、一対の電線送り装置2は、床面に設置されている。
電線送り装置2は、電線Wが巻装された電線ドラム21を回転自在に保持する装置であり、電線Wの先端部に作用する引張り力により電線ドラム21が回転し、電線Wを送り出すことができる。従って、電線送り装置2自体は、モータ等の駆動機構を有していない。なお、各電線ドラム21には、惰性での回転を規制するためのブレーキ23が設けられている。
電線矯正装置3は、水平方向に走行する電線Wの上下に設けられ、電線Wの走行方向に沿って千鳥状に複数個配置される水平ロール31と、これら水平ロール31の後段(電線搬送経路の下流)に配置されて電線Wの左右に設けられ、電線Wの走行方向に沿って千鳥状に複数個配置される垂直ロール33と、を備える。電線矯正装置3は、これら水平ロール31及び垂直ロール33によって、電線ドラム21に巻かれていた電線Wの湾曲、蛇行、及び反りといった変形を真直ぐに矯正することができる。
電線搬送装置4は、電線Wの搬送方向に沿って延びる一対の挟持搬送ベルト41,41(図6、参照)により電線Wを挟持し、電線Wを挟持した一対の挟持搬送ベルト41,41をモータ43で駆動することにより、電線送り装置2から引き出した電線Wを下流の電線ガイド部6A,6B,6C,6Dに送り搬送する搬送装置である。
電線搬送装置4における上側の挟持搬送ベルト41は、下側の挟持搬送ベルト41との間で電線Wを挟持する挟持位置と、上昇することで下側の挟持搬送ベルト41に対して離間して電線Wを解放する解放位置との間を移動することができる。
そこで、電線送り装置2から引き出した電線Wを電線搬送装置4にセットする際には、上側の挟持搬送ベルト41を解放位置に移動して下側の挟持搬送ベルト41との間に電線Wを配置するための作業空間を確保することができ、作業性が向上する。そして、電線Wを送り搬送する際には、上側の挟持搬送ベルト41を挟持位置に移動して下側の挟持搬送ベルト41との間で電線Wを挟持することができ、電線Wを確実に送り搬送することができる。
電線カット装置5は、電線Wの搬送経路を挟んで上下に配置された固定刃51と可動刃53とを有する。上方に配置された可動刃53が図示しない駆動機構により下降され、下方に配置された固定刃51との間で電線Wに剪断力を付与することで、電線カット装置5は電線Wを切断することができる。勿論、電線カット装置はこれに限らず、公知の種々の形態を採りうることは云うまでもない。
なお、上述した電線矯正装置3と電線搬送装置4の間における電線Wの搬送経路、電線搬送装置4と電線カット装置5の間における電線Wの搬送経路、及び電線カット装置5と電線ガイド部6Aの間における電線Wの搬送経路には、フレーム11に固定された円筒パイプからなる電線ガイド47が配置されており、挿通された電線Wを搬送案内している。
電線ガイド部6A,6B,6C,6Dは、それぞれ電線Wが挿通される直線状の電線挿通溝61を有している。これら電線ガイド部6A,6B,6C,6Dは、長手方向寸法が異なる以外は同様の構成である。
図2〜図4に示すように、合成樹脂製の電線ガイド部6A,6B,6C,6Dは、それぞれ矩形断面を有して長尺に形成されおり、上面に略矩形状の断面を有する電線挿通溝61が形成されている。
電線挿通溝61は、挿通案内する電線Wの移動を妨げることが無いように、電線Wの直径と同等、或いは若干大きい溝幅を有している。また、電線挿通溝61は、電線Wの直径より大きい溝深さを有している。
更に、電線挿通溝61の長手方向両端部における底面及び両側面には、挿通される電線Wの先端部を挿入案内するためのテーパ状ガイド部63が形成されている。従って、電線挿通溝61に案内される電線Wの先端部は、電線挿通溝61の長手方向両端部に引っ掛かることなく搬送経路に沿って真直ぐ水平方向に走行することができる。
搬送経路の最上流に配設された電線ガイド部6Aには、電線Wが電線挿通溝61から飛び出すのを防止するための電線押さえ装置65と、万が一電線Wの先端部が電線挿通溝61から飛び出した際にこれを検知するための飛び出し検知スイッチ67とが設けられている。
