JP2016128647A - コンクリート面へのひび割れ防止溝の形成施工方法とそれに用いる躯体 - Google Patents
コンクリート面へのひび割れ防止溝の形成施工方法とそれに用いる躯体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】型枠を用いる作業を簡略化し、溝施工面への資材を無駄に使用することなく、ひび割れ防止の為の溝をコンクリート施工面に形成する。
【解決手段】コンクリート面形成施工に際し、コンクリートにひび割れ防止溝を形成する部分へベース層とその上部の剥離可能層とからなる二層の躯体を上部の剥離可能層が露出するように配置し、コンクリート固化後に剥離可能層を全て剥離除去することを特徴とするコンクリート面へのひび割れ防止溝の形成施工方法とそれに用いる躯体である。
【選択図】図1
【解決手段】コンクリート面形成施工に際し、コンクリートにひび割れ防止溝を形成する部分へベース層とその上部の剥離可能層とからなる二層の躯体を上部の剥離可能層が露出するように配置し、コンクリート固化後に剥離可能層を全て剥離除去することを特徴とするコンクリート面へのひび割れ防止溝の形成施工方法とそれに用いる躯体である。
【選択図】図1
Description
本発明はコンクリート面に生じるひび割れを未然に防止するために、土間コンクリートや舗装面に不連続部、溝等を形成する施工方法とそれに用いる躯体に関するものである。
従来打設して形成されたコンクリート面に生じるひび割れを未然に防止するための溝を形成するためには、多数の型枠を断面が樋状となるように複雑に組み付けた後に、コンクリートを打設してコンクリート面へ不連続部または底部が連続している凹状の溝を形成していた。型枠は通常板材であり、施工場所、施工面積によって煩雑な作業と、施工現場の仕様に合う複数の板材を準備して、用いることを余儀なくされている。特開平11−256819号にみられるような、コンクリートの収縮低減剤を、型枠の表面に塗布し、その後に塗布面に接してコンクリートを打設して行う工法とか、特開2006−052549号のようにひび割れ自体の発生を防止することに代えて、コンクリート構造物の中でひび割れが発生しても強度や耐久の点で問題が無い箇所に集中的にひび割れを発生させるひび割れ誘発技術が提案されているが、コスト高で実用的でない。
最近では、家庭用駐車場などで、固化したコンクリート面の不連続部、または底部が連続している溝に美観を重んじて鑑賞性に優れたヒゲ状の植物を筋状に植える例が多くなってきた。また、デザイン性を高めるためにひび割れ防止溝を曲線にするようになってきた。このような美観の多様性に応えるためには、従来のように複数の板材を準備して型枠を断面が樋状となるように組付けるといった作業では益々煩雑となり、必要な板材が増えるだけでなく、工期の長期化、施工費の増加等を招いていた。本発明者は先にこのような複数の板材を準備して型枠を断面が樋状となるように組付けなくして、樋状に成型した自然分解性の樋状躯体を硬化前のコンクリートの打設前又は直後の固化前に配置してコンクリート固化によってひび割れ防止溝が形成できる施工方法とそれに用いる躯体を開発し、特許第4678557号を得ている。この施工方法は型枠の板材を用いないし、枠組み作業やコンクリート固化後の取り外し作業を要しない画期的な技術として評価されている。
しかし、自然分解性の樋状躯体は製造時には金型が必要であるし、特に溝に曲線を設ける場合、断面が樋状で曲線部を有する金型は製造が容易でないし高価である。その上に成形後の躯体は乾燥しないと柔らかくて使用できないが、乾燥は熱源や通気が適度になされなくてはいけない等の製造上に問題点を有している。そこで特許第4678557号ではデザイン性を高めるためにひび割れ防止溝を曲線にすることが困難である。
最近では、家庭用駐車場などで、固化したコンクリート面の不連続部、または底部が連続している溝に美観を重んじて鑑賞性に優れたヒゲ状の植物を筋状に植える例が多くなってきた。また、デザイン性を高めるためにひび割れ防止溝を曲線にするようになってきた。このような美観の多様性に応えるためには、従来のように複数の板材を準備して型枠を断面が樋状となるように組付けるといった作業では益々煩雑となり、必要な板材が増えるだけでなく、工期の長期化、施工費の増加等を招いていた。本発明者は先にこのような複数の板材を準備して型枠を断面が樋状となるように組付けなくして、樋状に成型した自然分解性の樋状躯体を硬化前のコンクリートの打設前又は直後の固化前に配置してコンクリート固化によってひび割れ防止溝が形成できる施工方法とそれに用いる躯体を開発し、特許第4678557号を得ている。この施工方法は型枠の板材を用いないし、枠組み作業やコンクリート固化後の取り外し作業を要しない画期的な技術として評価されている。
