JP2015130772A - 線材供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】線材供給装置において、電線を痛めることなく、確実に線材の供給が正常に行われているのを検出できるようにする。【解決手段】電線50の送り出しと停止とを繰り返す線材送り機構3と電線50の動きを検知する圧力センサ9(非接触式センサ)とを設け、制御装置2が、線材送り機構3が電線50を送り出しているときに、圧力センサ9で得られた検出値の変化の幅が所定の値を得られないときに電線50の送り出しに異常が生じていると判断するようにする。【選択図】図1
Description
本発明は、電線、光ファイバー、ワイヤーなどの線材を供給する線材供給装置に関し、特に線材が送り込まれている状態を検出するものに関する。
従来より、線材を送り出す線材送り機構を有する線材供給装置では、線材に詰まりが生じた状態でさらに線材を供給し続けると、線材が絡まる等の不都合が生じる。
そこで、例えば、特許文献1では、供給される電線がガイドローラに作用させる押下力を検知して電線切れや電線もつれを検知するようにしている。
また、例えば、特許文献2では、光ファイバの送りに異常が生じたときに、弛み検出部内で弛みが生じて光センサの光路を遮るのを検知して光ファイバの弛みを検出するようにしている。
また、特許文献3では、凹部の奥に入り込んだ線材を機械的スイッチに接触させて線材に損傷を与えるような短ピッチの蛇行のみを検出できるようにしている。
しかしながら、特許文献1のような方法では、ガイドローラが電線に直接作用するので、その摩擦力等により送りが不良となったり、電線を痛めたりするなどの悪影響を与えるおそれがある。
また、特許文献2及び3のような方法では、弛み検出部や凹部を設けるスペースが必要となる上、弛み検出部や凹部において電線の座屈が発生するおそれがあるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、線材を痛めることなく、確実に線材の供給が正常に行われているのを検出できるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、非接触センサの検出値の変化を読み取るようにした。
具体的には、第1の発明では、線材を送り出す線材送り機構を備えた線材供給装置を前提とし、
上記線材供給装置は、
上記線材の動きを検知する非接触式センサと、
上記線材送り機構が上記線材を送り出しているときに、上記非接触式センサで得られた検出値の変化の幅又は値が所定の値を得られないときに上記線材の送り出しに異常が生じていると判断する制御装置とを備えている。
上記線材供給装置は、
上記線材の動きを検知する非接触式センサと、
上記線材送り機構が上記線材を送り出しているときに、上記非接触式センサで得られた検出値の変化の幅又は値が所定の値を得られないときに上記線材の送り出しに異常が生じていると判断する制御装置とを備えている。
すなわち、線材送り機構は、例えば線材が一定の長さ又は一定時間繰り出される線材の送り出しと停止とを繰り返すが、線材が正常に送られてこなくなると、線材の動きが止まって期待された動きが発生しない。この動きが発生しないことを非接触式センサの検出値の変化の幅又は値が所定の値を検出しないことから判定することができる。このため、接触式センサのように線材を痛めることなく、確実に線材の送り出しの異常が検出される。検出値の変化の幅又は値を読むことにより、線材の種類等が変わっても設定し直す必要性が低い。
第2の発明では、上記前提の線材供給装置は、
上記線材の動きを検知する非接触式センサと、
上記線材送り機構が上記線材を送り出している加速中のとき又は減速中のときに、上記非接触式センサで得られた検出値において、変位したピーク値の絶対値が所定の閾値よりも小さいときに上記線材の送り出しに異常が生じていると判断する制御装置とを備えている。
上記線材の動きを検知する非接触式センサと、
上記線材送り機構が上記線材を送り出している加速中のとき又は減速中のときに、上記非接触式センサで得られた検出値において、変位したピーク値の絶対値が所定の閾値よりも小さいときに上記線材の送り出しに異常が生じていると判断する制御装置とを備えている。