電線押さえ装置65は、電線挿通溝61の上方に配置された回転ローラ66が、電線挿通溝61の底面から浮き上った電線Wを押さえて飛び出しを阻止する。回転自在な回転ローラ66は、電線Wに接触した際に電線Wの移動を妨げることが無い。
飛び出し検知スイッチ67は、電線挿通溝61の上方に配置された検知部68が電線挿通溝61の底面から浮き上った電線Wに押圧付勢されることで、飛び出しを検知する。飛び出し検知スイッチ67が電線Wの飛び出しを検知した際には、電線搬送装置4の駆動が停止されて電線Wの挿通が中止される。
なお、検知部68は、リミットスイッチやマイクロスイッチ、圧力センサ等の種々の検知機構を用いることができる。
これら電線押さえ装置65及び飛び出し検知スイッチ67は、図4(a),(b)に示すように電線ガイド部6Aに固定されているが、図1に示すように下流側の電線ガイド部6B,6Cに配設された電線押さえ装置65は、例えばシリンダにて電線挿通溝61と直交する方向に進退動する前後移動式となっており、電線Wを電線挿通溝61から取り出す際に邪魔にならないように電線Wの搬送経路上から退避することができる。
また、電線搬送装置4により送り搬送された電線Wの先端部は、最初に挿通案内される最上流の電線ガイド部6Aにおける電線挿通溝61から飛び出す可能性が高い。そのため、電線押さえ装置65及び飛び出し検知スイッチ67は、少なくとも搬送経路の最上流に配設された電線ガイド部6Aに設けられることが好ましい。また、電線Wの先端部は、コルゲートチューブTに挿入される直前部分等でも電線挿通溝61から飛び出す可能性が高い。そこで、これら電線押さえ装置65及び飛び出し検知スイッチ67を電線ガイド部6B、6Cに設けてもよい。
外装部材セット部7A,7B,7Cは、電線挿通溝61に挿通される電線Wと同一軸線上にそれぞれコルゲートチューブTを保持する保持溝71を有している。これら外装部材セット部7A,7B,7Cは、同様の構成である。
図2〜図4に示すように、合成樹脂製の外装部材セット部7A,7B,7Cは、それぞれ略矩形断面を有して長尺に形成されおり、上面に略U字形状の断面を有する保持溝71が形成されている。
保持溝71は、保持固定するコルゲートチューブTが径方向に変位することが無いように、コルゲートチューブTの外径と同等、或いは若干小さい溝幅を有している。また、保持溝71は、コルゲートチューブTの外径より小さい溝深さを有している。
また、図3に示すように、保持溝71の上下流側には、電線挿通溝61と同形状の一対の電線挿通溝72,72が形成されている。電線挿通溝72の溝深さは保持溝71の溝深さより浅く、電線挿通溝72の溝幅は保持溝71の溝幅より狭いので、保持溝71と電線挿通溝72との間には段差が形成されている。即ち、電線挿通溝72は、保持溝71に保持されたコルゲートチューブTの開口縁下側よりも電線挿通溝72の底面が高く、且つ、保持溝71に保持されたコルゲートチューブTの開口縁左右幅よりも同一軸線上で電線挿通溝72の溝幅が狭くなるように構成されている。そこで、電線挿通溝72に挿入案内された電線Wの先端部は、コルゲートチューブTの開口縁に干渉することなくコルゲートチューブT内に挿入される。
更に、保持溝71と反対側に位置する電線挿通溝72,72の端部における底面及び両側面には、挿通される電線Wの先端部を挿入案内するためのテーパ状ガイド部73が形成されている。従って、保持溝71に保持されたコルゲートチューブTの開口に案内される電線Wの先端部は、電線挿通溝72,72の端部に引っ掛かることなく搬送経路に沿って真直ぐ水平方向に走行することができる。
