JP2016130558A - ブレーキ用アクチュエータおよびブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ用アクチュエータおよびブレーキ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ケースの材質と内歯車の材質とが異なる場合であっても、内歯車のケースに対するがたつきを抑制する。
【解決手段】内歯車55の材質(PA66樹脂)とケース21の材質(PBT樹脂)とが異なっても、内歯車55はケース21にインサート成形により固定されるため、内歯車55のケース21に対するがたつきを容易に抑制することができる。したがって、減速機構50の摩耗や異音の発生等を防止することができる。また、内歯車55に適した材質とケース21に適した材質とをそれぞれ任意に選択できるので、故障し難く信頼性の高いブレーキ装置10を構築することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、ブレーキ装置に設けられ、パッドを押圧するピストンを駆動するブレーキ用アクチュエータに関する。
自動車等の車両には、車輪に対応してそれぞれブレーキ装置が設けられている。ブレーキ装置として広く採用されているディスクブレーキは、車軸とともに回転するロータ(ディスク)と、ロータを挟んで対向配置された一対のパッド(摩擦材)と、一方のパッドをロータに向けて押圧する爪部および他方のパッドをロータに向けて押圧するピストンを有している。そして、運転者のブレーキペダル操作により、キャリパにブレーキ液が供給されてピストンがロータに向けて移動する。これにより、一対のパッドがロータを挟み込むようにそれぞれ押し付けられて制動力が発生する。
ところで、自動車技術の進歩に伴い、上述のようなブレーキ液の液圧により作動する機械的なブレーキ装置の開発に換えて、電気信号により制御されるアクチュエータを備えた電動式のブレーキ装置の開発が進んでいる。このブレーキ装置は、マスタシリンダ,液圧配管,倍力装置等を不要にして装置全体の小型軽量化を図ることができ、かつ高精度で制動力を制御することができる。したがって、例えば、前方を走行する他の車両の挙動に合わせて加速力や制動力を自動で制御する自動追尾機能を有する車両にも、容易に適用することができる。また、ブレーキ装置として運転者のブレーキペダル操作により制動力が得られるフットブレーキ装置の機能を兼ね備えた電動パーキングブレーキの開発が進んでいる。
このような電動式のブレーキ装置は、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されたブレーキ装置は、電動パーキングブレーキ装置を備えている。特許文献1のブレーキ装置は、車体に固定されるマウンティング(ブラケット)と、当該マウンティングに一対のスライドピンを介して移動自在に設けられたブレーキハウジング(キャリパ)とを有している。
ブレーキハウジングは、ディスクロータを跨ぐように断面がU字形状とされ、ディスクロータの軸方向に移動可能となっている。ブレーキハウジングは、一方のパッドを保持する爪部を備え、かつ他方のパッドを押圧するピストンを有している。ピストンは、車室内等に設けられたパーキングブレーキスイッチの操作等によって作動する電動モータにより駆動される。
電動モータは、ピストンを移動自在に収容するシリンダ部に対して平行に設けられ、略L字形状に形成されたギヤボディ(ケース)内に収容されている。また、ギヤボディ内には、電動モータの回転を減速して高トルク化する減速機構が収容されている。これにより、小型の電動モータを採用可能としつつ、シリンダ部の軸方向寸法が大きくなるのを抑制して、車両への搭載性を向上させている。ギヤボディとしては、車両の足回りの軽量化、耐候性の観点から樹脂製が多く採用されている。
特開2012−229741号公報
上述の特許文献1に記載されたブレーキ装置においては、減速機構に遊星歯車減速機を採用し、当該遊星歯車減速機を形成する樹脂製のリングギヤ(内歯車)を、別体の樹脂製のギヤボディに取り付けるようにしている。具体的には、リングギヤに設けたスナップ片の顎部を、ギヤボディを形成するロアボディに設けた係合片に係合させて両者を連結している。
このように特許文献1では、ギヤボディにリングギヤをスナップフィットによって回転不能に装着している。したがって、ギヤボディに対してリングギヤががたつき易く、異音の発生を招くばかりか、リングギヤとギヤボディとの係合部分が摩耗し易い等の問題が生じ得る。特に、ギヤボディを耐候性に優れた材質としつつ、リングギヤを強度的に有利な材質として、両者の材質を最適化すべく異ならせると、上述のような問題が顕著に現れる。
一方、リングギヤとギヤボディを接着により固定する手段も考えられるが、この場合、両者が完全に固着するまで固定しておく必要があり、加工時間が増加するといった課題がある。
本発明の目的は、ケースの材質と内歯車の材質とが異なる場合であっても、内歯車のケースに対するがたつきを抑制することができるブレーキ用アクチュエータおよびブレーキ装置を提供することにある。
