JP2016129449A - 車両シート制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異物の挟み込み判定の精度の低下を抑えることができる車両シート制御装置を提供する。【解決手段】車両シート制御装置10は、FB制御部24によって演算される電圧指令値Vdを基に、モータMに掛かる負荷が低負荷であるか高負荷であるかを判定する負荷判定部28と、負荷判定部28にて低負荷判定された場合には電圧指令値Vdに基づいて車両シート1による異物の挟み込みを判定し、負荷判定部28にて高負荷判定された場合にはモータMの回転速度検出値ω(実速度)に基づいて車両シート1による異物の挟み込みを判定する挟み込み判定部29とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両シート制御装置に関するものである。
従来、前後のスライド移動やシートバックの傾動等を、モータを駆動源として電動駆動可能とした車両用電動シートがある。このようなものでは、モータの駆動が車両シートに内蔵の減速機構等を介してシートクッションやシートバックに伝達され、それらの電動駆動が実現される。
ところで、このような車両用電動シートを制御する制御装置において、例えば特許文献1に示すものでは、モータの回転速度の実速度を速度指令値(目標速度)に追従させるべく速度フィードバック制御が実装され、モータの定速駆動が可能となっている。また、特許文献1のものでは、車両シートの電動駆動時の異物の挟み込みを検出する制御が実装されている。
特許第5471158号公報
車両シートに着座する者の体重等によってモータに掛かる負荷が異なることから、上記のような速度フィードバック制御を備える場合、どのパラメータを基に異物の挟み込み判定を行えば、挟み込み判定の精度の低下を抑えられるかの判断が難しい。例えばモータの回転速度を基に異物の挟み込み判定を行う場合、モータに掛かる負荷が小さいとき(例えば、低体重者が着座しているとき等)には、車両シートが異物と接触しても速度フィードバック制御によってしばらく速度が落ちず挟み込み判定が正しくなされないおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、異物の挟み込み判定の精度の低下を抑えることができる車両シート制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両シート制御装置は、モータの回転力に基づく車両シートの電動駆動を制御する車両シート制御装置であって、前記モータの回転速度を速度指令値に追従させるべく該速度指令値と前記モータの回転速度の実速度との差分を基に電圧指令値を演算して出力するフィードバック制御手段と、前記電圧指令値に基づく駆動電力を前記モータに出力する駆動回路と、前記電圧指令値、又は前記モータの回転速度の実速度が前記速度指令値に追従するまでに掛かる時間を基に、前記モータに掛かる負荷が低負荷であるか高負荷であるかを判定する負荷判定手段と、前記負荷判定手段にて低負荷判定された場合には前記電圧指令値に基づいて前記車両シートによる異物の挟み込みを判定し、前記負荷判定手段にて高負荷判定された場合には前記モータの回転速度の実速度に基づいて前記車両シートによる異物の挟み込みを判定する挟み込み判定手段とを備える。
この構成によれば、負荷判定手段にて低負荷判定された場合、挟み込み判定手段は電圧指令値に基づいて車両シートによる異物の挟み込みを判定する。つまり、電動駆動中の車両シートが異物と接触したとき、フィードバック制御手段によって演算される電圧指令値が変動し、その変動に基づき異物の挟み込み判定がなされるため、速度フィードバック制御によってモータの回転速度が一定(又は速度変動が微少)となる状態においても異物の挟み込みを検出することができる。一方、負荷判定手段にて高負荷判定された場合には、モータの回転速度の実速度に基づいて車両シートによる異物の挟み込みを判定する。モータに掛かる負荷が大きいときには、フィードバック制御手段によって演算される電圧指令値が最大値に張り付き、車両シートが異物を挟み込んでも該電圧指令値が変動しない場合があるが、この高負荷時においてはモータの回転速度の実速度に基づいて異物の挟み込みを検出することができる。このように、モータに掛かる負荷の大小に応じて挟み込み判定に用いるパラメータ(電圧指令値又はモータの実速度)を別にすることで、異物の挟み込み判定の精度の低下を抑えることができる。
上記車両シート制御装置において、前記フィードバック制御手段による速度フィードバック制御によって前記モータを一定の高速度で駆動させる高速区間と、前記モータの始動から前記高速区間までの区間であって前記モータを前記高速度よりも遅い速度で駆動させる低速区間とが設定され、前記負荷判定手段は、前記低速区間において、前記モータに掛かる負荷が低負荷であるか高負荷であるかを判定することが好ましい。