図2(a)に示すように、保持溝71を形成している外装部材セット部7A,7B,7Cの一対の側壁部には、それぞれ溝幅方向に切欠き形成された複数のスリット75が保持溝71の長手方向に沿って並設されている。そして、保持するコルゲートチューブTの長さに応じて所定のスリット75に金属板77を挿し込み、保持溝71の内面に金属板77の一部を突出させる。そこで、保持溝71の内面に突出した金属板77の一部は、保持溝71に保持されたコルゲートチューブTの外周面に形成された凹部に摩擦係合してコルゲートチューブTを保持する。保持溝71に保持されたコルゲートチューブTは、外周面の凹部に金属板77の一部が係合することで、保持溝71の長手方向に沿う移動も規制される。
外装部材セット部7A,7B,7Cには、保持溝71に保持されたコルゲートチューブTの有無を検知するための光センサ79,79が設けられている。
一対の光センサ79,79は、保持溝71を挟んで左右両側にそれぞれ配置されており、一方の光センサ79の発光素子が発光した光を他方の光センサ79の受光素子が受光している。発光素子が発光した光は、保持溝71の中間部を貫通して一対の側壁部に穿設された専用穴80を通過しており、保持溝71にコルゲートチューブTが保持されている場合には、保持溝71に保持されたコルゲートチューブTに遮られる。そこで、他方の光センサ79の受光素子が光を受光するか否かで保持溝71に保持されたコルゲートチューブTの有無を検知できる。
更に、外装部材セット部7A,7B,7Cは、保持溝71が電線搬送経路上に位置する電線挿入位置(図4(a)に図示した位置)と、保持溝71が電線搬送経路から外れた電線取出し位置(図4(b)に図示した位置)との間を移動するように、昇降機構における昇降板78の上に載置されている。
昇降機構は、昇降板78を支持している支持柱74を図示しない駆動機構により昇降させることにより、電線挿入位置と電線取出し位置との間で外装部材セット部7A,7B,7Cを移動させることができる。
先端検知装置8は、一対の電線搬送経路の最下流(図1中、左側)の電線ガイド部6D,6Dの間に配設されている。
先端検知装置8は、図1に示すように、一対の電線ガイド部6D,6Dの間で電線挿通溝61と平行に電線Wの搬送方向に沿って延びるリニアガイド83とリニアガイド83に沿ってスライド駆動されるスライドブロック81とを有する電動シリンダ87と、スライドブロック81に取付けられて電線ガイド部6D,6Dの各電線挿通溝61と直交する方向に延びる支持アーム82と、支持アーム82の長手方向両端にそれぞれ取り付けられて電線挿通溝61内にそれぞれ配置される一対の停止センサ部85,85(図6,7参照)と、支持アーム82の長手方向両端に取付けられて各電線挿通溝61に沿って上流側に延びる支持アーム84と、支持アーム84の先端にそれぞれ取り付けられて電線挿通溝61上にそれぞれ配置される一対の減速センサ部86,86(図6,7参照)と、を有する。
先端検知装置8は、スライドブロック81に取付けられた一対の機械式の停止センサ部85,85が電線ガイド部6D,6Dの各電線挿通溝61に沿って溝内を移動自在にそれぞれ配置されると共に、支持アーム84の先端に取付けられた一対の光学式の減速センサ部86,86が各電線挿通溝61に沿って溝上を移動自在にそれぞれ配置されている。そして、それぞれコルゲートチューブTを貫通して電線ガイド部6D,6Dの各電線挿通溝61に挿通された2本の電線Wは、減速センサ部86,86を通過後、先端部がそれぞれの停止センサ部85に当接することになる。
先端検知装置8は、電線Wの所定長に応じてスライドブロック81がスライド移動され、一対の停止センサ部85,85が電線ガイド部6D,6Dの各電線挿通溝61における長手方向の所定位置となるように固定される。そこで、先端検知装置8は、各減速センサ部86,86が電線Wの先端部を検出することで、電線Wの先端部が電線ガイド部6D,6Dの各電線挿通溝61における長手方向の所定位置に接近したことを検知する。先端検知装置8が各電線Wの先端部の接近を検知した際には、対応する電線搬送装置4による電線Wの送り搬送速度がそれぞれ減速される。