本発明に係るブレーキ用アクチュエータでは、キャリパに移動自在に保持されるピストンを駆動するブレーキ用アクチュエータであって、回転軸を有する電動モータと、前記電動モータの動力を前記ピストンに伝達する出力軸と、前記回転軸と前記出力軸との間に設けられる減速機構と、前記電動モータおよび前記減速機構を収容するケースと、を備え、前記減速機構は、前記ケースにインサート成形により固定される内歯車を有し、前記内歯車の材質と前記ケースの材質とを異ならせた。
本発明に係るブレーキ装置では、ロータと、前記ロータに押し付けられるパッドと、前記パッドを押圧するピストンと、前記ピストンを移動自在に保持するキャリパと、前記キャリパに設けられ、前記ピストンを駆動するアクチュエータと、を有するブレーキ装置であって、前記アクチュエータは、回転軸を有する電動モータと、前記電動モータの動力を前記ピストンに伝達する出力軸と、前記回転軸と前記出力軸との間に設けられる減速機構と、前記電動モータおよび前記減速機構を収容し、前記キャリパに固定されるケースと、を備え、前記減速機構は、前記ケースにインサート成形により固定される内歯車を有し、前記内歯車の材質と前記ケースの材質とを異ならせた。
本発明の他の態様では、前記内歯車は、ポリアミド系樹脂により形成されている。
本発明の他の態様では、前記ケースは、ポリブチレンテレフタレート樹脂により形成されている。
本発明の他の態様では、前記内歯車の外周面に、径方向外側に突出した少なくとも1つの廻り止め突起が設けられる。
本発明の他の態様では、前記廻り止め突起は、前記ケースにおける機能部品を避けた位置に配置される。
本発明の他の態様では、前記内歯車の外周面に、当該内歯車の周方向に延びる環状の抜け止め突起が設けられる。
本発明によれば、内歯車の材質とケースの材質とが異なっても、内歯車はケースにインサート成形により固定されるため、内歯車のケースに対するがたつきを容易に抑制することができる。したがって、減速機構の摩耗や異音の発生等を防止することができる。また、内歯車に適した材質とケースに適した材質とをそれぞれ任意に選択できるので、故障し難く信頼性の高いブレーキ装置を構築することができる。
本発明に係るブレーキ装置の概要を示す斜視図である。 図1のブレーキ装置(ロータ省略)を矢印A方向から見た平面図である。 図2のB−B線に沿う部分拡大断面図である。 アクチュエータ単体を示す斜視図である。 図4のC−C線に沿う断面図である。 図5の破線円D部の拡大図である。 ケース単体の内部構造を説明する斜視図である。 (a),(b)は、内歯車の詳細構造を説明する斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係るブレーキ装置の概要を示す斜視図を、図2は図1のブレーキ装置(ロータ省略)を矢印A方向から見た平面図を、図3は図2のB−B線に沿う部分拡大断面図を、図4はアクチュエータ単体を示す斜視図を、図5は図4のC−C線に沿う断面図を、図6は図5の破線円D部の拡大図を、図7はケース単体の内部構造を説明する斜視図を、図8(a),(b)は内歯車の詳細構造を説明する斜視図をそれぞれ示している。
図1ないし図3に示すように、ブレーキ装置10は、電動パーキングブレーキ装置(Electric Parking Brake)を備えたものであって、車両の車軸(図示せず)に一体回転可能に取り付けられたロータ11を備えている。ロータ11は、複数のハブボルト12(図示では4つ)を有するロータ本体11aと、当該ロータ本体11aの径方向外側に一体に設けられたディスク部11bとを備えている。ディスク部11bは、一対のパッド13a,13bによって挟まれる摩擦面を形成している。また、ロータ本体11aにはホイール(図示せず)が装着され、各ハブボルト12にはホイールナット(図示せず)がねじ結合されるようになっている。
ブレーキ装置10は、車両のナックル等の非回転部分(図示せず)に固定されるマウンティングブラケット14を備えている。このマウンティングブラケット14は、鋳造成形により所定形状に形成され、一対のスライドピン15がそれぞれ摺動自在に装着される一対のピン装着部14aが一体に設けられている。各ピン装着部14aはロータ11の軸方向に延びており、各スライドピン15はロータ11の軸方向に移動自在となっている。そして、各ピン装着部14aの間には橋渡し部14bが一体に設けられ、各ピン装着部14aは、ロータ11の周方向に所定の間隔を持って配置されている。
ブレーキ装置10は、マウンティングブラケット14に移動自在に取り付けられるキャリパ16を備えている。このキャリパ16は、マウンティングブラケット14と同様に鋳造成形により所定形状に形成され、キャリパ本体16aと、一対のピン固定部16bとを備えている。キャリパ本体16aは、ロータ11のディスク部11bを跨ぐように断面が略U字形状に形成され、爪部16c,シリンダ部16dおよび連結部16eを備えている。連結部16eは、爪部16cとシリンダ部16dとを連結している。
爪部16cは、ロータ11の軸方向に沿うハブボルト12側に配置され、シリンダ部16dは、ロータ11の軸方向に沿うハブボルト12側とは反対側に配置されている。ここで、ロータ11の軸方向に沿うハブボルト12側とは反対側には、車両の振動を減衰するショックアブソーバ(図示せず)が配置される。そのため、ブレーキ装置10は、ショックアブソーバを避けて車両に固定されている。