この構成によれば、低速区間では、フィードバック制御手段によって演算される電圧指令値の最大値までの余裕があるため、この低速区間において負荷判定手段にて電圧指令値を基に負荷判定させることで、より好適に負荷判定を行うことが可能となる。
本発明の車両シート制御装置によれば、異物の挟み込み判定の精度の低下を抑えることができる。
実施形態の車両シート制御装置の電気ブロック図である。 (a)(b)モータに掛かる負荷が小さいときの制御態様を説明するための説明図である。 (a)(b)モータに掛かる負荷が大きいときの制御態様を説明するための説明図である。
以下、車両シート制御装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両シート制御装置10は、車両シート1を前後方向にスライド動作させるための駆動源としてのモータMを備える。モータMは、給電ブラシ及び整流子(ともに図示略)を有するブラシ付きモータにて構成されている。モータMの回転は、車両シート1が備える減速機構(図示略)を介して該車両シート1の前後移動(スライド移動)に変換される。
車両シート制御装置10は、モータMに駆動電力を供給する駆動回路11と、駆動回路11を介してモータMの駆動を制御する制御回路12と、モータMの回転を検出する回転センサ13と、例えば車両シート1の側面に設けられた操作スイッチSWとを備える。操作スイッチSWが例えば搭乗者によって操作されると、操作スイッチSWから操作信号Smが制御回路12に出力され、制御回路12は操作信号Smの入力に基づいて駆動回路11を通じてモータMを回転駆動させ、車両シート1をスライド移動させる。
回転センサ13は、例えばモータMに搭載されたホールIC等からなり、モータMの回転に応じた回転検出信号Sp(パルス信号)を出力する。制御回路12は、回転センサ13から出力される回転検出信号Spに基づいて制御信号(PWM駆動信号)Scを生成し、その制御信号Scを駆動回路11に出力することにより駆動回路11をPWM駆動させ、モータMの駆動を制御する。
制御回路12は、速度算出部21、減算器22、速度指令値設定部23、FB制御部(フィードバック制御部)24、PWM制御部25、位置カウント部26、負荷判定部28及び挟み込み判定部29及びを備えている。
速度算出部21は、回転センサ13から出力される回転検出信号Spに基づいて回転速度検出値ωを算出する。減算器22は、速度指令値設定部23から出力された速度指令値ωdと、速度算出部21により演算されたモータMの回転速度検出値ωとの差分値(速度偏差Δω=ωd−ω)を演算し、演算した速度偏差ΔωをFB制御部24に出力する。
FB制御部24は、速度偏差Δωに基づいて速度フィードバック制御を実行する。本実施形態のFB制御部24が実行する速度フィードバック制御はPI制御である。すなわち、FB制御部24は速度偏差ΔωにP(比例)制御の比例ゲインKpを乗ずることにより比例成分を演算するとともに、速度偏差Δωの積分値にI(積分)制御の積分ゲインKiを乗ずることにより積分成分を演算する。そして、これら比例成分及び積分成分を加算することにより電圧指令値Vdを演算し、これをPWM制御部25に出力する。
PWM制御部25は、電圧指令値Vdに基づくDUTY指令値を演算するとともに、そのDUTY指令値に示されるオンDUTY比を有する制御信号Scを生成して駆動回路11に出力することで、駆動回路11をPWM駆動させる。これにより、制御信号Scに応じた駆動電力が駆動回路11からモータMに出力される。
位置カウント部26は、回転センサ13から出力される回転検出信号Spに基づいて車両シート1の位置情報Pを算出し、これを速度指令値設定部23に出力する。車両シート1の位置情報Pは、例えば、車両シート1の前後方向の位置に対応する回転検出信号Spの立ち上がり及び立ち下がりのカウント数である。
速度指令値設定部23は、車両シート1の位置情報Pに対応する速度指令マップが格納されたメモリ27を有している。速度指令値設定部23は、操作スイッチSWから制御回路12への操作信号Smの入力に基づき、前記速度指令マップから参照した値を速度指令値ωdとして減算器22に出力する。
負荷判定部28は、FB制御部24から入力される電圧指令値Vdに基づき、車両シート1に掛かる負荷が高負荷であるか低負荷であるかを判定し、その判定に応じた負荷判定信号Skを挟み込み判定部29に出力する。