その後、各停止センサ部85が電線Wの先端部に押圧付勢されることで、電線Wの先端部が電線ガイド部6D,6Dの各電線挿通溝61における長手方向の所定位置に達しことを検知する。先端検知装置8が各電線Wの先端部を検知した際には、対応する電線搬送装置4の駆動が停止されて電線Wの送り搬送がそれぞれ停止される。同時に、電線ドラム21の惰性での回転も、ブレーキ23により停止される。
この際、電線搬送装置4の送り搬送速度は予め減速されているので、各電線Wの先端部は各電線挿通溝61における長手方向の所定位置で確実に停止することができる。
コルゲートチューブTを貫通した電線Wは、先端部が先端検知装置8に検知されて電線搬送装置4の送り搬送が停止されると、電線カット装置5によって電線搬送経路の上流側にて切断される。そこで、先端検知装置8を電線搬送経路に沿って移動させて電線カット装置5との距離を適宜変更することで、電線Wの線長を任意に変更することができる。
なお、電線ガイド部6D,6Dの各電線挿通溝61に挿通された2本の電線Wのうち一方の電線Wを長くしたい場合には、各電線搬送装置4の送り搬送が停止された際に他方の電線Wのみを電線カット装置5によって切断する。
そして、先端検知装置8を電線搬送経路に沿って下流側の所定位置に移動させた後、一方の電線Wに対応する電線搬送装置4を駆動しての一方の電線Wのみを送り搬送する。一方の電線Wの先端部が対応する停止センサ部85に当接して先端検知装置8が一方の電線Wの先端部を検知した際には、対応する電線搬送装置4の駆動が停止されて電線カット装置5によって電線搬送経路の上流側にて一方の電線Wが切断される。
従って、本実施形態に係る外装部材取付装置1は、先端検知装置8と各電線搬送装置4が連動することで、複数のコルゲートチューブTに電線長が異なる2本の電線Wを同時に挿入することができる。
操作スイッチ90は、電線搬送装置4を作動させて電線WをコルゲートチューブTに挿通させる作業開始ボタン91と、電源スイッチ93と、非常停止ボタン95とを備える。
次に、上記構成を有する外装部材取付装置1の作用を説明する。
本実施形態に係る外装部材取付装置1では、所定長に切断されたコルゲートチューブTは、一直線上の電線搬送経路に配設された4つの電線ガイド部6A,6B,6C,6Dの間にそれぞれ配設された3つの外装部材セット部7A,7B,7Cの各保持溝71に保持されることで、電線ガイド部6A,6B,6C,6Dの直線状の各電線挿通溝61に挿通される電線Wと同一軸線上に保持された状態となる。
そして、電線搬送装置4によって電線送り装置2から引き出される共に送り搬送されて電線ガイド部6A,6B,6C,6Dの直線状の各電線挿通溝61に案内された電線Wは、コルゲートチューブTの中心軸に沿って挿通される。そこで、外装部材セット部7A,7B,7Cの各保持溝71に保持されたコルゲートチューブT内に挿入された電線Wの先端部は、コルゲートチューブTの内壁に引っ掛かり難く、コルゲートチューブTをスムーズに貫通することができる。その結果、コルゲートチューブTを貫通する電線Wの先端部に通し治具を嵌める必要がなくなり、無駄な時間を削減できる。また、切開部位を有しないコルゲートチューブTを電線Wの外側に容易に組付けることができる。勿論、本実施形態に係る外装部材取付装置1は、切開部位を有するコルゲートチューブを電線Wの外側に組付けることもできる。
また、複数(本実施形態では3つ)の外装部材セット部7A,7B,7Cを複数(本実施形態では4つ)の電線ガイド部6A,6B,6C,6D間にそれぞれ配設することで、複数(本実施形態では3つ)のコルゲートチューブTにも容易に電線Wを挿入することができる。この際、品番毎に決められたコルゲートチューブTは、それぞれ対応する外装部材セット部7A,7B,7Cの各保持溝71に保持された状態で電線Wが挿通される。そこで、電線Wに複数のコルゲートチューブTを順次挿入する難作業を手作業で行っていた時のように、長さの異なるコルゲートチューブTを誤挿入したり、電線Wに取付けるコルゲートチューブTの数を間違えたりするコルゲートチューブTのセットミスを低減することができる。