上記の構成においては、線材を送り出している加速中や減速中のときに、この送り出しによる線材の動きが発生しないことを非接触式センサの検出値の偏差であるピーク値の絶対値が所定の値よりも小さいことから判定することができる。このため、接触式センサのように線材を痛めることなく、確実に線材の送り出しの異常が検出される。検出値のピーク値の絶対値と所定の閾値とを比較するので、線材の種類が異なれば、それに合わせて閾値を設定し直す必要がある可能性が高い。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、
上記線材送り機構から送り出された上記線材を切断する切断刃と切断された線材被覆端部を剥ぎ取るストリップ刃を備えた切断部をさらに備え、
上記線材送り機構は、線材を強制的に送り込む駆動部を備え、
上記非接触式センサは、上記駆動部から上記切断刃を超えて送られる線材の線上に設けられている。
上記線材送り機構から送り出された上記線材を切断する切断刃と切断された線材被覆端部を剥ぎ取るストリップ刃を備えた切断部をさらに備え、
上記線材送り機構は、線材を強制的に送り込む駆動部を備え、
上記非接触式センサは、上記駆動部から上記切断刃を超えて送られる線材の線上に設けられている。
上記の構成によると、線材の詰まりや座屈が発生すると、線材のもつれや絡みが生じる範囲において確実に線材の詰まりや座屈を検出できる。駆動部から送り出される線材先端までの間で線材送りの異常を検知できるので、例えば、線材の切断の後に、切断後の線材に対するクランプの圧着工程があるような場合に、線材詰まりや座屈が起こると、線材を切断する切断刃と線材被覆端部を剥ぎ取るストリップ刃とで圧着された端子を切断することになり、切断刃とストリップ刃が摩耗したり、損傷したり、する。これに対して線材の送り出し不良を検出することにより、切断刃とストリップ刃の損傷から発生する線材の加工不良を防ぐことができる。
第4発明では、第2又は第3の発明において、
上記線材送り機構から送り込まれる線材が先端ノズルに供給されるのをガイドする中空のガイドチューブを有し、
上記非接触式センサは、上記ガイドチューブ内の圧力変化を検出する圧力センサであり、
上記制御装置は、上記線材送り機構が上記線材を送り出している一定速のときに、上記圧力センサで得られた検出値の圧力変化のピーク値の絶対値又は圧力値が所定の値よりも大きいときに線材の送り出しに異常が生じていると判断する。
上記線材送り機構から送り込まれる線材が先端ノズルに供給されるのをガイドする中空のガイドチューブを有し、
上記非接触式センサは、上記ガイドチューブ内の圧力変化を検出する圧力センサであり、
上記制御装置は、上記線材送り機構が上記線材を送り出している一定速のときに、上記圧力センサで得られた検出値の圧力変化のピーク値の絶対値又は圧力値が所定の値よりも大きいときに線材の送り出しに異常が生じていると判断する。
上記の構成によると、線材が線材送り機構から正常に送られる場合、線材の速度は加速後一定速になる。このときのガイドチューブ内には圧力変化は発生しない。しかし線材詰まりや座屈が発生し線材が正常に送られてこなくなると、圧力センサで検出した圧力変化のピーク値の絶対値又は圧力値は閾値より大きくなる。そのときに線材の送り出しの異常が確実に検知される。
第5の発明では、第1〜第3のいずれか1つの発明において、
上記非接触式センサは、検知範囲内の上記線材送り機構から送り込まれた線材の揺れ幅を検出するレーザラインセンサであり、
上記制御装置は、上記線材送り機構が上記線材を送り出しているときに、上記レーザラインセンサで得られた揺れ幅の変化又はピーク値が所定の値よりも小さいときに上記線材の送り出しに異常が生じていると判断する。
上記非接触式センサは、検知範囲内の上記線材送り機構から送り込まれた線材の揺れ幅を検出するレーザラインセンサであり、
上記制御装置は、上記線材送り機構が上記線材を送り出しているときに、上記レーザラインセンサで得られた揺れ幅の変化又はピーク値が所定の値よりも小さいときに上記線材の送り出しに異常が生じていると判断する。