挟み込み判定部29は、負荷判定部28から入力される負荷判定信号Skに基づき、後述する挟み込み判定のモードを低負荷モード及び高負荷モードのいずれかに決定する。挟み込み判定部29は、低負荷モードにおいては、FB制御部24から入力される電圧指令値Vdを基に異物の挟み込み判定を行う。一方、高負荷モードにおいては、速度算出部21から入力される回転速度検出値ωを基に異物の挟み込み判定を行う。その各モードにおいて、挟み込み判定部29は、車両シート1のスライド移動中の異物挟み込みを検出すると、挟み込み判定信号SiをPWM制御部25に出力する。そして、PWM制御部25は、挟み込み判定信号Siに基づき駆動回路11の駆動を停止してモータMを停止させる。
次に、本実施形態の車両シート制御装置10の制御態様とその作用を説明する。
図2(a)に示すように、操作スイッチSWの操作によって操作信号Smが制御回路12に出力されると、上記の速度フィードバック制御によってモータMが低速度ωLで定速駆動され、車両シート1が一定の低速度でスライド移動する(低速一定区間LS)。この低速一定区間LSにおいて、上記のように速度偏差Δωを基に演算される電圧指令値Vdを低電圧値VLとしている。なお、低速一定区間LSでは、車両シート1の位置の微調整を容易に行うことが可能となっている。
その後、作動開始時刻t0からの作動継続時間が所定時間Δtに達すると、速度指令値設定部23から出力される速度指令値ωdが、時間の経過につれて例えば一次関数的に増加される増速区間ISに移行する。増速区間ISでは、モータMの回転速度が低速度ωLから高速度ωHまで増加され、それに伴って車両シート1のスライド動作も増速される。
増速区間ISを経た後、上記の速度フィードバック制御によってモータMが高速度ωHで定速駆動される高速区間HSに移行する。高速区間HSでは、車両シート1が一定の高速度でスライド移動する。この高速区間HSにおいて、上記のように速度偏差Δωを基に演算される電圧指令値Vdを高電圧値VHとしている。なお、図2(a)(b)は、車両シート1に掛かる負荷が小さいとき(例えば、低体重者が着座しているとき等)の一例であって、高速区間HSでモータMを高速度ωHで駆動させるときの電圧指令値Vd(高電圧値VH)が、電圧指令値Vdの最大値Vmax未満となる場合の一例を示している。
[負荷判定について]
ここで、図3(a)(b)には、車両シート1に掛かる負荷が大きいとき(例えば、高体重者が着座しているとき等)の、モータMの回転速度及び電圧指令値Vdの変化を示している。図3(a)(b)に示すように、操作スイッチSWの操作によって操作信号Smが制御回路12に出力されると、上記の速度フィードバック制御によってモータMが低速度ωLで定速駆動される。このときの電圧指令値Vd(低電圧値VL)は、低負荷時(図2(b)参照)に比べて高くなる。
この低速一定区間LSにおいて、負荷判定部28は低電圧値VLと所定の閾値V1とを比較し、低電圧値VLが閾値V1未満の場合(図2(b)参照)に、車両シート1(モータM)に掛かる負荷が低負荷であると判定する。一方、低電圧値VLが閾値V1以上の場合(図3(b)参照)に、車両シート1(モータM)に掛かる負荷が高負荷であると判定する。そして、それぞれの判定に応じた負荷判定信号Skを挟み込み判定部29に出力する。挟み込み判定部29は、負荷判定信号Skに基づいて挟み込み判定のモードを低負荷モード及び高負荷モードのいずれかに決定する。
[低負荷モードにおける挟み込み判定]
図2(a)(b)に示すように、車両シート1の低負荷時のスライド移動において、車両シート1が異物と接触すると、その接触開始時点で微少に回転速度が低下するが、速度フィードバック制御によって電圧指令値Vdが上昇し、モータMの回転速度が高速度ωHに復帰する。なお、この例では、スライド移動する車両シート1によって異物が押されたり、車両シート1表面のクッションが異物に圧縮されたりすることで、異物との接触開始からしばらくの間、モータMの回転速度が高速度ωHに維持されることを想定している。
そして、この低負荷時では、挟み込み判定のモードが上記決定態様によって低負荷モードとされており、挟み込み判定部29は、FB制御部24から入力される電圧指令値Vdを基に異物の挟み込み判定を行う。詳しくは、挟み込み判定部29は、電圧指令値Vdが所定値(本実施形態では最大値Vmax)に達したとき、車両シート1が異物を挟み込んだと判定し、挟み込み判定信号SiをPWM制御部25に出力する。そして、PWM制御部25は、挟み込み判定信号Siに基づき駆動回路11の駆動を停止してモータMを停止させる。
[高負荷モードにおける挟み込み判定]
図3(a)(b)は、車両シート1の高負荷時の一例であって、モータMの回転速度が速度指令値ωdに基づく高速度ωHに達する前に、電圧指令値Vdが最大値Vmaxに到達する例を示している。この場合、高速区間HSで電圧指令値Vdが常に最大値Vmaxとなり、モータMの回転速度は、高速度ωHよりも遅い速度ωH1となる。このような車両シート1の高負荷時のスライド移動では、車両シート1が異物と接触すると、その接触開始時点からモータMの回転速度が低下する。