更に、コルゲートチューブTを貫通した電線Wは、先端部が先端検知装置8に検知されて電線搬送装置4の送り搬送が停止されると、電線カット装置5によって電線搬送経路の上流側にて切断される。そこで、先端検知装置8を電線搬送経路に沿って移動させて電線カット装置5との距離を適宜変更することで、電線Wの線長を任意に変更することができる。
従って、従来は作業者の手作業により行われていたコルゲートチューブTを電線Wの外側に組付ける際の煩雑な挿入作業を機械化することで、外装部材取付の作業効率を向上させることができる。
更に、電線搬送装置4は、一直線上の電線搬送経路に配設された複数の電線ガイド部6A,6B,6C,6Dの各電線挿通溝61及び外装部材セット部7A,7B,7Cの各保持溝71に、電線送り装置2から引き出した電線Wを送り搬送するだけでよく、駆動機構が少ない簡単な構造とすることができる。また、先端検知装置8は、電線ガイド部6Aの電線挿通溝61に沿って移動自在に配置され、送り搬送された電線Wの先端部を検知するだけでよく、簡単な構造とすることができる。従って、外装部材取付装置1自体の構造を簡単にできる。
また、本実施形態に係る外装部材取付装置1では、先端検知装置8が2本の電線Wの先端部を同時に検知できるので、並設された一対の電線搬送経路における電線ガイド部6A,6B,6C,6D及び外装部材セット部7A,7B,7Cにそれぞれ電線Wを送り搬送して複数のコルゲートチューブTに2本の電線Wを同時に挿入することができる。そこで、コルゲートチューブTを電線Wの外側に組付ける外装部材取付の作業効率がさらに向上する。
また、本実施形態に係る外装部材取付装置1では、外装部材セット部7A,7B,7Cは、保持溝71に保持されたコルゲートチューブTに電線Wが挿通される際には電線挿入位置に位置している。そして、コルゲートチューブTに電線Wが挿通された後は、外装部材セット部7A,7B,7Cが電線取出し位置に移動することで、電線Wが挿通された状態のコルゲートチューブTは保持されている保持溝71から抜き出されて解放される。そこで、コルゲートチューブTが取り付けられた電線Wを外装部材取付装置から取り出す際には、電線ガイド部6A,6B,6C,6Dの各電線挿通溝61に挿通されている電線Wを離脱させるだけでよく、取り出しが容易となる。
次に、本発明の一実施形態に係る外装部材取付方法を説明する。
以下では、図5のフローチャート及び図6,7の要部断面図を基に説明しつつ、適宜他の図面を参照する。また、以下で説明する外装部材取付方法は、本実施形態に係る外装部材取付装置1を作業者が手動で一部操作することで実行するものとして説明するが、これに限らず、外装部材取付装置1を電動で自動化するものであってもよい。
先ず、線長決め工程として、作業者は、電線Wに取付けるコルゲートチューブTの品番情報をバーコードリーダで制御装置に読み込ませる(ステップST1)。
制御装置は、制御部内の品番情報をバーコードリーダで読み込んだ品番情報に切り替える(ステップST2)。具体的には、電線Wの電線長、所定長に切断されたコルゲートチューブTの種類や取付数等の品番情報が切り替えられる。
そして、制御装置は、品番情報に基づく電線Wの電線長に応じて、先端検知装置8を電線ガイド部6Cの電線挿通溝61における長手方向の所定位置に移動させる(ステップST3)。
次に、セット工程として、制御装置は、品番に対応したコルゲートチューブTを対応する外装部材セット部7A,7B,7Cの各保持溝71に保持させるためのセット位置を表示して、作業者に指示する(ステップST4)。表示方法としては、ディスプレイ上に画像表示したり、ランプを点灯させたりする等の種々の表示方法を用いることができる。