上記の構成によると、線材が線材送り機構から正常に送られてきた場合、線材の揺れ幅に変化が生じる。線材が正常に送られてこなくなると、レーザラインセンサがその揺れ幅の変化又はピーク値を検知しなくなるので、そのときに線材の送り出しの異常が確実に検知される。
以上説明したように、本発明によれば、線材送り機構が線材を送り出しているときに、非接触式センサで得られた検出値のピーク値の絶対値又は値が所定の値を検出しないときに線材の送り出しに異常が生じていると判断するようにしたので、線材を痛めることなく、確実に線材の供給が正常に行われているのを検出することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1の線材供給装置1の概要を示し、詳しくは図示しないが、この線材供給装置1は、例えば、線材としての電線50の切断、被覆線の剥ぎ取り、端子の圧着等を行う電線処理装置における電線供給方向の上流側に設けられている。線材供給装置1は、例えば電線処理装置全体を制御する制御装置2によって制御されることにより、線材としての電線50を測長しながら送り出す線材送り機構3を備えている。なお、制御装置2は、電線処理装置2の一部のみを制御するものでもよい。線材送り機構3は、駆動部としての複数対のローラ3aを備え、複数対のローラ3aに挟まれて測長しながら切断刃を超えた長さの指定長さだけ電線50を送り出した後、一旦停止し、下流側に設けた切断刃4で電線50を切断及び被覆はぎを行うようになっている。その後は、切断後の供給側の電線50の先端及び切断後の電線50の基端を把持部5(図1で上流側の把持部は省略)で掴んで側方に移動させて所定の端子の圧着等の加工を行い(図示せず)、元の電線50を供給するラインに戻った後、再び同じ動作を繰り返すように制御装置2で制御されるようになっている。
図1は、本発明の実施形態1の線材供給装置1の概要を示し、詳しくは図示しないが、この線材供給装置1は、例えば、線材としての電線50の切断、被覆線の剥ぎ取り、端子の圧着等を行う電線処理装置における電線供給方向の上流側に設けられている。線材供給装置1は、例えば電線処理装置全体を制御する制御装置2によって制御されることにより、線材としての電線50を測長しながら送り出す線材送り機構3を備えている。なお、制御装置2は、電線処理装置2の一部のみを制御するものでもよい。線材送り機構3は、駆動部としての複数対のローラ3aを備え、複数対のローラ3aに挟まれて測長しながら切断刃を超えた長さの指定長さだけ電線50を送り出した後、一旦停止し、下流側に設けた切断刃4で電線50を切断及び被覆はぎを行うようになっている。その後は、切断後の供給側の電線50の先端及び切断後の電線50の基端を把持部5(図1で上流側の把持部は省略)で掴んで側方に移動させて所定の端子の圧着等の加工を行い(図示せず)、元の電線50を供給するラインに戻った後、再び同じ動作を繰り返すように制御装置2で制御されるようになっている。
図2に拡大して例示するように、例えば線材送り機構3の電線排出口には、第1ガイドブロック6b、第2ガイドブロック6cが配置され、その中心部を貫通するガイドパイプ6dにより連通し、さらにその下流側にはガイドチューブ6eが連結されており、1つの貫通孔6aを有する電線ガイド部6を備えている。図1に示すように、ガイドチューブ6eの下流側は、先端ノズル8に連結されており、例えば、切断刃4よりも手前にある先端ノズル8から線材送り機構3の間の貫通孔6aは、空気が漏れにくくになっている。ガイドチューブ6eは、ローラ3aから送り込まれる電線50が先端ノズル8に供給されるのをガイドする役割を果たしている。
図3にも示すように、ガイドチューブ6eの中間位置には、分岐部6fが設けられ、その分岐部6fには、非接触式センサとしての圧力センサ9が設けられている。なお、分岐部6fは、電線ガイド部6であれば、どの位置に取り付けても構わない。
この圧力センサ9は、例えば、デジタル空気圧センサよりなり、制御装置2から電源を取って0.1Pa程度の小さな圧力変化でも検出可能となっており、検出結果の信号を制御装置2に送信するようになっている。