図3に示すように、シリンダ部16dは有底筒状に形成されており、当該シリンダ部16dの内部には、ピストン17が摺動自在に設けられている。つまり、ピストン17は、キャリパ16に移動自在に保持されており、ロータ11の軸方向に摺動するようになっている。ここで、シリンダ部16dの径方向内側は切削加工されており、ピストン17がスムーズに摺動可能となっている。
また、シリンダ部16dの内部であって、かつピストン17の背面側(図中右側)には、ブレーキペダル(図示せず)の操作によりブレーキ液(図示せず)が供給されるようになっている。つまり、運転者のブレーキペダル操作による通常の制動時には、ブレーキ液の供給により制動力が発生するようになっている。
図1に示すように、一対のピン固定部16bは、シリンダ部16dの径方向外側に、互いに対向するよう相反する方向に突出して設けられている。各ピン固定部16bの先端部にはボルト18がそれぞれ挿通され、これらのボルト18はスライドピン15にそれぞれ固定されている。これにより、キャリパ16は、マウンティングブラケット14に対して、ロータ11の軸方向に移動自在となっている。
図3に示すように、爪部16cは、ディスク部11bのハブボルト12側にある一方のパッド(アウターパッド)13aを、ディスク部11bに向けて押し付ける。また、ピストン17は、ディスク部11bのハブボルト12側とは反対側にある他方のパッド(インナーパッド)13bを、ディスク部11bに向けて押し付ける。
より具体的には、運転者のブレーキペダル操作により、ピストン17の背面側にブレーキ液が供給されると、ピストン17がシリンダ部16dの内部から外部に押し出されて、図3中左側に移動する。これにより、ピストン17はパッド13bをディスク部11bに向けて押圧する。一方、ピストン17がパッド13bを押圧する際の反力によって、キャリパ16がマウンティングブラケット14に対して、図3中右側に移動する。これにより、爪部16cはパッド13aをディスク部11bに向けて押圧する。
ピストン17は中空となっており、その内部には送りねじ機構17a(詳細図示せず)が収容されている。送りねじ機構17aは、アクチュエータ20によって正逆回転される雄ねじ部材17bを備えている。また、送りねじ機構17aは、雄ねじ部材17bがねじ結合される雌ねじ部材(図示せず)を備えている。これにより、運転者が車室内のパーキングブレーキスイッチ(図示せず)を操作することで、アクチュエータ20によって雄ねじ部材17bが正逆方向に回転駆動される。
図1ないし図3に示すように、ブレーキ装置10は、送りねじ機構17aを駆動するアクチュエータ(ブレーキ用アクチュエータ)20を備えている。アクチュエータ20は、シリンダ部16dのロータ11側とは反対側の底部側に固定されている。以下、パーキングブレーキスイッチの操作時に作動するアクチュエータ20の構造について、図面を用いて詳細に説明する。
図4および図5に示すように、アクチュエータ20は、略L字形状に形成されたケース21を備えている。このケース21の開口部21a(図3および図5参照)は、カバー22によって密閉され、これによりケース21の内部に雨水や埃等が進入するのを防止している。ケース21およびカバー22は、いずれも樹脂材料を射出成形することで所定形状に形成されている。
ここで、ケース21は、アクチュエータ20の外郭の大部分を占めており、かつ車両の足回りの周辺の劣悪環境下に曝される。そのため、ケース21は、耐候性に優れたポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT樹脂)によって形成されている。PBT樹脂の特性としては、熱安定性,寸法安定性,耐薬品性等に優れていることが挙げられる。熱安定性とは、長時間高温環境下に曝しても熱変形し難い特性のことである。寸法安定性とは、多湿環境下に曝しても吸水率が低いため寸法が変化し難い特性のことである。耐薬品性とは、有機溶剤,ガソリン,油等に対して変質し難い特性のことである。
なお、ケース21の材質としてはPBT樹脂に限らず、上述のような耐候性に優れた材質であれば、例えば、ポリフェニレンスルファイド樹脂(PPS樹脂)等の他の材料としても良い。また、カバー22においても、ケース21と同じ環境下に曝されるため、ケース21と同じPBT樹脂で形成しても良いし、耐候性に優れた他の材料(PPS樹脂等)であっても良い。また、上述のような環境下にあることから、ケース21とカバー22とは、互いの樹脂材を溶融させて固着させる適宜の溶着手段によって固定させる。
ここで、ケース21の内部には、電動モータ30および減速機構50が収容されており、以下、ケース21の詳細構造を説明する前に、電動モータ30および減速機構50の構造について説明する。
図5に示すように、電動モータ30はモータケース31を備えている。モータケース31は、鋼板(磁性材料)をプレス加工等することで有底の略円筒形状に形成されている。モータケース31の内側には、断面が略円弧形状に形成された複数のマグネット32(図示では2つのみ示す)が固定されている。そして、これらのマグネット32の内側には、コイル33が巻装されたアーマチュア34が、所定の隙間(エアギャップ)を介して回転自在に収容されている。