作業者は、図2及び図6(a)に示すように、指示された外装部材セット部7A,7B,7Cの各保持溝71に、所定のコルゲートチューブTを収容保持させてセットする(ステップST5)。
次に、搬送工程として、作業者は、外装部材セット部7A,7B,7Cの各保持溝71に所定のコルゲートチューブTをセットし終えたら、操作スイッチ90の作業開始ボタン91を押す(ステップST6)。
なお、最初の挿通作業開始時には、電線送り装置2の電線ドラム21に巻かれている電線Wを引出し、電線矯正装置3、電線搬送装置4及び電線カット装置5の各電線搬送経路に沿って配索した後、電線Wの先端部を電線ガイド部6Aの電線挿通溝61内に位置させておくことが望ましい。
作業開始ボタン91が押されると、制御装置は、外装部材セット部7A,7B,7Cの各保持溝71にコルゲートチューブTがセットされているか否かを判定する(ステップST7)。具体的には、他方の光センサ79の受光素子が受光した検知信号に基づき、コルゲートチューブTの有無が判定される。
保持溝71にコルゲートチューブTがセットされていないと判定された場合、コルゲートチューブTのセットを促す警告ブザーが鳴らされる(ステップST8)。
また、保持溝71にコルゲートチューブTがセットされていると判定された場合、制御装置は、図4(a)に示すように、電線搬送装置4を作動させて電線送り装置2から引き出した電線Wを電線挿通溝61及び保持溝71へ送り搬送する(ステップST9)。
制御装置は、電線搬送装置4の作動中、先端検知装置8の減速センサ部86からの減速用先端検出信号の有無を判定する(ステップST10)。減速用先端検出信号は、電線Wの先端部が減速センサ部86を通過すると先端検知装置8から発信される。
そして、制御装置は、先端検知装置8からの減速用先端検出信号を受信した場合には、電線搬送装置4の搬送速度を減速する(ステップST11)。
更に、制御装置は、電線搬送装置4の作動中、先端検知装置8の停止センサ部85からの停止用先端検出信号の有無を判定する(ステップST12)。停止用先端検出信号は、電線Wの先端部が停止センサ部85に当接すると先端検知装置8から発信される。
そして、制御装置は、先端検知装置8からの停止用先端検出信号を受信した場合には、電線搬送装置4の作動を停止する(ステップST13)。
次に、電線カット工程として、制御装置は、図6(a)に示すように、電線カット装置5を作動させて電線搬送装置4による送り搬送が停止された電線Wを切断する(ステップST14)。
次に、離脱工程として、制御装置は、図4(b)及び図7(a)に示すように、昇降機構により外装部材セット部7A,7B,7Cを下降させて電線取出し位置に移動させる(ステップST15)。
そして、電線ガイド部6B,6Cに配設された電線押さえ装置65がシリンダにて電線Wの搬送経路上から退避させられると共に、作業者がコルゲートチューブTを挿通した電線Wの両端部に対してコルゲートチューブTの脱落を防止する脱落防止治具を取り付ける。
その後、作業者により電線Wが電線挿通溝61から取り出され、図7(b)に示すように、コルゲートチューブTを貫通した電線Wが電線ガイド部6A,6B,6C,6Dから離脱される(ステップST16)。
更に、作業者は、コルゲートチューブTが組付けられた電線Wを後工程に搬送するためのハンガー等にセットする。
最後に、作業者は、コルゲートチューブTが組付けられた電線Wを取出し終えたら作業終了。
コルゲートチューブTが組付けられた電線Wが外装部材セット部7A,7B,7Cから取出されると、他方の光センサ79の受光素子が受光した検知信号に基づき、制御装置は電線Wの取出しを検知する(ステップST17)。
制御装置は、コルゲートチューブTが組付けられた電線Wの取り出しを検知すると、昇降機構により外装部材セット部7A,7B,7Cを上昇させて電線挿通位置に移動させ、挿通作業を完了する(ステップST18)。
次に、上記構成を有する外装部材取付方法の作用を説明する。