この圧力センサ9は、例えば、デジタル空気圧センサよりなり、制御装置2から電源を取って0.1Pa程度の小さな圧力変化でも検出可能となっており、検出結果の信号を制御装置2に送信するようになっている。
制御装置2は、線材送り機構3が電線50を送り出しているときの加速時や送り出し停止前の減速時に、圧力センサ9で得られた検出値の変化の幅P1が所定の値(閾値P2)よりも小さいときや加速後の定速時になったときに圧力センサ9で得られた検出値の変化の幅P1が所定の値(閾値P2)よりも大きいときに電線50の送り出しに異常が生じていると判断するように構成されている。
次いで、その電線50の異常検出の流れについて具体的に説明する。
制御装置2による電線処理装置の制御の流れのうち、1つのルーチンを図4に示す。
まず、ステップS01において、電線測長を開始する。すなわち、線材送り機構3のローラ3aを駆動しながら送り出した電線50の長さを計測する。
次いで、ステップS02において、加速中の圧力センサ9からの信号を制御装置2が判定する。図5に示すように、測長を開始すると、ガイドチューブ6e内で停止していた電線50が急に動き出すので、ガイドチューブ6e内の圧力が一時的に低下する(例えば、−4〜−2Pa程度)。ガイドチューブ6eの両端は空気が漏れにくくなっているので、すぐに差圧は0に戻らない。例えば、閾値P2を1Paとしておけば、圧力変化のピーク値は、−1Paよりも小さくなっていることから、検出値の変化の幅(図5で示す上下幅の大きさ)P1が所定値P2以上であるので(P1≧P2)、電線50は、正常に供給されていると判断し、測長及び圧力変化の計測を継続しながらステップS03に進む。なお、P2の値は、線材の種類や装置構成によって適切に設定すればよく、例えば0.5〜50Paとする。例えばガイドチューブ6eの内径を細くすれば、検出される圧力変化も大きくなる。
ステップS03では、加速終了後の一定速中における圧力センサ9からの信号を制御装置2が判定する。この範囲では、図5に示すように、ガイドチューブ6e内の圧力は負圧状態に維持され圧力変化は大きく発生しない。そのため、検出値の変化の値はほぼ0の値を示しており、所定値P2以下であるので、電線50は、正常に供給されていると判断し、測長及び圧力変化の計測を継続しながらステップS04に進む。
ステップS04では、測長を完了したかを判断する。測長が完了したと判断した場合、
所定長さだけ電線50を供給したので、測定を終了し、ローラ3aの回転を停止する。このとき、電線50が急激に停止するので、一時的にガイドチューブ6e内の圧力が上昇する。このときも、検出値の変化の幅P1が所定値P2以上であるので(P1≧P2)、電線50は、正常に供給されていると判断する。
所定長さだけ電線50を供給したので、測定を終了し、ローラ3aの回転を停止する。このとき、電線50が急激に停止するので、一時的にガイドチューブ6e内の圧力が上昇する。このときも、検出値の変化の幅P1が所定値P2以上であるので(P1≧P2)、電線50は、正常に供給されていると判断する。
そして、この電線50の供給が停止している間に、電線50の切断、被覆はぎ、端子圧着等の一連の作業が行われて1タクトが終了する。そして再び制御装置2によりステップS01からの工程が所定回数だけ繰り返される。
一方で、例えば、電線送り出しを始めるときにローラ3aと電線ガイド部6の隙間で電線50が座屈による詰まりを起こして電線50の供給が正常に行われないときは、電線50がガイドチューブ6e内に供給されないので、図5で示したような加速時に大きな圧力変化P1が検出されない。
そうすると、制御装置2は、例えば、加速中に一度も閾値P2以上の大きな圧力変化P1がないことから、送り異常が発生していると判定し、ステップS06においてローラ3aによる電線50の送り動作を停止する。
また、送り出しのときは正常に電線50を送り出すことができても、一定速中に電線50が突然座屈による電線詰まりを起こす場合がある。このときの検出値の変化の幅P1は所定値P2以上となる。そうすると、制御装置2は、加速度中に閾値P2以上の大きな圧力変化P1を検知し、送り異常が発生していると判定し、ステップS06においてローラ3aによる電線50の送り動作を停止する。