アーマチュア34の回転中心には、アーマチュア軸(回転軸)35の基端側が固定されている。アーマチュア軸35の先端側はモータケース31の外部にまで延ばされており、アーマチュア軸35の先端部にはピニオンギヤ36が固定されている。アーマチュア軸35の軸方向に沿うアーマチュア34とピニオンギヤ36との間には、コイル33の端部が電気的に接続されたコンミテータ37が固定されている。コンミテータ37の外周部分には、一対のブラシ38が摺接するようになっている。なお、コンミテータ37および各ブラシ38についても、モータケース31の内部にそれぞれ収容されている。
そして、車両の停車時にパーキングブレーキスイッチを操作することで、各ブラシ38に駆動電流が供給される。すると、各ブラシ38およびコンミテータ37を介してコイル33に駆動電流が供給され、これによりアーマチュア34に電磁力が発生する。よって、アーマチュア軸35(ピニオンギヤ36)が所定の回転数で所定の方向に回転駆動される。ここで、各ブラシ38に供給される駆動電流は、ケース21に設けたコネクタ接続部25に接続される車両側コネクタ(図示せず)から供給される。
図5に示すように、ケース21には、雄ねじ部材17b(図3参照)に一体回転可能に連結され、電動モータ30の動力をピストン17に伝達する出力軸39が設けられている。この出力軸39は、減速機構50を形成する遊星キャリヤ56に一体に設けられており、高トルク化された回転力を雄ねじ部材17bに伝達するようになっている。そして、アーマチュア軸35と出力軸39とは、それぞれ平行に並んでケース21に設けられており、アーマチュア軸35と出力軸39との間に、減速機構50が設けられている。
また、減速機構50とピニオンギヤ36との間には、アーマチュア軸35と平行に並べられた出力軸39に動力を伝達するための入力側二段ギヤ40が設けられている。この入力側二段ギヤ40は、ピニオンギヤ36に噛み合わされる大径ギヤ41と、減速機構50を形成する出力側二段ギヤ51の大径ギヤ52に噛み合わされる小径ギヤ42とを備えている。
減速機構50は遊星歯車減速機構であって、出力側二段ギヤ51を有している。この出力側二段ギヤ51は、入力側二段ギヤ40の小径ギヤ42に噛み合わされる大径ギヤ52と、サンギヤ(太陽歯車)として機能する小径ギヤ53とを備えている。また、減速機構50は、4つのプラネタリギヤ(遊星歯車)54(図示では2つのみ示す)を備えており、これらのプラネタリギヤ54は、それぞれ小径ギヤ53および内歯車55の双方に噛み合わされている。
各プラネタリギヤ54は、遊星キャリヤ56に支持ピン57を介してそれぞれ回転自在に支持されている。内歯車55は、ケース21にインサート成形により固定され、遊星キャリヤ56は内歯車55に対して相対回転可能となっている。これにより、アーマチュア軸35の回転が、入力側二段ギヤ40および出力側二段ギヤ51を介して減速機構50に伝達され、減速機構50により減速される。その後、減速機構50により減速されて高トルク化された回転力は、出力軸39から雄ねじ部材17b(図3参照)に伝達されて、ピストン17が大きな力で移動される。よって、小型の電動モータ30を用いて電動パーキングブレーキ装置を構築することができる。
図5ないし図7に示すように、内歯車(インターナルギヤ)55は、キャリパ固定部23を形成する円筒固定部23aの軸方向基端側に、インサート成形により固定されている。つまり、内歯車55は、出力軸39と同軸上に配置されている。内歯車55は、ケース21およびカバー22によって密閉された空間内に設けられるため、ケース21やカバー22のように耐候性の要件はない。その一方で、内歯車55は、減速機構50を形成する動力伝達要素となっているため、機械的強度や耐久性の要件がある。したがって、本実施の形態においては、ポリアミド系樹脂であるPA66樹脂(ポリアミド66)により内歯車55を形成している。これにより、内歯車55の軽量化を実現しつつ十分な強度を得ている。ここで、ポリアミド系樹脂は、機械的強度において優れた特性を有し、かつ上述のような耐薬品性にも優れた特性を有している。
ただし、内歯車55の材質としてはPA66樹脂に限らず、動力伝達要素に適した強度が得られる材質であれば、他の材料を用いても良い。ここで、内歯車55は円筒固定部23aの基端側にインサート成形により固定されるため、自ら動く部品ではない。そのため、例えば、より高強度であるアルミ材料等の金属により内歯車55を形成しても良い。このように、本実施の形態では、ケース21の材質と内歯車55の材質とを異ならせて、それぞれを最適な材料で形成することで、故障し難く信頼性の高いアクチュエータ20を実現している。
図8に示すように、内歯車55は、環状の歯車本体55aを有している。歯車本体55aの内周面には、所定ピッチの歯部55bが形成されている。この歯部55bには4つのプラネタリギヤ54(図5参照)が噛み合わされる。また、歯車本体55aの軸方向先端側、つまり図5に示す状態のもとで出力軸39側には、段差状に形成された環状の支持鍔部55cが設けられている。支持鍔部55cは、歯部55bの歯先よりも径方向内側に突出され、これにより遊星キャリヤ56(図5参照)の外周部分を回転自在に支持するようになっている。