本実施形態に係る外装部材取付方法では、品番毎に決められたコルゲートチューブTは、対応する外装部材セット部7A,7B,7Cの各保持溝71に保持された状態で電線Wが挿通されるので、コルゲートチューブT内に挿入された電線Wの先端部は、コルゲートチューブTの内壁に引っ掛かり難く、コルゲートチューブTをスムーズに貫通することができる。また、電線WにコルゲートチューブTを挿入する難作業を手作業で行っていた時のように、長さの異なるコルゲートチューブTを誤挿入したり、電線Wの先端部に通し治具を嵌める無駄な時間が掛かったりすることがない。また、切開部位を有しないコルゲートチューブTを電線Wの外側に容易に組付けることができる。
また、先端検知装置8が電線Wの先端部を検知して電線Wの線長を決め、電線カット装置5が電線Wを切断するので、正確な電線Wの線長を確保でき、電線Wの線長を任意に変更することもできる。
従って、従来は作業者の手作業により行われていたコルゲートチューブTを電線Wの外側に組付ける際の煩雑な挿入作業を自動化することで、外装部材取付の作業効率を向上させることができる。
ここで、上述した本発明に係る外装部材取付装置及び外装部材取付方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 電線(W)が挿通される直線状の電線挿通溝(61)を有して一直線上の電線搬送経路に配設された複数の電線ガイド部(6A,6B,6C,6D)と、
前記電線挿通溝(61)に挿通される前記電線(W)と同一軸線上に、所定長に切断された筒状の外装部材(コルゲートチューブT)を保持する保持溝(71)を有して前記複数の電線ガイド部(6A,6B,6C,6D)の間に配設された少なくとも一つの外装部材セット部(7A,7B,7C)と、
電線送り装置(2)から引き出した前記電線(W)を送り搬送して前記電線挿通溝(61)及び前記保持溝(71)に挿通させる電線搬送装置(4)と、
前記電線搬送経路の最下流に配設された前記電線ガイド部(6C)の前記電線挿通溝(61)に沿って移動自在に配置され、送り搬送された前記電線(W)の先端部を検知して前記電線搬送装置(4)の送り搬送を停止させるための先端検知装置(8)と、
前記電線搬送経路の最上流に配設された前記電線ガイド部(6A)と前記電線搬送装置(4)との間に配置され、前記電線搬送装置(4)による送り搬送が停止された前記電線(W)を切断する電線カット装置(5)と、
を備えることを特徴とする外装部材取付装置(1)。
[2] 前記先端検知装置(8)が、前記電線ガイド部(6A,6B,6C,6D)及び前記外装部材セット部(7A,7B,7C)により構成されて並設された一対の前記電線搬送経路に沿ってそれぞれ搬送される2本の前記電線(W)の先端部を同時に検知できる
ことを特徴とする上記[1]に記載の外装部材取付装置(1)。
[3] 前記外装部材セット部(7A,7B,7C)は、前記保持溝(71)が前記電線搬送経路上に位置する電線挿入位置と、前記保持溝(71)が前記電線搬送経路から外れた電線取出し位置との間を移動する
ことを特徴とする上記[1]または[2]に記載の外装部材取付装置(1)。
[4] 電線(W)が挿通される直線状の電線挿通溝(61)を有して一直線上の電線搬送経路に配設された複数の電線ガイド部(6A,6B,6C,6D)の間に配設された外装部材セット部(7A,7B,7C)の保持溝(71)に、所定長に切断された筒状の外装部材(コルゲートチューブT)を収容保持させるセット工程と、
前記電線搬送経路の最下流に配設された前記電線ガイド部(6C)の前記電線挿通溝(61)に沿って移動自在に配置され、送り搬送された前記電線(W)の先端部を検知して電線搬送装置(4)の送り搬送を停止させるための先端検知装置(8)が、前記電線(W)の所定長に応じて前記電線挿通溝(61)の長手方向における所定位置に固定される線長決め工程と、
電線送り装置(2)から引き出した前記電線(W)を前記電線挿通溝(61)及び前記保持溝(71)へ送り搬送して前記外装部材(コルゲートチューブT)に挿通させる搬送工程と、