次いで、ステップS07により警報が発せられ、作業員が例えば電線ガイド部6の手前での電線50の詰まりを解消する。このように、確実に電線50の送り出しの異常が検出され、さらなる電線50の絡まりを防いで早急な復帰を行うことができる。また、電線50が供給されないまま、次のタクトに進んでしまって、先端に金属製の端子が圧着された電線50の先端部を切断刃4で切断して切断刃4が摩耗したり損傷したりしてしまうのを確実に防ぐことができる。
したがって、本実施形態に係る線材供給装置1によると、線材送り機構3が電線50を送り出している加速、定速及び減速のときに、それぞれの領域において圧力センサ9で得られた検出値の変化の幅P1が所定の閾値P2と比較することにより電線50の送り出しに異常が生じていると判断するようにしたので、電線50を痛めることなく、確実に電線50の供給が正常に行われているのを検出することができる。
また、圧力センサ9をローラ3aから先端ノズル8までの間に設けたので、電線50の詰まりや座屈が発生すると電線50のもつれや絡みが生じる範囲において、確実に電線50の詰まりや座屈を検出できる。但し、圧力センサ9の配置位置は、この範囲に限定されず、切断刃4よりも手前で圧力センサ9が圧力変化を検出できる箇所であれば特に限定されない。
なお、本実施形態では、ステップS02において、検出値の変化の幅P1が所定値P2以上のとき異常なし、としているが、停止時の差圧が0Paであるので、実質的には検出値の絶対値が閾値P2以上であるときを異常なしと判定するのと同じである。
−変形例−
図6は、本発明の実施形態1の変形例を示し、圧力センサ9の圧力の検出方法が異なる点で上記実施形態1と異なる。なお、本変形例及び以下の実施形態2では、図1〜図5と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図6は、本発明の実施形態1の変形例を示し、圧力センサ9の圧力の検出方法が異なる点で上記実施形態1と異なる。なお、本変形例及び以下の実施形態2では、図1〜図5と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
すなわち、本変形例では、圧力センサ9は、差圧センサではなく、絶対圧を検出する絶対圧センサとする。この絶対圧センサも1Pa程度の絶対圧の変化P1を検知可能となっている。
本変形例では、図6の範囲Aに示すように、電線50の送り開始の加速時には、ガイドチューブ6e内の圧力は線材が先端ノズル8から押し出されることにより空気が押し出され、外気圧より負圧となって低くなり、その後、定速になると低いままほぼ一定の値を取り、電線50の停止時には、再び大気圧に戻る。
本変形例による制御装置2による電線処理装置の制御の流れを図7に示す。
制御装置2は、このような絶対圧が閾値P2以下である場合、電線50が正常に送り込まれていると判定する。
制御装置2は、このような絶対圧が閾値P2以下である場合、電線50が正常に送り込まれていると判定する。
逆に、ローラ3aが回転しているにもかかわらず、範囲Aにおいて、図6に示すような変化を示さず、外気圧と同じまま又は、閾値P2よりも大きい値しか示さない場合には、電線50が詰まっていると判断することができる。
したがって、本変形例においても、電線50を痛めることなく、確実に電線50の供給が正常に行われているのを検出することができる。
(実施形態2)
図8は、本発明の実施形態2に係る、非接触センサとしてのレーザラインセンサ109及びその周辺を拡大して示す。本実施形態は、非接触式センサがレーザラインセンサ109である点で上記実施形態1と異なる。
図8は、本発明の実施形態2に係る、非接触センサとしてのレーザラインセンサ109及びその周辺を拡大して示す。本実施形態は、非接触式センサがレーザラインセンサ109である点で上記実施形態1と異なる。
すなわち、本実施形態では、図8に示すように、非接触式センサは、上下に延びる1つのスリットからレーザ光を発光させる発光部109aと、この発光部109aから発光されたレーザ光を受光する受光部109bとを備えた超小型レーザラインセンサである。