歯車本体55aの外周面には、内歯車55の径方向外側に向けて突出された4つの廻り止め突起55dが一体に設けられている。これらの廻り止め突起55dは、歯車本体55aの周方向に沿って等間隔(例えば90°間隔)で設けられ、断面形状が略長方形形状に形成されている。各廻り止め突起55dは、図7に示すように、円筒固定部23aの軸方向基端側にインサート成形により固定され、これにより、ケース21に対する内歯車55の廻り止めがなされる。つまり、各廻り止め突起55dは、内歯車55のケース21に対する相対回転を規制するようになっている。なお、歯車本体55aの軸方向基端側は、図7に示すように外部に露出されており、これにより各廻り止め突起55dにおける歯車本体55aの軸方向基端側も、外部に露出されている。
図7に示すように、各廻り止め突起55dは、ケース21の内側に設けられた回動ピン固定部PFを避けた位置に配置されている。これにより、回動ピン固定部PFの周辺のケース21の肉厚が薄くなるのを抑制して、回動ピン固定部PFの剛性が低下するのを抑制している。よって、回動ピン固定部PFに固定される回動ピンP(図5参照)の倒れ等が防止される。ここで、回動ピンPは、入力側二段ギヤ40(図5参照)を回動自在に支持するものである。このように、各廻り止め突起55dを、ケース21に収容される機能部品としての回動ピンPを避けた位置に配置することで、ケース21を大型化すること無く、内歯車55および回動ピンPのケース21に対する固定強度を十分に確保している。また、各廻り止め突起55dは、後述する一対のねじ挿通部23cのねじ孔(機能部品)を避けた位置に配置され、これにより上記と同様に一対のねじ挿通部23cの剛性が低下することを抑制している。
図8に示すように、歯車本体55aの外周面には、内歯車55の周方向に沿って延びる環状の抜け止め突起55eが一体に設けられている。抜け止め突起55eは、内歯車55の径方向外側に突出して設けられ、かつ内歯車55の軸方向基端側寄り(図5中下側寄り)に配置されている。抜け止め突起55eは、円筒固定部23a(図5参照)の軸方向基端側にインサート成形により埋設され、抜け止め突起55eの開口部21a側は、外部へ露出しないように形成されている。これにより、ケース21に対する内歯車55の軸方向への抜け止めがなされる。ここで、図8に示すように、抜け止め突起55eの径方向外側への突出高さは、各廻り止め突起55dの径方向外側への突出高さよりも低い高さに設定されている。これは、内歯車55の軸方向に掛かる負荷の方が、内歯車55の周方向に掛かる負荷よりも小さいことに基づいている。
なお、抜け止め突起55eの径方向外側への突出高さは、図8に記載の通りで何ら問題を生じないが、例えば、抜け止め突起55eの径方向外側への突出高さを、各廻り止め突起55dの径方向外側への突出高さと同等にすると、以下のような問題を生じ得る。つまり、抜け止め突起55eが回動ピン固定部PFに近接して配置されるので、回動ピン固定部PFの開口部の剛性が低下する虞がある。
図7に示すように、ケース21の長手方向に沿う内歯車55側とは反対側(図中右側)には、一対の給電端子TMがインサート成形により設けられている。これらの給電端子TMの一端側は、ケース21内の電動モータ30寄りに露出され、各給電端子TMの他端側は、コネクタ接続部25内に露出されている。そして、各給電端子TMおよび内歯車55は、ケース21を射出成形する際に、インサート成形によりケース21に固定される。ここで、図7においては、インサートされる部品を分かり易くするために、各給電端子TMおよび内歯車55に網掛けを施している。
具体的には、別の製造工程で予め製造された各給電端子TMと内歯車55等を準備し、これらを固定金型(図示せず)の所定箇所に配置する。次いで、固定金型に移動金型(図示せず)を突き合わせて、固定金型と移動金型との間に形成されたキャビティ(図示せず)に、ディスペンサから溶融樹脂(本実施の形態ではPBT樹脂)を供給する。これにより、各給電端子TMおよび内歯車55の周囲が溶融樹脂で満たされて、ひいては各給電端子TMおよび内歯車55等が固定されたケース21が完成する。
このように、各給電端子TMおよび内歯車55をケース21にインサート成形により固定したので、円筒固定部23aの軸心と内歯車55の軸心とを精度良く一致させることができる。よって、電動モータ30や減速機構50を、よりスムーズに動作させることが可能となる。また、各給電端子TMとコネクタ接続部25との位置精度も良好にできるので、車両側コネクタ(図示せず)のコネクタ接続部25への接続もスムーズに行えるようになる。
図4および図5に示すように、ケース21は、キャリパ16のシリンダ部16d(図3参照)に固定されるキャリパ固定部23と、電動モータ30(図5参照)を収容するモータ収容部24とを備えている。キャリパ固定部23は、ケース21の出力軸39が配置される部分に設けられ、出力軸39および減速機構50と同軸上に配置されている。キャリパ固定部23の径方向内側には、円筒固定部23aが設けられ、当該円筒固定部23aの軸方向先端側には、シリンダ部16dの底部側が嵌合して固定されている。また、キャリパ固定部23の径方向外側には、ケース21の外郭の一部を形成する外周壁部23bが設けられている。