しかし、自然分解性の樋状躯体は製造時には金型が必要であるし、特に溝に曲線を設ける場合、断面が樋状で曲線部を有する金型は製造が容易でないし高価である。その上に成形後の躯体は乾燥しないと柔らかくて使用できないが、乾燥は熱源や通気が適度になされなくてはいけない等の製造上に問題点を有している。そこで特許第4678557号ではデザイン性を高めるためにひび割れ防止溝を曲線にすることが困難である。
また、特開2007−218047号にみられるような長尺物の使用は何度も使用に耐えるとうたってはいるものの実際に現場で使用すると打設したコンクリートが長尺物に付着固化して取り除きが困難である。無理をして取り除くには、長尺物の途中がしばしば千切れるし、取り除く際に長尺物の全体に抜く力が掛ってコンクリート面に剥離力が働く。そこで、コンクリート面の上面を剥離力に打ち勝つ型押しの冶具で押圧する必要性が生じる。このように使用が面倒であったり、コンクリートが長尺物に付着固化するなどにより再使用には向いていないし、現場作業中に可とう性が邪魔になって作業性が落ちてしまう。
とりわけ、溝を形成する長尺物の全体を取り除くと、コンクリートや舗装面に形成された溝の内部に大きな容積の空間が形成され、玉石等の装飾のための資材を充填する際に資材を多量に必要とする。更に、溝にリュウノヒゲ等の植物を植える施工の場合にも、溝の内部に底まで栽培土を充填する必要があって多量の培養土を必要とする。これらの理由のために安価で作業性良く施工できるものになっていない。
とりわけ、溝を形成する長尺物の全体を取り除くと、コンクリートや舗装面に形成された溝の内部に大きな容積の空間が形成され、玉石等の装飾のための資材を充填する際に資材を多量に必要とする。更に、溝にリュウノヒゲ等の植物を植える施工の場合にも、溝の内部に底まで栽培土を充填する必要があって多量の培養土を必要とする。これらの理由のために安価で作業性良く施工できるものになっていない。
解決しようとする問題点は、コンクリートに生じるひび割れを未然に防止するためや、美観をよくするための溝を、複雑な型枠組み付け作業を必要としないで、施工能率を上げ、更に、使用資材に無駄のない施工方法とそれに用いる躯体を提供する。
コンクリート面形成施工に際し、コンクリートにひび割れ防止溝を形成する部分へベース層とその上部に積層した剥離可能層とからなる躯体を上部の剥離可能層が露出するように配置し、コンクリート固化後にベース層に積層している剥離可能層を長手方向に全て剥離除去して、型枠を用いたり型枠を取り除く作業をすることなく溝をコンクリートに形成するようにしたことを特徴とするコンクリート面へのひび割れ防止溝の形成施工方法である。
また、このコンクリート面形成施工に用いる躯体は、ベース層とひび割れ防止溝幅と略同幅の剥離可能層とからなるコンクリート面へのひび割れ防止溝の形成施工用躯体である。また、このベース層に貫通穴を設けているとリュウノヒゲ等の植栽用に適している。ベース層と剥離可能層とは凹凸で重なったものも使用できる。
なお、本発明はコンクリート面への溝の形成を目的としているため、躯体の剥離可能層といっても、例えば特許第2913188号にみられるような表面に汚れや傷が付くのを防止する層を設ける必要が無いし、特許第2913188号はレンガやタイル積み等の目地のような模様を設けるためのシート状基材であるから、本発明の剥離層はこのような目的の層は持たないで、コンクリート面へのひび割れ防止溝の形成を可能にしようとするので単層でよい。
なお、本発明はコンクリート面への溝の形成を目的としているため、躯体の剥離可能層といっても、例えば特許第2913188号にみられるような表面に汚れや傷が付くのを防止する層を設ける必要が無いし、特許第2913188号はレンガやタイル積み等の目地のような模様を設けるためのシート状基材であるから、本発明の剥離層はこのような目的の層は持たないで、コンクリート面へのひび割れ防止溝の形成を可能にしようとするので単層でよい。
ベース層と剥離可能層の材質としては、コンクリート打設時の荷重に耐えるものであればよく、合成樹脂(例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリウレタン等発泡体)、紙(例えば段ボール)、ゴム等を挙げることができる。