レーザラインセンサ109は、例えば、電線ガイド部6の下流側のガイドチューブ7を挟むように板状の取付ブラケット109c上に発光部109aと受光部109bとが配置され、上下に延びるスリットの範囲でガイドチューブ7内の電線50が動いてレーザ光が遮断された範囲を検出することが可能である。このことから、レーザラインセンサ109の検出範囲内のガイドチューブ7自体は、移動しないように、例えば、取付ブラケット109cに対向して立設された一対の固定部109dの貫通孔で固定されているのが望ましい。本実施形態では、取付ブラケット109c上に発光部109aと受光部109bとを適切な位置に固定してあるので、両者の距離を変えずにレーザラインセンサ109の取付位置を変更可能となっているが、必ずしもレーザラインセンサ109をこのようにユニット構成していなくてもよい。
電線50は、ローラ3aによって送り出し、ガイドチューブ7内で上下に動く。このことを利用し、ガイドチューブ7内のレーザ光の乱れを検出することで、検知範囲内にある電線50の揺れ幅の変化を検出するように構成されている。
本実施形態では、制御装置2は、線材送り機構3が電線50を送り出しているとき(図9及び図10の範囲A)に、レーザラインセンサ109で得られた電圧値の変化すなわち揺れ幅の変化P1が所定の値(図示せず)よりも小さいときに電線50の送り出しに異常が生じていると判断する。
具体的には、図9に示すように、本実施形態では、電線50が線材送り機構3から正常に送られてきた場合、電線50は送り(範囲A)及び停止(範囲B)の動作を繰り返すが、この所定の動きに伴って、電線50の揺れ幅に変化(P1で示す)が生じる。
電線50が正常に送られてこなくなると、図10に示すように、範囲Aにおいて一度もレーザラインセンサ109がその揺れ幅の変化を検知しなくなるので、そのときに電線50の送り出しの異常が確実に検知される。
範囲Bで示すローラ3aの停止時には、そもそも電線50は動かないので、本実施形態では、特に範囲Aのときの電線50の揺れ幅を元に電線50の状態を判断する必要がある。
なお、本実施形態において、検出されたピーク値の絶対値が所定の閾値を超えることにより、電線50が正常に送り出されていると判定するようにしてもよい。
したがって、本実施形態に係る線材供給装置1においても、確実に電線50の供給が正常に行われているのを検出することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、線材は、電線50としているが、光ファイバー、ワイヤーなどでもよく、線材の送り出し長さや送り出し時間などの所定の間隔で線材の送り出しと停止とを繰り返す線材送り機構を備えた線材供給装置について適用可能である。
また、上記実施形態では、非接触式センサは、圧力センサ9やレーザラインセンサ109としたが、これに限定されず、例えば、ノズル、電線ガイドなどの電線等の線材がこすれて摩擦の生じやすいところに静電気センサを配置し、供給を止めたときにイオナイザーで放電するようにすれば、線材の供給の異常を検知することができる。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、電線、光ファイバー、ワイヤーなどの線材を供給する線材供給装置について有用である。
1 線材供給装置
2 制御装置
3 線材送り機構
3a ローラ(駆動部)
4 切断刃
5 把持部
6 電線ガイド部
6a 貫通孔
6e ガイドチューブ
6f 分岐部
7 ガイドチューブ
8 先端ノズル
9 圧力センサ(非接触センサ)
50 電線(線材)
109 レーザラインセンサ(非接触センサ)
109a 発光部
109b 受光部
109c 取付ブラケット
109d 固定部
2 制御装置
3 線材送り機構
3a ローラ(駆動部)
4 切断刃
5 把持部
6 電線ガイド部
6a 貫通孔
6e ガイドチューブ
6f 分岐部
7 ガイドチューブ
8 先端ノズル
9 圧力センサ(非接触センサ)
50 電線(線材)
109 レーザラインセンサ(非接触センサ)
109a 発光部
109b 受光部
109c 取付ブラケット
109d 固定部
Claims (5)
- 線材を送り出す線材送り機構を備えた線材供給装置において、
上記線材の動きを検知する非接触式センサと、