一方、モータ収容部24は、ケース21の電動モータ30が配置される部分に設けられ、アーマチュア軸35と同軸上に配置されている(図5参照)。モータ収容部24は、アーマチュア軸35の軸方向に延びる円筒本体部24aと、この円筒本体部24aの軸方向に沿うカバー22側とは反対側にある段付き形状の底壁部24bとを備えている。そして、電動モータ30は、モータ収容部24に挿入され、かつモータ収容部24に対して相対回転不能に図示しない締結手段によって強固に固定されている。
図4に示すように、モータ収容部24の軸方向長さL1は、キャリパ固定部23の軸方向長さL2よりも長い寸法となっている(L1>L2)。ここで、モータ収容部24の軸方向長さL1は、ケース21の開口部21a(図5参照)からモータ収容部24の底壁部24bまでの長さ寸法であり、キャリパ固定部23の軸方向長さL2は、ケース21の開口部21aからキャリパ固定部23の円筒固定部23aの先端部分までの長さ寸法である。また、軸方向長さL1は、軸方向長さL2の略2倍となっている。
これにより、アクチュエータ20をキャリパ16に固定した際に、アーマチュア軸35および出力軸39が互いに平行となるよう、図2に示すように、シリンダ部16dの真横に電動モータ30を配置することができる。よって、シリンダ部16dの軸方向寸法が増大するのを抑制して、ブレーキ装置10がショックアブソーバ等に接触されるのを回避することができる。
ここで、図5に示すように、ケース21の長手方向(図中左右方向)に沿うモータ収容部24を挟むキャリパ固定部23側とは反対側には、車両側コネクタが電気的に接続されるコネクタ接続部25が一体に設けられている。このコネクタ接続部25の内部には、車両側コネクタからの駆動電流を各ブラシ38に供給するための給電端子TM(図7参照)の他端側が設けられている。図2に示すように、コネクタ接続部25は、アクチュエータ20をキャリパ16に固定した状態のもとで、シリンダ部16d側とは反対側に向けられている。これにより、ブレーキ装置10を車両に取り付けた状態のもとで、車両側コネクタを容易かつ確実にコネクタ接続部25に接続することができる。
図4,図5および図7に示すように、キャリパ固定部23は、円筒固定部23aと外周壁部23bとを備えている。外周壁部23bには、径方向外側に部分的に突出するようにして、一対のねじ挿通部23cが一体に設けられている。つまり、各ねじ挿通部23cは、キャリパ固定部23の径方向外側に配置されている。各ねじ挿通部23cには、アクチュエータ20をキャリパ16(図2参照)に固定するための固定ねじS(図1および図2参照)が挿通され、各ねじ挿通部23cはキャリパ16に固定されるようになっている。
各ねじ挿通部23cは、円筒固定部23aを中心として互いに対向配置されており、これにより図3に示すように、出力軸39の軸心がピストン17の軸心に対してずれないように、アクチュエータ20がキャリパ16に均等な固定力にて固定される。なお、各ねじ挿通部23cは、ケース21の長手方向と交差するケース21の短手方向に、出力軸39を挟んで所定間隔を持って配置されている。
図2,図4および図7に示すように、各ねじ挿通部23cと外周壁部23bとの間には、各ねじ挿通部23cの外周壁部23bに対する固定強度を高めるための固定部用補強リブ23dが一体に設けられている。これにより、アクチュエータ20の作動時におけるケース21のキャリパ16に対する捩れやがたつきが抑制される。
モータ収容部24の径方向外側には、一対の補強リブ24dが一体に設けられている。これらの補強リブ24dは、図4に示すように、軸方向長さがL1のモータ収容部24が、軸方向長さがL2のキャリパ固定部23に対して、特にキャリパ固定部23側へ傾斜(倒れ)したり捩れたりするのを抑制するために設けたものである。また、ケース21は樹脂材料(PBT樹脂)を射出成形することで形成されるため、その硬化時には樹脂が収縮してヒケが発生する。各補強リブ24dは、ケース21の硬化時において、ヒケの発生に起因するモータ収容部24のキャリパ固定部23に対する傾斜や歪みも抑制する。
各補強リブ24dは、モータ収容部24の軸方向一端(図4中上方)からモータ収容部24の軸方向他端(図4中下方)に亘って設けられている。各補強リブ24dは断面が略三角形形状に形成されており、モータ収容部24の径方向外側への各補強リブ24dの突出量は、モータ収容部24の軸方向一端側から軸方向他端側に行くに連れて徐々に大きくなっている。
また、各補強リブ24dは、モータ収容部24のキャリパ固定部23がある側にそれぞれ配置され、かつ各補強リブ24dの突出方向は、モータ収容部24をその軸方向から見たときに、キャリパ固定部23の各ねじ挿通部23cに向けられている。これにより、ケース21のデッドスペースに各補強リブ24dが配置される。よって、各補強リブ24dを比較的大きく形成して、各補強リブ24d自身の剛性を高めることができる。