前記電線搬送経路の最上流に配設された前記電線ガイド部(6A)と前記電線搬送装置(4)との間に配置された電線カット装置(5)が、前記電線搬送装置(4)による送り搬送が停止された前記電線(W)を切断する電線カット工程と、
前記電線挿通溝(61)に挿通され、前記保持溝(71)に収容保持された前記外装部材(コルゲートチューブT)を貫通した前記電線(W)が、前記電線ガイド部(6A,6B,6C,6D)及び前記外装部材セット部(7A,7B,7C)から離脱される離脱工程と、
を含むことを特徴とする外装部材取付方法。
1…外装部材取付装置
2…電線送り装置
4…電線搬送装置
5…電線カット装置
6A…電線ガイド部
6B…電線ガイド部
6C…電線ガイド部
6D…電線ガイド部
7A…外装部材セット部
7B…外装部材セット部
7C…外装部材セット部
8…先端検知装置
61…電線挿通溝
71…保持溝
W…電線
T…コルゲートチューブ(外装部材)

Claims (4)

  1. 電線が挿通される直線状の電線挿通溝を有して一直線上の電線搬送経路に配設された複数の電線ガイド部と、
    前記電線挿通溝に挿通される前記電線と同一軸線上に、所定長に切断された筒状の外装部材を保持する保持溝を有して前記複数の電線ガイド部の間に配設された少なくとも一つの外装部材セット部と、
    電線送り装置から引き出した前記電線を送り搬送して前記電線挿通溝及び前記保持溝に挿通させる電線搬送装置と、
    前記電線搬送経路の最下流に配設された前記電線ガイド部の前記電線挿通溝に沿って移動自在に配置され、送り搬送された前記電線の先端部を検知して前記電線搬送装置の送り搬送を停止させるための先端検知装置と、
    前記電線搬送経路の最上流に配設された前記電線ガイド部と前記電線搬送装置との間に配置され、前記電線搬送装置による送り搬送が停止された前記電線を切断する電線カット装置と、
    を備えることを特徴とする外装部材取付装置。
  2. 前記先端検知装置が、前記電線ガイド部及び前記外装部材セット部により構成されて並設された一対の前記電線搬送経路に沿ってそれぞれ搬送される2本の前記電線の先端部を同時に検知できる
    ことを特徴とする請求項1に記載の外装部材取付装置。
  3. 前記外装部材セット部は、前記保持溝が前記電線搬送経路上に位置する電線挿入位置と、前記保持溝が前記電線搬送経路から外れた電線取出し位置との間を移動する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の外装部材取付装置。
  4. 電線が挿通される直線状の電線挿通溝を有して一直線上の電線搬送経路に配設された複数の電線ガイド部の間に配設された外装部材セット部の保持溝に、所定長に切断された筒状の外装部材を収容保持させるセット工程と、
    前記電線搬送経路の最下流に配設された前記電線ガイド部の前記電線挿通溝に沿って移動自在に配置され、送り搬送された前記電線の先端部を検知して電線搬送装置の送り搬送を停止させるための先端検知装置が、前記電線の所定長に応じて前記電線挿通溝の長手方向における所定位置に固定される線長決め工程と、
    電線送り装置から引き出した前記電線を前記電線挿通溝及び前記保持溝へ送り搬送して前記外装部材に挿通させる搬送工程と、
    前記電線搬送経路の最上流に配設された前記電線ガイド部と前記電線搬送装置との間に配置された電線カット装置が、前記電線搬送装置による送り搬送が停止された前記電線を切断する電線カット工程と、
    前記電線挿通溝に挿通され、前記保持溝に収容保持された前記外装部材を貫通した前記電線が、前記電線ガイド部及び前記外装部材セット部から離脱される離脱工程と、
    を含むことを特徴とする外装部材取付方法。
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