そして、この高負荷時では、挟み込み判定のモードが上記決定態様によって高負荷モードとされており、挟み込み判定部29は、速度算出部21から入力される回転速度検出値ωの変動量を基に異物の挟み込み判定を行う。詳しくは、挟み込み判定部29は、速度算出部21により演算された回転速度検出値ωの単位時間当りの速度変動量を算出する。そして、その速度変動量と閾値を比較し、速度変動量が該閾値以上である場合に、車両シート1が異物を挟み込んだと判定し、挟み込み判定信号SiをPWM制御部25に出力する。そして、PWM制御部25は、挟み込み判定信号Siに基づき駆動回路11の駆動を停止してモータMを停止させる。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)車両シート制御装置10は、FB制御部24によって演算される電圧指令値Vdを基に、モータMに掛かる負荷が低負荷であるか高負荷であるかを判定する負荷判定部28と、負荷判定部28にて低負荷判定された場合には電圧指令値Vdに基づいて車両シート1による異物の挟み込みを判定し、負荷判定部28にて高負荷判定された場合にはモータMの回転速度検出値ω(実速度)に基づいて車両シート1による異物の挟み込みを判定する挟み込み判定部29とを備える。
この構成によれば、負荷判定部28にて低負荷判定された場合、挟み込み判定部29は電圧指令値Vdに基づいて車両シート1による異物の挟み込みを判定する。つまり、電動駆動中の車両シート1が異物と接触したとき、FB制御部24によって演算される電圧指令値Vdが変動(上昇)し、その変動に基づき異物の挟み込み判定がなされるため、速度フィードバック制御によってモータMの回転速度が一定(又は速度変動が微少)となる状態においても異物の挟み込みを検出することができる。
一方、負荷判定部28にて高負荷判定された場合には、モータMの回転速度検出値ωに基づいて車両シート1による異物の挟み込みを判定する。モータMに掛かる負荷が大きいときには、FB制御部24によって演算される電圧指令値Vdが最大値Vmaxに張り付き、車両シート1が異物を挟み込んでも該電圧指令値Vdが変動しない場合があるが、この高負荷時においてはモータMの回転速度検出値ωに基づいて異物の挟み込みを検出することができる。
このように、モータMに掛かる負荷の大小に応じて挟み込み判定に用いるパラメータ(電圧指令値Vd又は回転速度検出値ω)を別にすることで、異物の挟み込み判定の精度の低下を抑えることができる。
(2)速度フィードバック制御によってモータMを一定の高速度ωHで駆動させる高速区間HSと、モータMの始動から高速区間HSまでの区間であってモータMを高速度ωHよりも遅い速度で駆動させる低速区間(低速一定区間LS及び増速区間IS)とが設定される。そして、負荷判定部28は、低速一定区間LSにおいて、モータMに掛かる負荷が低負荷であるか高負荷であるかを判定する。この構成によれば、低速一定区間LSでは、FB制御部24によって演算される電圧指令値Vdの最大値Vmaxまでの余裕があるため、この低速一定区間LSにおいて電圧指令値Vdを基に負荷判定することで、より好適に負荷判定を行うことが可能となる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、作動開始時刻t0からの作動継続時間が所定時間Δtに達したときに、低速一定区間LSから増速区間ISに移行されるが、これ以外に例えば、車両シート1の変位量が所定値に達したときに低速一定区間LSから増速区間ISに移行させてもよい。
・上記実施形態では、モータMの始動から高速区間HSまでの低速区間は、低速一定区間LSと増速区間ISとからなるが、これ以外に例えば、モータMの始動から高速区間HSまでの低速区間全体を低速一定区間LSとしてもよい。また、モータMの始動から高速区間HSまでの低速区間全体を、モータの回転速度が高速度ωHまで徐々に増速する増速区間としてもよい。この増速区間においても負荷判定部28による負荷判定は可能である。
・上記実施形態では、モータMの始動直後の低速区間(低速一定区間LS及び増速区間IS)を経てモータMを一定の高速度ωHで駆動させる高速区間HSに移行させているが、これに限定されるものではなく、モータMの始動直後からモータMを一定の高速度ωHで駆動させてもよい。
・上記実施形態では、挟み込み判定部29は、低負荷モードにおいて、電圧指令値Vdが最大値Vmaxに達したとき、車両シート1が異物を挟み込んだと判定したが、これに限らず、例えば、電圧指令値Vdが最大値Vmax未満の所定値に達したとき、異物を挟み込んだと判定してもよい。また、電圧指令値Vdが所定値(例えば最大値Vmax)以上となった状態の継続時間が所定時間に達したとき、異物を挟み込んだと判定してもよい。