また、ケース21のデッドスペースに各補強リブ24dを配置することで、モータ収容部24のキャリパ固定部23側へ傾斜を抑制しつつ、シリンダ部16dとモータ収容部24とが干渉しない範囲、つまりシリンダ部16dを避けた位置で互いに近接させて配置可能となっている。つまり、各補強リブ24dの配置箇所は、ブレーキ装置10の小型軽量化に有利な配置箇所となっている。
図4に示すように、各補強リブ24dにおけるモータ収容部24の軸方向他端側は、キャリパ固定部23の外周壁部23bに向けて設けられている。これにより、各補強リブ24dに負荷される応力がねじ挿通部23cを介して外周壁部23bに逃がされる。よって、モータ収容部24のキャリパ固定部23に対する傾斜や捩れがより確実に抑制される。ここで、出力軸39の軸方向に沿う外周壁部23bの肉厚は厚く、出力軸39の軸方向に沿う外周壁部23bの剛性は高くなっている。また、外周壁部23bは、ねじ挿通部23cと連結されている。したがって、各補強リブ24dから負荷される応力により、外周壁部23bが変形することが抑制される。
図4に示すように、キャリパ固定部23には、複数の肉盗み部23eが設けられている。これらの肉盗み部23eは、キャリパ固定部23のシリンダ部16d側(図中上側)で、かつ円筒固定部23aの周囲に設けられている。各肉盗み部23eは、円筒固定部23aと外周壁部23bとの間に配置され、円筒固定部23aの周方向に並んで配置されている。各肉盗み部23eは、キャリパ固定部23のヒケに起因した変形を防止し、かつケース21を軽量化するために設けたものであり、出力軸39の軸方向に窪んで設けられている。
各肉盗み部23eは、出力軸39を中心に放射状に設けられた複数の放射状リブ23fによって互いに仕切られている。これらの放射状リブ23fは、円筒固定部23aと外周壁部23bとの間,円筒固定部23aと各ねじ挿通部23cとの間,円筒固定部23aとモータ収容部24との間にそれぞれ設けられている。
そして、これらの放射状リブ23fのうち、円筒固定部23aと各ねじ挿通部23cとの間にある放射状リブ23f1は、両者間の剛性を高めてケース21のキャリパ16に対する捩れやがたつきを抑制する機能を有している。また、各放射状リブ23fのうち、円筒固定部23aとモータ収容部24との間にある放射状リブ23f2は、モータ収容部24のキャリパ固定部23に対する傾斜や歪みを抑制する機能を有している。
ここで、一対の補強リブ24dは、モータ収容部24を軸方向から見たときに、各肉盗み部23eと重ならない位置で、かつ外周壁部23bと繋がるように一体に設けられている。これにより、ケース21を射出成形する際に用いる各金型の形状を簡素化することができるとともに、各補強リブ24dから負荷される応力が、ケース21の薄肉となった肉盗み部23eに負荷されるのを防止している。
以上詳述したように、本実施の形態によれば、内歯車55の材質(PA66樹脂)とケース21の材質(PBT樹脂)とが異なっても、内歯車55はケース21にインサート成形により固定されるため、内歯車55のケース21に対するがたつきを容易に抑制することができる。したがって、減速機構50の摩耗や異音の発生等を防止することができる。また、内歯車55に適した材質とケース21に適した材質とをそれぞれ任意に選択できるので、故障し難く信頼性の高いブレーキ装置10を構築することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、ブレーキ装置10を電動パーキングブレーキ装置としたものを示したが、本発明はこれに限らず、運転者のブレーキペダル操作により作動するアクチュエータを備え、電気配線のみで繋がったバイワイヤ方式のブレーキ装置(Brake by wire)にも適用することができる。
また、上記実施の形態においては、図8に示すように、内歯車55における歯車本体55aの外周面に、4つの廻り止め突起55dを設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、1ヶ所のみの廻り止め突起55dを設けても良いし、5つ以上の廻り止め突起55dを設けても良い。さらには、廻り止め突起55dを等間隔で設けるに限らず、ケース21内に収容される機能部品(回動ピンP等)の配置箇所等に応じて、不等間隔で設けても良い。
また、上記実施の形態においては、図8に示すように、内歯車55における歯車本体55aの外周面に、1つの抜け止め突起55eを設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、2つ以上の抜け止め突起を、歯車本体55aの外周面にその軸方向に並べて設けることもできる。
さらに、上記実施の形態においては、図5に示すように、電動モータ30をブラシ付きの電動モータとしたものを示したが、本発明はこれに限らず、ブラシレスの電動モータを採用することもできる。この場合、電動モータからのノイズの発生を抑えて、他の車載機器への悪影響をより効果的に低減することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
10 ブレーキ装置
11 ロータ
11a ロータ本体
11b ディスク部
12 ハブボルト
13a,13b パッド