上記線材送り機構が上記線材を送り出しているときに、上記非接触式センサで得られた検出値の変化の幅又は値が所定の値を得られないときに上記線材の送り出しに異常が生じていると判断する制御装置とを備えている
ことを特徴とする線材供給装置。 - 線材を送り出す線材送り機構を備えた線材供給装置において、
上記線材の動きを検知する非接触式センサと、
上記線材送り機構が上記線材を送り出している加速中のとき又は減速中のときに、上記非接触式センサで得られた検出値において、変位したピーク値の絶対値が所定の値よりも小さいときに上記線材の送り出しに異常が生じていると判断する制御装置とを備えている
ことを特徴とする線材供給装置。 - 請求項1又は2に記載の線材供給装置において、
上記線材送り機構から送り出された上記線材を切断する切断部をさらに備え、
上記線材送り機構は、線材を強制的に送り込む駆動部を備え、
上記非接触式センサは、上記駆動部から送り出される線上に設けられている
ことを特徴とする線材供給装置。 - 請求項2又は3に記載の線材供給装置において、
上記線材送り機構から送り込まれる線材が先端ノズルに供給されるのをガイドする中空のガイド部を有し、
上記非接触式センサは、上記ガイド部内の圧力変化を検出する圧力センサであり、
上記制御装置は、上記線材送り機構が上記線材を送り出している一定速中のときに、上記圧力センサで得られた変位のピーク値の絶対値又は検出値のピーク値が所定の値よりも大きいとき、に上記線材の送り出しに異常が生じていると判断する
ことを特徴とする線材供給装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の線材供給装置において、
上記非接触式センサは、検知範囲内の上記線材送り機構から送り込まれた線材の揺れ幅を検出するレーザラインセンサであり、
上記制御装置は、上記線材送り機構が上記線材を送り出しているときに、上記レーザラインセンサで得られた揺れ幅の変化の幅又はピーク値が所定の値よりも小さいときに上記線材の送り出しに異常が生じていると判断する
ことを特徴とする線材供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014001968A JP2015130772A (ja) | 2014-01-08 | 2014-01-08 | 線材供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014001968A JP2015130772A (ja) | 2014-01-08 | 2014-01-08 | 線材供給装置 |
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JP2015130772A true JP2015130772A (ja) | 2015-07-16 |
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JP (1) | JP2015130772A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105817486A (zh) * | 2016-05-26 | 2016-08-03 | 淮南市宜留机械科技有限公司 | 冷轧机运作物料投喂超载预防辅助装置 |
CN110586805A (zh) * | 2019-10-17 | 2019-12-20 | 苏州市职业大学 | 一种金属丝剪切折弯设备 |
CN110695265A (zh) * | 2019-11-20 | 2020-01-17 | 贵州首为电线电缆有限公司 | 电线切断机 |
WO2020118749A1 (zh) * | 2018-12-12 | 2020-06-18 | 深圳创怡兴实业有限公司 | 切断机及切断机的控制方法 |
-
2014
- 2014-01-08 JP JP2014001968A patent/JP2015130772A/ja active Pending
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