躯体のベース層に貫通穴を設けて、排水可能にするとか、下部の土壌基盤への植物の根張りを可能にしてもよい。
コンクリート面形成施工に際し、コンクリートに生じるひび割れを未然に防止するためや、美観をよくするための溝を、型枠組を必要としないで単にコンクリート時に埋設し、コンクリートを固化させ、剥離層を除去するだけでひび割れ防止溝を形成することができ、簡易で、施工能率を上げ、更に使用資材の無駄が少なくなる。
図1、図4にみられるように、本発明の施工方法は土間コンクリートや舗装面に不連続部や溝6を形成する。ここにいう不連続部というのはコンクリートや舗装面に完全に溝を形成するのではなく、溝の底部に一部コンクリートや舗装素材が存在して土間コンクリートや舗装面の表面に不連続部がある状態をいう。不連続部や溝6を形成することを本発明ではコンクリート面形成施工と称しており、躯体1はベース層2とその上に剥離可能層3を形成した構造である。躯体1はコンクリート面に形成する仕様によって直線であっても曲線であってもよい。躯体1はベース層2の厚みとその上の剥離可能層3の厚みで適宜変更できる。剥離可能層3は一枚であってよい。剥離可能層3の幅がコンクリートに形成する溝6の幅と略同じである。
図2に示すように本発明ではコンクリート面形成に際して躯体1を地盤4上に用い、適宜固定した後に図3に示すように躯体1を除いた部分にコンクリート5を打設する。その後、剥離可能層3を必要とする深さとなるように剥離して溝6を形成する。コンクリート固化に先立って溝の上部を面取り(溝の開放端部角をバリ取り、アール加工)作業した後に躯体の剥離可能層の一部を剥離除去するようにするとよい。形成した溝6の内部には植物7と栽培土8が充填される(図4に例示)。図4は本発明の施工を植栽仕様として用いた例である。
1 躯体
2 ベース層
3 剥離可能層
4 地盤
5 コンクリート
6 溝
7 植物
8 栽培土
2 ベース層
3 剥離可能層
4 地盤
5 コンクリート
6 溝
7 植物
8 栽培土
Claims (3)
- コンクリート面形成施工に際し、コンクリートにひび割れ防止溝を形成する部分へベース層とその上部に積層した剥離可能層とからなる躯体を上部の剥離可能層が露出するように配置し、コンクリート固化後にベース層に積層している剥離可能層を長手方向に全て剥離除去して、型枠を用いたり型枠を取り除く作業をすることなく溝をコンクリートに形成するようにしたことを特徴とするコンクリート面へのひび割れ防止溝の形成施工方法。
- ベース層とひび割れ防止溝幅と略同幅の剥離可能層とからなるコンクリート面へのひび割れ防止溝の形成施工用躯体。
- 請求項2に記載のベース層に貫通穴を設けていることを特徴とするコンクリート面へのひび割れ防止溝の形成施工用躯体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016036365A JP2016128647A (ja) | 2016-02-08 | 2016-02-08 | コンクリート面へのひび割れ防止溝の形成施工方法とそれに用いる躯体 |
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JP2016036365A Pending JP2016128647A (ja) | 2016-02-08 | 2016-02-08 | コンクリート面へのひび割れ防止溝の形成施工方法とそれに用いる躯体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112096066A (zh) * | 2020-08-31 | 2020-12-18 | 中国十七冶集团有限公司 | 一种结构板上管线压槽深度控制装置及深度控制方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05497B2 (ja) * | 1984-05-02 | 1993-01-06 | Hideharu Osada | |
JP2009264101A (ja) * | 2008-04-04 | 2009-11-12 | Norihiko Moriyasu | コンクリートのひび割れ防止溝形成体 |
-
2016
- 2016-02-08 JP JP2016036365A patent/JP2016128647A/ja active Pending
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