14 マウンティングブラケット
14a ピン装着部
14b 橋渡し部
15 スライドピン
16 キャリパ
16a キャリパ本体
16b ピン固定部
16c 爪部
16d シリンダ部
16e 連結部
17 ピストン
17a 送りねじ機構
17b 雄ねじ部材
18 ボルト
20 アクチュエータ(ブレーキ用アクチュエータ)
21 ケース
21a 開口部
22 カバー
23 キャリパ固定部
23a 円筒固定部
23b 外周壁部
23c ねじ挿通部
23d 固定部用補強リブ
23e 肉盗み部
23f,23f1,23f2 放射状リブ
24 モータ収容部
24a 円筒本体部
24b 底壁部
24d 補強リブ
25 コネクタ接続部
30 電動モータ
31 モータケース
32 マグネット
33 コイル
34 アーマチュア
35 アーマチュア軸(回転軸)
36 ピニオンギヤ
37 コンミテータ
38 ブラシ
39 出力軸
40 入力側二段ギヤ
41 大径ギヤ
42 小径ギヤ
50 減速機構
51 出力側二段ギヤ
52 大径ギヤ
53 小径ギヤ(太陽歯車)
54 プラネタリギヤ(遊星歯車)
55 内歯車(インターナルギヤ)
55a 歯車本体
55b 歯部
55c 支持鍔部
55d 廻り止め突起
55e 抜け止め突起
56 遊星キャリヤ
57 支持ピン
P 回動ピン(機能部品)
PF 回動ピン固定部
S 固定ねじ
TM 給電端子

Claims (12)

  1. キャリパに移動自在に保持されるピストンを駆動するブレーキ用アクチュエータであって、
    回転軸を有する電動モータと、
    前記電動モータの動力を前記ピストンに伝達する出力軸と、
    前記回転軸と前記出力軸との間に設けられる減速機構と、
    前記電動モータおよび前記減速機構を収容するケースと、
    を備え、
    前記減速機構は、前記ケースにインサート成形により固定される内歯車を有し、前記内歯車の材質と前記ケースの材質とを異ならせた、
    ブレーキ用アクチュエータ。
  2. 請求項1記載のブレーキ用アクチュエータにおいて、
    前記内歯車は、ポリアミド系樹脂により形成されている、
    ブレーキ用アクチュエータ。
  3. 請求項1または2記載のブレーキ用アクチュエータにおいて、
    前記ケースは、ポリブチレンテレフタレート樹脂により形成されている、
    ブレーキ用アクチュエータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のブレーキ用アクチュエータにおいて、
    前記内歯車の外周面に、径方向外側に突出した少なくとも1つの廻り止め突起が設けられる、
    ブレーキ用アクチュエータ。
  5. 請求項4記載のブレーキ用アクチュエータにおいて、
    前記廻り止め突起は、前記ケースにおける機能部品を避けた位置に配置される、
    ブレーキ用アクチュエータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のブレーキ用アクチュエータにおいて、
    前記内歯車の外周面に、当該内歯車の周方向に延びる環状の抜け止め突起が設けられる、
    ブレーキ用アクチュエータ。
  7. ロータと、
    前記ロータに押し付けられるパッドと、
    前記パッドを押圧するピストンと、
    前記ピストンを移動自在に保持するキャリパと、
    前記キャリパに設けられ、前記ピストンを駆動するアクチュエータと、
    を有するブレーキ装置であって、
    前記アクチュエータは、
    回転軸を有する電動モータと、
    前記電動モータの動力を前記ピストンに伝達する出力軸と、
    前記回転軸と前記出力軸との間に設けられる減速機構と、
    前記電動モータおよび前記減速機構を収容し、前記キャリパに固定されるケースと、
    を備え、
    前記減速機構は、前記ケースにインサート成形により固定される内歯車を有し、前記内歯車の材質と前記ケースの材質とを異ならせた、
    ブレーキ装置。
  8. 請求項7記載のブレーキ装置において、
    前記内歯車は、ポリアミド系樹脂により形成されている、
    ブレーキ装置。
  9. 請求項7または8記載のブレーキ装置において、
    前記ケースは、ポリブチレンテレフタレート樹脂により形成されている、
    ブレーキ装置。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載のブレーキ装置において、
    前記内歯車の外周面に、径方向外側に突出した少なくとも1つの廻り止め突起が設けられる、
    ブレーキ装置。
  11. 請求項10記載のブレーキ装置において、
    前記廻り止め突起は、前記ケースにおける機能部品を避けた位置に配置される、
    ブレーキ装置。
  12. 請求項7〜11のいずれか1項に記載のブレーキ装置において、
    前記内歯車の外周面に、当該内歯車の周方向に延びる環状の抜け止め突起が設けられる、
    ブレーキ装置。
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