・上記実施形態では、挟み込み判定部29は、高負荷モードにおいて、モータMの回転速度検出値ωから算出されたモータMの速度変動量に基づいて挟み込み判定を行ったが、これに特に限定されるものではなく、例えば、速度偏差Δωや回転センサ13からの回転検出信号Sp等に基づいて挟み込み判定を行ってもよい。
・上記実施形態では、負荷判定部28は、電圧指令値Vdを基にモータMに掛かる負荷の大小判定を行うが、これ以外に例えば、モータMの回転速度検出値ωが速度指令値ωdに追従するまでに掛かる時間を基に負荷の大小判定を行ってもよい。
・上記実施形態では、PWM制御部25は、挟み込み判定信号Siに基づき駆動回路11の駆動を停止してモータMを停止させるが、これ以外に例えば、挟み込み判定信号Siに基づきモータMを所定量(又は所定時間)逆回転させるように駆動回路11を駆動してもよい。
・上記実施形態における速度フィードバック制御を、P制御やPID制御等に変更してもよい。
・上記実施形態では、車両シート1の前後のスライド移動を制御する車両シート制御装置10に適用したが、これに特に限定されるものではなく、例えば、シートバックの傾動やシートクッションの高さ調整動作(リフタ動作)等を制御する制御装置に適用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)請求項1又は2に記載の車両シート制御装置において、
前記負荷判定手段は、前記電圧指令値と所定の閾値とを比較し、前記電圧指令値が前記閾値未満の場合に、前記モータに掛かる負荷が低負荷であると判定し、前記電圧指令値が前記閾値以上の場合に、前記モータに掛かる負荷が高負荷であると判定することを特徴とする車両シート制御装置。
この構成によれば、電圧指令値に基づいてモータ(ひいては車両シート)に掛かる負荷の大小を判定することができる。
(ロ)請求項2に記載の車両シート制御装置において、
前記低速区間は、前記モータの始動からの所定の区間であって前記速度フィードバック制御によって前記モータを前記高速度よりも低い一定の低速度で駆動させる低速一定区間を含むことを特徴とする車両シート制御装置。
この構成によれば、低速一定区間において車両シートの位置の微調整を容易に行うことが可能となる。
(ハ)上記付記(ロ)に記載の車両シート制御装置において、
前記負荷判定手段は、前記低速一定区間において、前記モータに掛かる負荷が低負荷であるか高負荷であるかを判定することを特徴とする車両シート制御装置。
この構成によれば、低速一定区間において負荷判定手段にて電圧指令値を基に負荷判定させることで、より好適に負荷判定を行うことが可能となる。
1…車両シート、10…車両シート制御装置、11…駆動回路、12…制御回路、24…FB制御部(フィードバック制御手段)、28…負荷判定部(負荷判定手段)、29…挟み込み判定部(挟み込み判定手段)、M…モータ。

Claims (2)

  1. モータの回転力に基づく車両シートの電動駆動を制御する車両シート制御装置であって、
    前記モータの回転速度を速度指令値に追従させるべく該速度指令値と前記モータの回転速度の実速度との差分を基に電圧指令値を演算して出力するフィードバック制御手段と、
    前記電圧指令値に基づく駆動電力を前記モータに出力する駆動回路と、
    前記電圧指令値、又は前記モータの回転速度の実速度が前記速度指令値に追従するまでに掛かる時間を基に、前記モータに掛かる負荷が低負荷であるか高負荷であるかを判定する負荷判定手段と、
    前記負荷判定手段にて低負荷判定された場合には前記電圧指令値に基づいて前記車両シートによる異物の挟み込みを判定し、前記負荷判定手段にて高負荷判定された場合には前記モータの回転速度の実速度に基づいて前記車両シートによる異物の挟み込みを判定する挟み込み判定手段と
    を備えたことを特徴とする車両シート制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両シート制御装置において、
    前記フィードバック制御手段による速度フィードバック制御によって前記モータを一定の高速度で駆動させる高速区間と、前記モータの始動から前記高速区間までの区間であって前記モータを前記高速度よりも遅い速度で駆動させる低速区間とが設定され、
    前記負荷判定手段は、前記低速区間において、前記モータに掛かる負荷が低負荷であるか高負荷であるかを判定することを特徴とする車両シート制御装置。
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